JP2002506228A - マイクロメカニカルフラットパネルディスプレイ - Google Patents

マイクロメカニカルフラットパネルディスプレイ

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JP2002506228A
JP2002506228A JP2000534905A JP2000534905A JP2002506228A JP 2002506228 A JP2002506228 A JP 2002506228A JP 2000534905 A JP2000534905 A JP 2000534905A JP 2000534905 A JP2000534905 A JP 2000534905A JP 2002506228 A JP2002506228 A JP 2002506228A
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ヘイネス・アミハイ
カルティー・アディエル
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フリクセル リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】複数のピクセルから成り、各ピクセルは、面仕上げがなされた第一および第二の領域を有し、1平方ミリメートルよりも小さい面積を有する表面と、面仕上げがなされた第一および第二の側面を有する薄い平面パネルとを有し、パネルは、表面に平行な軸周りに第一および第二位置間で回動するよう、回動自在に表面と取り付けられ、第一の位置にあるパネルは、その第二の側面が第一領域に面した状態で第一領域の上方に位置し、第二の位置にあるパネルは、その第一の側面が第二の領域に面した状態で第二の領域の上方に位置する映像ディスプレイが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、映像表示システムに関し、特にマイクロマシン技術を使用して生産
されるフラットパネルディスプレイに関する。
【0002】 フラットパネルビデオディスプレイは、多くのコンシューマー関係や工業関係
や軍事関係の製品や装置といった至る所に見られる構成機器である。それらは、
人間とインタラクティブに動作する、ラップトップコンピューターや自動車のダ
ッシュボード、電子レンジ、その他無数の機械や装置に利用されている。
【0003】 アクティブマトリックス(Active-matrix)液晶ディスプレイは、高品質高解 像度のフラットパネルディスプレイの市場を支配している。しかしこれらのディ
スプレイは比較的高価であり、かつ動作中の消費電力量が、多くのバッテリー駆
動装置から容易に利用することができる電力量と比べると、比較的大きい。
【0004】 ポータブルGPS(Global Positioning System:方向位置検出システム)案内
装置(baedekers)から玩具に至るまで、より多くの製品に視覚ディスプレイを 組み入れる必要性と欲求が、高品質画像を供給でき、かつ低消費電力で機能する
低価格フラットパネルディスプレイに対する強い需要と大きな市場とを創り出し
ている。
【0005】 その要求に応えるため、新型のフラットパネルディスプレイが、MEMS技術を使
用するシリコン加工をベースとして開発されている。MEMS技術は、適切なシリコ
ン基板上に、数μmオーダーで、微細構造を形成することができる。それゆえそ
の技術は、シリコン上において、光を処理するピクセルサイズの装置を形成する
ために使用可能である。これらの微細装置の配列は、潜在的に低価格であり、低
消費電力で動作し高品質な画像を供給するフラットパネルディスプレイを形成す
るために使用することができる。
【0006】 シリコン技術を使って生産されるほとんどのフラットパネルディスプレイは、
2つの一般的なタイプのうちのいずれかに属する。第一のタイプのフラットパネ
ルディスプレイは、その各々がシリコン基板上に形成された液晶セルから成るピ
クセルを持つ。光は、周囲の光あるいは、適切な光源からの光が、ピクセルを輝
かせる。各々のピクセルにおける、光に対する各液晶の透過率により、ピクセル
がどの程度輝いて見えるかが決まる。液晶の透過率は、ピクセル内にある電極に
おける電圧によって制御される。ディスプレイの各ピクセル内にある電極におけ
る電圧を制御することによって、様々な輝度レベルのピクセルにより形成される
パターンにより、画像が形成される。このタイプのディスプレイによって与えら
れる画像は、一般的に低輝度であり、また低コントラストである。
【0007】 第二のタイプのフラットパネルディスプレイ、以後「マイクロメカニカルディ
スプレイ」と呼ぶ、は、シリコン基板上に、それぞれに少なくとも一つのマイク
ロマシン加工された可動構造から成るピクセルを持つ。各ピクセルの中における
少なくとも一つの可動構造の位置は、ピクセルで反射したりあるいは回折したり
する光の総量を制御することによりどの程度ピクセルを輝かせるかによって調整
する。一般的に、少なくとも一つの可動要素の位置は、ピクセル内にある少なく
とも一つの可動要素と電極との間の静電力によってこれは制御され、これは電極
に適当な電圧を加えることによって発生する。しばしば、電圧は比較的高くなり
、少なくとも一つの可動要素を動かすために、比較的大きなエネルギー消費が必
要となる。普通このタイプのディスプレイにおいては、輝度と画像コントラスト
はディスプレイの平面に立てた法線に対して測定される視野角に依存していて、
その視野角が増大するにつれて減少する。これらのディスプレイのいくつかは、
動作中に比較的大きな電力を消費する内部光源を必要とする。
【0008】 ここで参照してその内容を組み込む、D. M. Bloom et alの米国特許第5,841,5
79号には、ディスプレイのピクセル中の少なくとも一つの可動構造が、複数の平
行なフレキシブル反射リボンを有する、マイクロメカニカルディスプレイが記載
されている。ディスプレイの一つのピクセル内の複数のフレキシブルリボンは、
通常、基板平面に対して平行に位置しており、その平面の上方にわずかに離れて
ピクセルが形成されている。そのリボンは、ピクセル内の電極に印加される電圧
によって発生する静電力によって、基板方向に押し下げられるように制御可能と
なっている。
【0009】 ディスプレイ上に画像を形成するために、ディスプレイ内のピクセルは、光が
ディスプレイ平面に対して所与の角度でピクセルに入射するように、適切な光源
からの光で照明される。あるピクセル内での複数のリボンのいずれかが交互に押
し下げられる時、そのピクセル内の複数のリボンは、ユーザにとってそのピクセ
ルが明るく見えるような角度で入射光の一部を回折する、回折格子を形成する。
もしもその交互のリボンが押し下げられなければ、ピクセル内の複数のリボンは
、入射光を、ピクセルからの光がユーザの目に届かず、そのピクセルが暗くなっ
て見えるような、異なる角度で反射する。明るいピクセルと暗いピクセルとから
なる適切なパターンが、ディスプレイ上に画像を形成する。上記特許には、カラ
ー画像を供給するフラットパネルディスプレイを生産するために上述のタイプの
ピクセルを使用する方法について記載されている。
【0010】 他のタイプのマイクロメカニカルディスプレイが、ここで参照して組み込む、
S. C. Arney et alの米国特許第5,636,052号に記載される。このフラットパネル
ディスプレイにおいては、一つのピクセル内の少なくとも一つの可動要素は薄膜
である。その薄膜は、基板に対して平行で、二者の間に小さいエアギャップを有
するように、可動自在(flexible)に支持されている。ピクセルに入射する光は
、基板と薄膜の両方によって反射される。エアギャップの高さにより、薄膜と基
板から反射された光が、重なり合ってまたは打ち消しあって干渉するかどうか、
すなわちピクセルがそれぞれ明るく見えるか暗く見えるかが決まる。ピクセル内
のアドレス電極は、帯電されると、薄膜を基板の方に引きつけるため、これによ
りエアギャップの高さを制御して、ピクセルが明るく見えるか暗く見えるかを制
御する。薄膜を変位させるためには、数十ボルトオーダーの比較的高い電圧が、
アドレス電極に対して印加されなければならない。
【0011】 分離した光源を使用する必要のない、周囲の光を利用する、そして、高品質で
高コントラストな画像を提供しつつ、かつ低電圧、低消費電力で動作することが
できるフラットパネルディスプレイは、有利である。
【0012】 本発明の幾つかの好ましい実施態様の内の一態様は、周囲の光を用いて、かつ
ディスプレイの平面に関し実質的に全視野角で高いコントラストの像を提供する
マイクロメカニカルフラットパネルディスプレイを提供することに関係する。
【0013】 本発明の幾つかの好ましい実施態様の内の一態様は、低いパワー消費で動作す
るフラットパネルディスプレイを提供することに関する。
【0014】 本発明の幾つかの好ましい実施態様の内の一態様は、低電圧によって供給され
る電力を用いて動作するフラットパネルディスプレイを提供することに関する。
【0015】 本発明の幾つかの好ましい実施態様の内の一態様は、白黒、および/または、
灰色階調の像を提供するフラットパネルディスプレイを提供することに関する。
【0016】 本発明の幾つかの好ましい実施態様の内の一態様は、カラーの像を提供するフ
ラットパネルディスプレイを提供することに関する。
【0017】 本発明の幾つかの好ましい実施態様の内の一態様は、基板上に形成され、かつ
可動要素から成るピクセルを有するマイクロメカニカルフラットパネルディスプ
レイを提供することに関する。
【0018】 本発明の好ましい実施態様では、その可動要素は、比較的大きい第一、第二の
面および薄い端面を有する、薄い平面パネルの形に作られる。そのパネル、以後
「フリッパー」と呼ぶ、は、基板の面と平行な回動軸廻りに、ある位置から別の
位置への二つの制限位置において回動できるよう、基板に蝶番式に取り付けられ
る。その制限位置は、以後、「ON」位置および「OFF」位置と呼ぶ。そのフ
リッパーは、少なくとも一部が導電材料で形成されていることが好ましい。
【0019】 ON位置において、第一の面は、ディスプレイを見ているユーザに対向し、ユ
ーザが見ることができる。フリッパーの第二の面は、基板に対向し、ユーザの向
きからはそれており、ユーザは見ることができない。OFF位置において、第二
の面はユーザに対向しており、ユーザが見ることができ、一方、第一の面は基板
に対向する。ONおよびOFF位置において、フリッパーの平面は、基板の面に
対し、近接し、ほぼ平行であることが好ましい。フリッパーは、回動軸の周囲を
およそ180°回動してONとOFF位置間で回動することが好ましい。
【0020】 本発明の幾つかの好ましい実施態様の内の一つの態様によれば、フリッパーの
回動は、フリッパーが双安定であるように制御可能である。フリッパーは、ON
位置かOFF位置かのいずれかであり、他の位置に回動するよう制御されるまで
一の位置に止まる。フリッパーがONまたはOFFいずれかの位置にあるとき、
ピクセルは、殆んど、実質的には全くエネルギーを消費しない。
【0021】 本発明の幾つかの好ましい実施態様の内の一つの態様は、ピクセルのフリッパ
ーの回動を制御するため、異なる状況中、基板の各ピクセルに対して電圧を印加
するためのアドレス電極を提供することに関する。その電極に印加される電圧状
況により、フリッパーと電極間で発生する静電力がフリッパーのON、OFF位
置間での回動を回避する。これらの電力状況下において、ピクセル内には実質的
に電流は流れず、それゆえピクセルは殆んど、または全くエネルギーを消費しな
い。他の電圧状況下では、フリッパーと電極間の静電力が、ON、OFF位置に
おける一から他へフリッパーを回動するトルクを発生させる。
【0022】 本発明の幾つかの好ましい実施態様の内の他の態様によれば、ピクセルのフリ
ッパーの第一の面は第一の色を有し、フリッパーの第二の面は第二の色を有する
。加えて、フリッパーがON位置、つまりフリッパーの第一面が可視状態にある
位置、にあるとき、可視状態にあるピクセル内の実質的に全ての面は、フリッパ
ーの第一面の色と同じ色を着色される。同様に、フリッパーがOFF位置、つま
りフリッパーの第二面が可視状態にある位置、にあるとき、可視状態にあるピク
セル内の実質的に全ての面は、フリッパーの第二面の色と同じ色を着色される。
結果として、フリッパーがON位置にあるとき、ピクセルは第一の色を有し、フ
リッパーがOFF位置にあるとき、ピクセルは第二の色を有する。
【0023】 本発明の幾つかの好ましい実施態様では、第一の色は白色であり、第二の色は
黒色である。本発明の幾つかの好ましい実施態様では、ディスプレイ上のピクセ
ルは、フリッパーがON位置にあるとき白色であり、フリッパーがOFF位置に
あるとき黒色であり、つまりディスプレイは黒色と白色との像を提供する。
【0024】 本発明の幾つかの好ましい実施態様のうち第一の色が白色で第二の色が黒色で
ある態様では、灰色の階調の像が提供される。本発明の好ましい実施形態に従う
と、ピクセルのフリッパーのON、OFF位置間の切り替えを、ピクセルが黒色
か白色かを脳が識別しない程度に急速に行うことにより、ピクセルにおける灰色
の階調が達成される。その代わり、脳はピクセルが灰色であると感知する。感知
される灰色の階調は、フリッパーがON位置とOFF位置にある時間の比率によ
って決定される。
【0025】 本発明の好ましい実施態様では、「スーパーピクセル」を用いたフラットパネ
ルディスプレイのピクセルの集まりによって、灰色の階調が達成される。スーパ
ーピクセルは、スーパーピクセル内で各々が少なくとも一つの他のピクセルと隣
接する、複数のピクセル、例えば三つのピクセルから成る。スーパーピクセルは
、スーパーピクセル内の単一ピクセルが黒色か白色かを眼では区別できない程度
に十分に小さい。そのかわり眼は、スーパーピクセル内のピクセルから受けた刺
