JP2002325862A - ゴルフボール用配合物 - Google Patents
ゴルフボール用配合物Info
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Abstract
70インチ)未満であり、レジリエンス指数が少なくと
も約40で、且つ、外径が少なくとも約4.0132c
m(約1.58インチ)のゴムベースの材料から形成さ
れるコアと、該コアの周りに配置され、ショアD硬度が
約65未満の材料から形成されるカバーとを含んだ中実
ゴルフボールに関する。
Description
日に出願された同時継続出願である米国特許出願第9/
027,559号の一部継続出願であり、該同時継続出
願である米国特許出願は、1996年2月23日に出願
された米国特許出願第08/606,373号であっ
て、現在では米国特許第5,721,304号となった
ものの一部継続出願であり、斯かる双方の米国特許出願
の内容は、本明細書に組み込んで明白な引用とするもの
である。
し、より詳細には、軟質コア及び軟質カバーを有した改
良したロースピンゴルフボールに関するものである。
実ボール及び糸巻きボールが利用されている。典型的な
アマチュアゴルファーに使用される中実ゴルフボール
は、耐久性及び距離を最大にするものである。これらの
ボールは、1以上の層から成る中実球体から形成された
コアを有する。典型的には、これらのボールは、高初速
度を得るための硬質コア及びロースピンと耐久性を得る
ための硬質カバーを有している。
タジエン、天然ゴム、スチレンブタジエン及びイソプレ
ン等の多数のポリマーが使用される。今日、ゴルフボー
ルの中実コアは、主としてポリブタジエンから製造され
る。更に、ゴルフボールの所望の物性を得るために、製
造者等は、不飽和カルボン酸の金属塩等の架橋剤を添加
している。添加する架橋剤の量は、ポリブタジエン10
0部に対して約20乃至50部であるのが典型的であ
る。最も一般的には、斯かる目的でジアクリル酸亜鉛
(ZDA)またはジメタクリル酸亜鉛を使用する。これ
らの2つの架橋剤の中、ジメタクリル酸亜鉛よりジアク
リル酸亜鉛の方が、初速度の高いゴルフボールを作り出
せることが分かった。
50pph(100部に対する部数)の酸化亜鉛(Zn
O)も添加する。この材料は、ジアクリル酸亜鉛/過酸
化物硬化系に対して充填剤および活性剤双方の機能を果
たす。ジアクリル酸/過酸化物硬化系は、当業者には公
知ではあるが、コア成型工程中にポリブタジエンを架橋
する。高比重の酸化亜鉛(5.57)は、活性剤として
作用するばかりでなく、ゴルフボールの重量を調整する
といった2重の目的を達成するものである。
て公知であるので、使用しない、或いは、少なくとも実
質的にその量を製造工程から減らすことが好ましい。し
かしながら、上記の配合物から酸化亜鉛を除去すると、
硬化を高められなくなり、其の結果架橋が抑えられると
共に圧縮及び速度が対応して低くなってしまう。この結
果、感じは柔らかいが、速度が、USGA基準で許可さ
れる最大速度に実質的に達しなくなる。
ルフボールコア配合物、即ち、一般的に存在する酸化亜
鉛を全て、または、少なくともその一部を除去して、上
記に述べた如く、低圧縮のゴルフボールを提供するが、
高圧縮ボールの有する速度及び距離を維持するゴルフボ
ールコア配合物を提供することが有益である。
巻きボールは、スピン特性がより高くなると共に、感じ
もより柔らかなものとなる。糸巻きボールは、中実ゴム
または液体充填センターを含み、該ゴムまたはセンター
が数メートルもの弾性巻き糸で覆われる。斯かるコア
は、その後、SURLYN(登録商標)、ポリウレタ
ン、または、バラタゴムから成るカバー内に収納され
る。斯かる巻き糸及び柔らかいカバーは、上達したゴル
ファー用のスピン速度及びコントロール性の高いスリー
ピースボールを提供する。
ーヤーは、距離が最大となるゴルフボールを求めるもの
であり、それには、打った時の初速度が高くなければな
らない。従って、斯かる市場の要求を満たそうと、製造
者等は、概ねUSGAの定める最大値である77.7m
/sまたは255ft/sに出来る限り近くなる初速度
を備えたゴルフボールを製造するために努力をする。
荷重下でのゴルフボールまたはコアの変形をインチで表
した測定値であるゴルフボールの圧縮レベルを変えるこ
とに関心を持つ。打った時の高初速度、即ち、より長い
距離は、一般的には、ゴルフボールの圧縮を増大するこ
とで達成される。ゴルフボールの圧縮が高くなれば、ま
た、「感じ(feel)」も硬くなる。更に、硬いボー
ルは、ドライバースピン速度を低く抑えるためにカバー
を硬くしなければならない。
は、一般的にカバーが柔らかい糸巻きボールを好む。軟
質カバーは、グリーン周りでのスピン及び感じを高め
る。しかしながら、これら上達したプレーヤーは、あま
りにもスピンが多くなり過ぎることから、ティーからの
距離を伸ばすことを伝統的にあきらめている。
は、全ての技術レベルのゴルファーがそのパフォーマン
スを最大限に引き出せるゴルフボールを提供する新たな
方法を求めつづけている。該製造業者らは、硬質ボール
の距離面でのパフォーマンスと、軟質ボールのアプロー
チショットのスピンの感じを提供する配合物を見つけつ
づける。
18cm(約1.70インチ)未満で、レジリエンス指
数が少なくとも約40であり、外径が少なくとも約4.
0132cm(約1.58インチ)であるゴムをベース
にした材料から成るコア及び該コアの周りに配置され
た、ショアD硬度が約80未満、好適には約70未満、
より好適には約65未満の材料から形成されたカバーを
含んだ中実ゴルフボールに関する。
(約1.70インチ)未満で、レジリエンス指数が少な
くとも約40であり、外径が少なくとも約4.0132
cm(約1.58インチ)であるゴムをベースにした材
料から成るコア及び該コアの周りに配置された、ショア
D硬度が約80未満、好適には約70未満、より好適に
は約65未満の材料から形成されたカバーを含んだ中実
ゴルフボールに関する。
なくとも約4.0386cm(約1.59cm)であ
る。別の実施例では、前記ゴムをベースにした材料のム
ーニー粘度(Mooney viscosity)は、
約45より大きい。好適には、該ゴムをベースにした材
料のムーニー粘度は、約50乃至約70である。
なくとも約0.75であり、好適には約0.80であ
り、より好適には約0.81である。更に別の実施例で
は、前記コアの圧縮は、約90未満であり、より好適に
は約80未満である。好適には、前記コアの圧縮は、約
75未満であり、より好適には約60乃至約75であ
る。
を超える充填剤材料から成る。好適には、斯かるコア
は、比重が約10を超える充填剤材料から成る。別の実
施例では、前記充填剤材料は、タングステンを含む。
が最大で約65ショアD、好適には最大で約60ショア
D、より好適には最大で約55ショアDの材料から形成
される。好適には、前記カバーは、硬度が最大で約50
ショアDの材料から形成される。追加の実施例では、前
記カバーは、少なくとも1つのイオノマーと、少なくと
も1つのメタローセン触媒ポリマーとのブレンドを含
む。好適には、斯かるカバーは、少なくとも約10重量
パーセントのメタローセン触媒ポリマーを備え、より好
適には前記カバーは、約15乃至60重量パーセントの
メタローセン触媒ポリマーを備える。
少なくとも一方が、少なくとも約80%のトランス異性
体ポリブタジエンから形成される。更に別の実施例で
は、前記コアまたはカバーの少なくとも一方が、約10
%乃至80%のトランス異性体ポリブタジエンから形成
される。更に別の実施例では、前記コアは、分子量が約
200,000を超えるゴム材料から成る。好適には、
前記コアは、分子量が約300,000を超えるゴム材
料から成る。別の実施例では、前記コアは、ムーニー粘
度が少なくとも40の材料及びリグラインドを含んだ充
填剤を含む。
(約1.70インチ)未満であって、分子量が少なくと
も約300,000で、外径が少なくとも4.0132
cm(約1.58インチ)のゴムをベースにした材料か
ら形成されたコアと、該コアの周りに配置された、ショ
アD硬度が約65未満の材料から形成されたカバーとを
含んだツーピースゴルフボールに関する。
料のムーニー粘度は、約40を超える。別の実施例で
は、前記コアは、少なくとも約0.80のコアを有す
る。更に別の実施例では、前記コアの圧縮は、約75未
満である。更に別の実施例では、前記コアは、比重が約
10を超える充填剤材料を含む。更に別の実施例では、
前記カバーは、硬度が最大で約55ショアDの材料から
形成される。
(約1.70インチ)であって、圧縮が約75未満で外
径が少なくとも4.0132cm(約1.58インチ)
のコアと、該コアの周りに配置された、ショアD硬度が
約60未満の材料から形成されたカバーとを含んだゴル
フボールに関する。
が約40を超えるゴムベースの材料から形成される。別
の実施例では、前記コアのCORは、少なくとも約0.
