JP2003009552A - 圧電発電用素子およびそれを用いた標示装置 - Google Patents
圧電発電用素子およびそれを用いた標示装置Info
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/70—Wind energy
- Y02E10/72—Wind turbines with rotation axis in wind direction
Landscapes
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
- Road Signs Or Road Markings (AREA)
- Wind Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 湿度や排気ガス等の環境下でも長期間使用可
能な、耐環境性の向上した圧電発電用素子を提供するこ
と。 【解決手段】 両面に電極を有する矩形板状圧電素子単
体と弾性板を接合したバイモルフ構造の圧電発電用素子
3の一端には、固定部4を設け、他端の自由端には、磁
性体、あるいは永久磁石からなる一定の錘6を付加し、
固定端近傍には、リード線7が半田づけされ、一定の撓
みが自由端に許される空間を残して素子全体を非磁性体
容器で密閉した構成とする。
能な、耐環境性の向上した圧電発電用素子を提供するこ
と。 【解決手段】 両面に電極を有する矩形板状圧電素子単
体と弾性板を接合したバイモルフ構造の圧電発電用素子
3の一端には、固定部4を設け、他端の自由端には、磁
性体、あるいは永久磁石からなる一定の錘6を付加し、
固定端近傍には、リード線7が半田づけされ、一定の撓
みが自由端に許される空間を残して素子全体を非磁性体
容器で密閉した構成とする。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、圧電現象を利用す
る発電装置に用いられる圧電素子に関するものである。
またこの発電用圧電素子を利用した発光型標示装置に関
し、特に車道や歩道における道路標識や車線標示の照
明、または電車の走行路に設けられる標識の発光に係わ
る標示装置に関するものである。
る発電装置に用いられる圧電素子に関するものである。
またこの発電用圧電素子を利用した発光型標示装置に関
し、特に車道や歩道における道路標識や車線標示の照
明、または電車の走行路に設けられる標識の発光に係わ
る標示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、交通標識、視線道路標等の標示装
置を発光させる発光体の電源には、商用電源や太陽電池
等が使用されているが商用電源を使用する場合は空中ケ
ーブル等の配線、地下埋設配線工事等の手間がかかるた
め現在では実開昭61−15314号公報に記載ある設
置に容易な太陽電池が使用されている。又、実開昭55
−88421号公報、実開昭63−76995号公報に
記載ある風力発電機も利用されている。さらに特開平7
−259029号公報には風力発電機で発電した電気エ
ネルギーを電気二重層コンデンサに充電した後利用する
デリネーターが考案されている。さらに発電機としては
実開昭63−11201号公報に記載ある圧電素子と磁
石を利用した発電機を車両用の車輪に取り付ける考案が
なされている。
置を発光させる発光体の電源には、商用電源や太陽電池
等が使用されているが商用電源を使用する場合は空中ケ
ーブル等の配線、地下埋設配線工事等の手間がかかるた
め現在では実開昭61−15314号公報に記載ある設
置に容易な太陽電池が使用されている。又、実開昭55
−88421号公報、実開昭63−76995号公報に
記載ある風力発電機も利用されている。さらに特開平7
−259029号公報には風力発電機で発電した電気エ
ネルギーを電気二重層コンデンサに充電した後利用する
デリネーターが考案されている。さらに発電機としては
実開昭63−11201号公報に記載ある圧電素子と磁
石を利用した発電機を車両用の車輪に取り付ける考案が
なされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、太陽電池や風
力発電機を利用した標示装置は太陽電池や風力発電機で
発電した電気エネルギーを一旦蓄電池に充電し、夜間、
その充電したエネルギーを使用して発光体を発光させて
いるが、この蓄電池は一定期間毎に水を補充する等のメ
ンテナンスが煩わしい他、蓄電池の寿命が数年であるた
め、この蓄電池を取り替える必要がある。又、太陽電池
はトンネル内や山間部の日陰等の太陽が照射しない場所
