JP2002539730A - 転送用ウィンドウの選択方法及び移動局 - Google Patents

転送用ウィンドウの選択方法及び移動局

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、セルラー方式通信網(PLMN)に基づくパケット交換型通信網における通信時の、通信網と移動局(MS)のような、送信機と受信機として用いられるエレメントであって、データ・ブロックの受信用手段と、データ・ブロックの送信用手段と、データ・ブロック(201−206)を形成し処理するプロトコル手段とを有するエレメント間でのデータ・ブロックの送受信方法であってデータ・ブロックの転送用として、送信機内に形成された場合送信用ウィンドウとして使用され、受信機内に形成された場合受信用ウィンドウとして使用される少なくとも1つの転送用ウィンドウであって、転送対象のデータ・ブロックの最大値kをカバーする転送用ウィンドウが形成される。本発明では、データ・ブロックの前記転送を最適化するために、前記最大サイズkがいくつかの代替最大サイズから成るグループの中から選択され、その場合、前記最大サイズkが所定のルールに従って選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は添付の請求項1の前文に記載の方法に関する。本発明は添付の請求項
12の前文に記載の移動局に関する。
【0002】 ユーザーがシステムの作動範囲内を移動するとき、移動通信システムによって
、システム内の移動局(MS)と固定部との間の無線データ送信が可能になる。一
つの典型的システムとして公衆陸上移動通信網(PLMN)があり、以下に述べる
このシステムの一例として、広く知られている回線交換型GSMシステム(デジ
タル移動電話方式用グローバルシステム)がある。このシステムは開発中の移動
通信システム用として適用可能である。このような移動通信システムの一例とし
て、本説明ではGPRSシステム(一般パケット無線サービス)を用いることにす
る。他の移動通信システム(UMTS、3G)でも本発明を適用可能であることは
言うまでもない。
【0003】 GPRSシステムの基本的着想は、パケット交換型資源割り当ての利用であり
、この場合、無線通信用の論理無線チャネルなどのリソースは、データや情報の
送受信に対する要望が生じたときに割り当てられる。したがって、通信網と利用
可能なリソースの利用は最適化されて、例えばGSM技術と比較してできるだけ
効率的に利用される。GPRSはいわゆるGSMフェーズ2+の一部であり、G
SMインフラ・ストラクチャの範囲内での、GSMと互換性のある移動局へのパ
ケット交換型データ送信を行う目的を持っている。GPRSシステムでは、チャ
ネルの割り当ては柔軟に行われ、例えば、各移動局に対して1〜8の論理チャネ
ルを物理チャネル上に割り当てることが可能である。同じリソースをさらに多数
のアクティブな移動局に対して割り当てることが可能であり、上り回線データ送
信(すなわち移動局から基地局へのデータ送信)と下り回線データ送信(すなわち
基地局から移動局へのデータ送信)の双方をユーザーに対して個々に割り当てる
ことが可能である。これらのチャネルは主として制御チャネルとトラフィック・
チャネルとして使用される。トラフィック・チャネルはデータ送信用として使用
され、制御チャネルは基地局サブシステム(BSS)と移動局(MS)間でのシグナ
リングとして使用される。GPRSシステムでは、移動通信網はサービングGP
RSサポートノード(SGSN)によって補足され、パケット送信サービスが基地
送受信局(BTS)を介して移動局に提供される。
【0004】 数人の異なる移動通信加入者が同じ物理無線チャネルを使用することができる
ので、GPRSシステムによってデータ送信はさらに効率的なものになる。通信
は必要な場合に移動局と基地局だけを介して行われ、基地局とただ1つの移動局
間の通信用として物理無線チャネルが予約されることはない。このシステムでは
、いわゆるバーチャルデータ送信接続が移動局と通信網との間に存在する。セル
ラー・システムに基づくGPRSシステムでは、リソースの中に、データ送信(
PDCH、パケットデータ・チャネル)用として使用される無線チャネルが含ま
れる。一般制御用として用いられるシグナリングは、この一般制御目的のために
確保されているPCCCH制御チャネル(パケット共通制御チャネル)上で行われ
る。
【0005】 さらに正確に述べると、物理PDCHチャネルは、52個のTDMA(時分割
多元接続)フレームから成るマルチフレームによって論理無線チャネルに分割さ
れる。これら52個のTDMA(時分割多元接続)フレームは繰り返し送信され、
次いで12個の無線ブロック(RLC/MACブロック)すなわちタイムスロット
にさらに分割される。これらの無線ブロックは各々4個のフレームと4個のアイ
ドルフレームとに分割される。通信時に、これらのフレームはデータ送信用及び
シグナリング用として使用される。これらのブロックは少なくとも以下の部分、
すなわち、下り回線方向でUSFフィールド(上り回線状態フラグ)を含み、上り
