JP2002318885A - 文書出力システム及び画像情報出力システム - Google Patents

文書出力システム及び画像情報出力システム

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JP2002318885A
JP2002318885A JP2001123930A JP2001123930A JP2002318885A JP 2002318885 A JP2002318885 A JP 2002318885A JP 2001123930 A JP2001123930 A JP 2001123930A JP 2001123930 A JP2001123930 A JP 2001123930A JP 2002318885 A JP2002318885 A JP 2002318885A
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Hiroshi Yamamoto
浩 山本
Mariko Torii
真理子 鳥居
Mitsuaki Kono
光明 河野
Gerbrich Leonhard
レオンハルト・ゲルブリッヒ
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 文書出力システム及び画像情報出力システム
の効率性および融通性を高める。 【解決手段】 画像情報出力システムにおいて、用紙へ
印刷出力する画像情報を指定するとともに、当該画像情
報を用紙に印刷出力する場所および時間を指定する端末
と、この端末に指定された場所に、前記端末により指定
された時間に前記画像情報を送信する送信手段と、この
送信手段により送信された前記画像情報を用紙上に出力
するプリンタとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は文書出力システム及
び画像情報出力システムに関し、例えば、インターネッ
ト接続サービスを実施している携帯電話ネットワーク中
の携帯電話機を用いて、公文書の交付申請を行う場合な
どに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、住民票や印鑑証明などの公文書の
交付を受けるためのシステムとして、以下の文献1〜文
献3に記載されたものがある。
【0003】 文献1:特開平11−149504号公報 文献2:特開平9−319798号公報 文献3:特開平11−259563号公報 このうち文献1の個人情報管理方法および装置では、住
民票データや印鑑証明データなどの個人情報の登録者
(証明書を提出する個人や法人)が、個人情報の参照者
(証明書の提出を受ける行政機関や企業など)を指定
し、当該指定にかかる参照者のみが、当該登録者の個人
情報を、オンラインで取得することができる。
【0004】また、文献2のFAXによる証明書発行方
式では、FAX装置から証明書を出力することで、特定
の場所へ行くことなくFAX装置の設置されている場所
で即時に証明書を取得することが可能になる。
【0005】さらに文献3の住民基本台帳ネットワーク
に接続される証明書交付機では、記憶媒体が入れられて
その識別子が読み取られ、交付する証明書の種類を選択
されると、住民基本台帳ネットワークとアクセスし、こ
れから得た必要な情報を元に証明書を作成し交付するも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記文献1
の個人情報管理方法および装置では、証明書を発行する
役所だけでなく当該証明書の提出を受ける参照者までオ
ンラインで接続する、かなり大規模なネットワークの構
築が前提となっており、実現性や融通性、使い勝手の点
で問題がある。
【0007】また文献2のFAXによる証明書発行方式
では、交付の申請を行う入力手段も、証明書を出力する
手段と同じ、FAX装置であるため、ユーザは申請する
ためにFAX装置の設置場所まで行くことが必要にな
り、当該FAX装置を操作して必要事項の入力を行うこ
とになる。この方式においては、申請者が申請のための
操作を行い、その操作を受け付けたシステムが、当該操
作に対応する証明書を生成して送信し、当該証明書がF
AX装置から出力されるまでの期間、一人の申請者が当
該FAX装置を占有することになると考えられるが、そ
の占有時間は長いため、効率的なシステムとはならな
い。
【0008】さらに、申請時と交付時が必ずほとんど同
時であることは、融通性に欠け、使い勝手がよくない一
面がある。
【0009】また文献3の場合も当該文献2の場合とほ
ぼ同様で、申請者は、申請から交付までの時間、役所の
外などに設置された証明書交付機を占有することにな
る。したがって、効率性、融通性、使い勝手の点で問題
がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、第1の発明は、文書の交付申請元となる第1の通
信端末と、当該交付申請に応じて文書を交付する第2の
通信端末とを備える文書出力システムにおいて、前記第
2の通信端末から交付された文書を所定の出力態様で出
力する第3の通信端末として、文書出力端末を備えるこ
とを特徴とする。
【0011】また、第2の発明にかかる画像情報出力シ
ステムは、(1)用紙へ印刷出力する画像情報を指定す
るとともに、当該画像情報を用紙に印刷出力する場所を
指定する端末と、(2)この端末に指定された場所に前
記画像情報を送信する送信手段と、(3)この送信手段
により送信された前記画像情報を用紙上に出力するプリ
ンタとからなることを特徴とする。
