JP2002324087A - 骨組構造体設計方法及び装置 - Google Patents

骨組構造体設計方法及び装置

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JP2002324087A
JP2002324087A JP2001126474A JP2001126474A JP2002324087A JP 2002324087 A JP2002324087 A JP 2002324087A JP 2001126474 A JP2001126474 A JP 2001126474A JP 2001126474 A JP2001126474 A JP 2001126474A JP 2002324087 A JP2002324087 A JP 2002324087A
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Minoru Ueda
稔 上田
Seiichi Kawamura
精一 河村
Masao Suwa
政雄 諏訪
Ichiro Yamamoto
市郎 山本
Satoshi Katsuki
智 香月
Hideo Yasui
英穂 安井
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Chubu Electric Power Co Inc
Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Chubu Electric Power Co Inc
Aichi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誰でも、容易に、短時間で、最適な骨組構造
体を設計することができる骨組構造体設計方法及び骨組
構造体設計装置を提供する。 【解決手段】 送電用鉄塔の形状に関する条件を入力す
る(ステップS1)。入力された条件に基づいて複数の
送電用鉄塔の形状を作成する(ステップS2)。複数の
送電用鉄塔の形状に対して、各部の応力等が基準条件を
満足するように、部材等を割り付けて送電用鉄塔設計結
果を作成する(ステップS3〜S5)。各送電用鉄塔設
計結果を評価する(ステップS6)。終了条件を満足し
ていない場合には、複数の送電用鉄塔設計結果に対する
評価結果を参考にしながら、複数の送電用鉄塔設計結果
に対応する送電用鉄塔の形状に基づいて複数の送電用鉄
塔形状を作成する(ステップS8)。ステップS3〜S
8を繰り返し、最も評価の高い送電用鉄塔設計結果を選
択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送電用鉄塔、通信
用鉄塔、風力発電用鉄塔、建築構造物、橋梁等の骨組構
造体の設計に好適に用いることができる骨組構造体設計
方法及び骨組構造体設計装置に関する。
【0002】
【従来の技術】骨組構造体を設計する場合、まず、骨組
構造体がその目的を果たすのに必要な条件を満たすよう
に、設計例や人間の経験等により形状を定める。そし
て、この形状を用いて、公的基準等に基づき構造解析を
行い、公的基準等を満足するように部材を割り当ててい
る。例えば、送電用鉄塔は、送電電圧、線路形態、地形
形状等によって設計例や人間の経験等から様々な形状、
構造に設計される。従来、送電用鉄塔の設計は、図22
に示すような手順で行われている。まず、設計者は、過
去の設計例や自己の経験等に基づいて、与えられた送電
用鉄塔の条件を満足する送電用鉄塔の基本形状を作成す
る(ステップQ1)。すなわち、電圧条件(送電電圧
等)、電線条件(隣接する送電用鉄塔までの距離を示す
径間長、電線の種類、張力等)、設置条件(地形形状、
用地面積等)等に基づいて、送電用鉄塔の型、送電用鉄
塔(塔体)の高さ、腕金(架渉線を支持する部材)の長
さ、ベンド部(塔体を構成する主柱材の屈曲部、図19
参照)の塔体幅等を決定する。また、過去の設計結果に
基づいて、根開き幅(塔体の最下部の塔体幅)を決定す
る。また、設計者の経験に基づいて、例えば、パネルの
斜材(腹材ともいう)の角度がほぼ45度〜50度にな
るように、ベンド部下方のパネルの数やパネルの高さ等
を決定する。以上により、送電用鉄塔(塔体)の基本形
状が決定される。なお、以下の説明では、パネルとは図
19の送電用鉄塔を構成する丸で囲んだ部分X(図2
0)のことで、主柱材、斜材、補助部材等で構成されて
いる。次に、この基本形状を用いて、公的基準等を満足
する鉄塔設計評定プログラムにより各部材に働く応力度
を算出し、この基本形状の各部に設計仕様、公的基準等
に沿った部材を割り付けて、鉄塔設計案を得る(図2
2)。すなわち、基本形状の各部に部材を仮割り付けし
て鉄塔設計案を作成する(ステップQ2)。次に、鉄塔
設計案の応力度解析等が基準条件を満足しているか否か
を判断する(ステップQ3)。そして、基準条件を満足
していなければステップQ2に戻り、基準条件を満足し
ていればその鉄塔設計案を出力する(ステップQ4)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の骨組構造体の設
計方法は、人間が経験等に基づいてコスト面(例えば、
重量等)から最適と考えられる形状を定めているため、
コストの更に安い形状が存在する可能性がある。また、
試行錯誤にこの形状を求めようとすると、膨大な時間と
手間がかかる。例えば、従来の送電用鉄塔の設計方法を
用いた場合、送電用鉄塔の上部塔体部の形状は、送電電
圧等の制約条件により、設計者が異なってもほぼ同じ形
状となる。一方、送電用鉄塔の下部塔体部の形状は、設
計者が決定したパネル数やパネル高さ等によって定ま
る。このため、従来の送電用鉄塔の設計方法では、設計
者の鉄塔設計に対する経験値が重要となる。しかしなが
ら、経験値を持った設計者を育成するには時間がかか
る。また、設計者が自己の経験等に基づいて、斜材の角
度が45度〜50度になるようにパネル数(パネル分割
数)やパネル高さを決定しても、必ずしも最適な(例え
ば、使用する部材の総重量が最も軽い)送電用鉄塔の設
計結果が得られるとは限らない。更に、従来の送電用鉄
塔の設計方法を用いて送電用鉄塔を設計する場合には、
最適と考えられる塔体の基本形状が決定されるまでに長
時間を要する。人間が予め決めた形状に既製品の部材を
割り付ける場合、必ずしも無駄の無いように割り付ける
ことができない。これは、既製品部材の断面(性能)
が、不連続に設定されていることによる。本発明者ら
は、このような点に注目し、既製品の部材をいかに割り
付ければ無駄なく最も効果的に割り付けることができる
かについて鋭意研究を重ねた結果、与えられた入力値や
公的基準等の範囲内で形状を変化させれば、既製品であ
る部材を最も効率的に用いることができるようになり、
最適な(例えば、最も重量が軽いあるいは最もコストが
安い等)設計が可能であることを見出した。そこで、本
発明は、送電用鉄塔等の骨組構造体を設計する際に、誰
でも、容易に、短時間で、最適な(例えば、最も重量が
軽くあるいは最もコストが安い)骨組構造体を設計する
ことができる骨組構造体設計方法及び骨組構造体設計装
置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの
骨組構造体設計方法である。請求項1に記載の骨組構造
体設計方法では、骨組構造体の形状に関する条件が入力
されると、自動的に、最適な骨組構造体が設計される。
このため、請求項1に記載の骨組構造体設計方法を用い
れば、誰でも、容易に、短時間で、鉄塔等の骨組構造体
を最適に(例えば、最も重量の軽いあるいは最もコスト
の安い)設計することができる。また、本発明の第2発
明は、請求項2に記載されたとおりの骨組構造体設計方
法である。請求項2に記載の骨組構造体設計方法では、
それまでに作成した、例えば前回に作成した複数の骨組
構造体の形状の中から任意に選択した所定数の骨組構造
体の部分を組み合わせて新しい骨組構造体の形状を作成
する。これにより、簡単な処理で最適な骨組構造体を設
計することができる。また、本発明の第3発明は、請求
項3に記載されたとおりの骨組構造体設計方法である。
