JP2002355284A - 寝ころがり転圧整体器 - Google Patents

寝ころがり転圧整体器

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JP2002355284A
JP2002355284A JP2001164144A JP2001164144A JP2002355284A JP 2002355284 A JP2002355284 A JP 2002355284A JP 2001164144 A JP2001164144 A JP 2001164144A JP 2001164144 A JP2001164144 A JP 2001164144A JP 2002355284 A JP2002355284 A JP 2002355284A
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耕造 坂本
Kunio Tsushima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人の手を借りることなく、胸椎中部以下の脊椎
とその周辺の好みの部位を、好みの強さと好みのリズム
で転圧整体することができ、筋肉や腱等の柔軟性を回復
させ、脊椎や骨盤等の歪みを矯正すると共に、意外性の
ある運動の解放感にいやされるリラックス効果が期待で
きる寝ころがり転圧整体器を提供する。 【解決手段】寝ころがり転圧整体器であって、身体支持
用の支点として頭・頚部を支承する頭・頚部支持機構
と、転圧用の支点として背面部を支承する転圧用ローラ
とを具え、これら頭・頚部支持機構と、転圧用ローラと
で、身体を空中に架橋(掛け橋)状に支持すると共に、
上記転圧用ローラによって、体重圧の反力を受ける背面
部を満遍なく転圧整体することにより上記課題は解決さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、頭・頚部支持機
構に頭・頚部を支持された使用者の、背面部を支承する
転圧用ローラによって、体重圧の反力を受ける胸椎の中
部/同下部/腰椎/仙骨、及びそれら周辺の筋肉/腱/
関節等の好みの部位を、好みの強さと好みのリズムで転
圧整体して、血液とリンパ液を面状に、且つ強制的に循
環させ、筋肉と腱やその周辺部の柔軟性を回復させると
共に、骨格を無理なく面状に、且つ連続的に押し伸ば
し、骨格の歪みを矯正して整体する寝ころがり転圧整体
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、身体の背面部に機械的な押圧作用
を加えるに際し、マッサージ機や指圧代用器(以下これ
らを従来の機器という)が用いられてきており、従来の
機器としては、電動式機器(以下従来の電動式機器とい
う)と、動力源を用いない機器(以下従来の無動力機器
という)があり、従来の電動式機器としては、椅子型リ
クライニング式、マットタイプ、及びベッドタイプのマ
ッサージ機があり、これら従来の電動式機器は、背骨を
軸として左右対称に配置したもみ玉/小形ローラ/サイ
ドローラ等を、背骨に沿って自動的に作動させて上半身
をマッサージし、下半身はもみ玉/小形ローラ/サブロ
ーラ等を、身長方向に沿って自動的に作動させてマッサ
ージし、作動については、マッサージ動作の強弱と遅速
制御、もみ玉の位置制御、及びもみ玉の作動制御(揉
み、押し、たたき、背筋伸ばし、もみ上げ、もみ下げ、
部分反復等)等の制御機能を具え、プロマッサージ師の
テクニックを、機械化/自動化して取り込んだ高度な装
置である。
【0003】一方、従来の無動力機器について、出願適
正化等指導事業として社団法人発明協会・工業所有権技
術評価センターの実施/作成による先行技術調査報告書
から抜粋すると、特開平11-178884号公報には、腰部に
指圧状の押圧作用を加える棒状に成形された携帯型の健
康器具が紹介されており、円形状の断面形状を有し、腰
部の背面の凹凸形状に合わせて外径が軸方向へ漸時変化
するように形成された押し当て部を具え、仰臥させた人
体の腰部と床面との間に健康器具を挟み込み、押し当て
部を腰部の背面の仙骨と背骨の間の軟骨の部位に当てが
い、この状態で例えば15分間人体を静止させ、腰部の重
みで効果的な押圧作用を無理なく加え、腰部に押圧作用
を加えるトレーニングを簡易化することができる。次
に、実開昭62-12333には、ローラを具えた指圧用頭腰枕
が記載されており、軸杆両端部に一対のローラーを回動
可能に軸着し、リングを中心に相対向する同等のローラ
ーを拡狭自在に移動させ、人体背面下の後頭部、又は腰
部に適切に当接するための間隔調整を行うので、枕に指
圧機能を持たせるとともに、通常の枕としても利用でき
る。又、実開平8-18号公報には、手軽に、腹筋、背筋の
運動ができ、かつ指圧効果もあるローラ運動具が記載さ
れており、中空の円筒形物の外周に突起部を形成したロ
ーラ運動具を、肩胛骨付近に体と直角に寝敷して膝を曲
げ、両手で頭を下の方から抱え込んで持ち上げる体形を
とり、膝を屈伸させると、ローラ運動具が背中を回転し
突起部による背中の指圧と、腹筋、背筋の運動ができ
る。更に、実開昭63-22924号公報には、架台上部にロー
ラを具えた指圧装置が記載されており、人体が仰臥状態
となり得る架台上部に任意間隔をもって多数個のローラ
ーを回転自在に並設すると共に、架台の一側方には支持
杆を配置し、体重により加圧して、背椎部を中心とする
背部略全体の指圧を自身で簡単に行い得る。更に又、実
開平6-13825号公報には、スライドマット体を具えた康
器具兼用アンマ器であって、長方形枠形フレームを傾斜
して設置し、長手方向の両側には、指圧用ローラー2ヶ
を間隔をおいて配置し、フレームにはスライドマット体
を配置すると共に表皮の中心部近傍から指圧用ローラー
を突出させ、フレームの下端部側に足掛け部を設け、ス
ライドマット体上に仰向けに寝て、足で足掛け部を蹴る
ことによりスライドマット体を上下にスライドさせて、
膝及び腰を屈伸、背筋を往復マッサージできる健康器具
兼用アンマ器が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
機器では、転圧整体に相当する効力、すなわち、身体を
支承する転圧用ローラによって、体重圧の反力を受ける
背面部を満遍なく転圧して、血液とリンパ液を面状に、
且つ強制的に循環させ、筋肉と腱の柔軟性を回復させる
と共に、筋肉と脂肪組織をクッションとして骨格を無理
なく面状に、且つ連続的に押し伸ばし、脊椎と骨盤の歪
みを矯正して整体するという、少なくともこれら二つの
効力を同時に発揮する転圧整体、と同等の効力を得るこ
とができないという問題点に加え、個別には以下の様な
問題点があった。
【0005】先ず、従来の電動式機器では、もみ玉/小
型ローラ等の当接可能な身体の背面部位であっても、満
遍なくマッサージすることができないという問題点があ
り、椅子型リクライニング式マッサージ機では、マッサ
ージ動作の強弱/遅速、もみ玉の配置/作動、及び背も
たれの角度という、各要素のセッティングを組み合わせ
ることによって、実に多種多様なもみ味を提供できる
が、電源を切った時点でリセットされた状態から、最適
なもみ味を再現するために、もしくは心地よいマッサー
ジの強さ/もみ味、及び最もマッサージしたい部位が、
各人により、又はその時の状態等により異なることか
ら、使用の都度、再セッティングしなければならないと
いった問題点があった。
【0006】又、マットタイプ、ベッドタイプ、及び背
もたれを最大限倒した椅子型リクライニング式のマッサ
ージ機に共通する問題として、プロのマッサージ感覚に
より近づけるために、もみ玉や小形ローラの材質/形/
大きさまで徹底的にこだわり、プロの指感覚に迫る手押
しの味を再現すべく、身体部位と一個のもみ玉や小形ロ
ーラが当接する面積は、親指で押した場合とほぼ同等の
略点接触状態で、たとえもみ玉や小形ローラが複数個配
置されているとはいえ、小さな面積で体重圧を受けて移
動するもみ玉や小形ローラに、強いもみ味を希望した場
合、筋肉がよく発達している人以外の使用者には、痛み
を伴うきついもみ味になってしまうという問題点があっ
た。更に、仰向けにベタッと寝ている状態の身体部位が
受けるもみ玉や小型ローラのもみ味は、胸椎中部と臀部
できつく、特に、頭方向に移動するもみ玉や小形ローラ
に押されながら胸椎中部が持ち上げられる際には、ウッ
と来る強い圧迫感と、あごが上がって頭が下がる不快感
を受け、一方、前弯/お腹側に凸を呈する腰椎周辺部/
腰周辺部ではもみ味が弱く、特に腰の脇/脊柱起立筋の
体側部位は、機器の上で腰をひねる等の工夫をしても、
希望する部位にも、希望する強さでもマッサージを受け
ることができないという問題点があった。更に又、マッ
サージ中に、もみ玉や小形ローラの移動に対応して、も
み玉や小形ローラに加わる体重圧を自己調節して、当接
する身体部位によって刻々変化するマッサージの強さ/
もみ味を好みに合わせる、又は予期せぬ痛みやきついも
み味を和らげる/回避するといった、作動を自己制御す
ることは困難という問題点があり、加えて機器全体が概
して高価で大型のため、家庭内では設置場所が限られる
ということも問題となっていた。
【0007】一方、従来の無動力機器では、転圧整体と
同等の効力を得ることができない、という前述の問題点
に加え、当接可能な身体の背面部位であっても、好みの
部位を、好みの強さで、満遍なくマッサージすることが
できない、という問題点があり、特開平11-178884号公
報に記載の、腰部に指圧状の押圧作用を加える棒状に成
形された携帯型の健康器具と、実開昭62-12333に記載
の、ローラを具えた指圧用頭腰枕とは、仰臥した身体と
床面の間に置敷いて使用するため、緩やかな前弯(お腹
側に凸)を呈する腰椎のうち、最も前弯が強く、特に腰
痛の原因となりやすい第5腰椎、及びその周辺部に対
し、負荷がかかりすぎるという問題点があった。又、実
開平8-18号公報に記載の、手軽に腹筋、背筋の運動がで
き、かつ指圧効果もあるローラ運動具は、指圧目的の使
用者には加療範囲が狭く、その上、首スジと腹筋に大き
な負荷がかかる苦役を強いられ、運動目的の人を含めて
も、利用可能者が限られるという問題点があり、同様
に、実開昭63-22924号公報に記載の、架台上部にローラ
を具えた指圧装置でも、マッサージの有効性、機器の操
作性の点から、利用可能者が限られるという問題点があ
った。更に、実開平6-13825号公報に記載の、スライド
マット体を具えた康器具兼用アンマ器と、上記実開平8-
