JP2002532916A - 超高周波用フィルタ及びマイクロストリップ帯域通過フィルタの製造方法 - Google Patents

超高周波用フィルタ及びマイクロストリップ帯域通過フィルタの製造方法

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JP2002532916A
JP2002532916A JP2000515309A JP2000515309A JP2002532916A JP 2002532916 A JP2002532916 A JP 2002532916A JP 2000515309 A JP2000515309 A JP 2000515309A JP 2000515309 A JP2000515309 A JP 2000515309A JP 2002532916 A JP2002532916 A JP 2002532916A
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microstrip resonator
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チョン,スンキル
ベ,ジャンファン
チャ,クァンヒ
アレクサンドル ザカロフ,
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チョン,スンキル
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明の超高周波用フィルタは,携帯用電話機,GPS及びPCS分野とはじめて各種携帯用移動通信分野で特定帯域の超高周波信号を帯域フィルタリングすることにおいて使用され,マイクロストリップ帯用通過フィルタの製造方法は,BaTiZnO等のセラミック誘電体を使用して製作した高誘電率の誘電体基板上にCr,Cu等の電導性金属層を蒸着した後,フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程等の半導体工程を用いて形成させることである。本発明は,相互間に解放されて相合う状態に配列された1対のマイクロストリップ共振器の相合う面の中央部に溝を形成させて所定帯域の周波数だけをフィルタリングさせる帯域通過フィルタで構成され,本発明のマイクロストリップ帯域通過フィルタの製造方法は,BaTiにZnO,またはCrAl を混合して誘電体基板を製作する工程と,科学的処理を通して誘電体基板を洗浄する工程と,誘電体基板上に電導性金属層を蒸着する工程と,フォトマスクを使用して,マイクロストリップ領域を定義した後,電導性金属層をエッチングする工程と,誘電体基板を各素子大きさに切断した後,必要とする形態に加工する工程からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,超高周波用フィルタ及びマイクロストリップ帯域通過フィルタの製
造方法に関するものである。 より詳しくは,携帯用電話機,GPS及びPCS分野とはじめて各種携帯用移
動通信分野で特定帯域の超高周波信号を帯域フィルタリングする際に使用され,
BaTiZnO等のセラミック誘電体を使用して製作した高誘電率の誘電
体基板上にCr,Cu等の伝導性金属層を蒸着した後,フォトリングラフィ工程
及びエッチング工程等の半導体工程を利用してマイクロストリップ型共振器を形
成することによってフィルタの小型化及び軽量化をなすようにする超高周波用フ
ィルタ及びマイクロストリップ帯域通過フィルタ製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高度情報化社会において必須とされる情報通信分野の発展は全世界的に拡散し
,これにより情報通信分野に関連した研究開発が活発に進行している。
【0003】 特に情報通信分野のうち,移動通信分野は市場が広いだけではなく,研究開発
も速く進行している状況の中で,全世界的規模で移動通信分野に積極的参与が行
われ,その需要が大きく増加している。
【0004】 移動通信機器のシステムを構成するRF(Radio Frequency)
部品としては,電力増幅器,低雑音増幅器,電圧制御発進器,温度制御修正発信
器,高周波フィルタ及び混合器等をはじめとしていろいろの部品がある。
【0005】 これらの部品のうち,誘電体共振器を用いた高周波フィルタの研究開発によっ
て1980年代に入って高誘電率及び温度特性が優れている高周波フィルタの材
料が開発されて移動通信機器分野に応用が可能になり,現在は,米国のモトロラ
社と日本の村田社及び松下社が世界市場を大部分握っている。
【0006】 一方,移動通信用部品の小型化及び軽量化が加速することによって,高誘電率
と低損失を有するセラミック誘電体が開発され,部品製造技術の向上に高周波フ
ィルタの積及び重さが小さくなる。
【0007】 実際に日本の村田社の場合には誘電率の高い材料として共振器を製作すること
はもちろん,周辺回路設計の技術開発のためにフィルタを小型化している。
【0008】 一般に高周波用誘電体共振器の長さは,誘電率の二乗に反比例するから,フィ
ルタを小型化するためには高誘電率を有する材料を使用しなければならない。ま
た,これと同時に優秀なフィルタ特性を有するために高いQ値と共振周波数の温
度変化が少ないことが必要である。
【0009】 反面,超高周波用フィルタ(Microwave Filter)は,マイク
ロストリップ線路(Micro strip Line)を用いて製作され,さ
らに小型化され,軽量であるだけではなく値段のやすい素子で開発されているた
めにその需要が増加している。
【0010】 超高周波用フィルタは,通過帯域内周波数での伝送及び遮断帯域での減衰によ
って超高周波システムの周波数応答を制御することにおいて使用される2ポート
回路である。
【0011】 典型的な超高周波フィルタとしては,システムの要求条件によって低域通過フ
ィルタ(Low Pass Filter),高域通過フィルタ(High P
ass Filter),帯域通過フィルタ(Band Pass Filte
r)及び帯域遮断フィルタ(Band Stop Filter)がある。
【0012】 このような超高周波フィルタの応用は,実際に超高周波通信とかレーダ,また
は試験システムとか測定システムでも発見することができる。
【0013】 平板伝送線路は,超高周波回路の設計において基本的な受動素子であり,一番
重要な構造の一つのマイクロストリップ線路は能動素子に易く接続及び製作する
ことができるために超高周波集積素子の設計(Microwave Inter
grated Circuits design)に広範囲に使用されている。
【0014】 第2次世界大戦中,アンテナシステムの電力分配回路を生産することにおいて
使用されたストリップ線路と類似な平板ストリップ同軸線形態に最初の平板伝送
線路がR.M.Barretによって開発された。
【0015】 これはH.HOWE.Jrによって報告され,H.Wheelerは,2つの
平らかな同一平面ストリップに1936に平板伝送線路を作った。
【0016】 しかし1950年代までは平板伝送線路に対した積極的開発が形成されなかっ
た。
【0017】 ストリップ線路の特性に関する重要な理論的な研究は,S.Chobb等によ
って行われ,続いて結合器,ハイブリッド,フィルタ,アンテナ及びその他の部
品がストリップ線路で構成されている。
【0018】 マイクロストリップ線路は,ITT(Internatinal Telep
hone and telegraphcorporation)研究所で19
52年に開発された。
【0019】 最初のマイクロストリップ線路は,非常に厚い誘電体基板を使用したことであ
まり実用化されなかった。
【0020】 しかし,1960年代に入り,基板を薄くすることに成功し,現在では,広く
使用されるにいたっている。
【0021】 上述の超高周波フィルタ理論は,第2次世界大戦以前からMason,Syk
es,Darlington,Fano,Lawson及びRichard等に
よって始まり,1930年末には超高周波フィルタの設計に映像パラメタ法(I
mage Paramater Method)が開発されて適用され,現在大
部分のフィルタ設計は,回路合成技法を基づく挿入損失法(Insertion
Loss Method)によって設計されいる。 また,1948年にP.I.Richardは,分散された伝送線路を使用し
たフィルタに分散素子フィルタ理論を連関させることによって超高周波フィルタ
の設計に重要な概念を確立した。
【0022】 これは集中素子を伝送線路部に変換することにおいて使用され,K,Kuro
daによって伝送線路部を使用してフィルタの素子を分離することにおいて使用
される4つのK.kuroda公式が提案された。
【0023】 マイクロストリップフィルタの種類としては,コメンシュレータ線路フィルタ
,階段型インピダンスフィルタ,結合線路フィルタ,結合共振器を使用したフィ
ルタ,容量性結合共振器を使用したフィルタ,直接結合導波管共通フィルタ,ヘ
アピン(Hairpin)フィルタ,インタディジタルフィルタ及び混成フィル
タ等がある。
【0024】 図1は,従来の超高周波フィルタのマイクロストリップ帯域通過フィルタの1
実施形態を示した図面として,図示されたようにその構成は,次のとおりである
【0025】 ここで,符号11は,誘電体基板である。
【0026】 誘電体基板11の下部面は,接地されているし,上部面は電磁気的に開放され
ている。
【0027】 誘電体基板11の上部面にはインダクタンス成分を有する複数の,マイクロス
トリップ共振器12が横方向に長く開放されて配列される。
【0028】 複数のマイクロストリップ共振器12は,キャパシタンス成分を有する連結部
13に連結され,左右両側のマイクロストリップ共振器12には入力端子14及
び出力端子15が連結されて形成される。
【0029】 このように構成された超高周波フィルタのマイクロストリップ帯域通過フィル
タの1実施形態は,入力端子14に帯域フィルタリングする所定周波数の超高周
波信号が入力される。
【0030】 そうすると,複数のマイクロストリップ共振器12のインダクタンス成分と連
結部13のキャパシタンス成分が共振されて所定周波数の信号を帯域通過フィル
タリングするようになる。
【0031】 即ち,相互開放されて配列された複数のマイクロストリップ共振器12によって
広帯域の帯域通過フィルタリングが形成される。
【0032】 複数のマイクロストリップ共振器12によって帯域通過フィルタリングされた
信号は,出力端子15を通して出力される。
【0033】 このとき,通過帯域を外れる周波数の信号は,マイクロストリップ共振器12
によって反射されて出力端子15に出力されない。
【0034】 従来の1実施形態は,必要とする周波数の超高周波を帯域フィルタリングする
ためにインダクタンス成分を有する複数のマイクロストリップ共振器12とキャ
パシタンス成分を有する複数の連結部13を備えなければならないから,大きさ
を小型化することが難しいし,これにより,超高周波フィルタのマイクロストリ
ップ帯域通過フィルタを使用する製品の小型化に多い支障を与える問題点があっ
た。
【0035】 そして図2は,従来の超高周波フィルタの帯域通過フィルタの他の実施形態を
示した図面として,図示されたようにその構成は,次のようである。 ここで,符号21は,誘電体基板である.
