JP2003015521A - 多面体地球儀 - Google Patents

多面体地球儀

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JP2003015521A
JP2003015521A JP2001194539A JP2001194539A JP2003015521A JP 2003015521 A JP2003015521 A JP 2003015521A JP 2001194539 A JP2001194539 A JP 2001194539A JP 2001194539 A JP2001194539 A JP 2001194539A JP 2003015521 A JP2003015521 A JP 2003015521A
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trapezoidal
polygonal
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JP2001194539A
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Toshiharu Murai
俊治 村井
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HOKKAIDO CHIZU KK
Original Assignee
HOKKAIDO CHIZU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 世界地図データの配分や位置合わせに手間を
必要とせずに、多面体地球儀用の型紙本体を廉価に製作
するとともに、最新データの反映も容易に行う。また、
多面体地球儀の組み立ても、容易に行う事を可能とす
る。 【解決手段】 正多角形状の多角形地図表示部2の外周
に、放射状に複数の等脚台形状の台形地図表示部4を配
置する。隣接する台形地図表示部4の斜辺間に、中央に
折り線を設けた折込部13を形成し、台形地図表示部4
の外周に糊代部15を形成する。このような型紙本体1
を折り畳んで形成した一対の半地球体21を、糊代部1
5にて互いに接続して地球儀本体12を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙製、合成樹脂製等の
用紙に予め世界地図データを印刷して得た型紙本体を、
立体的に折り込んで形成した多面体地球儀に係るもの
で、多面体地球儀の型紙本体への世界地図データの表示
を容易に行うとともに、組み立ても簡易に行う事を可能
とするものである。
【0002】
【従来の技術】従来より一般的に使用される球体状の地
球儀は、世界の地図データを地球と同様の球形で表現す
る事で、二次元的な世界地図に比べて、大きな迫真感を
持たせるとともに、各国の位置関係や地形等を正確に認
識し易く、地図教育的に優れたものであった。しかし、
この従来の地球儀は、高価であるとともに容積や重量が
あり、収納や運搬には不便であった。
【0003】また、特開平7−28394号公報記載の
発明では、紙や合成樹脂等に世界地図データを印刷し、
この型紙本体を立体的に組み立てて多面体を形成する事
により、多面体地球儀を得ようとしている。この従来公
知の多面体地球儀は、12個の正五角形と20個の正三
角形を用紙上に展開し、その外周に糊代部や差込片を設
けて型紙本体を形成している。そして、多面体地球儀の
製作者が、輪郭線に沿って切り取った型紙本体を、指示
通りに折り曲げて立体化しながら、順次糊代部を糊付け
したり、差込み片を差し込む事により、三十二面体を有
する立体的な地球儀を組み立てるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、12個
の正五角形と20個の正三角形を平面的に展開した型紙
本体は、外周に多くの凹凸が不規則に形成されるし、組
み立て後に隣接する面も、平面的に展開した状態では互
