JP2002357702A - 光路抑制レンズ - Google Patents

光路抑制レンズ

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JP2002357702A
JP2002357702A JP2001205407A JP2001205407A JP2002357702A JP 2002357702 A JP2002357702 A JP 2002357702A JP 2001205407 A JP2001205407 A JP 2001205407A JP 2001205407 A JP2001205407 A JP 2001205407A JP 2002357702 A JP2002357702 A JP 2002357702A
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incident
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Sohei Suzuki
壮兵 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透過経路の途中で入射角度に応じて全反射を
行って入射光の進行方向を略鉛直下向きに保つ光路抑制
レンズにおいて入射光の入射角度の上限を大幅に高め
る。 【解決手段】 外側から見て接線が略水平な範囲から略
垂直な範囲で凸状の曲面をなし内側から見て凹状の曲面
をなす曲面形全反射面5a,6a,7aにより入射光を
透過経路の途中で入射角度に応じて多段階に全反射させ
る。これによって、日の出や日没に近い時間帯における
ような1日の内でも入射角度が比較的大きい時間帯にお
ける時事刻々と変化する太陽光の進行方向を略鉛直下向
きにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光のように時
事刻々と入射角度が変化する入射光を入射角度に関係な
く略一定方向へと制限して放射させる光路抑制レンズに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の出願人は特許出願「集光レンズ
と前記集光レンズを用いた集光方法」(出願番号498
26200059)にて開示しているように、地表面の
1平方メートルあたりに1kW程度と極めて希薄なエネ
ルギーである太陽光を従来の集光技術では実現しえない
程に効率よく濃縮する集光レンズを開発している。前記
集光レンズによれば、光が透過する過程に全反射する構
造を備えることにより、様々な方向から入射する光の透
過後の進行方向を入射角度に関係なく略一定に保つこと
ができる。特に、上記集光レンズによれば、入射角度0
°から60°までの光の進行方向を略鉛直下向きに保つ
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記集光レン
ズによれば、入射角度が大きくなるに従って、透過光を
十分に鉛直下向きに保つことが困難になる傾向にあっ
た。特に、入射角度60°を超える場合には、光の進行
方向を略鉛直下向きに保つことが極めて困難であった。
また、透過光の進行方向を完全に鉛直下向きに保てるわ
けではなく、少しでも精度を高めることが求められてい
た。
【0004】そこで、本発明は、透過経路の途中で入射
角度に応じて全反射を行って入射光の進行方向を略鉛直
下向きに保つことができる光路抑制レンズにおいて入射
光の入射角度の上限を大幅に高めることを課題とするも
のである。また、入射光をより高い精度で略鉛直下向き
に保つことのできる光路抑制レンズの提供を課題とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
光路抑制レンズは、入射光を透過経路の途中で多段階に
全反射させて略一定の放射角度で放射させる凹状の曲面
からなる曲面形全反射面を有するものである。
【0006】請求項2の発明にかかる光路抑制レンズ
は、同一断面形状を保って略線状に連なる複数の集光部
が略平行に並んで連結されて全体が略平板状に形成され
たレンズであり、前記各集光部が端面方向から見て入射
光を透過経路の途中で多段階に全反射させて略一定の放
射角度で放射させる凹状の曲面からなる曲面形全反射面
を有するものである。
【0007】請求項3の発明にかかる光路抑制レンズ
は、入射光を透過経路の途中で入射角度に応じて多段階
に全反射させ入射角度に関係なく略一定の放射角度で放
射させる凹状の曲面からなる曲面形全反射面を有するも
のである。
【0008】請求項4の発明にかかる光路抑制レンズ
は、同一断面形状を保って略線状に連なる複数の集光部
が略平行に並んで連結されて全体が略平板状に形成され
たレンズであり、集光部の端面方向から見て、前記各集
光部が入射光を透過経路の途中で入射角度に応じて多段
階に全反射させ入射角度に関係なく略一定の放射角度で
放射させる凹状の曲面からなる曲面形全反射面を有する
ものである。
【0009】したがって、請求項1乃至請求項4の発明
の光路抑制レンズによれば、凹状の曲面からなる曲面形
全反射面に入射光が入射角度に応じて多段階に全反射さ
れ、入射角度に関係なく略一定の放射角度で放射され
る。
【0010】請求項5の発明にかかる光路抑制レンズ
は、請求項2または請求項4のいずれかの光路抑制レン
ズにおいて、各集光部が有する曲面形全反射面が複数で
あるものである。
【0011】したがって、請求項5の発明の光路抑制レ
