JP2002500964A - 道具位置係止及び解放機構を含む多目的手工具 - Google Patents

道具位置係止及び解放機構を含む多目的手工具

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JP2002500964A
JP2002500964A JP2000528405A JP2000528405A JP2002500964A JP 2002500964 A JP2002500964 A JP 2002500964A JP 2000528405 A JP2000528405 A JP 2000528405A JP 2000528405 A JP2000528405 A JP 2000528405A JP 2002500964 A JP2002500964 A JP 2002500964A
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cam
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ブレット ピー セバー
グレゴリー エフ ルービン
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セバーテック リミテッド ライアビリティ カンパニー
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    • B25F1/003Combination or multi-purpose hand tools of pliers'-, scissors'- or wrench-type with at least one movable jaw
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25FCOMBINATION OR MULTI-PURPOSE TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DETAILS OR COMPONENTS OF PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS NOT PARTICULARLY RELATED TO THE OPERATIONS PERFORMED AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B25F1/00Combination or multi-purpose hand tools
    • B25F1/02Combination or multi-purpose hand tools with interchangeable or adjustable tool elements
    • B25F1/04Combination or multi-purpose hand tools with interchangeable or adjustable tool elements wherein the elements are brought into working positions by a pivoting or sliding movement

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Scissors And Nippers (AREA)
  • Gripping Jigs, Holding Jigs, And Positioning Jigs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 あご機構(22)と、該あご機構(22)のラグ(32、38)の回りで開位置と閉鎖位置との間を枢動する2つのハンドル(56、56′)とを備えたコンビネーション工具(20)。ハンドル(56、56′)の外側面は、ハンドル(56、56′)が閉じられたときのあご機構の側面と一致するように皿状になっている。あごのラグ(32、38)はカム面を有し、該カム面上にはハンドルの対応面が当接して、開位置および閉鎖位置におけるハンドルの戻り止めを形成する。各ハンドルは多数のブレード(82)を収容しており、各ブレードは、ハンドル内の閉鎖位置と、ハンドルから延びた開位置とのとの間を共通軸線(84)上で独立的に回転する。各ブレード(82)は、その開位置に確実に、かつ解放可能にロックされる。閉じた状態に保持されたこれらのブレードは、開かれたブレードが開位置にロックされるとき、および該ブレードが開閉されるときに、閉鎖位置の方向に押圧されている。単一のロック、解放および押圧機構(108)が、1つのハンドル内の全てのブレードに用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の属する分野) 本発明は折り込みブレード付の手工具に関し、特に多折り込み係止ブレード付
のかかる手工具に関する。
【0002】 (従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 多展開可能なブレード付の手工具は知られており、家庭で、作業場で、またス
ポーツ適用で使用されて来た。2つのブレードを有する折り畳みポケットナイフ
が一例である。ブレードは保管のためハンドルの内側で支持され、特定な機能を
行うように要求されるとき、一度に1つずつ選択的に開かれる。
【0003】 ウエンガーアンドビクトリノックスによって生産され、「スイスアーミー」ナ
イフと商業的に呼ばれているようなポケットナイフ状用具は、ナイフのいずれか
の端に位置した軸でナイフの本体内に支持された複数の工具に伸ばされるこの同
じ原理を使用する。このような道具は典型的には、1つ又はそれ以上の鋭利なブ
レード、ネジ回し、突き錐、ヤスリ、栓抜き、虫眼鏡等のような種々のタイプの
ブレードタイプ工具を有する。一般的には、スイスアーミーナイフはポケット野
中に入れるために充分に小さく且つ軽いように設計されており、従ってそれらの
構造の強さ及び丈夫さについて制限される。
【0004】 近年、一般的に「コンビネーション工具」として知られた用具が開発されそし
て広く販売されている。このようなコンビネーション工具は典型的には、プライ
ヤー又は鋏のようなあご機構と、展開可能なハンドルと、を含み、ハンドルはは
、該ハンドルの中へ回動可能に折り畳まれる道具を有する。道具はスロットネジ
回し、フィリップス−ヘッドネジ回し、ナイフブレード、缶切り、突き錐等を含
む。道具は、保管のために、或いはあご機構が使用されることになるとき、ハン
ドルの中へ折り畳まれ、必要に応じて開かれる。コンビネーション工具の設計及
び特徴は広く特許されている。コンビネーション工具は、バックナイフ、SOG
、サーザーマン、ゲルバーのような多くの製造業者から商業的に入手できる。こ
れらのコンビネーション工具は、修理工、屋外の人、雑役夫、趣味の人のような
いろいろな人によって使用される。コンビネーション工具は、同じ大きさのもの
について、一般的に「スイスアーミー」ナイフとして知られた多ブレードナイフ
よりも機械的に丈夫である。コンビネーション工具は実質的なあご機構を有し、
少なくともある場合には、折り込み道具は使用者への意図しない接近や使用者に
対する負傷を回避するために適所に積極的に係止される。
【0005】 ある在来の折り畳みナイフの1つの有用な特徴は、使用者の手を切ることがあ
るような使用中での意図しない閉鎖を防止するためにブレードを開放位置で積極
的に係止する能力である。ロックバック、サイドロック、及びその他のロックか
当該技術で知られている。他の有用な特徴は、ブレードを、閉鎖位置に近い斜め
の向きから閉鎖位置に向かって付勢することである。このような付勢は、携えて
