JP2002324157A - 作業計画立案装置および作業計画立案方法 - Google Patents

作業計画立案装置および作業計画立案方法

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JP2002324157A
JP2002324157A JP2001127796A JP2001127796A JP2002324157A JP 2002324157 A JP2002324157 A JP 2002324157A JP 2001127796 A JP2001127796 A JP 2001127796A JP 2001127796 A JP2001127796 A JP 2001127796A JP 2002324157 A JP2002324157 A JP 2002324157A
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JP2001127796A
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Tetsuro Okumura
哲朗 奥村
Takeshi Iriuchijima
健 入内島
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人、物などの有限の資源を活用して、目的作業
を達成するための作業計画を効率的に立案すること。 【解決手段】作業計画の立案に必要な制約条件を目的作
業に基づいて検出する制約条件検出部4と、作業期間を
複数の単位作業期間に分割する単位作業期間分割部5
と、検出された制約条件の中から、各単位作業期間にお
ける各作業計画を立案するために必要な制約条件をおの
おの抽出する制約条件抽出部6と、抽出された制約条件
に基づいて、各単位作業期間のうち、はじめの単位作業
期間における作業計画を立案し出力するとともに、修正
された作業計画に基づいて、この作業計画の単位作業期
間の次の単位作業期間における作業計画を立案し出力す
る作業計画立案部7と、出力された作業計画を修正する
修正情報の入力を受け付け、入力された修正情報に基づ
いてこの作業計画を修正する作業計画修正部8とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業計画立案装置
および作業計画立案方法に係り、更に詳しくは、人、物
などの有限の資源を活用して所定の目的作業を達成する
ための作業計画を効率的に立案するのに適した作業計画
立案装置および作業計画立案方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人、物などの資源に対してある一定の作
業期間内に行われる単位作業期間毎の業務を割り当てる
スケジューリングなどといった作業計画立案は、さまざ
まな分野において必要な作業である。例えば、対象とす
る作業が電車やバス等の公共交通機関の運行サービスで
あれば、車両や機材などの輸送設備や、乗務員に日々の
業務を配分することがこれにあたる。
【0003】このような作業計画立案を行う場合、一般
に多くの制約条件がある。公共交通機関で車両の編成を
計画する場合における制約条件としては、以下に示すよ
うなものがある。
【0004】(1)行路が連続している必要がある。つ
まり、ある1日の運用と、翌日の運用とを同じ編成に割
り当てるためには、当日の運用完了地点と、翌日の運用
開始地点とを一致させなければならない。 (2)編成の点検予定を考慮する必要がある。つまり、
一定日数毎に一定走行距離毎に義務づけられている定期
点検を、点検設備のある車庫で実施できるように日程計
画を立てなければならない。
【0005】一方、ある決まった量の業務をどれだけの
資源(人数、設備能力等)で実施できるか否かは、作業
計画の良否によって左右される。すなわち、すぐれた作
業計画によれば、少ない資源を効率的に運用することに
より、業務のコストの低減を図ることが可能となる。
【0006】上述したように、作業計画の立案は、重要
ではあるが様々な制約条件の考慮が要求される極めて複
雑な作業であり、自動化が困難であるとの理由から、従
来、専門の計画立案者が試行錯誤を繰り返しながら行っ
ている。
【0007】しかしながら、このような手作業による作
業計画立案は、当然のことながら計画立案者の手間を煩
わすことのみならず、多大な時間を要してしまうという
問題がある。したがって、この問題を解決すべく、作業
計画立案を自動的に行う作業計画立案装置を導入するこ
ともこれまで検討され、導入されている。
【0008】このような作業計画立案の自動化は、組合
せ最適化問題に属し、作業内容をすべて定式化すること
が必要となる。また、作業内容を定式化しても、真の最
適解を求めるのは計算時間的に難しい場合が多い。すな
わち、真の最適解を求めるためには、資源の数nに対し
て、1日分あたりn!(nの階乗)の候補を比較する必
要がある。したがって、問題の規模が大きくなった場合
には計算量が飛躍的に増大し、最適解を現実的な時間で
求めることは難しくなる。
【0009】たとえば、組合せ最適化問題の代表例とし
て、巡回セールスマン問題(セールスマンが担当都市を
一筆書きで網羅するのに、最もコストの小さい訪問順路
をみつける問題)がある。この巡回セールスマン問題で
は、すべての可能性を調べないと最適解を求めることは
できない。この計算量は、都市の数nに対して階乗n!