回線方向でSIフィールド(機能停止インジケータ)を含むMACヘッダ(メディ
ア・アクセス制御ヘッダ)と、TFIフィールド(一時的フロー識別子)とBSN
フィールド(ブロック・シーケンス番号)とを含むRLCデータ・ブロック(無線
データ・ブロック)、すなわち、RLC/MAC制御ブロックにさらに分割され
る。RLCデータ・ブロックには、送信対象情報、すなわちRLCデータ、も含
まれる。このブロック構造の一例が図1にさら詳細に例示されている。
【0006】 BSNフィールド(ブロック・シーケンス番号)は、各TBFフローに属するR
LCデータ・ブロックのそれぞれの順序を示し、BSNは1から127の値を持
つことができる。SIフィールド(機能停止インジケータ)は移動局のRLCウィ
ンドウの機能が停止しているかいないかを示す。移動局によって、すべての上り
回線ブロック内のSIフィールドの値が適宜設定される。
【0007】 図2に示すように、用語RLCとMACとは、移動局MS内で使用される通信
プロトコルのプロトコル層を意味する。通信プロトコルと様々な層とによって、
受信データや送信対象データを処理し生成する移動局のプロトコル手段が構成さ
れる。周知のRLC/MAC層201(無線リンク制御/メディア・アクセス制
御)の機能が、移動局MSのLLC(論理リンク制御)層202と物理層203と
の間に必要となる。LLC層202の上位に、周知のGPRS移動管理機能(G
MM/SM)205、SNDCP(サブネットワーク依存コンバージェンシー・プ
ロトコル)機能204が存在し、ショート・メッセージ・サービス(SMS)機能
も存在する。これらの層についてはGSM規格仕様にさら詳細に記載されている
【0008】 MACブロックは、無線チャネルを移動局間で割り当てるために使用されるの
みならず、必要に応じて送受信を行うために移動局用物理無線チャネルを割り当
てるためにも使用される。RLCブロックは、移動通信網へのパケットの送信要
求時におけるリソースの割り当てと、無線チャネルを介する再送信とに対して責
任を負う。SNDCPはPDP(パケットデータ・プロトコル)用インターフェー
スとして使用される。SNDCPブロックは、このブロックが受信したNPDU
(ネットワーク・プロトコル・データ・ユニット)ブロックを圧縮し、それらのブ
ロックを1つまたはいくつかのLLCフレームにセグメント化し、これらのLL
CフレームはさらにRLCデータ・ブロックにセグメント化される。GMMプロ
トコルは、ログインとログアウト(GPRS接続、GPRS接続解除)及び起動(
PDPコンテキスト起動、PDPコンテキスト停止)を含む移動局の移動管理機
能をサポートしている。最下位のレベルすなわちいわゆる物理層203は無線波
の物理的変調と、移動局と通信網間での情報の送信とに対して責任を負う。最上
位層206には前記プロトコル・スタックを利用するアプリケーションが含まれ
る。
【0009】 また、上述のプロトコルに対応する通信プロトコルと、様々な層とが通信網内
に形成される。この場合、基地局サブシステムと、サービングGPRSサポート
ノードと、ゲートウェイGPRSサポート・ノードとの間でこれらの様々な層の
配分を行うことも可能である。
【0010】 GPRS通信網における多元接続の基本的着想は、サービスを提供している基
地局が送信するすべての情報が移動局によって受信可能であるという発想である
。受信されたRLCブロックの中から、移動局は自分宛てに送られたデータを見
つけ出す。GPRSシステムによれば、いっしょに割り当てれたチャネルで自分
へ送信されてくるデータを待機しているすべての移動局は、RLCブロックと共
にフレーム構造を構成するすべてのブロックも受信し、受信情報と、その情報と
共に受信された一時的フロー識別子TFIとを解釈する。
【0011】 USFフィールドには8個の異なる値を与えることができ、この下り回線用U
SF値によって、対応する次の上り回線ブロックの割り当ての対象となるデータ
送信用移動局の設定が行われる。
【0012】 いわゆる一時的ブロック・フローTBFは、(移動局MSのような)送信機と(
通信網内の基地送受信局BTSのような)受信機との間の物理的パケットデータ
・チャネルでのデータ送信であって、特に、その通信プロトコルのRLC層に配
置されている端点間のデータ送信をサポートする論理接続である。TBFに対し
て、リソースが1つまたはいくつかのPDCHチャネルに割り当てられ、TBF
は情報を伝える数RLC/MACブロックを含む。すべてのRLC/MACブロ
ックが送信されるまで、または、受信機が受信対象のすべての送信ブロックを報
告してしまうまで、TBFはデータ送信中保持される。各上り回線用TBFまた
は下り回線用TBFは個々の一時的フロー識別子TFIを割り当てられる。移動
局がPUA(パケット・アップリンク割当て)またはPDA(パケット下り回線割
当て)メッセージを通信網から受信したとき、移動局には、移動局によるモニタ
ーの対象となるPDCHチャネル番号N(1〜8)が割り当てられる。この場合、
値NはMSマルチスロット・クラスによって決められる。このMSマルチスロッ