いるとき、又は他のブレードが既に開いている時、及び使用中、ブレードが意図
しないで開くのを防止する戻り止めとして作用する。ブレードはまた、開放位置
に近い斜めの向きから開放位置に向かって付勢されてもよい。いずれの場合にも
、付勢効果はブレードの開閉に安全感覚を与える。カム、バックスプリング、ボ
ール戻り止め、その他のタイプの付勢構造が当該技術で知られている。
【0006】 付勢構造と関連して使用される積極的なロックはナイフの望ましい特徴であり
、共通の軸で同じ方向に回転する多ブレードを有するナイフに最近利用されてき
た。(コンビネーション工具、ナイフ、又はその他のタイプの工具のハンドルの
中に受け入れられる展開可能な工具を参照して用語「ブレード」又は「ブレード
工具」がここでは使用されるけれども、それは、工具の利用に関係なく、ハンド
ルの中へ折り畳まれる比較的薄い工具に言及する。従って、このような「ブレー
ド」は、限られるわけではないが、鋭利なナイフブレード、のこ歯ブレード、ネ
ジ回し、突き錐、栓抜き、缶切り、鋸、ヤスリ等を含む。)既存の対策は、数個
の並んだフレードについて使用とするとき、沢山の空間を必要とする内部構造を
有し、或いは、係止開放制御部はあまりにも沢山の空間を取り上げ、又は不便で
ある。例えば、代表的なコンビネーション工具は各ハンドル内の共通の軸から折
り畳む3つ、4つ又はそれ以上のブレードを有し、ハンドルの幅、即ち、構造全
体が納まらなければならない所要の包囲体寸法は約25.4mm(約1インチ)又
はそれ以下の程度である。ハンドルの側、ブレード、及び係止・付勢機構はその
幅の範囲内に納まらなければならないし、また外部からアクセスできるロック解
放構造もその幅の範囲内でハンドルの外側に納まらなければならない。手工具の
ハンドルの幅が約1インチ以上に著しく増した場合には、コンビネーション工具
は最早手の中で心地よくない。
【0007】 コンビネーション工具、ナイフ、その他のタイプの手工具の並んだ多ブレード
を係止し且つ付勢する対策の要望がある。本発明はこの要望を満たし、関連した
利点を更に提供する。
【0008】 (課題を解決するための手段) 本発明は、多ブレードが単一軸で回動する手工具を提供する。ブレードは各々
単一係止機構によって開放位置に確実に係止される。ブレードはまたその閉鎖位
置及びその開放位置に向かって付勢される。1つのブレードが開かれるとき、他
のブレードはそれらの閉鎖位置に留まる。開かれたフレードは積極的に係止され
、あとで、他のブレードをそれらの閉鎖位置から移動させることなく外される。
本発明の好ましい形態では、手工具はあご機構に展開可能に接合された一対のハ
ンドルを有するコンビネーション工具きハンドルである。本発明を具体化するコ
ンビネーション工具はキーリング等との取付けに適しているが、プライヤーヘッ
ドにナット把持特徴の使用をも可能にする。ハンドルは、使用中心地よい握りの
ために彫刻される。ハンドルは閉鎖位置及び開放位置に具合いのよい戻り止めを
備える。
【0009】 本発明によれば、手工具は、一対の対向配置の側を有する工具本体と、工具本
体の一端で本体の側間で横方向に延びる軸と、軸で支持された複数のブレードと
、を含む。各ブレードは、周面を有するベースと、ブレードのベースから外方に
延びる道具と、を含み、そしてブレードベースを貫いたボアを更に有し、軸は好
ましくはボアを貫いて延び、その結果、ブレードベース、それ故に、ブレードは
、ブレードが工具本体内に収容される閉鎖位置と、ブレードが工具本体から延び
る開放位置との間を、軸を中心に回転できる。ブレードベースの周面にはノッチ
がある。係止機構は軸に対して摺動可能に移動でき、そして、ブレードが開放位
置にあるとき、ブレードベースのノッチに係合する係止バーを含む。係止機構は
、係止バーを、フレードベースの周面と係合させるべく付勢するための手段を更
に含み、付勢手段は工具本体の一部分からなる。
【0010】 ブレードの1つを、他の全てのブレードを閉鎖位置に向かって付勢しながら開
放位置に向かって付勢するための手段が追加的にある。この付勢手段は好ましく
は、ノッチに隣接した位置で各ブレードベースの周面に設けられた第1カム面、 及びノッチから遠い位置でブレードベースの周面に設けられた第2カム面の形態 を取り、第1カム面は、第1カム面最大高さ及び第1カム面最大高さ角度位置を
有し、第2カム面は、第2カム面最大高さ及び第1カム面最大高さ角度位置から
約110度乃至約120度に位置した第2カム面最大高さ角度位置を有する。第
1カム面最大高さは好ましくは、第2カム面最大高さとほぼ同じである。
【0011】 かくして、本発明は、ブレードのどれか1つを、残っているブレードをそれら
の閉鎖位置に向かって付勢しながら開放位置に確実に係止する係止/付勢機構を
提供する。係止機構は開放位置に係止されたブレードを解放する単一の解放部を
有する。選択されたブレードがその付勢力に抗して開閉されるとき、他のブレー
ドはそれらの付勢力の作用でそれらの閉鎖位置に留まる。引き続いて、異なるブ
レードが選択されて、同じ結果と性能をもって開かれる。
【0012】 本発明の好ましい形態では、手工具はあご機構平面に位置するプライヤーあご
機構を含む。あご機構は、第1あご本体を有する第1あごピースと、そこから延 びる第1ラグと、第1あご外部横面と、を含む。あご機構はまた、第2あご本体
を有する第2あごピースと、そこから延びる第2ラグと、第2あご外部横面と、
を含む。第1あごピース及び第2あごピースは、ショーピースが向かい合い関係
に互いに閉じられる第1あご位置と、あごピースが互いに閉じられない第2あご
位置との間を、あご軸線を中心に回動するように互いに回動可能に接合される。
工具は、あご機構の平面に位置し、第1ハンドル軸ピンによって第1ラグに回動
可能に係合される第1ハンドルを更に含む。第1ハンドルは、第1ハンドルが第2
あごピースに隣接する第1ハンドル閉鎖位置と、第1ハンドルが第1あごピース
から遠ざかって伸ばされる第1ハンドル開放位置との間を、あご機構平面で、あ
ご軸線と平行であるハンドル軸線を中心に回動する。第1ハンドルは、第2あご
ピース外部横面の少なくとも一部分と一致する皿形形状を有する第1ハンドル外 部横面を有する。手工具は、あご機構の平面に位置し、第2ハンドル軸ピンによ
って第2ラグに回動可能に係合される第2ハンドルを更に含む。第2ハンドルは
、第2ハンドルが第1あごピースに隣接する第2ハンドル閉鎖位置と、第2ハン
ドルが第2あごピースから遠ざかって伸ばされる第2ハンドル開放位置との間を
、あご機構平面で、あご軸線と平行であるハンドル軸線を中心に回動する。第2
ハンドルは、第1あごピース外部横面の少なくとも一部分と一致する皿形形状を
有する第2ハンドル外部横面を有する。
【0013】 第1ラグ及び第2ラグは、それぞれのハンドルとラグとの回動可能な係合に隣
接して、あご本体から遠い位置に、向かい合った突出部有する。突出部は、あご
ピースが互いに閉じられるとき、突出部の先端が重なり合うように寸法決めされ
ている。それによって、ショーの特徴に関係なく、手工具をキーリング等に取り
付けるのに使用される孔が作られ、その結果、あごは小面付ナット係合孔を備え
る。
【0014】 各ハンドルをそのそれぞれの開放位置又は閉鎖位置に向かって押す戻り止め機
構を設けるのが望ましい。戻り止めは、ハンドルが開放位置又は閉鎖位置に確実
に係止されるロックとは異なる。本発明の場合には、各ハンドルの戻り止めはハ
ンドルの軸線と関係して定義される。戻り止めは、ハンドルの面を局部的に構成
し、且つハンドルの軸線に隣接して横方向に配置されたハンドルカム面を含む。
ハンドルカム面は、ハンドル軸線からハンドルカム面第1距離を有する閉鎖用ハ ンドルカム面と、ハンドル軸線からほぼハンドルカム面第1距離で閉鎖用ハンド ルカム面から遠い開放用ハンドルカム面と、閉鎖用ハンドルカム面と開放用ハン