になるので、ある程度大きな問題に関しては実用的な時
間内に最適解を求めることができない。
【0010】一方、このような真の最適解を得る方法に
代えて、遺伝的アルゴリズム(GA:genetic algorithm)
や焼き鈍し法(SA: simulated annealing)といった良
く知られているアルゴリズムを用いて、真の最適解から
数%の誤差範囲内に含まれる準最適解を探す方法もあ
る。このようなアルゴリズムを適用して準最適解を解く
方法では、問題に特有のヒューリスティックルールを利
用して解の探索範囲を限定することによって計算時間を
短縮することが可能となる。
【0011】しかしながら、このようなアルゴリズムを
適用して準最適解を解くような方法であっても、これら
のアルゴリズムは、所詮定式化された作業についての解
を求める手段でしかない。したがって、定式化が可能な
作業については、これらのアルゴリズムを適用した作業
計画立案装置を用いて作業計画立案の自動化を行うこと
も可能であるが、一般的に、人的資源の配分に係る作業
計画においては、機械のようなハードウェア資源を配分
する場合とは異なり、制約条件が流動的に変化するの
で、定式化するのが非常に困難である。
【0012】例えば、機械の場合には、その機械の能力
を考慮すれば、作業期間から逆算することによって要作
業時間を割り出すこと等が容易である。しかしながら、
人間の場合だと、同様の評価を行う場合であっても、個
人の能力は、当日の体調、人間関係、雇用条件、性格等
といった個人的な事情によって決定されるために評価し
きれない場合が多い。さらに、これらの個人条件は、常
時変動するものであり、最新の条件を常に把握すること
は現実的に不可能である。また、人間以外であっても、
作業能力が天候によって影響を受けるもの、使用時間と
共に変化する機械などもある。
【0013】上述したように、機械および人間のすべて
の要素を定式化してシステムに取り込むことは難しいの
で、従来適用されている作業計画立案装置においては、
厳密性については目をつぶり、全ての作業内容を取り敢
えず定式化し、上述したようなアルゴリズムを用いて仮
作業計画の立案を自動的に行う。そして、立案された仮
作業計画を基に、問題となる部分を手動で修正して作業
計画を立案している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の作業計画立案方法では、以下のような問題が
ある。
【0015】すなわち、上述したような作業計画立案装
置を用いて作業計画を立案する場合、厳密に定式化でき
ないようなあいまいな作業内容があっても、とりあえず
定式化して仮作業計画を自動的に立案してしまう。その
ため、あいまいな作業内容が複数ある場合には、立案さ
れた仮作業計画は、あいまいな作業内容が重なり合って
作成され、非常に精度の悪いものとなってしまうので、
これを修正するのは容易ではないという問題がある。
【0016】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、人、物などの有限の資源を活用して所定の
作業期間内に目的作業を達成するための作業計画を、制
約条件に基づいて単位作業期間毎に立案し、立案した作
業計画を手動で修正することによって該単位作業期間に
おける作業計画を確定し、確定した作業計画に基づいて
次の単位作業期間における作業計画を立案し、立案した
作業計画を手動で修正して該単位作業期間における作業
期間を確定して行くことを繰り返すことによって所定の
作業期間内における作業計画を立案し、もって、厳密に
定式化できないような曖昧な制約条件がある場合であっ
ても、計画立案者による判断プロセスを逐次適用するこ
とによって、目的作業を達成するのに適した作業計画を
効率的に立案することが可能な作業計画立案装置および
作業計画立案方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0018】すなわち、請求項1の発明では、所定の作
業期間内に目的作業を達成するために、作業期間に亘っ
た作業計画を段階的に立案する作業計画立案装置であっ
て、作業計画を立案するために必要な制約条件を目的作
業に基づいて検出する制約条件検出手段と、所定の作業
期間を、複数の単位作業期間に分割する単位作業期間分
割手段と、制約条件検出手段によって検出された制約条
件の中から、単位作業期間分割手段によって分割された
各単位作業期間における各作業計画を立案するために必
要な制約条件をおのおの抽出する制約条件抽出手段と、
制約条件抽出手段によって抽出された制約条件に基づい
て、各単位作業期間のうち、はじめの単位作業期間にお
ける作業計画を立案し、立案した作業計画を出力する第
1の作業計画立案手段と、出力された作業計画を修正す
