JP2002372998A - Lspパラメータ符号化装置及び符号化方法 - Google Patents

Lspパラメータ符号化装置及び符号化方法

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JP2002372998A JP2002110038A JP2002110038A JP2002372998A JP 2002372998 A JP2002372998 A JP 2002372998A JP 2002110038 A JP2002110038 A JP 2002110038A JP 2002110038 A JP2002110038 A JP 2002110038A JP 2002372998 A JP2002372998 A JP 2002372998A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力音声信号が過渡的な状態でも、高い量子
化精度を確保するとともに、誤りに対する耐性を高める
ことのできるLSPパラメータ符号化装置及び符号化方
法を提供すること。 【解決手段】 第1の量子化手段と第2の量子化手段の
間の量子化誤差の比較結果に基づき、第1および第2の
量子化手段のうちいずれか一方の量子化手段の出力符号
を選択する選択手段を有し、また第2の量子化手段に、
LSPパラメータをフレーム単位で独立にベクトル量子
化して量子化値を得る第3の量子化手段と、この第3の
量子化手段で得られた量子化値と参照フレームの量子化
値から求めた予測値と現フレームのLSPパラメータと
の差分値をベクトル量子化する第4の量子化手段とを備
えた。これにより、入力音声信号の状態に関わらず、高
い量子化精度を得ることができ、また伝送誤りに対する
耐性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声信号のスペク
トル情報の特徴パラメータであるLSPパラメータの符
号化復号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、4〜8kbqs程度のビットレー
トの音声符号化装置では、音声信号を分析することによ
ってスペクトル情報と音源情報とに分離して符号化する
方法が主流である。LSPパラメータは、スペクトル情
報を表す特徴パラメータであり、通常、フレームあたり
10次程度必要である。LSPパラメータを符号化する
最も基本的な方法としては、個々の値をスカラーとして
量子化する方法があるが、量子化効果が低いため、複数
のLSPパラメータをまとめて量子化するベクトル量子
化が良く用いられる。また、LSPパラメータは、隣接
するフレーム間に大きな相関があるため、フレーム間の
相関を利用することによって、量子化効率を上げること
ができる。
【0003】図6は従来のフレーム間の相関を利用する
LSPパラメータ量子化装置の構成を示すブロック図で
あり、600はLSPパラメータ算出手段、601は過
去の量子化値を蓄えておくバッファ、602は過去の量
子化値から現フレームの値を線形に予測する予測手段、
603は予測値と入力値との誤差を最小にする符号を符
号帳から選択する誤差最小化手段、604は符号帳、6
05は出力符号から量子化値を復号する復号化手段であ
る。また、606は入力音声信号、607は現フレーム
のLSPパラメータ、608は出力符号、609は現フ
レームの量子化値、610は過去の量子化値、611は
予測された現フレームのLSPパラメータである。
【0004】以上のように、構成された従来のLSPパ
ラメータ量子化装置における処理について説明する。L
SPパラメータ算出手段600は、入力音声信号606
から現フレームのLSPパラメータ607を算出する。
予測手段602はバッファ601に蓄えられた過去の量
子化値610から現フレームのLSPパラメータを線形
に予測する。誤差最小化手段603は、入力音声信号か
ら算出されたLSPパラメータ607と、過去の量子化
値から予測されたLSPパラメータ611の誤差を算出
し、誤差を最小にする符号を符号帳604から選択し、
その符号を出力する。復号手段605は、出力符号60
8から量子化値を復号し、復号された量子化値609
は、バッファ601に格納される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置では、入力音声信号が定常に近い状態では、高
い予測ゲインが得られ、精度の高い量子化が行なえるも
のの、入力音声信号が過渡的な状態では、予測ゲインが
低下し、量子化の精度も低下する。フレーム長が長くな