いに離れている場合が多い。従って、この不規則な形状
の型紙本体に、出来上がりを想定して地図データを印刷
するのは、位置合わせ等が複雑で高度な技術を必要とす
る。また、糊代部や差込片が多く、組み立て作業に手間
が掛かるとともに、糊付け位置や差し込み位置、組立て
の順番を間違えないようにするため、型紙本体に位置合
わせのための記号や番号を表示する等の手段が必要とな
る。従って、製作に手数を必要とし、製品が高価なもの
となる。更に、糊付けして組み立てた多面体地球儀は、
分解して平面に戻す事は難しく、収納効率は悪かった。
【0005】本発明は上述の如き課題を解決しようとす
るものであって、煩わしい位置合わせや複雑な計算等を
必要とせず、型紙本体への世界地図データの表示を容易
に行って、生産性を向上し、廉価な多面体地球儀を得よ
うとするものである。また、多面体地球儀の購入者が組
み立てを行う場合、位置合わせ等が容易で簡単な手順で
組み立てる事が可能な製品を得る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の如き課題
を解決するため、中央に配置する正多角形状の多角形地
図表示部と、この多角形地図表示部の各辺を短辺とし多
角形地図表示部の外周に放射状方向に配置する複数の等
脚台形状の台形地図表示部と、隣接する等脚台形状の台
形地図表示部の斜辺間に形成され中央に折り線を設けた
折込部と、各台形地図表示部の長辺を一辺として外周に
設けた糊代部とから成る一対の型紙本体を、多角形地図
表示部と台形地図表示部の各辺及び折込部の折り線にて
各々折り畳んで一対の半地球体を形成し、この一対の半
地球体を、糊代部にて互いに接続し、地球儀本体を形成
して成るものである。
【0007】また、等脚台形状の台形地図表示部は、高
さを多角形地図表示部の中心から短辺までの距離の2倍
としても良い。
【0008】また、折込部は、中央の折り線を山折り
し、隣接する台形地図表示部と共有する両側の斜辺を谷
折りして、地球儀本体の外部側に突出させ、経度帯を設
けても良い。
【0009】また、折込部は、中央の折り線を谷折り
し、隣接する台形地図表示部と共有する両側の斜辺を山
折りして、地球儀本体の内部に収納しても良い。
【0010】また、糊代部は、裏面側を互いに糊付け
し、地球儀本体の外部側に突出させ、赤道帯を設けても
良い。
【0011】また、糊代部は、表面側を互いに糊付け
し、地球儀本体の内部に収納しても良い。
【0012】また、折込部は、二つ折りした接触面を糊
付けし、地球儀本体を折り畳み不能としても良い。
【0013】また、折込部は、二つ折りした接触面を糊
付けする事なく、接触面を展開する事により、地球儀本
体を平面的に収納可能としても良い。
【0014】また、正多角形状の多角形地図表示部は、
正六角形とし、多角形地図表示部の外周に等脚台形状の
台形地図表示部を6個配置しても良い。
【0015】また、正多角形状の多角形地図表示部は、
正八角形とし、多角形地図表示部の外周に等脚台形状の
台形地図表示部を8個配置しても良い。
【0016】また、正多角形状の多角形地図表示部は、
正十二角形とし、多角形地図表示部の外周に等脚台形状
の台形地図表示部を12個配置しても良い。
【0017】
【作用】本発明は上述の如く構成したものであり、紙
製、合成樹脂製の用紙に世界地図データ、及び折り線、
輪郭線等を印刷して一対の型紙本体を製作する。まず、
一方の型紙本体に北半球を表示し、他方に南半球を表示
する。そして、各々に於いて、正多角形状の多角形地図
表示部の中心を、南極点若しくは北極点とすると、等脚
台形の長辺が、赤道に一致する。従って、極点を配置し
た多角形地図表示部を中心に、各々半球分の世界地図デ
ータを、放射状に配置した台形地図表示部に展開するの
で、各表示部への地図データの配分が行い易い。また、
更に、多角形地図表示部と台形地図表示部とは短辺を共
有して連続しているし、台形地図表示部も、折込部を介
して互いに近接しているので、分割した地図データの位
置合わせも容易に行える。
【0018】また、世界地図データは、地図投影法によ