る修正情報の入力を受け付け、入力された修正情報に基
づいてこの作業計画を修正する作業計画修正手段と、作
業計画修正手段によって修正された作業計画に基づい
て、この作業計画の単位作業期間の次の単位作業期間に
おける作業計画を立案し、立案した作業計画を作業計画
修正手段に出力する第2の作業計画立案手段とを備え
る。
【0019】請求項2の発明では、所定の作業期間内に
目的作業を達成するために、作業期間に亘った作業計画
を段階的に立案する作業計画立案方法であって、作業計
画を立案するために必要な制約条件を目的作業に基づい
て検出する制約条件検出段階と、所定の作業期間を、複
数の単位作業期間に分割する単位作業期間分割段階と、
制約条件検出段階において検出された制約条件の中か
ら、単位作業期間分割段階において分割された各単位作
業期間における各作業計画を立案するために必要な制約
条件をおのおの抽出する制約条件抽出段階と、制約条件
抽出段階において抽出された制約条件に基づいて、各単
位作業期間のうち、はじめの単位作業期間における作業
計画を立案する第1の作業計画立案段階と、第1の作業
計画立案段階において立案された作業計画を、入力され
た修正情報に基づいて修正する第1の作業計画修正段階
と、第1の作業計画修正段階において修正された作業計
画に基づいて、この作業計画の単位作業期間の次の単位
作業期間における作業計画を立案する第2の作業計画立
案段階と、第2の作業計画立案段階において立案された
作業計画を、入力された修正情報に基づいて修正する第
2の作業計画修正段階とからなり、第2の作業計画修正
段階において修正された作業計画に基づく第2の作業計
画立案段階における次の単位作業期間における作業計画
の立案と、この立案された作業計画に対する第2の作業
計画修正段階における修正とを繰り返すことによって、
作業期間に亘った作業計画を、段階的に立案する。
【0020】従って、請求項1の発明の作業計画立案装
置、および請求項2の発明の作業計画立案方法において
は、以上のような手段を講じることにより、まず単位作
業期間ごとに作業計画を立案し、立案した作業計画の内
容を作業計画立案者が修正を加えることによって単位作
業期間毎の作業計画を確定する。これによって、計画立
案者による判断が作業計画に的確に反映されるので、厳
密に定式化できないような曖昧な制約条件があった場合
であっても、目的作業を達成するのに適した作業計画を
効率的に立案することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0022】本発明の実施の形態を図1から図2および
表1から表5を用いて説明する。
【0023】図1は、本発明の実施の形態に係る作業計
画立案方法を適用した作業計画立案装置の全体構成の一
例を示す構成図である。
【0024】本発明の実施の形態に係る作業計画立案方
法を適用した作業計画立案装置1は、ワークステーショ
ン等の計算機からなり、所定の作業期間内に目的作業を
達成するための作業計画を、単位作業期間毎に段階的に
立案するものであって、入力部2と、目的作業データベ
ース(目的作業DB)3と、制約条件検出部4と、単位
作業期間分割部5と、制約条件抽出部6と、作業計画立
案部7と、作業計画修正部8と、作業計画出力部9とを
備えている。
【0025】入力部2は、作業期間、目的作業、前提条
件等の入力を受け付け、入力された各情報を目的作業D
B3に出力する。
【0026】目的作業DB3は、入力部2から入力され
た作業期間、目的作業、前提条件等からなる諸情報を格
納する。
【0027】制約条件検出部4は、目的作業DB3に格
納された諸情報に基づいて、目的作業を達成する作業計
画の立案に必要な制約条件を検出し、検出結果を制約条
件抽出部6に出力する。
【0028】単位作業期間分割部5は、目的作業DB3
に格納された諸情報に基づいて、作業期間を複数の単位
作業期間に分割し、分割結果を制約条件抽出部6に出力
する。
【0029】制約条件抽出部6は、制約条件検出部4に
よって検出された制約条件の中から、単位作業期間分割
部5によって分割された各単位作業期間における作業計
画を立案するために必要な制約条件を、おのおのの単位
作業期間毎に抽出し、抽出結果を作業計画立案部7に出
力する。
【0030】作業計画立案部7は、制約条件抽出部6に
よって抽出された制約条件に基づいて、はじめの単位作
業期間における作業計画を立案し、立案した作業計画を
作業計画修正部8に出力する。また、作業計画修正部8
によって修正、確定された作業計画を作業計画修正部8
から受け付け、受け付けた作業計画に基づいて、次の単
位作業期間における作業計画を立案する。そして、この
立案した作業計画もまた作業計画修正部8に出力する。
【0031】作業計画修正部8は、作業計画立案部7に
