JP2002518963A - 多重チャンネルの移植可能な蝸牛刺激装置 - Google Patents

多重チャンネルの移植可能な蝸牛刺激装置

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JP2002518963A
JP2002518963A JP2000555666A JP2000555666A JP2002518963A JP 2002518963 A JP2002518963 A JP 2002518963A JP 2000555666 A JP2000555666 A JP 2000555666A JP 2000555666 A JP2000555666 A JP 2000555666A JP 2002518963 A JP2002518963 A JP 2002518963A
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JP2000555666A
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ジョセフ エイチ シュルマン
ジョン シー ゴード
プリモス ストロイニク
ディヴィッド アイ ウィートモイアー
ジェームズ エイチ ウォルフ
Original Assignee
アルフレッド イー マン ファウンデーション フォア サイエンティフィック リサーチ
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    • H04R2460/03Aspects of the reduction of energy consumption in hearing devices

Abstract

(57)【要約】 注入可能な蝸牛刺激装置(ICS)は8つの出力ステージ(212)を有しており、それぞれの出力カップリングキャパシタと電極切換マトリックス(212C)を介して、各出力ステージは一対の"A"および"B"と指定された電極に接続された電流源を有している。1つの無関係な電極が1つの無関係な電極スイッチ(212D)によって、各出力ステージに連結されている。電流源は、アナログ制御電圧の関数として正確な刺激電流を発生する。アナログ制御電圧はつぎに、対数D/Aコンバータによって発生される。この対数D/Aコンバータは連続的に外部のソースからのデータフレームに受信されたデータワードを各出力ステージの電流源にシーケンシャルに印加されるそれぞれのアナログ制御電圧にコンバートする。出力モードレジスタ(208)は、上記無関係の電極スイッチとともに、各ステージのスイッチングマトリックスを制御して、電極が所望の刺激形態、たとえば、2極刺激(一対の出力ステージ電極間の電流)あるいは1極刺激(出力ステージの1つの電極と無関係な電極との間の電流)をとるように調整する。各出力ステージの"A" および"B"電極における電圧は着用システムに選択的に、例えば、上記無関係な電極を介しての電流として、遠隔測定され、これによって、電極インピーダンスの測定が促進される。各出力ステージの"A" および"B"電極は選択的に短絡させられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連出願】
本出願は、1989年9月22日に出願され、現在は放棄されている米国特許出願番
号第07/411,563号の一部継続出願である、1991年8月29日に出願され、現在は放
棄されている米国特許出願番号第07/752,069号の継続出願である、1993年2月26
日出願の米国特許出願番号第08/023,584号の一部継続出願である、1994年10月12
日出願の米国特許出願番号第08/322,065号の継続出願である。
【0002】
【発明の背景】
本発明は、人間細胞組織の刺激装置の改良に係り、特に、好ましい形態におい
て、障害のある聴覚の聴力を改善するために、人為的に蝸牛を刺激する音響応答
システムを備える人間細胞組織の刺激システムに関する。
【0003】 1983年8月23日発行の米国特許第4,400,590号「多重チャンネル蝸牛移植補聴器
システム」は、耳の蝸牛内における聴覚神経の所定位置を電気的に刺激するため
の多重チャンネル内部蝸牛電極及びシステムについて説明し図解している。該電
極は、1983年8月7日発行の米国特許第3,751,615号「聴力を誘発する方法」に記
載された外科的移植方法による移植を目的として、弾力性のある湾曲した基部に
沿って、間隔を空けて埋め込まれた複数の露出電極対を備えている。該‘590特
許に記載された補聴器システムは、聴覚障害を持つ患者の人体の外部に設置され
た信号処理装置で音響信号を受信する。該処理装置は、音響信号をアナログデー
タ信号に変換し、このアナログ信号は、患者の皮膚を介して、ケーブル接続によ
って、移植された多重チャンネル内部蝸牛電極に送信される。該アナログ信号は
、内部蝸牛電極が設けられた耳の蝸牛内における聴覚信号の所定位置を電気的に
刺激するために、内部蝸牛電極に含まれる複数の露出された電極対の選択された
1つに送られる。
【0004】 ‘597特許に記載された蝸牛刺激システムは、情報のチャンネル数、蝸牛に対
する刺激信号の送信速度、及び信号保証に制限がある。また、患者の皮膚を介し
た内部蝸牛電極に対するケーブル接続は、患者の自由な動きを阻害し、感染源と
なる可能性があるため、望ましいものではない。
【0005】 1985年8月6日発行の米国特許第4,532,930号「人工聴覚器用蝸牛移植システム
」は、多重電極システムを説明し図解している。多重電極は、聴覚を刺激するた
めに使用されているが、このシステムは、単一電極チャンネルを所定時間で刺激
する単一の拍動出力のみによって作動している。このようなシーケンシャルシス
テムは、作動速度に制限があり、また、アナログ作動用としては相応しくなく、
較差において制御可能な連続的刺激信号は、多くの電極チャンネルに対し同時に
送られる。更に、該システムは、プログラムミスや回路欠陥による電荷不均衡、
及び 電力の非効率な使用を免れない。その上、一旦、刺激装置がそこに移植さ
れると、その現行の回路作動、又は その継続的作動を最適化するための電力要
件をモニターする方法は存在しない。
【0006】 1986年6月3日発行の米国特許第4,592,359号「多重チャンネルの移植可能な神
経刺激装置」は、各出力チャンネルに対し2極16レベルを供給する16の異なる回
路を提供するために、4つの電流源、 及び スイッチ系により制御されるチャ
ンネル当り4つの電流シンクを有する蝸牛移植システムを説明している。拍動モ
ードにおいて、システムは、全チャンネルに対する、同時更新(較差制御)及び出
力を行う。しかし、該システムは、全チャンネルに関する同時アナログ更新及び
出力はできず、また、各チャンネルに対する電極対は、他の電極対から電気的に
分離されていないため、望ましくない電流リークが起こる可能性がある。更に、
一旦、刺激装置が移植されると、その現行の回路作動、又は その継続的作動を
最適化するための電力要件をモニターする方法は存在しない。
【0007】 1990年8月14日発行の米国特許4,947,844号「人工補聴器用受信器/刺激装置」
は、多重チャンネル電極システムを説明し図解している。該システムは、移植さ
れた電極アレーに接続された、移植された受信器/刺激装置を備えている。該受
信器/刺激装置は、電極刺激電流制御を含んでおり、そこにおいて、電流は、連
続的な短い電気パルスの形態で、各電極、又は 双極性の電極対に送られ、各基
本パルスは、基本的パルスより長い持続時間を持つゼロ電流期間までに次のもの
が分離される。刺激電流の波形は、1極の連続パルスから成り、それに、反対極
性の同数のパルスが続くことにより、各電極を通じて送信される電荷の総計は、
刺激電流波形の終端においてほぼゼロとなる。この方法において、刺激される各
電極対における各電極に供給される基本電流パルスは、周期的に供給されること
が好ましく、これによって、1つの電極に供給される基本パルスは、他の電極に
供給される基本パルスに対して、時間的に交互的である。これにより、受信器/
刺激装置における単一電流源の使用が可能となる。単一電流源の使用は、受信器
/刺激装置の作動を制限し、単一電流源は、シーケンシャルの形態で全出力チャ
ンネルを供給するようにオンオフ切換えされなくてはならない。同時作動は不可
能である。更に、各チャンネルにおける刺激電流波形のデューティサイクルを大
きく減少することをしなければ、チャンネル数を、3又は4より大きくできない。
各チャンネルにおける刺激効率がこのような状況に置かれるだけでなく、単一電
流源に対するオンオフサイクルを完遂するために必要とされる時間は、チャンネ
ル数に比例して長くなる。更に、このシステムは、各電極と直列のコンデンサの
結合された出力を欠いている。この脱落は、プログラムミス、又は 回路欠陥の
ある場合、電極を介して正味DC電流が流れてしまう可能性がある。
【0008】 また、該‘844特許に説明された該システムは、移植された刺激装置の適正作
動に関する表示のモニター及び分析用の外部受信器に対する、刺激の過程で測定
される1つの電極電圧を遠隔測定するための送信器を、移植された受信器/刺激装
置内に備えている。送信器は、約1MHzの周波数で作動する発振器を備えている。
該発振器の出力は、選択された電圧波形に戻すように、移植受信器/刺激装置の
受信コイルに結合され、復調される。あいにく、このような遠隔測定システムは
、ある電圧のモニターが制限されるだけでなく、遠隔測定信号の同時送信、及び 上記したような入力搬送信号の受信は、結果として好ましくない復調となった
り、入力データが失われたりする可能性がある。
【0009】 従って、 (1)アナログ及びパルス作動において高い作動速度を有し、(2)電
荷不均衡のない、(3)その電極対を各チャンネルに対し完全に分離し、そして
(4)外部的に制御可能にモニターし、複数の作動パラメータ、電力供給、シス
テムの移植された刺激ユニット内で作られた電流・電圧を選択的に制御すること
により、システム作動と電力効率とを最適化するようにした、蝸牛刺激システム
として特に有用である、改善された多重チャンネルの組織刺激システムに対する
継続的なニーズが存在する。
【0010】
【発明の概要】
本発明の好ましい実施形態は、外部に着用可能な信号受信器と処理装置(WP)、
及び 移植された蝸牛刺激装置(ICS)を有する蝸牛刺激システムを備える。受信
器は、音響信号を受信し、音響信号をWPに送信する、患者の耳近傍のヘッドピー
スを備える。WPは、音響信号を受信、処理するとともに、ICSに送信する音響信
号を示すデータを生成するための手段を備える。ICSは、WPからの送信信号を受
信するための手段、及び そのような送信信号を処理し、シーケンシャル的に更
新するとともに、患者の蝸牛内に移植された電極に結合されたコンデンサを各々
有する複数の蝸牛刺激チャンネルに対し、刺激信号を、同時又はシーケンシャル
的に生成、供給する処理装置を備える。該処理装置は、1つ以上の電極及び該処
理装置内の電圧をモニターするためにWPからの信号に応答とともに、ICS状況の
表示信号を生成する手段を備える。ICS状況表示信号は、ICS状況表示信号を受信
、処理する手段を有するWPに遠隔測定される。例えば、この手段に、ICSに対す
る送信の電力レベルを制御する手段を含むことができる。
【0011】 また、ICSにおける処理装置は、刺激信号のパルス幅、選択された電極に刺激
信号が供給される際の周波数を選択的に制御する手段、及び ICSにおける種々
の構成部品に電力を供給するために複数の電圧を生成とともに、WPからのアナロ
グ及び拍動入力データ信号を選択的に受信し、これに応答する手段を備える。
【0012】 好ましくは、ICSにおける各チャンネルは、(1)全チャンネルの出力に対し供給
される刺激信号と独立し、それらから分離された電極に結合されたコンデンサに
刺激信号を供給するための、電流源、及び 切換えコンデンサを有する変動電流
切換え装置、(2)単極又は双極電極として、選択的に電極を駆動する手段、及び (3)音響信号が、WPに受信されない場合にICSの電力を下げるとともに、WPでの
音響信号の受信に応答しでICSへの電力供給を増加させる手段を備える。
【0013】
【実施形態の詳細な説明】
本発明の好ましい形態は、相補形MOS(CMOS)技術を使用して実施される。しか
し、本発明の開発において、プロトタイプは、組合わされた場合、本システムの
好ましい形態において述べられる原則及び特徴と調和して機能する、回路及びチ
ップを統合したCMOSを含む標準の規格品電気部品を使用して開発された。従って
、以下で述べられるシステムを再現する場合、既存の規格品電気部品を利用する
か、又は、CMOS技術において公知の技術を利用したシステムを開発するか、どち
らでも望ましい方とすることができる。
【0014】 図1に示されるように、本発明の好ましい実施形態による基本的システムは、
基本的に、外部的に着用可能なシステム10、及び 移植可能な蝸牛刺激装置(ICS
)12を備える。外部システム10は、ヘッドピース14、及び 外部的に着用可能な
処理装置(WP)16を備える。該ヘッドピースは、聴覚障害者の耳の後ろ側に着用で
き、電磁エネルギを、好ましくは無線周波数信号の形態で、送信及び受信するた
めの既存のマイクロフォン18及びアンテナ20を備える。このような結合は、アン
テナ20で構成されるコイル周辺の静電シールドのみによって、磁界を制限するこ
とが可能である。加えて、ある周波数でのICSからWPへの信号、及び 他の周波
数でのWPからCSへの信号は、信号同軸ケーブルを介して、ヘッドピース14とWPと
の間で送信することができる。これは、同軸ケーブルの各端部における各周波数
に対し、同調された誘導体−コンデンサのフィルタを設けることによって達成さ
れる。
【0015】 バッテリから電力を供給されるWP16は、マイクロフォン18によって受信された
音響信号を受信し、その信号を自動ゲイン制御(AGC)を特徴とする既存の音響フ
ロントエンドに送信するようにされている。音響フロントエンド22によって処理
された音響信号は、フィルタをかけるとともに複数の並列の音響信号を生成する
ためにフィルタ24の層に送信される。この音響信号は、マイクロプロセッサ30に
適用するために、マルチプレクサ26によって処理され、アナログ/デジタル(A/D)
変換器28によって一連のデジタル信号に変換される。また、該フィルタ層は、デ
ジタルフィルタ群、例えばデジタルフィルタ統合回路、として実施することがで
きる。このケースにおいて、信号の流れは、アナログ信号に関しては、音響フロ
ントエンド及びAGC22から、反−折返しフィルタを介して、デジタル変換器への
流れで、そして、デジタルフィルタ層24及びマイクロプロセッサ30の通常処理に
入る流れである。
【0016】 マイクロプロセッサ30の出力は、マイクロプロセッサからのデータを、データ
送信器34に送られる直列ビット・ストリームに変換するカスタム・ゲート・アレ
ー32を介して、データ送信器34に結合される。また、ゲート・アレー32は、デー
タ送信器34の、及び データ送信器34によって生成されたデータの電力レベルを
制御するために、遠隔測定受信器36及びマイクロプロセッサ30からのデータを変
換する。
【0017】 図1に示されるように、ICS12は、着用可能システム10からの送信データを受信
するための受信器40、及び ICS状況表示・測定信号を着用システム10で処理す
るために、ICS12から着用システム10へICS状況表示・測定信号を送信する遠隔測
定送信器42を備えている。例えば、遠隔測定送信器42によって送信された電力レ
ベル表示信号は、送信器34からICS12への送信の電力レベルを制御する信号を生
成するために、遠隔測定送信器36によって受信され、マイクロプロセッサ30、及
びゲート・アレー32で処理される。それによって、着用システム10からICS12へ
の送信の電力レベルを最適化し、従って、バッテリ38を維持し、更に、システム
10内で生成される電圧を最適化する閉ループシステムが提供される。
【0018】 受信器40及び送信器42に加え、ICS12は、処理装置46に電圧を加えるために、
受信器40からの電力信号を受信するレギュレータ44を備えている。また、受信器
40からのデータ信号は、内部蝸牛電極48における電極に結合された複数のコンデ
ンサの1つ以上に供給される同時信号を生成する処理のために、処理装置46へ送
信される。
【0019】 因みに、WP16からの制御、つまりデータ信号に応答し、処理装置46は、該電極
及び処理装置内の回路の電圧を選択的にモニターし、ICS状況表示・測定信号を
生成する。例えば、処理装置46は、着用システム10に対する送信のための送信器
42に対するデータとして送られる状況表示信号を生成するために、レギュレータ
44に供給される電圧、該電極のインピーダンス、及び 該処理装置内の他の電圧
をモニターする。
【0020】 より詳細には、図1に示される蝸牛刺激システムにおいて、着用システム10か
らICS12に送信された信号は、電力要素を含んでいる。この電力要素は、受信器4
0内で処理され、直列レギュレータ44を介して、処理装置46に電力を供給する電
圧信号を生成する。処理装置46は、直列レギュレータに供給される電圧を選択的
にモニターし、遠隔測定送信器42によって送信され、遠隔測定受信器36によって
受信された電圧に関連する状況表示信号を生成する。先に述べたように、このよ
うな信号は、WP16のマイクロプロセッサ30及びゲート・アレー32において、デー
タ送信器34からICS12への送信の電力レベルを制御するために使用される。
【0021】 より詳細には、ICS12及び図2に示されるその実施形態のように、電力及びデー
タは、主コイル50を介して、フィルタをかけてレギュレータ44にDC電力を送る電
力整流器40及びデータ・デコーダに対する送信のためのデータを復調する検出器
を備える受信器40に送られる。電圧基準部54及び電圧レギュレータ誤差増幅器56
と関連したレギュレータ44は、処理装置に均一な電力を供給するために、正確に
14ボルトを作り出す。より詳細には、14ボルトは、3つの付加的な電圧10.5、7.0
、及び 3.5ボルトを生成する電圧ダウン変換器58に電力を供給する。この3つの
電圧は、処理装置46の出力回路を含む他の様々な回路に電力を供給するために使
用される。
【0022】 電極48に供給される出力に電荷を提供するために使用される電圧は、8つの異
なる蓄電コンデンサ60に送信され、このコンデンサの1つが図2に示されている。
8つの分離された双極チャンネルの各々に対し、1つの蓄電コンデンサが存在する
。各蓄電コンデンサの出力は、そのチャンネルに対する電流源FET62によって制
御される。各FET電流は、本発明と同じ譲渡人に譲渡された1990年6月5日発行の
米国特許第4,931,795号に説明されたD/A変換器のような、指数D/A変換器64及び
電流基準部65によって決定される。
【0023】 電流源62の出力は、スイッチ・マトリクス66を介して、電極48及び不活性の電
極49の接続される。電極スイッチ・マトリクス66の出力は、16個の電極の各々に
結合されたコンデンサである。以下の表は、電極に使用可能な出力電流をリスト
アップしたものである。
【0024】 定電流較差ステップ (μA) 2500,2417,2338,3261,2187,2115,2046,1978,1913,1350,1790,1731,1674,1619,15
66,1514,1465,1416,1370,1325,1281,1239,1198,1159,1121,1084,1049,1014,981.
