JP2002515913A - 新規ヘテロ環式化合物 - Google Patents

新規ヘテロ環式化合物

Info

Publication number
JP2002515913A
JP2002515913A JP50522199A JP50522199A JP2002515913A JP 2002515913 A JP2002515913 A JP 2002515913A JP 50522199 A JP50522199 A JP 50522199A JP 50522199 A JP50522199 A JP 50522199A JP 2002515913 A JP2002515913 A JP 2002515913A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
formula
alkyl
pharmaceutical composition
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP50522199A
Other languages
English (en)
Inventor
クローフ ヨルゲンセン,ティネ
エリク アンデルセン,クヌート
ホールウェイ,ロルフ
バン オルセン,ウーフェ
フィッシャー,エリク
ポリフカ,ヅデネク
シンデラー,カレル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Novo Nordisk AS
Original Assignee
Novo Nordisk AS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Novo Nordisk AS filed Critical Novo Nordisk AS
Priority claimed from PCT/DK1998/000271 external-priority patent/WO1999000376A1/en
Publication of JP2002515913A publication Critical patent/JP2002515913A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、一般式(I): (式中、X,Y,Z,R1,R2及びmは本明細書に定義される)の新規N−置換化アザヘテロ環式化合物、又はその塩に、それらを調製するための方法に、それらを含む組成物に、及びC繊維が神経原性の痛み又は炎症を誘発することにより病態生理学的役割を果たす痛みある、痛覚過敏の及び/又は炎症状態の臨床的治療のためのそれらの使用、並びにインスリン拮抗性ペプチドの分泌及び循環により引きおこされる又はそれに関連する症状、例えば非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)及び老化関連の肥満症の治療のための使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 新規ヘテロ環式化合物 発明の分野 本発明は、置換されたアルキル鎖がN−置換基の一部を形成している新規N− 置換化アザヘテロ環式化合物又はその塩に、それらを調製するための方法に、そ れらを含む組成物に、C繊維が神経原性の痛み又は炎症を誘導することにより病 理的役割を果たす痛みのある、痛覚過敏の、及び/又は炎症の状態の臨床的治療 のための組成物を調製するための化合物の使用に、並びに該痛みのある、痛覚過 敏の、及び/又は炎症の状態を治療する方法に関する。本発明は、インスリン非 依存性糖尿病(NIDDM)におけるインスリン抵抗性及び老化に関連した肥満の治療 のための本化合物の使用にも関し、ここでその化合物は、C繊維を含む神経ペプ チドを妨害し、これによりCGRP又はアミリン様のインスリン拮抗性ペプチドの分 泌及び循環を阻害することが知られている。 発明の背景 神経系は炎症性応答に対して顕著な効果を発揮する。感覚神経の逆行性剌激は 、血管拡張を局在化し、血管透過性を増加させ(Janecsoら、Br.J.Pharmacol.19 67,31,138〜151)、感覚神経中に存在することが知られているペプチドの注入 後に同様の応答が観察される。これ及び他のデータから、感覚神経終末から遊離 されるペプチドは、皮膚、関節、尿路、眼、髄膜、胃腸、及び呼吸管において多 くの炎症応答を媒介する。従って、感覚神経ペプチド遊離及び/又は活性の阻害 は、例えば関節炎、皮膚炎、鼻炎、喘息、膀胱炎、歯 肉炎、血栓性静脈炎、緑内障、胃腸疾患又は片頭痛の治療に役立ち得る。 更に、骨格筋グリコーゲンシンターゼ活性及び筋肉グルコース代謝へのCGRPの 潜在的な効果は、このペプチドが神経興奮により神経筋接合部から放出されると いう考えと共に、CGRPは、リン酸化グルコースをグリコーゲン貯蔵から解糖及び 酸化経路に導くことにより骨格筋グルコース代謝において生理的役割を果たし得 ることを示唆する(Rossettiら、Am.J.Physiol.264,E1-E10,1993)。このペ プチドは、生理状態、例えば運動における細胞内グルコース輸送の重要な生理的 モジュレーターであり得、CGRPの循環血漿レベルが著しく増加しているNIDDM又 は老化関連の肥満症(Melnykら、Obesity Res.3,337〜344,1995)のような病理 状態においてインスリン機能及び骨格筋グリコーゲン合成を減少させ得る。従っ て、神経ペプチドCGRPの遊離及び/又は活性の阻害は、2型糖尿病又は老化に関 連するインスリン抵抗性の治療に役立ち得る。 米国特許第4,383,999号及び4,514,414号並びにEP 236342及びEP 231996におい て、N−(4,4−二置換化−3−ブテニル)アザヘテロ環式カルボン酸のいく つかの誘導体がGABA取込みのインヒビターとしてクレームされる。EP 342635及 びEP 374801において、オキシムエーテル基及びビニルエーテル基が各々N−置 換基の一部を形成しているN−置換化アザヘテロ環式カルボン酸がGABA取込みの インヒビターとしてクレームされている。更に、WO 9107389及びWO 9220658にお いて、N−置換化アザ環式カルボン酸がGABA取込みインヒビターとしてクレーム される。EP 221572は、1−アリールオキシアルキルピリジン−3−カルボン酸 がGABA取込みのインヒビターであることをクレームする。 EP 451772及びEP 406739並びにChem.Pharm.Bull.42,2285(1 994)は、抗ヒスタミン及び抗アレルギー活性を有する(ジベンゾ〔a,d〕シク ロヘプテン−5−イリデン)ピペリジン誘導体及び関連化合物を開示する。 発明の概要 本発明は、式I及びIa(式中、X,Y,Z,R1,R2,R3及びmは本明細 書の詳細な記載に定義される通りである)の化合物に関する。 本化合物は、C繊維が病理的原因である全ての痛みのある、痛覚過敏の、及び /又は炎症状態、例えば神経原性の痛み、神経原性の炎症、片頭痛、神経障害、 かゆみ及び慢性関節リウマチ、並びにインスリン拮抗性ペプチド及び感覚神経系 由来の他のペプチドの分泌及び循環により引きおこされ又はそれに関連する症状 、例えばインスリン非依存性糖尿病(NIDDM)及び老化関連の肥満症の治療、予防 、除去、緩和又は改善のために役立つ。 別の態様において、本発明は、その範囲内に、医薬として許容される担体又は 希釈剤と一緒に、一般式の化合物又はその医薬として許容される塩の少くとも1 種を活性成分として含む組成物を含む。 本発明の別の態様において、C繊維が病理的原因である全ての痛みのある、痛 覚過敏の、及び/又は炎症状態、例えば神経原性の痛み、神経原性の炎症、片頭 痛、神経障害、かゆみ及び慢性関節リウマチを治療する方法、並びにインスリン 拮抗性ペプチドの分泌及び循環により引きおこされ又はそれに関連する症状、例 えばインスリン非依存性糖尿病(NIDDM)及び老化関連の肥満症を治療する方法を 供する。 治療の方法は、上述の症状のうちの1つの治療、予防、除去、緩和又は改善と して記述することができ、前記被検体に、神経学的に 有効な量の本発明の化合物、又はその医薬として許容される塩を投与するステッ プを含む。 本発明の更に別の態様は、C繊維が病理的原因である全ての痛みのある、痛覚 過敏の、及び/又は炎症状態、例えば神経原性の痛み、神経原性の炎症、片頭痛 、神経障害、かゆみ及び慢性関節リウマチの治療のため、並びにインスリン拮抗 性ペプチドの分泌及び循環により引きおこされ又はそれに関連する症状、例えば インスリン非依存性糖尿病(NIDDM)及び老化関連の肥満症の治療のための医薬組 成物の調製のための本発明の化合物の使用に関する。 更なる対象は、以下の記載から明らかになるであろう。 発明の詳細な記載 従って、本発明は、一般式I: (式中、R1及びR2は、独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、ヒド ロキシ、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであり; Xは、オルト−フェニレン、−O−,−S−,−C(R6R7)−,−CH2CH2−,−C H=CH−CH2−,−CH2−CH=CH−,−CH2−(C=O)−,−(C=O)−CH2−,−CH2CH2 CH2−,−CH=CH−,−N(R8)−(C=O)−,−(C=O)−N(R8)−,−O−CH2−, −CH2−O−,− OCH2O−,−S−CH2−,−CH2−S−,−(CH2)N(R8)−,−N(R8)(CH2)−,−N(C H3)SO2−,−SO2N(CH3)−,−CH(R10)CH2−,−CH2CH(R10)−,−(C=O)−,−N (R9)−又は−(S=O)−であり、ここでR6,R7,R8及びR9は、独立して、水素 又はC1-6−アルキルであり、R10はC1-6−アルキル又はフェニルであり; Yは、C又はNであり; mは、1,2,3,4,5又は6であり;そして Zは、−COOR3又は であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルである) の新規N−置換化アザヘテロ環式化合物又はその医薬として許容される塩に関す る。 本発明は、一般式Ia: (式中、R1及びR2は、独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、ヒド ロキシ、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシ であり; Xは、オルト−フェニレン、−O−,−S−,−C(R6R7)−,−CH2CH2−,−C H=CH−CH2−,−CH2−CH=CH−,−CH2−(C=O)−,−(C=O)−CH2−,−CH2CH2 CH2−,−CH=CH−,−N(R8)−(C=O)−,−(C=O)−N(R8)−,−O−CH2−, −CH2−O−,OCH2O−,−S−CH2−,−CH2−S−,−(CH2)N(R8)−,−N(R8)( CH2)−,−N(CH3)SO2−,−SO2N(CH3)−,−CH(R10)CH2−,−CH2CH(R10)−,− (C=O)−,−N(R9)−又は−(S=O)−であり、ここでR6,R7,R8及びR9は、 独立して、水素又はC1-6−アルキルであり、R10はC1-6−アルキル又はフェニ ルであり; YはC又はNであり; mは、1,2,3,4,5又は6であり;そして R3は、H又はC1-6−アルキルである) の新規N−置換化アザヘテロ環式化合物又はその医薬として許容される塩にも関 する。 R1及びR2が水素であり;Xが、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−, −O−CH2−,−CH2−O−,−S−CH2−又は− ,2,3,4,5又は6であり;Zが−COOR3であり、そしてR3がH又はC1-6 −アルキルである一般式の化合物はEP A 451772及びEP A 406739、及びChem.Pha rm.Bull.42,2285(1994)から、抗ヒスタミン及び抗アレルギー活性を有する化 合物として知られている。 本発明による化合物は、幾何及び光学異性体として存在し得、分離され、純粋 にもしくは部分的に精製された立体異性体又はそれら のラセミ体混合物としての全ての異性体が本発明の範囲に含まれる。異性体は、 標準的な方法、例えばクロマトグラフィー技術又は適切な塩の分画的結晶化によ り分離することができる。 好ましくは、本発明による化合物は、個々の幾何又は光学異性体として存在す る。 本発明による化合物は、任意に、医薬として許容される酸付加塩、金属塩又は 任意にアルキル化されたアンモニウム塩として存在し得る。 このような塩の例には、無機及び有機酸付加塩、例えば塩酸、臭化水素、硫酸 、リン酸、酢酸、フマル酸、マレイン酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸塩 、又は類似する医薬として許容される無機もしくは有機酸付加塩がある。医薬と して許容される無機又は有機酸付加塩の更なる例は、当業者に周知であるJourna l of Pharmaceutical Science,66,2(1977)に列記される医薬として許容され る塩がある。 本化合物が形成することができる水和物も医薬として許容される酸付加塩とし て含まれる。 