【0036】 誘電体基板21の両側に入力マイクロストリップ共振器22及び出力マイクロ
ストリップ共振器23を備えることと共に入力マイクロストリップ共振器22及
び出力マイクロストリップ共振器23の間に中間マイクロストリップ共振器24
を備える。
【0037】 そして入力マイクロストリップ共振器22及び出力マイクロストリップ共振器
23には入力端子25及び出力端子26が各々連結されて形成される。
【0038】 このように構成された従来の超高周波フィルタのマイクロストリップ帯域通過
フィルタの他の実施形態は,上述の1実施形態と同様に入力端子25を通して入
力マイクロストリップ共振器22に帯域フィルタリングする所定周波数の超高周
波信号が入力される。
【0039】 入力された超高周波信号のうち,選択された周波数の超高周波信号は入力マイ
クロストリップ共振器22で中間マイクロストリップ共振器24及び出力マイク
ロストリップ共振器23を通して順次伝達されながら,所定周波数の信号が帯域
フィルタリングされ,帯域フィルタリングされた超高周波信号は出力端子26に
出力される。
【0040】 従来の他の実施形態は,マイクロストリップ共振器の数を減らし,マイクロス
トリップ共振器の間に連結部を形成する必要ではない。
【0041】 しかし,上述のような超高周波用フィルタのマイクロストリップ帯域通過フィ
ルタを用いて必要とする超高周波を高い選択度に帯域フィルタリングするために
は入力マイクロストリップ共振器22,中間マイクロストリップ共振器24及び
出力マイクロストリップ共振器23の間隙を遠くしなければならないこととして
帯域通過フィルタの大きさを減らすことに限界があった。
【0042】 また,超高周波用フィルタは,上述のように帯域通過フィルタ以外に誘電体基
板上にこの帯域通過フィルタが直列,または並列に複数備えて形成された平板型
デュプレックスフィルタがある。
【0043】 前述の平板型デュプレックスフィルタは,図3のように米国特許第5,151
,670号に開示されたことを従来の平板型デュプレックスフィルタの1実施形
態として説明しようとする。
【0044】 デュプレックスフィルタは,空気のうち,露出されたマイクロストリップ共振
器41,43で構成され,相違なる周波数帯域で動作する2の帯域通過フィルタ
38,39を備え,1つのケーシング40内に装着された共通結合線42を使用
する。
【0045】 より詳しくは,デュプレックスフィルタは,1つのケーシング40,一端がケ
ーシングに電気的に連結された共通結合線42,ケ−シング40内に装着されて
第1周波数帯域で動作し,そのうち,1つが共通結合線42に連結された多数の
第1共振器41,ケーシング40内に装着されてケーシング40と電気的に連結
された平板44,ケーシング40内に装着されて第1周波数帯域より高い第2周
波数帯域で動作し,平板44に装着された第1端部を備え,平板44が共通結合
線42の一端から第2周波数の大略1/4波長ほどはずれた地点で第1端部によ
って,そのうち1つが平板44と電気的に連結された第2共振器53及びエネル
ギー結合手段(図面に未図示)を備える。しかし,このようなデュプレックスフ
ィルタは,相対的に複雑な構造を有し,デュプレックスフィルタを形成する各部
品の大きさが大きいし,部品間の間隙が広いために,デュプレックスフィルタの
大きさが大きくなり,製作費用の増加という問題点があった。
【0046】 一方,図4は,本発明と技術的に類似な,従来の超高周波用フィルタの平板型
デュプレックスフィルタの他の実施形態を示した図面である。
【0047】 図2のデュプレックスフィルタにおいて,符号sの一面は,接地され,他の面
は,共振器が電磁気的に結合されることができるように,導体マイクロストリッ
プが平行に形成された誘電体基板を示す。
【0048】 マイクロストリップのうち,マイクロストリップ60の一端は,デュプレック
スフィルタの第1出力端を形成し,マイクロストリップ61の一端は,第1可変
容量ダイオード65に連結されているし,マイクロストリップ62の一端は,デ
ュプレックスフィルタの入力端として作用する。
【0049】 また,マイクロストリップ64の一端は,デュプレックスフィルタの第2出力
端を形成し,マイクロストリップ63の一端は,第2可変容量ダイオード66に
連結されている。マイクロストリップ60,62,64の他端は,接地されてい
るし,マイクロストリップ61,63の他端は,開放されている。
【0050】 マイクロストリップ62の長さは,入力信号の中心周波数の1/4波長と同じ
で,マイクロストリップ60,61の長さは,マイクロストリップ62の長さよ
り短い反面,マイクロストリップ63,64の長さは,マイクロストリップ62
の長さより長く形成される。
【0051】 このようなデュプレックスフィルタでは,可変電圧が可変容量ダイオード65
,66に加えられる。図4のデュプレックスフィルタにおいて,デュプレックス
の入力端70を通してデュプレックスフィルタに入力された電気的信号は,各々
別の通過帯域を有する各々のマイクロストリップ共振器によってフィルタリング
された後,デュプレックスの出力端69,71を通して出力される。
【0052】 しかし,このようなデュプレックスフィルタは,中心周波数近所に広い近接通
過帯域(adjacent bandpass)を有するために,帯域幅または
周波数選択度等の周波数特性が良くない問題点があった。
【0053】 一方,上述のような超高周波用フィルタ,即ち帯域通過フィルタとか平板型デ
ュプレックスフィルタを備えた帯域通過フィルタの製造方法は,一般に機械装備
を使用してセラミック誘電体バルク(bulk)を直接切ったり付けたりする等
の方法として誘電体基板上に角柱形の誘電体共振器を形成することによって超高
周波用帯域通過フィルタを製造する方法は主に使用されてきた。
【0054】 しかし,機械的に成形工程を通して角柱形で製作された超高周波用フィルタは
,その工程特性上,共振器の間の間隙とか共振器の長さを減らすことにおいて限
界があるためにフィルタの小型化及び軽量化をなすことが難しい問題点があり,
これにより単一素子に使用される基板の大きさが相対的に大きくなって高価な誘
電体基板が多くに使用されるために,素子当たり高い製作費用に問題があった。
またはフィルタが大きくなることによって周辺素子に直接接続することが難しい
ために素子の間の集積化を達成しにくいという短所があった。
【0055】 しかし,上述のようなフィルタの小型化,軽量化及び関連素子の間の集積化の
問題は,平板型(planar type)の誘電体基板を製作した後,蒸着工
程,フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程等の一般の半導体工程を通して
誘電体基板上にマイクロストリップ線路型の共振器を形成する場合,軽薄短小な
超高周波フィルタの製作が可能になって容易に克服されることができる。特にこ
のようなマイクロストリップ線路は,能動素子に容易に接続及び製作することが
できる長所があるために,超高周波集積素子の設計(Microwave ln
tegrated Circuits Design)に広範囲に使用されるこ
とができる長所がある。
【0056】 一方,前述のように誘電率が高いセラミック誘電体を,使用して基板を形成す
る場合,マイクロストリップの間の電磁気場の強さを減少させて誘電体基板上に
形成されるパターンの間の間隙を狭くなることができるために,フィルタの小型
化及び軽量化が可能になり,これにより素子当たり誘電体基板の大きさが減らし
ようになってフィルタ製作費用の節減が可能になる。
【0057】 従って,超高周波用フィルタのための誘電体基板を製作するためにはできるだ
け高い誘電率を有する材料を使用することが望ましいが,高誘電率の誘電体基板
を形成することにおいては一般に使用されるBa(Mg1/3Nb2/3)O BaMgO等の複合ペロブスカイト系(Complex perovskit
e)の誘電体は,誘電体率対比高い製作費用のために実際常用化に使用するため
の素子の製作にこれらを使用することは,難しい点があった。
【0058】
【発明が解決しようとする課題】
従って,本発明の目的は前述の問題点を解決することができるように携帯用電
話機,GPS及びPCS分野とはじめて各種携帯用移動通信分野で特定帯域の超
高周波信号を帯域フィルタリングすることにおいて使用される超高周波用フィル