ンズによれば、請求項2または請求項4のいずれかの光
路抑制レンズの作用に加えて、1つの集光部につき複数
の曲面形全反射面により入射光の進行方向を制限され
る。
【0012】請求項6の発明にかかる光路抑制レンズ
は、請求項2または請求項4のいずれかの光路抑制レン
ズにおいて、曲面形全反射面が入射面側に形成された上
部分と放射面側に形成された下部分の上下2つの部分か
らなるものである。
【0013】したがって、請求項6の発明の光路抑制レ
ンズによれば、請求項2または請求項4のいずれかの光
路抑制レンズの作用に加えて、曲面形全反射面が入射面
側と放射面側の上下2つの部分からなり、曲面形全反射
面が入射面側の部分だけでなく放射面側の部分へまでも
至っている。
【0014】請求項7の発明にかかる光路抑制レンズ
は、請求項2または請求項4のいずれかの光路抑制レン
ズにおいて、集光部が有する曲面形全反射面が複数であ
り、前記複数の曲面形全反射面が集光部の端面方向から
見てプラスの入射角度で入射する入射光に対して透過経
路の過程で全反射を行うものと、集光部の端面方向から
見てマイナスの入射角度で入射する入射光に対して透過
経路の過程で全反射を行うものであるものである。
【0015】請求項8の発明にかかる光路抑制レンズ
は、集光部の端面方向から見て入射面側に設けられ接線
が水平に近い部分から鉛直に近い部分までの範囲で外部
に向かって凸状の曲面をなし内側から見て凹状の曲面を
なし入射光を透過経路の途中で入射角度に応じて多段階
に全反射させ入射角度に関係なく略一定の放射角度で放
射させる曲面形全反射面と、前記曲面形全反射面の接線
が水平に近い部分に続いて形成された凹状部と備えたも
のである。
【0016】したがって、請求項8の発明の光路抑制レ
ンズによれば、集光部の端面方向から見て凹状部寄りの
入射角度で入射した入射光が入射角度に応じて曲面形全
反射面で略鉛直下向きになるまで多段階に全反射され
る。
【0017】請求項9の発明にかかる光路抑制レンズ
は、請求項8の光路抑制レンズにおいて、集光部内部か
ら見て曲面形全反射面に対向して放射面側に形成された
略鉛直な平面からなる平面形全反射面を備えたものであ
る。
【0018】したがって、請求項9の発明の光路抑制レ
ンズによれば、請求項8の光路抑制レンズの作用に加え
て、曲面形全反射面寄りの入射角度で入射した入射光が
入射角度に応じて平面形全反射面で全反射されて略鉛直
下向きになる。
【0019】請求項10の発明にかかる光路抑制レンズ
は、外側から見て接線が略水平方向から略鉛直方向の範
囲となる凸状の曲面をなし内側から見て凹状の曲面をな
して入射面側に形成された第1曲面形全反射面と、前記
第1曲面形全反射面との間に略一定幅の間隔を保って前
記第1曲面形全反射面に対向し内側から見て凸状の曲面
をなして放射面側に形成された第2曲面形全反射面とを
備えたものである。
【0020】したがって、請求項10の発明の光路抑制
レンズによれば、第1曲面形全反射面と第二曲面形全反
射面との間へと到達した入射光の進行方向がこれら全反
射面の間に制限される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明をする。図1は本発明の第1実施形態の光路抑制
レンズの一部分を示す端面図、図2は本発明の第1実施
形態の光路抑制レンズを光が透過する様子を示す拡大端
面図、図3は図2に続く本発明の第1実施形態の光路抑
制レンズを光が透過する様子を示す拡大端面図である。
【0022】図1乃至図3に示すように、本発明の第1
実施形態の光路抑制レンズ1は、屈折率が略1.49の
透明なメタアクリル樹脂(以降の説明では単にMMAと
呼ぶ)からなり、同一断面形状を保って略線状に連なる
複数の集光部2が略平行に並んで連結されて形成された
全体が略平板状をしたレンズである。
【0023】光路抑制レンズ1の各集光部2は、光の受
光面3を上側にして略水平に配置するとともに集光部2
の端面方向から見た状態において、集光部2の外側に向
かって凸状の曲面でその接線が略水平に近い部分から略
鉛直に近い部分までの範囲からなる曲面部5,6,7を
有している。前記曲面部5,6,7は、集光部2の内側
から見れば凹状の曲面からなる曲面形全反射面5a,6
a,7aを構成する。また、これらのうち曲面形全反射
面7aについては、入射面3側に位置する上部分7b
と、放射面4側に位置する下部分7cの上下2つの部分
に分割されて構成されている。
【0024】そして、図2及び図3において矢印で示す
ように、入射面3側から集光部2の内部へと入射した光
は、入射角度に応じて透過経路の途中で曲面形全反射面
5a,6a,7aで全反射され、放射面4から放射され
る。このとき、入射光は曲面形全反射面5a,6a,7
aで反射された後も進行方向が略鉛直下向きでない限
り、再び、曲面形全反射面5a,6a,7aの他の部分
へと到達し何度も全反射を繰り返される。例えば、図2
では、略45°の入射角度で入射し曲面形全反射面6a
へと到達した光が3回の全反射を繰り返している。ま
た、図3では、略60°の入射角度で入射し曲面形全反
射面7aの上部分7bへと到達した光が2回の全反射を
繰り返している。
【0025】このように、曲面形全反射面5a,6a,
7aは凹状の曲面からなるために、集光部2への入射光
は、入射角度に応じて曲面形全反射面5a,6a,7a
により多段階に全反射され、その結果、入射角度に関係
なく略一定の放射角度で放射される。
