JP2002374293A - 帯域管理システムおよび方法およびプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

帯域管理システムおよび方法およびプログラムおよび記録媒体

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JP2002374293A
JP2002374293A JP2001182148A JP2001182148A JP2002374293A JP 2002374293 A JP2002374293 A JP 2002374293A JP 2001182148 A JP2001182148 A JP 2001182148A JP 2001182148 A JP2001182148 A JP 2001182148A JP 2002374293 A JP2002374293 A JP 2002374293A
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network
information
bandwidth
bandwidth information
router
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Application number
JP2001182148A
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English (en)
Inventor
Takahiro Oishi
崇裕 大石
Masaaki Omotani
昌昭 重谷
Kohei Shiomoto
公平 塩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない設備投資および改造により入力可能帯
域情報を自動的に全ボーダルータに通知する。 【解決手段】 ルーティングプロトコルに帯域情報に関
する属性を新たに設け、ルーティング情報と併せて他ネ
ットワークから流入したトラヒックの帯域情報を自ネッ
トワーク内の他ボーダルータに通知し自ネットワーク内
から流出するトラヒックの帯域情報を他ネットワークの
ボーダルータに通知する。ボーダルータは、他ボーダル
ータから通知された帯域情報および自己が取り扱う帯域
情報にしたがって入力可能帯域情報を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコネクションレス型
のパケットネットワークに利用する。特に、ネットワー
クへの入力可能帯域の管理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】コネクションレス型のネットワークで
は、end−to−endでの経路が決まっていない。
つまり、入力するデータグラムが、前もってどの経路を
通ってルーティングされるか決まっていない。データグ
ラムがネットワーク内に入力されたときに、データグラ
ムのヘッダ内にある宛先アドレスを見て、ルータ内にあ
るフォワーディング表を参照し、その宛先に応じた次に
進むべき経路が決定される。
【0003】フォワーディング表はSPF(Shortest Pa
th First)という最短経路法により決定される。SPF
は、コストという各ノード間のリンクに重みをつけた値
について入力から出力(宛先)までのコスト合計が最小
となるような経路を選択する。したがって、ネットワー
ク内の同じ入力ノードと出力ノードの組み合わせについ
ては、常に同じ経路を選ぶ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、多くのトラヒ
ックが流れるようなリンクでは、輻輳が生じ、パケット
廃棄が行われる場合がある。パケット廃棄が起きて欲し
くないトラヒックが、廃棄されるという状況に陥らない
ようにDiffserve(Differentiated Services)
というアーキテクチャがある(IETF RFC247
5)。これは複数の優先クラスを設けサービスに格差を
持たせることでインターネットの品質を向上させるサー
ビスで、このサービスの中でEF(Expedited Forwardin
g)クラスのサービス(IETF RFC2598)は、
各ユーザがそれぞれ使いたい帯域を契約し、それを保証
するサービスである。しかし、契約されているのは入力
時の帯域であり、どの宛先行きのパケットが入力される
かは不明である。
【0005】ネットワーク内の各ボーダルータで帯域保
証等を分散的に行うためには、各ボーダルータからの入
力帯域情報を持ったテーブルをネットワーク内の全ボー
ダルータが保持する必要がある。
【0006】ここで、ボーダルータ(BR:Border Rou
ter)とは、他ネットワークから到着するパケットをその
宛先にしたがって自ネットワーク内のルータにルーティ
ングし、自ネットワーク内から送信されるパケットをそ