【0012】さらに第3の発明にかかる画像情報出力シ
ステムは、(1)画像情報を記憶してなるサーバと、
(2)このサーバとインターネットを介して接続され、
前記サーバ内の画像情報を用紙上に印刷出力する複数の
プリンタと、(3)前記サーバとインターネットを介し
て接続され、前記サーバ内の画像情報を指定するととも
に当該画像情報を印刷出力するプリンタを指定する端末
とからなるシステムであって、(4)前記端末から指定
された前記サーバ内の画像情報を、前記複数のプリンタ
のうち前記端末から指定されたプリンタから印刷出力す
ることを特徴とする。
【0013】さらにまた、第4の発明にかかる画像情報
出力システムは、(1)用紙へ印刷出力する画像情報を
指定するとともに、当該画像情報を用紙に印刷出力する
場所および時間を指定する端末と、(2)この端末に指
定された場所に、前記端末により指定された時間に前記
画像情報を送信する送信手段と、(3)この送信手段に
より送信された前記画像情報を用紙上に出力するプリン
タとからなることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】(A)実施形態 以下、本発明にかかる文書出力システム及び画像情報出
力システムの実施形態について説明する。
【0015】本実施形態は、携帯電話機(21など)を
用いて公文書交付の申請を行い、当該申請に対応する交
付は、随所に配置された遠隔プリンタ端末の印刷出力に
よることを特徴とする。
【0016】(A−1)実施形態の構成 本実施形態の通信システム10の全体構成例を図1に示
す。
【0017】図1において、当該通信システム10は、
インターネット11と、携帯電話ネットワーク12と、
プリンタネットワーク13とを備えている。
【0018】このうち携帯電話ネットワーク12には、
図示しないメール配送サーバやHTTPサーバ、基地局
などが含まれ、当該基地局と携帯電話機21が無線通信
によって接続されている。
【0019】同様に、プリンタネットワーク13には、
図示しないメール配送サーバやHTTPサーバなどが含
まれ、遠隔プリンタ端末22や公文書サーバ23が接続
されている。
【0020】プリンタネットワーク13内に設けられた
多数の遠隔プリンタ端末(その1つが22)は、街中の
随所に固定的に配置されている。例えば、コンビニエン
スストアや駅の構内などに配置されるものであってよ
い。
【0021】また、本実施形態では1つのプリンタネッ
トワーク13内に含まれる公文書サーバ23の数は1つ
であるものとするが、その数は、2つ以上であってもよ
い。当該公文書サーバ23は、住民票や印鑑証明の交付
主体である市区町村などの地方自治体に対応付けられる
ものとする。ただし必ずしも1つの公文書サーバ23に
1つの地方自治体が対応付けられることは必要ではな
く、1つの公文書サーバに複数の地方自治体が対応付け
られたり、複数の公文書サーバに1つの地方自治体が対
応付けられたりしてもよい。
【0022】なお、これらプリンタネットワーク13
と、携帯電話ネットワーク12とを接続するのが、前記
インターネット11である。
【0023】当該インターネット11には、図示しない
メール配送サーバやHTTPサーバなどが含まれてい
る。
【0024】インターネット接続サービスを実施してい
る携帯電話ネットワーク12は、携帯電話機どうしの通
話を行うための基本的な電話システムに加えて、通常、
インターネット経由で電子メールをやり取りするための
電子メールシステムと、インターネット経由でハイパー
テキストをやり取りするためのハイパーテキストシステ
ムを備えている。
【0025】同様にプリンタネットワーク13も、公文
書サーバ23と遠隔プリンタ端末22間や携帯電話機2
1と公文書サーバ23間で、電子メールをやり取りする
ための電子メールシステムと、ハイパーテキストをやり
取りするためのハイパーテキストシステムを備えてい
る。
【0026】携帯電話ネットワーク12における電子メ
ールシステムやハイパーテキストシステムの内容は、基
本的には各携帯電話事業者が自由に決定することができ
るが、インターネット11に接続する以上、あまりに特
異な電子メールシステムを構築してしまうと、インター
ネット11との接続が正常に行えなくなる可能性が高い
ため、通常は、インターネット11と同じか、インター
ネット11に類似した電子メールシステム、ハイパーテ
キストシステムを構築することになるものと考えられ
る。この点は、プリンタネットワーク13についても同
様である。
【0027】前記携帯電話機21の主要部の構成例は、
図2に示す通りである。携帯電話機21の機能は、当該
携帯電話機21が属する携帯電話ネットワーク12の携
帯電話事業者に応じても異なり、同じ携帯電話事業者で
あっても、携帯電話機メーカや製造開発時期が相違する
こと等によっても異なる。
【0028】また、このような携帯電話機の機能は、上
述した携帯電話ネットワーク12の電子メールシステム
やハイパーテキストシステムの構成要素ともなる。
【0029】(A−1−1)携帯電話機の構成例 図2において、携帯電話機21は、送受信部30と、デ
ィスプレイ部31と、申請部32と、記憶部33と、操
作部34とを備えている。
【0030】このうち送受信部30は、アンテナや各種
の高周波回路に加え、例えばCDMA(符号分割多元接
続)方式の処理回路などを装備した部分で、前記基地局
に対向している。
【0031】また、申請部32は前記公文書サーバ23
に対して公文書の交付申請を実行する部分で、所定の携
帯電話用のメーラや、携帯電話用のブラウザを搭載して
いる。
【0032】携帯電話用のメーラには様々な種類がある
