JP2003019493A - 湖沼の浄化装置 - Google Patents
湖沼の浄化装置Info
- Publication number
- JP2003019493A JP2003019493A JP2001209467A JP2001209467A JP2003019493A JP 2003019493 A JP2003019493 A JP 2003019493A JP 2001209467 A JP2001209467 A JP 2001209467A JP 2001209467 A JP2001209467 A JP 2001209467A JP 2003019493 A JP2003019493 A JP 2003019493A
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- JP
- Japan
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- lake
- water
- pond
- small
- lake body
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- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 自然の浄化能力を利用して、安全に低コスト
で湖沼の水質を改善できる湖沼の浄化装置を提供するこ
と。 【解決手段】 湖沼本体1に連続して浅い小池2を設け
ると共に、小池2に多数の水草5を配し、湖沼本体1と
小池2との間に、水を通過させるが、水草5の通過を遮
る仕切り6を設置する。小池2を複数設けることも、湖
沼本体1と小池2との間で水を環流させる環流装置を設
けることも可能である。
で湖沼の水質を改善できる湖沼の浄化装置を提供するこ
と。 【解決手段】 湖沼本体1に連続して浅い小池2を設け
ると共に、小池2に多数の水草5を配し、湖沼本体1と
小池2との間に、水を通過させるが、水草5の通過を遮
る仕切り6を設置する。小池2を複数設けることも、湖
沼本体1と小池2との間で水を環流させる環流装置を設
けることも可能である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湖沼の浄化装置に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】湖や池に生える水草には水質浄化作用が
あるが、水深の深い個所では水草が育ちにくいため、一
定規模以上の湖沼の水を、水際に生えている水草のみで
浄化することは困難であった。そこで、薬品や電動の濾
過装置及びポンプを用いて、湖沼の水を人工的に浄化す
る様々な方法が提案されているが、これらの方法はいず
れも、かえって環境を破壊したり、ランニングコストが
高くつくなどの欠点があり、実際的ではなかった。
あるが、水深の深い個所では水草が育ちにくいため、一
定規模以上の湖沼の水を、水際に生えている水草のみで
浄化することは困難であった。そこで、薬品や電動の濾
過装置及びポンプを用いて、湖沼の水を人工的に浄化す
る様々な方法が提案されているが、これらの方法はいず
れも、かえって環境を破壊したり、ランニングコストが
高くつくなどの欠点があり、実際的ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、自然の浄
化能力を利用して、安全に低コストで湖沼の水質を改善
できる湖沼の浄化装置を提供することを課題とする。
化能力を利用して、安全に低コストで湖沼の水質を改善
できる湖沼の浄化装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の湖沼の浄化装置
は、湖沼本体に連続して浅い小池を設けると共に、該小
池に多数の水草を配し、湖沼本体と小池との間に、水を
通過させるが、水草の通過を遮る仕切りを設置する。湖
沼本体の水は仕切りを通して小池に流入し、水草の浄化
作用によって浄化された後、再び仕切りを通して湖沼本
体に戻る。小池中の水草は仕切りに遮られて湖沼本体に
流れ込むことがない。
は、湖沼本体に連続して浅い小池を設けると共に、該小
池に多数の水草を配し、湖沼本体と小池との間に、水を
通過させるが、水草の通過を遮る仕切りを設置する。湖
沼本体の水は仕切りを通して小池に流入し、水草の浄化
作用によって浄化された後、再び仕切りを通して湖沼本
体に戻る。小池中の水草は仕切りに遮られて湖沼本体に
流れ込むことがない。
【0005】湖沼本体の周囲に複数の小池を設けて、浄
化効率を高めると共に、湖沼本体の水質のむらをなくす
こともできる。また、湖沼本体と小池との間で水を環流
させる風車駆動のポンプを設けることが可能である。こ
れにより、湖沼本体に水位の変化が無い場合にも、水が
小池に出入りして浄化され、自然破壊の原因となる電気
エネルギー等に頼ることもない。
化効率を高めると共に、湖沼本体の水質のむらをなくす
こともできる。また、湖沼本体と小池との間で水を環流
させる風車駆動のポンプを設けることが可能である。こ
れにより、湖沼本体に水位の変化が無い場合にも、水が