の宛先にしたがって他ネットワークにルーティングする
ネットワークのエッジに設けられたルータをいう。
【0007】この帯域情報をネットワーク内の各ボーダ
ルータに管理者が手動設定するのでは、小規模なネット
ワークでも非効率的なものだが、ネットワークが大きく
なり、ルータ等の入力すべきノード数が多くなると非現
実的なものとなる。
【0008】そこで、自動的に帯域情報をネットワーク
内の各ボーダルータに設定することが要求されるが、そ
のために大幅な設備投資や改造が必要とされるようでは
実現困難である。
【0009】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、少ない設備投資および改造により入力可能帯
域情報を自動的に全ボーダルータに通知することがで
き、ネットワーク管理者の手間を省くとともに、人為的
なミスを抑えることができる帯域管理システムおよび方
法およびプログラムおよび記録媒体を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の観点は帯
域管理システムであって、他ネットワークから到着する
パケットをその宛先にしたがって自ネットワーク内のル
ータにルーティングし自ネットワーク内から送信される
パケットをその宛先にしたがって他ネットワークにルー
ティングする複数のボーダルータを備え、このボーダル
ータは、他ネットワークおよび自ネットワーク内のルー
タとの間でルーティングプロトコルを用いてルーティン
グ情報を相互に交換する手段を備えた帯域管理システム
である。
【0011】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記ルーティングプロトコルには、帯域情報に関する属性
が設けられ、前記交換する手段は、ルーティング情報と
併せて他ネットワークから流入したトラヒックの帯域情
報を自ネットワーク内の他ボーダルータに通知し自ネッ
トワーク内から流出するトラヒックの帯域情報を他ネッ
トワークのボーダルータに通知する手段を備え、前記ボ
ーダルータは、他ボーダルータから通知された帯域情報
および自己が取り扱う帯域情報にしたがって入力可能帯
域情報を生成する手段を備えたところにある。
【0012】これにより、少ない設備投資および改造に
より、入力可能帯域情報を自動的に全ボーダルータに通
知することができ、ネットワーク管理者の手間を省くと
ともに、人為的なミスを抑えることができる。
【0013】すなわち、本発明では、入力可能帯域情報
を自動的に全ボーダルータに通知する際に、従来より、
技術的に確立されているルーティングプロトコルを用い
て通知を行うため、本発明を実現するための新たな設備
投資や設備の改造等が少なくて済む利点がある。
【0014】前記自己が取り扱う帯域情報は、実際に扱
った帯域情報あるいは将来扱う予定の予約帯域情報であ
ることができる。すなわち、実際に扱った帯域情報に基
づき、入力可能帯域情報を生成することもできるし、あ
るいは、これから送信する帯域保証が必要なサービスク
ラスのトラヒックに対する帯域予約を行うこともでき
る。この帯域予約は、自ネットワークに対しても他ネッ
トワークに対しても行うことができる。
【0015】前記入力可能帯域情報を記録するテーブル
を備え、前記ボーダルータは、このテーブルを参照して
トラヒックの入力可否判定を行う手段を備えることが望
ましい。すなわち、本発明では、このテーブルの内容は
動的に最適化される。
【0016】本発明の第二の観点は帯域制御方法であっ
て、ボーダルータにより、他ネットワークから到着する
パケットをその宛先にしたがって自ネットワーク内のル
ータにルーティングし自ネットワーク内から送信される
パケットをその宛先にしたがって他ネットワークにルー
ティングし、前記ボーダルータは、他ネットワークおよ
び自ネットワーク内のルータとの間でルーティングプロ
トコルを用いてルーティング情報を相互に交換する帯域
管理方法である。
【0017】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記ルーティングプロトコルには、帯域情報に関する属性
を新たに設けておき、前記ボーダルータにより、ルーテ
ィング情報と併せて他ネットワークから流入したトラヒ
ックの帯域情報を自ネットワーク内の他ボーダルータに
通知し自ネットワーク内から流出するトラヒックの帯域
情報を他ネットワークのボーダルータに通知し、さらに
前記ボーダルータは、他ボーダルータから通知された帯
域情報および自己が取り扱う帯域情報にしたがって入力
可能帯域情報を生成するところにある。
【0018】前記自己が取り扱う帯域情報は、実際に扱
った帯域情報あるいは将来扱う予定の予約帯域情報であ
ることができる。
【0019】また、前記入力可能帯域情報はテーブルに
記録され、前記ボーダルータはこのテーブルを参照して
トラヒックの入力可否判定を行うことが望ましい。
【0020】本発明の第三の観点はプログラムであっ
