JP2002515281A - 縫合糸折り返し止め - Google Patents
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Abstract
Description
るものであり、より特定すると、縫合糸の使用に関与する、上述の装置および方
法に関連している。
つける場合、分離部の両側の組織各部に係合し、かつ、該各部を極めて近接した
状態で引っ張ることにより、該傷の場所を閉じることが望ましい。時間が経過す
ると、極めて近接した各組織は傷を閉じながら瘢痕をつくる。
りふれた閉鎖装置は、傷を閉じるように、対向する組織各部に通してきつく引っ
張ることができる縫合糸を含んでいるのが典型的である。この教示の縫合糸を長
期間にわたって保持するために、縫合糸両端に結び目が作られるのが普通である
。大半の医者は、縫合が長期間にわたって習得される技術形態であることに同意
するだろう。多くの種類の縫合糸および結び目が在り、その各々が特定の動作設
定に或る利点をもたらす。縫合糸の各々を動かないようにするために起こるにち
がいないひも結びの動作は、縫合動作そのものと、少なくとも同程度に複雑であ
る。個々の縫合糸が長い傷を閉じるために設置されるところには、個別の結び目
が各位置に設けられねばならない。
ている。例えば、結び目は、縫合糸両端を互いに相対して幾度か往復運動させて
作るのが典型的である。1つのありふれた結び目としては、不完全な引っ掛け結
びを3回行うが、その時、最初の不完全な引っ掛け結びは4回の往復運動を含み
、その後の2回の不完全な引っ掛け結び1回につき、3回の往復運動を行う。こ
の場合、1本の縫合糸に結尾を設けるために1個の結び目を作るのに、10回の往
復運動を行う。この単純な結び目は作るのは簡単であるかもしれないが、縫合場
所に近接して結ぶのが困難である場合、間隔をおいた場所では、この単純な結び
目が複雑となることがある。こういった場所では、より複雑な結び目(スリップ
ノット)が使われてきた。この結び目は遠隔場所で作ってから、外科手術場所へ
と滑り込ませる。テーサイドノットまたはレーダーなどの数種の極度に複雑な結
び目を例外として、スリップノットは両方向に滑るという望ましくない傾向があ
る。その結果、これらの結び目を作って、外科手術場所まで移動させるのが容易
であるという長所も、縫合場所で制御できないという傾向のために相殺される。
、作るのが難しく、位置合わせに手間取り、保持システムとしては望ましくない
ことが多く、調節も困難で、配置し直しが不可能であることを認識できる。特に
、腹腔鏡検査処置手順では、腹腔鏡検査モダリティーの遠隔性のせいで、結び目
を作っている最中に、縫合糸に加わる張力に関与する触知できる反応を医者が逸
する可能性があることに注目するべきである。
縫合システムを有している。このシステムは縫合糸を含むが、機械的な固定機構
を更に備えており、この機構は、縫合糸両端に係合するように遠隔位置で作動可
能であり、好ましい位置への調節可能な設置を目的として縫合糸両端に沿って滑
動可能であり、更に、縫合糸に加わる所望の張力を維持しながら、縫合糸両端を
結び目の解けない近接状態で保持するように上記位置で結尾作成可能である。重
要なのは、上記の全処置手順が、医者が縫合糸両端を保持すると同時に、その縫
合糸両端にわかっている適切な張力が加わるのを維持した状態で行うことができ
る点である。該機構を最終的に閉じるまでは決して、医者は縫合糸の触知できる
反応を逸したり、または、縫合糸の制御を失することはない。この縫合機構は、
アプライアに搭載して作動させて、遠隔位置などでの使用を更に容易にすること
さえできるようにする。
るのに適している。この縫合糸システムは1対の両端を有する長い縫合糸を有し
、この縫合糸は、縫合糸両端を解放状態にしたまま、組織各部に通せる。固定機
構がこのシステムに含まれており、この機構は、縫合糸両端を捕獲するための第
1位置と、縫合糸両端を固定した関係で恒久的に保持するための第2位置とを有
しており、後者の場合、縫合糸には張力が加わって、組織各部を極めて近接した
状態に維持する。該固定機構は、縫合糸両端に摩擦係合して縫合糸両端を保持す
ると同時に、縫合糸両端に沿って固定機構が滑動することができるようにするた
めの第3位置を有している。この固定機構には複数の歯が含まれており、その歯
の各々は、解放状態と閉鎖状態とを呈する。固定機構が第3位置にある時には、
これら歯のうち少なくとも1つは閉鎖状態にある。このシステムは医者が片手だ
けで作動できると同時に、他方の手は縫合糸に加わった張力から触知できる反応
を得るために使える。
り、この時、第1組の歯は該軸線の一方側で支持体に接続され、第2組の歯が該
軸線の他方側で支持体に接続されている。これら歯の各々は、固定機構が縫合糸
両端を受容するようにした第1状態と、固定機構が縫合糸両端を固定した関係で
維持するようにした第2状態とを有している。第1組の歯のうちの少なくとも1
つは、第1状態で支持体上で折り返される。
ための方法を含んでいる。この方法は縫合糸機構を設ける工程を含み、該縫合糸
機構は、該縫合糸機構が縫合糸両端を受容するようにした第1位置と、該縫合糸
機構が縫合糸両端を固定した関係で保持するようにした第2位置とを有している
。縫合糸の両自由端は、該機構に第1位置で受容される。固定機構を第2位置ま
で移動させると、縫合糸両端に沿って固定機構を固定した位置に維持するために
、また、縫合糸両端を固定機構と固定した関係に維持するために、縫合糸の両端
が曲がりくねった経路を追従する。縫合糸両自由端が固定機構に受容された場合
と、固定機構が第2位置へと移動した場合の両方の場合に、継続的な張力が縫合
糸両端で維持される。固定機構には、縫合糸両端を固定機構が滑動自在な係合状
