JP2002500402A - 拡張可能な階層的モーション推定を行う装置及び方法 - Google Patents

拡張可能な階層的モーション推定を行う装置及び方法

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JP2002500402A JP2000526903A JP2000526903A JP2002500402A JP 2002500402 A JP2002500402 A JP 2002500402A JP 2000526903 A JP2000526903 A JP 2000526903A JP 2000526903 A JP2000526903 A JP 2000526903A JP 2002500402 A JP2002500402 A JP 2002500402A
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ソン スゥドン,
ツィハオ チャン,
ヤ−チン ツァン,
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Abstract

(57)【要約】 高度の拡張性により階層的ブロック・ベースのモーション推定を行う装置と付随する方法が開示される。本発明は、画像シーケンス内の各画像フレームをM値ピラミッドに分解する。画素値を表示する異なるダイナミック・レンジがM値ピラミッドの異なるレベルに対し用いられ、それにより複数の異なる「Pビット」レベル、即ち、複数の異なるM値ピラミッド・アーキテクチャを生成する。本発明の拡張可能な階層的モーション推定により、入手可能なプラットフォーム・ソースおよび/またはユーザの選択に従い、1つのM値ピラミッド・アーキテクチャから他のM値ピラミッド・アーキテクチャへの切り換えの柔軟性が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本書は、1997年12月31日に出願された、出願番号第09/002,258号の一部継続出
願である。
【0002】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般に画像シーケンスの符号化システムに関わり、より詳細には、高
度な拡張性により階層的ブロック・ベースのモーション推定を行う装置と随伴す
る方法に関わる。
【0003】
【従来の技術】
ビデオ画像シーケンス等の画像シーケンスは、通常、画像フレームまたは画像
映像を含む。移動物体を含むビデオの再生には、通常、秒当たり30フレームのフ
レーム速度が必要で、各フレームはおそらくはメガバイトを超す情報を含有して
いる。結果として、このような画像シーケンスを伝送または格納するには、伝送
帯域幅または格納容量のいずれかを大量に必要とする。必要となる伝送帯域幅ま
たは格納容量を減少させるために、フレーム・シーケンスは、シーケンス内の冗
長情報が格納または伝送されないように圧縮される。テレビ、ビデオ会議や、CD
-ROMのアーカイブは、効率的なビデオ・シーケンスの符号化からもたらされる利
益の適用例である。
【0004】 一般に、画像シーケンスを符号化するにあたっては、1シーンにおけるあるフ
レームから次のフレームへの物体の動きに関する情報が、符号化処理において重
要な役割を果たす。ほとんどの画像シーケンス内の連続フレーム間に高い冗長性
が存在するために、モーション推定/補正として知られる手法を用いて、充分な
データ圧縮が達成できる。即ち、符号器は、符号化された領域に対してずれてい
る領域に対する差分のみを符号化する。つまり、モーション推定は、1またはそ
れ以上の参照フレームに対する現行フレームの(例えば、ブロックまたはマクロ
ブロック等の)領域についての動きの方向や大きさ(モーション・ベクトル)を
判断する処理である。それに対して、モーション補正は、現行フレームの予測(
予測画像)を生成するモーション・ベクトルを用いる処理である。現行フレーム
と予測フレーム間の差分は、結果として残余信号(エラー信号)を生じさせる。
残余信号は現行フレーム自身より実質的に少ない情報を含有する。これにより、
ビットの符号化における有意な保存が、残余信号と、残余信号に対応するモーシ
ョン・ベクトルのみを符号化し伝送することにより実現される。
【0005】 しかしながら、符号器の設計者は、モーション推定処理の精度を向上させて、
残余信号を最小化する(即ち、符号化するビットを減少させる)よう試みるか、
または、モーション推定処理においてより低い精度レベルを受認して、計算上の
オーバーヘッドを最小化するよう試みるか、いずれかの方法に取り組まねばなら
ない。つまり、フレーム・シーケンスからモーション・ベクトルを判断するには
、フレーム間を集中して検索し、モーション情報を判断することが必要である。
検索をより集中させることにより、より多くの計算周期を犠牲にしてより高精度
のモーション・ベクトルの組が生成される。
【0006】 具体的には、システムによっては、いわゆるブロック・ベースのアプローチを
用いて、モーション情報が判断される。単純なブロック・ベースのアプローチに
おいては、現行フレームは数多くの画素ブロック(以下、「現行ブロック」と称
す)に分割される。これらの現行ブロック毎に、画素ブロックに対する先行フレ
ームの選択された検索領域内で検索が行われる。この際画素ブロックは、現行ブ
ロックに「最善に」適合する。この検索は通常、選択された現行ブロックを、先
行フレームの選択された検索領域の同様なサイズの画素ブロックと繰り返し比較
することにより成される。しかしながら、この網羅的検索アプローチによるモー
ション・ベクトルの判断には、検索領域が際だって大きい場合は特に計算の集中
が必要となる。
【0007】 また、他のモーション推定方法は、階層的モーション推定(HME)の概念を
内包する。HMEにおいて、画像は、多重解像フレームワーク、即ちピラミッド
に分解される。次に、階層的モーション・ベクトルの検索が行われる。ここで検
索は、ピラミッドの最低解像度から最高解像度へ進む。HMEは、高速かつ効果
的なモーション推定方法として実証されているが、ピラミッドの生成にはなお相
当量の計算周期が必要である。
【0008】 更には、上記のモーション推定方法は容易には拡張可能ではない。つまり、こ
れらのモーション推定方法のアーキテクチャは、ユーザまたは符号器に、異なる
アーキテクチャへの拡張または切り換えの柔軟性を提供しない。この時、異なる
アーキテクチャとは、入手可能な計算リソースおよび/またはユーザの選択肢を
説明するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
それ故に、階層的ブロック・ベースのモーション推定を高度な拡張性により行
う装置とそれに付随する方法が、本技術分野において求められている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の一実施形態は、高度な拡張性により階層的ブロック・ベースのモーシ
ョン推定を行う装置と方法である。本発明の拡張可能な階層的モーション推定ア
ーキテクチャは、入手可能なプラットフォーム・リソースおよび/またはユーザ
の選択に従い、1ビット/画素表示から8ビット/画素表示に切り換える柔軟性
を提供する。
【0011】 より詳細には、本発明は、画像シーケンス内の各画像フレームを、例えば4レ