ト・クラスの番号は現在1から29の範囲をとることができる。
【0013】 図2を参照すると、各送信機は所定のサイズを持ついわゆる送信用ウィンドウ
を使用している。同様に、各受信機は所定のサイズを持ついわゆる受信用ウィン
ドウを使用している。本説明で言及されるこれらのウィンドウはまとめて転送用
ウィンドウと呼ぶことにする。現在、GPRSとEGPRS(強化型パケット無
線サービス)システムでは、双方のウィンドウのサイズkは、規格ウィンドウ・
サイズk=64、すなわち64データ・ブロック(RLCデータ・ブロック)とし
て定義されており、この範囲内で送信が行われる。正しく受信されたデータ・ブ
ロックの確認応答が、順方向にウィンドウを“転送し”、新しいデータ・ブロッ
クの送信を可能とする送信機に対して行われる。これに加えて、受信機は不正確
なデータ・ブロックの再送信要求を送信することもできる。この再送信要求に対
する確認応答後ウィンドウも“転送される”。ある状況では、ウィンドウは“機
能停止”し、その場合新しいデータ・ブロックの送信が中断される。移動局のプ
ロパティの増加と共に、同じ単位時間内に受信するデータ・ブロック数が結果と
して増加するため、中断も次第に頻繁に発生するようになってきている。
【0014】 データ送信の中断を減らす方法を提示することが本発明の目的であり、その場
合異なる移動局のプロパティも考慮される。本方法を適用する移動局を提示する
ことも本発明の目的である。
【0015】 本発明に準拠する方法は、添付の請求項1の特徴記載部分に示される内容を特
徴とする。本発明に準拠する移動局は添付の請求項12の特徴記載部分に示され
る内容を特徴とする。
【0016】 本発明における本質的原理は、GPRSとEGPRS等のセルラー・システム
に基づくパケット交換型システムにおいて、変動するサイズを備えたRLC送受
信用ウィンドウを利用することである。また、本発明における本質的原理は、T
BFフローの確立中移動局と通信網との間でウィンドウ・サイズのネゴシエーシ
ョンを行うことである。別の本質的原理として、ネゴシエーションの代わりに、
移動局のマルチスロット・クラスに従って定められたウィンドウ用のデフォルト
・サイズの利用がある。また、1つの本質的原理として、クラスが判らなかった
り、ネゴシエーションが利用されない場合の最大デフォルト・サイズの利用があ
る。
【0017】 本発明を用いることにより、従来技術のシステムと比較して重要な利点が達成
される。1つの重要な利点として、可変ウィンドウ・サイズの利用により、開始
対象データ送信の最適化を行って受信データ・ブロック数の最大化が可能となる
ことが挙げられる。同時に、この最適化は移動局のプロパティと、利用可能なリ
ソースと、利用可能なメモリ空間などを考慮に入れることができる。
【0018】 本発明は、下り回線と上り回線用RLCウィンドウが異なるサイズを持つこと
ができ、それらのサイズのネゴシエーションが別個に行われる状況でも適用可能
である。異なるクラス用の下り回線と上り回線用ウィンドウのデフォルト・サイ
ズは同じ移動局内でも異なるようにすることができる。本発明の実施例の以下の
説明では、上り回線と下り回線用ウィンドウは同じサイズを持つが、ウィンドウ
・サイズのネゴシエーション時に互いに独立にこの提示された方法を適用するこ
とが可能である。この原理は、RLCプロトコルがいずれの可能なチャネル符号
化の代替方法についても可能なかぎり良好に機能するように、ウィンドウ・サイ
ズのネゴシエーションを行うという原理である。クラスに加えて、RLCウィン
ドウのデフォルト・サイズは移動局のその他のプロパティによって影響を受ける
可能性がある。なぜなら、例えばGPRSとEGPRSシステムでは同じクラス
の移動局でさえ互いに異なる場合があるからである。例えば、EGPRSシステ
ムのMCS-7とMCS-8符号化(変調と符号体系)の場合、各無線ブロックには
2つのRLC/MACブロック用コードが含まれる。またRLCデータ・ブロッ
ク内の情報ビットの数はこの符号化に対応して決められる。
【0019】 不正確に受信された無線ブロックの再送信は通信プロトコル内のRLC層の役
割である。この再送信メカニズムは上述の送受信用ウィンドウに基づいている。
このウィンドウのサイズは、常に、使用通信プロトコルの要求と、利用可能なメ
モリ空間との間の妥協の産物である。送信用ウィンドウが狭すぎると、ウィンド
ウの機能停止が生じ、この機能停止に起因して送信データ数が著しく減少するこ
とになる。ウィンドウのサイズに対する要求は移動局のプロパティに直接比例し
、移動局が数個のタイムスロット内で同時にデータの受信が可能な場合、毎秒当
たりの受信ブロックの数は高く(ハイマルチスロット・クラス)ない、広いウィン
ドウが必要となる。標準サイズを使用するためには、当然のことであるが、移動
局の最大マルチスロット・クラスに従ってそのサイズを決定することが望ましい
。しかし、このサイズ決定には、RLC層内において、低位のクラス用として必
要とされるメモリ要求が高位クラスについても同じ要求となるという問題が関与