18号公報に記載のローラ運動具を胸椎下部に使用する場
合に共通する問題点として、古来、身体の背面部に指圧
を受ける際はうつ伏せになるが、これは、施術者が、安
定して力を加え得る合理的な姿勢であると同時に、ほ乳
類としては不自然な二足歩行による直立姿勢で、常時負
荷のかかる人間の脊椎、及びその周辺の筋肉を、うつ伏
せにして重力(体重)の拘束から開放された状態で指圧
すると、最大の効果が得られる、という理由によるもの
で、構造上この様な姿勢を保ち得ない当該機器では、気
持ちの良さは別として、本来の指圧効果を得にくいとい
う問題点があった。尚、本願の発明者の一人は、腰痛に
加え背中が凝って苦しんだとき、うつ伏せになって、第
三者にビール瓶で背中や腰の周辺を強めにさすってもら
うと、腰痛や背中の凝りに伴う苦しみが容易に緩和され
ることに気付いた。
【0008】よって、この発明は、上述の問題点に鑑み
て成されたものであり、この発明の目的は、従来の機器
による指圧やマッサージとは異なる転圧整体、すなわ
ち、身体を支承する転圧用ローラによって、体重圧の反
力を受ける背面部を満遍なく転圧して、血液とリンパ液
を面状に、且つ強制的に循環させ、筋肉と腱の柔軟性を
回復させると共に、筋肉と脂肪組織をクッションとして
骨格を無理なく面状に、且つ連続的に押し伸ばし、脊椎
と骨盤の歪みを矯正して整体するという、少なくともこ
れら二つの効力を同時に発揮する転圧整体、を行うこと
ができて、人の力を借りることなく、胸椎中部以下の脊
椎とその周辺の、好みの部位を、好みの強さと好みのリ
ズムと味わいで転圧整体することができて、多くの人が
手軽に使用できる寝ころがり転圧整体器を提供すること
にある。又、この発明の目的は、転圧整体することによ
って、筋肉疲労や運動不足で硬直した背中や腰等の筋肉
と腱やその周辺部の柔軟性を回復し、脊椎や骨盤のゆが
みを矯正して、これらに起因するコリや痛みを治療し、
再発を防止すると共に、自律神経系と、不特定多数のツ
ボを刺激して、使用に要するわずか数分のうちに、使用
中は意外性のある運動のリラックス効果による解放感
を、使用後には転圧のリフレッシュ効果による爽快感
を、継続して使用することにより、整体効果による心身
の活性を得ることができる、小型、軽量で、操作性、耐
久性、及び、安定性に優れ、何らの動力源を用いること
無く、家庭内でも使用できる、シンプルで簡単な構成に
よる低廉な、寝ころがり転圧整体器を提供することにも
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、身体支持用
の支点として頭・頚部を支承する頭・頚部支持機構、及
び、転圧用の支点として背面部を脊椎に対し直交方向に
支承する転圧用ローラ、を基本構成とする寝ころがり転
圧整体器に関し、又、本発明の上記目的は、これら頭・
頚部支持機構と転圧用ローラとで、身体を架橋(掛け
橋)状に支持すると共に、上記転圧用ローラによって、
体重圧の反力を受ける胸椎/腰椎/仙骨、及び、それら
周辺の筋肉/腱/関節等の好みの部位を、好みの強さと
好みのリズムで転圧整体することによって達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、この発明
の実施例について説明する。先ず、図1は、本発明の頭
・頚部支持機構、すなわち、頭・頚部支持台車10aと、
転圧用ローラ20aとを備えた寝ころがり転圧整体器1aの
1例であり、図1(A)は、寝ころがり転圧整体器1a全体
の上面図、図1(B)は側面図、図1(C)は正面図、図1
(D)は後面図である。図1を参照して本発明の構成を説
明すると、寝ころがり転圧整体器1aは、移動手段11/台
座部12から成る搬送機構13と、頭・頚部受け部16とを有
し、頭・頚部を移動自在に支承する頭・頚部支持台車10
a、及び、身体の背面部を脊椎に対し直交方向に支承す
る転圧用ローラ20aで構成され、本発明の基本構成であ
る頭・頚部支持台車10aと、転圧用ローラ20aとは、これ
らが空中に架橋(掛け橋)状に支持する使用者の身体で
もって連結/ブリッジされ、身体支持用の支点として頭
・頚部を移動自在に支承する頭・頚部支持台車10aが、
転圧用の支点として背面部を支承する転圧用ローラ20a
の作動を制御する動作の支点(以下操作用の支点とい
う)となる一方、制御されて転動する転圧用ローラ20a
が、身体を搬送して頭・頚部支持台車10aの移動を制御
し、しかして、頭・頚部支持台車10aと、転圧用ローラ2
0aとは、共に使用者に制御され、一体化/リンクして作
動する。
【0011】次に、寝ころがり転圧整体器1aの構造を説
明すると、頭・頚部を支承する移動自在な頭・頚部支持
台車10aの台座部12の底面部、上面部、及び、頭・頚部
受け部16の底面部は、平たんな平面状に形成されてお
り、台座部12の底面部には、移動自在な搬送手段11が配
設されており、台座部12の上面部と、頭・頚部受け部16
の底面部には、二片一対のマジックテープ(登録商標)
部材14の一片が、他の一片と相対して密着する位置に各
々貼着、又は縫着されており、台座部12と頭・頚部受け
部16は、相対して密着するこれらマジックテープ部材14
を介して結合され、一体化して頭・頚部支持台車を構成
しており、従って、台座部12と頭・頚部受け部16は、着
脱可能である。又、台座部12と頭・頚部受け部16との間
に、マジックテープ部材14を介して結合する間置部材
(スペーサー)15を介挿することにより、頭・頚部受け
面17の高さと角度とは容易に調節可能である。更に、頭
・頚部受け部16と搬送機構13とを一体化させて、又は、
頭・頚部受け部16と移動手段11とを一体化させて形成、
又は、構成することも可能である。転圧用ローラ20a
は、断面形状が円形形状で、外観形状が略円柱形状で、
表面形状が凹凸の無い滑らかな曲面形状のローラ外周部
21を有し、背面部を脊椎に対し直交方向に支承可能とな
っている。
【0012】しかして、本発明の寝ころがり転圧整体器
1aは、頭・頚部支持台車10a、及び、転圧用ローラ20a、
並びに、下肢部とで、身体を空中に架橋(掛け橋)状に
支持すると共に、頭・頚部支持台車10aを身体支持用の
支点とし、転圧用ローラ20aを転圧用の支点として使用
者の筋力で制御され、踏み出す足の方向に転動して身体
を搬送する転圧用ローラ20aによって、体重圧の反力を
受ける背面部を満遍なく転圧整体して、血液とリンパ液
を面状に、且つ強制的に循環させ、筋肉と腱の柔軟性を
回復させると共に、筋肉と脂肪組織をクッションとして
骨格を無理なく面状に、且つ連続的に押し伸ばし、脊椎
と骨盤の歪みを矯正して整体する。
【0013】次に、本発明の寝ころがり転圧整体器1a
が、身体を支承した状態で、一体化して作動する頭・頚
部支持台車10aと転圧用ローラ20aの各部の構造を、一体
性の観点から更に詳しく説明すると、先ず、転動方向に
直線移動する転圧用ローラ20aに連動する頭・頚部支持
台車10aに配設される移動手段11は、直線往復移動、又
は、略直線往復移動せしめる移動手段が好ましく、それ
ら移動手段としては、車軸付き広幅ローラ移動手段、車
軸杆と複数の走行輪が一体化して回転する移動手段等が
利用可能である。同じく一体性の観点からすると、転圧
用ローラ20aは、血行を促進する、いわば第3の心臓だ
から、頭に血が上らない様に、頭・頚部支持台車10aの
頭・頚部受け面17の最上部位の高さ方向の長さは、ロー
ラ外周部21の外径よりも長くすることが好ましい。又、
転圧用ローラ20aの操作用の支点となる、頭・頚部支持
台車10aに支承された頭・頚部には、時には当該部位の
重量以上の荷重が加わるため、頭・頚部受け面17は、後
頭部の一部、又は、全部、及び、頚椎の一部、又は、全
部、並びに、第7頚椎周辺部を支承するように形成する
と、頭板状筋(首の後ろの筋肉)等の負荷軽減効果が期
待できて好ましく、弾性部材で構成すると、反力吸収効
果が期待できて好ましく、支承する身体部位になじむ曲
面状に形成すると、作動の安定性を増す効果が期待でき
て好ましい。更に、同じく一体性の観点からすると、使
用者が、頭・頚部支持台車10aを操作用の支点として、
転圧用ローラ20aの作動を上肢部で制御できるように、
ローラ外周部21の横幅は、身体の背中部、又は、腰部、
又は、臀部、並びに、上肢部を、脊椎に対し直交方向で
同時に支承できるように形成することが好ましい。更に
又、転圧用ローラ20aの構造では、使用者の脊柱起立筋
の体側部や仙腸関節周辺部等、痛みに敏感な部位や、既
存機器では対応困難な部位をも支承し、その上、使用者
に制御されて、強弱様々な体重圧を受けるローラ外周部
21の一部、又は、全部を、弾性部材/緩衝性部材で構
成、又は、被包することが、安全面からも好ましく、ロ
ーラコア部(図示せず)は、円筒、円柱、中空、及び、
軸部の有無等、ローラの種類や形状の如何に関わらず、
体重圧に負けない適切な剛性を有する部材で構成するこ
とが好ましい。
【0014】次に、本発明の寝ころがり転圧整体器1a
を、身体を支承した状態で、作動に関わる特性の観点か
ら検討してみると、以下の特性が得られる。尚、寝ころ
がり転圧整体器1aの作動に関わる以下の説明は、作動原
理が同一の本発明の他の実施例の説明を兼ねており、し
たがって、後述する図4,図6に示す本発明の他の実施
例の作動に関わる説明は、転圧用ローラ20aの動きとの
差異についてのみとする。先ず、図2(1)〜(6)を参照
して、寝ころがり転圧整体器1aの作動を、順を追って説
明する。 (1)は、位置について、の状態を示し、身体後方の所
定の位置に、頭・頚部支持台車10aと転圧用ローラ20aの
ローラ外周部21とを、略接触状態に配置し、床面に腰を
下ろして足を伸ばし、上半身をひねって後方の床面に肘
と前腕を置き、これを支えにして上半身を後ろに倒し、
頭・頚部を頭・頚部受け面17に、胸椎上部周辺部と上腕
部を、脊椎と直交方向に配置したローラ外周部21に載せ
る。 (2)は、作動用意−1、の状態を示し、両足を尻の方
へ引き寄せて両ヒザを立て、約90度に折り曲げ、前腕
と手掌部は床面におく。尚、床面はノンスリップ。 (3)は、作動用意−2、の状態を示し、恥骨を押し上
げる感じで、腰と尻を、主に下肢部の筋力で持ち上げ
る。尚、前腕と手掌部は、引き続き床面におく。 (4)は、転圧進行−1、の状態を示し、肘を曲げて前
腕を空中に立て、尻を高い位置に保持しながら、背中を
ローラ外周部21の頭側の部位に送り込む様な感じでゆっ
くりとヒザを伸ばす。このヒザの運動で頭方向に転動開
始する転圧用ローラ20aは、支承する身体を頭方向へ搬
送し、ローラ外周部21と当接する背面部(胸椎→腰椎→