酸付加塩は、化合物合成の直接産物として得ることができる。代わりに、遊離 塩基を適切な酸を含む適切な溶媒ち溶かし、溶媒を蒸発させるか又は塩と溶媒と を分離することにより塩を単離することができる。 本発明による化合物は、医薬として許容される酸付加塩形態において又は可能 なら、金属もしくは低級アルキルアンモニウム塩として投与することができる。 このような塩形態は、遊離塩基形態とほぼ同じオーダーの活性を示す。 先の構造式及び本明細書全体において、次の用語は以下の意味を有する。 単独で又は組み合わせて本明細書に用いる用語“C1-6−アルキル”とは、1 〜6の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖の飽和炭化水素鎖をいう。典型的な C1-6−アルキル基は、これらに限らないが、メチル、エチル、n−プロピル、 イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、n −ペンチル、イソ−ペンチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、n−ヘキ シル、イソ−ヘキシル、4−メチルフェニル、ネオペンチル、1,2−ジメチル プロピル、2,2−ジメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル等を含 む。 単独で又は組合わせて本明細書に用いる用語“C1-6−アルコキシ”は、エー テル酸素からの遊離原子価結合を有するエーテル酸素を介して連結した直鎖もし くは分枝鎖又は環構造のいずれかの示される長さのC1-6−アルキル基を含むこ とを意図する。直鎖アルコキシ基の例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブ トキシ、ペントキシ及びヘキソキシである。分枝鎖アルコキシの例は、イソプロ ポキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、イソペントキシ及びイソヘキソキシ である。環式アルコキシの例は、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、 シクロペンチルオキシ及びシクロヘキシルオキシである。 用語“ハロゲン”は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する。 本発明の好ましい実施形態において、R1及びR2は、水素、ハロゲン、トリフ ルオロメチル又はC1-6−アルキルから選択される。好ましくは、R1及びR2は 水素である。 本発明の別の好ましい実施形態において、YはNである。 重結合である。 本発明の別の好ましい実施形態において、Xは、−S−,−CH2CH2−,−CH= CH−,−O−CH2−,−CH2−O−,−S−CH2−又は−CH2−S−である。好まし くは、Xは−CH2CH2−である。 本発明の別の好ましい実施形態において、Xは−S−CH2−又は−CH2−S−で ある。 本発明の別の好ましい実施形態において、mは1,2,3又は4である。 本発明の別の好ましい実施形態において、Zは−COOR3である。 本発明の別の好ましい実施形態において、Zはである。 本発明のなお別の好ましい実施形態において、R3はHである。 本発明の好ましい化合物には、 2−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イル)ピペラジン−1−イル)酢酸、 3−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イル)ピペラジン−1−イル)プロピオン酸、 4−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イル)ピペラジン−1−イル)酪酸、 5−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イル)ピペラジン−1−イル)ペンタン酸、 又はそれらの医薬として許容される塩である。 本発明の別の好ましい化合物には、 1−(3−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリ デン)−1−ピペリジニル)−1−プロピル)−3− ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン− 11−イリデン)ピペリジン−1−イル)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 又はそれらの医薬として許容される塩である。 本発明による化合物は、感覚C繊維の末梢及び中枢神経終末からの神経ペプチ ドの放出に関連する神経原性の炎症を阻害することが証明されている。実験的に これは、本発明による化合物が潜在的な阻害効果を示すヒスタミン誘導性の足の 浮腫の動物モデル(Amannら、Europ.J.Pharmacol.279,227〜231,1995)におい て証明することができる。本発明による化合物は、C繊維が神経原性の痛み又は 炎症を誘発することにより病因生理学的役割を演ずる全ての痛み、痛覚過敏及び /又は炎症状態を治療するのに用いることができる。これには次のものがある: 片頭痛、術後の痛み、火傷、挫傷、ヘルペス後の痛み(Zoster)及び急性炎症 に一般に関連する痛みにより例示される急性の痛みのある状態;種々の型の神経 障害(糖尿病性、外傷後、毒性)、神経痛、慢性関節リウマチ、脊椎炎、痛風、 炎症性の腸疾患、前立腺炎、癌の痛み、慢性的な頭痛、咳、喘息、かゆみ、慢性 膵炎、炎症性の皮膚疾患、例えば乾癬及び自己免疫性皮膚病、骨粗しょう症の痛 みにより例示される慢性の、痛みのある及び/又は炎症状態。 神経原性の炎症、痛み及び又は炎症状態、例えば神経障害及び慢性関節リウマ チを治療するための医薬組成物を調製するための、式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルである) の化合物、又はその医薬として許容される塩の使用も本発明に含まれる。 更に、本発明による化合物は糖尿病ob/obマウスにおけるグルコース許容性を 改善すること、及びこれが、末梢神経終末からのCGRPの放出の減少から生じ得る ことが証明されている。従って、本発明による化合物は、NIDDM及び老化に関連 した肥満症の治療に用いることができる。実験的に、これは、先に本発明による 化合物で経口的に処理した又はしなかったob/obマウスへのグルコースの皮下投 与により証明されている。 血中グルコースを減少させるための医薬組成物を調製するための、式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルである) の化合物、又はその医薬として許容される塩の使用も本発明に含まれる。従って 、これらの化合物は、インスリン非依存性真性糖尿病(NIDDM)の治療、及びNID DMにおけるインスリン抵抗性の治療に用いることができる。 YがNである一般式Iの化合物は、次の方法: により調製することができる。 R1,R2及びXが先に定義される通りであり、Wが適切な脱離基、例えばハロ ゲン、p−トルエンスルホネート又はメシレートである式IIの化合物は、R4が 水素、適切なN−保護、−(CH2)m−CO2R3又は (式中、R3は先に定義される通りである)である式IIIのピペラジンと反応させ ることができる。このような基の導入及び除去は、“Protective Groups in Org anic Chemistry”J.F.W.McOrnie ed.(New York,1973)に記載される。 このアルキル化反応は、溶媒、例えばアセトン、ジブチルエーテル、2−ブタ ノン、ジオキサン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン(THF)又はトルエン中で 、塩基、例えば水素化ナトリウム又は炭酸カリウム及び触媒、例えばヨウ化アル カリ金属の存在下で、例えば1〜120時間、用いる溶媒のための還流温度までの 温度で行うことができる。 式IIIのR4が水素である場合、化合物Hal(CH2)m−CO2R3又は (式中、Halはハロゲンであり、R3及びmは先に定義される通りである)での第 2のN−アルキル化が行われる。 式IIIのR4が保護基である場合、脱保護化の後、化合物Hal(CH2)m−CO2R3又は でのN−アルキル化が行われる。R3がC1-6−アルキル基である場合、最終的な 脱保護化ステップを行うことができる。 YがCである一般式Iの化合物は、次の方法:により調製することができる。 R1,R2及びXが先に定義される通りである式IVの化合物は、Halはハロゲン を意味し、Zは−COOR3又は であり、R3及びmは先に定義される通りである式Vの化合物と反応させること ができる。このアルキル化反応は、溶媒、例えばアセトン、ジブチルエーテル、 2−ブタノン、ジオキサン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン(THF)又はトルエ ン中で、塩基、例えば水素化ナトリウム又は炭酸カリウム及び触媒、例えばヨウ 化アルカリ金属の存在下で、用いる溶媒のための還流温度までの温度で、例えば 1〜120時間、行うことができる。 R3がC1-6−アルキル基である場合、最終的な脱保護化ステップは、行うこと ができる。 YがNである式Iaの化合物は、次の方法: により調製することができる。 R1,R2及びXが先に定義される通りであり、Wが適切な脱離基、例えばハロ ゲン、p−トルエンスルホネート又はメシレートである式IIの化合物は、R4が 水素、適切なN−保護基又は−(CH2m−CO2R3(式中、R3は先に定義される通 りである)である式IIIのピペラジンと反応させることができる。このような基の 導入及び除去は、“Protective Groups in Organic Chemistry”J.F.W.McOrnie ed.(New York,1973)に記載される。 このアルキル化反応は、溶媒、例えばアセトン、ジブチルエーテル、2−ブタ ノン、ジオキサン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン(THF)又はトルエン中で 、塩基、例えば水素化ナトリウム又は炭酸カリウム及び触媒、例えばヨウ化アル カリ金属の存在下で、用いる溶媒のための還流温度までの温度で、例えば1〜12 0時間、行うことができる。 式IIIのR4が水素である場合、化合物Hal(CH2)m−CO2R3(式中、Halはハロゲン を意味し、R3及びmは先に定義される通りである)での第2のN−アルキル化 が行われる。 式IIIのR4が保護基である場合、脱保護化の後、化合物Hal(CH2)m−CO2R3での 第2のアルキル化が行われる。R3がC1-6−アルキル基である場合、最終的な脱 保護化ステップを行うことができる 。 YがCである式Iaの化合物は、次の方法: により調製することができる。 R1,R2及びXが先に定義される通りである式IVの化合物は、Halがハロゲン を意味し、R3及びmが先に定義される通りである式Vの化合物と反応させるこ とができる。 このアルキル化反応は、溶媒、例えばアセトン、ジブチルエーテル、2−ブタ ノン、ジオキサン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン(THF)又はトルエン中で 、塩基、例えば水素化ナトリウム又は炭酸カリウム及び触媒、例えばヨウ化アル カリ金属の存在下で、用いる溶媒のための還流温度までの温度で、例えば1〜12 0時間、行うことができる。 R3がC1-6−アルキル基である場合、最終的な脱保護ステップを行うことがで きる。 式IV及びVの化合物は、当業者に周知の方法により直ちに調製することができ る。 薬理学的方法 I.ヒスタミン誘導性の足の浮腫 ラットのヒスタミン足浮腫テストを、本質的に、Amannら(Europ.J.Pharmacol .279,227〜231,1995)により記載される通り行った 。要約すると、250〜300gの雄のSprague-Dawleyラットをペントバルビトールナ トリウムで麻酔し、32℃に熱したテーブルにおいた。10分後に、ヒスタミン(50 マイクロリッター、3mg/ml)を右の後ろの足のひらに注入し、20分後に、足の ひらの膨潤を、水プレチスモグラフィー(Ugo Basile)により測定した。テスト 化合物は、麻酔前15分に腹腔内に投与した。 II .マウスにおけるヒスタミン誘導性高血糖症 意識のある断食していない25gの雄のNMRIマウスに、Nishiboriら(J.Pharmaco l.Exp.Therap.241,582〜286,1987)の方法に従って、ヒスタミンクロライド( 90mmol)をicv投与した。ヒスタミン注入後0〜40分に血中グルコース量を測定 した。テスト化合物は、ヒスタミン注入前30分に1.0mg/kgでi.p.投与し、阻害 (%)は、化合物がヒスタミンが誘導する血中グルコースの上昇を阻害する能力 をいう。III .CGRPの放出量の減少 16週令のob/ob雌マウスにグルコース(2g/kg)を皮下注入した。その後、 グルコースオキシダーゼ法により、尾の静脈内の血液中で血中グルコース量を測 定した。