してくる。この結果、新旧の装置間での互換性という問題が生じることになる。
【0020】 以下、添付図面を参照して本発明についてより詳細に説明する。
【0021】 通信網は、PACCHチャネルでPUA/N(パケット上り回線Ack/Na
ck)メッセージを必要な場合に送信することにより、移動局に対してブロック
の受信に対する確認応答を行う。また、移動局は、必要な場合または通信網が要
求した場合、必要な場合にPDA/N(パケット下り回線Ack/Nack)メッ
セージを送信することにより、通信網に対してブロックの受信に対する確認応答
を行う。或るモード(確認応答モード)では、受信に失敗したブロックは必要な場
合再転送される。
【0022】 以下、ブロックの送信機の作動について説明する。送信機として機能する端点
は、変数V(S)(送信状態変数)の中で次に送信するデータ・ブロックのBSN値
を格納する。この場合V(S)は0から127までの値を持つことができる。前記
データ・ブロックの送信後、V(S)は以下のように新しい値を取得する:V(S)
=BSN+1。従来技術によれば、送信用ウィンドウ(k)と受信用ウィンドウ
(k)のウィンドウ・サイズkは、現在、k=k=k=64という固定値と
して定義される。これに加えて、格納された変数V(A)(確認応答状態変数)には
、受信機によって確認応答が行われた(ACKED)最も古いデータ・ブロックの
BSN値が含まれる。この場合V(A)は0から127までの値を持つことができ
る。しかし、値V(S)は値[V(A)modulo128]をk以上上回ってはならない。
モジュロ(modulo)とは本明細書では計算の残りを意味する。例えば、計算[64
モジュロ128]の結果は64である。
【0023】 さらに、設定時間の範囲内に正しく受信された旨の報告をブロックが受けなか
った(NACKED)場合、あるいは、前記確認応答がまだ待機状態(PENDI
NG_ACK)である場合、送信機は、128個の要素を含むテーブルV(B)(確
認応答状態配列)の中に、前回送信されたRLCデータ・ブロックである、連続
するRLCデータ・ブロックの状態のうちk個の標本を格納する。このようにし
てテーブルV(B)は変数V(A)に関して索引化される。ブロックの再送信は状態
NACKEDを持つ最も古いブロックから開始される。
【0024】 状態NACKEDを持つブロックが再送信され、それらの状態はPENDIN
G_ACKに変えられる。送信後、新しいブロックの送信が継続され、その後、
V(S)は次の送信対象ブロックのBSN値を受け取る。値V(S)が、値[(V(A)
+k)modulo128]に達した(例えば、V(A)が値32を持っている場合に値8
6のような)とき、送信用ウィンドウが機能停止する旨が告げられる。その場合
、新しいデータ・ブロックの送信は中断され、状態PENDING_ACKを持
つ最も古いデータ・ブロックから送信が連続して再び実行される。この中断を示
すために、SIフィールドがすべての上り回線データ・ブロック内に設定される
【0025】 送信用ウィンドウの中断時に、いわゆるカウンタT3182が始動されるが、
このカウンタは、送信機が受信機からPUA/Nメッセージを受信したとき中断
されリセットされる。その結果、値V(S)が値[(V(A)+k)modulo128]より
小さくなり、新しいデータ・ブロックの送信の開始が再び可能となり、SIフィ
ールドが復元される。カウンタの期限が切れた別のケースでは、TBFフローが
解除(異常解除)され、例えば、移動局は前記TBFデータ送信を終了させる。
【0026】 次に、ブロックの受信機の作動について説明する。受信機として機能する端点
は、変数V(R)(受信状態変数)の中で次に受信されるデータ・ブロックのBSN
値を格納する。この場合V(R)は0から127までの値を持つことができる。さ
らに、受信機は、128個の要素を含むテーブルV(N)(受信状態配列)の中に、
前回受信されたRLCデータ・ブロックである、連続するRLCデータ・ブロッ
クの状態のうちk個の標本を格納する。この場合、受信されたブロックは状態R
ECEIVEDを持っている。テーブルV(N)は変数V(R)に関して索引化され
る。ブロックが正しく受信され、かつ、BSNが(値(V(Q)+k)modulo128]
を上回らない場合、変数V(R)は値BSNを与えられる。変数V(Q)(受信用ウ
ィンドウ状態変数)は、受信用ウィンドウの範囲内で受信されなかった最も古い
データ・ブロックのBSN値を示す。この場合V(Q)は0から127までの値を
持つことができる。V(Q)の値は、変数のV(Q)値に対応するBSNを持つデー
タ・ブロックの受信時に再び更新される。これらの受信データ・ブロックはPU
A/NまたはPDA/Nメッセージによって送信機へ報告される。
【0027】 本発明の第1の実施例によれば、変数kの値(すなわちいわゆるRLCウィン
ドウのサイズ)は、受信機と送信機との間のネゴシエーションによって固定され
る。この原理とは、パケットデータ送信の確立時に、移動局が通信網に対してR