ベルの二値ピラミッド等のM値ピラミッドに分解する。画素値を表す異なるダイ
ナミック・レンジが、異なるレベルの二値ピラミッドに用いられ、それにより、
複数の異なる「Pビット」レベルを生成する。
【0012】 例えば、8ビットは、M値ピラミッドの最高レベルにおける各画素値(8ビッ
ト/画素(P=8))を表すために用いられる。一方で、1ビットは、M値ピラ
ミッドの他の全てのレベルにおける各画素値(1ビット/画素(P=1))を表
すために用いられる。拡張可能な階層的モーション推定は、M値ピラミッドのレ
ベルのダイナミックレンジを変更する、即ち、8ビット画素層の1ビット層(レ
ベル)との異なる組み合わせを実行し、様々な計算量の複数のM値ピラミッドを
産み出すことにより達成される。このようにして、階層的モーション推定の拡張
性が実行され、計算量、メモリの要求および/または通信帯域幅に呼応すること
ができる。これにより、プラットフォーム適応可能な符号化および計算等の特徴
が提供される。
【0013】 本発明の教示は、添付図面と組み合わされた以下の詳細な説明を考察すること
により、容易に理解できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1に、ブロック・ベースのモーション推定のためのモーション・ベクトルを
判断するに際し計算量を減少させる、本発明の装置100のブロック図を示す。
本発明の好適な実施形態は以下に符号器を用いて説明されるが、本発明は、画像
処理システム一般に採用可能であることは理解されるべきである。更に、本発明
は、様々な符号化基準に準拠する符号器に採用され得る。これらの基準は、それ
に限定されるものではないが、Moving Picture Experts Group Standards(例え
ば、MPEG-1(11172-*)とMPEG-2(13818-*))、H.261とH.263を含む。
【0015】 装置100は、符号器、またはより複雑なブロック・ベースのモーション補正
符号化システムの一部である。装置100は、モーション推定モジュール140
と、モーション補正モジュール150と、任意の区分化モジュール151と、前
処理モジュール120と、レート制御モジュール130と、変換モジュール16
0(例えばDCTモジュール等)と、量子化モジュール170と、符号器170
(例えば可変長符号化モジュール等)と、バッファ190と、逆量子化モジュー
ル175と、逆変換モジュール165(例えば逆DCTモジュール等)と、減算
器115と、加算器155とを備える。符号器100は、複数のモジュールを備
えるが、当業者には、様々なモジュールにより行われる機能は、図1に示すよう
に分割されたモジュールに個別に分けられる必要はないことは理解されよう。 例えば、モーション補正モジュール150、逆量子化モジュール175および逆
DCTモジュール165を備えるモジュールの組は、一般に「埋込み式復号器」
として知られる。
【0016】 図1は、パス110上の入力画像(画像シーケンス)を示し、入力画像は、M
PEG基準に従いデジタル化され、輝度信号と2つの色差信号(Y、Cr、Cb
として表される。これらの信号は、各画像(フレーム)が複数のマクロブロック
により表されるように、更に複数の層に分割される。各マクロブロックは、4つ
の輝度ブロックと、1つのCrブロックと、1つのCbブロックを備え、ここでブ
ロックは8×8のサンプル配列と定義される。画像をブロック単位に分割するこ
とにより、2つの連続する画像間の変化を識別する能力が向上し、かつ低振幅変
換された係数の排除を介しての画像圧縮が改善される(以下に論考)。
【0017】 以下の開示では、MPEG基準の用語が用いられるが、本発明においてマクロ
ブロックまたはブロックという用語は、符号化の基礎に用いられる任意のサイズ
または形状の画素ブロックを説明するよう意図されている。広く定義すれば、「
マクロブロック」は、単一の画素と同じだけ小さく、あるいはビデオ・フレーム
全体ほどに大きくとらえることもできる。
【0018】 この好適な実施形態においては、デジタル化された入力画像信号は、前処理モ
ジュール120において1またはそれ以上の前処理工程を受ける。更に詳しくは
、前処理モジュール120は、M値ピラミッド生成器122とブロック分類器1
24とを備える。M値ピラミッド生成器122は、平均フィルタ123aと量子
化器123bを採用し、平均フィルタ123aと量子化器123bは、各フレー
ムにフィルタをかけ、各フレームを複数の異なる解像度、即ち解像度のM値ピラ
ミッドに量子化する。ここで各フレームの異なる解像度は、以下に説明されるよ
うに、階層的な方法で互いに相関づけられる。次に、解像度のピラミッドを用い
て、ブロック分類器124は、領域(ブロック)を高アクティビティまたは低ア
クティビティの領域に素早く分類することができる。前処理モジュール120に
より行われる機能については、以下で詳細に説明する。
【0019】 パス110上の入力画像は、モーション・ベクトルの推定のために、モーショ
ン推定モジュール140でも受け取られる。モーション・ベクトルは、モーショ
ン補正により用いられる二次元ベクトルであり、モーション補正は、現行画像の
ブロックの座標位置から参照フレームの座標へオフセットさせる。現行フレーム
内の変化のみが符号化され伝送されるので、チャンネルに伝送される情報量が減
少されることにより、モーション・ベクトルの使用は画像圧縮を大いに向上させ
る。好適な実施形態において、モーション推定モジュール140は、前処理モジ
ュール120からの情報も受け取り、これによりモーション推定処理の性能が高
められる。
【0020】 モーション推定モジュール140からのモーション・ベクトルは、サンプル値
の予測効率を向上させるモーション補正モジュール150に受け取られる。モー
ション補正は、前もって復号されたサンプル値を含有する過去および/または未
来の参照フレームへのオフセットを提供するために、モーション・ベクトルを用
いた予測を含み、かつモーション補正は予測エラーを形成するために用いられる
。つまり、モーション補正モジュール150は、前もって復号されたフレームと
モーション・ベクトルを用いて、パス152上の現行フレームの推定(モーショ
ン補正された予測、または予測された画像)を構成する。この画像補正予測は、
減算器115を介して、現行マクロブロックにおけるパス110上の入力画像か
ら減算され、パス153上のエラー信号または予測残余を形成する。
【0021】 予測残余信号は、例えばDCTモジュール160等の変換モジュールに渡され
る。次にDCTモジュールは、予測残余信号の各ブロックに対し、順方向離散的
コサイン変換処理を加え、8×8ブロックのDCT係数の組を産み出す。離散的
コサイン変換は逆が可能な離散的直交変換であり、ここでDCT係数は、コサイ
ンを基礎とする1組の関数の振幅を表す。
【0022】 結果として生じる8×8ブロックのDCT係数は、量子化(Q)モジュール1
70に受け取られ、ここでDCT係数が量子化される。量子化処理は、適切に丸
められて整数値を形成する量子化値または量子化スケールの組により、該DCT
係数を分割することによってDCT係数が表されるときの確度を減少させる。量
子化値は、基礎関数の可視性に基づく(可視的な重み付き量子化として知られる
)基準を用いて、各DCT係数毎に個別に設定できる。この値を用いてDCT係