研究の終りに、それら動物を断頭して胴体の血液を収集した。放射性イ ムノアッセイにより血漿中で免疫反応性CGRPを測定した。2つのグループの動物 を用いた。一方のグループはビヒクルで処理し、他方のグループはテスト前5日 間、水(100mg/l)を飲ませることにより式Iの化合物を与えた。 代表的な化合物についてのヒスタミン誘導性の浮腫応答の阻害についての値を 表Iに列記する。表 I 1.0mg/kgにおけるヒスタミン誘導性の足のひらの浮腫の阻害 代表的な化合物についてのヒスタミン誘導性の高血糖症の阻害についての値を 表IIに列記する。 表 II 1.0mg/kgでのヒスタミン誘導性高血糖症の阻害 医薬組成物 本発明は、活性成分として少くとも1の本発明の化合物又はその医薬として許 容される塩を含む医薬組成物にも関し、通常、これら組成物は、医薬として許容 される担体又は希釈剤も含む。 本発明の化合物を含む医薬組成物は、慣用的な技術、例えばRemington:The Sc ience and Practise of Pharmacy,19th Ed.,1995に記載される通り、調製する ことができる。本組成物は、慣用的な形態、例えばカプセル、錠剤、エーロゾル 、溶液、懸濁液又は局所的適用であり得る。 典型的な組成物は、本発明の化合物又はその医薬として許容される酸付加塩を 、担体もしくは希釈剤であり得、もしくは担体により希釈され得る医薬として許 容される賦形剤と一緒に含むか、又はカプセル、サチェット、紙もしくは他の容 器の形態であり得る担体に被包され得る。組成物を作ることにおいて、医薬組成 物の調製のた めの慣用的な技術を用いることができる。例えば、活性化合物は、通常、担体と 混合され、担体により希釈され、又はアンプル、カプセル、サチェット、紙、も しくは他の容器の形態であり得る担体内に被包されよう。担体が希釈剤として機 能する場合、それは、ビヒクルとして機能する固体、半固体、もしくは液体材料 、賦形剤、又は活性化合物のための媒体であり得る。活性化合物は、粒状固体容 器上に、例えばサチェット内で吸着させることができる。適切な担体のいくつか の例は、水、塩溶液、アルコール、ポリエチレングリコール、ポリヒドロキシエ トキシ化ひまし油、シロップ、ピーナッツ油、オリーブ油、ゼラチン、ラクトー ス、白土、スクロース、シクロデキストリン、アミロース、ステアリン酸マグネ シウム、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸又はセル ロースの低級アルキルエーテル、ケイ酸、脂肪酸、脂肪酸アミン、脂肪酸モノグ リセリド及びジグリセリド、ペンタエリトリトール脂肪酸エステル、ポリオキシ エチレン、ヒドロキシメチルセルロース及びポリビニルヒロリドンである。同様 に、担体又は希釈剤は、当該技術分野で周知のいずれかの持続放出性材料、例え ばグリセリルモノステアレート又はグリセリルジステアレートを、単独で、又は ワックスと混合して含む。製剤は、湿潤剤、乳化及び懸濁剤、防腐剤、甘味剤又 は芳香剤も含み得る。本発明の製剤は、当該技術分野において公知の手順を用い ることにより患者に投与した後、活性成分の迅速な、持続性の、又は遅延した放 出を供するように調剤することができる。 医薬組成物は、滅菌し、必要に応じて、活性化合物と有害に反応しない、補助 剤、乳化剤、浸透圧に作用するための塩、緩衝剤及び/又は着色物質等と混合す ることができる。 投与の経路は、活性化合物を適切な又は要求される作用の部位に 有効に輸送するいずれかの経路、例えば経口、鼻、肺、経皮又は非経口、例えば 直腸、デポー、皮下、静脈内、尿道内、筋内、局所、鼻内、点眼液、又は軟膏で あり得る。経口経路が好ましい。 固体担体が経口投与のために用いられるなら、その調製物は錠剤化され、粉末 又はペレット形態で硬質ゼラチンカプセル内に入れられ又はトローチもしくはロ ゼンジの形態であり得る。液体担体を用いるなら、その調製物は、シロップ、エ マルション、軟質ゼラチンカプセル又は滅菌注入液、例えば水性又は非水性液体 懸濁液又は溶液であり得る。 鼻への投与のために、本調製物は、エーロゾル適用のために、液体担体、特に 水性担体中に溶解し又は懸濁された式Iの化合物を含み得る。その担体は、添加 物、例えば可溶化剤、例えばプロピレングリコール、界面活性剤、吸収エンハン サー、例えばレシチン(ホスファチジルコリン)又はシクロデキストリン、又は 防腐剤、例えばパラベンを含み得る。 非経口的適用のために、特に適しているのは、注入可能溶液又は懸濁液、好ま しくはポリヒドロキシル化ひまし油に溶かした活性化合物を伴う水溶液である。 タルク及び/又は炭水化物担体もしくはバインダー等を有する錠剤、糖剤、又 はカプセルは経口投与のために特に適切である。錠剤、糖剤、又はカプセルのた めの好ましい担体は、ラクトース、コーンスターチ、及び/又はポテトスターチ を含む。シロップ又はエリキシルは、甘くしたビヒクルを用いることができる場 合に用いることができる。 慣用的な錠剤化技術により調製することができる典型的な錠剤は、次のものを 含む。 コア: 活性化合物(遊離化合物又はその塩として) 100mg コロイド状二酸化ケイ素(Aerosil) 1.5mg セルロース、微結晶(Avicel) 70mg 改変セルロースガム(Ac-Di-Sol) 7.5mg ステアリン酸マグネシウム コーティング剤: HPMC approx. 9mg* Mywacett 9-40 T approx. 0.9mg *フィルムコーティングのための可塑剤として用いたアシル化モノグリセリド 本発明の化合物は、C繊維が病態生理学的役割を果たす痛みのある、痛覚過敏 の、及び/又は炎症状態、例えば神経原性の痛み、神経原性の炎症、片頭痛、神 経障害、かゆみ及び慢性関節リウマチ、並びにインスリン拮抗性ペプチドの分泌 及び循環により引きおこされ又はそれに関連する症状、例えばインスリン非依存 性糖尿病(NIDDM)又は老化関連の肥満症の治療、予防、除去、緩和又は改善の必 要な哺乳動物、特にヒトに投与することができる。このような哺乳動物には、家 畜、例えば家庭のペット及び非家畜動物、例えば野生動物の両方の動物も含む。 本発明の化合物は、そのアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩の形態で、医薬 として許容される担体又は希釈剤を伴い、同時に、又は一緒に、特に及び好まし くはその医薬組成物の形態で、有効量で投与することができる。 本発明の化合物は、広い投与量域にわたって有効である。例えば、ヒトの治療 において、約0.5〜約1000mg、好ましくは約1〜約500mgの本発明の化合物の投与 量が、便利には1日1〜5回、投与される。最も好ましい投与量は、例えばヒト に投与する場合、投与量 当り約50〜200mgである。正確な投与量は、投与の態様、要求される療法、投与 の形態、治療する患者及び治療する患者の体重、並びに担当する医師及び獣医の 好み及び経験に依存するであろう。 一般に、本発明の化合物は、単位投与量当り医薬として許容される担体内に又 はそれと一緒に、約50〜約200mgの活性成分を含む単位投与形態において供され る。 通常、経口、鼻、肺又は経皮投与のために適した投与形態は、約0.5mg〜約100 0mg、好ましくは約1mg〜約500mgの式Iの化合物を、医薬として許容される担体 又は希釈剤と混合して含む。 治療の方法は、必要な被検体において、CGRP又はアミリンのようなインスリン 拮抗性ペプチドの分泌及び循環により引きおこされ又はそれに関連する症状の治 療であって、前記被検体に神経学的に有効な量の本発明の化合物、又はその医薬 として許容される塩を含む治療として記述される。 本明細書に記述されるいずれの新規の特徴又は特徴の組合せも本発明に本質的 であると考えられる。 実施例 本発明の化合物及びそれらを含む調製物を調製するための方法は、以下の例に 更に詳述される。しかしながら、これらは、限定するものとして解釈すべきでな い。 以後、TLCは薄層クロマトグラフィー、CDCl3はジュウテリオクロロホルムであ り、DMSO-d6はヘキサジューテリオジメチルスルホキシドである。化合物の構造 は、元素分析又はNMRにより確認し、ここで、適切なら、タイトル化合物におい て特徴的なプロトンに割り当てたピークを供する。1H NMRシフト(δH)はピー ・ピー・エム(parts per million)(ppm)で供する。M.p.は融点であり、℃で 供し、補正していない。カラムクロマトグラフィーは、Merckシリカゲル60(Art .9385)でW.C.Stillら、J.Org.Chem.(1978)により記載される技術を用いて行っ た。出発材料として用いる化合物は、周知の化合物又はそれ自体周知の方法によ り直ちに調製することができる化合物のいずれかである。 実施例1 2−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イル)ピペラジン−1−イル)酢酸 5−クロロジベンゾスベラン(10.0g、43mmol)及びピペラジン(18.0g、218 mmol)を1,4−ジオキサン(300ml)に懸濁し、6時間、還流温度で加熱した。そ の反応混合物を室温まで冷却し、ろ過した。そのろ液に、水(300ml)を加え、pH を飽和炭酸水素ナトリウムで10に調節し、その混合物をジクロロメタンで抽出し た(3×75ml)。その組み合わせた有機抽出液を水で洗い(150ml)、乾燥させて( MgSO4)、そして真空下で濃縮した。ジクロロメタン(50ml)を加え、その溶液を ろ過した。そのろ液を、最初にジクロロメタン(150ml)で、次にジクロロメタン /メタノール=9:1(250ml)で溶出することにより、シリカゲル(130g)でのカ ラムクロマトグラフィーにかけた。これは、4.5gの粗生成物を供し、それをヘ プタンから再結晶化して4.2g(33%)の1−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベ ンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−5−イル)ピペラジンを供した。 先のステップからのピペラジン(1.0g、3.6mmol)、2−クロロ酢酸エチル(0.5 g、4.0mmol)、及び炭酸カリウム(0.5g、4mmol)をアセトニトリル(50ml)に 懸濁し、50℃で4時間、反応させた。その粗反応混合物を、最初にジクロロメタ ン(50ml)で、次にジクロロメタン/メタノール=9:1(250ml)で溶出するこ とによりシリカゲル(30g)でのカラムクロマトグラフィーにかけた。これは、 1.05g(73%)の2−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シ クロヘプテン−5−イル)ピペラジン−1−イル)酢酸エチルエステルを供した 。 先のステップからのエステル(1.05g、2.9mmol)、水酸化ナトリウム(0.8g、2 0mmol)及び水(2ml)をエタノール(50ml)に溶かし、50℃で2時間、反応させ た。室温まで冷やした後、水(150ml)を加え、その反応混合物を、1N塩酸でpH 2に調節し、ジクロロメタンで抽出した(3×50ml)。その組み合わせた有機抽 出物を乾燥させ(MgSO4)、真空下で濃縮した。生じた油をアセトンではぎとり( 2×20ml)、ジクロロメタン(20ml)に溶かし、石油エーテルで沈殿させた。生 じた固体を真空下で24時間、乾燥させてタイトル化合物(0.56g、57%)を残し た。 HPLC保持時間=17.55分(5μm C18.4×250mmカラム、室温で30分、0.1%ト リフルオロ酢酸/アセトニトリル及び0.1%トリフルオロ酢酸/水の20〜80%勾 配で溶出)。 実施例2 3−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イル)ピペラジン−1−イル)プロピオン酸ヒドロクロライド 1−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−5−イ ル)ピペラジン(実施例1に記載の通り調製、1.0g、3.6mmol)、3−ブロモプロ ピオン酸エチル(0.71g、3.9mmol)、及び炭酸カリウム(0.5g、4mmol)をアセト ニトリル(50ml)に懸濁し、50℃で4時間、反応させた。その粗反応混合物を、 最初にジクロロメタン(50ml)で、次にジクロロメタン/メタノール=9:1(2 50ml)で溶出することによりシリカゲル(30g)でのカラムクロマトグラフィー にかけた。これは、1.15g(84%)の3−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジ ベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−5−イル)ピペラジン−1−イル)プロピオ ン酸エチルエステルを供した。 先のステップからのエステル(1.15g、3.0mmol)、水酸化ナトリウム(0.8g、2 0mmol)及び水(2ml)をエタノール(50ml)に溶か し、50℃で2時間、反応させた。室温まで冷やした後、水(150ml)を加え、その 反応混合物を1N塩酸でpH2に調節し、ジクロロメタンで抽出した(3×50ml) 。その組み合わせた抽出液を乾燥させ(MgSO4)、真空下で濃縮した。