ドルカム面との間に配置され、ハンドル軸線からハンドルカム面第2距離である 中間ハンドルカム面とを含み、ハンドルカム面第2距離はハンドルカム面第1距
離よりも短い。ハンドルカム面第2距離はハンドルカム面第1距離よりも約0.5
mm(約0.002インチ)乃至約0.3mm(約0.012インチ)短い。この戻
り止め機構では、ショーピースのラグは、ハンドルカム面と向かい合い関係に位
置決めされ、且つハンドルがハンドル閉鎖位置とハンドル開放位置との間を移動
されるときハンドルカム面に乗るように配置されたラグカムライダー面を有する
。開放用ハンドルカム面は中間ハンドルカム面から遠いハンドル肩で終わってお
り、またラグカムライダー面は、ハンドルがハンドル開放位置にあるときハンド
ル肩に係止するように配置されたラグ肩を含む。
【0015】 本発明の他の特徴及び利点は、例示として、発明の原理を示す添付図面につい
てなされる好ましい実施形態の以下のより詳細な説明から明らかであろう。しか
しながら、発明の範囲はこの好ましい形態に限定されない。
【0016】 (実施例の詳細な説明) 図面に例示するように、本発明は、全体が符号20で示された組合わせ工具に
関する。組合わせ工具20は、第1あご片24および第2あご片26とを有する
あご機構22を含む。第1あご片24および第2あご片26は、あご枢着点28
において、互いに枢動可能に連結されている。第1あご片24および第2あご片
26は、あご機構平面上にある。あご枢着点28によって、第1あご片24およ
び第2あご片26が、あごが互いに対向する閉鎖位置(図示されている)と開き
位置との間で枢動が許容される。
【0017】 第1あご片24は、第1あご本体30と、そこから延びる第1ラグ32とを有
する。第1あご片24は、外方に曲がった第1あご片外側横方向面34を有し、
その形状は、第1あご本体30の形状によって全体的に示されている。第2あご
片26は、第2あご本体36と、そこから延びる第2ラグ38とを有する。第2
あご片26は、外方に曲がった第2あご片外側横方向面40を有し、該形状は、
第2あご本体36の形状によって、全体的に示されている。
【0018】 あご本体30および36は、顎状枢着構造を有するいかなる形式の工具をも構
成する。好ましくは、図示するように、あご本体30および36は互いに協働し
て、掴み先端部42および切り子面とナット掴み孔44とを有する、やっとこを
構成する。引き続き説明するように、ナット掴み孔44は、キーリング(key rin
g)へのハンド工具を取付けに使用されるのではなく、従って、ナットや他の物を
掴むのに有用な切り子面が設けられていてもよい。ワイヤカッター46が、ナッ
ト握り孔44に隣接して、薄くされた厚さの領域に形成されている。あご本体3
0および36は、その代わりに、例えば、ハサミや、ペンチ、または、その他の
形式のやっとこ、他の形式の顎式枢着構造を協働して構成してもよい。
【0019】 第1突起48は、第1あご本体30から離れた位置において、第1ラグ32か
ら第2ラグ38に向かって延びる。第2突起50は、第2あご本体36から離れ
た位置において、第2ラグ38から第1ラグ32に向かって延びる。第1突起4
8及び第2突起50は、互いに向かい合う関係にあり、あご機構22が閉じると
き重なり合う。図1ないし図4に示すようにあご機構22が閉じるとき、第1突
起48及び第2突起50は、協働して開口52を構成する。あご機構22が閉じ
て、図1に示すように、ハンドルが折りたたまれて、閉鎖位置の中に引っ込めら
れると、ハンド工具20をキーリング或いは他のリング上に取り付けるように開
口52を用いることができるように、開口52は閉じたまま係止される。
【0020】 チャンネル部を形成する2つのハンドル54及び54′は、展開可能にあご機
構22に連結されている。第1ハンドル54は、第1ハンドル軸ピン55によっ
て第1ラグ32に枢着可能に係合する。それによって、第1ハンドル54は、第
1ハンドル54が第2あごピース26に直ぐ隣接する、図1及び図2に示す第1
ハンドル閉鎖位置と、第1ハンドル54が第1あごピース24及び第2あごピー
ス26から離れて延びる、図3に示す第1ハンドル開放位置との間で、あご機構
平面内で回動することができる。
【0021】 第1ハンドル54は、皿形状58付第1ハンドル外部横面56を有する。皿形
状58は、2つの目的に役立つ。第1ハンドル54が図1及び図2に示すような
閉鎖位置に回動すると、皿形状58は厳密に第2あごピース外部横面40に一致
し、その結果第1ハンドル54と第2あごピース24との間に締まり嵌めが存在
する。この締まり嵌めによって、組み合わせ工具20がその閉じ状態においてコ
ンパクトであることができる。第1ハンドル54が、図3に示すような開き位置
に回動するとき、皿形状58は、掴みごこちがよく、使用者があご機構に相当な
力を加えることができる彫りグリップを有する。
【0022】 第2ハンドル54′は、第2ハンドル軸ピン55′によって第1ラグ38に枢
着可能に係合する。それによって、第2ハンドル54′は、第2ハンドル54′
が第1あごピース24に直ぐ隣接する、図1及び図2に示す第2ハンドル閉鎖位
置と、第2ハンドル54′が第1あごピース24及び第2あごピース26から離
れて延びる、図3に示す第2ハンドル開き位置との間で、あご機構平面内で回動
することができる。
【0023】 第2ハンドル54′は、皿形状58′付第2ハンドル外部横面56′を有する
。皿形状58′は、前述した第1ハンドル54の皿形状58と同じ目的に役立つ
【0024】 組み合わせ工具20の望ましい特徴は、最初はそれぞれの位置から離れる動き
に抵抗するが、その後ハンドルが回転することができるに足る十分な力に打ち負
かされる緩やかな保持力で、ハンドル54及びハンドル54′を開き位置或いは
閉鎖位置に制御可能に保持する能力である。この機構は、一般的に「係止機構」
と称される。係止機構は、ハンドルを回動する前に係止解除しなければならない
積極係止と区別される。閉じ係止機構は、ハンドルが不意に使用者のポケット内
で開いたり、開口52が不意に開いたりしないように、ハンドルを閉鎖位置に保
持する。開き閉じ機構は、工具の使用者が便利にあご機構を作動することができ
るように、ハンドルを開き位置に保持する。多数の係止機構が当業界で知られて
いるが、いくつかは比較的高価であり、他のものは、ハンド工具を小さいサイズ
に縮小したとしたら、小さすぎ、また脆弱すぎて実際的でないような構造である
【0025】 両ハンドル54及び54′は、係止構造を有するが、他方は同じであるとの理
解のもとで一方についてだけ詳細に説明する。図4は、第1ハンドル54用係止
機構を示す。図4において、第1ハンドル54を通して第1枢着開口60を示す
ために、軸ピン55を除去している。
【0026】 第1枢着開口60に隣接した第1ハンドル54の端は、第1枢着開口60に隣
接して横方向に配置された第1ハンドルカム面62を形成するように、局所的に
外形取りされている。第1ハンドルカム面62は、3つの別個だが連続した領域
を有する。閉じ第1ハンドルカム面64は、第1枢着開口60から第1距離R1 に位置決めされる。開き第1ハンドルカム面66は、閉じ第1ハンドルカム面6
4から離れていて、閉じ第1ハンドルカム面64から約165°全体的に角度間隔 を隔てる。開き第1ハンドルカム面66は、第1枢着開口60から第2距離R2 に位置決めされる。好ましい実施例において、R2 の値は、R1の値と略同じで ある。中間第1ハンドルカム面68が、閉じ第1ハンドルカム面64と開き第1
ハンドルカム面66との間に配置される。中間第1ハンドルカム面68は、第1
枢着開口60から第3距離R3 に位置決めされる。R3の値とR1の値との違いに