数を量子化することにより、多くのDCT係数は0に変換され、これにより画像
圧縮効率が改善される。
【0023】 次に、結果として生じる8×8ブロックの量子化されたDCT係数は、信号接
続171を介して、例えば可変長符号化モジュール等の符号器に受け取られる。
ここで量子化係数の二次元ブロックは「ジグザグ」順に走査され、量子化DCT
係数の一次元ストリングに変換される。次に、可変長符号化(VLC)モジュー
ル180は、量子化DCT係数のストリングと、マクロブロックの種類やモーシ
ョン・ベクトル等のマクロブロックについての全ての副情報を符号化する。これ
により、VLCモジュール180は、入力画像を有効データ・ストリームに変換
する最終工程を行う。
【0024】 データ・ストリームは、例えば「先入れ先出し」(FIFO)バッファ190
等のバッファ内に受け取られる。異なる画像種類と可変長符号化を用いる結果と
して、ビット・レート全体が可変となる。つまり、各フレームを符号化するため
に用いられるビットの数は異なってもよい。これにより、固定レート・チャンネ
ルを含む適用にFIFOバッファが用いられ、ビット・レートをならすために符
号器の出力がチャンネルに整合される。従って、FIFOバッファ190からの
パス195上の出力信号は入力画像110の圧縮表示であり、出力信号は記憶媒
体または電気通信チャンネルに送られる。
【0025】 レート制御モジュール130は、FIFOバッファ190に入るデータ・スト
リームのビット・レートをモニタし調整するよう機能し、データ・ストリームの
伝送後に、復号器側(図示しないレシーバまたはターゲット記憶装置内)のオー
バフローやアンダフローを防止する。固定レート・チャンネルは、復号器内の入
力バッファ(図示しない)に一定レートでビットを搬送すると想定される。ピク
チャ・レートにより決定される規則的間隔で、復号器は即座に入力バッファから
次の画像に対する全ビットを除去する。入力バッファ内のビットが少なすぎる、
即ち、次の画像に対する全ビットが受け取られなかった場合、入力バッファはア
ンダフローし、エラーを生じさせる。同様に、入力バッファ内のビットが多すぎ
る、即ち、画像開始間で入力バッファの容量を超える場合、入力バッファはオー
バフローし、オーバフロー・エラーを生じさせる。従って、レート制御モジュー
ル130の仕事は、バッファ190の状況をモニタし、符号器により生成される
ビット数を制御することであり、これにより、オーバフローやアンダフローの状
態発生を防止する。レート制御方法は、量子化スケールを調整することにより符
号化ビットの数を制御できる。
【0026】 更には、量子化モジュール170から結果として生じる8×8ブロックの量子
化DCT係数は、信号接続172を介して、逆量子化モジュール175と逆DC
Tモジュール165に受け取られる。即ちこの段階では、次の符号化の参照フレ
ームとしてIフレームとPフレームが用いられるように、符号器は、データの復
号により画像シーケンスのIフレームとPフレームを再生成する。
【0027】 図2に、ブロック・ベースのモーション推定のためのモーション・ベクトルの
判断に際して、計算量を減少させる方法200のフローチャートを示す。つまり
、方法200は、整合が生じそうな最初の検索領域を素早く定義することにより
、ブロック・ベースのモーション推定方法を改良する。
【0028】 更に詳しくは、方法200は、ステップ205から始まり、ステップ210に
進む。ステップ210では、M値ピラミッド(またはM値平均ピラミッド)が、
画像シーケンスの各画像フレーム毎に生成される。M値ピラミッドの生成方法に
ついて、図3、4、10を用いて、以下詳細に説明する。
【0029】 更に詳しくは、図10に、画像に対しM値ピラミッドを生成する方法1000
のフローチャートを示す。この方法は、ステップ1005から始まり、ステップ
1010に進む。ステップ1010では、オリジナル画像が、図3に示されるよ
うに、画像の平均ピラミッドに分解される。
【0030】 図3は、一般的な平均ピラミッド300のブロック図を示す。ここで、平均ピ
ラミッドは、複数のレベル310,320,330よりなる。最下のレベル31
0は、「x」で表される複数の画素311を有する画像シーケンスからの元画像
フレームである。通常、これらの画素は、ダイナミック・レンジを有する画素値
により表されるが、この時ダイナミック・レンジは、画素値を表示するために割
り当てられるビット数により制限されている。例えば、(8)ビットが割り当て
られた場合、画素値は256の可能な値から1値を取り得る。
【0031】 1つの平均ピラミッドにおいて、次に高位のレベルが、両方向への2つの因子
による低域フィルタリングとダウンサンプリングにより生成され、これにより、
下位レベルの4つの画素値(子)から高位レベルに対する単一画素値(親)を生
成する。これは図3に示されるが、ここで4つの画素312a〜dの各組は、レ
ベル320において、単一画素値321を生成するために用いられる。今度は、
4つの画素値322aの組がレベル330で単一画素値331を生成するために
用いられ、以下同様である。ただし本発明は、3つのレベルを有する平均ピラミ
ッドに限定されるものでないことは理解されるべきである。レベルの数は、一般
に、画像のサイズと、次に低い解像度画像を生成するために選択されるダウンサ
ンプリング因子により制限される。従って、平均ピラミッドのレベルの数は、特
定のアプリケーションに対し選択され得る。
【0032】 平均ピラミッドにおいて、親の画素値は、子の4つの画素値の平均をとること
により引き出され、故に平均ピラミッドという用語が用いられている。しかしな
がら、他の測度を用いて、他の種類のピラミッドを生成することができる。例え
ば測度は、4つの子の画素値の中央値に基づくことができる。あるいは、子の画
素の周囲のより大きい領域を加重平均に用いて、汎用低域ピラミッドを得ること
ができる。本発明のために、(例えば、平均ピラミッド、中央値ピラミッド、低
域ピラミッド等の)ピラミッド画像の組を有する、これらの異なる種類の各ピラ
ミッドは、「画像ピラミッド」として広義に分類され得る。この画像ピラミッド
から、M値ピラミッドが生成される。
【0033】 図10に戻ると、次に方法1000は、ステップ1020において、M値ピラ
ミッドを前記平均ピラミッドから生成する。つまり、「M値ピラミッド」におい
ては、各量子化された画素値が、以下図4に示すように、「M」個の可能な画素
値のみを取り得るように、画素値が量子化される。例えば、Mが2であるならば
、各量子化画素値は1または0の値のみを取り得る。即ち、結果として「二値ピ
ラミッド」となる。
【0034】 このように、画素値を表示する異なるダイナミック・レンジが、二値ピラミッ
ドの異なるレベルに対し用いられ、これにより、複数の異なる「Pビット」レベ
ルまたは層を生成する。更には、8ビット/画素を有するM値ピラミッドのレベ
ルは、(図12に「E」レベルとして示されるように)8ビット・レベルと呼ば
れる。一方では、(例えばブーリアン(Boolean)等の)1ビット/画素を有する M値ピラミッドのレベルは、(図12に「O」レベルとして示されるように1ビ
ット・レベルと呼ばれる。従って、上記のような平均ピラミッド300は、複数
の「E」レベルを備える。これら「E」および「O」レベルの区別使用および連
結使用については、更に以下で論考される。