2,949.0,917.8,887.6,858.5,830.3,803.0,776.6,751.1,726.4,702.6,679.5,657.
2,635.6,614.7,594.5,575.0,556.1,537.8,520.2,503.1,486.5,470.6,455.1,440.
1,425.7,411.7,398.2,385.1,372.4,360.2,348.4,336.9,325.3,315.2,304.8,294.
8,285.1,275.7,266.7,257.9,249.4,241.2,233.3,225.6,218.2,211.1,204.1,197.
4,190.9,184.7,178.6,172.7,197.1,161.6,156.3,151.1,146.2,141.3,136.7,132.
2,127.9,123.7,119.6,115.7,111.9,108.2,104.6,101.2,97.92,94.70,91.59,88.5
8,85.67,82.56,80.13,77.50,74.96,72.49,70.11,67.81,65.58,63.43,61.34,59.3
3,57.38,55.49,53.67,51.91,50.20,48.55,46.96,45.42,43.92,42.48,41.08,39.7
3,38.43,37.17,35.95,34.76,33.62,32.52,31.45,30.42,29.42,28.45,27.52,26.6
1,25.74,24.89,24.07,23.28,22.52,21.78,21.06,20.37,19.70,19.05,18.42,17.8
2,17.24,16.67,16.12,15.59,15.06,14.58,14.11,13.64,13.19,12.76,12.34,11.9
4,11.54,11.16,10.80,10.44,10.10,9.772,9.451,9.140,8.840,8.549,8.269,7.99
7,7.734,7.480,7.234,6.997,6.767,6.545,6.330,6.122,5.921,5.726,5.538,5.35
6,5.180,5.010,4.845,4.686,4.532,4.383,4.239,4.100,3.965,3.835,3.709,3.58
7,3.469,3.355,3.245,3.138,3.035,2.936,2.839,2.746,2.656,2.568,2.484,2.40
2,2.324,2.247,2.173,2.102,2.033,1.966,1.901,1.839,1.779,1.720,1.664,1.60
9,1.556,1.505,1.455,1.408,1.361,1.371,1.273,1.232,1.191,1.152,1.114,1.07
7,1.042,1.008,0.975,0.000
【0025】 電圧制御された発振器70及びそのループ・フィルタ72の制御の下に、データ・
デコーダ52からのシリアル出力は、直列−並列変換器68を駆動する。直列−並列
変換器68の並列出力は、較差データ・ラッチ74に対するチャンネル較差データ、
及び 命令ラッチ76に対するプログラム命令データを提供する。より詳細には、
データ・デコーダからのシリアル・データは、ビット及びワード・エラー照合カ
ウンタ78によって分析される。較差データ・ラッチ74からの較差データは、指数
D/A変換器64の出力を決定する。この点において、D/A変換器64からの出力のアナ
ログ値は、電流規範に生成され、次に、これはアナログ・マルチプレクサ80を介
して、容量結合された出力電極48に送信される。マルチプレクサ80の作動シーケ
ンスは、命令ラッチ76によって駆動されるワード・ストロボ・ジェネレータ79の
出力によって制御される。命令ラッチ76は、初期化回路82及びビット・エラー照
合回路が、命令デコーダ84へのデータの送信を許容しない場合には、機能しない
点に留意すべきである。
【0026】 命令デコーダ84は、出力モード・レジスタ86や出力制御ロジック88を介した電
極切換えマトリックス66のような他の特定の機能を全て、そして出力制御ロジッ
ク88を介して出力も制御するパルス幅制御部90を制御する。命令ラッチと同様に
、パルス幅制御部90及び出力制御ロジック88は、初期化回路82が適正に初期化さ
れない場合には、機能することはできない。それを可能にするため、初期化回路
82は、正確な初期デジタル・コードを検出する必要がある。初期化回路82が、可
能とされない場合、電極切換えマトリックス66は、オンできない。
【0027】 命令デコーダ84の他の機能に加え、それは、不活性電極を流れる電流、従って
、単極構成にある16個の電極全てを流れる電流をモニターするために使用される
不活性電極スイッチ92の設定も制御する。単極状態にある適切な出力チャンネル
構成によって、不活性電極スイッチは、多極作動を行うことが可能となる。
【0028】 図2により詳細に示されるように、図1に関連して簡単に説明されるICS戻し遠
隔測定システムは、命令デコーダ84によってプログラムされた信号マルチプレク
サ(MUX)94から成り、処理装置46及びICS12全体の様々な電圧をモニターする。マ
ルチプレクサ94の出力94は、A/D変換器98に接続される一連の遠隔測定ゲイン・
ステージ96を通じて増幅される。ゲイン・ステージ96に対する電力は、使用され
ない場合の省エネルギ化を図るために、命令デコーダ84によってオンオフするこ
とができる。
【0029】 A/D変換器98は、ゲイン・ステージ96を電圧ランプと比較することによって機
能する単一勾配タイプとすることが可能である。ランプの勾配は、電流基準部10
0によって設定される。A/D変換器98及び遠隔制御ロジック102の出力は、遠隔測
定変調器スイッチ104を制御する一連のビットである。遠隔変調器スイッチ104は
、遠隔測定コイル106に電圧を加える遠隔測定送信器42を変調する。
【0030】 先に述べたように、本発明の蝸牛刺激システムに設けられる戻し遠隔測定シス
テムは、システムの電力消費を最小限にする手段を提供する。先に記載したよう
に、WP16は、バッテリ38によって電力を供給される。バッテリ寿命を延ばすため
、又はより小容量のバッテリの使用を可能とするために、WP16から、アンテナ20
を介してICS12に送信される音響周波数は、受信器40において整流され、レギュ
レータ44に送られる。レギュレータ44の出力電圧が一定に、このケースの場合14
ボルトに、保持されることが重要である。また、14ボルト出力を有する電圧レギ
ュレータが、14ボルトを若干越える入力が使用可能であることも重要である。そ
れ以上の付加的電圧は、熱として損失され、バッテリ38の寿命を縮めることにな
る。本発明において、レギュレータの入力電圧(DC)は、着用システム10によって
送信され、ICS12によって受信されたRF電力を制御することによって最適化され
る。先に示したように、データ送信器34は、バッテリ38、好ましくは、6ボルト
、5アンペア・時間のバッテリ、によって電力を供給される。電力制御は、ゲー
ト・アレー32に設けられた既存の切換えレギュレータを介して行われ、ゲート・
アレー32の出力電圧は、切換えレギュレータにおける1つの切換えトランジスタ
又は複数の切換えトランジスタのデューティサイクルに基づいて変化させること
ができる。電力制御回路の出力は、送信器34に電力を供給し、その出力電圧を変
化させることによって、送信器の電力を変えることができる。この送信器は、49
MHzで作動でき、デジタル信号によって100%振幅変調されている。送信器34によ
って送信された信号は、ICS12において受信され、先に説明したように整流され
る。図2において「DC」として言及した整流された電力は、入力電圧が変化する
際にレギュレータ44の出力電圧を一定に保持するためのジャンクション型のディ
プリーション・モードFETを含む既存設計品であるレギュレータ44に供給される
。実際には、入力電圧は、14ボルトから20ボルト以上にまで変化する。最高の効
率を維持するために、DC電圧は、直列レギュレータ44の出力電圧よりほんの少し
だけ高いこと、できれば14.2から15ボルト程度、が望ましい。しかし、アンテナ
20が移動したり、回路負荷が変化する場合、DC電圧が変化したりする可能性があ
る。戻し遠隔測定システムの1つの目的は、DC電圧が、通常の作動と呼応した最
低電圧に自動的に維持されるようにすることにある。これを実現するために、命
令デコーダ84の制御の下に、マルチプレクサ94がDC電圧をモニターする。マルチ
プレクサ94の望ましい出力は、既存のA/D変換器98に送られる。先に説明したよ
うに、A/D変換器の出力は、遠隔測定制御ロジック102及び遠隔変調器スイッチ10
4は、10.7MHz発振器で構成することができる遠隔測定送信器42をFM変調する。こ
の発振器は、皮膚を介して、ヘッドピース14、そしてアンテナ20へ、更に遠隔測
定受信器36に再び結合される。受信器36の出力は、既存の直列−並列変換器を含
むゲート・アレー32に送られる。この直列−並列変換器からの並列データ出力は
、マイクロプロセッサ30において処理され、DC電圧値を直列レギュレータ44の望
ましい出力電圧より若干高く維持するように、データ送信器34の電力制御回路に
おける電力レベルが調整される。
【0031】 今、説明したように、命令デコーダ84は、望ましい電圧制御を提供するために
、DC電圧値のモニタリングを制御する。同様に、命令デコーダ84は、上記したよ
うにDC電圧がモニターされると同様の形態で、モニターされるべき特定のチャン
ネル、及び 測定されるべき様々な電極のインピーダンスを選択することが可能
である。このようなケースにおいて、処理装置46において生成されWP16に遠隔指
示されたICS状況表示信号は、ICS12の作動状況の表示を提供するために、マイク
ロプロセッサ30内で利用することができる。
【0032】 更に他の例において、電力を節約するために、命令デコーダ84は、処理装置46
内の様々なサブシステムの電力消費を下げるように機能することができる。図2
の回路構成によって、電力は、命令デコーダからの適切な出力において、ほぼ20
msec.でリストアすることができる。同様に、マイクロプロセッサは、10ミリワ
ット未満の消費電力であるハイバネーション状態に入ることができる。ハイバネ
ーション状態は、命令デコーダから付加的命令が受信される場合にはいつでも終
了する。
【0033】 図2に示されたICS12において、電流源は、浮遊状態(floating)にある。電流源
のこの「浮遊状態」については、本発明と同様の譲渡人に譲渡された、1989年12
月18日出願の米国特許出願番号第428,179号において説明された通りであり、電
力源に直接関連しないFETとともに実施することができる。これは、2つの同じサ
イズのトランジスタを使用して実施することができる。これらトランジスタの1
つは、基準トランジスタであり、この基準トランジスタにおける入力電流は、そ
の前後に電圧差を生成するために印加され、この電圧差は、全ての電力源に対し
浮遊状態にある第2つまり出力トランジスタに対する所定ゲート電圧となる。こ
の所定ゲート電圧は、出力トランジスタにもたらされた際、入力電流と同じ電流
値を作り出す電圧である。ICS12におけるこのような浮遊電流源の重要性は、ICS
12が、他の電極対における電流の流れとは無関係に、そして、主電源から独立し
て、電極対を刺激することを可能とすることにある。これは、主電源又は他の出
力ステージに対し直接的に電流パスを戻さない状態での、各出力ステージにおけ
る電流の抽出制御を可能とする。これにより、どの出力ステージとの間において
も、望ましくない電流の流れに関する懸念は全て払拭される。
【0034】 ICS12に含まれる処理装置46は、電極48に送られる刺激信号のパルス幅を選択
的に制御する手段(88及び90)を備える。この手段は、ほぼ1マイクロ秒の時間分
解能によって、特定チャンネルの刺激電流をオンオフすることが可能なタイミン
グ回路を備えることが好ましい。この手段は、各刺激チャンネルに対し電流を設
定する信号とは分離した命令信号によって制御されることが好ましく、先に説明
した信号が、各チャンネルにおける刺激電流を制御する一方で、この命令信号が
、電流刺激の持続時間を制御する。
【0035】 更に、ICS12に含まれる処理装置46は、周波数を選択的に制御する手段を備え
ており、刺激信号は、この周波数で、電極のいくつかを選択するために供給され
る。これは、様々な長さの信号フレーム(又は、多くの電極の信号群)を備える
ことにより達成されることが好ましい。短いフレームを使用することにより、チ
ャンネルのサブセットが、全てのチャンネルが常時固定された長いフレームによ
り更新される場合より高い頻度で刷新、つまり更新されることが可能となる。こ
の短縮されたフレーム長は、フレーム・データにエンコードされたフレーム長、
或いは(好ましい実施形態において)フレーム信号のユニークなフレーム・エン
ドとして実施することができる。
【0036】 処理装置46において、電圧ダウン変換器58は、ICS12における種々の構成部品
に電力を供給するために、異なる3つの電圧値を生成する。この電圧ダウン変換
器は、コンデンサ群、及び レギュレータ44の入力からの高電圧を横切って直列
に、又は、より低い電圧供給(好ましい実施形態においては3.5ボルト)を提供す
るために並列に、これらのコンデンサに接続するように配置されたスイッチ群を
備えることができる。蓄電又は供給コンデンサ60は、ダウン変換器のコンデンサ
群が直列接続される場合には、ダウン変換器における適切な部分にそれらの関連
する転送コンデンサを接続することによって、様々な汎用3.5ボルト供給部品に
対し充電することができる。
【0037】 ICS12は、WP16からのアナログ及び/又は拍動の入力データを選択的に受信し、
これに応答する手段を備える。好ましくは、これは、刺激の連続的アナログ制御
を行う刺激電流制御信号、及び 所定チャンネルのオンオフ状況を選択的に制御
するために、分離命令信号を使用することによって達成される。各チャンネルの
刺激パラメータは、データ・フレーム内の分離信号、及び 命令信号にエンコー
ドされた、各チャンネルに対する分離構成命令によって、他のチャンネル全ての
ものと独立して制御される。
【0038】 更に、ICS12は、単極及び/又は双極構成において、電極を選択的に刺激するこ
とができる。これは、出力モード・レジスタ86における各チャンネルに関する分
離ビットに影響を与える命令信号群を提供することによって実現される。出力制
御ロジック88を介して、これらのビットは、電極切換えスイッチ66において、各
チャンネルに関するスイッチを、独立して構成する。このスイッチは、電流源FE
T62及び蓄電コンデンサ60を、電極対(双極モード)に対し、又は 個々の電極に
対し、又は 不活性電極スイッチ92を介して不活性電極49に対し接続することを
可能とする。図3は、図4A乃至4Hにより詳細に示されたシステムのより全体的な
ブロック図である。ICSの能動的回路構成の大部分は、カスタム・チップに組込
むことができ、このチップは、他の能動的及び受動的回路構成とともに、ICSを
基板上に支持させることができる。図3及び4A乃至4Hに示されたICSは、WP16にお
いて生成された入力信号を受信し、ヘッドピース14によって送信する受信器200
を備える。好ましくは、この入力は、奇偶検査ビット及びフレーム・エンドのマ
ーカーを加えた各9ビットの9ワードを表す83ビットの直列シーケンスからなる振
幅変調されたFR信号を含むマンチェスタ−エンコードされたデータ・ストリーム
である。フレームは、このような1ビット・シーケンスとして定義され、これら
フレームは、WPからICSに対し、シーケンシャル的に送られる。各フレームの最
初の8ワードには、出力チャンネル1乃至8に関するデジタル的な較差及び極性情
報が、出力チャンネル1乃至8の順に含まれている。9番目のワードには、ICS構成
及び機能の制御に関する命令情報が含まれている。受信器200は、入来RF信号を
、電力供給部202に送信される電力信号とデータ再生部201に送信されるデータと
に分離する。電力供給部部において、電力信号は、ICSに対して生成され、そし
て、ダウン変換器203を介して、参照番号212-1乃至212-8で示される8つの出力ス
テージに対し電力を提供する電圧レベルの形に変えられる。出力ステージの1つ
は、以下でより詳細に説明される。
【0039】 受信器200によって抽出され、データ再生部201に送信されたデータは、データ
再生部内で更に処理され、初期化及び状況制御部204、極性及び較差制御部205、
命令デコーダ部206、及び 複数チップ制御部214に対する入力信号を提供する。
初期化及び状況制御部204は、システムが起動し、状況制御部によるシステム作
動エラーの検出の際に、電力供給部202から電力を受け、ICSにおける他の部位の
制御状態を確立する。極性及び較差制御部205は、様々な出力ステージ212-1乃至
212-8における出力電流の極性を決定し、ログD/A変換器部207において更に処理
され、様々な出力ステージの出力により供給された電流信号の大きさを制御する
ための信号を生成する。命令デコーダ部206において、データ信号は、処理され
、(1)出力モード・レジスタ208によって、単極か双極かというような出力ステー
ジの状況を制御する信号、(2)パルス幅制御部209によって、出力ステージが拍動
モードにある場合に出力ステージにより供給される出力パルス幅を制御する信号
、(3)刷新電圧ロジック部210によって、出力ステージに供給される電力を制御す
る信号、を形成するようにデコードされる。加えて、ICSは、命令デコーダ206か
らの信号に応答して生成され、WP状況表示信号及び電力制御信号に対し、再び送
信される戻し遠隔測定部211を備える。状況信号は、ICS内の様々な部品、及び
その内部で生成される電圧の状況を示す。電力制御信号は、WPからの信号のレベ
ルを制御することによって、更に、ダウン変換器203から様々な出力チャンネル
