JP2002523744A - 血中被検体濃度決定法及びそのためのキット - Google Patents

血中被検体濃度決定法及びそのためのキット

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Abstract

(57)【要約】 個体から採取された非血液試料(例えば尿、唾液及び毛髪)中の同一被検体のレベル測定に基づいて、個体の血中の、被検体レベルの測定法が提供される。非血液試料は赤血球細胞を含み、試料中の被検体量とともに試料中の血液容量が、個体の血中の、被検体レベルの計算の基礎である。前記の方法を実施するためのキットもまた提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は個体の血中の様々な被検体濃度を決定するための方法並びに、発明の
方法を実施するためのキットに関する。
【0002】 (先行技術) 以下は本明細書中に引用される先行技術の刊行物のリストである。 1. Guy and Rao、米国特許第5,362,307号明細書、 2. Soensken PH,Acta Endocrinol.Suppl
.(Copenhagen)238:145−155(1980)、 3. Patrick,A.W.,et al.,Diabet.Med.11
:62−65(1994)、 4. Forbat,L.N.,et al.,J.R.Soc.Med.74
:725−728(1981)、 5. Ben−Aryeh,H.,et al.,J.Deabet.Comp
lications,:96−99(1988)、 6. PCT国際出願公開第99/22639号パンフレット、 7. Song,S.J.Forensic Sci.Int.,36:173
−7(1988)、 8. Keating,S.M.Allard,J.E.,Med.Sci.L
aw,34:187−201(1994)、 9. Akbarov,Z.S.,Rakhimova,ロシア特許第2064
681号、 10. Geigy Scientific Tables,8th Edit
ion,Ciba−Geigy Publication,Basle,Swi
zerland,ISBN 0−914168−50−9(1980)、 11. Kimes,D.R.,et al.,J.Forensic Sci
.,29:64−66(1984)、 12. Sakita,S.,et al.,Dermatol.Sci.7
Suppl:S1−4(1994)、 13. 米国特許第5,268,148号明細書。
【0003】 本明細書における前記の当該技術分野の確認は、本技術分野がどんな方法にお
いても、付記の特許請求の範囲に規定された本発明の特許性に関連することを示
すと解釈してはならない。
【0004】 前記の刊行物は前記のリストからそれらの番号を示すことにより、下記に認識
されるであろう。
【0005】 (発明の背景) ある時点における、個体の血中の1種類以上の被検体のレベルを決定すること
が必要な、数々の環境が存在する。しばしば、必要な情報を得るためには、個体
から抽出された低容量の血液試料で十分である。このような低容量の血液試料は
、糖尿病患者の症例におけるような、個体から頻繁に血液試料を得ることが必要
な状況で特に適している。数年前の、10年間にわたる糖尿病の処置及び合併症
試験(DCCT)により、インシュリン依存性糖尿病(タイプ1)の処置の好ま
しい方法は、これらの患者へのインシュリンの頻回の少量投与及びこれらの各投
与後のグルコースレベル決定によるものであることが示された。このような処置
に従うためには、糖尿病患者は少なくとも1日3回、自身の皮膚に穿刺して、グ
ルコース試験のために1滴の血液を採取することが要求される。このような頻回
の繰り返しの穿刺は痛みをもたらし、しばしば感染症及び硬い瘢痕組織の形成を
もたらし、その結果、多数の糖尿病患者が彼らのグルコースレベルを十分に試験
することを怠る。
【0006】 体液を採取するために日常的に使用される様々な方法によりもたらされる害又
は痛みを最少にする試みにおいて、体液を採取して、分析することにより、血中
物質濃度を決定するための、非常に少量の体液試料が採取される、幾つかの、侵
襲性の最少の又は非侵襲性の方法が開発されてきた。Guy及びRao(1)は、
イオン導入法と呼ばれる方法により個体から介在性の流体(interstit
ial fluid)試料を採取することにより、個体の無機又は有機物質の濃
度を決定するための方法を示した。本法に従うと、それらとともに非帯電分子、
例えばグルコースを運搬するイオンの移動をもたらす電界が使用される。
【0007】 体液を採取するための、もう一つの、侵襲性が最少の方法は、SpecRx,
Inc.Norcross,GA,USAのものである。角質層の直ぐ下方に延
伸している、小さく浅い円形の孔を皮膚に形成して、この孔を通して介在性の流
体の試料を採取する。次にこの流体を当該技術分野で知られた方法の1つにより
、そのグルコース含量につき試験される。
【0008】 これらの侵襲性の最少の方法においては、採取された介在性の流体試料中の試
験された物質の濃度はしばしば、試料が採取された時又はその短期間後の時点で
、試験された個体の血中の同一物質のレベルを正確に表さないことがある。これ