態で捕獲する第3位置を設けることができる。これにより、固定機構は縫合糸両
端に沿って最終位置まで移動して、縫合糸両端で固定機構を固定する前に、この
最終位置で調節を行うことができる。
に、参照番号10で示している。折り返し止め10は、縫合糸12の両端に結尾を設け
、同両端を固定した近接状態に保持ための結び目の代替として、または、そのよ
うな結び目と関連して使用できる。これら縫合糸両端は、図1に例示した自由端
14および16であればよい。折り返し止め10は医者の片手21で作動自在であるのが
好ましいアプライア18により操作するのが典型的である。医者の他方の手23は、
縫合糸両端14および16に継続的な張力を付与するために使用することができる。
より詳細に後述するように、これは、張力を加えた縫合糸12が与える触知可能な
反応が折り返し止め10の最終配置を行う際の補助となり得るので、特に有利であ
る。
糸12は、切開部30などの傷の対向する両側部分25および27を係合させ、かつ、こ
れら対向する両側部分25および27を引っ張って緊密な治癒接合状態に至らせるこ
とができる。縫合糸はまた、図1に在るように、血管32などの肉体導管を閉塞さ
せるためにも使用される。縫合糸12を用いて切開部30を閉鎖する場合は、縫合糸
を対向する両側部分25および27に通すのが典型的である。閉塞を目的として使用
する場合は、縫合糸12は、図2に例示したように、血管32の周囲に巻きつけるの
が典型的である。いずれの場合にせよ縫合糸両端14および16を固定した関係に置
くと同時に、張力を縫合糸12に付与した状態にするのが望ましい。
は、縫合糸12が血管をとり巻いて例示されているとともに、折り返し止め10は、
それが縫合糸両端14および16を固定した関係に維持する最終位置に在る状態で示
されている。折り返し止め10は、どのような好適な金属材料、または、非金属材
料、もしくは、それらの組み合わせからでも形成することができる。生体同化特
性を有する可塑性材料は特に興味の対象となるかもしれない。しかし、例示した
実施形態では、折り返し止め10は金属から形成されており、図3に例示した開放
位置と図4に例示した閉鎖位置との間の運動に順応するように、屈曲自在である
か、または、可鍛性に富む。開放位置では、折り返し止め10は縫合糸両端14およ
び16を受容するのに十分なだけ開いており、閉鎖位置では、縫合糸両端14および
16は固定した緊密な近接位置に保持されて、縫合糸12に加わる張力を維持する。
れるか、或いは、別な方法で形成することができる。折り返し止め10のこの特定
のパターンとしては、長手の支持体43が軸線45に沿って延びるように設けられて
いる。軸線45の一方側では、複数の歯47、50、および、52が第1組の歯54に配置
されている。軸線45の他方側では、歯56、58、および、61は第2組の歯63を形成
している。この実施形態では、歯47、50、52、56、58、および、61の各々は、軸
線45に略直交状態で延在しているが、各歯と軸線45との間のいずれの横断方向の
関係でも適切かもしれない。
56、58、および、61を有していることも顕著である。歯47および56、歯50および
58、更に、歯52および61など、これら関連する各対の歯は、互いに対向する関係
で配置されているのが一般的である。折り返し止め10の別な実施形態は異なる数
の歯、特定の1組についての異なる数の歯はもとより、個別の歯ごとに異なる長
さと厚さを有していることがある。
正面図、および、頂面図に、それぞれ、より詳細に開放位置が示されている。こ
の開放位置では、歯50などの第1組の歯が支持体43の上で軸線45を横断して折り
たたまれる。歯58などの、第2組63のこれに対向する歯は、図7に最良に例示し
たが、隆起部65を形成するように、支持体43および歯50の上に折りたたまれてい
る。第1組54の歯47および52は、図7で上向きに、支持体43の平面に略直交する
方向に延在するように屈曲する。この位置では、歯47および52は、歯47と歯52と
の間で略中央に隆起部65を形成している歯50および歯58の上方に延在している。
体43と略直交する方向に延在するように屈曲させることができる。これらの歯56
および歯61はそれぞれに長く、それ故に、歯47および歯52の上方に延在している
。歯56および歯61の各端部67は、軸線45を横断し、支持体43と歯50および歯58を
越えて、歯47および歯52の上方に延在するように屈曲させることができる。この
開放形状では、スペース70が互いに対向する歯52と歯61の間および互いに対向す
る歯47と歯56の間に形成されている。このスペース70は図9に最良に例示されて
いる。この開放位置では、スペース70は、縫合糸両端14および16をチャネル72内
へと受容させるのに十分なだけの大きさがあり、該チャネルは隆起部65で決まる
底面上であって、歯56と歯61、および、歯47と歯52が設ける対向する両側面上と
、歯56と歯61の各端部67が設ける頂面上により規定される。
すれば認識できる。例えば、図11に例示したように、隆起部65は折り返し止め10
の中央領域に最初から形成することができる。この形成工程の期間中は支持体43
より上の隆起部65の高さは、ライン50および58のいずれか一方または両方を含め
ることにより変動させることができる。ライン50および58の2つによって形成さ
れた比較的高い隆起部65は、縫合糸両端14および16のための、より曲がりくねっ
た経路を設け、それにより、閉鎖状態と固定状態の交互の牽引動作を容易にする
。折り返し止め10が図11に例示したような開放状態に在る場合には、縫合糸両端
14および16は、支持体43および隆起部65の上であって、かつ、互いに対向する歯
