JP2002329064A - 保険の保障診断システム、保障診断方法および保障診断プログラム - Google Patents

保険の保障診断システム、保障診断方法および保障診断プログラム

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JP2002329064A
JP2002329064A JP2001134161A JP2001134161A JP2002329064A JP 2002329064 A JP2002329064 A JP 2002329064A JP 2001134161 A JP2001134161 A JP 2001134161A JP 2001134161 A JP2001134161 A JP 2001134161A JP 2002329064 A JP2002329064 A JP 2002329064A
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insurance
diagnosis
security
amount
guarantee
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Akira Sotomine
峯 晃 外
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Daido Life Insurance Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保険の営業担当者や被保険者に対して、既契
約条件または今後契約する条件に応じた保障額と、被保
険者にとって必要な保障額との関係を、迅速かつ正確に
診断し、提示することができる保険の保障診断システ
ム、保障診断方法、保障診断プログラムおよびこのプロ
グラムが記録された記録媒体を提供すること。 【解決手段】 本発明の保険の保障診断システムは、デ
ータ入力手段、被保険者情報、リスク対策情報および既
契約情報ならびに予め設定されている保険情報を記憶す
る記憶手段、記憶手段に記憶されている情報を基に保険
の保障分析と診断を行う分析診断手段および診断結果を
告知する告知手段とを備え、分析診断手段が、各年の保
険金の過不足額ΔY、各年の適合率Rおよび相対基準値
Xを基に、保障診断を行う機能を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保険の保障診断シ
ステム、保障診断方法、保障診断プログラムおよびこの
プログラムが記録された記録媒体に関し、さらに詳しく
は、保険の加入者(以下、被保険者と記す)が、既契約
条件または今後契約する条件に基づく保障額と、その被
保険者にとって必要な保障額との関係を、容易に、迅速
に、かつ視覚的に把握することができる保険の保障診断
システム、そのシステムを用いた保障診断方法、保障診
断プログラムおよびこのプログラムが記録された記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】生命保険等の保険は、被保険者に対し
て、将来起こる可能性のあるリスクに対処するために用
意されており、これらの保険は、多くの人々に利用され
ている。また、保険会社や保険の種類などの間でその仕
組みに相違があるので、保険の種類は多く数百種類にの
ぼるとも言われている。
【0003】しかし、保険に考慮されるリスク条件、経
済的な条件、ライフスタイルなどは個人個人で相違す
る。そのために、各被保険者が、どのような保険に加入
すべきか、加入する保険でどのような保障が得られるの
か、現在の契約条件は適正かなどといった点を理解した
上で、それぞれの被保険者が、各人にとって最適な契約
条件を選ぶことは、極めて難しいのが実状である。
【0004】特に、今後数年ないし数十年の間に、被保
険者に生じる可能性のあるリスク、例えば、疾病、傷
害、教育、自家保有等の出費に関するリスクを考慮した
場合、被保険者は、ライフスタイルに合わせて、将来の
各時期に必要になると想定される保障額を知る必要があ
る。しかし、現状の契約条件または今後契約する条件
で、各時期にどの程度の保障額が得られるのか、それに
対する契約条件は適正か、経済的な事情を考慮した場合
どの程度の契約条件にすべきかといったことを判断する
ことは、現状では困難と言わざるを得ない。
【0005】さらに、ある特定のリスク条件で、適正と
判断される契約条件(保険金、保険料、保険期間等)が
把握できたとしても、リスク条件を一部変更した場合
