JP2002514989A - エアロゾル分配器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 エアロゾル分配器作動器において、ヒンジによって、その狭い側部において結合され、対向する狭い側部に、装置が作動された時に、エアロゾル容器の底部を押圧し、服用量のエアロゾルを放出させる手段１２を備えた二つの細長いシエル状部材９の間に、通常のエアロゾル分配器が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】 エアロゾル分配器 発明の背景 本発明は、従来のエアロゾル容器から、エアロゾルの服用量を容易に分配する ことのできる装置に関するものである。 従来の技術 使用に際して、エアロゾルを分配する薬剤調合物を含む通常の容器は、一般に 「エアロゾル容器」として知られている。これらの容器は、そのある量がエアと ともにスプレーとして放出されて、エアロゾルを形成する数バールの圧力に加圧 された流体調合物により満たされている。調合物自身は、その中に、少なくとも 一種の活性物質、好ましくは、助剤が溶解あるいは懸濁されている液化燃料ガス あるいは燃料ガス混合物を含んでいる。 通常のエアロゾル容器は、各操作時に、一定量の調合物を分配する計量バルブ を備えている。計量バルブの軸方向に移動可能なバルブステムが押圧されるとき に、服用量の放出が生じる。通常の装置においては、バルブステムは、対応する ノズルの受容手段内に置かれており、ノズルの受容手段は、同時に、バルブステ ムを押し下げる親指あるいは指のための支持表面を形成している。この種の代表 的なエアロゾル容器は、図１に示されている。 エアロゾル容器１は、横方向あるいは円筒状キャビティを形成している間、頂 部に開口しているスリーブ２内に位置しており、スリーブ２はノズル３に固定的 に連結されている。横方向の出口オリフィス５を備えたバルブステム４は、ノズ ルの凹部６に取付けられている。容器の内部圧力およびスプリングによって、バ ルブステムは外側に押される。それに加わる力は、その力に打ち勝って、エアロ ゾルのスプレーが開始されるようなものでなければならない。 容器を作動させるために、通常は、患者は、ノズルのグリップ表面７およびエ アロゾル容器の基部８を、親指と一本の指を押す。エアロゾルのスプレーは、患 者が息をしている間に、丁度、エアロゾルの投与が起こるように、患者の呼吸と 整合していることが必要である。たとえば、喘息の発作が起きた時のように、特 に迅速に投与をする必要がある場合など、多くの患者の場合に、このように整合 させるのが困難であることが示されている。このような場合には、患者に投与さ れる活性物質の投与量が少なくなりすぎることが起こり得る。患者自身が、不十 分な量の活性物質しか投与が受けられなかったという感じを持っていると、患者 はさらに投与を求めるであろうから、結果として、適切な投与量を越えてしまう ことが起こり得る。 発明の要約 以下に記載される本発明にかかる装置は、通常のエアロゾル容器の付属物であ る。それは、エアロゾルスプレーの放出を容易にし、したがって、整合の問題を 回避するという目的を果たすものである。 本発明の装置は、本質的に、その開口端部が互いに対向した二つの細長く、シ エル状の部材を備えている。これらは、協働して、ノズルを備えた通常のエアロ ゾル分配器を受け入れ可能で、狭い一側部で、ピボット運動可能に、ヒンジに連 結されており、ノズルは、ピボット運動が起こる面にほぼ垂直なヒンジに近い開 口を通って突出しており、ヒンジとは反対に位置したシエル状の部材の狭い側部 に手段が設けられている。これらの手段は、（それによって、エアロゾルスプレ ーの開始される）装置の作動時に、エアロゾル容器の基部を押し、非作動時に、 バルブステムの圧力下で、シエル状の部材を、互いに離れるように、ピボット運 動させ、バルブステムを開始位置に移動させる。新規な装置は、手全体によって 囲まれており、したがって、とくに容易に、トリガーすることができる。 図２ない図６に示された典型的な実施態様により、本発明により詳細に説明を 加える。 発明の最良の実施態様の説明 図２は、本発明にかかる装置の側面図である。エアロゾル装置の内部には、エ アロゾル容器１、スリーブ２およびノズル３が見える。作動位置において、右側 にあるシエル状部材９は、観察者の方を向いている。ヒンジ１１は、ノズル３の ための開口１０の下に見える。手段１２は、シエル状部材９が圧縮される間、次 第に、エアロゾル容器の基部８を下方に押すような形状を有している。その後、 シエル状部材９が解放されると、バルブステムに加わる力は、バルブステムを、 再び、その開始位置に押しのけ、したがって、基部８を上方に押圧する。