JP2002509650A - 回路ボードマウント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 回路ボードマウントは、装着ブラケット（１０）にして、その上に、移動止め手段を有するブラケットと、前記移動止め手段（２６）を受容するための窪み（４６）を提供する受容器手段（１２）とを含み、装着ブラケット（１０）は、電子的デバイスへ固定可能であり、受容器手段（１２）は、回路ボード（６４）へ固定可能であり、これにより、回路ボード（６４）とブラケット（１０）とが互いにロボット組立手段により作動的に接続できるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】 回路ボードマウント 本出願は、１９９７年８月８日付の米国特許出願第６０／０５４，９２９号の 利益を主張する。 本発明は、回路ボードマウントに係り、より詳細には、ロボットによりボード を回路ボードブラケットへ組み合わせることを可能にする回路ボードマウントに 係る。発明の背景 近年、回路ボード産業では、ＬＡＮ、ＷＡＮ及び通信形式の用途のためのアド インボードの生産量が増大しつつある。かくして、ボードにおいて、Ｄ−サブタ イプのコネクタを使用することは少なくなっており、モジュラージャック、ミニ ピンＢ及びＣコネクタ及びＲＣＡタイプコネクタが使用されている。 現在の回路ボードのためのマウントは全て、ボードへそのマウントを手動的に 固定する形態のものを用いることが必要となっており、結果的に、マザーボード に及びハウジング内に回路ボードを装着することの問題が大きくなっている。 アドイン及びその他の回路ボードをコンピュータハウジングへ装着するために 種々の手段が用いられている。例えば、最も広く行き渡っている手法は、止め具 受容穴を組み込んでいる直角に向けられたタブを有するブラケットからなるマウ ントを用いることである。回路ボードは、タブ内のねじの切られた開口部に対応 する該回路ボード内の開口部にねじを挿入することによってタブへ固定される。 別の態様では、タブの開口部には、予めねじが切られておらず、開口部を通し て挿入されたねじは、対応するナットによって回路ボード及びタブと作動的な関 係に維持される。 回路ボードを関連するブラケットのタブへリベットで留める試みも成されてい るが、リベット留めの過程によりボード上に予期し得ない亀裂やその他の損傷が 生ずることにより、かかるリベット留めの処理過程は、受け入れることのできな いものとなっている。 いかなる場合においても、これらの方法の全ては、手動的にボードにブラケッ トを組合せることが必要となっており、従って、回路ボードの製作に特徴的な現 在受け入れられているロボット処理を用いることができない。発明の目的及び利点 本発明の主な目的は、マウントブラケットが回路ボードと作動的な関係になる ように自動的に組み合わされることを可能にし、慣用的に行われている回路ボー ドにブラケットを手動的に組合せることなしで済むようにできる回路ボードマウ ントを提供することである。 本発明のもう一つの目的は、回路ボードブラケット上の係合手段と回路ボード 上の受容器手段とを含み、受容器手段に係合手段を自動的に挿入することで、回 路ボード上にブラケットを永久的に装着することが達成されるようになっている 回路ボードマウントを提供することである。 本発明の更なる目的は、ブラケット上の前記の係合手段が、ブラケットと一体 に形成されそこから突出した一つ又はそれ以上のコネクタ要素又はタブにして回 路ボードにブラケットを自動的に組合せる間に回路ボード上の一つ又はそれ以上 の受容器手段に係合するようになっているコネクタ要素又はタブを含んでいる回 路ボードマウントを提供することである。 本発明のもう一つの目的は、回路ボードへ前記のブラケットを最適に固定する ことを確実にするラッチ手段を組み込んでいる回路ボードマウントを提供するこ とである。ラッチ手段は、二つの機能を果たす。即ち、受容器手段内において係 合手段を適切な場所にて位置決めすることと、受容器手段内に係合手段を保持す ることである。 本発明の更なる目的は、前記受容器上のラッチ手段と協働する移動止め手段を 組み込んでいる前記ブラケット上の係合手段を提供することである。 本発明の更なる目的は、雌受容器上に設けられたラッチ手段がタブ移動止め手 段に係合するようばねにより偏倚され前記ラッチ手段によってタブ移動止め手段 の自動的な係合が成されるようになっている回路ボードマウントを提供すること である。 