に、保障額等の条件がどのように変わるのか、その変更
は適正かというような点を、被保険者が把握することも
容易ではない。これらの困難さは、被保険者だけではな
く、保険の営業担当者にとっても同様である。
【0006】したがって、これらの診断処理を迅速に、
正確に行うことが可能で、かつ診断結果を分かりやすく
表示することができるシステムの提供が求められてい
る。このような保険に関する問題点を解決することを目
的として、保険の診断に関するいくつかの方法または装
置が提案されている。
【0007】例えば、特開平10−49573号公報に
は、顧客が加入している生命保険の現状を分析して、顧
客ニーズにあった生命保険のかけ方を提案することがで
きる「証券診断装置」が開示されている。この装置は、
世帯毎または法人毎の構成員のうち被保険者の保険情報
を基に、保険金、保険料、解約返戻金を計算し、ファイ
ルされている保険情報が書き換えられた場合には、その
情報を基に保険金、保険料を再計算する装置と、各年次
の保険料の推移、各年次における累計保険料と解約返戻
金、または保険情報が書き換えられた場合には再計算後
の各年次の保険料の推移、各年次における累計保険料と
解約返戻金をグラフ表示させる出力装置で構成されてい
る。したがって、被保険者は、この装置による分析結果
を即座に把握できるとされている。しかし、この装置の
場合には、それぞれの被保険者に対する必要な保障額と
現在の契約条件に基づく保障額の関係等、現在の契約条
件の適否を判断することができる情報を得ることができ
ないという難点がある。
【0008】また、特開平10−293794号公報に
は、保険がカバーする最大限の保障範囲と現契約の保障
範囲とを把握することができる「保険診断設計装置」が
開示されている。この装置は、自動車保険・火災保険の
種別の選択と現基礎条件の選択・入力用の選択入力手
段、現基礎条件記憶ファイル、保険(保障)金額と保険
料の計算手段、保険がカバーする最大限の保障範囲の内
容とそのイメージをデフォルトで記憶する保険カバー範
囲記憶ファイル、保障範囲の内容とそのイメージを読み
出す保険カバー範囲抽出手段、そのイメージの表示手段
などで構成されている。この装置によれば、保険がカバ
ーする最大限の保障範囲に対して、現保険範囲に相当す
るものとそれ以外のものとが区別されてグラフィカルに
表示され、保険の設定条件を変更した再計算も可能とさ
れている。ただし、この装置の場合には、将来の各年次
毎の被保険者それぞれのライフプランやリスクに応じ
た、現在の契約条件の適否の判断を行う機能が装備され
ていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、保険の営業
担当者や保険の加入者に対して、保険加入期間の各時期
に亘り、既契約条件または今後契約する条件に基づく保
障額と、被保険者にとって必要な保障額との関係を、迅
速かつ正確に診断し、その結果を提示することができる
保険の保障診断システム、そのシステムを用いた保障診
断方法、保障診断プログラムおよびこのプログラムが記
録された記録媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記の
保険の保障診断システム、保障診断方法、保障診断プロ
グラムおよびこのプログラムが記録された記録媒体にあ
る。
【0011】本発明の保険の保障診断システムは、デー
タ入力手段、被保険者情報、リスク対策情報および既契
約情報ならびに予め設定されている保険情報を記憶する
記憶手段、該記憶手段に記憶されている情報を基に保険
の保障分析と診断を行う分析診断手段および診断結果を
告知する告知手段とを備えた保険の保障診断システムに
おいて、分析診断手段が、下記のステップを含んで構成
された保障診断機能を備えていることを特徴とする。 ステップA:各年毎に、下記(1)式により過不足額Δ
Y(万円)を、下記(2)式により適合率R(%)を、
下記(3)式により相対基準値Xを計算する、 ステップB: (a)ΔY≧α(万円)、またはR≧100+β(%)
の場合は、契約の保障額は過多と診断する、 (b)ΔYがγ年以上連続してプラス、または相対基準
値Xがδ%以上の場合は、契約の保障額は過多と診断す
る、 (c)ΔY≦−α(万円)、またはR≦100−β
(%)の場合は、契約の保障額は不足と診断する、 (d)ΔYがγ年以上連続してマイナス、または前記相
対基準値Xがδ%未満の場合は、契約の保障額は不足と
診断する ステップC:ステップCにおける診断のいずれにも該当