80である。更に別の実施例では、前記コアは、比重が
約10を超える充填剤材料を含む。
したロースピンボール及び感じ、即ち、フィールを柔ら
かくする軟質カバーに関する。より詳細には、本発明
は、低圧縮の大きな軟質コアを有したゴルフボールに関
する。更に、本発明は、薄い軟質カバーを有して、フィ
ールを柔らかくすると共に、速度を維持する。
「ゴルフボールコア」なる用語は、一般的なものであ
り、中実ゴルフボール用コア、及び中実ゴルフボール用
の2層以上の層を有したコアを含む。本発明のコア配合
物を使用して一体のゴルフボール、中実ゴルフボール用
コア、またはスリーピースまたは糸巻きゴルフボール用
のセンターを所望に応じて形成することができる。しか
しながら、下記に記載する如く、本発明は、主として、
新規な配合物を使用して、好適にはSURLYN(登録
商標)異性体樹脂等の材料のブレンドから形成した軟質
カバーを備えた中実で糸の巻いていないボール用のコア
を形成することに関する。
たは「材料硬度」等の用語は、ボール自体の硬度より
は、寧ろ、ASTM2240−00によるボール上のス
ラブ状の材料の硬度を意味する。
は、創意に富んだコア配合物能力に影響を与えて遊離基
を形成することができる任意の反応条件を意味する。反
応条件は、例えば、温度、時間及び圧力を含む。
は「圧縮点」なる用語は、アッチエンジニアリング圧縮
テスター(ATTI Engineering Com
pression Tester)に基づいた圧縮スケ
ールを意味する。このスケールは、当業者等には公知で
あり、1から160ポイントまでの範囲を有しており、
コアまたはボール材料の相対圧縮を決定するのに使用さ
れる。PGA圧縮スケールを使用しない一般的な技術者
は、代わりにライール(Reihle)圧縮値またはそ
の他の一定の荷重におけるmmによる撓みを使用する。
米国特許第5,368,304号の開示に基づいて、ラ
イール圧縮値を下記の式を使用して標準圧縮値に変換す
ることが可能である。 圧縮ポイント=160−ライール圧縮値
は、コア11及びカバー12を備えた改良したロースピ
ンゴルフボール10に関する。斯かるボール10は、第
1の径D1を有し、該径は4.2672cm(1.68
インチ)以上であり、前記コア11は、第2の径D2を
有し、該径は3.937cm(1.55インチ)以上で
あり、好適には、約4.0132cm(約1.58イン
チ)を超える。
ア11及びカバー12を備えたゴルフボール10を含
み、前記コア11は、センター13及び外側層14の2
層以上の層から成る。好適には、センター13及び外側
層14は、中実で糸の巻いていない層であり、ポリブタ
ジエンゴム配合物から成り、以下に詳細に述べる如く、
外側層14は、センター13より柔らかい。別の実施例
では、センター13が外側層14より柔らかい。
実施例は、コア11及びカバー12を備えたゴルフボー
ル10に関し、コア11は、流体センター13、該流体
センターを囲繞した第1の中実で糸の巻いていない層1
4及び第2の中実で糸の巻いていない層15から成る。
上記の実施例の各々において、下記により詳細に記載す
る如く、ゴルフボールは、軟質で、低圧縮の糸の巻いて
いないコア11及び1層以上の層を有した軟質カバー1
2を含む。
フボール及び、特に、ゴルフボールコア及びカバーを製
造するための配合物に関する。改良したゴルフボールコ
ア配合物は、ポリブタジエン、ジアクリル酸またはジメ
タクリル酸金属塩、好適には、ポリブタジエン100部
に対して約20乃至50部のジアクリル酸亜鉛、及び遊
離基開始剤から成り、これに、酸化カルシウム(Ca
O)または酸化亜鉛を下記に述べる効果的な特性を備え
たゴルフボールコアを製造するのに十分な量を活性剤と
して添加することができる。更に、前記コアは、軟質カ
バーを使用する時に適切な初速度を得られるように十分
大きくすることができる。
ルコア11を形成するための代表的なベース配合物は、
ポリブタジエン、及び、該ポリブタジエン100部に対
して、20乃至50部のジアクリル酸、ジメタクリル酸
またはモノメタクリル酸金属塩、好適には、ジアクリル
酸亜鉛から成る。ポリブタジエンのシス1,4含有量
は、約90%を超え、好適には約96%を超えるもので
ある。市場で購入できるポリブタジエンには、シェルケ
ミカル(Shell Chemical)社が製造する
シェル(Shell)1220、エニケム・エラストマ
ー(Enichem Elastomer)社が製造す
るネオシス(Neocis)BR40及びBR60、宇
部興産株式会社(Ube Industries,Lt
d.)が製造するウベポル(Ubepol)BR150
及び360、バイエルン社(Bayer AG)が製造
するCB23及びグッドイヤー社(Goodyear)
が製造するブデン(BUDENE)1207Gがある。
好適な1実施例では、コアは、その高レジリエンス指数
が故に、BR60、360、CB23及びブデン120
7Gの中の1つ以上を含むことが可能である。所望であ
れば、ポリブタジエンを当技術分野で公知のその他のエ
ラストマー、例えば、天然ゴム、スチレンブタジエン、
及び/またはイソプレンを混合してコアの特性を更に改
質することができる。エラストマーの混合物が使用され
る場合には、コア配合物におけるその他の成分の量は、
一般的には、総エラストマー混合物を100部として決
定する。
形成することができ、斯かる配合物は、少なくとも約8
0パーセントのトランス−異性体含有物を含み、残り
は、シス−異性体1,4-ポリブタジエン及びビニル−
異性体1,2−ポリブタジエンである。別の実施例で
は、コア、カバー、またはコア及びカバーの双方が斯か
る材料を含むことが出来る。斯かる配合物の詳細な説明
は、米国特許出願第09/741,053号に記載され
ており、その記載内容は、本明細書に組み込んで引用す
るものである。
リブタジエンポリマーから形成することが可能であり、
斯かるポリマーは、少なくとも約10パーセントから最
大80パーセントまでのトランス−異性体含有物を含
み、残りが、シス−異性体及びビニル−異性体であっ
て、それらは、同一のポリブタジエンバックボーンに沿
ってランダムに、擬似ランダムにまたはブロックで分布
する。別の実施例では、コア、カバーまたはコア及びカ
バーの双方が、斯かる材料を含むことができる。斯かる
配合物の詳細な説明は、米国特許出願第09/741,
052に記載されており、その記載内容は、本明細書に
組み込んで引用するものである。
酸金属塩、ジメタクリル酸金属塩及びモノメタクリル酸
金属塩は、金属が、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、
アルミニウム、ナトリウム、リチウムまはたニッケルで
あるものを含む。ジアクリル酸亜鉛は、USGA試験に
おいて高初速度を出し得るゴルフボールを提供すること
から、好適とされる。斯かるジアクリル酸亜鉛の純度
は、様々な等級のものを使用することができる。本発明
の目的上、ジアクリル酸亜鉛中の亜鉛ステアリン酸の量
が少なくなればなるほど、ジアクリル酸亜鉛の純度が高
くなる。約1乃至10%の亜鉛ステアリン酸を含むジア
クリル酸亜鉛が好適である。約4乃至8%の亜鉛ステア
リン酸を含むジアクリル酸亜鉛がより好適である。適切
な市販されているジアクリル酸亜鉛は、Rocklan
d React−Rite及びSartomerを含
む。使用可能なジアクリル酸亜鉛の好適な濃度は、ポリ
ブタジエンまたはその他のエラストマーの混合物を備え
たポリブタジエン100部に対して20乃至50部であ
る。
塩、ジメタクリル酸金属塩またはモノメタクリル酸金属
塩とポリブタジエンの架橋を促進する。本発明に使用す
るのに適した遊離基開始剤は、ジクミルペルオキシド、
1,1−ジ(t−ブチルペルオキシド)3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサン、a−aビス(t−ブチルペル
