【書類名】 明細書
【発明の名称】 ガラス筒体
【特許請求の範囲】
【請求項１】 建物のガラス壁を構築可能な、断面コ字形の溝型ガラスを２個組合せてなるガラス筒体において、重力作用では変形することのない硬さを有するとともに接着性を有する定形シーリング材で、前記溝型ガラス同士を接着したことを特徴とするガラス筒体。
【請求項２】 前記のガラス筒体の上下にプラグを差し込み、両プラグを支えロッドで連結したことを特徴とする請求項１に記載するガラス筒体。
【請求項３】 前記シーリング材は、０℃以下で保存し、常温で経時的に硬化するとともに接着性を増す性質の冷凍保存・常温硬化型ポリマーであることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載するガラス筒体。
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、建物のガラス壁を構築するために使用する、断面コ字形の溝型ガラスを２個組合せて形成したガラス筒体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
建物のガラス壁を溝型ガラスで形成する方法として、特公昭５１−２０８１０号公報「壁体として用いる溝型ガラスの取付方法」が知られている。
ここで、溝型ガラスはウエブの両端からフランジを延ばすことにより、断面略コ字形に形成したガラスである。この溝型ガラスは「プロフィリット」とも言われ、ウエブは「面」、フランジは「そで」とも言われるが、ここでは溝型ガラス、ウエブ、フランジの用語を使用する。
【０００３】
図７（ａ）、（ｂ）は従来のガラス筒体を備えたガラス壁構造の説明図であり、それぞれ上記公報の第２図、第３図を再掲したものであるが、符号は振り直した。
ガラス壁１００をガラス筒体１０１・・・（・・・は複数を示す）で製造する際には、先ず一対の溝型ガラス１０３、１０３を互にウエブ１０４、１０４を向い合せた状態でそれぞれのフランジ１０５・・・の端部をガスケット（断面Ｈ型ガスケット）１０６の溝１０６ａ、１０６ａに嵌め込むことによりガラス筒体１０１を形成する。
【０００４】
次に、ガラス筒体１０１・・・を横に密接状態でならべ、上下端に断面コ字形の弾性部材１０７、１０８を取付け、それぞれの弾性部材１０７、１０８を建物の溝（図示しない）で保持することにより、大きなガラス壁１００を形成する。
このガラス筒体１０１は、一対の溝型ガラス１０３、１０３をガスケット１０６でシールするので、ガスケット１０６の張出部１０６ｂがガラス筒体１０１の外側に張出した状態になる。このため、ガスケット１０６の幅Ｗ１が目地幅となり、目地幅を小さくすることができない。
【０００５】
また、一対の溝型ガラス１０３、１０３のそれぞれのフランジ１０５・・・をガスケット１０６の溝１０６ａ、１０６ａに嵌め込むだけでは、フランジ１０５・・・とガスケット１０６との間の隙間を水密性を保つように確実にシールすることは難しい。
【０００６】
加えて、一対の溝型ガラス１０３、１０３のそれぞれのフランジ１０５・・・をガスケット１０６の溝１０６ａ、１０６ａに嵌め込むだけなので、ガラス筒体１０１の搬送中にフランジ１０５・・・からガスケット１０６が外れてしまう虞がある。
【０００７】
これらの不具合を解消する手段として、次図に示すガラス筒体が考えられる。
図８は従来の別のガラス筒体の断面図であり、ガラス筒体１１０は、一対の溝型ガラス１１１、１１１のフランジ１１２・・・の端部１１２ａ・・・を一定の隙間を開けて配置し、隙間の裏側をバックアップ材１１４、１１４で塞ぎ、表側から隙間にシリコーンシーラント１１５を充填することにより、一対の溝型ガラス１１１、１１１のフランジ１１２・・・同士をシリコーンシーラント（シーリング材）１１５で接着したものである。
【０００８】
フランジ１１２、１１２の隙間にシリコーンシーラント１１５を充填することにより、目地幅Ｗ２をフランジ１１２、１１２の隙間に抑えることができる。このため、ガラス筒体１１０の目地幅Ｗ２を小さくすることができる。
また、一対の溝型ガラス１１１、１１１のフランジ１１２・・・をシリコーンシーラント１１５で接着することができるので、フランジ１１２、１１２間の隙間を水密性を保つように確実にシールすることができる。
【０００９】
加えて、一対の溝型ガラス１１１、１１１のフランジ１１２・・・をシリコーンシーラント１１５で接着することができるので、ガラス筒体１１０の搬送中にフランジ１１２、１１２同士の接着部が外れることを防ぐことができる。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一対の溝型ガラス１１１、１１１のフランジ１１２・・・間の隙間にシリコーンシーラント１１５を充填するためには、シリコーンシーラント１１５を隙間から流出させないように、隙間の裏側をバックアップ材１１４で塞ぐ必要がある。このバックアップ材１１４がガラス筒体１１０の外側から透けて見えてしまうので、ガラス筒体１１０の外観性を高める妨げになっていた。