て、情報処理装置にインストールすることにより、その
情報処理装置に、他ネットワークから到着するパケット
をその宛先にしたがって自ネットワーク内のルータにル
ーティングし自ネットワーク内から送信されるパケット
をその宛先にしたがって他ネットワークにルーティング
するボーダルータに相応する機能を実現させ、このボー
ダルータに相応する機能として、他ネットワークおよび
自ネットワーク内のルータとの間でルーティングプロト
コルを用いてルーティング情報を相互に交換する機能を
実現させるプログラムである。
【0021】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記ルーティングプロトコルには、帯域情報に関する属性
が設けられ、前記交換する機能として、ルーティング情
報と併せて他ネットワークから流入したトラヒックの帯
域情報を自ネットワーク内の他ボーダルータに通知し自
ネットワーク内から流出するトラヒックの帯域情報を他
ネットワークのボーダルータに通知する機能を実現さ
せ、前記ボーダルータに相応する機能として、他ボーダ
ルータから通知された帯域情報および自己が取り扱う帯
域情報にしたがって入力可能帯域情報を生成する機能を
実現させるところにある。
【0022】前記自己が取り扱う帯域情報は、実際に扱
った帯域情報あるいは将来扱う予定の予約帯域情報であ
ることができる。
【0023】また、前記入力可能帯域情報を記録するテ
ーブルに相応する機能を実現させ、前記ボーダルータに
相応する機能として、このテーブルを参照してトラヒッ
クの入力可否判定を行う機能を実現させることが望まし
い。
【0024】本発明の第四の観点は、本発明のプログラ
ムが記録された前記情報処理装置読み取り可能な記録媒
体である。
【0025】このような本発明のプログラムを例えば情
報処理装置であるコンピュータ装置にインストールする
ことにより、そのコンピュータ装置を本発明のボーダル
ータに相応する装置とすることができる。
【0026】本発明のプログラムをコンピュータ装置が
読み取り可能な本発明の記録媒体に記録しておき、この
記録媒体の内容をコンピュータ装置が読み取ることによ
り、そのコンピュータ装置に本発明のプログラムをイン
ストールすることができる。あるいは、本発明のプログ
ラムを保持するサーバからネットワークを介して直接コ
ンピュータ装置に本発明のプログラムをインストールす
ることもできる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明実施例の帯域管理システム
および方法およびプログラムおよび記録媒体を図1およ
び図2を参照して説明する。図1は本発明実施例の帯域
管理システムにおけるルーティング情報および帯域情報
の通知手順を説明するための図である。図2は本発明実
施例の帯域管理システムにおけるテーブルを説明するた
めの図である。
【0028】図中、自律システム(Autonomous Syste
m)ASとは共通のルーティングポリシを持ち、共通な
技術管理下で用いられるルータの集合からなるネットワ
ークシステムである。自律システムAS1〜AS4から
は自律システムAS5にそれぞれX1[Mb/s]〜X
4[Mb/s]の入力帯域がボーダルータBR1〜BR
4から入力される予約帯域として与えられているものと
する。
【0029】本発明の第一の観点は帯域管理システムで
あって、図1に示すように、他ネットワークである自律
システムAS1〜AS4から到着するパケットをその宛
先にしたがって自ネットワークである自律システムAS
5内のルータであるボーダルータBR1〜BR4にルー
ティングし、自律システムAS5内から送信されるパケ
ットをその宛先にしたがって自律システムAS1〜AS
4にルーティングする複数のボーダルータBR1〜BR
4を備え、このボーダルータBR1〜BR4は、自律シ
ステムAS1〜AS4および自律システムAS5内のル
ータとの間でルーティングプロトコルを用いてルーティ
ング情報を相互に交換するルーティング制御部Cを備え
た帯域管理システムである。
【0030】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記ルーティングプロトコルには、帯域情報に関する属性
としてBANDWIDTH_AGGREGATEおよび
BANDWIDTH_DISTINCTが設けられ、ル
ーティング制御部Cは、ルーティング情報と併せて自律
システムAS1〜AS4から流入したもしくは予約する
トラヒックの帯域情報を自律システムAS5内の他ボー
ダルータBRに通知し、自律システムAS5内から流出
するトラヒックの帯域情報を自律システムAS1〜AS
4のボーダルータBRに通知し、他ボーダルータBRか
ら通知された帯域情報および自己が取り扱う帯域情報に
したがって入力可能帯域情報を生成するところにある。
【0031】本実施例では、ルーティング制御部Cによ
り、帯域情報の通知および入力可能帯域情報の生成の双