よって立案された作業計画の修正情報の入力を作業計画
立案者に促す。作業計画立案者は、作業計画立案部7に
よって立案された作業計画を修正する必要がある場合に
は、必要な修正情報を作業計画修正部8から入力するこ
とによって、この作業計画を手動で修正する。修正する
必要がない場合には、修正しない。これによって、該単
位作業期間における作業計画を確定し、その結果を、次
の単位作業期間における前提条件として作業計画立案部
7に出力する。
【0032】このように、作業計画立案部7における単
位作業期間における作業計画の立案、この立案された作
業計画の作業計画修正部8における修正・確定、修正・
確定された作業計画に基づいて作業計画立案部7によっ
てなされる次の単位作業期間の作業計画の立案、立案さ
れた作業計画の作業計画修正部8における修正・確定を
繰り返すことによって、作業計画を各単位作業期間毎に
段階的に立案する。
【0033】作業計画出力部9は、作業計画修正部8に
よって確定された作業計画を画面上に表示したり、ある
いはプリントアウトする。
【0034】このように、本発明の実施の形態に係る作
業計画立案方法を適用した作業計画立案装置1は、作業
計画立案部7による自動的な作業計画の立案と、作業計
画修正部8による手動修正作業とを協調させることによ
って、段階的に作業計画を立案する。
【0035】次に、以上のように構成した本発明の実施
の形態に係る作業計画立案方法を適用した作業計画立案
装置の動作について、図2のフローチャートを用いて説
明する。
【0036】本発明の実施の形態に係る作業計画立案方
法を適用した作業計画立案装置を用いて作業計画を立案
する場合には、作業計画立案者によって、入力部2か
ら、複数の単位作業期間からなる作業期間、目的作業、
前提条件等が入力される(S1)。ここでは、5日間で
5台の重機と、10人の作業員によって行う作業A、作
業B、作業C、作業Dからなる掘削工事に関する作業計
画を立案する場合を例にとって説明する。このような場
合、作業期間として5日、また重機5台(重機a、重機
b、重機c、重機d、重機e)、作業員10人という前
提条件がそれぞれ入力部2から入力される。更にまた、
下記(1)から(6)に示す前提条件もあるが、これら
については、定式化困難であるので作業計画立案者が考
慮する条件であるものとし、入力されない。 (1)作業Aの後は作業Bまたは作業Cしかできない。 (2)作業Bの後は作業Aしかできない。 (3)作業Dと作業Cとは連続して行えない。 (4)重機dは作業Bを行えない。 (5)各重機は4日毎に点検しなければならない。 (6)第1日目、第2日目の2日間のみの制約として、
作業Cの翌日も作業Cを行わなくてはならない。
【0037】このように入力された諸情報は目的作業D
B3に格納される。そして、目的作業DB3に格納され
た諸情報に基づいて、制約条件検出部4によって、作業
計画を立案するために必要な制約条件が検出され、検出
結果が制約条件抽出部6に出力される(S2)。
【0038】また、単位作業期間分割部5によって、目
的作業DB3に格納された諸情報に基づいて、作業期間
が、複数の単位作業期間(例えば1日)に分割され、そ
の分割結果が制約条件抽出部6に出力される(S3)。
【0039】制約条件抽出部6では、制約条件検出部4
によって検出された制約条件の中から、単位作業期間分
割部5によって分割された各単位作業期間における各作
業計画を立案するために必要な制約条件が、おのおのの
単位作業期間毎に抽出される。そして、その抽出結果
は、作業計画立案部7に出力される(S4)。
【0040】作業計画立案部7では、制約条件抽出部6
によって抽出された制約条件に基づいて作業計画が幾通
りか立案される。また、立案した作業計画の良否を判定
する判定基準も設定されて定式化され、制約条件を守り
つつ評価量を最善(可能ならば最適、一般には準最適)
にする条件に基づいて、立案された作業計画が評価さ
れ、最善の作業計画が確定される。このようにしてま
ず、はじめの単位作業期間である第1日目における作業
計画が立案され、立案した作業計画が作業計画修正部8
に出力される(S5)。
【0041】たとえば、ある作業を10時間以内に終わ
らせるという判定基準である場合、上述したようなGA
(遺伝的アルゴリズム)やSA(焼き鈍し法)などのア
ルゴリズムに基づく評価が行われることによって、該作
業を10時間以内に終了させる作業計画がサーチされ
る。
【0042】作業計画修正部8では、作業計画立案部7
によって立案された作業計画の修正情報の入力が作業計
画立案者に促される。作業計画立案部7によって立案さ
れた作業計画は、あくまで定式化された条件を考慮して
行われ、判定基準を満足するものの中から得られた解で
ある。しかしながら、仮に判定基準を満足しない作業計
