JP2002365730A - ハイコントラストスクリーン - Google Patents
ハイコントラストスクリーンInfo
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- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
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- Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
- Photovoltaic Devices (AREA)
- Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
- Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
- Light Receiving Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プロジェクタ等によって映像を投影するため
のスクリーンであって、映像の黒色部分と他の部分との
明るさの差が大きく、コントラストの強い明確な映像を
得ることができるハイコントラストスクリーンを提供す
る。 【解決手段】 基板２上に、スイッチングのオン・オフ
により表面が低反射率状態または高反射率状態に変化す
る微細素子４を多数配列する。そして、投影された映像
の黒色部分に存在する微細素子の表面が低反射率状態
（反射率０〜５％）になり、投影された映像の黒色以外
の部分に存在する微細素子の表面が高反射率状態（反射
率３０〜５０％）になるようにする。
のスクリーンであって、映像の黒色部分と他の部分との
明るさの差が大きく、コントラストの強い明確な映像を
得ることができるハイコントラストスクリーンを提供す
る。 【解決手段】 基板２上に、スイッチングのオン・オフ
により表面が低反射率状態または高反射率状態に変化す
る微細素子４を多数配列する。そして、投影された映像
の黒色部分に存在する微細素子の表面が低反射率状態
（反射率０〜５％）になり、投影された映像の黒色以外
の部分に存在する微細素子の表面が高反射率状態（反射
率３０〜５０％）になるようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロジェクタ等に
よって映像を投影するためのスクリーンに関し、さらに
詳述すると、コントラストの強い明確な映像を得ること
ができるハイコントラストスクリーンに関する。
よって映像を投影するためのスクリーンに関し、さらに
詳述すると、コントラストの強い明確な映像を得ること
ができるハイコントラストスクリーンに関する。
【０００２】
【従来の技術】プロジェクタ等によってスクリーンに映
像を投影する場合、スクリーン上における映像の黒色部
分の黒さは周囲の暗さに依存する。すなわち、周囲を暗
くすればするほど黒色部分は暗くなって黒さが濃くな
り、周囲を明るくすればするほど黒色部分は明るくなっ
て黒さが薄くなる。
像を投影する場合、スクリーン上における映像の黒色部
分の黒さは周囲の暗さに依存する。すなわち、周囲を暗
くすればするほど黒色部分は暗くなって黒さが濃くな
り、周囲を明るくすればするほど黒色部分は明るくなっ
て黒さが薄くなる。
【０００３】したがって、会議室等の明るい部屋の中
や、日中の明るい屋外などでプロジェクタ等によってス
クリーンに映像を投影した場合、映像の黒色部分と他の
部分との明るさの差が小さくなり、コントラストの強い
明確な映像を得ることができない。
や、日中の明るい屋外などでプロジェクタ等によってス
クリーンに映像を投影した場合、映像の黒色部分と他の
部分との明るさの差が小さくなり、コントラストの強い
明確な映像を得ることができない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した事
情に鑑みてなされたもので、映像の黒色部分と他の部分
との明るさの差が大きく、コントラストの強い明確な映
像を得ることができるハイコントラストスクリーンを提
供することを目的とする。
情に鑑みてなされたもので、映像の黒色部分と他の部分
との明るさの差が大きく、コントラストの強い明確な映
像を得ることができるハイコントラストスクリーンを提
供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、基板上に多数の微細素子が配列され、各微
細素子は、それぞれスイッチングのオン・オフにより表
面が低反射率状態または高反射率状態に変化することを
特徴とするハイコントラストスクリーンを提供する。
成するため、基板上に多数の微細素子が配列され、各微
細素子は、それぞれスイッチングのオン・オフにより表
面が低反射率状態または高反射率状態に変化することを