【００１１】
また、フランジ１１２・・・間の隙間にバックアップ材１１４を配置する手間がかかる。加えて、シリコーンシーラント１１５を充填する際に、フランジ１１２の外面にシリコーンシーラント１１５が付着することを防ぐためにマスキングテープを貼り付ける手間もかかる。
このように、バックアップ材１１４を配置する手間や、マスキングテープを貼り付ける手間がかかるために、一対の溝型ガラス１１１、１１１を接着する施工期間を短くする妨げになっていた。
【００１２】
そこで、本発明の目的は、ガラス筒体の外観性を高めることができ、ガラス筒体を接着する施工期間を短くすることができるガラス筒体を提供することにある。
また、本発明の目的は、ガラス筒体の上下にプラグを差し込むとともに両プラグをロッドで連結することによりガラス壁を構築可能なガラス筒体を提供するものである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明の請求項１は、建物のガラス壁を構築可能な、断面コ字形の溝型ガラスを２個組合せてなるガラス筒体において、重力作用では変形することのない硬さを有するとともに接着性を有する定形シーリング材で、前記溝型ガラス同士を接着したことを特徴とする
【００１４】
重力作用では変形することのない硬さを有する定形シーリング材で、２個の溝型ガラスを接着するように構成した。よって、シーリング材の流出を抑えるためのバックアップ材や、シーリング材のフランジ外面へのはみ出しを防止するためのマスキングテープを不要にすることができる。
このため、バックアップ材を配置する手間や、マスキングテープを貼り付ける手間を省くことができる。
加えて、シーリング材の流出を抑えるバックアップ材を不要にすることで、ガラス筒体の外側からバックアップ材を見えないようにすることができる。
【００１５】
請求項２において、ガラス筒体の上下にプラグを差し込み、両プラグを支えロッドで連結したことを特徴とする。
上下にプラグを有することでガラス壁構造への取り付けが容易となる。
【００１６】
請求項３において、シーリング材は、０℃以下で保存し、常温で経時的に硬化するとともに接着性を増す性質の冷凍保存・常温硬化型ポリマーであることを特徴とする。
【００１７】
ここで、シーリング材としては、一例として熱硬化材や紫外線硬化材が考えられるが、熱硬化材や紫外線硬化材を使用する場合には、加熱設備や紫外線照射設備が必要になる。 そこで、請求項３では、常温で経時的に硬化するシーリング材を使用することで、シーリング材を硬化させる設備を不要にでき、一対の溝型ガラスを比較的簡単に接着することができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図１は本発明に係るガラス筒体を備えたガラス壁構造の断面図である。
ガラス壁構造１０は、建屋柱（図示しない）などの固定部材１１・・・（２個のみを図示する）に支持部材１５・・・（２個のみを図示する）を連結し、支持部材１５にそれぞれレール部材２０・・・（２個のみを図示する）を取付けることによりレール部材２０、２０を上下に所定間隔をおいて配置し、これら上下のレール部材２０、２０間に溝型ガラス５１、５１（図３に示す）を組合せたガラス筒体５５（図３も参照）を複数個配置し、複数個のガラス筒体５５・・・のうちのそれぞれの上端５６・・・を上側のレール部材２０で支えるとともに、複数個のガラス筒体５５のうちのそれぞれの下端５７を下側のレール部材２０で支えるように構成したものである。
【００１９】
すなわち、ガラス壁構造１０は、ガラス筒体５５の上端開口５６ａを上プラグ６０で塞ぐとともに上プラグ６０に吊りボルト６５を取付け、この吊りボルト６５を上側のレール部材２０に係止することによりガラス筒体５５を上側のレール部材２０で吊り下げ、ガラス筒体５５の下端開口５７ａを下プラグ７０で塞ぐとともに下プラグ７０に保持ボルト７２を取付け、この保持ボルト７２を下側のレール部材２０に係止することによりガラス筒体５５を鉛直状態に保持するものである。
【００２０】
このガラス壁構造１０は、上側のレール部材２０の上方にも同様にガラス筒体５５・・・を取付けることができ、下側のレール部材２０の下方にも同様にガラス筒体５５・・・を取付けることができる。
【００２１】
図２は図１の２部拡大図であり、室内側を内側、室外側を外側として説明する。
固定部材１１は、一例として建屋柱（図示しない）に固定した部材であり、先端１１ａに支持部材１５の基端１５ｂを当接させ、ボルト１３ａ及びナット１３ｂで支持部材１５を締め付けたものである。