ると、隣接フレーム間で過渡的要素が大きくなり、フレ
ーム間相関が小さくなるため、同様に予測ゲインが低下
する。したがって、隣接フレーム間相関を利用して予測
を行なう量子化方法は、入力音声信号が隣接フレーム間
で定常とみなされやすく、フレーム長の短い音声符号化
方法には適するが、フレーム長が長い音声符号化方法に
適用するのは難しかった。
【0006】また、過去の量子化値から現在の値を予測
するため、伝送路で生じる符号誤りの影響が、誤りフレ
ームだけではなく以降のフレームに伝搬するため、誤り
に弱いという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
であり、入力音声信号が過渡的な状態でも、高い量子化
精度を確保するとともに、誤りに対する耐性を高めるこ
とのできるLSPパラメータ符号化装置及び符号化方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、音声信号のスペクトル情報の特徴パラメ
ータであるLSPパラメータを符号化する装置であっ
て、前記LSPパラメータをベクトル量子化する第1、
第2の量子化手段と、前記第1の量子化手段による量子
化誤差と前記第2の量子化手段による量子化誤差を比較
する誤差比較手段と、前記誤差比較手段の比較結果に基
づき、前記第1および第2の量子化手段のうちいずれか
一方の量子化手段の出力符号を選択する選択手段を有
し、前記第1の量子化手段は、前記LSPパラメータを
フレーム単位で独立にベクトル量子化し、前記第2の量
子化手段は、前記LSPパラメータをフレーム単位で独
立にベクトル量子化して量子化値を得る第3の量子化手
段と、この第3の量子化手段で得られた量子化値と参照
フレームの量子化値から求めた予測値と現フレームのL
SPパラメータとの差分値をベクトル量子化する第4の
量子化手段とを備えたものである。
【0009】また本発明は、音声信号のスペクトル情報
の特徴パラメータであるLSPパラメータを符号化する
装置であって、前記LSPパラメータをフレーム単位で
独立にベクトル量子化して量子化値を得る第1の量子化
手段と、この第1の量子化手段で得られた量子化値と参
照フレームの量子化値から求めた予測値と現フレームの
LSPパラメータとの差分値をベクトル量子化する第2
の量子化手段とを備えたものである。
【0010】また本発明は、音声信号のスペクトル情報
の特徴パラメータであるLSPパラメータを符号化する
方法であって、前記LSPパラメータをベクトル量子化
する第1、第2の量子化ステップと、前記第1の量子化
ステップによる量子化誤差と前記第2の量子化ステップ
による量子化誤差を比較する誤差比較ステップと、比較
結果に基づき、前記第1及び第2の量子化ステップのう
ちいずれか一方の量子化ステップの出力符号を選択する
選択ステップを有し、前記第1の量子化ステップは、現
フレームのLSPパラメータをフレーム単位で独立にベ
クトル量子化し、前記第2の量子化ステップは、前記現
フレームのLSPパラメータをフレーム単位で独立にベ
クトル量子化して量子化値を得る第3の量子化ステップ
と、この第3の量子化ステップで得られた量子化値と参
照フレームの量子化値から現フレームの予測値を求め、
この予測値と前記現フレームのLSPパラメータとの差
分値をベクトル量子化する第4の量子化ステップの各処
理動作によりLSPパラメータを符号化するようにした
ものである。
【0011】また本発明は、音声信号のスペクトル情報
の特徴パラメータであるLSPパラメータを符号化する
方法であって、現フレームのLSPパラメータをフレー
ム単位で独立にベクトル量子化して量子化値を得る第1
の量子化ステップと、この第1の量子化ステップで得ら
れた量子化値と参照フレームの量子化値から前記現フレ
ームの予測値を求め、この予測値と前記現フレームのL
SPパラメータとの差分値をベクトル量子化する第2の
量子化ステップの各処理動作によりLSPパラメータ符
号化するようにしたものである。
【0012】
【作用】したがって、本発明によれば、LSPパラメー
タを符号化する符号化装置に、第1の量子化手段による
量子化誤差と第2の量子化手段による量子化誤差の比較
結果に基づき、第1および第2の量子化手段のうちいず
れか一方の量子化手段の出力符号を選択する選択手段を
有するとともに、第2の量子化手段に、LSPパラメー
タをフレーム単位で独立にベクトル量子化して量子化値
を得る第3の量子化手段と、この第3の量子化手段で得
られた量子化値と参照フレームの量子化値から求めた予
測値と現フレームのLSPパラメータとの差分値をベク