【0035】 図4は、三値ピラミッドを生成する量子化処理のブロック図を示し、ここでM
は3である。更に詳しくは、8ビット画素値255(410a)は、子の画素 と親の画素間の差分に基づき2ビット画素値10(420a)に量子化される。
つまり、親430aと子410a〜dの各々との間で差分が計算され、4つの差
分の各々が次に3つの可能値10、00、01に量子化される。従って、画素値
128(410bと410c)は画素値00(420bと420c)に量子化さ
れ、画素値0(410d)は画素値01(420d)に量子化される。これらの
表示レベルは、モーション推定に用いるビット単位の排他的論理和ベースの費用
関数に適切である。これらのレベルは、特徴検知およびブロック分類にも有用で
ある。M値ピラミッドは画素値の確度を減少させ、これにより、画像内の「特徴
」の迅速な検知が可能である。特徴は、例えば物体の端部等の、高アクティビテ
ィまたは高強度の領域と定義される。なお、レベル410および430は平均ピ
ラミッドのレベルであり、一方でレベル420は、M値ピラミッドのレベルであ
る(M=3の時)。これらのピラミッドは両方とも、図4に示すように付加レベ
ルを有することができるが、M値ピラミッドは、平均ピラミッドよりレベルが1
低い。つまり、単一のM値ピラミッド・レベルを生成するには、2つの平均ピラ
ミッド・レベル410及び430が必要とされる。
【0036】 更には、画素値を表すために用いられるビット数の著しい減少は、モーション
推定処理における計算のオーバーヘッドの減少につながる。例えば、画素値が引
き受けることのできる可能な値が少ないので、モーション推定処理において行わ
れるブロック整合操作が促進され得て、これにより、ブロック整合処理全体が単
純化される。
【0037】 Mは任意の値でよいが、例えば二値ピラミッド等の「低い順位の」M値ピラミ
ッドの分解は、例えば三値ピラミッド等の「高い順位の」M値ピラミッドよりノ
イズに対してより敏感であることが見い出されている。つまり、二値ピラミッド
における量子化された画素値は2つの可能な値から1つのみを取り得るので、ノ
イズによりエラーが生じる可能性があり、画素値は、0の代わりに値1を有する
ように、またはその逆を有するように、間違えて解釈されかねない。しかしなが
ら、「高い順位の」M値ピラミッドは、より多くの計算上のオーバーヘッドを必
要とする。従って、Mが2より大きい場合に、M値ピラミッド分解が最善に採用
されることが見い出されているが、特定のM値ピラミッド分解の選択は、しばし
ば特定のアプリケーションの要求により指示される。一度M値ピラミッドが生成
されると、方法1000はステップ1030において終了し、図2のステップ2
20に戻る。
【0038】 ステップ210における重要な様態は、画像シーケンスにおける各入力画像に
対し、M値ピラミッドを生成することであることは理解されるべきである。この
ように、好適な実施形態はM値平均ピラミッドを生成するが、例えばM値中央値
ピラミッド、M値低域ピラミッド等の他の種類のM値ピラミッドも本発明に採用
できる。
【0039】 あるいは、M値平均ピラミッド分解の発明の概念は、式の形態で表現され得る
。(i,j)は画像フレーム上での画素の位置を表し、I(i,j)は位置(i
,j)での強度を表すものとする。更には、Iは、0≦I≦Lで、ピラミッド内
のレベルを示すものとし、ここでLは、該ピラミッドにおける最高のレベルであ
る。すると、平均ピラミッドXl(i,j)は、1≦I≦Lのとき以下のように 構成される。
【0040】
【数1】 ここで、X0(i,j)=I(i,j)である。
【0041】 図2に戻ると、以下ステップ220において、これらの平均ピラミッドからブ
ロック内の特徴等の情報が抽出され得る。一実施形態において、ブロックはマク
ロブロックの8×8サブブロックであるが、本発明は、このブロック・サイズに
限定されるものでないことは理解されるべきである。特に、端部のような特徴は
、ブロック内の強度の変化から抽出され得る。この変化は、レベル1(0≦1≦
L−1)における平均値とレベルl+1における平均値との差分を計算すること
により表される。しかしながら、強固な特徴を得るために、かつ迅速なモーショ
ン推定を容易にするために、これらの差分は量子化され、M値ピラミッドを産み
出す。M値ピラミッドの各レベルは、画像全体にわたるパターンを示し、該パタ
ーンは、端部やゼロ交差のような画像の特徴を識別するか、またはモーション推
定を実行するために用いることができる。
【0042】 例えば、画像の二値ピラミッドBl(i,j)は、以下のように構築できる。
【数2】 ここでlは、二値ピラミッド内のレベルを示す。式1aは、二値ピラミッドの2
つの値(「0」と「1」)を定義する特定の条件(量子化工程)を示すが、特定
のアプリケーションに従って他の条件または量子化工程を用いて、2つの値(「
0」と「1」)を定義することができる。
【0043】 あるいは、画像の三値ピラミッドYl(i,j)を構築できる。例えば、M値 ピラミッド(M=3)におけるパターン値をYl(i,j)で示すと、以下の式 が表される。
【数3】
【0044】 Quant[.]の引数をλで示す。例えば、閾値Tを有する三値ピラミッドの場合を
考え、Yl(i,j)を以下のように定義する。
【数4】
【0045】 この定義は、量子化閾値T(例えば、好適実施形態において、Tは5と選択さ
れる)が特定のアプリケーションに対し適切に選ばれる場合に、対ノイズ強度に
おいて利点を有する。つまり、「不感帯」、例えば|λ|<Tを定義することがで
き、ノイズに起因する画素値のわずかな変動を効果的に除去することができる。
これにより、ゼロ近辺の不感帯を有するいずれのM値ピラミッド(M>2)にお
いても、ノイズ感度の問題が最小になる。
【0046】 比較的平板な領域(低アクティビティの領域)において、Yl(i,j)は、 多数のゼロ(0)を含有し、一方、端部を含有する領域では、Yl(i,j)は 、多数の(1)を含有する。一度入力画像がM値ピラミッドに分解されると、入 力画像のブロックが、M値ピラミッドYl(i,j)を用いる特徴抽出のために 分類され得る。つまり、M値ピラミッドを用いて、計算上の高オーバーヘッドを 招くことなく、入力画像の特徴を迅速に検知することができる。検知された特徴 を用いて、以下に論考するようなモーション推定処理や、例えば区分モジュール 151を用いることによる、例えば画像内の領域(物体など)の区分化等の、他 の画像処理工程を一層良くすることができる。区分化は、重要な画像処理工程で あり、ここで画像の重要な領域が識別され、特別な処置がなされる。例えば、ビ デオ会議の利用中の人の顔は、符号化ビットの割当をより多く受ける等の特別な 画像処理を要求する。更には、区分化を用いて大きな対象を識別することができ 、ここで広範なモーション推定が前記の大きな対象上で行われ得る。
【0047】 これまでの論考では、例として三値ピラミッドが用いられ、量子化閾値または
レベルを特徴識別および分類に割り振ることのできる、1つの可能な方法が示さ
れることが理解されるべきである。一般に、M≧2のM値ピラミッドを、特定の
アプリケーションの要求および/または画像シーケンスの内容に依存する、量子
化閾値の所定の割振とともに用いることができる。
【0048】 図2に戻ると、M値ピラミッドが生成された後に、方法200はステップ22
0に進み、ここでフレームのブロックは、M値ピラミッドを考慮して、低アクテ
