【発明の詳細な説明】
デジタル伝送圧縮のための改良されたコード化システム関連する出願
本願は、米国特許出願第08/210,141号(放棄)の継続出願である米
国特許出願第08/418,254号(1995年4月6日出願,放棄)の継続
出願である米国特許出願第08/668,594号(1996年6月19日出願
)の一部継続出願である。技術分野
本発明は、テレホンツィステドペア(TTP)、同軸テレビジョン(CATV)
ケーブル、マイクロウエーブ、モービル及びパーソナル通信回路網、無線及び衛
星通信回路網を包含する現存のテレコミュニケーション インフラストラクチュ
アの伝送容量を増大する装置及び方法に関する。背景技術
本発明は、1991年7月にエリオット エル.グルネンバーグに付与された「
コオパラティブ通信システム」と題する米国特許第5,029,210号に記載
されているフィードバックの概念に関係するもので、この米国特許の教示を本明
細書において参照するものとする。本発明はまた、1991年12月23日にエ
リ
オット エル.グルネンバーグにより出願され、1993年11月11日出願の「
圧縮通信及び蓄積システム」と題する一部継続出願により一部変更された「無走
査テレビジョン」と題する米国特許出願第07/812,417号にも関係する
。この米国出願の教示も本明細書において参照するものとする。
デジタル信号の圧縮の技術は次の2つに分類することができる。
− 信号源圧縮
− 伝送圧縮
信号源圧縮は、信号源から冗長情報を取り除き、これにより低率で伝送を行う
ことを可能とすることに基づいている。しかしながら、冗長情報の削除は、信号
の相関特性の理解を必要とする。この相関特性は、例えば音声信号またはビデオ
信号のような各信号型式に独特なものである。冗長情報は、信号源情報を再現す
るために受信側において推定される必要がある。このため、信号源圧縮技術は、
伝送しようとする信号のそれぞれの型式に独特のものとなる。
伝送圧縮は、限られた帯域幅のチャネルにおける伝送容量を増大する。具体化
されている特定の技術には、アシンクロナス デジタル サブスクライバループ(
ADSL)が包含されている。
ADSL技術は、入力データにより搬送波を変調するために直角位相振幅変調
(QAM)を用いている。この技術は、2つのバージョンで実行されている。バ
ージョン1は、ATTの結合振幅及び位相(CAP)変調に基づいている。この
バージョンは、現存するテレホンツイステドペア(TTP)加入者ループに、1
544Mbit/sを供給する。これは、各TTPに、1つのコンプレスドモー
ションピクチュアエクスパートグループ(MPEG)コード化テープビデオの一
方向供給することに有用である。バージョン2は、ノーザンテレコミュニケーシ
ョン コーポレーション及びアマティコーポレーションにより共同開発された技
術に基づいている。この技術の概念は、ディスクリートマルチトーントランスミ
ション(DMT)に基づいている。TTPに適用するためには、DMTは、25
0のサブ帯域を展開する。それぞれのサブ帯域は4kHzの帯域幅で、全体とし
て1MHzの帯域幅となる。各サブ帯域は、変調スキームとしてQAMを用いる
。それは、全部で6Mbit/sの1方向伝送を可能とし、また、全部で528
kbit/sの双方向伝送を可能とする。この528kbit/sは、384k
bit/sのチャネルと144kbit/sのインテグレーテドサービセスデジ
タルネットワーク(ISDN)基本レートアクセスチャネルとを包含する。この
ように、全部で7Mbit/sがこのチャネルを伝送される。
DMTアルゴリズムは、標準化のためにアクレディエーションスタンダードコ
ミッティ(ASC)T1に提案されている。このアルゴリズムは、ASC T1
により24ゲージワイヤ用として考えられている。発明の開示
この出願に記載されている発明は、電気通信及び放送回路網の帯域幅を増大す
るためのデジタル圧縮技術である。本発明は、テ
レホン ツイステドペア配線を包含するがこれに限定されない電話回路網;電話
、データ通信、音声を伴うまたは伴わないビデオ伝送のための同軸ケーブル;マ
イクロ波、セルラー、モービル及びパーソナル通信回路網;無線及び衛星システ
ムに適用することができる。本発明は、上記の電気通信及び放送回路網のコンポ
ーネントのすべてにおけるマルチメディア用途に適用される。これは、ベースバ
ンドでない伝送レジーム(ソースレジーム)で作動する。
本発明コード化システムは、前述の電気通信及び放送回路網により用いられる
周波数における伝送に、1組の並列デジタル信号を組み合わせる新規な方法に基
づいている。このシステムは、圧縮を実行するために結合コード化及び変調方法
を用いている。このシステムは、単一のシンボル期間内に多くの並列データビッ
トを送り出すことを容易にしている。例えば、チャネルが1Mbit/sを供給
できれば、本発明のコード化システムを用いて同じチャネルがNMbit/sを
供給できる。ここで、並列のNビットが、1Mbit/sチャネルに供給される
ように組み合わされる。
本発明の目的は、マルチメディアサービスを提供するのを容易にするように帯
域幅の限られたチャネルび伝送容量を増大することにある。本発明は、既設のT
TPを通じて居住者宅へ即時的に電話会社が提供するマルチメディアサービスを
容易にし、家庭への光ファイバケーブルに頼ることなくCATVのオペレータの
提供する新規で進展する相互作用的なサービスを容易にし、放送業
者が既存の無線及び衛星回路網におけるチャネル数を大きく増大させることを可
能とする。本発明のこれらの目的及びその他の目的は、添付図面を参照してなさ
れる以下の詳細な記述から一層完全に理解されよう。図面の簡単な説明
図1は、DV圧縮、コード化、デコード化を示す圧縮伝送システムの全体を示
すブロック図である。
図2は、圧縮伝送のためのDVコーダのブロック図である。
図3は、非圧縮デジタルデータの再生のためのDVデコーダのブロック図であ
る。
図4は、DVデコードツリーのブロック図である。
図4aは、ツリー発生器301−iのブロック図である。
図5は、本発明による完全二重伝送システムを示すブロック図である。
図6は、本発明の完全二重伝送システムの詳細を示すブロック図である。
図7は、本発明に用いるスパイクフイルタのブロック図である。
図7aは、本発明のタイムドピーク検出器の回路図である。
図8は、帯域制限ホワイトノイズの自動相関関数を示す波形図である。
図9は、オーバーサンプルドデジタルスパイクフィルタのブロック図である。
図10は、反復型のオーバーサンプルドデジタルスパイクフィ
ルタのブロック図である。
図11は、ゲイテドアナログスパイクバンドパスフィルタのブロック図である
。
図12は、位相周波数フィルタの特性図である。
図13は、重複するシンボルパルスのスペクトルを示す波形図である。
図14は、26ゲージTTP12,000フィート(3660メートル)を通
るDVコード化システムの完全シミュレーションを含むデモンストレーションシ
ステムのブロック図である。
図15は、ノイズ消去受信器を実証するためのデモンストレーションシステム
のブロック図である。
図16a及び図16bは、それぞれ、付加されたチャネルノイズがない場合の
受信機入力及び出力信号の波形図である。
図16c及び図16dは、それぞれ、付加された30dBノイズ出力増加を伴
った受信機入力及び出力信号の波形図である。発明を実施するための最良の形態
本発明の技術は、既存の基本的施設のチャネル容量を増大させるためのDVコ
ード化システムを具体化するものである。DVコード化システムは、26ゲージ
TTP加入者ループについてテストされた。ここでは、12,000フィート(
3660メートル)に及ぶループ距離で単一のTTPに16Mbit/sの伝送
を行った。これにより、居住者宅への既存の電話加入者ループの85%以上で実
施することができることが分かる。電話加入者での適用
のために、本発明は、1MHzのTTP制限帯域チャネルでの1方向伝送のため
に16:1の圧縮を提供する。これよりもさらに高い圧縮立も可能である。本発
明システムは、完全二重モードにも用いることができる。単一のTTPを用いて
、このシステムは、適宜のフィルタと組み合わせた場合、16Mbit/s完全
二重作動を可能とする。TTPを2つ用いるならば、このシステムは、32Mb
it/s完全二重情報の伝達を容易にする。これは、家庭及びオフィスに多くの