方を行うとして説明するが、入力可能帯域情報の生成
は、ルーティング制御部C以外のブロックが行ってもよ
い。
【0032】前記自己が取り扱う帯域情報は、実際に扱
った帯域情報あるいは将来扱う予定の予約帯域情報であ
る。
【0033】図2に示すように、BR1からの入力帯域
情報を記録するテーブルTを備え、ボーダルータBR1
〜BR4は、全BRからのこのテーブルTを参照してト
ラヒックの入力可否判定を行う手段として全BRからの
入力帯域テーブルを作成する(図3)。
【0034】本発明の第二の観点は帯域制御方法であっ
て、図1に示すように、ボーダルータBR1〜BR4に
より、自律システムAS1〜AS4から到着するパケッ
トをその宛先にしたがって自律システムAS5内のルー
タにルーティングし、自律システムAS5内から送信さ
れるパケットをその宛先にしたがって自律システムAS
1〜AS4にルーティングし、ボーダルータBR1〜B
R4は、自律システムAS1〜AS4および自律システ
ムAS5内のルータとの間でルーティングプロトコルを
用いてルーティング情報を相互に交換する帯域管理方法
である。
【0035】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記ルーティングプロトコルには、帯域情報に関する属性
としてBANDWIDTH_AGGREGATEおよび
BANDWIDTH_DISTINCTを新たに設けて
おき、ボーダルータBR1〜BR4により、ルーティン
グ情報と併せて自律システムAS1〜AS4から流入し
たトラヒックの帯域情報を自律システムAS5内の他ボ
ーダルータBRに通知し自律システムAS5内から流出
するトラヒックの帯域情報を自律システムAS1〜AS
4のボーダルータBRに通知し、さらにボーダルータB
R1〜BR4は、他ボーダルータBRから通知された帯
域情報および自己が取り扱う帯域情報にしたがって入力
可能帯域情報を生成するところにある。
【0036】前記自己が取り扱う帯域情報は、実際に扱
った帯域情報あるいは将来扱う予定の予約帯域情報であ
る。
【0037】図2に示すように、BR1からの入力帯域
情報はテーブルTに記録され、ボーダルータBR1〜B
R4は、全BRからのこのテーブルTを参照してトラヒ
ックの入力可否判定を行うために全BRからの入力帯域
テーブルを作成する(図3)。
【0038】本発明の第三の観点は、情報処理装置とし
てのコンピュータ装置にインストールすることにより、
そのコンピュータ装置に、自律システムAS1〜AS4
から到着するパケットをその宛先にしたがって自律シス
テムAS5内のルータにルーティングし、自律システム
AS5内から送信されるパケットをその宛先にしたがっ
て自律システムAS1〜AS4にルーティングするボー
ダルータBR1〜BR4に相応する機能を実現させ、こ
のボーダルータBR1〜BR4に相応する機能として、
自律システムAS1〜AS4および自律システムAS5
内のルータとの間でルーティングプロトコルを用いてル
ーティング情報を相互に交換する機能を実現させるプロ
グラムである。
【0039】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記ルーティングプロトコルには、帯域情報に関する属性
としてBANDWIDTH_AGGREGATEおよび
BANDWIDTH_DISTINCTが設けられ、前
記交換する機能として、ルーティング情報と併せて自律
システムAS1〜AS4から流入したトラヒックの帯域
情報を自律システムAS5内の他ボーダルータBRに通
知し自律システムAS5内から流出するトラヒックの帯
域情報を自律システムAS1〜AS4のボーダルータB
Rに通知する機能を実現させ、ボーダルータBR1〜B
R4は、他ボーダルータBRから通知された帯域情報お
よび自己が取り扱う帯域情報にしたがって入力可能帯域
情報を生成する機能を実現させるところにある。
【0040】前記自己が取り扱う帯域情報は、実際に扱
った帯域情報あるいは将来扱う予定の予約帯域情報であ
る。
【0041】図2に示すように、BR1からの入力帯域
情報を記録するテーブルTに相応する機能を実現させ、
ボーダルータBR1〜BR4に相応する機能として、全
BRからのこのテーブルTを参照してトラヒックの入力
可否判定を行う機能として全BRからの入力帯域テーブ
ル(図3)を作成する機能を実現させる。
【0042】本発明の第四の観点は、本発明のプログラ
ムが記録されたコンピュータ装置読み取り可能な記録媒
体である。
【0043】本発明のプログラムをコンピュータ装置に
インストールすることにより、そのコンピュータ装置を
本発明のボーダルータBR1〜BR4に相応する装置と
することができる。
【0044】本発明のプログラムをコンピュータ装置が
読み取り可能な本発明の記録媒体に記録しておき、この
記録媒体の内容をコンピュータ装置が読み取ることによ
り、そのコンピュータ装置に本発明のプログラムをイン
ストールすることができる。あるいは、本発明のプログ