しない場合は、契約の保障額は適正と診断する、 過不足額(ΔY)=既契約の保障額−必要な保障額 (1) 適合率(R)=(既契約の保障額÷必要な保障額)×100 (2) 相対基準値(X)=(乖離額÷過不足期間内の必要な保障額の累計)×100 (3) ここで、乖離額=過不足期間内の契約の保障額の累計 −過不足期間内の必要な保障額の累計 α、β、γおよびδは、それぞれ、α=300万円、β
=20%、γ=5年、δ=10%であることが望まし
い。
【0012】また、本発明の保障診断システムには、告
知された診断結果を基に、被保険者情報、リスク対策情
報および既契約情報のうちの少なくとも1つの情報を変
更して再度分析診断し、診断結果を告知する機能を備え
ていることが望ましい。
【0013】本発明の保険の保障診断方法は、上記の保
険の保障診断システムを用いる保障診断方法であり、上
記のステップAからステップCに基づいて、保障診断を
行うことを特徴とする。この保障診断方法の場合にも、
α、β、γおよびδの値として、それぞれ、α=300
万円、β=20%、γ=5年、δ=10%を用いること
が望ましい。
【0014】また、この保障診断方法の場合、告知され
た診断結果を基に、被保険者情報、リスク対策情報およ
び既契約情報のうちの少なくとも1つの情報を変更して
再度分析診断し、診断結果を告知することができる。
【0015】本発明の保険の保障診断プログラムは、前
記の本発明の保険の保障診断システムを駆動させるため
のプログラムであり、前記のステップA〜Cの保障診断
機能を備えていることを特徴とする。
【0016】本発明の記録媒体は、コンピュータによる
読み取りが可能な前記の保険の保障診断プログラムが記
録されたものであることを特徴とする。
【0017】上述のように、本発明の保険の保障診断シ
ステム、保障診断プログラムおよびこのプログラムが記
録された記録媒体は、上記のステップAからCに従って
保障診断を行う機能を備えており、また、保障診断方法
では、上記のステップAからCに従って保障診断が行わ
れる。特に、本発明では、ステップBおよびCにおける
判定に用いられているパラメータおよびそれらの組み合
わせに最適な値を用いるため、被保険者個人個人の保障
の適否を正確に診断することができる。また、上記の診
断はコンピュータにより遂行されるので、正確かつ迅速
に行うことができる。
【0018】なお、保険情報とは、各保険会社または各
保険の種類毎に設定されている保険に関する基本情報を
意味する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の保険の保障診断
システム、保障診断方法、保障診断プログラムおよびこ
のプログラムが記録された記録媒体に係る、好ましい実
施の形態について説明する。
【0020】図1は、本発明の実施の形態に係る保障診
断システムの構成の1例を示すブロック図である。この
システムは、データ入力手段(以下、単に入力手段と記
す)1、記憶手段2、画面表示手段4、表示手段4aお
よび処理制御手段5を含んで構成され、処理制御手段5
には分析診断手段3が装備されており、これらの入力手
段1、記憶手段2、画面表示手段4、表示手段4aは処
理制御手段5に接続され、処理制御手段5により制御さ
れる。
【0021】本システムの実施に適用される装置はコン
ピュータである。なかでもパーソナルコンピュータ(以
下、パソコンと略記する)が適しており、特に携帯型の
パソコンが最適である。携帯型のパソコンの場合には、
保険の営業担当者が顧客を訪問したような場合にでも、
その場で保険の保障診断を行うことができるので、顧客
にとって分かりやすいばかりでなく、顧客の要望に応じ
て、様々なケースについて即座に保障診断ができるから
である。
【0022】入力手段1は、キーボードやマウスポイン
タのようなポインティングデバイスあるいは音声入力手
段が好適である。これらの入力手段は、入力項目、入力
情報の種類、パソコンの型式などで使い分けるのがよ
い。
【0023】記憶手段2は、おもにコンピュータの内部
メモリ(ROM、RAM等を含む)により構成され、こ
のほか、必要に応じて外部メモリ(DVD、CD−RO
M、フロッピー(登録商標)ディスク等を含む)を用い
ることもできる。記憶手段2には、前述の保険情報、被
保険者情報、リスク対策情報および既契約情報等のデー
タ、その他システム駆動用のプログラムが保存されてい
る。
【0024】告知手段には、CRTモニタ、液晶モニタ
のような画面表示手段4、プリンタのような表示手段4
aのほか、音声出力手段(図示せず)などが含まれる。
これらの告知手段は、告知する対象物、保障診断を行う
場所などによって、適したものを選択するのがよい。