り数値化が可能で、パーソナルコンピュータによって、
型紙本体を容易にプリントアウトする事も可能で、廉価
に製造できる。そして、国名や国境等に変更を生じて
も、コンピュータ上で迅速かつ容易に変更点を反映して
プリントアウトする事ができ、常に最新の世界地図デー
タを表示した製品を、廉価に提供する事ができる。ま
た、このように製品を廉価に製作可能であるから、購入
者は修正版を経済的な負担が少なく気楽に購入可能とな
る。
【0019】また、各型紙本体は、輪郭に沿って切り取
った状態で製品化しても良いし、型紙本体用の用紙に、
型紙本体の輪郭に沿って切取線を描いたり、断続的な切
れ目を入れておく等の方法で、購入者が用紙から切り抜
く製品としても良い。また、多角形地図表示部及び台形
地図表示部の各辺、及び折込部の折り線には、組み立て
時の折り作業が容易となるように、実線や点線、長破線
等を印刷しても良く、これらの線は、組み立て後に緯度
や赤道、子午線に一致するので、邪魔とはならない。ま
た、線状の圧痕等で折り線を付けておけば、折り作業が
更に容易になる。勿論、実線や点線、長破線を印刷する
とともに圧痕を設けても良い。
【0020】そして、多面体地球儀の購入者が、本製品
を組み立てる際は、まず型紙本体の輪郭に沿って、用紙
から一対の型紙本体を切り抜くが、予め切り取られてい
る場合は、この作業は省く。次に、各型紙本体に於い
て、多角形地図表示部と共有する台形地図表示部の短辺
を各々山折りする。また、台形地図表示部の斜辺及び、
折込部の中央の折り線を各々山折り又は谷折りに折っ
て、平面的な型紙本体を立体的なものとし、一対の半地
球体を形成する事ができる。この半地球体は、台形地図
表示部の斜辺を山折りして、折込部の折り線を谷折りし
た場合は、二つ折りされた折込部が半地球体の内部に収
納される。逆に、台形地図表示部の斜辺を谷折りして、
折込部の折り線を山折りした場合は、折込部は半地球体
の外面に突出し、東西の適宜の経度に一致する経度帯が
壁面状に一定間隔で形成される。
【0021】次に、上記一対の半地球体を連結して、地
球儀本体を形成する。それには、一対の半地球体を、互
いの開口部側で対向しながら、経度方向の位置合わせを
行う。そして、各台形地図表示部の長辺を各々山折り又
は谷折りして形成される糊代部を、互いに糊付けする。
この糊付けの際に、台形地図表示部の長辺を山折りし
て、糊代部の表面側を互いに糊付けすれば、糊代部は半
地球体の内部側に収納される。これに対して、台形地図
表示部の長辺を谷折りして、糊代部の裏面側を互いに糊
付けすれば、糊代部は半地球体の外部側に突出し、赤道
帯が形成される。この糊代部の糊付け作業により、一対
の半地球体が連結し、多面体を有する地球儀本体が完成
する。
【0022】このように、台形地図表示部や折込部の各
種折り線の折り作業を行い、糊代部を糊付けするだけな
ので、子供でも簡単に本発明の多面体地球儀を製作する
事ができる。また、本発明の型紙本体は、多角形地図表
示部の外周に台形地図表示部を放射状に規則的に配置す
るとともに、台形地図表示部は折込部を介して近接して
いる。従って、製品の製作工程で型紙本体に世界地図デ
ータを表示する際に、世界地図データの配分割合の決定
や各地図表示部間の位置合わせが行い易く、生産性が向
上する。
【0023】また、等脚台形状の台形地図表示部は、高
さを多角形地図表示部の中心から短辺までの距離の2倍
とすれば、完成後の地球儀本体の外形が、球体に近い形
状となる。また、台形地図表示部の高さが多角形地図表
示部の中心から短辺までの距離の2倍よりも短くても良
いし、2倍よりも長くてもよいが、短すぎたり長すぎる
と、地球儀本体の外形が経度方向に短尺又は長尺な楕円
状に形成され、世界地図データの緯度方向と経度方向の
縮尺が異なるものとなる。そのため、遊び心やデザイン
性が向上し、学習教材としてだけではなく玩具やインテ
リアとしての使用にも適したものとなる。
【0024】また、折込部は、外部に突出させて経度帯
を設ける場合でも内部に収納する場合でも、二つ折りし
