JP2002507394A - Ihイオンチャンネルの配列およびその使用 - Google Patents

Ihイオンチャンネルの配列およびその使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、Ih イオンチャンネルの配列の少なくとも一部よりなる核酸、好ましくはDNAに関する。前記配列は、例えば、ヒトDNA起源、ラットDNA起源、ウシDNA起源、Drosophila(キイロショウジョウバエ)mekanogaster DNA起源またはウニDNA起源であってもよい。さらに、本発明は対応する配列を含むmRNAに関する。本発明はさらには、該核酸にエンコードされたポリペプチドまたはタンパク質に関する。さらに、本発明は、スクリーニング法および/または診断法への本発明の核酸およびタンパク質の使用、およびそれらのためのキットに関する。また、本発明は心臓血管障害および意識障害の治療および/または予防のための1以上の核酸およびタンパク質の使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、Ih イオンチャンネルの配列の少なくとも一部よりなる核酸、好ま
しくはDNAに関する。前記核酸は、例えば、ヒトDNA、ラットDNA、ウシ
DNA、Drosophila(キイロショウジョウバエ)melanogas
terDNAまたはウニDNAを起源であってもよい。さらに、本発明は、対応
する配列を含むmRNAに関する。本発明はさらに、アミノ酸配列起源の対応す
る配列を含むポリペプチドまたはプロテインに関する。
【0002】 さらに、本発明はスクリーニングおよび/または診断方法への1または2以上
の前記配列の使用、および前記方法に必要とされるキットに関する。
【0003】 さらには、本発明は、心臓血管障害および睡眠障害の治療および/または診断
への1または2以上の前記配列の使用方法に関する。
【0004】 神経系の多くの異なる機能は、ニューロンの固有特性とシナプス接続との間の
微妙に調節された相互作用によって実質的に決定される。ニューロンおよびシナ
プスの固有な電気生理学特性は、多数の伝達物質と細胞間伝達系により制御され
、ニューロンの形質膜を通過するイオン電流を調節する、電圧の局所化および密
度制御性イオンチャンネルおよび、リガンド制御性イオンチャンネルによって決
定される(ヒル、1992)。
【0005】 ニューロン要素に求められる比活性に関して、ニューロンが活動電位時に電圧
依存性ナトリウム(Na+ )およびカリウム(K+ )電流と(ホズキンおよびハ
ックスレイ、1952)と、数種の独特のイオン伝導性(リナス、1988)を
発生する古典的イオンチャンネルを含む幅広い種類のイオンチャンネルを有する
ことは驚くに値しない。
【0006】 イトウらが最初に、猫の動的ニューロンに見い出した独特な固有機構は(アラ
キら、1962;イトウおよびオオシマ、1965)、電流の過分極によって誘
起される電位変化のゆっくりとした緩和で、過分極方向での電流/電圧関係の非
オーム挙動に帰着することが明らかとなった。根底にある時間依存性の膜電流は
初め、桿体の光受容体でセシウム(Cs+ )感受性の内部電流として特長づけら
れる。この内部電流は過分極により誘発され、膜で減極(脱分極)される。これ
は照射による初期の過渡的な過分極の典型的な手順へと導かれ、ゆっくりとした
減極へと続く(アットウェルおよびウィルソン、1980;ベイダーら、197
9、1982;ツェンら、1978)。
【0007】 光受容体の電流は、過分極によって誘発させるので、Ih と呼ばれる。類似し
たイオン電流が心臓、洞房結節のペースメーカー細胞および哺乳類の心臓のプル
キンエ繊維でほぼ同時期に発見され(ブラウンおよびディフランチェスコ、19
80;ブラウンら、1979;ディフランチェスコ、1981a、1981b;
ヤナギハラおよびイリサワ、1980)、遅い内部電流がナトリウムおよびカリ
ウムに伴われていることが明らかとなった。この電流は独特の挙動、すなわち、
過分極によって誘発され、上記K+ 伝導性IK2に類似しているという事実により
ファニー(funny)電流と呼ばれる。該電流が例えば、心臓の自発的活動の
発生および調節に関与していることから、該電流への関心は増加している。
【0008】 中央ニューロンでの対応する電流の存在を示すさらなる証拠が見つかり、ハリ
ウェルおよびアダムス(1982)によって初めて言及された。彼らは過分極後
の海馬の錐体細胞のクィアー(queer)電流と称される遅い内部電流を観察
し、その後、同様の特性をもつ電流がニューロン細胞および非ニューロン細胞で
多数発見され、該過分極誘発性電流は最終的に神経系の細胞での偏在現象として
認識された。Ih の名称が現在、該電流の呼び名として受け入れられている。
【0009】 当初、代表的なIh チャンネルの活性化は調節不能であると考えられていたが
、Ih チャンネルは細胞電気活性の調節における重要な生理学的役割を強調し、
神経伝達系に関する重要なターゲットであることを示すデータが次々に登場して
いる。
【0010】 そうしているうちに、Ih は静止電位に実質的に寄与し、過剰な過電極を制限
し、活動パターン(発射パターン)の形状を決定し、膜電位の律動的な微細運動
を発生させることが知られるようになった。Ih 電流は他の電圧制御のイオンチ
ャンネルから同種のものを識別する2、3種類の特性を有する。電圧制御性のN
+ 、Ca2+電流および固有のK+ 電流のように、Ih 電流は急傾斜の電圧依存
カーブを有し、S字形の経時変化で誘発される。Ih は過分極により誘発される
が、S字運動により失活する。
【0011】 負電位の誘起とCs+ イオンによる遮断は、内部でのK+ チャンネルの整流を
思い起こさせる。しかし、Ih の多くの特性はK+ チャンネル系統群と明らかに
異なっている。すなわち、誘発の速度がより遅く、誘発の範囲がより正であり、
細胞外のK+ の濃度に依存せず、導電性が細胞外のBa2+イオンにより実質的に
遮断される。また、Ih チャンネルはK+ イオンのみならずNa+ イオンにも透
過性である。リガンド制御性のカチオンチャンネルのような、他のカチオンチャ
ンネルとは対照的に、Ih チャンネルはNa+ およびK+ イオンに対し非常に感
受性が高く、するどい電圧依存性の制御を有する。
【0012】 現在の研究活動で重要視されているのは、心筋のペースメーカー機能における
h チャンネルの関与である。心臓におけるペースメーカー活動は心臓の特定の
領域(静脈洞)に位置し、心筋の残りの部分から分離したとしても自発的に拍動
することができる能力により特徴付けられる特別な筋細胞による。哺乳類の洞房
結節のペースメーカー細胞において、自発的な活動は、細胞の活動電位の基準的
な状態であるゆっくりとした心臓弛緩期の減極に続いて起こる。心臓の収縮サイ
クルの弛緩期に対応する前記状態時、膜は活動電位の消滅後、新たな活動電位の
発生が閾値に到達するまでの間、再びゆっくりと減極する。そのように、弛緩期
の減極は律動的な挙動の原因であり、洞房結節および他の自発的な活動する心臓
細胞の活動電位を特徴付ける。
【0013】 律動的な活動の発生とは別に、自律神経伝達物質による心拍周期の制御下、弛
緩期(またはペースメーカー)減極が起こる。交感神経系および副交感神経系の
刺激により、心拍の増加および減少が引き起こされることが知られている。