生じた油を アセトンではぎとり(2×20ml)、アセトンから再び沈殿させ、そして真空下で 24時間、乾燥させてアモルファス固体としてタイトル化合物(0.80g、69%)を 残した。 計算値(C22H26N2O2,HCl): C,68.55%;H,7.05%;N,7.27%;測定値: C,68.29%;H,7.03%;N,7.24%。 実施例3 4−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イル)ピペラジン−1−イル)酪酸ヒドロクロライド 1−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−5−イ ル)ピペラジン(実施例1に記載の通りに調製、1.0g、3.6mmol)、4−ブロモブ チル酸エチル(0.76g、3.9mmol)、及び炭酸カリウム(0.5g、4mmol)をアセトニ トリル(50ml)に懸濁し、50℃で3時間、反応させた。その粗混合物を、最初に ジクロロ メタン(50ml)、次にジクロロメタン/メタノール=9:1(250ml)で溶出す ることにより、シリカゲル(30g)でのカラムクロマトグラフィーにかけた。こ れは、1.2g(85%)の4−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a, d〕シクロ−ヘプテン−5−イル)ピペラジン−1−イル)酪酸エチルエステル を供した。 先のステップからのエステル(1.2g、 3.0mmol)、水酸化ナトリウム(0.8g、2 0mmol)及び水(2ml)をエタノール(50ml)に溶かし、50℃で3時間、反応させ た。室温まで冷やした後、水(150ml)を加え、その反応混合物を1N塩酸でpH2 に調節し、ジクロロメタンで抽出した(3×50ml)。その組み合わせた有機抽出液 を乾燥させ(MgSO4)、真空下で濃縮した。生じた油をアセトンではぎとり(2 ×20ml)、アセトン(20ml)で洗い、真空下で24時間、乾燥させてアモルファス 固体としてタイトル化合物(0.93g、77%)を残した。 計算値(C23H28N2O2,HCl): C,68.80%;H,7.33%;N,6.89%;測定値: C,68.90%;H,7.29%;N,6.99%。 実施例4 5−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イル)ピペラジン−1−イル)ペンタン酸ヒドロ クロライド 1−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−5−イ ル)ピペラジン(1.0g、3.6mmol)、メチル5−ブロモバレレート(0.80g、4.0mm ol)、及び炭酸カリウム(0.5g、4mmol)をアセトニトリル(50ml)に懸濁し、50 ℃で4時間、反応させた。その粗反応混合物を、最初にジクロロメタン(50ml) で、次にジクロロメタン/メタノール=9:1(250ml)で溶出することによりシ リカゲル(30g)でのカラムクロマトグラフィーにかけた。これは、1.2g(77 %)の5−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテ ン−5−イル)−ピペラジン−1−イル)−ペンタン酸メチルエステルを供した 。 先のステップからのエステル(1.2g、3.0mmol)、水酸化ナトリウム(0.8g、20 mmol)及び水(2ml)をエタノールに溶かし、50℃で3時間、反応させた。室温 まで冷やした後、水(150ml)を加え、その反応混合物を、1Nの塩酸でpH2に調 節し、ジクロロメタンで抽出した(3×50ml)。その組み合わせた有機抽出物を 乾燥させ(MgSO4)、真空下で濃縮した。生じた油をアセトンではぎとり(2×20 ml)、アセトン(20ml)で洗い、真空下で24時間、乾燥させてアモ ルファス固体としてタイトル化合物(1.02g、80%)を残した。 HPLC保持時間=17.55分(5μm C18.4×250mmカラム、室温で30分、0.1%ト リフルオロ酢酸/アセトニトリル及び0.1%トリフルオロ酢酸/水の20〜80%勾 配で溶出)。 実施例5 1−(3−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリ デン)−1−ピペリジニル)−1−プロピル)−3−ピペリジンカルボン酸ジヒ ドロクロライド 2−ブタノン(60ml)中の4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピ ン−11−イリデン)ピペリジン(5.86g、20mmol、Ger.Offen 2 423 721に記載 されるのと同様に調製)の溶液に、炭酸カリウム(4.2g、30mmol)及び3−ブロ モ−1−プロピルテトラヒドロ−2−ピラニルエーテル(5.75g、25.8mmol)を 加え、その反応混合物を20時間、還流温度に加熱した。室温まで冷やした後、そ の混合物をろ過し、そのろ液をエバポレートした。その残留物をメタノール(60 ml)及び5N塩酸(20ml)の混合物に溶かした。その 溶液を15分、還流温度に加熱し、メタノールを蒸留して除き、そして水(100ml) 、次に5N水酸化ナトリウム(40ml)を加えた。その混合物をベンゼンで抽出し 、その有機抽出液を乾燥させ(K2CO3)、ろ過し、そしてその溶媒を真空下でエバ ポレートした。その残留物を、溶離液として酢酸エチルを用いてシリカゲル(50 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製した。これは、油として6.3g(9 0%)の4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン) −1−ピペリジンプロパノールを供した。 TLC:Rf=0.35(SiO2:クロロホルム/エタノール/水酸化アンモニウム= 20:1:0.1) 上述のアルコール(5.8g、16.5mmol)を、ベンゼン(60ml)に溶かし、トリエ チルアミン(5ml)及びメタンスルホニルクロライド(2.25g、19.6mmol)を加 え、その反応混合物を5時間、撹拌した。8日間、放置した後、水(100ml)を加 え、その相を分離した。その有機相を乾燥させ(MgSO4)、その溶媒を真空下でエ バポレートした。その残留物(2.25g)を2−ブタノン(50ml)に溶かし、(R )−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステルタートレート(1.6g、5.3mmol)及 び炭酸カリウム(3.0g、21.7mmol)を加え、その混合物を還流温度で20時間、加 熱した。ろ過した後、溶媒を、真空下でのエバポレーションにより除去した。そ の残留物を、溶離液としてエタノールを用いてシリカゲル(40g)でのカラムク ロマトグラフィーにより精製した。これは、油として1.7g(22%)の1−(3 −(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕−チエピン−11−イリデン)− 1−ピペリジニル)−1−プロピル)−3−ピペリジンカルボン酸エチルエステ ルを供した。 TLC:Rf=0.22(SiO2:クロロホルム/エタノール/水酸化アンモニウム= 20:3:0.1) 上述のエステル(0.86g、1.8mmol)をエタノール(30ml)に溶かし、5N水酸 化ナトリウム(2ml)を加えた。その混合物を40℃で24時間、撹拌し、エタノー ルを真空下でエバポレートして、その残留物を水に溶かした。酢酸(2ml)を加 え、その混合物をジクロロメタン(50ml)で抽出した。乾燥させた(MgSO4)後、 その溶媒を真空下でエバポレートした。その残留物をジエチルエーテルで粉状に してアモルファス固体として0.42g(52%)のタイトル化合物を供した。対応す るジヒドロクロライドを、その塩基をアセトン(5ml)に溶かし、その混合物を ジエチルエーテル中の塩化水素で処理することにより調製した。エーテル(20ml )での希釈、ろ過及び乾燥の後、ジヒドロクロライドを得た。 M.p.245-255℃(分解) 計算値(C28H34N2O2S,2HCl,0.25H2O): C,62.79%;H,6.78%;Cl,13.24%;N,5.23%;S,5.99%;測定値: C,62.33%;H,6.84%;Cl,11.99%;N,4.96%;S,6.38%。 実施例6 (R)−1−(2−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン− 11−イリデン)ピペリジン−1−イル)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸ジ ヒドロクロライド 4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン)ピペリ ジンヒドロクロライド(5.98g、18.1mmol)、2−ブロモエタノール(2.75g、 22mmol)、炭酸カリウム(6.0g、43.5mmol)及びアセトン(100ml)の混合物を撹拌 し、還流温度で8時間、加熱した。その混合物をろ過し、そのろ液を真空下でエ バポレートした。その残留物を、溶離液としてクロロホルム及びエタノール(10 :1)の混合物を用いてシリカゲル(40g)でのカラムクロマトグラフィーによ り精製した。これは、油として、1.6g(34%)の4−(6,11−ジヒドロジベ ンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン)−1−ピペリジンエタノールを供した 。 TLC:Rf=0.31(SiO2:クロロホルム/エタノール/アンモニア=20:1: 0.05) 上述のアルコール(1.6g、4.74mmol)をベンゼン(30ml)に溶かし、トリエチ ルアミン(3ml)を加えた。メタンスルホニルクロライド(0.8g、7mmol)を加 え、その混合物を2時間、撹拌した。水(50ml)を加え、その相を分離した。そ の有機相を乾燥させ(MgSO4)、その溶媒を真空下でエバポレートして、残留物を 供し、それをN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)に溶かした。(R)−3− ピペリジンカルボン酸エチルエステルタートレート(1.6g、5.2mmol)及び炭酸カ リウム(1.5g、10.8mmol)を加え、その混合物を100℃に11時間、加熱した。ベン ゼン(100ml)及び水(100ml)を加え、その相を分離した。その有機相を乾燥させ(K2 CO3)、その溶媒を真空下でエバポレートした。その残留物を、溶離液として最 初に酢酸エチル、次にエタノールを用いてのシリカゲル(20g)でのカラムクロ マトグラフィーにより精製した。これは、油として、1.3g(58%)の(R)− 1−(2−4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン )ピペリジン−1−イル)エチル) −3−ピペリジンカルボン酸エステルを供した。 TLC:Rf=0.20(SiO2:クロロホルム/エタノール/アンモニア=20:3: 0.05)。 上述のエステル(1.3g、2.7mmol)をエタノール(20ml)に溶かし、5N水酸化 ナトリウム(2ml)を加えた。その混合物を室温で72時間、撹拌し、エタノール を真空下でエバポレートして、水(40ml)を加えた。その混合物をジエチルエー テル(40ml)で抽出し、その相を分離した。酢酸(2ml)をその水層に加え、そ の混合物をジクロロメタン(50ml)で抽出した。その有機相を乾燥させ(MgSO4) 、溶媒を真空下でエバポレートした。その残留物をアセトンに溶かし、ジエチル エーテル中の塩化水素で中和した。その沈殿をろ過して除き、エタノール、アセ トン及びジエチルエーテルの混合物から結晶化して0.47g(30%)のタイトル化 合物を固体として供した。 M.p.127−130℃ 計算値(C27H32N2O2S,2HCl,H2O,0.5CH3COCH3): C,60.20%;H,6.91%;N,4.93%;S,5.64%;測定値: C,60.11%;H,6.78%;N,4.91%;S,5.55%。 実施例7 3−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン) −1−ピペリジン)プロピオン酸ヒドロクロライド エタノール(50ml)中の4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b, e〕チエピン−11−イリデン)ピペリジン(4.0g、0.0136mol、Ger.Offen 2 423 721に記載されるのと同様に調製)及びアクリル酸エチル(2.45g、0.0245mol)の 混合物を70℃で2時間、加熱した。その揮発性材料を真空下でエバポレートし、 その残留物(5.0g)をエタノール(25ml)に溶かし、エタノール中のシュウ酸の 溶液で中和した。ジエチルエーテル(30ml)を加え、その沈殿したシュウ酸水素 をろ過して除き、ジエチルエーテルで洗い、エタノール及びエーテルの混合物か ら結晶化した。ろ過及び乾燥の後、これは、5.6g(91%)の3−(4−(6,11 −ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン)−1−ピペリジン)プ ロピオン酸エチルエステル水素オキサレートを供した。 