テレビジョンチャネルを供給するのに適当以上のものとなる。ここで、大抵の家
には、TTPが2本引かれているのが普通であることに注目されたい。
このDVコード化システムは、非常に簡単で、大規模集積回路(VLSI)を
用いたハードウエア内に具体化することが容易である。これは、以下の著しい利
点を有する。
○ 大容量、マルチメディア用途に要求される再配線をなさずに、家庭用及
びビジネス用に既設のTTPを用いることを容易とする。
○ このシステムはチャネルの特性に制限を持たない。TTP加入者ループ
、CATVケーブル、無線チャネル、ラジオ及び衛星チャネルに用いることがで
きる。チャネル容量の増加に対するシステムの圧縮比は、使用されるチャネルの
型式、チャネル内の歪みの性質及び付加的なノイズの関数として変化する。
○ このDVコード化システムは、信号源圧縮の代わりに伝送圧縮を用いて
いる。これにより、このシステムは、如
何なる信号源メディアにも適用可能である。
DVコード化アルゴリズムは、単一チャネルを通じて多くのサービスを提供す
ることを容易にしている。既存のTTPを用いる例には、家庭及びビジネスに以
下に述べるサービスを同時に提供することがあげられる。
○ 多重電話
○ 多重ビデオ(VCR品質)チャネル
○ コンピュータ用のデータサービス
○ ファクシミリサービス
○ 例えばデータベースサービスのような情報サービス
○ フルモーションの生テレビ
○ 利用可能なHDTVのチャネル
表1は、このDVコード化アルゴリズムと他の伝送圧縮技術とを比較分析結果
を例示するものである。
表1
DVコード化システムと他のコード化技術との比較 さらに、DVコード化システムは、伝送圧縮に基づいており、信号源の冗長性
を用いるものではない。開発されたこの方法は、信号源型式とは無関係である。
このようにして、デジタル情報は、プレコード化されているか否かにかかわらず
信号源として適用され得る。DVコード化システムの目的は、既存の帯域の限ら
れたチャネルの伝送容量を増加させることにある。
例えば単一シンボル期間内に16ビットの伝送を可能とする16:1の伝送容
量の増加は、伝送時間を減少させる一方、同時に伝送媒体の容量を増加させるこ
とに注目されたい。これは、特定
のメッセージプログラム、ビデオテープ、データ、ファックスまたは音声の伝送
が、本発明なくしては必要とされる時間の16分の1の時間でなされることにな
ることである。本発明が、DVデコーダへの入力においてNビットを並列化する
ことにより適用されるとすれば、伝送時間はN:1だけ減少し、伝送容量は同じ
割合だけ増加する。
さらに、市販のファーストイン/ファーストアウト(FIFO)VLSI製品
を用いると、遅延伝送のためにDVコード化メッセージを蓄積することが可能で
ある。これは、本発明においては、並列入力からDVデコード化出力へ即時的な
非遅延伝送を必要としないからである。DVコード化技術で得られるN:1伝送
圧縮ゆえに、メッセージに要求される蓄積容量は、同じNだけ減少される。この
ようにして、本発明のシミュレーションの16:1の増加した伝送容量は、遅延
伝送のためにメッセージを蓄積するに要するメモリの16:1の減少を可能とす
る。
上述の両態様は、伝送及び蓄積コストの減少の点において最終使用者にとって
著しく経済的な密接な関係を有するものである。
DVコード化ツリーは、単一のシンボル期間内に多くのデータビットを送り出
すことを容易とし、伝送容量の増加を達成させる。今帯域幅BWのチャネルが、
DVコード化システムを使用せずにR bit/sの比率でデータを伝送できる
と仮定する。DVコード化アルゴリズムを使うと、同じチャネルで同じ帯域幅B
W内でN:1の圧縮比のためN*R bit/sを伝送できる。Nは、各シンボ
ルについて並列に置かれたビットの数である。本発明の部
分としてこの全体のシステムは、以下に述べる装置の組を包含する。
○ 全体のシステム装置(図1)
○ 送信側のDVコーダ(図2)
○ 受信側のDVコーダ(図3)
○ 並列データビットを引き出すDVデコード化ツリー(図4)
図1において、送信側のDVコーダ2は、並列のD1−Dmデータビットを受
けて、変調搬送波を発生する。この変調搬送波はチャネル3を通って伝送される
。受信側のDVコーダ4は、各シンボル周期ごとに受信変調搬送波から電圧値を
引き出す。この電圧は、DVデコード化ツリー装置5により使われて、D1−D
m並列ビットが引き出される。
送信側のDVコーダ2に対応する装置が図2に例示されている。
この装置は、D1−Dm並列データビットの収集を容易にし、結合コーディング
及び変調法を用いて変調搬送波を発生する。各コード化ビットの並列グループの
変調振幅が1つのシンボルを構成する。
送信側では、伝送データビットは2つのグループに組織される。
○ グループ1、D1,D2...Dnからなる1―1...1―n及びグループ
2、Dn+1,Dn+2...Dn+mからなる1―n+1...1―n+m
○ 16:1の圧縮のためにはn=8及びm=8で、各グループは1つのシンボ
ル周期において並列の8ビットを供給する。
各データビットDiは電圧値DViを生じる。Diが’1’であると、DVi
は正であり、Diが’0’であると、DViは負である。増幅器/乗算器100
―1...100―n;100―n=1...100―n+mは、第1のグループにお
いて
DVi*Sinωctの出力を生じ、第2のグループにおいて
DVi*Cosωctの出力を生ずる。
搬送波ωcは、受信器4(図3参照)に位置する搬送発振器207により発生
させられる。
この信号は、チャネル3を介して送信器2へフィードバックされる。送信器搬
送波ωcは、復調搬送波の位相に対応する位相にある。復調搬送波は、各シンボ
ル周期(1つのビットグループが並列に送られる期間)の持続時間のために受信器
により用いられ、これによりシンボルの振幅の本来的な検出を保証している。位
相コーヒレンスは、1つのシンボル周期から他のシンボル周期には通常存在せず
、このためシンボル位相同期器96により連続的に調整されなければならない。
位相シフタ95は、直交性を与えるもので、第2のグループの送信器搬送波変調
ビットの90度位相シフトを行う。
第1のグループのSUM103の出力は、
である。
第2のグループのSUM104の出力は、
である。
結合器105は、伝送のためにSUM103とSUM104とを直線的に加算
する。それぞれの複合伝送信号は、次の式により与えられる。
複合伝送信号は、バンドパスフィルタ(BPF)106を介してDVデコーダ
4へ送られる。
システムの受信側においてDVデコーダを構成する装置4は、図3に例示され
ている。
送信側2からの前進チャネルにおける結合信号は、プレプロセッサ208を介
して、非常に狭い帯域幅のバンドパスフィルタ(BPF)200(後述するスパイ
クフィルタ)に送られ、帯域外ノイズ(クロストークおよびチャネルノイズ)を
取り除く。BPFの出力は、下述するようにDVX及びDVY(図3参照)を回
復するために用いられる。
BPF(スパイクフィルタ)200を通った出力信号は、乗算器201におい
て、sinωctを乗ぜられて、第1のデータビットグループを回復するためのSI
GNAL1を発生し、乗算器202において、sin(ωct+PH)を乗ぜられて、第
2のデータ
ビットグループを回復するためのSIGNAL2を発生する。
電圧値DVX及びDVY(図3)は、それぞれローパスフィルタ(LPF)2
03および204を通すことにより回復される。このように、DVX及びDVY
は次のように示される。
DViグループの疑いの余地のない検出を保証するために、SIGNAL1及
びSIGNAL2の変調は、90度位相を外して維持されなければならない。こ
の特性すなわち直交性は周知のことである。直交性を維持するために、位相シフ
ト装置PH205は90度である。
図3において、DVXはデータ{D1,D2,...Dn}を回復するDViツリ
ー206―1...206―nへの入力信号として用いられ、DVYはデータ{D
n+1,Dn+2,...Dn+m}を回復するDVjツリー206―n+1...2
06―n+mへの入力信号として用いられる。データ回復プロセスはDVX及び
DVYのコンポーネントについて同じであるので、次の説明はDVX及び”DV
i”ツリーだけになされる。
DVデコーディングツリー コンプレックスは、D1−Dnデータビットのた
めのDV1−DVnデコーディングツリー206―1...206n及びDn+1.