への刷新電圧を制御することによって、送信された信号の電力、及び 省電力効
果を制御する。
【0040】 更に、図示されたICSは、複数チップ制御部214を備える。部214は、ICSに含ま
れるチップが、基板上に取付けられた複数の同じ「スレーブ」チップを駆動する
能力を持つ「マスター」としての役割を果し、それによって、多くの出力ステー
ジの増加をもたらすようにすることを可能とする。
【0041】 図4で示されたことを整理するため、図4は、図3に示されたものと同じ番号を
付した部分の小区分によって、また、特定の小区分を示す文字、例えば、201A、
201B、201C、及び201Dは、データ再生部201の小区分である、によって、図3にお
いて示された様々なシステムの詳細を示す。以下の各部及び小区分に関する詳細
説明は、システムが受信器200によって始まり、出力ステージ212-1乃至212-8及
び複数チップ制御部214の説明が続き、その後に、説明された各部を備えたシス
テムの作動説明が行われる。フレーム構造、データ・ワード構造、及び/又はWP
からの入力信号に関する送信速度、及び そこから抽出されたデータ信号の詳細
は、システムの作動説明に含まれる。
【0042】構造 受信器200 図4Aに示された受信器200は、主コイル50と共に平行共振同調回路を実現する
コンデンサ、その後に直列接続された電力整流及びデータ検出ダイオード、及び
エネルギ蓄積コンデンサを含む既存のAM検出器であり、AM検出器は、信号PDATA
、NDATA、RAWDC、ZEROV、及びTANKVを生成する。PDATA及びNDATAは、データ検出
ダイオードを通じて生成され、変調されたデータをデータ再生部201に運ぶ差動
信号である。RAWDCは、エネルギ蓄積コンデンサを通じて生成され、電力供給部2
02における直列レギュレータ202Aの入力部に供給されるDC電圧である。ZEROVは
、ICSにおいて測定された他の電圧全てに対する基準電圧である。TANKVは、受信
器200における抵抗分割器ネットワークを介して、RAWDCから引出されるとともに
、 以下でより詳細に説明されるように、戻し遠隔測定部211における遠隔測定
マルチプレクサ211Bを介して、戻し遠隔測定部に対する入力である電力制御信号
の1つを提供する。
【0043】データ再生部201 データ再生部は、データ調整器201A、クロック・デコーダ201B、直列並列変換
器201C、及び ワード・ストロボ・ジェネレータ201Dの4つの小区分を含む。デ
ータ再生部201のアナログ及びデジタル回路の全ては、既存設計によるものであ
る。
【0044】 データ調整器201Aによって、受信器200からの信号PDATA及びNDATAは、2つの入
力をアナログ比較器に提供する。この比較器からの出力は、信号MANDATAであり
、この信号は、WPによって送信されたマンチェスタ−エンコードされたシリアル
・データ・ストリームが再生されたものである。MANDATAは、クロック・デコー
ダ201B、直列並列変換器201C、そして以下で説明されるダウン変換器・クロック
203Aに配送される。
【0045】 加えて、データ調整器201A内において、オンチップ・コンデンサが拍動形態で
充電されるようにするMOSFETスイッチのゲートに、信号MANDATAが供給される。
オンチップ・コンデンサと並列の定電流放電パスは、信号MANDATAがない場合に
は、電圧をゼロに減少する。オンチップ・コンデンサにかかる電圧は、3つのイ
ンバータによって緩衝され、搬送波検出信号CARDETとなる。CARDETは、クロック
・デコーダ201B、及び 初期化及び状況制御部204に配送される。
【0046】 クロック・デコーダ小区分201Bにおいて、信号MANDATAは、入力の1つを先行入
力するRC遅延回路とともにXORゲートを構成するエッジ検出器回路に送られる。
エッジ検出器からの出力パルスは、MANDATAパルスのエッジに対しロックするこ
とによって、データ・クロック信号CLKPH1及びCLKPH2を生成する既存設計品のフ
ェーズ・ロック・ループ(PLL)回路に対する主要入力である。クロック信号は、
各ビット時間の初期半期間にアサートされるCLKPH1パルス及び次の半期間にアサ
ートされるCLKPH2パルスを持つ、周波数1.1MHzの2フェーズ・非オーバラップ・
クロック・システムを構成する。信号CLKPH1及びCLKPH2は、直列並列変換器201C
、ワード・ストロボ・ジェネレータ201D、パルス幅制御部209、及び 戻し遠隔
測定部211におけるA/D変換器211Cに送られる。
【0047】 更に、クロック・デコーダ201B内において、信号MANDATAにおけるパルス・エ
ッジのタイミングは、PLLにおけるローカル・クロックVCOのそれと比較される。
詳細には、フレーム・エンドをマークするためにWPによって送られた非標準エッ
ジ・タイミングを持つユニーク・パルスは、D型フリップフロップ及びXORゲート
を構成する既存設計品の回路によって検知される。このユニーク・パルスは、結
果として、直列並列変換器201Cに送られるフレーム・クロック信号PFRMCLKを生
成する。
【0048】 ロジック・ゲート及びバイナリ・カウンタを含むクロック・デコーダ201Bにお
ける既存設計品の付加的回路構成は、信号PLLLOCKを生成するために使用される
。PLLLOCKは、PLLが信号MANDATAに対しロックされている限りアサートされる。C
REDETはアサートされ、初期化及び状況制御部204における電力不良検出器204Aに
関連して説明されるように、POWERBADは否定される。信号PLLLOCKは、直列並列
変換器201C、及び 部分204におけるパリティ・エラー検出器及び初期化小区分2
04C及び204Bに送られる。
【0049】 直列並列変換器201Cは、ロジック・ゲート、ラッチ、D型フリップフロップ、
カウンタ、及び シフト・レジスタを備え、これら全ては既存設計品である。複
数チップ制御部214からの信号CLKPH1及び信号DCENABLEの制御の下に、信号MANDA
TAで表されるシリアル・データ・ビットは、9ビットのシリアル・イン、パラレ
ル・アウトのシフト・レジスタにシフトされる。このシフト・レジスタの第1ス
テージ出力は、シリアル・ビット・ストリーム信号SERDATAを生成する。このレ
ジスタの9つの出力は、部分205における極性及び較差データ・ラッチ205A、及び 命令デコーダ206における命令ラッチ206Aに対してのみ送られる信号バスDATA(
1-9)の電源である。
【0050】 加えて、直列並列変換器201C内において、信号PFRMCLKは、パルス幅制御部209
及び刷新電圧ロジック部210に送られる信号FRMCLKを生成するために、クロック
信号CLKPH1でゲートされる。
【0051】 更に、直列並列変換器201C内において、信号CLKPH1は、FRMCLKによってリセッ
トされる4ビットのアップ・カウンタのクロック入力に接続される。このカウン
タ及び次のデコーダ及びラッチは、信号XFERB及びXFERCを、ログD/A変換部207に
含まれるアナログ・マルチプレクサ207Cに対してのみ送る。また、該カウンタの
4ビット出力は、リセット・パルスを、該カウンタに提供するとともに、ワード
・ストロボ・ジェネレータ201D、ダウン変換器クロック203A、及び 極性及び較
差データ・ラッチ205Aに送られる信号WORDTRCLK(ワード転送クロック)を作る
ために、CLKPH1 及びCLKPH2によりゲートされる。また、該カウンタは、パルス
幅制御部209のみに送られる信号AMPSYNCを生成するためデコードされる。
【0052】 ワード・ストロボ・ジェネレータ201Dは、従来設計品である、ロジック・ゲー
ト、D型フリップフロップ、及び 9ステージ・ジョンソン・カウンタを備える。
信号WORDTRCLKは、クロック入力を該ジョンソン・カウンタに提供する。信号CLK
PH1、CLKPH2、FRMCLK、及び該ジョンソン・カウンタのステージ9からの出力が、
該カウンタにリセット信号を提供するために組合される。該カウンタの最初の8
ステージからの出力は、データ・フレーム期間の適切なワード時間内にアサート
された各々のラインの状態で、8ビット信号バスWSTRB(1-8)を提供する。WSTRB(1
-8)は、アナログ・マルチプレクサ207C、パルス幅制御部209、及び 戻し遠隔測
定部211に送られる。加えて、該ジョンソン・カウンタのステージ9からの出力は
、命令ラッチ206A及び命令デコーダ206Bに送られる信号WORD9LKを提供する。
【0053】電力供給部202 図4Aに表されているように、電力供給部202は、直列レギュレータ202Aを備え
、この直列レギュレータは、ディプリーション・モードFETのような直列調整部
を有する。既存の電圧基準部202C及び既存の電圧レギュレータ・エラー増幅器20
2Bとともに、直列レギュレータは、ICSの均衡に電力を供給するため、ZEROVに対
する正確な負の14ボルト(NEG14)を作る。該レギュレータ202Aにおける直列調整
部のゲートは、レギュレータ・エラー・増幅器202B内に設けられ、その入力とし
て、電圧基準部202Cの出力VREF、及び NEG14を減衰したもの、つまりTAP14を有
する操作可能な増幅器からの信号REGCONT出力によって制御される。電圧基準部2
02Cは、NEG14ラインによって電力を供給されるオフ・チップ・ツェナー・ダイオ
ードを備える。精密基準電圧VREFは、このツェナー・ダイオードを通じて生成さ
れる。
【0054】ダウン変換器部203 図4A及び4Bに示されるように、ダウン変換器部203は、ダウン変換器クロック2
03A及び電圧ダウン変換器203Bを備える。
【0055】 ダウン変換器クロック203Aは、その入力として、レギュレータ202AからのNEG1
4及びZEROV、電力不良検出器204AからのPOWERBAD、及び 直列並列変換器201Cか
らのWORDTRCLKを有し、既存設計品である、2つのトグル・フリップ・フロップ及
び2極FETセレクタ・スイッチを備えている。2つのトグル・フリップ・フロップ
は、信号MANDATAを受入れ、それを4の因子で分割する。起動期間において、MAND
ATAは、550KHzのパルスとされるため、トグル・フリップ・フロップからの結果
としての信号は、137.5KHzとなり、これは該2極FETスイッチに、その1つの入力
として送られる。該2極FETスイッチに対する他の入力はWORDTRCLKであり、該ス
イッチの状況は、POWERBADによって制御される。以下で説明されるように、POWE
RBADは、ICS起動期間にアサートされ、137.5KHz信号は、起動期間にDOWNCLOCKと
して電圧ダウン変換器203Bに送られ、これに対し、WORDTRCLKのレベル・シフト
されたものは、通常ICS作動期間にDOWNCLOCKとして送出される。
【0056】 電圧ダウン変換器203Bは、既存のロジック・ゲート及びオフ・チップ・コンデ
ンサを備える。それは、直列レギュレータ202AからのDC電力(NEG14及びZEROV)、
及び ダウン変換器クロック203Aからの方形波出力信号DOWNCLOCKを受入れる。
この方形波は、既存の交差接続されたロジック・ゲート及びダウン変換器203Bの
インバータ回路において、2フェーズ非オーバラップ・クロック信号対に変換さ
れる。この2フェーズクロック信号は、4つのオフ・チップ・コンデンサ203-1乃
至203-4のグループ間の、また、それらに跨った接続パターンを実現するFETスイ
ッチ群を駆動する。
【0057】 該クロック信号のフェーズ1の期間において、4つのコンデンサは、−14ボルト
供給部に直列接続され、各々が、最終値−3.5ボルトに充電される。同時に、出
力電圧−3.5、−7.0、−10.5、及び−14ボルトが、電圧ダウン変換器203Bから、
ICSにおける8つの出力ステージ212−1乃至212−8の各々、及び 特に、これら出
力ステージに含まれた刷新電圧制御小区分212Aの各々への出力として使用可能な
ものとされる。
【0058】 該クロック信号のフェーズ2の期間において、4つのコンデンサは、並列接続さ
れ、−3.5ボルトのロジック供給部の電源であるオフ・チップ蓄電コンデンサ203
−1に電荷を供給する。また、フェーズ2の期間において、並列接続の自然な結果
として、4つのコンデンサにおける電圧は、次のフェーズ1の直列配置に戻る準備
として均等化される。
【0059】初期化及び状態制御セクション204 初期化及び状態制御セクション204は、エラーを検出するための、そしてこ
のセクションがエラーを検出した時にシステム回路の内部状態をシステム始動時
の状態にセットするための普通の設計のディジタル回路及びアナログコンパレー
タからなる。セクション204は、3つのサブセクション、即ち電力不良検出器
204A、初期化サブセクション204B、及びパリティエラー検出器204C
で形成されている。
【0060】 電力不良検出器204Aは、その入力の1つに示されている電圧ダウンコンバ
ータ203Bからの−3.5V出力を有するアナログコンパレータからなっている
。コンパレータへの他の入力は、電源セクション202から到来する参照電圧V
REFである。コンパレータは−3.5V及びVREFで動作して出力POWER
BADを生成する。この出力POWERBADは、始動時のように−3.5V供給
が正常の動作電位より低い時に表明される。従って、始動の初期段階中、このP
OWERBAD信号が表明される。信号POWERBADは、初期化サブセクシ
ョン204B内の回路を既知の論理状態に強制するために使用され、また同じ目
的のためにダウンコンバータクロック203Aと、データ回復セクション201
とにも送られる。例えば、POWERBADが表明されている間、出力段212
−1乃至212−8は動作不能にされる。これは、POWERBADが204B
内のフリップフロップをリセットして信号OUTENABLEを否定にすること
によって達成される。何れかの出力段を動作可能にするには、OUTENABL
Eが表明される必要がある。次いでPOWERBADが否定にされると、データ
コンディショナ201AからのCARDET、クロックデコーダ201Bからの
PLLLOCK、及び命令デコーダ206BからのCONNECTが表明され、
フリップフロップがセットされ、OUTENABLEが表明されて出力段212
が動作可能になる。
【0061】 同様に、そして後に再度説明するように、パリティエラー検出器204Cから
信号PALARMが表明されると、OUTENABLEの否定を介して出力段2
12が動作不能にされる。因みに、ICSへのデータストリーム内の“1”の合
計数が偶数であることを確認するために、パリティエラー検査は各フレームの終
わりに実行される。パリティエラー検出器204Cは、普通の設計の論理ゲート
及びフリップフロップからなり、直並列コンバータ201Cからの直列ビットデ
ータストリームSERDATAによってクロックされるD型フリップフロップを
基にしている。フレームの終わりにおけるフリップフロップの状態は、受信した
1ビットの数が奇数であったか、または偶数であったかを指示している。D型フ
リップフロップの結果的な状態は保持フリップフロップに転送され、このフリッ
プフロップの出力はパリティエラー信号PALARMを生成する。この信号は初
期化サブセクション204Bへ接続される。
【0062】 初期化サブセクション204Bは、普通の設計の論理ゲートの組合わせからな
り、クロックデコーダ201BからCARDETを、パリティエラー検出器20
4CからPALARMを、命令デコーダ206BからDISCON、CONNE
CT、及びALLZEROを、クロックデコーダ201BからPLLLOCKを
、そしてPOWERBAD検出器204AからPOWERBADを入力信号とし
て受信する。CARDET、PALARM、PLLLOCK、及びPOWERB
ADに関しては説明済みである。入力信号DISCON、CONNECT、及び
ALLZEROが生成される手法に関しては、セクション206に関連して後述
する。初期化サブセクション204Bが生成する出力信号は、CARON、OU
TENABLE、RESETERR、及びSYSRESETである。サブセクシ
ョン204Bにおいては、信号CONNECTがラッチフリップフロップをセッ
トしてパルス幅コントロール209に出力信号OUTENABLEを表明させる
。入力信号DISCONとALLZEROとはサブセクション204B内の論理
ゲートにおいて組合わされ、出力RESETERRが生成される。この出力RE
SETERRはパリティエラー検出器204Cへ送られ、パリティエラー検出器
フリップフロップをリセットする。信号PALARM、DISCON、ALLZ
ERO、PLLLOCK、及びPOWERBADは、これらの信号の何れかがあ
る問題を指示すると、ICS内の全ての回路のための汎用リセット信号として機
能する切り離し命令出力信号SYSRESETが生成されるように、204B内
の論理ゲートにおいて組合わされる。因みに、SYSRESETが表明されると
ICS回路はその初期状態にリセットされ、WPからのシステム始動データに応
答して再始動するように準備を整える。表明されている信号CARDET及びP
LLLOCK、表明されていない信号POWERBAD及びPALARMが20
4B内のゲートにおいて組合わされ、出力信号CARONが生成される。CAR
ONはオフチップへ送られ、バックテレメトリセクション211のテレメトリ送
信機211Eにおいてバックテレメトリ搬送波信号をターンオンさせる。後述す
るように、バックテレメトリ搬送波信号が存在しないことは、ICS内のシステ
ム欠陥を指示するものとしてWPにおいて検出される。WPはICSを再始動を
開始させ、バックテレメトリ搬送波信号が再び検出されるまでそのモードを継続
する。
【0063】極性及び振幅データラッチセクション205 極性及び振幅データラッチセクション205は、振幅データラッチ205A及
びゼロ電流コントロール205Bからなる。ラッチ205Aは普通の9ビットラ
ッチであり、直並列コンバータ201Cからの9ビットバスDATA(1−9)