請求項3に記載の骨組構造体設計方法では、評価の高い
骨組構造体設計結果に対応する骨組構造体の形状の選択
確率が高く設定されている。これにより、短時間で最適
な骨組構造体を設計することができる。また、本発明の
第4発明〜第13発明は、請求項4〜請求項13に記載
されたとおりの骨組構造体設計方法である。請求項4に
記載された骨組構造体設計方法を用いれば、塔体部の上
部塔体幅、下部塔体幅、各パネルのパネル高さを入力す
るだけで、骨組構造体である塔体部を最適に設計するこ
とができる。また、請求項5に記載の骨組構造体設計方
法を用いれば、塔体部の上部塔体幅、下部塔体幅、パネ
ル数、各パネルのパネル高さを入力するだけで、骨組構
造体である塔体部を最適に設計することができる。ま
た、請求項6に記載の骨組構造体設計方法を用いれば、
塔体部の上部塔体幅、下部塔体幅、塔体部の高さを入力
するだけで、骨組構造体である塔体部を最適に設計する
ことができる。また、請求項7に記載の骨組構造体設計
方法を用いれば、塔体部の上部または下部塔体幅、主柱
材の転び角度、主柱材の長さまたは塔体部の高さを入力
するだけで、骨組構造体である塔体部を最適に設計する
ことができる。また、請求項8に記載の骨組構造体設計
方法を用いれば、塔体部の上部または下部塔体幅、パネ
ル数、各パネルの斜材の長さと角度を入力するだけで、
骨組構造体である塔体部を最適に設計することができ
る。また、請求項9に記載の骨組構造体設計方法を用い
れば、上部塔体部の上部塔体幅、下部塔体部の下部塔体
幅、ベンド部の塔体幅、上部及び下部塔体部の各パネル
のパネル高さを入力するだけで、骨組構造体である塔体
部を最適に設計することができる。また、請求項10に
記載の骨組構造体設計方法を用いれば、上部塔体部の上
部塔体幅、下部塔体部の下部塔体幅、ベンド部の塔体
幅、上部及び下部塔体部のパネル数、各パネルのパネル
高さを入力するだけで、骨組構造体である塔体部を最適
に設計することができる。また、請求項11に記載の骨
組構造体設計方法を用いれば、上部塔体部の上部塔体
幅、下部塔体部の下部塔体幅、下部塔体部の高さ、ベン
ド部の塔体幅、送電電圧または上部塔体部の各パネルの
パネル高さを入力するだけで、骨組構造体である塔体部
を最適に設計することができる。また、請求項12に記
載の骨組構造体設計方法を用いれば、上部塔体部の上部
塔体幅、下部塔体部の下部塔体幅及びベンド部の塔体幅
のうちの少なくとも1つ、上部及び下部塔体部の主柱材
の転び角度、上部及び下部塔体部の主柱材の長さまたは
上部及び下部塔体部の高さ、送電電圧または上部塔体部
の各パネルのパネル高さを入力するだけで、骨組構造体
である塔体部を最適に設計することができる。また、請
求項13に記載の骨組構造体設計方法を用いれば、上部
塔体部の上部塔体幅、下部塔体部の下部塔体幅及びベン
ド部の塔体幅のうちの少なくとも1つ、上部及び下部塔
体部の各パネルの斜材の長さと角度、上部塔体部及び下
部塔体部のパネル数を入力するだけで、骨組構造体であ
る塔体部を最適に設計することができる。また、本発明
の第14発明は、請求項14に記載されたとおりの骨組
構造体設計装置である。請求項14に記載の骨組構造体
設計装置では、処理手段は、入力手段から入力された骨
組構造体に関する入力条件に基づいて、請求項1〜13
に記載の方法で骨組構造体を設計する。これにより、誰
でも、容易に、短時間で、最適な骨組構造体を設計する
ことができる。また、本発明の第15発明は、請求項1
5に記載されたとおりの骨組構造体である。請求項15
に記載の骨組構造体では、請求項1〜13に記載の骨組
構造体設計方法を用いて作成した骨組構造体設計結果に
より製作する。これにより、最適な骨組構造体を製作す
ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。なお、以下の実施の形態では、骨組構造体として
送電用鉄塔を設計する場合について説明する。まず、送
電用鉄塔の構造の1例を図19及び図20を用いて説明
する。なお、図20は、図19の丸で囲んだ部分X(パ
ネル)を示した図である。図19に示す送電用鉄塔は、
上部塔体部と、下部塔体部により構成されている。上部
塔体部と下部塔体部の接合部は、ベンド部と呼ばれてい
る。Hは、塔体(送電用鉄塔)の高さを示している。下
部塔体部は、下部主柱材と、下部主柱材間に設けられた
斜材とを有している。斜材は、主柱材の節点間に設けら
れている。図19に示す送電用鉄塔は、平面断面が四角
形を有しており、下部塔体部の下部主柱材は4本設けら
れている。下部塔体部は、パネルにより構成されてい
る。パネルは、図20に示しているように、パネルの主
柱材、斜材、補助材等を有している。ここで、aiは、
i番目のパネルの上部塔体幅、biは、i番目のパネル
の下部塔体幅、hiは、i番目のパネルの高さ、li
は、i番目のパネルの主柱材の長さ、siは、i番目の
パネルの斜材の長さ、αiは、i番目のパネルの斜材と
水平軸とのなす角度、θiは、i番目のパネルの主柱材
と垂直軸とのなす角度(主柱材の転び角度)を示してい
る。また、Bは、下部塔体部の下部塔体幅(図19で
は、塔体の最下部塔体幅であり、「根開き幅」ともい
う)、Cは、下部塔体部の上部塔体幅(ベンド部の塔体
幅)、H2は、下部塔体部の高さ、L2は、下部塔体部
の主柱材の長さ、θ2は、下部塔体部の下部主柱材と垂
直軸とのなす角度(下部主柱材の転び角度)、P2は、
下部塔体部を構成するパネル数(パネル分割数)を示し
ている。上部塔体部は、上部主柱材と、上部主柱材間に
設けられた斜材と、腕金を有している。図19に示す上
部塔体部は、下部塔体部と同様に、平面断面が四角形を
有しており、上部塔体部の上部主柱材は4本設けられて
いる。腕金には、架渉線(送電線)が支持される。上部
塔体部は、下部塔体部と同様に、パネルにより構成され
ている。ここで、Aは、上部塔体部の上部塔体幅(図1
9では、塔体の最上部塔体幅)、Cは、上部塔体部の下
部塔体幅(ベンド部の塔体幅)、H1は、上部塔体部の
高さ、L1は、上部塔体部の主柱材の長さ、θ1は、上
部塔体部の上部主柱材と垂直軸とのなす角度(上部主柱
材の転び角度)、P1は、上部塔体部のパネル数(分割
パネル数)、Di(D1〜D3)は、垂直線間距離(例
えば、腕金間の距離)を示している。なお、図19には
上部塔体部と下部塔体部の2つの塔体部により構成され
る塔体(送電用鉄塔)を示したが、1つあるいは3つ以
上の塔体部により塔体を構成することもできる。例え
ば、3つの塔体部により塔体を構成する場合には、第1
塔体部、第2塔体部、第3塔体部により塔体を構成す
る。この場合には、第1塔体部と第2塔体部との接合部
が第1ベンド部、第2塔体部と第3塔体部との接合部が
第2ベンド部となる。また、上部塔体部と下部塔体部の
間にベンド部が設けられた塔体を示したが、塔体部間に
ベンド部が設けられていない構造の塔体もある。また、
塔体部を構成する主柱材の本数は、4本に限定されず、
1本を含む種々の本数が可能である。
【0006】次に、本発明の骨組構造体設計装置の一実
施の形態の概略構成を図1に示す。本実施の形態の骨組
構造体設計装置は、コンピュータにより構成される処理
手段(CPU)10、骨組構造体の形状作成プログラム
や骨組構造体設計プログラム等が記憶される記憶手段
(ROM、RAM等)11、骨組構造体の形状を作成す
るのに必要な条件等を入力する入力手段(キーボード、
タッチ式入力手段等)12、骨組構造体の形状や設計内
容等を表示する表示手段13、骨組構造体の形状や設計
内容を出力する出力手段(プリンタ等)14等により構
成されている。処理手段10、記憶手段11、入力手段
12、表示手段13、出力手段14は、通信線(BUS
等)15により接続されている。表示手段13は、出力
手段の概念に含まれる。なお、骨組構造体設計装置は、
図1に示した構成以外にも、種々の構成が可能である。
例えば、コンピュータにより構成される管理装置と、イ
ンターネット等の通信回線を介して管理装置に接続可能
な1台あるいは複数台の端末装置により構成することも
できる。この場合には、例えば、記憶手段は、管理装置
がアクセス可能に配置する。また、端末装置に、入力手