タを提供することにある。
【0059】 また,本発明の他の目的は,BaTiZnO等のセラミック誘電体を使
用して製作した高誘電率の誘電体基板上にCr,Cu等の電導性金属層を蒸着し
た後,フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程等の半導体工程を用いてマイ
クロストリップ型共振器を形成することにおいて,帯域通過フィルタの小型化及
び軽量化をなすようにしたマイクロストリップ帯域通過フィルタの製造方法を提
供することにある。
【0060】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するための本発明は,相互間に解放されて相合う状態に
配列された1対のマイクロストリップ共振器の相合う面の中央部に溝を形成して
所定帯域の周波数だけをフィルタリングする超高周波フィルタで構成されると共
に,本発明のマイクロストリップ帯域通過フィルタの製造方法は,BaTi にZnO,またはCrAlを混合して誘電体基板を製作する工程
と,科学的処理を通して誘電体基板を洗浄する工程と,誘電体基板上に電導性金
属層を蒸着する工程と,フォトマスクを使用してマイクロストリップ領域を定義
した後,電導性金属層をエッチングする工程と,誘電体基板を各素子大きさに切
断した後,必要とする形態に加工する工程からなる。
【0061】
【発明の実施形態】
以下,添付図面に基づいて本発明の望ましい実施例を詳細に説明する。
【0062】 図5a及び図5bは,本発明の超高周波フィルタの帯域通過フィルタの一実施
形態を示した斜視図及び平面図であり,その構成は,次のどおりである。ここで
,符号100は,下部面が接地され,上部面は電磁気的に解放されている誘電体
基板である。符号110及び120は,誘電体基板100の1側及び多側に各々
形成される入力端子及び出力端子である。符号130及び140は,誘電体基板
100の上部面に相互間に解放されて横方向に長く配列される入力マイクロスト
リップ共振器及び出力マイクロストリップ共振器である。
【0063】 入力マイクロストリップ共振器130及び出力マイクロストリップ共振器14
0は,入力端子110及び出力端子120に各々連結され,マイクロストリップ
共振器130,140がお互いに相合う面の中間部位には横断溝150,160
が各々形成される。
【0064】 横断溝150,160は,いろいろの形状に形成することができる。例えば,
図5aに図示されたように四角形に形成したり,図6に図示されたように内側が
ラウンドされる半長空形に形成したり,または図7に図示されたように外側は広
く,内側は狭い梯形に形成する。そして上述の形状以外にもいろいろの形状に横
断溝150,160を形成することができる。
【0065】 図8は,本発明の超高周波用フィルタのマイクロストリップ帯域通過フィルタ
の他の実施形態を示した平面図として,図示されたようにその構成は,次のどお
りである。本発明の他の実施形態は,入力端子110及び出力端子120に連結
された入力マイクロストリップ共振器130及び出力マイクロストリップ共振器
140との間に複数の中間マイクロストリップ共振器170を備える。中間マイ
クロストリップ共振器150の左右両側には横断溝180が形成される。
【0066】 このような構成を有する本発明の超高周波用フィルタのマイクロストリップ帯
域通過フィルタは,入力端子110に所定周波数の超高周波信号が入力されると
,入力された超高周波信号はマイクロストリップ共振器130,140,170
を通して帯域フィルタリングされ,出力端子120に出力される。 このとき,マイクロストリップ共振器130,140,170と横断溝150
,160,180に設定されて帯域以外の周波数を有する信号は,マイクロスト
リップ共振器130,140,170に反射され,出力端子120に出力されな
い。 横断溝150,160,180の大きさは,0.05〜0.25mmのサイズ
に調節して周波数選択度を約3%以下に高めることができる。
【0067】 そしてマイクロストリップ共振器130,140,170の大きさ及び形状と
,各々のマイクロストリップ共振器130,140,170に形成されている横
断溝150,160,180の大きさ及び形状によってマイクロストリップ帯域
通過フィルタの特性が変化される。 本発明では,マイクロストリップ共振器130,140,170と横断溝15
0,160,180の大きさ及び形状を変化させて必要とする周波数の超高周波
信号をフィルタリングさせる。 このような本発明のマイクロストリップ帯域通過フィルタを設計する場合に,
一番重要な変数は,マイクロストリップ共振器130,140,170のインピ
ダンスと実効誘電率である。
【0068】 マイクロストリップ共振器130,140,170のインピダンスと実効誘電
率は,次の数式1及び数式2のように使用する誘電体基板110の誘電率と,設
計するマイクロストリップ帯域通過フィルタのマイクロストリップ共振器130
,140,170の幅及び厚さによって決定される。
【0069】
【数4】
【0070】
【数5】
【0071】 ここで,Zは,インピダンスであり,εEFFは,実効誘電率であり,Wは,
マイクロストリップ共振器130,140,170の幅であり,hは,マイクロ
ストリップ共振器130,140,170の厚さであり,εは,誘電体基板10
0の誘電率であり,ηは,120πΩである。 数式1及び数式2から,インピダンスZと実効誘電率εEFFが計算され,フ
ィルタリングする共振周波数を知っていると,次の数式3を用いてマイクロスト
リップ共振器130,140,170の長さLを求めることができる。
【0072】
【数6】
【0073】 ここで,Cは,3*1011mm/secであり,Fは,共振周波数である
。 本発明は,数式3からマイクロストリップ共振器130,140,170の仕
様を決定し,決定したマイクロストリップ共振器130,140,170に横断
溝150,160,180を形成することである。 このような横断溝150,160,180をマイクロストリップ共振器130
,140,170に形成することによってマイクロストリップ帯域通過フィルタ
の大きさを著しく減らすことができる。
【0074】 マイクロストリップ共振器130,140,170に隣接なマイクロストリッ
プ共振器130,140,170に信号が移動する原理は,次のとおりである。
まず,図9a及び図9bに図示されたようにマイクロストリップ共振器130,
140,170上でのインピダンスZ01と横断溝150,160,180が形
成されている区間でのインピダンスZ02を求める。次にはマイクロストリップ
共振器130,140,170の長さL1及び横断溝1150,160,180
が形成されている区間の長さL2を求めて,次の数学なき4及び数式5のように
インピダンス比mと長さの比qを計算する。
【0075】 m=Z02/Z01 … (数式4) q=L/L … (数式5) 数式4及び数式5から計算されたインピダンスの比mと長さの比qを次の数式
6に代入して共振周波数ωを計算する。
【0076】
【数7】
【0077】 数式6を用いておのおののマイクロストリップ共振器130,140,170
かで共振周波数の変化を分かることができるために,必要とする超高周波信号を
帯域フィルタリングすることができる超高周波用フィルタのマイクロストリップ
帯域通過フィルタを設計することができる。
【0078】 そして,各々のマイクロストリップ共振器130,140,170の共振周波
数は,直前端のマイクロストリップ共振器130,140,170の共振周波数
によって影響を受ける。
【0079】 この共振周波数間の比率Rは,通常的に2になるようにする。即ち,特定位置
に位置するマイクロストリップ共振器130,140,170の周波数は,直前
の端のマイクロストリップ共振器130,140,170の周波数に2倍周波数
を使用する。
【0080】 一番目端のマイクロストリップ共振器130の共振周波数Fを与えられた値
から求めると,数式7のようである。
【0081】
【数8】
【0082】 そして数式7から二番目端のマイクロストリップ共振器140,またはマイク
ロストリップ共振器170の共振周波数F02を求めると,数式8のようである
。 F02=R×F … (数式8)
【0083】 上述の方法に各々のマイクロストリップ共振器130,140,170の幅と