【0025】処理制御手段5は、コンピュータのCPU
により構成されている。分析診断手段3は、この処理制
御手段5の中に装備されており、ステップA〜Cで構成
される保障診断機能を備え、この保障診断は、この処理
制御手段5によって遂行される。処理制御手段5は、こ
のほかに、入力処理、記憶処理等の指令、記憶手段2か
らの情報の読み出し、告知手段による告知等本システム
に関するすべての制御を行う。
【0026】保障診断を行う際には、はじめに入力手段
1から保障診断の指示と必要な情報を入力する必要があ
る。入力情報には、大別して被保険者情報、リスク対策
情報(個人用または法人用)および既契約情報がある。
これらの情報は、外部メモリに記憶させておいたもの
を、システムの駆動時に処理制御手段5に取り込ませて
使用することも可能になっている。
【0027】被保険者情報は被保険者個人に係る情報で
あり、この情報には、個人・法人区分、被保険者名、被
保険者の性別、被保険者の生年月日、被保険者の年齢な
どが含まれる。
【0028】リスク対策情報には、契約者が個人の場
合、遺族生活資金、教育資金、結婚資金、借入金、相続
対策、緊急予備資金、医療保障、生命保険料などがあ
る。これらの情報は、それぞれの項目毎に階層化され、
さらに具体的なデータに細分化されている。例として、
個人の場合の遺族生活資金、法人の場合の死亡退職金に
ついて後述する。
【0029】既契約情報は、既に契約されている場合は
既契約情報、未契約の場合は今後契約する予定の契約情
報の両者を含んでいる。具体的な項目は、契約保険会社
名、契約日、保険の種類、契約年齢、主契約保険の種類
と保険金、特約保険の種類と保険料、主契約・特約保険
の期間、契約返戻金などである。
【0030】なお、本システムにおける保障診断では、
高い精度の保障診断が行われるように、1種類の保険の
みを対象とするのではなく、被保険者が既に契約してい
る保険の情報のうち5契約が用いられる。
【0031】これらの情報は、本システムでは、画面表
示手段4の画面を見ながら、画面の指示に従って、入力
手段1であるキーボードから入力するか、または画面内
でポインティングデバイスを用いて選択する方法で入力
できるように構成されている。したがって、容易に、か
つ確実に入力することができる。また、入力された情報
は、記憶手段2内に保存される。
【0032】図2は、本発明の実施の形態に係る保障診
断システムにおける処理制御手段5の動作を示す全体フ
ローチャートである。システムを立ち上げると、提案帳
票の印刷を指示する画面が表示されるので、必要とする
帳票を選択する(図2における)。例えば、被保険者
への挨拶状(「保障診断のご案内」)、法人用および個
人用のリスク対策確認シート(被保険者へのアンケート
用紙)の3つから選択する。
【0033】次に、前述のような被保険者情報、リスク
対策情報および既契約情報を入力する指示を行い、これ
らの情報が入力されたか、または外部メモリから取り込
まれたと判断すると次のステップに進む(図2における
、)。図3に、被保険者情報入力画面の1例を示
す。法人と個人の区分等、表示されている入力項目枠毎
に、該当する情報を入力すればよい。
【0034】図4および図5に、リスク対策情報の入力
画面の例を示す。図4は契約者が個人の場合の遺族生活
資金、図5は契約者が法人の場合の死亡退職金に関する
入力画面の例である。前述のように、リスク対策に関す
る情報は極めて多い。法人と個人とでは、入力項目が相
違するので、それぞれに対応する情報を入力する。図4
または図5に示されているように、入力項目が表示され
るので、操作者は表示された項目に該当する情報を入力
すればよい。この他、個人の場合は教育資金、借入金
等、法人の場合は運転資金、借入金等それぞれの画面で
表示された項目に該当する情報を入力する。
【0035】図6に、既契約情報の入力画面の1例を示
す。なお、既契約情報の入力は、既契約情報に基づく保
障額の計算(図2における)までに入力されればよい
ので、必ずしも被保険者情報などと同時に入力する必要
はない。
【0036】これらの情報を基に、本システムでは、ま
ず法人か個人かを識別し(図2における)、個人用ま
たは法人用の必要な保障額を計算する(図2における
、)。必要な保障額は、被保険者情報およびリスク
対策情報の2つの情報を基に計算することができる。具
体的な計算法は、例えば、リスク対策では、死亡退職
金、弔慰金、借入金対策、事業承継対策の必要額を合算
するような方法である。
【0037】次に、既契約情報に基づいて、契約条件に
基づく保障額(契約の保障額)の計算が実行される(図