段、表示手段、出力手段等を設ける。この場合の動作
は、図1に示したものと基本的に同じであるが、管理装
置から離れている場所でも、端末装置を管理装置と接続
することによって、最適な骨組構造体の設計情報等を容
易に、短時間で得ることができる。
【0007】次に、図1に示す骨組構造体設計装置を用
いて送電用鉄塔を設計する方法の一実施の形態を説明す
る。本実施の形態では、遺伝子による生物進化の原理
(遺伝的アルゴリズム)を用いて骨組構造体の設計を行
う。遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm,GA)
は、1970年代にHoolland によって考え出されたも
のである。遺伝的アルゴリズムは、ダーウィンが提唱し
た生物の適者生存の過程を数学的なモデルとして組み込
んでいる。この遺伝的アルゴリズムを用いることによっ
て、最適解を効率よく探索することができる。遺伝的ア
ルゴリズムの処理手順を、図2に示すフローチャートを
用いて説明する。まず、所定数(人口サイズ)分の個体
を作成し、データ化(例えば、2進法による数列化=染
色体)する(ステップP1)。次に、各個体を評価する
(ステップP2)。次に、評価結果に基づいて繁殖・淘
汰を行う(ステップP3)。このステップP3では、各
個体の中から親世代となり得る候補を選ぶ。この時、後
述するルーレット戦略方式やエリート戦略方式を用いる
ことができる。次に、淘汰された個体の中から親世代を
選択し、交叉操作を行って子世代を作成する(ステップ
P4)。次に、交叉操作の後、子世代の中のいくつかに
突然変異操作(染色体の一部を変化させる)を行う(ス
テップP5)。次に、各個体を評価する(ステップP
6)。次に、処理を終了させる条件が満たされているか
否かを判断する(ステップP7)。例えば、世代数が所
定値に達したか否かを判断する。終了条件が満たされて
いない場合には、ステップP3に戻り、子世代を新しい
親世代として繁殖・淘汰操作、交叉操作、突然変異操作
を行う。終了条件が満たされている場合には、処理を終
了する。
【0008】遺伝的アルゴリズムを用いて骨組構造体の
設計を行う骨組構造体設計方法の一実施の形態では、以
下の手順で骨組構造体を設計する。 (1)骨組構造体の形状を決定するための条件を入力し、
入力された条件に基づいて複数(例えば、200個)の
骨組構造体の形状を作成する。 (2)作成した複数の骨組構造体の形状の各部に、各部の
応力度等が公的基準等を満足するように、設計仕様や規
定にしたがって部材やボルト等を割り付け、複数の骨組
構造体の形状に対応する骨組構造体設計結果を作成す
る。 (3)複数の骨組構造体設計結果について評価を行う(例
えば、使用する部材の総重量を軽いものから順序付けす
る)。 (4)(3)の評価に基づいて、それまでに作成された(例え
ば、前回作成された)骨組構造体の形状の中から所定数
(例えば、2個)を選択する。そして、選択した所定数
の骨組構造体の形状の部分を抽出し、抽出した部分を組
み合わせて(選択した骨組構造体の形状のそれぞれの遺
伝子を組み合わせて)骨組構造体の形状を作成する。こ
の骨組構造体の形状を、同様の方法で複数(例えば、2
00個)作成する。 (5)作成した複数の骨組構造体の形状に対して、前記
(2)、(3)と同様の方法で骨組構造体設計結果を作成し、
評価を行う。 (6)複数の骨組構造体の形状の作成、その骨組構造体の
形状に基づいた骨組構造体設計結果の作成、その評価を
終了条件が満足されるまで(例えば、予め定められた設
定回数行った場合、前回の骨組構造体設計結果の中で評
価が最も高いものの評価値と今回の骨組構造体設計結果
の中で最も評価の高いものの評価値の差が所定値以下に
なった場合等)実行する。 (7)骨組構造体設計結果の中から設定数の骨組構造体設
計結果を選択する(例えば、最も評価が高いものを1つ
選択する)。
【0009】次に、本実施の形態の動作を、図3に示す
フローチャート図に基づいて説明する。なお、前記した
ように、送電用鉄塔の上部塔体部の形状は、送電電圧等
によって概略定まる。このため、上部塔体部及び下部塔
体部からなる塔体を設計する場合には、下部塔体部のみ
を本発明を用いて設計してもよい。勿論、上部塔体部及
び下部塔体部からなる塔体全体を設計してもよい。さら
に、複数の塔体部からなる構造体(塔体)設計する必要
がある場合もある。したがって、特許請求の範囲の骨組
構造体は、塔体部単体や複数の塔体部からなる塔体等を
含む。また、本明細書中の「送電用鉄塔」という用語
は、複数の塔体部からなる塔体だけでなく塔体部単体も
含まれる。まず、ステップS1では、設計者は、入力手
段12等を用いて、骨組構造体である送電用鉄塔の形状
に関する(例えば、送電用鉄塔の形状を特定するために
必要な)条件を入力する。ステップS2では、処理手段
10は、入力された条件に基づいて、送電用鉄塔の形状
を複数(例えば、200個)作成する。次に、ステップ
S3では、処理手段10は、作成した送電用鉄塔の形状
の各部に、設計仕様や規定に沿った部材を任意に割り付
けて送電用鉄塔設計案を作成する。そして、処理手段1
0は、ステップS4で、送電用鉄塔設計案の各部の応力
度解析等を行い、ステップS5で、送電用鉄塔設計案の
応力度解析等が基準条件を満足しているか否かを判断す
る。基準条件を満足していなければ、ステップS3に戻
り、その送電用鉄塔の形状に対する部材の割り付けを再
度行う。送電用鉄塔設計案が基準条件を満足していれ
ば、送電用鉄塔設計案を送電用鉄塔設計結果とする。こ
れにより、送電用鉄塔設計では、割り付けた各部材に働
く応力度、各ボルトに働く応力度等が基準条件(電気設
備技術基準、送電用支持物設計標準等)を満足するよう
に、部材サイズや補助部材の配置の選択、ボルトサイ
ズ、ボルトの本数等が決定されている。処理手段10
は、ステップS3〜S4の処理を、ステップS2で作成
した複数の送電用鉄塔の形状それぞれについて行う。こ
れにより、複数(例えば、200個)の送電用鉄塔設計
結果が得られる。なお、ステップS3〜S5の処理は、
鉄塔設計評定プログラムにより行われる。
【0010】次に、ステップS6では、処理手段10
は、ステップS3〜S5で作成された複数の送電用鉄塔
設計結果を評価する(例えば、重量が軽いものから順に
ランク付けする)。次に、ステップS7では、処理手段
10は、送電用鉄塔設計結果の作成処理を終了する終了
条件が満足されているか否か(例えば、世代数nが設定
値以上であるか否か)を判断する。終了条件を満足して
いなければステップS8に進み、終了条件を満足してい
ればステップS9に進む。ステップS8では、処理手段
10は、それまでに作成された(例えば、前回作成され
た)複数の送電用鉄塔の形状の中から所定数(例えば、
2個)を選択する。そして、選択した所定数の送電用鉄
塔の形状(n世代の送電用鉄塔の形状)の部分を抽出
し、抽出した部分を組み合わせて送電用鉄塔の形状(第
(n+1)世代の送電用鉄塔の形状)を再作成する。同
様の方法で、新しい送電用鉄塔の形状を複数(例えば、
200個)作成する。処理手段10は、ステップS8で
再作成された複数の送電用鉄塔の形状について、ステッ
プS3〜S6の処理を実行する。次に、ステップS9で
は、処理手段10は、作成された送電用鉄塔設計結果の
中から、最も評価の高い送電用鉄塔設計結果を選択す
る。必要であれば、送電用鉄塔設計情報(例えば、最も
評価の高い送電用鉄塔設計結果に対応する送電用鉄塔の
形状を示す形状情報、その送電用鉄塔の形状の各部に割
り付けた部材を示す部材情報等を含む)を表示手段に表
示したり、プリンタ等の出力手段から出力する。なお、
最も評価が高い(評価値が高い)送電用鉄塔設計結果を
選択する方法としては、例えば、最も評価が高かった送
電用鉄塔設計結果を評価値とともに記憶しておき、今回
最も評価が高かった送電用鉄塔設計結果の評価値が、記
憶されている送電用鉄塔設計結果の評価値より高い場合
に、今回の送電用鉄塔設計結果と評価値を記憶する方法
を用いることができる。
【0011】次に、図3に示すフローチャート図のステ
ップS1で入力する条件の例を、図4〜図11を用いて
具体的に説明する。ここで、図4〜図7は、骨組構造体