がそれらに共通する点は、パーソナルコンピュータなど
に搭載されるメーラと比較すると、送受信できる文字数
が少ないなど、機能が制限されていることである。同様
に、携帯電話用のブラウザにも様々な種類があるが、ど
れも、パーソナルコンピュータなどに搭載されるブラウ
ザと比較すると、読み込めるWebページのサイズが小
さかったり(例えば、1ページのサイズは画像も含めて
5Kバイト以内)、カラーページが表示できず白黒だけ
の表示となったりする機能制限がある。
【0033】したがって、Webページの1ページのサ
イズが当該5Kバイトよりも大きいと、まったく閲覧す
ることができなくなってしまう。偶然、サイズの小さな
Webページがあれば閲覧可能な場合もあるが、基本的
には、携帯電話ネットワーク12向けに作成されたWe
bページだけしか、携帯電話ネットワーク12内の携帯
電話機(例えば21)では閲覧することができないもの
と考えておくほうが安全である。
【0034】また、Webページを記述するマークアッ
プ言語の相違(例えば、コンパクトHTMLとHDML
の相違)により、ある携帯電話機では閲覧できるWeb
ページが他の携帯電話機では閲覧できないということも
起きる。
【0035】本実施形態において交付申請は、基本的に
所定の申請フォームFM1(図5参照)を利用して行う
ものとするが、必要に応じて、電子メールで申請した
り、音声ガイダンスとPB(プッシュボタン)信号のや
り取りによって申請することもできるようにする。
【0036】申請時の操作性や公文書サーバ23の負荷
の観点からもっとも好ましいケースは、当該申請部32
に(メーラと)ブラウザが搭載されているケース(第1
ケース)であるが、次に好ましいのはメーラだけしか搭
載されていないケース(第2ケース)であり、最後はブ
ラウザもメーラも搭載していないケース(第3ケース)
である。
【0037】ただし本実施形態では、これら第1〜第3
のいずれのケースでも、交付申請が実行可能とする。
【0038】申請部32に接続されている記憶部33
は、前記第1ケースにあっては閲覧時にWebページ
(交付申請用のフォームFM1)を読み込むためのメモ
リとして機能し、第2ケースにあっては作成中の電子メ
ール(交付申請用の電子メール)を格納するためのメモ
リとして機能するが、第3ケースでは使用しない。した
がって、当該携帯電話機21が第3ケースに対応する携
帯電話機である場合には、記憶部33は省略することが
できる。
【0039】また、ディスプレイ部31は、当該携帯電
話機21を携帯し操作するユーザU1が目視できるよう
に、Webページや電子メールの内容を画面表示するた
めの部分である。したがって、前記第3ケースの携帯電
話機では、少なくとも、交付申請のために当該ディスプ
レイ部31が利用されることはない。
【0040】申請部32やディスプレイ部31に接続さ
れた操作部34は、前記申請フォームFM1の記入や電
子メールの作成、あるいは前記PB信号の送信のために
使用する操作キーを有する操作部である。
【0041】前記携帯電話ネットワーク12、インター
ネット11、プリンタネットワーク13を経由して、前
記携帯電話機21から交付申請を受け付ける公文書サー
バ23の主要部の構成例は、図4に示すとおりである。
【0042】(A−1−2)公文書サーバの構成例図4
において、当該公文書サーバ23は、送受信部40と、
認証部41と、交付部42と、第1〜第3データ処理部
43〜45と、キャッシュメモリ46と、検索部47
と、データベース48と、受付部49と、スケジュール
部50とを備えている。
【0043】このうち送受信部40は、申請受付時に前
記携帯電話機21と通信するとともに、交付時には前記
遠隔プリンタ端末22と通信し得る部分である。
【0044】当該送受信部40に接続された認証部41
は申請受付時に申請者(ここではユーザU1)の正当性
について弱い認証を行い、交付時には強い認証を実行す
る部分である。
【0045】申請時の弱い認証は、本実施形態では携帯
電話機21の電話番号などを携帯電話機21から送信さ
せて、予め認証部41に蓄積されている電話番号やパス
ワードと一致するか否かを判定することで実行し、交付
時の強い認証では、ユーザU1に予め割り当てられてい
るパスワードなどを利用するとともに、必要に応じて遠
隔プリンタ端末22やプリンタネットワーク13の機能
も活用して、より強力な認証を実行するものとする。
【0046】また、前記第1データ処理部43はCGI
を搭載したWebサーバとしての機能を持つ部分で、パ
ーソナルコンピュータのブラウザを用いて申請する申請
者のためのHTMLファイル、携帯電話機のブラウザを
用いて申請する申請者(例えばU1)のためのコンパク
トHTMLファイル(またはHDMLファイルなど)を
閲覧要求に応じて端末のブラウザ(例えば、携帯電話機
21の申請部32が搭載するブラウザ)に送信する機能
や、ブラウザから送り返された記入済みの申請フォーム
FM1の内容を解析して、正常な受付が行えれば、受付
完了の通知をHTML形式(コンパクトHTML形式
(またはHDML形式)で返す機能を装備している。
【0047】これに対し第2データ処理部44は、メー
ラとしての機能を持つ部分で、パーソナルコンピュータ
のメーラを用いて申請する申請者のためのメーラ、携帯
電話機のメーラを用いて申請する申請者(例えばU1)
のためのメーラを備えているほか、形態素解析や構文解
析、意味処理などの自然言語処理を実行する自然言語処
理部を搭載している。
【0048】すなわち、第2データ処理部44内のメー
ラが、受け取った電子メールをデコードし、当該デコー