からデータビット入力を、これも201Cが生成したWORDTRCLKと共に
受信する。WORDTRCLKは、新しい到来データのセットによって置換され
るまで入力データビットDATA(1−9)をラッチさせ、保持させる。9ビッ
トラッチからの出力は、8ビット幅のデータバス信号AMPDATA(1−8)
と、単一ラインPOLARITYを定義する9番目のビットとからなる。POL
ARITYは、出力段212−1乃至212−8へ直接送られる。AMPDAT
A(1−8)はラッチ205Aから、ゼロ電流コントロール205Bと、セクシ
ョン207内の対数D−Aコンバータとへ送られ、また詳細を後述するように、
内部サブセクション207Bへも送られる。
【0064】 ゼロ電流コントロール205Bは、普通の設計の論理ゲートからなる。振幅デ
ータラッチ205Aからの信号バスAMPDATA(1−8)は、8ビットが全
て論理0の時だけ8入力ゲートの出力が表明されるように、8入力ゲートにおい
てデコードされる。これは、要求された出力電流の振幅が0であることに対応し
ている。ラッチ205Aからの信号POLARITYは、AMPDATA(1−
8)と組合わされて2つの相補出力信号ZERO及びSHORTが生成される。
SHORTは、AMPDATA(1−8)が全て0であり且つPOLARITY
が1である時に表明され、反対にZEROはAMPDATA(1−8)が全て0
であり且つPOLARITYが0である時に表明される。
【0065】命令デコーダ 命令デコーダセクション206は普通の設計のディジタル論理回路からなり、
2つのサブセクション、即ち命令ラッチ206A及び命令デコーダ206Bから
なる。命令ラッチ206Aは、それが、直並列コンバータ201Cからの9ビッ
トバスDATA(1−9)から到来する入力データを有する9ビットラッチであ
ることが上述したラッチ205Aに類似している。命令ラッチ206Aにおいて
、DATA(1−9)はワードストローブジェネレータ201Dからの信号WR
D9CLKによってラッチされ、9ビットバスWORD9(1−9)出力を発生
する。この出力WORD9(1−9)は、命令デコーダ206Bに直接接続され
ている。命令デコーダ206Bは、この出力バス上の9ビットの組合わせから、
いろいろなファンクションをデコードする論理ゲートからなる。以下の表はWO
RD9の内容、及びWORD9のビット6−8内に含まれるファンクションコー
ドによって生成される出力を示している。
【0066】表 1 8 7 6 5 4 3 2 1 0 ファンクション コード 出 力 記 述
000 ALLZERO, グローバルコントロール DISCON, CONNECT 001 FUNC2 グローバルコントロール 011 FUNC4 通常のバックテレメトリ読出し 100 FUNC5 反転バックテレメトリ読出し 110 FUNC7 リフレッシュ電圧コントロール 111 FUNC8 出力パルス幅コントロール
【0067】 更に、命令デコーダ206Bは、リフレッシュ電圧ロジック210からRFM
AINを、パルス幅コントロール209からPFMAINを、そしてワードスト
ローブジェネレータ201DからEORD9CLK及びWSTRB1を入力信号
として受信する。命令デコーダ206を出る206Bからの出力信号は、論理ゲ
ート出力信号CONNECT、DISCON、ALLZERO、FUNC2、F
UNC4、FUNC5、FUNC7、及びFUNC8からなる。
【0068】 前述したように、命令デコーダ206から出る信号CONNECT、DISC
ON、及びALLZEROは、初期化セクション204への入力である。FUN
C2乃至FUNC8はファンクションデコードであり、これらは命令に基づいて
これらが制御するいろいろなセクションへの入力になっている。信号FUNC2
は、命令デコーダから出力モードレジスタ208へ送られる主可能化信号である
。信号FUNC4及びFUNC5はバックテレメトリセクション211(テレメ
トリファンクションデコーダ211A及びA/Dコンバータ211C)に直接接
続され、そのファンクションを制御する。FUNC7は、リフレッシュ電圧ロジ
ック210に直接的に、そして単独で接続され、リフレッシュ電圧コントロール
部分を動作可能にする。FUNC8は、パルス幅コントロール209に直接的に
、そして単独で接続され、そのファンクションを発生可能にする。
【0069】対数D/Aコンバータ207 対数D/Aコンバータセクション207は、本発明と同一譲渡人に譲渡された
1990年6月5日付米国特許第4,931,795号の対象である対数D/Aコンバータサ
ブセクション207Bを除いて、普通のアナログ及びディジタル回路からなって
いる。対数D/Aコンバータ207は、3つのサブセクション、即ち、電流参照
ジェネレータ207A、対数D/Aコンバータサブセクション207B、及びア
ナログマルチプレクサ207Cからなる。電流参照ジェネレータ207Aは、電
圧参照202Cから電圧入力VREFを受信し、この参照電圧を使用して参照出
力電流信号ADIREF及びIREFを生成する。ADIREFはA/Dコンバ
ータ211Cへの固定電流供給であり、IREFは対数D/Aコンバータ207
Bへの入力電流になっている。対数D/Aコンバータ207Bは、データラッチ
205Aからの8ビットデータバスAMPDATA(1−8)によって制御され
るカレントミラーの乗算段を含む。対数D/Aコンバータサブセクション207
Bからの出力信号は、アナログマルチプレクササブセクション207Cに接続さ
れている制御電圧IPOSCON及びINEGCONである。このマルチプレク
サは、直並列コンバータ201Cからの信号XFERB及びXFERC、及びワ
ードストローブジェネレータ201Dからの8ビットバス信号WSTRB(1−
8)によって制御される。アナログマルチプレクサからの出力は、信号IPOS
(1−8)及びINEG(1−8)として8つの出力回路212−1乃至212
−8内の各電流源212Bへ分配され、それらを制御する。従って、8つの各出
力段212−1乃至212−8からの出力電流は、個々に、分離して、そして順
次に制御される。
【0070】出力モードレジスタ208 出力モードレジスタ208は、それぞれ8ラッチずつの3バンクに配列された
普通の設計の24の透過ラッチを含む。第1のバンク内の8ラッチは8ビットバス
AMONO(1−8)を発生し、同様に、残余の2バンクはバス信号BMONO
(1−8)及びDRC(1−8)を生成する。AMONO(1)、BMONO(
1)、及びDRC(1)は出力段212−1に接続され、同じようにして、残余
のバス信号は他の7出力に分配される。
【0071】 命令デコーダ206Bからのファンクションコード信号FUNC2が表明され
た時に限って、レジスタ208のラッチ内のビットパターンを変更することがで
きる。詳述すれば、ワードストローブジェネレータ201Dからのパルス信号W
STRB1の制御の下に、命令ラッチ206Aからの9ビットバス信号WORD
9(1−9)の低位3ビットが普通の3−8デコーダ内でデコードされる。この
デコーダの8つの各出力ラインは、レジスタ208からなる3つの各バンク内の
同一位置にある1つのラッチに接続され、それらを選択的に動作可能にして上記
低位3ビットのパターンに従ってレジスタ内のビットパターンを選択的に変更さ
せる。WORD9(1−9)の中央の3ビットは各々3バンクの1つのバンクに
接続され、208からなる3つの各バンク内の8つの全てのラッチへのデータ入
力を使用可能にする。WORD9(1−9)の高位3ビットは、セクション20
8内では使用されない。
【0072】パルス幅制御セクション209 パルス幅制御セクション209は、普通の設計の論理ゲート、ラッチ、D型フ
リップフロップ、カウンタ、及びデコーダからなる。命令デコーダ206Bから
の信号FUNC8は、FRMCLK、CLKPH1、及びCLKPH2と共にこ
のセクションの動作を可能にし、第1のWORD9内のビット5の制御の下に、
2つの順次の9番目のワードの内容を、バス信号WORD9(1−9)から2つ
のバッファの一方内へラッチさせる。2つのWORD9命令の内容を以下に表に
して示す。
【0073】表 2 WORD9 第1のWORD9 第2のWORD9 E − エッジコントロールバッファ番号[0,1] FF − エッジ実行フレーム番号[00,01,10,11] CCC − チャンネル番号[000−111=CH1−CH8] X − ドントケア D − エッジの方向[0=オンからオフ、1=オフからオン] NNNNNNN − エッジの出現のカウント[0−84] 表2に示すように、要求された刺激出力パルスエッジは、フレームタイム中の第
1のWORD9ビット3及び4内に指定されている命令に従って、上記第2のW
ORD9ビット0−6内に指定されているビットタイムに発生する。これは、こ
れらのデータビットを使用して、クロックデコーダ201Bからの信号CLKP
H1、及び直並列コンバータ201Cによりそれぞれデクレメントされる2つの
ダウンカウンタをプリセットすることによって達成される。第1のWORD9内
のチャンネル選択ビット0−2はラッチされ、デコードされて、8ビット信号バ
スPWC(1−8)内に表されている要求された出力チャンネルだけにエッジ情
報を引き渡すことを可能にする。初期化204Bからの信号OUTENABLE
はPWC(1−8)の全てのビットと共にゲートされ、何れかのPWC(1−8
)ラインを表明可能にするために表明されなければならない。何等かの刺激信号
を発生させるためには、少なくとも1つのPWCラインが表面される必要がある
(後掲の表6参照)。
【0074】リフレッシュ電圧ロジックセクション210 リフレッシュ電圧ロジック210は、普通の設計の論理ゲート及びラッチから
なる。信号バスWORD9(1−9)は、これらのラッチの8対内へゲートされ
る。各ラッチ対の各々からの出力は、2つの各出力バス信号RV0(1−8)及
びRV1(1−8)内の1つのラインによって表されている。これらの出力バス
信号は、セクション212内の各出力段内に含まれているリフレッシュ電圧コン
トロール212Aへ送られる。
【0075】 8チャンネルにまたがる4つの可能なリフレッシュ電圧レベルを確立するため
には16ビットが必要であるから、リフレッシュシステムは9ビットずつの2つの
連続する9番目のワード命令によって制御される。これら2つの命令ワードのフ
ォーマットを次表に示す。
【0076】表 3 WORD9 第1のWORD9 第2のWORD9
【0077】 表3に示すように第1のWORD9は、リフレッシュ電圧コントロールのため
のファンクションコード(ビット8−6の110)と、この時点に更新されるの
は段1であるのか、または段2であるのかを決定する段1または2選択コード(
ビット5:1=段1、0=段2)と、段1または2リフレッシュ電圧レベルコー
ド(ビット3及び4)と、段3リフレッシュレベルコード(ビット1及び2)と
、段4のためのリフレッシュレベルコードの高位ビットとからなる。第2のWO
RD9も9ビットからなり、ビット8は段4のためのリフレッシュレベルコード
の低位ビットを表し、残余のビットは段5乃至8のための2ビットリフレッシュ
レベルコードを表している。段3乃至8は常に更新されるが、段1または段2だ
けは所与の命令によって操作される。段1及び2の両方を更新するには、2つの
分離した二重WORD9リフレッシュ電圧命令が必要である。2ビットRVコー
ド及びそれらに組合わされたリフレッシュ電圧レベルを以下の表に示す。 コード RV1 RV0 リフレッシュ電圧 0 0 −14V 0 1 −7.0V 1 0 −3.5V 1 1 −10.5V
【0078】バックテレメトリセクション211 バックテレメトリセクション211は、テレメトリファンクションデコーダ2
11A、テレメトリマルチプレクサ211B、A/Dコンバータ211C、テレ
メトリ変調器211D、及びテレメトリ送信機211Eからなる。
【0079】 デコーダ211Aは、入力としてWSTRB(1−8)、WORD9(1−9
)、FUNC4及びFUNC5を受信する普通の設計の論理ゲート、ラッチ、及
びデコーダからなる。デコーダ211Aは、信号WSTRB8及びWSTRB1
を組合わせて信号WSTRB9を作る。信号WSTRB9は、WSTRB8の終
わりからWSTRB1の始まりまで表明され、A/Dコンバータ211C及びテ
レメトリ変調器211Dへ送られる。信号FUNC4及びFUNC5はデコーダ
211Aのための主活性化信号であり、入力バス信号WORD9(1−9)内の
6つの低位ビットをラッチ、デコード、及びゲートさせ、次表に示すように、無
関係電極スイッチ212D(IECLOSE)と、バスMUXCTRL(1−2
3)と、サブセクション211B及び211Cにおけるファンクションを制御す
るためのラインVRTPWR、RL0TRL及びRH1CTRL(マルチプレク
サ211Bへ)と、ADPWRと、SH2×1、SH2×3、SH2×10、及
びSH1×10(A/Dコンバータ211Cへ)とへ印加される出力信号を制御
する。
【0080】表 4A
【0081】表 4B
【0082】表 4C
【0083】 テレメトリマルチプレクササブセクション(テレメトリMUX211B)は、
普通の設計の25対の送信・ゲートに接続されている25のレベルシフタからなって
いる。送信・ゲートは、1つの、そして1つだけのMUX入力信号対を、出力ラ
インMUXOUT+及びMUXOUT−の対に接続できるようにする。この出力
ライン対は測定される差動信号を運び、A/Dコンバータ211Cに接続されて
いる。
【0084】 A/Dコンバータ211Cは、2段に配列されている普通の設計の論理ゲート
、レベルシフタ、送信・ゲート、スイッチドキャパシタ増幅器、及びコンパレー
タからなる。第1段の省略時利得は1であるが、信号SH1×10によって利得
を10に変化させることができる。第2段は、信号SH2×1、SH2×3、SH
2×10によってそれぞれセットされる選択可能な利得1、3、または10を有し
ている。デコーダ211Aからの信号ADPWRは、WP WORD9命令によ
ってバックテレメトリが要求された時に限って、サブセクション211C内の増
幅器及びコンパレータへの動作電力をターンオンさせるのに使用される。この動
作方法は電力保存的である。
【0085】 更に、コンバータ211Cにおいては、信号FUNC4及びFUNC5はフリ
ップフロップのセット及びリセット入力に印加される。このフリップフロップは
そのQ出力として信号NORMPOLを有している。FUNC4が表明されると
NORMPOLは真になり、FUNC5が表明されるとNORMPOLは否定に
される。コンバータ211C内において、NORMPOLはコンバータに指令し
て、テレメトリMUX211Bを介してそれに提示される信号の正常な、または
反転したサンプルを取らせるのに使用される。更にNORMPOLはテレメトリ
変調器211Dへ送られる。
【0086】 更に、コンバータ211Cにおいて、ワードストローブジェネレータ201D
からの信号WSTRB(1−8)、及びテレメトリファンクションデコーダ21
1AからのWSTRB9が論理ゲート内で組合わされ、スイッチドキャパシタ増
幅器回路内のスイッチタイミングを制御するための多相クロックを生成する。増
幅器回路は、測定される電圧をサンプルし、保持し、そして調整する。サンプル
のための参照レベルは、信号VREFによって確立される。
【0087】 詳述すれば、電圧サンプルは、コンパレータをランプジェネレータと共に含ん
でいる普通の設計の単一スロープA/Dコンバータに送給される。ランプジェネ
レータは、オンチップキャパシタを充電するために固定電流ADIREFを使用
する。コンパレータは、ランプ電圧とサンプル電圧とが等しくなったことを感知
して変換サイクルを終了させ、信号CLKPH1によって駆動される6ビットカ
ウンタの内容をラッチさせる。6ビットラッチ出力はバス信号ADCOUNT(
1−6)であり、これはテレメトリ変調器211Dへ送られる。
【0088】 サブセクション211Dは、普通の設計の7つのトライステートバッファから
なる。7つのバッファは出力ラインDATAOUTに接続され、A/D変換パル
スによって生じた6ビットを表し、7番目のビットは極性を指示している。7つ
のビットは、WSTRB1によって制御される順番に共通出力ラインDATAO
UT上に配置され、WSTRB1がオンの時間中は論理1が後続して送られ、W
STRB9がオンの時間中は論理0が先行して送られる。従って、WPによって
ICSへ送られる1つの完全データフレームと同期して、9ビットが普通のオフ
チップテレメトリ送信機211Eへ、次いでWPへ送られる。前述したように、
送信機211Eは、初期化204Bからの信号CARONによってこの送信のた
めに動作可能にされる。
【0089】出力段212−1乃至8 出力段1−8、セクション212(1−8)は、8つの同じ回路からなってい
る。以下の表は、出力段1−8への電気接続を要約したものであり、これらの出
力段は8つの全ての段に並列に接続されている単一のラインと、個々のラインが
各出力段1−8に接続されている8ラインバスとからなっている。
【0090】表 5 出力段1乃至8への接続の概要
【0091】 以下に、8つの全ての段の代表として出力段1を説明する。出力段1、セクシ
ョン212−1は、リフレッシュ電圧コントロール212A、電流源212B、
電極スイッチングマトリックス212C、及び無関係電極スイッチ212Dから
なる。リフレッシュ電圧コントロール212Aは、入力回路に接続されているレ
ベルシフタの他に、マトリックス212Cに類似の普通のスイッチングマトリッ
クスを備え、−3.5V及び−14Vによって定義される2つの異なる論理レベルを
リフレッシュ電圧コントロール212A内に、及びリフレッシュ電圧コントロー
ルと通信する回路に分配する。図示のように、リフレッシュ電圧コントロール2
12Aへの入力は、4つの電源電圧レベル(−14V、−10.5V、−7V、−3.5
V)を、ダウンコンバータ203Bからの信号DCLKPH1及びDCLKPH
2と共に含んでいる。リフレッシュコントロールロジック210からの信号RV