は、大部分、試験された物質の濃度は、身体の異なる部位及び1日の異なる時間
で変動するので、血液自体以外の体液中のある種の被検体の濃度は、同時点の血
中のその濃度と著しく異なる可能性がある事実による。更に、これらの、最少の
侵襲性の方法の副作用は、血液試料を採取するための幾つかの通常の方法に比較
して減少されるが、それらはまだしばしば、試験された個体に不快をもたらし、
そして皮膚の傷、及び場合によっては、血管の崩壊すらを伴う。
【0009】 唾液、尿又は涙のような、血液以外の体液試料中のグルコースレベルを決定す
ることにより、血中の正確なグルコースレベルを検出する試みは、これらの流体
中のグルコース濃度が変動性であり、しばしば、関連時点において、血中のグル
コース濃度を直接反映しないことが示された(2〜6)ので、適切ではないことが判
明した。
【0010】 試験個体における様々な物質の存在を検出するために、毛髪もまた使用されて
きた。個体から採取された毛髪中のある物質の検出は、一定の、未知の期間に、
試験された個体中の同一物質の存在、すなわち、その個体がある期間、その物質
にさらされたこと、に対する証拠及び情報を提供する。毛髪分析に基づく方法は
例えば、ABO血液型(7)(例えば、性的強姦の事件の証拠として(8))等を決定
するために、個体が過去のある時期に薬剤にさらされたか否かを決定するために
、法医学で使用されてきた。
【0011】 毛髪検体中の蛋白質グリケーション(すなわちグルコースの蛋白質に対する結
合)の百分率もまた、それから毛髪の検体が得られた、試験された個体に対する
情報を得るために使用されてきた。毛髪の成長速度は比較的高く、従って、毛髪
の新しい部分(毛根により近い部分)のグリケーションされた蛋白質のレベルに
より近い、毛髪のより古い部分のグリケーション蛋白質のレベルを比較すること
ができる。毛髪のより新しい部分のグリケーション蛋白質のより高いレベルは場
合により、個体のある状態の発症を表す、例えば、糖尿病の可能な発症を予告す
る可能性がある(9)
【0012】 前記すべての方法は、試験された個体がかつて、興味ある物質にさらされたか
否かを決定することができる一般的情報を提供する。このような方法は、毛髪が
採取された時点の、試験された個体の血中の所望の物質のレベルを決定するため
には使用されなかった。
【0013】 尿、唾液又は毛根を含む前記の身体試料の幾つかは赤血球細胞を含むことが示
された(10〜12)
【0014】 (発明の要約) 本発明に従うと、非血液試料であるが、その中に赤血球細胞を含む、個体から
の試料を採取して、それらの試料中に存在する血液又は血液細胞中の被検体濃度
を決定することにより、個体の血中の様々な被検体の濃度を決定することができ
るかも知れないことが判明した。発明に従うと、初めて、これの試料が、個体の
血中の興味ある被検体レベルを決定するのに有用である可能性がある、血液又は
赤血球細胞のための、容易に入手できる源であること、が判明した。
【0015】 赤血球細胞中の様々な被検体、そして特にはグルコースの濃度は血漿中のそれ
らの濃度より低いが、それは、血漿中の被検体の濃度に対して常に一定の比率に
ある。従って、非血液の身体試料中に存在する赤血球細胞中のグルコース又はそ
の他のあらゆる被検体の濃度を決定することにより、これらの試料がそれから得
られた個体の血中の測定された被検体の濃度を計算し、決定することができる。
【0016】 従って、その第1のアスペクトにより、本発明は、 (i) 前記個体から試料を得ること(ここで、前記試料が非血液試料であるが
、血液成分を含む)、 (ii) 前記試料中の血液成分のレベルを測定することにより、採取された試料
中の血液の容量を決定すること、 (iii) 前記非血液試料中に存在する試料又は血液細胞中の前記被検体の量を
決定すること、及び (iv) (ii)及び(iii)における測定値に基づいた、試験された個体の血中
の前記被検体レベルを計算すること、 を含んでなる、個体の血中の被検体レベルを決定するための方法を提供する。
【0017】 本発明の範疇で理解することができる「レベル」の語は、試験された被検体の
量又は濃度のどちらかに関する。
【0018】 被検体は、非血液の流体又は試料中に検出可能な量で存在する、血中に認めら
れるあらゆる物質又は成分、例えば糖、蛋白質、有機化合物等である可能性があ
る。
【0019】 採取された身体試料中の血液容量は、血中の被検体濃度を計算するための基礎
として測定される。血液容量の測定は試料中の血液成分量の決定に基づく。
【0020】 「試料」の語は、個体から採取され、その中に赤血球細胞を含む、あらゆる流
体又は非流体(例えば組織又は細胞)に関する。
【0021】 好ましくは、非血液試料は非侵襲的に又は最少に侵襲的な方法で採取される。
「非侵襲的に」又は「最少に侵襲的な」の語は、鋭い道具又は蒸発光線(例えば
レーザー照射)により、個体の皮膚の内側層の穿通を伴わない、体液試料を得る
ためのあらゆる方法に関する。
【0022】 発明の好ましい態様により、血液容量は当該技術分野で知られた方法のいずれ
か(例えば、Piazza et al.,Boll Soc.Ital.Bi
ol.Sper.67:1047−1052,1991;Piazza et
al.,JAMA 261:244−245,1989)により、採取された試
料中のヘモグロビン量を測定することにより決定されるであろう。これらの方法