52と61の間および互いに対向する歯47と56の間に形成されているチャネル72の内
部に設置することができる。縫合糸両端14および16のこのような好ましい設置を
図12に例示している。
うちの幾つかが縫合糸両端14および16の上に屈曲されるか、そうでなければ、概
ね折りたたまれて、互いに対向する歯と歯の間でチャネル72とスペース70との寸
法を低減することができる。折り返し止め10のこの操作により、最終的に縫合糸
両端を固定した関係で互いに係合させなくても、縫合糸両端14および16が捕獲さ
れる。図13から図15に概略的に例示したこの暫定状態では、図12に例示したよう
な縫合糸両端14および16が装填された近位位置から、縫合糸12に適切な張力を加
えた状態で、縫合糸両端14および16が最終低に固定されている最終位置まで、縫
合糸両端14および16に沿って、折り返し止め10を滑動させることができる。重要
なのは、この滑動自在状態にある折り返し止め10を最終位置で調節して、縫合糸
両端14および16と折り返し止め10とについての最良の配向を達成することができ
る点である。
に堅固に係合するとともに、適切な張力を保持して固定された最終閉鎖状態まで
屈曲させるか、そうでなければ、その状態になるまで操作することができる。こ
の最終状態へ至る工程が図16から図19に例示されているが、ここでは、歯56およ
び歯61は互いに対向する歯47および歯52の上に、それぞれ、折りたたまれている
。これらの歯56および61に支持体43の側面周辺まで延在するのに十分な長さを与
えることにより、図19に最良に例示した最終的な固定状態を維持する補佐を行う
。
のそれぞれに例示されている。このアプライアは、シャフト80と近位端81とを有
し、該近位端を医者のハンドル21(図1)が保持するのが典型的である。これに
対向する遠位端83はそれ自体の上に逆方向に屈曲させられてフック85を形成する
が、同フックは、参照番号86で一般に示したフックチャネルを規定する。この実
施形態では、フック85は、漸進的な複数の近接位置を有して外方向に延在する、
カム表面すなわち傾斜表面を有している。フック85はまた、表面87に面しており
、かつ、遠位方向を向いたショルダー92を形成している内部表面89も有している
。
つ、フックチャネル86内へと折り返し止め10を搬送または移動させるのに適した
キャリッジ94を有している。この実施形態におけるキャリッジ94は、折り返し止
め10を受容するような寸法および構成にされたスロット101を限定している遠位
セクション96および近位セクション98を有している。この場合、折り返し止め10
は、その軸線45がシャフト80の長さに対して縦走する方向に延在している状態で
、スロット101の内部に位置決めされる。図21に例示したように、折り返し止め1
0は、第1組の歯54から遠位方向に第2組の歯63を位置決めした状態で配向され
ている。この好ましい配向では、歯56および歯61の各端部67は、近位方向、すな
わち、図21の右方向に延びている。
、遠位セクション96に相対して移動可能とし得る。これは、折り返し止め10の互
いに異なる複数の寸法に適した実施形態では有利となることがある。この代替例
として、近位セクション98と遠位セクション96との間の相対運動は、折り返し止
めを移動させて遠位セクション96と係合させることにより、折り返し止め10を装
填することを目的として採用できる。好ましい実施形態では、遠位セクション96
および近位セクション98は、それぞれに、折り返し止め10がスロット101内部で
保持されると、概ね固定した関係で維持される。
ン98に沿って縦走方向に滑動できる。クリンピング要素105の遠位端は、中央ス
ロット112を規定している1対の側面方向突起107および110を有している。この
形状は、図22aの頂面図に例示されている。近位セクション98の遠位端には、側
面方向スロット116および118を規定する中央突起114を有している相補型形状を
設けることができる。
状態になるまで、折り返し止めを装填したキャリッジ94を遠位方向に移動させる
。それ以上の遠位方向への移動により、外側の歯56および61が折り返し止め10の
支持体上に一部屈曲させられる。図22に例示したように、これは、スロット101
内部に折り返し止め10を堅固に保持する際の助けとなり、また、縫合糸12の自由
端を捕獲しようとの試みでもある(図2)。
い。この移動期間中は、第1組54の外側の歯47および52が互いに係合して、図23
に例示したように、支持体43上に遠位方向に屈曲する。このように移動するにつ
れて、クリンピング要素105のスロット112は、干渉が無くても、より高い隆起部
65が通れる空間を設ける。
部65を規定する中央の歯50および58の上に位置決めされている。両端部14および
16は、隆起部65のいずれかの側で、支持体43と端部の歯47および歯52との間で捕
獲される。従って、縫合糸両端14および16は、大いに回り道の経路で、概ね固定
した関係で保持される。
せることにより、更に向上する。これは、好ましい実施形態では、キャリッジ94
とクリップ10とをフックチャネル86の内部に更に移動させることにより、達成さ
れる。この移動の期間中、歯52および歯61は、図24に示したように、傾斜した表
面7により下方向に屈曲する。折り返し止め10をフックスロットチャネル86の中
へと更に移動させると、図25に最もうまく例示した十分に閉鎖した形状で折り返
し止めが設置される。歯52および歯61がキャリッジ94の近位方向移動により下方
向に屈曲すると、各歯はスロット116および118の中に落ち込んで(図22b)、図2
5に例示したように、これら歯52および歯61の端部67を移動させることができる