【0026】したがって、本発明の第1実施形態の光路
抑制レンズ1によれば、光の受光面3を上側にして略水
平になるとともに集光部2の端面方向から見て左右が東
西になるように配置すれば、日の出や日没に近い時間帯
におけるような1日の内でも入射角度が比較的大きい時
間帯における時事刻々と変化する太陽光の進行方向を略
鉛直下向きにすることができる。
【0027】特に、凹状の曲面からなる曲面形全反射面
5a,6a,7aが1つの集光部2につき複数設けられ
ており、1つの集光部2につき複数の曲面形全反射面5
a,6a,7aにより入射光の進行方向を制限するの
で、入射光の進行方向を一定に保つ効果が高い。
【0028】また、曲面形全反射面7aについては、入
射面3側の上部分7bだけでなく放射面4側の下部分7
cへまでも至っているので、入射光の進行方向を一定に
保つ効果が更に高くなっている。
【0029】続いて、本発明の第2実施形態の光路抑制
レンズ11について説明する。図4は本発明の第2実施
形態の光路抑制レンズの一部分を示す端面図、図5は本
発明の第2実施形態の光路抑制レンズを光が透過する様
子を示す拡大端面図である。なお、図中、上記第1実施
形態と同一符号及び記号は上記第1実施形態と同一また
は相当部分である。
【0030】上記第1実施形態の光路抑制レンズ1で
は、1つの集光部2が有する3つの曲面形全反射面5
a,6a,7aのうち、曲面形全反射面7aだけが、入
射面3側の上部分7bと、放射面4側の下部分7cの2
つの部分からなったが、本実施の形態の光路抑制レンズ
11では、図4及び図5に示すように、3つの曲面形全
反射面5a,6a,7aの全てが、入射面3側の上部分
5b,6b,7bと、放射面4側の下部分5c,6c,
7cの2つの部分からなっている。なお、本発明の第2
実施形態の光路抑制レンズ11も、屈折率が略1.49
の透明なMMAからなり、同一断面形状を保って略線状
に連なる複数の集光部2が略平行に並んで連結されて形
成された全体が略平板状をしたレンズである。
【0031】したがって、本発明の第2実施形態の光路
抑制レンズ11は、上記第1実施形態の光路抑制レンズ
1よりも入射光の進行方向を一定に保つ効果が高い。
【0032】続いて、本発明の第3実施形態について説
明をする。図6は本発明の第3実施形態の光路抑制レン
ズの一部分を示す端面図、図7は本発明の第3実施形態
の光路抑制レンズを光が透過する様子を示す拡大端面図
である。図中、上記各実施形態と同一符号及び記号は上
記各実施形態と同一または相当部分である。
【0033】図6および図7に示すように、本発明の第
3実施形態の光路抑制レンズ21は、1つの集光部2が
有する凹状の曲面からなる曲面形全反射面22,23の
数が2つであり、いずれの曲面形全反射面22,23も
入射面3側(上部分22a,23a)と放射面4側(下
部分22b,23b)の2つの部分に分割されている。
なお、本発明の第3実施形態の光路抑制レンズ21も、
屈折率が略1.49の透明なMMAからなり、同一断面
形状を保って略線状に連なる複数の集光部2が略平行に
並んで連結されて形成された全体が略平板状をしたレン
ズである。
【0034】このように、1つの集光部2が有する曲面
形全反射面の数や、入射面3側と放射面4側の2つの部
分に分割されている曲面形全反射面の数が異なっていて
も、上記第1実施形態の光路抑制レンズ1及び第2実施
形態の光路抑制レンズ11と略同様に、光の受光面3を
上側にして略水平になるとともに集光部2の端面方向か
ら見て左右が東西になるように配置すれば、日の出や日
没に近い時間帯におけるような1日の内でも入射角度が
比較的大きい時間帯における時事刻々と変化する太陽光
の進行方向を略鉛直下向きにすることができる。
【0035】なお、上記各実施の形態では、1つの集光
部2が有する曲面形全反射面の数や、入射面3側と放射
面4側の2つの部分に分割されている曲面形全反射面の
数を具体的に図示して示しているが、これらの数を任意
に変更した他の実施の形態が考えられ、それらの実施の
形態においても上記各実施の形態と略同様の作用効果を
奏することに変わりない。
【0036】続いて、本発明の第4実施形態について説
明をする。図8は本発明の第4実施形態の光路抑制レン
ズの一部分を示す端面図、図9は本発明の第4実施形態
の光路抑制レンズを光が透過する様子を示す拡大端面
図、図10は図9に続く本発明の第4実施形態の光路抑
制レンズを光が透過する様子を示す拡大端面図である。
図中、上記各実施形態と同一符号及び記号は上記各実施
形態と同一または相当部分である。
【0037】図8乃至図10に示すように、本発明の第
4実施形態の光路抑制レンズ31は、屈折率が略1.4
9の透明なMMAからなり、同一断面形状を保って略線
状に連なる複数の集光部2が略平行に並んで連結されて
形成された全体が略平板状をしたレンズである。
【0038】光路抑制レンズ31の各集光部2は、光の
受光面3を上側にして略水平に配置するとともに集光部
2の端面方向から見た状態において、前記各集光部2の
入射面3側には、各々に外部に向かって凸状の曲面でそ
の接線が水平に近い部分から鉛直に近い部分までの範囲
からなり、互いに連続して繋がる4つの曲面部32,3
3,34,35を有している。曲面部32,33,3
4,35は、その構造上、接線が水平に近い側の端が上
側となり、接線が鉛直に近い側の端が下側に位置してい
る。さらに、具体的には、集光部2の端面方向から見て
中央から外側に向かって上方へと上がるように曲面部3