オキシ)ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメチル−
2,5ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、または、
ジ−t−ブチルペルオキシド、及びそれらの混合物であ
るが、それらに限定されるものではない。その他の利用
可能な開始剤は、実験をせずとも当業者には容易に明白
である。活性度が100%の開始剤をブタジエンまたは
1つ以上のその他のエラストマーを混合したブタジエン
100部に対して約0.05乃至2.5部の範囲の量で
添加するのが好適である。約0.15乃至2部の範囲の
量の開始剤を添加するのがより好適であり、約0.25
乃至1.5部の範囲の量の開始剤を添加するのが最も好
適である。
程中にポリブタジエンを架橋するジアクリレート−ペル
オキシド硬化系亜鉛中に5乃至50部の酸化亜鉛を含有
する。約5.57の高比重酸化亜鉛は、コア及び該コア
を組み込んだ結果として生じるゴルフボールの比重を調
整することができる。上記に言及した如く、製造工程か
ら環境にやさしくない酸化亜鉛を除去すること、また
は、少なくとも低減することが一定の状況においては望
まれる。しかしながら、ゴルフボールコアの配合の場合
には、酸化亜鉛を完全に除去してしまうと、硬化を高め
る上でその効果が著しく低下してしまい、ポリブタジエ
ンの架橋が低下して、USGAの試験において、圧縮及
び初速度双方が低下してしまう結果になる。斯かるコア
及び結果として生じるゴルフボールのフィールがより柔
らかなものとはなるが、初速度が著しく低下することに
より打った時の距離が低下してしまう。ポリブタジエン
及びジアクリル酸金属塩、メタクリル酸金属塩またはモ
ノメタクリル酸金属塩から成るゴルフボール配合物中か
ら酸化亜鉛(ZnO)を除去して酸化カルシウム(Ca
O)を使用すると、斯かる混合物から製造されるコア及
びゴルフボールの性能特性は増強されるのが典型的であ
る。標準のボールの初速度は、USGAで許容される最
大値でのまたはその近傍で維持されるが、ボールの圧縮
は、PGAスケールで少なくとも約2圧縮ポイントだけ
低下し、最大14ポイントも低下する場合も考えられ
る。従来の技術のコアに含有されている酸化亜鉛の量
は、上記に言及した如く、約5乃至50部であるのが典
型的である場合、本発明のコア形成配合物に添加される
活性剤としての酸化カルシウムの量は、ポリブタジエン
100部に対して、約0.1乃至15部の範囲であるの
が典型的であり、1乃至10部の範囲であるのが好適で
あり、1.25乃至5部の範囲であるのが最も好適であ
る。
ことが可能であり、該充填剤をエラストマー配合物に添
加して、コアの密度及び/または比重を調整する。本明
細書に使用される場合、「充填剤」なる用語は、主題の
ゴルフボールの密度及びその他の特性を変更するのに使
用できる任意のコンパウンドまたは配合物を含むもので
ある。本発明によるゴルフボールコアに使用可能な充填
剤は、例えば、酸化亜鉛(酸化カルシウムを添加しない
場合に必要となる量より著しく少ない量の)、硫酸バリ
ウム、及びリグラインド(30メッシュの粒度に粉砕さ
れたリサイクルしたコア成型用マトリックス)を含む。
使用される充填剤の量及び種類は、ゴルフボールの最大
重量がUSGAにより45.92グラム(1.620オ
ンス)と規定されていることから、配合物中のその他の
成分の量及び重量により決定される。一般的に使用され
る適切な充填剤の比重は、約2.0乃至5.6の範囲で
ある。別の実施例では、比重は、約2乃至20とするこ
とができる。
は、ゴルフボールにて使用することのできる任意の比重
とすることができる。本発明の比重の好適な範囲は、約
0.9乃至約1.5またはそれを超えるものであり、よ
り好適には約1乃至約1.25の範囲であるが、これ
は、コア、カバー及び完成品としてのボールのサイズ及
び前記カバーの比重により決定される。例えば、カバー
が該カバーの比重を高めるために充填剤を含む場合に
は、コアの比重は低くなる。
に酸化防止剤を含むことが可能である。酸化防止剤は、
エラストマーの崩壊を防止するコンパウンドである。本
発明に使用することの出来る酸化防止剤は、キノリンの
種類の酸化防止剤、アミンの種類の酸化防止剤、及びフ
ェノールの種類の酸化防止剤を含むが、それらに限定さ
れるものではない。
剤、処理助剤、処理オイル、可塑剤、染料及び顔料、及
び当業者に公知のその他の添加物等のその他の成分をそ
れらが典型的に使用される目的を達成するのに十分な量
で使用することが可能である。
エン、ジアクリル酸亜鉛及び、所望であれば、酸化亜鉛
を酸化カルシウムで置換したコア配合物に比較してPG
A圧縮スケールで少なくとも約2ポイントだけ圧縮を低
減するのに十分な量の酸化カルシウムから成ると共に、
添加物等の1つ以上の追加の成分を任意にそなえた混合
物を形成することで製造されるのが典型的である。1組
の所定の条件が合えば、即ち、混合時間及び温度が合え
ば、当業者には明白な如く、開始成分の量及び相対比に
応じた量の遊離基開始剤を添加する。特に、成分を混合
するに連れて、結果として生じるせん断力により混合物
の温度が上昇する。ペルオキシド遊離基開始剤を斯かる
混合物に混合して、成型工程中の架橋を促す。
物を混練し、成型に適した片(「プレップ」)に手でプ
レップするかまたは押し出しする。次に、該プレップを
高温で圧縮成型してコアにする。典型的には、160℃
(320°F)で15分間圧縮成型するのが本発明の目
的上適切である。次に、これらのコアを使用して、該コ
アを標準のカバー材料で囲繞してゴルフボールを完成す
る。
法は、当業者には公知である。打った時のボールのレジ
リエンスを測定する1方法は、エアキャノンまたはゴル
フクラブヘッドの速度と等しい速度でボールを推進させ
るその他の手段を使用することである。ボールは、大き
く重い堅牢なブロックに向けて発射され、復路(inb
ound)及び往路(outbound)の速度を測定
する。光スクリーンを使用して速度を測定することが可
能であり、これにより、所定の距離をボールが移動する
のに必要な時間を測定する。所定距離を通過時間で割る
と所定距離を移動したボールの平均速度と等しくなる。
往路速度対復路速度の比は、一般的には、反発係数
(「COR」)と呼ばれる。CORは、特定の復路速度
のゴルフボールのレジリエンスの直接測定値である。ゴ
ルフボールは、直線粘弾性的に挙動するので、往路ボー
ル速度は、関数的にはクラブのスイング速度に等しくな
る。
エンス指数」なる用語は、10cpm及び1000cp
mで測定した値を990(周波数スパン)で割って、且
つ、1000,000(規格化及び単位の都合上)を掛
けて得た損失正接(tanδ)の差として定義される。
損失正接は、オハイオ州アクロンのアルファテクノロジ
ー社(Alpha Technologies of
Akron,OH)が製造するRPA2000を使用し
て測定される。RPA2000を0.5度の弧を使用し
て温度100℃において2.5乃至1000cpmで掃
引するように設定する。6つの損失正接の平均を各周波
数で求め、該平均を使用してレジリエンス指数を算出す
る。レジリエンス指数の計算は以下のとおりである。 レジリエンス指数=100,000@[(損失正接@1
0cpm)−(損失正接@1000cpm)]/990
m(約1.58インチ)を超え、ゴルフボール圧縮が約
90未満、好適には、約80未満であり、CORが約
0.75を超える、好適には少なくとも約0.80、よ
り好適には、少なくとも約0.81のコアと、ショアD
硬度が約80未満、好適には約70未満、より好適には
約65未満のカバーとを有したツーピースのパフォーマ
ンスゴルフボールに関する。斯かる構造により、多くの
従来のツーピースゴルフボールに比較して、フィール
(feel)が柔らかく、ドライバースピン速度が低く
且つウェッジショットでのスピン速度が高いゴルフボー