ィビティまたは高アクティビティについて分類される。好適実施形態において「
分類ブロック・サイズ」は8×8ブロックであり、該8×8ブロックは、128
ビットにより表される64M値の画素値を有する。25の「アクティビティ閾値
」が設定されるが、ここで、25以上の画素値がゼロでなければ、8×8ブロッ
クは、高アクティビティ・ブロックとして分類される。そうでない場合8×8ブ
ロックは、低アクティビティ・ブロックとして分類される。更に高位のブロック
分類、例えばマクロブロックを高アクティビティまたは低アクティビティのマク
ロブロックのいずれかに分類することもできる。好適実施形態において、高アク
ティビティとして分類される少なくとも1つのサブブロックを備えるマクロブロ
ックによっても、マクロブロックは高アクティビティとして分類される。「分類
ブロック・サイズ」および「アクティビティ閾値」は、特定のアプリケーション
に従い調整され得て、好適実施形態において選択された上記の値に限定されるも
のではないことは理解されるべきである。
【0049】 図2に戻ると、ブロック分類の後に、方法200はステップ230に進み、こ
こでブロック分類を用いて、モーション推定処理が一層良く行われる。一般に、
著しい画像の特徴を有する領域におけるモーション推定は、絞りの問題に起因す
る、変化に乏しい比較的「平板な領域」(例えば、画像内容が隣接ブロックに非
常に近似している均一な領域)におけるモーション推定より信頼性が高い。それ
故に、一般にモーション推定の信頼性を高めるために上記の分類方法が用いられ
る。しかしながら、モーション推定の適用において、M値の使用の前に、ブロッ
クをその内容に関し前もって分類する必要はないことは理解されるべきである。
つまり、本発明のM値ピラミッドを、(図2の破線で示すように)直接用いるこ
とにより、各種の、または異なるアーキテクチャのモーション推定方法の効率を
高めることができる。
【0050】 より詳しくは、モーション推定は一般に、ブロックごとにラスタ走査順に行わ
れる。計算上のオーバーヘッドまたはコストは一般に、モーション推定処理の間
、全ブロック上にわたり平均して分配される。本発明においては、まず「端部」
ブロック(高アクティビティ・ブロック)のモーション推定が、Yl(i、j) および/またはXl(i,j)に依存する費用関数を用いて行われる。このアプ ローチにより画像の特徴が強調され、センサ・ノイズ、量子化ノイズ、および照
度変化があっても、強固で信頼性のあるモーション推定が提供される。費用関数
の一例は、ピラミッドのM値レベル上でのビット単位の排他的論理和演算を含み
得て、あるアーキテクチャ上での迅速な方法として実行され得る。費用関数を用
いて、「最善の整合」が判断される。時間t(現在のフレーム)におけるM値化
されたブロックYl(i,j,t)と、時間t−1(前のフレーム)における他 のM値化されたブロックYl(m,n,t−1)を考察しよう。このとき費用関 数は、以下のように表される。
【数5】 ここで はビット単位の排他的論理和演算を表す。この費用関数は、オリジナルの8ビッ
ト画素強度値に用いられる標準的な「絶対差分」の費用関数に比して、実質的な
計算の節減を産み出す。この手順は、M値ピラミッドをわたり階層的に行われる
【0051】 換言すれば、モーション推定方法は高アクティビティ・ブロックで始められる
。図5は、複数のブロック510に分割かつ分類された入力フレーム500を示
す。好適実施形態において、2つのブロック510aが高アクティビティ・ブロ
ックとして分類される。このようにして、まずモーション推定がこれら2つのブ
ロックにおいて行われる。実際に、これらの高アクティビティ・ブロック(高信
頼性の「端部」ブロック)は、非常に高精度のモーション・ベクトルを提供する
可能性が最も高いので、計算上のコストはこれら2つのブロックに対して上昇し
得る。これにより、これら2つのブロックにおいて、画像フレーム500におけ
る他のブロックにおいてよりも、より集中的なモーション推定が行われる。例え
ば、高アクティビティのブロックを分離してより高精度のモーション・ベクトル
を得たり、「半画素」モーション推定をこれら2つのブロックにおいて行ったり
、より精細な検索の方策を採用することができる。
【0052】 次に、モーション推定が高アクティビティ・ブロックに対し完了した後に、続
いてモーション推定は、画像における低アクティビティ・ブロック(「低信頼性
」ブロック)に伝播する。しかしながら、この伝播は、分類から得られる領域ま
たは対象の区分に依存して知的に行われる。この伝播は、隣接するブロックの動
きに対しての初期化として端部ブロックの動きを用い、かつこの初期化を洗練す
るため、比較的小さい検索範囲を用いることにより行われる。つまり、モーショ
ン推定処理は(例えばらせん順に)ブロック510bに伝播し、ここで、初期検
索領域は高アクティビティ・ブロックのモーション・ベクトルから導かれる。次
に、この伝播方策は続いて、例えばブロック510c等の「平板な」ブロックに
拡張される。「平板な」ブロックは「端部」ブロックに隣接しては置かれない。
かつこの伝播方策は、精緻に検索される領域が比較的小さいので、迅速な計算が
可能であるという利点を有する。更には、モーション推定は符号化をより円滑か
つ容易に行い、このことはモーション情報がビット・ストリームの有意な部分を
形成する「非常に低いビット・レート」(VLBR)の適用において大きな利点
となる。更には、これらのより円滑なモーション推定は、一時的挿入の適用にお
いてより良好に行われると期待できる。
【0053】 最後に、半画素の洗練を用いモーション推定の確度を向上する場合、この分類
方法は計算の節減ももたらす。半画素の洗練は「端部」ブロック上のみに行われ
、比較的平板な画像領域上には行われない。
【0054】 本発明の他の実施形態は、(図12に示すように)複数のM値アーキテクチャ
または構造を、拡張可能な階層的モーション推定達成のために用いることを含む
。例えば、この実施形態においては、4レベルの二値ピラミッドが以下の式によ
り構築される。
【数6】 ここで、Xl(i,j)はl番目のレベルの位置(i,j)におけるグレー・レ ベルを表し、Xo(i,j)はオリジナル画像を示す。
【0055】 次に、4レベルの二値ピラミッド画像は以下の式により構築される。
【数7】 ここで、0≦l≦2であり、
【数8】 なお、式(6)および(7)により生成されるM値ピラミッドは、式(7)によ
り表されるM値ピラミッドの最高レベルを有する、修正された二値ピラミッドを
生成する。つまり、(例えば、二値ピラミッド(M=2)等の)M値ピラミッド
の最高レベルは、平均ピラミッドの最高レベルに置換される。この特別なM値ピ
ラミッド・アーキテクチャ1210を図12に示す。好適実施形態においては、
複数のM値ピラミッド・アーキテクチャ1210、1220、1230、124
0が生成され、拡張可能な階層的モーション推定方法を提供する。
【0056】 より詳しくは、図12は、4つの計算量の異なるM値ピラミッド・アーキテク
チャを示す。M値ピラミッド・アーキテクチャ1210は、3つのビット・レベ
ル(O)1210a〜1210cと、1つの8ビット・レベル(E)1210d
を備える。M値ピラミッド・アーキテクチャ1220は、2つの1ビット・レベ
ル(O)1220a、1220bと、2つの8ビット・レベル(E)1220c