LCウィンドウの必要サイズを示すという原理である。これは、設定情報の正常
な交換と関連して行われる。通信網は、その必要なウィンドウ・サイズを用いて
応答することによりその必要なウィンドウ・サイズを受け入れ、或いは、新しい
ウィンドウ・サイズを用いて応答することにより、小さなウィンドウ・サイズを
使用することと移動局に課すことができる。
【0028】 1段階アクセスでは、移動局は、通信網からリソースを要求するパケット・チ
ャネル要求(PRACHまたはRACHチャネルでのPCR)を送信する。前記チ
ャネル要求には通常移動局のマルチスロット・クラスに関する情報が含まれる。
通信網は、利用可能なPDCHチャネルのリストと、使用されるUSFフィール
ドの値、あるいは移動局のPRRメッセージのリソースのような、上り回線デー
タ送信を行うために移動局に対して割り当てられるリソースを示すPUA確認応
答メッセージ(PAGCHまたはAGCHチャネルでのパケット・アップリンク
割当て)を送信することにより応答する。USFフィールドには、下り回線デー
タ送信時に用いられる各無線ブロックの初めに3ビットが含まれる。したがって
、上り回線データ送信の多重化時に、USFフィールド用として8個の異なる値
を用いることができる。個々のTFI識別子が決定され、通信時に使用される各
RLCデータ・ブロックに付けられる。PCRメッセージの中に、移動局は所望
のウィンドウ・サイズを示さない。これにより、本発明の第1の好適な実施例に
よる前記ネゴシエーションは行われない。その代わりに、本発明の第2の好適な
実施例に従って、移動局のマルチスロット・クラスに従って決められたデフォル
トのウィンドウ・サイズが用いられる。クラスが与えられない場合、本発明の第
3の好適な実施例に従って、デフォルト・サイズk=64が用いられる。
【0029】 2段階アクセスでは、移動局によるPCRチャネル要求に対する応答は、即時
確認応答メッセージ(PUAメッセージ)によって、移動局がPRRメッセージ(
PACCHチャネルでのパケット・リソース要求)を送信することができるリソ
ースについて報告を行うことであり、この場合前記ネゴシエーションを行うこと
が可能となる。移動局によって送信されるリソース要求(PRRメッセージ)によ
って、移動局は、パケットデータ送信のTBFフローを開始するためのリソース
を割り当てるように通信網に要求する。このPRRメッセージの中で移動局は要
求されるウィンドウ・サイズを指示する。移動局は、マルチスロット・クラス用
のデフォルトのウィンドウ・サイズより大きい(または等しい)ウィンドウ・サイ
ズを要求することができる。しかし、ウィンドウ・サイズは最大サイズより小さ
く(または等しく)なければならない。ある例では、クラス9の移動局は256か
ら1024までのウィンドウ・サイズを要求することができる。ウィンドウ・サ
イズに対する確認として、または、新しいウィンドウ・サイズを決定するために
、通信網はPUAメッセージ(PACCHチャネルに対するパケット・アップリ
ンク割当て)を移動局へ送信する。通信網によって決められたウィンドウ・サイ
ズは、移動局が要求するウィンドウ・サイズより小さく(または等しく)、かつ、
当該移動局のクラス用のデフォルトのウィンドウより大きく(または等しく)なけ
ればならない。この例によれば、クラス9の移動局用として要求されるウィンド
ウ・サイズは512であり、通信網は256から512まで(デフォルト値25
6)のウィンドウ・サイズを決定することが可能である。要求されるウィンドウ
・サイズのシグナリングは不要であり、所定のウィンドウ・サイズを使用できる
ことに留意されたい。例えば、PRRメッセージで送信される3情報ビットを用
いて、8個の異なるウィンドウ・サイズを示すことが可能である。
【0030】 転送用ウィンドウの最大サイズkは、データ送信接続中ネゴシエーションを行
って、最大サイズを変更することができ、その場合移動局は上述のPCRメッセ
ージを送信し、通信網は前記PUA確認応答メッセージを用いて応答する。例え
ば、GPRSシステムでは、移動局はまず通信網(GPRS接続)へのログインを
実行する。これにより、移動局はパケットデータの送信準備ができている旨を報
告する。エントリによって、到来するパケットデータを移動局へ送ることを可能
にする論理リンクがつくられる。本発明の好適な実施例によれば、使用されるウ
ィンドウ・サイズに関する情報は例えば送信メッセージでこの接続と関連して送
信される。
【0031】 本発明に準拠する方法は、GPRSとEGPRSシステムにおいて上記の方法
で適用することが可能である。ウィンドウ・サイズのネゴシエーションが行われ
ない場合、デフォルトのウィンドウ・サイズを用いることができる。その場合、
利点として、システムがGPRSの古い構成と互換性があることが挙げられる。
【0032】 本発明に拠れば、変数kの値(いわゆるRLCウィンドウのデフォルト・サイ
ズ)は以下のテーブルに対応するMSマルチスロット・クラスに依って決められ
る。
【表1】
【0033】 上記のテーブルで、kの様々な所定値によって1グループの最大サイズkが形