2における)。この際、保障額は年別に求められる。
具体的な計算法は、例えば、終身保険1000万円と定
期保険2000万円(保険期間:10年間)に加入して
いる場合、現在から10年間は終身保険1000万円と
定期保険2000万円の合計の3000万円となり、そ
の後11年目以降は終身保険1000万円となるため、
保障額は1000万円というような方法で求めればよ
い。
【0038】図2に示されている、における必要な
保障額およびにおける契約の保障額が求められると、
処理制御手段5では保障診断を実行する(図2における
)。この保障診断の詳細については後述する。診断結
果を表示した後(図2における)、再診断の要否を判
断して(図2における(10))、再診断が必要な場合
は、図2におけるの前に戻り、再診断の必要がない場
合は処理を終了する。
【0039】図7は、図2においてとして示されてい
る保障診断機能の詳細を示すフローチャートである。図
7に示したフローは、前述のステップAからステップC
として表されている保障診断のフローに対応する。
【0040】まず、各年別の過不足額ΔY、各年別の適
合率Rおよび相対基準値Xを、それぞれ、前記(1)
式、(2)式、(3)式に従って計算する(ステップ
A)。これらの計算に必要な基礎数値は、すでに図2に
示したの段階までに求められているので、その値を用
いればよい。
【0041】なお、前記(3)式による相対基準値Xの
計算は、例えば、必要保障額5000万円に対して、既
契約が2000万円の場合、乖離額は3000万円であ
るので、3000万円を5000万円で除すことによっ
て、相対基準値X60%を求めるという方法で計算す
る。
【0042】次に、図7に示されている(a)〜(d)
の判断を行う。すなわち、(a)ΔY≧αまたはR≧1
00+βのいずれかを満たすか、(b)ΔYが連続して
γ年以上プラスか、またはX≧δのいずれかを満たす
か、(c)ΔY≦−αまたはR≦100−βのいずれか
を満たすか、(d)ΔYが連続してγ年以上マイナス
か、またはX<δのいずれかを満たすか、という4つの
判断を行う。なお、ここで、α、β、γおよびδの値
は、α=300万円、β=20%、γ=5年、δ=10
%が好適である。ただし、これらの値は、診断結果また
は被保険者情報などを基に、適宜選択して最適な値を用
いるのがよい。
【0043】上記の判断の結果、(a)および(b)
で”YES”の場合は「過多」、(c)および(d)
で”YES”の場合は「不足」と診断する(ステップ
B)。
【0044】ステップBにおける診断のいずれにも該当
しない場合(図7の(a)〜(d)においていずれも”
NO”)は、「適正」と診断する(ステップC)。
【0045】診断結果に対して、判断の基準の変更また
は既契約情報の変更を行って診断し直す場合には、再度
診断を繰り返す。再診断を行わない場合には、診断目的
に応じた形式で診断結果を表示して終了する。
【0046】なお、上記の再診断については、判断基準
を変更することによる再診断の場合には、図7における
始めの段階(ステップA)に戻る。一方、既契約情報等
を変更する場合には、図2に示したように、の前の段
階に戻るようにする。このように、再診断については、
再診断の目的に応じて、戻る位置が選択される。
【0047】図8および図9に、診断結果の表示例を示
す。図8は総合コメントを表示した保障分析シートの例
であり、図9は年別に必要な保障額、契約の保障額(契
約条件に基づく保障額)および保障不足額を具体的な数
値で示した保障分析シートの例である。このように、診
断結果については、診断の目的、顧客の要望などに応じ
て、様々な形式で表示することができる。
【0048】本発明に係る保険の保障診断プログラム
は、上記の保障診断システムを、コンピュータで実施す
るためのプログラムであり、そのプログラムには、上述
のステップA〜ステップCの分析診断機能も含まれてい
る。また、本発明に係る保険の保障診断プログラムが記
録された記録媒体は、コンピュータによって読み取りが
可能な記録媒体であり、記録させる媒体としては、CD
−ROM、DVD−ROM、フロッピーディスクなどを
用いることができる。
【0049】本発明に係る保険の保障診断システムおよ
び保障診断方法では、上述のように、ステップAからC
として示した分析診断を行う。この診断における判断基
準は、多くの実績および経験によって求められたもので
ある。また、被保険者の条件等により、判断基準の調整
が可能であるので、被保険者の条件にマッチした精度の
高い診断結果を得ることができる。さらに、本発明のシ