3,34が左右対称に配置され、さらにこれらに連続し
て繋がり外側に向かって下がるように曲面部32,35
が左右対称に配置されている。なお、図9及び図10で
は、左から右に向かって、曲面部32,33,34,3
5の順に図示されている。また、曲面部32,33,3
4,35は、集光部2の内側からみれば凹状の曲面から
なる曲面形全反射面32a,33a,34a,35aを
構成する。
【0039】そして、図9において矢印で示すように、
集光部2の端面方向から見て右側から集光部2へと入射
する入射光は、曲面部33,35から光路抑制レンズ3
1内部へと侵入し、曲面部32,34の内側に形成され
た凹状の曲面からなる曲面形全反射面32a,34aへ
と到達し全反射される。逆に図10において矢印で示す
ように、図9とは反対側から集光部2へと入射する入射
光は、曲面部32,34から光路抑制レンズ31内部へ
と侵入し、曲面部33,35の内側に形成された凹状の
曲面からなる曲面形全反射面33a,35aへと到達し
全反射される。
【0040】なお、曲面形全反射面32a,33a,3
4a,35aは、凹状の曲面からなるために、そこで全
反射された光は、反射後の進行方向が略鉛直下向きでな
い限り、再び、曲面形全反射面32a,33a,34
a,35aの他の部分へと到達し何度も全反射される。
このように、曲面形全反射面32a,33a,34a,
35aは、入射光を透過経路の途中で入射角度に応じて
多段階に全反射させ入射角度に関係なく略一定の放射角
度で放射させる。
【0041】したがって、本発明の第4実施形態の光路
抑制レンズ31によれば、光の受光面3を上側にして略
水平になるとともに集光部2の端面方向から見て左右が
東西になるように配置すれば、日の出や日没に近い時間
帯におけるような1日の内でも入射角度が比較的大きい
時間帯においても時事刻々と変化する太陽光の進行方向
を略鉛直下向きにすることができる。
【0042】特に、光路抑制レンズ31の集光部2が有
する曲面形全反射面32a,33a,34a,35aは
複数であり、集光部2の端面方向から見てプラスの入射
角度で入射する入射光に対して透過経路の過程で全反射
を行うもの(図9及び図10では曲面形全反射面32
a,34a)と、集光部の端面方向から見てマイナスの
入射角度で入射する入射光に対して透過経路の過程で全
反射を行うもの(図9及び図10では曲面形全反射面3
3a,35a)がある。そのため、正午を境に東西方向
に反転させる必要なく固定させたままで、日の出と日没
の双方に近い時間帯での時事刻々と変化する太陽光の進
行方向を略鉛直下向きにすることができる。
【0043】続いて、本発明の第5実施形態について説
明をする。図11は本発明の第5実施形態の光路抑制レ
ンズの一部分を示す端面図、図12は本発明の第5実施
形態の光路抑制レンズを光が透過する様子を示す拡大端
面図、図13は図12に続く本発明の第5実施形態の光
路抑制レンズを光が透過する様子を示す拡大端面図であ
る。図中、上記第4実施形態と同一符号及び記号は上記
第4実施形態と同一または相当部分である。
【0044】図11乃至図13に示すように、本発明の
第5実施形態の光路抑制レンズ41では、上記第4実施
形態の光路抑制レンズ31において曲面部32,33,
34,35の連結部分を略滑らかに繋げた形状をしてい
る。なお、本発明の第5実施形態の光路抑制レンズ41
も、屈折率が略1.49の透明なMMAからなり、同一
断面形状を保って略線状に連なる複数の集光部2が略平
行に並んで連結されて形成された全体が略平板状をした
レンズである。
【0045】本実施形態の光路抑制レンズ41において
も、集光部2の端面方向から見て中央から外側に向かっ
て上方へと上がるように曲面部33,34が左右対称に
配置され、さらにこれらに連続して下がるように曲面部
32,35が左右対称に配置されている。つまり、本発
明の第5実施形態の光路抑制レンズ41は、集光部2の
端面方向から見てプラスマイナスいずれの入射角度で入
射する入射光に対しても透過経路の途中で入射角度に応
じて多段階に全反射させ入射角度に関係なく略一定の放
射角度で放射させる凹状の曲面からなる曲面形全反射面
32a,33a,34a,35aを有している。
【0046】したがって、図12及び図13において矢
印で示すように、異なる方向からの入射光を略鉛直下向
きに保持でき、正午を境に東西方向に反転させる必要な
く固定させたままで、日の出と日没の双方に近い時間帯
での時事刻々と変化する太陽光の進行方向を略鉛直下向
きにすることができる。
【0047】なお、上記第4実施形態の光路抑制レンズ
31及び第5実施形態の光路抑制レンズ41では、1つ
の集光部2が有する曲面形全反射面の数がたまたま4つ
であるが、1つの集光部2が有する曲面形全反射面の数
は限定しない。
【0048】続いて、本発明の第6実施形態について説
明をする。図14は本発明の第6実施形態の光路抑制レ
ンズの一部分を示す端面図、図15は本発明の第6実施
形態の光路抑制レンズを光が透過する様子を示す拡大端
面図、図16は図15に続く本発明の第6実施形態の光
路抑制レンズを光が透過する様子を示す拡大端面図、図
17は図16に続く本発明の第6実施形態の光路抑制レ
ンズを光が透過する様子を示す拡大端面図である。図
中、上記各実施形態と同一符号及び記号は上記各実施形
態と同一または相当部分である。
【0049】図14乃至図17に示すように、本発明の
第6実施形態の光路抑制レンズ51は、屈折率が略1.