激を一体化して、灰色の階調である、受けた刺激の平均を感知する。例えば、三
つの白黒ピクセルによるスーパーピクセルは、灰色の4階調輝度を提供すること
ができる。
【0026】 本発明の好ましい他の実施態様では、スーパーピクセル内のピクセルの第一の色
は、赤色(R)、緑色(G)または青色(B)であり、第二の色は黒色である。
それゆえ、スーパーピクセルのピクセルは、フリッパーがON位置のときR、G
またはBであり、フリッパーがOFF位置のとき黒色である。本発明の好ましい
実施態様に従うと、「カラー」ピクセルから成るスーパーピクセルは、カラーフ
ラットパネルディスプレイを提供するのに利用できる。
【0027】 本発明の幾つかの好ましい実施態様の内の一態様は、少なくとも二つのフリッ
パーから成るピクセル、以後「マルチフリッパーピクセル」と呼ぶ、を提供する
ことに関する。フリッパーがONとOFF位置間を回動する回動軸は、互いに一
致または平行であり、かつ近接している。一冊の本を机上に載置しつつ開いたと
き、その本の頁が互いにONとOFF位置間を前後にめくれ、横たわるのと殆ん
ど同じ方法で、フリッパーは、互いにONとOFF位置間を前後にはじかれ、横
たわる。
【0028】 それゆえ、本発明の好ましい実施態様に従うと、複数のピクセルから成り、各
ピクセルは、面仕上げがなされた第一と第二の領域から成る1mmよりも小さ
い面積を有する表面と、面仕上げがなされた第一と第二の側面を有する薄い平面
パネルとを有し、そのパネルは、その表面と平行な軸周りに第一と第二の位置間
で回動するよう、その表面に回動自在に取り付けられ、第一位置にあるパネルは
、第二側面が第一領域に面した状態で第一領域上方に位置し、第二位置のパネル
は、第一側面が第二領域に面した状態で第二領域上方に位置する、映像ディスプ
レイが提供される。
【0029】 好ましくは、パネルが第一位置にあるとき、それは第一領域のほぼ全てを覆う
。代わりに、または加えて、パネルが第二位置にあるとき、それは第二領域のほ
ぼ全てを覆うのが好ましい。
【0030】 本発明の幾つかの好ましい実施形態では、複数のピクセルは、マイクロマシン
技術を用いて形成される。本発明の幾つかの好ましい実施形態における表面は、
0.25mmよりも小さい面積を有する。本発明の幾つかの好ましい実施形態
における表面は、5000μmよりも小さい面積を有する。本発明の幾つかの
好ましい実施形態では、表面は、2000μmよりも小さい面積を有する。
【0031】 本発明の幾つかの好ましい実施形態によると、表面の、第一および第二領域は
、各々、第一と第二の平面電極を有する。好ましくは、少なくとも第一、第二電
極のうちの一つは、その面に少なくとも一つの非導電性突出部を有する。
【0032】 代わりに、または加えて、パネルは、好ましくは、導電材料より形成される。
好ましくは、少なくともパネルの一側面は、その上に少なくとも一つの非導電性
突出部を有する。代わりに、または加えて、第一、第二側面は、好ましくは、非
導電性コーティングを有する。
【0033】 代わりに、または加えて、第一、第二電極およびパネルに電圧を印加すること
によって発生して、パネルに対し作用する静電力によって、パネルが、第一、第
二位置間を回動されるのが好ましい。好ましくは、パネルは、第二電極を接地し
、かつ第一電極とパネルに同じ電圧を印加することによって、第一位置から第二
位置へ回動される。好ましくは、パネルは、パネルと第二電極とを接地し、かつ
第一電極に電圧を印加することによって、第二位置から第一位置へ回動される。
代わりに、または加えて、パネルは、第二電極とパネルとに同じ電圧を印加し、
かつ第一電極を接地することにより第二位置から第一位置へ回動されるのが好ま
しい。
【0034】 本発明の幾つかの好ましい実施形態では、前記ピクセルが、前記第一側面と前
記第二領域の仕上げ、および前記第二側面と前記第一領域の仕上げの混合である
仕上げを有するように見えるよう、眼の反応時間よりも短い時間で、前記パネル
が第一および第二位置間を急速に回動される。
【0035】 本発明の幾つかの好ましい実施形態では、第一領域の仕上げとパネルの第二側
面の仕上げとが同一である。本発明の幾つかの好ましい実施形態では、第二領域
の仕上げとパネルの第一側面の仕上げとが同一である。本発明の幾つかの好まし
い実施形態では、第一領域の仕上げが白色に見える。本発明の幾つかの好ましい
実施形態では、第一領域の仕上げは、3刺激値色の内の一色を呈する。本発明の
幾つかの好ましい実施形態では、第一領域の仕上げは発光性を有する。本発明の
幾つかの好ましい実施形態では、第二領域の仕上げは、3刺激色の内の一色を呈
する。本発明の幾つかの好ましい実施形態において、第二領域の仕上げは発光性
を有する。本発明の幾つかの好ましい実施形態では、第二領域の仕上げが黒色に
見える。
【0036】 本発明の幾つかの好ましい実施形態では、複数のピクセルのうち少なくとも一
つのピクセルは、面仕上げがなされた第一および第二側面を備えた、少なくとも
一枚の薄い追加パネルを有し、その少なくとも一枚の追加パネルは、表面に平行
な軸周りに第一および第二位置間で回動するよう、少なくとも一つのピクセルの
表面と回動自在に取り付けられる。
【0037】 好ましくは、少なくとも一つのピクセルのパネルの回動軸全ては、ほぼ一致す
る。代わりに、または加えて、少なくとも一つのピクセルの第一位置にあるパネ
ルは、好ましくは、それらの第二の側面が第一の領域に面した状態で、第一領域
の上方であって他のパネルの上方に積み重ねられ、第二位置にあるパネルは、そ
れらの第一の側面が第二の領域に面した状態で、第二領域の上方であって他のパ
ネルの上方に積み重ねられる。好ましくは、いかなる時も少なくとも一つのピク
セルが面仕上げの2つのみを表示するように、実質的に最上部パネルの下方にあ
る全てのパネルと、第一の領域または第二の領域とを覆う。
【0038】 少なくとも一つのピクセルの全てのパネルは、導電材料から形成されるのが好
ましい。好ましくは、少なくとも一つのピクセルの少なくとも一枚のパネルの少
なくとも一方の側面は、その上に少なくとも一つの非導電性突出部を有する。代
わりに、または加えて、少なくとも一つのピクセルの少なくとも一枚のパネルの
少なくとも一方の側面は、非導電性のコーティングを有する。
【0039】 代わりに、または加えて、少なくとも一つのピクセルのパネルは、パネルに作
用する静電力によって第一と第二位置との間を回動され、静電力は、少なくとも
一つのピクセルの第一および第二電極とパネルとに電圧を印加することにより発
生する。
【0040】 好ましくは、第一位置において積み重ねられたパネルの最上部パネルは、全て
の第一位置にあるパネルと第一電極を接地することによって第二位置に回動する
。好ましくは、第二位置に少なくとも一枚のパネルがあるとき、第一状態の最上
部パネルを回動するため、第二位置にある最上部パネルに電圧が印加され、第二
電極が接地される。第二位置にパネルがないとき、好ましくは、第一位置にある
最上部パネルを回動するために第二電極に電圧が印加される。
【0041】 代わりに、または加えて、第二位置において積み重ねられたパネルの最上部パ
ネルは、全ての第二位置にあるパネルと第二電極が接地されることによって、第
一位置に回動する。好ましくは、第一位置に少なくとも一枚のパネルがあるとき
、第二状態の最上部パネルを回動するため、第一位置にある最上部パネルに電圧
が印加され、第一電極は接地される。好ましくは、第一位置にパネルがないとき
、第二位置にある最上部パネルを回動するために第一電極に電圧が印加される。
【0042】 代わりに、または加えて、第二位置にある少なくとも一枚のパネルの最上部パ
ネルは、第一電極を接地し、第二位置にある最上部パネルに第一の電圧を印加す
ることにより第一位置に回動される。好ましくは、少なくとも一枚のパネルが第
一位置にあるとき、第二の電圧が第一位置にある少なくとも一枚のパネルの最上
部パネルに印加され、第一位置にある他の全てのパネルは接地され、第二電圧は
第一電圧とは異なる。代わりに、または加えて、第二位置にある最上部パネルの
下に少なくとも一枚のパネルがあるとき、第二位置にある最上部パネルの真下に
ある一枚のパネルに第一の電圧が印加され、第二位置にある他の全てのパネルお
よび第二電極は接地される。代わりに、または加えて、第二位置にある最上部パ
ネルの下方にパネルがないとき、第二電極に第一電圧が印加される。
【0043】 本発明の幾つかの好ましい実施態様では、少なくとも一つのピクセルの少なく
とも一枚のパネルが第一の位置にあり、かつ少なくとも一枚のパネルが第二の位
置にあるとき、第一位置にある最上部パネルの第一の側面および第二の位置にあ
る最上部パネルの第二の側面は、同一の仕上げを有する。好ましくは、第一の領
域および第二の位置にある最上部パネルの第二の側面は、少なくとも一つのピク
セルの全てのパネルが第二の位置にあるとき、同一の仕上げを有する。好ましく
は、第二の領域および第一の位置にある最上部パネルの第一の側面は、少なくと
も一つのピクセルの全てのパネルが第一の位置にあるとき、同一の仕上げを有す
る。好ましくは、一つとして同じ色を表示する同じ仕上げ面はない。
【0044】 本発明の幾つかの好ましい実施態様では、同じ仕上げは、それぞれ異なる階調
の灰色を表示する。
【0045】 本発明の幾つかの好ましい実施態様では、同じ仕上げの少なくとも一つは、発
光性を有する。
【0046】 本発明の幾つかの好ましい実施態様では、少なくとも一つのピクセルは、二枚
のパネルを有する。好ましくは、同じ仕上げは、それぞれ3刺激色の異なる一色
である。
【0047】 本発明の幾つかの好ましい実施態様では、3刺激色は、RGBである。
【0048】 本発明の幾つかの好ましい実施態様では、複数のピクセルのうちの少なくとも
一つのピクセルの少なくとも一枚のパネルは、その端面近くに少なくとも一つの
貫通穴が形成される。好ましくは、少なくとも一つのピクセルは、表面に固定さ
れる少なくとも一つのブラケットを有し、少なくとも一つのブラケットは、脚を
備えたU型部材を有し、U型部材は、表面に少なくとも一枚のパネルを回動自在
に装着するために少なくとも一つの貫通穴に挿通される。
【0049】 好ましくは、少なくとも一枚のパネルは、U型部材が貫通する少なくとも一つ
の貫通穴の一つと連結する、少なくとも一つのスロットを端面に形成される。好
ましくは、スロットと連結する貫通穴を通過するU型部材のブラケットは、スロ
ットの位置にある隔壁を有し、隔壁は、少なくとも一枚のパネルの端面に平行な
運動を制限する。
【0050】 本発明の幾つかの好ましい実施態様では、複数のピクセルの少なくとも一つの
ピクセルの少なくとも一枚のパネルは、その一方の端面の両端に突出部が形成さ
れる。好ましくは、少なくとも一つのピクセルは、ピクセルの表面に固定される
二つのブラケットから成り、各ブラケットは、二本の脚を備えたU型部材から成
り、各ブラケットのU型部材は、表面に少なくとも一枚のパネルを回動自在に装
着するため、それぞれ異なる突出部を周りにループする。好ましくは、ブラケッ
トのうち少なくとも一つは突出部の一方の端部を押し付ける面を有し、面は、少
なくとも一枚のパネルの一方の端面に平行な運動を制限する。
【0051】 代わりに、または加えて、少なくとも一枚のパネルには、少なくとも一つのパ
ネルを別々に表面に装着するためのブラケットと物理的接触をすることなく、少
なくとも一枚のパネルが第一位置から第二位置へ回動できるようにする隙間部が
形成される。
【0052】 代わりに、または加えて、ブラケットの少なくとも一つは、好ましくは、脚の
一つの近くに位置する、単一の、ブラケットの局所領域において、少なくとも一
つのピクセルの表面に固定される。さらに、または、ブラケットの少なくとも一
つは、好ましくは、ブラケットの二ヶ所の局所領域で、少なくとも一つのピクセ
ルの表面に固定され、局所領域の各々は、異なる脚の近くに位置する。
【0053】 代わりに、または加えて、少なくとも一枚のパネルを少なくとも一つのピクセ
ルの面に装着する、ブラケットの少なくとも一つは、好ましくは、導電材料によ
って形成される。好ましくは、少なくとも一つのピクセルの面は、第一および第
二の電極を追加して、少なくとも一つの電極を有する。好ましくは、導電材料で
作られる少なくとも一つのブラケットは、少なくとも一つの追加電極に固定され
る。好ましくは、少なくとも一枚のパネルの領域が、電極または導電性ブラケッ
トと物理的に接触するとき、パネルは電極と電気的に接触する。好ましくは、電
極に電圧が印加されることによって、パネルに電圧が印加される。
【0054】 本発明の幾つかの好ましい実施態様では、複数のピクセルの少なくとも一つの
ピクセルの面の第一および第二の領域は平面であり、第一の領域のその平面と第
二の領域のその平面とが織り成す角度は180°よりも小さい。好ましくは、そ
の角度は140°よりも大きい。より好ましくは、その角度は、160°よりも
大きい。
【0055】 本発明の幾つかの好ましい実施態様に従えば、シャフトが
回動できるように、表面にシャフトを固定するためのものであって、架橋的要素
によって連結される二本の脚を備えるU型部材と、その脚の一本と結合する基台
部材とを有し、基台部時はその表面に固定され、シャフトは、表面と脚とU型部
材の架橋的要素とによって支持されるマイクロマシン化ブラケットがさらに提供
される。
【0056】 本発明の幾つかの好ましい実施態様に従えば、同一直線上にある二本のシャフ
トを有する要素を、ある表面上に、要素がシャフト周りに回動可能となるよう、
装着するためのものであって、シャフトは空間により分離されており、架橋的要
素によって連結される二本の脚を備えるU型部材と、その脚の一本と結合する基
台部材と、隔壁と、を有し、基台部材の一つは表面に取り付けられ、シャフトは
表面と脚とU型部材の架橋的要素とによって支持され、隔壁は、シャフト間にあ
る空間に位置する、マイクロマシン加工ブラケットがさらに提供される。