よって、第1ハンドル54を中間位置から閉鎖位置へ移動させるのに必要な力が
決められ、一方R3の値とR2の値との違いによって、第1ハンドル54を中間位
置から開き位置へ移動させるのに必要な力が決められる。R3の値は、R1及びR 2 の値より約0.5mm(約0.002インチ)ないし約0.3mm(約0.012 インチ)、最も好ましくは約0.2mm(約0.008インチ)小さい。これらの
相対値は、所望の閉鎖及び開放の力特性を生じるように選択すればよい。
【0027】 中間第1ハンドルカム面68から離れた開き第1ハンドルカム面66の「背」面
70は、開口60から第4距離R4に位置決めされる。中間第1ハンドルカム面 68から離れた閉じ第1ハンドルカム面64の「背」面72は、開口60から第5
距離R5に位置決めされる。R4の値は、R2の値より小さく、R5の値は、R1の 値より小さい。R4の値とR2の値との違いが大きいほど、ハンドル54を開き位
置に保持する保持力が大きくなる。R1の値とR5の値との違いが大きいほど、ハ
ンドル54を閉鎖位置に保持する保持力が大きくなる。違いは、約0.5mm(約
0.002インチ)ないし約0.3mm(約0.012インチ)、最も好ましくは
約0.1mm(約0.004インチ)である。
【0028】 カム面64、66、68、70及び72の形状と、カム面64とカム面68と
の間の遷移部の形状と、カム面66及とカム面68との間の遷移部の形状は、所
望される止め力の正確な大きさによって比較的漸進的に傾斜させてもよいし、あ
るいは、より急勾配に傾斜させてもよい。図4に示す実施形態において、カム面
68から間隔を隔てたカム面64の側部は、局部的な曲率に対して約30°をな
す傾斜面74のところで比較的急に傾斜している。カム面66とカム面68との
間の遷移部は漸進的であって、遷移部の比較的狭い箇所を特定することは容易に
行うことができない。
【0029】 第1ピボット開口60に(第1ハンドルの軸ピン55によって)、第1中実ボ
デイハンドル54にピボット式に連結された第1ラグ32は、第1ハンドルカム
面62に面する関係をなして位置決めされた第1ラグのカムライダー面76を有
する。第1ハンドルが第1ハンドル閉鎖位置と第1ハンドル開放位置との間で回
転されるに連れて、第1ラグのカムライダー面76は第1ハンドルのカム面62
に沿って載る。第1ハンドル54が図1及び図2に示す閉鎖位置に入るか、また
は、第1ハンドル54が回転して図1及び図2に示す閉鎖位置に近づくと、干渉
するカムの関係により、第1ハンドル54を閉鎖位置へ押しやる傾向がある。第
1ハンドル54が図3に示す開放位置へ入るか、または、第1ハンドル54が回
転して図3に示す開放位置に近づくと、干渉するカムの関係により、第1ハンド
ルを54を開放位置へ押しやる傾向がある。両方の場合において、使用者によっ
て加えられる回転力は、前記押しやる力に打ち勝つことができる。前述したカム
面62の形状は、要求される回転力が十分な保持あるいは係止の力を提供するた
めに十分であり、また、係止力に打ち勝つために必要な力が使用者にとって不快
である程大きくないように選択される。一方では、R1の値とR2 の値の差、及 び、他方では、R3の値は、ハンドル54を閉鎖位置に移動させるのに必要な力 、または、ハンドル54を開放位置に移動させるのに必要な力を決定する。約0
.2mm(約0.008インチ)の値の差は、これらの競合する要件の間に最善の
妥協を与えるということがわかった。中間の第1ハンドルのカム面68の形状は
、開放運動及び閉止運動に所望の「感覚」を与えるように選択される。好ましく
は、中間の第1ハンドルのカム面68は、閉止の第1ハンドルカム面64に近く
、開放の第1ハンドルカム面66に近く、開口60からほぼ一定の距離にあるよ
うなものであり、したがって、第1ハンドル54をこの領域から回転させるのに
必要とされる力は、使用者に滑らかな回転の感覚を与えるように、ほぼ一定であ
る。
【0030】 カムの閉止作動は、第1ラグのカムライダー面76と閉止の第1ハンドルカム
面64との接触によってもたらされる。第1ラグのカムライダー面76の比較的
急な傾斜角度(好ましくは、約30度)は、閉鎖位置において正の保持止め力を
生じさせ、また、第1ハンドル54が図4に示すような閉鎖位置にあるときに、
第1ハンドル54と第1ラグ32との間に明瞭で制御された間隔S1を生じさせ 、第1ハンドル54のくぼんだ形状部58と第2あごピースの外側面40との間
に明瞭で制御された間隔S2を生じさせるように選択される。1つの好ましい実 施形態では、S1は約0.127mm(約0.005インチ)であり、S2は約0
.254mm(約0.010インチ)である。この設計のアプローチにより、両
ハンドルとあご機構との間に小さい間隔をもった状態で組合わせ工具の使用面を
生じさせ、したがって、この使用面は実質的に連続的であり、実質的に同一平面
にある。第二に、組合わせ工具を製造するときには、避けられない小さな寸法変
化がある。組合わせ工具の使用期間の間、反復使用によりあご機構は摩耗する。
第1ラグのカムライダー面76と閉止の第1ハンドルカム面64との間の関係に
ついての上述したアプローチにより、初期においても、長い使用の後においても
、いずれにしても、S1の値とS2の値とによって例示したように、滑らかなカム
作動の維持と、ぴったりした嵌め合いになる。
【0031】 第1ハンドルの停止ショルダ78が、中間の第1ハンドルのカム面68から間
隔を隔てて、開放の第1ハンドルカム面66の端部に設けられるのが好ましい。
協動する第1ハンドルの停止ショルダ80が、第1ハンドル54の端部に設けら
れる。第1ハンドル54が開放位置にピボット回転されるときに、停止ショルダ
78と停止ショルダ80とは互いに接触して、回転の範囲を制限する。第1ハン
ドル54と第2ハンドル54’とを把持してあご機構22を操作するとき、把持
力は停止ショルダ78および停止ショルダ80により反作用を及ぼされ、強く確
実なグリップを生じさせる。
【0032】 組合わせ工具20、および、商業的に利用できる組合わせ工具において、組合
わせ工具の有用性を増すために、複数のブレード工具(刃工具)82をハンドル
54、54’の各々に固定することは一般に行われていることである。ブレード
工具82は、ピボットピン55、55’から間隔を隔ててハンドル54、54’
に両端のところでピボット軸84によってピボット式に連結される。ブレード工
具82の各々は、ハンドル54、54’の溝セクション内に位置するように近づ
けることもできるし、或いは、それぞれのハンドルから広げて、ブレード工具8
2の機能を行うように開くこともできるし、図2に示すように、中間の位置に位
置決めすることもできる。組合わせ工具、又は、他のタイプの工具のハンドルの
中に受け入れられる展開可能な工具に関して、この明細書において、用語「ブレ
ード」又は「ブレード工具」を用いるときには、用語「ブレード」又は「ブレー
ド工具」は、その工具の利用法にかかわらず、ハンドルの中に折りたたまれるよ
うな比較的薄い工具を示す。したがって、このような「ブレード」は、鋭利なナ
イフブレード、鋸歯状ブレード、ねじまわし(ドライバー)、突き錐、栓抜き、
缶切り、のこぎりなどを包含する概念である(ただし、これらに限定することは
ない)。この用語法は、組合わせ工具20のこの場合において、ハンドルの中に
折りたたまれる工具を全てのハンド工具と区別するのに用いられる。
【0033】 組合わせ工具20は、各ハンドル54、54’の軸84に配置された少なくと
も2つ、一層典型的には、3つ以上のブレード工具82を有する。そして、3つ
のブレード工具82a、82b、82cの場合について、図2および図5に示す
ように、3つのブレード工具82a、82b、82cのすべてが同じ回転方向で