1及びRV0は、2ビットコードを論理ゲートへ供給する。この論理ゲートは、
“浮動”キャパシタCF1を含む出力段1のための中間電荷蓄積デバイスに接続
されている。信号RV0及びRV1は、信号DCLKPH1が表明されている間
にCF1を充電するために、4つの電源電圧の1つを選択させるように論理ゲー
トを働かせる。信号DCLKPH2が表明されている間は、キャパシタCF1は
選択された電源電圧から切り離されてキャパシタCRV1と並列に接続され、ラ
インPRV1及びNRV1を介してキャパシタCRV1に電荷を転送する。この
ようなスイッチドキャパシタ回路は、CF1の電圧を蓄積キャパシタCRV1上
に印加する。これにより、CRV1は出力段1のための浮動電力源として機能す
る。因みに、出力段1を電気的に絶縁させることが、電源電圧と出力段1のCR
V1とに交互に接続される中間電荷蓄積デバイスCF1の使用である。
【0092】 リフレッシュ電圧ロジックセクション210に関して前述したように、8つの
絶縁された各出力段毎に4つのリフレッシュ電圧のどの1つを選択するのかを指
定するためには、9ビットより多くのビットが必要である。従って、順次の2つ
のフレーム中にWPによって2つの第9ワード命令が発行され、ICSにおいて
処理され、そして命令ラッチ206Aから2つのWORD9命令が発生される。
段1のためのリフレッシュ電圧を制御するために、第1のWORD9命令はビッ
ト8−6におけるリフレッシュ電圧ファンクションコントロール110と、ビッ
ト5における段1選択コードと、ビット3及び4における段1リフレッシュ電圧
レベルコードと、ビット1及び2における段3リフレッシュレベルコードと、段
4のためのリフレッシュレベルコードの高位ビットとからなる。第2のWORD
9命令は、段5乃至8のためのリフレッシュレベルコードを含んでいる。段3乃
至8は常に更新されるが、段1または段2だけは所与の命令によって操作できる
ことに注目されたい。段1及び2の両方を更新するには、2つの2ワードリフレ
ッシュ電圧命令が必要である。第1のWORD9のビット3及び4における段1
のための2ビットリフレッシュ電圧レベルコード(RV1及びRV0)、及びそ
れらに組合わされたリフレッシュレベルを以下に示す。 コード RV1 RV0 リフレッシュ電圧 0 0 −14V 0 1 −7.0V 1 0 −3.5V 1 1 −10.5V
【0093】 リフレッシュ電圧コントロール212Aは、2ビットレベルコードを保持する
1対の入力ラッチを有しいる。これらのラッチは、始動時には必ず初期化セクシ
ョン204Bからの始動時リセット信号SYSRESETによって00(−14V
)状態にリセットされ、リフレッシュ電圧命令によって上書きされない限りその
状態を維持する。従って、最高の使用可能な源電圧が全てのチャンネルのために
自動的に選択される。しかしながら、各チャンネル毎に必要な電力に関連するバ
ックテレメトリデータによる指示によって、源電圧はチャンネル別に低下させる
ことができる。このように源電圧を低下させることによって、影響を受けた出力
段内の電流源212Bにおける電力消散が最小になり、それによってICS12
内の電力消散が減少する。
【0094】 電流源212B内において、リフレッシュ電圧コントロール212Aからの電
力信号NRV1は、電流源からなる普通のMOSFETデバイスのソースに接続
されている。MOSFETデバイスのドレインに接続されているのは出力ライン
−IN1であり、これは電極スイッチングマトリックス212Cに接続されてお
り、テレメトリMUX211Bに接続されている信号バスICP(1−8)の1
つのラインである。同様に、信号NRV1は、これもサブセクション211Bに
接続されている信号バスNRV(1−8)の1つのラインである。
【0095】 MOSFETデバイスのゲート・ソース電圧は、アナログマルチプレクサ20
7Cからの信号IPOS1及びINEG1によって制御される。これらの信号は
、コンバータ201Cからの信号XFERB及びXFERCによって制御される
上記アナログマルチプレクサ内の伝送ゲートを通してデバイスに印加される。周
期的に印加されるこのゲート・ソース電圧は、MOSFETデバイスのゲートに
組合わされているキャパシタ内に蓄積され、リフレッシュエピソードの間効力を
維持する。リフレッシュエピソードは重なり合わないように8つの全ての出力段
にまたがって順次に分配されるので、どの時点においても1つの電流源212B
だけがマルチプレクサ207Cを介してICS回路に接続される。7つの選択さ
れない電流源は、マルチプレクサ207C内の伝送ゲートのオフ抵抗によって互
いに、及び残余のICS回路から絶縁される。
【0096】 電極スイッチングマトリックス212Cは、刺激電極に接続されている出力結
合キャパシタCA1及びCB1へ達する最終サブセクションである。このサブセ
クション内の回路は、普通の設計の論理ゲート、伝送ゲート、ラッチ、及びレベ
ルシフタからなる。マトリックスのためのいろいろな制御信号は、電送ゲートを
構成していて上述したファンクションを直接制御するMOSFETデバイスのゲ
ートだけに印加されるから、出力段の電気的絶縁はスイッチングマトリックス2
12C内で維持されている。
【0097】 詳述すれば、2つの伝送ゲートは、信号ライン+IN1及び−IN1がマトリ
ックス212C内へ入ったところでこれらのラインの間に接続されている。一方
の伝送ゲートは低いオン抵抗であり、ゼロ電流コントロール205Bからの信号
SHORTによってラッチされる。他方の伝送ゲートは高いオン抵抗デバイスで
あり、出力モードレジスタ208からの信号DRC1によってターンオンさせら
れる。
【0098】 信号+IN1及び−IN1は、マトリックス212C内の10個の伝送ゲートを
介して出力OUTA1、OUTB1、VOUTA1、VOUTB1、及びIND
COMに接続される。伝送ゲートは、出力モードレジスタからの入力信号AMO
NO1及びBMONO1、パルス幅コントロール209からのPWC1、及び振
幅データラッチ205AからのPOLARITYによって駆動される論理ゲート
によって制御される。接続パターンを次表に示す。
【0099】表 6
【0100】 何れかのモノポーラモードを選択することが、INDCOMへの共通接続を介
してその特定の出力段の電気的絶縁を排除することに注目されたい。
【0101】 マトリックス212Cからのバス信号VOUTA(1−8)及びVOUTB(
1−8)、電流源212BからのICP(1−8)、及びリフレッシュ電圧コン
トロール212AからのNRV(1−8)は全て、前述したようにテレメトリマ
ルチプレクサ211Bに接続されている。マトリックス212Cからの出力ライ
ンINDCOMは、無関係電極スイッチ212Dに接続されている。
【0102】 スイッチ212D内において、初期化204Bからの信号OUTENABLE
、及びテレメトリファンクションデコーダ211AからのIECLOSE、RL
OCTRL、及びRH1CTRLは、ラインINDELECを介するINDCO
Mと無関係電極との間の接続を制御する。OUTENABLE及びIECLOS
Eが表明されるとスイッチ212D内の伝送ゲートが活性化され、INDCOM
がINDELECに直接接続される。更に、テレメトリファンクションデコーダ
211AからのRLOCTRL及びRH1CTRLが表明されると、INDCO
MとINDELECとの間にオフチップ抵抗RL0またはRH1がそれぞれ直列
接続される。選択された抵抗を通って流れる刺激電流は、INDELECに対し
て電圧出力信号IL0またはIH1を生成する。この信号は、モノポーラモード
においては刺激電流に比例し、テレメトリMUX211Bへ送られる。
【0103】多重チップコントロール214 以上に説明した好ましい実施の形態においては、ICSは単一のチップを構成
している。しかしながら、人の組織刺激に同一の、または類似の回路の多重チッ
プを有用に使用することができる。このような実施の形態においては、各チップ
の入力における回路214は、これらのチップの1つをマスターデバイスにして
データ及びクロック信号を受信させ、これらの信号を全てのスレーブチップに分
配させることによって、幾つかのチップを1つのファンクションユニットとして
相互接続することが可能である。このようにすると、多数のチップを互いに接続
して、例えば16モノポーラチャンネル×チップ数のような多数の出力チャンネル
を有するシステムを形成することができる。例えば、1つがマスターであり、1
つがスレーブである2つのチップを有するこのような実施の形態は、チャンネル
数が2倍になり、フレーム当たり2倍のワード数を必要とする。このような実施
の形態においては、2つのチップが直列になっているので、基本的な9ワード/
フレームの代わりに合計18ワード/フレームが必要になる。
【0104】 図5Aは、n+1標準フレーム/長フレームを含む多重チップ動作のための長
データフレームを示している。但し、nはスレーブチップの数であり、1はマス
ターチップに関連するフレームを表している。この長フレーム内に含まれる各標
準フレームがフレームパルスの終わり(黒で示されている)を含んでいること、
及び長フレームが長フレームの終わりを信号する独特なマーカーで終端されてい
ることに注目されたい。このように、多重チップ動作においては、データ伝送の
フォーマットは1レベルだけ拡張されている。データのセットは、ビット、ワー
ド、及び長フレーム内に埋め込まれた標準フレームからなる。先に説明したIC
Sの正規動作におけるように、1ワードは9ビットからなり、1フレームは9ワ
ードからなる。しかしながら、1長フレームは多重チップ動作に関与するチップ
の数だけ多くのフレームからなっている。長フレームの始まり(または終わり)
は、2正規フレームパルスの持続時間を有する長フレームパルスによって定義さ
れる。
【0105】 多重チップシステムの例を、1つのマスターチップと、nスレーブチップとを
有する図5Bに関して説明する。各チップは、多重チップコントロール回路(2
14、214−S1乃至214−Sn)を含んでいる。図4Eに示すように、チ
ップコントロール214は、クロックデコーダ201BからのPFRMCLK入
力と、リフレッシュ電圧ロジック210からのRFMAIN入力と、パルス幅コ
ントロール209からのPFMAIN入力と、プリセットマスター/スレーブ入
力M/S(マスターチップの場合には“1”、全てのスレーブチップの場合には
“0”)と、開放入力リードDIN及びECLKとを有している。オフチップへ
送られるコントロール214の出力は、PFRMCLK(スレーブチップの各入
力ECLKへ印加される)、及びDCENABLE(直並列コンバータ201C
へ印加される制御信号)を含む。各スレーブチップ内のチップコントロール21
4は、同じ入力及び出力ラインを含んでいる。しかしながら、各ラインECLK
はマスターチップからの信号PFRMCLKを受信するように接続されており、
各ラインPFRMCLKは開放であり、各ラインDINは先行チップのDCEN
ABLEに接続されている。
【0106】 基本的には、各チップコントロールは普通のゲートフリップフロップを含む。
チップコントロール214において、ゲーテッドフリップフロップはM/S=1
によってプリセットされ、PFRMCLK(多重モード動作時には長フレームマ
ーカーを表し、また正規単一チップ動作時にはフレームパルスの標準の終わりを
表す)を受信すると状態を変化させて制御信号DCENABLEを発生する。前
述したように、DCENABLEは201Cを動作可能にし、MANDATAか
らDATA(1−9)を発生させ、従ってWPからの入力データをICSに処理
させる。多重チップ動作においては、図5Bに示すように、チップコントロール
214からのDCENABLEはチップコントロール214−S1の入力DIN
へ印加される。これにより、214−S1のECLK入力に次のPFRMCLK
が印加されると214−S1内のフリップフロップがプリセットされて状態を変
化させ、チップコントロール214−S2のDIN入力へ出力される制御信号D
CENABLEを発生する。214−S1内で発生されたDCENABLEはス
レーブ1チップのICS内の直並列コンバータ201Cへ印加され、WPからの
データをそのICSによって処理することを可能にする。このプロセスは、各ス
レーブチップ毎に順次に繰り返される。スレーブnチップからのDCENABL
EはマスターチップのDIN入力へフィードバックされ、リングが完成される。
【0107】 以上のように多重チップ動作においては、各チップコントロール内のフリップ
フロップは、マスターチップの出力DCENABLEが次のスレーブのフリップ
フロップのDIN入力へ印加され、この次のスレーブチップのDCENABLE
出力が後続スレーブのフリップフロップのFIN入力へ印加される等々を経て、
最後のチップのDCENABLEがマスターチップのフリップフロップのDIN
入力に印加されるまで続くように、互いに連動している。これにより、フリップ
フロップはリング型シフトレジスタを形成する。
【0108】 多重チップ動作は、短フレーム及び短・長フレームをも可能にする。長フレー
ムパルスまたはマーカーの早期の応用を用いると、長フレームを短縮することが
できる。更に、ローディング及び実行のために2つ以上のフレームを必要とする
WORD9命令が進行中である時には、WORD9命令が完全に実行されるまで
はフリップフロップのためのクロックパルスとしてのフレームパルスを禁止する
ことができる。
【0109】 以上に図4のICSの各セクション及びサブセクションを説明したが、以下に
ICSの一般的な動作を説明する。 システム操作 (a)電源 ICSは内部電源を持たず、したがって、外部源からの電力、すなわち、着用
可能プロセッサWPに接続されたアンテナによって放射される電力に完全に依存
する。この放射フィールドの磁気部分が、ICSによって受信され、2種類の信
号に変換される。1つは、移植可能なシステムの残部のための電源であり、2つ
目はICSの挙動を制御するコマンドを含むデータ・ストリームである。WPか
ら来るデータ・ストリームは、50%デューティ・サイクル振幅変調済み信号で
ある。変調キャリアは、レシーバ200におけるRAWDC電力に変換される。
DC電力(RAWDC)は、直列レギュレータ202Aおよびその付随する回路
に送られ、調整済みの論理否定14ボルト(NEG14)を生成する。これがI
CSのための主電源となる。主電力は、さらに、回路の残部のための種々の電圧
レベルを創作するように作動する。主誘導電源はダウンコンバータ203Bから
の出力であり、ICS内で論理回路の大部分を付勢するのに使われる-3.5ボル
ト・ラインである。また、-7ボルト、-10.5ボルトおよびオリジナルの-1
4ボルトが誘導され、これらの電圧が出力回路(8つある)に供給される。各出
力回路は、4つの異なったレベルのリフレッシュ電圧の1つを利用する。このリ
フレッシュ電圧は、ICSにおける所与のチャネルの刺激出力についての要件に
応じて選ぶことができる。それに加えて、-14ボルト電源は、ICSアナログ回
路の大部分を付勢してレール対レール動作を行う。この場合、レールは、-14
ボルト・ラインおよびZEROVラインによって定められる。ZEROVは、孤
立した出力ステージを除いて、すべての回路に共通であり、すべての論理回路に
ついて論理真レベルすなわち論理1レベルである。ゼロ論理レベルすなわち偽論
理レベルは、或る特定の論理セクションについての電源に応じて、-3.5ボル
トまたは-14ボルトである。
【0110】 レシーバ200からの信号TANKVおよびレギュレータ202Aからの信号
TAP14は、それぞれ、RAWDCおよびNEG14の抵抗分割表示である。
テレメトリMUX211Bに示すように、TANKVおよびTAP14はバック
・テレメトリ装置に与えられ、ICSに対する入来DC電力の閉ループ制御を維
持することができる。特に、スタートアップ時、WPにおけるマイクロプロセッ
サはICSの適切な動作を保証するのに充分なレベルに転送電力をセットする(
図1および関連した記載を参照のこと)。次いで、ICSの動作中、TANKV
およびTAP14は処理のためにWPに送り返される。TANKVとTAP14
の差の大きさ(直列レギュレータ202Aを横切る電圧低下である)に応じて、
WPの転送電力をマイクロプロセッサの操作によって低下させることができる。
好ましくは、ICSに転送される電力はちょうど通常の動作に充分なものであり
、それによって、WPおよびその電池から引き出される電力を節約することがで
きる。
【0111】(b)初期化 前述したように、WPスタートアップ手順は、交互に1と0になるデータ・ス
トリームの転送を含む。同時に、直列レギュレータ202AはZEROVに関し
て0から-14ボルトまでのNEG14ランプを出力し、そして、レシーバは標
準ビット転送率(550KHz)の半分でデータ・コンディショナ201Aに送
る出力PDATAおよびNDATAを生成する。201A内で、PDATAおよ
びNDATAは、ダウンコンバータ・クロック203A、クロック・デコーダ2
01Bおよび直列−並列コンバータ201Cに転送される信号MANDATAを
生じさせる。ダウンコンバータ・クロック203A内で、MANDATAは2つ
のトグル・フリップフロップを通過する際に4つに分けられる。こうして生じた
137.5KHz信号は2極FETセレクタ・スイッチの一方の入力部に加えら
れる。このスイッチの他方の入力部は、直列−並列コンバータ201CからのW
ORDTRCLKを含む。スイッチの状態はPOWERBADによって制御され
る。このPOWERBADは、システム・スタートアップ時に表明され、スイッ
チに137.5KHz信号を転送させる。したがって、137.5KHz信号が
ICSのスタートアップ動作時に電圧ダウンコンバータ203Bのためのクロッ
ク信号として選ばれるのに対し、コンバータ201CからのWORDTRCLK
(122KHz)のレベル・シフト・バージョン(-3.5から-14ボルト)は
ICSの通常動作(DOWNCLOCK)中に選ばれる。
【0112】 また、初期スタートアップ時、パワーバッド・ディテクタ204Aは、-3.