ド結果を自然言語処理部が処理することで、定型的な申
請事項、すなわち、申請者の住所、氏名や、交付を求め
る公文書の種類など取得するものである。
【0049】定型的な申請フォーム(例えばFM1)を
用いて申請された場合には、通常、このような自然言語
処理は不要であるが、申請が電子メールで行われた場合
には記述内容が不定形であるために自然言語処理が必要
になる。自然言語処理を実行するためには、公文書サー
バ23の処理能力にかなり大きな負荷がかかるものと考
えられるので、効率を重視する場合には電子メールによ
る交付申請を行わないようにすることが望ましい。
【0050】公文書の交付は、その性質上、様々な携帯
電話機を持つ申請者に対して、できるだけ平等に行うこ
とが必要であるとも考えられるので、ここでは、電子メ
ールによる申請にも対応するために、当該第2データ処
理部44を搭載するものとした。
【0051】次に第3データ処理部45は、IVR(イ
ンタラクティブ・ボイス・レスポンス(双方向性音声応
答))部や、CTI(コンピュータ・テレフォニ・イン
テグレーション)部を搭載する部分で、携帯電話機ユー
ザ(ここではU1)に音声ガイダンスを聴取させ、当該
音声ガイダンスにしたがったPB信号の送信を促すこと
で、前記申請事項を取得するものである。
【0052】なお、音声ガイダンスとPB信号のやり取
りだけで、申請者の住所や氏名を取得することは困難で
あると考えられるので、例えば、予め各申請者にユニー
クな識別番号を割り当てておき、PB信号による当該識
別番号の入力をもって、住所や氏名の入力に替える等の
方法を取るようにするとよい。
【0053】これら3つのデータ処理部43〜45に接
続されている受付部49は、認証が行われ、正常な申請
事項が取得できた申請者(ここではU1)に関する申請
事項の情報を、スケジュール部50に供給する部分であ
る。
【0054】なお、本実施形態では、遠隔プリンタ端末
(例えば22)と公文書サーバ23が通信する時間を短
くすることによって、各申請者が遠隔プリンタ端末を占
有する時間をできるだけ短くするために、申請フォーム
FM1内に交付希望日時に関する項目IT3を入力させ
ることとした。
【0055】これを受けてスケジュール部50は、公文
書の交付に関するスケジュールを管理する。
【0056】公文書のもとになる申請者の個人情報は、
データベース48内に蓄積されているが、地方自治体
は、大規模なものになると100万人分にも達する膨大
な個人情報を蓄積しており、また、各個人情報の内容も
住民票に記載される住所、氏名などから印鑑証明に表示
される印鑑の詳細な形態に関する情報にいたるまで、多
岐にわたる。
【0057】このため、データベース48には膨大なデ
ータが蓄積されることとなり、その検索(検索部47が
実行する)に要する時間は、データベース48や検索部
47などのハードウエア的、ソフトウエア的仕様にもよ
るが、十分に短いとは限らない。例えばこの検索に30
秒以上かかるようでは、公文書の交付を受ける申請者は
強いストレスを感じることが予測されるし、それだけ一
人のユーザが遠隔プリンタ端末を占有する時間が長くな
ることとなる。
【0058】一人のユーザの占有時間が長くなると、通
常の勤務時間が終了する午後6時以降になどには、コン
ビニエンスストア等に配置された遠隔プリンタ端末の前
に交付申請者の長い待ち行列が出現する可能性も高ま
る。
【0059】申請者(例えばU1)からみた検索に要す
る時間を短縮し、一人の申請者が遠隔プリンタ端末22
を占有する時間を短くするため、本実施形態では、交付
希望日時の少し前までに前記申請者の個人情報をデータ
ベース48から検索してキャッシュメモリ46に書き込
んでおき、実際に申請者(U1)が遠隔プリンタ端末2
2を操作して交付手続きを実行した場合、公文書の交付
を実行する交付部42は、データベース48からではな
くキャッシュメモリ46から当該個人情報を読み出し
て、該当する公文書データを生成し、送受信部40を介
して遠隔プリンタ端末22へ送信する構成とした。
【0060】この意味で、キャッシュメモリ46は一時
的なデータベースとして機能するが、蓄積している個人
情報は、これから公文書の交付を受けようとする者の個
人情報に限られるため、データベース48よりもはるか
に少ない。当該キャッシュメモリ46は、例えば、数百
〜数千人分程度の個人情報を蓄積すれば十分であると考
えられる。
【0061】したがって交付時に交付部42が当該キャ
ッシュメモリ(一時データベース)46に対して実行す
る検索は、データベース48に対して検索部47が行う
検索に比べてはるかに短時間で完了し、速やかな公文書
の交付が可能となるから、1申請者当たりの遠隔プリン
タ端末占有時間も短縮される。
【0062】次に、前記遠隔プリンタ端末22の主要部
の構成例について、図3を用いて説明する。
【0063】(A−1−3)遠隔プリンタ端末の構成例 図3において、当該遠隔プリンタ端末22は、送受信部
35と、認証部56と、データ処理部57と、偽造防止
部58と、操作部59と、ディスプレイ部60と、印刷
処理部61とを備えている。
【0064】このうち送受信部55は、プリンタネット
ワーク13を介して前記公文書サーバ23と通信する部
分で、前記送受信部40に対向している。
【0065】また、前記認証部56は、交付時に上述し
た強力な認証を実行する部分である。
【0066】認証部56による認証では、ユーザ認証の
ほかに端末認証も行うほうが好ましい。
【0067】公文書サーバ23と遠隔プリンタ端末(例
えば当該22)のあいだを専用線で接続することでセキ