本発明の更なる目的は、前記の特徴のコンピュータのマウントにして、導体手 段が前記係合手段と前記受容器との間に設けられ、回路ボードの適切な接地が関 連する装着ブラケットを介して確実に成されるようになっているコンピュータマ ウントを提供することである。 本発明の更なる目的は、導体手段がラッチ手段内に組み込まれ、前記ラッチ手 段が前記移動止め手段と係合すると、前記タブによる接地が成されるようになっ ている回路ボードマウントを提供することである。 本発明のもう一つの目的は、回路ボード上に構成要素を据え付けるために用い られるピックアンドプレース装置組立体を用いることによって、ボードに作動的 な関係に組み合わせることのできるアドインプリント回路ボードのためのマウン トを提供することである。 本発明の更なる目的は、組立ラインの最後において、受容器上にブラケットを 据え付けることを可能にする構成要素配置シーケンスの間にボード上に配置する ことのできる受容器を組み込んでいる回路ボードマウントを提供することである 。 本発明のその他の目的及び利点は、以下の説明及び添付の図面から明らかにな るであろう。図面の簡単な説明 図１は、本発明の回路ボードマウントの等角図である。 図２は、回路ボードへ固定された受容器の等角図である。 図３は、回路ボード上に据え付けられたマウントの側面図である。 図４は、ブラケット係合手段移動止めを示す上面図である。 図５は、受容器の一つを示す等角上面図である。 図６は、図５の受容器の等角底面図である。 図７は、受容器の別の実施例を示す。 図８は、回路ボードに据え付ける前の図７の受容器を示す。 図９は、タブを受容器と作動的な関係に維持するラッチ手段によって係合され るブラケットタブ移動止め手段に回路ボード上の受容器を装着することを示す。 図１０は、本発明の教示により構成されたタブの部分的な図である。 図１１は、回路ボードブラケット上の一対のタブを示す。発明の好ましい実施例 図面、特に図１−４を参照して、ブラケット１０と一対の受容器１２とから成 る回路ボードマウントの構成要素が示されている。ブラケット１０は、冷間圧延 された鋼から製作され、種々の良く知られたスタンピング処理によりブラケット が完成した後にニッケルめっきされる。 ブラケット１０の本体１６は、長く伸ばされたシャンク１８を含み、それと一 体に形成され直角に向けられた頭部２２を有する。シャンク１８と頭部２２は、 現在利用されている回路ボードブラケットと共通の形状であり、コンピュータの シャーシ（図示せず）に据え付け可能であり、回路ボードとシャーシとの間の接 地を成す。 シャンク１８の縁には、一対の係合手段又はタブ２４が一体に形成されており 、前記タブは、その両縁において、以下に詳細に説明される目的のために移動止 め手段又はノッチ２６を有している。タブ２４は、差入頭部２８を有しており、 差入頭部は、図２及び３の受容器１２と協働して、該受容器に装着係合するよう タブを差し入れることを容易にする。 図５及び６にもっとも良く示されているように、受容器１２は、冷間圧延鋼ス タンピングから形成され、次いで、ニッケルめっきされており、本質的には、上 方壁又は頂壁３２とそこから垂れさがっている側壁３４を含み、側壁３４は、以 下においてより詳細に説明される態様で受容器を回路ボード４０と作動的な関係 に固定することを容易にする取付け足部３６を有している。頂壁３２と側壁３４ とは、受容器１２が回路ボード４０に作動的に結合されると、レセプタクル空洞 を郭定する。 受容器１２上には、図６に最も良く示されているように、側壁３４においてス ロット４６を打ち出してラッチ舌状部４８を形成することによってラッチ手段４ ４が設けられる。ラッチ舌状部４８は、タブ２４に形成された移動止めノッチ２ ６にスナップ嵌合して回路ボード４０をブラケット１０に錠止し、ブラケット１ ０上の回路ボード４０の正確な位置決めをする。 この場合において、ブラケット１０は、ソケット、導体又は回路ボード４０へ の又はそれからのその他の入力又は出力を位置決めするための種々のポート５２ を組み込んでいるということに気付かれるべきである。 本明細書においては、回路ボードマウントは、特定の受容器に受け入れられる 対応する係合手段を有するブラケットを含むものとして示され、説明されている が、当業者にとって、種々の形式の受容器及び種々の形状のタブが、所望の結果 を達成するべく用いられるということは、理解されるであろう。