5ボルト電源が約-3.3ボルトに達するまで、転送開始直後からPOWERB
ADを表明する。前述したように、POWERBADはICSの多くの部分にお
ける論理回路のリセットをドライブし、また、出力ステージ212を強制的にオ
フにし、ICSの適正な機能作用が決定されるまでなんら刺激が存在し得ないよ
うにする。これは、204B内のフリップフロップをOUTENABLEにリセ
ットするPOWERBADによって達成される。OUTENABLEの表明は出
力ステージ212を使用可能とするに必要である。次いで、POWERBADの
否定、クロック・デコーダ201BからのCARDETの表明およびコマンド・
デコーダ206BからのCONNECTおよびPLLLOCKの表明の際に、フ
リップフロップがセットされ、OUTENABLEが表明されて出力ステージ2
12を使用可能にする。同様に、パリティ・エラー・ディテクタ204Cからの
PALARMの表明により、OUTENABLEの否定を介して出力ステージ2
12が使用禁止となる。
【0113】 それに加えて、ICSのパワーアップ時、バック・テレメトリ・トランスミッ
タ・セクション211のキャリアがオンにされ、このキャリアのオンがWPによ
って検出され、ICSの正常動作を示す。このキャリア・オン状態は、204B
からのCARONの表明によって達成される。前述したように、表明された信号
ARDET、PLLLOCKおよび表明されなかったPOWERBAD、PAL
ARMが204Bのゲートにおいて結合されたときにのみCARONが発生し、
ICSの適切な動作を示す。204Bから、CARONはオフチップを行い、バ
ック・テレメトリ・セクション211のテレメトリ・トランスミッタ211Eの
ところでバック・テレメトリ・キャリア信号をオンにし、バック・テレメトリ・
セクションがオフチップとなる。いついかなるときでも、信号CARDET、P
LLLOCK、POWERBAD、PALARMのうち任意の信号が異なった状
態に変わり、問題状態を示す場合には、CARONが否定され、バック・テレメ
トリ・キャリアがオフにされることになる。したがって、いついかなるときでも
、WPがもはやICSからのバック・テレメトリ・キャリアを検知しなくなると
、不適切な動作が進行中である考えられる。WP内のマイクロプロセッサは、デ
ータ転送を停止させ、上記のスタートアップ手順を開始する。これがICSから
のバック・テレメトリ・キャリアの検出になるはずである。
【0114】 WPとICSの間のこの初期ハンドシェークに続いて、臨床医プログラマによ
ってWPに埋め込まれた一連の患者特定パラメータがICSに送られる。ひとた
びこれらすべてのパラメータがセットアップされたならば、電極出力部を接続し
、刺激が始まる。これは、コマンド・デコーダ206Bからのコマンド・ライン
CONNECTを表明してから初期化セクションから204BからのOUTEN
ABLEラインを表明するWORD9コマンドを介して達成される。OUTEN
ABLEの表明は、マトリックス212Cにおいて電極出力部(ここで表6を参
照のこと)を接続することになるパルス幅制御器209(PWC(1-8))か
らの出力を使用可能にすることになる。逆に、WPは、任意の時点で、コマンド
・デコーダ206Bからコマンド・ラインDISCONを表明するWORD9コ
マンドを送り込むことによってすべての出力の広域切断を強制することができる
。もちろん、刺激回路の破局的な故障の場合には、ユーザは単にヘルメットをI
CSから遠ざかるように移動させることによってICSを使用不能にすることが
できる。 パリティ・エラーがパリティ・エラー・ディテクタ204Cによって検知され
た場合、ディテクタはラインPALARMを初期化セクション204に対して表
明する。次に、セクション204がシステム・リセット信号SYSRESETを
発行し、ICSシステムを強制的にそのリスタート状態にし、バック・テレメト
リ・キャリアをオフにし、重大なエラーが発生したことをWPに知らせる。次に
、新しいスタートアップ・シーケンスがWPのスタートアップ手順の制御下で生
じる。
【0115】(c)データ回復 レシーバ200から来る対のデータ信号、PDATAおよびMANDATAは
データ・コンディショナ201Aで二乗され、信号MANDATAを生成する。
信号MANDATAは、WPによってICSに伝えられるマンチェスター・コー
ド化ストリームからの回復データ信号を表しており、したがって、ICSに向か
う主データ信号入力を表していてその機能を制御する。それに加えて、変調キャ
リアの存在はキャリア検出信号CARDETを生成するのに用いられる。CAR
DETはクロック・デコーダ201Bに送られ、キャリアの存在を示し、したが
って、ICSの正常動作のための要件の1つである。MANDATAがマンチェ
スター・コード化信号であるから、それはクロックとデータを含む。クロック情
報は、クロック・デコーダ201BにおいてMANDATAから抜き出される。
それ故、クロック情報は2つの信号、CLKPH1およびCLKPH2として表
される。これらの信号は、直列−並列コンバータ201Cにおいてレジスタに送
られるシリアル・データのクロッキングを制御するのに用いられる。コンバータ
201Cにおいて、信号の性質は直列から並列に変換される。
【0116】 前述のように、WPによってICSに送られるデータは、フレーム内に構成さ
れるシリアル・ビット・ストリームの形をしており、これは9、9ビット・ワー
ド、すなわち、81ビット+パリティ・ビットおよびフレーム終了マーカからな
る。9ビット・データ・ワード(フレームのデータ部分を構成している)は、シ
ーケンス1〜8における8つの出力チャネルについての8つの振幅、極性データ
・ワードと、ICSのハウスキーピングおよび他の或る種の機能を制御する特殊
なコマンドを含む9番目のワードとを包含する。
【0117】 クロック・デコーダ201Bにおいて、信号PFRMCLKがフレーム終了パ
ルスから誘導される。PFRMCLKは、1つのデータ・フレームの終わりを知
らせ、したがって、次のフレームの開始を知らせる。 コンバータ201Cにお
いては、WORDTRCLKが転送されてきた各9ビット・ワードの終わりに発
生し、振幅、極性制御のためにこれら特別な9ビット、データ(1-9)を振幅
データ・ラッチ205A内にラッチさせる。信号WORD9CLKが用いられて
入来する9番目のワードのラッチングを生じさせ、その結果、これらの9ビット
がコマンド・ラッチ206Aに送られ、次の9番目ワード時までこのラッチ内に
留まることになる。したがって、振幅データ・ラッチ205Aが正常フレーム中
に8回更新され、任意特定のチャネルについてのデータを、新しいデータと交換
されたときに次のワードの移行時間にわたってのみ利用することができる。
【0118】 他方では、コマンド・ラッチ206Aは、少なくとも1回の完全フレーム時間
にわたって、すなわち、次の9番目のワードが生じるまで、9番目ワード・コマ
ンド情報を保持する。もちろん、それ以降の9番目ワード・コマンドは再度送ら
れた同じコマンドであるはずであり、この場合、このコマンドによって要求され
る機能は、単に別のフレームにわたって維持されることになるか、あるいは、無
制限な時間にわたって付加的なフレームについて潜在的に維持されることになる
。 ここで、9番目のワード・コマンドの使用が要求されないときには、振幅デー
タ情報のうちの任意のワードの後にフレーム終了マーカを送ることによってフレ
ームが短縮され得ることに注目されたい。データのシーケンスは、チャネル1、
次いでチャネル2〜8についての振幅、極性データである。このシーケンスは、
任意のワードの終わりでフレーム終止マーカによって終了させることができるが
、もちろん、9番目ワード・コマンドはない。この動作要領は、短サイクリング
として知られており、フレームを低数チャネルのより迅速なアップデートのため
に短縮することができる。このような短サイクル動作は、上位のチャネルについ
ての間遠なアップデートを犠牲にして9番目ワード・コマンド情報なしに、より
高い周波数波形をこのような下位チャネル上に表すことができる。短サイクリン
グ状態の下に、アドレス指定されてないチャネルならびに上書きされなかった9
番目ワード・コマンドについての振幅、極性は、単に、或る未来の時点で再び書
き込まれるまで、先のセッティングを維持することになる。
【0119】(d)振幅・極性制御 正常フルフレーム・シーケンスにおいて、振幅・極性データ(すなわち、8つ
の異なったチャネルの各々について9つのバイナリ・ビット)はチャネル1〜8
に対して順次に受け取られる。受け取られた第1の振幅・極性データ・ワードは
、上記したように、ラッチされ、次いで、第2ワード転送時間中に対数D−Aコ
ンバータ207Bに与えられる。したがって、所与のチャネルについての振幅・
極性情報のアップデートは、1ワード時間分だけこのチャネルの転送時間を遅ら
せる。それに加えて、データ待ち行列は1ワード分だけの深さなので、たとえば
チャネル1について送られた振幅・極性情報はチャネル2転送時間中に作動し、
完了しなければならない。この時間中、対数D−Cコンバータ207Bは振幅情
報の8ビットを使用し、電流基準発生器207Aからの基準電流IREFについ
て作動し、2つの電流制御電圧POSCON、INEGCONを生成する。これ
らの電圧は信号IPO、INEGとしてアナログ・マルチプレクサ207Cに送
られる。IPOおよびINEGは、適切な出力信号チャネルにおける電流源21
2b上に、この特定のチャネルにとって適切な信号WSTRBの制御の下に与え
られることになるゲート・ソース信号である。信号WSTRB(1-8)は、ワ
ード・ストローブ発生器201Dから生じ、シーケンス1〜8で各チャネルにつ
いて適切なワード時間にアクティブとなる一連のパルスである。8つの個々の孤
立した出力チャネルの各々における電流源212Bは、MOSFETと関連した
キャパシタンスについてのその適切なゲート・ソース電圧を記憶し、次のフレー
ムにおいてアップデートされるまで指令レベルに制御を維持する。8つの電流源
の各々は、図4のCRVとラベルの付けられたリフレッシュ電圧コンデンサから
引き出された出力電流を制御する単指向性電流制御装置である。
【0120】 各電流源212Bは、その信号転送時間中に論理回路に接続されるだけである
。リフレッシュ電圧コンデンサCRV1は、その転送時間中に接続されるだけで
ある。したがって、作動時間の残り時間にわたって、各出力チャネルは、すべて
の他のチャネルから、また、論理回路から電気的に隔離される。 電流源212Bを含むMOSFETが単方向性であるから、電流源の後に切り
替え用ネットワーク212Cを設置して刺激電流の方向を制御する。この局面は
、ラッチ205Aからの信号POLARITYによって制御される。このラッチ
は、二極動作の場合、マトリックス212Cを方向付けて、第1チャネルについ
ての出力A1、B1を、たとえば、正常極性の場合にはライン+IN1および−
IN1に直接接続し、逆極性の場合にはライン−IN1および+IN1に接続す
る。こうして、電極間の電流の流れ方向は、たとえ実際の電流源が単指向性の装
置であったとしても、いずれかの方向になるように制御され得る。単極動作の場
合、上記のような二極動作と異なり、電極切り替えマトリックス212Cが無関
係な電極スイッチ212Dと共に、出力A1と無関係な電極の間あるいは出力B
1と無関係な電極との間に出力を発生させることができるように構成され、電流
のいずれかの流れ方向が可能となる。マトリックス212Cにおける出力の二極
または単極のスタイルの選択は、出力モード・レジスタ208からのバスAMO
NO(1-8)およびBMONO(1-8)の制御下にある。これに関連して、A
MONO(1-8)およびBMONO(1B)は、各々、8つの出力チャネル(
表6を参照のこと)の各々へ行く1つの代表的なラインを有する。
【0121】 それに加えて、各対の出力を横切って放電レジスタを設置する可能性もある。
このような機能は、放電レジスタ制御バスラインDRC1-8の制御下にある。
出力モード・レジスタ208による或る特定の出力に対するDRCラインの表明
は、出力端子を横切って150K抵抗を設置し、出力カップリング・コンデンサ
を放電させることになる。あるいは、または、それに加えて、212Cにおける
低抵抗接続部を出力端子を横切って設置し、ゼロ電流制御器205Bからの信号
SHORTに応答してより急速に出力カップリング・コンデンサを放電させるこ
ともできる。さらに、出力電流は、ゼロ電流制御器205Bからの信号ZERO
の表明によって強制的にゼロにされ得る。これに関連して、信号ZEROは、切
り替えマトリックス212C内のすべての出力スイッチをオフにするかあるいは
高インピーダンス状態にする。
【0122】 付加的な出力モード(MULTIPOLAR MODE)では、一対の出力チ
ャネルを使用し、電極アレイ内の任意対の電極を用いて二極出力を生成する。こ
れを達成するために、2つのチャネルを出力モード・レジスタ208によってプ
ログラムし、単極モードを装う。これによって、選択されたチャネルの各々の片
側が相互に接続され、また、無関係な電極に接続される。次いで、正常単極モー
ドと異なって、WPからのWORD9コマンドがICSに送られ,IECLOS
Eを介して無関心な電極を切り離す。したがって、源として1つのチャネルを、
そして、シンクとして他のチャネルをプログラムすることによって、電流を任意
選択対の電極を通して送って、振幅、極性について完全な制御を行うことができ
る。
【0123】(e)パルス幅制御 上記の振幅・極性制御は、ICSのアナログ動作を代表する。付加的な作動モ
ードがICSによって提供され、ここで、上記の振幅・極性制御はなお作動中で
あるが、個々に制御される1つ以上のチャネルに対する出力をオン、オフし、制
御された振幅および制御された持続期間のパルスを生成することができる。これ
は脈動性作動モードである。脈動性動作はパルス幅制御器209の制御下にある
。パルス幅制御は一連の9番目ワード・コマンド(WORD9)を介して行われ
、これらのコマンドのうちの最初のものがラインFUNC8の表明となり、パル
ス幅制御器209を使用可能にする。この第1のコマンドは、また、次に続くフ
レーム内のパルス・エッジの設置についての情報も含み、このコマンドの残りは
、任意他の9番目のワード・コマンドによって中断されてはならない一連の9番
目ワードに発行される。したがって、9番目ワード・コマンドが干渉するのを防
ぐフィードバック信号がパルス幅制御器209からコマンド・デコーダ206に
送り返される。この信号はPFMAINである。 制御器209において、第1
およびそれに続くパルス幅コマンドのビットはパルス幅制御レジスタにロードさ
れる。これらビットは、内蔵システム・クロックによって駆動されるダウンカウ
ンタをプリセットするの用いられ、制御されつつあるチャネルについてのオン、
オフ時間の出現を制御する。したがって、チャネル毎に、そのチャネルについて
送り込まれた振幅・極性情報によって普通の方法でパルスの振幅が制御され得る
。そして、出力のオン、オフは電極切り替えマトリックスと関連してパルス幅制
御器209によって制御される。
【0124】 パルス幅制御器209を介してチャネル毎出力制御をオンまたはオフにするこ
とに加えて、広域制御も行われ、すべてのチャネルからのすべての出力を、すな
わち、初期化セクション204Bからの信号OUTENABLEを介して、使用
可能または使用不可にすることができる。広域信号OUTENABLEは、コマ
ンド・デコーダ206Bからの出力、CONNECT、DISCONによって制
御され得る。すなわち、ラインは、1つの9番目ワード・コマンドによって駆動
され、すべての出力を連結あるいは切断することができる。それに加えて、初期
化セクション内の回路が不適当な動作状態を検知したとき、広域出力制御(OU
TENABLE)は初期化セクション204Bによって否定され得る。さらに、
ICSのスタートアップ中、通常動作が進行中となるまで、すべての出力が切り
離される。この時、OUTENABLEが表明され、そして、刺激が開始するこ
とになる。
【0125】(f)リフレッシュ電圧制御 8つの出力チャネルの各々からの刺激電流についての孤立電源電圧が、リフレ
ッシュ・コンデンサCRV1〜8に蓄えられた電荷によって与えられる。8つの
出力段階の各々についての適切な電圧レベルの選択は、個々のチャネルの適正な
出力ドライブのための電圧要件についての、ICSから送り返される情報に基づ
いてWPによって行われる決定である。これは、電位差、したがって、電流源2
12Bの電力消散を最小限にしようとするICSの重要な電力保存特徴である。
4つの異なった電力供給電圧レベルのうち任意の1つは、出力チャネルの各々に
ついて独立して選択可能である。これらの電圧は-3.5、-7.0、-10.5
および-14である。チャネル毎のリフレッシュ電圧制御は、コマンド・デコー
ダ206Bで解読された2つの連続した9番目ワード・コマンドによって行われ
る。これがリフレッシュ電圧論理回路210に行く信号FUNC7ラインの表明
となる。これは、実行すべき2つのフルフレームを要求する。すなわち、2つの
