JP2003000412A - 酸素枕 - Google Patents

酸素枕

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JP2003000412A
JP2003000412A JP2001190904A JP2001190904A JP2003000412A JP 2003000412 A JP2003000412 A JP 2003000412A JP 2001190904 A JP2001190904 A JP 2001190904A JP 2001190904 A JP2001190904 A JP 2001190904A JP 2003000412 A JP2003000412 A JP 2003000412A
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oxygen
pillow
pipe
cylinder
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Akira Saito
昭 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 睡眠中に寝返りを打って頭や顔が動いても酸
素を十分に吸入できると共に、枕の重量を市販されてい
る普通の枕とほとんど変わらないようにして、病人や老
人でも取り扱いが容易な酸素枕を提供すること。 【解決手段】 枕本体22と、該枕本体22に組み込ま
れる網目状の酸素配管23とを備え、前記酸素配管23
に微小な酸素排出孔28を開設した突起体32を多数設
けると共に、酸素配管23の基端部に酸素供給管27を
介して酸素ボンベ30からの酸素を供給するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枕に頭を載せた時
に酸素を自然に吸引することのできる酸素枕に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から自呼吸の弱い病人や老人等は、
病院や自宅などで酸素吸入器にチューブを付けて直接に
酸素を吸入している。しかし、この場合にはチューブの
先端に取り付けたマスクを口に当てたり、カニューラを
鼻孔に挿入するなどの煩わしさがあり、特に睡眠時の使
用は困難であった。そこで、マウスやカニューラを使用
せず、また睡眠時にも酸素を自然に近い状態で吸入でき
る枕が知られている(登録実用新案第3028869
号)。この枕1は、図5に示すように、枕本体2と、こ
の枕本体2の内部に設けられたボンベ収納部4と、枕本
体2の両側面に設けられた一対の酸素排出孔5a,5b
と、前記ボンベ収納部4に収納された酸素ボンベ3と酸
素排出孔5a,5bとをつなぐ酸素流通路7と、枕本体
2の一側面に設置され、前記酸素ボンベ3からの酸素流
出量を調整する調整弁8とで構成されている。調整弁8
で酸素流量を調整することで適量の酸素が枕本体2の酸
素排出孔5a,5bから外部に排出されるので、枕1に
頭を載せて顔を横向きにしただけで、酸素排出孔5a,
5bに口や鼻が近づいて酸素を吸入することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の枕1にあっては、酸素排出孔5a,5bが枕本体2
の両側面の2箇所に設けられているだけなので、睡眠中
に口や鼻の位置がずれた場合には酸素が十分に吸入され
ないおそれがあった。また、酸素ボンベ3を枕本体2に
収納しているために枕1の重量が増してしまい、病人や
老人にとっては枕1を動かすだけでも重労働になってい
た。さらに、酸素ボンベ3が小型の専用品に限られるた
めに、頻繁な入れ替えが必要になって煩雑であり、また
コスト的にも嵩むものであった。
【0004】そこで、本発明の第1の目的は、睡眠中に
寝返りを打って頭や顔が動いても酸素を十分に吸入でき
る酸素枕を提供することにある。
【0005】本発明の第2の目的は、枕の重量を市販さ
れている普通の枕とほとんど変わらないようにして、病
人や老人でも取り扱いが容易な酸素枕を提供することに
ある。
【0006】本発明の第3の目的は、酸素ボンベを枕と
は切り離して設置することで、一般の酸素ボンベの使用
を可能とし、酸素ボンベの頻繁な取替えを回避すると共
に、コストの低廉化を図るようにした酸素枕を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る酸素枕は、枕本体と、該枕
本体に組み込まれる網目状の酸素配管とを備え、前記酸
素配管に微小な酸素排出孔を多数設けると共に、酸素配
管の基端部に酸素供給源を接続してなることを特徴とす
る。
【0008】この発明によれば、枕本体に酸素配管が網
目状に配設され、この酸素配管に多数の酸素排出孔が設
けられているので、枕全体から酸素が放出されることに
なり、頭や顔の位置や角度等に関係なく酸素を吸入する