ステムは、携帯型のパソコンに組み込むことができるの
で、どのような場所でも利用することができる。そのた
め、保険の営業担当者にとっても、被保険者にとって
も、極めて利用価値が高い。
【0050】
【発明の効果】本発明の保険の保障診断システム、その
システムを用いた保険の保障診断方法、このシステムを
駆動させるプログラムおよびこのプログラムが記録され
た記録媒体によれば、保険の営業担当者や被保険者に対
して、既契約または今後契約する条件に基づく保障額
と、被保険者にとって必要な保障額との関係を、迅速か
つ正確に診断することが可能である。そのため、保険へ
の加入条件の適否を判断しやすく、また適正な保険契約
を結ぶことができるので、被保険者ばかりでなく、保険
の営業担当者にとっても極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る保障診断システム
の構成の1例を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る保障診断システム
における処理制御手段の動作を示す全体フローチャート
である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る被保険者情報入力
画面の1例を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係るリスク対策情報入
力画面の1例であり、契約者が個人の場合の遺族生活資
金の入力画面を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係るリスク対策情報入
力画面の1例であり、契約者が法人で、死亡退職金の入
力画面を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態に係る既契約情報入力画
面の1例である。
【図7】 本発明の実施の形態に係る保障診断機能の詳
細を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の実施の形態に係る診断結果の表示例
であり、総合コメントを表示した保障分析シートであ
る。
【図9】 本発明の実施の形態に係る診断結果の表示例
であり、年別に必要な保障額、契約の保障額および保障
不足額を具体的な数値で示した保障分析シートである。
【符号の説明】
1 データ入力手段 2 記憶手段 3 分析診断手段 4 画面表示手段 4a 表示手段 5 処理制御手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ入力手段、被保険者情報、リスク対
    策情報および既契約情報ならびに予め設定されている保
    険情報を記憶する記憶手段、該記憶手段に記憶されてい
    る情報を基に保険の保障分析と診断を行う分析診断手段
    および診断結果を告知する告知手段とを備えた保険の保
    障診断システムにおいて、前記分析診断手段が、下記の
    ステップを含んで構成された保障診断機能を備えている
    ことを特徴とする保険の保障診断システム。 ステップA:各年毎に、下記(1)式により過不足額Δ
    Y(万円)を、下記(2)式により適合率R(%)を、
    下記(3)式により相対基準値Xを計算する、 ステップB: (a)ΔY≧α(万円)、またはR≧100+β(%)
    の場合は、契約の保障額は過多と診断する、 (b)ΔYがγ年以上連続してプラス、または相対基準
    値Xがδ%以上の場合は、契約の保障額は過多と診断す
    る、 (c)ΔY≦−α(万円)、またはR≦100−β
    (%)の場合は、契約の保障額は不足と診断する、 (d)ΔYがγ年以上連続してマイナス、または前記相
    対基準値Xがδ%未満の場合は、契約の保障額は不足と
    診断する、 ステップC:ステップBにおける診断のいずれにも該当
    しない場合は、契約の保障額は適正と診断する、 過不足額(ΔY)=既契約の保障額−必要な保障額 (1) 適合率(R)=(既契約の保障額÷必要な保障額)×100 (2) 相対基準値(X)=(乖離額÷過不足期間内の必要な保障額の累計)×100 (3) ここで、乖離額=過不足期間内の契約の保障額の累計 −過不足期間内の必要な保障額の累計
  2. 【請求項2】α、β、γおよびδが、それぞれ下記の値
    であることを特徴とする請求項1に記載の保険の保障診
    断システム。 α=300万円、 β=20%、 γ=5年、 δ=1
    0%
  3. 【請求項3】告知された診断結果を基に、被保険者情