ようになるのは顕著である。図26に例示したこの位置から、キャリッジ94と折り
返し止め10とは、図27に示したように近位方向に引っ張ることができる。これに
より、歯52および歯61の端部67の各先端はショルダ92と係合すると同時に、支持
体43の下で、折り返し止め10の端縁の周辺で折りたたまれる。この最終段階では
、縫合糸両端14および16(図2)は、隆起部65を規定している中央の歯50および
歯58の上と、隆起部65のいずれかの側の互いに対向する側面方向の歯47と歯56お
よび互いに対向する歯52と歯61の下とを通る回り道経路を追従する。
号121で示している。この事例では、アプライア121は、一体型手掌グリップ125
と指アクチュエータ127とを有しているハウジング123を有している。ハウジング
123は、中空の作業チャネル132を有している管130を受容するような寸法および
形状にした円筒状チャネル129を形成するように、縦走方向に穴あけ加工されて
いる。顎アセンブリ134は、図29に分離して例示しているが、管130の作業チャネ
ル132の内部に配置するのに適している。例示の実施形態では、管130はハウジン
グ123に固定され、顎アセンブリ134は、指アクチュエータ127の動作により、ハ
ウジング123および管130に相対的に移動させることができる。
端14および16(図2)の周囲で固定するような形状の、1対の顎部135および137
を有している。例示の実施形態では、下顎部137は縦走方向シャフト139の中へと
延びている。溝141はシャフト131の中で縦走方向に形成されており、かつ、シャ
フト139に沿った共同運動と、顎部135および137の中への個別運動とのために複
数の折り返し止め10を受容するような寸法にされている。シャフト139の溝141は
、下顎部137に形成された縦走方向溝143の中へと延びている。折り返し止め10が
軸線方向溝141に沿って移動すると、各折り返し止めは縦走方向溝143の中へ個別
的に押し込まれて、顎部135および137による操作に備える。溝141の軸線方向配
向は、シャフト141に沿った折り返し止め10の運動を容易にするために好ましい
。溝143の縦走方向配向は、縫合糸両端14および16の係合を容易にするために好
ましい。
糸12の両端部14および16を溝143と該折り返し止め10の内部に位置決めすること
ができる。次いで、顎部135および137は、管130と相対して顎アセンブリ134を移
動させることにより、近接状態へと引っ張ることができる。この相対運動は、先
に論じたように、ハウジング123に管130を固定することにより、または、ハウジ
ング123に関して顎アセンブリ134を固定させ、かつ、指アクチュエータ127の動
作により管130を移動させることにより、達成することができる。
理解することができる。図30では、縫合糸12が血管32の周囲でループを成してい
ると同時に、医者の指145で縫合糸両端14および16に張力を付与した状態である
のが例示されている。折り返し止めアプライア121は、次いで、縫合糸12と近接
した位置へと移動させることができる。この時点で、医者の片手だけで折り返し
止めアプライア121が作動可能であることは顕著である。これによって、他方の
手の指145が縫合糸12に張力を加えるのに使えるようになる。こうして折り返し
止めアプライア121と縫合糸12との両方を操作することにより、縫合糸端部14お
よび16は、図31に例示したように、縦走方向溝143内と、折り返し止め10内へと
移動させることができる。溝143の縦走方向配向は、この充填工程では特に有利
であると認識されるだろう。折り返し止め10がその開放状態にある場合には、両
端部14および16は、折り返し止め10のチャネル22(図7)の内部で容易に配置す
ることができる。
止め10を一部閉鎖するように作動することができる。この部分的閉鎖は、顎部13
5および137を近接位置に移動させて、縫合糸両端14および16が折り返し止め10の
内部で緩く捕獲されるようにすることにより、達成される。この状態では、縫合
糸両端14および16は、折り返し止め10の歯により概ね包囲されるが、折り返し止
め10に堅固に固定されてはいない。折り返し止め10のこの暫定的状態は、縫合糸
両端14および16を緩く捕獲する際に相当な利点を提供するが、同時に、図33に例
示したように、折り返し止め10を縫合糸12に沿ってその最終位置まで移動させる
ことができる。この移動工程の期間中は、医者の指145は縫合糸12に加わる張力
を維持しながら、自分の他方の手は折り返し止めアプライア121と折り返し止め1
0をその最終位置まで移動させることができる。
121を更に作動させて、顎部135および137を閉じることができる。これにより、
折り返し止め10の歯は縫合糸12を堅固に把持するとともに、縫合糸両端14および
16を固定した関係で保持する。このようにして折り返し止め10を付与して縫合糸
両端14および16を固定状態に係合させるのが完了すると、アプライア121は、図3
4に例示したように除去できる。
者の第2の手が自由になり、この過程の最初から最後まで、縫合糸12に加わる張
力を維持できることは顕著である。この張力は、縦走方向溝143に縫合糸両端14
および16を設置する初期工程を大いに容易にする。これはまた、縫合糸両端14お
よび16を堅固に把持する前に、折り返し止め10をその最終位置で調節する工程も
容易にする。この調節過程の期間中は、縫合糸12に加わる張力は縫合場所に直接
中継された結果、血管32などの組織に加わる所望の張力を、折り返し止め10の最
終クリンプ動作が維持することとなる。
イアとの両方の好ましい実施形態を開示してきたが、折り返し止めは多くの異な