ラムを保持するサーバからネットワークを介して直接コ
ンピュータ装置に本発明のプログラムをインストールす
ることもできる。
【0045】以下では、本発明実施例を図1〜図5を参
照してさらに詳細に説明する。図3は本発明実施例の帯
域管理システムにおける全ボーダルータBRの入力帯域
情報を記録したテーブルTを備えた状態を示す図であ
る。図4は本発明実施例の帯域管理システムにおけるB
ANDWIDTH_DISTINCT属性を用いてボー
ダルータBR1から自律システムAS5へ入力される個
々の経路の帯域を自律システムAS5内で予約するため
の入力予約帯域の情報の通知を示す図である。図5は本
発明実施例の帯域管理システムにおけるBANDWID
TH_DISTINCT属性を用いて自律システムAS
をまたいで入力予約帯域情報を通知する状態を説明する
ための図である。
【0046】本発明実施例では、図1に示すような自律
システムAS1〜AS5からなるネットワークを考え
る。X1[Mb/s]〜X4[Mb/s]は、それぞれ
自律システムAS1〜AS4が自律システムAS5への
入力を要求する帯域であり、これを入力帯域と考える。
このとき、自律システムAS5内の各ボーダルータBR
1〜BR4から、自律システムAS5内にどれだけの入
力帯域があるのかという情報を保持するテーブルTを自
律システムAS5内の全ボーダルータBRが共有するこ
とが求められる。
【0047】自律システムAS5に入力する入力帯域情
報を交換するルーティング制御部Cには、BGP(Borde
r Gateway Protocol)の属性として新しく提案する帯域
情報に関する属性を用いる。BGPとは、自律システム
AS間のルーティング情報を交換するルーティングプロ
トコルで、EGP(Exterior Gateway Protocol)の一つ
である。BGPの中で、自律システムAS間で用いられ
るBGPをEBGP(External Border Gateway Protoco
l)と呼ぶ。
【0048】BGPは自律システムAS間で用いられる
ことを意図したものだが、EBGPを動作させる自律シ
ステムAS内のルータ間を結ぶパイプの役目を果たすた
めに自律システムAS内で用いることも可能であり、こ
のようなBGPをIBGP(Internal Border Gateway P
rotocol)と呼ぶ。
【0049】図1に示すように自律システムAS間のボ
ーダルータBR間での交換ではEBGPを用いて、経路
情報を交換し、自律システムAS内のボーダルータBR
間ではIBGPを用いて経路情報を交換する。また、属
性を用いることで、BGPのUPDATE時に運ばれる
経路に様々な特徴付けを行うことができる。属性にはL
ocal Preference、MED、AS_PA
TH等がある。
【0050】したがって、BGP情報のUPDATE時
に、自律システムAS内のボーダルータBRにおける帯
域情報交換ではIBGPの属性値としての帯域情報に関
する属性を新たに設け、各ボーダルータBRから自律シ
ステムAS内への入力帯域情報を自律システムAS内の
全ボーダルータBRに通知し、自律システムAS間のボ
ーダルータBRにおける入力帯域情報交換ではEBGP
の属性値としての帯域情報に関する属性を新たに設け、
ある自律システムASから他の自律システムASへの入
力予約帯域の情報を通知し、動的に入力予約帯域をボー
ダルータBRに伝えることが可能となる。
【0051】このようにBGP4を拡張することによっ
て帯域情報を示す属性としてBANDWIDTH_AG
GREEGATE属性とBANDWIDTH_DIST
INCT属性の二種類の属性を提案する。
【0052】図2に示すようにボーダルータBR1から
自律システムAS5内への全経路についての予約帯域の
総和の情報に対して自律システムAS5内の全てのボー
ダルータBRにボーダルータBR1から入力帯域X1
[Mb/s]があることをBGPの経路情報のUPDA
TEに乗せて通知する。そのときの属性として、BAN
DWIDTH_AGGREGATE属性を提案し、この
ときのボーダルータBR1から自律システムAS5への
入力帯域をX1=ΣalljB1jと示す。
【0053】ここで、B1jの1はボーダルータBR1
から自律システムAS5への入力を示し、jは自律シス
テムAS1内の各経路を示す。つまりボーダルータBR
1から自律システムAS5へ入力する経路における予約
帯域の総和を取り、それを、自律システムAS5内の全
ボーダルータBRへ向けてトータルでX1[Mb/s]
の帯域を予約することを通知する。
【0054】例えば図2に示すように自律システムAS
1内にある192.60.1.1の経路情報のUPDA
TE時に、ボーダルータBR1から自律システムAS5
へ入力要求する帯域はトータルでX1[Mb/s]であ
ることをEBGP、IBGPに乗せて通知する。これ
を、ボーダルータBR2〜BR4からの入力に対しても
行うことにより、各ボーダルータBRは図3に示すよう