【0057】 図1Aから1Cは、本発明の好ましい実施態様による、マイクロメカニカルデ
ィスプレイに用いられるピクセル20の概略斜視図を示す。図1Aから1Cおよ
び他の図面に示されるピクセル20の構成や要素は、必ずしも同一の縮尺ではな
く、またその図面での相対的寸法は、説明の便宜上及び明確化のために選択され
たものである。
【0058】 ピクセル20は、好ましくは、シリコン基板22の上に、マイクロマシン技術
を利用して形成される。本発明の好ましい実施態様によれば、ピクセル20は、
フリッパー24、第一側および第二側の電極26と28、そして中央電極30と
を有する。好ましくは絶縁材料からなる薄い層23が、電極26、28、30を
基板22から分離する。好ましくは、絶縁層23と当接する基板22の薄い平面
領域は、良導体である。図1Aにおいて、フリッパー24はONの位置であり、図
1Cにおいてはフリッパー24はOFFの位置である。図1Bにおいて、フリッパ ー24はONの位置とOFFの位置の中間に位置している。フリッパー24は、好ま しくは、図1Aに示す第一の面40と図1B、1Cに示す第二の面42との比較
的大きな二つの面を持つ、薄い長方形の平面パネルの形に形成される。フリッパ
ー24には、好ましくは、装着穴32、34が形成される。U型のブラケット3
6と38が装着穴32、34に環状に挿通されており、フリッパー24がON位置
とOFF位置の間を前後に回動できるように、フリッパー24を緩く中央電極30 に取り付ける。
【0059】 黒や白、及び/又は、グレーレベルのフラットパネルディスプレイにおいて、
本発明の好ましい実施態様では、第一の面40(図1A)は、好ましくは、白色
であるように処理されている。第二の面42(図1B、1C)は、好ましくは、
黒色であるように処理されている。第一電極26は、好ましくは、その表面が黒
色となるように処理が施され、第二電極28は、表面が白色となるように処理が
施されている。好ましくは、フリッパー24がONの位置にあるときに見ることが
できる中央電極30の表面の部分29(図1A)は、白色となるように処理が施
されている。好ましくは、フリッパー24がOFFの位置(図1C)にあるときに 見える中央電極30の部分31は、黒色となるよう処理が施されている。黒色の
面は陰として図示され、白色の面は陰なしで図示されている。
【0060】 フリッパー24が図1Aに示されるONの位置にあるとき、フリッパー24は、
第一電極26と中央電極30の黒色となっている部分31(図1C)とをほぼ完 全に覆っている。ピクセル20のほぼ全ての可視面は白色であり、ピクセル20
は白く見える。フリッパー24が図1Cに示されるOFF位置にあるとき、フリッ パー24は、電極28と中央電極30の白色となっている部分29(図1A)を
ほぼ完全に覆っている。結果として、ピクセル20のほぼ全ての可視面は黒色と
なり、よってピクセルは黒く見える。
【0061】 黒か白に処理が施されているとして述べられたピクセル20の領域や要素は、
黒か白以外の色を表示するように処理されることも可能であるということに注目
されたい。とりわけ、例として白色であるピクセル20の領域や要素は、RGB(R
ED、GREEN、BLUE)の三原色の一つの色を有するように処理を施すことができる 。その結果、ON位置におけるピクセル20はRGB色の一つを表示し、OFF位置にお
いては、ピクセル20は黒色である。本発明の好ましい実施態様によれば、カラ
ーフラットパネルディスプレイを供給するために、RGBカラーの他の二色を有す るよう処理されたピクセル20を使用することもできる。
【0062】 ON位置とOFF位置の間のフリッパー24の動きは、本発明の好ましい実施態様 によれば、フリッパー24と第一および第二電極26、28との間で発生する静
電力によって制御される。
【0063】 これら静電力を発生させ制御するために、フリッパー24とU型ブラケット3
6、38とは、ポリシリコンやアルミニウムのような良導電材料からできている
ことが好ましい。好ましくは、フリッパー24は、中央電極30、および/また
は、U型ブラケット36、38と電気的に良導接触している。結果的に、フリッ
パー24における電圧は、常に中央電極30に印加される電圧とほぼ等しくなる
。好ましくは、フリッパー24と電極30間の電気的良導接触は、フリッパー2
4の領域と電極30の領域とU型ブラケット36、38との間の物理的接触の結
果として達成される。
【0064】 加えて、フリッパー24は、好ましくは、第一、第二電極26、28との電気
的良導接触から実質的に遮断されている。好ましくは、フリッパー24がそれぞ
れON位置にあるときは、第一電極26に絶縁突起44を備えることによって、フ
リッパー24と第一の電極26との間の電気的良導接触は回避される。第一電極
上にある絶縁突起44は図1B、1Cに示されている。好ましくは、フリッパー
24と第二電極28との間の電気的良導接触は、フリッパー24がOFF位置にあ るときは、図1Aに示すように、フリッパー24の面40に絶縁突起45を備え
ることによって回避される。絶縁突起44、45は伝導性が悪い材料で形成され
るのが好ましい。本発明の好ましい実施態様のいくつかは、非導電性とするため
、絶縁突起44を覆うように絶縁コーティングが施される。絶縁突起44、45
は、フリッパー24と各電極26、28との間の電気的な接触を防ぐだけでなく
、フリッパー24と電極26、28との間の静止摩擦力をも減少させる。
【0065】 絶縁突起44、45は、フリッパー24と第一、第二電極26、28の間の直
接の物理的な接触を防止している。フリッパー24がON位置(図1A)のとき、
フリッパー24は電極26の絶縁突起44上に載置され、第一電極26と直接接
触することがない。絶縁突起44は伝導性が悪いため、フリッパー24は、実質
的に第一電極26から電気的に遮断される。たとえ電極26と28の間に電位差
が生じていても、フリッパー24と電極26の間には、電流は流れても微小か、
流れないことになる。同様にフリッパー24がOFF位置(図1C)のとき、フリ ッパー24は、フリッパー24の面40上の絶縁突起45上に載置され、フリッ
パー24は、実質的に第二電極28から電気的に遮断される。
【0066】 図2A〜2Dは、電極26、28と30に電圧を加えることによって発生する
静電力が、如何にフリッパー24の動きを制御するかを、本発明の好ましい実施
態様に沿って概略的に説明する図である。図2A〜2Dでは、ピクセル20はフ
リッパー24の短辺に面した断面で表されている。図2A〜2Dに示される好ま
しい実施態様では、絶縁層23と当接している基板22の導電層は接地されてい
る。このことは図2A〜2Dと、それ以後出てくる他の図において、基板22が
地面と接地された絵で表されている。導電層はピクセル20の接地平面として作
用する。
【0067】 図2Aは、ON位置にあるフリッパー24を示し、これは図1Aに示すフリッパ
ー24の位置と対応しており、この位置に置いて、ピクセル20は白色である。
ON位置ではフリッパー24は、中央電極30と第一電極26の絶縁突起44上、
1つの突起しか図示していないが、に載置される。図2Aでは、中央電極30は
正の電圧「+VL」に帯電している状態が示され、電極26、28は接地されてい
る。(電圧の符号は任意に選んだもので、正の電圧は便宜上仮定されたものであ
る)フリッパー24は中央電極30と接触しているため、フリッパー24もまた
+VLである。結果としてフリッパー24は、プラス記号によって、図2Aに示さ
れるように、最終的に正の電荷分布を持つことになる。フリッパー24での正の
電荷は、第一電極26上に、図では概略的にマイナス記号で表されている、負の
電荷を誘導する。正と負との電荷の間の静電引力が、フリッパー24が第一電極
26から離れるのを妨げ、フリッパー24はON位置に固定される。絶縁突起44
は実質的に非導電性であるため、中央電極30と第一の電極26の間にフリッパ
ー24を通して電流が流れることは実質的にはない。結果的に、フリッパー24
はON位置に固定されているので、ピクセル20では実質的に電力が浪費されるこ
とはない。
【0068】 図2Aにおいて、第一電極26は接地されて表されているが、フリッパー24
と第一電極26の間に存する静電引力のためには、第一電極26は必ずしも接地
されていなくてもよいことに注目されたい。フリッパー24と電極26の間に電
位差がある限りは、それらの間には引力が生じる。本発明の好ましい実施態様に
よれば、図2Aに示されたもの以外の電圧であっても、電極とフリッパーの間に
必要な電圧差を供給するのであれば、フリッパー24をON位置に固定するために
使用可能である。
【0069】 フリッパー24は、ON位置に固定される場合と同様に、ピクセル20が黒色で
ある図1Cに対応するOFF位置に固定される。好ましくは第二の電極28は接地さ
れていて、中央電極30には+VLの電圧が印加される。フリッパー24をONある
いはOFF位置に固定するために中央電極30に印加される電圧+VLを、以後「ロ ッキング電圧」と呼ぶ。
【0070】 本発明の好ましい実施態様に従うと、中央電極30と第一電極26に同じ電圧
を印加し、電極28を接地することにより、フリッパー24は、ON位置から「固
定解除」され、OFF位置にはじかれる。電圧を印加された結果生ずる電極26と 30および(電極30と接した結果の)フリッパー24の電荷は、電極26、3
0およびフリッパー24上の電荷とは反対の極性の電荷を、電極28上に誘導す
る。電極26、28、30とフリッパー24の電荷は、フリッパー24を第一電
極26から持ち上げ、第二電極28の方に向けてはじくように作用する静電力を
発生する。中央電極30と第一電極26に印加される電圧は、静電力が静摩擦や
フリッパー24の質量に作用する重力に十分に打ち勝つ程度に強くなるよう、十
分大きい値が採られる。
【0071】 図2Bは、中央電極30と第一電極26上の電荷分布を概略的に示しており、
中央電極30と第一電極26の両方とも、フリッパー24をON位置からOFF位置 にはじくために、同じ正の電位+VF(便宜上、正を選択する)が生じている。中
央電極30、第一電極26、フリッパー24における正の電荷は、第二電極28
上に負の電荷を誘導する。正と負の電荷により生じる静電場は、フリッパー24
を矢印25で示される方向に動かす力を発生させる。力25は、フリッパー24
がOFF位置にはじかれるように、第一電極24からフリッパー24を持ち上げ、 第一電極24から第二電極28に向かってフリッパー24を回動させる。
【0072】 本発明の好ましい実施態様によれば、フリッパー24は、中央電極30と第二
電極28に電圧+VFを印加することにより、同様にOFF位置からON位置に戻る方 向にもはじかれる。このことは図2Cに概略的に図示されていて、中央電極30
と第二の電極28に+VFを加えることによって、正の電荷分布がフリッパー24
と第二電極28上に作り出されることを示したものである。正の電荷分布は、第
一電極26上に負の電荷分布を誘導する。電荷分布から生じた静電場は、フリッ
パー24に対し矢印27で示される力を発生させる。
【0073】 図2Dは、本発明の好ましい実施態様による、ON位置とOFF位置間でフリッパ ー24をはじく他の方法を概略的に示している。図2Dでは、フリッパー24は
OFF位置に示されており、中央電極30と第二電極28は接地されている。第一 電極26は正の電位VFに帯電される。第一電極26上に結果として生じる正の電
荷分布は、フリッパー24と第二電極28上に負の電荷分布を誘導する。その正
と負の電荷分布は、最終的に、第二電極28からフリッパー24を持ち上げ、フ
リッパー24を第一電極26の方に回動させる、矢印29で示される方向に働く
力を発生させる。
【0074】 本発明者は、コンピュータ上でANSYS有限要素解析プログラムを使用し、図2 Cと2Dに示される構成で、ピクセル20の電極26、28、30に電圧が印加
されることによって発生する静電場をシミュレーションした。図2Cと2Dにそ
れぞれ示される力27と29は、シミュレーションした結果の静電場から決定さ
れた。該発明者は、もしVFの大きさが両方の場合において同じなら、力27が力
29に等しいことが見出した。同一の電圧VF対し、図2Cで表されるフリッパー
24をはじく方法と、図2Cで表されるフリッパー24をはじく方法は、同じフ
リッピング力を発生させる。ON位置とOFF位置の間でフリッパー24を弾くため に使用される電圧VFは、以後「フリッピング電圧」と呼ぶことにする。
【0075】 フリッパー24を弾くための図2Cと2Dの方法が等価であることは、図3A
と3Bに示される、ピクセル20の「理想化された」形である、ピクセル50を
考えてみると理解されるであろう。図3Aと3Bは、図2Aから2Dで示された
ピクセル20の側面図に等しい側面図でピクセル50を示したものである。図3
Aと3Bの両図において、フリッパー24はOFF位置にある。
【0076】 ピクセル50は、ピクセル20と実質的に同じ構成要素から成り立っている。
しかしピクセル50では、絶縁突起44と45は省略されている。中央電極30
は、フリッパー24を電源に接続するために使用される電気的接触点30に「縮
小」された。U型ブラケット36、38は蝶番52に置き換えられており、その
うち一つだけが図3A、3Bの図面上に示されており、フリッパー24がON位置
とOFF位置の間を前後にはじかれるのを可能にしている。
【0077】 第一、第二電極26、28とフリッパー24はほぼ同じ大きさである。フリッ
パー24は絶縁コーティング(不図示)で覆われており、フリッパー24がONと
OFFのそれぞれの位置にあるとき、フリッパー24を第一、第二電極から実質的 に遮断するものと仮定する。基板22は接地されており、絶縁層23と接触して
いる基板22の導電層は、ピクセル50の接地平面として作用する。
【0078】 図3Aにおいて、フリッパー24と第二電極28は、両方とも正の電圧+VF
単に、説明の便宜上として正にする)に高められ、第一電極26は接地される。