長さ,そして厚さ等を決定し,各々のインピダンス及び実効誘電率を代入して必
要とする超高周波用フィルタの帯域通過フィルタを製造することにおいて利用す
るだけではなく,後述の平板型デュプレックスフィルタも帯域通過フィルタに構
成されるいるために同一に利用される。
【0084】 以下,添付された図10〜図15を参照して本発明の平板型デュプレックスフ
ィルタの詳細に説明する。図10a及び図10bは,本発明の超高周波用フィル
タの平板型デュプレックスフィルタの1実施形態を示した平面図及び斜視図とし
て,図示されたように,その構成は次のどおりである。ここで,符号210は,
下部面が接地され,上部綿が電磁気的に解放されている誘電体基板である。この
とき,接地された下部面(図面に未図示)には外部回路との連結のための多数の
電極が形成されることができる。
【0085】 超高周波用フィルタのマイクロストリップデュプレックスフィルタは,お互い
に平行に位置して電磁気的に結合された共振器からなるが,符号220は誘電対
基板210の上部綿に相互間に解放されて1方向に平行に配列された一連の受信
部マイクロストリップ共振器を示している。
【0086】 符号230は,誘電体基板210の上部綿に受信部マイクロストリップ共振器
220と所定の間隙を置いて,相互間に解放されて受信部マイクロストリップ共
振器220の配列方向と同一の方向に配列された一連の送信部マイクロストリッ
プ共振器を示す。
【0087】 一方,符号240,250は,誘電体基板210の上部面に形成された各々の
マイクロストリップ共振器220,230を外部回路と連結して電気的信号を受
収することができる受信部入出力端子240と送信部入出力端子250を示す。
【0088】 受信部マイクロストリップ共振器220は,誘電体基板の上部面に相互間に解
放されて1方向に配列されて電磁気的結合を形成する第1受信部マイクロストリ
ップ共振器220a及び第2受信部マイクロストリップ共振器220bを備えて
,受信部マイクロストリップ共振器220からの電気的信号を外部回路に伝達す
るための受信部入出力端子240と共に受信部帯域通過フィルタRxを形成する
【0089】 同様に,送信部マイクロストリップ共振器230は,誘電体基板の上部面に相
互間に解放されて受信部マイクロストリップ共振器220と所定の間隙を置いて
,受信部マイクロストリップ共振器220の配列方向と同一の方向に配列された
第1送信部マイクロストリップ共振器230a及び第2送信部マイクロストリッ
プ共振器230bを備える。また外部回路からの電気的信号が入力されるために
送信部マイクロストリップ共振器230に伝達するための送信部入出力端子25
0と共に送信部帯域通過フィルタTxを形成する。
【0090】 望ましくは,マイクロストリップ共振器220,230は,長さが同一であり
,解放された端部からなり,また平行に位置した共振器が長さ方向に外れないよ
うに配列される。
【0091】 特に,各マイクロストリップ共振器220,230の相互間の相合う上端22
2,232の中間部分には前述の帯域通過フィルタで説明したことと同一の役割
を果たす横断溝260が形成されてマイクロストリップ帯域通過フィルタに入力
された超高周波信号のうち,マイクロストリップ共振器と横断溝260に設定さ
れた帯域内の周波数を有する信号だけを通過させるようになる。
【0092】 このとき横断溝260の大きさと形状を調節することによって必要とする帯域
周波数を設定することができ,マイクロストリップ共振器の大きさを小さく維持
しながらも周波数選択度を大きく低めるようになる。
【0093】 上述の横断溝を備えたマイクロストリップ帯域通過フィルタの動作原理は,前
述のことと同一であるために,その詳細な説明は略し,このとき,上述のデュプ
レックスフィルタに置いて送信及び受信動作周波数が決定される。
【0094】 また動作周波数に対して各々の送信部及び受信部マイクロストリップ共振器の
長さと幅及び横断溝と長さ等を決定されるが,その決定は上述のことのように超
高周波用フィルタのマイクロストリップ帯域通過フィルタで利用された数式によ
ってなす。
【0095】 符号270は,他の外部回路,例えばアンテナから入力されたりアンテナに出
力される電気的信号を2つのマイクロストリップ共振器に共通に入出力させるた
めの共通端子であり,符号280及び290は,共通入出力端子270とT字接
合部を形成して各々共通入出力端子270から入力されたり,共通入出力端子2
70に出力された電気的信号が受信部マイクロストリップ共振器220及び送信
部マイクロストリップ共振器230に入出力される受信部分路280及び送信部
分路290を示す。
【0096】 上述の構成を有する本発明の超高周波用フィルタの平板型デュプレックスフィ
ルタの動作原理を図10を参照して説明する次のどおりである。本発明の平板型
デュプレックスフィルタは,送信モードと受信モードの2つの作動モードを有し
,各々の作動モードは各々他の帯域周波数を有する。
【0097】 まず,平板型デュプレックスフィルタが受信モードで作動する場合,アンテナ
から入力された受信モードの入力信号FRは,共通入出力端子270に入る。受
信モードの入力信号FRの通過帯域で入力信号はT字接合部の受信部分路280
を経て受信部マイクロストリップ共振器220からなる受信部マイクロストリッ
プ帯域通過フィルタRXを通過した後,受信部入出力端子240に進行する。
【0098】 このとき,送信部分路290の長さは受信モードの入力信号FRで受信部帯域
通過フィルタRXが動作するとき,送信部帯域通過フィルタTXと共に動作して
フィルタの不必要な動作損失を発生させる現象を意味する送信部帯域通過フィル
タTXの受信部帯域通過フィルタRXに対する分路効果(shuntingin
fluence)を排除することができる値に決定される。これにより受信モー
ドの入力信号は完全にT字接合部の受信部分路280にのみ通じる。
【0099】 一方,平板型デュプレックスフィルタが送信モードで作動する場合,送信モー
ドの入力信号FTは,送信部マイクロストリップ共振器230からなる送信部マ
イクロストリップ帯域通過フィルタTXを通過した後,T字接合部の送信部分路
290を経て共通入出力端子270に信号する。このとき受信部分路280の長
さは,送信モードの入力信号FTで受信部帯域通過フィルタRXの送信部帯域通
過フィルタTXに対する分路効果を排除するように決定されることによって送信
モードの通過帯域の入力信号が受信部分路280へは入力されなく,完全にT字
接合部の送信部分路290にのみ通じる。
【0100】 即ち,共通のロードを有して,帯域通過フィルタRX,TXが動作するとき発
生する分路効果は,デュプレックスフィルタの周波数特性を悪くなるが,このよ
うな問題点は前述のようにT字接合部の分路280,290の長さを適切に調節
することによって最小化させることができる。 これをより詳しく説明すると,まず受信部分路の長さIRは,受信部帯域通過
フィルタRXが送信モードの入力信号FTの通過帯域で動作するとき,送信部帯
域通過フィルタTXに対して最小の分路効果を有するように決定されるが,これ
を次のように数式に与えられる。
【0101】
【数9】
【0102】 ここで,IRは受信部分路280の長さ,cは真空での光の速度,ZRは受信
部分路280の波抵抗(wave resistance),FTは送信周波数
であり,XR(FT)は送信周波数FTでの受信部帯域通過フィルタRXの共通
入出力端子270及び受信部分路280の波抵抗の虚数部であり,εR,eff
は受信部分路280の有効誘電率である。
【0103】 受信部分路280は,T字接合部での受信部分路帯域通過フィルタRXの入力
抵抗を決定する役割を果たす。受信部分路の長さIRがもし数式1のように決定
される場合,送信周波数FTでの受信部帯域通過フィルタRXの入力抵抗は非常
に大きくなって結局送信周波数FTでの送信部帯域通過フィルタTXに対する分
路効果を抑制するようになる。このとき,送信部帯域通過フィルタTXは,正常
モードで動作することのような効果を有する。 同様に,送信部分路の長さITは,送信部帯域通過フィルタTXが受信モード
の入力信号FRの通過帯域において,受信部帯域通過フィルタRXに対して分路
効果を最小限に抑制することができるように決定されるが,これは次のような数
式に与えられる。
【0104】