ルが提供される。
ポリブタジエンゴムで配合を立てるのが典型的であり、
且つ、充填剤としてタングステン粉末を含むのが好適で
ある。本発明の配合物は、また、その他の充填剤を含
み、該充填剤は、ポリブタジエン材料に添加されてコア
の密度及び/または比重を調整するか、または、カバー
に添加される。本明細書に使用される場合には、「充填
剤」なる用語は、主題のゴルフボールコアの密度及び/
その他の特性を調整するのに使用できる任意のコンパウ
ンドまたは配合物を含む。本発明のゴルフボールコアに
使用できる充填剤は、ポリマーまたは鉱物粒子であるの
が典型的である。代表的な充填剤は、沈降水和シリカ、
クレー;タルク;アスベストス;グラスファイバー;ア
ラミドファイバー;硫酸バリウム;マイカ;メタ珪酸塩
カルシウム;粉砕リサイクルコア材料(例えば、約30
メッシュの粒度に粉砕された)であるリグラインド;硫
化亜鉛;リトポン;珪酸塩;シリコンカーバイド;珪藻
土;ポリ塩化ビニル;カルボン酸カルシウム及びカルボ
ン酸マグネシウム等のカルボネート;チタン、タングス
テン、アルミニウム、ビスマス、ニッケル、モリブデ
ン、鉄、鉛、銅、ボロン、コバルト、ベリリウム、亜鉛
及び錫等の金属;鋼、真鍮、青銅、ボロンカーバイドホ
イスカー及びタングステンカーバイドホイスカー等の合
金;酸化亜鉛、酸化鉄、酸化アルミニウム、酸化チタ
ン、酸化錫、酸化マグネシウム、及び酸化ジルコニウム
等の酸化金属;グラファイト、カーボンブラック、コッ
トンフロック、天然ビチューメン、セルロースフロッ
ク、及びレザーファイバー等の粒状炭素材料;ガラス及
びセラミック等のマイクロバルーン;フライアッシュ及
びそれらの組合わせを含む。好適な実施例では、充填剤
は、硫化バリウム、タングステン及び酸化亜鉛を含む。
使用される充填剤の量及び種類は、ゴルフボールの最大
重量が、45.93g(1.62オンス)と合衆国ゴル
フ協会(USGA)により規定されていることから、配
合物中のその他の成分の量及び重量により決定される。
一般的に使用される適切な充填剤の好適な比重は約5を
超えるものである。1好適な実施例では、充填剤の比重
は、約19を超えるものである。
は、約40を超えるものであり、約50乃至70である
のが好適である。1好適な実施例では、ムーニー粘度
は、約55乃至65とすることができる。ゴム及び充填
剤のこの組合わせは、コアに高レジリエンスをもたら
す。1実施例では、コアのレジリエンス指数は、約40
を超えるものであり、約45を超えるのが好適である。
1好適な実施例では、コアのレジリエンス指数は、約5
0を超えるものである。従って、コアの圧縮は、ゴルフ
ボールの初速度を大幅に損失することなくボールの全体
的なスピン速度を低減することで低減することができ
る。本発明による代表的な完成ボールの速度は、約25
3.5乃至254.5ft/秒であるのが効果的であ
る。これらは、それぞれ、0.812及び0.818の
CORに匹敵する。弾性コアを製造するポリマーは、C
B23、BR60またはそれらのブレンドを含むが、そ
れらに限定されるものではない。CB23は、オハイオ
州アクロンのバイエルン社から市販されている。
量」なる用語は、絶対重量平均分子量と規定される。分
子量は、以下の方法により決定される。即ち、約20m
gのポリマーを10mLのテトラヒドロフラン(「TH
F」)に溶かすが、これには、ポリマーの分子量及び分
布により室温で2、3日かかる場合がある。高性能液体
クロマトグラフィー(「HPLC」)容器内に配置する
前に1リットルのTHFをろ過して脱泡する。HPLC
の流量をビスコゲル(Viscogel)コラムを介し
て1mL/分に設定する。内径が7.8mmで、長さが
300mmのこの非シェッドの混合ベッドコラムモデル
GMHHR−Hは、テキサス州、ヒューストンのビスコ
テク社(Viscotek Corp.of Hous
ton,TX)から市販されている。THFの流量を試
料分析が始まる前の少なくとも1時間、または、安定し
て検出器ベースラインが落ち着くまで1mL/分に設定
する。このコラム及び検出器の掃気の間、ビスコテクT
DAモデル300トリプル検出器の内部温度を40℃に
設定する。この検出器は、また、ビスコテク社から市販
されるている。3つの検出器(即ち、屈折指数、差圧及
び光分散)及びコラムを熱平衡させ、且つ、検出器を掃
気及びゼロにして、本装置について設けた指示に従って
校正を行うよう当該装置の準備をする。100−μLア
リコートの試料溶液を前記装置内へ注入すると共に、各
試料の分子量をビスコテクトリプル検出器ソフトで計算
することができる。ポリブタジエン材料の分子量を測定
する時には、dn/dcが0.130を常に使用するよ
うにする。この装置及びこれらの方法により本明細書に
記載されると共に特許請求される分子量数がもたらされ
ること、及び、その他の装置及び方法は、本明細書に使
用するものに等しい値をもたらすとは必ずしも言えない
ことがわかる。1実施例では、コアは、分子量が、約2
00,000、好適には、約300,000を超える天
然ゴム材料を含むものである。1好適な実施例では、前
記コアの前記ゴム材料の分子量は、約350,000を
超えるものである。更に別の実施例では、前記ゴム材料
の分子量は、約250,000超えるものであり、好適
には約300,000乃至500,000である。
きく、4.0386cm(約1.59インチ)である。
別の好適な実施例では、ゴルフボールのコアの圧縮は、
約75未満であり、好適には約60乃至約75である。
1好適な実施例では、ゴルフボールのコアの圧縮は、約
68乃至約72である。更に別の好適な実施例では、ゴ
ルフボールのCORは、少なくとも約0.75であり、
好適には、少なくとも約0.80であり、より好適に
は、少なくとも約0.81である。
含むことが可能であり、または、ラテックスをコアの周
りに配置する中間層として使用することが可能である。
コアを被覆するのに使用できる典型的な熱硬化ラテック
ス材料は、低アンモニア天然ラテックス及び/または事
前に加硫した天然ラテックスを含む。天然ラテックスは
高引張強度、優れた弾性、粘着性、低弾性率、及び強度
があり且つ凝集性のある湿式及び乾式フィルムを形成す
る能力を組合わせていることで知られる。天然ゴムラテ
ックスは、また、比較的不活性で、無毒性、コスト効率
がよく、大抵のコア及び外側シェルゴムコンパウンドと
の相溶性があり、且つ、自然乾燥ができる。この層によ
り流体を充填したセンターから湿気が逃げるのを防止で
きると共に、大気中の湿気がボール内へ進入するのを防
止できる。
被覆することが可能であり、または、中間層として該配
合物を含むことが可能である。これらの配合物は、せん
断力、引張力、圧縮歪みまたはそれらの組合わせに応答
して粘度を増大させるレオペクシー粘度、ダイラタンド
粘度またはチキソトロープ粘度を有した中実、半中実、
ゲル、またはゲル状材料を含む。適切な材料は、200
1年1月24日に出願された米国特許出願第09/76
7,723号に記載した材料を含み、前記特許出願の開
示は、本明細書に組み入れて明白な引用とするものであ
る。実際、前記材料は、ゴルフボールの一部の周りに配
置した、または、該ボールの被覆された部分全体を囲繞
するのが好適である被覆または被膜として形成すること
ができ、或いは、前記材料は、材料に応じて、圧縮、射
出、または反応射出成型、注型等を含んだ従来のの任意
のゴルフボール層形成方法により形成することができ
る。好適には、前記応答性粘弾性配合物は、少なくとも
1つの連続した材料層を形成する。本実施例では、中間
層をコアの内側層と外側カバー層との間のボールの任意
の点に配置することができる。
とも約10重量パーセントのFUSABOND(登録商
標)ポリマーから成るFUSABOND(登録商標)カ
バーブレンドを含むことができる。FUSABOND
(登録商標)は、デラウェア州ウィルミントンのE.