ュリティ性を高めることができるが、それでも、インタ
ーネット11経由で携帯電話機(例えば21)からの申
請を受け付ける以上、公文書サーバ23に対するクラッ
キングや、他人に成り済ました悪意の第3者による公文
書の不正取得などを、専用線だけで完全に防止すること
は困難である。このため、認証部56では端末認証を実
行して、公文書サーバ23に対し、当該遠隔プリンタ端
末22の正当性を証明する構成とした。
【0068】端末認証には、例えば公開鍵系の暗号を利
用して、認証の信頼性を高めるようにするとよい。
【0069】また、当該認証部56が行うユーザ認証で
は、ユーザに予め割り当てられているパスワード等を利
用してもよいが、パスワードを利用する場合には、上述
した申請時の弱い認証で使用するパスワードとは異なる
パスワードを使用するとよい。
【0070】携帯電話機21から送信されるパスワード
はインターネット11上で傍受される可能があるからで
ある。また、携帯電話機の限られた性能では、申請時の
パスワードに対して強力な暗号化を施すことも困難であ
ると考えられるので、その意味でも、交付時のパスワー
ドは申請時とは異なるものを使用する必要がある。
【0071】また、交付時の認証では、当該パスワード
に替えて、またはパスワードとともに、バイオメトリク
ス系の認証(申請者の指紋、声紋など身体的特徴を利用
する認証)や、スマートカードを用いる認証を行うよう
にしてもよい。多くの場合、遠隔プリンタ端末22を申
請者が操作しているとき、その背後や周辺には、不特定
多数の人が居るものと考えられるから、例えばキー操作
などによって当該パスワードを入力するようにすると、
パスワードを知られてしまう可能性も少なくない。
【0072】その点で、バイオメトリクス系やスマート
カードを用いる認証は、当該通信システム10にとって
好ましいものと考えられる。
【0073】なお、スマートカードは、クレジットカー
ド程度の大きさのカードにプロセッサやメモリを内蔵し
た装置である。
【0074】このようなスマートカードを用いるユーザ
認証では、例えば、公文書サーバ23の認証部41から
送られてきたランダムな値と予め申請者に割り当てら
れ、当該メモリに格納されている秘密鍵をもとにプロセ
ッサがデータを算出してその算出値を認証部41へ返す
ことで、ユーザ認証を実行する。
【0075】本実施形態の場合、前記携帯電話機21に
当該スマートカードの機能を搭載しておき、交付時のユ
ーザ認証では、前記携帯電話機21のスマートカード部
分のコネクタなどを遠隔プリンタ端末22に装着するこ
とで、当該ユーザ認証を行うようにしてもよい。
【0076】当該認証部56に接続されている前記デー
タ処理部57は、公文書サーバ内の第1データ処理部4
3と同様にHTMLファイルの閲覧を行うことのできる
ブラウザを搭載した部分である。
【0077】公文書サーバから送信される前記公文書デ
ータは、単なるテキストデータではなく、偽造防止のた
めの陰影やグラデーション、透かしなどの情報を持つ画
像データであるので、ここではHTMLのリンク機能を
用いて、当該画像データを遠隔プリンタ端末22のブラ
ウザが読み込めるようにした。
【0078】このブラウザは、携帯電話機21などに搭
載されている機能制限されたブラウザではなく、通常の
パーソナルコンピュータなどに搭載されている機能制限
のないブラウザであるのは当然である。
【0079】当該データ処理部57に接続されている偽
造防止部58は、受信した公文書データをもとに公文書
S48を印刷処理部61が印刷出力する際、陰影、グラ
デーション、透かしなどの偽造防止加工を、印刷出力さ
れる紙に施すための機能を備えている。
【0080】また、ディスプレイ部60は、通常のデス
クトップ型のパーソナルコンピュータと同程度の大きさ
(例えば17インチ程度)の表示画面を持ち、申請者に
対する視覚的なユーザインタフェースを提供する部分で
ある。
【0081】さらに、操作部59は、申請者が交付要求
などを公文書サーバ23に伝える際などに操作するため
の複数の操作キーを備えた部分である。
【0082】なお、当該遠隔プリンタ端末22は、全体
として、前記携帯電話機21に比べると機械的にも、電
子的にも、はるかに大規模で高機能な装置である。
【0083】以下、上記のような構成を有する本実施形
態の動作について説明する。
【0084】(A−2)実施形態の動作 本実施形態は、携帯性に富んだ携帯電話機(21など)
を用いて、いつでも、どこからでも公文書交付の申請を
行い、当該申請に対応する交付は、随所に配置された遠
隔プリンタ端末(例えば22)の場所まで移動し、当該
遠隔プリンタ端末を操作することで実現する。
【0085】いま、例えば、携帯電話機21を携帯する
ユーザU1が、平成13年3月29日の昼休み時間中
に、ユーザU1が勤務する会社内で携帯電話機21を操
作して住民票の交付申請を行うものとする。
【0086】当該携帯電話機21の前記申請部32がブ
ラウザを搭載している場合、ユーザU1が携帯電話機2
1から所定のURLを入力すると、当該ブラウザの機能
により、携帯電話ネットワーク12、インターネット1
1、プリンタネットワーク13を経由して、公文書サー
バ23内の前記第1データ処理部43から、例えばHT
TPプロトコルにしたがってWebページが伝送され、
携帯電話機21のディスプレイ部31には、所定のトッ
プページが画面表示される。
【0087】次にユーザU1が操作部34を介して、当
該トップページに埋め込まれた公文書の交付申請を指定
するタグ(例えば、コンパクトHTMLの場合なら、フ
ォームタグ)を操作すると、一例として、図5に示すよ
