JP2002504227A - クロマトグラフィーカラムの末端部材 - Google Patents

クロマトグラフィーカラムの末端部材

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JP2002504227A JP53913098A JP53913098A JP2002504227A JP 2002504227 A JP2002504227 A JP 2002504227A JP 53913098 A JP53913098 A JP 53913098A JP 53913098 A JP53913098 A JP 53913098A JP 2002504227 A JP2002504227 A JP 2002504227A
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Abstract

(57)【要約】 クロマトグラフィーカラム用の末端部材が開示されている。溶離剤がそれを通して流れるこのカラム末端部材はボトム部と、排出管のための延長部と、及びフリット部とを含む。ボトム部は実質的に漏斗状の外形を有する。溶離剤が通り流れている間に上記フリット部は、長手方向単位当り、溶離剤が通り流れているときに吸収剤充填物の中で生ずる単位当り圧力落差の少なくとも2倍の圧力落差を作り出す。好ましい具体例の1つにおいてボトム部はS字状の弯曲領域(1a、1b)を有する上記弯曲は凹状でも又は凸状でもよい。この発明の特徴は、カラム末端部を通して流れている間に生ずるバンド拡大が低下され、そして吸収剤床の上の変形した圧力プロフィルバックラッシュを防ぐことを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】 クロマトグラフィーカラムの末端部材 本発明は、クロマトグラフィーカラム、特にHPLC用のカラムの末端部材に 関する。 クロマトグラフィーカラムの出口部分においては、それを通して流れがもたら されるカラム末端部材の断面積は数オーダーの大きさで減少する。これはそのカ ラムの溶離液の対応する流速の変化によりもたらされ、その際追加的な半径方向 の流れ成分が作り出される。これは、そのカラムの床の中で分離された各クロマ トグラフィーバンドが分離されて溶離されないと言う問題をもたらし、と言うの はそのカラム出口における種々の影響によって混合効果が作り出されるからであ る。高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて得ることのできる良好 な分離作用のためにこの問題はHPLCにおいて特に著しい。5cm以上のカラ ム直径が通常的であるような調製用HPLCにおいてはこの問題は更に重大にな り、と言うのはその各連結ラインがカラム直径に比して特に小さいからである。 この問題の公知の解決手段は、HPLCについての標準的著作において、例え ば「Handbuch der HPLC(Handbook of HPLC)」(KK Unger編集、1994年GIT-Ver lag刊行)にあげられている。例えばその中で溶離液がカラム出口へ半径方向に 流れることができるような円筒状空洞を床支持フリットの下に配置するのが通常 的である。或る素体積の、そのカラム断面についての(すなわちそのカラム軸か らこの素体積までの距離)位置に依存して、この液体素量がカラムの末端部材を 通り流れるときに異なった時間長さを取るであろう。これらの差異は溶離液の各 バンドの上述した広拡化に導く。この分離性能の低下は、一般の支配的な意見に よればボイド体積によると解釈されている。従って対策として、例えば上記のハ ンドブックの62頁の図に見ることができるようなボイド体積ゼロの末端プレー トを使用することが提案されている。この末端プレートは、その全断面にわたっ ては延びていないようなその中央領域におけるいくつかの半径方向陥凹部を含ん でいる。