には設置出来ない。さらに、風力発電機に使用される小
型直流モータ等も寿命が1年程度と短いという欠点があ
った。
力発電機を利用した標示装置は太陽電池や風力発電機で
発電した電気エネルギーを一旦蓄電池に充電し、夜間、
その充電したエネルギーを使用して発光体を発光させて
いるが、この蓄電池は一定期間毎に水を補充する等のメ
ンテナンスが煩わしい他、蓄電池の寿命が数年であるた
め、この蓄電池を取り替える必要がある。又、太陽電池
はトンネル内や山間部の日陰等の太陽が照射しない場所
には設置出来ない。さらに、風力発電機に使用される小
型直流モータ等も寿命が1年程度と短いという欠点があ
った。
【0004】本発明者等は上記問題を解決すべく鋭意検
討した結果、自然界で容易に得られる風のエネルギーで
風車を回転させ、この回転機構を利用して圧電素子に撓
みの応力を付与することにより発生する電気エネルギー
を利用することで、発光体を発光させる電力を供給でき
る標示装置の実現が可能となることを知見した。
討した結果、自然界で容易に得られる風のエネルギーで
風車を回転させ、この回転機構を利用して圧電素子に撓
みの応力を付与することにより発生する電気エネルギー
を利用することで、発光体を発光させる電力を供給でき
る標示装置の実現が可能となることを知見した。
【0005】しかしながら、圧電素子を道路等の標示装
置に用いる場合には圧電素子には一般的に弱い耐湿度、
耐排気ガス面での配慮が必要であることが判った。圧電
素子は一般的に圧電セラミックスと弾性体を貼りあわせ
た構造で、接着層の劣化が湿度によって促進され剥離の
原因になりやすい。また圧電セラミックスの表面には電
極層として銀電極等が施されリード線が半田付けされて
いる。この部分が自動車の排気ガス等に長期間さらされ
ると表面が腐食し電極機能を失う場合が多いという問題
があった。また半田付け部分も排気ガス中の硫化ガス等
により腐食しリード線外れの原因になりやすいことも問
題になることが判った。
置に用いる場合には圧電素子には一般的に弱い耐湿度、
耐排気ガス面での配慮が必要であることが判った。圧電
素子は一般的に圧電セラミックスと弾性体を貼りあわせ
た構造で、接着層の劣化が湿度によって促進され剥離の
原因になりやすい。また圧電セラミックスの表面には電
極層として銀電極等が施されリード線が半田付けされて
いる。この部分が自動車の排気ガス等に長期間さらされ
ると表面が腐食し電極機能を失う場合が多いという問題
があった。また半田付け部分も排気ガス中の硫化ガス等
により腐食しリード線外れの原因になりやすいことも問
題になることが判った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記問題を
解決すべく鋭意検討した結果、両面に電極を有する矩形
板状圧電素子単体と弾性板を接合したユニモルフ、或い
は弾性板を介して少なくとも2枚以上を接合しバイモル
フ構造もしくは積層構造として一端を固定、他端を自由
とし自由端に一定の錘を付加し一定の撓みが自由端に許
される空間を残して素子全体を容器で密閉することで効
率の良い発電性能と同時に湿度、排気ガス等にする環境
性の問題を解決できることを見いだした。
解決すべく鋭意検討した結果、両面に電極を有する矩形
板状圧電素子単体と弾性板を接合したユニモルフ、或い
は弾性板を介して少なくとも2枚以上を接合しバイモル
フ構造もしくは積層構造として一端を固定、他端を自由
とし自由端に一定の錘を付加し一定の撓みが自由端に許
される空間を残して素子全体を容器で密閉することで効
率の良い発電性能と同時に湿度、排気ガス等にする環境
性の問題を解決できることを見いだした。
【0007】とくにこの構成の圧電発電の場合には、素
子が密閉されていても容器そのものに外部から機械的衝
撃や加速度を与えると、素子の自由端には慣性力が作用
して発電が可能である。また、自由端に付加する錘の代
わりに磁性体や永久磁石を用いると密閉した容器の外部
から磁力を用いて力を作用させることが可能となりさら
に応用面での利便性が高まることが確認できた。この圧
電素子に力を伝達する手段としての磁石の採用について
は実願 昭61−105161、特願平10−1323
85等に同様の提案がなされているが、これらの場合に
は耐環境面での信頼性については言及されていない。
子が密閉されていても容器そのものに外部から機械的衝
撃や加速度を与えると、素子の自由端には慣性力が作用
して発電が可能である。また、自由端に付加する錘の代
わりに磁性体や永久磁石を用いると密閉した容器の外部
から磁力を用いて力を作用させることが可能となりさら