【0014】 そうしているうちに、Ih チャンネルがこのペースメーカー機能によって引き
起こされることが知られるようになった。洞房結節のIh 電流は非特異的なカチ
オン電流であり、通常Na+ およびK+ に伴われ、弛緩期減極の電圧領域を取り
込んだ電圧領域中でゆっくりと誘発される。Ih の特徴は、Ih チャンネルが活
性化された電圧領域での過分極に対する反作用として発生する減極プロセスによ
く一致している。
【0015】 しかし、今までのところ、Ih チャンネルをコードする遺伝子の配列は確認さ
れていない。さらに、同様の生化学特性を特定するのに、十分な量のチャンネル
タンパク質を利用できない。また、Ih 電流は全ての細胞で確認され、さらに、
+ およびNa+ 選択的導電性であり、経験的に他の電流から孤立しているため
、Ih チャンネルの薬理学的特性評価は非常に困難である。
【0016】 そのため、本発明の目的はIh イオンチャンネルをコードする核酸を示すこと
、該核酸の可能な応用を示すこと、および実用的な状態で、かつ生化学分析およ
び薬理学的利用に十分な量のタンパク質を提供することである。
【0017】 前記目的は、独立請求項の主題により達成される。有利な展開は、付随請求項
で示されている。
【0018】 本明細書中で使用している用語の意味を以下に示す。
【0019】 Ih イオンチャンネルとは、(1)過分極により開放し、より正の電圧値(V m ≧−10mV)により閉止し、(2)完全な活性化と不活性化とが比較的ゆっ
くりとしたS字形の経時変化で起こり、(3)K+ イオンのみならずNa+ イオ
ンにも伝導性を示し、(4)0.1〜3mMの細胞外Cs+ により遮断され、(
5)環状ヌクレオチド、特に環状AMPおよび環状GMPにより直接調節される
イオンチャンネルを表す。
【0020】 ストリンジェント状態とは、0.1〜5×SSCで、好ましくは1〜2×SS
Cで、かつ60〜70℃の温度で、好ましくは65℃でハイブリダイゼーション
することを意味する。
【0021】 低ストリンジェント状態とは、0.1〜5×SSCで、好ましくは1〜2×S
SCで、かつ50〜60℃の温度で、好ましくは55℃でハイブリダイゼーショ
ンすることを意味する。
【0022】 Ih イオンチャンネルの部とは抗原決定基に適したプロテイン配列のセクショ
ンを意味し、例えば、最低6アミノ酸のセクション等である。図1Aに示すS1
、S2等のセクションのような領域の形態で発生するセクションもまた、部とみ
なされる。この部は、IUPACコードの配列番号1〜15で示されるDNA配
列から導かれる、さらに細かくいうと、生物学的機能を維持した状態での、前記
DNA配列からのアミノ酸交換、欠失および付加によって導かれるイオンチャン
ネルのセクションを含む。
【0023】 核酸と関連する部分での部とは、少なくとも6ヌクレオチド、好ましくは12
ヌクレオチド、より好ましくは18ヌクレオチドの長さを有するフラグメントを
意味する。該部は対応する全配列と特異的な(選択的な)オリゴヌクレオチドハ
イブリゼーションを介したハイブリダイズを行うのに適する。そのことから、核
酸の部は、前記配列の1つと選択的なハイブリダイズを行うのに適した配列番号
1〜15の配列からのセクションである。
【0024】 選択的(特異的)とは、ある核酸が、適切なハイブリダイズ条件において、配
列番号1〜15の配列のいずれか1の配列で示されるような、1つの核酸とのみ
ハイブリダイズを行い、各宿主生物の通常関連する他の核酸とはハイブリダイズ
は起こらない状況を意味する。
【0025】 本明細書において、相同性は以下の手順で計算される。比較される配列または
配列のセクションで個々の部位が同一であるか、または類似しているアミノ酸の
部位を合計する。得られた数値をアミノ酸残基の総数で割り、100を乗ずる。
これにより、配列の類似性または相同性の百分率が得られる。以下に計算例を示
す。 TWALFKALSHMLCIGYGKFPPQS PDAFWWAVVTMTTVGYGDMTPVG 上記サンプル配列において、互いに比較される部位の総数は23残基であり、 占有する部位が同一であるアミノ酸が7あり、類似するアミノ酸が6ある。こ
こから相同性は下記のように計算される。 [(7+6)/23]×100=56.5% 類似するアミノ酸の交換は、保存的交換(conservative exc
hange)と呼ばれる(参考:デイホフら、1978)。
【0026】 請求項1によれば、Ih イオンチャンネルの配列の少なくとも1部よりなる核
酸が提供される。該核酸と相補関係にある核酸もまた、本発明の実施態様とみな
される。前記核酸は好ましくは、ヒトDNA起源であってもよく、その場合は特
に配列番号1、10,11および15の配列により特徴付けられる。
【0027】 また、該配列はラットDNA起源であってもよく、その場合は特に配列番号2
、8、9、13および14により特徴付けられる。
【0028】 本発明の好ましい態様において、該配列はウシDNA起源であってもよく、こ
の場合は特に配列番号3、6、7および12により特徴付けられる。
【0029】 さらに、該配列はウニDNA起源であってもよく、この場合は特に配列番号4
の配列により特徴付けられる。
【0030】 さらに、該DNAは好ましくは、Drosophila(キイロショウジョウ
バエ)melanogaster起源であってもよい。この場合、完全配列は配
列番号5に従う。
【0031】 特に好ましい態様では、配列番号1〜15のいずれか1の配列との相同性が少
なくとも80%である。さらに好ましい態様では、配列番号1〜15のいずれか
1で示される配列との相同性が少なくとも90%である。
【0032】 特に好ましい方法では、低ストリンジェント条件で配列番号1〜15のいずれ
か1の配列とハイブリダイズを行い、さらに好ましい方法では、高ストリンジェ
ント条件でハイブリダイズを行う。
【0033】 本発明は、配列番号1〜15の配列の修飾体、例えば、遺伝子コードの退行変
性、欠失、挿入、転換およびさらなる突然変異により得られるものも対象とし、
エンコードされるチャンネルタンパク質またはその一部の生物学的特性は維持さ
れていることが好ましい。
【0034】 さらに、本発明は上記配列のいずれか1に相同する配列よりなるmRNAに関
する。従って、本発明は上記核酸によりエンコードされるポリペプチドも対象と
する。
【0035】 上記配列はスクリーニング法に利用でき、また、診断法に利用可能である。ス
クリーニング法では、Ih イオンチャンネルの配列を識別できることから、前記
配列を用いて、イオンチャンネル上の物質の影響を試験することができる。
【0036】 そのようなスクリーニング法は、例えば、以下の手順よりなってもよい。 ・例えば、卵母細胞、哺乳類細胞のような好適な宿主に上記核酸を発現させる
ことにより、相同性を有するチャンネル調整物を作製する段階。 ・前記チャンネル調整物で物質をテストする段階。 物質のテストは、チャンネルに影響を及ぼす試験物質の存在下、または該物質
の不在下においてチャンネル活性を測定することにより決定できる。
【0037】 本発明はまた、スクリーニング法等の実施に用いる上記核酸またはポリペプチ
ドの少なくとも1つよりなるキットに関する。
【0038】 該配列はまた、診断法、特に心臓血管障害を識別するための診断法にも利用可
能である。
【0039】 前記診断法において、患者の核酸を好ましくは、上記DNAまたはRNAと接