の例は、高い感受性を与える発色性又は蛍光性信号を取り入れる、ヘモグロビン
のペルオキシダーゼ活性に頼る方法である(下記の実施例2を参照されたい)。
身体試料中のヘモグロビンはまた、Lachema a.s.,Brno,Cz
ech Republicに指定された米国特許第4,615,982号、第3
,975,161号及び第4,017,261号並びにMiles, Elkh
art,IN,USAに指定された米国特許第5,089,420号に記載され
たもののように、過酸化物とのヘモグロビンの比色反応に基づく市販の乾燥化学
試験ストリップにより検出、定量することができる。ヘモグロビンレベルを決定
するためのその他の方法は、Drabkin’s Reagent(例えばpe
rSigma Chemical Co.Cat#525−A)を伴う可能性が
ある。採取された試料中に存在する血液容量はまた、前記のようなあらゆる他の
血液成分の測定レベルに基づいて決定することができる。
【0023】 採取された試料中の試験された被検体の量は、試験される具体的な被検体のレ
ベルを決定するのに適した当該技術分野で知られたあらゆる方法を使用して決定
される。発明の好ましい態様により、試験される被検体はグルコースである。身
体試料中のグルコースレベルは、蛍光、化学発光、又は生物発光に基づいたあら
ゆる既知の、感受性の高いグルコース決定法を使用して決定することができる。
これらの方法の例は、Beneckea harveyi(Haggerty,
C.et.al.,Anal.Biochem.88:162−173,197
8又はJablonski,E.,et al.,Clin.Chem.25
1622−1627,1979)からの固定ルシフェラーセ及びオキシドレダク
ターゼを使用して、NADH及びNADPHを生成する反応の継続的監視である
。更に、グルコースオキシダーゼ又はグルコースデヒドロゲナーゼ又はヘキソキ
ナーゼを利用する当該技術分野で知られたあらゆる比色又は電気化学的方法もま
た、試料中のグルコースレベルを決定するために使用することができる(例えば
Sigma Cat#:315,115−A,510−Aを参照されたい)。
【0024】 試験される被検体の濃度の計算は、同一試料中で測定された血液成分の濃度及
びヒト血中の同一血液成分の平均含量に対する、採取された試料中で測定された
被検体の濃度の比率、に基づく。例えば、試験される被検体がグルコースで、測
定される血液成分がヘモクロビンである場合に、試験される個体の血中グルコー
ス濃度は、採取された試料中で測定されたヘモクロビン及びヒト血中の平均ヘモ
クロビン含量に対するグルコースの比率から計算される。
【0025】 試験される個体の血中の被検体量は、採取された試料中の血液容量及び試験さ
れる被検体のレベルの測定値に基づいて計算されるであろう。血液成分及び試験
される被検体の検量値は具体的には、後の実施例に説明されるような当該技術分
野で知られた方法により、これらの成分の希釈標準溶液を試験することから得ら
れるであろう。具体的には、これは、試験された個体から採取された身体試料を
、幾つかのアリコートに分割することにより実施されるであろう、ここで、幾つ
かは当該技術分野で知られた1種類以上の試験により、試験される被検体(例え
ばグルコース)のレベルにつき試験され、残りのアリコートは発明の方法を使用
して、同一被検体のレベルにつき試験される。次に、既知の方法を使用すること
により得られた結果と、発明の方法を使用して得られた結果を、それから、次の
構造をもつ回帰等式が獲られる標準回帰分析を使用することにより相関される、 血中試験被検体レベル=(発明の方法により測定された、試験被検体のレベル) ×(傾斜)+(切片) [ここで、傾斜及び切片の値は、回帰分析から誘導される]。回帰分析は例えば
、Excel(Microsoft Corporation,Redmond
,WA)、Lotus 123、Quattro Pro、等のような当業者に
知られたソフトウェアを使用して、当該技術分野で知られた方法により、容易に
実施することができる。例えば、SPSS Programのような、統計学的
ソフトウェアパッケージもまた市販されている。更に、回帰機能はまた、Tex
as Instruments,U.S.A.、Hewlett−Packar
d,U.S.A.、Casio,Japan、Sharp,Japan、等によ
り製造されたもののような、様々な携帯用計算機中に取り込まれている。
【0026】 発明のこのアスペクトの一態様により、試験される個体から採取された非血液
身体試料は、赤血球細胞を含み、グルコースの検出可能な量を含むそれらの体液
中に様々な被検体を含んでなる、尿又は唾液である。尿及び唾液の試料の採取は
試験される個体にどんな害も加えず、前記の可能な、悪い副作用を抑制する。従
って、このような試料は、個体に害をもたらさずに、頻繁に、繰り返し採取する
ことができる。
【0027】 採取された身体試料が血液又は唾液のような容易に入手できる体液である場合
は、試験される被検体は2種類の採取源、(a)腺又は組織により分泌される流
体、又は(b)試料中の流体を汚染する血液、から入手することができる。従っ
て、このような場合には、試験される個体の血中の試験被検体(例えばグルコー
ス)のレベルを決定するためには、試料中に存在する赤血球細胞中の試験される