図3Aに示される電圧状態は、図2Cに示されるピクセル20の電極26、28
、30やフリッパー24の電圧状態と同一である。図3Bにおいて、フリッパー
24と第二電極28は接地され、第一電極26はVFに高められる。図3Bに示さ
れる電圧状態は、図2Dに示されるピクセル20の電極26、28、30やフリ
ッパー24の電圧状態と同じである。電極26、28、30やフリッパー24で
の電圧状態、およびピクセル50の絶縁層23と基板22の境界でのプラス、マ
イナスの電荷分布は、プラス、マイナス記号によって図示される。
【0079】 図3Aを参照すると、第二電極28とフリッパー24を電圧VFまで高めた結果
として、正の電荷が、第二電極28とフリッパー24の上に蓄積する。第二電極
28とフリッパー24は導体で、同じ電圧に接続されることにより電気的に接続
されているので、第一電極28とフリッパー24は、単一の導体として機能する
とみなしてもよい。結果として、生じた正の電荷のどれも(理想化されたピクセ
ル50の構造では)、第二電極28とフリッパー24との間の境界には存しない
。電荷は、図3Aに示されるように、第二電極28とフリッパー24によって形
成される「単一の導体」の体積の外表面に存する。第二電極28にある正の電荷
は、第二電極28と絶縁層23との間の境界領域54に集められる。フリッパー
24にある正の電荷は、フリッパー24の面42(端面だけが図3Aに示されて
いる)に集められる。
【0080】 第二電極28の正の電荷は、基板22の導体層に負の電荷を誘導する。基板2
2の負の電荷は、基板22と絶縁層23との間の境界領域56に集められる。エ
ッジ効果を除けば、絶縁層23の境界領域54、56の電荷によって発生する静
電場は、その電荷の間にある絶縁層23の体積によって制限され、この体積の外
側にはほとんど影響を及ぼさない。第二電極28、基板22の導電層、そしてそ
れらの間の絶縁層23の領域は、薄い平行板コンデンサとして機能する。第二電
極28上の正の電荷の量は、第二電極28と絶縁層23の物理寸法および絶縁層
23の材料の誘電率によって決定される平行板コンデンサのキャパシタンスから
概算することが可能である。
【0081】 境界領域54と56での電荷は、絶縁層23の外側には場を発生させないこと
から、フリッパー24の面42上にある正の電荷が、そして実質上これらの電荷
のみ(エッジ効果を除く)が、第一電極26上に負の電荷を誘導する。結果とし
て、フリッパー24と第一電極26上の正と負との電荷の量と分布は、実質的に
第一電極26とフリッパー24との形状、およびこれらの間の電位差VFにのみ依
存する。それゆえに、フリッパー24と第一電極26の上方の空間における静電
場は、実質的に第一電極26とフリッパー24との形状および相対的位置と電位
差VFのみの関数となっている。当然の結果、第二電極28から第一電極26の方
に向ってフリッパー24を持ち上げるように作用する静電場により発生する力2
7は、第一電極26とフリッパー24との形状や相対位置や電位差VFのみの相関
関係によって決まる。
【0082】 図3Bに示される電荷分布を同様に分析することにより、図3Aに示される電
荷分布の分析によって得たものと同様の結論に至る。図3Bのフリッパー24と
第一電極26の上方の空間における静電場は、実質的に第一電極26とフリッパ
ー24との形状および相対位置、ならびに両者間の電位差のみの関数となってい
る。同様に、第二電極28から第一電極26の方に向ってフリッパー24を持ち
上げるように作用する図3Bの力29は、実質的に、第一電極26とフリッパー
24との形状、相対位置およびVFの関数となっている。
【0083】 第一電極26とフリッパー24との形状および相対位置は、図3Aと3Bにお
いて同じである。極性が反対であることを除けば、フリッパー24と第一電極2
6の間の電位差は同じである。従って、図3A、3Bにおけるフリッパー24と
第一電極26の上方の空間に発生した静電場は、極性以外は全く同じである。よ
って第二電極28からフリッパー24を持ち上げるように作用する、図3A、3
Bの力27、29は全く等しくなる。図2C、2Dに示されるピクセル20に、
「理想的」なピクセル50の分析結果をあてはめると、力27、29が、従って
、図2C、2Dにそれぞれ示されるフリッパー24をはじく方法が、実質的に同
じであるという結論が導き出される。
【0084】 ON、OFF状態間でフリッパー24を回転させるために使用される様々な電圧構 成における、フリッパー24と第一電極26、第二電極28上に蓄積もしくは誘
導された電荷は、一般的にフリッパー24の回動軸の近くに集められる。それゆ
えにフリッパー24に作用する力もまた、フリッパー24の回動軸の近くに集め
られる。結果として、フリッパー24を回動させるためのトルクのほとんどが、
比較的短いレバーアームに作用する力によって発生する。加えて、その力の強さ
は、実質的にはフリッパー24上の点と、フリッパーがそこまで回動されるべき
電極26、28上の点の間を結ぶ距離の二乗に反比例する。
【0085】 ピクセル20と50に示されるように、第一、第二電極26、28が実質的に
同一面上にある配置は、フリッパー24の回動軸の近くへの電荷集中を最大化し
ている。加えて、フリッパー24の回動軸に近接している第一、第二電極26、
28の端面間の所与の距離に対し、電極26と28とを同一面上に配置すること
は、二つの電極上の点間の距離を最大にする。その結果、所与のフリッピング電
圧、および電極26、28の近接した端面間の所与の距離に対し、電極26、2
8が同一平面上にあるとき、フリッピング力は最小化される。
【0086】 それゆえに、本発明のいくつかの好ましい実施態様においては、所与のフリッ
ピング電圧に対するフリッピング力を増大するために、第一と第二電極26と2
8は、これらの平面間の角度が180°より小さくなるように傾けられる。図4
は、本発明の好ましい実施態様による、第一、第二電極26、28の両者間の面
の角度θが180°よりも小さいピクセル60を示したものである。好ましくは
、θは、140°と180°の間である。より好ましくは、θは、150°と1
80°の間である。
【0087】 ピクセル20または、本発明の好ましい実施態様による他のピクセルの面積は
、好ましくは1mmかそれ以下である。好ましくは、フリッパー24は、長さ
1000μm、幅500μmよりも小さい。これらの寸法は、一辺が1mmの正
方形のピクセルを供給する。いくつかの応用のためには、フリッパー24は、長
さ100μm、幅50μmよりも小さいことが好ましく、それは一辺がおよそ1
00μmの正方形のピクセルを供給する。この大きさのピクセルは、250DPI(
Dot per inch)の解像度を持つ黒白(2階調)のディスプレイを供給するのに適
している。
【0088】 本発明の好ましい実施態様では、フリッパー24は、ポリシリコンから形成さ
れ、寸法は1×14×83μmであり、結果として、一つのピクセルは、おおよ
そ28×83μmである。電極26、28と30もまたポリシリコンから形成さ
れていて、好ましくは0.5μmの厚みである。絶縁突起44、45は、好まし
くは1.5μm高さである。発明者は、これらの寸法と材質によって、フリッパ
ー24は実質的に略5ボルトのフリッピング電圧を使って、12ミリ秒オーダー
の時間でONとOFF位置の間をはじかれると、確認した。約2.5ボルトのロッキ ング電圧により、フリッパー24はONかOFFの位置に固定される。
【0089】 本発明の好ましい実施態様によれば、白黒あるいはグレーレベルのフラットパ
ネルディスプレイを供給するために、28×83μmのピクセル20を使用する
ことができる。この大きさのピクセル20から成るフラットパネルディスプレイ
は、最初の寸法では300DPI、二番目の寸法では900DPIの解像度をもってい
る。
【0090】 代替として、この大きさのピクセル20は、本発明の好ましい実施態様によれ
ば、フラットパネルカラーディスプレイを供給するために使用することができる
。フラットパネルカラーディスプレイにおいて、図1A〜1Cで白色に処理され
ているピクセル20の領域は、RGB色の一色になるように処理される。フラット パネルカラーディスプレイの各々のピクセルは、ほぼ正方形をしていて、一辺が
およそ83μmであり、三つのピクセル20から成り、各々が異なったRGB色を 持つ「スーパーピクセル」である。
【0091】 ピクセル20は白、黒、あるいはRBG基本色の一つであると記載したが、本発 明の好ましい実施態様によれば、ピクセル20の表面を他の色や仕上げになるよ
うに処理できることに注意されたい。
【0092】 図5は、本発明の好ましい実施態様による、複数の長方形のピクセル20を有
する白黒フラットパネルディスプレイ62の一部分を概略的に図示したものであ
る。フラットパネルディスプレイ62において、ピクセル20内のフリッパー2
4の位置は、横列と縦列の制御線64と66で各々制御される。各々の横列制御
線64は、フラットパネルディスプレイ62のピクセルの横列における、各ピク
セル20の第一電極26と接続される。各々の縦列制御線54は、フラットパネ
ルディスプレイ62のピクセルの縦列における、各ピクセル20の中央電極30
と接続される。全てのピクセル20の第二電極28は、常に接地されている。(
スーパーピクセルから成るカラーフラットパネルディスプレイにおいては、各々
のスーパーピクセル64は、実質的に正方形のスーパーピクセルを形成するため
に、図5に示されるピクセルの縦列内に、三つのピクセル20を有する。スーパ
ーピクセルにおけるピクセル20の一つ一つが、ON位置で白を表示する代わりに
、RGB色の各々異なった色を表示することになる。)
【0093】 フラットパネルディスプレイ62において、ピクセル20のフリッパー24は
、中央電極30と第一電極26の両方がフリッピング電圧に帯電される図2Bの
解説の中に記載される方法を使って、ONからOFFにはじかれる。フリッパー24 は、中央電極30が接地され、第一電極26にフリッピング電圧が印加される図
2Dの解説の中に記載される方法を使って、OFFからONにはじかれる。フリッパ ー24は、中央電極30がロッキング電圧に帯電され、第一、第二電極26、2
8が接地されている図2Aに示される方法を使って、ON位置あるいはOFF位置に 固定される。これ以後、ピクセル20のフリッパー24をONまたはOFF位置に固 定することは、ピクセル20をONあるいはOFFにセットする、あるいは回転させ ると呼ぶ。
【0094】 フラットパネルディスプレイ62上に画像を形成するために、ピクセル20は
画像を形成するように求められるに従い、横列ごとにONとOFFにセットされる。 ある横列の中でピクセル20をONかOFFにセットすることは、フラットパネルデ ィスプレイ62の全ての横列制御線64を接地し、さらにフラットパネルディス
プレイ62の全ての縦列制御線66をロッキング電圧まで上げることから始まる
。横列の中でONにセットされるべきピクセル20の縦列制御線66が接地され、
また横列の中でOFFにセットされるべきピクセル20の縦列制御線66はフリッ ピング電圧のままとされる。次に、横列の横列制御線64がフリッピング電圧に
セットされる。このとき、横列内の全てのピクセル20は、所望のONまたはOFF 状態に、所定の時間、つまりフリッパー24がONとOFFの位置の間をはじかれる (フリップする)のに要する時間、以後「フリップ時間」と呼ぶ、で一斉にセッ
トされる。ゼロにセットされた縦列制御線66を有する横列におけるピクセル2
0のフリッパー24は、それらがONの位置にある場合にはONの位置のままであり
、OFFの位置にある場合にはONにはじかれる。フリッピング電圧にセットされた 縦列制御線66を持つ横列におけるピクセル20のフリッパー24は、もしそれ
らが既にOFF位置にある場合にはOFF位置のままであり、ON位置にある場合にはOF
F位置にはじかれる。横列のピクセル20がセットされた後で、横列制御線64 は接地される。
【0095】 同様のやり方で次の横列にピクセル20をセットするのを継続する前に、フラ
ットパネルディスプレイ62の全ての横列制御線64は、短時間の間ロッキング
電圧にセットされる。このことは、例えばフラットパネルディスプレイ62にお
ける振動の結果として、その横列のピクセルがセットされている時間中に、それ
ぞれON位置やOFF位置から移動させられてしまうおそれがあるフリッパー24を 有する、他の横列の全てのピクセル20が、安全にそれらの位置に戻されること
を保証する。このように、フラットパネルディスプレイ62内のピクセル20は
、ピクセル20が意図しないうちにその状態を変えるほど十分長く固定解除され
たままになることはありえない。(各々の列がセットされている間、いくつかの
横列制御線64は、多くのピクセルを固定解除した状態で接地される。)
【0096】 ディスプレイ62における全てのピクセル20が適正にセットされた後、全て
の縦列制御線66は、たった今セットされたONとOFFの状態にピクセルをロック するために、ロッキング電圧に上げられる。フラットパネルディスプレイ62上
に画像を形成するのに要する時間は、フラットパネルディスプレイ62の横列の
数とフラットパネルディスプレイにおけるピクセルのフリップ時間の積に、実質
的に等しくなる。
【0097】 本発明の好ましい実施態様によるいくつかのフラットパネルディスプレイでは
、フラットパネルディスプレイ62内で画像を形成するのに要する時間より非常
に短い時間で、画像が形成される。画像は、フリップ時間とディスプレイ内の横
列数の積に実質的に等しい時間ではなく、ピクセル20のフリップ時間に実質的
に等しい時間で形成される。
【0098】 このことは、本発明の好ましい実施態様におけるフラットパネルディスプレイ
において、各々のピクセル20にアドレススイッチを備えることにより達成され
る。アドレススイッチは、ピクセルの中央電極30と第一電極26とをアースあ
るいはディスプレイ電源の電圧出力に接続するため、互いに独立して制御可能に