なお、基端１５ｂの周囲にはシーリング材１２が充填されている。
基端１５ｂの周囲にシーリング材１２を充填することにより大気中の水分がボルト１３ａの位置まで侵入することを防ぐことができ、かつボルト１３ａを大気から保護することができる。
加えて、ナット１３ｂをキャップ１４で覆うことにより、大気中の水分がキャップ１４内に浸入することを防ぐことができ、かつナット１３ｂを大気から保護することができる。
【００２２】
支持部材１５は、先端１５ａをレール本体２２の外側面２２ａに当接させ、ボルト１８ａ・・・、四角ナット１８ｂ・・・（奥側のボルト・ナットは図示しない）でレール部材２０を取付け、支持部材１５の先端１５ａに備えたバックアップ材１６とレール部材２０との間（すなわち、先端１５ａの周囲）にシーリング材１７を充填したものである。
ボルト１８ａ・・・をキャップ１９で覆うことにより、大気中の水分がキャップ１９内に浸入することを防ぐことができ、かつボルト１８ａ・・・を大気から保護することができる。
【００２３】
レール部材２０は、支持部材１５の先端１５ａにレール本体２２の外側面２２ａを当接し、この状態でレール本体２２を支持部材１５にボルト１８ａ・・・及びナット１８ｂ・・・で取付け、レール本体２２の内側下面２２ｂに断面略Ｌ字形の係止部材４０を取付け、この係止部材４０に吊りボルト６５の頭部６６を係止させ、レール本体２２の内側上面２２ｃに保持部材４２を取付け、この保持部材４２の軸受に保持ボルト７２を差込み、レール本体２２の内側面２２ｄに化粧プレート４５を取付け、レール本体２２の外側下面２２ｅに下側バックアップ材４７を取付けたものである。
【００２４】
上プラグ６０は、ガラス筒体５５の上端開口５６ａに差し込み、ガラス筒体５５との間の隙間にゴム製の緩衝材６１を取付けるとともにシーリング材６２を充填することによりガラス筒体５５の上端開口５６ａを塞いだものである。
この上プラグ６０は、中央に吊りボルト６５をねじ込むためのねじ孔６３を形成し、このねじ孔６３の室内側及び室外側にそれぞれ支えロッド７５、７５を取付けるための取付孔６４、６４を形成したものである。
【００２５】
よって、ねじ孔６３に吊りボルト６５をねじ込み、ナット６７でロックすることにより、吊りボルト６５を上プラグ６０に固定することができる。
この吊りボルト６５は、頭部６６を拡径状に形成し、この頭部６６を係止部材４０に係止することにより、ガラス筒体５５をレール部材２０に吊下げることができる。
【００２６】
下プラグ７０は、上プラグ６０と同一部材であり、ガラス筒体５５の下端開口５７ａに差し込み、ガラス筒体５５との間の隙間にゴム製の緩衝材６１を取付けるとともにシーリング材６２を充填することによりガラス筒体５５の下端開口５７ａを塞いだものである。
下プラグ７０のねじ孔６３に保持ボルト７２をねじ込むことにより、保持ボルト７２を下プラグ７０に固定する。この保持ボルト７２の下端を保持部材４２の軸受に差込むことにより、ガラス筒体５５を垂直状態に保持することができる。
【００２７】
図１に戻って、上プラグ６０に形成した取付孔６４、６４（図２も参照）に支えロッド７５、７５の上端をそれぞれ差込み、差込んだ上端をナット７６、７６で締め付けるとともに、下プラグ７０に形成した取付孔６４、６４にそれぞれ支えロッド７５、７５の下端をそれぞれ差込み、差込んだ下端をナット７６、７６で締め付ける。これにより、上下のプラグ６０、７０をガラス筒体５５の上下端５６、５７に保持することができる。
【００２８】
なお、ナット７６・・・を締め付けた後に、取付孔６４・・・のそれぞれの拡径部にシーリング材７７・・・（図２も参照）を外側から充填することで、ガラス筒体５５の内部に大気中の水分が浸入することを防ぐことができ、かつ支えロッド７５・・・及びナット７６・・・を大気から保護することができる。
【００２９】
図３は本発明に係るガラス筒体の分解斜視図である。
溝型ガラス５１をウエブ５２の両端から各々フランジ５３、５３を延ばして断面コ字形に形成し、２個の溝型ガラス５１、５１を組合せてガラス筒体５５を形成する。
すなわち、ガラス筒体５５は、断面コ字形の溝型ガラス５１、５１を２個対向させて配置し、それぞれの溝型ガラス５１、５１のフランジ５３・・・の端部同士を定形シーリング材５４、５４で接着することにより形成したものである。
なお、定形シーリング材５４は、図４〜図６で詳しく説明する。
【００３０】
そして、形成したガラス筒体５５の上端開口５６ａを上プラグ６０で塞ぐとともに下端開口５７ａ（図２に示す）を下プラグ７０で塞ぎ、上下のプラグ６０、７０の取付孔６４・・・に支えロッド７５、７５の上下端を差し込み、差し込んだ支えロッド７５、７５の上下端にナット７６・・・を締め付ける。