特徴とするハイコントラストスクリーンを提供する。
【０００６】本発明のハイコントラストスクリーンは、
投影された映像の黒色部分に存在する微細素子の表面を
スイッチングのオン・オフにより低反射率状態にする
と、その素子の表面は殆どあるいは全く光を反射しなく
なって黒くなる。したがって、本発明のハイコントラス
トスクリーンは、周囲の暗さに依存することなく、スク
リーン自体の機能によって映像の黒色部分の黒さを濃く
して、映像の黒色部分と他の部分との明るさの差を大き
くすることができ、そのため周囲が明るい場合でもコン
トラストの強い明確な映像を得ることができる。
投影された映像の黒色部分に存在する微細素子の表面を
スイッチングのオン・オフにより低反射率状態にする
と、その素子の表面は殆どあるいは全く光を反射しなく
なって黒くなる。したがって、本発明のハイコントラス
トスクリーンは、周囲の暗さに依存することなく、スク
リーン自体の機能によって映像の黒色部分の黒さを濃く
して、映像の黒色部分と他の部分との明るさの差を大き
くすることができ、そのため周囲が明るい場合でもコン
トラストの強い明確な映像を得ることができる。
【０００７】以下、本発明につきさらに詳しく説明す
る。本発明のハイコントラストスクリーンにおいて、各
微細素子の表面の低反射率状態および高反射率状態にお
ける反射率は適宜設定できるが、コントラストの強い明
確な映像を確実に得る点で、低反射率状態では０〜５
％、高反射率状態では３０〜５０％であることが好まし
い。各微細素子の表面の低反射率状態での反射率が５％
を超えると黒色部分が充分に黒くならないことがあり、
高反射率状態での反射率が３０％未満であると色彩がは
っきりした映像を得られないことがあり、高反射率状態
での反射率が５０％を超えると黒色以外の部分が明るく
なりすぎることがある。なお、各微細素子の表面の反射
率は下記式により算出することができる。
る。本発明のハイコントラストスクリーンにおいて、各
微細素子の表面の低反射率状態および高反射率状態にお
ける反射率は適宜設定できるが、コントラストの強い明
確な映像を確実に得る点で、低反射率状態では０〜５
％、高反射率状態では３０〜５０％であることが好まし
い。各微細素子の表面の低反射率状態での反射率が５％
を超えると黒色部分が充分に黒くならないことがあり、
高反射率状態での反射率が３０％未満であると色彩がは
っきりした映像を得られないことがあり、高反射率状態
での反射率が５０％を超えると黒色以外の部分が明るく
なりすぎることがある。なお、各微細素子の表面の反射
率は下記式により算出することができる。
【０００８】
【数１】反射率Ｒ＝（ｎ0−ｎ1）／（ｎ0＋ｎ1） ｎ0＝領域０での屈折率 ｎ1＝領域１での屈折率
【０００９】本発明において、基板上に配列する微細素
子としては、スイッチングのオン・オフにより表面を低
反射率状態または高反射率状態に変化させることができ
る素子であればいずれのものでも使用することができ
る。このような素子として、具体的には、マイクロブリ
ッジ構造体（後述）、エレクトロクロミック構造体（後
述）、内部に砂鉄が入れられたセルの表面をＩＴＯ透明
電極が覆っている構造体（後述）、ＯＬＶ（Optical Li
ght Valve）等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。
子としては、スイッチングのオン・オフにより表面を低
反射率状態または高反射率状態に変化させることができ
る素子であればいずれのものでも使用することができ
る。このような素子として、具体的には、マイクロブリ
ッジ構造体（後述）、エレクトロクロミック構造体（後
述）、内部に砂鉄が入れられたセルの表面をＩＴＯ透明
電極が覆っている構造体（後述）、ＯＬＶ（Optical Li
ght Valve）等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。
【００１０】また、本発明において、各微細素子は蒸
着、スパッタ、ＣＶＤ等の真空ドライプロセスによって
基板上に形成することができるが、各微細素子の形成方
法はこれに限定されるものではない。
着、スパッタ、ＣＶＤ等の真空ドライプロセスによって
基板上に形成することができるが、各微細素子の形成方
法はこれに限定されるものではない。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明のハイコントラストスクリ
ーンは、投影された映像の黒色部分に存在する微細素子
の表面が低反射率状態になり、投影された映像の黒色以
外の部分に存在する微細素子の表面が高反射率状態にな
るように形成すればよい。このようなハイコントラスト
スクリーンを実現する構成としては、例えば下記
（Ａ）、（Ｂ）に示す構成が挙げられる。
ーンは、投影された映像の黒色部分に存在する微細素子
の表面が低反射率状態になり、投影された映像の黒色以