【数10】
【0105】 ここで,ITは送信部分路290の長さ,ZTは送信部分路290の波抵抗(
waveresistance),FRは受信周波数であり,XT(FR)は受
信周波数FRでの共通入出力端子270及び送信部分路290の波抵抗の虚数部
であり,εT,effは送信部分路290の有効誘電率である。
【0106】 図11は,本発明の超高周波用フィルタの平板型デュプレックスの他の実施形
態を示す平面図である。ここで,図11の平板型デュプレックスフィルタは,誘
電体基板の上部面に形成されたマイクロストリップ帯域通過フィルタの1対の外
側マイクロストリップ共振器220,230の間に複数の中間マイクロストリッ
プ共振器300を提供する。
【0107】 望ましくは,中間マイクロストリップ共振器300の左右両側には外側マイク
ロストリップ共振器220,230上に形成された横断溝260に対応されるよ
うに横断溝261が形成される。
【0108】 図10及び図11において,マイクロストリップ共振器上の横断溝は,上述の
図5から図7に図示された超高周波用フィルタのマイクロストリップ帯域通過フ
ィルタに備えた横断溝のようにいろいろの形状に形成されることができる。
【0109】 図12に図示されたように横断溝は四角形に形成したり,内側がラウンドされ
た反長空形,または外側は広く,内側は狭い梯形に形成されることができ,送信
部マイクロストリップ共振器の横断溝と受信部マイクロストリップ共振器の横断
溝が相違なる形状に形成されることもできる。
【0110】 一方,平板型デュプレックスフィルタが1つの基板上に形成された2つの帯域
通過フィルタを備え,同一の共通ロード,例えばアンテナを有して動作する場合
周波数応答とか電圧静在波比(VSWR)のような周波数特性は悪くなるが,そ
の原因は共通ロードに対して動作するとき,発生する相互分路効果(shunt
inginfluence)及び帯域通過フィルタの間の電磁気的な寄生干渉(
parasiticinterference)効果のためである。
【0111】 超高周波フィルタの平板型デュプレックスフィルタに備えた帯域通過フィルタ
の間の電磁気的寄生干渉効果を減らすためには帯域通過フィルタを適切に配置す
ることが必要である。
【0112】 図13から,帯域通過フィルタを送信部マイクロストリップ共振器230の上
端232及び受信部マイクロストリップ共振器220の上端222が相合うよう
に並列に配置する場合,帯域通過フィルタの間には相対的に大きい電磁気的干渉
が存在する。
【0113】 このような干渉は主に磁気的(magnetic)であるので,帯域通過フィ
ルタの間の間隙(1)を広がるとき,帯域通過フィルタの動作損失は,相対的に
少しずつ減少する。このとき電磁気的干渉を減少させて帯域通過フィルタの動作
損失を十分な程度まで低くなるためには帯域通過フィルタの間の間隙(1)をた
くさん広げなければならないし,これは結局デュプレックスフィルタの大きさの
増加を意味するようになる。
【0114】 一方,本発明の平板型デュプレックスフィルタにおいては,帯域通過フィルタ
の間の分路効果及び電磁気的干渉効果を最小化するためには平板型デュプレック
スフィルタの帯域通過フィルタを図14のように送信部マイクロストリップ共振
器230の側端231と受信部マイクロストリップ共振器220の側端221が
相合うように直列に配置することが望ましい。
【0115】 この場合,帯域通過フィルタの間の電磁気的干渉は大部分電気的,より詳しく
は容量性になって帯域通過フィルタの間の間隙を増加させる場合帯域通過フィル
タの動作損失は,急激に減少になる。
【0116】 これと関連して実験によると,図14のデュプレックスフィルタでは,帯域通
過フィルタの間の間隙(1)を2mm程度だけになってもフィルタの間の寄生干
渉,即ち帯域通過フィルタの損失Lは,約20dB程度になって十分に減少する
反面,図13のデュプレックスフィルタでは,帯域通過フィルタの損失を約20
dB程度に低くなるためには帯域通過フィルタの間の間隙を約9mm程度に図1
4のフィルタと比べてもっと広げなければならない。
【0117】 従って,小型の平板型デュプレックスフィルタの製作にはデュプレックスフィ
ルの帯域通過フィルタを各マイクロストリップ共振器220,230の両側端2
21,231が相合うように直列に配置することが望ましい。
【0118】 図15は,本発明の平板型デュプレックスフィルタにおいて,帯域通過フィル
タのマイクロストリップ共振器220,230に対する入出力端子240,25
0の各々他の連結位置を示した図面である。ここで,デュプレックスフィルタの
動作周波数範囲は,帯域通過フィルタの中心周波数Fを中心に上下の異調(d
etuning)周波数F±F1までである。
【0119】 図15から,入出力端子240,250の連結位置の番号は,共振器220,
230の各側端221,231から中心線に近くなりながら順序に1から5まで
付与される。
【0120】 まず,入出力端子240,250の連結位置が共振器220,230の中心線
から一番遠い1の位置である場合,フィルタの周波数対比フィルタの動作損失を
示すフィルタ応答曲線は,中心周波数Fでのフィルタ損失が一番小さく,両異
調周波数F±F1でのフィルタ損失が一番大きくなる放物線形態をなす。
【0121】 一方,入出力端子240,250の連結位置が中心線の方にもっと近くなって
2の位置に位置すると,フィルト応答曲線は,1の位置と比較して同一の放物線
形態を維持しながらも全体的により小さい損失を有する。
【0122】 そして入出力端子240,250の連結位置が中心線により近い3の位置に位
置すると,中心周波数でのフィルタ損失は,2の場合よりもっと大きかったり,
フィルタの通過帯域の境界F±△F内では,2の場合よりもっと小さかったり
して,結局フィルタ応答曲線は通過帯域内で2の場合より偏平になる。
【0123】 従って,入出力端子の連結位置が3であるとき,2の場合よりフィルタの動作
損失が小さくなってより望ましくなる。ここで,△Fは,フィルタの出力パワー
が中心周波数であるときのフィルタの出力パワー対比−3dBであるときの周波
数と中心周波数との間の差FWHM/2を意味する。
【0124】 一方,入出力端子240,250の連結位置が4の位置になると,中心周波数
でのフィルタ損失よりフィルタの通過帯域の境界F±△Fでの損失が小さくな
ってフィルタ応答曲線が中心周波数を中心に両側に2つの最小点を有する形態を
有する。
【0125】 フィルタ応答曲線での最小点の位置は,入出力端子240,250の連結位置
によって調節が可能で,3の場合よりフィルタの通過帯域の境界F±△Fでの
損失がより大きくなって結局フィルタ動作損失がフィルタの動作周波数に対して
より敏感になってフィルタの選択度をさらに高めることができる。
【0126】 しかし,入出力端子240,250の連結位置が横断溝160の隣接端部より
より中心線に近くなって5の位置になると,フィルタの選択度は,十分に大きく
することができる反面,通過帯域内でのフィルタ損失が大きすぎて望ましくない
【0127】 結局望ましくは,入出力端子240,250の連結位置は,中心周波数F0で
のフィルタ動作損失がフィルタの通過帯域の境界F±△Fでの損失より少し大
きい,または同一であるため高いフィルタの周波数選択度を有しながらも低いフ
ィルタ動作損失を示す3と4との間の位置である。
【0128】 このとき,入出力端子240,250の連結位置は,共振器の中心線に対して
対称される2つの地点のうち,いずれか1つの地点に位置してもよい。
【0129】 これと関連して帯域通過フィルタの共振器の長さを11mmとし,入出力端子
の長さを1mm,幅を0.5mmとして実験結果によると,受信部帯域通過フィ
ルタRの場合,入出力端子の連結位置1〜4をマイクロストリップ共振器上に
形成された横断溝の隣接側端部から各々1.2mm,1.0mm,0.8mm,
0.6mmとしてフィルタ応答曲線を測定したときの4の位置,即ちん出力端子
の連結位置がマイクロストリップ共振器上に形成された横断溝の隣接側端部から
0.6mm程度離れた地点であるとき,一番高い周波数選択度と低いフィルタ動
作損失を示すことが分かる。
【0130】 また,送信部帯域通過フィルタTの場合,入出力端子の連結位置1〜4をマ
イクロストリップ共振器上に形成された横断溝の隣接側端部から各々1.0mm