開いている。図5はまた、ハンドル54の溝形状セクションも示し、この溝形状
セクションは、2つの側部86aおよび86bと、これらの側部86aと側部8
6bとを連結するウェブ88とを有する。工具のピボット軸84は、2つの側部
86aと側部86bとの間に延びる。
【0034】 好ましいアプローチにおいては、側部86aのうちの1つは、ブレード工具8
2を開くべきときに、ブレード工具82に手でたやすく接触することができるよ
うに、切下げ領域90を有する。ブレード工具82は、一番長いブレード工具8
2cが、切下げてない側部86bに隣接し、一番短いブレード工具82aが、切
下げ領域90を有する側部86aに隣接するように構成される。
【0035】 図6は、図5から倒立された図でハンドル54を示し、ブレード工具の1つ8
2cが回動軸84上で回転させることによって開かれている。通常の使用では、
1回にブレード工具82の1つだけが開かれ、その他のブレード工具は、閉じた
ままでハンドル54の内部にある。仮に、略平らなブレード工具82が、いくつ
かの市販されている組み合わせ工具でそうであるように、互いにあまりにも近接
させて接触状態で位置決めされていると、近接したブレードの接触している表面
間の摩擦によって、ブレード工具が、その他のブレード工具の1つが意図的に開
かれたときに意図せずに引きずられて開かれがちになる。図7に示されている本
アプローチでは、ワッシャ92が、各対のブレード工具82の間、および、軸上
の最後のブレード工具とハンドル54の側部86の内面との間に配置されている
。ハンドル54の幅寸法Dが典型的には小さく、約3.5mm(約2.5インチ)
程度なので、在来の金属ワッシャは好ましくは使用されない。それに代えて、ワ
ッシャ92は、好ましくは重合体材料、最も好ましくはポリプロピレン、ポリエ
チレン、またはポリテトラフルオロエチレン(テフロン)でできており、厚さは
約0.010インチである。かかるワッシャは、感圧接着剤で基板キャリヤに接
着されたテフロン製のシートに切断あるいは打抜き加工を施して環状ワッシャ形
状をつくることによって準備することができる。個々のワッシャは、基板キャリ
ヤから剥がされて、工具回動軸84が通るボア94上でブレード工具82の両側
に取り付けられる。ワッシャは、別体の物品としても得ることができ、ブレード
工具82および軸に組み付けることもできる。もう1つのアプローチでは、ワッ
シャは、ボア94を囲むブレード工具の環状の隆起させた領域として形成しても
よい。
【0036】 図8は、係止および付勢機構の好ましい形態を示す。ブレード工具82は、ブ
レードベース96、およびブレードベース96から外方に延びる工具98を含む
。この工具は、(図示したような)鋭利なナイフブレード、のこ歯ブレード、突
き錐、栓抜き、缶切り、のこぎり、やすり等のような任意の略平らな操作可能な
タイプの工具であってよい。工具98は、好ましくは、ブレードベース96と一
体であるが、取外し可能にされてもよい。
【0037】 図9により詳細に示されたブレードベース96は、略平らで薄く、厚さが約0
.05〜約0.20インチ程度であり、貫通するボア94、およびこのボアのま
わりにワッシャ92を含む。(種々のブレード工具のブレードベースは同じ厚さ
を有する必要はない。)工具回動軸84は、ボア94を通して延びる。ブレード
ベース96は、概して3つの面で周囲面100によって横方向に境界決めされて
おり、第4の面で工具98に接続する。周囲面100は、略直線的な側面と平ら
な底をもつ切欠き102を含む。工具98から遠い側で切欠き102に直に隣接
しているのは、第1のカム面104である。切欠き102からより遠いのは、第
2のカム面106である。第1のカム面104は、ボア94の中心からの半径C
1に沿った周囲面100までの最大距離として測定され、第1のカム面104通
過する第1のカム最大面高さによって特徴付けられる。第2のカム面106は、
ボア94の中心からの半径C2に沿った周囲面100までの最大距離として測定
される第2のカム最大面高さによって特徴付けられる。好ましいアプローチでは
、C2は、C1と略等しく、好ましい実施形態では、約0.220インチ程度で
ある。周囲面の高さは、第1のカム面104と第2のカム面106との間で小さ
くされている。好ましい実施形態では、第1のカム面104の第1カム最大面高
さは、切欠き102の隣接縁から約6度離れて位置決めされている。第2のカム
面104の第2カム最大面高さは、第1のカム最大面高さから約118.5度に
位置決めされている。
【0038】 図10は、係止機構108を示し、係止機構108は、あご機構22に連結さ
れるのと反対側のハンドル54の端110の上に正しく位置決めされているとき
には、工具回動軸84に支持されたブレード工具82を開放位置に解放可能に係
止するように工具回動軸84に対して可動である。係止機構108は、係止ハウ
ジング108を含み、係止ハウジング108は、工具ハンドル54上に位置決め
可能であり、ブレードが開放位置にあるときに、ブレードベース96の切欠き1
02に係合することができる係止バー114を提供する。係止ハウジングは、工
具回動軸84の両端を摺動自在に受け入れる1対の対向して配置された細長い孔
118をさらに含む。係止機構108は、ブレードベース96の周囲面100に
係合するように係止バー114を付勢するのに役立つウエブ88の片持ち式端部
120と関連してその機能を果たす。
【0039】 さらに詳しくは、係止ハウジング112は、ウエブ88の端120が係止バー
114に接触して係止バー114をブレードベース96の周囲面100に係合す
るように付勢すするため、工具回動軸84に対して摺動可能であるように工具ハ
ンドル82上に配置されている。選択されたブレード工具82が閉鎖位置から開
放位置に回転されるときに、係止バー114は、切欠き102内に着座し、それ
によって、係止バー114がまず初めに切欠き102から移動されることなしに
ブレード工具が反対方向に回転して閉鎖位置に戻るのを防ぐように構成される。
これは、ハンドル54に向って係止バー114の方向に係止外しパッド116に
力を加えることによって達成される。かかる力を加えると、係止ハウジング11
2は工具回動軸84に対して摺動し、ウエブ88の端部分120の付勢力に抗し
て係止バー114を切欠き102から外す。係止バー114が切欠き102から
外されると、次いで、ブレード工具82は、その開放位置からハンドル54内の
閉鎖位置に回転させることができる。外しパッド116に加えられる力がないと
、ウエブ88の端120は、係止バー114に一定の付勢力を及ぼし、係止バー
をブレードベース96の周囲面100と係合状態に維持する。
【0040】 また、図9に示すように、工具98には、ウェブ88の終端部124と対面関
係をなす肩部122を設けるのが好ましい。肩部122と端部124とのこの係
合により、ブレード工具82が更に干渉拘束され、工具98がその全開位置を超
えて回転することが妨げられる。この付加拘束は、工具98が、切断作業中に下
方に押される鋭い縁部を備えたブレードのように、使用中にこのような方向に押
される形式のものである場合に特に有効である。ブレード工具82は、該ブレー
ド工具に荷重が加えられていないときに、肩部122とウェブ88の端部124
との間に約0.13mm(約0.005インチ)のギャップが形成されるように寸
法を定めるのが好ましい。約0.13mm(約0.005インチ)の撓みを生じさ
せるのに充分な荷重が加えられると、肩部122が端部124と接触して、更に
それ以上移動することが防止される。
【0041】 図11A〜図11Eは、単一ブレード工具82が確実にロックされた開位置(
図11A)から、押圧された閉鎖位置(図11E)まで移動されるときのロック