画であっても、修正することによって判定基準を満足す
る場合もありうる。あるいは、定式化できない条件の場
合には、作業計画立案者が判断し、手作業により修正す
ることによって作業計画を確定することができる。この
ように、作業計画立案部7によって立案された作業計画
を修正する必要がある場合には、作業計画立案者によっ
て、必要な修正情報が作業計画修正部8から入力され、
作業計画が手動で修正される。修正する必要がない場合
には、修正されない。これによって、該単位作業期間に
おける作業計画が確定され、その結果が、次の単位作業
期間における前提条件として作業計画立案部7に出力さ
れる(S6)。
【0043】このような手作業によって、作業計画立案
部7で評価された作業計画を修正する場合の例につい
て、表1を用いて説明する。
【表1】
【0044】表1は、作業計画立案部7によって行われ
たパターンサーチによって得られた作業計画の一例であ
って、第1日目から第5日目までの各単位作業期間にお
いて行う作業A〜作業Dの計画を示すものである。な
お、表1中{ }で示す作業は、制約条件に反している作
業であることを示している。また、表1中*で示す箇所
は、制約条件で規定された点検日を示している。表1中
に示す{B}は、上述した制約条件(6)(第1日目、第
2日目の2日間のみの制約として、作業Cの翌日も作業
Cを行わなくてはならない。)に抵触している。
【0045】この制約条件を満足するように作業計画
を、作業計画修正部8において作業計画立案者が修正す
ることによって得られた結果が、表2に示すような作業
計画である。
【0046】
【表2】
【0047】表2中[ ]で示す箇所は、上述した制約条
件(1)〜(6)を満足するように、作業計画立案者に
よって修正された作業箇所を示している。第2日目の重
機cによる作業を、制約条件(6)にしたがって作業B
から作業Cに修正すると、それに伴って、第2日目の重
機eは作業Bを行うように修正される。更に、作業Bの
後は作業Aしかできないという制約条件(2)にしたが
って重機eは第3日目に作業Aを行うように修正され
る。それに伴い重機cは第3日目には作業Bを行い、続
く第4日目には作業Aを行うよう修正される。表1に示
すように、重機dは第4日目には、作業Aを行うよう計
画されていたが、このように作業Aが重機cによってな
されることとなったので作業Dを行うように修正され
る。なお、第4日目は重機eの点検日であるので、残り
の作業である作業Cを重機aが行うよう修正される。第
5日目は、作業Dと作業Cとは連続して行えないという
制約条件(3)にしたがって重機dは作業Dを行い、重
機eは作業Cを行うようにそれぞれ修正される。
【0048】このように、作業計画立案部7において一
旦自動的に立案された作業計画を、アルゴリズムに適用
することが困難な制約条件を満足するように、作業計画
立案者による手作業によって修正する場合、ある一箇所
の作業を見直しただけであっても、その見直しに伴って
全体的に作業計画の見直しが必要となり、表2に示すよ
うに、多くの部分を修正しなくてはならない場合が一般
的である。これほど修正量が多くなると、初めから手作
業で作成するのと変らない作業量となってしまうので、
まず、はじめの単位作業期間である第1日目における作
業計画を、作業計画立案部7において自動的に作業計画
を立案できる範囲のみについて立案し、次に作業計画修
正部8において手動修正を加えることによって該単位作
業期間における作業計画を確定し、この確定した作業計
画を考慮した上で次の単位作業期間における作業計画を
同様にして立案し、修正を加えて確定してゆくという方
法を採用することが効率的である。
【0049】以下では、表3から表5を用いて、本発明
の実施の形態に係る作業計画立案方法を適用した作業計
画立案装置によって行う作業計画の立案方法の変形例を
示す。
【0050】以下に示す変形例は、上述した例と同様
に、5日間(単位作業期間1日×5)で5台の重機と、
10人の作業員を用いて行う作業A、作業B、作業C、
作業Dからなる掘削工事に関する作業計画を立案する場
合である。そして、ここでは、単位作業期間として1日
毎に作業計画を逐次自動的に立案して行く。ただし、上
述したように、本作業には、当日の作業項目と、翌日の
作業項目とが深く関連している上述した制約条件(1)
〜(6)が存在するために、第1日目から第3日目まで
の作業計画についてとりあえず自動的に立案するもの
の、制約条件(1)〜(6)を適宜考慮しながら作業計
画立案者によってなされる修正を行うことによって作業
計画を確定して行くものである。
【0051】表3は、作業計画立案部7によって立案さ
れた第1日目の作業計画の一例を示すものである。
【0052】
【表3】