..Dn+mのためのDVn+1...DVn+mデコーディングツリーからなる。
データビット
Diの回復のためのDViツリーデコーダに対応する装置は、図4に示されてい
る。
DVX信号は、コーディングツリー206―iのコンポーネントであるツリー
発生器301―iへ入力を加える。このユニットは、図4aに示し後述するよう
にDVXのコンポーメントの予め計算された値DViでDVXのツリーを形成す
る。各DVX(シンボル)入力に対して、これらの入力の可能なすべての組合せ
を考慮に入れて301のr=2n出力がある。ここで、nはビット変調 sinωc
の数である。
DViツリーデコーダは、i=1,2...,nとするとき、DViを推定する
。各DViについて、受信されたデータは、図2の入力に示すように、i=1,
2,...,nとするとき、Diとなる。ツリーは、グループ1についてDVXを受
け、同様なツリーが、グループ2のためにDVYを処理する(図3)。デコーダの
作動は、送信側及び受信側の両方がDViの値を知り、DViのそれぞれの値に
ついてサブツリーがあるという推定に基づいている。既知のDVi値を選定する
方法は後述する。DViの既知の値は、デコーディングツリーのDVkとして以
下に示される(図4a参照)。
推定プロセスは、送信器の103及び104の出力として前に示したSUM演
算部のDVkコンポーネントのすべてを識別するようにDVi(及びDVj)の
既知の値とDVX(およびDVY)との比較の差を最小とし、この最小の差に対
応するDVi(及びDVj)値を選定することに基づいている。このプロセスは
次の通りである。
DViの回復のためには、ツリーはDVk(kはiに等しくない)を加算した
り減算したりするようにセグメント化され、図4aに示すように、r=1,2,.
..,hとするとき、DV(r)を発生する。
ステップ1: 2つのブランチを形成する:
ブランチ1の出力=DVX+DVk
ブランチ2の出力=DVX−DVk
ステップ2: DVk+1の加算及びDVk+1の減算により、ブラン
チ1及びブランチ2のそれぞれについてさらに2つのブランチを形成する。
これらのステップを、DVk(kはiに等しくない)のすべての値が用いられ
るまで繰り返す。
データビットDiを回復するための決定法は、値U及びVを次のように計算す
ることに基づいている。
加算及び蓄積ユニット302(図4)中の各DV(h)に対して
U=[DV(h)+DVi]
減算および蓄積ユニット303中の各DV(h)に対して
U=[DV(h)−DVi]
次いで最小のU、Uminを、比較器304で302の出力を比較することによ
り見い出す。
最小のV、Vminを、比較器305で303の出力を比較することにより見い
出す。すると、比較器306において決定されるように、
となる。
同じプロセスが、D1,D2,...,Dn+mの回復のためにサブツリーのすべ
てについて繰り返される。
DVi値の選定は、送信電力要求に基づいている。例えば電話チャネルは、入
力に注入される信号電力が大略10dBmで、回線が100オームを用いて終結
されているようにされることが要求されている。この仕様は最大電圧範囲を結果
することとなる。電圧範囲が、VLからVH(ここで、VLは電圧範囲中の最小
電圧で、VHは最大電圧とする)であるとする。DViツリーデコーダが作動す
るためには、DVX及びDVYがDiを誘導するようにデコードされうるように
各データビットDiについてDViの独特の値を保証するように、以下に述べる
選定基準が観察されなければならない。
− 各データビットDiがパスiを有し、
− チャネルがすべてのパスiの結合信号を伝えており、このようにして、
これを、データビットDiに対して並列パスの論理組として見ることができ、
− データビットDi{0,1}では、対応する電圧値が{−DVi,+D
Vi}である。
パスiのためのDViの選定基準:
VLとVHとの間のパスiのためのDViの選定基準は次の式により与えられ
る。
DVi={[VH−VL]/(n+1)}+オフセット(i)
ここで、nは伝送中のグループ内のデータビット(D1,D2,..., Dn
)の数、及びオフセット(i)は、レベルの間隔を均一に隔てることにより導入
される選定の曖昧性を推定するように選定される、DViのための均一性からの
レベルの小さいシフトである。VH及びVL間には、データビットD1,D2,.