た折込部の接触面を互いに糊付けしても良い。この糊付
けにより、地球儀本体は平面的な折り畳みが不能で、収
納効率は低下するが、立体形状の保持性に優れ、地図デ
ータの連続性が保たれるので、扱い易い製品が得られ
る。
【0025】一方、折込部を糊付けしない場合は、地球
儀本体の多角形地図表示部を上下方向から押圧すると、
二つ折りした折込部の接触面が展開し、地球儀本体を平
面的に押し潰す事ができる。従って、未使用時は地球儀
本体をコンパクトに収納する事が可能である。そして、
地球儀本体を再び使用する際には、赤道付近を内部方向
に押圧する事により、折込部や多角形地図表示部及び台
形地図表示部の折り線が復元し、地球儀本体を簡単かつ
迅速に立体化する事ができる。
【0026】また、型紙本体の中央に配置する正多角形
状の多角形地図表示部は、正六角形、正八角形、正十二
角形等とするのが好ましく、多角形地図表示部の外周
に、等脚台形状の台形地図表示部を6個、8個又は12
個配置すれば、多角形地図表示部や台形地図表示部への
世界地図データの配分を行い易く、製品の製作が容易と
なる。また、組み立て後の形状も球形に近く、地球儀と
しての表示が正確な多面体地球儀を得る事ができる。こ
のように多角形地図表示部の角数を多くすれば、多面体
地球儀が球面に近くなり、地図データの表示が正確なも
のとなるが、組み立て時に手数を必要とするものとなる
ため、六角形から十二角形程度が現実的である。
【0027】また、多角形地図表示部は、正三角形、正
方形、正五角形としても良いが、隣接する台形地図表示
部間の角度が鋭くなり、地球儀としての表示が不正確な
ものとなる。また、正五角形、正七角形等の奇数の角数
を有する多角形地図表示部であると、台形地図表示部も
奇数となり世界地図データの配分を行いにくい。
【0028】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1、図2に於いて
説明すれば、(1)は多面体地球儀を形成するための型紙
本体で、本実施例では、コンピュータソフトでデザイン
し、A4版、レターサイズ、B4版、A3版の適宜の紙
製又は合成樹脂製の基板(24)にプリントアウトするも
のである。そして、前記型紙本体(1)は、本実施例では
図2に示す如く、中央に正六角形状の多角形地図表示部
(2)を配置している。この多角形地図表示部(2)の各辺
を第1折り線(3)とするとともに、この第1折り線(3)
を短辺とする等脚台形状の台形地図表示部(4)を、多角
形地図表示部(2)の外周に放射状に6個配置している。
【0029】また、各台形地図表示部(4)の一対の斜辺
を斜辺折り線(5)とする。この斜辺折り線(5)は、図2
に示す如く、多角形地図表示部(2)の中心と頂点を結ぶ
放射線との間に15°を介して配置し、隣接する斜辺折
り線(5)間の内角C(8)を、30°としている。そし
て、台形地図表示部(4)は、第1折り線(3)側の内角A
(6)を105°とし、長辺である第2折り線(10)側の
内角B(7)を75°としている。
【0030】また、台形地図表示部(4)は、高さ(11)
を、多角形地図表示部(2)の中心から第1折り線(3)ま
での距離の2倍とし、組み立て後の地球儀本体(12)の
外形が、球体により近い形状となるようにしている。
【0031】また、隣接する台形地図表示部(4)の斜辺
折り線(5)間には、内角C(8)を含む四角形状の折込部
(13)を設けており、内角C(8)と対向する外周辺(1
7)側の内角D(9)を90°としている。また、折込部
(13)は、前記多角形地図表示部(2)の中心と6個の頂
点を結ぶ放射線を中心折り線(14)とし、二つ折り可能
としている。更に、各台形地図表示部(4)の外側には、
第2折り線(10)を短辺とする等脚台形状の糊代部(1
5)を設けている。この糊代部(15)は、組み立て時に
隣接する糊代部(15)の糊代斜辺(16)及び折込部(1
3)の外周辺(17)が、互いに隙間なく接するように、
第2折り線(10)側の内角を120°、外周辺(18)側
の内角を60°としている。