なっている。このようにして各ピクセル20は個々に制御可能であり、ディスプ
レイ内の、一のピクセル20をONあるいはOFFにセットすることは、ディスプレ イ内の他のピクセルをセットすることと連動していない。電源の電圧出力は、ア
ースにセットされるかあるいは適切なロッキング電圧やフリッピング電圧にセッ
トされるようになっている。電圧出力がロッキング電圧やフリッピング電圧にセ
ットされると、電源は、実質的にピクセルのフリップ時間よりも短い時間で、デ
ィスプレイ内の全てのピクセル20の電極26と30を、ロッキングまたはフリ
ッピング電圧に、実質上一斉に帯電させることができる。
【0099】 フラットパネルディスプレイ上に画像を形成するために、本発明の好ましい実
施態様によれば、電源の電圧出力は接地される。ディスプレイ内の全てのアドレ
ススイッチは、適切な走査手法を使用することによりアドレス化されており、か
つピクセル20の第一電極26と中央電極30をアースに接続したり、あるいは
電源に接続したりするために制御される。ONにセットされるべきピクセル20に
ついては、中央電極30がアースに接続され、第一電極26は電源の出力に接続
される。OFFにセットされるべきピクセル20に対しては、中央電極30と第一 電極26の両方が電圧出力に接続される。電圧出力はそれからフリッピング電圧
に高められ、それによってディスプレイ内の全てのピクセル20は、所望のONあ
るいはOFF状態に、実質上一斉にはじかれることになる。全てのピクセル20の 第一電極26はそれからアースに接続され、ピクセル20の全ての中央電極は電
圧出力に接続され、電圧出力はロッキング電圧にセットされる。これにより全て
のピクセル20はセットされていたONあるいはOFF状態に固定される。
【0100】 スイッチの走査やセットは、ピクセル20のフリップ時間に比べて非常に短い
時間で行われる。結果として、画像を形成するために適切なON、OFF状態にピク セル20をセットし固定するために必要とされる全時間は、ピクセル20のフリ
ップ時間ほぼ等しい。
【0101】 本発明の好ましい実施態様によれば、ピクセル20における電源とスイッチの
様々な構成が、ピクセル20がON、OFFにスイッチを切り替えられるように個々 に、および/または同時に制御可能であるフラットパネルディスプレイを形成す
るのに使用することができる。これらの構成は当業者には容易に思いつく。
【0102】 好ましくは、独立して、および/または同時に制御可能なピクセル20の配列
は、本発明の好ましい実施態様によれば、電気的、機械的要素の層を統合して単
一ユニットを形成する過程における、単一ブロックとして形成される。
【0103】 本発明のいくつかの好ましい実施態様では、ピクセルは少なくとも一つよりも
多くのフリッパーから成る。一つのフリッパーを有するピクセルは、二つの状態
つまりONとOFFの状態を有するのに対し、本発明の好ましい実施態様によれば、 「N」個のフリッパーから成るピクセルは(N+1)個の状態を有する。それゆえ
マルチフリッパーピクセルは、単一フリッパーしか持たないピクセルよりも数多
くの種類の色を表示することができる。
【0104】 図6A〜6Dは、本発明の好ましい実施態様に従って、マルチフリッパーピク
セル160の斜視図を概略的に表す。ピクセル160は、第一フリッパー162
と第二フリッパー164の二つのフリッパーを有する。マルチフリッパーピクセ
ル160は、図6A〜6Cにそれぞれ示されるような第一、第二、そして第三状
態の三つの状態を有する。図6Dは、図6Bに示されている第二状態におけるピ
クセル160の分解した上面図を示している。
【0105】 マルチフリッパーピクセル68は、絶縁層23を有する基板22から成る。第
一側方、第二側方電極26、28と第一、第二、第三、第四中央電極171、1
72、173、174が、絶縁層23上に形成されている。第一、第二、第三、
第四中央電極171、172、173、174は、図6Aと図6Dに最も分かり
やすく示されている。
【0106】 第一フリッパー162は、第一フリッパー162にある、異なった装着穴17
8ループ状に挿通された一対のブラケットによって、ピクセル160と結合され
る。ブラケット176の一方は、第二中央電極172に固定され、もう一方は第
三中央電極173に固定される。ブラケット176は、好ましくは導電材料から
形成される。第一フリッパー162は、第二、第三中央電極172、173とブ
ラケット176とに電気的に接触している。好ましくは、電気的接触は第一フリ
ッパー162の領域と、第二、第三中央電極172、173とブラケット176
の領域との物理的な接触によって達せられる。
【0107】 第二フリッパー164は、第二フリッパー164にある装着穴182にループ
状に挿通されるブラケット180によって、ピクセル160と結合される。ブラ
ケット160の一方は第一電極171に固定され、もう一方は第四電極174に
固定される。ブラケット180は、好ましくは導電材料で形成される。第二フリ
ッパー164は、第一、第四中央電極171、174とブラケット180とに電
気的に接触している。好ましくは、電気的接触は、第二フリッパー164の領域
と、第一、第四中央電極171、174とブラケット180の領域との物理的な
接触によって達せられる。
【0108】 ブラケット176と180の各々の中央電極への取り付けは、図6Aに最も分
かりやすく示されている。装着穴178と182、およびブラケット176、1
80が各々の装着穴178、182にそれぞれループ状に挿通されている様子は
、図6Bに最も分かりやすく示されている。
【0109】 図6Bを参照すると、第一フリッパー162は、好ましくは、フリッパー16
2のどの部分も第一、第四中央電極171、174、あるいはブラケット180
のどの部分とも電気的に接触しないように、十分大きく形成されたクリアランス
スロット184を有している。同様に第二フリッパー164は、好ましくは、第
二フリッパー164のどの部分も、第二、第三中央電極172、173やあるい
はブラケット176のどの部分とも、電気的に接触することがないように十分大
きく形成されたクリアランススロット186を有している。ブラケット176と
180の外表面は、好ましくは、第一、第二フリッパー162および164との
間での好ましくない電気的接触を妨げるべく、絶縁材料の層で覆われている。第
一、第二フリッパー162、164は、適切に配置された不導電性の絶縁突起(
不図示)か、またはそれらの面の上に敷設された絶縁材料の層によって、互いに
および第一、第二側方電極26、28から電気的に絶縁されている。フリッパー
162の装着穴178とクリアランススロット184と、フリッパー164の装
着穴182とクリアランススロット186とは、図6Dの分解上面図に最も分か
りやすく示されている。
【0110】 制御線190は、第二、第三中央電極172、173に、およびそれらを介し
て第一フリッパー162に電圧を印加するため、第二、第三中央電極172、1
73と接続される。制御線190と第二、第三中央電極172、173との間の
接続は、図6Aと図6Dとに示されている。制御線192は、第一、第四中央電
極171、174に、およびそれらを介して第二フリッパー164に電圧を印加
するため、第一、第四中央電極171、174と接続される。制御線192と第
一、第四中央電極171、174との間の接続は、図6Cと図6Dとに示されて
いる。第一側方電極26は、制御線194と接続されており、第二平行電極28
は、好ましくは、常に接地されている。
【0111】 ピクセル160における、第一、第二側方電極26、28、およびフリッパー
162、164の各表面は、好ましくは、RGB色の一色を表示するよう処理が
施される。電極26、28およびフリッパー表面のどれを、RGB色の内のどの
色を表示するよう処理するかについて適切に選択することにより、ピクセル16
0は、3つの異なる状態のうちの各状態で、RGB色のうちの異なる一色を表示
する。第一、第二側方電極26、28の露出面、および第一、第二フリッパー1
62、164の表面は、それらが表示するRGB色名とともに、各図6A〜6C
に表示される。第一状態にあるピクセル160を示す図6Aにおいて、ピクセル
160は、実質的に飽和度に達した赤色を表示する。図6Bと6Cとにそれぞれ
表示される、ピクセル160の第二、第三状態において、ピクセル160は、実
質的に飽和度に達した青色と緑色とを各々表示する。フリッパー162、164
の表面、および電極26、28に対する色の選択は、例として選ばれたものであ
り、他の色の選択も可能であり、また都合も良いこともある。例えば、異なる階
調の灰色を表示するような処理をフリッパー162、164の表面に施すことが
可能である。各状態においてRGB色の一色を表示する代わりに、ピクセル16
0が、各状態において異なる階調の灰色を表示することができる。
【0112】 第一、第二、第三状態間の切り替えは、ピクセル20がON、OFF状態に切り替 えられる方法と同様の手段で達成される。例えば、ピクセル160を図6Aに示
す第一状態から図6Bに示す第二状態へ切り替えるために、フリッパー162、
164は接地され、第一側方電極26はフリッピング電圧に高められる。ピクセ
ル160を第二状態から図6Cに示す第三状態へ切り替えるために、第一側方電
極26、第二フリッパー164、そして第二側方電極28は接地され、一方、第
一フリッパー162はフリッピング電圧に高められる。ピクセル160を第三状
態から第二状態(図6B)に戻す切り替えを行うためには、第一、第二側方電極
26、28は接地され、第一、第二フリッパー162、164は、フリッピング
電圧に高められる。ピクセル160は、第二フリッパー164をフリッピング電
圧に高め、一方、第一側方電極26と第一フリッパー162とを接地することに
より、第二状態から第一状態(図6Bから図6A)に切り替えられる。
【0113】 ピクセル160を上記状態のいずれかに固定するため、適切な微小電圧差が隣
接する平行電極とフリッパー間に発生するように、第一、第二側方電極26、2
8は接地されるとともに第一、第二フリッパー162、164に電圧が印加され
る。
【0114】 図7は、本発明の好ましい実施態様による、他のマルチフリッパーピクセル2
00を概略的に示す斜視図である。ピクセル200は、二つのフリッパー202
、204を有する。マルチフリッパーピクセル200は、図6Bに示される第二
状態のマルチレイヤーピクセル160と同様の第二状態にある。フリッパー20
2は、フリッパー202から突出する取付用延長部210(一ヶ所のみ図示)を
保持する二つの箱状蝶番208によって第一中央電極206と結合される。同様
に、フリッパー204は、取付用延長部216(一ヶ所のみ図示)を保持する二
つの箱状蝶番214によって第二中央電極212と結合される。フリッパー20
2には、フリッパー202が図7に示す位置からフリッパー204の上に載置さ
れるとき、設置されている箱状蝶番208、214の双方を越すことができるよ
うなクリアランススロット218が形成されている。フリッパー204も、同様
のクリアランススロット220を有する。
【0115】 図8Aから8Iは、本発明の好ましい実施態様による、図1Aから1Cに図示
するピクセル20を形成するための組み立て工程を示す図である。
【0116】 図8Aは、その組み立て工程の第一段階を示しており、ここでは、好ましくは
シリコンウエーハ製の基板22が、窒化ケイ素のような材料でできた薄い絶縁層
23によって覆われる。
【0117】 図8Bは、その組み立て工程の次の段階を示しており、ここでは、絶縁層23
は、ポリシリコン、またはアルミニウムのような金属といった導電材料の層80
によって覆われる。導電層80は、それから第一、第二電極26、28および中
央電極30を形成するためにエッチング処理される。電極26、28、30は、
それらが形成された後に、図8Cに図示される。
【0118】 第一、第二、中央電極26、28、30、および基板22の露出面は、それか
ら二酸化珪素(シリコンダイオキサイド)のような適切な材料の犠牲層82によ
って覆われる。続いて、絶縁突起用竪穴81と絶縁突起用穴83とが、犠牲層8
2にエッチングされる。絶縁突起用竪穴81は、犠牲層82で止まる穴であって
、第二電極28に至るまで貫通するものではない。絶縁突起用穴83は、第一電
極に達するまで貫通する貫通穴である。絶縁突起用竪穴81がフリッパー24に
絶縁突起45(図1A)を形成するため使用されるのに対し、絶縁突起用穴83
は、第一電極26に絶縁突起44を形成するために使用される。それから、図8
Eに示されるポリシリコンまたはアルミニウムといった導電材料の層84が、犠
牲層82上に形成される。それから導電層84は、図8Fに示すように、装着穴
32、34を有するフリッパー24を形成するために、好ましくは犠牲層82の
深さまでエッチングされる。図8Fでは、絶縁突起用穴83は、第一電極26に
絶縁突起44を形成する層84の材料で満たされている。
【0119】 続いて図8Gに示すように、第二犠牲層86が、フリッパー24と犠牲層82
の露出面とに形成される。犠牲層86は、好ましくは、もしフリッパー24の材
料としてポリシリコンが使用されるのであれば、シリコンダイオキサイドで形成
され、もしフリッパー24の材料としてアルミニウムが使用されるのであれば、
ポリマーで形成される。
【0120】 犠牲層86の形状は、それが形成される面の外形に沿う。結果として、犠牲層
86は、フリッパー24の端面87の近傍に段差85を有し、装着穴32、34
上方に陥没部89を有する。図8Hは、図8Gに示されるピクセル20の層の、
図8G中の線A−Aに沿って切り取った断面図である。その断面の平面は、陥没
部89の中央を通過する。断面において、フリッパー24は、大型部91と小型
部93との二つの不連続な部分からなるように見える。小型部93、以後「回動
軸部93」と呼ぶ、は、ピクセル20のU型ブラケット38に挿通されてループ