,0.8mm,0.6mm,0.4mmとしてフィルタ応答曲線を測定したとき
の4の位置,即ち出力端子の連結位置がマイクロストリップ共振器上に形成され
た横断溝の隣接側端部から0.4mm程度離れた地点であるとき,一番高い周波
数選択度と低いフィルタ動作損失を示すことが分かる。
【0131】 一方,中心周波数F±でのフィルタ損失がフィルタの通過帯域の境界F±
△Fでの損失より大きい場合,中心周波数での電圧静在波比VSWRと共に大き
くなるが,電圧静在波比が2より大きくないように入出力端子の連結位置を調節
することが望ましい。
【0132】 図15と関連した前述のような説明は,入出力端子の連結位置による一般のフ
ィルタ応答曲線の変化を示したことで,実際デュプレックスフィルタにおいての
性格な入出力端子の連結位置は,このような一般のフィルタ応答曲線の変化を考
慮して帯域通過フィルタの大きさ,材質,横断溝の大きさ,または模様によって
各々異なり決定されることができる。
【0133】 図16は,セラミック誘電体単結晶を用いた本発明に使用される誘電体基板の
製作工程を示すフローチャートであり,図17は,本発明に適用されたマイクロ
ストリップ帯域通過フィルタの概略的な製造工程を示したことである。
【0134】 特に,本発明の望ましい特性を有する誘電体基板を製作するためのより細部的
な工程が図16に示しているが,これを概略的に説明すると,誘電体基板の原料
物質としてBaTiとZnO(またはCr,またはAl)を
選択して基板が約35〜92の範囲の誘電率(εr=35〜92)を有するよう
に原料物質を適正比率に混合した後,これを乾燥,ミリング,選別,焼結等の処
理を為て必要とする形態の基板を製作(図17aに図示された810)するよう
になる。このとき,ZnOの代わりにCrまたはAlを使用するこ
ともできる。
【0135】 本発明の誘電体基板を製造するための1実施形態に対して各細部的な工程を図
16と共に詳細に説明すると,まずBaTiとZnO等を94wt%:6
wt%の比に混合した後(600),これらを乾燥機に入れて,100〜110
℃の温度を維持したまま2時間の間に乾燥する(610)。
【0136】 BaTiとZnOとの間の比は,必要とする誘電率を有するように調整
することができる。このとき,必要な場合混合物の重さを測定する。
【0137】 次に,原料物質と蒸流水からなる混合物をミリング機械(ball−mill
ingmachine)に約3〜10時間の間,ミリング処理し(620),大
きさが15〜20μmのシーブ(sieve)を使用して誘電体粉末を漉してか
ら(630),この粉末を再び100〜110℃の温度で2時間の間に乾燥機に
入れて乾燥させる(640)。
【0138】 上述のように乾燥された誘電体粉末は,1150℃及び常圧で4〜6時間の間
に焼結処理を行われた後(650),蒸流水と混合して25〜30時間の間に再
びミリング処理をする(660)。
【0139】 上述の焼結体を再び大きさが15〜20μmのシーブを使用して誘電体粉末を
漉してから(630),この粉末を再び100〜110℃の温度で2時間の間に
乾燥機に入れて乾燥させ(680),乾燥された粉末とパラフィン(3〜4wt
%)を混合した後,110℃程度で2時間の間に乾燥させる(690)。
【0140】 上述の工程(600〜690)によって生成された生成物をP=50〜60M
Paの圧力下で,必要とする形態に加工した後(formingprocess
)(700),1320〜1350℃の温度で2時間の間に炉(furnace
)内で焼結処理(710)後,グラインディング(grinding)及びポリ
シング(polishing)等の機械的処理(720)を通して誘電体基板8
10を完成する。
【0141】 この完成された誘電体基板は,いろいろ測定機器を使用して誘電率及び温度特
性等の物性値を測定することによって必要とする物理的特性を有するかを確認す
る(730)。
【0142】 図17bは,誘電体基板上の汚染物質を除去するために必須的に要求される基
板洗浄工程を示したことで,まず完成された誘電体基板810を約30分の間に
,ディメチルフォルムアミド(dimethylformamid)で沸かした
後(boiling),10分の間に流水(water flow)として誘電
体基板810を洗浄するようになる。以後,誘電体基板810は,再び20分の
間にKMnO150g/l(HO):HPO=1:3に混合した溶液内
で洗浄処理を行われた後,再び10分の間に流水で洗浄する。
【0143】 図17cは,電子ビーム(electronbeam)蒸着工程を用いて誘電
体基板810上にCr層820とCu層830からなる電導性金属層を蒸着する
過程としてその細部的な工程は,次のどおりである。
【0144】 まず,誘電体基板810を約573°Kに加熱した後,真空蒸着器を用いてC
r層820とCu層830を順序に蒸着する。このとき,誘電体基板810で蒸
発器までの距離は,約120mmを維持する。
【0145】 上述のCr層820は,誘電体基板810とCu層830を容易に接合させる
ための役割を果たすことで,電力(power)がP=4kVであり,電流(c
urrent)がI=150mAの環境でCr層820の表面抵抗が120Ω〜
130Ω(本発明の場合500〜2000Åの厚さに該当)になるように蒸着す
る。
【0146】 これは,一般にCr層820の厚さは表面抵抗と反比例する関係があるが,表
面抵抗が小さい場合マイクロストリップ共振器の性能が減少し,反対に表面抵抗
が大きい場合,基板810上の吸着力が減少する短所があるから,フィルタの性
能を最大に維持しながらフィルタの製造が容易にするためにはCr層820の厚
さは表面が120Ω〜130Ωになるように製作することが望ましいからである
【0147】 一方,Cu層830の厚さは,8〜10μmになるように蒸着するが,これは
Cu層830の厚さを8μm以下とする場合,マイクロストリップ共振器の性能
が減少する反面,Cu層830の厚さを10μm以上としてもマイクロストリッ
プ共振器の性能が向上されないために最適の性能を発揮しながらもフィルタの小
型化及び軽量化を達成するためである。
【0148】 図17e,図17fは,フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程を示した
ことで,まず遠心分離器を用いて正性フォトレジスト(positivepho
toresist)840をその厚さが1μm程度になるようにスピンを与えな
がらCu層830上に形成させた後,95℃で約10分の間に赤外線乾燥装置に
乾燥する。
【0149】 次に,紫外線ランプが装着された露光装置を使用して回路が印刷されたフォト
マスク850を通して正性フォトレジスト840を約30秒間,露出させた後,
正性フォトレジスト840を現象液(0.5%KOH)に置く(図17d)。以
後赤外線装置で120℃を維持したまま10分間,熱処理を行った後,選択的エ
ッチング化合物(selectiveetchant)を用いて必要とする部分
をエッチング(selectiveetching)する(図17e)。
【0150】 このとき,Crに対するエッチング化合物は,Crアンハイドレート(Cra
nhydrite)200g,硫酸(sulfuricacid)26ml,塩
化ナトリウム(NaCl)5g,水1l(solid)の比からなり,Cuに対
するエッチング化合物は,ポタシウムフェリシアナイド(potassiumf
erricyanide),苛性酸化カリウム(causticpotash)
,水1l(solid)からなる。
【0151】 上述のエッチング工程の後にも,図16fのように,ディメチルフォルムアミ
ドにフォトレジスト層840を除去した後,ダイモンドがフクマレタカッティン
グ器(cuttingmachine)として各素子大きさに基板を切断するこ
ととして,本発明に適用されたマイクロストリップ帯域通過フィルタを完成する
ようになる。
【0152】
【発明の効果】
以上のように,本発明の超高周波フィルタの帯域通過フィルタに備えたマイク
ロストリップ共振器に横断溝を形成してマイクロストリップ帯域通過フィルタを
構成することとして従来のマイクロストリップ帯域通過フィルタより大きさを減
らすことができるために移動通信機器を小型化及び軽量化することができる。ま
た,本発明の超高周波用帯通過フィルタの他の実施形態の平板型デュプレックス