外の部分に存在する微細素子の表面が高反射率状態にな
るように形成すればよい。このようなハイコントラスト
スクリーンを実現する構成としては、例えば下記
（Ａ）、（Ｂ）に示す構成が挙げられる。
【００１２】（Ａ）各微細素子は、映像出力機から出力
される信号に基づいてスイッチングのオン・オフが行わ
れるものであり、投影された映像の黒色部分に存在する
微細素子の表面が前記信号に基づくスイッチングのオン
・オフにより低反射率状態になる構成（アクティブタイ
プ）。
される信号に基づいてスイッチングのオン・オフが行わ
れるものであり、投影された映像の黒色部分に存在する
微細素子の表面が前記信号に基づくスイッチングのオン
・オフにより低反射率状態になる構成（アクティブタイ
プ）。
【００１３】アクティブタイプの本発明ハイコントラス
トスクリーンは、例えば、プロジェクタ等の映像出力機
から出力される映像（静止画や動画など）の黒色部分の
みの情報を映像出力機からスクリーンに電気的な信号と
して送り、投影された映像の黒色部分に存在する微細素
子の表面を低反射率状態とすることにより、スクリーン
に投影される黒色部分の色を黒に転色させるものであ
る。すなわち、上記スクリーンでは、映像出力機とスク
リーンとは接続されており、映像の黒色部分だけがスク
リーンに電気的な情報として送られる。そして、スクリ
ーンに送られてきた黒色部分の電気的な情報により、ス
クリーンに投影される映像の黒色部分のみがさらに黒く
なる。
トスクリーンは、例えば、プロジェクタ等の映像出力機
から出力される映像（静止画や動画など）の黒色部分の
みの情報を映像出力機からスクリーンに電気的な信号と
して送り、投影された映像の黒色部分に存在する微細素
子の表面を低反射率状態とすることにより、スクリーン
に投影される黒色部分の色を黒に転色させるものであ
る。すなわち、上記スクリーンでは、映像出力機とスク
リーンとは接続されており、映像の黒色部分だけがスク
リーンに電気的な情報として送られる。そして、スクリ
ーンに送られてきた黒色部分の電気的な情報により、ス
クリーンに投影される映像の黒色部分のみがさらに黒く
なる。
【００１４】（Ｂ）各微細素子は、投影された映像の黒
色部分を感知したときにスイッチングのオン・オフを自
動的に行う機能を有しており、投影された映像の黒色部
分に存在する微細素子の表面が前記自動的なスイッチン
グのオン・オフにより低反射率状態になる構成（パッシ
ブタイプ）。
色部分を感知したときにスイッチングのオン・オフを自
動的に行う機能を有しており、投影された映像の黒色部
分に存在する微細素子の表面が前記自動的なスイッチン
グのオン・オフにより低反射率状態になる構成（パッシ
ブタイプ）。
【００１５】パッシブタイプの本発明ハイコントラスト
スクリーンは、例えば、プロジェクタ等の映像出力機か
ら電気的な信号を受け取らずに、スクリーンに投影され
た映像の光量を微細素子自体が感知してスイッチングの
オン・オフを自動的に行い、投影された映像の黒色部分
に存在する微細素子の表面を低反射率状態とすることに
より、スクリーンに投影される黒色部分の色を黒に転色
させるものである。光量を感知する部材としては、太陽
電池、フォトディテクタなどが挙げられる。したがっ
て、上記スクリーンでは、映像出力機からスクリーンに
電気的な信号を送る必要がなく、スクリーン上に投影さ
れる光にそれぞれの微細素子が反応して、スクリーンに
投影される映像の黒色部分のみがさらに黒くなる。
スクリーンは、例えば、プロジェクタ等の映像出力機か
ら電気的な信号を受け取らずに、スクリーンに投影され
た映像の光量を微細素子自体が感知してスイッチングの
オン・オフを自動的に行い、投影された映像の黒色部分
に存在する微細素子の表面を低反射率状態とすることに
より、スクリーンに投影される黒色部分の色を黒に転色
させるものである。光量を感知する部材としては、太陽
電池、フォトディテクタなどが挙げられる。したがっ
て、上記スクリーンでは、映像出力機からスクリーンに
電気的な信号を送る必要がなく、スクリーン上に投影さ
れる光にそれぞれの微細素子が反応して、スクリーンに
投影される映像の黒色部分のみがさらに黒くなる。
【００１６】図１は本発明に係るハイコントラストスク
リーンの第１実施形態を示す概念図である。本例のスク
リーンは、フィルム等のフレキシブルな基板２上に微細
素子として多数のマイクロブリッジ構造体４が２次元ア
レイ状に配列されたものである。上記マイクロブリッジ
構造体４は、上部電極６と下部電極８との間に電圧を加
えると、ブリッジ１０がたわんで下方の基板に接触す
る。したがって、ブリッジ１０が下方の基板に接触した
時にマイクロブリッジ構造体４の表面の反射率が最も低
くなるように各膜（６：ＩＴＯ、１２：ＳｉＮｘなど）
の膜厚を設定しておけば、両電極間に電圧を加え（スイ
ッチングはオンの状態）、ブリッジ１０がたわんで下方