被検体の細胞間レベルを測定する。試料中の血液成分(具体的にはヘモグロビン
)の量もまた測定され、両方が、赤血球細胞液の容量を決定するための基礎とし
て使用される。
【0028】 採取された尿又は唾液試料中の試験される被検体のレベル並びに試料中の血液
成分の量を決定するためには、具体的には、採取された試料中に存在する赤血球
細胞を最初に分離する。
【0029】 採取された試料からの赤血球細胞の分離は遠心分離、又は濾過のような当該技
術分野で知られたあらゆる方法により実施することができる。別法として、試料
を赤血球細胞を捕捉するようになっているフィルター上に適用することができる
。これらのフィルターの幾つかの非制約的な例は、Whatman(R),Fai
rfield,NJ.U.S.A.から得られたフィルター、PlasmaSe
TM、Ahlstrom Filtration,Mt.Holly Spri
ngs,PA,U.S.A.から得られたCytoSep(R)フィルター、ある
いはPall,East Hills,NY,USAから得られたHemaSe
(R)フィルターである。次に、捕捉された赤血球細胞は被検体及び血液成分の
レベルにつき試験される。場合によっては、それらの含量の試験の前に、赤血球
細胞を溶解することができる。幾つかのこれらの方法は下記の実施例に説明され
ているが、制約するものと解釈してはならない。
【0030】 赤血球細胞の分離の前に、例えば、小麦胚芽アグルチニンのような凝集剤を試
料に添加することができ、それが赤血球細胞の凝集をもたらし、次に、前記のい
ずれかの方法により分離することができる。次に、赤血球細胞中の試験される被
検体の細胞間レベルを決定するであろう。一態様に従うと、分離された赤血球細
胞は最初に、それらの内容物を放出するために溶解段階を経過するであろう。
【0031】 大部分の場合、最初に、試料から赤血球細胞を分離することが好ましいが、時
々は、最初にそれらを分離せずに、細胞を溶解することが好ましいかもしれない
。このような場合には、試料は2種類の検体に分割されるであろう。第1の検体
には溶解剤が添加されて、それが赤血球細胞の溶解をもたらし、検体中にその内
容物がこぼれるであろう。その中で赤血球細胞が溶解された第1の検体中の被検
体の測定された濃度から、溶解剤がそれに添加されなかった第2の検体中の試験
された被検体の測定濃度を差し引くことにより、赤血球細胞中の被検体の細胞間
濃度を決定することができるであろう(下記の実施例3を参照されたい)。
【0032】 具体的には、発明の方法の一段階において、身体の試料に、溶解剤を添加する
であろうが、時々は、溶解剤を添加しないで、試料中に存在する赤血球細胞中の
被検体の細胞間濃度を決定することが可能かも知れない。例えば、試料が最初に
フィルターを通される時に、フィルター上への細胞の固定が、赤血球細胞の細胞
膜に破裂をもたらす可能性があり、その結果として、それらの内容物が細胞から
流出する可能性があり、その後、試験された被検体のレベルが決定される。
【0033】 試料中に存在する赤血球細胞の溶解は、例えば、サポニン、アンモニウム塩、
様々な洗剤、低張溶液、蛇の毒液、等のような既知の赤血球溶解剤を使用して、
当該技術分野で知られた方法のいずれかにより、実施することができる。
【0034】 発明のこの態様に従うと、本発明は、 (i) 個体から尿又は唾液の試料を採取すること、 (ii) 前記試料中に存在する赤血球細胞中の前記被検体のレベルを測定するこ
と、 (iii) 前記試料中の赤血球細胞中の血液成分の量を測定すること、及びこの
測定値に基づいて、前記試料中の血球の容量又は血球数を計算すること、並びに
(iv) (ii)及び(iii)における測定値に基づいて、試験された個体の血中
の前記被検体レベルを計算すること、 を含んでなる、個体の血中の被検体レベルを決定するための方法を提供する。
【0035】 身体の試料が唾液である場合は、試料を採取する前に、スポンジ、ブラシ、楊
枝又は様々な食品のような、唾液中への血流を刺激する手段を使用することがで
きる。更に、採取された試料中の様々な物質の測定を開始する前に、採取された
唾液試料中に、時々、当該技術分野で説明された方法の一つ(例えば、米国特許
第5,268,148号のような)により試料中に存在するムチン物質を除去又
は破壊することが好都合であるかも知れない。
【0036】 発明に従う「唾液」の語は、なかでも、口腔から又は口腔の周囲の皮膚から採
取された唾液、希釈された唾液、流体、口腔表面から付いたこすり取り物、口腔
から採取された浸出液又は漏出液、並びに口腔から採取された喀出又は吸引され
たうがい物を包含する。
【0037】 発明の好ましい態様により、前記の方法は、赤血球細胞が、前記の方法のいず
れかにより、試料から最初に分離される追加的段階を含むであろう。もう一つの
好ましい態様により、その方法は、血液成分及び試験された被検体の量が測定さ
れる前に、溶解剤が試料に添加される追加的段階を含んでなるであろう。
【0038】 発明の追加的アスペクトに従うと、採取された身体試料は毛根である。
【0039】 発明に従うと、それから毛根が採取された個体の血中のそのレベルを決定する
ための基礎として、毛根中の試験される被検体のレベルを決定するために使用す
ることができる、毛根試料中の新鮮な毛細管血の、容易に入手でき、天然に得ら