な各ボーダルータBRからの入力予約帯域を示すテーブ
ルTを動的に確保することが可能となる。
【0055】次に、あるボーダルータBRから自律シス
テムAS内へ入力される個々の経路について、その自律
システムAS内で帯域予約情報を交換する方法について
示す。特定のプレフィックスに対しての要求帯域を保証
したい場合が生じることが考えられる。このような経路
についての帯域情報に関する属性としては、BANDW
IDTH_DISTINCT属性を提案する。
【0056】図4には例として、自律システムAS1内
の192.60.1.1がソースアドレスである経路が
ボーダルータBR1から自律システムAS5内に入力さ
れる場合における帯域予約について示す。帯域予約は、
192.60.1.1のBGPUPDATE時に行うこ
とができ、ボーダルータBR1から入力される経路jの
要求帯域はB1jと示すものとし、B1j[Mb/s]
の帯域をボーダルータBR1からの入力として自律シス
テムAS5内で予約したいという情報をBGPの属性を
用いた上記交換方法により、自律システムAS5内の全
ボーダルータBRに通知する。
【0057】同様にボーダルータBR2〜BR4からの
自律システムAS5内への各経路における入力予約帯域
を自律システムAS5内の全ボーダルータBRへ通知
し、自律システムAS5内の全ボーダルータBRは、ど
のボーダルータBRからのどの経路についてどれだけの
入力帯域が予約されているかを示すテーブルを作成す
る。これにより、各経路において自律システムAS5内
に入力される帯域自律システムAS5内で保持すること
が可能となる。
【0058】また、例として図5に示すようにBAND
WIDTH_DISTINCT属性を用いて、自律シス
テムAS1内にある192.60.1.1(user
A)からのトラヒックを自律システムAS3内において
も保証するということも可能である。このときは、自律
システムAS1からAS2を経由してAS3へ予約入力
帯域情報を交換するようにBGPの属性を用いて制御す
ればよい。このように予約帯域情報を自律システムAS
をまたいで交換する制御を行うことで、インターネット
上での帯域予約が可能となる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
少ない設備投資および改造により、入力可能帯域情報を
自動的に全ボーダルータに通知することができ、ネット
ワーク管理者の手間を省くとともに、人為的なミスを抑
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の帯域管理システムにおけるルー
ティング情報および帯域情報の通知手順を説明するため
の図。
【図2】本発明実施例の帯域管理システムにおけるテー
ブルを説明するための図。
【図3】本発明実施例の帯域管理システムにおける全ボ
ーダルータの入力可能帯域情報を記録したテーブルを備
えた状態を示す図。
【図4】本発明実施例の帯域管理システムにおけるBA
NDWIDTH_DISTINCT属性を用いてボーダ
ルータBR1から自律システムAS5へ入力される個々
の経路の帯域を自律システムAS5内で予約するための
入力予約帯域の情報の通知を示す図。
【図5】本発明実施例の帯域管理システムにおけるBA
NDWIDTH_DISTINCT属性を用いて自律シ
ステムをまたいで入力予約帯域情報を通知する状態を説
明するための図。
【符号の説明】
AS、AS1〜AS5 自律システム BR、BR1〜BR4 ボーダルータ C ルーティング制御部 T テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩本 公平 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA00 GA11 HA08 HD03 KA05 LB05 LB18 LC09 LE01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他ネットワークから到着するパケットを
    その宛先にしたがって自ネットワーク内のルータにルー
    ティングし自ネットワーク内から送信されるパケットを
    その宛先にしたがって他ネットワークにルーティングす
    る複数のボーダルータを備え、 このボーダルータは、他ネットワークおよび自ネットワ
    ーク内のルータとの間でルーティングプロトコルを用い
    てルーティング情報を相互に交換する手段を備えた帯域
    管理システムにおいて、 前記ルーティングプロトコルには、帯域情報に関する属
    性が設けられ、 前記交換する手段は、ルーティング情報と併せて他ネッ
    トワークから流入したトラヒックの帯域情報を自ネット
    ワーク内の他ボーダルータに通知し自ネットワーク内か
    ら流出するトラヒックの帯域情報を他ネットワークのボ
    ーダルータに通知する手段を備え、 前記ボーダルータは、他ボーダルータから通知された帯