として、送電用鉄塔の塔体部あるいは塔体部の下部塔体
部を本発明により設計する場合に入力する条件の例であ
る。また、図8〜図11は、複数の塔体部により構成さ
れる塔体(例えば、送電用鉄塔の塔体全体)を設計する
場合に入力する条件の例である。なお、図4〜図11に
おいて、各記号の添字は「1」、「2」は塔体部を識別
するために付したものである。例えば、「hi」はi番
目のパネルのパネル高さを示すが、「h1i」は「上部
塔体部のi番目のパネルのパネル高さ」を示し、「h2
i」は「下部塔体部のi番目のパネルのパネル高さ」を
示す。図4は、塔体部の下部塔体幅(下部塔体部の場合
は、最下部塔体幅あるいは根開き幅)B、上部塔体幅
(ベンド部の塔体幅)C、各パネルのパネル高さhi
(h2i)を入力する例である。この場合、処理手段1
0は、入力された条件に基づいて、下部塔体幅B、上部
塔体幅C、パネル数P(P2)、各パネルのパネル高さ
hi(h2i)を決定して塔体部の基本形状を作成す
る。パネル数P(P2)は、例えば、パネル高さhi
(h2i)の入力数から求めることができる。処理手段
10は、例えば、入力された条件に対応する塔体部の基
本形状の各パネルのパネル高さhi(h2i)の変更、
下部塔体幅Bの変更、上部塔体幅Cの変更、パネル数P
(P2)の選択等によって種々の塔体部の形状を作成す
る。なお、図4に示す例では、パネル数P(P2)を入
力することもできる。以下の図5〜図7の説明は、塔体
部の下部塔体部の設計例を説明するが、塔体部が1つの
場合の設計においても同様である。図5は、下部塔体部
の下部塔体幅B、上部塔体幅C、高さH2を入力する例
である。この場合、処理手段10は、入力された条件に
基づいて、下部塔体幅B、上部塔体幅C、パネル数P
2、各パネルのパネル高さh2iを決定して下部塔体部
の基本形状を作成する。パネル数P2、各パネルのパネ
ル高さh2iは、例えば、下部塔体部の高さH2に基づ
いて、任意に設定することができる。処理手段10は、
例えば、入力された条件に対応する下部塔体部の基本形
状の下部塔体部の高さH2の変更、下部塔体幅Bの変
更、上部塔体幅Cの変更、パネル数P2の選択、各パネ
ルのパネル高さh2iの選択等によって種々の下部塔体
部の形状を作成する。図6は、下部塔体部の下部塔体幅
B、主柱材の長さL2、主柱材の転び角度θ2を入力す
る例である。この場合、処理手段10は、入力された条
件に基づいて、下部塔体幅B、上部塔体幅C、パネル数
P2、各パネルのパネル高さh2iを決定して下部塔体
部の基本形状を作成する。例えば、下部塔体部の高さH
2及び上部塔体幅Cは、下部塔体幅B、主柱材の長さL
2及び転び角度θ2によって求めることができる。そし
て、パネル数P2、各パネルのパネル高さh2iは、下
部塔体部の高さH2に基づいて、任意に設定することが
できる。処理手段は、例えば、入力された条件に対応す
る下部塔体部の基本形状の主柱材の長さL2の変更、主
柱材の転び角度θ2の変更、下部塔体幅Bの変更、パネ
ル数P2の選択、各パネルのパネル高さh2iの選択等
によって種々の下部塔体部の形状を作成する。なお、図
6に示す例では、下部塔体幅Bに代えて上部塔体幅(ベ
ンド部の塔体幅)Cを入力したり、主柱材の長さL2に
代えて下部塔体部の高さH2を入力することもできる。
図7は、下部塔体部の下部塔体幅B、各パネルの斜材の
長さs2i、各パネルの斜材の角度α2iを入力する例
である。この場合、処理手段10は、入力された条件に
基づいて、下部塔体幅B、上部塔体幅C、パネル数P
2、各パネルのパネル高さh2iを決定して下部塔体部
の基本形状を作成する。例えば、パネル数P2は、各パ
ネルの斜材の長さs2iの入力数から求めることができ
る。また、各パネルのパネル高さh2i、上部塔体幅C
は、下部塔体幅B、各パネルの斜材の長さs2i及び角
度α2iによって求めることができる。処理手段10
は、例えば、入力された条件に対応する下部塔体部の基
本形状の各パネルの斜材の長さs2iの変更、各パネル
の斜材の角度α2iの変更、下部塔体幅Bの変更、パネ
ル数P2の選択、各パネルのパネル高さh2iの選択等
によって種々の下部塔体部の形状を作成する。なお、図
7に示す例では、下部塔体幅Bに代えて上部塔体幅Cを
入力することもできる。なお、図7に示す例では、パネ
ル数P2を入力することもできる。
【0012】図8〜図11は、複数の塔体部により構成
される塔体のうち、上部塔体部と下部塔体部からなる塔
体の形状を作成するための条件を入力する例である。図
8では、上部塔体部の上部塔体幅(上部塔体部と下部塔
体部により塔体全体が構成される場合には最上部塔体
幅)A、下部塔体部の下部塔体幅(上部塔体部と下部塔
体部により塔体全体が構成される場合には最下部塔体
幅)B、上部塔体部の下部塔体幅あるいは下部塔体部の
上部塔体幅(ベンド部の塔体幅)C、各パネルのパネル
高さh1i、h2iを入力する例である。この場合、処
理手段10は、入力された条件に基づいて、上部塔体幅
A、下部塔体幅B、ベンド部の塔体幅C、上部塔体部及
び下部塔体部のパネル数P1及びP2、上部塔体部及び
下部塔体部の各パネルのパネル高さh1i及びh2iを
決定して塔体部の基本形状を作成する。上部塔体部及び
下部塔体部のパネル数P1及びP2は、例えば、上部塔
体部及び下部塔体部の各パネルのパネル高さh1i及び
h2iの入力数から求めることができる。処理手段10
は、例えば、入力された条件に対応する塔体の基本形状
の各パネルのパネル高さh1i、h2iの変更、上部塔
体幅Aの変更、下部塔体幅Bの変更、ベンド部の塔体幅
Cの変更、上部塔体部のパネル数P1及び下部塔体部の
パネル数P2の選択等によって種々の塔体の形状を作成
する。なお、図8に示す例では、上部塔体部及び下部塔
体部のパネル数P1及びP2を入力することもできる。
図9は、上部塔体部の上部塔体幅A、下部塔体部の下部
塔体幅B、上部塔体部の下部塔体幅あるいは下部塔体部
の上部塔体幅(ベンド部の塔体幅)C、下部塔体部の高
さH2、送電電圧を入力する例である。この場合、処理
手段10は、入力された条件に基づいて、上部塔体幅
A、下部塔体幅B、ベンド部の塔体幅C、上部塔体部及
び下部塔体部のパネル数P1及びP2、上部塔体部及び
下部塔体部の各パネルのパネル高さh1i及びh2iを
決定して塔体部の基本形状を作成する。上部塔体部のパ
ネル数P1及び各パネルのパネル高さh1iは、例え
ば、送電電圧によって決定される。また、下部塔体部の
パネル数P2及び各パネルのパネル高さh2iは下部塔
体部の高さH2に基づいて、任意に設定することができ
る。処理手段10は、例えば、入力された条件に対応す
る塔体の基本形状の下部塔体部の高さH2の変更、上部
塔体幅Aの変更、下部塔体幅Bの変更、ベンド部の塔体
幅Cの変更、上部塔体部及び下部塔体部のパネル数P1
及びP2の選択、上部塔体部及び下部塔体部の各パネル
のパネル高さh1i、h2iの選択等によって種々の塔
体の形状を作成する。なお、図9に示す例では、送電電
圧に代えて上部塔体部のパネル数P1及び上部塔体部の
各パネルのパネル高さh1iを入力することもできる。
すなわち、上部塔体部の上部塔体幅A、下部塔体部の下
部塔体幅B、上部塔体部の下部塔体幅あるいは下部塔体
部の上部塔体幅(ベンド部の塔体幅)C、下部塔体部の
高さH2、上部塔体部のパネル数P1、上部塔体部の各
パネルのパネル高さh1iを入力する。この場合、処理
手段10は、例えば、入力された条件に対応する塔体の
基本形状の下部塔体部の高さH2の変更、上部塔体幅A
の変更、下部塔体幅Bの変更、ベンド部の塔体幅Cの変
更、上部塔体部のパネル数P1の変更、上部塔体部の各
パネルのパネル高さh1iの変更、下部塔体部のパネル
数P2の選択、下部塔体部の各パネルのパネル高さh2
iの選択等によって種々の塔体の形状を作成する。図1
0は、上部塔体部の上部主柱材の転び角度θ1、上部主
柱材の長さL1、下部塔体部の下部塔体幅B、下部塔体
部の下部主柱材の転び角度θ2、下部主柱材の長さL
2、送電電圧を入力する例である。この場合、処理手段
10は、入力された条件に基づいて、上部塔体幅A、下
部塔体幅B、ベンド部の塔体幅C、上部塔体部及び下部