成され、このグループの中から選択が行われる。このテーブルは、3つの情報ビ
ットによるPRRメッセージ内のウィンドウ・サイズ要求のコードを示す。3ビ
ットで符号化された1グループの中には最大8個の異なるkの最大値が含まれる
。GPRSマルチスロット・クラスという公知の用語は異なる移動局と、様々な
組合せでいくつかの異なる論理チャネルでの異なる物理PDCHチャネルでデー
タの送受信を行う移動局の能力とを意味する。移動局は、一方で回線交換型サー
ビス用の、他方でGPRSシステム用の異なるマルチスロット・クラスを備える
こともできる。また、異なるマルチスロット・クラスの移動局は様々な媒体アク
セス・モードMAをサポートする。これらの媒体アクセス・モードMAの中で、
公知の、動的割り当てと、拡張型動的割り当てと、固定割り当てとについてこの
文脈で述べておくべきであろう。
【0034】 本発明に準拠する最大値kが1024である場合、これに対応して上述の変数
V(A)、V(S)、V(Q)及びBSNの値は、0と2047([(2×k−1)]の最
大値)との間に存在しなければならない。したがって、BSNを示すためにRL
Cヘッダでは11ビットを使用しなければならない。同様に、テーブルV(B)、
V(N)内の要素の数は[(2×k−1)]の最大値を持っている。
【0035】 従来技術によれば、GPRSマルチスロット・クラスは以下のテーブルに従っ
て定義される。
【表2】
【0036】 EGPRSシステムに対して、対応するクラスを定義することができる。これ
らのクラスのうち、GSM仕様に定義されているようなGPRSシステムで作動
する移動局用として定義されたクラスが一例として用いられる。
【0037】 このクラスは必ずしもPCRメッセージの中に与えられるとはかぎらない。こ
のクラスに関する情報がパケットデータ接続設定中送信されない場合、本発明の
第3の好適な実施例に従って、デフォルトのRLCウィンドウ・サイズk=64
が用いられる。このサイズは一般に上述のグループの中で最小サイズである。こ
のクラスは、短い要求メッセージや、信号メッセージの送信を要求するメッセー
ジの中などには示されない。同じクラスの移動局のプロパティは、GPRSとE
GPRSシステム(符号化方法、変調容量、様々なパラメータ)との間で変動する
場合もある。したがって、本発明に準拠して使用されるデフォルトのRLCウィ
ンドウ・サイズはこのクラスに加えて、別のプロパティにも依存し、このプロパ
ティに基づいて最大サイズが選択される。
【0038】 以下、一例として使用される移動局のさらなる詳細な構造にについて、データ
の送受信用手段と共に説明する。移動局はアンテナ接続を有し、このアンテナ接
続を通じて下り回線データは移動局へ送られる。次に、無線周波数エレメント及
び中間周波数エレメントが存在し、これらのエレメントを通じて受信された高周
波信号はベースバンド周波数へ変換される。ベースバンド信号に含まれる情報は
復調装置の中で再構成され、この再構成後、受信信号の処理はこの受信信号がシ
グナリングであるか、データであるかによって異なるものとなる。情報はチャネ
ル・デコーダへ送られ、このチャネル・デコーダを介して制御ブロックへ送られ
る。この制御ブロックはマイクロプロセッサであり、移動局の作動を制御する。
上り回線データの中に含まれる情報はこの制御ブロック内で生成され、チャネル
符号化される。変調器の中で、このデータはベースバンド周波数に統合化され、
高周波エレメントによって無線周波数にミックスされる。その後、このデータは
アンテナ接続を介して送信が可能となる。
【0039】 移動局は完全にその制御ブロックの制御下で作動するので、いずれの当業者も
、上述のように本発明に従ってメッセージ送信を定義し、プロトコル手段などを
定義することは実際には簡単である。制御ブロックは、マイクロプロセッサが利
用可能なメモリ手段の中に格納されたプログラムを実行するマイクロプロセッサ
であり、このマイクロプロセッサはまた前記プロトコル手段と前記転送用ウィン
ドウとを実現するために用いられる。このプログラムは、定義された方法でプロ
トコル手段によってウィンドウ・サイズの処理が行われるように書き込まれたと
き、本発明に準拠して所望のように移動局を作動させることが可能となる。
【0040】 本発明は上記の実施例だけに限定されるものではなく、添付の請求項の範囲内
で改変が可能である。本発明のネゴシエーションが行われる規則と、クラスに従
って定められるサイズと、定義されたネゴシエーションと、転送用ウィンドウ内
で用いる最大サイズを選択するためのデフォルトの最大サイズとが他のシステム
でも適用可能であることは言うまでもない。したがって、本発明は、その詳細な
実現時に変更が可能であるが、本説明に基づく本発明の適用はいずれの当業者に
も公知のものであることは明らかである。さらに、所定の最大サイズ及びこれら
の最大サイズの間の関係は提示されたものと異なるものであってもよい。本発明
は、UMTSシステム(ユニバーサル移動通信システム)などにおいても適用が可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術に準拠するブロック構造、特にGPRSシステムにおける無線ブロッ