【００３１】
これにより、上下のプラグ６０、７０の張出片６８・・・がガラス筒体５５の上下の縁５５ａ，５５ｂを薄いシーリング材（図示しない）を介して押圧することにより、ガラス筒体５５の上下端５６、５７にそれぞれ上下のプラグ６０、７０を固定することができる。
【００３２】
次に、ガラス筒体５５の組付け工程を図４〜図５に基づいて説明する。
図４（ａ）、（ｂ）は本発明に係るガラス筒体を組付ける第１組付け工程図である。
（ａ）において、先ず溝型ガラス５１の内側を上向きにした状態で平置きする。次に、上プラグ６０の外周に緩衝材６１を嵌め込むとともに、下プラグ７０の外周に緩衝材６１を嵌め込み、上下のプラグ６０、７０を一対の支えロッド７５、７５で仮組みして矢印Ａの如く溝型ガラス５１に載せる。
次いで、溝型ガラス５１の一対のフランジ５３、５３の端部５３ａ、５３ａにシーリング材（定形シーリング材）５４、５４を矢印Ｂの如く載せる。
【００３３】
（ｂ）において、溝型ガラス５１の上方からもう一方の溝型ガラス５１を矢印Ｃの如く被せることにより、もう一方の溝型ガラス５１のフランジ５３、５３の端部５３ａ、５３ａを定形シーリング材５４、５４に載せる。
【００３４】
定形シーリング材５４は、断面矩形の紐状のシリコーンであって、断面矩形とすることでフランジ５３の端部５３ａに接触する上下の接触面５４ａ、５４ａを平坦にすることができる。よって、フランジ５３の端部５３ａに定形シーリング材５４を載せやすく、かつ接触面５４ａにフランジ５３の端部５３ａを載せ易くすることができる。
さらに、定形シーリング材５４は可撓性を備えているので、定形シーリング材５４の取扱いが容易になり、定形シーリング材５４をフランジ５３の端部５３ａに載せる作業を簡単におこなうことができる。
【００３５】
加えて、定形シーリング材５４は、重力作用では変形することのない硬さを有するとともに接着性を有する接着材である。よって、従来技術のようにシーリング材の流出を抑えるバックアップ材や、フランジ外面へのシーリング材のはみ出しを防止するマスキングテープを不要にすることができる。
上述したように、定形シーリング材５４は取扱いが容易で、バックアップ材を配置する手間や、マスキングテープを貼り付ける手間を省くことができるので、ガラス筒体５５を接着する施工期間を短くできる。
【００３６】
また、定形シーリング材５４は、０℃以下で保存し、常温で経時的に硬化するとともに接着性を増す性質の冷凍保存・常温硬化型ポリマーである。
例えば、シーリング材としては、熱硬化材や紫外線硬化材が考えられるが、熱硬化材や紫外線硬化材を使用する場合には、加熱設備や紫外線照射設備が必要になる。
【００３７】
そこで、本発明では、常温で経時的に硬化する定形シーリング材５４を使用することで、シーリング材を硬化させる設備を不要にすることができる。よって、一対の溝型ガラス５１、５１を比較的簡単に接着することができるので、ガラス筒体５５を接着する施工期間をより短くできる。
【００３８】
さらに、定形シーリング材５４は、常温で接着性を増す性質であり、０℃以下の保存状態では接着性を伴わない。このため、定形シーリング材５４に接着性が発現する前に接着を行うことで、定形シーリング材５４による接着工程をより時間をかけないで行うことができる。
【００３９】
また、定形シーリング材５４は、可塑度を２００〜４００に設定した。ここで、可塑度とは、定形シーリング材５４で２グラム球を形成し、この２グラム球を５ｋｇの荷重で平行平板で３分間圧縮し、３分後の２グラム球の厚さ（単位：ｍｍ）を測定し、この測定値を１００倍した値である。
【００４０】
可塑度が２００より小さいと、定形シーリング材５４が柔らかくなり過ぎて、定形シーリング材５４に手がふれるだけで定形シーリング材５４が簡単に潰れてしまうことが考えられる。定形シーリング材５４が潰れると、潰れた部分とフランジ５３の端面（接触面）
に隙間が発生する虞がある。
【００４１】
加えて、可塑度が２００より小さいと、定形シーリング材５４に溝型ガラス５１の自重をかけた際に、定形シーリング材５４が潰れ過ぎて定形シーリング材５４がフランジ５３の端面（接触面）からはみ出してしまう虞がある。
そこで、フランジ５３との接触面に隙間が発生することを防ぎ、さらに定形シーリング材５４のはみ出しを防止するために、定形シーリング材５４の可塑度を２００以上に設定した。
【００４２】
一方、可塑度が４００を越えると、定形シーリング材５４の柔軟性を確保することが難しく、一対の溝型ガラス５１でガラス筒体５５を組付ける際に、溝型ガラス５１の自重だけでフランジ５３の端面（接触面）に密着させることができない虞がある。そこで、定形シーリング材５４の可塑度を４００以下になるように設定した。
【００４３】
図５は本発明に係るガラス筒体を組付ける第２組付け工程図である。