例えば、ここで 開示されているタブと受容器との機能に類似の態様で、タブと受容器との間にお いて舌状部と溝との関係を設けることで機能を果たせるであろう。 回路ボード４０への受容器１２の固定は、図３に示されており、そこにおいて 、受容器１２の垂れ下がった側壁３４の下方縁が、回路ボード４０の上方表面上 に当っており、垂れ下がった脚部３６が回路ボード４０を通る開口部（図示せず ）に係合される。受容器２４の回路ボードへの固定は、回路ボードの種々の構成 要素のロボットによるピックアンドプレースにおいて、ろう付けの如き手段又は 同様の手段により達成でき、かくして、ボード４０上へ受容器１２を手動的に組 合せるといったことが排除される。 組立ラインの最後において、タブ２４は、４２にて示されている如く、回路ボ ード４０の上方表面と頂壁３２の下方表面との間に郭定される対応するレセプタ クル４２に整合される。そして、タブ２４は、窪み４２内へ押し込められ、タブ の頭部２８が、ラッチ手段４４のばね舌状部４８をゆがめ、かくして、図１に示 されている位置、即ち、頭部２８が窪み４２から突出した状態まで該頭部２８が 通過することが可能となる。 頭部２８が図１に示されている位置に位置決めされると、舌状部４８が移動止 めノッチ２６にばねの作用により入りこみ、タブ２４を受容器１２からはずれな いように錠止する。更に、舌状部４８を移動止め２６へスナップ嵌合することに よって、回路ボード４０に対してタブ２４を適切に位置決めすることが確実にな され、回路ボードとブラケットとの間の接地が達成され維持されることが確実と なる。 接地の維持を容易にするために、受容器１２の各々は、（図５−６に最も良く 示されている）凹型窪み５６を組み込んでおり、窪みは、その下に配置される対 応するタブ２４に当って、回路ボード４０のブラケット１０への固定において接 地 の維持が持続することを確実にする。 図７−１１に示されているのは、図１−６のマウントの別の実施例であり、そ こに於いては、マウントは、前記のマウントと構造及び作動のモードについて実 質的に同様であるが、それとは区別される更なる特徴を有している。 図７−１１の回路ボードマウントは、ブラケット６０と一対の受容器６２とを 含み、本発明の前記に議論された実施例と同様の態様で回路ボード６４に装着さ れる。装着タブ６６がブラケット６０上に設けられ、差入頭部６８を有し、頭部 は、タブ６６が受容器６２に作動的に係合することを導くことを容易にする。移 動止め手段７２が、開口部７４の形態でタブ６６に設けられ、開口部７４の先頭 縁７６が移動止め手段の移動止め部分として機能する。 受容器６２は、冷間圧延された鋼からスタンプされ、次いでニッケルめっきさ れる。受容器６２は、上方壁又は頂壁８２と、二つに分岐された取付け足部８６ を有する頂壁から垂れ下がった側壁８４を含んでいる。取付け足部８６は、二つ に分岐された脚部８８を組み込んでおり、脚部は、保持突起９２を有する。 受容器６２が以下により詳細に説明される態様にて回路ボード６４と作動的な 関係になるよう装着されると、頂壁８２と側壁８４とは受容器空洞９４を郭定す る。 受容器６２上には、ラッチ手段１０４が設けられ、頂壁８２から打ち出され受 容器空洞９４内へ下方に偏倚されてばねとなっているラッチ舌状部１０６を含ん でいる。 タブ６６が受容器空洞９４に挿入されると、タブ６６の移動止め手段７２の先 頭縁７６が受容器６６の対応する舌状部１０６の自由縁に整合するまで、タブの 端６８がラッチ舌状部１０６を上方へ移動し、その後、舌状部がそのばねの作用 によって下方へ押され、前記の先頭縁７６に係合し、受容器６２の空洞９４内に タブ６６が錠止される。 係る錠止が生じた後、ブラケット６０は、回路ボード６４から動かないよう維 持される。受容器６２を回路ボード６４に作動的な関係に据え付けることは、図 ７及び９に示されている。分岐された脚部８６の下方末端は、回路ボードの開口 部１０８内へ押し込められ、保持突起９２が回路ボード６４上に於いて受容器６ ２をその場所に錠止する。 続いて、もし付着が必要であると見られる場合は、分岐された脚部８６を回路 ボード１０２へ銀ろう付け、或いは別の方法で永久的に付着することができる。 マウントの接地機能は、ラッチ手段１０４のばね舌状部１０６によって達成さ れる。ばね舌状部１０６が移動止め手段７２を構成する開口部７４の末端７６に 係合すると、タブ６６とブラケット６０とを通して接地回路が確立される。 