従って必要な横断方向の流れは、本質的にその分配フリットを通して起 こるはずであり、その際この後者は平坦状円筒の形を有している。この具体 例においては従ってその各素体積の異なった伝播時間の上記した問題は解決され ていない。ヨーロッパ特許EP 0106746の第4図は漏斗形の出口を有するカラム末 端部材を図式的に示している。J.Chromatogr.Library[Elsevier(1975)第3 巻「液体カラムクロマトグラフィー」]の第105頁に種々のクロマトグラフィー カラムが図式的に示されている。この場合に弯曲した断面形状を有する種々のカ ラム末端部材も存在している。しかしながらこのカラムと出口管との間の移行部 における流れ条件の問題はこれらの文献において論じられていない。以下におい てより詳細に論ずる流体動力学的なモデル計算の間にバンドの広拡化に対するも う一つの現象の貢献が明らかとなったが、これらの計算の間に圧力プロフィルが 平坦状ではないことが見出されており、すなわち、カラム末端部材の中で異なっ た圧力上昇がカラム軸からの距離の関数として生ずるのである。このゆがめられ た圧力プロフィルは、そのカラムの充填材の中の流れに対する影響を有する。 本発明の目的は、クロマトグラフィーカラムの末端部材の形状を、溶離液がカ ラム出口を通して流れるときに各境界領域の混合、及びそれに伴うバンドの広拡 化が減少するように改善し、その際更に、中でも、カラム充填材の上の流れの状 態についての或るゆがめられた、すなわち非平坦状の圧力プロフィルの影響を除 くことをも目指すものである。 この目的は、溶離された各バンドの間の分離面が過剰にゆがめられるに至るこ となくそのカラム出口を通して平行に通過するような形状に断面が形成されたカ ラム末端部材を提供することによって達成される。この目的のために、クロマト グラフィーカラム用のカラム末端部材が提供され、このものは或る円錐より導か れた断面を有し、その際その側面はより好ましくは直線状ではなくて弯曲した輪 郭を有する。この弯曲した輪郭は流体動力学的解析に基づいて得られ、その際そ の等式系は、選んだ境界条件に依存して或る放物線式で、すなわち凹状に弯曲し た輪郭か、或いは指数関数の式で、すなわち凸状に弯曲した輪郭をもたらす。凹 状部分から凸状部分へ移行するようなS字状の弯曲を有する混成形状も有利であ ることが見出された。上記のゆがんだ圧力プロフィルの影響を避けるために本発 明によれば、そのクロマトグラフィーカラムの吸収剤床とその出口部との間に圧 力脱結合部が設けられる。この目的のために、その排出フリット(2)は、その フリット部の中で単位長さ当りの圧力落差が、その吸収剤充填物の中におけるよ りも少なくとも2倍大きいような形状に形成される。フリットの中の圧力落差を 上昇させることのできる種々の方法が当業者に知られている。それらは例えば、 そのフリットの孔隙率を低下させることを含む。しかしながら、一般の支配的な 意見によれば、末端フリットの中の流動抵抗はその圧力落差が不必要に上昇しな いようにできるだけ小さく保たれるべきであるけれども、本発明は、この末端フ リットの中の圧力落差はそのクロマトグラフィーカラムの分離性能が上昇するよ うに増大されるべきであることを教示するものである。 強い圧力脱結合を生ずるような末端フリットを用いた場合に、境界層は円錐状 輪郭の場合でさえ実質的にゆがめられることなく保たれる。充分な圧力脱結合を 得るためには、そのフリットの中の単位長さ当りの圧力落差は、その吸収剤充填 物の中におけるよりも少なくとも2倍大きい。 本発明は、それを通して溶離液が流れるクロマトグラフィーカラムのためのカ ラム末端部材に関し、このものはベース部(第1b図、第1c図及び第3図におけ る、1、1a、1b)と、内側断面形状が(4)で示されているような排出管と、 及びフリット(2)とを含み、その際そのベース部は本質的に漏斗状の輪郭を有 し、そして溶離液が通り流れているときに上記フリットは単位長さ当り、溶離液 が通り流れているときにその吸収剤充填物の中で単位長さ当り作り出される圧力 落差よりも少なくとも2倍大きな圧力落差を作り出す。