/押圧機構の作動を一連の図面で示すものである。図11Aでは、ブレード工具
は開かれ、かつロックバー114はノッチ102内に受け入れられていて、ブレ
ード工具82の開位置への確実ロックを形成している。
【0042】 図11Bでは、ロック解除パッド116が押し下げられて、ロックバー114
をノッチ102から押し出している。工具の使用者は、手で、ブレードを反時計
回り方向に約10°だけ回転させている。ブレード工具82は開位置の方向に押
圧された状態に維持されている。なぜならば、ロックバー114が、ノッチ10
2に向って後方に傾斜した傾斜カム面104aに当接しているからである。
【0043】 ブレード工具82が反時計回り方向に極く僅かに付加回転した後(図11C)
、ロックバー114は第1カム面の最高位置104bを通過し、ノッチ102か
ら離れる方向に傾斜した第1カム面104cの位置と接触している。この時点で
ブレード工具82が解放されると、ブレード工具は、開位置ではなく閉鎖位置の
方向に移動する傾向を有する。
【0044】 ブレード工具82を反時計回り方向に更に回転させると、ロックバー114は
、図11Dに示すように第2カム面105と接触する。ブレード工具82を反時
計回り方向に更に回転させると、ロックバー114は、閉鎖位置の方向に傾斜し
た第2カム面106の部分106aと接触し、これにより、図11Eに示すよう
に、ブレード82を閉鎖位置の方向に押圧する。これにより、ブレード82は閉
鎖位置の方向に押されて、ここに保持される。ブレード82を図11Eに示す閉
鎖位置から図11Dの方向に戻すには、使用者は、カム面106aに対するロッ
ク機構108およびそのロックバー114の反作用により生じる押圧力に手で打
ち勝つことを必要とする。
【0045】 図11Aおよび図11Eにおけるロックバー114とブレード基部96の周面
との間の反作用がブレード工具82に及ぼす効果は、ブレード工具の「確実ロッ
ク」と「押圧」との間の差異を示している。図11Aでは、ノッチ12内にロッ
クバー114が受け入れられることにより確実ロックが達成され、これにより、
ブレード工具82は、該工具82に、手による通常のいかなる力を加えても移動
されなくなる。ブレード工具82をその確実ロック位置から移動させるには、パ
ッド116を手で押して、確実ロックを意図的に解放させる必要がある。これに
対し、図11Eの閉鎖位置の方向に押圧すべく示された位置に向かうブレード工
具82の押圧力は、好ましい実施形態では、ブレード工具に加えられる手による
通常の力により容易に打ち勝つことができるカム作用により発生される。確実ロ
ックと押圧力との間のこの差異は重要である。ブレード工具82に対する押圧は
閉じ込められた空間内でも容易に達成されるが、幾つかのブレード工具が各ハン
ドル内の狭く閉じ込められた空間内に支持された一般的なコンビネーション工具
内で利用できる閉じ込め空間内で、確実ロックを達成することは困難である。
【0046】 本発明のアプローチの1つの特徴は、開いて使用すべく選択されたブレード工
具が開位置に確実にロックされると同時に、選択されていない残余のブレード工
具がこれらの閉鎖位置に向って押圧された状態に維持されることである。この特
徴が図12に示されている(図12は、開かれかつ確実にロックされたブレード
工具82と、閉じられかつ押圧されたブレード工具82′とを重ね合わせた図面
である)。ロックバー114は、確実にロックされたブレード工具82のノッチ
102内に受け入れられると同時に、押圧されて閉じられたブレード工具82′
の第2カム面104′の傾斜部104aに当接する。ロックバー114は、ブレ
ード工具82を開いた状態に確実にロックし、かつブレード工具82′を閉じた
状態に押圧する。同じ押圧―閉効果は、開いていなくて使用されていない全ての
ブレード工具についても適用できる。図2および図5〜図7に示したような3つ
のブレード工具が設けられている一般的な場合には、開かれかつ確実にロックさ
れる単一ブレード工具82と、押圧されて閉じられる2つのブレード工具82′
とが設けられる。
【0047】 他の特徴は、ブレード工具82が開閉されるときに、ブレード工具82′が閉
鎖位置に向って押圧された状態に維持されることである。ブレード工具82の閉
鎖位置と開位置との間のブレード工具82の中間回転段階で、ロックバー114
は、閉じられたブレード工具82′の第2カム面104′の傾斜部104a′と
当接し続け、ブレード工具82′を閉鎖位置に向って押圧する。従って、意図的
に開かれたブレード工具82が回転されるときに、閉じられたブレード工具82
′が不意に開かれることはない。このカムを用いたアプローチによれば、ロック
バー114が傾斜部104a′に持ち上げられて、閉鎖位置の方向へのブレード
工具82′の押圧力を解放するので、(ロックバー114が第2カム104の頂
部上を通過するときに)ブレード工具82の小範囲の回転が得られる。押圧力の
この小さい解放範囲は、コンビネーション工具の使用者がブレード工具82を滑
らかな移動で殆どの方向に開閉させるときに、使用者によって気付かれることは
ない。
【0048】 図11に関するブレード工具の回転についての殆どの説明は、予め開かれたブ
レード工具82を閉じることに関しての説明であった。本発明のアプローチは、
選択されたブレード工具82が開かれる場合にも優れた効果が得られる。図13
が、選択されたブレード工具82を開くとき(すなわち、ブレード工具82が時
計回り方向に回転するとき)の一瞬間を示すものであると考えるならば、カム面
104a′に作用するロックバー114の押圧力により、他のブレード工具82
′が閉鎖位置に保持されようとしているところである。ブレード工具82′に作
用するこの押圧力と、手で回転されるブレード工具82と閉じられた状態に保持
されようとしているブレード工具82′との間の摩擦力を低減させるワッシャ9
2の使用との協働により、ブレード工具82′は、完全閉鎖位置に保持されるか
、完全閉鎖位置から離れる方向に僅かに回転された後に、完全閉鎖位置に戻るよ
うに回転される。かくして、工具の使用者は、他方のブレード工具を閉鎖位置に
自動的に保持したまま、選択された任意のブレード工具を開き、確実にロックし
、後で手でロック解除し、および閉じることができるという利便性を得ることが
できる。
【0049】 以上、本発明の特定実施形態を例示の目的で詳細に説明したが、本発明の精神
および範囲から逸脱することなく種々の変更を施すことができる。例えば、ロッ
ク/押圧機構はコンビネーション工具20のブレード工具に関連して説明したが
、本発明のロック/押圧機構は、開くことができる他の手動工具にも等しく適用
できるものである。従って、本発明は、特許請求の範囲の記載による制限以外の
制限を受けるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ハンドルが閉鎖位置にある、本発明の実施例にかかる組合わせ工具の平面図で
ある。
【図2】 部分的に、または、全体的にハンドルから延びる種々のブレードを示す、図1
に示す図と同様な平面図である。
【図3】 ハンドルが開き位置にある、第1図および第2図に示すハンド工具の平面図で
ある。
【図4】 ハンドルのためのカムおよび止具構造を示す、図1の符号4によって示す領域
の詳細図である。
【図5】 図1〜図3の組合わせ工具のハンドルの部分破断斜視図である。
【図6】 図1〜図3の組合わせ工具のハンドルのもう1つの斜視図であり、ブレードが
開き位置に枢動しており、係止機構が示され、また、ハンドルは図5に示す状態
から逆さまにされている。
【図7】 全体的に図6の線7−7に沿った、すべてのブレードが閉鎖位置に枢動してい
る、図6に示すハンドルの端面図である。
【図8】 全体的に図6に示す線8−8に沿った立面断面図である。