49の透明なMMAからなり、同一断面形状を保って略
線状に連なる複数の集光部2が略平行に並んで連結され
て形成された全体が略平板状をしたレンズである。
【0050】本発明の第6実施形態の光路抑制レンズ5
1の集光部2は、端面方向から見て、入射面3側に設け
られ接線が水平に近い部分から鉛直に近い部分までの範
囲からなる外部に向かって凸状の曲面部52と、前記曲
面部52の接線が水平に近い部分に続いて凹状に形成さ
れた凹状部53とを備えている。曲面部52は、集光部
2の内側から見れば凹状の曲面からなる曲面形全反射面
52aを構成する。また、集光部2の放射面4側には、
集光部2内部から見て曲面形全反射面52aに対向して
略鉛直な平面からなる4つの平面形全反射面54,5
5,56,57が形成されている。
【0051】本実施の形態の光路抑制レンズ51によれ
ば、集光部2の端面方向から見て、図15に示すよう
に、凹状部53寄りの入射角度で入射した入射光が入射
角度に応じて曲面形全反射面52aで略鉛直下向きにな
るまで多段階に全反射される。また、図16に示すよう
に、略鉛直に入射した入射光は曲面形全反射面52aや
これに対向する4つの平面形全反射面54,55,5
6,57の影響をほとんど受けることなく、略そのまま
の進路を保って透過される。また、図17に示すよう
に、曲面部52寄りの入射角度で入射した入射光が入射
角度に応じて平面形全反射面54,55,56,57で
全反射されて略鉛直下向きになる。したがって、本実施
の形態の光路抑制レンズ51によれば、異なる方向から
の入射光を略鉛直下向きに保持でき、正午を境に東西方
向に反転させる必要なく固定させたままで、午前から午
後にかけての連続する時間帯での時事刻々と変化する太
陽光の進行方向を略鉛直下向きにすることができる。特
に、凹状部53寄りの入射角度で光が入射する場合には
入射光が略鉛直になるまで曲面形全反射面52aにより
多段階に全反射されるため、日の出或いは日没に近い時
間帯におけるような大きな入射角度においても入射光を
略鉛直下向きに透過させることができる。
【0052】続いて、本発明の第7実施形態について説
明をする。図18は本発明の第7実施形態の光路抑制レ
ンズの一部分を示す端面図、図19は本発明の第7実施
形態の光路抑制レンズを光が透過する様子を示す拡大端
面図である。図中、上記各実施形態と同一符号及び記号
は上記各実施形態と同一または相当部分である。
【0053】図18及び図19に示すように、本発明の
第7実施形態の光路抑制レンズ61は、屈折率が略1.
49の透明なMMAからなり、同一断面形状を保って略
線状に連なる複数の集光部2が略平行に並んで連結され
て形成された全体が略平板状をしたレンズである。
【0054】本発明の第7実施形態の光路抑制レンズ6
1の各集光部2は、光の受光面3を上側にして略水平に
配置するとともに集光部2の端面方向から見た状態にお
いて、集光部2の外側から見て接線が略水平方向から略
鉛直方向の範囲となる凸状の曲面をなし集光部2の内側
から見て凹状の曲面をなして略入射面3側に形成された
第1曲面形全反射面62a,63a,65と、前記第1
曲面形全反射面62a,63a,65との間に略一定幅
の間隔を保って前記第1曲面形全反射面62a,63
a,65に対向し集光部2の内側から見て凸状の曲面を
なして放射面4側に形成された第2曲面形全反射面62
b,63b,66とを有している。なお、第1曲面形全
反射面65については、入射面3側に形成された上部分
65aと放射面4側に形成された下部分65bとから構
成される。
【0055】上記構成により各集光部2は、第1曲面形
全反射面62a,63a,65と第二曲面形全反射面6
2b,63b,66とで挟まれた間に、入射光の進行経
路をこの間に制限する透過光抑制路62,63,64を
有する。つまり、図19に示すように、本実施の形態の
光路抑制レンズ61によれば、入射面3側から入射し第
1曲面形全反射面62a,63a,65と第二曲面形全
反射面62b,63b,66との間へと到達した入射光
は、その後、進行方向が略鉛直下向きでない限り、第1
曲面形全反射面62a,63a,65或いは第二曲面形
全反射面62b,63b,66に全反射されて進行方向
を透過光抑制路62,63,64に沿う方向に制限され
放射面4側から放射される。
【0056】したがって、本発明の第7実施形態の光路
抑制レンズ61によれば、第1曲面形全反射面62a,
63a,65と第二曲面形全反射面62b,63b,6
6の間へと到達した入射光が透過光抑制路62,63,
64に沿う方向に制限され、凹状の曲面からなる曲面形
全反射面のみを備える場合よりも確実に入射光の放射方
向を略鉛直下向きに保てる。
【0057】続いて、本発明の第1実施形態乃至第7実
施形態の光路抑制レンズ1,11,21,31,41,
51,61の具体的使用例について説明する。図20は
本発明の各実施の形態の光路抑制レンズの第1使用例を
示す説明図である。
【0058】図20に示す集光装置71は、1日を通じ