トル量子化する第4の量子化手段とを備えていることに
より、入力音声信号の状態に関わらず、高い量子化精度
を得ることができ、また伝送誤りに対する耐性を高める
ことができる。
【0013】また本発明は、LSPパラメータをフレー
ム単位で独立にベクトル量子化して量子化値を得る第1
の量子化手段と、この第3の量子化手段で得られた量子
化値と参照フレームの量子化値から求めた予測値と現フ
レームのLSPパラメータとの差分値をベクトル量子化
する第2の量子化手段とを備えていることにより、伝送
誤りに対する耐性を高めることができる。
【0014】また本発明は、LSPパラメータを符号化
するに当たって、第1の量子化ステップによる量子化誤
差と第2の量子化ステップによる量子化誤差の比較結果
に基づき、第1および第2の量子化ステップのうちいず
れか一方の量子化ステップの出力符号を選択するととも
に、第2の量子化ステップにおいて、現フレームのLS
Pパラメータをフレーム単位で独立にベクトル量子化し
て量子化値を得る量子化ステップと、この量子化ステッ
プで得られた量子化値と参照フレームの量子化値から現
フレームの予測値を求め、この予測値と前記現フレーム
のLSPパラメータとの差分値をベクトル量子化する量
子化ステップの各処理動作によりLSPパラメータ符号
化することによって、入力音声信号の状態に関わらず、
高い量子化精度を得ることができ、また誤りによる影響
の伝搬を防ぎ、誤りに対する耐性を高めることができ
る。
【0015】また本発明は、量子化ステップにおいて、
現フレームのLSPパラメータをフレーム単位で独立に
ベクトル量子化して量子化値を得る第1の量子化ステッ
プと、この量子化ステップで得られた量子化値と参照フ
レームの量子化値から現フレームの予測値を求め、この
予測値と前記現フレームのLSPパラメータとの差分値
をベクトル量子化する第2の量子化ステップの各処理動
作によりLSPパラメータ符号化することによって、誤
りによる影響の伝搬を防ぎ、誤りに対する耐性を高める
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態を図を用いて説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態におけるLSPパラメータ符号化装置の構
成を示すブロック図であり、100はLSPパラメータ
算出手段、101はフレーム単位で独立に量子化を行な
う第1の量子化手段、102は隣接フレーム間の相関を
利用して量子化を行なう第2の量子化手段、103、1
04は復号化手段、105は誤差比較手段、106は量
子化手段を切り換えるスイッチである。また、107は
入力音声信号、108は算出したLSPパラメータ、1
09は第1の量子化手段101の出力符号、110は第
2の量子化手段102の出力符号、111は第1の量子
化手段101による量子化値、112は第2の量子化手
段102による量子化値、113はスイッチ106の切
り換えを制御する信号、114は出力符号である。
【0017】次に、上記実施の形態の動作について説明
する。LSPパラメータ算出手段100によって算出し
たLSPパラメータ108は、それぞれ第1の量子化手
段101と、第2の量子化手段102に入力される。第
1の量子化手段101は、フレーム単位で独立に量子化
を行ない、符号109を出力する。同様に、第2の量子
化手段102は、隣接フレーム間の相関を利用して量子
化を行ない、符号110を出力する。復号化手段103
は、符号109から第1の量子化手段101による量子
化値111を復号し、復号化手段104は、符号110
から第2の量子化手段102による量子化値112を復
号する。誤差比較手段105は、量子化値111および
112とLSPパラメータ108との誤差をそれぞれ算
出、比較し、スイッチ106を切り換えることによっ
て、誤差の小さい方の量子化手段を選択し、選択した量
子化手段の出力符号をこの符号化装置の出力符号114
として出力する。
【0018】このように、本実施の形態によれば、入力
音声信号の状態に関わらず安定した量子化精度が期待で
きる第1の量子化手段101と、入力音声信号が定常に
近い状態で高い量子化精度が期待できる第2の量子化手
段102の、2つの異なる量子化方法の量子化手段を切
り換えて使用することにより、入力音声信号の状態に関
わらず、高い安定した量子化精度を得ることができる。
【0019】また、第2の量子化手段102は、隣接フ
レーム間の相関を利用して量子化を行なうため、伝送誤
りにより影響が次フレーム以降に伝搬するが、第1の量
子化手段101は、フレーム単位で独立に量子化を行な