【図9】 ブレードベースの立面図である。
【図10】 ブレードベースに係合するように設計された係止バーを含む係止機構ハウジン
グの斜視図である。
【図11A】 ブレードが操作されるときの係止および付勢機構の、一連の操作の概略立面図
であり、完全に開かれ、かつ、確りと係止された位置にあるブレードを示す。
【図11B】 手動で係止が外され、開き位置に向かって付勢された後のブレードを示す。
【図11C】 閉鎖位置に向かって付勢された中間位置におけるブレードを示す。
【図11D】 ブレードが閉鎖位置に近づいたところを示す。
【図11E】 閉鎖位置にあるブレードを示す。
【図12】 2つのブレードを有する係止機構の操作の概略的立面図であり、一方のブレー
ドは、開いておりかつ確りと係止されており、また、他方のブレードは閉じてい
る。
【図13】 ハンドル内の閉鎖位置にあるブレードを示す概略平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ルービン グレゴリー エフ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92026 エスコンディド ノース ブロー ドウェイ 1457−#ディー Fターム(参考) 3C020 QQ02 QQ03

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手工具であって、 工具本体と、 該工具本体の一方の端に支持された軸と、 該軸で支持された少なくとも1つのブレードとを有し、該ブレードが、ブレー
    ドベースと、該ブレードベースから延びる工具とを備え、前記ブレードベースが
    、周面と、該周面のボアとを持ち、前記軸が前記ボアを通って延び、前記ブレー
    ドベース、それ故、前記ブレードは、該ブレードが前記工具本体内に収容される
    閉鎖位置と、前記ブレードが前記工具本体から延びる開放位置との間で、前記軸
    を回転することができ、前記ブレードが、前記ブレードベースの前記周面のノッ
    チを備え、 前記軸に対して摺動移動することができる係止機構を有し、該係止機構は、前
    記ブレードが前記開放位置にあるとき、前記ベースブレードの前記ノッチに係合
    する係止バーを備える、 手工具。
  2. 【請求項2】 前記ブレードベースが、 前記ノッチに隣接した位置において前記ブレードベースの前記周面に第1カム
    面を有し、該第1カム面が、第1カム最大面高さと、第1カム最大面高さ角位置
    とを持ち、 前記ノッチから離れた位置において前記ブレードベースの前記周面に第2カム
    面を有し、該第2カム面が、前記第1カム最大面高さとほぼ同じ第2カム最大面
    高さと、前記第1カム最大面高さ角位置から約110度乃至約120度に配置さ
    れた第2カム最大面高さ角位置とを持つ、 請求項1記載の手工具。
  3. 【請求項3】 前記係止機構が、前記ブレードベースの周面と係合するよう
    に前記係止バーを付勢するための手段を有する、請求項1記載の手工具。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段が前記手工具の一部からなる、請求項3記載の
    手工具。
  5. 【請求項5】 前記係止機構が、前記工具本体に位置決めすることができ、
    前記係止バーと対向した係止解放パッドを備える係止ハウジングを更に有し、前
    記係止ハウジングが、前記軸に対して摺動することができるように前記工具本体
    上に配置され、前記付勢手段が、前記係止バーに接触して、該係止バーを付勢し
    、前記ブレードベースの前記周面に係合させ、前記係止解放パッドに力を加える
    ことにより、前記係止ハウジングを摺動移動させて、前記係止バーを前記付勢手
    段に押し付け、これによって、前記係止バーを前記ブレードベースの前記ノッチ
    から解放させ、前記ブレードをその開放位置から閉鎖位置に回転させる、請求項
    4記載の手工具。
  6. 【請求項6】 前記係止ハウジングが、前記軸の端を受け入れるための一対
    の対向配置された細長い孔を有する、請求項5記載の手工具。
  7. 【請求項7】 前記軸で支持された複数のブレードと、該複数のブレードの
    うちの1つを前記開放位置に向けて付勢しながら、前記複数のブレードのその他
    全てを前記閉鎖位置に向けてするための手段と有し、該ブレード付勢手段が、前
    記ノッチに隣接した前記ブレードベースの前記周面の第1カムローブと、前記ノ
    ッチから離れた前記各ブレードベースの前記周面の第1カムローブとを有する、
    請求項1記載の手工具。
  8. 【請求項8】 前記ブレードのうちの1つの回転運動が前記複数のブレード
    の他のものに与える回転力を最小にするように、前記複数のブレードを互いに少
    なくとも部分的に回転自在に隔絶するための手段を有する、請求項7記載の手工
    具。
  9. 【請求項9】 前記ブレード隔絶手段が、各対の複数のブレード間に洗浄位
    置を有する、請求項8記載の手工具。
  10. 【請求項10】 前記手工具が、あご機構に展開自在に接合された一対のハ
    ンドルを有する組み合せ工具のハンドルである、請求項1記載の手工具。
  11. 【請求項11】 前記組み合せ工具が、 あご機構平面に位置するプライヤーあご機構を有し、該プライヤーあご機構が
    、第1あご本体及びこれから延びる第1ラグを備えた第1あご部品と、第2あご
    本体及びこれから延びる第2ラグを備えた第2あご部品とを有し、前記第1あご
    部品及び前記第2あご部品は、あご軸線を中心に、これらのあご部品が互いに閉
    じられる第1あご位置と、これらのあご部品が互いに閉じられない第2あご位置
    との間で回動するように、互いに回動自在に接合され、 前記あご機構平面に位置する第1ハンドルを有し、該第1ハンドルは、該第1
    ハンドルが前記第2あご部品に隣接している第1ハンドル閉鎖位置と、前記第1
    ハンドルが前記第1あご部品から離れるように広げられる第1ハンドル開放位置
    との間で、前記第1ラグに対して回動することができ、 前記あご機構平面に位置する第2ハンドルを有し、該第2ハンドルは、該第2
    ハンドルが前記第1あご部品に隣接している第2ハンドル閉鎖位置と、前記第2
    ハンドルが前記第2あご部品から離れるように広げられる第2ハンドル開放位置
    との間で、前記第2ラグに対して回動することができる、 請求項10記載の手工具。
  12. 【請求項12】 前記第1ハンドルが、第1ピボット孔と、第1ハンドルの
    面を局部的に構成し、前記第1ピボット孔に側方隣接して配置された第1ハンド
    ルカム面とを有し、該第1ハンドルカム面が、前記第1ピボット孔から第1ハン
    ドルカム面第1距離の閉じ第1ハンドルカム面と、該閉じ第1ハンドルカム面か
    ら離れ、前記第1ピボット孔から約前記第1ハンドルカム面第1距離の開放第1
    ハンドルカム面と、前記閉じ第1ハンドルカム面と前記開放第1ハンドルカム面
    との間で、前記第1ピボット孔から第1ハンドルカム面第2距離に配置された中
    間第1ハンドルカム面とを有し、前記第1ハンドルカム面第2距離が前記第1ハ
    ンドルカム面第1距離よりも短い、請求項11記載の手工具。
  13. 【請求項13】 前記第1ラグは、第1ハンドルカム面と向かい合う関係に
    位置決めされ、前記第1ハンドルが前記第1ハンドル閉鎖位置と前記第1ハンド
    ル開放位置との間で移動されたときに、前記第1ハンドルカム面に乗り上げるよ
    うに配置された第1カム乗り上げ面を有する、請求項12記載の手工具。