の基板に接触したときに、マイクロブリッジ構造体４の
表面は低反射率状態（反射率０〜５％）になる。また、
両電極間に電圧を加えないときには（スイッチングはオ
フの状態）、ブリッジ１０はたわまず、マイクロブリッ
ジ構造体４の表面は高反射率状態（反射率３０〜５０
％）になる。
リーンの第１実施形態を示す概念図である。本例のスク
リーンは、フィルム等のフレキシブルな基板２上に微細
素子として多数のマイクロブリッジ構造体４が２次元ア
レイ状に配列されたものである。上記マイクロブリッジ
構造体４は、上部電極６と下部電極８との間に電圧を加
えると、ブリッジ１０がたわんで下方の基板に接触す
る。したがって、ブリッジ１０が下方の基板に接触した
時にマイクロブリッジ構造体４の表面の反射率が最も低
くなるように各膜（６：ＩＴＯ、１２：ＳｉＮｘなど）
の膜厚を設定しておけば、両電極間に電圧を加え（スイ
ッチングはオンの状態）、ブリッジ１０がたわんで下方
の基板に接触したときに、マイクロブリッジ構造体４の
表面は低反射率状態（反射率０〜５％）になる。また、
両電極間に電圧を加えないときには（スイッチングはオ
フの状態）、ブリッジ１０はたわまず、マイクロブリッ
ジ構造体４の表面は高反射率状態（反射率３０〜５０
％）になる。
【００１７】第１実施形態のスクリーンは、プロジェク
タ等の映像出力機から出力される映像の黒色部分のみの
情報を映像出力機からスクリーンに電気的な信号として
送るとともに、投影された映像の黒色部分に存在するマ
イクロブリッジ構造体の表面を上記信号に基づくスイッ
チングのオンにより低反射率状態とするような回路を用
いることにより、スクリーンに投影される黒色部分の色
をスクリーン上で選択的に黒くすることができる。
タ等の映像出力機から出力される映像の黒色部分のみの
情報を映像出力機からスクリーンに電気的な信号として
送るとともに、投影された映像の黒色部分に存在するマ
イクロブリッジ構造体の表面を上記信号に基づくスイッ
チングのオンにより低反射率状態とするような回路を用
いることにより、スクリーンに投影される黒色部分の色
をスクリーン上で選択的に黒くすることができる。
【００１８】また、各マイクロブリッジ構造体４の表面
の一部に太陽電池またはフォトディテクタ（ＰＤ）１４
を組み込めば、プロジェクタ等の映像出力機から電気的
な信号を受け取らずに、スクリーンに投影された映像の
光量を太陽電池またはフォトディテクタによりマイクロ
ブリッジ構造体自体が感知してスイッチングのオン・オ
フを自動的に行い、投影された映像の黒色部分に存在す
るマイクロブリッジ構造体の表面を低反射率状態とする
ことにより、スクリーンに投影される黒色部分の色をス
クリーン上で選択的に黒くすることができる。すなわ
ち、映像出力機からの光が当たる部分（黒色以外の部
分）に存在するマイクロブリッジ構造体は、太陽電池ま
たはフォトディテクタが反応してスイッチングをオフの
状態にするため、ブリッジはたわまずマイクロブリッジ
構造体の表面は高反射率状態になる。また、映像出力機
からの光が当たらない部分（黒色部分）に存在するマイ
クロブリッジ構造体は、太陽電池またはフォトディテク
タが反応してスイッチングをオンの状態にするため、ブ
リッジはたわんでマイクロブリッジ構造体の表面は低反
射率状態になる。
の一部に太陽電池またはフォトディテクタ（ＰＤ）１４
を組み込めば、プロジェクタ等の映像出力機から電気的
な信号を受け取らずに、スクリーンに投影された映像の
光量を太陽電池またはフォトディテクタによりマイクロ
ブリッジ構造体自体が感知してスイッチングのオン・オ
フを自動的に行い、投影された映像の黒色部分に存在す
るマイクロブリッジ構造体の表面を低反射率状態とする
ことにより、スクリーンに投影される黒色部分の色をス
クリーン上で選択的に黒くすることができる。すなわ
ち、映像出力機からの光が当たる部分（黒色以外の部
分）に存在するマイクロブリッジ構造体は、太陽電池ま
たはフォトディテクタが反応してスイッチングをオフの
状態にするため、ブリッジはたわまずマイクロブリッジ
構造体の表面は高反射率状態になる。また、映像出力機
からの光が当たらない部分（黒色部分）に存在するマイ
クロブリッジ構造体は、太陽電池またはフォトディテク
タが反応してスイッチングをオンの状態にするため、ブ
リッジはたわんでマイクロブリッジ構造体の表面は低反
射率状態になる。
【００１９】図２は本発明に係るハイコントラストスク
リーンの第２実施形態を示す概念図である。本例のスク
リーンは、フィルム等のフレキシブルな基板２２上に微
細素子として多数のエレクトロクロミック構造体２４が
２次元アレイ状に配列されたものである。上記エレクト
ロクロミック構造体２４は、上部電極２６と下部電極２
８との間に電圧を加えた時にエレクトロクロミック構造
体４の表面の反射率が最も低くなるように各膜（２６：
ＩＴＯ、３０：ＷＯ3、３２：ＮｉＯなど）の膜厚を設
定しておけば、両電極間に電圧を加えたときに（スイッ