9番目ワードを順次に転送してこの制御を達成しなければならない。コマンド・
デコーダ206Bがこのシーケンス中に異なった9番目ワードに作動しないよう
にしなければならない。それ故、リフレッシュ電圧論理回路210からのライン
RFMAINがコマンド・デコーダに付与され、それを、2つのフレームについ
てのリフレッシュ電圧シーケンスにロックする。リフレッシュ電圧論理回路21
0は、2つのビットRV0、RV1を提供し、これらのビットは、リフレッシュ
電圧制御器212Aに接続したラインRV0(1〜8)およびRV1(1〜8)
を経て8つの出力チャネルの各々について4つの可能性のある電力供給電圧レベ
ルを定める。これらの制御ビット(チャネル毎に2つ)はそれぞれのリフレッシ
ュ電圧制御器にラッチされ、その結果、(1)4つの可能性のある電力供給電圧レ
ベルのうちの1つが、各関連したチャネルについて選択される。たとえば、チャ
ネル1については-3.5、チャネル2については-10.5、チャネル3につい
ては-14、チャネル4については-7などが選ばれる。そして、(2) 選ばれた
電源レベルが、新しいリフレッシュ電圧コマンドによって変えられるまで維持さ
れる。スタートアップ中、8つのすべての出力チャネルは自動的に指令を受けて
、最大出力電力についての-14ボルト・リフレッシュを使用する。システムが
作動し続けるにつれて、そして、(g)「バック・テレメトリ」で後に説明するよ
うに、情報がテレメトリを通してWPにフィードバックされるにつれて、WPの
マイクロプロセッサ内の論理回路が次に各チャネルについての電源電圧をそのチ
ャネルについての刺激要件について最も適切なレベルまで低下させ、それによっ
て、ICS内の電力保存を強化することができる。
【0126】(g)バック・テレメトリ コマンド・デコーダ206Bからのファンクション・コードFUNC4、FU
NC5はバック・テレメトリ・セクション211の機能を使用可能にし、この機
能で、ICS内の種々の電圧の状態をWPに報告する。先に指摘したように、テ
レメトリ・セクションの機能のいくつかはハウスキーピング性である。たとえば
、電圧TANKVの測定および返送は、WPからのデータに応答して、ICSで
発生したRAWDC電圧のインデックスすなわち状況指示を与える。それに加え
て、電源電圧ZEROV(-3.5ボルト)およびTAP14は、適正な電源機
能のインジケータとしてWPに返送するのに利用でき、また、WPのフィードバ
ック制御およびそこからICSに転送される電力についても利用できる。 また
、バック・テレメトリに指令して、電圧基準値VREFを測定し、送る返し、適
切な動作を示すことができる。そして、この電圧が非常に安定しているので、シ
ステム較正ポイントを提供することができる。それに加えて、ICSが二極モー
ドにあるとき、ラインOUTA(1〜8)、OUTB(1〜8)を経て刺激出力
電圧を測定することができる。
【0127】 単極モードにおいては、出力電圧は、出力Aと無関係な電極との間、あるいは
、出力Bと無関係な電極との間(いずれも適切である)で測定することができる
。それに加えて、単極モードにおいては、電流サンプリング・レジスタRL0ま
たはRHIを刺激回路と直列に設置することができる。こうして生じた、レジス
タを横切る電圧低下は刺激電流のインデックスとして測定され、返送される。し
たがって、単極モードにおいては、刺激電圧と刺激電流の両方が測定可能であり
、それによって、電極および組織−電極界面のインピーダンスを測定し、WPへ
返送することができる。WPは、そのマイクロプロセッサでこの情報を使用し、
(f)リフレッシュ電圧制御で先に説明した要領で、各チャネルに対して適切な
リフレッシュ電圧を選ぶことができる。 図4で指摘したように、測定してWP
へ返送しようとしている信号を選ぶテレメトリ・マルチプレクサ211Bに続い
て、アナログ−デジタル・コンバータ・セクション211Cについて入力が生成
される。このアナログ−デジタル・コンバータは単極タイプのものである。しか
しながら、測定しようとしている信号のうち少なくともいくつかは測定時点では
極性が未知である。したがって、機能ラインFUNC4、FUNC5の状態に応
じて、通常モードでも逆モードでも測定を行える能力が与えられる。もしFUN
C4がコンバータ211Cで表明され、結果として生じたADCOUNTがゼロ
であるならば、これは、測定した信号がゼロであるか、あるいは、コンバータの
セッティングと逆の極性であるか、いずれかを示す。いずれかであることを決定
するために、FUNC5が表明され、コンバータを逆モードに切り替える。もし
ADCOUNTがゼロ以外の値を記録しているならば、これはコンバータの通常
セッティングと逆の極性であることを示す。もしADCOUNTがゼロのままで
あるならば、これは測定された信号が実際にゼロであったことを示す。
【0128】 それに加えて、測定されるべき電圧のうちいくつかの電圧の振幅はこの測定時
点では未知である。したがって、SH2X1、SH2X3、SH2X10および
SH1X10の制御の下に、アナログ/デジタル変換の前に段階的なゲイン選択
が行われる。たとえば、もしSH2X1が表明され、ADCOUNTが一連の数
字1であるならば、入力はコンバータの範囲外であり、ADCOUNTが111
111未満の値を読み込むまでゲインが低減されなければならない。 したがって、測定が行われ、WPによって間違った極性または間違ったゲイン
・セッティングであると判断された場合には、WPから訂正値を送り返し、最初
の読みから推定される正しいパラメータを使用して別の測定を行うことができる
。A/Dコンバータからの6ビット・パラレル出力バスがテレメトリ・モジュレ
ータ・マルチプレクサに接続され、このパラレル・セットのビットをシリアル・
ビット・ストリームに変換し、これが次にバック・テレメトリ・トランスミッタ
に付与される。
【0129】 医師のテスタ ヘッディング「システムOPERATION」で最も明瞭に説明したように、
本発明のシステムは、状況指示・測定信号の形においてWPに返送されるデータ
に応答してWPによって転送されるコマンド、データ変化に応答して種々の電力
・レベルのフィードバック、マイクロプロセッサ制御およびICS内の種々の電
圧、電流の測定を行える。本発明は、また、測定されるべき電圧、電流の選択、
ICSのテスト中のICS内パラメータのプリセット、WPによってICSに転送
されるデータに対する患者の反応などについて医師が制御できるようにすること
も意図している。
【0130】 基本的に、このような医師制御は携帯テスタで実現される。これは、移植した
ICSに接続してあって、ICSパラメータの監視、制御、測定のためにテスタ、
ICS間の通信を行えるテレメトリを利用する。これに関連して、図6に示すテ
スタは、コントロール・パネル302を有する携帯ハウジング300内に装着し
た先に説明したWPの変形例と、医師が観察し、適切なアクションを行えるよう
に英数字データを与える視覚ディスプレイ304とを包含する。テスタに実施し
た回路のブロック図が図1のICS12と組み合わせて図7に示してある。先に
説明したすべての構成要素には図1と同じ参照符号が付けてある。 テスタは、マイクロプロセッサのための質問プロトコルでICSのバック・テ
レメトリ信号を検知することによってICS12の性能パラメータをモニタする
。テスタは、自蔵メモリ記憶セクションに受け取った信号を置く。
【0131】 ICSと医師の相互作用はコントロール・パネル302を使用して行われる。
このコントロール・パネル302は、液晶ディスプレイ304に読み出される直
接読み込み可能な情報にバック・テレメトリ信号を変換する電子回路を包含する
。マイクロプロセッサ30およびそれの生成したコマンドの制御を介してコマン
ドが移植刺激器に与えられる。医師テスタは、さらに、表示データ、情報および
実行されたコマンドの両方をプリントアウトすることができる。 図示したように、医師テスタは、基本的に、WP16の変更例である。この医
師テスタのマイクロプロセッサ30はディスプレイ・ポートおよび赤外線シリア
ル出力ポートの両方を有する。ディスプレイ・ポートがディスプレイ304を駆
動すると共に、赤外線ポートは別の赤外線ディスプレイ、表示情報を記録するた
めのプリンタまたはICSからの情報を別個に処理するためにIRレシーバに転送
するための赤外光信号を生成する別体のIRトランスジューサを駆動することが
できる。パネル・ノブ306、308、310はポテンショメータを制御し、こ
れらのポテンショメータの位置がマイクロプロセッサ30によって読み込まれ、
それによって生成されたコマンドを制御し、それ故、ICSおよび医師テスタの
組み合わせによって測定、表示されたパラメータを制御する。特に、このような
手動制御は、WPによってICSに転送され、図4のシステムについて前述した
と同じ要領でICSパラメータの測定を制御するコマンドを変化させることにな
る。
【0132】 表7は、制御ノブ306、308、310についての代表的なパラメータ設定
値を記載している。表7 制御ノブ306 位置1 =アース(0ボルト) 位置2 =14.0ボルト 位置3 =3.5ボルト 位置4 =基準電圧 位置5 =コイル電圧制御ノブ308 位置1 =単極A構成チャネルのインピーダンス 位置2 =単極B構成チャネルのインピーダンス 位置3 =二極構成チャネルのインピーダンス 位置4 =単極A構成チャネルの電圧 位置5 =単極B構成チャネルの電圧 位置6 =二極構成チャネルの電圧 位置7 =パスFETの電圧 位置8 =1KHz出力電流単極A構成チャネル 位置9 =1KHz出力電流単極B構成チャネル 位置10 =1KHz出力電流二極構成チャネル制御ノブ310 ボリューム・コントロール(ピーク出力電流) 位置1 =0μA 位置2 =0.5μA 位置3 =1.0μA 位置4 =10μA 位置5 =100μA 位置6 =1000μA 位置7 =2500μA
【0133】拡張システム動作および用途 蝸牛刺激的なシステムに具体化した本発明のヒト
組織刺激装置の好ましい形を説明してきたが、本発明の精神から逸脱することな
く説明したシステムにおいて種々の変更、改造をなし得ることは了解されたい。 たとえば、好ましい実施例の出力は組織を刺激するものとして説明したが、パ
ルス幅制御器209の制御の下にICSのDC、方形出力を利用して他の移植装
置に電力を供給するのに利用してもよい。或る種のこのようなAC用途の場合、
ICS出力チャネルの各々あるいはそのうち之いくつかに対してはより大きいコ
ンデンサCA1またはCB1あるいはこれら両方が必要であるかも知れない。逆
に、厳しいDC用途の場合には、出力コンデンサはまったく必要ない。 さらに、好ましい実施例のためのICS状況信号生成特徴は先のサブセクション
(g)に記載した測定、テレメトリ機能を含んでいるが、WPへ送り返す同様の
測定、テレメトリを、ICSの電極対に接続した他の移植装置のためにICSで与
えてもよい。これにより、バック・テレメトリ特徴がその振幅、周波数範囲内で
任意の外部電圧をサンプリングし、測定することができ、6ビット解像度を与え
ることができるので、広範囲にわたる用途が開ける。機能に関連して適切な電圧
を生成することができる任意の外部装置もこの特徴を利用できる。
【0134】 さらに、図4に関して前述したようなICSの場合、ICSの個別のチャネルの
ための出力電極対を同時に利用して、別の移植装置に電力を供給したり、組織を
刺激したり、それらの間の可変電圧状態を検知したりすることができる。 図示実施例において行われ得る前記および他の追加、変更に鑑みて、本発明は以
下の特許請求の範囲によってのみ範囲を制限されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の好ましい実施形態を含む蝸牛刺激システムの基本的形態を示
すブロック図である。
【図2】 図2は、WPからの信号を受信するため、また、WPへの信号を送信するための関
連回路を示すブロック図である。
【図3】 図3は、本発明の好ましい実施形態を含む蝸牛刺激システムの第2形態を示すブ
ロック図である。
【図4】 図4は、図4A乃至4HにおけるICS詳細表現を含むシステム部品及び回路構成のレ
イアウトを示すブロック図である。
【図5A】 図5Aは、刺激システム用の複数チップ構成において有用な長データ・フレームを
示す概要図であり、この長フレームは、一連のn+1データ・フレーム、マスター
・フレームとして指定された第1フレーム、及び スレーブ・フレーム1乃至nと
して指定された後続のフレームを有する。長データ・フレームに含まれるデータ
・フレーム数は、システムに含まれるチップ数に対応する。
【図5B】 図5Bは、図2又は図4A乃至4HのICSに関する複数チップシステムを示すブロッ
ク図である。
【図6】 図6は、図1の蝸牛システムとともに使用される医師のテスターを示す斜視図で
ある。
【図7】 図7は、医師のテスターによって置換えられたWPを有する図1の蝸牛システムを
示すブロック図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゴード ジョン シー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 90291 ヴェンシー インディアナ アベ ニュー 806 (72)発明者 ストロイニク プリモス アメリカ合衆国 カリフォルニア州 91344 グラナダ ヒルズ ヘイヴェンハ ースト アベニュー 10556 (72)発明者 ウィートモイアー ディヴィッド アイ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 90066 ロサンゼルス グランヴィル ア ベニュー 3317 (72)発明者 ウォルフ ジェームズ エイチ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 91351 キャニオン カントリー チュー リップランド アベニュー 14800 【要約の続き】 ジの"A" および"B"電極における電圧は着用システムに 選択的に、例えば、上記無関係な電極を介しての電流と して、遠隔測定され、これによって、電極インピーダン スの測定が促進される。各出力ステージの"A" および" B"電極は選択的に短絡させられる。

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部着用に適するプロセッサ(WP)システムと共に使用するた
    めの注入可能な蝸牛刺激装置(ICS)であって、上記ICSは、 データ信号及び上記ICS内のプロセッサ手段を制御するための命令ワードを
    上記WPから受信する受信機手段を備え、上記データ信号はフレーム信号の終わ
    りを含む一連のデータフレームからなり、上記各データフレームは複数のデータ
    ワードからなり、上記各データワードは上記ICSの異なる出力チャンネルの出
    力刺激電流の振幅を定義しており、 上記ICSは更に、 上記受信機手段に結合され、上記ICSを給電する生の電力信号を上記データ
    信号から抽出する電源手段と、 上記ICSが提供する複数の出力チャンネルの各々に1つずつ設けられ、各々
    がそれに接続されている少なくとも1つの刺激電極を有する複数の出力段と、 上記受信機手段が受信した各データフレーム内の上記複数のデータワード及び
    命令ワードを順次処理するプロセッサ手段と、 を備え、 上記プロセッサ手段は、 上記データワードを逐次格納するデータワードラッチング手段と、 上記データワードラッチング手段が格納した上記データワードを、上記データ
    ワードラッチング手段が格納した上記データワードによって定義されている上記
    出力刺激電流の振幅を表すアナログ信号電圧に変換する対数D/Aコンバータ手
    段と、 上記対数D/Aコンバータ手段が発生する上記アナログ信号電圧を上記複数の
    出力段の順次の段に結合するスイッチ手段と、 を含み、 上記複数の各出力段は、 上記出力チャンネルのための分離したリフレッシュ電圧を生成するリフレッシ
    ュ電圧コントローラと、 上記分離したリフレッシュ電圧コントローラによって給電され、上記スイッチ
    手段から印加された上記アナログ信号電圧に従って、出力刺激電流を振幅制御す
    る電圧制御電流源と、 上記出力刺激電流を、上記出力段の少なくとも1つの刺激電極に結合する手段
    と、 を含んでいることを特徴とするICS。
  2. 【請求項2】 上記ICSはバックテレメトリ信号を上記WPへ送信するテ
    レメトリ手段を更に含み、 上記テレメトリ手段は、 テレメトリ搬送波信号を生成する搬送波手段と、 上記命令検出器手段に結合され、上記データフレームの命令ワード内で受信さ
    れた情報の関数としてマルチプレクサ制御信号を生成するデコーダ手段と、 上記マルチプレクサ制御信号の関数として複数のICS状態信号の1つを選択
    するマルチプレクサ手段と、 上記テレメトリ搬送波信号を、上記テレメトリマルチプレクサ手段が選択した