3−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン) −1−ピペリジン)プロピオン酸エチルエステル(上述のシュウ酸水素塩から遊 離、3.0g、0.0076mol)の混合物をエタノール(40ml)に溶かし、4N水酸化ナ トリウム(10ml)を加えた。その反応混合物を室温で10時間、撹拌し;次にジク ロロメタン(300ml)に注ぎ、濃塩酸で酸性にした。そのジクロロメタン層を分離 し、乾燥させ(MgSO4)、真空下でエバポレートした。その油状残留物をアセトン で再び2回、エバポレートし、熱したアセトンで粉状にしてアモルファス固体と して2.3g(75%)のタイトル化合物を供した。 M.p.176-186℃(分解) 計算値(C22H23NO2S,HCl,0.25H2O): C,65.01%;H,6.08%;Cl,8.72%;N,3.45%;S,7.89%;測定値: C,65.13%;H,6.13%;Cl,8.62%;N,3.46%;S,7.92%。実施例8 2−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン) −1−ピペリジニル)酢酸ヒドロクロライド N,N−ジメチルホルムアミド(36ml)中の4−(6,11−ジヒドロジベンゾ 〔b,e〕チエピン−11−イリデン)ピペリジン(8.66g、0.0295mol)の溶液に 、ブロモ酢酸エチル(4.93g、0.0295mol)及び炭酸カリウム(9.75g、0.0885mol) を加え、その反応混合物を63〜66℃に、4.5時間、加熱した。水(250ml)、次にベ ンゼン(150ml)を加えた。その相を分離し、その有機相を水で洗い(3×50ml) 、乾燥させた(MgSO4)。真空下でのエバポレーションの後、その残留物を、溶離 液としてベンゼン並びにベンゼン及びクロロホルムの混合物(1:1)を用いて シリカゲル(140g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製した。これは、油 として3.26g(29%)の2−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエ ピン−11−イリデン)−ピペリジン−1−イル)酢酸エチルエステルを供した。 TLC:Rf=0.48(SiO2:アンモニア/エタノール=20:1で飽和したクロロ ホルム) エタノール(70ml)中の上述のエステル(3.26g、0.00859mol)の溶液に、4 N水酸化ナトリウム(10ml)を加え、その反応混合物を室温で一晩、撹拌した。 濃塩酸(4.8ml)及びジクロロメタン(480ml)を加え、その反応混合物を十分に振と うした。その相を分離し 、その有機層を乾燥させて(MgSO4)、真空下でエバポレートした。 この後に再び溶かし、アセトンからエバポレートした(2×100ml)。その残留 物を沸騰中のアセトン(300ml)と撹拌し、冷却して、その沈殿をろ過して2.44g (71.5%)のタイトル化合物を固体として供した。 M.p.170−175℃。 計算値(C21H21NO2S,HCl,0.5H2O): C,63.54%;H,5.84%;N,3.53%;Cl,8.93%;S,8.08%;測定値: C,63.25%;H,5.67%;N,3.62%;Cl,9.14%;S,8.04%。 実施例9 4−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン) −1−ピペリジニル)酪酸アセテート 4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン)ピペリ ジンヒドロクロライド(4.35g、13.2mmol)、4−クロロ酪酸エチルエステル(3 .4g、24.2mmol)、炭酸カリウム(4.0g、29mmol)、ヨウ化カリウム(1g)及び アセトン(100ml)の混合物を撹拌し、還流温度に14時間、加熱した。その混合物 をろ過し、そのろ液を真空下でエバポレートして残留物を供し、それを溶離液と してクロロホルムを用いるシリカゲル(50g)でのクロマトグラフィーにより精 製した。これは、油として2.85gの4−(4−(6 ,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン)ピペリジン)−酪 酸エチルエステルを供した。 TLC:Rf=0.55(SiO2:ベンゼン/ジエチルエーテル/エタノール=10:10 :2) 上述のエステル(2.85g、7mmol)をエタノール(50ml)に溶かし、5N水酸 化ナトリウム(3ml)を加えた。その混合物を室温で20時間、撹拌し、エタノー ルを真空下でエバポレートし、水(40ml)を加えた。その混合物をジエチルエー テル(40ml)で抽出し、その相を分離した。その水性相に酢酸(3ml)を加え、 その混合物をジクロロメタン(50ml)で抽出した。その有機相を乾燥させ(MgSO4 )、その溶媒を真空下でエバポレートした。その残留物をジエチルエーテルで粉 状にし、その沈殿をろ過して除き、乾燥させて2.0g(62%)のタイトル化合物 をアモルファス固体として供した。 計算値(C23H25NO2S,CH3COOH): C,68.31%;H,6.65%;N,3.19%;S,7.29%;測定値: C,68.36%;H,6.77%;N,3.12%;S,7.39%。 実施例10 3−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イリデン)−1−ピペリジン)プロピオン酸ヒドロクロライド エタノール(50ml)中の4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベン ゾ〔a,d〕シクロヘプテン−5−イリデン)ピペリジン(2.75g、0.01mol)及 びアクリル酸エチル(2.0g、0.02mol)の混合物を70℃で2時間、加熱した。揮発 性化合物を真空下でエバポレートし、その残留物(4.4g)をジエチルエーテル(5 0ml)に溶かし、その混合物をエタノール(8ml)中のシュウ酸(1.26g)の溶 液で中和した。その沈殿したシュウ酸水素化物をろ過して除き、ジエチルエーテ ルで洗い、エタノール及びエーテルの混合物から結晶化した。ろ過及び乾燥後、 これは、3.9g(89%)の3−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a, d〕シクロヘプテン−5−イリデン)−1−ピペリジン)プロピオン酸エチルエ ステル水素オキサレートを供した。 3−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプト−5 −イリデン)−1−ピペリジン)プロピオン酸エチルエステル(上述のシュウ酸 水素から遊離したもの、3.1g、0.00826mol)をエタノール(20ml)に溶かし、 4N水酸化ナトリウム(6ml)を加えた。その反応混合物を室温で10時間、撹拌 し、次にジクロロメタン(300ml)に注ぎ、濃塩酸でpH=1に酸性化した。そのジ クロロメタン層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、真空下でエバポレートした。その 油状の残留物を再びアセトンで2回、エバポレートし、次に熱したアセトンで粉 状にした。これは、2.55g(80%)のタイトル化合物を個体として供した。 M.p.203−205℃。 計算値(C23H25NO2,HCl): C,71.96%;H,6.83%;Cl,9.23;N,3.65%;測定値: C,71.57%;H,7.00%;Cl,9.01;N,3.73%。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年6月9日(1999.6.9) 【補正内容】 明細書 EP 451772及びEP 406739並びにChem.Pharm.Bull.42,2285(1994)は、抗ヒス タミン及び抗アレルギー活性を有する(ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−5 −イリデン)ピペリジン誘導体及び関連化合物を開示する。更に、DE 2256392に おいては、9−(4−ピペリジリデン)チオキサンテンの誘導体の調製がクレー ムされる。該化合物は、睡眠障害及び筋けいれんの治療のために役立つものとし て記述される。 請求の範囲 1.式I: (式中、R1及びR2は、独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、ヒド ロキシ、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであり; Xは、オルト−フェニレン、−O−,−S−,−C(R6R7)−,CH2CH2−,−CH =CH−CH2−,−CH2−CH=CH−,−CH2−(C=O)−,−(C=O)−CH2−,−CH2CH2 CH2−,−CH=CH−,−N(R8)−(C=O)−,−(C=O)−N(R8)−,−O−CH2−,− CH2−O−,−OCH2O−,−S−CH2−,−CH2−S−,−(CH2)N(R8)−,−N(R8)( CH2)−,−N(CH3)SO2−,−SO2N(CH3)−,−CH(R10)CH2−,−CH2CH(R10)−,− (C=O)−,−N(R9)−又は−(S=O)−であり、ここでR6,R7,R8及びR9は、 独立して、水素又はC1-6−アルキルであり、R10はC1-6−アルキル又はフェニ ルであり; Yは、C又はNであり; mは、1,2,3,4,5又は6であり;そして Zは、−COOR3又は であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルであり、 但し、R1及びR2が水素であり;Xが−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH −,−O−CH2−,−CH2−O−,−S−CH2−又 が1,2,3,4,5又は6である場合、Zは−COOR3(式中、R3はH又はC1-6 アルキルである)ではなく;又は R1及びR2の一方が独立して、水素、塩素、臭素、フッ素、トリフルオロメチ ル、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであ が1,2,3又は4である場合、Zは−COOR3(式中、R3はH又はC1-6−アルキ ルである)ではない) の化合物又はその医薬として許容される塩。 2.式Ia:(式中、R1及びR2は、独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、ヒド ロキシ、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであり; Xは、オルト−フェニレン、−O−,−S−,−C(R6R7)−,CH2CH2−,−CH =CH−CH2−,−CH2−CH=CH−,−CH2−(C=O)−,−(C=O)−CH2−,−CH2CH2 CH2−,−CH=CH−,−N(R8)−(C=O)−,−(C=O)−N(R8)−,−O−CH2−,− CH2−O−,−OCH2O−,−S−CH2−,−CH2−S−,−(CH2)N(R8)−,−N(R8)( CH2)−,−N(CH3)SO2−,−SO2N(CH3)−,−CH(R10)CH2−,CH2CH(R10)−,−(C =O)−,−N(R9)一又は−(S=O)−であり、ここでR6,R7,R8及びR9は、独 立して、水素又はC1-6−アルキルであり、R10はC1-6−アルキル又はフェニル であり; YはC又はNであり; mは、1,2,3,4,5又は6であり;そして Zは−COOR3(式中、R3は、H又はC1-6−アルキルであり、 但し、R1及びR2が水素であり;Xが−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH −,−O−CH2−,−CH2−O−,−S−CH2−又 が1,2,3,4,5又は6である場合、Zは−COOR3(式中、R3はH又はC1-6 アルキルである)ではなく;又は R1及びR2の一方が独立して、水素、塩素、臭素、フッ素、トリフルオロメチ ル、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであ が1,2,3又は4である場合、Zは−COOR3(式中、R3はH又はC1-6−アルキ ルである)ではない) の請求項1に記載の化合物又はその医薬として許容される塩。 3.R1及びR2が、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル又はC1-6−アルキ ル、好ましくは水素から選択されることを特徴とす る先の請求項のいずれか一に記載の化合物。 4.mが、1,2,3又は4であることを特徴とする先の請求項のいずれか一 に記載の化合物。 5.Xが、−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,CH2−O−,−OC H2O−,−S−CH2−又は−CH2−S−から選択されることを特徴とする先の請求 項のいずれか一に記載の化合物。 