れ、そして十分な採取源が存在することが判明した。毛胞は早急に分裂する毛根
細胞に栄養を与える血管の集中的網目を含む。絡み合った血液毛細管の複合体(
乳頭)が毛髪の基底端で太い毛根に侵入し、毛髪が抜かれる時に、血液の豊富な
乳頭及び時々は毛胞鞘全体又は一部がまだ毛幹に付着しており、それにより毛細
管血の検体を提供する。毛細管血液の供給体は、ごく最近、毛胞に到達した血液
供給体であるので、毛細管血中の物質のレベルは個体血中の同物質のものを非常
に正確に表す。時々は、抜いた毛髪上に、介在性の流体を含む組織試料も認める
ことができ、血中の被検体レベルを決定する情報源として使用することができる
。介在性の流体は毛根の豊富で活性の血管にごく近位にあるので、この介在性の
流体中で決定された被検体のレベルは同時の血中の同一被検体のレベルを正確に
表す。
【0040】 採取された身体試料が毛根である場合は、毛根及び毛鞘中の血管の集中した網
目により、これらの試料中では、試験された被検体、例えばグルコースの総量が
、毛根中の新鮮な血液から由来することが期待される。更に、毛髪中の、測定さ
れた血液成分、具体的にはヘモグロビンの源もまた、毛根中の血液のみである可
能性がある。個体の血中の血液成分の濃度は比較的一定であるので、毛根中の新
鮮血中で測定された血液成分の濃度は、試験された個体のその血中濃度に等しい
。従って、両方とも毛根から抽出された、遊離被検体の量及び血液成分の量に基
づいた、試験される個体の血中の、試験される被検体(例えばグルコース)の濃
度を決定することが可能になる。
【0041】 皮膚の繰り返す穿刺によりもたらされる困難に反して、特に少数の毛幹が採集
される場合には、繰り返す毛髪の引き抜きはどんな傷又は瘢痕及び副作用をもも
たらさず、並びに、個体の不快さが最少である。更に、大部分の毛髪は自然に脱
毛し、例えばくしけずりにより容易に抜け、このような毛髪はまた、それが抜け
落ちた直後の、発明に従う使用のために得ることができる。
【0042】 従って、発明のこのアスペクトの追加的態様に従うと、個体の血中の試験され
る被検体のレベルは、前記個体から採取された毛髪試料中の被検体のレベルに基
づいて決定される。従って、この態様に従うと、本発明は、 (i) 個体から毛髪の試料を採取すること、 (ii) 前記の採取された試料中の血液又は介在性の流体の量を決定し、必要の
場合には、異なる毛髪試料間の変動を修正すること、 (iii) 前記血液又は介在性の流体中の前記被検体のレベル又は濃度を決定す
ること、並びに (iv) (ii)及び(iii)における測定値に基づいて、試験された個体の血中
の前記被検体のレベルを計算すること、 を含んでなる個体の血中被検体レベルを決定するための方法を提供する。
【0043】 発明のこの態様に従うと、毛髪の試料はどんな数の方法によっても、例えば脱
毛装置、粘着ストリップ、鉗子の使用により、くしけずり等により、採取するこ
とができる。
【0044】 毛胞中の血液又は介在性の流体の量を決定する前に、これらを、例えば緩衝生
食水のような適切な希釈剤中で、採取された毛髪を保温することにより、毛胞か
ら抽出することができる。希釈剤は、例えば、抗凝固剤(例えばヘパリン、クエ
ン酸、EDTA)、酵素(例えばプロテアーゼ、ニューロアミニダーゼ)、角質
溶解剤(安息香酸及び/又はサリチル酸又はそれらの塩)、並びに洗剤のような
、その抽出能を高めるであろう成分を含むことができる。
【0045】 毛根検体上で実施される発明の方法の残りの段階は、その他の種類の身体試料
及び流体に関する、前記の段階に類似しているであろう。しかし、この場合は、
試験される被検体の唯一の採取源が毛根から抽出された血液中にあるので、赤血
球細胞の分離段階が必要でない。前記にもかかわらず、時々は、試料中の試験さ
れる被検体及び血液成分の測定を容易にするために、毛根から抽出された試料に
溶解剤を添加することが好都合かも知れない。
【0046】 発明の追加的アスペクトにより、 (i) 個体から試料を採取するための手段(ここで、前記試料が非血液試料で
あるが、血液成分を含む)、 (ii) 試料中の血液成分のレベルを測定するための手段、 (iii) 採取された試料中の試験される被検体のレベルを測定するための手段
、 (iv) 前記の(ii)及び(iii)において得られた測定値に基づいて、試験さ れる個体の血中の試験される被検体のレベルを計算するための手段、 を含んでなる、試験される個体の血中の被検体レベルを決定するためのキットが
提供される。
【0047】 発明のこのアスペクトの一態様により、前記のキットはまた、前記に考察され
たもののうちのいずれかの可能性がある、試料から赤血球細胞を分離するための
手段を含んでなるであろう。追加的態様により、キットはまた、例えば前記に詳
述されたいずれかのような、試料中の赤血球細胞を溶解するための手段を含んで
なる可能性がある。
【0048】 前記のキットはまた、血液成分のみならず、試験される被検体の測定を実施す
るために必要な試薬又は構造物を取り入れている試験ストリップを含んでなる可
能性がある。このような場合には、試験ストリップがその中に挿入されることが
できる又は試験ストリップがそれに結合されることができる装置もまた、そのキ
ットに含まれる。携帯用の可能性があるこれらの装置は、試験ストリップにより