チングはオンの状態）、エレクトロクロミック構造体２
４の表面は低反射率状態（反射率０〜５％）になる。ま
た、両電極間に電圧を加えないときには（スイッチング
はオフの状態）、エレクトロクロミック構造体２４の表
面は高反射率状態（反射率３０〜５０％）になる。
リーンの第２実施形態を示す概念図である。本例のスク
リーンは、フィルム等のフレキシブルな基板２２上に微
細素子として多数のエレクトロクロミック構造体２４が
２次元アレイ状に配列されたものである。上記エレクト
ロクロミック構造体２４は、上部電極２６と下部電極２
８との間に電圧を加えた時にエレクトロクロミック構造
体４の表面の反射率が最も低くなるように各膜（２６：
ＩＴＯ、３０：ＷＯ3、３２：ＮｉＯなど）の膜厚を設
定しておけば、両電極間に電圧を加えたときに（スイッ
チングはオンの状態）、エレクトロクロミック構造体２
４の表面は低反射率状態（反射率０〜５％）になる。ま
た、両電極間に電圧を加えないときには（スイッチング
はオフの状態）、エレクトロクロミック構造体２４の表
面は高反射率状態（反射率３０〜５０％）になる。
【００２０】第２実施形態のスクリーンは、プロジェク
タ等の映像出力機から出力される映像の黒色部分のみの
情報を映像出力機からスクリーンに電気的な信号として
送るとともに、投影された映像の黒色部分に存在するエ
レクトロクロミック構造体の表面を上記信号に基づくス
イッチングのオンにより低反射率状態とするような回路
を用いることにより、スクリーンに投影される黒色部分
の色をスクリーン上で選択的に黒くすることができる。
タ等の映像出力機から出力される映像の黒色部分のみの
情報を映像出力機からスクリーンに電気的な信号として
送るとともに、投影された映像の黒色部分に存在するエ
レクトロクロミック構造体の表面を上記信号に基づくス
イッチングのオンにより低反射率状態とするような回路
を用いることにより、スクリーンに投影される黒色部分
の色をスクリーン上で選択的に黒くすることができる。
【００２１】また、各エレクトロクロミック構造体２４
の表面の一部に太陽電池またはフォトディテクタ（Ｐ
Ｄ）３８を組み込めば、プロジェクタ等の映像出力機か
ら電気的な信号を受け取らずに、スクリーンに投影され
た映像の光量を太陽電池またはフォトディテクタにより
エレクトロクロミック構造体自体が感知してスイッチン
グのオン・オフを自動的に行い、投影された映像の黒色
部分に存在するエレクトロクロミック構造体の表面を低
反射率状態とすることにより、スクリーンに投影される
黒色部分の色をスクリーン上で選択的に黒くすることが
できる。すなわち、映像出力機からの光が当たる部分
（黒色以外の部分）に存在するエレクトロクロミック構
造体は、太陽電池またはフォトディテクタが反応してス
イッチングをオフの状態にするため、エレクトロクロミ
ック構造体の表面は高反射率状態になる。また、映像出
力機からの光が当たらない部分（黒色部分）に存在する
エレクトロクロミック構造体は、太陽電池またはフォト
ディテクタが反応してスイッチングをオンの状態にする
ため、エレクトロクロミック構造体の表面は低反射率状
態になる。
の表面の一部に太陽電池またはフォトディテクタ（Ｐ
Ｄ）３８を組み込めば、プロジェクタ等の映像出力機か
ら電気的な信号を受け取らずに、スクリーンに投影され
た映像の光量を太陽電池またはフォトディテクタにより
エレクトロクロミック構造体自体が感知してスイッチン
グのオン・オフを自動的に行い、投影された映像の黒色
部分に存在するエレクトロクロミック構造体の表面を低
反射率状態とすることにより、スクリーンに投影される
黒色部分の色をスクリーン上で選択的に黒くすることが
できる。すなわち、映像出力機からの光が当たる部分
（黒色以外の部分）に存在するエレクトロクロミック構
造体は、太陽電池またはフォトディテクタが反応してス
イッチングをオフの状態にするため、エレクトロクロミ
ック構造体の表面は高反射率状態になる。また、映像出
力機からの光が当たらない部分（黒色部分）に存在する
エレクトロクロミック構造体は、太陽電池またはフォト
ディテクタが反応してスイッチングをオンの状態にする
ため、エレクトロクロミック構造体の表面は低反射率状
態になる。
【００２２】図３は本発明に係るハイコントラストスク
リーンの第３実施形態を示す概念図である。本例のスク
リーンは、フィルム等のフレキシブルな基板４２上に微
細素子として多数の砂鉄を用いた構造体４４が２次元ア
レイ状に配列されたものである。上記砂鉄を用いた構造
体４４は、内部に砂鉄４６が入れられたセル４８の表面
をＩＴＯ透明電極５０が覆っているもので、スイッチン
グをオンにしたときには砂鉄４６がＩＴＯ透明電極５０
の裏面に付着し、構造体４４の表面は低反射率状態（反
射率０〜５％）になる。また、スイッチングをオフにし
たときには砂鉄４６はＩＴＯ透明電極５０の裏面に付着