する、フリッパー24の一部である(図1A〜1C)。大型部91、以後本体部
91と呼ぶ、は、フリッパー24の本体の一部である。回動軸部91は本体部9
3から離れているのではないが、断面の平面がフリッパー20の装着穴34(図
8F)を通過しているためにそのように見える。
【0121】 犠牲層86の形成後、プラズマあるいは他のエッチング法のような周知の方法
を用いて、四つの穴90が、犠牲層86、82を通って中央電極30の面に達す
るまで「穿孔」される。この穴90のうち二つの最上部が図8Iに示される。そ
の他の穴90は、各陥没部89の位置において犠牲層86、82を通って開けら
れており、斜視図8Iには図示されていない。図8Jは、ピクセル20の二つの
穴90および層を図8Iにおける線A−Aに沿って見た断面を概略的に示す。
【0122】 穴90と陥没部89とは、フリッパー24の装着穴32、34に挿通されてル
ープするU型ブラケット36、38(図1A〜1C)の「脚」部を作るための鋳
型として使用される。穴90の配置位置は、中央電極30上において、U型ブラ
ケット36、38の脚が固定される場所に決められる。穴90は、回動軸部93
を覆う層86の領域と同じ高さにはなく、これらの領域から変位している。穴9
0の位置精度に関する技術上の限界から、穴90を形成する際に回動軸部93を
覆う層86の領域が損傷を受けるのを防ぐために、穴90はこれらの領域から離
す必要がある。犠牲層86は、ピクセル20の層86および他の露出領域上に形
成された、図8Kと8Lに図示される、隣接した導電層92から、回動軸部93
(および本体部91)を物理的に隔離する。層92は、U型ブラケット36、3
8を形成するために用いられる。回動軸部93に当接した層86の領域における
損傷により、例えば、回動軸部93がU型ブラケット38内で動かなくなったり
、それによりフリッパー24が回動不能になったりする。
【0123】 層86の形成および穿孔に続いてピクセル20上に形成される層92の導電材
料は、穴90を満たし陥没部89の壁面を覆う。図8Lは、図8Kの線A−Aに
沿って切った断面における層92を示す。好ましくは、層92は、ポリシリコン
で形成される。層92は、ブラケット36、38の上部を形成するためにエッチ
ングにより除去される。(U型ブラケット36、38の下部は、層90の材料が
満たされた穴90と凹部89によって形成される。)犠牲層86、82は、それ
から、本技術における周知の方法を用いて、腐食除去されて、図8Mに示すよう
な完全に形作られたピクセル20が残される。図8Mの線A−Aに沿ったピクセ
ル20の断面が図8Nに示される。
【0124】 図8M、8Nでは、図8A〜8Lに図示される製作工程によって作られた、そ
して、以前の図面におけるブラケット36、38では示されていない、ブラケッ
ト36、38の詳細を示す。これら細部中には、図8M、8Nに図示される外部
ショルダー97、および図8Nに図示される内部ショルダー99がある。ショル
ダー97、99は、図8I、8Jの記載で解説した穴90の位置合わせの結果形
成されたものである。図8Mに示されるU型ブラケット36、38の脚の幅が不
均一なのは、穴90と、層92の材料をエッチング除去することにより形成され
るU型ブラケット36、38の部分のサイズに差があるためである。前出の図面
において、U型ブラケット36、38の形状は単純化されており、これら細部は
説明の明確化のために図示されていなかった。
【0125】 もし回動軸部93が、図8Nに示すショルダー99の下方に落ちてしまうと、
フリッパー24の配置における望ましくない「あそび」が増加する。加えて、も
し回動軸部99がショルダー99の下方に落ちてしまうと、フリッパー24は、
ショルダーの下で詰まってしまい、自由な回動が妨げられる。ショルダー99の
高さは犠牲層82の厚みによって決定される。フリッパー24がショルダー99
の下方に落ち込むのを回避するためには、図8A〜8Nに示す製作工程において
、犠牲層82の厚みを、フリッパー24が作られる層91の厚みよりも薄くしな
ければならない。
【0126】 層91の厚みがフリッパー24の厚みよりも厚いピクセルにおいては、ショル
ダー99の高さが犠牲層82の厚みによっては決定されない方法を用いてブラケ
ット36、38を形成するか、あるいは、フリッパー24を中央電極30に取り
付けるに当たり、ブラケット36および38以外のブラケットが用いられる。フ
リッパー24がONまたはOFF位置のそれぞれにあるとき、フリッパー24と第一 電極26と第二電極28間にある空間を増やして、静摩擦を減少させるため、比
較的厚い犠牲層82を使用すると良い。「低い」ショルダーを備えるブラケット
36、38を作るための好適な製造工程は、図12Lの解説の終わりに述べる。
【0127】 図9A〜11に、本発明の好ましい実施態様による、他のピクセル、およびピ
クセルにフリッパーを装着するためのブラケットを示す。図9A〜11に示すピ
クセルおよびブラケットは、図8A〜8Iに図示する工程の変形である組み立て
工程を用いて作られる。
【0128】 図9A、9Bは、本発明の好ましい実施態様による、フリッパー24を備える
ピクセル100を概略的に示す。図9Aにおいて、斜視図で示されているピクセ
ル100は、ピクセル20と略同一である。唯一の違いは、フリッパー24を電
極30に取り付けるブラケットの構造にある。ピクセル20では、フリッパー2
4はU型ブラケット36、38によって電極30に取り付けられ、各U型ブラケ
ットは、U型ブラケットを電極30に固着する2本の脚を有する。ピクセル10
0では、フリッパー24は、ブラケット102、104によって電極30に取り
付けられ、ブラケット102、104の各々は、ブラケットを電極30に固着す
る1本の脚106を有する。各ブラケット102、104は、第二の脚108を
備えているが、これは電極30には達しない。各ブラケット102、104の脚
106の端部と電極30との間には間隙110がある。間隙110は、図9Aに
示される線B−Bに沿って切られたピクセル100の側面図に最もよく示される
。間隙110は、フリッパー24がブラケット102、104から外れたり、ガ
タついたりすることがないように十分小さく形成されている。ブラケット102
、104はブラケット36、38よりも小さい、というのは、ブラケット102
、104は、中央ピクセル30に一ヶ所で取り付けられているのに対し、ブラケ
ット36、38は、中央ピクセル30に二ヶ所で取り付けられているからである
【0129】 ブラケット36、38に対するブラケット102、104の小型化は、有利で
ある。本発明の好ましい実施態様によれば、ピクセルの表面に、例えば黒色と白
色のような第一の色と第二の色とを与える処理を施す場合、そのピクセルのフリ
ッパーが、例えばON位置に回転され、ピクセルの全ての露出面が、第一の色を呈
するように処理される。続いて、ピクセルのフリッパーは、OFF位置に回転され 、OFF位置でのピクセルの全ての露出面が、第二の色を有するように処理される 。それゆえ、フリッパーのON、OFF双方の位置において露出される面は、第二の 色を有する。結果として、フリッパーのOFF位置において、ピクセルは、フリッ パーがON位置にある時にピクセルが表示する第一の色よりも多くの第二の色を表
示する。この不釣合いは望ましいものではなく、ピクセルの常に露出している面
は、最小限にすべきである。ピクセルにフリッパーを取り付けるために使用され
るブラケットのほぼ全ての面は、フリッパーのON、OFF双方の位置において露出 されており、それゆえピクセルにフリッパーを取り付けるために使用されるブラ
ケットのサイズを縮小することは有利である。
【0130】 図10A、10Bは、本発明の好ましい実施態様による、フリッパー122を
有する他のピクセル120の斜視図である。図10Bを参照すると、フリッパー
122は、装着穴124、および装着穴124に繋がるスロット128を持つ端
面126とを有する。図10Aを参照すると、フリッパー122は、好ましくは
同一のブラケット129、130によって、中央電極30に取り付けられる。ブ
ラケット130は、図10Aにおいてその構造を示すために切り取られている。
ブラケット129、130の各々は、隔壁132とリム134とから成る。ブラ
ケット129、130の隔壁132はフリッパー122のスロット128にはめ
込まれ、フリッパー122が端面126と平行な方向に移動するのを防ぐ。ブラ
ケット129、130のリム134は、フリッパー122がブラケット129、
130から外れるのを防ぐ。
【0131】 図9Aに示されるブラケット102、104の場合と同様、好ましくは、ブラ
ケット129、130の各々は、中央電極30に一ヶ所のみで固定される。好ま
しくは、リム134の各々の一端が中央電極30に固定され、小空間133が各
隔壁132の大部分およびそれぞれのリム134の他端を中央電極30から隔て
る。図10Aの挿入図135は、ブラケット129が中央電極30に固定される
様子を描いた、ブラケット134と中央電極30の概略側面図である。
【0132】 図11は、本発明の好ましい実施態様による、フリッパー142を有する他の
ピクセル140を概略的に示す斜視図である。フリッパー142は、フリッパー
の端面146の両端に突起部144を持つ。突起部144は、ソケットブラケッ
ト148に保持される。ソケットブラケット148は、バックパネル150とリ
ム152とから成る。バックパネル150は、フリッパー142が、端面146
と平行な方向に横移動するのを防ぐ。リム152は、フリッパー142がソケッ
トブラケット146から離れるのを防ぐ。ブラケット148の各々は、好ましく
は、図11中一つのみ示される「脚」149によって、中央電極30に一ヶ所で
固定される。小空間151は、ブラケット148の本体の大部分を中央電極30
から切り離す。
【0133】 ソケットブラケット146の代替構成として、ソケットブラケット148は、
リム152のみを有する。リム152は、フリッパー142の短い方の端面とリ
ム150との接触の結果として、フリッパー142が端面146と平行な方向に
横移動することを防ぐ。
【0134】 図1Aから11に示されるピクセルとフリッパーとは長方形であるが、本発明
の好ましい実施態様によれば、長方形以外の形状を有するピクセルも可能であり
、また有益である。例えば、ひし形状や六角形のピクセルを用いた本発明の好ま
しい実施態様に従ってピクセルを形成することができる。にすることができる。
ひし形状ピクセル用のフリッパーは三角形で、そのピクセルの領域の半分を覆う
であろう。六角形状ピクセル用のフリッパーは、そのピクセルの六角形領域の半
分を覆うであろう。
【0135】 図12A〜12Kは、図9A、9Bに示されるピクセル100を作る過程を概
略的に示す図である。図12A〜12Kは、図9Aに示す線A−Aに沿って切っ
た断面図で、ピクセル100を作り出すため必要とされる層の形成およびエッチ
ングの過程を示す。
【0136】 側面図12A〜12Kに図示される製作のステップは、それぞれ、斜視図8A
〜8Fで示されるピクセル20の製作のステップと同一である。図12Aにおい
て、絶縁層23は、基板22上に形成される。次に、図12Bに示される導電材
料の層80が絶縁層23上に形成される。層80は、図12Cに示されるような
、第一、第二、第三電極26、28、30をそれぞれ作るためにエッチング処理
される。図12Dにおいて、電極26、28、30および絶縁層23の露出面は
、犠牲層82によって覆われる。犠牲層82は、図12Eに示されるように、導
電材料の層84によって覆われる。図12Fに示されるように層84は、フリッ
パー24を作るためにエッチング処理される。図12Fの断面図およびそれに続
く図12G〜12Kにおいて、フリッパー24は、回動軸部93と本体部93と
の二つの不連続な部分を有するように見えるが、これは単に切断面の人為的選択
によるものである。
【0137】 フリッパー24のエッチングに続いて、図12Gに示される様に、中央電極3
0の領域228、229が露出するように、犠牲層82の一部分をエッチング処
理により除去される。それから、比較的薄い犠牲層226が、ピクセル100の
全ての露出面上に形成される。犠牲層226は、続いて、図12Iに示される中
央電極30の小領域230を剥き出しにするため、エッチング処理される。犠牲
層226は、図12Jに示される、ピクセル100上に形成される次の導電層2
32から回動軸部93(および本体部91)を物理的に隔離する。犠牲層226
がエッチング処理された時に剥き出しにされた領域230は、導電層232を中
央電極30に強力に接着するための領域となる。
【0138】 導電層232は、ブラケット104を作り出すためにエッチング処理され、全
ての犠牲層は、図9Kおよび図9A、9Bにも示されるピクセル100を作るた
めに腐食除去される。
【0139】 もし領域230を露出させるため、犠牲層226の領域228にエッチング処
理したのと同じ方法で、犠牲層226の領域229をエッチング処理すると、導
電層232は、2ヶ所、すなわち回動軸部93の両側それぞれ一カ所で、中央電
極30と強力に接着するであろうことに注目されたい。すると、図8Nに示され
るブラケット38の形状と同様で、二ヶ所で中央電極30に取り付けられる対称
的ブラケットが形成される。しかしながら、このようにして作られたブラケット
は、ブラケット38のショルダー99と同様のショルダーを有するが、高さは犠
牲層82の厚みによってではなく犠牲層226の厚みによって決まる。
【0140】 本願の記載および特許請求の範囲中、「有する」、「含む」、「持つ」といっ
た各動詞およびそれらの活用形は、目的語または動詞の目的語が、必ずしも、動
詞の主語の構成、要素、または部分の完全なリスティングではないことを示唆す
るものとして用いている。
【0141】 本発明は、非制限的な、好ましい実施態様の詳細な記述により記載されている
ものであり、これらは例として提供されたものであり、発明の観点を制限するこ