好ましい具体例において そのベース部は或る弯曲した領域(第1b図、第1c図及び第3図における、1、 1a、1b)を有する。この弯曲は凹状、凸状又はS字状であることができる。 本発明はまた、本発明に従う末端部材をクロマトグラフィーカラムにおいて使 用する方法にも関する。 第1図は、末端断面形状(1)の種々異なった変形態様を有するカラム末端部 材の長手方向断面を示す。第1a従属図は従来技術に従う或るカラム末端部材の 長手方向断面を示すが、このものは矩形断面の末端断面形状を有する。第1b図 は、回転放物面の、すなわち凹状に弯曲した輪郭を有する本発明に従う出口断面 形状を示す。第1c従属図は、指数関数的に弯曲した、すなわち凸状に弯曲した 輪郭を有する本発明に従う出口断面形状を示す。末端断面形状のこの内側輪郭に 加えて、その吸取剤床の末端フリット(2)、そのカラムの内側断面形状(3) 及び出口管の内側形状(4)も示されている。 第2図は、好ましい具体例に従ってその末端断面形状が或る弯曲した断面形状 を有するようなカラム末端部材の長手方向断面図を示す。その弯曲の各パラメー タを導くのに必要な各変数も示されている。第2a従属図に示されているカラム 末端部材は回転放物面の輪郭の末端断面形状を有する。第2b図は、本発明に従 うカラム末端部材のもう一つの具体例の長手方向断面を示すが、このものの末端 断面形状は指数関数的なカーブを描く輪郭を有する。それら末端断面形状の内側 輪郭に加えて、その吸収剤床の末端フリット(2)、そのカラムの内側断面形状 (3)及びその出口管の内側断面形状(4)も示されている。 第3図は、末端断面形状がS字状に弯曲している輪郭を有するカラム末端部材 の長手方向断面を示す。吸収剤床に後続する部分においてその弯曲は、最初凹状 (1a)であり、次いでこの弯曲は凸状の形状(1b)に変わる。 第4図は、或る境界層がカラム末端部材を通過するときに起こる濃度変化を示 す。濃度/最高濃度の比(C/Co)が、溶離された容積/カラム末端部材容積 の比(V/Vo)に対してプロットされている。従来技術に従う矩形末端断面形 状を有する末端部材を通る流れ(記号□)が本発明に従う弯曲した末端断面形状 の種々の具体例と比較されている: ◇:回転放物面の末端断面形状 ▽:指数関数的に弯曲した末端断面形状 ○:S字形に弯曲した末端断面形状 △:円錐状の末端断面形状 計算において、いずれの場合にもそれぞれの末端部材の体積を等しい値に設定 した。 従来技術において知られているような、クロマトグラフィーカラムの出口部に おける流れ過程は第1a図を用いて説明することができる。2つの素体積A(● )及びB(■)、並びに溶離の間のそれらの経路が示されている。素体積Aはク ロマトグラフィーカラムの長手方向軸に近接しており、一方素体積Bは最初 このカラムの周縁部に存在していて後に流れが経過した後まで出口領域において 出口部の長手方向軸に近づくことはない。それら2つの素体積が異なった距離を 移動しなければならないことは直ちにわかるであろう。出口部の中へ流れ込んだ ときに同じ軸方向の位置に存在する半径方向に隣接する素体積は、この出口部を 流れ過ぎてしまった後で異なった軸方向の位置を占める。これの効果は、素体積 Bはその出口領域へ或る遅延と共に進入し、これによって最初に存在していた濃 度の移行部が広拡化されると言うことである。 この問題は本発明によれば、出口部を、その液体柱の平行で平面状の各分離面 が、それらが出口部を流れすぎるときにさえ平面状でかつ平行のままに留まるよ うな形状に形成することによって解決される。これに基づいて、長手方向断面に おいてそのベース部が直線形状的/矩形状的な輪郭(第1a図参照)の代わりに 弯曲した輪郭(第1b図又は第1c図参照)を有するならばバンドの広拡化を低 下できると言うことが見出された。この場合に、選んだ境界条件に従ってそのベ ース部の、凹状(第1b参照)の、又は凸状(第1c図参照)の弯曲ががもたら される。