発生される信号を検知して分析することができ、場合によってはそれらを優勢な
ユニットに直接変換することができる。
【0049】 採取された体液試料が唾液である場合は、前記のキットはまた、身体試料を採
取する前に試験される個体に適用される、スポンジ、ブラシ、楊枝又は食品の刺
激片のような、唾液中への血流を刺激するための手段を含むことができる。その
場合、前記のキットはまた、分析又は試験の前に、唾液試料を処理するために、
唾液中に存在するムチン物質(前記のような)を除去又は分解することができる
試薬及び手段を含むことができる。
【0050】 試験される被検体がグルコースである場合は、前記のキットはまた、試料中に
含まれるあらゆる生存細胞によるグルコースの利用を阻害することができる、例
えばフッ化合ナトリウムのような代謝阻害剤を含んでなることができる。
【0051】 採取された身体試料が毛髪試料である、発明の態様に従うと、発明のキットは
次のもの、 (i) 毛髪引き抜き器具、 (ii) 採取された毛髪から血液又は介在性の流体が収集される適切な希釈剤、 (iii) 血液又は介在性の流体検体中の血液成分のレベル決定のための手段、 (iv) 血液又は介在性の流体検体中の前記の被検体のレベル決定のための手段
、並びに (v) 前記の(iii)及び(iv)における測定値に基づいて、試験される個体
の血中の試験される被検体レベルを計算するための手段、 を含んでなるであろう。
【0052】
【実施例】
今度は、発明を次の、非制約的実施例により示される。
【0053】 (実施例1) 発明に従う、毛胞から採取された試料中のグルコース及びヘモ
グロビンレベルの決定試験される個体の毛髪から試料を採取すること 毛髪の生えた皮膚領域(頭皮、手、脚、顔面、鼻、耳、等)上を引っ張ること
により約5〜10本の毛髪の束を引き抜く。次に、毛髪を水で洗浄し、Sigm
a Chemical Co.(St.Louis.MO,USA)の赤血球細
胞溶解剤(Cat#R1129)500μL中に浸漬する。
【0054】 血液及びその介在性の流体の最大容量を毛髪から採取するのに適した期間、毛
髪を、前記溶液中で保温する。次に、流体試料を次の2種類の試料に分割する。 a. 採取された血液又は介在性の流体中のグルコースレベルを決定するために
使用される試料 微量遠心分離試験管(「エッペンドルフ」型)中で、前記試料25μLを、S
igma Chemical比色グルコース試験キット(cat#510−A又
は510−DA)中の酵素カプセルから調製された、グルコースオキシダーゼ、
セイヨウワサビ・ペルオキシダーゼ混合物100μLと混合する。室温(18〜
30℃)で10分間保温後、1:1希釈Pierce(Rockfor,IL,
USA)PowerSigalTM Luminol/Enhancer(cat
#37075から利用)の100μLを添加し、更に1分間保温を継続する。次
に、試験管をLabsystems Luminoskan発光計に挿入して発
光を記録する。 b. 試料2を試験される個体の毛髪から採取された血液及び介在性の流体中の
ヘモグロビンレベルを決定するために使用する 微量遠心分離(「エッペンドルフ」型)試験管中で、前記試料25μLを製品
#37075の指示に従って調製された、Pierce PowerSigal TM ELISA Chemiluminescent Substrate W
orking Solution100μLと混合する。次に、1分間の保温後
、試験管をLabsystems Luminoskan発光計に挿入して、発
光度を記録する。 c. 次に、試験される個体の毛髪から採取された試料中のグルコース及びヘモ
グロビンレベルを次のように計算する: 正味のグルコース反応はヘモグロビン発光、マイナス、前記のグルコース発光
、から誘導される。毛髪試料中の実際のグルコース及びヘモグロビン含量は検量
等式を使用して計算される。血中のグルコース濃度は試料中のグルコース対ヘモ
グロビンの比率及びヒトの血液の平均ヘモグロビン含量から計算される。 d. グルコース及びヘモグロビン値は次のように検量された グルコース及びヘモグロビン検量値は、前記の手順を使用して、希釈標準グル
コース及びヘモグロビン溶液を試験することから得られた。検量等式は結果から
誘導され、前記の計算に使用される。
【0055】 (実施例2) 遠心分離を伴う蛍光法を使用する、尿又は唾液身体試料中のグ
ルコース及びヘモグロビンレベルの決定 尿又は唾液約500μLを0.85%生理食塩水500μLと混合し、5分間
Microfuge(エッペンドルフ等)中で遠心分離して、赤血球細胞を沈澱
させる。上澄み液を傾斜廃棄し、細胞沈澱物を生理食塩水で洗浄し、次に赤血球
細胞溶解剤又はSigma Chemical Co(St.Louis,Mo
.USA)の赤血球細胞溶解剤(Cat#R1129)を含む緩衝溶液中に再懸
濁させる。
【0056】 必要な保温期間後、2種類のアリコートを取り出す。アリコートの一方をグル
コース分析にかけ、他方をヘモグロビン分析にかける。次に、第1のアリコート中のレベルを次のように決定する: 微量遠心分離(「エッペンドルフ」型)試験管中で、前記試料25μLを、S
igma Chemicals比色グルコース試験キット(Cat#510−A
又は510−DA)中の酵素カプセルから調製された、グルコースオキシダーゼ
、セイヨウカラシペルオキシダーゼ混合物の100μLと混合する。室温で(1