に応用面での利便性が高まることが確認できた。この圧
電素子に力を伝達する手段としての磁石の採用について
は実願 昭61−105161、特願平10−1323
85等に同様の提案がなされているが、これらの場合に
は耐環境面での信頼性については言及されていない。
【0008】また、圧電素子の構成としては前述のとお
りコンプライアンスが小さな片持ち梁式の圧電ユニモル
フや圧電バイモルフ、さらには圧電板を多層に積層した
素子がこの方式の圧電素子に有効であることが判った。
さらに必用に応じて発生電力をコンデンサに蓄積し、一
定量たまったところで発光素子に電力を供給することで
間欠的に発光させれば小電力でも標示機能を失わない標
示装置を提供できることを確認し本発明に至った。
りコンプライアンスが小さな片持ち梁式の圧電ユニモル
フや圧電バイモルフ、さらには圧電板を多層に積層した
素子がこの方式の圧電素子に有効であることが判った。
さらに必用に応じて発生電力をコンデンサに蓄積し、一
定量たまったところで発光素子に電力を供給することで
間欠的に発光させれば小電力でも標示機能を失わない標
示装置を提供できることを確認し本発明に至った。
【0009】即ち本発明に係る第一の発明は両面に電極
を有する矩形板状圧電素子単体と弾性板を接合したユニ
モルフ、或いは弾性板を介して少なくとも2枚以上を接
合しバイモルフ構造もしくは積層構造として一端を固定
し他端を自由とし自由端に一定の錘を付加し一定の撓み
が自由端に許される空間を残して素子全体を容器で密閉
する構造の圧電発電用素子である。
を有する矩形板状圧電素子単体と弾性板を接合したユニ
モルフ、或いは弾性板を介して少なくとも2枚以上を接
合しバイモルフ構造もしくは積層構造として一端を固定
し他端を自由とし自由端に一定の錘を付加し一定の撓み
が自由端に許される空間を残して素子全体を容器で密閉
する構造の圧電発電用素子である。
【0010】さらに、第二の発明は上記の圧電素子につ
いて自由端に付加される加重が磁性体もしくは永久磁石
であり、一定の撓みが自由端に許される空間を残して素
子全体を非磁性体より成る容器で密閉し、外部より磁力
をもって自由端に作用を及ぼし素子に撓みの歪みを生じ
させる構成とすることである。
いて自由端に付加される加重が磁性体もしくは永久磁石
であり、一定の撓みが自由端に許される空間を残して素
子全体を非磁性体より成る容器で密閉し、外部より磁力
をもって自由端に作用を及ぼし素子に撓みの歪みを生じ
させる構成とすることである。
【0011】さらに、本発明に係る第三の発明は、風力
を受け回転する回転羽根とその回転軸に取り付けられた
力伝達機構を具備し、前記伝達機構が圧電素子に対して
間欠的に衝撃や、圧力を付与する様配置され、前記圧電
素子が発生した電気エネルギーにより発光素子を発光さ
せる構成の発光型標示装置である。
を受け回転する回転羽根とその回転軸に取り付けられた
力伝達機構を具備し、前記伝達機構が圧電素子に対して
間欠的に衝撃や、圧力を付与する様配置され、前記圧電
素子が発生した電気エネルギーにより発光素子を発光さ
せる構成の発光型標示装置である。
【0012】さらに、本発明に係る第四の発明は、風力
を受け回転する回転羽根とその回転軸に取り付けられた
力伝達機構を具備し、前記伝達機構が圧電素子に対して
間欠的に衝撃や、圧力を付与する様配置され、前記圧電
素子が発生した電気エネルギーにより発光素子を発光さ
せる構成で、力伝達機構が回転機構に取り付けられた磁
石と前述の樹脂に密閉された発電用圧電素子を用いた構
成の発光型標示装置である。
を受け回転する回転羽根とその回転軸に取り付けられた
力伝達機構を具備し、前記伝達機構が圧電素子に対して
間欠的に衝撃や、圧力を付与する様配置され、前記圧電
素子が発生した電気エネルギーにより発光素子を発光さ
せる構成で、力伝達機構が回転機構に取り付けられた磁
石と前述の樹脂に密閉された発電用圧電素子を用いた構
成の発光型標示装置である。
【0013】
【作用】バイモルフ構造の圧電素子について一端を固
定、他端を自由とし、自由端に一定の錘を付加し一定の
撓みが自由端に許される空間を残して素子全体を容器で
密閉した構成とする。素子が密閉されていても容器その
ものに外部から機械的衝撃や加速度を与えると素子の自
由端には慣性力が作用して発電が可能である。また、自
由端に付加する錘の代わりに磁性体や永久磁石を用いる
と、密閉した容器の外部から磁力を用いて圧電素子の自
由端に力を作用させることが可能となる。
定、他端を自由とし、自由端に一定の錘を付加し一定の
撓みが自由端に許される空間を残して素子全体を容器で