I.デュポン・ドゥ・ネモアズ&Co.(E.I.Du
pont de Nemours & Co. of
Wilmington,DE)からSURLYN(登録
商標)NMO525D、SURLYN(登録商標)NM
O524D及びSURLYN(登録商標)NMO499
Dの商標名で市販されており、これらの材料の全ては、
以前はFUSABOND(登録商標)ファミリーのポリ
マーとして知られていた如き一定のグラフトメタローセ
ン触媒ポリマーである。FUSABOND(登録商標)
は、ゴルフボールのカバーでは、VLMIとは同じ硬度
であるが速度では上回っており、従って、1好適な実施
例では、FUSABOND(登録商標)材料の方がVL
MIより多く含まれる。このように、FUSABOND
(登録商標)は、低下するとゴルフボールの初速度を低
下させる傾向のあるコア圧縮が、より低いために低下し
た可能性のあるボールの最大初速度を効果的に増大する
ことが出来る。好適な実施例では、カバーは、約10乃
至60重量パーセントのFUSABOND(登録商
標)、好適には、約15乃至50重量パーセントのFU
SABOND(登録商標)を含む。例えば、適切なカバ
ー材料は、含浸材料に関して本明細書に記載された材料
中の1つ以上を含む。
1つ以上のホモポリマーまたはコポリマー材料を含んだ
当業者に公知の任意の材料を含むことができ、それら
は、 (1)塩化ビニルの重合化または酢酸ビニル、アクリル
酸エステルまたは塩化ビニリデンと塩化ビニルの共重合
化により形成されるビニル樹脂; (2)ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン等
のポリオレフィン、及び、エチレンメチルアクリレー
ト、エチレンエチルアクリレート、エチレン酢酸ビニ
ル、メタクリル酸エチレンまたはアクリル酸エチレン等
のコポリマー、及びシングル−サイトの触媒を使用して
製造されるコポリマー及びホモポリマー; (3)ポリオール及びジイソシアネートまたはポリイソ
シアネートから作製される如きポリウレタン及び米国特
許第5,334,673号に開示された如きポリウレタ
ン; (4)米国特許第5,484,870号に開示された如
きポリ尿素; (5)ポリ(ヘキサメチレンアジプアミド)等のポリア
ミド、及びジアミン及び二塩基酸から調製されるその他
のポリアミド、及びポリ(カプロラクタム)等のアミノ
酸から調製されるポリアミド、及びSURLYN、ポリ
エチレン、エチレンコポリマー、エチレン−プロピレン
−非共役ジエンターポリマー等とポリアミドとのブレン
ド; (6)アクリル酸樹脂及び該アクリル酸樹脂とポリ塩化
ビニル、エラストマー等とのブレンド; (7)ウレタン等の熱可塑性樹脂;ポリオレフィンとエ
チレン−プロピレン−非共役ジエンターポリマーとのブ
レンド等のオレフィン熱可塑性ゴム;スチレン及びブタ
ジエン、イソプレンまたはエチレン−ブチレンゴムのブ
ロックコポリマー;または、ペンシルベニア州フィラデ
ルフィアのELFアトケム社(ELF Atochem
of Philadelphia,PA)から販売さ
れているPEBAX等のコポリ(エーテル−アミド); (8)酸化ポリフェニレン樹脂または酸化ポリフェニレ
ンとマサチューセッツ州ピッツフィールドのゼネラルエ
レクトリック社(General Electric
Company of Pittsfield, M
A)がNORYLの商標名で販売している高衝撃ポリス
チレンとのブレンド; (9)ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、改質ポリエチレンテレフタレート/グリコ
ール及びデラウェア州ウィルミントンのE.I.デュポ
ン・ドゥ・ネモアズ&Co.によりHYTRELの商標
名で及びマサチューセッツ州ピッツフィールドのゼネラ
ルエレクトリック社によりLOMODの商標名で販売さ
れているエラストマー等の熱可塑性ポリエステル; (10)ポリカーボネートとアクリロニトリルブタジエ
ンスチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンテレフタレート、マレイン酸スチレン無水物、ポリエ
チレン、エラストマー等とのブレンド及び合金、及び、
ポリ塩化ビニルとアクリロニトリルブタジエンスチレ
ン、または、エチレン酢酸ビニルまたはその他のエラス
トマーとのブレンド及び合金を含んだブレンド及び合
金、及び (11)熱可塑性ゴムとポリエチレン、プロピレン、ポ
リアセタール、ナイロン、ポリエステル、セルロースエ
ステル等とのブレンド。 (12)ポリイソプレンまたはポリブタジエンのラテッ
クスをベースにした溶液及び懸濁液。 (13)エクスポキシーズ、ポリエステル及びポリアミ
ド等の応答性樹脂。
イソプレン、イオノマー樹脂、ポリウレタンまたはそれ
らの組合わせを含む。カバーは、1つ以上の層から構成
することが可能であるが、典型的には、1層または2層
のいずれかである。適切な方法は、例えば、圧縮成型、
射出成型または注型を含む。
ール特性の全ては互いに独立したものである。
は、互いに独立している。換言すれば、例えば、コア圧
縮が67で、コア径が1.68の実施例が考えられる。
上記は、また、各々の間の範囲が予知されるから、別個
の実施例ではない。例えば、64のコア圧縮及び1.6
6のコア径も本発明から予知される。コアが大きくなる
に連れて、CORを保持し且つより低いコア圧縮からよ
り低いスピンを得るといった利点を得る一方でコアをよ
り柔らかくすることができる。次いで、カバーを所望に
応じて改質してショートゲーム用のアイアンショットを
使用した場合にはスピン速度をより高くすると共に、ド
ライバーでボールを打つ時にはスピン速度をより遅くす
ることができる。
硬度ポイントで、少なくとも約2、好適には少なくとも
約5低減することができ、これにより、アイアンからの
スピンを増大させると共に、ドラバイースピンを維持す
ることができる。
照すればより完全に理解することが可能であり、斯かる
非限定の例は、本発明の好適な実施例を単に例示したも
のであり、本発明を限定するものではなく、本発明の範
囲は、添付の特許請求の範囲により画定されるものであ
る。
ルについて得られた結果は、本発明のコア配合物から製
造したゴルフボールコア及びゴルフボールの改良したパ
フォーマンス特性を表すものである。これらの例のゴル
フボールを作製するのに使用するコア配合物は、下記の
表2に挙げた、全てポリブタジエン100部に対する部
数である特定の量で表した成分を含んでいた。これらの
例の配合物中で使用された充填剤は、リグラインド及び
硫酸バリウム(BaSO4)である。酸化カルシウムま
たは酸化亜鉛のいずれかを活性剤として使用する。Vu
lcup40KE(登録商標)及びVarox231X
L(登録商標)は、遊離基開始剤であり、且つ、それぞ
れ、a−aビス(T−ブシルペルオキシ)ジイソプロピ
レンベンゼン及び1,1−ジ(T−ブチルペルオキシ)
3,3,5−トリメチルシクロヘキサンである。Yel
MBは、スチレンブタジエンバインダー中の黄色の顔料
であり、同定をする目的上配合物を色付けするのに使用
される。ジアクリル酸亜鉛は、約4%乃至8%以下のス
テアリン酸亜鉛を含んでいた。
ラボブラベンダー(ProcessLab Brabe
nder)ミキサーで82.2乃至93.3℃(180
乃至200°F)になるまで混合した。ペルオキシドを
第2段階で最初の混合物に添加して、結果として生じた
混合物をブラベンダーから取り出してラボミルでブレン
ドして均質性を確実にした。混合の後、次に、混合物を
実験室ミルを使用して手で混練して片または「プレッ
プ」に切断した。これらのプレップを、次いで、15分
間160℃(320°F)で圧縮成型してコアを形成し
た。最終ゴルフボールを製造するのに、コアをリチウム
−ナトリウムとSURLYN(登録商標)とのブレンド
から成る2つの半球カバーに挿入して、該カバーを成型
してコアを該カバー内に収容した。
ールを圧縮及び初速度に関して試験をした。アッチ圧縮
テスターを使用して圧縮等級を得た。初速度の結果は、
コアまたはボールを39.6m/秒(130ft/秒)
で打って、光ゲートを通過させてその速度を測定すると
いった標準の技術から得た。これらの標準測定技術の双
方ともゴルフボールコア及びボールの製造に関する当業
者には公知である。 表2 表3
濃度を50パーセント低減すると、其の結果、ボール圧
縮がほんの1.6ポイント低減すると共に、初速度が若
干低下した。同様の結果がコアについても得られる。例
2において酸化亜鉛を完全に除去すると、其の結果、コ
ア及びボール双方の圧縮が12ポイントだけ低減すると
共に、コア及びボールの初速度も大幅に低減する。例3
において、酸化亜鉛をコア配合物から除去して酸化カル
シウムを添加すると、酸化カルシウムを含んだコア及び
完成したボールの双方の圧縮は低くなるが、該低圧縮ボ
ール及びコアの初速度は、高圧縮の対照基準の初速度に
匹敵するものである。
により作製した。しかしながら、酸化亜鉛の濃度は、広