せず、また付着していた砂鉄４６は重力によりセル４８
の底部に落下するため、構造体４４の表面は高反射率状
態（反射率３０〜５０％）になる。
リーンの第３実施形態を示す概念図である。本例のスク
リーンは、フィルム等のフレキシブルな基板４２上に微
細素子として多数の砂鉄を用いた構造体４４が２次元ア
レイ状に配列されたものである。上記砂鉄を用いた構造
体４４は、内部に砂鉄４６が入れられたセル４８の表面
をＩＴＯ透明電極５０が覆っているもので、スイッチン
グをオンにしたときには砂鉄４６がＩＴＯ透明電極５０
の裏面に付着し、構造体４４の表面は低反射率状態（反
射率０〜５％）になる。また、スイッチングをオフにし
たときには砂鉄４６はＩＴＯ透明電極５０の裏面に付着
せず、また付着していた砂鉄４６は重力によりセル４８
の底部に落下するため、構造体４４の表面は高反射率状
態（反射率３０〜５０％）になる。
【００２３】第３実施形態のスクリーンは、プロジェク
タ等の映像出力機から出力される映像の黒色部分のみの
情報を映像出力機からスクリーンに電気的な信号として
送るとともに、投影された映像の黒色部分に存在する砂
鉄を用いた構造体の表面を上記信号に基づくスイッチン
グのオンにより低反射率状態とするような回路を用いる
ことにより、スクリーンに投影される黒色部分の色をス
クリーン上で選択的に黒くすることができる。
タ等の映像出力機から出力される映像の黒色部分のみの
情報を映像出力機からスクリーンに電気的な信号として
送るとともに、投影された映像の黒色部分に存在する砂
鉄を用いた構造体の表面を上記信号に基づくスイッチン
グのオンにより低反射率状態とするような回路を用いる
ことにより、スクリーンに投影される黒色部分の色をス
クリーン上で選択的に黒くすることができる。
【００２４】また、各砂鉄を用いた構造体４４の表面の
一部に太陽電池またはフォトディテクタ（ＰＤ）５２を
組み込めば、プロジェクタ等の映像出力機から電気的な
信号を受け取らずに、スクリーンに投影された映像の光
量を太陽電池またはフォトディテクタにより砂鉄を用い
た構造体自体が感知してスイッチングのオン・オフを自
動的に行い、投影された映像の黒色部分に存在する構造
体の表面を低反射率状態とすることにより、スクリーン
に投影される黒色部分の色をスクリーン上で選択的に黒
くすることができる。すなわち、映像出力機からの光が
当たる部分（黒色以外の部分）に存在する構造体は、太
陽電池またはフォトディテクタが反応してスイッチング
をオフの状態にするため、構造体の表面は高反射率状態
になる。また、映像出力機からの光が当たらない部分
（黒色部分）に存在する構造体は、太陽電池またはフォ
トディテクタが反応してスイッチングをオンの状態にす
るため、構造体の表面は低反射率状態になる。
一部に太陽電池またはフォトディテクタ（ＰＤ）５２を
組み込めば、プロジェクタ等の映像出力機から電気的な
信号を受け取らずに、スクリーンに投影された映像の光
量を太陽電池またはフォトディテクタにより砂鉄を用い
た構造体自体が感知してスイッチングのオン・オフを自
動的に行い、投影された映像の黒色部分に存在する構造
体の表面を低反射率状態とすることにより、スクリーン
に投影される黒色部分の色をスクリーン上で選択的に黒
くすることができる。すなわち、映像出力機からの光が
当たる部分（黒色以外の部分）に存在する構造体は、太
陽電池またはフォトディテクタが反応してスイッチング
をオフの状態にするため、構造体の表面は高反射率状態
になる。また、映像出力機からの光が当たらない部分
（黒色部分）に存在する構造体は、太陽電池またはフォ
トディテクタが反応してスイッチングをオンの状態にす
るため、構造体の表面は低反射率状態になる。
【００２５】以上のように、マイクロブリッジ構造体、
エレクトロクロミック構造体、砂鉄を用いた構造体で
は、アクティブタイプのハイコントラストスクリーン
と、パッシブタイプのハイコントラストスクリーンの両
方を実現することが可能である。
エレクトロクロミック構造体、砂鉄を用いた構造体で
は、アクティブタイプのハイコントラストスクリーン
と、パッシブタイプのハイコントラストスクリーンの両
方を実現することが可能である。
【００２６】
【発明の効果】本発明のハイコントラストスクリーンに
よれば、映像の黒色部分と他の部分との明るさの差が大
きく、コントラストの強い明確な映像を得ることができ
る。
よれば、映像の黒色部分と他の部分との明るさの差が大
きく、コントラストの強い明確な映像を得ることができ
る。
【図１】本発明に係るハイコントラストスクリーンの第
１実施形態を示す概念図である。
１実施形態を示す概念図である。
【図２】本発明に係るハイコントラストスクリーンの第
２実施形態を示す概念図である。
２実施形態を示す概念図である。
【図３】本発明に係るハイコントラストスクリーンの第
３実施形態を示す概念図である。
３実施形態を示す概念図である。