密閉した構成とする。素子が密閉されていても容器その
ものに外部から機械的衝撃や加速度を与えると素子の自
由端には慣性力が作用して発電が可能である。また、自
由端に付加する錘の代わりに磁性体や永久磁石を用いる
と、密閉した容器の外部から磁力を用いて圧電素子の自
由端に力を作用させることが可能となる。
【0014】また、圧電素子の構成としては前述のとお
りコンプライアンスが小さな片持ち梁式の圧電ユニモル
フや圧電バイモルフ、さらには圧電板を多層に積層した
素子がこの方式の圧電素子に有効であることが判った。
さらに必用に応じて発生電力をコンデンサに蓄積し、一
定量たまったところで発光素子に電力を供給することで
間欠的に発光させれば小電力でも標示機能を失わない標
示装置を実現できる。
りコンプライアンスが小さな片持ち梁式の圧電ユニモル
フや圧電バイモルフ、さらには圧電板を多層に積層した
素子がこの方式の圧電素子に有効であることが判った。
さらに必用に応じて発生電力をコンデンサに蓄積し、一
定量たまったところで発光素子に電力を供給することで
間欠的に発光させれば小電力でも標示機能を失わない標
示装置を実現できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の請求項1に基づく実施例につ
いて図面1〜4を参照しながら説明する。図1のアクリ
ル樹脂の矩形ブロック1に二等辺三角形状の切り抜き孔
2を設け、さらに該三角形の頂点部に図2に示す圧電素
子3の固定端4を挿入し接着するためのスリット5が設
けられている。圧電素子3の自由端には錘6が付加され
ており固定端近傍にはリード線7が半田付けされてい
る。固定端4をスリット5に挿入しエポキシ系接着剤で
固定した。
いて図面1〜4を参照しながら説明する。図1のアクリ
ル樹脂の矩形ブロック1に二等辺三角形状の切り抜き孔
2を設け、さらに該三角形の頂点部に図2に示す圧電素
子3の固定端4を挿入し接着するためのスリット5が設
けられている。圧電素子3の自由端には錘6が付加され
ており固定端近傍にはリード線7が半田付けされてい
る。固定端4をスリット5に挿入しエポキシ系接着剤で
固定した。
【0016】スリット5の近傍にはリード線を通す為の
溝8が施されている。リード線7を溝8に沿わせてブロ
ックの外に引きだした後、図3に示す蓋9を左右両面か
らエポキシ系接着剤で貼り合わせた。このときリード線
部の気密性を確保するために溝8とリード線7にも充分
な接着剤を塗布してある。この手順で組み立てられた圧
電素子10を図4に示した。
溝8が施されている。リード線7を溝8に沿わせてブロ
ックの外に引きだした後、図3に示す蓋9を左右両面か
らエポキシ系接着剤で貼り合わせた。このときリード線
部の気密性を確保するために溝8とリード線7にも充分
な接着剤を塗布してある。この手順で組み立てられた圧
電素子10を図4に示した。
【0017】本実施例の圧電素子に外部から機械的な衝
撃や、加速度を特定の方向に与えると自由端の錘に慣性
力が作用して圧電素子に歪みが発生し電気端子間から電
気エネルギーを取り出すことができる。また自由端の錘
が磁性体の場合には容器の外側から磁力によって自由端
に力を及ぼすことが可能である。したがっていずれの場
合でも湿度、粉塵、排気ガス等の環境面で問題のある場
所でも圧電素子の機能を長期間維持できる発電用圧電素
子が実現できた。
撃や、加速度を特定の方向に与えると自由端の錘に慣性
力が作用して圧電素子に歪みが発生し電気端子間から電
気エネルギーを取り出すことができる。また自由端の錘
が磁性体の場合には容器の外側から磁力によって自由端
に力を及ぼすことが可能である。したがっていずれの場
合でも湿度、粉塵、排気ガス等の環境面で問題のある場
所でも圧電素子の機能を長期間維持できる発電用圧電素
子が実現できた。
【0018】図5は本発明の請求項3に基づいた発光型
標示装置の一実施例である。風力を受け回転する回転羽
根11とその回転軸12に取り付けられた力伝達機構1
3を具備し、前記伝達機構13が圧電素子に対して間欠
的に衝撃を付与する様配置され、本発明の圧電素子10
が発生した電気エネルギーにより発光素子部14を発光
させる構成となっている。力伝達機構は本実施例では回
転軸12に伴って回転するカム機構であり片持ち梁型に
構成した板バネ15の自由端を回転ごとにはじき、板バ
ネの先端に付けられた錘16が圧電素子に間欠的に衝撃
を与えることで圧電素子に発電させる構成としてある。
標示装置の一実施例である。風力を受け回転する回転羽
根11とその回転軸12に取り付けられた力伝達機構1