ク構造を示す。
【図2】 従来技術の通信プロトコルに準拠するプロトコル・スタック、特に、GPRS
システムのプロトコル・スタックを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 5K033 DA19 5K067 AA23 BB04 CC04 CC08 DD11 EE02 EE10 FF02 HH23 KK15

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルラー方式通信網(PLMN)に基づくパケット交換型通信
    網における、通信網と移動局(MS)のようなエレメント間でデータ・ブロックを
    送受信する通信方法であって、前記エレメントが送信機と受信機として用いられ
    、さらに、該エレメントがデータ・ブロックの受信手段と、データ・ブロックの
    送信手段と、データ・ブロック(201−206)を形成し処理するプロトコル手
    段とを有し、データ・ブロックの前記転送を行うために、 少なくとも1つの転送用ウィンドウであって、前記送信機内に形成される場合
    には送信用ウィンドウとして使用され、前記受信機内に形成される場合には受信
    用ウィンドウとして使用される転送用ウィンドウが、転送対象のデータ・ブロッ
    クの最大値kをカバーするように形成される方法において、 データ・ブロックの前記転送を最適化するために、前記最大サイズkがいくつ
    かの代替最大サイズから成るグループの中から選択され、その場合、前記最大サ
    イズkが所定のルールに従って選択されることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、送信用ウィンドウとしての
    前記少なくとも1つの転送用ウィンドウの前記最大サイズkと、受信用ウィンド
    ウとしての前記最大サイズkとが前記同じエレメント内で互いに異なることが可
    能であるように、前記最大サイズkが選択されることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の方法であって、 最後に送信されたデータ・ブロックの最大数k=kをカバーするように送信
    用ウィンドウが前記送信機内で定義され、 前記データ・ブロックの状態データが前記送信機内に格納され、前記受信機が
    前記送信データ・ブロックを受信したとき、前記送信データ・ブロックの確認応
    答を行ったかどうかと、前記送信データ・ブロックが正しく受信されたかどうか
    とを少なくとも前記状態データが示し、 前記状態データが前記最大数k未満の前記データ・ブロックをカバーしたと
    き、新しいデータ・ブロックの前記送信が継続され、前記状態データが前記デー
    タ・ブロックの前記最大数kをカバーしたとき、前記送信が中断され、 最後に受信されたデータ・ブロックの最大数k=kをカバーしたとき、受信
    用ウィンドウが前記受信機内で定義され、 前記データ・ブロックに関する状態データであって、前記データ・ブロックが
    受信されたかどうかを少なくとも示す前記状態データが前記受信機の中に格納さ
    れる、方法において、 使用対象の前記受信用ウィンドウの前記最大サイズkと、使用対象の前記送
    信用ウィンドウの前記最大サイズkとが等しくなるように選択されることを特
    徴とする方法。
  4. 【請求項4】 上記請求項のいずれかに記載の方法において、前記送信機に
    よって送信されたメッセージと、前記受信機によって送信された応答メッセージ
    とによって前記転送用ウィンドウの前記最大サイズkのネゴシエーションが行わ
    れ、前記メッセージと前記応答メッセージとが使用対象の前記転送用ウィンドウ
    の前記最大サイズkに関する情報を有することを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 上記請求項のいずれかに記載の方法において、前記転送用ウ
    ィンドウの前記最大サイズkが前記移動局(MS)のクラス特性に従って設定され
    、前記クラスが送受信時の前記移動局(MS)のプロパティについて記述し、前記
    各クラスが前記転送用ウィンドウの所定の最大サイズkによって表されることを
    特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の方法において、前記転送用ウィンドウの前
    記最大サイズkが、前記送信機のメッセージ内の、前記送信機が要求する前記最
    大サイズkを上回らず、かつ、前記クラスに従って定められた前記最大サイズk
    より小さくないような所定の最大サイズとして設定されることを特徴とする方法
  7. 【請求項7】 上記請求項のいずれかに記載の方法において、前記移動局(
    MS)のクラス特性であって、送受信時の前記移動局(MS)のプロパティを記述