【0053】なお、この作業計画は、上述したような
(1)から(6)に示す制約条件を考慮せずに作業計画
立案部7によって立案されたものである。表3に示すよ
うな第1日目の作業計画を考慮すると、制約条件(6)
に基づいて、表4に示すように、第2日目の作業Cは重
機cが担当するものと作業計画立案者によって決定され
る。
【0054】
【表4】
【0055】それ以外は、上述するような(1)から
(6)に示す制約条件によって制約を受けることはない
ので、表5に示すように、作業計画立案部7によって自
動的に作業計画を立案することが可能である。なお、表
4中および表5中に示す[ ]は、作業計画立案者によっ
て決定された作業を示す。
【0056】
【表5】
【0057】このように、作業計画立案部7で考慮され
ていない制約条件については、適当な段階において手作
業によって考慮されることによって作業計画の立案に反
映させながら、全体の作業計画を作成することができ
る。この場合、全体の作業計画を単位作業期間毎に分割
して取り扱うので、各作業項目毎の計算量は小さく抑え
られるので、より最適に近い解を得ることが可能とな
る。
【0058】上述したように、本発明の実施の形態に係
る作業計画立案方法を適用した作業計画立案装置におい
ては、上記のような作用により、単位作業期間における
作業計画の自動立案、自動立案された作業計画の修正・
確定、修正・確定された作業計画に基づく次の単位作業
期間の作業計画の自動立案、自動立案された作業計画の
修正・確定を繰り返すことによって、作業計画を各単位
作業期間毎に段階的に立案することができる。
【0059】一般的に、作業計画を立案する場合には、
段階を追って作業計画が立案されている場合が多い。こ
れは、定式化できないさまざまな制約条件を同時に考慮
しなくてはならないため、それぞれの段階で考慮しなれ
ばならない制約条件や評価項目の数を減らし、単純な問
題の積み重ねとするのが有効な手法だからである。
【0060】本発明の実施の形態に係る作業計画立案方
法を適用した作業計画立案装置は、各項目の作業計画の
立案において、作業計画立案者が作業計画の立案に適宜
介入できるため、作業計画立案の自動化が可能な範囲に
限ってのみ作業計画を自動的に立案することによって、
自動化のメリットを生かしつつ、制約条件や評価項目が
確定せず定式化できない作業計画については、作業計画
立案者の判断に基づいて作業計画を手動で的確に立案す
ることが可能となる。
【0061】なお、定式化できない条件も含めて全て自
動的に作業計画を立案しようとした場合には、前提条件
や制約条件が変化するたびにソフトウェアを変更しなく
てはならなくなるが、このようなことは現実的でない。
前提条件や制約条件の変化が予測した範囲内の場合に
は、予めソフトウェアに調整パラメータを導入し、この
調整パラメータの値を調整することによって対処するこ
とができることも考えられるが、調整パラメータで考慮
しきれる範囲を超える、いわゆる予想外の変化に対して
は対処不能となるために、結局、作業計画の立案段階に
人的判断が介入できる余地を残した場合の方がフレキシ
ブルに作業計画を立案することが可能となる。
【0062】以上、本発明の好適な実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかか
る構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技
術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更
例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及
び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと
了解される。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
人、物などの有限の資源を活用して所定の作業期間内に
目的作業を達成するための作業計画を、制約条件に基づ
いて単位作業期間毎に立案し、立案した作業計画を手動
で修正することによって該単位作業期間における作業計
画を確定し、確定した作業計画に基づいて次の単位作業
期間における作業計画を立案し、立案した作業計画を手
動で修正して該単位作業期間における作業期間を確定し
て行くことを繰り返すことによって所定の作業期間内に
おける作業計画を立案することができる。
【0064】以上により、厳密に定式化できないような
曖昧な制約条件があった場合であっても、計画立案者に
よる判断プロセスを逐次適用することによって、目的作
業を達成するのに適した作業計画を効率的に立案するこ