て時事刻々と入射角度が変化する太陽光の進行方向を略
鉛直下向きに補正する入射角度補正手段72と、前記入
射角度補正手段72により進行方向を略鉛直下向きに補
正された入射光を集光位置74へと集光する集光手段7
3とからなる。
【0059】入射角度補正手段72は、本発明の第1実
施形態乃至第7実施形態の光路抑制レンズ1,11,2
1,31,41,51,61のいずれかのレンズを、集
光部2の端面方向から見て左右が東西方向になるように
水平に配置してなる。なお、入射角度補正手段72は、
これに比較して小面積の複数枚のレンズを組み合わせて
構成しても良いが、全体を入射角度補正手段72と同サ
イズの1枚のレンズで構成しても構わない。入射角度補
正手段72によれば、入射光の入射角度に関係なくレン
ズを透過した光の進行方向が略鉛直下向きになるように
配置されているため、1日を通じて時事刻々と入射角度
が変化する太陽光の進行方向が略鉛直下向きに補正され
る。
【0060】集光手段73は、前記入射角度補正手段7
2で用いたものと同様の複数枚のレンズを集光部2の端
面方向から見て左右が東西方向になるとともに配置位置
において透過光が集光位置74へ到達する角度で前記入
射角度補正手段72の下段にドーム状に配置してなる。
つまり、本発明の第1実施形態乃至第7実施形態の光路
抑制レンズ1,11,21,31,41,51,61
は、全体が略平板と見なせ、集光部2の端面方向から見
れば入射光の入射角度に関係なく透過光の進行方向は常
に放射面に略垂直となり一定である。そして、集光手段
73を構成する複数のレンズの各々に垂直な線が集光位
置74を通るように各レンズは傾斜されて配置されてい
る。そのため、集光手段73を構成する全てのレンズを
透過する光は略集光位置74へと集光される。なお、こ
こで集光手段73を構成する各レンズを透過した光は、
実際にはレンズの幅に応じた幅の光束として集光位置7
4へと集光されるが、レンズの幅は十分に小さいものを
考える。
【0061】図21は本発明の各実施の形態の光路抑制
レンズの第2使用例を示す説明図である。図21に示す
集光装置81は、集光装置71の入射角度補正手段72
と同様の入射角度補正手段82を上段に備えている。ま
た、下段には、集光装置71の集光手段73においてド
ーム状に配置されていた複数のレンズの高さ位置を略一
定に保って構成した集光手段83を備えている。なお、
集光手段83を構成する複数のレンズを配置する高さ位
置は、集光手段73の場合と異なるが、各々のレンズに
垂直な線が集光位置84を通るように各レンズが傾斜さ
れて配置されていることに変わりない。
【0062】このように、集光装置71及び集光装置8
1によれば、用いているレンズが、本発明の第1実施形
態乃至第7実施形態の光路抑制レンズ1,11,21,
31,41,51,61のいずれかのレンズであり、入
射光を透過経路の途中で入射角度に応じて多段階に全反
射させる凹状の曲面からなる曲面形全反射面を有するレ
ンズである。したがって、従来の透過経路の途中に形成
された全反射面が平面のみであったレンズを用いる場合
よりも広い入射角度で入射する光を略鉛直下向きに保つ
ことができ、集光できる太陽光の入射角度範囲を拡大で
きる。例えば、日没や日の出に近い時間帯では入射角度
が果てしなく90°に近くなり、透過経路の途中に有す
る全反射面が平面みのである光路抑制レンズを用いても
集光はできなかったが、このような場合にも、本発明の
第1実施形態乃至第7実施形態の光路抑制レンズ1,1
1,21,31,41,51,61を用いれば太陽光を
無理なく集光できる。
【0063】なお、図20及び図21で示した集光装置
71及び集光装置81は、本発明の第1実施形態乃至第
7実施形態の光路抑制レンズ1,11,21,31,4
1,51,61のいずれかのレンズを用いたレンズの使
用例の一部分に過ぎず、本発明の実施の形態のレンズの
使用例はこれら2つに限定するものではない。例えば、
集光装置71及び集光装置81から入射角度補正手段7
2,82をなくした使用例を考えても構わない。つま
り、本発明の実施の形態のレンズは、極めて広い入射角
度範囲において透過光の進行方向を略一定に保つことが
できるため、入射角度補正手段72,82で予め入射光
を鉛直に保っておかなくても集光手段73,83のみで
集光位置74,84へと集光することが充分に可能であ
る。また、冬期や曇天の日のように太陽光が通常より希
薄或いは散乱している場合であっても太陽光を集光でき
る。そして、集光した太陽光は、太陽熱温水器、暖房、
或いは吸収式冷凍サイクルの熱源、太陽光発電等に応用
できる。特に、吸収式冷凍サイクルを稼動させる場合に
は、エネルギーの有効利用ができるだけでなく、電力需
要のピークカットを促進でき、電力会社の発電設備を縮
小できる。
【0064】ところで、本発明の第1実施形態乃至第7
実施形態の光路抑制レンズ1,11,21,31,4
1,51,61は、屈折率が1.49の透明なメタアク
リル樹脂(MMA)からなっており、この屈折率の場合