い範囲で変動させた。表4は、本例の各々において使用
したボールの含有物を記載したものである。ここでも、
量はポリブタジエン100部に対する部数である。 表4
例示する。これらの結果は、上記の同一の測定技術によ
り得たものである。斯かる結果は、更に、酸化亜鉛濃度
が少し低減してもコアまたは完成したゴルフボールのど
ちらも圧縮及び初速度に殆ど或いは全く影響が見られな
い。しかしながら、酸化亜鉛を完全に取り除くと、圧縮
が著しく低減され、即ち、コアで10.6ポイント及び
完成したゴルフボールで6.2ポイント低減し、且つ、
コア及び完成ゴルフボールの双方において初速度が著し
く低減する。上記に述べた如く、本発明の実施例では、
酸化亜鉛を完全に除去すると共に、酸化亜鉛は存在する
が、その量は、酸化カルシウムを添加したために著しく
低減されている。例8は、酸化亜鉛充填剤を酸化カルシ
ウムで置換すると、コア圧縮は、9.1ポイント低減す
ると共に、ボールの圧縮が8.5ポイント低減するが、
USGA試験におけるコア及び完成ボール双方の初速度
は、ここでも高圧縮のものに匹敵することを示す。
た方法により作製した。しかしながら、表6に示した如
く、使用した成分の量に対して幾つかの変更がなされ
た。ここでも、量はポリブタジエン100部に対する部
数である。 表7
の結果を例示する。これらの結果は、上記の同じ測定技
術により得た。斯かる結果は、更に、本発明の配合物
は、概ね、圧縮等級は減少しているが、初速度は高圧縮
ボールに匹敵するコア及び完成ボールを提供することを
示している。
を変更することによる影響を示す。種々の配合物に使用
した成分の濃度を表8に示す。ここでも、前記成分の量
は、ポリブタジエン100部に対する部数である。
度を例示する。これらの結果は、上記の同一の測定技術
により得たものである。斯かる結果は、本発明の効果
は、酸化カルシウムの量が1.25部程に低くなると得
られることを示している。
ンターは、外側層より固くて好適である。より詳細に
は、コアの圧縮比が少なくとも10であることであり、
好適には20で外側層より大きくなることである。圧縮
比は、各層の材料で全て作製されるコアにより決定さ
れ、即ち、センターの圧縮比は第1の層の材料から4.
0132cm(1.58インチ)のコアを形成し、且
つ、アッチエンジニアリング圧縮テスターでその圧縮を
試験して決定する。斯かるセンターの圧縮比は、好適に
は、80圧縮ポイントを超えると共に、外側層の圧縮比
は、60圧縮ポイント未満である。従って、全体的なボ
ール圧縮は、80圧縮ポイント未満の圧縮に維持するこ
とができる。
約1.905cm乃至3.175cm(約0.75イン
チ乃至1.25インチ)であり、好適には、架橋剤とし
て酸化亜鉛を備えたポリブタジエンゴムから成り、外側
層は、上記に記載した如く、架橋剤として酸化カルシウ
ムを備えたポリブタジエンから成る。最も好適な実施例
では、センターの径は、約2.413cm(約0.95
インチ)であり、上記の比較例11に記載した配合から
なり、外側層は、上記の例15に記載した配合から形成
される。
満の材料から形成される軟質カバーを含む。好適には、
該カバーは、従来の技術のゴルフボールより薄くなって
大きなコアを補償する。1実施例では、カバーの厚さ
は、約1.47mm(0.06インチ)未満である。好
適な実施例では、カバーの厚さは、約1.45mm
(0.059インチ)未満である。別の実施例では、カ
バーの厚さは、約1.35mm(0.055インチ)未
満であり、好適には、約1.25mm(0.051イン
チ)未満である。カバーの重量は、好適には約15グラ
ム未満である。1好適な実施例では、カバーの重量は、
約11グラム未満である。また、カバーは、好適には、
異なる曲げ弾性率を有した少なくとも2つのイオノマー
樹脂の組合わせであるイオノマーブレンドから成る。好
適には、斯かるイオノマーは、各々がコポリマーまたは
ターポリマーであり、斯かるポリマーは、オレフィン及
びアルファ、ベータ−不飽和カルボン酸を備えており、
該カルボン酸は、金属塩で部分的に中和される。1好適
な実施例では、カバーは、前記イオノマーブレンド及び
本明細書に記載したメタローセン−触媒ポリマーから形
成される。1実施例では、カバーは、2つ以上の異なる
SURLYNイオノマーおよびFUSABOND(登録
商標)から形成することができる。カバーは、また、非
−イオノマーFUSABOND(登録商標)からも形成
することができる。カバーは、更に、NUCREL(登
録商標)の商標名でデュポン社から市販されている如き
1つ以上の適切なエチレンメタクリル/アクリル酸コポ
リマーから形成することができる。1好適な実施例で
は、カバーは、約15%までNUCREL(登録商標)
を含み、より好適には、約2%乃至12%のNUCRE
L(登録商標)を含む。1実施例では、NUCREL
(登録商標)960が含まれる。
のゴルフボールコアとの組合わせにより、初速度が高く
ドライバーでのスピン速度が低くて距離が出ると共に、
フィールが柔らかくてアプローチショットのスピン速度
が高くてコントロール性が良いと共に、アイアンで打っ
た時のグリーン周りのフィールが良いボールを効果的に
提供できる。
大きくすることが可能となり、初速度を維持できる。1
実施例では、カバーの厚さは、好適には、0.1016
cm乃至0.1651cm(0.04インチ乃至0.0
65インチ)である。カバーは、天然または合成バラ
タ、ポリウレタン、または、軟質サーリン(surly
n)ブレンド等の柔らかなフィールの材料から製造する
のが好適である。カバーは、非常に柔らかな材料と硬い
材料との2つの材料のブレンドから成るのがより好適で
ある。好適には、カバーは、樹脂100部に対して約5
乃至約60部の低曲げ弾性率のイオノマー樹脂及び約9
5乃至約40部の従来のイオノマー樹脂から成る。低曲
げ弾性率イオノマーは、曲げ弾性率が20,000ps
i未満のものである。従来のイオノマー樹脂は、曲げ弾
性率が50,000乃至70,000psiのものであ
る。適切な低曲げ弾性率イオノマー及び従来のイオノマ
ーを下記に挙げる。
率イオノマー樹脂の量は、約20乃至約50部であり、
本発明に使用される従来のイオノマー樹脂の量は、約8
0乃至約50部である。
は、エチレン等のオレフィンが約95乃至約50部、ア
クリル酸またはメタクリル酸等のアルファ、ベータ−不
飽和カルボン酸が約5乃至約13部、及びn−またはi
so−アルキルアクリレートまたはメタクリレートが0
乃至50部から成るターポリマーであり、前記カルボン
酸基の約10%乃至約90%は、ナトリウム、リチウ
ム、亜鉛、マグネシウム等の金属イオンにより中和され
る。
レン等のオレフィンが約95乃至約80部、及びアクリ
ル酸またはメタクリル酸等のアルファ、ベータ−不飽和
カルボン酸が約5乃至約20部から成るコポリマーであ
り、前記カルボン酸基の約10%乃至約90%は、金属
イオンで中和される。好適には、従来のイオノマー樹脂
の約10%乃至約90%の酸基は、リチウム、ナトリウ
ム、亜鉛、マグネシウム等により中和される。
率樹脂の曲げ弾性率は、約1,000乃至約20,00
0psi(5乃至140MPa)であり、より好適に
は、約2,000乃至約10,000psi(10乃至
70MPa)1である。 (1 曲げ弾性率は、A.S.T.M.の方法D−79
0に従って測定される。)
0,000psi(415MPa)乃至70,000p
si(485MPa)の高曲げ弾性率を有する。曲げ弾
性率が約60,000psi乃至70,000psi
(415乃至485MPa)であるリチウムイオノマー
樹脂を使用すると良い結果がえられたが、これは、リチ
ウムイオノマーが高初速度を発揮する傾向にあるからで
ある。
タクリル酸またはアクリル酸のどちらかの同一のモノカ
ルボン酸を有する。
なるために、複数のイオノマー樹脂を使用して所望の特
性を得ることが従来からなされてきた。従来では、異な
るメルトフローインデックスを有したイオノマー樹脂を
使用してカバーストックの所望の特性を得る。カバース
トックの特性を調整するために、その他のイオノマー樹
脂を使用することができる。
URLYN8269、及びSURLYN8265の商標
名で販売されている低弾性率のナトリウムイオノマー樹
脂は、本発明においてよく機能する。デュポン社からS
YRLYN8118、7930、7940及び8660
の商標名で販売されている従来のイオノマー樹脂で良好
な結果が得られた。
69及びSURLYN8265の曲げ弾性率は、それぞ
れ、2,800psi(20MPa)、2,800ps
i(20MPa)及び7,100psi(50MPa)
である2。SURLYN8118、7930及び794
0の曲げ弾性率は、それぞれ、61,000psi(4
20MPa)、67,000psi(460MPa)及
び61,000psi(420MPa)である。 (2 デュポン社により公表された曲げ弾性率)
40のメルトフローインデックスは、それぞれ、約1.