うな申請フォームFM1が携帯電話機21のディスプレ
イ部31に画面表示される。
【0088】当該申請フォームFM1上には、ユーザU
1にとって意味のある構成として、申請者属性事項IT
1と、文書属性事項IT2と、交付属性事項IT3の各
事項が設けられている。
【0089】このうち申請者属性事項IT1には、申請
者の住所IT11、氏名IT12、生年月日IT13が
含まれ、文書属性事項IT2には、住民票属性事項IT
21と、印鑑証明属性事項IT22が含まれている。
【0090】住民票属性事項IT21には、住民票の交
付を求めるか否か、求める場合には何通必要がを記入す
るようになっている。この点、印鑑証明属性事項IT2
2も同じである。
【0091】また交付属性事項IT3には、ASAP交
付属性事項IT31と、計画交付属性事項IT32が設
けられ、当該計画交付属性事項IT32内はさらに、交
付日属性事項IT321と、交付時属性事項IT322
に細分される。
【0092】なお、ここでは交付属性事項IT3とし
て、交付の時間的な属性に関する事項のみを設けたが、
必要に応じて、空間的な属性に関する事項も設けるよう
にしてもよい。
【0093】すなわち、プリンタネットワーク13内に
多数存在する遠隔プリンタ端末のうち、いずれの遠隔プ
リンタ端末を使用して交付(印刷出力)するか、あるい
は、どの町の何丁目にある遠隔プリンタ端末(複数存在
してもよい)を使用して交付するかを、予め指定するよ
うにしてもよい。
【0094】プリンタネットワーク13が地理的、物理
的に大きな広がりを持っている場合、各遠隔プリンタ端
末(例えば22)への公文書データは、公文書サーバ2
3から直接、遠隔プリンタ端末にとどくわけではなく、
1または複数のHTTPサーバ(あるいはルータ)の中
継を経てとどくことになるが、予め交付の空間的な属性
が絞り込まれていれば、地理的に近いサーバに公文書デ
ータを一時蓄積しておくことにより、交付に関する負荷
を分散して、1申請者当たりの遠隔プリンタ端末占有時
間をさらに短縮することが可能である。
【0095】また、前記申請フォームFM1上には、シ
ステムの内部処理にとって意味のある構成として、編集
ボックスEB1、EB2と、スピンコントロールSP1
〜SP9と、ラジオボタンRB11〜RB13、RB2
1、RB22、RB31、RB32と、チェックボック
スCB1、CB2と、送信ボタンBT1が設けられてい
る。
【0096】このうち編集ボックスEB1、EB2は、
文字列を入力するためのエリアで、当該エリア内では原
則として文書の編集に必要なすべての機能が使用可能で
ある。
【0097】また、ラジオボタンは排他的な選択を行う
場合に使用されるボタンで、組になった複数のボタンの
うち1つのボタンだけを埋めることができるようになっ
ている。埋めたボタンが選択で、埋めていないボタンは
非選択であることを示す。図示の例では、ラジオボタン
RB11〜RB13が第1の組を構成し、ラジオボタン
RB21、RB22が第2の組を構成し、ラジオボタン
RB31、RB32が第3の組を構成している。
【0098】さらにチェックボックスCB1、CB2は
チェックすることによって選択を示し、チェックしない
ことによって非選択を示すボックスである。ラジオボタ
ンと異なり、チェックボックスによる選択は、重複して
行うことも可能である。
【0099】なお、前記送信ボタンBT1は押しボタン
コントロールの一種で、操作することによって当該申請
フォームFM1にユーザU1が記入した内容を、前記第
1データ処理部43に送信するボタンである。
【0100】また前記スピンコントロールSP1は編集
ボックスEB3とアップダウンコントロールUD1の組
合せによって構成されたコントロールである。その他の
スピンコントロールSP2〜SP9も、当該スピンコン
トロールSP1と同様に、編集ボックスとアップダウン
コントロールの組合せによって構成されている。
【0101】なお、機能制限の多い携帯電話機用のブラ
ウザでは、これらのボックスやコントロールのうちの一
部が使用できないことも起こり得る。その場合には、他
のボックスやコントロールを用いて同様な機能を実現す
るように申請フォームを構成するとよい。
【0102】例えば、スピンコントロールを使用できな
い携帯電話機は多いと考えられるが、スピンコントロー
ルと同等な機能は、数字の入力しか許さない編集ボック
スを用いて実現可能である。当該編集ボックスに数字以
外のものが入力された場合には、例えば公文書サーバ2
3側のCGIによって、入力が正しく行われていない旨
のメッセージを携帯電話機21のディスプレイ部31に
画面表示させ、数字の入力を促すようにしてもよい。
【0103】さて、当該申請フォームFM1に記入する
場合、ユーザU1はまず、事項IT11に対応する編集
ボックスEB1に自身の住所を記入し、EB2に氏名を
記入する。
【0104】そして、前記ラジオボタンRB11〜RB
13のうちから自身の生年月日の属する年号を選択す
る。
【0105】図示の例は、ユーザU1が、昭和41年9
月15日生まれの場合を示す。
【0106】次にユーザU1は、住民票の交付が必要で
印鑑証明の交付は不要なら、チェックボックスCB1を
チェックし、住民票が3通必要な場合には、スピンコン
トロールで当該「3」を記入し交付希望日時の記入に移
る。
【0107】交付希望日時は、現時点からできるだけ早
期の交付を希望する場合には、ラジオボタンRB21を
埋めればよいが、それほど早期の交付が必要なく、ある
程度時間が経過してから交付を受けるのが好都合な場合
にはラジオボタンRB22を埋める。