に最適に入射光の進行方向を略鉛直下向きに保てる形状
に設計されているが、屈折率に見合って最適に入射光の
進行方向を略鉛直下向きに保てる形状に設計されていれ
ば屈折率の異なる他の素材からなっていても構わない。
【0065】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0066】請求項1乃至請求項4の発明の光路抑制レ
ンズによれば、凹状の曲面からなる曲面形全反射面に入
射光が入射角度に応じて多段階に全反射され、入射角度
に関係なく略一定の放射角度で放射されるので、日の出
や日没に近い時間帯におけるような1日の内でも入射角
度が比較的大きい時間帯における時事刻々と変化する太
陽光の進行方向を略鉛直下向きにすることができる。
【0067】請求項5の発明の光路抑制レンズによれ
ば、請求項2または請求項4のいずれかの光路抑制レン
ズの効果に加えて、1つの集光部につき複数の曲面形全
反射面により入射光の進行方向を制限するので、入射光
の進行方向を一定に保つ効果が高い。
【0068】請求項6の発明の光路抑制レンズによれ
ば、請求項2または請求項4のいずれかの光路抑制レン
ズの効果に加えて、曲面形全反射面が入射面側と放射面
側の上下2つの部分からなり、曲面形全反射面が入射面
側の部分だけでなく放射面側の部分へまでも至っている
ので、入射光の進行方向を一定に保つ効果が更に高い。
【0069】請求項7の発明の光路抑制レンズによれ
ば、請求項2または請求項4のいずれかの光路抑制レン
ズの効果に加えて、正午を境に東西方向に反転させる必
要なく固定させたままで、日の出と日没の双方に近い時
間帯での時事刻々と変化する太陽光の進行方向を略鉛直
下向きにすることができる。
【0070】請求項8の発明の光路抑制レンズによれ
ば、集光部の端面方向から見て凹状部寄りの入射角度で
入射した入射光が入射角度に応じて曲面形全反射面で略
鉛直下向きになるまで多段階に全反射され、日の出或い
は日没に近い時間帯におけるような大きな入射角度にお
いて入射光を略鉛直下向きに透過させることができる。
【0071】請求項9の発明の光路抑制レンズによれ
ば、請求項8の光路抑制レンズの効果に加えて、曲面形
全反射面寄りの入射角度で入射した入射光が入射角度に
応じて平面形全反射面で全反射されて略鉛直下向きにな
る。その結果、異なる方向からの入射光を略鉛直下向き
に保持でき、正午を境に東西方向に反転させる必要なく
固定させたままで、午前から午後にかけての連続する時
間帯での時事刻々と変化する太陽光の進行方向を略鉛直
下向きにすることができる。
【0072】請求項10の発明の光路抑制レンズによれ
ば、第1曲面形全反射面と第二曲面形全反射面との間へ
と到達した入射光の進行方向がこれら曲面形全反射面の
間に制限され、内側から見て凹状の曲面からなる曲面形
全反射面のみを備える場合よりも確実に入射光の放射方
向を略鉛直下向きに保てる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の光路抑制レンズの一部
分を示す端面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の光路抑制レンズを光が
透過する様子を示す拡大端面図である。
【図3】図2に続く本発明の第1実施形態の光路抑制レ
ンズを光が透過する様子を示す拡大端面図である。
【図4】本発明の第2実施形態の光路抑制レンズの一部
分を示す端面図である。
【図5】本発明の第2実施形態の光路抑制レンズを光が
透過する様子を示す拡大端面図である。
【図6】本発明の第3実施形態の光路抑制レンズの一部
分を示す端面図である。
【図7】本発明の第3実施形態の光路抑制レンズを光が
透過する様子を示す拡大端面図である。
【図8】本発明の第4実施形態の光路抑制レンズの一部
分を示す端面図である。
【図9】本発明の第4実施形態の光路抑制レンズを光が
透過する様子を示す拡大端面図である。
【図10】図9に続く本発明の第4実施形態の光路抑制
レンズを光が透過する様子を示す拡大端面図である。
【図11】本発明の第5実施形態の光路抑制レンズの一
部分を示す端面図である。
【図12】本発明の第5実施形態の光路抑制レンズを光
が透過する様子を示す拡大端面図である。
【図13】図12に続く本発明の第5実施形態の光路抑
制レンズを光が透過する様子を示す拡大端面図である。
【図14】本発明の第6実施形態の光路抑制レンズの一
部分を示す端面図である。
【図15】本発明の第6実施形態の光路抑制レンズを光
が透過する様子を示す拡大端面図である。
【図16】図15に続く本発明の第6実施形態の光路抑
制レンズを光が透過する様子を示す拡大端面図である。
【図17】図16に続く本発明の第6実施形態の光路抑
制レンズを光が透過する様子を示す拡大端面図である。
【図18】本発明の第7実施形態の光路抑制レンズの一
部分を示す端面図である。
【図19】本発明の第7実施形態の光路抑制レンズを光
が透過する様子を示す拡大端面図である。
【図20】本発明の各実施の形態の光路抑制レンズの第