仙骨の順に当接)を転圧整体する。 (5)は、転圧進行−2、の状態を示し、両ヒザが伸び
切る前に、片足(イ)を尻側に引き寄せ、(イ)のヒザの曲
がり角度を90度前後に回復する。 (6)は、転圧進行−3、の状態を示し、尻側に引き寄
せた片足(イ)のヒザをゆっくり伸ばして、転圧用ローラ
20aを頭方向に転動させつつ、残りの片足(ロ)を尻側に
引き寄せ、(ロ)のヒザの曲がり角度を90度前後に回復
する。
【0015】以降、(5)の転圧進行−2と、(6)の転圧
進行−3を反復し、寝ころがり転圧整体器1aを頭方向に
進行させ、その間、転圧用ローラ20aを操作用の支点と
して尻を高い位置に保持し、同時に頭・頚部支持台車10
aを操作用の支点として上肢部をローラ外周部21に押当
て、背中部、腰部、又は、臀部と当接するローラ外周部
21に加わる体重圧を制御し、ローラ外周部21が頭→足方
向の順に当接する背面部を、好みの強さと好みのリズム
で満遍なく転圧整体する。
【0016】続いて、図2(7)〜(9)について説明す
る。尚、この図に示す寝ころがり転圧整体器1aは、足方
向に進行する。 (7)は、転圧方向転換、の状態を示し、肘と前腕を体
側に沿って伸ばしてローラ外周部21に載せ、両ヒザを立
て、90度以上にやや深く折り曲げ、尻は浮かせつつも
低い位置に保持し、かかとを尻に引き寄せて、ローラ外
周部21の足側の部位に背中を落とし込む様な感じで、両
ヒザを縮める。このヒザの運動で、足方向に転動開始す
る転圧用ローラ20aは、支承する身体を足方向へ搬送
し、ローラ外周部21に当接する背面部(仙骨→腰椎→胸
椎の順に当接)を転圧整体する。 (8)は、逆進転圧--1、の状態を示し、両ヒザが縮み
切る前に、片足(イ)を半足分〜1足分ほど踏み出し、
(イ)のヒザの曲がり角度を浅くする。 (9)は、逆進転圧--2、の状態を示し、踏み出した足
(イ)のヒザを縮め、転圧ローラ20aを足方向に転動させ
つつ、残りの片足(ロ)を半足分〜1足分ほど踏み出し、
(ロ)のヒザの曲がり角度を浅くする。
【0017】以降、(8)の逆進転圧−1と、(9)の逆進
転圧−2を反復し、その間、転圧用ローラ20aを操作用
の支点として尻を低い位置に保持し、同時に頭・頚部支
持台車10aを操作用の支点として上肢部をローラ外周部2
1に押当て、臀部、腰部、又は、背中部と当接するロー
ラ外周部21に加わる体重圧を制御し、ローラ外周部21が
足→頭方向の順に当接する背面部を、好みの強さと好み
のリズムで満遍なく転圧整体する。尚、転圧用ローラ20
aを足方向に転動させる際、特に大腿2頭筋と腓腹筋に
負担がかかるため、踏み出す歩幅を小さくすることが肝
要だが、これは本発明が、日常生活では鍛練不足に陥り
がちな下肢背面部の筋力の強化に役立つことの証明でも
ある。
【0018】引続き、図3(1)、(2)に示す、好みの部
位を、好みの強さで満遍なく転圧整体する寝ころがり転
圧整体器1aの作動を説明する。ローラ外周部21が、胸椎
下部〜腰椎周辺に当接しているときに、頭・頚部支持台
車10aと転圧用ローラ20aを操作用の支点として、90度
前後に折り曲げた片ヒザ、又は、両ヒザを左右どちらか
一方に倒し、身体をツイストして好みの部位をローラ外
周部21に当接させて、ヒザの屈伸と上肢部とを使って転
圧用ローラ20aを往復転動させ、同時に、上肢部をロー
ラ外周部21に押当て、ローラ外周部21に加わる体重圧を
制御して、胸椎下部の側部、腰椎の側部、大殿筋、中殿
筋、及び、仙腸関節周辺部等、従来の機器では対応困難
な部位を、好みの強さと好みのリズムで転圧整体する。
【0019】上述の寝ころがり転圧整体器1aを、従来の
機器と比較して、作動に関わる特性を検討すると、背面
部と略点接触して、親指の先ほどの小面積で体重圧を受
ける従来の電動式機器のもみ玉や小形ローラに、身体を
支承されること、及び、支承されて、図2、図3に示す
動作を行うことは至難であり、同じく従来の無動力機器
においても同様であるが、一方、ローラ外周部21が、支
承する背面部と、いわば略線接触することを特徴の一つ
とする本発明の寝ころがり転圧整体器1aでは、以下の作
動の特性が得られる。尚、下記の符号イ)は箇条を表
し、後記するロ)も同様とする。 イ1)ローラ外周部21に支承された身体をツイストし
て、従来の機器では対応困難な身体部位を、満遍なく転
圧整体できる。又、 イ2)転圧用ローラ20aが、背中部、腰部、又は、臀部に
加える体重圧の反力を、テコの原理を応用して、上肢部
を力点とし、頭・頚部支持台車10aを操作用の支点とし
て為される上肢部をローラ外周部21に押当てる動作によ
って制御可能とすることにより、転圧する力の強弱を自
己制御して転圧整体できる。更に、 イ3)筋肉や脂肪組織を緩衝材として、骨や関節部位
を、無理なく面状に、且つ連続的に押し伸ばして、脊椎
や骨盤等、骨格の歪みを矯正できる。更に又、 イ4)血液、及びリンパ液の流れを面状に、且つ強制的
に促進させて、筋肉と腱やその周辺部の柔軟性を回復さ
せることができる。
【0020】かくして、本発明の寝ころがり転圧整体器
1aは、頭・頚部支持台車10aと、転圧用ローラ20aとを操
作用の支点として、使用者が、好みの部位を、好みの強
さと好みのリズムで転圧整体できるという、際立った作
動の特性(第1の特性)が得られる。
【0021】次に、本発明の寝ころがり転圧整体器1a
を、身体を支承した状態で、作動に関わる運動/操作の
特性の観点から検討してみると、以下の特性が得られ
る。先ず、使用者が、肩を上下/水平に動かすことがで
きることから得られる、寝ころがり転圧整体器1aの運動
/操作の特性について、図2を参照して説明すると、図
2(4)に示す使用者は、肩を下げ、上腕部をローラ外周
部21の頭側の部位(ローラ外周部21断面の、円の中心を
原点とする座標・・以下ローラ座標という・・の第2象
限)に当接させた状態で、肩を頭方向に動かし、肩に連
動する上腕部で、ローラ外周部21を頭方向に引いて、転
圧用ローラ20aの転動を補助し、又、図2(7)に示す使
用者は、肩を上げ、前腕部をローラ外周部21の足側の部
位(ローラ座標の第1象限)に当接させた状態で、肩を
足方向に動かし、肩に連動する前腕部で、ローラ外周部
21を足方向に押して、転圧用ローラ20aの転動を補助
し、下肢部の筋肉にかかる負荷を軽減して、寝ころがり
転圧整体器1aを滑らかに作動させることができる。
【0022】しかして、仰向けに寝た状態であっても、
頭・頚部支持台車10aを身体支持用の支点として、肩を
上下/水平方向に動かすことができる、本発明の寝ころ
がり転圧整体器1aでは、以下の運動/操作の特性が得ら
れる。ロ1)肩を水平方向に動かして、肩に連動する上
肢部と当接するローラ外周部21を引いて/押して、転圧
用ローラ20aの転動を制御できる特性。ロ2)肩を上/下
方向に動かして、上肢部と当接するローラ外周部21の部
位を制御できる特性。
【0023】かくして、本発明の寝ころがり転圧整体器
1aは、頭・頚部支持台車10aを操作用の支点として、下
肢部と肩を使用して、軽快に/滑らかに作動させること
ができるという、際立った運動/操作の特性(第2の特
性)が得られる。
【0024】次に、前記ロ2)の、上肢部と当接するロ
ーラ外周部21の部位を制御できる特性について、更に詳
しく説明すると、当接する部位の制御とは、当接位置
(接点)を、前記ローラ座標の第1象限と第2象限の、
どちらにするかということ、すなわち、ローラ座標で、
当接位置(接点)と原点を結ぶ直線が、X軸となす角度
を制御することであるから、ここで、ローラ外周部21の
半径:R、第1象限の接点:P(x,y)、第2象限の接
点:P'(-x,y)、接点Pの角度:θ、接点P,P'の鉛
直方向荷重(体重圧):W、接点P,P'に生じるトルク:
T,T'とすると、T=R・W・cosθ、T'=R・W・cos(180
−θ)=−T、だから、第1象限に生じるトルク:Tと、
第2象限に生じるトルク:T'は、互いに逆トルクの関係
にある。
【0025】しかして、緩やかにS字カーブを描く脊椎
を、なぞる様に湾曲する背中部、腰部、及び、臀部の各
部位は、これを支承して一定方向に転動、又は、回転す
るローラ外周部21に、順トルクと逆トルクとを必ず生む
ことになるが、転圧用ローラ20aを操作用の支点として
臀部を上下方向に移動させ、背面部と当接するローラ外
周部21の部位を、ローラ座標の第1象限から第2象限に
移す(点P→点P')、又は、第2象限から第1象限に移
す(点P'→点P)ことによって、寝ころがり転圧整体器1
aの作動や操作を妨げる逆トルクを、順トルクに転換し
て利用することができるわけで、頭方向に進行する寝こ
ろがり転圧整体器1aの作動を示す図2(4)〜(6)では、
尻を高い位置に保持し、足方向に進行する図2(7)〜
(9)では、尻を低い位置に保持するとしたのは、上述の
順/逆トルクに対応することができる本発明の寝ころが
り転圧整体器1aの、具体的な操作方法を示すものであ
り、仰向けになって転がるという、風変わりな運動を行
う使用者の、ささやかな筋力により作動する寝ころがり
転圧整体器1aでは、トルク対策/トルク利用の効果は極
めて高い。
【0026】かくして、頭・頚部支持台車10aと、転圧
用ローラとを操作用の支点として、空中に支持された臀
部と肩部の位置を上下方向に移動させることができる本
発明の寝ころがり転圧整体器1aは、使用者が、背面部と
当接するローラ外周部21の部位/角度を自己制御して、
順トルクを利用できる、逆トルクを解消できる、及び、
トルクの大/小を制御できるという、際立った運動/操
作の特性(第3の特性)が得られる。
【0027】次に、本発明の寝ころがり転圧整体器1a
を、身体を支承した状態で、作動に関わる転圧の味わい
の観点から検討してみると、以下の味わいが得られる。
ベタッと寝た状態の身体部位が受ける既存機器のもみ味
は、胸椎中部と臀部できつく、特に、足→頭方向に移動
するもみ玉/小型ローラに押されて胸椎中部が持ち上げ
られる際には、ウッと来る強い圧迫感と、痛みを伴うき
ついもみ味を受け、これらは、逆トルクに逆らって身体
部位を持ち上げる力が加えられる時に発生するが、本発
明の寝ころがり転圧整体器1aでは、背面部位とローラ外
周部21の当接する角度を使用者が自己制御して、強い圧
迫感を解消し、併せて、ローラ外周部21に加わる体重圧
を自己制御して、当接する身体部位によって刻々変化す
るローラ外周部21の転圧する力を好みに合わせ、同時
に、予期せぬ痛みや、きつい転圧を和らげて、好みの転
圧の味わいが得られる。
【0028】以上の通り、本発明の寝ころがり転圧整体