触させ、それによりイオンチャンネル核酸配列の存在および/または不在を示す
信号を得る。患者のイオンチャンネルにおける突然変異もまた、例えば、鑑別診
断に有用な短いオリゴヌクレオチドのような適当なサンプルを選択することによ
り検出可能である。
【0040】 さらに、本発明は、診断法に使用する上記配列のいずれか1よりなるキットに
関する。
【0041】 さらに、上記配列は心臓血管障害、意識障害および苦痛状態の治療および/ま
たは予防に利用可能である。好ましい態様において、洞房結節の調節異常による
心臓血管障害を早期に治療または識別することが可能である。さらに、皮質視床
ニューロンの機能障害による意識障害が好ましく識別される。例えば、遺伝子治
療の領域において、機能しなくなったイオンチャンネルと交換するため、本明細
書中に記載する核酸でエンコードされた完全に機能するイオンチャンネルを患者
に挿入する。
【0042】 さらに、本発明は、上記核酸のいずれか1、または2以上、若しくは上記ポリ
ペプチドよりなる薬剤組成物に関する。そのような薬剤組成物は心臓血管障害、
特に洞房結節の調節異常による心臓血管障害、意識障害、特に皮質視床の機能障
害によって引き起こされる意識障害の治療に利用可能である。
【0043】 以下、実施例および添付した図面を参考に本発明を示す。
【0044】 本発明によるイオンチャンネルタンパク質の典型的な代表例は、ウニ起源のチ
ャンネル(SPIH)である。pcSPHI構成体(図6)でトランスフェクト
されたHEK293セルのチャンネル活性を全細胞配置中でのパッチクランプ法
により調べた。過分極電圧段階では、複雑な波形を有する内部電流を示した(図
2A参照)。時間分解性ではない速い電流成分に、遅れを伴って発生した時間依
存性の電流が続き、最大値に到達した後、試験電圧Vm が−30mV以下になっ
た時に振幅の幅が減少した(図2A)。Vm が+10mVまで戻った後、複雑な
経時変化を示す尾電流が発生した。過分極電圧パルスの末端(図2A中の矢印)
での電流/電圧(I/V)間の定常状態の相関は、強い内部修正を示した(図2
B)。瞬間I/V相関は、電圧段階に関する異なるプロトコル(図2C)を用い
て決定した。瞬間I/V相関は−30mVの逆電圧Vrev によりわずかに外側に
修正された(図2D)。内部ナトリウム電流は[K+ o によって大きく増幅さ
れるため、I/V相関はより高い[K+ o でほぼ線形となった(図4H参照)
。SPIHチャンネルは正電圧状態で閉止、または不活性化されるため、電流は
強く内部修正されるという結論に導かれる。開放確率Po の電圧依存性(図2F
)は、+10mVでの尾電流の振幅から決定される(図2A)。観察された最大
電流の半分の電流値での電圧V1/2 は−26.1mV(施行数7)であった。そ
のようにして、SPIHチャンネルは+10mV以上の電圧で不活性化され、過
分極により開放される。この電圧依存性は異なる細胞中で起こる過分極誘発性の
電流(Ih )を思わせる(ディフランチェスコ、1990、1993;ペープ、
1996)。その特異的な特性のため、Ih はクィアー(queer)電流(I q )またはファニー(funny)電流(IF )と称される。本発明によるチャ
ンネルは、(1)過分極電圧により活性化され、(2)環状ヌクレオチドにより
直接調節され、(3)ミリモル濃度の細胞外Cs+ により阻害され、(4)PNa /PK が0.2〜0.4の範囲でカチオン感受性であり、(5)内部ナトリウム
電流は[K+ o 感受性である。以下の実施例で、前記特徴が非相同発現のSP
IHチャンネルで確認されたことが示されている。
【0045】 1mMのcAMPのピペット溶液で過分極を起こし、遅れを伴って発生し、ゆ
っくりと定常状態に達する大電流を発生させた。電流のS字形の経時変化(図3
Aの枠内参照)は脊椎動物のIh 電流の特徴である。1mMのcGMPのピペッ
ト溶液を用いた場合でもSPIHで誘発された電流は変化する。Po の電圧依存
性はホールセル尾電流により決定される(図3B)。ボルツマン式からV1/2
−50.8mVとなる。ピペット溶液中の細胞の透析には数分を要した。このこ
とからcAMPの過渡的な影響が試験を悪化させた可能性がある。そのため、手
法はかご状誘導体からのcAMPおよびcGMPの急速光終結を用いて実施した
(アダムスおよびツェン、1993;ヘーゲンら、1996参照)。細胞は10
0μmのかご状cAMPで透析し、SPIHチャンネルはVm を+10mVから
−70mVまで変化させることにより活性化させた。その際UV光線の短時間の
フラッシュがSPIHに誘起される内部電流の振幅の急激な増加に影響を与えた
(図3C)。フラッシュを行う前、過分極に励起された電流は基準電流に類似し
ている(図3Cトレース1)。一方、UVフラッシュを行った後の電流の振幅お
よび経時変化(図3Cトレース2)は、cAMPの存在下で記録されたもの(図
3E)と類似している。100μMのかご状cGMPのピペット溶液に対し、同
様の時間、同様の強度のUVフラッシュを行ったところ、SPIHに誘起される
電流に変化は生じなかった。環状ヌクレオチドに対する結合モチーフはcAMP
がリン酸化反応の関与なしで直接チャンネル活性を拡大していることを示唆して
いる。この仮定を確認するため、SPIHチャンネル電流をcAMPが存在しな
い状態(図3D)および存在する状態(図3E)について、切り離された膜クラ
ンプ上で測定した。cAMP(1mM)は電圧誘起の電流の振幅を20倍まで拡
大させた。cAMPによる電流の増加は可逆的であり、Mg2+/ATPを必要と
しない。異なるcAMP濃度を含む溶液に入った活性化された膜パッチの上澄み
は、用量依存の形でSPIH電流を拡大させた。cAMP濃度への電流の依存性
は0.74μMのK1/2 の単純な結合等温線と1からそれほど離れていないヒル
係数で示すことができる(図3F)。分離された膜パッチにおいて、cAMPの
存在下でのV1/2 は約35mVで、ホールセル配置で測定したV1/2 よりも負で
あった(図3B)。この知見はHEK293セルにより与えられる内因性ファク
ターもまた、V1/2 により決定されることを示唆している。1mMまでのcGM
P濃度では、SPIHチャンネルの振幅は変化しなかった。本実施例から、cG
MPではなくcAMPがSPIHチャンネル活性を調節することができるという
結論を導くことができる。そのようにして、CNGチャンネルとは対照的に(フ
ィンら、1996)、SPIHは電圧とcAMPの二重の管理下にある。細胞外
Cs+ によるSPIHチャンネルの遮断を、図2Cの電圧プロトコルでのout
side−out膜で調べた。SPIHチャンネルは濃度および電圧に依存する
形でSPIHチャンネルを遮断する。10mMのCs+ の存在下、外部尾電流は
存在したままであるにもかかわらず、内部電流は完全に消滅した(図4Aおよび
4B参照)。0〜10mMのCs+ 存在下でのI/V相関を図4Cに示した。標
準化電流I/Imax (−70mV)を[Cs+ ]に対してプロットした(図4D
)。プロットしたデータは245μMの抑制定数Ki およびn=1.2のヒル係
数と適合した。SPIHチャンネルのイオン選択性をinside−out膜で
決定した。電流の振幅を増加させるため、バス溶液は常に0.1mMのcAMP
を含む。バス中の100mMのK+ をRb+ 、Na+ 、Li+ またはCs+ で置
換した(図4E)。浸透率はPK :PRb:PNa:PLi:PCsを1:0.7:0.