ことができる。従って、睡眠中に寝返りを打って頭や顔
が動いても酸素を吸入できることになる。また、酸素配
管が網目状に形成されているので、頭の重みで一部の酸
素配管が押し潰されても他の配管を通って酸素が供給さ
れるので、酸素の供給が途切れることがない。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1記載の酸
素枕において、前記酸素排出孔が酸素配管から突出して
形成されたことを特徴とする。
【0010】この発明によれば、酸素排出孔を酸素配管
から突出させることで、酸素が一方向に排出され、無駄
なく効率的に放出することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
に係る酸素枕の実施形態を詳細に説明する。図1は本発
明の酸素枕の第1実施形態の斜視図、図2は前記酸素枕
の断面図、図3は酸素枕の第2実施形態の断面図であ
る。
【0012】図1及び図2に示すように、本発明の酸素
枕21は、枕本体22と、この枕本体22の表面近傍に
配設した網目状の酸素配管23とを備える。枕本体22
は、通常の枕と同様にフレーム24によって外形が作ら
れており、その内部26には羽毛やウレタンあるいはそ
ば殻等が充填される。なお、フレーム24をしっかり組
んで内部を空洞にすることも可能である。
【0013】前記フレーム24の上面側には枕本体22
の全面に酸素配管23が配管される。この酸素配管23
は、細い軟質の塩化ビニールチューブを網目状に組んだ
もので、内部全体が連通している。また、この酸素配管
23は、外周配管23aと、この外周配管23aを内側
でつなぐ十字配管23bが太いチューブで形成され、そ
れらの間を格子状につなぐ連結配管23cが細いチュー
ブで形成されている。そして、前記外周配管23a及び
十字配管23bには上方向に僅かに突出する突起体32
が一定間隔毎に多数形成され、この突起体32の先端に
は微細な酸素排出孔28が形成されている。なお、突起
体32及び酸素排出孔28は酸素配管23の成形時に一
体に形成される。酸素配管23は軟質チューブで形成さ
れるので、露出する突起体32の上に直接頭を載せても
それほど違和感はないが、突起体32が直接頭に当たら
ないようにするため、また、排出された酸素が直接耳に
当たらないようにするために厚手で通気性のよいフェル
ト状の素材で形成されたカバー31を被せて使用するの
が好ましい。
【0014】上記酸素配管23への酸素の供給は、酸素
枕21とは離れた場所に設置された酸素供給源である酸
素ボンベ30(図1では酸素ボンベ30を実物より小さ
く描いてある)から酸素供給管27を通じて行われ、こ
の酸素供給管27の先端に取り付けられたレギュレータ
33によって酸素量が調整される。この実施形態では前
記酸素供給管27が外周配管23aの基端部から一体に
形成されているが、外周配管23aの基端部に管取付口
を設け、別体で形成された酸素供給管27を前記管取付
口とレギュレータ33との間に接続してもよい。前記レ
ギュレータ33は、酸素ボンベ30の内圧ゲージ34
と、その下流側に配置された加湿器35及び吸入ゲージ
36とを備え、吸入ゲージ36には酸素の流量を調整す
るためのダイヤル弁37が設けられている。レギュレー
タ33は先端部が酸素ボンベ30の流出口に連結されて
いる。酸素ボンベ30の内圧は、ボンベ上部のコック3
8によって調整され、酸素供給管27に供給する酸素の
流量は吸入ゲージ36を見ながらダイヤル弁37によっ
て調整される。酸素流量は1〜3リットル/分程度が好
ましい。このようにして、酸素ボンベ30から酸素供給
管27を通じて酸素配管23内に供給された酸素は、外
周配管23a及び十字配管23bに多数形成された酸素
排出孔28から上方に向けて一斉に排出され、また外周
配管23a及び十字配管23bへは連結配管23cを通
じて酸素がくまなく供給されることになる。
【0015】なお、上記の実施形態では酸素配管23の
外周配管23a及び十字配管23bに酸素排出孔28を
設けた場合について説明したが、連結配管23cにも同
様の酸素排出孔28を設けて、全面均一にすることは可
能である。また、酸素排出孔28を設ける位置も、頭を
載せる中央部は撓んで押し潰されてしまうので、十字配
管23bより外周配管23aの方に数多く設けても良
い。さらに、上記の実施形態では連結配管23cを格子
状に組んでいるが、このような形状に限らず、菱形模様
やクモの巣形模様などに組むことも可能である。
【0016】図3は、本発明に係る酸素枕の第2実施形
態を示したものである。この実施形態に係る酸素枕41
は、酸素排出孔28が枕本体22の内部に向かうよう
に、酸素配管23に突出形成した突起体32を下向きに
形成した以外は、前記実施形態の酸素枕21と同様の構
成からなるので、詳細な説明は省略する。このような構
成の酸素枕41にあっては、酸素ボンベ30からレギュ
レータ33及び酸素供給管27を通じて供給された酸素