    報、リスク対策情報および既契約情報のうちの少なくと
    も1つの情報を変更して再度分析診断し、診断結果を告
    知する機能を備えていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の保険の保障診断システム。
  4. 【請求項4】データ入力手段、被保険者情報、リスク対
    策情報および既契約情報ならびに予め設定されている保
    険情報を記憶する記憶手段、該記憶手段に記憶されてい
    る情報を基に保険の保障分析と診断を行う分析診断手段
    および診断結果を告知する告知手段とを備えた保険の保
    障診断システムを用いる保障診断方法において、下記の
    ステップに基づいて保障診断を行うことを特徴とする保
    険の保障診断方法。 ステップA:各年毎に、下記(1)式により過不足額Δ
    Y(万円)を、下記(2)式により適合率R(%)を、
    下記(3)式により相対基準値Xを計算する ステップB: (a)ΔY≧α(万円)、またはR≧100+β(%)
    の場合は、契約の保障額は過多と診断する、 (b)ΔYがγ年以上連続してプラス、または相対基準
    値Xがδ%以上の場合は、契約の保障額は過多と診断す
    る、 (c)ΔY≦−α(万円)、またはR≦100−β
    (%)の場合は、契約の保障額は不足と診断する、 (d)ΔYがγ年以上連続してマイナス、または前記相
    対基準値Xがδ%未満の場合は、契約の保障額は不足と
    診断する ステップC:ステップBにおける診断のいずれにも該当
    しない場合は、契約の保障額は適正と診断する 過不足額(ΔY)=既契約の保障額−必要な保障額 (1) 適合率(R)=(既契約の保障額÷必要な保障額)×100 (2) 相対基準値(X)=(乖離額÷過不足期間内の必要な保障額の累計)×100 (3) ここで、乖離額=過不足期間内の契約の保障額の累計 −過不足期間内の必要な保障額の累計
  5. 【請求項5】α、β、γおよびδの値として、それぞれ
    下記の値を用いることを特徴とする請求項4に記載の保
    険の保障診断方法。 α=300万円、 β=20%、 γ=5年、 δ=1
    0%
  6. 【請求項6】告知された診断結果を基に、被保険者情
    報、リスク対策情報および既契約情報のうちの少なくと
    も1つの情報を変更して再度分析診断し、診断結果を告
    知することを特徴とする請求項4または5に記載の保険
    の保障診断方法。
  7. 【請求項7】データ入力手段、被保険者情報、リスク対
    策情報および既契約情報ならびに予め設定されている保
    険情報を記憶する記憶手段、該記憶手段に記憶されてい
    る情報を基に保険の保障分析と診断を行う分析診断手段
    および診断結果を告知する告知手段とを備えた保険の保
    障診断システムを駆動させる保険の保障診断プログラム
    において、該プログラムが下記のステップを含んでいる
    ことを特徴とする保険の保障診断プログラム。 ステップA:各年毎に、下記(1)式により過不足額Δ
    Y(万円)を、下記(2)式により適合率R(%)を、
    下記(3)式により相対基準値Xを計算する ステップB: (a)ΔY≧α(万円)、またはR≧100+β(%)
    の場合は、契約の保障額は過多と診断する、 (b)ΔYがγ年以上連続してプラス、または相対基準
    値Xがδ%以上の場合は、契約の保障額は過多と診断す
    る、 (c)ΔY≦−α(万円)、またはR≦100−β
    (%)の場合は、契約の保障額は不足と診断する、 (d)ΔYがγ年以上連続してマイナス、または前記相
    対基準値Xがδ%未満の場合は、契約の保障額は不足と
    診断する ステップC:ステップBにおける診断のいずれにも該当
    しない場合は、契約の保障額は適正と診断する 過不足額(ΔY)=既契約の保障額−必要な保障額 (1) 適合率(R)=(既契約の保障額÷必要な保障額)×100 (2) 相対基準値(X)=(乖離額÷過不足期間内の必要な保障額の累計)×100 (3) ここで、乖離額=過不足期間内の契約の保障額の累計 −過不足期間内の必要な保障額の累計
  8. 【請求項8】請求項7に記載の保険の保障診断プログラ
    ムが記録された記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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