6.Xが−CH2CH2−であることを特徴とする先の請求項のいずれか一に記載の 化合物。 7.YがNであることを特徴とする先の請求項のいずれか一に記載の化合物。 8.Zが−COOHであることを特徴とする先の請求項のいずれか一に記載の化合 物。 9.Xが−S−CH2−又は−CH2−S−であることを特徴とする請求項1〜5の いずれか一に記載の化合物。 項1〜5又は9のいずれか一に記載の化合物。 11.Zがであり、ここでR3はHであることを特徴とする請求項1〜5又は9〜10のいず れか一に記載の化合物。 12.次の化合物: 2−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イル)ピペラジン−1−イル)酢酸、 3−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イル)ピペラジン−1−イル)プロピオン酸、 4−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イル)ピペラジン−1−イル)酪酸、 5−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イル)ピペラジン−1−イル)ペンタン酸、 又はそれらの医薬として許容される塩から選択される請求項1〜8のいずれかに 記載の化合物。 13.次の化合物: 1−(3−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリ デン)−1−ピペリジニル)−1−プロピル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン− 11−イリデン)ピペリジン−1−イル)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 又はそれらの医薬として許容される塩 から選択される請求項1〜5及び9〜11のいずれかに記載の化合物。 14.請求項1に記載の式Iの化合物を調製する方法であって、 a)式II: (式中、R1,R2及びXは先に定義される通りであり、Wは適切な脱離基、例え ばハロゲン、p−トルエンスルホネート又はメシレートである)の化合物を、式 III: (式中、R4は水素、適切なN−保護基、−(CH2)m−CO2R3又は であり、ここでm及びR3は先に定義される通りである) の化合物と反応させて式Iの化合物を形成するか、又は b)式:IV: (式中、R1,R2及びXは先に定義される通りである)の化合物を、式V: Hal(CH2)m−Z (V) (式中、Halはハロゲンであり、Zは−COOR3又は であり、ここでR3及びmは先に定義される通りである) の化合物と反応させて式Iの化合物を形成することを特徴とする方法。 15.請求項2に記載の式Iaの化合物を調製する方法であって、 a)式II: (式中、R1,R2及びXは先に定義される通りであり、Wは適切な脱離基、例え ばハロゲン、p−トルエンスルホネート又はメシレートである)の化合物を、式 III: (式中、R4は水素、適切なN−保護基、又は−(CH2)m−COOR3であり、ここでm 及びR3は先に定義される通りである) の化合物と反応させて式Iaの化合物を形成するか、又は b)式:IV: (式中、R1,R2及びXは先に定義される通りである)の化合物を、式V: Hal(CH2)m−CO2R3 (V) (式中、Halはハロゲンであり、R3及びmは先に定義される通りである) の化合物と反応させて式Iaの化合物を形成することを特徴とする 方法。 16.医薬として許容される担体又は希釈剤と一緒に、請求項1〜13のいずれか に記載の化合物を活性成分として含む医薬組成物。 17.神経原性の炎症を治療するために適した医薬組成物であって、医薬として 許容される担体又は希釈剤と一緒に、有効量の請求項1〜13のいずれかに記載の 化合物を含む医薬組成物。 18.神経障害を治療するために適した医薬組成物であって、医薬として許容さ れる担体又は希釈剤と一緒に、有効量の請求項1〜13のいずれかに記載の化合物 を含む医薬組成物。 19.慢性関節リウマチを治療するために適した医薬組成物であって、医薬とし て許容される担体又は希釈剤と一緒に、有効量の請求項1〜13のいずれかに記載 の化合物を含む医薬組成物。 20.インスリン抵抗性を治療するために適した医薬組成物であって、医薬とし て許容される担体又は希釈剤と一緒に、有効量の請求項1〜13のいずれかに記載 の化合物を含む医薬組成物。 21.インスリン非依存性真性糖尿病を治療するために適した医薬組成物であっ て、医薬として許容される担体又は希釈剤と一緒に、有効量の請求項1〜13のい ずれかに記載の化合物を含む医薬組成物。 22.単位投与量当り0.5mg〜1000mgの請求項1〜13のいずれかに記載の化合物 を含む、請求項16,17,18,19,20、又は21のいずれかに記載の医薬組成物。 23.治療の必要な被検体においてインスリン抵抗性を治療する方法であって、 該被検体に、有効量の請求項1〜13のいずれかに記載の化合物を投与することを 含む方法。 24.治療の必要な被検体においてインスリン抵抗性を治療する方法であって、 該被検体に、請求項23に記載の医薬組成物を投与する ことを含む方法。 25.神経原性の炎症の治療のための医薬組成物を調製するための請求項1〜13 のいずれかに記載の化合物の使用。 26.神経障害の治療のための医薬組成物を調製するための請求項1〜13のいず れかに記載の化合物の使用。 27.慢性関節リウマチの治療のための医薬組成物を調製するための請求項1〜 13のいずれかに記載の化合物の使用。 28.インスリン抵抗性の治療のための医薬組成物を調製するための請求項1〜 13のいずれかに記載の化合物の使用。 29.インスリン非依存性真性糖尿病の治療のための医薬組成物を調製するため の請求項1〜13のいずれかに記載の化合物の使用。 30.神経原性の炎症を治療するための医薬組成物を調製するための、式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルであるか、又は R1及びR2の一方は独立して、水素、塩素、臭素、フッ素、トリフルオロメチ ル、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであ は1,2,3又は4であり、そしてZは−COOR3(式中、R3はH又はC1-6−アル キルである)である) の化合物、又はその医薬として許容される塩の使用。 31.神経障害を治療するための医薬組成物を調製するための、式I:(式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルであるか、又は R1及びR2の一方は独立して、水素、塩素、臭素、フッ素、トリフルオロメチ ル、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであ は1,2,3又は4であり、そしてZは−COOR3(式中、R3はH又はC1-6−アル キルである)である) の化合物、又はその医薬として許容される塩の使用。 32.慢性関節リウマチを治療するための医薬組成物を調製するための、式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルであるか、又は R1及びR2の一方は独立して、水素、塩素、臭素、フッ素、トリフルオロメチ ル、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであ は1,2,3又は4であり、そしてZは−COOR3(式中、R3はH又はC1-6−アル キルである)である) の化合物、又はその医薬として許容される塩の使用。 33.血中グルコースを減少させるための医薬組成物を調製するための、式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルであるか、又は R1及びR2の一方は独立して、水素、塩素、臭素、フッ素、トリフルオロメチ ル、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであ は1,2,3又は4であり、そしてZは−COOR3(式中、R3はH又はC1-6−アル キルである)である) の化合物、又はその医薬として許容される塩の使用。 34.インスリン抵抗性を治療するための医薬組成物を調製するための、式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルであるか、又は R1及びR2の一方は独立して、水素、塩素、臭素、フッ素、トリフルオロメチ ル、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであ は1,2,3又は4であり、そしてZは−COOR3(式中、R3はH又はC1-6−アル キルである)である) の化合物、又はその医薬として許容される塩の使用。 35.インスリン非依存性真性糖尿病(NIDDM)を治療するための医薬組成物を調 製するための、式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルであるか、又は R1及びR2の一方は独立して、水素、塩素、臭素、フッ素、トリフルオロメチ ル、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであ は1,2,3又は4であり、そしてZは−COOR3(式中、R3はH又はC1-6−アル キルである)である) の化合物、又はその医薬として許容される塩の使用。 36.Xが、−CH。2CH2−,−S−CH2−又は−CH2−S−であることを特徴とす る請求項30〜35のいずれか一に記載の使用。 37.mが1,2又は3であることを特徴とする請求項30〜36のいずれかに記載 の使用。 38.R3がHであることを特徴とする請求項30〜37のいずれかに記載の使用。 39.前記化合物が、 3−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン) −1−ピペリジン)プロピオン酸、 2−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン) −1−ピペリジニル)酢酸、 4−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン) −1−ピペリジニル)酪酸、 3−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イリデン)−1−ピペリジン)プロピオン酸、 又はそれらの医薬として許容される塩 から選択されることを特徴とする請求項30〜38のいずれかに記載の使用。 40.前記化合物を、単位投与量当り0.5〜1000mgの化合物の範囲で投与するこ とを特徴とする請求項30〜39のいずれかに記載の使用。 41.治療の必要な被検体において、神経原性の炎症を治療するための方法であ って、該被検体に、有効量の式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルであるか、又は R1及びR2の一方は独立して、水素、塩素、臭素、フッ素、トリフルオロメチ ル、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであ は1,2,3又は4であり、そしてZは−COOR3(式中、R3はH又はC1-6−アル キルである)である) の化合物、又はその医薬として許容される塩を投与することを含む方法。 42.治療の必要な被検体において、神経障害を治療するための方法であって、 該被検体に、有効量の式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルであるか、又は R1及びR2の一方は独立して、水素、塩素、臭素、フッ素、ト リフルオロメチル、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであ は1,2,3又は4であり、そしてZは−COOR3(式中、R3はH又はC1-6−アル キルである)である) の化合物、又はその医薬として許容される塩を投与することを含む方法。 43.治療の必要な被検体において、慢性関節リウマチを治療するための方法で あって、該被検体に、有効量の式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルであるか、又は R1及びR2の一方は独立して、水素、塩素、臭素、フッ素、トリフルオロメチ ル、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであ は1,2,3又は4であり、そしてZは−COOR3(式中、R3はH又はC1-6−アル キルである)である) の化合物、又はその医薬として許容される塩を投与することを含む方法。 44.治療の必要な被検体において、血中グルコースを減少させるための方法で あって、該被検体に、有効量の式I:(式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルであるか、又は R1及びR2の一方は独立して、水素、塩素、臭素、フッ素、トリフルオロメチ ル、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであ は1,2,3又は4であり、そしてZは−COOR3(式中、R3はH又はC1-6−アル キルである)である) の化合物、又はその医薬として許容される塩を投与することを含む方法。 