器1aによれば、身体を支承した状態で、頭・頚部支持台
車10aを身体支持用の支点とし、転圧用ローラ20aを転圧
用の支点として使用者の筋力で制御され、踏み出す足の
方向に転動して身体を搬送する転圧用ローラ20aが、背
中部、腰部、又は臀部に加える体重圧の反力を、頭・頚
部支持台車10aを支点として為される上肢部をローラ外
周部21に押当てる動作によって制御可能とすることによ
り、転圧する力の強弱を使用者が自己調節して転圧整体
でき、同じく、背面部と当接するローラ外周部21の部位
を、転圧用ローラ20aを支点として為される臀部を上下
方向に移動させる動作によって制御可能とすることによ
り、上記部位に発生するトルクを、使用者が自己制御し
て転圧整体できる等、作動の特性(第1の特性)、及
び、運動/操作の特性(第2、第3の特性)、並びに、
好みの転圧の味わいという、作動に関わる際立った特性
が得られる。
【0029】かくして、本発明の寝ころがり転圧整体器
1a、すなわち、身体支持用の支点として頭・頚部を支承
する頭・頚部支持台車10aと、転圧用の支点として背面
部を支承する転圧用ローラ20aとを操作用の支点とし、
下肢部と上肢部と肩でローラ外周部21を操作して、背面
部を支承する転圧用ローラ20aの転動を制御できる、
又、上肢部を、支承するローラ外周部21に押当て、ロー
ラ外周部21/転圧用ローラ20aに加わる体重圧を制御で
きる、更に、臀部と肩を上下に移動させて、背面部と当
接するローラ外周部21の部位/角度を制御して、トルク
の順/逆と大/小を制御できる本発明の寝ころがり転圧
整体器1aは、使用者の好みの部位を、好みの強さと好み
のリズムと味わいで、満遍なく転圧整体することができ
る。
【0030】しかしながら、本発明の寝ころがり転圧整
体器1aに対し、頭・頚部支持台車10aの作動距離が長
い、といった指摘も一部にはある。
【0031】図1に対応させて示す図4は、本発明の頭
・頚部支持機構、すなわち、頭・頚部支持台車10bと、
転圧用ローラ20bと、ローラ支持台30bとを具えた寝ころ
がり転圧整体器1bの一例であり、それぞれ同一の番号を
付した装置は、同一の機能を果たすと共に、使用者の身
体を支承した状態での作動原理は、上述の寝ころがり転
圧整体器1aと同様であり、図4(A)は寝ころがり転圧整
体器1b全体の上面図、図4(B)は側面図、図4(C)は正面
図、図4(D)は後面図である。図4を参照して本発明の
構成を説明すると、寝ころがり転圧整体器1bは、移動手
段11/台座部12から成る搬送機構13と、頭・頚部受け部
16とを有し、頭・頚部を移動自在に支承する頭・頚部支
持台車10b、及び、軸部22bを有し、身体の背面部を脊椎
に対し直交方向に支承する転圧用ローラ20b、並びに、
軸受部31と、手すり(支持杆)部37bとを有し、転圧用
ローラ20bを支持するローラ支持台30bで構成され、本発
明の基本構成である頭・頚部支持台車10bと、ローラ支
持台30bに支持された転圧用ローラ20bとは、これらが空
中に架橋(掛け橋)状に支持する使用者の身体でもって
連結/ブリッジされ、身体支持用の支点として頭・頚部
を移動自在に支承する頭・頚部支持台車10bが、転圧用
の支点として背面部を支承する転圧用ローラ20bの作動
を制御する動作の支点(操作用の支点)となる一方、制
御されて回転する転圧用ローラ20bが、身体を搬送して
頭・頚部支持台車10bの移動を制御し、しかして、頭・
頚部支持台車10bと、転圧用ローラ20bとは、共に使用者
に制御され、一体化/リンクして作動する。
【0032】次に、寝ころがり転圧整体器1bの構造を説
明すると、頭・頚部支持台車10bの構造は、前述の寝こ
ろがり転圧整体器1aを構成する頭・頚部支持台車10aと
全て同一であり、転圧用ローラ20bは、断面形状が円形
形状で、外観形状が略円柱形状で、表面形状が凹凸の無
い滑らかな曲面形状のローラ外周部21を有し、背面部を
脊椎に対し直交方向に支承可能となっており、両側面部
には軸部22bが設けられている。ローラ支持台30bは、軸
受部31を左右に、仕切板32bを前後に配置して、長方形
略枠形に形成され、床面等に安定した状態で設置できる
ようになっており、左右両軸受部31の上面部には、溝部
33が設けられており、この溝部33に軸部22bが嵌合され
ると共に軸受けされて、転圧ローラ20bは回転自在に支
持されるようになっており、両軸受部31の側面部には、
手すり(支持杆)部37bが付設されており、ローラ支持
台30bの底面部には、滑り防止部材38を貼着、粘着、又
は塗布し、ローラ支持台30bが床面等の上で滑りにくく
することが好ましく、滑り防止部材38としては、合成樹
脂部材、合成ゴム部材等が利用可能である。
【0033】しかして、本発明の寝ころがり転圧整体器
1bは、頭・頚部支持台車10b、及び、ローラ支持台30bに
支持された転圧用ローラ20b、並びに、下肢部とで、身
体を空中に架橋(掛け橋)状に支持すると共に、頭・頚
部支持台車10bを身体支持用の支点とし、転圧用ローラ2
0bを転圧用の支点として使用者の筋力で制御され、踏み
出す足の方向に回転して身体を搬送する転圧用ローラ20
bによって、体重圧の反力を受ける背面部を満遍なく転
圧整体して、血液とリンパ液を面状に、且つ強制的に循
環させ、筋肉と腱の柔軟性を回復させると共に、筋肉と
脂肪組織をクッションとして骨格を無理なく面状に、且
つ連続的に押し伸ばし、脊椎と骨盤の歪みを矯正して整
体する。
【0034】次に、本発明の寝ころがり転圧整体器1b
が、身体を支承した状態で、一体化して作動する頭・頚
部支持台車10bと転圧用ローラ20bの各部の構造を、一体
性の観点から更に詳しく説明すると、先ず、転圧用ロー
ラ20bの回転方向に搬送される頭・頚部を支承する頭・
頚部支持台車10bに配設される移動手段11は、直線往復
移動、又は、略直線往復移動せしめる移動手段が好まし
く、それら移動手段としては、車軸付き広幅ローラ移動
手段、車軸杆と複数の走行輪が一体化して回転する移動
手段等が利用可能である。同じく一体性の観点からする
と、転圧用ローラ20bは、血行を促進する、いわば第3
の心臓だから、頭に血が上らない様に、頭・頚部支持台
車10bの頭・頚部受け面17の最上部の高さ方向の長さ
は、ローラ外周部21の外径よりも長くすることが好まし
い。又、転圧用ローラ20bの操作用の支点となる、頭・
頚部支持台車10bに支承された頭・頚部には、時には当
該部位の重量以上の荷重が加わるため、頭・頚部受け面
17は、後頭部の一部、又は、全部、及び、頚椎の一部、
又は、全部、並びに、第7頚椎周辺部を支承するように
形成すると、頭板状筋(首の後ろの筋肉)等の負荷軽減
効果が期待できて好ましく、弾性部材で構成すると、反
力吸収効果が期待できて好ましく、支承する身体部位に
なじむ曲面状に形成すると、作動の安定性を増す効果が
期待できて好ましい。更に、同じく一体性の観点からす
ると、使用者が、頭・頚部支持台車10bを操作用の支点
として、転圧用ローラ20bの作動を上肢部で制御できる
ように、ローラ外周部21の横幅は、身体の背中部、又
は、腰部、又は、臀部、並びに、上肢部を、脊椎に対し
直交方向で同時に支承するように形成することが好まし
い。更に又、転圧用ローラ20bの構造では、使用者の脊
柱起立筋の体側部や仙腸関節周辺部等、痛みに敏感な部
位や、既存機器では対応困難な部位をも支承し、その
上、使用者に制御されて、強弱様々な体重圧を受けるロ
ーラ外周部21の一部、又は、全部を、弾性部材/緩衝性
部材で構成、又は、被包することが、安全面からも好ま
しく、ローラコア部(図示せず)は、円筒、円柱、中
空、及び、軸部の有無等、ローラの種類や形状の如何に
関わらず、体重圧に負けない適切な剛性を有する部材で
構成することが好ましい。
【0035】次に、本発明の寝ころがり転圧整体器1b
を、身体を支承した状態で、本発明の前記寝ころがり転
圧整体器1aとの、構造に起因する作動の差異、すなわ
ち、転圧用ローラ20bと、前記転圧用ローラ20aの動きの
差異について、その作動を示す図5を参照して説明する
と、図5(A)に示す本発明の寝ころがり転圧整体器1aで
は、転動自在な転圧用ローラ20aに支承される身体は、
転圧用ローラ20aが転動移動した距離に加えて、ローラ
外周部21と当接した背面部の長さ分を搬送されるが、こ
れに対し図5(B)に示す本発明の寝ころがり転圧整体器1
bでは、ローラ支持台30bに支持されて回転する転圧用ロ
ーラ20bに支承される身体は、ローラ外周部21と当接し
た背面部の長さ分だけ搬送されるわけで、ここで、ロー
ラ外周部21の外径:R、転圧用ローラ20aの1回転(転
動)当たりの頭・頚部支持台車10aの移動(作動)距
離:La、転圧用ローラ20bの1回転当たりの頭・頚部支
持台車10bの移動(作動)距離:Lbとすると、La=πR
+πR=2πR 、Lb=πRだから、La>Lbとなる。
又、寝ころがり転圧整体器1aの作動に要する力:Fa、
同1bの作動に要する力:Fbとすると、La>Lbだか
ら、Fa<Fbとなる。
【0036】かくして、軸受部31を有するローラ支持台
30bを備えた本発明の寝ころがり転圧整体器1bは、頭・
頚部支持台車10bの移動距離を半分に短縮し、より狭い
スペースでも使用可能となるが、操作する筋肉にかかる
負荷は増大するので、図4に示す様な手すり(支持杆)
部37bを、ローラ支持台30bの両軸受部31の側面部に付設
すると、特に負荷が大きくなる始動時や方向転換時等
に、手掌部で軽く押す/引くといった、手すり(支持
杆)部37b本来の補助的使用により、筋肉の負担を軽減
する効果と、操作の安定性を高める効果が期待できて好
ましく、又、手すり(支持杆)部37bの上面部の高さ方
向の長さは、ローラ外周部21の外径よりも長くすること
が好ましい。
【0037】次に、本発明の寝ころがり転圧整体器1b
を、身体を支承した状態で、作動に関わる特性の観点か
ら検討してみると、頭・頚部支持台車10bを身体支持用
の支点とし、転圧用ローラ20bを転圧用の支点として使
用者の筋力で制御され、踏み出す足の方向に回転して身
体を搬送する転圧用ローラ20bが、背中部、腰部、又は
臀部に加える体重圧の反力を、頭・頚部支持台車10bを
支点として為される上肢部をローラ外周部21に押当てる
動作によって制御可能とすることにより、転圧する力の
強弱を使用者が自己調節して転圧整体でき、同じく、背
面部と当接するローラ外周部21の部位を、転圧用ローラ
20bを支点として為される臀部を上下方向に移動させる
動作によって制御可能とすることにより、上記部位に発