【0032】また、折込部(13)の外周辺(17)と糊代
部(15)の糊代斜辺(16)及び外周辺(18)にて形成さ
れる輪郭線(20)を、型紙本体(1)の切取線とするが、
地球儀本体(12)の購入者が、基板(24)からハサミや
カッター等で切り抜くものとしても良いし、輪郭線(2
0)に沿って断続的な切れ目を入れて、購入者が手指で
型紙本体(1)を基板(24)から簡単に切り抜く事ができ
るようにしても良い。また、一枚の基板(24)に一対の
型紙本体(1)を印刷しても良いし、別個の基板(24)に
型紙本体(1)を一個ずつ印刷しても良い。また、型紙本
体(1)の製作時に予め輪郭線(20)で型紙本体(1)を基
板(24)から切り取っておき、購入者が切り取る作業を
省くものであっても良い。
【0033】また、本実施例では、図2に実線で示す第
1折り線(3)及び中心折り線(14)を山折り線とし、長
破線で示す第2折り線(10)、斜辺折り線(5)を谷折り
線としている。この実線及び長破線は、型紙本体(1)に
印刷しなくても良いが、印刷すれば折る場所と折り方法
が明確で、購入者の組み立て作業が行い易くなる。ま
た、実線、長破線を印刷せず、各折り線(3)(5)(10)
(14)に対応して、線状の圧痕等を設ければ、定規など
を使用しなくても、正確な位置で容易に折り作業を行う
事ができる。勿論、実線や長破線を印刷するとともに、
圧痕を設けても良く、より容易な組み立てが可能とな
る。
【0034】そして、上述の如き一対の型紙本体(1)
に、世界地図データを分配表示するが、一方の型紙本体
(1)には北半球を、他方の型紙本体(1)には南半球を表
示する。そして、各型紙本体(1)に於いて、正六角形状
の多角形地図表示部(2)の中心を北極点又は南極点と
し、半球分の地域を東経方向及び西経方向に各々60度
ずつ3分割して、多角形地図表示部(2)外周に配置した
6個の台形地図表示部(4)に展開する。この台形地図表
示部(4)の長辺である第2折り線(10)は、緯度0度即
ち赤道と一致し、短辺である第1折り線(3)は、緯度6
0度と一致する。従って、各台形地図表示部(4)には、
経度60度の範囲で分割して緯度0〜60度の範囲で北
半球又は南半球の世界地図データを各々表示し、正六角
形状の多角形地図表示部(2)には、緯度60〜90度の
範囲で世界地図データを表示する。
【0035】上述の如き配分割合を基に、地図投影法を
用いて、世界地図データを二次元化する。この地図投影
法は、例えば線形内挿方法によってなされ、コンピュー
タソフトにより型紙本体(1)のデザイン及び基板(24)
へのプリントアウトが行われる。また、型紙本体(1)に
は、世界地図データとともに、各折り線(3)(5)(10)
(14)、や輪郭線(20)等を印刷する。また、ロゴやマ
ーク等、製作者側の任意のデータを印刷する事も可能で
あるし、線種、色彩、文字、使用する言語、模様等も、
任意に選択する事ができ、デザインの自由度の高い製品
となる。また、型紙本体(1)に表示する世界地図データ
は、コンピュータソフトで簡単に作成や加工を行い、印
刷する事ができるし、国名や国境線等に変更が生じて
も、容易に変更点を地図データに反映する事ができる。
そのため、常に最新の世界地図データを表示した製品を
廉価に提供する事ができる。
【0036】そして、購入者が地球儀本体(12)を組み
立てるには、まず、図2に実線で示した第1折り線
(3)、折込部(13)の中心折り線(14)を山折りし、長
破線で示した斜辺折り線(5)及び第2折り線(10)を谷
折りする。この際、定規等を補助に用いれば、正確な折
り曲げが可能である。この折り作業により、6個の台形
地図表示部(4)が互いに接続し、世界地図データが連続
的に表示されるとともに、二つ折りされた折込部(13)
が、外部に突出した状態で、立体的な半地球体(21)が
一対形成される。
【0037】次に、この一対の半地球体(21)を、糊代
部(15)で互いに糊付けする。この糊付けの際は、北半
球と南半球で経度がずれないように位置合わせを行い、
谷折りにより外方に突出した糊代部(15)の裏面側を互