4、1.8及び2.6g/10分である。SURLYN
8269及びSURLYN8265のメルトフローイン
デックスは、約0.9g/10分である3。好適には、
本発明によるゴルフボールカバーを作製するのに使用さ
れるイオノマー樹脂のブレンドは、約1乃至約4g/1
0分、より好適には、約1乃至約3g/10分のメルト
フローインデックスを有する。 (3 メルトフローインデックスは、A.S.T.M.
試験D1238、条件E、手順Aに従って測定され
る。)
ーを作製するのに使用される従来のイオノマー樹脂と低
弾性率イオノマー樹脂とを結合した量は、ゴルフボール
カバーの総重量の少なくとも約90重量%を占め、好適
には、少なくとも約95重量%を占める。ゴルフボール
カバーに含むことが可能な追加の材料はその他のSUR
LYN樹脂;二酸化チタン等の白化剤;染料;UV吸収
剤;光学的増白剤;及びゴルフボールカバーに従来から
含まれるその他の添加物である。
るゴルフボールカバーは、コアの周りにカバーストック
を成型することにより従来の方法で作製される。成型
は、コアの周りにカバーストックを射出成型するか、ま
たは、コアの周りに予備成型されたハーフシェルを圧縮
成型することで達成される。
る好適な方法は、圧縮成型である。ハーフシェルは、カ
バーストックを従来の方法で従来のハーフシェル金型内
へ射出成型することで作製される。次いで、予備成型し
たハーフシェルをコアの周りに配置し、そのアセンブリ
ーを圧縮成型機内へ導入する。圧縮成型機は、油圧プレ
スであり、上部モールドプレートと下部モールドプレー
トとを有する。1985年4月2日に発行された米国特
許第4,508,309号に教示されている如く、斯か
るモールドプレートは、金型部分を有し、その各々は、
反対側のモールドプレートの別の金型部分と位置合わせ
される。ハーフシェルをコアの周りに約149℃(30
0°F)で約3分間圧縮成型すれば本発明によるカバー
を備えたゴルフボールが形成されることが分かってい
る。次いで、成型されたボールは、金型に入ったままで
冷却され、カバーが変形せずに取り扱いできるほどに硬
化した時点で最終的に取り出される。
装、及び型押し等の様々な最終処理を受ける。
ーを作製するのに使用されるカバーストックは、上記に
具体的に述べた如くイオノマー樹脂のブレンドである。
イオノマー樹脂のブレンドは、従来の装置を使用して従
来の方法で達成される。中実でペレット化した形態のイ
オノマー樹脂を混合し、次いで、斯かる混合物をハーフ
シェルまたはカバー射出成型機の加熱した胴部に供給す
るのに使用されるホッパー内へ配置することで良好な結
果が得られた。更に、加熱胴部内のスクリューによって
も混合がなされる。斯かる機械は従来のものである。
を参照することでより完全に理解することが可能であ
り、斯かる例は、本発明のゴルフボールの好適な実施例
を単に例示したものであり、本発明を限定するものでは
なく、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲により画
定されるものである。
コア及びボールで得られた結果により、本発明の配合物
から作製されたゴルフボールコア及びカバーのパフォー
マンス特性が改良されたことを示す。例20は、5部未
満の量の酸化亜鉛を備えたポリブタジエンから作製され
ると共に径が4.0132cm(1.58インチ)の軟
質コアを有した径が4.2672cm(1.68イン
チ)のゴルフボールを表す。例21は、5部未満の量の
酸化カルシウムを備えたポリブタジエンから作製される
と共に径が4.0132cm(1.58インチ)の軟質
コアを有した径が4.2672cm(1.68インチ)
のゴルフボールを表す。例20及び例21の双方とも、
本質的に、約30%の低弾性率イオノマー(SURLY
N8320は、ナトリウムイオノマー樹脂である)と7
0%の従来のイオノマー(7940は、リチウムイオノ
マーであり、8660は、ナトリウムイオノマーであ
る)とから成るカバーを有する。好適な低弾性率イオノ
マーは、ナトリウムイオノマーであるが、その他のかか
る低弾性率亜鉛イオノマーを使用することが可能であ
る。好適な従来のイオノマーは、リチウムイオノマーま
たはリチウムイオノマーとナトリウムまたは亜鉛イオノ
マーとのブレンドである。試験結果は、例20及び例2
1の著しく低いスピン速度パフォーマンス特性は、従来
の技術のボールより勝ることを示している。試験結果
は、例20及び例21のボールで改良したフィールが達
成されることは示していない。例えば、コアの圧縮が6
0未満であり、ボールが70未満であるから、例20及
び例21のボールは、ドライバーで打った時にはフィー
ルが良い。更に、カバーのショアD硬度が62未満であ
ることから、パットをした時のフィールが良い。
り柔らかい大きなコアを使用した場合の効果を例示する
ために作製されたゴルフボールコアの含有物を記載す
る。例20のコアは、たった4.7部の酸化亜鉛を含
み、例21のコアは、4.7部の酸化カルシウムを含ん
でいた。これらの例のゴルフボールコアを作製するのに
使用した配合物は、ポリブタジエン100部に基づいた
部数であり、斯かるポリブタジエンは、シェル(She
ll)及びエニケム(Enichem)ゴムの混合物で
あった。本例の配合物に使用した充填剤は、リグライン
ド及びポリウォーターである。DBDB−60及びVa
rox231XL(登録商標)は、遊離基開始剤であ
り、且つ、それぞれ、a−aビス(t−ブチルペルオキ
シ)ジイソプロピルベンゼン及び1,1−ジ(t−ブチ
ルペルオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン
である。ジアクリル酸亜鉛中のステアリン酸亜鉛の含有
量は、約4乃至8%以下であった。
されると共に、表11に記載のSURLYN(登録商
標)のブレンドで被覆されていた。
ルは、上記の如く、圧縮及び初速度について試験をし
た。上記の標準測定技術の双方は、ゴルフボールコア及
びボールに関する当業者には公知である。 表10 表11 表12
対する、例20及び例21で作製した新規なゴルフボー
ルのスピン速度試験の結果を記載する。Pinnacl
eGold LSボールは、従来のSURLYNとリチ
ウム(Li)/ナトリウム(Na)のブレンドでカバー
された約3.937cm(1.55インチ)径のポリブ
タジエンコアから成り、スピン速度が低い。このボール
は、約68ショアDの硬度のカバーを備えた距離の出る
ボールとされている。Titleist Tour B
alataボールは、バラタゴムカバーで覆われた糸巻
きコアから成り、且つ、スピン速度が高い。このボール
は、良好なパフォーマンスボールであると考えられてい
るが、距離の出るボールではない。カバーは、非常に柔
らかであり、ショアD硬度は60未満である。 表13 表14
る低弾性率のナトリウムイオノマーとのブレンドから成
る軟質カバーを有したボールは、大きな軟質コアにより
驚く程スピン特性が低いことを示している。実際、斯か
るボールのスピン速度は、Pinnacle Gold
LSより低かった。
LS及びPinnacle Gold LSよりも良
好であった1/2ウェッジのスピン速度のような低いド
ライバースピン速度を示している。従って、例20及び
例21によるボールの全体的な距離は良好である。しか
しながら、カバーが非常に柔らかいことから、例20及
び例21によるボールのフィールは、著しく良好であ
る。更に、上記に言及した如く、本発明によるボール
は、圧縮がより低く、約80ポイント以下であり、従っ
て、ドライバーで打った時のフィールは良好である。
ウムを使用した対照基準をゴムとしてのシェル(She
ll)1220と一緒に使用した。タングステン及びB
R60を例22−28のコアに使用した。
ア実施例の配合を示す。 表16
(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン及びジ(2−t−ブチルペルオキシイソプ
ロピル)ベンゼンの混合物であり、且つ、イリノイ州、