1使用例を示す説明図である。
【図21】本発明の各実施の形態の光路抑制レンズの第
2使用例を示す説明図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41,51,61 光路抑制レ
ンズ 2 集光部 3 受光面 4 放射面 5,6,7,32,33,34,35,52 曲面部 5a,6a,7a,22,23,32a,33a,34
a,35a,52a 曲面形全反射面 5b,6b,7b,22a,23a,65a 上部分 5c,6c,7c,22b,23b,65b 下部分 53 凹状部 54,55,56,57 平面形全反射面 62,63,64 透過光抑制路 62a,63a,65 第1曲面形全反射面 62b,63b,66 第2曲面形全反射面 71,81 集光装置 72,82 入射角度補正手段 73,83 集光手段 74,84 集光位置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を透過経路の途中で多段階に全反
    射させて略一定の放射角度で放射させる凹状の曲面から
    なる曲面形全反射面を有することを特徴とする光路抑制
    レンズ。
  2. 【請求項2】 同一断面形状を保って略線状に連なる複
    数の集光部が略平行に並んで連結されて全体が略平板状
    に形成されたレンズであり、前記各集光部は端面方向か
    ら見て入射光を透過経路の途中で多段階に全反射させて
    略一定の放射角度で放射させる凹状の曲面からなる曲面
    形全反射面を有することを特徴とする光路抑制レンズ。
  3. 【請求項3】 入射光を透過経路の途中で入射角度に応
    じて多段階に全反射させ入射角度に関係なく略一定の放
    射角度で放射させる凹状の曲面からなる曲面形全反射面
    を有することを特徴とする光路抑制レンズ。
  4. 【請求項4】 同一断面形状を保って略線状に連なる複
    数の集光部が略平行に並んで連結されて全体が略平板状
    に形成されたレンズであり、集光部の端面方向から見
    て、前記各集光部は入射光を透過経路の途中で入射角度
    に応じて多段階に全反射させ入射角度に関係なく略一定
    の放射角度で放射させる凹状の曲面からなる曲面形全反
    射面を有することを特徴とする光路抑制レンズ。
  5. 【請求項5】 前記各集光部が有する曲面形全反射面は
    複数であることを特徴とする請求項2または請求項4の
    いずれかに記載の光路抑制レンズ。
  6. 【請求項6】 前記曲面形全反射面は入射面側に形成さ
    れた上部分と放射面側に形成された下部分の上下2つの
    部分からなることを特徴とする請求項2または請求項4
    のいずれかに記載の光路抑制レンズ。
  7. 【請求項7】 前記集光部が有する曲面形全反射面は複
    数であり、前記複数の曲面形全反射面は集光部の端面方
    向から見てプラスの入射角度で入射する入射光に対して
    透過経路の過程で全反射を行うものと、集光部の端面方
    向から見てマイナスの入射角度で入射する入射光に対し
    て透過経路の過程で全反射を行うものであることを特徴
    とする請求項2または請求項4のいずれかに記載の光路
    抑制レンズ。
  8. 【請求項8】 集光部の端面方向から見て入射面側に設
    けられ接線が水平に近い部分から鉛直に近い部分までの
    範囲で外部に向かって凸状の曲面をなし内側から見て凹
    状の曲面をなし入射光を透過経路の途中で入射角度に応
    じて多段階に全反射させ入射角度に関係なく略一定の放
    射角度で放射させる曲面形全反射面と、 前記曲面形全反射面の接線が水平に近い部分に続いて形
    成された凹状部とを具備することを特徴とする光路抑制
    レンズ。
  9. 【請求項9】 前記集光部内側から見て曲面形全反射面
    に対向して放射面側に形成された略鉛直な平面からなる
    平面形全反射面を具備することを特徴とする請求項8に
    記載の光路抑制レンズ。
  10. 【請求項10】 外側から見て接線が略水平方向から略
    鉛直方向の範囲となる凸状の曲面をなし内側から見て凹
    状の曲面をなして入射面側に形成された第1曲面形全反
    射面と、 前記第1曲面形全反射面との間に略一定幅の間隔を保っ
    て前記第1曲面形全反射面に対向し内側から見て凸状の
    曲面をなして放射面側に形成された第2曲面形全反射面
    とを具備することを特徴とする光路抑制レンズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011030858A1 (ja) * 2009-09-11 2011-03-17 ダイキン工業株式会社 集光フィルム並びにその製造方法、集光素子、太陽電池、及び集光方法

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