弯曲が凹状部分から凸状部分へ変わるS字状に弯曲した輪郭も同様に有 利であることが見出された。それら異なった境界条件をそれぞれ下にあげる。 放物線的等式に従う好ましい凹状の弯曲形状は以下の記載部に開示される。本 発明に従うベース部の形状付与によってカラムに沿い分離された各物質は、それ らがそのカラムから出てゆくときにできるだけ均一に溶離され、そして追加的な バンドの広拡化は除かれる。既に明らかに見ることができるように、矩形状の断 面形状はこれには不適当である。 完全な末端断面形状は、その曲線を回転させることにより、或いは、もしその 用いた曲線がy軸に関して対称でない場合には、或る曲線の部分をそのカラムの 長手方向軸の周りに回転させることによって得られる。この曲線又はこの曲線部 分は末端断面形状の輪郭を表わす。公知のように、放物線的等式は下記の形を有 する: y=a0+a1x1+a2x2+a3x3+・・・・・+anxn 対称的弯曲形状を描く放物線、すなわち奇数の指標の常数anがゼロに等しいも の、が好ましい。特に、y=a0+a2x2の式を有する対称2次放物線が好まし い。 べース部の更に最適化された形状についてモデル化した計算を行なってみると 排出流の与えられた2つの断面の上の時間曲線は平面状で平行に保たれるべきで ある。連続の式とともにその出口領域の最適輪郭曲線の決定を可能とするような 他の種々の仮定条件及び境界条件は以下の記述部に説明される。用いた各指定は 第2図に再現されており、そしてその他の種々の関係もこの図から読み取ること ができる。第2a図において(5)は速度ベクトルUr(r方向の)、Uz(z方 向の)、及び合成ベクトルUを表わし、(6)は出口部の高さhを表わし、表面 (7)はコントロール領域A1、A2及びA3を表わし、その際A1はr方向に 延び、A2はz方向に、そしてA3はこの出口部の輪郭に沿って延びる。 ●垂直方向速度Uz−定、すなわち平面的流れプロフィルは平面的に留まるべ きである。 ●軸の上の曲線の沈下。理論的表示はそれ自身排出孔を持たない。軸の上の或 る曲線低下についての理想的プロフィル及び速度域が示されている。この曲 線が充分に「平坦」(すなわちその高さが半径よりも大いに小さい)である ときはこれは受容可能な単純化である。 ●与えられたz=一定についてUr/Uz=dr/dzであり、すなわちその液体 はこの曲線に接線方向へ流れる。 ●z=0における最大半径。 次に曲線式Z=f(r)を求め、そしてこれはその制御体積に連続の式を適用 することによって得られる: (但しρ=一定)コントロール領域A1 コントロール領域A2 コントロール領域A3 連続の式に代入することにより下記、すなわち が与えられる。 すなわち所望の曲線は或る放物線式に従う。常数は次のように求められる: z(r=ro)=0 z(r=0)=h、rについてのNB→0、Ur→∞ このモデルの不一致は、実際の具体例については重要ではなく、と言うのはそ の排出孔がこの不一致の位置にあるからである。他方において、上記の各境界条 件及び各過程条件はこの数学モデルを著しく単純化する。 この放物線式に代入することによって が与えられ、すなわち これはその曲線の式として下記へ導く: 高さhを決定するために、例えば下記の各条件を用いることができよう: *排出半径 re=3.5mm(排出管の内直径) *最大直径 ro=50mm(分離カラムの内直径) カラム管の中の流速Uz(ro)とパイプラインの中のUtubeとの流速の比は公知 の態様でそれぞれの断面積から得られる: その際 速度の3角形は を与え、これは に導く。 上記の各値に対して、h≒1.75cmが見出される。数式モデル計算のため にh=3mmが設定された。下記の曲線式が得られた: この式においてz及びrはmmで与えられるべきである。 或る異なった、すなわち凸状の、指数関数の式に従う曲線形状は次の記述部に おいて説明する。本発明に従うベース部のこの具体例を同様に用いて、このカラ ムに沿って分離される各物質はこのカラムから逸出するときにできるだけ均一に 溶離され、そして追加的なバンドの広拡化は除かれる。