もう一方の溝型ガラス５１のフランジ５３、５３の端部５３ａ、５３ａを定形シーリング材５４、５４に載せた後、もう一方の溝型ガラス５１を矢印Ｄの如く押圧する。一対の溝型ガラス５１、５１のフランジ５３・・・に定形シーリング材５４を圧着させてガラス筒体５５を形成する。
このように、一対の溝型ガラス５１、５１のフランジ５３・・・に定形シーリング材５４を、例えば溝型ガラス５１の自重で圧着するだけで、一対の溝型ガラス５１、５１を接着することができる。よって、ガラス筒体５５を簡単に組付けることができる。
【００４４】
ガラス筒体５５を形成した後、シーリング材充填具８０で上プラグ６０の周囲に沿ってシーリング材６２を充填することにより、ガラス筒体５５の上端開口５６ａ（図２に示す）を塞ぐとともに、下プラグ７０の周囲に沿ってシーリング材６２を充填することにより、ガラス筒体５５の下端開口５７ａ（図２に示す）を塞ぐ。
【００４５】
シーリング材６２が硬化した後、上下のプラグ６０、７０の取付孔６４・・・のナット６７・・・を締め付けることにより、支えロッド７５、７５を張って、支えロッド７５、７５に適度な張力をかける。
支えロッド７５、７５を張った後、取付孔６４、６４をシーリング材７７（図２に示す）で塞ぐ。
【００４６】
次いで、上プラグ６０のねじ孔６３に吊りボルト６５（図１に示す）を取付けるとともに、下プラグ７０のねじ孔６３に保持ボルト７２（図１に示す）を取付ける。図１に示すように吊りボルト６５を上側のレール部材２０に係止することによりガラス筒体５５を上側のレール部材２０で吊り下げ、保持ボルト７２を下側のレール部材２０に係止することによりガラス筒体５５を鉛直状態に保持する。
【００４７】
なお、上下のプラグ６０、７０にそれぞれ吊りボルト６５及び保持ボルト７２を取付ける手順は、上述した工程に限らないで適宜に決めることができる。
また、ガラス筒体５５の組付け工程は、上述した工程に限らないで、その他の組付け工程で組付けることも可能である。
【００４８】
次に、ガラス壁構造の作用を図６に基づいて説明する。
図６（ａ）、（ｂ）は本発明に係るガラス筒体の作用説明図であり、（ａ）は比較例を示し、（ｂ）は実施例を示す。
（ａ）において、一対の溝型ガラス１１１、１１１のフランジ１１２・・・間の隙間の裏側をバックアップ材１１４、１１４で塞いで、シリコーンシーラント１１５、１１５が隙間から流出させないようにする必要がある。例えば歩行者１１７がガラス筒体１１０を外側から見た時、ガラス筒体１１０にバックアップ材１１４、１１４が透けて見えてしまうので、ガラス筒体１１０の外観性を高める妨げになっていた。
【００４９】
一方、バックアップ材１１４、１１４をフランジ１１２・・・間の隙間の裏側に配置する手間がかかり、かつマスキングテープを貼り付ける手間もかかる。このため、ガラス筒体１１０の接着作業期間を短くする妨げになっていた。
【００５０】
（ｂ）において、一対の溝型ガラス５１、５１のフランジ５３・・・を定形シーリング材５４で接着することにより、従来の接着剤のように流出をバックアップ材で防ぐ必要はない。
例えば歩行者９０がガラス筒体５５を外側から見た時、バックアップ材が見えないのでガラス筒体５５の外観性を高めることができる。
よって、ガラス筒体５５・・・でガラス壁構造を構成する際に、図１〜図３に示すように定形シーリング材５４を人目につきやすい位置に配置することも可能になる。
【００５１】
一方、バックアップ材をフランジの隙間の裏側に配置する手間や、マスキングテープを貼り付ける手間を省くことができるので、ガラス筒体５５の接着作業期間を短くすることができる。
【００５２】
なお、前記実施形態では、定形シーリング材５４を断面矩形に形成した例について説明したが、定形シーリング材５４の形状は断面矩形に限るものではなく、例えば楕円などのその他の断面形状にすることも可能である。
【００５３】
また、前記実施形態では、ガラス筒体５５の上下端にそれぞれ上下のプラグ６０、７０を介して吊りボルト６５及び保持ボルト７２を取付け、これらのボルト６５、７２でレール部材２０に支えるガラス筒体５５に本発明を適用した例を説明したが、その他の支持部材（一例として、一般的なチャンネル状のサッシ）で上下端を支えるガラス筒体にも同様に適用することができる。
【００５４】
さらに、前記実施形態では、一対の溝型ガラス５１、５１でガラス筒体５５を組付ける際に、溝型ガラス５１の自重で定形シーリング材５４を圧着させて一対の溝型ガラス５１、５１を接着させる例について説明したが、これに限らないで、溝型ガラス５１を、例えば押圧手段で押圧して定形シーリング材５４を圧着することも可能である。