【0108】このケースでは、現在、ユーザU1は会社
に居て、すぐに交付を受けることができないため、勤務
時間が終わったあとの本日午後10時頃の交付を希望
し、スピンコントロールSP6〜SP9に、その旨記入
している。
【0109】必要なすべての事項について記入が完了し
たことを確認すると、ユーザU1は、送信ボタンBT1
を操作して、当該申請フォームFM1の記入事項を、携
帯電話ネットワーク12、インターネット11、プリン
タネットワーク13経由で公文書サーバ23に送達す
る。
【0110】なお、当該申請フォームFM1内に、上述
した申請時のパスワードや携帯電話機21の電話番号を
記入するための編集ボックスも設けるようにすれば、申
請フォームFM1の送信によって認証を行うこともでき
る。
【0111】もちろん、認証専用の認証フォームを、当
該申請フォームFM1の前、または後に携帯電話機21
で閲覧することができるようにしてもよい。
【0112】なお、本実施形態では、交付申請は携帯電
話機で行い、交付は遠隔プリンタ端末で受ける構成を取
っているため、ラジオボタンRB1を埋めて「できるだ
け早く」を選択した場合でも、通常、ユーザU1が実際
にいずれかの遠隔プリンタ端末(例えば22)の位置に
移動するまでにはある程度の時間が経過するものと考え
られるので、この移動時間内に、ユーザU1の個人情報
をデータベース48から検索してキャッシュメモリ46
に書き込むことができることも、1申請者当たりの遠隔
プリンタ端末占有時間の短縮に寄与する。
【0113】もちろん、必要ならば、携帯電話機21か
らではなく遠隔プリンタ端末(例えば22)から、交付
申請が行えるようにしてもよいが、それを禁止すること
によって初めて、このような1申請者当たりの遠隔プリ
ンタ端末占有時間の短縮が達成できるものである。
【0114】なお、本実施形態で携帯電話機21から電
子メールによって交付申請を行う場合には、申請フォー
ムFM1と同様な各事項を、電子メールに記述すること
になる。
【0115】また、携帯電話機21がブラウザもメーラ
も搭載していない場合には、上述したように、公文書サ
ーバ23内の第3データ処理部45から送信される音声
ガイダンスにしたがって交付申請を実行することにな
る。
【0116】申請が正常に行われ、ユーザU1が正当な
申請者であることが認められると、その旨のメッセージ
が公文書サーバ23から携帯電話機21に返される。
【0117】その時点から、交付予定時刻である午後1
0時までの間のサーバ負荷が軽微な時間帯を選んで、住
民票の生成に必要なユーザU1の個人情報がデータベー
ス48から検索され、キャッシュメモリ46に書き込ま
れる。
【0118】ただしこの書き込みをあまり早期に実行す
ると、キャッシュメモリ46の記憶容量が足りなくなる
可能性もあるので、書き込み時刻が早すぎないように配
慮する必要がある。また、キャッシュメモリ46の記憶
容量が足りなくなった場合には、優先順位の低い個人情
報、すなわち交付予定時刻(ユーザU1の場合は、平成
13年3月29日午後10時)までに余裕がある個人情
報から順番に削除して、優先順位の高い新たな個人情報
をキャッシュメモリ46に書き込むようにするとよい。
【0119】これにより、前記交付予定時刻(午後10
時)に、ユーザU1が例えば遠隔プリンタ端末22を操
作して交付を受ける際には、所定の操作後ただちに、交
付部42がキャッシュメモリ46から該当する個人情報
を読み出し、ユーザU1の住民票を生成するための公文
書データを遠隔プリンタ端末22に送信し、遠隔プリン
タ端末22は、ユーザU1の求めに応じて、3通の住民
票を印刷出力する。
【0120】なお、公文書のような重要度の高い文書の
データ(公文書データ)は、セキュリティ上、プリンタ
ネットワーク13上の一個所だけに存在すること(一位
性)が求められるが、当該一位性は、いわゆるトランザ
クション処理を適用することによって実現可能である。
【0121】トランザクション処理はall or nothing
の処理で、どのような不測の事態が発生した場合でも、
予め定義した一連の処理が途中で終わることがない。
【0122】例えば、ある公文書データが公文書サーバ
23から最初のHTTPサーバ(あるいはルータ)に転
送され、当該ルータから次のルータへと順次に受け渡さ
れ、最後に前記遠隔プリンタ端末22にとどくものとす
ると、N番目(Nは自然数)のルータからN+1番目の
ルータへ当該公文書データが送信されると同時にN番目
のルータに内蔵された記憶手段から当該公文書データの
記憶を削除する動作を逐次繰り返すことにより、前記一
位性を実現することが可能である。
【0123】この場合、N番目のルータで行われる公文
書データの削除と送信が、トランザクション処理であ
る。ここで、削除は、ハードディスクなどの不揮発性記
憶手段からの削除を意味する。送信の瞬間まで公文書デ
ータは何らかの送信用の記憶手段で記憶していなければ
ならないが、その送信用の記憶手段は揮発性記憶手段と
すると、一位性の確保に有効である。
【0124】例えば、不測の停電などによりN番目のル
ータに対する電源供給が突然断たれた場合、公文書デー
タの記憶はN番目のルータ上から完全に失われる可能性
があるが、少なくとも一位性が損なわれることはない。
【0125】なお、不測の停電などが発生した場合に
は、もう1度、公文書サーバ23から公文書データを送
信させることで、正常な公文書の交付を行うことができ
る。
【0126】(A−3)実施形態の効果 以上のように、本実施形態によれば、携帯電話機を用い
て公文書交付の申請を行い、当該申請に対応する交付