る様式で具体化することができ、その各々が結び目作成の従来型様式に勝る利点
を提供しているのが認識されるだろう。折り返し止めアプライアは、縫合糸にそ
れらの長さの横方向に沿って係合するように作動できるのが好ましいが、折り返
し止めの各実施形態をもたらすように、恐らくは移動させるように、更に、恐ら
くは閉鎖させるように作動させることができる。
対して特別な利益がある縫合糸に加わる折り返し止めの極端な圧力が必ずしも必
要ではないことは了解がいく。曲がりくねった経路は、図35から図41に例示した
ものなど、折り返し止めの多くの異なる実施形態で設けることができる。この実
施形態では、先に論じたものに類似する構造の諸要素は、下付きの小文字aが後
に続く同一参照番号で示されている。例えば、図35を参照すると、折り返し止め
10aが、軸線45aに沿って延び、かつ、隆起部65aを有している支持体43aを有する
ように例示されている。支持体43aの一方側では、フレーム152はウインドウ154
を規定している。同様に、支持体43aの他方側では、フレーム156はウインドウ15
8を規定している。
めアプライア(図示せず)の動作のせいで起こることがあるか、或いは、折り返
し止め10aの記憶特性に本質的に内在することがある。この事例における閉鎖状
態へのこの運動は、支持体43aの上にフレーム152を折りたたむことを含んでいる
のが典型的である。この行為で、ウインドウ154を隆起部65aの上に持ってくるの
が好ましい。第2の折りたたみ運動は、図37に例示したように、支持体43aおよ
びウインドウフレーム152の上に折りたたむことができるフレーム156を含んでい
る。ここでもまた、ウインドウ158は膨張部65aおよびウインドウ154の上に配置
されるのが好ましい。図38は、フレーム152の周囲に延在し、かつ、折り返し止
め10aをその閉鎖位置にロックするのに十分な長さを備えた部分67aをフレーム15
6が有している、また別な実施形態を例示している。
ではなく、壊れやすい縫合糸を折り返し止めがそれ程圧縮することもなく、縫合
糸に刻み目をつけて固定することもないことを確実にするのに望ましくもある。
鋭利な角部を特に避けるようにした折り返し止めの一実施形態が図42から図48に
例示されたものであるが、ここでは、構造の類似する諸要素は、下付き文字bが
後に続く同一参照番号で示されている。図42では、折り返し止め10bには、遠位
端165と近位端167との間で巻回した複数渦巻き163を有しているスプリング161の
構成を設けることができる。スプリング161は、円形などの、鋭利な角部の無い
断面を有したワイヤから作られているのが好ましい。スプリング161の渦巻き163
は全て、同一方向に巻くことができるが、その代替例として、渦巻き163は、図4
2に例示したように、異なる方向に巻くことができるのは顕著である。
軸方向排出スリーブを含むように図43に例示したものであってもよい。動作とし
ては、スプリング161は、排出スリーブ(鞘)172から遠位方向にシャフト170上
に密着搭載することができる。片手で縫合糸両端14bおよび16bを保持しながら、
折り返し止めアプライア121bを、縫合糸端部14bおよび16bをスプリング176の遠
位端165と係合させるように移動させることができる。折り返し止めアプライア1
21bを軸線方向に回転させることにより、縫合糸両端14bおよび16bは渦巻き163に
沿って連続的に移動する。例示の実施形態では、矢印178が例示するように、折
り返し止めアプライア121bは反時計方向に回転する。縫合糸12bに関してスプリ
ング161をこのように回転運動させた場合は、縫合糸両端14bおよび16bは、最初
はスプリング161の軸線方向に延びてから、スプリング161の半径方向に延びる曲
がりくねった経路へと自動的に引っ張り込まれるのがわかる。
に縫合糸両端14bおよび16bを通すことにより、更に強調することができる。近位
端167がシャフト170の上に留まっているので、この糸通し工程は、シャフト170
に平坦部または溝183を設けることにより、容易にすることができる。平坦部183
は恐らくは図46に最もうまく例示されており、ここでは、スプリング161の近位
端167はシャフト170から間隔を設けて、縫合糸両端14bおよび16bの糸通しを可能
にすることを示している。縫合糸両端14bおよび16bがスプリング161と係合した
後は、アプライア121bを使用して、図47における矢印181に沿って遠位方向に、
スプリング161を肉体導管に相対するその作動位置へと押すことができる。
プリング折り返し止め161を例示している。この動作に続いて、全折り返し止め
アプライア18bを、例えば、矢印187に沿って軸線方向に作動場所から除去するこ
とができる。
では、同一構造の諸要素は、下付き文字cが後に続く同一参照番号で示されてい
る。この事例では、折り返し止め10cは支持体43cを有しており、同支持体は最初
は図49に示したような略平坦形状を有しており、また、軸線45cに沿って延びて
いる。1個のフレーム152cは支持体43cの側面に沿って折れ曲がって、支持体43c
とフレーウ152cとの間で縫合糸両端14および16を挟む。この実施形態では、折り
返し止め10cは軸線45cに対して縦走方向に折れ曲がって、縫合糸両端14および16
が折り返し止め10cを通る曲がりくねった経路を追従するように強制する。この
曲がりくねった経路は、支持体43cの隆起部65cを設けることにより、または、フ
レーム152cにウインドウ154cを規定することにより、更に改善することができる
。例示の実施形態では、折り返し止め10cは、軸線45cに略直交するライン190に
沿って屈曲する。
るが、ここでは、同一構造諸要素は、下付き文字dが明示された同一参照番号で