8〜30℃)10分間の保温後、次に、1:1希釈Pierce(Rockfo
rd,IL,USA)PowerSignalTM Luminol/Enhan
cer(Cat#37075からのもの)の100μLを添加し、更に1分間保
温を継続する。次に、試験管をLabsystems Luminoskan発
光計に挿入し、発光度を記録する。次に、第2のアリコート中のヘモグロビンレベルを次のように決定する: 微量遠心分離(「エッペンドルフ」型)試験管中で、前記試料25μLを、製
品#37075に対する指示に従って調製された、Pierce PowerS
ignalTM ELISA Chemiluminescent Substr
ate Working Solutionの100μLと混合する。次に、1
分間の保温後、試験管をLabsystems Luminoskan発光計に
挿入し、発光を記録する。
【0057】 検量値及び計算値は前記の実施例1で説明されたように決定される。
【0058】 (実施例3) 溶解法を使用する、尿又は唾液身体試料中のグルコース及びヘ
モグロビンレベルの決定 等サイズのアリコートを尿又は唾液試料から採取する。アリコートの片方を、
例えばサポニンのような赤血球細胞の溶解をもたらす試薬と混合する。他方のア
リコートを等容量の非溶解試薬と混合する。両方のアリコート中で、グルコース
及びヘモグロビンレベルを決定する。赤血球細胞液中のグルコース及びヘモグロ
ビン量は、溶解アリコートから、非溶解アリコートの値を引くことにより得られ
る。
【0059】 (実施例4) 濾過法を使用する、尿又は唾液身体試料中のグルコース及びヘ
モグロビンレベルの決定 尿又は唾液試料を赤血球を捕捉するようになっているフィルターに適用する。
試料は、例えば真空の適用により又はフィルターの下方に吸収パッド(このよう
な吸収材料は当該技術分野において非常に周知である:Polyfiltron
ics,AFC(American Filtrona Corp))を提供す
ることにより、フィルターを通して吸引される。次に、フィルターをグルコース
及びヘモグロビン試験にかける。試験の終点の信号は、すべて当該技術分野で周
知の比色計、蛍光測定、発光計、電気化学、放射能(終点の非制約的リスト)の
可能性がある。
【0060】 濾過法の代替的態様においては: A. フィルターをヘモグロビン(例えばBayer Corp.(米国特許第
5,089,420号)あるいは、Lachema a.s.,Brno,Cz
ech Republic、米国特許第3,975,161号及び第4,017
,261号により供給される尿試験ストリップにおけるように)及びグルコース
に対する試薬で含浸させることができる。 B. 個別の赤血球細胞はフィルター上(前記の尿試験ストリップにおけるよう
に)で可視化させることができ、各細胞により発生する合図は個別に、例えば顕
微鏡及び/又はマクロレンズの付いたカメラで検査することができる。
【手続補正書】特許協力条約第19条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年2月13日(2000.2.13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項12】 前記試料中に存在する生存細胞によるグルコース利用を阻
止することができる代謝阻害剤を更に含んでなる、請求項11記載のキット。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月20日(2000.3.20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CR, CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI,G B,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL ,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZA,ZW

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個体の血中被検体レベルの決定法であって、 (i) 前記個体からの試料であって、非血液試料であるが、血液成分を含む試
    料を採取すること、 (ii) 前記試料中の血液成分レベルを測定することにより、採取された試料中
    の血液容量を決定すること、 (iii) 試料中又は、前記非血液試料中に存在する血液細胞中の前記被検体量
    を決定すること、並びに (iv) (iii)及び(iv)における測定値に基づいて、試験された個体の血中
    の前記被検体のレベルを計算すること、 を含んでなる方法。
  2. 【請求項2】 前記血液成分がヘモグロビンである、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記被検体がグルコースである、請求項1又は2の方法。
  4. 【請求項4】 前記非血液試料が尿又は唾液試料である請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の方法であって、 (i) 前記個体から尿又は唾液試料を採取すること、 (ii) 前記試料中に存在する赤血球細胞中の前記被検体レベルを測定すること