生するトルクを、使用者が自己制御して転圧整体できる
等、前述した本発明の寝ころがり転圧整体器1aと全て同
様の、作動の特性(第1の特性)、及び、運動/操作の
特性(第2、第3の特性)、並びに、好みの転圧の味わ
いという、作動に関わる際立った特性が得られる。
【0038】かくして、本発明の寝ころがり転圧整体器
1b、すなわち、身体支持用の支点として頭・頚部を支承
する頭・頚部支持台車10bと、転圧用の支点として背面
部を支承する転圧用ローラ20bとを操作用の支点とし
て、下肢部と上肢部と肩とで、背面部を支承する転圧用
ローラ20bの回転を制御できる、又、上肢部を、支承す
るローラ外周部21に押当て、ローラ外周部21/転圧用ロ
ーラ20bに加わる体重圧を制御できる、更に、臀部と肩
を上下に移動させて、身体と当接するローラ外周部21の
部位/角度を制御して、トルクの順/逆と大/小を制御
できる本発明の寝ころがり転圧整体器1bは、使用者の好
みの部位を、好みの強さと好みのリズムと味わいで、満
遍なく転圧整体することができる。
【0039】しかしながら、寝ころがり転圧整体器1bに
対して、遊びの無いハンドルで車を運転する様な感じ、
といった指摘も一部にはある。
【0040】図1、図4に対応させて示す図6は、本発
明の頭・頚部支持機構、すなわち、頭・頚部支持台車10
cと、転圧用ローラ20cと、ローラ支持台30cとを具えた
寝ころがり転圧整体器1cの一例であり、それぞれ同一の
番号を付した装置は、同一の機能を果たすと共に、使用
者の身体を支承した状態での作動原理は、前述の寝ころ
がり転圧整体器1aと同様であり、図6(A)は寝ころがり
転圧整体器1c全体の上面図、図6(B)は側面図、図6(C)
は正面図、図6(D)は後面図である。図6を参照して本
発明の構成を説明すると、寝ころがり転圧整体器1cは、
移動手段11/台座部12から成る搬送機構13と、頭・頚部
受け部16とを有し、頭・頚部を移動自在に支承する頭・
頚部支持台車10c、及び、軸部22cを有し、身体の背面部
を脊椎に対し直交方向に支承する転圧用ローラ20c、並
びに、転動路部34と、手すり(支持杆)部37cとを有
し、転圧用ローラ20cを支持するローラ支持台30cで構成
され、本発明の基本構成である頭・頚部支持台車10c
と、ローラ支持台30cに支持された転圧用ローラ20cと
は、これらが空中に架橋(掛け橋)状に支持する使用者
の身体でもって連結/ブリッジされ、身体支持用の支点
として頭・頚部を移動自在に支承する頭・頚部支持台車
10cが、転圧用の支点として背面部を支承する転圧用ロ
ーラ20cの作動を制御する動作の支点(操作用の支点)
となる一方、制御されて転動する転圧用ローラ20cが、
身体を搬送して頭・頚部支持台車10cの移動を制御し、
しかして、頭・頚部支持台車10cと、転圧用ローラ20cと
は、共に使用者に制御され、一体化/リンクして作動す
る。
【0041】次に、寝ころがり転圧整体器1cの構造を説
明すると、頭・頚部支持台車10cの構造は、前述の寝こ
ろがり転圧整体器1aを構成する頭・頚部支持台車10aと
全て同一であり、転圧用ローラ20cは、断面形状が円形
形状で、外観形状が略円柱形状で、表面形状が凹凸の無
い滑らかな曲面形状のローラ外周部21を有し、背面部を
脊椎に対し直交方向に支承可能となっており、両側面部
には軸部22cが設けられている。ローラ支持台30cは、転
動路部34を左右に平行に配置し、仕切板32cを両転動路
部34の端部に差し渡して、コ字型に構成され、床面等に
安定した状態で設置できるようになっており、左右の転
動路面35が軸部22cを転動自在に支承して、転圧用ロー
ラ20cを支持できるようになっており、軸部22cが転動路
面35を転動してローラ外周部21と係合する仕切板32c
は、転圧用ローラ20cを係止する転動ストッパーを兼ね
ており、仕切板32cと反対側の両転動路面35端部、又
は、両転動路部34端部側面部には、軸部22cと係合して
転圧ローラ20cを係止する転動ストッパー部36が設けら
れており、両転動路部34の側面部には、手すり(支持
杆)部37cが付設されている。軸部22cと転動路面35は、
軸部22cをピニオンギヤー構造とし、転動路面35をラッ
クギヤー構造とする等、両表面部に凹凸を設ける(図示
せず)、滑り防止部材を貼着、粘着、又は塗布する(図
示せず)、及び滑り防止部材で構成する等、身体を支承
した状態で、軸部22cが転動路面35を滑ることなく転動
する様に形成/構成することが好ましく、ローラ支持台
30cの底面部には、滑り防止部材38を貼着、粘着、又は
塗布し、ローラ支持台30cが床面等の上で滑りにくくす
ることが好ましく、滑り防止部材38,及び上述の滑り防
止部材としては、合成樹脂部材、合成ゴム部材等が利用
可能である。
【0042】しかして、本発明の寝ころがり転圧整体器
1cは、頭・頚部支持台車10c、及び、ローラ支持台30cに
支持された転圧用ローラ20c、並びに、下肢部とで、身
体を空中に架橋(掛け橋)状に支持すると共に、頭・頚
部支持台車10cを身体支持用の支点とし、転圧用ローラ2
0cを転圧用の支点として使用者の筋力で制御され、踏み
出す足の方向に転動して身体を搬送する転圧用ローラ20
cによって、体重圧の反力を受ける背面部を満遍なく転
圧整体して、血液とリンパ液を面状に、且つ強制的に循
環させ、筋肉と腱の柔軟性を回復させると共に、筋肉と
脂肪組織をクッションとして骨格を無理なく面状に、且
つ連続的に押し伸ばし、脊椎と骨盤の歪みを矯正して整
体する。
【0043】次に、本発明の寝ころがり転圧整体器1c
が、身体を支承した状態で、一体化して作動する頭・頚
部支持台車10cと転圧用ローラ20cの各部の構造を、一体
性の観点から更に詳しく説明すると、先ず、転動方向に
直線移動する転圧用ローラ20cに連動する頭・頚部支持
台車10cに配設される移動手段11は、直線往復移動、又
は、略直線往復移動せしめる移動手段が好ましく、それ
ら移動手段としては、車軸付き広幅ローラ移動手段、車
軸杆と複数の走行輪が一体化して回転する移動手段等が
利用可能である。同じく一体性の観点からすると、転圧
用ローラ20cは、血行を促進する、いわば第3の心臓だ
から、頭に血が上らない様に、頭・頚部支持台車10cの
頭・頚部受け面17の最上部の高さ方向の長さは、ローラ
外周部21の外径よりも長くすることが好ましい。又、転
圧用ローラ20cの操作用の支点となる、頭・頚部支持台
車10cに支承された頭・頚部には、時には当該部位の重
量以上の荷重が加わるため、頭・頚部受け面17は、後頭
部の一部、又は、全部、及び、頚椎の一部、又は、全
部、並びに、第7頚椎周辺部を支承するように形成する
と、頭板状筋(首の後ろの筋肉)等の負荷軽減効果が期
待できて好ましく、弾性部材で構成すると、反力吸収効
果が期待できて好ましく、支承する身体部位になじむ曲
面状に形成すると、作動の安定性を増す効果が期待でき
て好ましい。更に、同じく一体性の観点からすると、使
用者が、頭・頚部支持台車10cを操作用の支点として、
転圧用ローラ20cの作動を上肢部で制御できるように、
ローラ外周部21の横幅は、身体の背中部、又は、腰部、
又は、臀部、並びに、上肢部を、脊椎に対し直交方向で
同時に支承するように形成することが好ましい。更に
又、転圧用ローラ20cの構造では、使用者の脊柱起立筋
の体側部や仙腸関節周辺部等、痛みに敏感な部位や、既
存機器では対応困難な部位をも支承し、その上、使用者
に制御されて、強弱様々な体重圧を受けるローラ外周部
21の一部、又は、全部を、弾性部材/緩衝性部材で構
成、又は、被包することが、安全面からも好ましく、ロ
ーラコア部(図示せず)は、円筒、円柱、中空、及び、
軸部の有無等、ローラの種類や形状の如何に関わらず、
体重圧に負けない適切な剛性を有する部材で構成するこ
とが好ましい。
【0044】次に、本発明の寝ころがり転圧整体器1c
を、身体を支承した状態で、本発明の前記寝ころがり転
圧整体器1a、同1bとの、構造に起因する作動の差異、す
なわち、転圧用ローラ20cと、前記転圧用ローラ20a、同
20bの動きの差異について、その作動を示す図5を参照
して説明すと、図5(C)に示す本発明の寝ころがり転圧
整体器1cでは、軸部22cが転動路面35を転動する転圧用
ローラ20cに支承される身体は、軸部22cが転動移動した
距離に加えて、ローラ外周部21と当接した背面部の長さ
分搬送されるわけで、ここで、前記La、Lb、及び、F
a、Fbを参照して、ローラ外周部21の外径:R、軸部22
cの外径:r(R>r)、軸部22cの1回転(転動)当た
りの頭・頚部支持台車10cの移動距離:Lcとすると、L
c=π(R+r)、La=2πR 、Lb=πR、だから、L
a>Lc>Lbとなる。又、寝ころがり転圧整体器1cの作
動に要する力:Fcとすると、La>Lc>Lb、だから、
Fa<Fc<Fbとなる。
【0045】かくして、転動路部34を有するローラ支持
台30cを備えた本発明の寝ころがり転圧整体器1cは、本
発明の前記寝ころがり転圧整体器1aよりも狭いスペース
で使用可能であり、操作する筋肉にかかる負荷は、本発
明の前記寝ころがり転圧整体器1bよりも少なく、したが
って、運動が苦手な高齢者や婦人でも滑らかに操作する
ことが可能であり、リラックス効果による解放感、及び
リフレッシュ効果による爽快感を得ることができ、何回
か試したところ、ローラ外周部21と軸部22の両外径の関
係については、3R/8<r<3R/5程度が好ましく、
又、ローラ支持台30cの両転動路部34の側面部に、図6
に示す様な手すり(支持杆)部37cを付設すると、手掌
部で軽く押す/引くといった、手すり(支持杆)部37c
本来の補助的使用により、操作の安定性を高める効果
と、筋肉の負担を軽減する効果が期待できて好ましく、
又、手すり(支持杆)部37cの上面部の高さ方向の長さ
は、ローラ外周部21の外径よりも長くすることが好まし
い。
【0046】次に、本発明の寝ころがり転圧整体器1c
を、身体を支承した状態で、作動に関わる特性の観点か
ら検討してみると、頭・頚部支持台車10cを身体支持用
の支点とし、転圧用ローラ20cを転圧用の支点として使
用者の筋力で制御され、踏み出す足の方向に転動して身
体を搬送する転圧用ローラ20cが、背中部、腰部、又は
臀部に加える体重圧の反力を、頭・頚部支持台車10cを
支点として為される上肢部をローラ外周部21に押当てる
動作によって制御可能とすることにより、転圧する力の
強弱を使用者が自己調節して転圧整体でき、同じく、背
面部と当接するローラ外周部21の部位を、転圧用ローラ