いに糊付けする。この糊付けにより、一対の半地球体
(21)が連結し、図1に示す如く、多面体を有する立体
的な地球儀本体(12)が完成する。そして、地球儀本体
(12)の外部側には、経度方向に60度の間隔で6つの
経度帯(22)が壁面状に形成されるとともに、赤道位置
には、水平方向に糊代部(15)から成る赤道帯(23)が
形成される。
【0038】また、折込部(13)は、二つ折りした接触
面を互いに糊付けしても良いし、糊付けしなくとも良
い。そして、折込部(13)の接触面を糊付けした場合
は、立体形状の保持性に優れ、扱い易いとともに、世界
地図データの連続性が保たれて参照し易いが、収納時に
嵩張るものとなる。一方、折込部(13)の接触面を糊付
けしない場合には、地球儀本体(12)の多角形地図表示
部(2)を中央方向に手で押圧すると、折込部(13)の接
触面が展開されて、地球儀本体(12)を折り畳み前の平
面的な形状とする事ができる。従って、糊付けした場合
に比べてコンパクトな収納が可能となるとともに、収納
時の破損防止効果も高い。
【0039】そして、平面化した地球儀本体(12)を再
び立体化するには、外部側から赤道帯(23)を円の中心
方向に押圧し、各折り線(3)(5)(10)(14)の折り曲
げを復元する事により、立体的な地球儀本体(12)に簡
単に戻す事ができる。この復元の際、折込部(13)の外
周辺(17)で形成される隙間から、ペン、ペーパーナイ
フ、その他の細い棒状の部材を挿入し、中心折り線(1
4)を外方に突く事により、折込部(13)の中心折り線
(14)がよれる事なく、立体的な地球儀本体(12)への
復元を容易に行う事ができる。また、復元後は赤道帯
(23)に沿って、細紐や輪ゴムで地球儀本体(12)を軽
く締め付けると、立体形状が固定され、使用時に容易に
平面化する事はない。
【0040】また、上記第1実施例では、地球儀本体
(12)に経度帯(22)と赤道帯(23)を設けているが、
経度帯(22)と赤道帯(23)の何れも設けなくても良い
し、何れか一方のみを設けるものであっても良い。そし
て、折込部(13)及び糊代部(15)を外部に突出させる
か内部に収納するかで、4種類の異なる形態の地球儀本
体(12)を得る事ができる。また、経度帯(22)及び赤
道帯(23)を、外部に突出させる場合は、糊付け等が簡
単で製作難易度は低いが、これらを内部に収納する分量
が多くなるほど、製作難易度は高くなる。
【0041】そして、他の異なる第2実施例では、図3
に示す如く、折込部(13)は地球儀本体(12)の外部に
突出させて経度帯(22)を設け、糊代部(15)は内部に
収納している。このように形成するには、図4の型紙本
体(1)に実線及び長破線で示す如く、第1折り線(3)、
第2折り線(10)、中心折り線(14)を山折りし、斜辺
折り線(5)を谷折りする。また、第1実施例では、糊代
部(15)は、台形地図表示部(4)と共有する第2折り線
(10)側を短辺とする等脚台形状としているが、第2実
施例では、内部に収納した糊代部(15)が邪魔にならな
いように、第2折り線(10)を長辺とし、外周辺(18)
を短辺とする等脚台形としている。そして、外周辺(1
8)側の内角を120°、第2折り線(10)側の内角を
60°としている。
【0042】また、第3実施例では、図5に示す如く、
折込部(13)を地球儀本体(12)の内部に収納し、糊代
部(15)を外部に突出させて赤道帯(23)を設けてい
る。このように形成するには、図6の型紙本体(1)に実
線及び長破線で示す如く、第1折り線(3)と斜辺折り線
(5)とを山折りし、第2折り線(10)と中心折り線(1
4)を谷折りする。また、内部に収納した折込部(13)
が邪魔にならないように、折込部(13)は、中心折り線
(14)を斜辺折り線(5)よりも短尺として、外周辺(1
7)側の内角D(9)を240°としている。
【0043】また、第4実施例では、図7に示す如く、
折込部(13)及び糊代部(15)の双方を地球儀本体(1
2)の内部に収納している。このように形成するには、