は、随所に配置された遠隔プリンタ端末の印刷出力によ
ることとしたので、効率性および融通性に優れ、使い勝
手のよい通信システムを構築することができる。
【0127】また、本実施形態は、インターネット上や
携帯電話ネットワーク上に実装された既存の電子メール
システムやハイパーテキストシステムなどを、ほとんど
そのまま活用できるため、実現性に優れている。
【0128】(B)他の実施形態 なお、上記実施形態におけるインターネット(11)は
イントラネットなど、他のネットワークに置換可能であ
り、携帯電話機(21など)はPHS端末、PDA端末
など他の携帯通信端末に置換可能である。
【0129】また、上記実施形態では、交付する文書は
公文書に限ったが、本発明では必ずしも公文書に限定す
る必要はない。
【0130】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、効率性および融通性を高め、使い勝手のよい文書出
力システム及び画像情報出力システムを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る通信システムの主要部の構成例
を示す概略図である。
【図2】実施形態で使用する携帯電話機の主要部の構成
例を示す概略図である。
【図3】実施形態で使用する遠隔プリンタ端末の主要部
の構成例を示す概略図である。
【図4】実施形態で使用する公文書サーバの主要部の構
成例を示す概略図である。
【図5】実施形態の動作説明図である。
【符号の説明】
10…通信システム、11…インターネット、12…携
帯電話ネットワーク、13…プリンタネットワーク、2
1…携帯電話機、22…遠隔プリンタ端末、23…公文
書サーバ、41…認証部、42…交付部、43…第1デ
ータ処理部、44…第2データ処理部、45…第3デー
タ処理部、46…キャッシュメモリ、47…検索部、4
8…データベース、49…受付部、50…スケジュール
部、57…データ処理部、58…偽造防止部。
フロントページの続き (72)発明者 河野 光明 東京都港区芝公園2−4−1 東芝テック 株式会社芝事業所内 (72)発明者 レオンハルト・ゲルブリッヒ 東京都港区芝公園2−4−1 東芝テック 株式会社芝事業所内 Fターム(参考) 2C061 AP01 HJ08 HK19 HQ12 5B021 AA01 BB02 EE05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文書の交付申請元となる第1の通信端末
    と、当該交付申請に応じて文書を交付する第2の通信端
    末とを備える文書出力システムにおいて、 前記第2の通信端末から交付された文書を所定の出力態
    様で出力する第3の通信端末として、文書出力端末を備
    えることを特徴とする文書出力システム。
  2. 【請求項2】 請求項1の文書出力システムにおいて、 前記第1の通信端末は、携帯通信端末であり、 前記第3の通信端末は、固定的に設置された固定設置端
    末であることを特徴とする文書出力システム。
  3. 【請求項3】 請求項2の文書出力システムにおいて、 前記固定設置端末は、多数の固定設置端末によりネット
    ワークを形成していることを特徴とする文書出力システ
    ム。
  4. 【請求項4】 携帯通信端末から交付申請を行う際に、
    文書の交付時の指定を行う場合の請求項2の文書出力シ
    ステムにおいて、 前記第2の通信端末は、当該交付時の指定を元に交付計
    画を策定し、当該交付計画に従って交付準備を実行する
    ことを特徴とする文書出力システム。
  5. 【請求項5】 請求項1の文書出力システムにおいて、 前記文書は公文書であり、前記出力態様には少なくとも
    印刷出力を含むことを特徴とする文書出力システム。
  6. 【請求項6】 用紙へ印刷出力する画像情報を指定する
    とともに、当該画像情報を用紙に印刷出力する場所を指
    定する端末と、 この端末に指定された場所に前記画像情報を送信する送
    信手段と、 この送信手段により送信された前記画像情報を用紙上に
    出力するプリンタとからなることを特徴とする画像情報
    出力システム。
  7. 【請求項7】 画像情報を記憶してなるサーバと、 このサーバとインターネットを介して接続され、前記サ
    ーバ内の画像情報を用紙上に印刷出力する複数のプリン
    タと、 前記サーバとインターネットを介して接続され、前記サ
    ーバ内の画像情報を指定するとともに当該画像情報を印
    刷出力するプリンタを指定する端末とからなるシステム
    であって、 前記端末から指定された前記サーバ内の画像情報を、前
    記複数のプリンタのうち前記端末から指定されたプリン
    タから印刷出力することを特徴とする画像情報出力シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記端末は携帯電話機であることを特徴
    とする請求項6、7記載の画像情報出力システム。
  9. 【請求項9】 用紙へ印刷出力する画像情報を指定する
    とともに、当該画像情報を用紙に印刷出力する場所およ
    び時間を指定する端末と、 この端末に指定された場所に、前記端末により指定され
    た時間に前記画像情報を送信する送信手段と、 この送信手段により送信された前記画像情報を用紙上に
    出力するプリンタとからなることを特徴とする画像情報
    出力システム。
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