とを意図したものではない。記載された種々の実施態様の様々な変形が、当業者
によってもたらされるであろう。例えば、本発明の好ましい実施態様よるピクセ
ルは、上述した本発明の好ましい実施態様の特徴や要素の別の組合せを有しても
よい。本発明の幾つかの好ましい実施態様では、ピクセルは、記載した好ましい
実施態様の特徴、および/または、構成要素を省略しても良い。本発明の好まし
い実施態様の他のピクセルにおいて、異なる実施態様としてのみ記載された特徴
および/または要素を組み合わせても良い。本発明の範囲は、以下の特許請求の
範囲によってのみ制限される。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 図1Aは、本発明の好ましい実施態様に従って、3つのそれぞ
れ異なった位置にあるフリッパーを有するマイクロマシン加工されたピクセルの
投影図である。
【図1B】 図1Bは、本発明の好ましい実施態様に従って、3つのそれぞ
れ異なった位置にあるフリッパーを有するマイクロマシン加工されたピクセルの
投影図である。
【図1C】 図1Cは、本発明の好ましい実施態様に従って、3つのそれぞ
れ異なった位置にあるフリッパーを有するマイクロマシン加工されたピクセルの
投影図である。
【図2A】 図2Aは、本発明の好ましい実施態様に従って、静電力がどの
ようにフリッパーの動きと位置を制御するかを図示する、図1A〜1Cに示され
たピクセルの側面図である。
【図2B】 図2Bは、本発明の好ましい実施態様に従って、静電力がどの
ようにフリッパーの動きと位置を制御するかを図示する、図1A〜1Cに示され
たピクセルの側面図である。
【図2C】 図2Cは、本発明の好ましい実施態様に従って、静電力がどの
ようにフリッパーの動きと位置を制御するかを図示する、図1A〜1Cに示され
たピクセルの側面図である。
【図2D】 図2Dは、本発明の好ましい実施態様に従って、静電力がどの
ようにフリッパーの動きと位置を制御するかを図示する、図1A〜1Cに示され
たピクセルの側面図である。
【図3A】 図3Aは、本発明の好ましい実施態様に従って、図1A〜1C
に示されたピクセルの変形例の側面図であり、ピクセルの構造は、静電力が如何
にフリッパーの動きと位置を制御するかを図示するために、単純化されている。
【図3B】 図3Bは、本発明の好ましい実施態様に従って、図1A〜1C
に示されたピクセルの変形例の側面図であり、ピクセルの構造は、静電力が如何
にフリッパーの動きと位置を制御するかを図示するために、単純化されている。
【図4】 図4は、本発明の好ましい実施態様に従って、他のピクセルの構
造を示している。
【図5】 図5は、本発明の好ましい実施態様に従って、ピクセルの整列か
ら構成されるフラットパネルディスプレイの一部分を示している。
【図6A】 図6Aは、本発明の好ましい実施態様に従って、マルチフリッ
パーピクセルの構造と動作を示している。
【図6B】 図6Bは、本発明の好ましい実施態様に従って、マルチフリッ
パーピクセルの構造と動作を示している。
【図6C】 図6Cは、本発明の好ましい実施態様に従って、マルチフリッ
パーピクセルの構造と動作を示している。
【図6D】 図6Dは、本発明の好ましい実施態様に従って、マルチフリッ
パーピクセルの構造と動作を示している。
【図7】 図7は、本発明の好ましい実施態様に従って構成された、他のマ
ルチフリッパーピクセルを示している。
【図8A】 図8Aは、本発明の好ましい実施態様に従って、図1A〜1C
に示されたピクセルを作り出すための、マイクロマシン組み立て過程を示してい
る。
【図8B】 図8Bは、本発明の好ましい実施態様に従って、図1A〜1C
に示されたピクセルを作り出すための、マイクロマシン組み立て過程を示してい
る。
【図8C】 図8Cは、本発明の好ましい実施態様に従って、図1A〜1C
に示されたピクセルを作り出すための、マイクロマシン組み立て過程を示してい
る。
【図8D】 図8Dは、本発明の好ましい実施態様に従って、図1A〜1C
に示されたピクセルを作り出すための、マイクロマシン組み立て過程を示してい
る。
【図8E】 図8Eは、本発明の好ましい実施態様に従って、図1A〜1C
に示されたピクセルを作り出すための、マイクロマシン組み立て過程を示してい
る。
【図8F】 図8Fは、本発明の好ましい実施態様に従って、図1A〜1C
に示されたピクセルを作り出すための、マイクロマシン組み立て過程を示してい
る。
【図8G】 図8Gは、本発明の好ましい実施態様に従って、図1A〜1C
に示されたピクセルを作り出すための、マイクロマシン組み立て過程を示してい
る。
【図8H】 図8Hは、本発明の好ましい実施態様に従って、図1A〜1C
に示されたピクセルを作り出すための、マイクロマシン組み立て過程を示してい
る。
【図8I】 図8Iは、本発明の好ましい実施態様に従って、図1A〜1C
に示されたピクセルを作り出すための、マイクロマシン組み立て過程を示してい
る。
【図8J】 図8Jは、本発明の好ましい実施態様に従って、図1A〜1C
に示されたピクセルを作り出すための、マイクロマシン組み立て過程を示してい
る。
【図8K】 図8Kは、本発明の好ましい実施態様に従って、図1A〜1C
に示されたピクセルを作り出すための、マイクロマシン組み立て過程を示してい
る。
【図8L】 図8Lは、本発明の好ましい実施態様に従って、図1A〜1C
に示されたピクセルを作り出すための、マイクロマシン組み立て過程を示してい
る。
【図8M】 図8Mは、本発明の好ましい実施態様に従って、図1A〜1C
に示されたピクセルを作り出すための、マイクロマシン組み立て過程を示してい
る。
【図8N】 図8Nは、本発明の好ましい実施態様に従って、図1A〜1C
に示されたピクセルを作り出すための、マイクロマシン組み立て過程を示してい
る。
【図9A】 図9Aは、本発明の好ましい実施態様に従って作られた、他の
ピクセルの透視図である。
【図9B】 図9Bは、本発明の好ましい実施態様に従って作られた、他の
ピクセルの断面図である。
【図10A】 図10Aは、本発明の好ましい実施態様に従って作られた、
他のピクセルとフリッパーとの投影図である。
【図10B】 図10Bは、本発明の好ましい実施態様に従って作られた、
他のピクセルとフリッパーとの投影図である。
【図11】 図11は、本発明の好ましい実施態様に従って、他のピクセル
を示している。
【図12A】 図12Aは、図9A〜9Bに示されたピクセルを作り出すた
めの、マイクロマシン組み立て過程を表している。
【図12B】 図12Bは、図9A〜9Bに示されたピクセルを作り出すた
めの、マイクロマシン組み立て過程を表している。
【図12C】 図12Cは、図9A〜9Bに示されたピクセルを作り出すた
めの、マイクロマシン組み立て過程を表している。
【図12D】 図12Dは、図9A〜9Bに示されたピクセルを作り出すた
めの、マイクロマシン組み立て過程を表している。
【図12E】 図12Eは、図9A〜9Bに示されたピクセルを作り出すた
めの、マイクロマシン組み立て過程を表している。
【図12F】 図12Fは、図9A〜9Bに示されたピクセルを作り出すた
めの、マイクロマシン組み立て過程を表している。
【図12G】 図12Gは、図9A〜9Bに示されたピクセルを作り出すた
めの、マイクロマシン組み立て過程を表している。
【図12H】 図12Hは、図9A〜9Bに示されたピクセルを作り出すた
めの、マイクロマシン組み立て過程を表している。
【図12I】 図12Iは、図9A〜9Bに示されたピクセルを作り出すた
めの、マイクロマシン組み立て過程を表している。
【図12J】 図12Jは、図9A〜9Bに示されたピクセルを作り出すた
めの、マイクロマシン組み立て過程を表している。
【図12K】 図12Kは、図9A〜9Bに示されたピクセルを作り出すた
めの、マイクロマシン組み立て過程を表している。
【図12L】 図12Lは、図9A〜9Bに示されたピクセルを作り出すた
めの、マイクロマシン組み立て過程を表している。
【符号の説明】
20 ピクセル 22 基板 24 フリッパー 26 第一電極 28 第二電極 30 中央電極 32、34 装着穴 36、38 U型ブラケット 44、45 絶縁突起
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年2月22日(2000.2.22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項74】 そのシャフトを支持する、脚、ブラケットおよび基台部材
によって規定される領域は、長方形である、請求項71から請求項73のいずれ
かに記載のマイクロマシン加工ブラケット。
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月7日(2000.9.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 2H041 AA04 AB04 AC06 AZ01 AZ08 5C094 AA02 AA22 AA24 BA09 BA71 BA85 BA92 CA19 CA24 EA04 EA07

Claims (72)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のピクセルから成り、各ピクセルは、 面仕上げがなされた第一および第二の領域を有し、1平方ミリメートルよりも
    小さい面積を有する表面と、 面仕上げがなされた第一および第二の側面を有する薄い平面パネルとを有し、
    前記パネルは、前記表面に平行な軸周りに第一および第二位置間で回動するよう
    、前記表面に回動自在に取り付けられ、 前記第一の位置にある前記パネルは、その第二の側面が前記第一領域に面した
    状態で第一領域の上方に位置し、前記第二の位置にある前記パネルは、その第一
    の側面が前記第二の領域に面した状態で前記第二の領域の上方に位置する、映像
    ディスプレイ。
  2. 【請求項2】 前記パネルは、前記第一の位置にあるとき、前記第一の領域
    のほぼ全てを覆う、請求項1に記載の映像ディスプレイ。
  3. 【請求項3】 前記パネルは、前記第二の位置にあるとき、前記第二の領域
    のほぼ全てを覆う、請求項1または請求項2に記載の映像ディスプレイ。
  4. 【請求項4】 前記複数のピクセルは、マイクロマシン技術を用いて形成さ
    れる、先行する請求項のいずれかに記載の映像ディスプレイ。
  5. 【請求項5】 前記表面は、0.25平方ミリメートルより小さい面積を有
    する、先行する請求項のいずれかに記載の映像ディスプレイ。
  6. 【請求項6】 前記表面は、5000平方ミクロンより小さい面積を有する
    、先行する請求項のいずれかに記載の映像ディスプレイ。
  7. 【請求項7】 前記面は、2000平方ミクロンより小さい面積を有する、
    先行する請求項のいずれかに記載の映像ディスプレイ。
  8. 【請求項8】 前記面の、前記第一および第二領域は、第一および第二平面
    電極をそれぞれ有する、先行する請求項のいずれかに記載の映像ディスプレイ。
  9. 【請求項9】 少なくとも前記第一および第二電極の一つは、その面上に少
    なくとも一つの非導電性突出部を有する、請求項8に記載の映像ディスプレイ。
  10. 【請求項10】 前記パネルは、導電材料により形成される、請求項8また
    は請求項9に記載の映像ディスプレイ。
  11. 【請求項11】 少なくとも前記パネルの側面の一つは、その上に少なくと
    も一つの非導電性突出部を有する、請求項10に記載の映像ディスプレイ。
  12. 【請求項12】 前記第一および第二側面は、非導電性コーティングを有す
    る、請求項10または請求項11に記載の映像ディスプレイ。
  13. 【請求項13】 前記第一および第二電極および前記パネルに電圧を印加す
    ることにより発生して、前記パネルに対し作用する静電力によって、前記パネル
    が第一および第二位置間を回動される、請求項10から請求項12のいずれかに
    記載の映像ディスプレイ。
  14. 【請求項14】 前記第二電極を接地し、かつ前記第一電極と前記パネルに
    同一電圧を印加することにより、前記パネルが前記第一位置から前記第二位置へ
    回動される、請求項13に記載の映像ディスプレイ。
  15. 【請求項15】 前記パネルおよび前記第二電極を接地し、かつ前記第一電
    極に電圧を印加することにより、前記パネルが前記第二位置から前記第一位置へ
    回動される、請求項14に記載の映像ディスプレイ。
  16. 【請求項16】 前記第二電極と前記パネルとに同一電圧を印加し、かつ前
    記第一電極を接地することにより、前記パネルが前記第二位置から前記第一位置
    へ回動される、請求項14または請求項15に記載の映像ディスプレイ。
  17. 【請求項17】 前記ピクセルが、前記第一側面と前記第二領域の仕上げ、
    および前記第二側面と前記第一領域の仕上げの混合である仕上げを有するように
    見えるよう、眼の反応時間よりも短い時間で、前記パネルが第一および第二位置
    間を急速に回動される、先行する請求項のいずれかに記載の映像ディスプレイ。
  18. 【請求項18】 前記第一領域の仕上げと前記パネルの前記第二側面の仕上
    げとが同一である、先行する請求項のいずれかに記載の映像ディスプレイ。
  19. 【請求項19】 前記第二領域の仕上げと前記パネルの前記第一側面の仕上
    げとが同一である、先行する請求項のいずれかに記載の映像ディスプレイ。
  20. 【請求項20】 前記第一領域の仕上げが白色に見える、先行する請求項の
    いずれかに記載の映像ディスプレイ。
  21. 【請求項21】 前記第一領域の仕上げが、3刺激色の内の一色を呈する、
    請求項1から請求項19のいずれかに記載の映像ディスプレイ。
  22. 【請求項22】 前記第一領域の仕上げは発光性を有する(luminescent) 、先行する請求項のいずれかに記載の映像ディスプレイ。