..,Dnのための電圧レベルDV(1),DV(2),..,DV(n)がある。上記
の等式では、電圧範囲(VH−VL)はn−1データパスのために等しくn−1
値に分割されている。オフセット(i)は各データパスについて独特のものであ
る。
2つの重要な制約を、DViの選定について設定しなければならない。
− 最小DVi
− オフセット(i)
最小DVi値は、次の制約に基づいて選定されなければならない。
チャネルのノイズの効果を最小限とするために、最小DViを下限から遠く離
さなければならない。また、Diを検出するため
に受信器において独特な識別可能なDViを保証するために、最小DViは上限
VHから遠く離さなければならない。
オフセット(i)は、次のように選定されなければならない。
− 任意の[DVi+DVj]の加算がDVkに等しくない。
− DVi+1−DViが単調に増大する。
これは、Diの検出のために、独特で識別可能なDViの発生を保証する。
すべてのDViのためのオフセット(i)の和は次式により選定される。
(n−1)DViのために、オフセットの全数が次式により与えられる。
ここで、riは組{DVr}内のデータ電圧インデックスであり、DV1はオフ
セットを有しない。
例
8:1 DVコーディング アルゴリズムのために、4ビットの2つのグルー
プがあり、データビット(DV1,DV2,DV3,DV4)の各グループにつ
いてn=4で、全オフセット=6である。
16:1 DVコーディング アルゴリズムのために、8ビット
の2つのグループがあり、データビット(DV1,..,DV8)の各グループに
ついてn=8で、全オフセット=16である。
最小オフセットは次式で与えられる。
DViのためのオフセット(i)は次式で与えられる。
直交伝送
DViグループの直交伝送は、二重圧縮である。図2は2つのデータグループ
D1,D2,..,Dn;Dn+1,Dn+2,..,Dn+mの伝送を示している。
直交伝送のためには、結合信号が次のように発生される。
第1の項はQコンポーネントとして定められる。第2の項は1コンポーネント
として定められる。
受信器において、結合信号は2つのブランチに分離される。第1のブランチは
、以下のようにしてDVXを発生する(図2)。 第2のブランチは以下のようにしてDVYを発生する。
DVX及びDVYはDViツリーデコーダを通されてデータを回収する。完全二重作動
DVコーディングアルゴリズムを用いて完全二重作動を容易にするシステムを
図5に示した。チャネルは、信号を送信するのにも、受信するのにも用いられる
。これは、電話回線に典型的である。他の型式の通信システムでは、送信及び受
信チャネルが論理的に分離されており、したがって、信号の引き出しが非常に容
易である。電話チャネルの送信及び受信の正確な性質は特定の実施に基づく。実施1
この実施では、両側で送信と受信とが同時に行われる。一方の側が結合信号S
1を送り出しており、他方の側が結合信号S2を送り出していると仮定する。S
1及びS2は、対応してデータビット{D0,D1,..,Dm}により変調され
る。これらは、システムの両端で異なっている。任意の瞬間において、完全二重
チャネルは全結合信号を有する。この信号は次式で与えられる。
ここで、aは前進チャネルのための減衰係数、
bは逆進チャネルのための減衰係数、
a及びbはチャネル上の移行距離につれて変化する。
信号の回復は、次のようにして達成される。
S1は次式のように回復される。 S2は次式のように回復される。
これらの信号の回復のためのタイミング関係は、電気通信回路網において既に
確立されており、ここでは述べない。この実施は、実際上米国中の電話システム
に広く用いられている。しかしながら、処理遅延を包含するチャネルの伝搬遅延
はシンボル周期を越えてはならないことに注目されたい。実施2
この方法は、ピンポンと呼ばれて周知の技術を用いる。各TTPが完全二重デ
ータの4.2Mbit/sの伝送をすると期待されていると仮定する。すなわち
、各側で少なくとも4.2Mbit/sのデータを送り出す。これは、2つのT
TPを用いて84Mbit/sの完全二重データを伝送することとなる。ピンポ
ン技術は、両側間の多重TTPの利点を生かして、クロストークのインパクトを
最小限とする。2つの局間を接続する2つのTT
Pの場合には、ピンポン技術は次のように働く。
○ サイドA及びサイドBは両TTPでの伝送に等しい時間を与えられてい
る。
○ サイドBは、各TTPに16Mbit/sのデータを時間Tの間に送る
。すなわち、両TTPは1方向に伝送する。このようにして、サイドAは時間間
隔Tの間に32kbit/sを伝送することができる。
○ 次のTの時間間隔の間、サイドBだけが逆進方向に各TTP上にデータ
の16Mbit/sを送り出すことを許容される。このようにして、第2の時間
間隔TはサイドBへデータの32Mbit/sを送るように振り当てられる。
○ チャネルは、時間間隔Tの等しい振り当てをもって、サイドA及びサイ
ドBに交互に振り当てられる。
この実施は、チャネルを任意の時間間隔で1方向のみの伝送を行うことを許容
し、従って、遠位のサイドにおけるデータの回復は非常に簡単となる。また、こ
の方法は、チャネルにおけるクロストークノイズを減少させる。しかしながら、
この方法は、両サイドにおけるデータのバッファリング、それぞれのサイドから
の伝送の同期、及びデータのフレーミングを支持するプロトコルを必要とする。
実施のために確立すべき必要がある僅かなオーバーヘッドがあるのである。釣り
合いは、クロストークの減少とフレーミングのためのオーバーヘッドにある。
DVコーディングシステムは、上記の実施の両方で作動する。完全二重対称圧縮システム
単一のTTPの双方向に完全16Mbit/sを伝送する容量は、新規な実施
を必要とする。これは、同じ帯域幅(チャネル)が両方向に用いられるので、圧
縮比を倍にすることを必要とする。本発明においてこれを行う基本的な方法は、
図6に示されている。これは、上述の実施2に採用されている周知のスイッチン
グ技術をもっていずれの実施にも働く前述の米国特許第5,029,210号に
用いられている原理の若干に従うものである。ターミナルは送信サイド及び受信
サイドの両方を有する。左側のターミナルは、送信器2Aと受信器4Bとを包含
し、右側のターミナルは、送信器2Bと受信器4Aとを包含する。左側のターミ
ナルの送信器2Aに入来する情報ビットは右側のターミナルの受信器4Aにより
受信され、同時に、送信器2Bに入来する情報ビットは、左サイドターミナルの
ユニット4Bにより受信される。これらのユニットに同じ数字を付してマークし
た項目は、同じ機能を有する。n=8の場合には、各送信器2A、2Bは前述の
直交伝送法を用いて同時に16ビットを伝送する。
この完全二重システムでは、チャネル3は、送信器2A及び2Bの出力の和を
伝送し、各受信器4A及び4Bは、前述の米国特許第5,029,210号に示
されているのと同様な方法により他方のターミナルからの情報を含む信号はその
ままとしながら、各個のターミナルの信号を取り除く。この方法は、以下に、よ
り詳細に述べる。送信器2Aに注目すると、入力ビットAD1−AND
は、ユニット109−1及び109−nに付いて前述したようにバイポーラ
電圧DV1−DVnに変換され、この電圧は、加算器113で加算される。受信器
4Bにより受信した和信号は、加算器401で113の出力に加算される。この
信号は、右側のターミナルからの搬送波を変調する。ビットDVn+1−DVn+mの
他のグループは、ユニット109n+1−109n+m内でバイポーラ量子化電圧DVn+1
−DVn+mに変換され、これは、114において合計され、加算器402にお
いて受信器4Bの出力DVYに加算される。この加算器の出力は、振幅変調器1
11の入力に与えられる。この変調器のための搬送波は、108において90度