とが可能な作業計画立案装置および作業計画立案方法を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る作業計画立案方法を
適用した作業計画立案装置の全体構成の一例を示す構成
【図2】同実施の形態に係る作業計画立案方法を適用し
た作業計画立案装置の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1…作業計画立案装置 2…入力部 3…目的作業データベース 4…制約条件検出部 5…単位作業期間分割部 6…制約条件抽出部 7…作業計画立案部 8…作業計画修正部 9…作業計画出力部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の作業期間内に目的作業を達成する
    ために、前記作業期間に亘った作業計画を段階的に立案
    する作業計画立案装置であって、 前記作業計画を立案するために必要な制約条件を前記目
    的作業に基づいて検出する制約条件検出手段と、 前記所定の作業期間を、複数の単位作業期間に分割する
    単位作業期間分割手段と、 前記制約条件検出手段によって検出された制約条件の中
    から、前記単位作業期間分割手段によって分割された各
    単位作業期間における各作業計画を立案するために必要
    な制約条件をおのおの抽出する制約条件抽出手段と、 前記制約条件抽出手段によって抽出された制約条件に基
    づいて、前記各単位作業期間のうち、はじめの単位作業
    期間における作業計画を立案し、立案した作業計画を出
    力する第1の作業計画立案手段と、 前記出力された作業計画を修正する修正情報の入力を受
    け付け、入力された修正情報に基づいてこの作業計画を
    修正する作業計画修正手段と、 前記作業計画修正手段によって修正された作業計画に基
    づいて、この作業計画の単位作業期間の次の単位作業期
    間における作業計画を立案し、立案した作業計画を前記
    作業計画修正手段に出力する第2の作業計画立案手段と
    を備えたことを特徴とする作業計画立案装置。
  2. 【請求項2】 所定の作業期間内に目的作業を達成する
    ために、前記作業期間に亘った作業計画を段階的に立案
    する作業計画立案方法であって、 前記作業計画を立案するために必要な制約条件を前記目
    的作業に基づいて検出する制約条件検出段階と、 前記所定の作業期間を、複数の単位作業期間に分割する
    単位作業期間分割段階と、 前記制約条件検出段階において検出された制約条件の中
    から、前記単位作業期間分割段階において分割された各
    単位作業期間における各作業計画を立案するために必要
    な制約条件をおのおの抽出する制約条件抽出段階と、 前記制約条件抽出段階において抽出された制約条件に基
    づいて、前記各単位作業期間のうち、はじめの単位作業
    期間における作業計画を立案する第1の作業計画立案段
    階と、 前記第1の作業計画立案段階において立案された作業計
    画を、入力された修正情報に基づいて修正する第1の作
    業計画修正段階と、 前記第1の作業計画修正段階において修正された作業計
    画に基づいて、この作業計画の単位作業期間の次の単位
    作業期間における作業計画を立案する第2の作業計画立
    案段階と、 前記第2の作業計画立案段階において立案された作業計
    画を、入力された修正情報に基づいて修正する第2の作
    業計画修正段階とからなり、 前記第2の作業計画修正段階において修正された作業計
    画に基づく前記第2の作業計画立案段階における次の単
    位作業期間における作業計画の立案と、この立案された
    作業計画に対する前記第2の作業計画修正段階における
    修正とを繰り返すことによって、前記作業期間に亘った
    作業計画を、段階的に立案するようにしたことを特徴と
    する作業計画立案方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018047256A1 (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 三菱電機株式会社 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018047256A1 (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 三菱電機株式会社 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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