図8の型紙本体(1)に実線及び長破線で示す如く、第1
折り線(3)、斜辺折り線(5)及び第2折り線(10)を山
折りし、折込部(13)の中心折り線(14)のみを谷折り
する。また、内部に収納した折込部(13)及び糊代部
(15)が邪魔にならないように、折込部(13)は、外周
辺(17)側の内角D(9)を240°とするとともに、糊
代部(15)は、第2折り線(10)を長辺、外周辺(18)
を短辺とし、第2折り線(10)側の内角を60°、外周
辺(18)側の内角を120°とする等脚台形としてい
る。
【0044】また、上記第1〜第4実施例では、多角形
地図表示部(2)を正六角形としているが、多角形地図表
示部(2)を正三角形、正方形、正五角形としても良い。
しかし、隣接する台形地図表示部(4)間の角度が鋭くな
り、地球儀としての表示が不正確なものとなる事があ
る。また、多角形地図表示部(2)は、正七角形以上とし
ても良いが、奇数の角数を有するものだと、制作時に世
界地図データの配分を行いにくい。また、角数を多くす
れば、地球儀本体(12)が球面に近くなり、世界地図デ
ータの表示が正確なものとなるが、組み立て時に手数を
必要とするものとなるため、六角形から十二角形程度が
現実的である。
【0045】そして、第5実施例では、図9、図10に
示す如く、多角形地図表示部(2)を正八角形とし、外周
に8個の台形地図表示部(4)を配置している。また、前
記第1〜第4実施例では、糊代部(15)を等脚台形状に
形成し、組み立て後に、隣接する糊代部(15)が互いに
接続して、一連の帯状の赤道帯(23)を形成するように
している。しかし、糊代部(15)は、何れの形状として
も良く、第5実施例では、第2折り線(10)を底辺とす
る二等辺三角形状の糊代部(15)を形成している。ま
た、この糊代部(15)の外周辺(18)の長さや高さ、内
角、及び台形地図表示部(4)の内角A(6)、内角B
(7)、高さ(11)、折込部(13)の内角C(8)、内角D
(9)等は、地球儀本体(12)の組み立て後の外形を鑑み
て、適宜に決定する。
【0046】また、上記第2〜第5実施例に於いても、
二つ折りした折込部(13)の接触面を互いに糊付けし
て、地球儀本体(12)を折り畳み不能としても良いし、
接触面を糊付けする事なく地球儀本体(12)を形成し、
接触面を展開する事により、平面的な収納が可能なもの
としても良い。
【0047】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成したものである
から、本発明の多面体地球儀用の型紙本体は、廉価な材
料で、複雑な製作工程や製作技術を用いる事なく、容易
に製作する事ができ、生産性に優れた製品となる。ま
た、購入者が多面体地球儀を組み立てる際にも、従来品
は折り線や糊代部が多く、位置合わせも複雑であった
が、本発明の製品は、型紙本体の折り線を山折り又は谷
折りして形成した一対の半地球体を、互いに糊付けする
だけで多面体地球儀を製作できるので、小さな子供でも
容易に製作する事ができる。そして、地球儀を楽しみな
がら自分自身で製作するので、社会教育や情操面に於い
て、教育的効果に優れた製品となる。また、構造が簡易
であるから、地球儀を廉価に提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例で、多角形地図表示部を正
六角形状とし、外部に経度帯と赤道帯を突出した地球儀
本体の斜視図。
【図2】第1実施例の型紙本体の平面図。
【図3】多角形地図表示部を正六角形状とし、外部に経
度帯を突出した第2実施例の斜視図。
【図4】第2実施例の型紙本体の平面図。
【図5】多角形地図表示部を正六角形状とし、外部に赤
道帯を突出した第3実施例の斜視図。
【図6】第3実施例の型紙本体の平面図。
【図7】多角形地図表示部を正六角形状とし、外部に経
度帯及び赤道帯を突出せずに形成した第4実施例の斜視
図。
【図8】第4実施例の型紙本体の平面図。
【図9】多角形地図表示部を正八角形状とし、外部に経