  23. 【請求項23】 前記第二領域の仕上げは、3刺激色の内の一色を呈する、
    先行する請求項のいずれかに記載の映像ディスプレイ。
  24. 【請求項24】 前記第二領域の仕上げは発光性を有する(luminescent) 、先行する請求項のいずれかに記載の映像ディスプレイ。
  25. 【請求項25】 前記第二領域の仕上げが黒色に見える、請求項1から請求
    項22のいずれかに記載の映像ディスプレイ。
  26. 【請求項26】 前記複数のピクセルのうち少なくとも一つのピクセルは、
    面仕上げがなされた第一および第二側面を備えた、少なくとも一枚の薄い追加パ
    ネルを有し、前記少なくとも一枚の追加パネルは、前記表面に平行な軸の周りに
    第一および第二位置間で回動するよう、前記少なくとも一つのピクセルの前記表
    面に回動自在に取り付けられる、請求項8または請求項9に記載の映像ディスプ
    レイ。
  27. 【請求項27】 前記少なくとも一つのピクセルのパネルの前記回動軸全て
    が、ほぼ一致する、請求項26に記載の映像ディスプレイ。
  28. 【請求項28】 前記少なくとも一つのピクセルの前記第一位置にあるパネ
    ルは、それらの第二の側面が前記第一の領域に面した状態で、前記第一領域の上
    方であって他のパネルの上方に積み重ねられ、前記第二位置にあるパネルは、そ
    れらの第一の側面が前記第二の領域に面した状態で、前記第二領域の上方であっ
    て他のパネルの上方に積み重ねられる、請求項26または請求項27に記載の映
    像ディスプレイ。
  29. 【請求項29】 積み重ねられたパネルの最上部にあるパネルは、いかなる
    時も前記少なくとも一つのピクセルが前記面仕上げの2つのみを表示するように
    、実質的に前記最上部パネルの下方にある全てのパネルと、前記第一の領域また
    は前記第二の領域とを覆う、請求項28に記載の映像ディスプレイ。
  30. 【請求項30】 前記少なくとも一つのピクセルの全てのパネルは、導電材
    料から形成される、請求項29に記載の映像ディスプレイ。
  31. 【請求項31】 前記少なくとも一つのピクセルの少なくとも一枚のパネル
    の少なくとも一方の側面は、その上に少なくとも一つの非導電性突出部を有する
    、請求項30に記載の映像ディスプレイ。
  32. 【請求項32】 前記少なくとも一つのピクセルの少なくとも一枚のパネル
    の少なくとも一方の側面は、非導電性のコーティングを有する請求項30または
    請求項31に記載の映像ディスプレイ。
  33. 【請求項33】 前記少なくとも一つのピクセルのパネルは、前記パネルに
    作用する静電力によって前記第一と第二位置との間を回動され、前記静電力は、
    前記少なくとも一つのピクセルの前記第一および第二電極とパネルとに電圧を印
    加することにより発生する、請求項30から請求項32のいずれかに記載の映像
    ディスプレイ。
  34. 【請求項34】 前記第一位置において積み重ねられたパネルの最上部パネ
    ルは、全ての第一位置にあるパネルと前記第一電極を接地することによって第二
    位置に回動する、請求項33に記載の映像ディスプレイ。
  35. 【請求項35】 前記第二位置に少なくとも一枚のパネルがあるとき、前記
    第一位置の最上部パネルを回動するため、前記第二位置にある最上部パネルに電
    圧が印加され、前記第二電極が接地される、請求項34に記載の映像ディスプレ
    イ。
  36. 【請求項36】 前記第二位置にパネルがないとき、前記第一位置にある最
    上部パネルを回動するために前記第二電極に電圧が印加される、請求項34に記
    載の映像ディスプレイ。
  37. 【請求項37】 前記第二位置において積み重ねられたパネルの最上部パネ
    ルは、全ての第二位置にあるパネルと前記第二電極が接地されることによって、
    第一位置に回動する、請求項33から請求項36のいずれかに記載の映像ディス
    プレイ。
  38. 【請求項38】 前記第一位置に少なくとも一枚のパネルがあるとき、前記
    第二状態の最上部パネルを回動するために、前記第一位置にある最上部パネルに
    電圧が印加され、前記第一電極が接地される、請求項37に記載の映像ディスプ
    レイ。
  39. 【請求項39】 前記第一位置にパネルがないとき、前記第二位置にある最
    上部パネルを回動するために前記第一電極に電圧が印加される、請求項38に記
    載の映像ディスプレイ。
  40. 【請求項40】 前記第二位置にある少なくとも一枚のパネルの最上部パネ
    ルは、前記第一電極を接地し、前記第二位置にある前記最上部パネルに第一の電
    圧を印加することにより、第一位置に回動される、請求項33から請求項39の
    いずれかに記載の映像ディスプレイ。
  41. 【請求項41】 少なくとも一枚のパネルが前記第一位置にあるとき、第二
    の電圧が前記第一位置にある少なくとも一枚のパネルの最上部パネルに印加され
    、前記第一位置にある他の全てのパネルは接地され、前記第二電圧は前記第一電
    圧とは異なる、請求項40に記載の映像ディスプレイ。
  42. 【請求項42】 前記第二位置にある前記最上部パネルの下に少なくとも一
    枚のパネルがあるとき、前記第二位置にある前記最上部パネルの真下にある一枚
    のパネルに前記第一の電圧が印加され、前記第二位置にある他の全てのパネルお
    よび前記第二電極は接地される、請求項40または請求項41に記載の映像ディ
    スプレイ。
  43. 【請求項43】 前記第二位置にある前記最上部パネルの下方にパネルがな
    いとき、前記第二電極に前記第一電圧が印加される請求項40または請求項41
    に記載の映像ディスプレイ。
  44. 【請求項44】 前記少なくとも一つのピクセルの少なくとも一枚のパネル
    が前記第一の位置にあり、かつ少なくとも一枚のパネルが前記第二の位置にある
    とき、前記第一位置にある最上部パネルの第一の側面および前記第二の位置にあ
    る最上部パネルの前記第二の側面は、同一の仕上げを有する、請求項26から請
    求項43のいずれかに記載の映像ディスプレイ。
  45. 【請求項45】 前記第一の領域および前記第二の位置にある最上部パネル
    の前記第二の側面は、前記少なくとも一つのピクセルの全てのパネルが前記第二
    の位置にあるとき、同一の仕上げを有する、請求項44に記載の映像ディスプレ
    イ。
  46. 【請求項46】 前記第二の領域および前記第一の位置にある最上部パネル
    の前記第一の側面は、前記少なくとも一つのピクセルの全てのパネルが前記第一
    の位置にあるとき、同一の仕上げを有する、請求項45に記載の映像ディスプレ
    イ。
  47. 【請求項47】 一つとして同じ色を表示する同じ仕上げ面はない、請求項
    46に記載の映像ディスプレイ。
  48. 【請求項48】 前記同じ仕上げは、それぞれ異なる階調の灰色を表示する
    請求項46に記載の映像ディスプレイ。
  49. 【請求項49】 前記同じ仕上げの少なくとも一つは、発光性を有する請求
    項47または請求項48に記載の映像ディスプレイ。
  50. 【請求項50】 前記少なくとも一つのピクセルは、二枚のパネルを有する
    、請求項47に記載の映像ディスプレイ。
  51. 【請求項51】 前記同じ仕上げは、それぞれ3刺激色の異なる一色である
    請求項50に記載の映像ディスプレイ。
  52. 【請求項52】 前記3刺激色は、RGBである、請求項21、または請求
    項23、または請求項51に記載の映像ディスプレイ。
  53. 【請求項53】 前記複数のピクセルのうちの少なくとも一つのピクセルの
    少なくとも一枚のパネルは、その端面近くに少なくとも一つの貫通穴が形成され
    る、先行する請求項のいずれかに記載の映像ディスプレイ。
  54. 【請求項54】 前記少なくとも一つのピクセルは、前記表面に固定される
    少なくとも一つのブラケットを有し、前記少なくとも一つのブラケットは、脚を
    備えたU型部材を有し、前記U型部材は、前記少なくとも一枚のパネルを回動自
    在に前記表面に装着するよう前記少なくとも一つの貫通穴に挿通される、請求項
    53に記載の映像ディスプレイ。
  55. 【請求項55】 前記少なくとも一枚のパネルは、U型部材が通過する前記
    少なくとも一つの貫通穴の一つと連結する、少なくとも一つのスロットが前記端
    面に形成される請求項54に記載の映像ディスプレイ。
  56. 【請求項56】 スロットと連結する貫通穴を貫通する前記U型部材の前記
    ブラケットは、前記スロットの位置にある隔壁を有し、前記隔壁は、前記少なく
    とも一枚のパネルの前記端面に平行な運動を制限する、請求項55に記載の映像
    ディスプレイ。
  57. 【請求項57】 前記複数のピクセルの少なくとも一つのピクセルの少なく
    とも一枚のパネルは、その一方の端面の両端に突出部が形成される、先行する請
    求項のいずれかに記載の映像ディスプレイ。
  58. 【請求項58】 前記少なくとも一つのピクセルは、前記少なくとも一つの
    ピクセルの前記表面に固定される二つのブラケットから成り、各ブラケットは、
    二本の脚を備えたU型部材を有し、各ブラケットの前記U型部材は、前記表面に
    前記少なくとも一枚のパネルを回動自在に装着するため、それぞれ異なる前記突
    出部を周りにループする、請求項57に記載の映像ディスプレイ。
  59. 【請求項59】 前記ブラケットのうち少なくとも一つは、前記突出部の一
    方の端部を押し付ける面を有し、前記面は、前記少なくとも一枚のパネルの前記
    一方の端面に平行な運動を制限する、請求項58に記載の映像ディスプレイ。
  60. 【請求項60】 前記少なくとも一枚のパネルには、前記少なくとも一つの
    パネルを別々に前記表面に装着するためのブラケットと物理的に接触させること
    なく、前記少なくとも一枚のパネルを前記第一位置から前記第二位置へ回動させ
    るクリアランススロットが形成される、請求項54から請求項59のいずれかに
    記載の映像ディスプレイ。
  61. 【請求項61】 前記ブラケットの少なくとも一つは、前記脚の一つの近く
    に位置する、単一の、前記ブラケットの局所領域において、前記少なくとも一つ
    のピクセルの前記表面に固定される、請求項55から請求項60のいずれかに記
    載の映像ディスプレイ。
  62. 【請求項62】 前記ブラケットの少なくとも一つは、前記ブラケットの二
    ヶ所の局所領域で、前記少なくとも一つのピクセルの前記表面に固定され、前記
    局所領域の各々は、異なる前記脚の近くに位置する、請求項55から請求項60
    のいずれかに記載の映像ディスプレイ。
  63. 【請求項63】 前記少なくとも一枚のパネルを前記少なくとも一つのピク
    セルの前記面に装着する、前記ブラケットの少なくとも一つは、導電材料によっ
    て形成される、請求項55から請求項62のいずれかに記載の映像ディスプレイ
  64. 【請求項64】 前記少なくとも一つのピクセルの前記表面は、前記第一お
    よび第二の電極に追加して、少なくとも一つの電極を有する、請求項63に記載
    の映像ディスプレイ。
  65. 【請求項65】 前記導電材料で作られる前記少なくとも一つのブラケット
    は、前記少なくとも一つの追加電極に固定される、請求項64に記載の映像ディ
    スプレイ。
  66. 【請求項66】 前記少なくとも一枚のパネルの領域が、前記電極または前
    記導電性ブラケットと物理的に接触するとき、前記パネルは前記電極と電気的に
    接触する請求項65に記載の映像ディスプレイ。
  67. 【請求項67】 前記電極に電圧を印加することによって、前記パネルに電
    圧を印加する、請求項66に記載の映像ディスプレイ。
  68. 【請求項68】 前記複数のピクセルの少なくとも一つのピクセルの前記表
    面の前記第一および第二の領域は平面であり、前記第一の領域の平面と前記第二
    の領域の平面とが成す角度が180°よりも小さい、先行する請求項のいずれか
    に記載の映像ディスプレイ。
  69. 【請求項69】 前記角度が140°よりも大きい、請求項68に記載の映
    像ディスプレイ。
  70. 【請求項70】 前記角度が160°よりも大きい、請求項68に記載の映
    像ディスプレイ。
  71. 【請求項71】 シャフトが回動できるように、表面にシャフトを固定する
    ためのものであって、 架橋的要素によって連結される二本の脚を備えるU型部材と、 その脚の一本と結合する基台部材とを有し、 前記基台部時は前記表面に固定され、前記シャフトは、前記表面と前記脚と前
    記U型部材の架橋的要素とによって支持される、マイクロマシン加工ブラケット
  72. 【請求項72】 同一直線上にある二本のシャフトを有する要素を、ある表
    面上に、前記要素が前記シャフト周りに回動可能となるよう、装着するためのも
    のであって、前記シャフトは空間により分離されており、 架橋的要素によって連結される二本の脚を備えるU型部材と、 その脚の一本と結合する基台部材と、 隔壁と、を有し、 前記基台部材の一つは前記表面に取り付けられ、前記シャフトは前記表面と前
    記脚と前記U型部材の架橋的要素とによって支持され、前記隔壁は、前記シャフ
    ト間にある前記空間に位置する、マイクロマシン加工ブラケット。
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