20cを支点として為される臀部を上下方向に移動させる
動作によって制御可能とすることにより、上記部位に発
生するトルクを、使用者が自己制御して転圧整体できる
等、前述した本発明の寝ころがり転圧整体器1aと全て同
様の、作動の特性(第1の特性)、及び、運動/操作の
特性(第2、第3の特性)、並びに、好みの転圧の味わ
いという、作動に関わる際立った特性が得られる。
【0047】かくして、本発明の寝ころがり転圧整体器
1c、すなわち、身体支持用の支点として頭・頚部を支承
する頭・頚部支持台車10cと、転圧用の支点として背面
部を支承する転圧用ローラ20cとを操作用の支点とし
て、下肢部と上肢部と肩とで、背面部を支承する転圧用
ローラ20cの転動を制御できる、又、上肢部を、支承す
るローラ外周部21に押当て、ローラ外周部21/転圧用ロ
ーラ20cに加わる体重圧を制御できる、更に、臀部と肩
を上下に移動させて、身体と当接するローラ外周部21の
部位/角度を制御して、トルクの順/逆と大/小を制御
できる本発明の寝ころがり転圧整体器1cは、使用者の好
みの部位を、好みの強さと好みのリズムと味わいで、満
遍なく転圧整体することができる。
【0048】ところで、本発明の寝ころがり転圧整体器
1の頭・頚部支持台車10、転圧用ローラ20、ローラ支持
台30、及び、手すり(支持杆)部37は、剛性を有する構
造用部材をはじめ、可澆性部材、弾性部材、及び緩衝性
部材等で構成されるが、かかる部材としては、合成樹脂
部材、エンジニアリングプラスチック部材、合成ゴム部
材、合成皮革部材、多孔質性部材、セラミックス部材、
鉄、アルミニウム等の金属製部材、パルプ/木質性部
材、木材/竹/皮革等の天然部材、合成繊維部材、天然
繊維部材等の様々な部材が利用可能である。ローラ支持
台30、及び/又は手すり(支持杆)部37は、合成樹脂部
材を利用して一体成形してもよく、ローラ支持台の一
部、又は、全部と、手すり(支持杆)部の一部、又は、
全部を、一体化して一体成形しても良い。
【0049】
【発明の効果】以上に説明した様に、本発明の寝ころが
り転圧整体器によれば、従来の機器による指圧やマッサ
ージとは異なる転圧整体、すなわち、身体を支承する転
圧用ローラによって、体重圧の反力を受ける背面部を満
遍なく転圧して、血液とリンパ液を面状に、且つ強制的
に循環させ、筋肉と腱の柔軟性を回復させると共に、筋
肉と脂肪組織をクッションとして骨格を無理なく面状
に、且つ連続的に押し伸ばし、脊椎と骨盤の歪みを矯正
して整体するという、少なくともこれら二つの効力を同
時に発揮する転圧整体、を行うことができる。同じく、
本発明の寝ころがり転圧整体器によれば、人の手を借り
ることなく、胸椎中部、同下部、腰椎、及び、それら周
辺部、並びに、従来の機器では対応が難しい脊柱起立筋
の体側部、大殿筋、中殿筋、仙骨とその周辺部、仙腸関
節の周辺部、股関節の周辺部、及び、骨盤の周辺部等
の、好みの部位を、好みの強さと好みのリズムと味わい
で転圧整体することができ、筋肉疲労や運動不足で硬直
した背中等の筋肉と腱や関節等の柔軟性を回復させると
共に、脊椎と骨盤の歪みを矯正して、これらに起因する
肩、背中、腰等のコリや痛みを解消し、再発を防止する
ことができる。又、本発明の寝ころがり転圧整体器によ
れば、自律神経系/副交感神経幹、座骨神経等の体性神
経系や、不特定多数のツボを刺激して、脳波にα波が発
生する様な、いわば脳と神経がいやされる環境を提供
し、使用に要するわずか数分のうちに、使用中は意外性
のある運動のリラックス効果による解放感を、使用後に
は転圧のリフレッシュ効果による爽快感を、継続して使
用することにより、整体効果による心身の活性を得るこ
とができる。更に、本発明の寝ころがり転圧整体器を操
作する無理のない全身運動で、筋肉を鍛練することがで
き、頭・頚部支持台車の搬送機構に尻を載せると、アキ
レス腱、ふくらはぎ、ハムストリングスを転圧すること
もできる。更に又、多くの人が手軽に使用できる小型、
軽量で、操作性、耐久性、及び安定性に優れ、何らの動
力源を用いること無く、家庭内でも使用できる、シンプ
ルで簡単な構成による低廉な、寝ころがり転圧整体器を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成である寝ころがり転圧整体器
の1例である
【図2】その作動を説明する図である
【図3】その作動を説明する図である
【図4】本発明の軸受部を具えた寝ころがり転圧整体器
の1例である
【図5】本発明の頭・頚部支持台車と転圧ローラの作動
を説明する図である
【図6】本発明の転動路を具えた寝ころがり転圧整体器
の1例である
【符号の説明】
1a、 1b、 1c 寝ころがり転圧整体器 10a、10b,10c 頭・頚部支持台車 11 移動手段 12 台座部 13 搬送機構 14 マジックテープ部材 15 間置部材(スペーサー) 16 頭・頚部受け部 17 頭・頚部受け面 20a、20b、20c 転圧用ローラ 21 ローラ外周部 22b、22c 軸部 30b、30c ローラ支持台 31 軸受部 32b、32c 仕切板 33 溝部 34 転動路部 35 転動路面 36 転動ストッパー部 37b、37c 手すり(支持杆)部 38 滑り防止部材

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】寝ころがり転圧整体器であって、頭・頚部
    受け部を有し、身体支持用の支点として頭・頚部を支承
    する頭・頚部支持機構、及び、断面形状が円形状で外観
    形状が略円柱形状の外周部を有し、転圧用の支点として
    背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧用ローラを
    備え、これら頭・頚部支持機構、及び、転圧用ローラ、
    並びに、下肢部とで、身体を空中に架橋(掛け橋)状に
    支持すると共に、上記頭・頚部支持機構を身体支持用の
    支点とし、上記転圧用ローラを転圧用の支点として身長
    方向に移動する上記転圧用ローラによって、体重圧の反
    力を受ける背面部を転圧整体するようにしたことを特徴
    とする寝ころがり転圧整体器。
  2. 【請求項2】寝ころがり転圧整体器であって、頭・頚部
    受け部を有し、身体支持用の支点として頭・頚部を支承
    する頭・頚部支持機構、及び、断面形状が円形状で外観
    形状が略円柱形状の外周部を有し、転圧用の支点として
    背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧用ローラを
    備え、これら頭・頚部支持機構、及び、転圧用ローラ、
    並びに、下肢部とで、身体を空中に架橋(掛け橋)状に
    支持すると共に、上記頭・頚部支持機構を身体支持用の
    支点とし、上記転圧用ローラを転圧用の支点として身長
    方向に移動する上記転圧用ローラによって、体重圧の反
    力を受ける背面部を転圧して、血液とリンパ液を面状
    に、且つ強制的に循環させると共に、筋肉と脂肪組織を
    クッションとして骨格を面状に、且つ連続的に押し伸ば
    し、脊椎と骨盤の歪みを矯正して整体するようにしたこ
    とを特徴とする寝ころがり転圧整体器。
  3. 【請求項3】寝ころがり転圧整体器であって、頭・頚部
    受け部を有し、身体支持用の支点として頭・頚部を支承
    する頭・頚部支持機構、及び、断面形状が円形状で外観
    形状が略円柱形状の外周部を有し、転圧用の支点として
    背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧用ローラを
    備え、これら頭・頚部支持機構、及び、転圧用ローラ、
    並びに、下肢部とで、身体を空中に架橋(掛け橋)状に
    支持すると共に、上記頭・頚部支持機構を身体支持用の
    支点とし、上記転圧用ローラを転圧用の支点として身長
    方向に移動する上記転圧用ローラが、背中部、腰部、又
    は臀部に加える体重圧の反力を、上記頭・頚部支持機構
    を支点として為される上肢部を上記転圧用ローラの外周
    部に押当てる動作によって制御可能とすることにより、
    転圧する力の強弱を使用者が自己調節して転圧整体する
    ようにしたことを特徴とする寝ころがり転圧整体器。
  4. 【請求項4】寝ころがり転圧整体器であって、頭・頚部
    受け部を有し、身体支持用の支点として頭・頚部を支承
    する頭・頚部支持機構、及び、断面形状が円形状で外観
    形状が略円柱形状の外周部を有し、転圧用の支点として
    背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧用ローラを
    備え、これら頭・頚部支持機構、及び、転圧用ローラ、
    並びに、下肢部とで、身体を空中に架橋(掛け橋)状に
    支持すると共に、上記頭・頚部支持機構を身体支持用の
    支点とし、上記転圧用ローラを転圧用の支点として身長
    方向に移動する上記転圧用ローラの、背面部と当接する
    外周部の部位を、上記転圧用ローラを支点として為され
    る臀部を上下方向に移動させる動作によって制御可能と
    することにより、上記部位に発生するトルクを使用者が
    自己制御して転圧整体するようにしたことを特徴とする
    寝ころがり転圧整体器。
  5. 【請求項5】寝ころがり転圧整体器であって、頭・頚部
    受け部を有し、身体支持用の支点として頭・頚部を支承
    する頭・頚部支持機構、及び、断面形状が円形状で外観
    形状が略円柱形状の外周部を有し、転圧用の支点として
    背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧用ローラを
    備え、これら頭・頚部支持機構、及び、転圧用ローラ、
    並びに、下肢部とで、身体を空中に架橋(掛け橋)状に
    支持すると共に、上記頭・頚部支持機構を身体支持用の
    支点とし、上記転圧用ローラを転圧用の支点として身長
    方向に移動して体重圧の反力を加える上記転圧用ロー
    ラ、を支点として為される動作によって腰部、及び/又
    は、臀部を、満遍なく転圧整体するようにしたことを特
    徴とする寝ころがり転圧整体器。
  6. 【請求項6】寝ころがり転圧整体器であって、移動手段
    /台座部から成る搬送機構と、頭・頚部受け部とを有