うため、誤りによる影響は伝搬しない。したがって、誤
りによる影響の伝搬は、第2の量子化手段が連続して選
択されている区間に限られ、第1の量子化手段が選択さ
れたフレーム以降には伝搬しない。第1の量子化手段と
第2の量子化手段とがそれぞれ選択される確率は、入力
音声信号の性質によって大きく変化するが、通常の会話
では1対1から1対2程度であり、どちらかの量子化手
段が長い区間にわたって連続して選択されることは少な
い。したがって、誤りによる影響の伝搬は短い区間に限
定され、誤りによる影響が伝搬し続ける従来例に対し
て、誤りに対する耐性が高い。
【0020】(実施の形態2)図2は本発明の第2の実
施の形態の構成を示すブロック図であり、図1の第2の
量子化手段102の詳細を示すものである。200はL
SPパラメータ算出手段であり、図1のLSPパラメー
タ算出手段100と同じものである。201は第1段目
の誤差最小化手段、202は第1の符号帳、203、2
07は復号化手段、204は過去の量子化値から現フレ
ームの値を線形に予測する予測手段、205は第2段目
の誤差最小化手段、206は第2の符号帳、208は過
去の量子化値を蓄えておくバッファである。また、21
0は入力音声信号、211は算出した現フレームのLS
Pパラメータ、212は第1段階の出力符号、213は
第1段階の量子化値、214は第2段階の出力符号、2
15は現フレームの量子化値、216は過去の量子化
値、217は予測された現フレームのLSPパラメータ
である。
【0021】次に上記実施の形態の動作について説明す
る。LSPパラメータ算出手段200は、入力音声信号
210から現フレームのLSPパラメータ211を算出
する。第1段階として、第1段目の誤差最小化手段20
1は、第1の符号帳202からLSPパラメータ211
との誤差が最小となる符号を選択し、出力符号212と
して出力する。第2段階として、予測手段204は、復
号化手段203によって復号された第1段階の量子化値
213と、バッファ208に蓄えられた過去の量子化値
216とから現フレームのLSPパラメータ217を線
形に予測する。第2段目の誤差最小化手段205は、予
測されたLSPパラメータ217と入力音声信号210
とから算出された現フレームのLSPパラメータ211
との誤差が最小となる符号を、第2の符号帳206から
選択し、出力符号214として出力する。復号化手段2
07は、出力符号214とから、現フレームの量子化値
215を復号し、バッファ208に格納する。
【0022】ここで、第2段階の処理を図3を用いて説
明する。図3において、300は前フレームのLSPパ
ラメータの量子化前の値、301は現フレームのLSP
パラメータの量子化前の値、302は前フレームの量子
化値、303は現フレームの第1段階の量子化値、30
4は現フレームの予測値、305は予測値と量子化前の
値との誤差、306は現フレームの量子化値である。
【0023】現フレームの予測値304は、前フレーム
の量子化値302と現フレームの第1段階の量子化値3
03を用いて、 pn =αqn-1 +(1−α)υn よって、誤差305は、 dn =cn −pn =cn −{αqn-1 +(1−α)υn } また、現フレームの量子化値306は、 qn =pn +d^n ={αqn-1 +(1−α)υn }+d^n と表される。ここで、αは予測係数、d^n は誤差30
5を近似する符号ベクトルである。第2段目の誤差最小
化手段205は、現フレームのLSPパラメータ301
と現フレームの量子化値306の誤差を最小にする予測
係数αと符号ベクトルd^n の組を第2の符号帳206
から選択し、符号を出力する。
【0024】なお、予測係数αを固定とすることによ
り、第2段目の誤差最小化の処理は、誤差305に対し
て誤差が最小となる符号ベクトルを選択するのみとな
り、演算量が削減される。
【0025】このように、本実施の形態によれば、現フ
レームの予測値を、過去のフレームの情報と現フレーム
の情報とから予測するため、復号化する際に、過去のフ
レームの情報に伝送誤りによる影響があっても、現フレ
ームの予測値に値する影響を低減することができ、伝送
誤りに値する耐性を高めることができる。
【0026】(参考例1)図4は本発明の第1の参考例
の構成を示すブロック図であり、上記第1および第2の
実施の形態の符号化装置に対応する復号化装置の構成を
示すものである。図4において、400は伝送誤り検出
手段、401はスイッチ制御手段、402は第1の量子
化手段による符号ベクトルを格納する符号帳、403は
第2の量子化手段の第1段階による符号ベクトルを格納
