JP2002528224A - 野球におけるスローイング教示用肘ブレース - Google Patents

野球におけるスローイング教示用肘ブレース

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 野球におけるスローイングを教示するために適合された改良された肘ブレースは、布に収容された３つのステーを備え、２つの周辺布ストラップで装着される。２以上のパッド２１は、着用されているとき皮膚に近いブレースの内側面とステーの端との間に配置される。縫い目１５は、主ステー３及び第３のステー９の端部の近くに配置されてそれらを適切な整列状態に維持するが、９．５２５ｍｍ（３／８インチ）、好ましくは３．１７５ｍｍ（１／８インチ）の横移動をステーに許す。主ステー３間の間隔は、ブレース１１の頂部に向けて狭められている。中間のステーは、他の２つのステーより堅い。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、運動競技における肘ブレースに関する。
【０００２】
【発明の背景】
未経験者、特に子供が野球においてスローイングを最初に経験するとき、しば
しば好ましくない状態で肘を上向きにする。成功した野球選手は、スローイング
の間肘を９０度より直線状に維持するように教わる。コーチは、投球モーション
の練習の間、肘を適切な位置に維持させることはできるが、実際のスローイング
の間コートが肘をその適切な位置に維持させることは不可能である。
【０００３】 肘を好ましい位置に維持する機械的な矯正具すなわちブレースは、テニス競技
者のトレーニングに使用するために発達されている。肘用のブレースの一例を図
１に示す。そのブレースは、ステー３が挿入された２つの縦のポケット２を備え
るあて布１を含む。布１は、布の対向端の複数のベロクロパッチ５に装着される
３つのストラップ４で肘の周りに縛られる。不幸にも、このブレースは、野球の
スローイングを教える場合には肘を適切に保持しない。
【０００４】
【発明の概要】
本発明は、野球におけるスローイングを教えるために適合された改良された肘
用の矯正具すなわちブレースに関する。本発明のブレースの１つの特徴は、従来
の２つのステー３に加えて、付加的なステー９を有することにより、合計３つの
ステーを有する。付加的なステー９は、他の２つのステー３より狭いことが好ま
しい。
【０００５】 従来のブレースのシート状布１は、腕の周囲の５０％より少ない周りを伸びて
いる。しかし、本発明のブレースは、従来のブレースより著しく大きい支え効果
すなわち締め効果(bracing effect)成し遂げる。したがって、図２に示す１つの
実施例においては、そのブレースは腕の周囲の５０％を越える周りを伸びる。し
かし、そのブレースは、腕の周囲の１００％にわたる範囲の周りを伸びることが
できないか、又は、腕に擦傷をあまり生じない。その結果腕用に適切に寸法付け
られるとき、ブレースは、図２に示すような肘で腕の周囲をその５０％より大き
くかつ８０％より小さい範囲内で伸びている。肘は、布１の２つの縁部と、下部
ストラップ１７及び上部ストラップ１９の２つのストラップとにより形成される
長方形の空間すなわち穴を通って突き出る。（ブレースが腕に適用されたとき、
ブレースの頂上又は上端は肩の近くになり、下端又は底部は手首の近くになる。
）
【０００６】 本発明のブレースは、３つのストラップを有する従来のブレースと異なって、
下部ストラップ１７と上部ストラップ１９との２つのストラップだけを有してお
り、肘は２つのストラップの間とシート状布１の２つの縁部の間との隙間に突出
する。
【０００７】 本発明のブレースに作用する力が従来のブレースのそれより大きく、しかも１
つのステー３が肘の内側では上下の皮膚を強く押すから、着用時に２以上のパッ
ド２１が皮膚に隣り合っているブレースの内面と両ステー３の各端部との間にあ
ることが好ましい。
【０００８】 従来のブレースにおいては、ステー用両ポケット２がステー３より完全に幅広
であり、したがって両ステーが偶発的な事故に基づいて互いに離れるか又は互い
に接近する。本発明のブレースにおいては、縫合による縫い目１５がステー用の
各ポケットの両側部を形成している。それらの縫い目１５は、両主ステー３と第
３のステー９との各端に非常に接近してそれらステーを正しい配置状態にていね
いに維持しており、それらステーが約９．５２５ｍｍ（３／８インチ）未満、好
ましくは約３．１７５ｍｍ（１／８インチ）未満、横方向へ移動することを許す
。