、1220dを備える。M値ピラミッド・アーキテクチャ1230は、1つの1
ビット・レベル(O)1230aと、3つの8ビット・レベル(E)1230b
〜1230dを備える。M値ピラミッド・アーキテクチャ1240は、4つの8
ビット・レベル(E)1240a〜1240dを備える。なお、M値ピラミッド
・アーキテクチャ1240は単純に平均ピラミッドである。
【0057】 動作にあたり、4つ全てのM値ピラミッド・アーキテクチャについて、レベル
3(1210d〜1240d)に対するモーション・ベクトルが、図7に示すよ
うな8×8(710)と4×4(720)の「タイリング・ブロック」サイズ、
即ち多重スケール・タイリングによる全検索を用いて推定される。多重スケール
(またはNスケール)・タイリングは、異なる「タイリング・ブロック」サイズ
を用いて、フレームの現行ブロックに対してモーション推定を行う処理である。
例えばNが3に設定される場合、各フレーム内の各ブロックに対し、3つのモー
ション・ベクトルが生成される。即ち、ブロックは3つの異なるブロック・サイ
ズまたはブロック・スケールにより「タイリング」される。
【0058】 今度は、レベル3に対するモーション・ベクトルがレベル2に伝播され、8×
8および4×4のブロック・サイズにより洗練される。レベル2からのモーショ
ン・ベクトルはレベル1に伝播され、8×8のブロック・サイズにより洗練され
る。レベル1からのモーション・ベクトルはレベル0に伝播され、16×16の
ブロック・サイズにより洗練される。しかしながら、本発明は、特定のブロック
数やブロック・サイズに限定されるものではない。実際、任意の数のブロックお
よび・またはブロック・サイズが、本発明により実行され得る。例えば、Nスケ
ールのタイリングは、「Nスケール・タイリングによるM値ピラミッドを採用す
る装置および方法」と題され、1998年6月29日にここに同時に出願された添付特 許出願(弁理士証明書SAR 12455、連番09/106,707、ここに参照として包含)に 開示されるように、本発明と組み合わせて実行され得る。
【0059】 拡張可能な階層的モーション推定は、階層的モーション推定処理の間にOレベ
ルをEレベルに変更することにより達成される。なお、一度M値ピラミッド・ア
ーキテクチャ1210が生成されると、他のM値ピラミッド・アーキテクチャ1
220〜1240に必要なレベルが可能になる。例えば、Eレベル1220c(
M値ピラミッドのレベル2)は、単に、二値レベル1210cを計算するために
以前に生成された平均ピラミッドのレベル2である。同様にEレベル1230b
(M値ピラミッドのレベル1)は、単に、二値レベル1210bを計算するため
に以前に生成された平均ピラミッドのレベル1であり、以下同様である。これに
より、M値ピラミッド1210を導き出すために生成された全体の平均ピラミッ
ドが、ある場所、例えばコンピュータ・システムのメモリに後の使用のために格
納される。このようにして、4つの階層的モーション・ベクトル推定アーキテク
チャが得られる。これらのアーキテクチャはHME3B、HME2B、HME1B、H
ME0Bと表され、拡張可能な階層的モーション推定処理を提供する。これらのラ
ベルHME3B、HME2B、HME1B、HME0Bは、図12に示すように、3個の
O層、2個のO層、1個のO層、0個のO層による階層的モーション推定を指す
【0060】 図11は、M値ピラミッド上において拡張可能な階層的モーション推定を行う
方法1100のフローチャートを示す。更に詳しくは、方法1100はステップ
1105から始まりステップ1110に進む。ステップ1110では、最初のM
値ピラミッド・アーキテクチャ(例えば、式6および7の二値ピラミッド(M=
2))が、画像シーケンスのフレームに対し選択される。
【0061】 ステップ1115では、方法1100は、現行のM値ピラミッド・アーキテク
チャを変更すべきかを問い合わせる。特定のM値ピラミッド・アーキテクチャを
変更する決定は、計算量、使用可能なメモリ・リソース、メモリ帯域幅、ユーザ
の選択および/または使用可能な通信帯域幅等の1つ以上の基準に基づいて行う
ことができる。上記の問い合わせに対し否定の回答がなされた場合、方法110
0はステップ1125に進み、ステップ1125では、M値ピラミッドが、選択
されたM値ピラミッド・アーキテクチャに従って生成される。上記の問い合わせ
に対し肯定の回答がなされた場合、方法1100はステップ1120に進み、ス
テップ1120では、新規のM値ピラミッド・アーキテクチャが現行フレームに
対し選択され(例えば、アーキテクチャ1210から1220へ変更)、ステッ
プ1125に進む。
【0062】 ステップ1130では、方法1100は、M値ピラミッドの最高レベルから始
まる階層的モーション推定を行う。一度モーション・ベクトルが最高レベルに対
し生成されると、モーション・ベクトルは、上記のようにM値ピラミッドのより
低いレベルへ渡される。
【0063】 ステップ1135では、方法1100は、現行M値ピラミッド・アーキテクチ
ャをM値ピラミッド・アーキテクチャの次のレベルに変更すべきかを問い合わせ
る。つまり、方法1100は、階層的モーション推定処理の間に異なるM値ピラ
ミッド・アーキテクチャに切り換えることができる。再度、特定のM値ピラミッ
ド・アーキテクチャのレベルを変更する決定は、計算量、使用可能なメモリ・リ
ソース、ユーザの選択および/または使用可能な通信帯域幅等の異なる基準に基
づいて行うことができる。問い合わせに対し否定の回答がなされた場合、方法1
100はステップ1145に進む。問い合わせに対し肯定の回答がなされた場合
、方法1100はステップ1140に進み、ステップ1140では、新規のM値
ピラミッド・アーキテクチャ(あるいは、例えばOレベルをEレベルに置換する
など単に新規のレベル)が、現行フレームに対して選択され、続いてステップ1
145に進む。
【0064】 ステップ1145では、方法1100は、現行M値ピラミッド・アーキテクチ
ャに対する次のレベルがあるかを問い合わせる。問い合わせに対し否定の回答が
なされた場合、方法1100はステップ1150へ進む。問い合わせに対し肯定
の回答がなされた場合、方法1100はステップ1130に戻り、ステップ11
30では、階層的モーション推定がM値ピラミッド・アーキテクチャの次のレベ
ル上で行われる。
【0065】 ステップ1150では、方法1100は、画像シーケンスに次のフレームがあ
るかを問い合わせる。この問い合わせに対し否定の回答がなされた場合、方法1
100はステップ1115で終了する。問い合わせに対し肯定の回答がなされた
場合、方法1100はステップ1115に戻り、ステップ1115では、階層的
モーション推定が画像シーケンスの次のフレームに対し行われる。
【0066】 4つのレベルと4つの異なる二値ピラミッド・アーキテクチャを有する二値ピ
ラミッドを用いて、本発明の階層的モーション推定は、拡張可能なモーション推
定方法を提供する。即ち、ビデオ画像の幅と高さをそれぞれW、Hとする。画像
シーケンスのフレーム・レートはFrである。画像ブロックのサイズをNXNと する。画像フレームは、H/N個の画像部分を含有し、各部分にはW/N個のブ
ロックがある。検索ウィンドウは±M個の画素を有する。
【0067】 ブロック・マッチングモーション推定方法において、隣接ブロックの検索領域
は重なりあってよい。この重なりあった領域のデータは、チップ上バッファ内部