  14. 【請求項14】 前記開放第1ハンドルカム面が、前記中間第1ハンドルカ
    ム面から離れた第1ハンドル肩部で終端し、前記第1ラグの乗り上げ面は、前記
    第1ハンドルが前記第1ハンドル開放位置にあるときに、前記第1ハンドル肩部
    に係合するように配置された第1ラグ肩部を有する、請求項13記載の手工具。
  15. 【請求項15】 前記第2ハンドルが、第2ピボット孔と、第2ハンドルの
    面を局部的に構成し、前記第2ピボット孔に側方隣接して配置された第2ハンド
    ルカム面とを有し、該第2ハンドルカム面が、前記第2ピボット孔から第2ハン
    ドルカム面第1距離の閉じ第2ハンドルカム面と、該閉じ第2ハンドルカム面か
    ら離れ、前記第2ピボット孔から約前記第2ハンドルカム面第1距離の開放第2
    ハンドルカム面と、前記閉じ第2ハンドルカム面と前記開放第2ハンドルカム面
    との間で、前記第2ピボット孔から第2ハンドルカム面第2距離に配置された中
    間第2ハンドルカム面とを有し、前記第2ハンドルカム面第2距離が前記第2ハ
    ンドルカム面第1距離よりも短い、請求項12記載の手工具。
  16. 【請求項16】 上記第2突出部は、第2のハンドルが第2ハンドル閉鎖位
    置と第2ハンドル開位置との間を移動するときに、第2ハンドルカム表面に対し
    て対向する関係で位置決めされると共にその上に乗るように配置された第2突出
    部のカムライド表面を備えている請求項15記載の手工具。
  17. 【請求項17】 開いている第2ハンドルカム表面が中間の第2ハンドルカ
    ム表面から遠く離れた第2ハンドル肩部で終端し、さらに、第2突出部のカムラ
    イド表面が、第2ハンドルが第2ハンドル開位置にあるとき第2ハンドル肩部に
    係合するように配置された第2突出部の肩部を備えている請求項16記載の手工
    具。
  18. 【請求項18】 第1あご片は第1あご片外側側面を備え、第2あご片は第
    2あご片外側側面を備え、第1ハンドルは、第2あご片外側側面の少なくとも一
    部と適合するくぼみ形状部を有する第1ハンドル外側側面を備え、さらに、第2
    ハンドルは、第1あご片外側側面の少なくとも一部と適合するくぼみ形状部を有
    する第2ハンドル外側側面を備えている請求項11記載の手工具。
  19. 【請求項19】 第1突出部は、第1あご本体から遠く離れた位置で第2突
    出部に向って延びる第1突起部を備え、第2突出部は、第2あご本体から遠く離
    れた位置で第1突出部に向って延びる第2突起部を備え、これらの第1及び第2
    の突起部は、第1あご本体が第2あご本体に接触するように、あご片が互いに閉
    じるとき、重なると共に互いに孔を形成する請求項18記載の手工具。
  20. 【請求項20】 手工具であって、この手工具が: 工具本体と; この工具本体の一端で支持される軸と; この軸上に支持される複数のブレードであって、これらのブレードの各々は、
    ブレードベースとこのブレードベースから延びる道具を備え、このブレードベー
    スは、ブレードベースとブレードが、ブレードが工具本体内に収納される閉鎖位
    置とブレードが工具本体から延びる開位置との間を軸のまわりを回転可能となる
    ような、外周面と軸がそれを貫通して延びる穴を備え、さらに、ブレードベース
    の外周面のノッチを備えている上記複数のブレードと; 軸に関して摺動可能であるロック機構であって、このロック機構は、ブレード
    が開位置にあるときブレードベースのノッチに係合するロックバーを備えている
    上記ロック機構と; ブレードベースの外周表面に係合するようにロックバーを付勢する手段であっ
    て、この付勢手段が工具本体を一部を有する上記付勢手段と; を有することを特徴とする手工具。
  21. 【請求項21】 工具本体は、ブレードをそれらの閉鎖位置のとき保持する
    チャンネルを形成するようにウエブにより相互に結合されている一対の向き合っ
    て配置された側部を備え、さらに、ウエブの一部が上記付勢手段を提供する請求
    項20記載の手工具。
  22. 【請求項22】 上記ロック機構は、さらに、工具本体上で位置決め可能で
    あり且つロックバーと反対側にあるロック開放用パッドを有するロックハウジン
    グを備え、このロックハウジングは、付勢手段がロックバーと接触してこれをブ
    レードベースの外周表面と係合させるために押すように、軸に関して摺動可能と
    なるように、工具本体上に配置されており、一方、ロック開放用パッドへ力を加
    えることにより、ロックハウジジングが摺動し、これにより、付勢手段に対して
    ロックバーを押し、ブレードがその開放位置から閉鎖位置へ回転してブレードベ
    ースのノッチからロックバーが開放される請求項21記載の手工具。
  23. 【請求項23】 ロックハウジングは、軸の両端部をその内部に受け入れる
    一対の対向配置された細長い孔を備えている請求項22記載の手工具。
  24. 【請求項24】 ブレードベースは、 ノッチに隣接する位置のベースブレードの外周表面上にあり、第1カム最大表
    面高さ及び第1カム最大表面高さ角度位置を有する第1カム表面と、 ノッチから遠く離れた位置のベースブレードの外周表面上にあり、第1カム最
    大表面高さとほぼ同じ第2カム最大表面高さ及び第1カム最大表面高さ角度位置
    から約110°から約120°の位置の第2カム最大表面高さ角度位置を有する
    第2カム表面と、 を有する請求項20記載の手工具。
  25. 【請求項25】 手工具は、あご機構に展開可能に結合されている一対のハ
    ンドルを備えた組み合わせ工具のハンドルであり、この組み合わせ工具は: あご機構平面に置かれているペンチあご機構であって、このペンチあご機構は
    、第1あご本体とそれから延びる第1突出部を備えた第1あご片と、第2あご本
    体とそれから延びる第2突出部を備えた第2あご片と、を有し、これらの第1及
    び第2のあご片は、これらのあご片が互いに閉じている第1あご位置とこれらの
    あご片が閉じていない第2あご位置との間をあご軸の回りで枢動するように、互
    いに回動可能に結合されている上記ペンチあご機構と; 第1ハンドルであって、あご機構平面に置かれ、且つ、第1ハンドルが第2あ
    ご片に隣接する第1ハンドル閉鎖位置と第1ハンドルが第1あご片から離れるよ
    うに延びる第1ハンドル開位置との間を、第1突出部に関して枢動可能である上
    記第1ハンドルと; 第2ハンドルであって、あご機構平面に置かれ、且つ、第2ハンドルが第1あ
    ご片に隣接する第2ハンドル閉鎖位置と第2ハンドルが第2あご片から離れるよ
    うに延びる第2ハンドル開位置との間を、第2突出部に関して枢動可能である上
    記第2ハンドルと; を有する請求項20記載の手工具。
  26. 【請求項26】 第1突出部は、第1あご本体から遠く離れた位置で第2突
    出部に向って延びる第1突起部を備え、第2突出部は、第2あご本体から遠く離
    れた位置で第1突出部に向って延びる第2突起部を備え、これらの第1及び第2
    の突起部は、第1あご本体が第2あご本体に接触するように、あご片が互いに閉
    じるとき、重なると共に互いに孔を形成する請求項25記載の手工具。
JP2000528405A 1998-01-26 1999-01-25 道具位置係止及び解放機構を含む多目的手工具 Pending JP2002500964A (ja)

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