位相シフトしていることを除いては、変調器110で用いたのと同じ搬送波であ
る。変調器の出力は、直線的に加算され、チャネル3に伝送される。このように
して、送信器2Aへの入力と受信器4Bの出力の和がチャネル3に送られる。
同じようにして、送信器2Bは、出力を右側ターミナルからのチャネルへ与え
る。これは、受信器2Bのユニット1191-119n and 119n+1-119n+mにおいてバイ
ポーラ信号に変換された送信器への入力と、それぞれ和ユニット405及び40
6において受信器4Aの和信号DVX及びDVYとの和である。この出力は、タ
ーミナル間に伝播遅延がないとすれば、送信器2Aから導かれた出力と同じであ
る。このような伝播遅延が如何に補償されるかを以下に述べる。受信器4Aの受
信信号DVX及びDVYは、それぞれSUBユニット407及び408の送信器
2Bの各直交送信信号を差
し引くことにより送信された複合信号から誘導される。同様な作動は、送信器4
B内のSUBユニット403及び404のそれぞれにより左側のターミナル内で
なされる。受信器4Aの遅延ユニット409及び410は、正しいシンボルが、
2つのターミナル間の伝播遅延を考慮に入れて、互いに減算されることを保証す
るのに用いられる。
すべての搬送波信号 ωc は、受信器4A内にある発振器207から生ずる
。左側のターミナルの搬送波は、チャネル信号から誘起され、送信器2Aの狭帯
域フィルタ(NPF)107により選択される。右側ターミナルのための搬送波
もまた、チャネルから誘起され、送信器2AのNPFにより選択されるが、伝播
遅延を補償するために2Bの位相シフトユニット120により位相調整される。スパイクフィルタを備えた伝送システム
図1〜3は、送信サイドから受信サイドへの伝送の全体を示している。並列デ
ータビット1−1から1−nは、データビット1−1ないし1−nの2進値の様
々な組合せから各シンボルのための特定の電圧値を生ずるのに用いられる。同様
に、並列データビット1−n+1ないし1−n+mは、1−1ないし1−nビッ
トの場合と同様に特定値を生ずるのに用いられる(図2)。ビット1−1ないし1
−nから誘起される電圧値は、 Sinωct を変調するのに用いられ、1−n
+1ないし1−nfmから誘起される電圧は、 Cosωct を変調するのに用
いられる。これら2つの変調
された搬送波は、同期チャネルにおける伝送に先だって加算される。結合された
変調搬送波は、バンドパスフィルタ106を通し、信号の帯域幅を6dBの点に
特定する。送信サイドでバンドパスフィルタを用いることは、同じチャネルにお
ける双方向伝送のスペクトル分離を与える。1−1から1−nへ、また1−n+
1から1−n+mへデータビットを運ぶ変調された搬送波は、1つのシンボル周
期で誘起される。
チャネルの受信サイドのDVコーダは、結合変調搬送波+チャネルノイズ(3
−1)を受信する。この信号はプレプロセッサ208で予処理されて、送信サイ
ドでの帯域幅ろ波によって失われていた高周波数成分を回復する。このように処
理された信号は、次いでスパイクフィルタ(200)へ送られる。スパイクフィ
ルタはノイズ減少装置として用いられる。スパイクフイルタは、搬送波周波数を
中心とする1kHz帯域幅のフィルタである。これは、各シンボル周期において
結合変調搬送波+チャネルノイズを処理して、著しいノイズ減少を伴って変調搬
送波を回復するように用いられる。各シンボル周期のスパイクフィルタの出力は
、乗算器201および202に送られて、ローパスフィルタ203及び204に
より、データビット1−1ないし1−n及び1−n+1ないし1−n+mの電圧
値を回復する。受信サイドのDVコーダの出力は、DVx及びDVyであり、こ
れらは、それぞれDVデコーディングツリー(206−1ないし206−n)及
び(206−n+1ないし206−n+m)により用いられる。スパイクバンドパスフィルタ
結合変調搬送波は次の特徴を有する。
○ 各シンボル周期において、1つの位相と1つの振幅とを有するただ1つ
の正弦波信号がある。
○ シンボル内には非常に高い相閏があるが、隣接シンボル間には相関はな
い。
○ シンボルサンプル周期内にはノイズの相関があるが、このサンプル周期
内のノイズと他のサンプル周期内のノイズとの間には相関はない。
上記の特徴の中の第1のものは、受信された結合変調搬送波のろ波は、非常に
狭いスパイクバンドパスフィルタにより行うことができることを提起している。
このフィルタはチャネルノイズの大部分を消去する。
上述の特徴の第2の中のものは、安定出力を発生するのにシンボル間の相関を
要求する従来のデジタルフィルタが、フィルタの帯域幅がチャネルの帯域幅と同
じであることを要求していることを提示している。しかし、これはチャネルノイ
ズをなくさず、従って高帯域幅伝送に用いることができない。
第3の特徴は、イントラシンボルを実質的になくし、スパイクフィルタの出力
における信号対ノイズ比を著しく高めるように、スパイクフィルタとともに用い
られる。
本発明は、正弦波信号を回復してチャネルノイズをなくすように、各シンボル
を独立に処理することにより、スパイクバンドパスフィルタを独特に実現して、
上記の事態を処理するものである。
このシステムは一度に1つのシンボルを処理するので、1つのパルスのエネル
ギだけが、ノイズエネルギからシンボルパルスを識別するのに有効である。エラ
ーパフォーマンスBERはS/N比の関数である。
ここで、Tはシンボル周期である。 Nc はノイズ強度で、ホワイトノイズは
帯域にわたって一定である。シンボルの信号反復はS/Nを変えない。しかしな
がら、反復は、シンボルが狭いパスフィルタを通ることを許容する。これは、シ
ンボル周期のパスバンドの外側にピークを有する同様な第2の狭帯域フィルタの
シンボルフィルタ内のノイズに高く相関しているノイズを捕らえることを可能と
している。このような第2の狭帯域フィルタの出力におけるノイズは正弦波であ
り、シンボルフィルタの信号+ノイズの正弦波出力から減算することができる。
従って、1MHzのシンボルについては、例えば
と書くことができる。ここで、ノイズは、シンボルフィルタ帯域
幅の外側で1.001MHzごとにサンプリングされる。
ε は、N/nとして推定されうる。ここで、nは、信号反復の数または
チャネル帯域幅対フィルタ帯域幅の比である。
スパイクフイルタ波2つのやり方で実現される。
○ デジタルスパイクバンドパスフィルタ
○ アナログスパイクバンドパスフィルタノイズ消去スパイクバンドパスフィルタ
図7は、デコーダの受信サイドのブロック図で、このデコーダは、第1のスパ
イクバンドパスフィルタ705aと第2のスパイクバンドパスフィルタ705b
とを包含するスパイクフィルタ700を含んでいる。各スパイクバンドパスフィ
ルタ705a、705bへの入力は、受信した変調搬送波X(t)である。これ
は1つのシンボル周期においてゲートされたものである。このようにして、例え
ば搬送波周波数が1MHzであるとき、シンボル周期が1マイクロ秒に設定され
る。ノイズからの受信信号は次式で表される。
ここで、S(t)は変調搬送波であり、N(t)は1MHzチャネルノイズであ
る。
図7に示す実施形態では、スパイクフィルタ705aは、シンボルの周波数(
例えば1MHz)に同調されており、スパイクフ
ィルタ705bは、第2の周波数(例えば1.001MHz)に同調されており
、スパイクフィルタ705aは1kHz以下の帯域幅を有する(これらの数字は
機能の説明をはっきりさせるための例示のためのものである)。フィルタ705
aの帯域幅と等価な帯域幅を有するフィルタ705bの出力は実質的なノイズで
あり、これに対し、705aの出力はシンボル信号および相関ノイズである。両
スパイクフィルタ出力におけるノイズは実質的に相関しており、特に、図8に示
す逆フーリエ変換の等価である帯域制限ホワイトノイズの自動相関作用の見地か