する符号帳、404は第2の量子化手段の第2段階によ
る符号ベクトルを格納する符号帳、405は予測手段、
406は復号化手段、407、408は復号化手段を切
り換えるスイッチ、409は出力する復号値を切り換え
るスイッチ、410は前フレームの量子化値を蓄えるバ
ッファである。また、411は伝送符号、412は第1
の量子化手段による量子化値、413は第2の量子化手
段の第1段階での量子化値、414は現フレームの予測
値、415は第2の量子化手段の第2段階での量子化
値、416は復号化装置の出力量子化値である。
【0027】次に上記第1の参考例の動作について説明
する。伝送符号が前記符号化装置における第1の量子化
手段による符号であれば、スイッチ407、408を連
動してa側に、第2の量子化手段による符号であれば、
スイッチ407、408をb側に切り換えることによっ
て、第1、第2のそれぞれの量子化手段に対応する復号
手段で量子化値を復号することができる。第2の量子化
手段による伝送を復号化する場合において、伝送符号に
誤りがないフレームでは、スイッチ制御手段401は、
スイッチ409のA、B、C、D、E、Fの6つの端子
のうちA−B間と、C−D間を接続する。この状態で
は、各復号手段からの復号値は正しく復号されて出力さ
れる。伝送誤り検出手段400が伝送誤りを検出したフ
レームでは、スイッチ制御手段401は、スイッチ40
9の端子のうち、D−E間を接続する。この状態では、
伝送符号411は無視され、バッファ410に蓄えられ
た前フレームの量子化値が出力される。伝送誤り検出手
段400が誤りを検出したフレームの次フレーム以降、
第2の量子化手段による符号が連続する限り、スイッチ
制御手段401は、スイッチ409の端子のうちAF間
を接続する。この状態では、第2の量子化手段による符
号のうち、第1段階の符号のみによって復号された量子
化値413が出力され、第2段階は無視される。伝送誤
り検出手段400が誤りを検出したフレームの次フレー
ム以降、最初に第1の量子化手段による符号が伝送され
たフレームで、スイッチ制御手段401は、スイッチ4
09の端子のうちA−B、C−D間を接続し、誤りを検
出する前の状態に戻る。
【0028】このように、第1の参考例によれば、誤り
が生じたフレームの次フレーム以降で、過去の誤りの影
響を伝搬する第2の量子化手段の第2段階をパスするこ
とにより、誤りによる影響が次フレーム以降に伝搬する
ことを防ぎ、誤りによる影響を最小限に抑えることがで
きる。
【0029】(参考例2)次に、上記各実施の形態1乃
至3を適用した符号化復号化装置を第2の参考例として
示す。図5は本発明の第2の参考例の構成を示すブロッ
ク図であり、上記第1および第2の実施の形態の符号化
装置と第1の参考例の復号化装置とを組み合わせたもの
である。図5の符号化側において、500は第1の量子
化手段、501は第2の量子化手段、502は量子化手
段500、501を切り換えるスイッチ、508は出力
符号であり、これら以外の詳細な構成は上記第1および
第2の実施の形態と同じである。復号化側において、5
03は伝送誤り検出手段、504は誤り頻度判定手段、
505は第1の復号化手段、506は第2の復号化手
段、507は復号化手段505、506を切り換えるス
イッチ、509は復号化側の入力符号であり、これら以
外の詳細な構成は上記第1の参考例の構成と同じであ
る。
【0030】次に、上記第2の参考例の動作について説
明する。復号化側の誤り検出手段503は、伝送されて
きた入力符号509の伝送誤りを検出する。誤り頻度判
定手段504は、検出された伝送誤りの頻度を定められ
たしきい値と比較し、誤り頻度がしきい値未満であれ
ば、第1の量子化手段500と第2の量子化手段501
のうち、量子化誤差が小さい方の量子化手段をスイッチ
502により選択し、誤り頻度がしきい値以上であれ
ば、スイッチ502を第1の量子化手段500側に固定
する。復号化側の動作は、上記第1の参考例と同じであ
る。
【0031】伝送誤りの頻度が高くなると、復号化にお
いて第2の量子化手段501の第2段階がパスされる割
合が増加し、復号した量子化値の精度が低下する。した
がって、第2の参考例のように、誤りの頻度を監視し、
頻度が高い場合には、相手の符号化側のスイッチを第1
の量子化手段500に固定することにより、復号化側で
復号した量子化値の精度の低下を少なくすることができ
る。また、双方向の伝送路では、復号化側が受信した入
力符号509の誤り頻度から、符号化側が送信する出力
符号508の相手側受信時の誤り頻度が推定できるの
で、第2の参考例のように、復号化側での誤り頻度によ