【００５５】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項１は、重力作用では変形することのない硬さを有する定形シーリング材で、２個の溝型ガラスを接着するように構成した。このため、シーリング材の流出を抑えるためのバックアップ材や、シーリング材のフランジ外面へのはみ出しを防止するためのマスキングテープを不要にすることができる。
従って、バックアップ材を配置する手間や、マスキングテープを貼り付ける手間を省くことができるので、ガラス筒体を接着する施工期間を短くすることができる。
【００５６】
加えて、シーリング材の流出を抑えるバックアップ材を不要にすることで、ガラス筒体の外側からバックアップ材を見えないようにすることができる。従って、ガラス筒体の外観性を高めることができる。
さらに、シーリング材を備えた表面を人目につく位置に積極的に配置することも可能になり、設計の自由度を高めることもできる。
【００５７】
請求項２は、ガラス筒体の上下にプラグを差し込み、プラグは支えロッドで連結することにより、内部を気密状態にするとともにガラス壁構造への設置が容易なものとなる。
【００５８】
請求項３は、常温で経時的に硬化するシーリング材を使用することで、シーリング材を硬化させる設備を不要にすることができる。従って、一対の溝型ガラスを比較的簡単に接着することができるので、ガラス筒体を接着する施工期間をより短くすることができる。
【００５９】
加えて、定形シーリング材を、常温で接着性を増すようにすることで、０℃以下の保存状態では接着性を伴わないようにできる。従って、定形シーリング材に接着力が発現する前に接着を行うことで、定形シーリング材による接着工程をより時間をかけないで行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】
本発明に係るガラス筒体を備えたガラス壁構造の断面図
【図２】
図１の２部拡大図
【図３】
本発明に係るガラス筒体の分解斜視図
【図４】
本発明に係るガラス筒体を組付ける第１組付け工程図
【図５】
本発明に係るガラス筒体を組付ける第２組付け工程図
【図６】
本発明に係るガラス筒体の作用説明図
【図７】
従来のガラス筒体を備えたガラス壁構造の説明図
【図８】
従来の別のガラス筒体の断面図
【符号の説明】
１０ ガラス壁構造
５１ 溝型ガラス
５３ フランジ
５４ シーリング材
５５ ガラス筒体
[Document Name] Statement
Name of invention Glass barrel
[Claims]
[Claim 1] In a glass cylinder formed by combining two U-shaped groove-shaped glasses capable of constructing a glass wall of a building, a fixed sealing material having hardness that does not deform by gravity and having adhesiveness, A glass cylinder in which groove-type glasses are bonded together.
[Claim 2] 2. The glass cylinder according to claim 1, wherein plugs are inserted above and below the glass cylinder and both plugs are connected by support rods.
[Claim 3] 3. The sealing material according to claim 1 or 2, wherein the sealing material is a cryopreserved / room temperature curable polymer having a property of being stored at 0 ° C. or less and being cured with time at room temperature to increase adhesion. Glass cylinder.
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present inventionUsed to build glass walls of buildings,The present invention relates to a glass cylinder formed by combining two U-shaped groove-shaped glasses.
[0002]
[Prior art]