小池に出入りして浄化され、自然破壊の原因となる電気
エネルギー等に頼ることもない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。本発明の湖沼の浄化装置は、
図1及び図2に示すように、湖沼本体1と、これに隣接
して掘削された浅い小池2とを備え、湖沼本体1と小池
2とは人工の水路で連続されている。小池2の底には、
粘土層或いは珪藻土層等の不透水層3が設けられ、不透
水層3の上に椰子殻繊維層4又は土が積層される。さら
に、必要であれば、その上に木炭を敷設しても良い。
基づいて詳細に説明する。本発明の湖沼の浄化装置は、
図1及び図2に示すように、湖沼本体1と、これに隣接
して掘削された浅い小池2とを備え、湖沼本体1と小池
2とは人工の水路で連続されている。小池2の底には、
粘土層或いは珪藻土層等の不透水層3が設けられ、不透
水層3の上に椰子殻繊維層4又は土が積層される。さら
に、必要であれば、その上に木炭を敷設しても良い。
【0007】小池2の水中及び岸辺には、睡蓮、菱、
蘆、真菰、浮草等の水草5を配する。水草5は、小池2
がびっしりと覆われるように多数配することが望まし
い。また、小池2と湖沼本体1との間に、水を通すが水
草5の通過を遮る乱杭6等の仕切りを設置する。仕切り
としては、乱杭6以外に格子や網等を用いても良いが、
無機的な鉄格子や網を用いるよりも乱杭6を設置した方
が、湖沼及び水草5で構成される景観にとけ込んで違和
感がない。
蘆、真菰、浮草等の水草5を配する。水草5は、小池2
がびっしりと覆われるように多数配することが望まし
い。また、小池2と湖沼本体1との間に、水を通すが水
草5の通過を遮る乱杭6等の仕切りを設置する。仕切り
としては、乱杭6以外に格子や網等を用いても良いが、
無機的な鉄格子や網を用いるよりも乱杭6を設置した方
が、湖沼及び水草5で構成される景観にとけ込んで違和
感がない。
【0008】なお、通常は、湖沼本体1における水位の
変化によって、自然に湖沼本体1の水が小池2に流入し
たり、小池2から湖沼本体1に流れ込んだりするが、湖
沼本体1と小池2との間で水を環流させる風車駆動のポ
ンプを設置すると、湖沼本体1の水位が変化しない時で
も、湖沼本体1の水が小池2に出入りして浄化され、そ
の動力源として自然破壊の原因となる電気エネルギー等
に頼ることもない。また、湖沼本体1が大きい場合に
は、その周囲に複数の小池2を設けると、水質浄化効率
が向上し、湖沼本体1の各地点における水質にむらがで
きにくい。
変化によって、自然に湖沼本体1の水が小池2に流入し
たり、小池2から湖沼本体1に流れ込んだりするが、湖
沼本体1と小池2との間で水を環流させる風車駆動のポ
ンプを設置すると、湖沼本体1の水位が変化しない時で
も、湖沼本体1の水が小池2に出入りして浄化され、そ
の動力源として自然破壊の原因となる電気エネルギー等
に頼ることもない。また、湖沼本体1が大きい場合に
は、その周囲に複数の小池2を設けると、水質浄化効率
が向上し、湖沼本体1の各地点における水質にむらがで
きにくい。
【0009】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、水草の水
質浄化作用という自然の力を利用して湖沼の水を浄化す
るので、大がかりな装置やそれを駆動する電気等のエネ
ルギー及び特殊な薬品が不要であり、このため、環境破
壊等を引き起こす心配が無く、コストも低廉で済む。ま
た、湖沼本体と小池との間に、水草の通過を遮る仕切り
が設けられているので、水草が湖沼本体側に移動するこ
とが無く、この結果、小池で集中的に効率よく水の浄化
が行われる。
質浄化作用という自然の力を利用して湖沼の水を浄化す
るので、大がかりな装置やそれを駆動する電気等のエネ
ルギー及び特殊な薬品が不要であり、このため、環境破
壊等を引き起こす心配が無く、コストも低廉で済む。ま
た、湖沼本体と小池との間に、水草の通過を遮る仕切り
が設けられているので、水草が湖沼本体側に移動するこ
とが無く、この結果、小池で集中的に効率よく水の浄化
が行われる。
【0010】請求項2に係る発明によれば、水の浄化効
率が高まり、湖沼本体が大きくても、各地点の水が均一
に浄化される。請求項3に係る発明によれば、湖沼本体
の水位が変化しない場合でも、自然破壊の要因となる電
気エネルギー等に頼らずに、湖沼本体の水を小池に出入
りさせて浄化することができる。
率が高まり、湖沼本体が大きくても、各地点の水が均一
に浄化される。請求項3に係る発明によれば、湖沼本体
の水位が変化しない場合でも、自然破壊の要因となる電
気エネルギー等に頼らずに、湖沼本体の水を小池に出入
りさせて浄化することができる。
【図1】本発明の実施形態を示す湖沼の浄化装置の断面
図
図
【図2】同上の斜視図
1 湖沼本体
2 小池
3 不透水層
4 椰子殻繊維層
5 水草
6 乱杭(仕切り)
Claims (3)
- 【請求項1】 湖沼本体に連続して浅い小池を設けると
共に、該小池に多数の水草を配し、前記湖沼本体と小池
との間に、水を通過させるが、水草の通過を遮る仕切り