る自分の符号化側の量子化手段を切り換えスイッチ50
2の制御を双方で行なえば、付加情報を付け加えること
なく、伝送誤りに対する耐性を高めることができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明は、LSPパラメ
ータを符号化するに当たって、第1の量子化手段による
量子化誤差と第2の量子化手段による量子化誤差の比較
結果に基づき、第1および第2の量子化手段のうちいず
れか一方の量子化手段の出力符号を選択する選択手段を
有するとともに、第2の量子化手段に、LSPパラメー
タをフレーム単位で独立にベクトル量子化して量子化値
を得る第3の量子化手段と、この第3の量子化手段で得
られた量子化値と参照フレームの量子化値から求めた予
測値と現フレームのLSPパラメータとの差分値をベク
トル量子化する第4の量子化手段とを備えていることに
より、入力音声信号の状態に関わらず、高い量子化精度
を得ることができ、また伝送誤りに対する耐性を高める
ことができる。
【0033】また本発明は、音声信号のスペクトル情報
の特徴パラメータであるLSPパラメータを符号化する
装置であって、前記LSPパラメータをフレーム単位で
独立にベクトル量子化して量子化値を得る第1の量子化
手段と、この第1の量子化手段で得られた量子化値と参
照フレームの量子化値から求めた予測値と現フレームの
LSPパラメータとの差分値をベクトル量子化する第2
の量子化手段とを備えていることにより、伝送誤りに対
する耐性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるLSPパラ
メータ符号化装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施の形態の構成として、図1
中の第2の量子化手段の詳細を示すブロック図
【図3】本発明の第2の実施の形態の第2の量子化手段
における第2段階の処理を示す模式図
【図4】本発明の第1の参考例として、第1および第2
の実施の形態の符号化装置に対応する復号化装置の構成
を示すブロック図
【図5】本発明の第2の参考例として、第1および第2
の実施の形態の符号化装置と第1の参考例の復号化装置
とを組み合わせた符号復号化装置の構成を示すブロック
【図6】従来例のフレーム間の相関を利用するLSPパ
ラメータ量子化装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
100 LSPパラメータ 101 フレーム単位で独立に量子化を行なう第1の量
子化手段 102 隣接フレーム間の相関を利用して量子化を行な
う第2の量子化手段 103、104 復号化手段 105 誤差比較手段 106 量子化手段を切り換えるスイッチ 107 入力音声信号 108 算出したLSPパラメータ 109 第1の量子化手段101の出力符号 110 第2の量子化手段102の出力符号 111 第1の量子化手段101による量子化値 112 第2の量子化手段102による量子化値 113 スイッチ106の切り換えを制御する信号 114 出力符号 200 LSPパラメータ算出手段 201 第1段目の誤差最小化手段 202 第1の符号帳 203、207 復号化手段 204 過去の量子化値から現フレームの値を線形に予
測する予測手段 205 第2段目の誤差最小化手段 206 第2の符号帳 208 過去の量子化値を蓄えておくバッファ 210 入力音声信号 211 現フレームのLSPパラメータ 212 第1段階の出力符号 213 第1段階の量子化値 214 第2段階の出力符号 215 現フレームの量子化値 216 過去の量子化値 217 予測された現フレームのLSPパラメータ 300 前フレームのLSPパラメータの量子化前の値 301 現フレームのLSPパラメータの量子化前の値 302 前フレームの量子化値 303 現フレームの第1段階の量子化値 304 現フレームの予測値 305 予測値と量子化前の値との誤差 306 現フレームの量子化値 400 伝送誤り検出手段 401 スイッチ制御手段 402 第1の量子化手段による符号ベクトルを格納す
る符号帳 403 第2の量子化手段の第1段階による符号ベクト
ルを格納する符号帳 404 第2の量子化手段の第2段階による符号ベクト