    域情報および自己が取り扱う帯域情報にしたがって入力
    可能帯域情報を生成する手段を備えたことを特徴とする
    帯域管理システム。
  2. 【請求項2】 前記自己が取り扱う帯域情報は、実際に
    扱った帯域情報あるいは将来扱う予定の予約帯域情報で
    ある請求項1記載の帯域管理システム。
  3. 【請求項3】 前記入力可能帯域情報を記録するテーブ
    ルを備え、 前記ボーダルータは、このテーブルを参照してトラヒッ
    クの入力可否判定を行う手段を備えた請求項1または2
    記載の帯域管理システム。
  4. 【請求項4】 ボーダルータにより、他ネットワークか
    ら到着するパケットをその宛先にしたがって自ネットワ
    ーク内のルータにルーティングし自ネットワーク内から
    送信されるパケットをその宛先にしたがって他ネットワ
    ークにルーティングし、 前記ボーダルータは、他ネットワークおよび自ネットワ
    ーク内のルータとの間でルーティングプロトコルを用い
    てルーティング情報を相互に交換する帯域管理方法にお
    いて、 前記ルーティングプロトコルには、帯域情報に関する属
    性を新たに設けておき、 前記ボーダルータにより、ルーティング情報と併せて他
    ネットワークから流入したトラヒックの帯域情報を自ネ
    ットワーク内の他ボーダルータに通知し自ネットワーク
    内から流出するトラヒックの帯域情報を他ネットワーク
    のボーダルータに通知し、 さらに前記ボーダルータは、他ボーダルータから通知さ
    れた帯域情報および自己が取り扱う帯域情報にしたがっ
    て入力可能帯域情報を生成することを特徴とする帯域管
    理方法。
  5. 【請求項5】 前記自己が取り扱う帯域情報は、実際に
    扱った帯域情報あるいは将来扱う予定の予約帯域情報で
    ある請求項4記載の帯域管理方法。
  6. 【請求項6】 前記入力可能帯域情報はテーブルに記録
    され、前記ボーダルータはこのテーブルを参照してトラ
    ヒックの入力可否判定を行う請求項4または5記載の帯
    域管理方法。
  7. 【請求項7】 情報処理装置にインストールすることに
    より、その情報処理装置に、 他ネットワークから到着するパケットをその宛先にした
    がって自ネットワーク内のルータにルーティングし自ネ
    ットワーク内から送信されるパケットをその宛先にした
    がって他ネットワークにルーティングするボーダルータ
    に相応する機能を実現させ、 このボーダルータに相応する機能として、他ネットワー
    クおよび自ネットワーク内のルータとの間でルーティン
    グプロトコルを用いてルーティング情報を相互に交換す
    る機能を実現させるプログラムにおいて、 前記ルーティングプロトコルには、帯域情報に関する属
    性が設けられ、 前記交換する機能として、ルーティング情報と併せて他
    ネットワークから流入したトラヒックの帯域情報を自ネ
    ットワーク内の他ボーダルータに通知し自ネットワーク
    内から流出するトラヒックの帯域情報を他ネットワーク
    のボーダルータに通知する機能を実現させ、 前記ボーダルータに相応する機能として、他ボーダルー
    タから通知された帯域情報および自己が取り扱う帯域情
    報にしたがって入力可能帯域情報を生成する機能を実現
    させることを特徴とするプログラム。
  8. 【請求項8】 前記自己が取り扱う帯域情報は、実際に
    扱った帯域情報あるいは将来扱う予定の予約帯域情報で
    ある請求項7記載のプログラム。
  9. 【請求項9】 前記入力可能帯域情報を記録するテーブ
    ルに相応する機能を実現させ、 前記ボーダルータに相応する機能として、このテーブル
    を参照してトラヒックの入力可否判定を行う機能を実現
    させる請求項7または8記載のプログラム。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし9のいずれかに記載の
    プログラムが記録された前記情報処理装置読み取り可能
    な記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005278178A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 At & T Corp Ip網内配分用ルート選択方法及び装置
US8730807B2 (en) 2005-06-24 2014-05-20 At&T Intellectual Property Ii, L.P. Systems, methods, and devices for monitoring networks

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