らそうでである。図8に示すように、フーリエ対は
である。ここで、自動相関ファンクション192は時間ドメインファンクション
であり、周波数ドメイン ファンクション194は、帯域幅”a”の周波数帯域
に限られた周波数を有するノイズと考えてよい。ファンクション192は、ρω
(ω)の帯域に限られた等振幅のノイズの自動相関であることは周知である。時間
ドメイン図の横軸”t”は、実際には、このような周波数スペクトル特性(不確
定な長時間存在する)が観察されたときの時間差である。したがって、このノイ
ズ時間シーケンスがほとんど同時間に生じると、基本的に1の相関が、図8に示
されるように存在し、また、2つのノイズ信号が、同じ時間間隔内で周波数的に
転置されると、2つのノイズ間の相関が1に近いので、互いに減算される。
本発明においては、2つのスパイク フィルタ705a及び705bへのノイ
ズ入力が時間的に実質的に同時である。僅かにナノ
秒の程度の局部差遅延が存在できるだけである。対照的に、異なったシンボルに
関係するノイズは、ビット幅に等しいか、それよりも大きい時間(マイクロ秒)
だけ異なっている。図8はまた、相関が、ビット幅の3分の1程度の遥かの大き
い時間だけ1に近く止まっていることを示している。フィルタの鋭さ及びまたは
反復数nは、有効な周波数分離を決定する。
このようにして、図7に示すように、フィルタ705bのノイズ出力は、フィ
ルタ705aの信号+ノイズ出力から実質的に減算され、これによりS/N比を
大きく高める。スパイクフィルタ705a及び705bの帯域幅を狭くするほど
、ノイズ消去は大きくなる。このノイズ減少は顕著であり、使用できる電圧レベ
ルの数の増加及びまたは必要とする信号出力の劇的な減少を可能とし、これが帯
域幅圧縮の有効なキーとなる。
図7に示すように、スパイクフィルタ705a及び705bの出力は、同時に
各ピーク検出器706a及び706bへの入力である。これらのスパイクフィル
タの出力は、1つの振幅と位相を持った正弦波であり、そのピーク値は、ピーク
検出器706a及び706bで検出される。図7aは、ピーク検出器706a及
び706bの非限定的な実施例の回路図である。第1のピーク検出器706aは
、抵抗900、ダイオード901、抵抗902及びコンデンサ903からなる。
コンデンサ903及び抵抗902の値は、この検出器の出力のピーク値を、1ク
ロック間隔に等しい期間の信号の正のピークと同じ値に近く維持するように選定
される。タイミング回復回路750(図7)からのクロック信号91
6は、スイッチ904を閉じることによる信号間隔が信号(シンボル)周期に等
しくなった後、検出器出力を接地に接続する。検出器706aの出力は、ブロッ
キングコンデンサ905を介して合計増幅器へ供給される。この合計増幅器は、
増幅器907、フィードバック抵抗908及び入力抵抗906からなる。これら
の構成部材は図7に示す加算機707となる。同様に、ピーク検出器706bは
、ダイオード901a、抵抗900a、抵抗902a及びコンデンサ903aか
らなり、第1のピーク検出器の出力の処理に付いて前述した対応構成部材と同じ
作用を行う。この回路の時定数もまた、スイッチ904aのタイミングと同じで
ある。このピーク検出器の出力は、コンデンサ909、入力抵抗910、増幅器
912及びフィードバック抵抗911からなるインバーティング増幅器に供給さ
れる。図7aに示すように、これらの構成部材は、入力に対して位相が逆転され
た出力信号を提供する。この信号は、次いで、コンデンサ913及び入力抵抗9
19を介して合計増幅器907への入力となる。このようにして、僅かに異なる
周波数であるが同じような2つのフィルタのピークdcノイズ信号出力は、ピー
ク信号に対応するdc値だけを残して、互いに打ち消し合う傾向となる。
図7においては、タイミング回復回路750が示されている。この回路は、例
えば変調された搬送波信号を入力として受け、これから送信器からのクロック信
号916を誘起し、ピーク検出器の作動をゲートして、これが各シンボルで連続
的に作動できるようににする位相ロックループを実現する。
非圧縮ビットの持続時間に対応する特定の時間間隔内に受信した信号(シンボ
ル)は、クロックタイミングに対して特定の位相の正弦波である。ピーク検出器
706a及び706bは、タイミング回復回路750により発生されたクロック
により遮断されるまで続く正弦波間隔のピーク値と振幅において等しい出力を提
供する。この結果は、合計増幅器707の位相出力の持続時間が、シンボル信号
の位相の尺度であることを示す。カウンタ708は、正のピークの時間にカウン
トを始動させ、クロック信号の縁部でこのカウントを停止させることにより、持
続時間を測定する。カウンタ709の出力位相は、コンピュータ709への入力
値である角度に対応する時間を示す値である。合計増幅器707で得られるピー
ク出力のピーク振幅とともに、コンピュータ709は、所定の表から位相角度値
αを決定する。この角度値はカウント数に対応する。コンピュータはまた、記憶
されている表から対応するサイン値及びコサイン値を決定して、これらの値に、
ピーク検出器の振幅値を乗算して、それぞれ直交コンポーネントDVy及びDV
xを決定する。DVy値及びDVx値は、後述するように、それぞれデコーディ
ングツリー(206−1ないし206−n)及び(206−n+1ないし206
−n+m)への入力となる。
DVy及びDVxを誘起する上述の方法は、乗算器201、202及びローパ
スフイルタ203及び204を用いて図3に示すようにDVx及びDVyを誘起
する方法とは異なる。デジタルスパイクバンドパスフィルタ
第1及び第2のスパイクバンドパスフィルタは、デジタルIIRまたはFIR
フィルタである。このようなフィルタは、ほとんど1/帯域幅に近い
処理時間を必要とする。実施例としては、フィルタ帯域幅が1kHzで、処理時
間が1msである。1MHzの入力シンボル率を保持するためには、1000個
ものフィルタ対が必要となる。しかし、これは、1つのシンボル周期内に果たさ
れるようにスパイクフィルタリングプロセスを早めるオーバーサンプリングを行
うことにより、回避することができる。
各マイクロ秒間に受信したシンボルのサンプルが蓄積され、0.01マイクロ
秒ごとに繰り返し記録されると、シンボルは、1マイクロ秒のシンボル時間間隔
内にろ波され得る。1kHzの帯域幅を有する1MHz信号は、スパイク フィ
ルタの作動を拡大させるので、この信号は100MHz信号として現れる。この
ようにして、スパイク フィルタは、100kHzの帯域幅で100MHzを中
心として作動する。この方法はオーバーサンプリングと呼ばれている。
図9は、オーバーサンプルドデジタルスパイク バンドパス フィルタの作動を
示す。伝送チャネルから受信した各シンボル(1MHzシンボル率)はゲートさ
れ、スパイクバンドパスフィルタへの入力として用いられる。バッファ751内
に蓄積されたゲートされたシンボルは、100MHzの割合で繰り返し記録され
る。すなわち、繰り返しシンボルは、デジタルスパイクフィルタ752及び75
2aの入力に100MHzのオーバーサンプルド シ
ンボル率で出現する。安定シンボル回復後、デジタルフィルタの出力の最後のシ
ンボルがゲートアウトされ、デジタルスパイクフィルタ752aの最後のノイズ
シンボルが、合計増幅器753内の信号プラスノイズシンボルから減算されて、
バッファ754内に蓄積される。安定出力は1マイクロ秒の終わりに出現する。
シンボル内のサンプルは、次いでバッファ754から、送信サイドから受信する
シンボル率である1MHzの割合で読み取られる。この信号は、図7においてY
(t)により示されている。Y(t)は、DVx及びDVyコンポーネントを形
成するためにカウンタ708及びコンピュータ709に与える入力として用いら
れる。スパイクフィルタの作動は、ノイズフィルタ752aが信号フィルタ75