塔体部のパネル数P1及びP2、上部塔体部及び下部塔
体部の各パネルのパネル高さh1i及びh2iを決定し
て塔体部の基本形状を作成する。例えば、上部塔体部及
び下部塔体部の高さH1及びH2、上部塔体部の上部塔
体幅A、ベンド部の塔体幅Cは、下部塔体幅B、上部塔
体部の上部主柱材及び下部塔体部の下部主柱材の長さL
1及びL2、転び角度θ1及びθ2によって求めること
ができる。そして、上部塔体部及び下部塔体部のパネル
数P1及びP2、上部塔体部及び下部塔体部の各パネル
のパネル高さh1i及びh2iは、上部塔体部及び下部
塔体部の高さH1及びH2に基づいて、任意に設定する
ことができる。処理手段は、例えば、入力された条件に
対応する塔体の基本形状の上部塔体部の上部主柱材の長
さL1の変更、上部塔体部の上部主柱材の転び角度θ1
の変更、下部塔体部の下部主柱材の長さL2の変更、下
部塔体部の下部主柱材の転び角度θ2の変更、下部塔体
部の下部塔体幅Bの変更、上部塔体部及び下部塔体部の
パネル数P1及びP2の選択、上部塔体部及び下部塔体
部の各パネルのパネル高さh1i、h2iの選択等によ
って種々の塔体の形状を作成する。なお、図10に示し
た例では、下部塔体部の塔体幅Bに代えて上部塔体部の
上部塔体幅Aあるいはベンド部の塔体幅Cを入力した
り、上部主柱材の長さL1に代えて上部塔体部の高さH
1を入力したり、下部主柱材の長さL2に代えて下部塔
体部の高さH2を入力したり、送電電圧に代えて上部塔
体部のパネル数P1及び上部塔体部の各パネルのパネル
高さh1iを入力することもできる。例えば、上部塔体
部の上部主柱材の転び角度θ1、上部主柱材の長さL
1、下部塔体部の下部塔体幅B、下部塔体部の下部主柱
材の転び角度θ2、下部主柱材の長さL2、上部塔体部
のパネル数P1、上部塔体部の各パネルのパネル高さh
1iを入力する。この場合、処理手段10は、例えば、
入力された条件に対応する塔体の基本形状の上部塔体部
の上部主柱材の長さL1の変更、上部塔体部の上部主柱
材の転び角度θ1の変更、下部塔体部の下部主柱材の長
さL2の変更、下部塔体部の下部主柱材の転び角度θ2
の変更、下部塔体部の下部塔体幅Bの変更、上部塔体部
のパネル数P1の変更、上部塔体部の各パネルのパネル
高さh1iの変更、下部塔体部のパネル数P2の選択、
下部塔体部の各パネルのパネル高さh2iの選択等によ
って種々の塔体の形状を作成する。図11は、上部塔体
部の各パネルの斜材の長さs1i、各パネルの斜材の角
度α1i、下部塔体部の下部塔体幅B、下部塔体部の各
パネルの斜材の長さs2i、各パネルの斜材の角度α2
iを入力する例である。この場合、処理手段10は、入
力された条件に基づいて、上部塔体幅A、下部塔体幅
B、ベンド部の塔体幅C、上部塔体部及び下部塔体部の
パネル数P1及びP2、上部塔体部及び下部塔体部の各
パネルのパネル高さh1i及びh2iを決定して塔体部
の基本形状を作成する。上部塔体部及び下部塔体部のパ
ネル数P1及びP2は、例えば、上部塔体部及び下部塔
体部の斜材の長さs1i及びs2iの入力数から求める
ことができる。また、上部塔体部及び下部塔体部の各パ
ネルのパネル高さh1i及びh2i、上部塔体部の上部
塔体幅A、ベンド部の塔体幅Cは、下部塔体部の下部塔
体幅B、上部塔体部及び下部塔体部の各パネルの斜材の
長さs1i及びs2i、角度α1i及びα2iによって
求めることができる。処理手段10は、例えば、入力さ
れた条件に対応する塔体の基本形状の上部塔体部の各パ
ネルの斜材の長さs1iの変更、上部塔体部の各パネル
の斜材の角度α1iの変更、下部塔体部の下部塔体幅B
の変更、下部塔体部の各パネルの斜材の長さs2iの変
更、下部塔体部の各パネルの斜材の角度α2iの変更、
上部塔体部及び下部塔体部のパネル数P1及びP2の選
択、上部塔体部の各パネルのパネル高さh1iの選択、
下部塔体部の各パネルのパネル高さh2iの選択等によ
って種々の塔体の形状を作成する。なお、図11に示す
例では、上部塔体部及び下部塔体部のパネル数P1及び
P2を入力することもできる。また、図11に示す例で
は、下部塔体部の下部塔体幅Bに代えて上部塔体部の上
部塔体幅Aあるいはベンド部の塔体幅Cを入力すること
もできる。
【0013】塔体部あるいは塔体の基本形状に関する条
件の内容、また、塔体部や塔体の基本形状から種々の塔
体部あるいは塔体の形状を作成する方法等は、前記した
例に限定されず、塔体部あるいは塔体の基本形状を作成
することができれば種々の方法を用いることができる。
さらに、骨組構造体の種類に応じても適宜変更可能であ
る。また、例えば、複数の塔体部によって塔体を構成す
る場合、各塔体部に対する入力方法は異なっていてもよ
い。その際、前記した入力方法を組合せることもでき
る。
【0014】次に、図3に示したフローチャート図のス
テップS2で送電用鉄塔(塔体部あるいは塔体)の形状
を作成する処理を説明する。いま、送電用鉄塔を設計す
る際に最適化したい項目及び設定範囲が図12に示すよ
うに設定されているものとする。図12には、送電用鉄
塔を設計する際に最適化したい項目が、パネル数(パネ
ル分割数)P、パネル間の節点の位置(基準点からの移
動量)、上部塔体幅A、下部塔体幅Bであることを示し
ている。なお、ここではパネル間の節点の位置情報を与
えているが、最終的にはパネル高さ情報となる(詳細に
ついては後述する)。また、設定範囲が、パネル数Pに
関しては「2個」〜「4個」の範囲、節点の移動量に関
しては「+1.0m」〜「−1.0m」の範囲、上部塔
体幅Aは「5.2m」で固定、下部塔体幅Bは「18.
6m」で固定に設定されていることを示している。な
お、節点の位置は、図12に示すように、パネル数等に
より定まる基本形状の位置が移動量「0.0m」の位置
[11]であり、移動量がマイナスになると、位置11か
ら移動量が「−0.2m」である位置13の方向に移動
し、移動量がプラスになると、位置11から移動量が
「+0.2m」である位置9の方向に移動する。パネル
間の節点の位置情報がパネル高さ情報に変換される例を
図14により説明する。例えば、基本形状において、パ
ネル1のパネル高さとして「4.0m」、パネル2のパ
ネル高さとして「6.0m」が与えられたとする。これ
に対して、節点1の位置情報として「−1.0m」が与
えられた時、パネル1のパネル高さは「4.0m+1.
0m」、パネル2のパネル高さは「6.0m−1.0
m」と定められる。
【0015】この状態で、入力手段12によりパネル数
Pとして[3]が入力されると、処理手段10は、パネ
ル数が「4個」、上部塔体幅が「5.2m」、下部塔体
幅が「18.6m」である塔体部の基本形状を認識す
る。これを図13(1)に示す。図13(1)では、送
電用鉄塔の基本形状は、パネル数が[3](4個)、節
点1(第1パネルと第2パネル間の節点)の移動量が
[11](移動量0.0m)、節点2(第2パネルと第
3パネル間の節点)の移動量が[11](移動量0.0
m)、節点3(第3パネルと第4パネル間の節点)の移
動量が[11](移動量0.0m)、上部塔体幅Aが
[1](5.2m)、下部塔体幅Bが[1](18.6
m)であることを示している。この基本形状に基づいて
複数の送電用鉄塔の形状を作成する場合には、例えば、
パネル数や節点の位置を変更する。送電用鉄塔の形状の
作成に当っては、パネル数を変更するか否か、変更する
場合には変更後のパネル数は何個か、節点の位置を変更
するか否か、変更する場合には変更後の節点の位置(移
動量)をランダムに設定する。ここで、処理手段10
は、パネル数はそのままで、節点1を「−1.0m」、
節点3を「−1.0m」移動させると決定した場合、送
電用鉄塔の形状は図13(2)に示すように変更され
る。図13(2)では、節点1の移動量が[21](−
1.0m)、節点3の移動量が[21](−1.0m)
に変更されている。なお、図12に示す例では上部塔体
幅と下部塔体幅を固定に設定したが、上部塔体幅や下部
塔体幅を可変に設定することもできる。
【0016】上記の動作を、図14に具体的に示す。図
14において、基本形状では、節点1、節点2、節点3
は、パネル数P等によって定まる位置(移動量「±0.