２……基板、４……マイクロブリッジ構造体、６……上
部電極、８……下部電極、１０……ブリッジ、１２……
ＳｉＮｘ、１４……太陽電池またはフォトディテクタ、
１６……銅線、２２……基板、２４……エレクトロクロ
ミック構造体、２６……ＩＴＯ、２８……ＩＴＯ、３０
……ＷＯ3、３２……ＮｉＯ、３４……Ａｌ、３６……
ＰＥＴフィルム、３８……太陽電池またはフォトディテ
クタ、４２……基板、４４……砂鉄を用いた構造体、４
６……砂鉄、４８……セル、５０……ＩＴＯ透明電極、
５２……太陽電池またはフォトディテクタ。
部電極、８……下部電極、１０……ブリッジ、１２……
ＳｉＮｘ、１４……太陽電池またはフォトディテクタ、
１６……銅線、２２……基板、２４……エレクトロクロ
ミック構造体、２６……ＩＴＯ、２８……ＩＴＯ、３０
……ＷＯ3、３２……ＮｉＯ、３４……Ａｌ、３６……
ＰＥＴフィルム、３８……太陽電池またはフォトディテ
クタ、４２……基板、４４……砂鉄を用いた構造体、４
６……砂鉄、４８……セル、５０……ＩＴＯ透明電極、
５２……太陽電池またはフォトディテクタ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） // Ｈ０１Ｌ 31/00 Ｈ０１Ｌ 31/04 Ｑ ５Ｆ０８８ 31/04 31/00 Ｂ Ｆターム(参考） 2H021 BA01 BA02 2H041 AA04 AB38 AC06 AZ01 AZ05 2K001 AA16 EA30 FA01 5C058 BA08 EA02 EA33 5F051 BA05 KA02 5F088 BA20 BB10 LA03
Claims (12)
- 【請求項１】 基板上に多数の微細素子が配列され、各
微細素子は、それぞれスイッチングのオン・オフにより
表面が低反射率状態または高反射率状態に変化すること
を特徴とするハイコントラストスクリーン。 - 【請求項２】 各微細素子の表面は、低反射率状態では
反射率が０〜５％、高反射率状態では反射率が３０〜５
０％であることを特徴とする請求項１に記載のハイコン
トラストスクリーン。 - 【請求項３】 投影された映像の黒色部分に存在する微
細素子の表面が低反射率状態になり、投影された映像の
黒色以外の部分に存在する微細素子の表面が高反射率状
態になることを特徴とする請求項１または２に記載のハ
イコントラストスクリーン。 - 【請求項４】 各微細素子は、映像出力機から出力され
る信号に基づいてスイッチングのオン・オフが行われる
ものであり、投影された映像の黒色部分に存在する微細
素子の表面が前記信号に基づくスイッチングのオン・オ
フにより低反射率状態になることを特徴とする請求項１
〜３のいずれか１項に記載のハイコントラストスクリー
ン。 - 【請求項５】 各微細素子は、投影された映像の黒色部
分を感知したときにスイッチングのオン・オフを自動的
に行う機能を有しており、投影された映像の黒色部分に
存在する微細素子の表面が前記自動的なスイッチングの
オン・オフにより低反射率状態になることを特徴とする
請求項１〜３のいずれか１項に記載のハイコントラスト
スクリーン。 - 【請求項６】 各微細素子は、それぞれ真空ドライプロ
セスによって基板上に形成されていることを特徴とする
請求項１〜５のいずれか１項に記載のハイコントラスト
スクリーン。 - 【請求項７】 各微細素子は、それぞれマイクロブリッ
ジ構造体であることを特徴とする請求項１〜６のいずれ
か１項に記載のハイコントラストスクリーン。 - 【請求項８】 各微細素子は、それぞれエレクトロクロ
ミック構造体であることを特徴とする請求項１〜６のい
ずれか１項に記載のハイコントラストスクリーン。 - 【請求項９】 各微細素子は、内部に砂鉄が入れられた
セルの表面をＩＴＯ透明電極が覆っている構造体である
ことを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項に記載の
ハイコントラストスクリーン。 - 【請求項１０】 各微細素子は、それぞれ表面の一部に
太陽電池が組み込まれている構造体であることを特徴と
する請求項１〜９のいずれか１項に記載のハイコントラ
ストスクリーン。 - 【請求項１１】 各微細素子は、それぞれ表面の一部に
フォトディテクタが組み込まれている構造体であること
を特徴とする請求項１〜９のいずれか１項に記載のハイ
コントラストスクリーン。 - 【請求項１２】 基板がフレキシブルな基板であること
を特徴とする請求項１〜１１のいずれか１項に記載のハ