2から1kHz離れて同調させなければならないことを除いては、前述の場合と
全く同じである。
より簡単なオーバーサンプルドデジタルスパイクフィルタを、標準のFIRに
代えて用いることもできる。図10に示すように、これは単一の遅延ユニット7
55からなる。この遅延ユニット755の出力は、加算器756内で入力と合計
され、この加算器の出力は
となる。ここで、t0はユニット755の遅延である。この信号は加算器757へ
フィードバックされ、ここで入来する信号はeに加算される。n回の反復の後、
相続く加算は
を生じる。こ
こで、ω=2πfである。f=f0'2πf0τ0=2πであると、この大きさは、En=nの最高
値となり、ゼロが周波数f0から±f0/2nので発生する。この周波数はフィル
タの帯域幅により定まる。このようにして、このシステムは狭バンドパスフィル
タであり、図8のフィルタのように作動する。ユニット755のゼロ周波数に同
調させたフィルタは、ノイズ減少信号を提供する。このフィルタは、遅延回路7
55a及び加算器756a、757aにより構成されている。減算は、図10に
示されるように合計増幅器758で行われる。
必要とされる伝送チャネル帯域幅は、基本の非圧縮ビット率として決定される
。しかし、付加的なスパイクフィルタを同じ入力チャネルで作動させて圧縮倍数
を増大させることもできる。アナログスパイクバンドパスフィルタ
第1及び第2のスパイク バンドパス フィルタは、1995年8月22比出願
の「圧縮通信及び蓄積システム」と題する米国特許出願第08/518,007
号に記載された超共振の原理を採用したアナログスパイクバンドパスフィルタで
ある。
図11に示すアナログフィルタの実施例では、更新された結合変調搬送波が、
1シンボル周期についてゲートされる(すなわち、搬送波周波数が1MHzであ
るとき、シンボル周期が1マイクロ秒に設定されている)。アクティブモードで
は、シンボルパルスが受信されているとき、ゲート805及び806は信号を通
し、ゲート807は信号を停止させる。アクティブモードでは、入力シ
ンボルパルスは、合計器801内で、増幅器803の出力からのフィードバック
信号と加算される。この増幅器は、位相/周波数フィルタ802を通って来る信
号を供給される。また、この増幅器内には固有遅延回路804があり、ループフ
ィードバック作用に影響を与える。フィルタ802の特徴は図11に示されてい
る。このフィルタの特徴は、共振回路から得られる。この共振回路は、共振周波
数以下の周波数において遅延位相シフトを、共振周波数においてゼロ位相シフト
を、共振周波数以上の周波数において先行位相シフトを有する。この位相シフト
は周波数と直線関係となる。増幅器803は、すべての周波数を通し、大略1の
ループ利得を与えるもので、多数の段からなり、フィードバック信号が合計器8
01において加算されることを保証している(位相は信号周波数に関係なく各増
幅段において反転される)。
このループにおける物理的な遅延804は増幅器により決定され、その作用は
、これが名目的なものであることにより高められている。今日の増幅器は、段当
たりナノ秒の単位で計られる遅延を有する。それ故、フィルタ802の周波数に
伴う位相の直線的な変化によって、また、ループ遅延がシンボルパルス持続時間
よりも遥かに短いゆえに、信号は、周波数選択様式で急速に形成される。周波数
選択性は、パルス持続時間内に発生する急速再循環数nにより高められる。フィ
ルタの出力は、位相器の合計であり、これは、振幅が一定であると仮定すると、
次の式で表される。
ここで、Δφは、繰り返しごとの任意の周波数の各位相電圧の
位相シフトに等しく、f0はフィルタの共振周波数(中心周波数)である。Eの
ためのこの式は、n回の繰り返し後のループのトランスファー作用を決定する。
n回の繰り返しの後nΔφ/2=2πの位相シフトΔfを生じることを要求される周
波数シフトはΔf=2πf0/2Qnである。これは、ユニバーサル共振曲線(ターマン
著の「ラジオ技術者ハンドブック」第1版、137頁参照)から導かれる。これ
は、ループトランスファー作用の第1のゼロの位相シフトであり、フィルタ帯域
幅のリーゾナブルステートメントである。この式は、選択性がQ及びnの積によ
り鋭くなることを示している。
図12は、図11のフィルタの出力特性を、Q・nの2つの値のための周波数
の関数として示す図である。繰り返し作用は急速に生じ、図12は特定のパルス
の最終値を例示している。線851はフィルタへの入力のスペクトルを示す。符
号852により示す軌跡は、Qとnとの積により与えられる最終スペクトル振幅
であり、ここで、nはフィルタを巡る繰り返しの数で30に等しい。軌跡854
は、同じQ・nの積について周波数に対する位相変化を示している。軌跡853
は、Q・n=100の時の最終スペクトルを示し、軌跡855は、Q・n=10
0の場合の位相/周波数特性を示す。図12は、Qまたはnが増大するにつれ、
超共振が改善されることを例示している。
図11に示すこの超共振フィルタ802はまた、シンボルパルスあたりの信号
対ノイズ比を大きく高めるのに用いることができる。前述のように、信号フィル
タは、繰り返しプロセスにより消去することができないノイズを含んでいる。し
かしながら、この
ノイズは、シンボルを含まないが伝送チャネル内にある接近した周波数を中心と
する同様なフィルタを使うことにより、実質的に消去することができる(図7参
照)。この第2のフィルタの出力は,信号フィルタ内のノイズと高く相関するノ
イズ信号であり、減算後に実質的にノイズが消去される。このプロセスは、超共
振フィルタが周波数スケーリングを必要とすることなく信号パルス周期内に作用
を終わらせることを除いては、前述のものと同じである。これは、nまたはそれ
以上の係数によりノイズを抑制し、伝送された信号レベル中で弁別することを要
求される信号出力の対応する減少を許容し、レベルの振幅範囲を増大することに
より、また、他チャネルとの干渉を減少させることにより、実際のデータ圧縮性
能を効果的に改善する。
また、このフィルタは著しい遅延なしに弁別を達成するので有利である。
信号形成プロセスは、2つのやり方のいずれかにより終結される。1つは、シ
ンボル信号入力位相を反転させることであり、もう1つは、シンボル周期直後に
フィードバック信号を逆転することである。後者は、好適なものであり、後述す
る。アクティブ周期の終わりに、ゲート805及び806が信号を停止し、ゲー
ト807が、シンボルがスパイクフィルタにより処理されない期間中、信号を通
過させる。この期間には、ゲート807は信号をインバータ808へと通過させ
る。他の期間には信号を通過させない。このようにして、形成されたシンブル信
号は消されるが、これはシンブル時間間隔の損失を含むこととなる。データ率は
、そ
れぞれ交互の時間間隔で作用する2つのスパイクフィルタを用いて維持すること
ができる。シンボルパルス弁別
図13は、重なったスペクトルのシンボルパルスがスパイク フィルタにより
如何に弁別されるかを示している。シンボルパルス951は、これらがシンボル
正弦波により乗算されるものの、シンブル時間中振幅が一定である。パルス95
1のフーリエ変換は
により与えられる。このパルスの周波数スペクトルの振幅は、形状においてsin
ωt/ωであるが、図13に示されるように、位相角φ対周波数ωは第1のゼロ間
で周波数について直線状であり、パススペクトルの中心周波数ω0においてゼロ
である。このことは、異なる中心周波数のパルスは、位相/周波数フィルタ80
2(図11)により弁別されることを意味する。これは、加算プロセス中に位相
差を用いる実施例により証明される。このようにして、互いに近接した異なった
中心周波数のシンボルを含む付加的なチャネルは、フィルタの最終スペクトルを
示す信号953により示されるように、互いに干渉することがない。これは、シ