既に明らかとなったよう に、矩形の断面形状はこれには不適当である。以下の説明は第2b図についての ものであり、この場合に(5)は速度ベクトルUr(r方向の)、Uz(7方向 この曲線形状を導き出すための境界条件は次の通りである:本発明に従う輪郭 を得るためにはその速度域 における軸方向速度成分uzが半径方向座標rの関数でないことが要求される。 液体粒の質量が一定に留まることが基本的に要求される。 両方の要求条件を満足させる速度域は である。 各液体粒の流線はここでは対数曲線である。時刻ゼロにおいてz=0及びr= Rの位置にあった1粒の液体は下記の経路、すなわち をたどる。 このことはベース部の、指数関数曲線(但しRはカラム半径である) に従う好ましい輪郭を与える。 このベース部のいかなる断面においても全ての液体粒は同じ軸方向速度成分を 有するので、クロマトグラフィーバンドの前縁は平面状に留まり、そしてその漏 出曲線(break-through curve)は第4図に示す断面形状を有する。 本発明に従う未端部材のもう一つの変形態様のものが第3図に示されている。 その吸収剤床に後続する上方部分においてその曲線は凹状、例えば放物線状に弯 曲(1a)している。次にこの弯曲は、例えば指数関数的に凸状に弯曲した曲線 プロフィル1bに変わる。 例として、本発明の種々の具体例についてそれらの輪郭は下記の各式で表わす ことができる: b)指数関数的、すなわち凸状の輪郭: c) c)S字状、すなわち凹/凸状の輪郭: それぞれ d)円錐状輪郭: 上記の各式においてzは溶離液の流れ方向のカラム末端部材の軸に沿う座標で あり、そしてrは半径方向の座標である。変数aはカラムの内直径を表わし、そ してhはカラム末端部材の高さ(z方向)を表わす。aに比例する漏斗半径、す なわちR(z)/aは上にあげた各式から得られる。 それらの弯曲した漏斗状輪郭の導き出しからわかるように、これらの漏斗状部 の輪郭についての上記各関数式はそれぞれ選んだ境界条件からもたらされる。各 関数式は、例えばテイラー級数のような級数展開によって近似的に表わすことが できるので、当業者にはこれらのような近似的な関数もしばしば本発明の目的を 達成するのを可能にすることは明らかである。 ゆがめられた圧力プロフィルの上記の影響を除くために、本発明によれば、ク ロマトグラフィーカラムの吸収剤床とその出口部との間に圧力脱結合部が設けら れる。この目的のために、その排出フリット(2)は、このフリット単位長さ当 りの圧力落差が、その吸収剤充填物の中におけるよりも少なくとも2倍大きいよ うな形状に形成される。フリットの中の圧力落差を増大させることを可能にする ようないくつかの技術手段が当業者に知られている。それらは、例えばフリット の孔隙率を低下させることを含む。本発明の教示に従い確立することができるよ うに、種々の出口断面形状がこの圧力プロフィルを異なった種々の態様でゆがめ るので、これらの具体例の若干のものにおいては本発明に従い提供される圧力脱 結合部を非常に低い水準に保つことが可能である。 第1a、1b及び1c図、並びに第3図に示されているような末端断面形状の 種々の形の排出流挙動が或るモデル計算において表わされるときは、第4図に示 すような挙動が得られる。これは、例えば有限の容積プログラムFLUENTを用いて 計算することができる。まず第一に、それら排出部形状はモデル化プログラムpr eBFCを用いて幾何学的にマッピングされて物理的グリッドとして表わすことがで きる。次にそれら各常数を対応する境界条件の代入によって決定する。入口にお いてその軸方向速度は600ml/分に設定される。出口においてはただ一つの 規定はその液体がここを流れ出ると言うことだけである。作り出される速度はFL UENTによって計算される。その液体の各常数はFLUENTの標準設定値であり、すな わち液体としての水は 比重:1000kg/m3 粘度:9.0×10-4kg/ms である。 