【０００９】 肘に正しく適用されたとき、前腕の骨は２つの主ステー３間の布領域１３によ
って押圧される。したがって、両ステー間の布領域１３は、子供サイズ用ブレー
スの場合少なくとも１９．０５ｍｍ（３／４インチ）から、大人サイズ用ブレー
スの場合５０．８ｍｍ（２インチ）までとすることが好ましい。その結果、布は
、腕の骨を（パッド及び皮膚を介して）直接的に押すステー端よりも、むしろ腕
の骨を押す。主ステー３間の布領域は、ブレースの頂部１１に向けて狭いことが
好ましい。両主ステー３間の間隔をブレースの頂部に向けて狭くする（ブレース
の下部に向けて広くする）と、ステーの反りが小さくなり、ブレースがより優れ
た性能になる。
【００１０】 図３に示す好ましい実施例においては、ブレースはステーの近くに穴すなわち
スリット８及び２８を含む。それらの穴は、ステー用ポケット間に好ましい可撓
性を生じさせる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
ブレース１の主たる構成は、ベルト又はバックパックに使用されるような重く
かつ堅く織られたポリエステル製であることが好ましい。図２に示す第１の実施
例は、複数のポケット２を形成するように折り返された１つの層を含む。それら
のポケットは、縫い目１５を形成するように２つの層を横切って縫合することに
より形成される。図３に示す好ましい他の実施例においては、ストラップ１７及
び１９は、ベルクロ、マジックテープ（登録商標）等と称されている面ファスナ ーのループ（ベルクロループ）の層を縫合したベルト材料層から形成されている 。
【００１２】 手首に向かう端すなわち下端において、２つの主ステー３間のギャップは、子
供用の１９．０５ｍｍ（３／４インチ）と３１．７５ｍｍ（５／４インチ）との
間、大人用の３１．７５ｍｍ（５／４インチ）と４４．４５ｍｍ（７／４インチ
）との間であることが好ましい。肩に向かう上端では、そのギャップは、ステー
間で傾斜したテーパー状の空間となるように、下端でのギャップ幅のほぼ１／２
であることが好ましい。穴２８の両端で主ステー間の間隔を測定したとき、狭い
端側の間隔に対する広い端側の間隔の割合は、１．０５から１．５であり、ほぼ
１．２が好ましい。広い端側の幅に対する穴２８の長さの割合は２．０と４．５
との間であり、３．１が好ましい。狭い端側の幅に対する穴２０の長さの割合は
、１．５と４．０との間であり、ほぼ２．５が好ましい。
【００１３】 ステーは、各種のプラスチック材料のようにいくぶん堅いが可撓性材料とする
ことができ、また１．５８７５ｍｍ（１／１６インチ）の厚さのポリカーボネー
トが好ましく、また大人用の１０１．６ｍｍ（４インチ）から２０３．２ｍｍ（
８インチ）の長さ及び１９．０５ｍｍ（３／４インチ）と４４．４５ｍｍ（７／
４インチ）との間の幅、並びに、子供用の７６．２ｍｍ（３インチ）から１５２
．４ｍｍ（６インチ）の長さ及び９．５２５ｍｍ（３／８インチ）から２５．４
ｍｍ（１インチ）の幅を有することが好ましい。中間のステーは、他の２つのス
テーの１／２の厚さが好ましいか、又は周りの布により互いに維持された２つの
ステーから構成される。それらステーは、射出モールドにより形成してもよく、
その場合１つの相互接続片を形成するように材料をブリッジングすることにより
それらステー端で連結させることが好ましい。
【００１４】 上下のストラップ１７及び１９の端は、多くの可能なファスナーで互いに取り
付けられる。好ましいファスナーは、ベルクロファスナーやマジックテープ等の
面ファスナーである。各ストラップは、そのストラップの対向する端部に装着さ
れた堅いプラスチック製のアイに貫通され、次いでそれ自身の後に輪を作り、そ
の結果面ファスナーのループ及びホックの両者はストラップ状になる。
【００１５】 パッド２１の場所が一列であるから、パッドは全てのステーの端部の下を通る
単一のパッドストリップ製とすることが好ましい。パッドストリップ２つの位置
が２つのストラップ１７及び１９から直線上にあるから、パッドはストラップに
配置することが好ましい。ストラップ１７及び１９は、織られたポリエステル層
とフォームラバー層とからなる薄い材料から切断してもよい。ポリエステルは強
さと堅さとを提供し、フォームラバーは詰め物を提供する。これの代わりに、ポ
リエステルストラップ材料を高トラクション（traction）のラバー状材料でスプ
レイにより被覆することにより非滑性表面をストラップの内側に接着してもよい
。
【００１６】 図３に示す実施例において、布シート１に穴を単に切り取りにより設けること