シカゴのアクゾ・ノーブル・ケミカル社(Akzo N
obel Chemicals,Inc. of Ch
icago, Illinois)から市販されてい
る。
の全ての変更及び修正を網羅するように意図されたもの
であり、前記好適な実施例は、例示の目的で選定された
ものであり、本発明の趣旨及び範囲を逸脱するものでな
いことは理解に難くない。
にする改良したロースピンボール及び感じ、即ち、フィ
ールを柔らかくする軟質カバーに関する。より詳細に
は、本発明は、低圧縮の大きな軟質コアを有したゴルフ
ボールに関する。更に、本発明は、薄い軟質カバーを有
して、フィールを柔らかくすると共に、速度を維持する
ことができる。
提供される以下の詳細な説明から明白となる。
面図である。
面図である。
Claims (31)
- 【請求項1】径が約4.318cm(約1.70イン
チ)未満の中実ゴルフボールにおいて、 レジリエンス指数が少なくとも約40であり、外径が少
なくとも約4.0132cm(約1.58インチ)のゴ
ムベースの材料から形成されたコアと、 該コアの周りに配置された、ショアD硬度が約65未満
の材料から形成されたカバーとを備えることを特徴とす
る中実ゴルフボール。 - 【請求項2】請求項1のゴルフボールであって、前記コ
アの外径が、少なくとも約4.0386cm(約1.5
9インチ)であるゴルフボール。 - 【請求項3】請求項1のゴルフボールであって、前記ゴ
ムベースの材料のムーニー粘度が、約40を超えるゴル
フボール。 - 【請求項4】請求項1のゴルフボールであって、前記ゴ
ムベースの材料のムーニー粘度が、約45乃至約65で
あるゴルフボール。 - 【請求項5】請求項1のゴルフボールであって、前記コ
アのCORが、少なくとも約0.75であるゴルフボー
ル。 - 【請求項6】請求項1のゴルフボールであって、前記コ
アのCORが、少なくとも約0.80であるゴルフボー
ル。 - 【請求項7】請求項1のゴルフボールであって、前記コ
アの圧縮が、約75未満であるゴルフボール。 - 【請求項8】請求項1のゴルフボールであって、前記コ
アの圧縮が、約60乃至約75であるゴルフボール。 - 【請求項9】請求項1のゴルフボールであって、前記コ
アが、比重が約4を超える充填剤材料から成るゴルフボ
ール。 - 【請求項10】請求項1のゴルフボールであって、前記
コアが、比重が約10を超える充填剤材料から成るゴル
フボール。 - 【請求項11】請求項10のゴルフボールであって、前
記充填剤材料が、タングステンから成るゴルフボール。 - 【請求項12】請求項1のゴルフボールであって、前記
カバーが、最大約60ショアDの硬度の材料から形成さ
れるゴルフボール。 - 【請求項13】請求項1のゴルフボールであって、前記
カバーが、最大約55ショアDの硬度の材料から形成さ
れるゴルフボール。 - 【請求項14】請求項1のゴルフボールであって、前記
カバーが、ポリウレタンから成るゴルフボール。 - 【請求項15】請求項1のゴルフボールであって、前記
カバーが、少なくとも1つのイオノマー及び少なくとも
1つのメタローセン−触媒ポリマーのブレンドから成る
ゴルフボール。 - 【請求項16】請求項15のゴルフボールであって、前
記カバーが、少なくとも約10重量パーセントのメタロ
ーセン−触媒ポリマーを備えるゴルフボール。 - 【請求項17】請求項15のゴルフボールであって、前
記カバーが、約15乃至60重量パーセントのメタロー
セン−触媒ポリマーを備えるゴルフボール。 - 【請求項18】請求項1のゴルフボールであって、前記
コアまたはカバーの少なくとも1方が、少なくとも約8
0%のトランス−異性体ポリブタジエンから形成される
ゴルフボール。 - 【請求項19】請求項1のゴルフボールであって、前記
コアまたはカバーの少なくとも1方が、約10%乃至8
0%のトランス−異性体ポリブタジエンから形成される
ゴルフボール。 - 【請求項20】請求項1のゴルフボールであって、前記
コアが、分子量が約300,000を超えるゴム材料か
ら成るゴルフボール。 - 【請求項21】請求項1のゴルフボールであって、前記
コアが、ムーニー粘度が少なくとも約40の材料と、リ
グラインドから成る充填剤とから成るゴルフボール。 - 【請求項22】径が、約4.318cm(約1.70イ
ンチ)未満のツーピースゴルフボールにおいて、 分子量が少なくとも約300,000であり、外径が少
なくとも約4.0132cm(約1.58インチ)であ
るゴムベースの材料から形成されたコアと、 該コアの周りに配置され、ショアD硬度が、約65未満
の材料から形成されたカバーとを備えたことを特徴とす
るツーピースゴルフボール。 - 【請求項23】請求項22のゴルフボールであって、前
記ゴムベースの材料のムーニー粘度が、約40を超える
ゴルフボール。 - 【請求項24】請求項22のゴルフボールであって、前
記コアのCORが、少なくとも約0.80であるゴルフ
ボール。 - 【請求項25】請求項22のゴルフボールであって、前
記コアの圧縮が、約75未満であるゴルフボール。 - 【請求項26】請求項22のゴルフボールであって、前
記コアが、比重が約10を超える充填剤材料から成るゴ
ルフボール。 - 【請求項27】請求項22のゴルフボールであって、前
記カバーが、硬度が最大約55ショアDの材料から形成
されるゴルフボール。 - 【請求項28】径が、約4.318cm(約1.70イ
ンチ)未満のツーピースゴルフボールにおいて、 圧縮が約75未満であり、外径が少なくとも約4.01
32cm(約1.58インチ)であるコアと、 該コアの周りに配置され、ショアD硬度が、約60未満
の材料から形成されたカバーとを備えたことを特徴とす
るツーピースゴルフボール。 - 【請求項29】請求項28のゴルフボールであって、前
記コアが、ムーニー粘度が約40を超えるゴムベースの
材料から形成されるゴルフボール。 - 【請求項30】請求項28のゴルフボールであって、前
記コアのCORが、少なくとも約0.80であるゴルフ
ボール。 - 【請求項31】請求項28のゴルフボールであって、前
記コアが、比重が約10を超える充填剤材料から成るゴ
ルフボール。
Applications Claiming Priority (2)
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US09/800,775 US6517451B2 (en) | 1996-02-23 | 2001-03-08 | Golf ball composition |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002062780A Pending JP2002325862A (ja) | 2001-03-08 | 2002-03-08 | ゴルフボール用配合物 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002325862A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017038922A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-23 | アクシュネット カンパニーAcushnet Company | ゴルフボール組成物 |
-
2002
- 2002-03-08 JP JP2002062780A patent/JP2002325862A/ja active Pending
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JP2017038922A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-23 | アクシュネット カンパニーAcushnet Company | ゴルフボール組成物 |
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