26:0.15:0.06として計算した。SPIHのイオン選択性は様々な脊
椎動物のIh チャンネルのイオン選択性とよく一致する(ペイプ、1996;ウ
ルマスおよびヒル、1992)。細胞外膜がNa+ のみ含む時、外部電流の振幅
が有意に変化しないにもかかわらず、内部電流がほほ完全に消滅した(図4G)
。[K+ o の5mMから20mMへの増加は内部電流を劇的に増加させた。こ
れらの結果はナトリウムがいかなる量存在していてもカリウムイオンが存在しな
い場合、SPIHチャンネルはほとんど導電性を持たないことを示している。
【0046】 チャンネルタンパク質におけるメッセンジャーRNAの発現をノーザンブロッ
トにより分析した。オスの性腺のポリ(A)+ RNAでは約3.3kbの主転写
産物と2.9kbの副転写産物を検出したが、メスではこれらは検出されなかっ
た。転写産物の大きさはクローンされたcDNAの大きさ(3kb)とよく一致
している。SPIH特異性プローブはウニの消化管から分離したポリ(A)+
NAとハイブリダイズしなかった(図5A)。オスの性腺でのSPIH mRN
Aの排他的発現はチャンネルが精液中で発現することを示唆している。この仮定
をチャンネルポリペプチド(残基662〜767)のC末端領域の融合タンパク
質に配向する精製した抗体FPc44KおよびFPc45Kで試験した。これら
の抗体はウエスタンブロット分析(図5C)および免疫細胞化学(図5B)で使
用された抗体である。これらの抗体はいずれもウニ精液から精製した鞭毛膜のウ
エスタンブロットのMr が92Kまでの主バンドを認識した(図5C列3)。精
子の頭部から精製した膜は抗体を認識しなかった(図5C列5)。この結果は個
々の精液の免疫細胞化学により確認した。抗体FPc45Kはほぼ排他的に精子
鞭毛膜を染色する(図5B)。いくつかの頭部構成体の弱い染色はおそらく抗体
の非特異的な交差反応性を示している。Mr が88Kまでのバンドがトランスフ
ェクトされたHEK293セルウエスタンブロットで観察された(図5C列2)
。HEK293セル中に発現したチャンネルポリペプチドのMr は誘導アミノ酸
配列(87.9K)のものであると予想されるMr の値とほぼ同一である。トラ
ンスフェクトされていないHEK293細胞において、抗体による88Kポリペ
プチドが検出されなかった(図5C列1)。鞭毛膜のアルカリホスホファターゼ
での処理により、天然ポリペプチドのMr は92Kまでから、88Kまでへと低
下した。天然および非相同発現のポリペプチドは類似の大きさであるので、クロ
ーンされたcDNAはSPIHの完全なコード配列を運搬する。脱リン酸条件下
でのMr のわずかな減少は、脱リン酸された形態の天然ポリペプチドが電気泳動
移動度がわずかに減少した状態で存在していることを示している。大部分の脱リ
ン酸実験では、92Kから88Kへのシフトは完全ではなく、最低2つの中間バ
ンドが観察された。この結果はチャンネルポリペプチドが数回脱リン酸されてい
ることを示唆している。SPIHチャンネルはPKA、PKG、PKCおよびチ
ロシンキナーゼによる脱リン酸に関する配列モチーフを保有する(図1A参照)
【0047】 明瞭な電気物理学特性は、SPIHをIh チャンネル系統族の一員として確認
する。しかし、SPIHと脊椎動物のIh チャンネルの間での特性の相違点につ
いても言及しておく。第一に、cAMPが存在しない場合、SPIH電流は過渡
的であるが、cAMPの存在下での経時変化は脊椎動物のものと類似している。
第二に、cAMPによるSPIHチャンネル電流の大幅な増加は主に最大電流の
増加によって起こるが、V1/2 が最大振幅に影響することなくより正にシフトす
るよう(ディフランチェスコ、1993)、心臓のIh チャンネルを調節する(
イングラムおよびウイリアムズ、1996;アッチーリら、1997)。最後に
、心臓Ih はミクロモル濃度のcGMPによっても調節されるが(ディフランチ
ェスコおよびトルトラ、1991)、SPIHは前記効果を呈さない。SPIH
チャンネルは電圧制御のK+ チャンネルとCNGカチオンチャンネルのいずれも
に非常に類似している。Ih チャンネルが電圧制御のチャンネル系統族の範疇に
含まれているということである。SPIHは減極により開放するK+ 、Na+
よびCa2+のような電圧センサー(S4)の特性モチーフを有する。しかし、過
分極により活性化されるチャンネルにおいて電圧センサーとしてS4モチーフを
除外する重要な理由はなく、HERG−K+ チャンネルの活性機構のようなもの
も考えられる(トルドゥら、1995;スミスら、1996)。HERGの強い
内部修正に関して、それは正電圧時にチャンネルが閉止する不活性化の結果であ
るが、チャンネルは負電圧時、不活性化から急速に回復することが実証されてい
る。HERGチャンネルにおいて、不活性化は活性化よりもはるかに速く、その
ため反応速度論的には認識できない(スミスら、1996)。CNGチャンネル
と共に、SPIHは環状ヌクレオチドの結合領域を有し、その特性はcAMPに
より調節される。cAMPはおそらく高度に保護された環状ヌクレオチド結合領