は、酸素排出孔28から枕本体42の内部43に向かっ
て排出されるので、この内部43に充満した酸素が酸素
配管23の網目状の隙間を通過して上方に間接的に排出
されることになる。そのため、病状が比較的軽い人や酸
素を直接吸入するのに抵抗のある人にとっては、枕全体
から放出されるちょうどよい濃度の酸素を吸入すること
ができる。また、酸素ボンベから高濃度の酸素が供給さ
れたとしても、枕本体42内で適度に希釈されるので、
過剰な酸素吸入による事故等を未然に防止することがで
きる。なお、この実施形態では枕本体42の内部43を
空洞にしておくと共に、枕本体42の下面及び側面から
酸素が漏れ出さないように、気密性の高い素材で枕本体
42を形成することが必要となる。
【0017】以上説明したように、本発明の酸素枕2
1,41は、主に枕本体22,42と酸素配管23とで
構成され、それぞれが別工程で製造された後に組み込ま
れるので、枕本体22,42と酸素配管23の組み合わ
せにバリエーションを持たせることが可能である。ま
た、既存の枕を使用することも可能である。既存の枕を
使用する場合は、枕の上面に直接酸素配管23を載置
し、四隅等を縫合して固定すればよい。また、酸素配管
23の上に通気性のよい厚手の素材のカバーを被せるこ
とで、通常の枕と同様に使用することが可能である。
【0018】図4は、上記図1及び図2で示した酸素枕
21の使用例を示したものである。図1に示したよう
に、先ず新しい酸素ボンベ30にレギュレータ33を連
結し、このレギュレータ33に酸素枕21から延びる酸
素供給管27の先端部を接続する。そして、酸素ボンベ
30のコック38を開いてボンベの内圧を調整した後、
ダイヤル弁37を開いて酸素供給管27に供給する酸素
の流量を調整する。このようにして、酸素供給量が調整
された酸素枕21の上に頭を載せるだけで、頭の位置や
顔の角度に影響されることなく、酸素排出孔28より排
出された酸素を口や鼻から吸入することができる。酸素
枕21に頭を載せることでその部分が重みで凹み、同時
に酸素配管23も押し潰されるが、酸素配管23全体が
連結配管23cによって連通しており、押し潰れた周辺
の連結配管23cを伝って外周配管23aや十字配管2
3bに酸素が供給されるので、酸素の排出量が減少する
ことはない。したがって、睡眠中に寝返りを打って頭の
位置や顔の角度が変わったとしても、安定的に所定量の
酸素を吸入することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る酸素
枕によれば、枕本体と、該枕本体に組み込まれる網目状
の酸素配管とを備え、前記酸素配管に微小な酸素排出孔
を多数設けたので、この枕の上に頭を載置するだけで酸
素を無理なく自然に鼻や口から吸入することができる。
また、酸素配管が網目状に配設され、酸素排出孔も多数
設けられているので、枕の上で頭の位置や顔の角度が変
わっても安定的に酸素を吸入することができる。さら
に、頭の重みで枕が凹み酸素配管の一部が押し潰されて
も、酸素の排出量が少なくなることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における酸素枕の斜視図
である。
【図2】上記図1の酸素枕の断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態における酸素枕の断面図
である。
【図4】上記図1の酸素枕の使用状態を示す説明図であ
る。
【図5】従来の酸素枕の内部構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
21,41 酸素枕 22,42 枕本体 23 酸素配管 27 酸素供給管 28 酸素排出孔 30 酸素ボンベ 32 突起体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枕本体と、該枕本体に組み込まれる網目
    状の酸素配管とを備え、 前記酸素配管に微小な酸素排出孔を多数設けると共に、
    酸素配管の基端部に酸素供給源を接続してなることを特
    徴とする酸素枕。
  2. 【請求項2】 前記酸素排出孔が酸素配管から突出して
    形成されたことを特徴とする請求項1記載の酸素枕。
JP2001190904A 2001-06-25 2001-06-25 酸素枕 Pending JP2003000412A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111658919A (zh) * 2020-05-29 2020-09-15 北京华夏高原环境科技研究院有限公司 一种富氧弥散枕垫
CN112056894A (zh) * 2020-09-30 2020-12-11 瑞枫盛达(北京)科技有限公司 氧气弥散终端

Cited By (3)

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