    上記ICS状態信号で変調する変調器手段と、 を含み、 それによって、上記ICS状態情報を上記WPへ選択的にテレメータバックで
    きるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の多重チャンネルICS。
  3. 【請求項3】 上記リフレッシュ電圧コントローラ手段は、 上記各出力段の電圧制御電流源が電源として使用するための複数の分離したリ
    フレッシュ電圧の1つを生成する電圧生成手段と、 上記各出力段の電流源が使用するための電源として複数の分離したリフレッシ
    ュ電圧の1つを選択する選択手段と、 を含み、 上記WPへテレメータバックできる上記複数のICS状態信号は、各出力チャ
    ンネルの電流源の動作に必要な電力の指示を含み、 上記WPは、複数の分離したリフレッシュ電圧の中で上記各出力段の電流源内
    の電力消散を最小にする何れか1つを選択するように上記選択手段を制御する命
    令ワードをICSに送ることによって、各出力チャンネルの電流源の動作に必要
    な電力の指示に応答する手段を含み、 それによって上記各出力段における電力消散を減少させることを特徴とする請
    求項2に記載の多重チャンネルICS。
  4. 【請求項4】 上記電圧生成手段が生成する複数の分離したリフレッシュ電
    圧は少なくとも4つからなり、分離した低めのリフレッシュ電圧を選択するよう
    な上記WPからの命令ワードが存在しない場合には、上記各出力段の電流源が使
    用する電源として上記少なくとも4つのリフレッシュ電圧の最高が選択されるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の多重チャンネルICS。
  5. 【請求項5】 無関係電極、及び上記無関係電極と、指定された出力段の少
    なくとも1つの電極とを選択的に対にする無関係電極スイッチ手段を更に含み、
    上記無関係電極スイッチ手段は上記無関係電極と直列に第1の抵抗を挿入する手
    段を含み、上記複数のICS状態信号は上記第1の抵抗にまたがって発生する第
    1の電圧を含み、上記第1の電圧は上記無関係電極を通って流れる刺激電流を表
    しており、それによって上記WPへテレメータバックされる上記ICS状態情報
    が、上記無関係電極を含む電極構成の出力電圧及び刺激電流を含むことができ、
    上記ICS状態情報から電極インピーダンスを決定するための計算を可能にした
    ことを特徴とする請求項1に記載の多重チャンネルICS。
  6. 【請求項6】 上記無関係電極スイッチ手段は上記無関係電極と直列に、上
    記第1の抵抗よりも高い抵抗値を有する第2の抵抗を挿入する手段を含み、それ
    によって低振幅の刺激電流をより容易に決定可能にしたことを特徴とする請求項
    5に記載の多重チャンネルICS。
  7. 【請求項7】 上記各出力段の少なくとも1つの刺激電極は出力結合キャパ
    シタを通してその関連出力段に接続され、上記各出力段は、上記出力結合キャパ
    シタを放電させるために1つの抵抗を通して上記少なくとも1つの刺激電極を選
    択的に短絡する短絡手段を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の多重チ
    ャンネルICS。
  8. 【請求項8】 上記各出力段の短絡手段は、上記出力結合キャパシタの放電
    時間を制御するために、高抵抗または低抵抗の何れか選択された一方を通してそ
    の少なくとも1つの刺激電極を選択的に短絡させる手段を含んでいることを特徴
    とする請求項7に記載の多重チャンネルICS。
  9. 【請求項9】 上記各チャンネルの出力手段は、上記WPから受信したデー
    タフレーム内の規定された極性のゼロ振幅データワードに対応するゼロ命令に対
    して、上記出力段の少なくとも1つの電極を電気的に浮かせてその出力段を開放
    状態に配置するように応答する手段を含んでいることを特徴とする請求項1に記
    載の多重チャンネルICS。
  10. 【請求項10】 上記電源手段は、上記生の電力信号を、上記ICSを給電
    する複数の異なる出力電圧に変換する手段を含み、 上記複数の各出力段の上記リフレッシュ電圧コントローラ手段は、 浮動キャパシタと、 リフレッシュ電圧源キャパシタと、 リフレッシュサイクルの間、上記浮動キャパシタを、上記複数の異なる出力電
    圧の選択された1つと、上記リフレッシュ電圧源キャパシタとに交互に接続する
    リフレッシュ手段と、 を含み、 上記浮動キャパシタは、上記リフレッシュサイクルの第1の部分の間は選択さ
    れた出力電圧に接続されて上記リフレッシュ電圧源キャパシタから切り離され、
    上記リフレッシュサイクルの第2の部分の間は選択された出力電圧から切り離さ
    れて上記リフレッシュ電圧源キャパシタに接続され、上記リフレッシュ電圧源キ
    ャパシタ上の電圧が上記リフレッシュ電圧コントローラ手段によって生成される
    分離したリフレッシュ電圧を構成し、 それによって上記複数の各出力チャンネルの浮動キャパシタは、上記選択され
    た電源電圧と上記リフレッシュ電圧源キャパシタとに交互に接続され、その出力
    チャンネルのためのリフレッシュ電圧を電気的に分離させる ことを特徴とする請求項1に記載の多重チャンネルICS。
  11. 【請求項11】 上記リフレッシュ手段は、少なくとも137.5kHzのレー
    トで上記リフレッシュサイクルを繰り返すことを特徴とする請求項10に記載の
    多重チャンネルICS。
  12. 【請求項12】 上記受信機手段は、m及びnを整数として、各々nビット
    のmワードを表す規定数のビットの直列シーケンスからなる振幅変調された無線
    周波信号からなるマンチェスタコード化データストリームを受信する手段と、該
    マンチェスタコード化データストリームからクロック信号を導出する手段とを含
    み、上記クロック信号は上記リフレッシュサイクルを定義するために上記リフレ
    ッシュ手段によって使用されることを特徴とする請求項10に記載の多重チャン
    ネルICS。
  13. 【請求項13】 上記マンチェスタコード化データストリームからクロック
    信号を導出する手段は、マンチェスタコード化データストリームのパルスエッジ
    にロックしてマンチェスタコード化データレートの2倍のレートを有するデータ
    クロック信号を導出するフェーズロックループ手段を備えていることを特徴とす
    る請求項12に記載の多重チャンネルICS。
  14. 【請求項14】 上記マンチェスタコード化データストリームからクロック
    信号を導出する手段は、規定された整ファクタによって上記データクロック信号
    を導出する手段を備えていることを特徴とする請求項13に記載の多重チャンネ
    ルICS。
  15. 【請求項15】 上記マンチェスタコード化データレートは550kHzから
    なり、上記データクロック信号のレートは1.1MHzからなることを特徴とする
    請求項13に記載の多重チャンネルICS。
  16. 【請求項16】 上記m及びnは各々、9に等しいことを特徴とする請求項
    12に記載の多重チャンネルICS。
  17. 【請求項17】 上記マンチェスタコード化データストリームは、各nビッ
    トのmワードに続くパリティビット及びエンドオブファイルマーカビットを更に
    含んでいることを特徴とする請求項12に記載の多重チャンネルICS。
  18. 【請求項18】 外部着用に適するプロセッサ(WP)システムと共に使用
    するための注入可能な多重チャンネル蝸牛刺激装置(ICS)であって、 上記ICSが提供する複数の各出力チャンネル毎に1つずつの複数の出力段を
    備え、 上記各出力段は、それに接続されている“A”及び“B”刺激電極を有し、 上記ICSは更に、 無関係電極と、 上記無関係電極を上記各出力段に接続する無関係電極スイッチ手段と、 上記ICSの各出力段内の電極構成のセッティングを含む上記ICSのファン
    クションを制御するプロセッサ手段と、 上記ICSの第1の電極と第2の電極との間に印加される精密な刺激電流パル
    スを生成する電流源手段と、 を備え、 上記第1及び第2の電極は、上記複数の各出力段の上記“A”及び“B”電極
    及び上記無関係電極からなる電極のグループに属しており、 上記ICSは更に、 上記複数の各出力段内に含まれ、上記プロセッサ手段が生成する制御信号に応
    答して上記各出力段の上記“A”及び“B”電極及び上記無関係電極を規定され
    た電極構成に構成する電子スイッチングマトリックス手段、 を備えていることを特徴とする多重チャンネルICS。
  19. 【請求項19】 上記ICSは、バックテレメトリ信号を上記WPへ送信す
    るテレメトリ手段を更に含み、上記テレメトリ手段は、 テレメトリ搬送波信号を生成する搬送波手段と、 マルチプレクサ制御信号を生成する手段と、 複数のICS状態信号を生成する手段と、 上記各出力段の“A”及び“B”電極における出力電圧を含む複数のICS状
    態信号の1つを、上記マルチプレクサ制御信号の関数として選択するマルチプレ
    クサ手段と、 上記テレメトリ搬送波信号を、上記テレメトリマルチプレクサ手段によって選
    択されたICS状態信号で変調する変調器手段と、 を含み、 それによって上記ICS状態情報を上記WPへ選択的にテレメータバックでき
    るようにしたことを特徴とする請求項18に記載の多重チャンネルICS。
  20. 【請求項20】 上記無関係電極スイッチ手段は上記無関係電極と直列に第
    1の抵抗を挿入する手段を含み、上記複数のICS状態信号は上記第1の抵抗に
    またがって発生する第1の電圧を含み、上記第1の電圧は上記無関係電極を通っ
    て流れる刺激電流を表しており、それによって上記WPへテレメータバックされ
    る上記ICS状態情報が、出力電圧と、上記無関係電極を含む何れかの電極対の
    刺激電流とを含むことができるようにしたことを特徴とする請求項19に記載の
    多重チャンネルICS。
  21. 【請求項21】 上記各“A”及び“B”刺激電極は出力結合キャパシタを
    通してそれらの関連出力段に接続されており、上記各出力段は、上記出力結合キ
    ャパシタを放電させるために1つの抵抗を通して上記“A”及び“B”電極を選
    択的に短絡する短絡手段を含んでいることを特徴とする請求項18に記載の多重
    チャンネルICS。
  22. 【請求項22】 上記各出力段の短絡手段は、上記出力結合キャパシタの放
    電時間を制御するために、高抵抗または低抵抗の何れか選択された一方を通して
    上記“A”及び“B”電極を選択的に短絡させる手段を含んでいることを特徴と
    する請求項21に記載の多重チャンネルICS。
  23. 【請求項23】 上記各出力段の“A”及び“B”電極を短絡させるために
    使用される高抵抗は、少なくとも150kΩの抵抗からなることを特徴とする請求
    項22に記載の多重チャンネルICS。
  24. 【請求項24】 上記WPからデータ信号を受信する受信機手段を更に含み
    、上記データ信号は上記ICSの第1の指定された電極及び第2の指定された電
    極を定義し、上記データ信号は上記第1の指定された電極と第2の指定された電
    極との間に印加される精密な刺激電流パルスを更に定義することを特徴とする請
    求項23に記載の多重チャンネルICS。
  25. 【請求項25】 上記受信機手段は、データ信号及び上記ICSのプロセッ
    サ手段を制御するための命令ワードを上記WPから受信し、上記データ信号はフ
    レーム信号の終わりを含む一連のデータフレームからなり、上記各データフレー
    ムは複数のデータワードからなり、上記各データワードは上記ICSの異なる出
    力チャンネルのための出力刺激電流の振幅を定義していることを特徴とする請求
    項24に記載の多重チャンネルICS。
  26. 【請求項26】 上記プロセッサ手段は、上記各データフレーム内の複数の
    データワード及び命令ワードを順次処理する手段を更に含み、 上記プロセッサ手段は更に、 上記データワードを逐次格納するデータワードラッチング手段と、 上記データワードラッチング手段が格納した上記データワードを、上記データ
    ワードラッチング手段が格納した上記データワードによって定義されている上記
    出力刺激電流の振幅を表すアナログ信号電圧に変換する対数D/Aコンバータ手
    段と、 を含んでいることを特徴とする請求項25に記載の多重チャンネルICS。
  27. 【請求項27】 注入可能な多重チャンネル蝸牛刺激装置(ICS)であっ
    て、 (a)データ信号、及び組織刺激装置内のプロセッサ手段を制御するための命
    令ワードを外部送信機から受信する受信機手段を備え、上記データ信号は、ビッ
    ト信号及びフレーム信号の終わりによって分離されている一連のデータフレーム
    からなり、上記各データフレームは複数のデータワードからなり、上記各データ
    ワードは上記組織刺激装置の異なる出力チャンネルのための組織刺激信号の振幅
    を定義しており、 (b)上記受信機手段に結合され、生の電力信号を上記データ信号から抽出す
    る電源手段を備え、上記生の電力信号は人の組織刺激装置のための動作電力を供
    給するために使用され、 (c)各々がそれに接続されている電極を有する複数の出力チャンネルを備え
    、 (d)上記受信機手段が受信した各データフレーム内の上記複数のデータワー
    ド及び命令ワードを順次処理するプロセッサ手段を備え、上記プロセッサ手段は
    、 上記命令ワードに応答して上記プロセッサのファンクションを制御する命令検
    出器と、 上記データワードを逐次格納するデータワードラッチング手段と、 上記データワードラッチング手段が格納した上記データワードをアナログ制御
    電圧に変換する対数D/Aコンバータ手段と、 上記アナログ制御電圧を上記複数の出力チャンネルの順次のチャンネルに順次
    に結合するスイッチ手段と、 を含み、 (e)上記各出力チャンネル内にあって、上記スイッチ手段を通して受信した
    上記アナログ制御電圧によって制御される振幅を有する刺激電流を生成し、上記
    刺激電流を上記出力チャンネルの電極に印加する電流源手段を備えている、 ことを特徴とする多重チャンネルICS。
  28. 【請求項28】 (f)複数のICS状態信号を生成する手段と、 (g)選択されたICS状態信号を含み、外部受信機によって受信可能なバッ
    クテレメトリ信号を生成するバックテレメトリ手段と、 を更に含んでいることを特徴とする請求項27に記載の多重チャンネルICS。
  29. 【請求項29】 上記ICSは、上記データ信号を受信すると搬送波検出信
    号を生成するデータコンディショナ手段を更に含み、上記搬送波検出信号は上記
    複数のICS状態信号の1つを構成していることを特徴とする請求項28に記載
    の多重チャンネルICS。
  30. 【請求項30】 上記ICSはクロック信号及びフェーズロックドループ(
    PLL)ロック信号を生成するクロックデコーダ手段を更に含み、上記PLLロ
    ック信号は上記生成されたクロック信号が上記データ信号にフェーズロックされ
    ている場合に限って生成され、上記PLLロック信号は上記複数のICS状態信
    号の1つを構成していることを特徴とする請求項28に記載の多重チャンネルI
    CS。
  31. 【請求項31】 上記ICSは、上記データフレーム内にパリティエラーが
    発生するとパリティ警報信号を生成するパリティエラー検出手段を更に含み、上
    記パリティ警報信号は上記複数のICS状態信号の1つを構成していることを特
    徴とする請求項28に記載の多重チャンネルICS。
  32. 【請求項32】 上記電源手段は、上記生の電力信号から複数の異なる動作
    電圧を生成する電圧ダウンコンバータ手段と、上記動作電圧の少なくとも1つが
    規定された参照電圧よりも小さい時に電力不良信号を生成する電力不良検出器手
    段とを更に含み、上記電力不良信号は上記複数のICS状態信号の1つを構成し
    ていることを特徴とする請求項28に記載の多重チャンネルICS。
  33. 【請求項33】 上記バックテレメトリ手段は、バックテレメトリ搬送波信
    号を生成する手段と、上記バックテレメトリ搬送波信号を上記ICS状態信号の
    選択された1つで変調する手段と、上記ICS状態信号の規定された組合わせが
    存在する場合には上記バックテレメトリ搬送波信号の生成を阻止する手段とを含
    んでいることを特徴とする請求項28に記載の多重チャンネルICS。
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