域と結合することにより、SPIHの活性を増強させる。CNGチャンネルにお
いて、cGMPに対する高選択性に関し、該選択性がThr残基(桿体視細胞の
αサブユニットにおけるT363、アルテンフフェンら、1991)およびAs
p残基(γCNGαにおけるD604、バーナムら、1995)を伴うことが実
証されている。SPIHは対応する部位にValおよびIle残基を有し、これ
らの部位はSPIHのリガンド選択性を制御していると考えられている。精子の
鞭毛膜におけるIh チャンネルの物理学的重要性は以下のように説明できる。走
化性ペプチドsperactを有するS.purpuratus spermの
刺激作用は過分極を引き起こし(リーおよびガーバーズ、1986;ガーバーズ
、1989)、それはK+ チャンネルの開放によるものと考えられている(バブ
コックら、1992)。より高いペプチド濃度では、過分極に続いて減極が起こ
る。異なる選択性および薬理学特性を有する2つ(または2以上)のイオンチャ
ンネルタイプがsperactに誘発される減極に寄与し得る(ダースゾンら、
1996参照)。前記チャンネルの1つは、弱K+ 選択性(PNa/ Pk=0.2)
と、cGMPではなく、cAMPによりかなり増強される非常に低いPo (Vm =0mV)を有する(ラバルカら、1996)。これらの観察は前記チャンネル
が実際SPIHであることを示唆している。speract誘発性の過分極はS
PIHチャンネル活性を誘起することができ、該活性は電圧依存性のアデニル酸
シクラーゼによって(ベルトランら、1980)、同時に起こるcAMPレベル
の増加によって拡大されうる(ハンブロースら、1980)。与えられた海水の
イオン組成および0.2〜0.4のPNa/PK でSPIHチャンネルの開放およ
びその後のNa+ の流入はsperact誘発性の減極に影響し得る。Ih チャ
ンネル、例えば心臓細胞または視床ニューロンのもの、が膜電圧の振動に関与し
、それにより鞭毛中のCa2+の振動を引き起こすことも合理的に考え得る(スア
レスら、1993)。[Ca2+i の変化は鞭毛の振動を変化させ、それにより
走化性反応に寄与しうる。
【0048】 (実施例)手法 cDNAクローンの分離 2つの退化プライマー(No.1764、No.1772)を用いて、一本鎖
cDNA(ウニ性腺、Drosophila(キイロショウジョウバエ)mal
anogaster、ウシ網膜、ラットの臭覚組織から)またはcDNAライブ
ラリー(ヒト視床または心臓から)上でPCRを実施した。100μlPCRバ
ッチの組成は以下の通り。一本鎖cDNA3〜10ng、cDNAライブラリー
約105 pfu、退化プライマー1.6μg、PCRバッファ1倍、dNTP2
mM、PrimeZyme(Biometra)1U。PCRバッチは最初94
℃で2分間変性させ、その後下記の手順で45サイクル培養した。 変性 94℃、45秒 ハイブリダイズ 48℃、45秒 重合 72℃、40秒 退化されたプライマーの配列(5’→3’)は以下の通りである。 No.1764:CTGACTGCAGARGTNTTYCARCCNGGNGA (配列番号16) No.1772:ATCGGAATTCNCCRAARTANGANCCRTC (配列番号17) プライマーNo.1764およびNo.1772で増殖されたPCRフラグメ
ントは放射能標識され、高ストリンジェント条件での完全cDNAに対するcD
NAライブラリーをスクリーニングするプローブとして使用される。部分クロー
ンHHIH(配列番号11)は低ストリンジェントハイブリダイゼーションによ
り分離された。ハイブリダイゼーション条件は以下の通りである。
【表1】 (1)1×SSC:NaCl150mM、クエン酸ナトリウム15mM、pH
7.0 (2)1×Denhardt’s:フィコール、ポリビニルピロリジン、ウシ血
清アルブミン(各0.2g/l) 陽性ファージを分離し、cDNAを生体内切除(λZAPIIファージの場合
)により、pBluescriptSK誘導体に転換した。cDNAはEcoR
Iによりλgt11ファージから切断し、pBluescriptSKプラスミ
ドDNAにサブクローンした。DNAはジデオキシ媒介チェーンターミネーショ
ン法で配列を決定した(サンガーら、1997)。
【0049】ノーザンブロット、ウエスタンブロット 異なるウニ組織から分離したポリ(A)+ RNAをノーザンブロットにより分
析した。各列は約10μgのポリ(A)+ RNAを含む。ブロットは32P標識1
074bp cDNAフラグメント(ヌクレオチドポジション)で42℃、5×
SSC、50%ホルムアミドでハイブリダイゼーションを行った。SPIHポリ
ペプチドのC末端領域がマルトーゼ結合タンパク質との融合構成体として発現し
た。精製した融合タンパク質は、ポリクローナル抗体FPc44KおよびFPc
45Kを作製するために使用された。該抗体はウサギ血清から、融合タンパク質
を用いるアフィニティークロマトグラフィーにより精製した。精子鞭毛はダース
ゾンら(1994)により分離した。精製した鞭毛および頭部膜はNacl15
0mM、MgCl2 1mM、HEPES20mM(pH7.5)、EGTA0.