度帯と二等辺三角形状の赤道帯を突出した第5実施例の
斜視図。
【図10】第5実施例の型紙本体の平面図。
【符号の説明】 1 型紙本体 2 多角形地図表示部 4 台形地図表示部 11 高さ 12 地球儀本体 13 折込部 15 糊代部 21 半地球体 22 経度帯 23 赤道帯

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に配置する正多角形状の多角形地図
    表示部と、この多角形地図表示部の各辺を短辺とし多角
    形地図表示部の外周に放射状方向に配置する複数の等脚
    台形状の台形地図表示部と、隣接する等脚台形状の台形
    地図表示部の斜辺間に形成され中央に折り線を設けた折
    込部と、各台形地図表示部の長辺を一辺として外周に設
    けた糊代部とから成る一対の型紙本体を、多角形地図表
    示部と台形地図表示部の各辺及び折込部の折り線にて各
    々折り畳んで一対の半地球体を形成し、この一対の半地
    球体を、糊代部にて互いに接続し、地球儀本体を形成す
    る事を特徴とする多面体地球儀。
  2. 【請求項2】 等脚台形状の台形地図表示部は、高さを
    多角形地図表示部の中心から短辺までの距離の2倍とし
    た事を特徴とする請求項1の多面体地球儀。
  3. 【請求項3】 折込部は、中央の折り線を山折りし、隣
    接する台形地図表示部と共有する両側の斜辺を谷折りし
    て、地球儀本体の外部側に突出させ、経度帯を設けた事
    を特徴とする請求項1または2の多面体地球儀。
  4. 【請求項4】 折込部は、中央の折り線を谷折りし、隣
    接する台形地図表示部と共有する両側の斜辺を山折りし
    て、地球儀本体の内部に収納した事を特徴とする請求項
    1または2の多面体地球儀。
  5. 【請求項5】 糊代部は、裏面側を互いに糊付けし、地
    球儀本体の外部側に突出させ、赤道帯を設けた事を特徴
    とする請求項1、2、3または4の多面体地球儀。
  6. 【請求項6】 糊代部は、表面側を互いに糊付けし、地
    球儀本体の内部に収納した事を特徴とする請求項1、
    2、3または4の多面体地球儀。
  7. 【請求項7】 折込部は、二つ折りした接触面を糊付け
    し、地球儀本体を折り畳み不能とした事を特徴とする請
    求項1、2、3、4、5または6の多面体地球儀。
  8. 【請求項8】 折込部は、二つ折りした接触面を糊付け
    する事なく、接触面を展開する事により、地球儀本体を
    平面的に収納可能とした事を特徴とする請求項1、2、
    3、4、5または6の多面体地球儀。
  9. 【請求項9】 正多角形状の多角形地図表示部は、正六
    角形とし、多角形地図表示部の外周に等脚台形状の台形
    地図表示部を6個配置した事を特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7または8の多面体地球儀。
  10. 【請求項10】 正多角形状の多角形地図表示部は、正
    八角形とし、多角形地図表示部の外周に等脚台形状の台
    形地図表示部を8個配置した事を特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7または8の多面体地球儀。
  11. 【請求項11】 正多角形状の多角形地図表示部は、正
    十二角形とし、多角形地図表示部の外周に等脚台形状の
    台形地図表示部を12個配置した事を特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7または8の多面体地球儀。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103193014A (zh) * 2013-03-05 2013-07-10 李平 外方形内斗形纸盒的折叠方法

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