イコントラストスクリーン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001178316A JP2002365730A (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | ハイコントラストスクリーン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001178316A JP2002365730A (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | ハイコントラストスクリーン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002365730A true JP2002365730A (ja) | 2002-12-18 |
Family
ID=19019035
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001178316A Pending JP2002365730A (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | ハイコントラストスクリーン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002365730A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007334132A (ja) * | 2006-06-16 | 2007-12-27 | Kanagawa Acad Of Sci & Technol | アクチュエータ及びそれを用いた記憶装置 |
| JP2009058662A (ja) * | 2007-08-30 | 2009-03-19 | Seiko Epson Corp | 画像表示システムおよび画像表示方法 |
| US9726968B2 (en) | 2014-10-27 | 2017-08-08 | Barco, Inc. | Display systems and methods employing screens with an array of micro-lenses or micro-mirrors |
| US9766535B2 (en) | 2014-07-22 | 2017-09-19 | Barco, Inc. | Display systems and methods employing wavelength multiplexing of colors |
| US9772549B2 (en) | 2014-07-22 | 2017-09-26 | Barco, Inc. | Display systems and methods employing polarizing reflective screens |
| US9986214B2 (en) | 2014-07-22 | 2018-05-29 | Barco, Inc. | Display systems and methods employing time multiplexing of projection screens and projectors |
| CN109118968A (zh) * | 2018-10-22 | 2019-01-01 | 五邑大学 | 一种电流驱动的柔性显示器件 |
-
2001
- 2001-06-13 JP JP2001178316A patent/JP2002365730A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US9766535B2 (en) | 2014-07-22 | 2017-09-19 | Barco, Inc. | Display systems and methods employing wavelength multiplexing of colors |
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| US9986214B2 (en) | 2014-07-22 | 2018-05-29 | Barco, Inc. | Display systems and methods employing time multiplexing of projection screens and projectors |
| US9726968B2 (en) | 2014-10-27 | 2017-08-08 | Barco, Inc. | Display systems and methods employing screens with an array of micro-lenses or micro-mirrors |
| CN109118968A (zh) * | 2018-10-22 | 2019-01-01 | 五邑大学 | 一种电流驱动的柔性显示器件 |
| CN109118968B (zh) * | 2018-10-22 | 2023-10-03 | 五邑大学 | 一种电流驱动的柔性显示器件 |
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