このよ うに、シエル状部材９は外方にピボット運動させられ、装置は再起動される。 図３は、使用時における図２に示された実施態様を示している。シエル状部材 ９はその開始位置にある。舌部１３は、可動部材９が、開始位置に達した時、そ れ以上、外方にピボット運動しないように保証している。 図４は、作動の終了位置における装置の背部を示している。二つのシエル状部 材９は、ヒンジ１１に面する側で、接触する。二つの部材９の間に、平らな曲部 によって画定された凹部１４がある。これらは、患者の手の皮膚が、作動時に捕 捉されないように保証している。凹部は別の形でもよく、対応する形の前部を有 していてもよい。 図５もまた、装置の背部図である。しかしながら、図５は、作動前の開始位置 を示している。エアロゾル容器の基部８を押圧している手段１２は、二つのシエ ル状部材９が圧縮された時、基部８の縁部を越えて、摺動し、基部８を次第に下 方に押圧して、終了位置に達するまで、バルブステムをエアロゾル容器内に押し 込む。 図６は、装置の正面図であり、作動前の開始位置にあるノズル３の正面図を示 している。かえり部１５を備えた舌部１３は、二つのシエル状部材９が、無意識 に、開いてしまうことを防止している。この図面においては、舌部１３は開放位 置、すなわち、反対に位置しているシエル部分９と係合する前の状態にある。こ の図面は、二つのシエル状部材９がともに押圧された時のエアロゾル容器１の基 部８上の手段１２の整合動作を示している。 これら二つの部材９の横方向の構造は、手が自然で、リラックスした位置をと ることができるので、使用時に、とくに有用であることが判明している。 個々の部材の形状は種々に変えてもよい。たとえば、シエル状部材９は、開始 位置（すなわち、部材９／離れるようにピボット運動する時）においても、キャ ビティがないように、オーバーラップした部分を備えていてもよい。他方、十分 な剛性があり、および／または、掴むことのできるへこみを有しているのであれ ば、シエル状部材９は、より狭い部材によって置換することもできる。さらに、 当業者であれば、装置を初期位置にロックして、無意識に、作動されないように することが種々の方法により可能であることが認識される。 手段１２もまた、他の形状を有し得る。図面においては、それらは、エアロゾ ル容器の基部の縁を越えて、摩擦摺動するアーチ状の境界面を備えた狭いリブの ような形状をしている。摺動面は、アーチ状ではなく、他の適当な曲状、たとえ ば、ウエッジ状をなしていてもよい。さらに、ヒンジは、弾性材料で作られた連 結部材と置換することもできる。作動プロセスをより明瞭に示すために、装置の 構造は、エアロゾルスプレーが放出される前に、圧力点に打ち勝つ必要があるよ うになっていてもよい。最後に、装置を非対称に構成して、エアロゾル分配器が 一方のシエル状部材９内に固定的に配置され、他方のシエル状部材９のみが、エ アロゾル容器を下に押す装置１２を備えていてもよい。 好ましくは、本発明にかかる装置は、十分な耐破壊性を有するプラスチック材 料によって作られる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レーク ライナー ドイツ連邦共和国 デー75173 プフォル ツハイム フォーゲッセナーレ 42

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. エアロゾル分配器用の装置であって、それぞれの開放端部により、互いに対 向し、狭い一側部において、ヒンジ１１によって、ピボット運動可能に、互い に連結され、その間に、通常のエアロゾル分配器を受け入れ可能な二つの細長 いシエル状の部材９と、前記ヒンジ１１の直上方に、開口１０を通って、外側 に突出しているノズル３と、前記ヒンジ１１と反対に位置した前記部材９の前 記狭い一側部に設けられた手段１２とを備え、前記手段１２が、前記装置の作 動時に、前記部材９の外側部上の圧力により、エアロゾル基部の縁を越えて、 摩擦摺動し、それによって、前記エアロゾル基部を次第に下方に押し、エアロ ゾルスプレーを放出させるように構成されたことを特徴とするエアロゾル分配 器用装置。 2. 前記部材９が、前記エアロゾル分配器の対称な面の左側と右側に配置された ことを特徴とする請求の範囲第１項に記載の装置。 3. エアロゾルスプレーが無意識に放出されることが防止されたことを特徴とす る請求の範囲第１項または第２項に記載の装置。 4. 前記部材９の間のその背部（供給位置）に、凹部１４が設けられ、好ましく は、正面部にも設けられたことを特徴とする請求の範囲第１項、第２項または 第３項に記載の装置。