フィルタを,1面が接地された誘電体基板上に横断溝が形成されたマイクロスト
リップ共振器及び多数の入出力端子からなる送信部及び受信部マイクロストリッ
プ帯域通過フィルタに備えることによって小型に製作することができるために,
移動通信機器を小型化及び軽量化することができ,他の超高周波素子とよ容易に
集積て高集積化を達成することができる効果を有する。また,上述の平板型デュ
プレックスフィルタは,帯域痛快フィルタの間の電磁気的干渉を最小化すること
ができるように帯域通過フィルタを配置することによって周波数特性を向上させ
ることができるだけではなく,入出力端子とマイクロストリップ共振器の連結位
置を最適化することによってフィルタの動作損失及び周波数選択度を十分に低く
なることができる効果を有する。本発明に適用された超高周波用帯通過フィルタ
は,数GHz以上の超高周波領域で大容量の情報を損失を最小化しながら,高速
に処理する機能を担当する移動通信及び衛星通信用送受信システムの核心素子と
して,本発明に適用された超高周波用フィルタは,半導体工程を採用して回路パ
ターの線幅を最小化と共に高誘電率の誘電体単結晶基板を使用して誘電体共振器
の長さ及び回路パターンの間の間隙を減らすことによって素子の小型化を通して
軽量化及び高集積による軽薄短小化された超高周波部品開発を成し,同時に製造
費用の節減を追求することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の超高周波用フィルタの帯域通過フィルタの1実施形態を示
した平面図,
【図2】 従来の超高周波用フィルタの帯域通過フィルタの他の実施形態を
示した平面図,
【図3】 従来の超高周波用フィルタの平板型デュプレックスフィルタの1
実施形態を示した平面図,
【図4】 従来の超高周波用フィルタの平板型デュプレックスフィルタの他
の実施形態を示した平面図,
【図5】 本発明の超高周波用フィルタの帯域通過フィルタの1実施形態を
示した斜視図及び平面図,
【図6】 本発明の超高周波用フィルタの帯域通過フィルタで横断溝の他の
実施形態を示した平面図,
【図7】 本発明の超高周波用フィルタの帯域通過フィルタで横断溝のまた
他の実施形態を示した平面図,
【図8】 本発明の超高周波用フィルタの帯域通過フィルタの帯域通過フィ
ルタの動作特性を説明するための図面,
【図9】 本発明の超高周波用フィルタの帯域通過フィルタの他の実施形態
を示した平面図,
【図10】 本発明の超高周波用フィルタの平板型デュプレックスフィルタ
の1実施形態を示した平面図,
【図11】 本発明の超高周波用フィルタの平板型デュプレックスフィルタ
の他の実施形態を示した平面図,
【図12】 本発明の超高周波用フィルタの平板型デュプレックスフィルタ
の横断溝の他の実施形態を示した平面図,
【図13】 本発明の超高周波用フィルタの平板型デュプレックスフィルタ
において送信部マイクロストリップ共振器の上端及び受信部マイクロストリップ
共振器の上端が相合うように並列に配置された送信部及び受信部帯域通過フィル
タを示した平面図,
【図14】 本発明の超高周波用フィルタの平板型デュプレックスフィルタ
において送信部マイクロストリップ共振器の側端及び受信部マイクロストリップ
共振器の側端が相合うように直列に配置された送信部及び受信部帯域通過フィル
タを示した平面図,
【図15】 本発明の超高周波用フィルタの平板型デュプレックスフィルタ
において入出力端子の各々の他の連結位置を示した図面,
【図16】 本発明に適用されたマイクロストリップ帯域通過フィルタの製
造工程図であり,
【図17】 本発明に適用されたマイクロストリップ帯域通過フィルタの製
作に使用される誘電体基板の製作工程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100:誘電体基板 110:入力端子 120:出力端子 130,140:マイクロストリップ共振器 150,160,260:横断溝 210:誘電体基板 220:受信部マイクロストリップ共振器 230:送信部マイクロストリップ共振器 240:受信部入出力端子 250:送信部入出力端子 270:共通入出力端子 280:受信部分路 290:送信部分路 610:誘電体基板 620:Cr層 630:Cu層 640:フォトレジスト 650:フォトマスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 1998/11546 (32)優先日 平成10年4月1日(1998.4.1) (33)優先権主張国 韓国(KR) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),JP,US (72)発明者 チャ,クァンヒ 大韓民国 135−021, ソウル, トンデ ムン−グ, チョンノン 1 ドン, 497−1 (72)発明者 ザカロフ, アレクサンドル ウルグアイ 253098, キエフ, ベレン ジナコフスカヤ ストリート 36, アパ ートメント 195 Fターム(参考) 5J006 HB03 HB12 HB17 JA01 JA05 KA03 KA11 LA22 NA03 5J024 AA02 CA09 DA29 DA33 EA03 【要約の続き】 と,誘電体基板を各素子大きさに切断した後,必要とす る形態に加工する工程からなる。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互い開放されて相合う状態に配列された1対のマイクロスト
    リップ共振器の相合う面の中央部に溝を形成させて所定帯域の周波数だけがフィ
    ルタリングされるようにすることを特徴とする超高周波用フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記超高周波用フィルタは,帯域通過フィルタであることを
    特徴とする請求項1に記載の超高周波フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記マイクロストリップ共振器は, 共振周波数が2倍ずつ増加されることを特徴とする請求項1に記載の超高
    周波用フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記マイクロストリップ共振器は, 数式6のように共振周波数が設定されることを特徴とする請求項1に記載の超
    高周波用フィルタ。 【数1】 ここで,qは,マイクロストリップ共振器の長さ及び横断溝が形成されている
    区間の長さの比であり,ωは,共振周波数であり,mは,マイクロストリップ共
    振器上でのインピダンスの横断溝が形成されている区間でのインピダンスの比で
    ある。
  5. 【請求項5】 前記帯域通過フィルタは,下部面が接地され,上部面は電磁
    気的に開放される誘電体基板と, 前記誘電体基板の1側及び地側におのおの形成される入力端子及び出力端子と
    , 前記誘電体基板の上部面に相互間に開放されて相合う状態に配置され,前記入
    力端子及び出力端子におのおの連結されて形成される入力マイクロストリップ共
    振器及び出力マイクロストリップ共振器と, 前記入力マイクロストリップ共振器及び出力マイクロストリップ共振器が相互
    間に相合う面の中間部位に各々形成される横断溝で構成されることを特徴とする
    請求項2に記載の超高波用フィルタ。
  6. 【請求項6】 前記入力マイクロストリップ共振器及び出力マイクロストリ
    ップ共振器の間に複数の中間マイクロストリップ共振器が備えたことを特徴とす
    る請求項5に記載の帯域通過フィルタ。
  7. 【請求項7】 前記中間マイクロストリップ共振器には左右両側に横断溝が
    備えたことを特徴とする請求項6に記載の帯域通過フィルタ。
  8. 【請求項8】 前記横断溝は,四角形,内側がラウンドされた反長空形,外
    側は広く,内側は狭い梯形のうち,いずれか1つの形状に形成されたことを特徴
    とする請求項5,または7に記載の超高周波用フィルタ。
  9. 【請求項9】 相互間に開放されて相合う状態に配列された1対のマイクロ
    ストリップ共振器と,1方向に配列された他の1対のマイクロストリップ共振器
    が所定の間隙を置いて,前記各共振器の側端を相合うように共通入力端子によっ