0m」の位置)にある。一方、変更後は、節点1及び節
点3は、移動量「±0.0m」の位置(実線で示す位
置)から移動量「−1.0m」の位置(点線で示す位
置)に移動する。以上のような処理を繰り返すことによ
って、入力された条件に対応する送電用鉄塔の形状を複
数作成することができる。
【0017】次に、図3に示す鉄塔設計評定プログラム
によって作成した鉄塔設計結果を評価する方法の例を説
明する。なお、鉄塔設計結果を評価する方法について
は、図3のステップS6の個所に該当する。第1の評価
方法は、送電用鉄塔の重量により評価する方法である。
すなわち、鉄塔設計評定プログラムにより作成された送
電用鉄塔設計結果について、各部に割り付けられた部材
やボルト等の総重量(送電用鉄塔の重量)Wjを算出
し、重量の軽い順にランク付けする。例えば、200個
の送電用鉄塔設計結果を作成した場合、送電用鉄塔の重
量が最も軽い送電用鉄塔設計結果を「1番」とし、最も
重い送電用鉄塔設計結果を「200番」とする。第2の
評価方法は、送電用鉄塔の見栄えにより評価する方法で
ある。すなわち、鉄塔設計評定プログラムにより作成さ
れた送電用鉄塔設計結果について、各パネルの斜材と主
柱材とのなす角度βを抽出し、上下に配置されているパ
ネルの斜材の角度βの差|β(i+1)−βi|の総和
が小さい順にランク付けする。例えば、200個の送電
用鉄塔設計結果を作成した場合、|β(i+1)−βi
|の総和が最も小さい送電用鉄塔設計結果を「1番」と
し、最も大きい送電用鉄塔設計結果を「200番」とす
る。第3の評価方法は、重量と見栄えにより評価する方
法である。すなわち、鉄塔設計評定プログラムにより作
成された送電用鉄塔設計結果について、各部に割り付け
られた部材等の総重量Wjと、各パネルの斜材と主柱材
とのなす角度βiを抽出し、重量と見栄えによりランク
付けする。評価式としては、例えば、『C1・Wj+C
2・Σ|β(i+1)−βi|』を用いる。なお、C
1、C2は、重量と見栄えの重み付けを補正する値であ
る。例えば、200個の送電用鉄塔設計結果を作成した
場合、重量が最も軽く、見栄えが最も良い送電用鉄塔設
計結果を「1番」とし、重量が最も重く、見栄えが最も
悪い送電用鉄塔設計結果を「200番」とする。第4の
評価方法は、重量と基礎反力値により評価する方法であ
る。すなわち、鉄塔設計評定プログラムにより作成され
た送電用鉄塔設計結果について、割り付けられた部材等
の総重量Wjと、基礎反力値Tjを算出し、重量と反力
値によりランク付けする。評価式としては、例えば、
[C3・Wj+C4・Tj]を用いる。なお、C3、C
4は、重量と反力値の重み付けを補正する値である。例
えば、200個の送電用鉄塔設計結果を作成した場合、
重量が最も軽く、基礎反力が最も小さい送電用鉄塔設計
結果を「1番」とし、重量が最も重く、基礎反力値が最
も大きい送電用鉄塔設計結果を「200番」とする。な
お、評価方法としては、前記した評価方法に限定され
ず、各送電用鉄塔設計結果に対して優劣の度合いを判別
することができれば、種々の方法を用いることができ
る。さらに、骨組構造体の種類に応じても評価方法は種
々変更される。
【0018】次に、図3に示したフローチャート図のス
テップS8で送電用鉄塔形状を再度作成する方法の例を
説明する。本実施の形態では、前記したように、作成さ
れている複数の送電用鉄塔(塔体部あるいは塔体等の骨
組構造体)の形状の中から所定数の送電用鉄塔の形状を
選択し、選択した送電用鉄塔の形状の部分を組み合わせ
ることによって、新しい送電用鉄塔の形状を作成してい
る。言い換えれば、所定数の送電用鉄塔の形状(親世
代)のそれぞれの遺伝子を組み合わせて新しい送電用鉄
塔の形状(子世代)を作成する方法を用いている。複数
の送電用鉄塔の形状から複数の送電用鉄塔形状を親とし
て選択し(繁殖・淘汰)、選択した複数の送電用鉄塔形
状から所定数の送電用鉄塔の形状の部分を選択し、選択
した所定数の送電用鉄塔の形状の部分を組み合わせて
(交叉)新しい送電用鉄塔の形状を子として作成する際
における選択方法の例を以下に説明する。
【0019】第1の方法は、複数の送電用鉄塔設計結果
に対応する送電用鉄塔の形状(親世代)の中からランダ
ムに所定数の送電用鉄塔の形状(所定数の親世代)を選
択し、選択した所定数の送電用鉄塔の形状の部分(遺伝
子)を組み合わせて送電用鉄塔の形状(子世代)を作成
する方法の1つであるルーレット戦略方式である。例え
ば、複数の送電用鉄塔設計結果に対応する送電用鉄塔の
形状をルーレット上に配置し、このルーレットを用いて
所定数(例えば、2個)の送電用鉄塔の形状を選択す
る。そして、選択した所定数の送電用鉄塔の形状の部分
を組み合わせて新しい送電用鉄塔の形状を作成する。こ
の方法では、複数の送電用鉄塔の設計結果に対応する送
電用鉄塔の形状の選択確率が等しい。このため、評価が
高い(優秀な)送電用鉄塔設計結果(例えば、重量が軽
い送電用鉄塔に対応する送電用鉄塔設計結果)に対応す
る送電用鉄塔の形状が選択されない可能性がある。そこ
で、複数の送電用鉄塔設計の評価結果に応じて複数の送
電用鉄塔設計結果をランク付けするとともにランク順に
重み付けし、重み付けされた複数の送電用鉄塔設計結果
に対応する送電用鉄塔の形状の中から所定数の送電用鉄
塔の形状を選択する方法を用いるのが好ましい。例え
ば、ルーレット上に複数の送電用鉄塔設計結果に対応す
る送電用鉄塔の形状を、送電用鉄塔設計結果の重み付け
に応じた面積で配置する(例えば、送電用鉄塔の重量が
軽いものほど面積を大きくする)。そして、このルーレ
ットを用いて所定数(例えば、2個)の送電用鉄塔の形
状を選択する。これにより、評価が高い送電用鉄塔設計
結果に対応する送電用鉄塔の形状の選択確率が高くな
り、より評価の高い送電用鉄塔設計結果を得ることがで
きる。なお、送電用鉄塔設計結果の評価結果に応じて重
み付けされた複数の送電用鉄塔の形状の中からランダム
に所定数の送電用鉄塔の形状を選択する場合でも、評価
が高い(優秀な)送電用鉄塔設計結果に対応する送電用
鉄塔の形状が選択されない可能性は残る。以上のよう
に、複数の送電塔用設計結果に対応する送電用鉄塔の形
状の中から選択した所定数の送電用鉄塔の部分を組み合
わせて新しい送電用鉄塔の形状を作成することにより、
簡単に、短時間で最適な送電用鉄塔設計結果を得ること
ができる。
【0020】第2の方法は、次に作成する複数の送電用
鉄塔の形状(子世代)の中の任意数については、複数の
送電用鉄塔の形状(親世代)の中の特定のものをそのま
ま残し、残りについては、複数の送電用鉄塔の形状(親
世代)の中からランダムに所定数の送電用鉄塔の形状
(所定数の親世代)を選択し、選択した所定数の送電用
鉄塔の形状の部分(遺伝子)を組み合わせて送電用鉄塔
の形状(子世代)を作成する方法であるエリート戦略方
式である。例えば、複数の送電用鉄塔設計結果の評価結
果に応じて複数の送電用鉄塔設計結果をランク付けす
る。そして、複数の送電用鉄塔設計結果の中の評価が高
い任意数の送電用鉄塔設計結果(たとえば、重量が軽い
送電用鉄塔に対応する送電用鉄塔設計結果を5個)に対
応する送電用鉄塔の形状(任意数の親世代)は、そのま
ま次の送電用鉄塔の形状(子世代)として用い、残りの
送電用鉄塔の形状(子世代)については、複数の送電用
鉄塔設計結果に対応する送電用鉄塔の形状(親世代)の
中からランダムに所定数(例えば、2個)の送電用鉄塔
の形状を選択し、選択した所定数の送電用鉄塔の形状
(所定数の親世代)の部分を組み合わせて送電用鉄塔の
形状(子世代)を作成する。なお、残りの送電用鉄塔の
形状を作成する場合に、前記した、重み付けされた複数
の送電用鉄塔形状の中から所定数の送電用鉄塔の形状を
選択する方法を用いることもできる。この方法を用いれ
ば、評価の高い(優秀な)送電用鉄塔設計結果に対応す
る送電用鉄塔の形状を優先的に残すことができる。な
お、複数の送電用鉄塔の形状の中から所定数の送電用鉄
塔の形状を選択する方法としては、ルーレット戦略方式
やエリート戦略方式以外にも種々の方法を用いることが
できる。
【0021】次に、複数の送電用鉄塔の形状から選択し
た所定数の送電用鉄塔の形状(所定数の親世代)の部分
を組み合わせて送電用鉄塔の形状(子世代)を作成する
方法の例を以下に説明する。本実施の形態では、所定数
の送電用鉄塔の形状の部分を組み合わせる(例えば、任
意の部分を互いに入れ替える交叉を行う)ことによっ
て、複数の送電用鉄塔の形状の特徴を兼ね備えた送電用
鉄塔の形状を作成する。ここで、処理装置10は、例え
ば、送電用鉄塔の形状に関するデータを2進数で表して
いる。例えば、図13(2)に示す送電用鉄塔の形状
『パネル数[3]−節点1[21]−節点2[11]−
節点3[21]−上部塔体幅A[1]−下部塔体幅
[1]』は、図15(1)のn(1)に示すように、
[00011,10101,01011,10101,
00001,00001]と表されている。また、図1
3(1)に示す送電用鉄塔の形状『パネル数[3]−節
点1[11]−節点2[11]−節点3[11]−上部
塔体幅A[1]−下部塔体幅[1]』は、図15(1)
のn(2)に示すように、[00011,01011,
01011,01011…]で表されている。
【0022】この状態で、複数の送電用鉄塔の形状の中