本発明のブラケット及び受容器から成るマウントを用いることによって、ロボ ットによりブラケットをボード４０に作動的な関係に組合せることが達成され、 かくして、如何なる種類の如何なる手動的な組立が排除され、回路ボード上にボ ード構成要素を配置して固定するのに現在使用されているピックアンドプレース 装置を使用することが可能となる。 もちろん、当業者にとって、上記に示唆されている如く、本回路ボードマウン トにおける事項の中心である物理的な関係は、本発明の範囲を逸脱することなく 、等価な手段によって達成されることは明らかであろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＵ，ＢＲ，Ｃ Ａ，ＣＮ，ＣＺ，ＩＬ，ＪＰ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＳＧ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．回路ボード装着ブラケットにして上部に係合手段を有する装着ブラケットと 、前記回路ボードへ固定された受容器手段にして前記係合手段によって摺動可能 係合するためのレセプタクルを組み込んでいる受容器手段とを組合せを含む回路 ボードマウント。 ２．請求の範囲第１項のマウントであって、前記係合手段が前記装着ブラケット と一体に形成されているマウント。 ３．請求の範囲第２項のマウントであって、前記係合手段が導電性を有している マウント。 ４．請求の範囲第ｌ項のマウントであって、前記係合手段と前記受容器手段が導 電性を有しているマウント。 ５．請求の範囲第４項のマウントであって、前記受容器手段が前記ブラケットを 介して前記回路ボードの電気的な接地を確実にするための電気的接触手段を組み 込んでいるマウント。 ６．請求の範囲第１項のマウントであって、前記係合手段が前記ブラケットと一 体に形成され、移動止め手段を組みこんでおり、前記受容器手段が該受容器手段 内に前記係合手段を配置しラッチする前記移動止め手段に係合可能なラッチ手段 を含んでいるマウント。 ７．請求の範囲第６項のマウントであって、前記移動止め手段が前記係合手段上 の移動止めによって形成され、前記ラッチ手段が前記受容器上のラッチ部材によ って構成されているマウント。 ８．回路ボードのための装着ブラケットであって、その上に、前記ボード上の回 路ボード受容器に摺動可能に係合する係合タブを有している装着ブラケット。 ９．請求の範囲第８項のブラケットであって、前記受容器内に前記タブを固定し 位置決めするための移動止め手段が設けられているブラケット。 １０．請求の範囲第９項のブラケットであって、前記タブ上の前記移動止め手段 が前記受容器上のラッチ手段に係合するブラケット。 １１．請求の範囲第８項のブラケットであって、前記装着ブラケットと前記タブ とが導電性を有し、前記受容器と電気的に通信可能であるブラケット。 １２．請求の範囲第１１項のブラケットであって、前記受容器が、その上に、前 記回路ボードと前記装着ブラケットとの間における前記タブを介した導通を確実 にするための接触手段を有しているブラケット。 １３．回路ボードのための装着ブラケットであって、その上に、回路ボードの受 容器に自動的に係合して前記回路ボードを前記装着ブラケットへ自動的に固定す る係合手段を有している装着ブラケット。 １４．請求の範囲第１３項のブラケットであって、前記ブラケットが導電性を有 し、前記ブラケットを前記回路ボードへ電気的に接続するブラケット。 １５．請求の範囲第１３項のブラケットであって、前記受容器に係合するための 移動止め手段を組み込んでいるブラケット。 １６．装着ブラケット上の係合手段を受容するための回路ボード上に装着可能な 受容器であって、前記係合手段を摺動可能に受容するためのレセプタクルを含ん でいる受容器。 １７．請求の範囲第１６項の受容器であって、前記受容器と前記係合手段との間 に電流を確立するための電気的接触手段を組み込んでいる受容器。 １８．請求の範囲第１７項の受容器であって、その上に、前記受容器内に前記係 合手段を保持するためのラッチ手段を有している受容器。 １９．回路ボードマウントであって、 装着ブラケットにして、その上に、移動止め手段を組みこんでいる固定手段を 有する装着ブラケットと、 受容器手段にして、前記固定手段を受容するための窪みを郭定し、前記回路ボ ードへ固定可能な受容器手段と を組合せて成るマウントにして、 前記移動止め手段に係合可能であり前記ブラケットを前記回路ボードと作動的 な関係になっているよう維持するラッチ手段を組み込んでいる回路ボードマウン ト。