    て直列に配列されて帯域通過フィルタ相互電磁気的干渉を最小化しながら所定帯
    域の周波数だけがフィルタリングされるようにすることを特徴とする請求項1に
    記載の超高周波用フィルタ。
  10. 【請求項10】 前記超高周波用フィルタは,平板型デュプレックスフィル
    タであることを特徴とする請求項9に記載の超高周波用フィルタ。
  11. 【請求項11】 平板型デュプレックスは,下部面が接地され,上部面は電
    磁気的に解放される誘電体基板と,前記誘電体基板の上部面に相互間に解放され
    て1方向に配列された第1送信部マイクロストリップ共振器と,第2送信部マイ
    クロストリップ共振器と誘電体基板の1側に形成され,第1送信部マイクロスト
    リップ共振器に連結された第1送信部入出力端子と誘電体基板の他側に形成され
    て第2送信部マイクロストリップ共振器に連結された第2送信部入出力端子を備
    えた送信部帯域通過フィルタと, 誘電体基板の上部面に解放されて送信部マイクロストリップ共振器と所定の間
    隙を置いて,1方向に配列された第1受信部マイクロストリップ共振器と,第2
    受信部マイクロストリップ共振器に連結された第1受信部入出力端子と誘電体基
    板の他の側に形成され,第2受信部マイクロストリップ共振器に連結された第2
    受信部入出力端子を備えた送信部帯域通過フィルタを備え, 送信部マイクロストリップ共振器相互間及び受信部マイクロストリップ共振器
    相互間の相合う面上に各々形成された横断溝とを備えたそとを特徴とする請求項
    10に記載の超高周波用フィルタ。
  12. 【請求項12】 送信部帯域通過フィルタ,または受信部帯域通過フィルタ
    は,各々の送信部マイクロストリップ共振器と受信部マイクロストリップ共振器
    が長さが同一であり,共振器の中心線が一直線上に位置するように互いに外れな
    いように配列し,両側端が開放されることを特徴とする請求項11に記載の超高
    周波用フィルタ。
  13. 【請求項13】 第1送信部入出力端子と前記第1受信部入出力端子は,誘
    電体基板の上部面の1側に形成されて外部回路と,連結するための共通入出力端
    子と共通入出力端子と第1送信部マイクロストリップ共振器を連結するための送
    信部分路と,共通入出力端子と第1受信部マイクロストリップ共振器を連結する
    ための受信部分路からなってT字接合部を形成し, 送信部分の長さと受信部分路の長さは,送信部帯域通過フィルタと受信部帯域
    通過フィルタとの分路効果(Shunting influence)を最小化
    するように決定されることを特徴とする請求項11に記載の超高周波用フィルタ
  14. 【請求項14】 第1送信部入出力端子と前記第1受信部入出力端子は,誘
    電体基板の上部面の1側に形成されて外部回路と連結するための共通入出力端子
    と,共通入出力端子と第1送信部マイクロストリップ共振器を連結するための送
    信部分路と,共通入出力端子と第1受信部マイクロストリップ共振器を連結する
    ための受信部分路からなってT字接合部を形成し, 送信部分路の長さと受信部分路の長さは,各々次の数式9と数式10によって
    決定されて送信部帯域通過フィルタと受信部帯域通過フィルタとの間の分路効果
    を最小化するように決定されることを特徴とする請求項11に記載の超高周波用
    フィルタ。 【数2】 ここで, Iは,受信部分路の長さであり, cは,真空での光の速度であり, Zは,受信部分路の波抵抗であり, Fは,受信周波数であり, X,(F)は,共通入出力端子及び送信部分路での受信周波数(F)の波
    抵抗の虚数部であり, ε,effは,受信部分路の有効誘電率である。 【数3】 ここで, Iは,送信部分路の長さであり, Zは,送信部分路の波抵抗であり, Fは,受信周波数であり, X(F)は,受信周波数(F)での共通入出力端子及び送信部分路の波抵
    抗の虚数部であり, ε,effは,送信部分路の有効誘電率である。
  15. 【請求項15】 第1送信部マイクロストリップ共振器と第2送信部マイク
    ロストリップ共振器の間及び第1受信部マイクロストリップ共振器と第2受信部
    マイクロストリップ共振器の間に1つ以上の中間マイクロストリップ共振器が備
    えたことを特徴とする請求項11に記載の超高周波用フィルタ。
  16. 【請求項16】 前記中間マイクロストリップ共振器は, 他のマイクロストリップ共振器と相合う面上に横断溝を備えたことを特徴とす
    る請求項15に記載の超高周波用フィルタ。
  17. 【請求項17】 受信部マイクロストリップ共振器の横断溝は四角形,内側
    がラウンドされた反長空形,外側は広く,内側は狭い梯形のうち,いずれか1つ
    の形状に形成され,送信部マイクロストリップ共振器の横断溝は四角形,内側が
    ラウンドされた反長空形,外側は広く,内側は狭い梯形のうち,受信部マイクロ
    ストリップ共振器の横断溝の形状とは,他の形状からなることを特徴とする請求
    項11,または16に記載の超高周波フィルタ。
  18. 【請求項18】 前記入出力端子は,マイクロストリップ共振器の上端部の
    所定位置に連結され,入出力端子の連結位置は,連結位置からマイクロストリッ
    プ共振器の中心線までの距離が連結位置までマイクロストリップ共振器上の,横
    断溝の隣接端部での距離よりさらに遠く,フィルタ応答曲線において,フィタの
    中心周波数(F)でのフィルタ動作損失がフィルタの通過帯域の境界(F
    ±ΔF)でのフィルタ動作損失より大きかった同じな位置であることを特徴とす
    る請求項11,12,または14に記載の超高周波用フィルタ。
  19. 【請求項19】 BaTiにまたはZnOまたはCr,Oまたは
    Al,OまたはAl,Oを混合して誘電体基板を製作する工程と, 科学的処理を通して前記誘電体基板を洗浄する工程と, 前記誘電体基板上に電導性金属層を蒸着する工程と, フォトマスクを使用してマイクロストリップ領域を定義した後,前記電導性金
    属層をエッチングする工程と, 前記誘電体基板を各素子大きさに切断した後,必要とする形態に加工する工程
    からなることを特徴とするマイクロストリップ帯域通過フィルタの製作方法。
  20. 【請求項20】 前記誘電体基板は,その誘電率が35〜92に該当(εr
    =35〜92)されることを特徴とする請求項19に記載のマイクロストリップ
    帯域通過フィルタの製作方法。
  21. 【請求項21】 前記電導性金属層は,厚さが500〜2000ÅのCr層
    と厚さが8〜10μmのCu層を順次蒸着させることを特徴とする請求項19ま
    たは20に記載のマイクロストリップ帯域通過フィルタの製作方法。
  22. 【請求項22】 前記誘電体基板は, BaTiとZnO,またはCr,またはAlを混合した後
    ,この混合物を100〜110℃の温度で乾燥する段階と, 前記混合物に蒸流水を加えて3〜10時間の間にミリングする段階と, ミリング段階を経た前記混合物を大きさが15〜20μmのシーブ(siev
    e)を使用して誘電体粉末(powder)を渡す段階と, 前記誘電体粉末を100〜110℃の温度で再び乾燥する段階と,前記粉末を
    1150℃及び上圧で焼結する段階と, 前記焼結体を蒸流水と混合した後,再びミリングする段階と, ミリング段階を経た前記焼結体を大きさが15〜20μmのシーブを通して前
    記誘電体粉末を渡す段階と, 前記誘電体粉末を100〜110℃の温度で乾燥する段階と, 前記乾燥段階を行った誘電体粉末をパラフィンと混合した後乾燥する段階と, 前記乾燥段階を行った誘電体粉末を圧力P=50〜60MPaで必要とする基
    板の形態に加工する段階と, 前記加工段階行った誘電体を1320〜1350℃で炉(furnace)内
    で焼結する段階と, 前記焼結段階を行った誘電体基板をポリシング等の機械的処理を通して誘電体
    基板を完成する段階を経た製作されることを特徴とする請求項19,または20
    に記載のマイクロストリップ帯域通過フィルタの製作方法。
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