から選択した所定数のn世代の送電用鉄塔の形状の部分
を組み合わせて(例えば、部分を入れ替える交叉を行っ
て)n+1世代の送電用鉄塔の形状を作成する方法とし
ては、例えば、一点交叉法や2点交叉法等がある。二点
交叉法では、n世代の送電用鉄塔の形状n(1)及びn
(2)を交叉させる位置をランダムに一点設定する。例
えば、図15(2)に示すように、第2パラメータと第
3パラメータの間の位置を交叉点に設定する。そして、
例えば、交叉点の右側のパラメータを、n(1)とn
(2)で入れ替える。これにより、図15(3)に示す
ように、n世代のn(1)とn(2)の部分を組み合わ
せたn+1世代の送電用鉄塔の形状n+1(1)は、n
(1)の第1パラメータであるパネル数が[3]、n
(1)の第2パラメータである節点1の位置が[21]
(位置x1)、n(2)の第3パラメータである節点2
の位置が[11](位置y2)、n(2)の第4パラメ
ータである節点3の位置が[11](位置y3)等であ
る形状を有する。また、n+1(2)は、n(2)の第
1パラメータであるパネル数が[3]、n(2)の第2
パラメータである節点1の位置が[11](位置y
1)、n(1)の第3パラメータである節点2の位置が
[11](位置x2)、n(1)の第4パラメータであ
る節点3の位置が[21](位置x3)である形状を有
する。図15(1)のn(1)とn(2)を一点交叉法
により組み合わせて図15(3)のn+1(1)とn+
1(2)を作成した例を図16に示す。
【0023】二点交叉法では、交叉させる位置をランダ
ムに二点設定する。例えば、図17(2)に示すよう
に、第1パラメータと第2パラメータの間の位置と、第
3パラメータと第4パラメータの間の位置を交叉点に設
定する。この場合、図17(1)に示すn世代のn
(1)とn(2)の部分を組み合わせた、図17(3)
に示すn+1世代の送電用鉄塔の形状n+1(1)は、
n(2)の第1パラメータであるパネル数[3]、n
(1)の第2パラメータである節点1の位置[21]
(位置x1)、n(1)の第3パラメータである節点2
の位置[11](位置x2)、n(2)の第4パラメー
タである節点3の位置[11](位置y3)の形状を有
する。また、図17(1)に示すn世代のn(1)とn
(2)の部分を組み合わせた、図17(3)に示すn+
1世代の送電用鉄塔の形状n+1(2)は、n(1)の
第1パラメータであるパネル数[3]、n(2)の第2
パラメータである節点1[11](位置y1)、n
(2)の第3パラメータである節点2[11](位置Y
2)、n(1)の第4パラメータである節点3[21]
(位置x3)の形状を有している。なお、所定数の送電
用鉄塔の形状の部分を組み合わせて新しい送電用鉄塔の
形状を作成する方法としては、一点交叉法や二点交叉法
以外にも種々の方法が可能である。また、組み合わせる
送電用鉄塔の形状の数も種々変更可能である。
【0024】なお、同じ世代内の送電用鉄塔の形状がど
れも似たような形状を有している場合には、常に同質の
送電用鉄塔が作成される可能性がある。これを解決する
ために、任意の割合でn+1世代の送電用鉄塔形状の一
部を強制的に変更する(突然変異)ことが好ましい。例
えば、図18(1)に示すn(1)の第3パラメータで
ある節点2の位置[01011]を[00011]に変
更する。
【0025】また、図3に示すフローチャート図のステ
ップS7の終了条件については、種々変更可能である。
例えば、新しい送電用鉄塔の形状(子世代)の設計回数
(世代数)が予め設定された値に達したら終了させる。
あるいは、前回最も評価が高かった送電用鉄塔設計結果
と今回最も評価が高い送電用鉄塔設計結果の評価の差が
設定値以内である状態が所定回数継続した場合に終了す
る。これ以外にも、種々の変更が可能である。
【0026】なお、本発明の骨組構造体設計装置の機能
ブロック図を図21に示す。本発明の骨組構造体は、入
力手段30、骨組構造体形状作成手段31、骨組構造体
設計結果作成手段32、骨組構造体設計結果評価手段3
3、骨組構造体形状再作成手段34、骨組構造体設計結
果選択手段35、出力手段36等により構成されてい
る。入力手段30は、例えば、図3に示すステップS1
の処理を実行する手段であり、骨組構造体形状及び骨組
構造体設計結果を作成するために必要な条件を入力す
る。骨組構造体形状作成手段31は、例えば、図3に示
すステップS2の処理を実行する手段であり、入力手段
30により入力された入力条件に基づいて複数の骨組構
造体形状を作成する。骨組構造体設計結果作成手段32
は、例えば、図3に示すステップS3〜S5の処理を実
行する手段であり、骨組構造体形状作成手段31あるい
は骨組構造体形状再作成手段34により作成された複数
の骨組構造体形状に対して部材を組み付けて、基準条件
を満足する骨組構造体設計結果を作成する。骨組構造体
設計結果評価手段33は、例えば、図3に示すステップ
S6の処理を実行する手段であり、骨組構造体設計結果
作成手段32で作成された複数の骨組構造体設計結果を
評価する。骨組構造体形状再作成手段34は、例えば、
図3に示すステップS8の処理を実行する手段であり、
複数の骨組構造体設計結果に対する評価結果に基づい
て、複数の骨組構造体設計結果の中から所定数の骨組構
造体設計結果を選択し、選択した所定数の骨組構造体設
計結果に対応する骨組構造体形状の部分を組み合わせて
新しい骨組構造体形状を作成する。骨組構造体設計結果
選択手段35は、例えば、図3に示すステップS9の処
理を実行する手段であり、骨組構造体設計結果作成手段
32で作成された骨組構造体設計結果の中から、各骨組
構造体設計結果に対する評価結果に基づいて、設定数の
骨組構造体設計結果を選択する。出力手段36は、骨組
構造体設計結果選択手段35で選択された設定数の骨組
構造体設計結果を出力する。出力手段35としては、表
示手段や印刷手段等が用いられる。なお、各手段は、ハ
ードウェアで構成することもできるし、ソフトウェアで
構成することもできる。また、各手段を複数組み合わせ
ることもできる。
【0027】本発明は、以上の実施の形態で説明した構
成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々
の変更、追加、削除が可能である。例えば、実施の形態
では、送電用鉄塔を設計する場合について説明したが、
本発明は、送電用鉄塔以外の種々の骨組構造体を設計す
る際に適用することができる。また、本発明の骨組構造
体設計装置の構成は、図3に示した構成に限定されず、
種々の構成が可能である。また、本発明の骨組構造体設
計方法は、図2に示したフローチャート図の方法に限定
されない。骨組構造体の形状に関する条件としては、骨
組構造体の種類等に応じて種々の条件を用いることがで
きる。また、骨組構造体の評価方法は、実施の形態に限
定されず、種々の方法が可能である。また、所定数の骨
組構造体の形状の部分を組み合わせて新しい骨組構造体
の形状を作成する方法は、実施の形態の方法に限定され
ず、種々変更可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
骨組構造体設計方法を用いれば、誰でも、容易に、短時
間で、鉄塔等の骨組構造体を公的基準等を満足して最適
な(例えば、最も重量の軽いあるいは最もコストの安
い)設計をすることができる。また、請求項2に記載の
骨組構造体設計方法を用いれば、簡単な処理で最適な骨
組構造体を設計することができる。また、請求項3に記
載の骨組構造体設計方法を用いれば、一層短時間で最適
な骨組構造体を設計することができる。また、請求項4
〜13に記載の骨組構造体設計方法を用いれば、骨組構
造体である塔体部を簡単に、短時間に最適に設計するこ
とができる。また、請求項14に記載の骨組構造体設計
装置を用いれば、誰でも、容易に、短時間で、公的基準
等を満足して最適な(例えば、最も重量の軽いあるいは
最もコストの安い)骨組構造体を設計することができ
る。また、請求項15に記載の骨組構造体を用いれば、
公的基準等を満足して最適な(例えば、最も重量の軽い
あるいは最もコストの安い)骨組構造体を製作すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の骨組構造設計装置の一実施の形態の概
略構成図である。
【図2】遺伝的アルゴリズムを説明するためのフローチ
ャート図である。
【図3】本発明の骨組構造設計方法の一実施の形態を示
すフローチャート図である。
【図4】入力条件の例を示す図である。
【図5】入力条件の例を示す図である。
【図6】入力条件の例を示す図である。
【図7】入力条件の例を示す図である。
【図8】入力条件の例を示す図である。
【図9】入力条件の例を示す図である。
【図10】入力条件の例を示す図である。
【図11】入力条件の例を示す図である。
【図12】送電用鉄塔を設計する際に最適化したい項目
及び設定範囲の例を示す図である。
【図13】骨組構造体の形状の例を示す図である。
【図14】骨組構造体の形状を示す図である。
【図15】一点交叉法により骨組構造体の形状を作成す
る方法を説明する図である。
【図16】一点交叉法により骨組構造体の形状を作成す
る方法を説明する図である。
【図17】ニ点交叉法により骨組構造体の形状を作成す