45.治療の必要な被検体において、インスリン抵抗性を治療するための方法で あって、該被検体に、有効量の式I:(式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルであるか、又は R1及びR2の一方は独立して、水素、塩素、臭素、フッ素、トリフルオロメチ ル、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであ は1,2,3又は4であり、そしてZは−COOR3(式中、R3はH又はC1-6−アル キルである)である) の化合物、又はその医薬として許容される塩を投与することを含む方法。 46.治療の必要な被検体において、インスリン非依存性真性糖尿病(NIDDM)を 治療するための方法であって、該被検体に、有効量の式I:(式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルであるか、又は R1及びR2の一方は独立して、水素、塩素、臭素、フッ素、トリフルオロメチ ル、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであ は1,2,3又は4であり、そしてZは−COOR3(式中、R3はH又はC1-6−アル キルである)である) の化合物、又はその医薬として許容される塩を投与することを含む方法。 47.Xが、−CH2CH2−,−S−CH2−又は−CH2−S−であることを特徴とする 請求項41〜46のいずれか一に記載の方法。 48.mが1,2又は3であることを特徴とする請求項41〜47のいずれかに記載 の方法。 49.R3がHであることを特徴とする請求項41〜48のいずれかに記載の方法。 50.前記化合物が、 3−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン) −1−ピペリジン)プロピオン酸、 2−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン) −1−ピペリジニル)酢酸、 4−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン) −1−ピペリジニル)酪酸、 3−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イリデン)−1−ピペリジン)プロピオン酸、 又はそれらの医薬として許容される塩 から選択されることを特徴とする請求項41〜49のいずれかに記載の方法。 51.前記化合物を、単位投与量当り0.5〜1000mgの化合物の範囲で投与するこ とを特徴とする請求項41〜50のいずれかに記載の方法。 52.本明細書に記載されるいずれかの新規な特徴又は特徴の組合せ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 3/10 A61P 3/10 19/02 19/02 25/00 25/00 29/00 29/00 101 101 C07D 219/10 C07D 219/10 223/20 223/20 295/14 295/14 A 311/80 311/80 313/12 313/12 335/10 335/10 337/12 337/12 401/04 401/04 405/04 405/04 409/04 409/04 409/14 409/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 ホールウェイ,ロルフ デンマーク国,デーコー―3490 クビスト ガールト,ニュボバイ 6 (72)発明者 オルセン,ウーフェ バン デンマーク国,デーコー―2625 バレンス ベク,ホルスブレト 111 (72)発明者 フィッシャー,エリク デンマーク国,デーコー―2300 コペンハ ーゲン エス,3.テーベー.,ロンダル スガート 3 (72)発明者 ポリフカ,ヅデネク チェッコ国,ツェーゼット―150 00 プ ラハ 5,ツボロフスカ 23 (72)発明者 シンデラー,カレル チェッコ国,ツェーゼット―140 00 プ ラハ 4,オルブラエートバ 50

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式I: (式中、R1及びR2は、独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、ヒド ロキシ、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであり; Xは、オルト−フェニレン、−O−,−S−,−C(R6R7)−,−CH2CH2−,−C H=CH−CH2−,−CH2−CH=CH−,−CH2−(C=O)−,−(C=O)−CH2−,−CH2CH2 CH2−,−CH=CH−,−N(R8)−(C=O)−,−(C=O)−N(R8)−,−O−CH2−, −CH2−O−,−OCH2O−,−S−CH2−,−CH2−S−,−(CH2)N(R8)−,−N(R8 )(CH2)−,−N(CH3)SO2−,−SO2N(CH3)−,−CH(R10)CH2−,−CH2CH(R10)−, −(C=O)−,−N(R9)−又は−(S=O)−であり、ここでR6,R7,R8及びR9は 、独立して、水素又はC1-6−アルキルであり、R10はC1-6−アルキル又はフェ ニルであり; Yは、C又はNであり; mは、1,2,3,4,5又は6であり;そして Zは、−COOR3又は であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルである) の化合物又はその医薬として許容される塩。 2.式Ia: (式中、R1及びR2は、独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、ヒド ロキシ、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであり; Xは、オルト−フェニレン、−O−,−S−,−C(R6R7)−,CH2CH2−,−CH =CH−CH2−,−CH2−CH=CH-,−CH2−(C=O)−,−(C=O)−CH2−,−CH2CH2C H2−,−CH=CH−,−N(R8)−(C=O)−,−(C=O)−N(R8)−,−O−CH2−,−C H2−O−,−OCH2O−,−S−CH2−,−CH2−S−,−(CH2)N(R8)−,−N(R8)(C H2)−,−N(CH3)SO2−,−SO2N(CH3)−,−CH(R10)CH2−,−CH2CH(R10)−,−( C=O)−,−N(R9)−又は−(S=O)−であり、ここでR6,R7,R8及びR9は、独 立して、水素又はC1-6−アルキルであり、R10はC1-6−アルキル又はフェニル であり; YはC又はNであり; mは、1,2,3,4,5又は6であり;そして R3は、H又はC1-6−アルキルである) の化合物又はその医薬として許容される塩。 3.式I:(式中、R1及びR2は、独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、ヒド ロキシ、C1-6−アルキル又はC1-6−アルコキシであり; Xは、オルト−フェニレン、−O−,−S−,−C(R6R7)−,−CH2CH2−,−C H=CH−CH2−,−CH2−CH=CH−,−CH2−(C=O)−,−(C=O)−CH2−,−CH2CH2 CH2−,−CH=CH−,−N(R8)−(C=O)−,−(C=O)−N(R8)−,−O−CH2−,− CH2−O−,OCH2O−,−S−CH2−,−CH2−S−,−(CH2)N(R8)−,−N(R8)(CH2 )−,−N(CH3)SO2−,−SO2N(CH3)−,−CH(R10)CH2−,CH2CH(R10)−,−(C= O)−,−N(R9)−又は−(S=O)−であり、ここでR6,R7,R8及びR9は、独立 して、水素又はC1-6−アルキルであり、R10はC1-6−アルキル又はフェニルで あり; Yは、C又はNであり; mは、1,2,3,4,5又は6であり;そして Zは、−COOR3又は であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルであり; 但し、R1及びR2が水素であり;Xが−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH −,−O−CH2−,−CH2−O−,−S−CH2−又り;mが1,2,3,4,5又は6である場合、Zは−COOR3(ここでR3はH又 はC1-6−アルキルである)でない) の化合物又はその医薬として許容される塩。 4.R1及びR2が、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル又はC1-6−アルキ ル、好ましくは水素から選択されることを特徴とする先の請求項のいずれか一に 記載の化合物。 5.mが、1,2,3又は4であることを特徴とする先の請求項のいずれか一 に記載の化合物。 6.Xが、−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O−,− OCH2O−,−S−CH2−又は−CH2−S−から選択されることを特徴とする先の請 求項のいずれか一に記載の化合物。 7.Xが−CH2CH2−であることを特徴とする先の請求項のいずれか一に記載の 化合物。 8.YがNであることを特徴とする先の請求項のいずれか一に記載の化合物。 9.Zが−COOHであることを特徴とする先の請求項のいずれか一に記載の化合 物。 10.Xが−S−CH2−又は−CH2−S−であることを特徴とする請求項1〜6の いずれかーに記載の化合物。 項1〜6のいずれか一に記載の化合物。 12.Zが であり、ここでR3はHであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一に記 載の化合物。 13.次の化合物: 2−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イル)ピペラジン−1−イル)酢酸、 3−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イル)ピペラジン−1−イル)プロピオン酸、 4−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イル)ピペラジン−1−イル)酪酸、 5−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イル)ピペラジン−1−イル)ペンタン酸、 又はそれらの医薬として許容される塩から選択される化合物。 14.次の化合物: 1−(3−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリ デン)−1−ピペリジニル)−1−プロピル)−3−ピペリジンカルボン酸、 (R)−1−(2−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン− 11−イリデン)ピペリジン−1−イル)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸、 又はそれらの医薬として許容される塩 から選択される化合物。 15.式Iの化合物を調製する方法であって、 a)式II: (式中、R1,R2及びXは先に定義される通りであり、Wは適切な脱離基、例え ばハロゲン、p−トルエンスルホネート又はメシレートである)の化合物を、式 III:(式中、R4は水素、適切なN−保護基、−(CH2)m−CO2R3又は であり、ここでm及びR3は先に定義される通りである) の化合物と反応させて式Iの化合物を形成するか、又は b)式:IV: (式中、R1,R2及びXは先に定義される通りである)の化合物を、式V: Hal(CH2)m−Z (V) (式中、Halはハロゲンであり、Zは−COOR3又は であり、ここでR3及びmは先に定義される通りである) の化合物と反応させて式Iの化合物を形成することを特徴とする方法。 16.式Iaの化合物を調製する方法であって、 a)式II: (式中、R1,R2及びXは先に定義される通りであり、Wは適切な脱離基、例え ばハロゲン、p−トルエンスルホネート又はメシレートである)の化合物を、式 III: (式中、R4は水素、適切なN−保護基、又は−(CH2)m−COOR3であり、ここでm 及びR3は先に定義される通りである) の化合物と反応させて式Iaの化合物を形成するか、又は b)式:IV: (式中、R1,R2及びXは先に定義される通りである)の化合物を、式V: Hal(CH2)m−CO2R3 (V) (式中、Halはハロゲンであり、R3及びmは先に定義される通りである) の化合物と反応させて式Iaの化合物を形成することを特徴とする方法。 17.医薬として許容される担体又は希釈剤と一緒に、請求項1〜14のいずれか に記載の化合物を活性成分として含む医薬組成物。 18.神経原性の炎症を治療するために適した医薬組成物であって、医薬として 許容される担体又は希釈剤と一緒に、有効量の請求項1〜14のいずれかに記載の 化合物を含む医薬組成物。 