1mMおよび0.5%Triton X−100を含む溶液バッファ中で均質化
し、40,000rpmで60分間遠心分離した。このプロセスを2回繰り返し
た。トランスフェクトされたHEK293細胞は溶解バッファ(HEPES10
mM、DTT1mMおよびEDTA1mM(pH7.4))で均質化し、凍結乾
燥を5回行い(液体窒素中)、最後に55,000rpmで10分間遠心分離し
た。膜ペレットは溶液バッファに溶解させた。鞭毛膜タンパク質は30℃の溶液
バッファ中で30〜60分間、1ユニットのアルカリホスファターゼを用いて脱
リン酸した。膜タンパク質はSDS−PAGEにより分離し、イモビロン膜に変
性し、ポリクローナル抗体で標識した。免疫反応性はECL検出キット(アマー
シャム社製)で確認できるようにした。個々の精子の免疫細胞化学分析は上記手
順で実施した(ワイナー、1997)。
【0050】電気物理学 SPIHポリペプチドをコードするcDNAは、先に示したようにHEK29
3細胞中に過渡的に発現させた(ボーマンら、1994)。SPIHの制御され
た電流をホールセル配列および無細胞膜パッチでのパッチクランプ法で記録した
。様々なバスおよびピペット溶液の組成を図中の記号で示す(下記参照)。チャ
ンネルは膜電圧を+10mVから様々な負電圧値にステップさせることにより活
性化させた。チャンネルの開放確率の電圧依存性を+10mVの尾電流から決定
した。SPIHチャンネルのCs+ による遮断を1mM cAPMを含むピペッ
ト溶液の存在下、outside−out膜パッチを用いて分析した。バス中の
溶液は0.03〜10mMのCsClを含む。相対的なイオン透過性は、バスの
100mMのK+ をNa+ 、Li+ 、Rb+ またはCs+ と置換した際、無細胞
inside−out膜パッチで測定したVrev の個々のシフトから計算した。
かご状cAMPまたはかご状cGMPを用いた実験は先に示したようにして実施
した(ヘーゼンら、1996)。
【0051】 前記実験の結果を以下、より詳細に説明する。
【0052】 図1Aは、ウニIh チャンネル(SPIH)の核酸配列および派生アミノ酸配
列を示す。ヌクレオチドは、オープンリーディングフレームスタートコドンの最
初のヌクレオチド(ATG)が+1に対応するよう、5’→3’の方向で番号付
けした。ヌクレオチド+1から5’の位置のヌクレオチドを負の数字で示した。
派生アミノ酸配列(1文字のコード)を核酸配列の下に示し、番号付けした。ス
タートコドン(ATG)、対応するメチオニンおよびストップコドン(TGA;
位置2302〜2304)はボールド体で記載した。スタートコドンより前にあ
る同一のリーディングフレーム中のストップコドンに下線を付した。位置250
1〜2507でのポリアデニル化信号に囲いを付した。ポア形成領域および環状
ヌクレオチドに対する結合部位の膜貫通セグメントS1〜S6の位置を核酸配列
の上方に線を付すことにより、印付けした。前記領域の制限は他の電圧依存性K + チャンネル、EAG−K+ チャンネルおよびCNGチャンネルとの配列比較に
より定義した。cAMP/cGMP依存性キナーゼによるリン酸化に対するコン
センサス配列を三角(△)により印付けした。プロテインキナーゼによるリン酸
化に対するコンセンサス配列を丸(●)により印付けし、チオリンキナーゼによ
るリン酸化に対するコンセンサス配列を星印(*)により印付けした。SPIH
配列(配列番号4)を計算分子量87,937Daの767アミノ酸のタンパク
質でコードした。
【0053】 図1BはウニのIh チャンネルと他のチャンネルの電圧センサー(S4)モチ
ーフの比較を示す。一定の間隔で存在するArgまたはLysを枠で囲い、他の
正荷電の残基をボールド体で記載した。 Shaler(ポングスら、1988):Drosophila(キイロショウ
ジョウバエ)Shaker遺伝子によりエンコードされたK+ チャンネル DmEAG(ワーンケら、1997):Drosophila(キイロショウジ
ョウバエ)EAGチャンネル KAT1(アンダーソンら、1992):Arabodopsis thali
anaのK+ チャンネル brCNGCα(カウップら、1989):ウシ桿体視細胞からの環状ヌクレオ
チド制御性チャンネルのαサブユニット
【0054】 図1Cは、SPIHのポアモチーフを電圧制御性および環状ヌクレオチド制御
性のイオンチャンネルの系統族の他の構成物のポアモチーフと共に示す。
【0055】 SPIHの対応するアミノ酸と同一または類似の残基に黒または灰色の背景を
付して強調した。
【0056】 図1Dは、cNMP結合領域の配列比較を示す。 boCNGCα:ウシ臭覚ニューロンのCNGチャンネルのαサブユニット(ル
ジックら、1990) PKA1:プロテインキナーゼAのcAMP結合部位1(チタニら、1984)
PKG1:プロテインキナーゼGのcGMP結合部位1(タキオら、1984)
CAP:カタボライト活性化タンパク質(アイバら、1982) 環状ヌクレオチド結合モチーフの高保存性の残基を矢印で示し、brCNGC
αのリガンド選択性を決定する残基を星印で示した.CAPのcAMP結合領域
から導かれる二次構造の予測を配列に下線を付して示した。
【0057】 図2はSPIHチャンネルの電気物理学的特性を示す。
【0058】 図2Aは、ホールセル配置のトランスフェクトされたHEK293細胞で観察
された電流を示す。該電流は+10mVの保持値から−100mV〜+10mV
の様々な試験値まで10mVの増分でステップさせた。尾電流は試験値の電圧か
ら+10mVまでステップし戻した際に記録された。HEK239細胞は以下の
成分を含むバス溶液で洗浄された。バス溶液の組成(mM):NaCl 135
、CaCl2 1.8、MgCl2 2.8、HEPES−NaOH 5(pH
7.4);ピペット溶液の組成(mM):KCl 126、HEPES−KOH
10、EGTA 10(pH7.4)。
【0059】 図2Bは、図2Aにおいて矢印で示した時間において、平衡条件下で測定した
電圧と電流の相関(I/V)をプロットしたものである。
【0060】 図2Cは、瞬間I/V相関を決定する際に使用した測定プロトコルを示したも
のであり、電圧は最初、0mVの保持値から−70mVまでステップされ、次に
+50mV〜−70mVの範囲の試験値まで10mVの増分でステップさせた。
【0061】 図2Dは、図2Cの差し込み図で矢印で示した時間に測定した瞬間I/V相関
のプロットを示す。
【0062】 図2Eは、電圧を+30mVまでリセットした際の尾電流の経時変化を示す。
【0063】 図2Fは、チャンネルの相対的な開放確率Po の電圧依存性を示す。
【0064】 図3は、環状ヌクレオチドによるSPIHチャンネルの調節を示す。
【0065】 図3Aは、1mMのcAMPの存在下でのホールセルSPIHチャンネルの調
節を示す。電圧のステッププロトコルは図2Aのものと同じである。バスの組成
(mM)は、NaCl 135、KCl 5、CaCl2 1.8、MgCl2 2.8、HEPES−NaOH 5(pH7.4)で、ピペット溶液の組成(
mM)は、KCl 126、HEPES−KOH 10、EGTA 10(pH
7.4)、cAMP 1mMである。差し込み図は、S字形の経時変化をよりよ
く示すための拡大図である。
【0066】 図3Bは、+10mVにおける標準化したホールセル尾電流から導きだした相
対的なPo (●)と、inside−outパッチにより記録された尾電流(△
)の電圧依存性を示す。実線はデータのボルツマン式への適合度を示す。図3A
のホールセル電流に対するV1/2 は−50.8mVであり、図3Eのinsid
e−outパッチ電流に対するV1/2 は−84.5mVであり、Q値は各々3.