    し、身体支持用の支点として頭・頚部を移動自在に支承
    する頭・頚部支持台車、及び、断面形状が円形状で外観
    形状が略円柱形状の外周部を有し、転圧用の支点として
    背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧用ローラを
    備え、これら頭・頚部支持台車、及び、転圧用ローラ、
    並びに、下肢部とで、身体を空中に架橋(掛け橋)状に
    支持すると共に、上記頭・頚部支持台車を身体支持用の
    支点とし、上記転圧用ローラを転圧用の支点として使用
    者の筋力で制御されて身体を搬送する上記転圧用ローラ
    によって、体重圧の反力を受ける背面部を転圧整体する
    ようにしたことを特徴とする寝ころがり転圧整体器。
  7. 【請求項7】寝ころがり転圧整体器であって、移動手段
    /台座部から成る搬送機構と、頭・頚部受け部とを有
    し、身体支持用の支点として頭・頚部を移動自在に支承
    する頭・頚部支持台車、及び、断面形状が円形状で外観
    形状が略円柱形状の外周部を有し、転圧用の支点として
    背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧用ローラを
    備え、これら頭・頚部支持台車、及び、転圧用ローラ、
    並びに、下肢部とで、身体を空中に架橋(掛け橋)状に
    支持すると共に、上記頭・頚部支持台車を身体支持用の
    支点とし、上記転圧用ローラを転圧用の支点として使用
    者の筋力で制御されて身体を搬送する上記転圧用ローラ
    によって、体重圧の反力を受ける背面部を転圧して、血
    液とリンパ液を面状に、且つ強制的に循環させると共
    に、筋肉と脂肪組織をクッションとして骨格を面状に、
    且つ連続的に押し伸ばし、脊椎と骨盤の歪みを矯正して
    整体するようにしたことを特徴とする寝ころがり転圧整
    体器。
  8. 【請求項8】寝ころがり転圧整体器であって、移動手段
    /台座部から成る搬送機構と、頭・頚部受け部とを有
    し、身体支持用の支点として頭・頚部を移動自在に支承
    する頭・頚部支持台車、及び、断面形状が円形状で外観
    形状が略円柱形状の外周部を有し、転圧用の支点として
    背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧用ローラを
    備え、これら頭・頚部支持台車、及び、転圧用ローラ、
    並びに、下肢部とで、身体を空中に架橋(掛け橋)状に
    支持すると共に、上記頭・頚部支持台車を身体支持用の
    支点とし、上記転圧用ローラを転圧用の支点として使用
    者の筋力で制御されて身体を搬送する上記転圧用ローラ
    が、背中部、腰部、又は臀部に加える体重圧の反力を、
    上記頭・頚部支持台車を支点として為される上肢部を上
    記転圧用ローラの外周部に押当てる動作によって制御可
    能とすることにより、転圧する力の強弱を使用者が自己
    調節して転圧整体するようにしたことを特徴とする寝こ
    ろがり転圧整体器。
  9. 【請求項9】寝ころがり転圧整体器であって、移動手段
    /台座部から成る搬送機構と、頭・頚部受け部とを有
    し、身体支持用の支点として頭・頚部を移動自在に支承
    する頭・頚部支持台車、及び、断面形状が円形状で外観
    形状が略円柱形状の外周部を有し、転圧用の支点として
    背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧用ローラを
    備え、これら頭・頚部支持台車、及び、転圧用ローラ、
    並びに、下肢部とで、身体を空中に架橋(掛け橋)状に
    支持すると共に、上記頭・頚部支持台車を身体支持用の
    支点とし、上記転圧用ローラを転圧用の支点として使用
    者の筋力で制御されて身体を搬送する上記転圧用ローラ
    の、背面部と当接する外周部の部位を、上記転圧用ロー
    ラを支点として為される臀部を上下方向に移動させる動
    作によって制御可能とすることにより、上記部位に発生
    するトルクを、使用者が自己制御して転圧整体するよう
    にしたことを特徴とする寝ころがり転圧整体器。
  10. 【請求項10】寝ころがり転圧整体器であって、移動手
    段/台座部から成る搬送機構と、頭・頚部受け部とを有
    し、身体支持用の支点として頭・頚部を移動自在に支承
    する頭・頚部支持台車、及び、断面形状が円形状で外観
    形状が略円柱形状の外周部を有し、転圧用の支点として
    背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧用ローラを
    備え、これら頭・頚部支持台車、及び、転圧用ローラ、
    並びに、下肢部とで、身体を空中に架橋(掛け橋)状に
    支持すると共に、上記頭・頚部支持台車を身体支持用の
    支点とし、上記転圧用ローラを転圧用の支点として使用
    者の筋力で制御され、身体を搬送して体重圧の反力を加
    える上記転圧用ローラ、を支点として為される動作によ
    って腰部、及び/又は、臀部を、満遍なく転圧整体する
    ようにしたことを特徴とする寝ころがり転圧整体器。
  11. 【請求項11】寝ころがり転圧整体器であって、移動手
    段/台座部から成る搬送機構と、頭・頚部受け部とを有
    し、身体支持用の支点として頭・頚部を移動自在に支承
    する頭・頚部支持台車、及び、軸部と、断面形状が円形
    状で外観形状が略円柱形状の外周部とを有し、転圧用の
    支点として背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧
    用ローラ、並びに、上記軸部を軸受けする軸受部を有
    し、上記転圧用ローラを支持するローラ支持台を備え、
    これら頭・頚部支持台車、及び、ローラ支持台に支持さ
    れた転圧用ローラ、並びに、下肢部とで、身体を空中に
    架橋(掛け橋)状に支持すると共に、上記頭・頚部支持
    台車を身体支持用の支点とし、上記転圧用ローラを転圧
    用の支点として使用者の筋力で制御されて身体を搬送す
    る上記転圧用ローラによって、体重圧の反力を受ける背
    面部を転圧整体するようにしたことを特徴とする寝ころ
    がり転圧整体器。
  12. 【請求項12】寝ころがり転圧整体器であって、移動手
    段/台座部から成る搬送機構と、頭・頚部受け部とを有
    し、身体支持用の支点として頭・頚部を移動自在に支承
    する頭・頚部支持台車、及び、軸部と、断面形状が円形
    状で外観形状が略円柱形状の外周部とを有し、転圧用の
    支点として背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧
    用ローラ、並びに、上記軸部を軸受けする軸受部を有
    し、上記転圧用ローラを支持するローラ支持台を備え、
    これら頭・頚部支持台車、及び、ローラ支持台に支持さ
    れた転圧用ローラ、並びに、下肢部とで、身体を空中に
    架橋(掛け橋)状に支持すると共に、上記頭・頚部支持
    台車を身体支持用の支点とし、上記転圧用ローラを転圧
    用の支点として使用者の筋力で制御されて身体を搬送す
    る上記転圧用ローラによって、体重圧の反力を受ける背
    面部を転圧して、血液とリンパ液を面状に、且つ強制的
    に循環させると共に、筋肉と脂肪組織をクッションとし
    て骨格を面状に、且つ連続的に押し伸ばし、脊椎と骨盤
    の歪みを矯正して整体するようにしたことを特徴とする
    寝ころがり転圧整体器。
  13. 【請求項13】寝ころがり転圧整体器であって、移動手
    段/台座部から成る搬送機構と、頭・頚部受け部とを有
    し、身体支持用の支点として頭・頚部を移動自在に支承
    する頭・頚部支持台車、及び、軸部と、断面形状が円形
    状で外観形状が略円柱形状の外周部とを有し、転圧用の
    支点として背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧
    用ローラ、並びに、上記軸部を軸受けする軸受部を有
    し、上記転圧用ローラを支持するローラ支持台を備え、
    これら頭・頚部支持台車、及び、ローラ支持台に支持さ
    れた転圧用ローラ、並びに、下肢部とで、身体を空中に
    架橋(掛け橋)状に支持すると共に、上記頭・頚部支持
    台車を身体支持用の支点とし、上記転圧用ローラを転圧
    用の支点として使用者の筋力で制御されて身体を搬送す
    る上記転圧用ローラが、背中部、腰部、又は臀部に加え
    る体重圧の反力を、上記頭・頚部支持台車を支点として
    為される上肢部を上記転圧用ローラの外周部に押当てる
    動作によって制御可能とすることにより、転圧する力の
    強弱を使用者が自己調節して転圧整体するようにしたこ
    とを特徴とする寝ころがり転圧整体器。
  14. 【請求項14】寝ころがり転圧整体器であって、移動手
    段/台座部から成る搬送機構と、頭・頚部受け部とを有
    し、身体支持用の支点として頭・頚部を移動自在に支承
    する頭・頚部支持台車、及び、軸部と、断面形状が円形
    状で外観形状が略円柱形状の外周部とを有し、転圧用の
    支点として背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧
    用ローラ、並びに、上記軸部を軸受けする軸受部を有
    し、上記転圧用ローラを支持するローラ支持台を備え、
    これら頭・頚部支持台車、及び、ローラ支持台に支持さ
    れた転圧用ローラ、並びに、下肢部とで、身体を空中に
    架橋(掛け橋)状に支持すると共に、上記頭・頚部支持
    台車を身体支持用の支点とし、上記転圧用ローラを転圧
    用の支点として使用者の筋力で制御されて身体を搬送す
    る上記転圧用ローラの、背面部と当接する外周部の部位
    を、上記転圧用ローラを支点として為される臀部を上下
    方向に移動させる動作によって制御可能とすることによ
    り、上記部位に発生するトルクを、使用者が自己制御し
    て転圧整体するようにしたことを特徴とする寝ころがり
    転圧整体器。