3を具備し、前記伝達機構13が圧電素子に対して間欠
的に衝撃を付与する様配置され、本発明の圧電素子10
が発生した電気エネルギーにより発光素子部14を発光
させる構成となっている。力伝達機構は本実施例では回
転軸12に伴って回転するカム機構であり片持ち梁型に
構成した板バネ15の自由端を回転ごとにはじき、板バ
ネの先端に付けられた錘16が圧電素子に間欠的に衝撃
を与えることで圧電素子に発電させる構成としてある。
【0019】図6は本発明の請求項4に基づいた発光型
標示装置の一実施例である。風力を受け回転する回転羽
根11とその回転軸12に取り付けられた力伝達機構1
3を具備し、前記伝達機構13が圧電素子に対して間欠
的に衝撃を付与する様配置され、本発明の圧電素子10
が発生した電気エネルギーにより発光素子部14を発光
させる構成は図5の場合と同様である。力伝達機構は本
実施例では回転軸12に伴って回転するディスクであ
り、磁石17が固定されて圧電素子のケース外側を回転
する。回転軸の回転ごとに磁石17とケース内部の圧電
バイモルフ自由端の磁石または磁性体との相互作用によ
って圧電素子に間欠的に歪みを与えることで圧電素子に
発電させる構成としてある。
標示装置の一実施例である。風力を受け回転する回転羽
根11とその回転軸12に取り付けられた力伝達機構1
3を具備し、前記伝達機構13が圧電素子に対して間欠
的に衝撃を付与する様配置され、本発明の圧電素子10
が発生した電気エネルギーにより発光素子部14を発光
させる構成は図5の場合と同様である。力伝達機構は本
実施例では回転軸12に伴って回転するディスクであ
り、磁石17が固定されて圧電素子のケース外側を回転
する。回転軸の回転ごとに磁石17とケース内部の圧電
バイモルフ自由端の磁石または磁性体との相互作用によ
って圧電素子に間欠的に歪みを与えることで圧電素子に
発電させる構成としてある。
【0020】
【発明の効果】以上のべた如く本発明によれば圧電素子
には一般的に弱い湿度、排気ガスに対する配慮が必要で
あり、接着層の劣化が湿度によって促進され剥離の原因
になる。同様に圧電セラミックスの表面には電極層とし
て銀電極等が施され、リード線が半田付けされている
が、この部分が自動車の排気ガス等に長期間さらされる
と表面が腐食し電極機能を失う場合が多いという問題が
あった。また半田付け部分も排気ガス中の硫化ガス等に
より腐食しリード線外れの原因になりやすいことも問題
になるが図5,図6いずれの場合の発光型標示装置も圧
電素子は外気と完全に隔離されており長期の使用に耐え
る圧電素子を用いた発光型標示装置の提供が可能となっ
た。また、本発明の圧電素子は道路の標示装置以外にも
耐環境上の利点を生かせて多方面への応用が可能であ
る。
には一般的に弱い湿度、排気ガスに対する配慮が必要で
あり、接着層の劣化が湿度によって促進され剥離の原因
になる。同様に圧電セラミックスの表面には電極層とし
て銀電極等が施され、リード線が半田付けされている
が、この部分が自動車の排気ガス等に長期間さらされる
と表面が腐食し電極機能を失う場合が多いという問題が
あった。また半田付け部分も排気ガス中の硫化ガス等に
より腐食しリード線外れの原因になりやすいことも問題
になるが図5,図6いずれの場合の発光型標示装置も圧
電素子は外気と完全に隔離されており長期の使用に耐え
る圧電素子を用いた発光型標示装置の提供が可能となっ
た。また、本発明の圧電素子は道路の標示装置以外にも
耐環境上の利点を生かせて多方面への応用が可能であ
る。
【図1】本発明の請求項1,2に基づく一実施例を示す
斜視図。
斜視図。
【図2】本発明の請求項1,2に基づく一実施例を示す
斜視図の内の圧電バイモルフ素子を示す。
斜視図の内の圧電バイモルフ素子を示す。
【図3】本発明の請求項1,2に基づく一実施例を示す
斜視図の内、容器の蓋の部分を示す。
斜視図の内、容器の蓋の部分を示す。
【図4】本発明の請求項1,2に基づく一実施例の発電
用圧電素子を示す斜視図。
用圧電素子を示す斜視図。
【図5】本発明の請求項3に基づく発光型標示装置の一
実施例を示す斜視図。
実施例を示す斜視図。
【図6】本発明の請求項4に基づく発光型標示装置の一
実施例を示す斜視図。
実施例を示す斜視図。
1 圧電バイモルフを収納するケース本体
2 ケースに形成される三角状の切り抜き
3 圧電バイモルフ素子
4 圧電バイモルフ素子の固定部分
5 圧電バイモルフ素子の固定部分が挿入されるスリッ