8、2.7であった。
【0067】 図3Cは、かご状cAMPの光分解によるホールセルSPIH電流の調節を示
す。ピペット溶液は100μMのかご状cAMPを含む。SPIH電流はUVフ
ラッシュを行う前の+10mVから−70mVまでの電圧ジャンプにより誘発さ
れ(線1)、3回連続のUVフラッシュによっても誘発された(線2)。−70
mVでフラッシュにより誘発された電流の経時変化を下図に示す。
【0068】 図3DおよびEは、バス中にcAMPが存在しない状態(D)および1mMの
cAMP存在下(E)での電圧誘発性のSPIH電流を示す。電圧のステッププ
ロトコルは図2Aと同じである。ピペット溶液およびバス溶液の組成(mM)は
KCl 126、HEPES−KOH 10、EGTA 10(pH7.4)お
よびcAMP 1mM(バス溶液のみ)である。
【0069】 図3Fは、SPIH電流の振幅のcAMP濃度依存性を示す。cAMPの濃度
(μM)は、0.1、0.3、1、3、10および1000である。実線はデー
タのヒル係数への適合度を示すものであり、K1/2 =0.74μM、n=1.0
5での10回の施行の平均である。
【0070】 図4は、SPIHチャンネルの薬理学的特性を示す。
【0071】 図4AおよびBは、バス溶液中にCs+ が存在しない状態(A)および10m
MのCs+ の存在下(B)でのoutside−outパッチで記録された電圧
誘発性のSPIH電流を示すものであり、ピペット溶液の組成(mM)は、KC
l 124、HEPES−KOH 10、EGTA 10(pH7.4)および
cAMP 1mMであり、バス溶液の組成はKCl 126、HEPES−KO
H 10、EGTA 10(pH7.4)であり、CsClの濃度は図示した通
りである。
【0072】 図4Cは、バス中に0〜10mMのCs+ が存在する場合のI/V相関を示す
【0073】 図4Dは、−70mVでの標準化電流の[Cs+ ]依存性を示す。実線は前記
データのヒル係数への適合度であり、Ki =245μM であり、ヒル係数は1.
2(1〜6回の施行の平均)である。
【0074】 図4Eは、SPIHチャンネルのイオン選択性を示す。Vrev はinside
−outパッチで保持電圧(−70mV)から−30mV〜+30mVの範囲内
の試験値まで5mVの増分でステップすることで決定した。ピペット溶液の組成
(mM)はKCl 150、HEPES−KOH 10、EGTA 10(pH
7,4)であり、バス溶液の組成(mM)は、KCl 50、XCl 100、
HEPES−NMDG 10、EGTA 10(pH7.4)およびcAMP
0,1である。
【0075】 図4Fは、図4Eに示した電流でのI/V相関を示す。Vrev は16.9mV
Na+ )、20.6mV(Li+ )、5.6mV(Rb+ )、24.6mV(C
+ )である(3〜10回の施行の平均)。相対的なイオン透過性PX /PK
下記の式を用いて計算した。 PX /PK ={[K+ o −[K+ j exp(zFVrev /RT)}/[X + j exp(zFVrev /RT)
【0076】 図4Gは、細胞外媒体中に0.5mMおよび20mMのK+ が存在する状態で
のホールセル内部Na+ 電流のK+ 依存性を示す。
【0077】 図4Hは、バスにK+ が0、1、3、5、10および20mMが存在する場合
の瞬間I/V相関を示す。
【0078】 ピペット溶液の組成は図4Bと同様であり、バス溶液の組成は指定したK+
度における図4Aと同様である。イオン強度は各NMDG濃度と同じ値に調整し
た。
【0079】 図5は、SPIHの発現パターンを示す。
【0080】 図5Aは、SPIH転写産物の組織分布のノーザンブロット分析であり、列1
はオス性腺のmRNAに関し、列2はメス性腺のmRNAに関し、列3は腸細胞
のmRNAに関し、各々ポリ(A)+ RNAは10μlである。
【0081】 図5Bはウェスタンブロット分析を示すものであり、列1は擬似トランスフェ
クト(mock−transfect)されたHEK293細胞に関し(タンパ
ク質2.5μg)、列2はSPIH cDNAでトランスフェクトされたHEA
293細胞に関し(タンパク質2.5μg)、列3はS.purpuratus
の精子からの精製した鞭毛に関し(タンパク質6μg)、列4は脱リン酸された
鞭毛膜に関し(タンパク質6μg)、列5は精子の頭部に関する(タンパク質1
5μg)。
【0082】
【表2】
【0083】文献 Accili,E.A.,Redaelli, G. and DiFrancesco, D.:ウサギ洞房結節筋細胞でのc
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【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1A】 ウニStrogylocentrotus purpuratu
sからのチャンネル(SPHIチャンネル)起源の核酸およびチャンネルタンパ
ク質である。
【図1B】 他の既知のチャンネル配列との比較として、前記チャンネルタン
パク質のS4モチーフを示す。
【図1C】 他のチャンネルの他の配列との比較として、前記配列のポアモチ
ーフを示す。
【図1D】 イオンチャンネルの他の配列との比較として、Ih イオンチャン
ネルのcDNAのcNMP結合領域を示す。
【図2A】 +10mVの保持電圧から、より負の試験値までの過分極電圧ス
テップにより誘発される複雑な波形を有する内部電流を示す。
【図2B】 過分極電圧パルスの末端で決定される平衡電流/電圧(I/V)
の相関を示す。
【図2C】 尾電流の振幅から、瞬間電流/電圧(I/V)の相関を決定する
ための測定プロトコルを示す。
【図2D】 −30mVの逆転電圧での、わずかに外側に修正された瞬間I/
Vの相関を示す。
【図2E】 電圧の時間による変化に依存する尾電流の経時変化を示す。
【図2F】 図2Aに示したものと類似の+10mVでの尾電流の振幅から決
定されるチャンネルが開放している相対確率Po の電圧依存性を示す。
【図3A】 1mMのcAMPの存在下での過分極による大きなホールセル電
流の誘発を示し、該電流は遅れて発生し、ゆっくりと平衡に達する。
【図3B】 標準化されたホールセル尾電流およびinside−outパッ
チの電流から決定されるPo の電圧依存性を示す。
【図3C】 短時間のUV照射後の内部電流の振幅の急激な上昇を示す。
【図3D】 cAMPなしでの無細胞膜片のSHIH電流を示す。
【図3F】 0.74μMのK1/2 との単純な結合等温線と、1から明白には
離れていないヒル係数とによって示されるcAMP濃度の電流依存性を示す。
【図4Aおよび4B】 Cs+ によるSPIHチャンネルの遮断を示す(図4
A:標準、図4B:+10mM Cs+ )。
【図4C】 0〜10mMのCs+ 存在下でのI/V相関を示す。
【図4D】 Cs+ と標準化された電流I/Imax (−70mV)のプロット
を示す。
【図4E】 バス中の100mMのK+ を対応する濃度のRb+ 、Na+ 、L
+ またはCs+ で置き換えた場合のinside−outパッチにおけるSP
IHチャンネルのイオン選択性を示す。
【図4F】 図4Eで示した様々なイオン条件下でのI/V相関を示す。
【図4G】 細胞外媒体にNa+ を含む場合に、外部電流の振幅が変化しない
にもかかわらず内部電流がほぼ完全に遮断されることを示す。
【図4H】 図4Gに示した異なるK+ 濃度の電流によるI/V相関を示す。
【図5A】 約3.3kbの主転写産物と、約2.9kbの副転写産物とを有
するチャンネルメッセンジャーRNAのノーザンブロットを示す。
【図5B】 S.purpuratusからの精子の光学顕微鏡写真(右図)
と、SPIHチャンネルを特異的に識別する抗体を用いた対応する免疫組織化学
染色(左図)である。
【図5C】 対応するウェスタンブロット分析を示す。
【図6】 HEK233セル中でのSPIHの非相同発現に使用されるpcS
PIH構成体を示す概念図である。cDNA領域はをハッチバーで示し、プラス
ミドベクター(pcDNA I)の近接領域をボールド線で示した。プラスミド
ベクターにおけるcDNAの配向はT7ポリメラーゼに関するプロモーターと多
重クローン領域中の制限部位から推定される。挿入されたコザック配列をKで示