示されている。従って、折り返し止め10dは、軸線45dに沿って延びる中央セクシ
ョン43dを有している。1対の側面パネル192および194は、中央支持体43dと一体
型であればよいが、点線196および198に沿って中央支持体43dの上で個別的にそ
れぞれに屈曲することができる。
35)などの隆起部が無いのが重要である。それでも、折り返し止め10dは軸線45d
に沿って縫合糸両端14dおよび16dを受容するとともに、中央支持体43dの上でパ
ネル192および194を折り曲げることにより、縫合糸両端14dおよび16dを捕獲する
のに適している。縫合糸両端14dおよび16dが一方側の中央パネル43dと他方側の
側面パネル192および194との間に封入された後で、折り返し止め10dは軸線45dに
対して縦走方向にあるライン90dに沿って折り曲げることができる。これは、本
発明に特に有利となる曲がりくねった経路を生じる。
と概ね固定した関係で該縫合糸両端14および16の各々を維持する曲がりくねった
経路を該両端に個別的に追従させることが望ましいことを更に強調している。縫
合糸両端14および16の両方を折り返し止め10dに固定した場合、該両端は互いに
関しても概ね固定した関係を有するようになる。この点で、折り返し止め10は結
び目として機能するが、縫合糸両端14および16は、従来例の結び目や固着装置に
付随する鋭利な屈曲部や高圧を受けることはない。折り返し止め10は縫合糸両端
14および16に幾らかの圧力を付与するかもしれないが、この圧力は十分に低く、
折り返し止め10に近接したところで縫合糸両端14および16に刻み目がつくことも
なく、また、弱化することが無いように意図しているのが一般的である。
機能の多くは、異なる作動条件の下で特定の利点を提供するように組み合わせる
ことができるのは明らかである。折り返し止め10には多くの異なる形状を設ける
ことができ、その各々が曲がりくねった経路に沿って縫合糸両端14および16を設
置して、概ね固定した関係で該両端を維持することができるのは、明瞭である。
折り返し止め10に3つの工程の動作のための特性を設けることが望ましく、この
場合、暫定的工程は縫合糸両端を堅固に固定しなくても、縫合糸を捕獲する。こ
れにより、作業場所において折り返し止め10をわずかだけ調節することが可能と
なり、閉鎖を完了する前に、縫合糸12への所望張力の付与を更に可能にする。
は、折り返し止めの最終形状の形成を容易にする事前形成式スプリング硬化材料
または記憶金属であるかもしれない。かかる記憶金属は、特定温度に反応して所
定の形状を達成するように定式化することができる、ニッケル−チタニウムなど
の形状記憶合金を一例とする。ニチノールなどの材料は、この目的には特に望ま
しい。かかる材料の超弾性特性もまた、折り返し止め10をその閉鎖状態に形成し
、次いで、材料を疲労させずに、その開放状態へと移動させることができるとい
う点でも有利となるだろう。
るなどして加熱することにより所望の形状を呈する特性を有している材料から形
成することができる。
し止めを配給して、それをその最終位置に移動させることが必要なだけである。
アプライアは、体温に反応してその最終状態を達成する折り返し止めの形状を変
化させる必要はない。他方で、折り返し止めアプライアには加熱した先端部を設
けて、折り返し止めの形状を変化させるのに必要な温度差を助長することができ
る。
各々は、片手による作動に適していると同時に、1個の折り返し止めまたは複数
の折り返し止めのいずれであれ、その設置および閉鎖を容易にするのが好ましい
。先に論じた多様な折り返し止めアプライアは、最初に概ね閉じた形状で折り返
し止めを受容し、折り返し止めを開放して縫合糸両端14および16を受容した後、
折り返し止めを閉鎖する、または、折り返し止めの閉鎖を可能にする器具を有し
ていることもある。
の上記以外の修正をおこなうことができることが理解されるだろう。例えば、多
様な寸法の外科手術装置が、多様な種類の構造および材料と同様に思量される。
部品の形状はもとより、各部品の相互作用にも多くの修正を行うことができるこ
とも明白である。こういった理由から、上記の説明は発明の限定とみなすべきで
はなく、好ましい実施形態の単なる具体例であると解釈するべきである。当業者
であれば、添付の特許請求の範囲の各請求項が規定する本発明の範囲および精神
の範囲内で、上記以外の修正を思い描くだろう。
止めとおよび折り返し止めアプライアの好ましい実施形態の斜視図である。
1に例示した折り返し止めの拡大斜視図である。
トを示した、縫合糸折り返し止めの頂面平面図である。
し止めと、開放状態と閉鎖状態との間で順送りの各段階に在る動作とを例示する
進行工程図である。
たのを示す斜視図である。
り返し止めを例示する図である。
折り返し止めの斜視図である。
めの斜視図である。
んだ状態を示す、縫合糸折り返し止めの斜視図である。
状態の折り返し止めの斜視図である。
の斜視図である。
動作のために、縫合糸折り返し止めが配置されているのを例示した進行工程図で
ある。
より可動であるのを示す側面立面図である。
キャリッジの運動を例示する側面立面図である。
端の頂面図である。
の遠位端の頂面平面図である。
の歯を閉じるためのアクチュエータの動作を例示する側面立面図である。
キャリッジの遠位方向運動を例示する側面立面図である。
面図である。
の遠位方向に延在している、最遠位一に在る折り返し止めを例示する側面立面図
である。
をその閉鎖位置にロックした場合のキャリッジの近位方向運動を例示する側面立
面図である。
視図である。
時に、クリップアプライアが縫合糸との相対する作動配置の準備完了状態にある
のを例示する図である。