ルを格納する符号帳 405 予測手段 406 復号化手段 407、408 復号化手段を切り換えるスイッチ 409 出力する復号値を切り換えるスイッチ 410 前フレームの量子化値を蓄えるバッファ 412 第1の量子化手段による量子化値 413 第2の量子化手段の第1段階による量子化値 414 現フレームの予測値 415 第2の量子化手段の第2段階による量子化値 416 復号化手段の出力量子化値 500 第1の量子化手段 501 第2の量子化手段 502 量子化手段を切り換えるスイッチ 503 誤り検出手段 504 誤り頻度判定手段 505 第1の復号化手段 506 第2の復号化手段 507 スイッチ 508 符号化側の出力符号 509 復号化側の入力符号 600 LSPパラメータ 601 過去の量子化値を蓄えておくバッファ 602 過去の量子化値から現フレームの値を線形に予
測する予測手段 603 予測値と入力値との誤差を最小にする符号を符
号帳から選択する誤差最小化手段 604 符号帳 605 出力符号から量子化値を復号する復号化手段 606 入力音声信号 607 現フレームのLSPパラメータ 608 出力符号 609 現フレームの量子化値 610 過去の量子化値 611 予測された現フレームのLSPパラメータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号のスペクトル情報の特徴パラメ
    ータであるLSPパラメータを符号化する装置であっ
    て、前記LSPパラメータをベクトル量子化する第1、
    第2の量子化手段と、前記第1の量子化手段による量子
    化誤差と前記第2の量子化手段による量子化誤差を比較
    する誤差比較手段と、前記誤差比較手段の比較結果に基
    づき、前記第1および第2の量子化手段のうちいずれか
    一方の量子化手段の出力符号を選択する選択手段を有
    し、前記第1の量子化手段は、前記LSPパラメータを
    フレーム単位で独立にベクトル量子化し、前記第2の量
    子化手段は、前記LSPパラメータをフレーム単位で独
    立にベクトル量子化して量子化値を得る第3の量子化手
    段と、この第3の量子化手段で得られた量子化値と参照
    フレームの量子化値から求めた予測値と現フレームのL
    SPパラメータとの差分値をベクトル量子化する第4の
    量子化手段と、を備えたLSPパラメータ符号化装置。
  2. 【請求項2】 音声信号のスペクトル情報の特徴パラメ
    ータであるLSPパラメータを符号化する装置であっ
    て、前記LSPパラメータをフレーム単位で独立にベク
    トル量子化して量子化値を得る第1の量子化手段と、こ
    の第1の量子化手段で得られた量子化値と参照フレーム
    の量子化値から求めた予測値と現フレームのLSPパラ
    メータとの差分値をベクトル量子化する第2の量子化手
    段と、を備えたLSPパラメータ符号化装置。
  3. 【請求項3】 音声信号のスペクトル情報の特徴パラメ
    ータであるLSPパラメータを符号化する方法であっ
    て、前記LSPパラメータをベクトル量子化する第1、
    第2の量子化ステップと、前記第1の量子化ステップに
    よる量子化誤差と前記第2の量子化ステップによる量子
    化誤差を比較する誤差比較ステップと、比較結果に基づ
    き、前記第1及び第2の量子化ステップのうちいずれか
    一方の量子化ステップの出力符号を選択する選択ステッ
    プを有し、前記第1の量子化ステップは、現フレームの
    LSPパラメータをフレーム単位で独立にベクトル量子
    化し、前記第2の量子化ステップは、前記現フレームの
    LSPパラメータをフレーム単位で独立にベクトル量子
    化して量子化値を得る第3の量子化ステップと、この第
    3の量子化ステップで得られた量子化値と参照フレーム
    の量子化値から現フレームの予測値を求め、この予測値
    と前記現フレームのLSPパラメータとの差分値をベク
    トル量子化する第4の量子化ステップと、を有するLS
    Pパラメータ符号化方法。
  4. 【請求項4】 音声信号のスペクトル情報の特徴パラメ
    ータであるLSPパラメータを符号化する方法であっ
    て、現フレームのLSPパラメータをフレーム単位で独
    立にベクトル量子化して量子化値を得る第1の量子化ス
    テップと、この第1の量子化ステップで得られた量子化
    値と参照フレームの量子化値から前記現フレームの予測
    値を求め、この予測値と前記現フレームのLSPパラメ
    ータとの差分値をベクトル量子化する第2の量子化ステ
    ップと、を有するLSPパラメータ符号化方法。
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