    、 (iii) 前記試料中の赤血球細胞中の血液成分の量を測定し、そしてこの測定 値を基礎にして、前記試料中の血液細胞の容量又は血液細胞数を計算すること、 並びに (iv) (ii)及び(iii)における測定値に基いて、試験された個体の血中の
    前記被検体レベルを計算すること、 を含んでなる方法。
  5. 【請求項5】 赤血球細胞中の前記被検体のレベル測定の前に、前記細胞が
    最初に、試料から分離される、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記赤血球細胞を溶解することができる溶解剤が、前記の採
    取された試料に添加される、請求項4又は5記載の方法。
  7. 【請求項7】 個体から採取された試料が唾液試料である、請求項4〜6の
    いずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記唾液試料を採取する前に、試料がそこから採取される個
    体の唾液中への血流を刺激するための手段が使用される、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記試料中に存在するムチン物質を除去又は分解することが
    できる手段が唾液試料に添加される、請求項7又は8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記非血液試料が前記個体から採取された毛髪の試料であ
    る、請求項1記載の方法であって、 (i) 前記個体から毛髪の試料を採取すること、 (ii) 前記の採取された試料中の血液又は介在性の流体の量を決定すること、
    及び必要な場合には、異なる毛髪試料間の変動を修正すること、 (iii) 前記血液又は介在性の流体中の、前記被検体レベル又は濃度を決定す
    ること、並びに (iv) (ii)及び(iii)における測定値に基づいて、試験された個体の血中
    の前記被検体レベルを計算すること、 を含んでなる方法。
  11. 【請求項11】 段階(ii)の前に、前記血液又は介在性の流体が最初に、
    前記の採取された毛髪の毛胞から抽出される、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 試験される個体の血中の被検体レベルを決定するためのキ
    ットで、 (i) 前記個体からの試料であって、非血液試料であるが、血液成分を含む試
    料を採取するための手段、 (ii) 試料中の血液成分レベルを測定するための手段、 (iii) 採取された試料中の試験された被検体レベルを測定するための手段、 (iv) 前記の(ii)及び(iii)で得られた測定値に基づいて、試験された個
    体の血中の試験された被検体レベルを計算するための手段、 を含んでなるキット。
  13. 【請求項13】 試料から前記赤血球細胞を分離するための手段を更に含ん
    でなる、請求項12記載のキット。
  14. 【請求項14】 前記赤血球細胞を溶解するための手段を更に含んでなる、
    請求項12又は13記載のキット。
  15. 【請求項15】 試験された被検体及び血液成分の測定を実施するのに必要
    な試薬又は構造物を取り入れている試験ストリップ並びに、試験ストリップをそ
    の中に挿入することができるか又は試験ストリップをそれに結合させることがで
    きる装置、を更に含んでなり、ここで、前記装置が前記試験ストリップにより発
    生された信号を感知し、分析することができ、そして場合によっては前記信号を
    広く用いられているユニットに変換することができる、請求項12記載のキット
  16. 【請求項16】 採取された体液試料が、前記試料の獲得の前に、唾液中へ
    の血流を刺激するための手段を更に含んでなる唾液である、請求項12〜15記
    載のキット。
  17. 【請求項17】 採取された体液試料が唾液であり、そこで、前記キットが
    更に、前記唾液試料中のムチン物質を除去又は分解することができる試薬及び手
    段を含んでなる、請求項12〜16のうちのいずれか1項記載のキット。
  18. 【請求項18】 採取された身体試料が毛髪試料であり、前記キットが次の
    もの、 (i) 毛髪除去手段、 (ii) その中で、採取された毛髪から血液又は介在性の流体が収集される適切
    な希釈剤、 (iii) 血液又は介在性の流体検体中の血液成分レベルの決定のための手段、 (iv) 血液又は介在性の流体検体中の前記被検体レベルの決定のための手段、
    並びに(v) 前記(iii)及び(iv)で得られた測定値に基づいて、試験され
    た個体の血中の試験された被検体レベルを計算するための手段、 を含んでなる、請求項12記載のキット。
  19. 【請求項19】 試験された被検体がグルコースである、請求項12〜18
    記載のキット。
  20. 【請求項20】 前記試料中に存在する生存細胞によるグルコース利用を阻
    止することができる代謝阻害剤を更に含んでなる、請求項19記載のキット。
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