  15. 【請求項15】寝ころがり転圧整体器であって、移動手
    段/台座部から成る搬送機構と、頭・頚部受け部とを有
    し、身体支持用の支点として頭・頚部を移動自在に支承
    する頭・頚部支持台車、及び、軸部と、断面形状が円形
    状で外観形状が略円柱形状の外周部とを有し、転圧用の
    支点として背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧
    用ローラ、並びに、上記軸部を軸受けする軸受部を有
    し、上記転圧用ローラを支持するローラ支持台を備え、
    これら頭・頚部支持台車、及び、ローラ支持台に支持さ
    れた転圧用ローラ、並びに、下肢部とで、身体を空中に
    架橋(掛け橋)状に支持すると共に、上記頭・頚部支持
    台車を身体支持用の支点とし、上記転圧用ローラを転圧
    用の支点として使用者の筋力で制御され、身体を搬送し
    て体重圧の反力を加える上記転圧用ローラ、を支点とし
    て為される動作によって腰部、及び/又は、臀部を、満
    遍なく転圧整体するようにしたことを特徴とする寝ころ
    がり転圧整体器。
  16. 【請求項16】寝ころがり転圧整体器であって、移動手
    段/台座部から成る搬送機構と、頭・頚部受け部とを有
    し、身体支持用の支点として頭・頚部を移動自在に支承
    する頭・頚部支持台車、及び、軸部と、断面形状が円形
    状で外観形状が略円柱形状の外周部とを有し、転圧用の
    支点として背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧
    用ローラ、並びに、上記軸部を転動自在に支承する転動
    路を有し、上記転圧用ローラを支持するローラ支持台を
    備え、これら頭・頚部支持台車、及び、ローラ支持台に
    支持された転圧用ローラ、並びに、下肢部とで、身体を
    空中に架橋(掛け橋)状に支持すると共に、上記頭・頚
    部支持台車を身体支持用の支点とし、上記転圧用ローラ
    を転圧用の支点として使用者の筋力で制御されて身体を
    搬送する上記転圧用ローラによって、体重圧の反力を受
    ける背面部を転圧整体するようにしたことを特徴とする
    寝ころがり転圧整体器。
  17. 【請求項17】寝ころがり転圧整体器であって、移動手
    段/台座部から成る搬送機構と、頭・頚部受け部とを有
    し、身体支持用の支点として頭・頚部を移動自在に支承
    する頭・頚部支持台車、及び、軸部と、断面形状が円形
    状で外観形状が略円柱形状の外周部とを有し、転圧用の
    支点として背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧
    用ローラ、並びに、上記軸部を転動自在に支承する転動
    路を有し、上記転圧用ローラを支持するローラ支持台を
    備え、これら頭・頚部支持台車、及び、ローラ支持台に
    支持された転圧用ローラ、並びに、下肢部とで、身体を
    空中に架橋(掛け橋)状に支持すると共に、上記頭・頚
    部支持台車を身体支持用の支点とし、上記転圧用ローラ
    を転圧用の支点として使用者の筋力で制御されて身体を
    搬送する上記転圧用ローラによって、体重圧の反力を受
    ける背面部を転圧して、血液とリンパ液を面状に、且つ
    強制的に循環させると共に、筋肉と脂肪組織をクッショ
    ンとして骨格を面状に、且つ連続的に押し伸ばし、脊椎
    と骨盤の歪みを矯正して整体するようにしたことを特徴
    とする寝ころがり転圧整体器。
  18. 【請求項18】寝ころがり転圧整体器であって、移動手
    段/台座部から成る搬送機構と、頭・頚部受け部とを有
    し、身体支持用の支点として頭・頚部を移動自在に支承
    する頭・頚部支持台車、及び、軸部と、断面形状が円形
    状で外観形状が略円柱形状の外周部とを有し、転圧用の
    支点として背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧
    用ローラ、並びに、上記軸部を転動自在に支承する転動
    路を有し、上記転圧用ローラを支持するローラ支持台を
    備え、これら頭・頚部支持台車、及び、ローラ支持台に
    支持された転圧用ローラ、並びに、下肢部とで、身体を
    空中に架橋(掛け橋)状に支持すると共に、上記頭・頚
    部支持台車を身体支持用の支点とし、上記転圧用ローラ
    を転圧用の支点として使用者の筋力で制御されて身体を
    搬送する上記転圧用ローラが、背中部、腰部、又は臀部
    に加える体重圧の反力を、上記頭・頚部支持台車を支点
    として為される上肢部を上記転圧用ローラの外周部に押
    当てる動作によって制御可能とすることにより、転圧す
    る力の強弱を使用者が自己調節して転圧整体するように
    したことを特徴とする寝ころがり転圧整体器。
  19. 【請求項19】寝ころがり転圧整体器であって、移動手
    段/台座部から成る搬送機構と、頭・頚部受け部とを有
    し、身体支持用の支点として頭・頚部を移動自在に支承
    する頭・頚部支持台車、及び、軸部と、断面形状が円形
    状で外観形状が略円柱形状の外周部とを有し、転圧用の
    支点として背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧
    用ローラ、並びに、上記軸部を転動自在に支承する転動
    路を有し、上記転圧用ローラを支持するローラ支持台を
    備え、これら頭・頚部支持台車、及び、ローラ支持台に
    支持された転圧用ローラ、並びに、下肢部とで、身体を
    空中に架橋(掛け橋)状に支持すると共に、上記頭・頚
    部支持台車を身体支持用の支点とし、上記転圧用ローラ
    を転圧用の支点として使用者の筋力で制御されて身体を
    搬送する上記転圧用ローラの、背面部と当接する外周部
    の部位を、上記転圧用ローラを支点として為される臀部
    を上下方向に移動させる動作によって制御可能とするこ
    とにより、上記部位に発生するトルクを、使用者が自己
    制御して転圧整体するようにしたことを特徴とする寝こ
    ろがり転圧整体器。
  20. 【請求項20】寝ころがり転圧整体器であって、移動手
    段/台座部から成る搬送機構と、頭・頚部受け部とを有
    し、身体支持用の支点として頭・頚部を移動自在に支承
    する頭・頚部支持台車、及び、軸部と、断面形状が円形
    状で外観形状が略円柱形状の外周部とを有し、転圧用の
    支点として背面部を脊椎に対し直交方向に支承する転圧
    用ローラ、並びに、上記軸部を転動自在に支承する転動
    路を有し、上記転圧用ローラを支持するローラ支持台を
    備え、これら頭・頚部支持台車、及び、ローラ支持台に
    支持された転圧用ローラ、並びに、下肢部とで、身体を
    空中に架橋(掛け橋)状に支持すると共に、上記頭・頚
    部支持台車を身体支持用の支点とし、上記転圧用ローラ
    を転圧用の支点として使用者の筋力で制御され、身体を
    搬送して体重圧の反力を加える上記転圧用ローラ、を支
    点として為される動作によって腰部、及び/又は、臀部
    を、満遍なく転圧整体するようにしたことを特徴とする
    寝ころがり転圧整体器。
  21. 【請求項21】前記ローラ支持台と、前記転圧用ローラ
    とを、一体化させた請求項11乃至20のいずれか1項
    に記載の寝ころがり転圧整体器。
  22. 【請求項22】前記ローラ支持台に、手すり(支持杆)
    部を付設した請求項11乃至21のいずれか1項に記載
    の寝ころがり転圧整体器。
  23. 【請求項23】前記移動手段を、直線往復移動、又は、
    略直線往移動せしめる移動手段とした請求項6乃至22
    のいずれか1項に記載の寝ころがり転圧整体器。
  24. 【請求項24】前記搬送機構と、前記頭・頚部受け部と
    が、着脱可能な請求項6乃至23のいずれか1項に記載
    の寝ころがり転圧整体器。
  25. 【請求項25】前記搬送機構と前記頭・頚部受け部とを
    一体化、又は、前記移動手段と前記頭・頚部受け部とを
    一体化した請求項6乃至24のいずれか1項に記載の寝
    ころがり転圧整体器。
  26. 【請求項26】前記頭・頚部受け部の、頭・頚部受け面
    の高さと、角度が、調節可能な請求項1乃至25のいず
    れか1項に記載の寝ころがり転圧整体器。
  27. 【請求項27】前記頭・頚部受け面の最上部位の高さ方
    向の長さを、前記転圧用ローラのローラ外周部の外径よ
    りも長くした請求項1乃至26のいずれか1項に記載の
    寝ころがり転圧整体器。
  28. 【請求項28】前記頭・頚部受け面が、後頭部の一部、
    又は、全部、及び、頚椎の一部、又は、全部、並びに、
    第7頚椎周辺部を、同時に支承可能な請求項1乃至27
    のいずれか1項に記載の寝ころがり転圧整体器。
  29. 【請求項29】前記転圧用ローラが、身体の背中部、又
    は、腰部、又は、臀部、並びに、上肢部を、脊椎に対し
    て直交する方向で、同時に支承可能な請求項1乃至28
    のいずれか1項に記載の寝ころがり転圧整体器。
  30. 【請求項30】前記転圧用ローラの外周部の一部、又
    は、全部を、弾性部材、及び/又は、緩衝性部材で構
    成、又は、被包した請求項1乃至29のいずれか1項に
    記載の寝ころがり転圧整体器。
  31. 【請求項31】前記転圧用ローラを、複数個備えた請求
    項1乃至30のいずれか1項に記載の寝ころがり転圧整
    体器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102631203A (zh) * 2012-04-17 2012-08-15 深圳清华大学研究院 一种椎间盘压力检测装置
RU2641061C1 (ru) * 2017-01-20 2018-01-15 Михаил Сергеевич Клепец Способ функциональной коррекции позвоночника

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