ト 6 バイモルフ自由端の錘または磁石 7 リード線 8 リード線が通るケース内の溝 9 ケースの蓋 10 発電用圧電素子の完成した姿 11 回転羽 12 回転軸 13 力伝達機構部品 14 発光素子部分 15 弾性体片持ち梁型バネ 16 弾性体片持ち梁型バネに付加された錘 17 力伝達機構部品に付加された磁石
ト 6 バイモルフ自由端の錘または磁石 7 リード線 8 リード線が通るケース内の溝 9 ケースの蓋 10 発電用圧電素子の完成した姿 11 回転羽 12 回転軸 13 力伝達機構部品 14 発光素子部分 15 弾性体片持ち梁型バネ 16 弾性体片持ち梁型バネに付加された錘 17 力伝達機構部品に付加された磁石
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Fターム(参考) 2D064 AA11 BA01 BA02 BA05 EB05
GA08 JA01
3H078 AA01 AA21 AA26 BB13 CC01
CC12 CC22
Claims (4)
- 【請求項1】 両面に電極を有する矩形板状圧電素子単
体と弾性板を接合したユニモルフ、或いは弾性板を介し
て少なくとも2枚以上を接合しバイモルフ構造もしくは
積層構造とした圧電素子の一端を固定、他端を自由とし
自由端に一定の錘を付加し、一定の撓みが自由端に許さ
れる空間を残して素子全体を容器で密閉したことを特徴
とする圧電発電用素子。 - 【請求項2】 自由端に付加される錘が磁性体もしくは
永久磁石であり、一定の撓みが自由端に許される空間を
残して素子全体を非磁性体よりなる容器で密閉し、容器
外部より磁力をもって自由端に作用を及ぼし、素子に撓
みの歪みを生じさせることを特徴とする請求項1記載の
発電用圧電素子。 - 【請求項3】 風力を受け回転する回転羽根とその回転
軸に取り付けられた力伝達機構を具備し、前記伝達機構
が圧電素子に対して間欠的に衝撃や、加速度を付与する
様配置され、前記圧電素子が発生した電気エネルギーに
より発光素子を発光させる発光型標示装置において、請
求項1記載の発電用圧電素子を用いたことを特徴とする
発光型標示装置。 - 【請求項4】 風力を受け回転する回転羽根とその回転
軸に取り付けられた力伝達機構を具備し、前記伝達機構
が圧電素子に対して間欠的に衝撃や、圧力を付与するよ
うに配置され、前記圧電素子が発生した電気エネルギー
により発光素子を発光させる発光型標示装置において、
力伝達機構が回転機構に取り付けられた磁石と請求項
1,2記載の発電用圧電素子を用いたことを特徴とする
発光型標示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001193925A JP2003009552A (ja) | 2001-06-27 | 2001-06-27 | 圧電発電用素子およびそれを用いた標示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001193925A JP2003009552A (ja) | 2001-06-27 | 2001-06-27 | 圧電発電用素子およびそれを用いた標示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003009552A true JP2003009552A (ja) | 2003-01-10 |
Family
ID=19032122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001193925A Withdrawn JP2003009552A (ja) | 2001-06-27 | 2001-06-27 | 圧電発電用素子およびそれを用いた標示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003009552A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR100994706B1 (ko) | 2010-06-28 | 2010-11-25 | 주식회사 승화이엔씨 | 풍력 진동 압전식 에너지 하비스터 |
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-
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- 2001-06-27 JP JP2001193925A patent/JP2003009552A/ja not_active Withdrawn
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