    する前記クラスの特性が既知でない場合、前記転送用ウィンドウの前記最大サイ
    ズkが所定の最大デフォルト・サイズkとして設定されるか、あるいは、前記
    送信機によって送信されるメッセージと、前記受信機によって送信される応答メ
    ッセージとによって、前記転送用ウィンドウの前記最大サイズkのネゴシエーシ
    ョンが行われないことを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の方法において、使用される前記通信システ
    ムが前記GPRSまたはEGPRSシステムに基づくシステムであり、使用され
    る前記最大デフォルト・サイズkが前記所定の最大サイズ64であることを特
    徴とする方法。
  9. 【請求項9】 上記請求項のいずれかに記載の方法において、使用される前
    記通信システムが前記GPRSまたはEGPRSシステムに基づくシステムであ
    ることを特徴とし、及び、前記転送用ウィンドウの前記最大サイズkが1グルー
    プの最大サイズであって、少なくとも所定の値64、128、256、512、
    1024を有する前記グループから選択されることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 前記所定の請求項のいずれかに記載の方法において、前記
    転送用ウィンドウが前記プロトコル手段のRLC層内で実現されることを特徴と
    する方法。
  11. 【請求項11】 上記請求項のいずれかに記載の方法において、 使用される前記通信システムがGPRSまたはEGPRSシステムに基づくシ
    ステムであり、 パケット・リソース要求メッセージが、前記転送用ウィンドウ用として所望の
    前記最大サイズkを示す前記移動局(MS)から送信され、 前記転送用ウィンドウ用として用いられる前記最大サイズkを示す、パケット
    上り回線確認応答メッセージが前記通信網から応答として送信される、ことを特
    徴とする方法。
  12. 【請求項12】 セルラー方式通信網に基づくパケット交換型通信網で作動
    するように構成される移動局であって、前記通信網から下り回線データ・ブロッ
    クを受信する手段と、上り回線データ・ブロックを前記通信網へ送信する手段と
    、データ・ブロックを生成し、処理するプロトコル手段(201−207)とを有
    し、データ・ブロックの前記送信を行うために、 送信時に送信用ウィンドウとして使用され、また、受信時に受信用ウィンドウ
    として使用される少なくとも1つの転送用ウィンドウであって、データ・ブロッ
    クの最大値kをカバーする転送用ウィンドウを生成するように構成される移動局
    (MS)において、 データ・ブロックの前記転送を最適化するために、前記移動局が、いくつかの
    代替最大サイズから成るグループの中から、同時に使用される前記最大サイズk
    を選択するようにも構成され、その場合、前記最大サイズkが所定のルールに従
    って選択されるように構成されることを特徴とする移動局(MS)。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の移動局であって、 送信状態データであって、少なくとも前記通信網が、前記送信データ・ブロッ
    クの受信時にその確認応答を行ったかどうか、及び、前記送信データ・ブロック
    が正しく受信されたかどうかを示す前記状態データを前記データ・ブロックに格
    納し、 新しいデータ・ブロックの前記送信を継続し、前記状態データが前記最大数k
    未満の前記データ・ブロックをカバーし、前記送信状態データが前記最大数kの
    前記データ・ブロックをカバーしたとき前記送信を中断し、 受信状態データであって、前記データ・ブロックが受信されたかどうかを少な
    くとも示す前記状態データを前記データ・ブロックに格納するように、構成され
    る移動局において、 前記移動局に専用のクラスに従って前記最大サイズkが設定され、前記各クラ
    スが所定の最大サイズkによって表され、前記クラスが前記当該移動局の前記プ
    ロパティを送受信時に記述し、 前記通信網へ送信されるメッセージと、前記通信網から受信される応答メッセ
    ージと、によって前記最大サイズkのネゴシエーションを行い、前記メッセージ
    と前記応答メッセージとが、使用される前記最大サイズkに関する情報を有し、 前記クラスが知られていない場合、あるいは、前記最大サイズkのネゴシエー
    ションが行われない場合、所定のデフォルトの最大サイズkとして前記最大サイ
    ズkを設定する、ように構成されることを特徴とする移動局。
  14. 【請求項14】 請求項12または13に記載の移動局において、前記GP
    RSまたはEGPRSシステムに基づくシステムで作動するように構成される移
    動局であることを特徴とする移動局。
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