す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年9月25日(1999.9.25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/00 A61P 25/20 4C084 25/04 C07K 14/705 4C086 25/20 16/28 4H045 C07K 14/705 C12N 1/15 16/28 1/19 C12N 1/15 1/21 1/19 C12Q 1/68 A 1/21 G01N 33/50 Z 5/10 33/68 C12Q 1/68 C12P 21/08 G01N 33/50 C12N 15/00 ZNAA 33/68 A61K 37/02 // C12P 21/08 C12N 5/00 A (72)発明者 ガウス レナータ ドイツ国 ユーリッヒ D−52428 アル トドルファー シュトラーセ 34 (72)発明者 ショルテン アレキサンダー ドイツ国 ドルマゲン D−41541 スチ ュールゼルベルガー シュトラーセ 18 (72)発明者 セイフェルト ラインハルト ドイツ国 アーヘン D−52062 ガスボ ルン 21 (72)発明者 カウプ ベンジャミン ドイツ国 アーヘン D−52062 ザール シュトラーセ 86 Fターム(参考) 2G045 AA35 AA40 DA12 DA13 DA14 DA77 FB02 FB03 4B024 AA01 AA11 BA80 CA04 DA01 DA02 DA05 DA11 EA04 GA11 HA14 4B063 QA01 QA13 QA18 QQ02 QQ42 QQ53 QR08 QR55 QR62 QS25 QS34 4B064 AG01 CA19 CC24 DA03 DA13 4B065 AA01X AA57X AA87X AA90Y AA91Y AA93Y AB01 AC14 BA02 CA24 CA25 CA44 CA46 4C084 AA02 AA07 AA13 CA47 CA49 NA14 ZA052 ZA212 ZA402 ZC412 4C086 AA01 AA03 EA16 MA01 MA04 NA14 ZA21 ZA40 4H045 AA10 AA11 BA10 CA40 DA76 EA20 EA50 FA72 FA74

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ih イオンチャンネルまたはその一部をコードする核酸、好ま
    しくはDNA、若しくはそれらに相補的な核酸。
  2. 【請求項2】 ヒト起源であることを特徴とする請求項1に記載の核酸。
  3. 【請求項3】 配列番号1の配列またはその一部よりなることを特徴とする請
    求項2に記載の核酸。
  4. 【請求項4】 ラット起源であることを特徴とする請求項1に記載の核酸。
  5. 【請求項5】 配列番号2の配列またはその一部よりなることを特徴とする請
    求項4に記載の核酸。
  6. 【請求項6】 ウシ起源であることを特徴とする請求項1に記載の核酸。
  7. 【請求項7】 配列番号3または配列番号12の配列、若しくはそれらの一部
    よりなることを特徴とする請求項6に記載の核酸。
  8. 【請求項8】 ウニ起源であることを特徴とする請求項1に記載の核酸。
  9. 【請求項9】 配列番号4の配列またはその一部よりなることを特徴とする請
    求項8に記載の核酸。
  10. 【請求項10】 Drosophila(キイロショウジョウバエ)起源であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の核酸。
  11. 【請求項11】 配列番号5の配列またはその一部よりなることを特徴とする
    請求項10に記載の核酸。
  12. 【請求項12】 配列が請求項1ないし11のいずれか1の核酸と少なくとも
    80%の相同性を示すことを特徴とする核酸、好ましくはDNA。
  13. 【請求項13】 前記相同性が少なくとも90%であることを特徴とする請求
    項12に記載の核酸。
  14. 【請求項14】 低ストリンジェント条件で配列番号1、2、3、4、5およ
    び/または12の配列とハイブリダイズすることを特徴とする核酸、好ましくは
    DNA。
  15. 【請求項15】 ストリンジェント条件で配列番号1、2、3、4、5および
    /または12の配列とハイブリダイズすることを特徴とする請求項14に記載の
    核酸。
  16. 【請求項16】 RNAであることを特徴とする請求項1ないし15のいずれ
    か1に記載の核酸。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし16のいずれか1の核酸によりエンコードさ
    れるポリペプチド。
  18. 【請求項18】 イオンチャンネルの活性に影響を及ぼす物質を識別する上で
    の請求項1ないし16のいずれか1に記載の核酸および/または請求項17に記
    載のポリペプチドの使用方法。
  19. 【請求項19】 イオンチャンネルに関連する疾病の治療および/または診断
    における請求項1ないし16のいずれか1に記載の核酸および/または請求項1
    7に記載のポリペプチドの使用方法。
  20. 【請求項20】 イオンチャンネルに影響を及ぼす物質の識別方法であって、
    請求項1ないし16のいずれか1の核酸および/または請求項17に記載のポリ
    ペプチドを試験対象の物質に接触させる段階よりなる識別方法。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし16のいずれか1の核酸および/または請求
    項17に記載のポリペプチドを用いて均質のチャンネル試料を作成する段階と、
    前記チャンネル試料で物質を試験する段階よりなる請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 請求項1ないし16のいずれか1または数項に記載の少なく
    とも1の核酸および/または請求項17に記載のポリペプチドよりなる、請求項
    20および/または21に記載の方法を実施するためのキット。
  23. 【請求項23】 心臓血管障害を検出する方法であって、請求項1ないし16
    のいずれか1に記載の核酸および/または請求項17に記載するポリペプチドを
    患者から採取した試料に接触させることを特徴とする方法。
  24. 【請求項24】 請求項1ないし16のいずれか1に記載の核酸を患者から採
    取した核酸と接触させ、それによりイオンチャンネル配列の存在および/または
    欠如の指標である信号を得る段階よりなる請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 心臓血管障害、意識障害および/または痛みの治療および/
    または予防目的での請求項1ないし16のいずれか1に記載の核酸および/また
    は請求項17に記載のポリペプチドの使用方法。
  26. 【請求項26】 心臓血管障害が洞房結節の制御異常によることを特徴とする
    請求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 意識障害が視床神経の機能障害によることを特徴とする請求
    項25に記載の方法。
  28. 【請求項28】 1または2以上の請求項1ないし16に記載の核酸、および
    /または請求項17に記載のポリペプチドよりなる薬剤組成物。
  29. 【請求項29】 請求項1ないし16のいずれか1に記載の核酸を含む構成体
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の構成体を含む宿主細胞。
  31. 【請求項31】 請求項17に記載のポリペプチドと反応する抗体。
  32. 【請求項32】 配列番号1、2、3、4、5および/または12の核酸に特
    異的な核酸サンプル。
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