As a method for forming a glass wall of a building with grooved glass, Japanese Patent Publication No. 51-20810, “Method for mounting grooved glass used as wall” is known.
Here, the grooved glass is glass formed in a substantially U-shaped cross section by extending flanges from both ends of the web. The grooved glass is also referred to as “profit”, the web is also referred to as “face”, and the flange is also referred to as “soed”, but the terms grooved glass, web, and flange are used here.
[0003]
FIGS. 7 (a) and 7 (b) are explanatory views of a glass wall structure provided with a conventional glass cylinder, and are reprinted from FIG. 2 and FIG. did.
When manufacturing the glass wall 100 with the glass cylinder 101 (... indicates a plurality), first, a pair of grooved glasses 103, 103 are respectively placed in a state where the webs 104, 104 face each other. The glass cylinder 101 is formed by fitting the end portions of the flanges 105... Into the grooves 106 a and 106 a of the gasket (H-section gasket) 106.
[0004]
Next, the glass cylinders 101 are arranged in close contact with each other, and U-shaped elastic members 107 and 108 are attached to the upper and lower ends, and the respective elastic members 107 and 108 are held by a groove (not shown) in the building. By doing so, a large glass wall 100 is formed.
Since this glass cylinder 101 seals the pair of grooved glasses 103 and 103 with the gasket 106, the overhanging portion 106 b of the gasket 106 protrudes to the outside of the glass cylinder 101. For this reason, the width W1 of the gasket 106 becomes the joint width, and the joint width cannot be reduced.
[0005]
Further, just by fitting the respective flanges 105 of the pair of grooved glasses 103, 103 into the grooves 106a, 106a of the gasket 106, the gap between the flanges 105 ... and the gasket 106 is kept watertight. It is difficult to seal reliably.
[0006]
In addition, since the flanges 105 of the pair of grooved glasses 103 are only fitted into the grooves 106 a of the gasket 106, the gasket 106 is removed from the flange 105. There is a risk of losing.