に格納され、外部メモリ帯域幅を削減することができる。サイズが(N+2M)
×(N+2M)バイトの検索領域と等値のバッファ「D」を想定する。バッファ
Dに対する新規ロード・データ・サイズは、次のブロックが同一の画像部分上に
ある場合、N×(N+2M)バイトである。完全なバッファは、1つの画像部分
を処理する際に1部分の始まりからロードされる。従って、部分当たりの全体外
部メモリ帯域幅は、境界ブロックの場合を無視すると、約((N+2M)2+( (W/N)−1)×N×(2M+N))バイトである。720×480の画像に
関するHME3Bに対してのメモリ帯域幅要件の導出は、以下により与えられる。
【0068】 レベル3における検索領域は±16画素に設定される。レベル0、レベル1、
レベル2における検索領域は±3画素に設定される。
【0069】 レベル3において、メモリ帯域幅(バイト)は以下の式により概算される。
【数9】
【0070】 レベル2において、メモリ帯域幅(バイト)は以下の式により概算される。
【数10】
【0071】 レベル1において、メモリ帯域幅(バイト)は以下の式により概算される。
【数11】
【0072】 レベル0において、メモリ帯域幅(バイト)は以下の式により概算される。
【数12】
【0073】 それ故、HME0Bメモリ帯域幅(バイト/秒)は以下の式により概算される。
【数13】
【0074】 HME1B、HME2B、HME3Bに対するメモリ帯域幅要件は、HME0Bに対す
る上記の導出と同様に導き出すことができる。表1は、これら4つの二値ピラミ
ッド・アーキテクチャに対するメモリ帯域幅要件をメガバイト/秒で列記したも
のである。
【表1】
【0075】 表1から、本発明のメモリ帯域幅要件は、O層がE層に変化するにつれ、6.
341メガバイト/秒から29.208メガバイト/秒に拡張可能であることが
分かる。
【0076】 なお、本発明は、4つのレベルを有する二値ピラミッドを採用しているが、本
発明はそれに限定されるものではない。実際、異なるレベルを有する他のM値ピ
ラミッドが実行され得る。更には、上記のブロック分類(高アクティビティと低
アクティビティ)方法を用いて、使用すべきM値ピラミッド・アーキテクチャの
レベルまたは種類を選択することができる。例えば、選択すべきM値ピラミッド
・アーキテクチャの種類は、特定フレームの「アクティビティ」(高または低)
に基づくことができる。実際、他の任意のブロック分類方法を本発明に関連づけ
て用いることができる。
【0077】 図8は、本発明を包含するウェーブレット・ベースの符号器800を示す。符
号器は、ブロック・モーション補正器(BMC)かつモーション・ベクトル符号
器804、減算器802、離散的ウェーブレット変換(DWT)符号器806、
ビット・レート制御器810、DWT復号器812、出力バッファ814を含む
【0078】 一般に、上記のように、入力信号はビデオ画像(ビデオ・シーケンスのフレー
ムを定義する画素の二次元配列)である。低ビット・レート・チャンネルを介し
て画像を正確に伝送するには、ビデオ・フレーム・シーケンスの空間的かつ時間
的冗長を大幅に削減しなければならない。これは一般に、連続するフレーム間の
差分のみを符号化し伝送することによりなされる。符号器は3つの機能を有する
。第1に、BMCとその符号器804を用いて、フレーム間に生じるモーション
を表す複数のモーション・ベクトルを産み出す。第2に、モーション・ベクトル
に結び付けられた以前のフレームの再構築版を用いて現在のフレームを予測する
。第3に、予測されたフレームが現在のフレームから減算され、受信機へのモー
ション・ベクトルとともに符号化され伝送される残余のフレームを産み出す。
【0079】 離散的ウェーブレット変換は、ウェーブレット階層的サブ帯域分解を行い、従
来の技術である入力画像のウェーブレット・ツリー表示を産み出す。このような
画像分解を成就するため、画像は2回のサブサンプリングを用いて、高水平・高
垂直(HH)、高水平・低垂直(HL)、低水平・高垂直(LH)、低水平・低
垂直(LL)の周波数サブ帯域に分解される。次にLLサブ帯域がさらに2回サ
ブサンプルされ、HH、HL、LH、LLのサブバンドの組を産み出す。このサ
ブサンプリングは繰り返しなされ、図9に示されるようなサブ帯域の配列を産み
出す。図9では、3回のサブサンプリングが用いられた。実際には6回のサブサ
ンプリングを用いることが好ましい。サブ帯域間の親子依存関係が、親ノードの
サブバンドから子ノードのサブバンドを指し示す矢印のように示される。最低周
波数サブ帯域は左上LL1であり、最高周波数サブ帯域は右下HH3である。この
例において、全ての子ノードは1つの親を有する。サブ帯域分解についての詳細
な論考は、J. M. Shapiro, による「ウェーブレット係数のゼロツリーを用いる 埋設画像の符号化(Embedded Image Coding Using Zerotrees of Wavelet Coeff
icients)」(IEEE Trans. on Signal Processing, 第41巻、 第12号、頁3445-62
, 1993年12月)に記載されている。
【0080】 図8のDWT符号器は、「幅先」または「深度先」のいずれかのパターンにウ
ェーブレット・ツリーの係数を符号化する。幅先パターンは、ビット平面ずつの
パターンにウェーブレット・ツリーを横断する。即ち、全ての親ノードを、次に
全ての子を、次に全ての孫をというように順に量子化する。これに対し、深度先
パターンは、子を介した低・低サブ帯域(LL1)(トップ・ダウン)、または 低・低サブ帯域を介した子(ボトム・アップ)において、ルートから各ツリーを
横断する。レート制御器810による適切な量子化レベルの選択は、上記のよう
に、シーケンスの各フレーム内の各マクロブロック毎に、ビット・レートを制御
する。このように本発明は、異なる変換を用いる各種符号器に適合し得る。
【0081】 図6は、本発明の符号化システム600を示す。符号化システムは、汎用コン
ピュータ610と各種入出力装置620を備える。汎用コンピュータは、中央処
理装置(CPU)612と、メモリ614と、画像のシーケンスを受け取り符号
化する符号器616を備える。
【0082】 好適実施形態においては、符号器616は上記のように単純に符号器100と
800である。符号器616は、物理的装置で有り得て、通信チャンネルを介し
てCPU612に接続される。あるいは符号器616は、ソフトウェア・アプリ
ケーション(または、例えば特殊用途向けIC(ASIC)等のハードウェアと
ソフトウェアの組み合わせ)により代表される。この場合、該ソフトウェア・ア
プリケーションは、例えば磁気または光ディスク等の格納装置からロードされて
、コンピュータのメモリ612に置かれる。このように、本発明の符号器100
は、コンピュータ可読媒体に格納され得る。
【0083】 コンピュータ610は、キーボード、マウス、カメラ、ハンディ・ビデオコー
ダ、ビデオ・モニタ等の複数の入出力装置620、任意の数の映写装置、またそ
れに限定されるものではないが、テープ・ドライブ、フロッピー・ドライブ、ハ
ード・ディスク・ドライブ、またはコンパクト・ディスク・ドライブを含む格納
装置に接続され得る。入力装置は、符号化されたビデオ・ビットストリームを産
み出すためにコンピュータに入力を提供するか、または、格納装置または映写装