19.神経障害を治療するために適した医薬組成物であって、医薬として許容さ れる担体又は希釈剤と一緒に、有効量の請求項1〜14のいずれかに記載の化合物 を含む医薬組成物。 20.慢性関節リウマチを治療するために適した医薬組成物であって、医薬とし て許容される担体又は希釈剤と一緒に、有効量の請求項1〜14のいずれかに記載 の化合物を含む医薬組成物。 21.インスリン抵抗性を治療するために適した医薬組成物であって、医薬とし て許容される担体又は希釈剤と一緒に、有効量の請求項1〜14のいずれかに記載 の化合物を含む医薬組成物。 22.インスリン非依存性真性糖尿病を治療するために適した医薬組成物であっ て、医薬として許容される担体又は希釈剤と一緒に、有効量の請求項1〜14のい ずれかに記載の化合物を含む医薬組成物。 23.単位投与量当り0.5mg〜1000mgの請求項1〜14のいずれかに記載の化合物 を含む、請求項17,18,19,20,21又は22のいずれかに記載の医薬組成物。 24.治療の必要な被検体においてインスリン抵抗性を治療する方法であって、 該被検体に、有効量の請求項1〜14のいずれかに記載の化合物を投与することを 含む方法。 25.治療の必要な被検体においてインスリン抵抗性を治療する方法であって、 該被検体に、請求項17に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。 26.神経原性の炎症の治療のための医薬組成物を調製するための請求項1〜14 のいずれかに記載の化合物の使用。 27.神経障害の治療のための医薬組成物を調製するための請求項1〜14のいず れかに記載の化合物の使用。 28.慢性関節リウマチの治療のための医薬組成物を調製するための請求項1〜 14のいずれかに記載の化合物の使用。 29.インスリン抵抗性の治療のための医薬組成物を調製するための請求項1〜 14のいずれかに記載の化合物の使用。 30.インスリン非依存性真性糖尿病の治療のための医薬組成物を調製するため の請求項1〜14のいずれかに記載の化合物の使用。 31.神経原性の炎症を治療するための医薬組成物を調製するための、式I:(式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルである) の化合物、又はその医薬として許容される塩の使用。 32.神経障害を治療するための医薬組成物を調製するための、式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルである) の化合物、又はその医薬として許容される塩の使用。 33.慢性関節リウマチを治療するための医薬組成物を調製するための、式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−0−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルである) の化合物、又はその医薬として許容される塩の使用。 34.血中グルコースを減少させるための医薬組成物を調製するための、式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルである) の化合物、又はその医薬として許容される塩の使用。 35.インスリン抵抗性を治療するための医薬組成物を調製するための、式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルである) の化合物、又はその医薬として許容される塩の使用。 36.インスリン非依存性真性糖尿病(NIDDM)を治療するための医薬組成物を調 製するための、式I:(式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルである) の化合物、又はその医薬として許容される塩の使用。 37.Xが、−CH2CH2−,−S−CH2−又は−CH2−S−であることを特徴とする 請求項31〜36のいずれか一に記載の使用。 38.mが1,2又は3であることを特徴とする請求項31〜37のいずれかに記載 の使用。 39.R3がHであることを特徴とする請求項31〜38のいずれかに 記載の使用。 40.前記化合物が、 3−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン) −1−ピペリジン)プロピオン酸、 2−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン) −1−ピペリジニル)酢酸、 4−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン) −1−ピペリジニル)酪酸、 3−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イリデン)−1−ピペリジン)プロピオン酸、 又はそれらの医薬として許容される塩 から選択されることを特徴とする請求項31〜39のいずれかに記載の使用。 41.前記化合物を、単位投与量当り0.5〜1000mgの化合物の範囲で投与するこ とを特徴とする請求項31〜40のいずれかに記載の使用。 42.治療の必要な被検体において、神経原性の炎症を治療するための方法であ って、該被検体に、有効量の式I: (式中、R1及びR2は水素であり: Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2− ,−CH2−O−,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルである) の化合物、又はその医薬として許容される塩を投与することを含む方法。 43.治療の必要な被検体において、神経障害を治療するための方法であって、 該被検体に、有効量の式I:(式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルである) の化合物、又はその医薬として許容される塩を投与することを含む方法。 44.治療の必要な被検体において、慢性関節リウマチを治療するための方法で あって、該被検体に、有効量の式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルである) の化合物、又はその医薬として許容される塩を投与することを含む方法。 45.治療の必要な被検体において、血中グルコースを減少させるための方法で あって、該被検体に、有効量の式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2− ,−CH2−O−,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルである) の化合物、又はその医薬として許容される塩を投与することを含む方法。 46.治療の必要な被検体において、インスリン抵抗性を治療するための方法で あって、該被検体に、有効量の式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルである) の化合物、又はその医薬として許容される塩を投与することを含む方法。 47.治療の必要な被検体において、インスリン非依存性真性糖尿病(NIDDM)を 治療するための方法であって、該被検体に、有効量の 式I: (式中、R1及びR2は水素であり; Xは、−O−,−S−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−CH2−,−CH2−O− ,−S−CH2−又は−CH2−S−であり; mは1,2,3,4,5又は6であり; Zは−COOR3であり、ここでR3はH又はC1-6−アルキルである) の化合物、又はその医薬として許容される塩を投与することを含む方法。 48.Xが、−CH2CH2−,−S−CH2−又は−CH2−S−であることを特徴とする 請求項42〜47のいずれか一に記載の方法。 49.mが1,2又は3であることを特徴とする請求項42〜48のいずれかに記載 の方法。 50.R3がHであることを特徴とする請求項42〜49のいずれかに記載の方法。 51.前記化合物が、 3−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン) −1−ピペリジン)プロピオン酸、 2−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11 −イリデン)−1−ピペリジニル)酢酸、 4−(4−(6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン−11−イリデン) −1−ピペリジニル)酪酸、 3−(4−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン− 5−イリデン)−1−ピペリジン)プロピオン酸、 又はそれらの医薬として許容される塩 から選択されることを特徴とする請求項42〜50のいずれかに記載の方法。 52.前記化合物を、単位投与量当り0.5〜1000mgの化合物の範囲で投与するこ とを特徴とする請求項42〜51のいずれかに記載の方法。 53.本明細書に記載されるいずれかの新規な特徴又は特徴の組合せ。
JP50522199A 1997-06-25 1998-06-22 新規ヘテロ環式化合物 Pending JP2002515913A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DK75097 1997-06-25
DK47198 1998-04-03
DK0750/97 1998-04-03
DK0471/98 1998-04-03
PCT/DK1998/000271 WO1999000376A1 (en) 1997-06-25 1998-06-22 Novel heterocyclic compounds

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002515913A true JP2002515913A (ja) 2002-05-28

Family

ID=26064072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50522199A Pending JP2002515913A (ja) 1997-06-25 1998-06-22 新規ヘテロ環式化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002515913A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2944221B2 (ja) 新規複素環式化合物
US6569849B1 (en) N-Substituted azaheterocyclic compounds
RU2244713C2 (ru) N-замещенные азагетероциклические карбоновые кислоты и их сложные эфиры, способ их получения, фармацевтическая композиция, способ ингибирования нейрогенной боли, воспаления и повышения уровня глюкозы в крови у субъекта
US6391890B1 (en) Heterocyclic compounds
EP0991621A1 (en) Novel heterocyclic compounds
WO1998015549A1 (en) N-substituted azaheterocyclic compounds
US6166009A (en) N-substituted azaheterocyclic carboxylic acids and esters thereof
AU700784B2 (en) Novel heterocyclic compounds
US6071901A (en) Substituted dibenz[b,f]azepines and uses thereof
US6214816B1 (en) Heterocyclic compounds
JP2002515913A (ja) 新規ヘテロ環式化合物
US6613791B1 (en) N-substituted azaheterocyclic carboxylic acids and their use
JP2002515914A (ja) 新規へテロ環式化合物
EP0820443B1 (en) Heterocyclic compounds for treating diabetes
US6187770B1 (en) N-substituted azaheterocyclic compounds
EP1071679A1 (en) Novel heterocyclic compounds
US5952352A (en) Heterocyclic compounds
HUT76281A (en) A method of treating neurogenic inflammation
JP2002508353A (ja) 新規ヘテロ環式化合物
WO1999047524A1 (en) Novel heterocyclic compounds