る方法を説明する図である。
【図18】突然変異による骨組構造体の形状を説明する
図である。
【図19】送電用鉄塔の構造の1例を示す図である。
【図20】パネルの構造の1例を示す図である。
【図21】本発明の骨組構造体設計装置の機能構成図を
示す図である。
【図22】従来の骨組構造体の設計方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 処理手段 11 記憶手段 12、30 入力手段 13 表示手段 14、36 出力手段 31 骨組構造体形状作成手段 32 骨組構造体設計結果作成手段 33 骨組構造体設計結果評価手段 34 骨組構造体形状再作成手段 35 骨組構造体設計結果選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G09B 25/00 E01D 23/00 (72)発明者 河村 精一 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番地 の1 中部電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 諏訪 政雄 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番地 の1 中部電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 山本 市郎 愛知県名古屋市熱田区横田二丁目3番地の 24 中部電力株式会社中央送変電建設所内 (72)発明者 香月 智 神奈川県横須賀市馬堀海岸4−1 2− 305 (72)発明者 安井 英穂 愛知県春日井市大手田酉町三丁目13番地の 18 愛知金属工業株式会社電力本部内 Fターム(参考) 2D059 AA27 5B046 AA03 DA02 FA04 FA06 FA09 GA01 JA08

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨組構造体の設計を行う骨組構造体設計
    方法であって、コンピュータに、(a)入力された骨組構
    造体の形状に関する条件に基づいて複数の骨組構造体の
    形状を作成し、(b)前記(a)で作成した各骨組構造体の形
    状に基づいて基準条件を満足する骨組構造体設計結果を
    作成し、(c)前記(b)で得た複数の骨組構造体設計結果を
    評価し、(d)前記(a)で作成した複数の骨組構造体の形状
    と前記(c)での評価に基づいて複数の骨組構造体の形状
    を再作成し、再作成した複数の骨組構造体の形状につい
    て前記(b)及び(c)の処理を実行し、(e)前記(d)の処理を
    所定条件が満足されるまで繰り返し、(f)前記(c)での評
    価結果に基づいて設定数の骨組構造体設計結果を選択し
    て出力手段に出力する、処理を実行させる、ことを特徴
    とする骨組構造体設計方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の骨組構造体設計方法で
    あって、前記(d)では、それまでに作成した複数の骨組
    構造体の形状の中から選択した所定数の骨組構造体の部
    分を組み合わせて骨組構造体の形状を再作成することを
    特徴とする骨組構造体設計方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の骨組構造体設計方法で
    あって、評価の高い骨組構造体設計結果に対応する骨組
    構造体の形状の選択確率を高く設定している骨組構造体
    設計方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の骨組構
    造体設計方法であって、コンピュータに、入力された塔
    体部の上部塔体幅、下部塔体幅、各パネルのパネル高さ
    に基づいて、骨組構造体である塔体部を設計する処理を
    実行させることを特徴とする骨組構造体設計方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の骨組構
    造体設計方法であって、コンピュータに、入力された塔
    体部の上部塔体幅、下部塔体幅、パネル数、各パネルの
    パネル高さに基づいて、骨組構造体である塔体部を設計
    する処理を実行させることを特徴とする骨組構造体設計
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の骨組構
    造体設計方法であって、コンピュータに、入力された塔
    体部の上部塔体幅、下部塔体幅、塔体部の高さに基づい
    て、骨組構造体である塔体部を設計する処理を実行させ
    ることを特徴とする骨組構造体設計方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載の骨組構
    造体設計方法であって、コンピュータに、入力された塔
    体部の上部または下部塔体幅、主柱材の転び角度、主柱
    材の長さまたは塔体部の高さに基づいて、骨組構造体で
    ある塔体部を設計する処理を実行させることを特徴とす
    る骨組構造体設計方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3のいずれかに記載の骨組構
    造体設計方法であって、コンピュータに、入力された塔
    体部の上部または下部塔体幅、パネル数、各パネルの斜
    材の長さと角度に基づいて、骨組構造体である塔体部を
    設計する処理を実行させることを特徴とする骨組構造体
    設計方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜3のいずれかに記載の骨組構
    造体設計方法であって、コンピュータに、入力された塔
    体部の上部塔体部の上部塔体幅、下部塔体部の下部塔体
    幅、ベンド部の塔体幅、上部及び下部塔体部の各パネル
    のパネル高さに基づいて、骨組構造体である塔体部を設
    計する処理を実行させることを特徴とする骨組構造体設
    計方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜3のいずれかに記載の骨組
    構造体設計方法であって、コンピュータに、入力された
    塔体部の上部塔体部の上部塔体幅、下部塔体部の下部塔
    体幅、ベンド部の塔体幅、上部及び下部塔体部のパネル
    数、各パネルのパネル高さに基づいて、骨組構造体であ
    る塔体部を設計する処理を実行させることを特徴とする
    骨組構造体設計方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜3のいずれかに記載の骨組
    構造体設計方法であって、コンピュータに、入力された
    塔体部の上部塔体部の上部塔体幅、下部塔体部の下部塔
    体幅、下部塔体部の高さ、ベンド部の塔体幅、送電電圧
    または上部塔体部の各パネルのパネル高さに基づいて、
    骨組構造体である塔体部を設計する処理を実行させるこ
    とを特徴とする骨組構造体の設計方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜3のいずれかに記載の骨組
    構造体設計方法であって、コンピュータに、入力された
    塔体部の上部塔体部の上部塔体幅、下部塔体部の下部塔
    体幅及びベンド部の塔体幅のうちの少なくとも1つ、上
    部及び下部塔体部の主柱材の転び角度、上部及び下部塔
    体部の主柱材の長さまたは上部及び下部塔体部の高さ、
    送電電圧または上部塔体部の各パネルのパネル高さに基
    づいて、骨組構造体である塔体部を設計する処理を実行
    させる骨組構造体の設計方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜3のいずれかに記載の骨組
    構造体設計方法であって、コンピュータに、入力された
    塔体部の上部塔体部の上部塔体幅、下部塔体部の下部塔
    体幅及びベンド部の塔体幅のうちの少なくとも1つ、上
    部及び下部塔体部の各パネルの斜材の長さと角度、上部
    塔体部及び下部塔体部のパネル数に基づいて、骨組構造
    体である塔体部を設計する処理を実行させる骨組構造体
    の設計方法。
  14. 【請求項14】 骨組構造体の設計を行う骨組構造体設
    計装置であって、入力手段と、処理手段とを備え、処理
    手段は、入力手段から入力された骨組構造体の形状に関
    する入力条件に基づいて、請求項1〜13に記載の方法
    を用いて設定数の骨組構造体設計結果を選択し、出力手
    段に出力することを特徴とする骨組構造体設計装置。
  15. 【請求項15】 請求項1〜13に記載の骨組構造体設
    計方法を用いて作成した骨組構造体設計結果により製作
    した骨組構造体。
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