引き続く評価において、被分析物の濃度が0からC0まで変化する境界層の移 行部についてその末端断面形状の各異なった変数について第4図に示されるプロ フィルが見出される。下記の記号が用いられる: □:従来技術に相当する矩形末端断面形状 ◇:回転放物面の末端断面形状 ▽:指数関数的に弯曲した末端断面形状 ○:S字形に弯曲した末端断面形状 △:円錐状の末端断面形状 計算において、全てのカラム末端部材について同じ体積V0を仮定した。もう 一つの仮定は、そのカラムの内側半径が出口管の内側半径に比して大きいと言う ことである。この条件は、カラムの内側半径が出口管の内測半径よりも少なくと も10倍大きいときに充分に満足され、従ってこの条件は調製用クロマトグラフ ィー分離系について寛容的に満足されている。 従来技術に従う末端断面形状を用いた場合はその境界層は著しくゆがめられ、 これは著しく低下した分離能力をもたらすことが明らかである。本発明に従う装 置においてはこの効果は著しく低下している。 本発明によれば、そのカラム末端部材(1)を更に洗練させることを種々の態 様で技術的に達成できる。これらの変形態様は当業者に自明である。例えば、分 離カラムの本体(2)に、例えばこれがねじ締めによって連結されるような別体 としての末端部材を提供することができる。その分離カラムの中に末端部材を取 り入れてそれにより1体的な部材を形成することも可能である。更に、弯曲した 末端断面形状とともに末端部材のベースがこの末端部材の一体化された1つの構 成部であることができる。しかしながらまた、矩形の末端断面形状を有するカラ ム末端分散剤の中に対応的な形状に形成された挿入部材を取り付けることも可能 である。 本発明によれば、そのベース部は空洞状であることができ、すなわちこれはな んらの取付け物をも有しなくてよい。しかしなからまた、例えばフリットを支持 する各部分のような取付け部材が存在していてもよい。そのベース部はまた、多 孔質材料で充填されていることもできる。この材料は集合状であることができ、 例えば燒結され、又は接着的に接合されて成形体を形成していることができる。 この場合に、例えばその多孔質材料が燒結されているときはフリットは不必要で ある。しかしながら、その充填物はまたルーズな粒子よりなることもできる。本 発明の1具体例においてはこのベース部はそのカラムの残部の中に含まれている ものと同じ吸収剤で満たされており、この具体例においてはその吸収剤は出口管 の中に配置されたフリットによって支持される。 それ以上の詳細を述べるまでもなく、当業者は、以上の説明をその最も広い範 囲において採用できると考えることができよう。従ってそれらの好ましい具体例 及び諸例は説明的な開示として理解されるべきであり、そして決してなんらかの 制限を加える開示として解釈するべきではない。 以上及び以下に引用する全ての出願、特許及び公告、並びに1997年3月1 2日に出願された対応するドイツ特許出願DE19710117.8の全ての開 示はこの出願に参照文献として含まれる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年2月19日(1999.2.19) 【補正内容】 この目的のために、クロマト グラフィーカラム用のカラム末端部材が提供され、このものは或る円錐より導か れた断面を有し、その際その側面はより好ましくは直線状ではなくて弯曲した輪 郭を有する。この弯曲した輪郭は流体動力学的解析に基づいて得られ、その際そ の等式系は、選んだ境界条件に依存して或る放物線式で、すなわち凹状に弯曲し た輪郭か、或いは指数関数の式で、すなわち凸状に弯曲した輪郭をもたらす。凹 状部分から凸状部分へ移行するようなS字状の弯曲を有する混成形状も有利であ ることが見出された。上記のゆがんだ圧力プロフィルの影響を避けるために本発 明によれば、そのクロマトグラフィーカラムの吸収剤床とその出口部との間に圧 力脱結合部が設けられる。