ンボルチャネルを互いに重ねることを可能とするので、シンボルチャネルの数を
増やして、伝送チャネル容量を増大することを可能とする。実験結果
システム全体の概念の証明を計るために、実験を2部に分けて行った。第1の
部は、コンピュータ上でリアルタイムシミュレーションを行ってDVコーディン
グシステムを証明することである。第2の部は、ハードウエアにおけるノイズ消
去フィルタ(スパイクフィルタ)の証明である。DVコーディングシステムの実験結果
送信サイドのDVコーダと、受信サイドのDVデコーダ及びDVデコーディン
グツリーとからなるDVコーディングシステムは、模擬された12,000フィ
ートの長さのAWG#26電話ツイステドペア(TTP)を用いて試験された。
2路伝送の表現はコンピュータシミュレーションでは困難であるので、ワンウェ
イシミュレーションが性能アセスメントのために行われた。
TTPシミュレーションは、公開されているTTPパラメーター値、及び電話
システムにおいて実際的な許容できるインピーダンス及び電力レベルのためのス
ケーリング値を用いることに基づいている。これらの値は、専門文献から得られ
ている。インピーダンスは、現在の電話に適合するものとし、すべての電力及び
電圧は同様に定められた。
システムへのデータ入力は、デュアルシーケンスランダムナンバー発生器、黒
白及びカラーイメージから導いた。実験システムは図14に示されている。すべ
てのデータ及びピクセル イメージ
は、受信サイドにおいて正確に回復された。1MHz帯域幅の1つのシンボルは
、ユーザーデータの16ビットまで送るのに用いられた。
シミュレーションは、シンボル搬送波のサンプリング率にこのシミュレーショ
ンをタイトに結合するという制約を有していた。このシミュレーションは、ハー
ドウエアにおいてなされたように互いに非常に近接した中心周波数で作動する2
つのスパイク フィルタの実現を許されないので、スパイクフィルタのノイズ減
少の効果をみるために搬送波のサンプリング率とスパイクフィルタのサンプリン
グ率との結合を断つことが非常に重要である。
この制約は、ノイズ消去の概念の証明をするために、ノイズ消去用スパイクフ
ィルタのハードウエアの開発を促した。しかし、ソフトウエアシミュレーション
は1MHzシンボル率で16Mbit/sまでの伝送の有効性を証明した。ノイズ消去の実験的証明
図7及び図7aに付いて前述したノイズ消去技術は、図15に示した試験回路
により実験され、その結果は、図16aないし図16dに示されている。図15
に示すように、正弦波発生器1000(フルーク6060)が搬送波信号を発生
するのに用いられ、この搬送波は、変調器1001内で、デジタルクロックによ
り制御されたパルス化信号により変調された。搬送波周波数は、26777kH
zで、−20dbmの大きさを有するものであった。最大出力13.2dbmで
30MHzのホワイトノイズを発生す
るホワイトノイズ発生器1002(ノイズコム)が、制御されたレベルのホワイ
トノイズを提供するのに用いられた。発生したノイズ信号は加算増幅器1003
で搬送波信号と直線的に加算された。オシロスコーブ1007及びスペクトルア
ナライザ1008(HP4270)が入力に接続された。スペクトルアナライザ
1008により測定される最低の測定可能な出力レベルは、搬送波やノイズが存
在しない時、−83dbmであった。試験された装置は、図7に示されたような
装置であり、変調された搬送波信号プラス ノイズが第1のアナログスパイクフ
ィルタ1004aの入力であり、1005aは、そのクロックド ピーク検出器
である。第2のスパイク フィルタ1004b及びピーク検出器1005bはノ
イズだけを運び、スパイクフィルタ1005aから3000Hzに同調している
。これらのフィルタの帯域幅は、約30Hzであった。減算器1006は、第1
のフィルタからのノイズ信号を直線的に減算した。標準の100MHzオシロス
コープ1009は、直線減算器の出力を観察するのに用いられた。
図16aは、ノイズのない入力変調搬送波信号のスペクトル アナライザ10
08から撮った周波数スペクトルである。図16aに示すアナライザ1008の
ディスプレイは、中心周波数25.667Hzで大略12.5kHz離れた付加
的なノイズのない2つのサイドバンドを有する−20dbmの信号を示している
。固有の最小ノイズレベルは−83dbmである。図16bの上部に示す信号9
95は、付加的なノイズのない受信器への時間ドメイン入力である。図16bの
下部に示す信号996は、ピーク検出
及びノイズ消去後の検出出力である。図16bに示される入力信号は、10mv
/div Y軸及び20msec/div X軸を有するオシロスコープ100
7から撮ったものである。受信器出力信号は、オシロスコープ1009から撮っ
た。
図16cは、30dbの付加ノイズを伴う入力変調搬送波の周波数スペクトル
である。見れば分かるように、ノイズの出力は、変調搬送波の出力よりも大きい
。入力S/N比は、大略−3dbであった。減算器1006でノイズを消去され
オシロスコープ1009により測定された出力信号は図16dに示されている。
図16dの下部に示された受信器出力信号998は、図16dの上部示されてい
る入力信号999が付加ノイズを30db含んでいるにもかかわらず、間断なく
分布している。
ここに記載されている方法は、情報ビット率、すなわちシンボル率または情報
が図16bに示す用にしてサンプリングされる時間率、により決定されたチャネ
ル帯域幅を必要とするいくつかの信号の受信を可能とする。しかしながら、信号
復調器はサイドバンドと同様に非常に狭い帯域幅を占め、このため、チャネル帯
域幅の分数により異ならせた周波数によりオフセットされたいくつかのこのよう
な信号が、同じ帯域幅を占めることを可能とする(前述の米国特許出願第08/
518,007号に記載あり)。事実、これは、帯域制限圧縮伝送ハイウエイの
スループットを増大することによってシステムの帯域幅圧縮をさらに高める。
上述の本発明の記述は、例示および説明のためのもので、寸法、形状、及び材
料の様々な変更及び例示された構造の詳細における
変更は、本発明の精神を逸脱しない限り、請求の範囲の範囲内でなされてよい。
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(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H03M 7/30 H04B 14/04 C
H04B 14/04 H04L 27/00 Z
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AL,AM,AT,AU,AZ,
BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C
U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE
,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,
KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M
D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL
,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,
TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN
(72)発明者 キアン,シャオメイ
アメリカ合衆国、19040 ペンシルヴァニ
ア、ハットボロ、バイベリー ロード
2200
(72)発明者 バマン,ダーデスグール アール.
アメリカ合衆国、21702 メリーランド、
フレデリック、バックアイ コート 8399