係合するのを例示した斜視図である。
ない関係で縫合糸を捕獲するように一部閉じたのを例示する図である。
せると同時に、縫合糸に適切に張力が加わって肉体導管を閉塞させたのを例示す
る斜視図である。
返し止めが縫合糸に加えた張力を維持するように固定されているのを示す斜視図
である。
面方向ウインドウフレームを有している斜視図である。
もの)を隆起部の上で折りたたんだ折り返し止めの斜視図である。
折りたたんだ折り返し止めの斜視図である。
インドウフレームと関連する一体型ロックタブを更に備えている折り返し止めの
別な実施形態の図である。
置された折り返し止めの斜視図である。
を縫合糸両端上で折りたたんだ状態の折り返し止めの斜視図である。
折りたたんだ状態の折り返し止めの斜視図である。
面立面図である。
し止めの遠位端と係合させるように作動しているのを示す側面立面図である。
端を縫合糸両端と係合させるように作動しているのを示す側面立面図である。
置するための折り返し止めアプライアの軸線方向運動を例示する側面立面図であ
る。
ると、縫合糸両端がスプリング折り返し止めを通って曲がりくねった経路を追従
するのを例示する側面立面図である。
図である。
り返し止めが折り返し止め軸線を横断する線に沿って屈曲した状態にある折り返
し止めの斜視図である。
な実施形態の斜視図である。
に設置されているのを示す斜視図である。
くねった経路を追従するように強制されている状態にあるのを示す斜視図である
。
Claims (36)
- 【請求項1】 移動するのに適し、かつ、極めて近接した状態で組織各部を保持
するのに適した縫合糸固定システムであって、 1対の端部を有する長い縫合糸を備え、該縫合糸は組織各部に相
対して配置するのに適していると同時に、縫合糸の両端は解放状態のままであり
、さらに、 該縫合糸両端を捕獲するための第1位置と、曲がりくねった経路
に沿って固定した関係で縫合糸両端を保持するための第2位置とを有している固
定機構を備え、縫合糸には組織各部を極めて近接した状態に維持するように張力
が付与されてる、縫合糸固定システム。 - 【請求項2】 前記固定機構が、前記縫合糸両端を互いに摩擦係合させて前記縫
合糸両端を保持すると同時に、前記縫合糸両端と相対して前記固定機構の滑動を
可能にするための第3位置を有している、請求項1に記載の縫合糸システム。 - 【請求項3】 前記固定機構が、 複数の歯を更に備え、各歯は開放状態と閉鎖状態を有しており、さらに、 前記固定機構が前記第3位置に在る時には、該歯のうちの少なくとも1つが閉鎖
状態にある、請求項1に記載の縫合糸システム。 - 【請求項4】 前記固定機構を医者の片手のみと係合させることにより、前記固
定機構をその第1位置と第2位置との間の運動に適するようにした、医者による
作動に適した請求項1に記載の固定システム。 - 【請求項5】 縫合糸の1対の両自由端を固定するための固定機構であって、 概ね軸線に沿って延在し、かつ、該軸線の第1の側と該軸線の第2の側を有して
いる支持体、 軸線の第1の側で支持体に接続された第1組の歯、および 軸線の第2の側で支持体に接続された第2組の歯を備えており、 歯の各々が、固定機構が縫合糸両端を受容するようにした第1状態と、固定機構
が縫合糸両端を固定した関係に維持するようにした第2状態とを有しており、さ
らに、 第1組の歯のうちの少なくとも1つが、第1状態で、支持体上で折りたたまれて
いる、固定機構。 - 【請求項6】 前記歯の各々が、前記固定機構が前記縫合糸両端を捕獲すると同
時に、前記縫合糸両端と滑動する関係を維持している第3状態を有しており、さ
らに、 前記第1組の歯および前記第2組の歯のうちの少なくとも1つが、第3状態で、
前記支持体上で折りたたまれている、請求項5に記載の固定機構。 - 【請求項7】 前記歯の全てが、前記第2状態で、前記支持体上で折りたたまれ
ている、請求項6に記載の固定機構。 - 【請求項8】 前記第1組の歯および前記第2組の歯のうちの第1グループが、
前記第2状態で、前記縫合糸両端上で折りたたまれており、さらに、 前記第1組の歯および前記第2組の歯のうちの第2グループが、前記第2状態で
、前記縫合糸両端下で折りたたまれている、請求項7に記載の固定機構。 - 【請求項9】 前記第2組の歯のうちの少なくとも1つが、前記第2状態で、前
記第1組の歯のうちの少なくとも1つの上で折りたたまれている、請求項8に記
載の固定機構。 - 【請求項10】 前記第2組の歯の各々が、前記第1組の歯のうちの関連する1
つと対向する関係で配置されており、さらに、前記第2状態で、前記関連する第
1組の歯の上で折りたたまれている、請求項9に記載の固定機構。 - 【請求項11】 前記支持体および前記歯は金属から形成されている、請求項5
に記載の固定機構。 - 【請求項12】 前記金属は可鍛性がある、請求項11に記載の固定機構。
- 【請求項13】 前記支持体および前記歯はシート材から一体形成される、請求
項11に記載の固定機構。 - 【請求項14】 1対の両自由端を有している張力が加わった縫合糸を固定する
ための方法であって、 縫合糸機構を供与する工程を含み、該縫合糸機構が縫合糸両端を受容するように
した第1位置と、縫合糸機構が縫合糸両端を固定した関係で保持するようにした
第2位置とを有しており、 固定機構が第1位置に在る時には、縫合糸の両自由端を固定機構で受容する工程
、および、 縫合糸両端が固定機構に配置された状態で第2位置へと固定機構を移動させる工
程を含み、縫合糸両端が第2位置にある固定機構を通る曲がりくねった経路を追
従して、縫合糸両端に沿って固定した位置に固定機構を維持するとともに、固定
機構内部で固定した関係で縫合糸両端を維持する、方法。 - 【請求項15】 受容する前記工程期間中に、医者が片手だけを使って前記縫合