この目的のために、その排出フリット(2)は、その フリット部の中で単位長さ当りの圧力落差が、その吸収剤充填物の中におけるよ りも少なくとも2倍大きいような形状に形成される。フリットの中の圧力落差を 上昇させることのできる種々の方法が当業者に知られている。それらは例えば、 そのフリットの孔隙率を低下させることを含む。しかしながら、一般の支配的な 意見によれば、末端フリットの中の流動抵抗はその圧力落差が不必要に上昇しな いようにできるだけ小さく保たれるべきであるけれども、本発明は、この末端フ リットの中の圧力落差はそのクロマトグラフィーカラムの分離性能が上昇するよ うに増大されるべきであることを教示するものである。 強い圧力脱結合を生ずるような末端フリットを用いた場合に、境界層は円錐状 輪郭の場合でさえ実質的にゆがめられることなく保たれる。この目的のためにク ロマトグラフィーカラムの吸収剤床とその出口部との間に圧力脱結合部が設けら れ、その際排出フリット(2)はこのフリットの中の単位長さ当りの圧力落差が その吸収剤充填物の中におけるよりも少なくとも2倍大きいような形状に形成さ れる。 本発明は、それを通して溶離液が流れるクロマトグラフィーカラムのためのカ ラム末端部材に関し、このものはベース部(第1b図、第1c図及び第3図におけ る、1、1a、1b)と、内側断面形状が(4)で示されているような排出管と、 請求の範囲 1. ベース部(1、1a、1b)と、排出管のための延長片(4)と、及びフ リット部(2)とを含み、ベース部が実質的に漏斗状の外形を有し、溶離液がそ れを通して流れるクロマトグラフィーカラムのカラム末端部材において、溶離液 が通り流れているときに上記フリット部が、吸収剤充填物の中に単位長さ当り、 溶離液が通り流れているときに作り出されるよりも少なくとも2倍大きな、圧力 落差を単位長さ当り作り出すことを特徴とする、上記カラム末端部材。 2. 形状が凹状に弯曲していることを特徴とする、請求の範囲1に従うカラム 末端部材。 3. 形状が凸状に弯曲していることを特徴とする、請求の範囲1に従うカラム 末端部材。 4. 形状が弯曲していること、及び弯曲が凹状部と凸状部とを有していること を特徴とする、請求の範囲1に従うカラム末端部材。 5. 請求の範囲1ないし4のいずれか一つに従うカラム末端部材をクロマトグ ラフィーカラムに使用する方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミュラー、ハンス、デー.ヨット. ドイツ連邦共和国 デー―64839 ミュン スター ゴエテシュトラッセ 49 (72)発明者 デルプ、アクセル ドイツ連邦共和国 デー―64407 フレン キッシュ―クルムバッハ バーンホフシュ トラッセ 29 (72)発明者 ハーダース、ハンス−ディエター ドイツ連邦共和国 デー―64287 ダルム シュタット ルカスヴェーク 6

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ベース部と、排出管のための延長片と、及びフリット部とを含み、ベース 部が実質的に漏斗状の外形を有し、溶離液がそれを通して流れるクロマトグラフ ィーカラムのカラム末端部材において、溶離液が通り流れているときに上記フリ ット部が、吸収剤充填物の中に単位長さ当り、溶離液が通り流れているときに作 り出されるよりも少なくとも2倍大きな圧力落差を単位長さ当り作り出すことを 特徴とする、上記カラム末端部材。 2. 形状が凹状に弯曲していることを特徴とする、請求の範囲1に従うカラム 末端部材。 3. 形状が凸状に弯曲していることを特徴とする、請求の範囲1に従うカラム 末端部材。 4. 形状が弯曲していること、及び弯曲が凹状部と凸状部とを有していること を特徴とする、請求の範囲1に従うカラム末端部材。 5. 請求の範囲1ないし4のいずれか一つに従うカラム末端部材をクロマトグ ラフィーカラムに使用する方法。
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