を設置したことを特徴とする湖沼の浄化装置。 - 【請求項2】 前記湖沼本体の周囲に複数の小池を設け
た請求項1に記載の湖沼の浄化装置。 - 【請求項3】 前記湖沼本体と小池との間で水を環流さ
せる風車駆動のポンプを設けた請求項1又は2に記載の
湖沼の浄化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001209467A JP2003019493A (ja) | 2001-07-10 | 2001-07-10 | 湖沼の浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001209467A JP2003019493A (ja) | 2001-07-10 | 2001-07-10 | 湖沼の浄化装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003019493A true JP2003019493A (ja) | 2003-01-21 |
Family
ID=19045115
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001209467A Pending JP2003019493A (ja) | 2001-07-10 | 2001-07-10 | 湖沼の浄化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003019493A (ja) |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57117386A (en) * | 1981-01-13 | 1982-07-21 | Puretsuku Kenkyusho:Kk | Gardening facility |
| JPS582476A (ja) * | 1981-06-29 | 1983-01-08 | Masaru Masakaina | 風車ポンプ |
| JPS60110399A (ja) * | 1983-11-16 | 1985-06-15 | Takenaka Komuten Co Ltd | 循環式水域浄化システム |
| JPH0354800U (ja) * | 1990-06-28 | 1991-05-27 | ||
| JPH03238094A (ja) * | 1990-08-24 | 1991-10-23 | Takenaka Komuten Co Ltd | 循環式水域浄化方法 |
| JPH0730377U (ja) * | 1993-03-01 | 1995-06-06 | 昭則 岡田 | 風力ポンプ |
-
2001
- 2001-07-10 JP JP2001209467A patent/JP2003019493A/ja active Pending
Patent Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57117386A (en) * | 1981-01-13 | 1982-07-21 | Puretsuku Kenkyusho:Kk | Gardening facility |
| JPS582476A (ja) * | 1981-06-29 | 1983-01-08 | Masaru Masakaina | 風車ポンプ |
| JPS60110399A (ja) * | 1983-11-16 | 1985-06-15 | Takenaka Komuten Co Ltd | 循環式水域浄化システム |
| JPH0354800U (ja) * | 1990-06-28 | 1991-05-27 | ||
| JPH03238094A (ja) * | 1990-08-24 | 1991-10-23 | Takenaka Komuten Co Ltd | 循環式水域浄化方法 |
| JPH0730377U (ja) * | 1993-03-01 | 1995-06-06 | 昭則 岡田 | 風力ポンプ |
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Legal Events
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| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071102 |
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| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100120 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100126 |
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| A02 | Decision of refusal |
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