糸両端に張力を加える工程、および、 移動させる前記工程期間中に、医者が前記片手を使って前記縫合糸両端に加わっ
た張力を維持すると同時に、医者の別な片手を使って前記固定機構を移動させる
工程を更に含む、医者が実施するようにした請求項14に記載の方法。 - 【請求項16】 供与する前記工程が、前記固定機構をシート材から形成する工
程を含んでいる、請求項14に記載の方法。 - 【請求項17】 供与する前記工程が、前記固定機構を可鍛性金属から形成する
工程を含んでいる、請求項14に記載の方法。 - 【請求項18】 供与する前記工程が、 前記縫合糸両端が前記固定機構により前記固定機構と滑動自在な係合状態で捕獲
されている第3位置を有している特性を前記固定機構に与える工程を更に含んで
いる、請求項16に記載の方法。 - 【請求項19】 受容する前記工程の後で、前記第3位置に前記固定機構を設置
する工程、および、 前記縫合糸両端に沿って最終位置へと前記固定機構を滑動させると同時に、触知
可能な反応に応じて、前記縫合糸両端に加わった張力を維持する工程を更に含ん
でいる、請求項18に記載の方法。 - 【請求項20】 滑動する前記工程が、前記縫合糸両端に沿って前記最終位置で
前記固定機構を調節する工程を含んでいる、請求項19に記載の方法。 - 【請求項21】 受容する前記工程の前に、前記縫合糸両端に結び目を作る工程
を更に含んでいる、請求項14に記載の方法。 - 【請求項22】 前記支持体および前記歯が、温度の変化に反応して形状を変化
させる特性を有してる材料から一体形成されている、請求項5に記載の固定機構
。 - 【請求項23】 前記材料がスプリングにより硬化されている、請求項22に記載
の固定機構。 - 【請求項24】 前記材料の一例として記憶金属が挙げられる、請求項22に記載
の固定機構。 - 【請求項25】 前記材料の一例としてニッケル−チタニウム合金が挙げられる
、請求項22に記載の固定機構。 - 【請求項26】
- 【請求項27】 前記固定機構が、鋭利な端縁の無い断面を有しているワイヤか
ら形成されたスプリングの形状を有している、請求項1に異彩の縫合糸固定シス
テム。 - 【請求項28】 前記スプリングの前記断面が円形である、請求項26に記載の縫
合糸固定システム。 - 【請求項29】 前記スプリングが、第1方向の第1の渦巻きと、該第1方向と
は反対の第2方向の第2の渦巻きとを有している、請求項26に記載の縫合糸固定
システム。 - 【請求項30】 前記固定機構が、 軸線に沿って延びる支持体、 隆起部を規定する支持体の各部分、 支持体から間隔を設けた第1位置と支持体上に配した第2位置との間で、支持体
と相対して可動であるフレーム、および、 フレームが第2位置に在る時に、支持体の隆起部上に配置したウインドウを規定
するフレームの各部分を備えている、請求項1に記載の縫合糸固定システム。 - 【請求項31】 1対の縫合糸両端を固定するための縫合糸固定機構であって、
隆起部を有し、軸線に概ね沿って延在しており、第1側と第2側とを有している
支持体、 軸線に沿って隆起部上で縫合糸両端を受容するようにした支持体、および、 軸線の一方側で支持体に接続されたフレームを備え、該フレームはウインドウを
規定する各部を有し、縫合糸両端の受容を容易にする第1位置と第2位置との間
で可動し、 第2位置にあるフレーム各部は、ウインドウが隆起部の上に配置された状態で、
隆起部を包囲するように配置され、それにより、 フレーム各部が第2位置にある時には、フレーム各部の下で、隆起部の上の曲が
りくねった経路を追従するように縫合糸両端を強制する、縫合糸固定機構。 - 【請求項32】 前記フレームが第1フレームであり、前記フレーム各部が第1
ウインドウを規定し、前記機構が、 前記軸線の第2側で前記支持体に接続され、かつ、第2ウインドウを規定する各
部を有している第2フレームを更に備え、該第2フレームは、前記縫合糸両端の
受容を用意にする第1位置と第2位置との間で可動であり、さらに、 第2位置の前記フレーム各部が第2位置で第1フレーム各部の上に位置決めされ
て、前記隆起部上に配置された第2ウインドウで前記隆起部を包囲している、請
求項30に記載の縫合糸固定機構。 - 【請求項33】 前記第1のフレームおよび前記第2のフレームが、前記支持体
と一体形成されており、かつ、前記受容第1位置と前記第2位置との間で前記支
持体と相対して屈曲可能である、請求項31に記載の縫合糸固定機構。 - 【請求項34】 1対の縫合糸両端を固定するようにした縫合糸固定システムで
あって、 縦走方向軸線および複数の渦巻きを有しているスプリングの形態の固定機構、お
よび、 軸線を有し、スプリングを同軸関係で受容するような寸法および形状にしたア
プライアを備えており、 アプライアが縫合糸両端をスプリングと係合させるように、かつ、スプリングの
渦巻きを通る曲がりくねった経路に縫合糸両端を強制的に入れるように、軸方向
に回転可能であり、それにより、 スプリングが縫合糸両端を概ね固定した関係で縫合糸両端を維持する、請求項31
に記載の縫合糸固定機構。 - 【請求項35】 前記スプリングが前記軸線周囲の第1方向の複数の第1の渦巻
きと、前記軸線周囲の第2方向の複数の第2の渦巻きとを有しており、第2方向
が第1方向と反対方向である、請求項33に記載の縫合糸固定システム。 - 【請求項36】 前記アプライアが、前記スプリングを受容するような寸法およ
び形状にしたシャフトと、前記アプライアから前記スプリングを放逐するように
、シャフトに沿って軸線方向に可動な放逐用鞘部材とを有している、請求項33に
記載の縫合糸固定システム。
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