置からビデオ画像のシーケンスを受け取るようよう機能する。最後に、通信チャ
ンネル630が示され、ここで符号化システムからの符号化された信号は、(図
示しない)復号システムへ転送される。
【0084】 本発明の教示を包含する様々な実施形態をここに示し詳細に説明してきたが、
当業者であれば、これらの教示を包含する他の多くの多岐にわたる実施形態を容
易に考案できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の符号器のブロック図である。
【図2】 ブロック・ベースのモーション推定についてのモーション・ベクトルの判断に
際しての計算量を減少させる方法のフローチャートである。
【図3】 一般的な平均ピラミッドのブロック図である。
【図4】 M値ピラミッドを生成する量子化処理のブロック図である。
【図5】 複数のブロックに分割かつ分類された入力フレームを示す図である。
【図6】 本発明の符号化システムを示す図である。
【図7】 多重スケールタイリングによる画素ブロックのブロック図である。
【図8】 本発明の装置の第2の実施形態のブロック図である。
【図9】 ウェーブレット・ツリーのグラフ表示である。
【図10】 画像に対しM値ピラミッドを生成する方法のフローチャートである。
【図11】 M値ピラミッド上で拡張可能なモーション推定を行う方法のフローチャートで
ある。
【図12】 複数の異なるM値ピラミッドのアーキテクチャのブロック図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ツァン, ヤ−チン アメリカ合衆国, ニュー ジャージー 州, クランベリー, サラトガ ドライ ヴ 73 (72)発明者 クリシュナマルシー, ラヴィ アメリカ合衆国, ニュー ジャージー 州, プレーンズボロ, ハンターズ グ レン ドライヴ 5614 Fターム(参考) 5C059 KK08 KK15 KK19 MA00 MA03 MA05 MA23 MA24 MC01 MC11 ME01 NN02 NN28 PP05 PP06 PP16 RC16 RC40 SS07 SS11 SS26 TA46 TC20 UA31 UA32 5L096 EA24 EA45 GA19 HA04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像シーケンスの画像をM値ピラミッドに分解する方法であ
    って、 (a)画像から複数のレベルを有する画像ピラミッドを生成するステップと、 (b)M値ピラミッドの少なくとも2つのPビット・レベルに対するPが異な
    る、前記画像ピラミッドから複数の前記Pビット・レベルを有する前記M値ピラ
    ミッドを生成するステップと、 を備えることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記M値ピラミッドの少なくとも2つの前記Pビット・レベ
    ルに対する前記Pが1および8であることを特徴とする、請求項1に記載の方法
  3. 【請求項3】 (c)前記M値ピラミッド上において階層的モーション推定
    を行うステップを更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記階層的モーション推定を行うステップ(c)が、 (c1)前記複数のモーション・ベクトルが前記M値ピラミッドのより低位の
    レベルに階層的に渡される、前記M値ピラミッドの最高レベルから始まる複数の
    モーション・ベクトルを生成するステップと、 (c2)前記Pを異なる値に変更する必要があるかを、前記M値ピラミッドの
    次のレベルで判断するステップと、 (c3)前記ステップ(c2)に従い、前記Pを異なる値に変更し、複数のモ
    ーション・ベクトルが前記M値ピラミッドの最低レベルに対し生成されるまで前
    記ステップ(c1)と(c2)を繰り返すステップと、 を備えることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記モーション・ベクトル生成ステップ(c1)が、複数の
    タイリング・ブロックのサイズに基づき複数のモーション・ベクトルを生成する
    ことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 (c)基準に応じて前記Pを選択的に変更するステップ、を
    更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 各画像が少なくとも1つのブロックに分割される前記画像の
    シーケンスに対しモーション推定を行う方法であって、 (a)各M値ピラミッド・アーキテクチャが複数のPビット・レベルを備えて
    、少なくとも1つの前記M値ピラミッド・アーキテクチャの少なくとも2つの前
    記Pビット・レベルに対するPが異なる、異なるピラミッド・アーキテクチャを
    有する複数のM値ピラミッドを生成するステップと、 (b)階層的モーション推定を行う前記M値ピラミッド・アーキテクチャの1
    つを選択するステップと、 (c)複数のモーション・ベクトルが前記選択されたM値ピラミッドのより低
    位のレベルに階層的に渡される、前記選択されたM値ピラミッドの最高レベルか
    ら始まる複数のモーション・ベクトルを生成するステップと、 を備えることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 前記M値ピラミッド生成ステップ(a)が (a1)画像に対し平均ピラミッドを生成するステップと、 (a2)前記平均ピラミッドから前記複数のM値ピラミッドを生成するステッ
    プと、 を備えることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 画像シーケンスの画像をM値ピラミッドに分解する装置であ
    って、 画像から複数のレベルを有する画像ピラミッドを生成する画像ピラミッド生成
    器と、 前記M値ピラミッドの少なくとも2つの前記Pビット・レベルに対するPが異
    なる、前記画像ピラミッドから複数のPビット・レベルを有する前記M値ピラミ
    ッドを生成するM値ピラミッド生成器と、 を備えることを特徴とする装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも1つの入力フレームを有する画像シーケンスを
    符号化する装置であって、 M値ピラミッドの少なくとも2つのPビット・レベルに対するPが異なる、複
    数のPビット・レベルを有する前記M値ピラミッドを生成するM値ピラミッド生
    成器と、前記M値ピラミッド上で階層的モーション推定を行うモーション推定モ
    ジュールとを備える、現行入力フレームの予測画像を生成するモーション補正器
    と、 変換が複数の係数を産み出す、入力フレームと前記予測画像間の差分信号に前
    記変換を加える変換モジュールと、 複数の量子化係数を産み出すために、少なくとも1つの量子化スケールにより
    前記複数の係数を量子化する量子化器と、 前記量子化係数をビットストリームに符号化する符号器と、 を備えることを特徴とする装置。
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