により穴８及び２８を形成してもよい。しかし、大きい布片に穴を切り取りによ
り形成するよりも、むしろ所定の形状を与えるように各種の布材料を相互に縫合
することにより穴を形成することが好ましい。具体的には、シース（sheath）は
、３つのステーに穴のそれぞれを個々に形成する。それら３つのシースストラッ
プが１７及び１９に縫合により形成されると、所望の構造が形成される。
【図面の簡単な説明】
【図１】 テニス教示用の従来のブレースを示す図である。
【図２】 本発明に係るブレースを示す図である。
【図３】 各ステーの両端にパッドを備えていると共に、ステーの近くに穴を備えている
、本発明に係る他のブレースを示す図である。
【符号の説明】
１ 布 ２ ポケット ３，９ ステー １５ 縫い目 １７，１９ ストラップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｕ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ， ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，Ｌ Ｋ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ， ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，Ｔ Ｍ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ ，ＺＷ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ３以上の堅い可撓性のステーを収容する布であって周辺ファ
    スナーを備える布を含む、肘ブレース。
  2. 【請求項２】 前記３つのステーは互いにほぼ平行に配置されており、中央
    のステーは他の２つのステーより本質的に堅い、請求項１に記載の肘ブレース。
  3. 【請求項３】 ２以上の堅い可撓性のステーを収容する布であって肘に適用
    される形状を形成する円周方向ファスナーを備える布を含み、肘に対応する箇所
    に材料を備えていない、肘ブレース。
  4. 【請求項４】 ２以上の堅い可撓性のステーを互いにほぼ平行に収容する布
    であって２つの周辺ストラップを備える布を含み、２つのストラップ間に周辺組
    織がない、肘ブレース。
  5. 【請求項５】 ２以上の堅い可撓性のステーを収容する布であって周辺ファ
    スナーを備え、また９．５２５ｍｍ（３／８インチ）より小さい横移動を各ステ
    ーに許すように構成された布を含む、肘ブレース。
  6. 【請求項６】 前記ステーは、３．１７５ｍｍ（１／８インチ）を越えない
    各ステーの横移動を許すように前記布を囲むことにより構成されている、請求項
    ５に記載の肘ブレース。
  7. 【請求項７】 円周に縦に向けられた２以上の堅い可撓性のステーを収容す
    る布と、周辺ファスナーとを含み、各ステーは手首に向けられる端部と肩に向け
    られる端部とを有し、前記ステーはそれらの間に、手首に向かって広くなりかつ
    肩に向かって狭くなる傾斜した空間を形成している、肘ブレース。
  8. 【請求項８】 前記ステー間の空間は１９．０５ｍｍ（３／４インチ）と５
    ０．８ｍｍ（２インチ）との間である、請求項７に記載の肘ブレース。
  9. 【請求項９】 肩に向けられる空間の幅と手首に向けられる空間の幅との割
    合は、１．０５と１．５との間である、請求項８に記載の肘ブレース。
  10. 【請求項１０】 それぞれが端部を有する２以上の堅い可撓性のステーを収
    容する布であって内側及び外側を形成する周辺ファスナーと前記ステーの端部の
    内側に配置されたパッドとを備える、肘ブレース。
  11. 【請求項１１】 前記パッドは非滑性の内側面を含む、請求項８に記載の肘
    ブレース。
  12. 【請求項１２】 ２以上の堅い可撓性のステーを収容する布であって周辺フ
    ァスナーを備える布を含み、前記ステーの１つは他の１以上のステーより本質的
    に堅い、肘ブレース。
  13. 【請求項１３】 ２以上の堅い可撓性のステーを収容する布であって内側、
    外側、及び前記内側に配置された非滑性面を形成する周辺ファスナーを備える布
    を含む、肘ブレース。
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