[0007]
As a means for solving these problems, a glass cylinder shown in the following figure can be considered.
FIG. 8 is a cross-sectional view of another conventional glass cylinder. The glass cylinder 110 has a pair of grooved glasses 111, 111 having flanges 112, and ends 112a of the ends 112a, with a certain gap. It is arranged, the back side of the gap is closed with backup materials 114, 114, and the silicone sealant 115 is filled into the gap from the front side. 115 is adhered.
[0008]
By filling the gap between the flanges 112 and 112 with the silicone sealant 115, the joint width W2 can be suppressed to the gap between the flanges 112 and 112. For this reason, the joint width W2 of the glass cylinder 110 can be made small.
Further, since the flanges 112 of the pair of grooved glasses 111 and 111 can be bonded with the silicone sealant 115, the gap between the flanges 112 and 112 can be reliably sealed so as to maintain watertightness.
[0009]
In addition, since the flanges 112 of the pair of grooved glasses 111 and 111 can be bonded with the silicone sealant 115, it is possible to prevent the bonded portion between the flanges 112 and 112 from being detached during the conveyance of the glass cylinder 110. be able to.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, in order to fill the gap between the flanges 112 of the pair of grooved glasses 111, 111 with the silicone sealant 115, the back side of the gap is closed with the backup material 114 so that the silicone sealant 115 does not flow out of the gap. There is a need. Since the backup material 114 can be seen through from the outside of the glass cylinder 110, it has been an obstacle to improving the appearance of the glass cylinder 110.
[0011]
In addition, it takes time to arrange the backup material 114 in the gap between the flanges 112. In addition, when filling the silicone sealant 115, it takes time to apply a masking tape to prevent the silicone sealant 115 from adhering to the outer surface of the flange 112.
As described above, since it takes time to arrange the backup material 114 and time to apply the masking tape, it has been an obstacle to shortening the construction period for bonding the pair of grooved glasses 111, 111.
[0012]
Then, the objective of this invention is providing the glass cylinder which can improve the external appearance of a glass cylinder and can shorten the construction period which adhere | attaches a glass cylinder.
Moreover, the objective of this invention is providing the glass cylinder which can construct | assemble a glass wall by inserting a plug above and below a glass cylinder, and connecting both plugs with a rod.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, claim 1 of the present invention provides:In a glass cylinder formed by combining two U-shaped groove-shaped glasses capable of constructing a glass wall of a building, a fixed sealing material having hardness that does not deform by gravity and having adhesiveness, It is characterized by bonding the grooved glass together
[0014]
A fixed sealing material having a hardness that is not deformed by a gravitational action was used to bond two grooved glasses. Therefore, the backup material for suppressing the outflow of the sealing material and the masking tape for preventing the sealing material from protruding to the outer surface of the flange can be eliminated.
For this reason, the effort which arrange | positions a backup material and the time which sticks a masking tape can be saved.
In addition, by eliminating the need for a backup material that suppresses the outflow of the sealing material, the backup material can be hidden from the outside of the glass cylinder.
[0015]
According to a second aspect of the present invention, a plug is inserted into the upper and lower sides of the glass cylinder, and both plugs are connected by a support rod.
Mounting on the glass wall structure is facilitated by having plugs on the upper and lower sides.
[0016]
In claim 3,The sealing material is a cryopreserved / room temperature curable polymer having a property of being stored at 0 ° C. or lower, cured with time at room temperature, and having improved adhesion.
[0017]
Here, as a sealing material, a thermosetting material or an ultraviolet curing material can be considered as an example, but when a thermosetting material or an ultraviolet curing material is used, a heating facility or an ultraviolet irradiation facility is required. Therefore,In claim 3,By using a sealing material that cures at room temperature over time, a facility for curing the sealing material can be eliminated, and a pair of grooved glasses can be bonded relatively easily.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. The drawings are viewed in the direction of the reference numerals.
FIG. 1 is a sectional view of a glass wall structure provided with a glass cylinder according to the present invention.
The glass wall structure 10 is configured by connecting support members 15... (Only two are shown) to fixing members 11... (Only two are shown) such as building columns (not shown). Rail members 20... (Only two are shown) are attached to each other to arrange the rail members 20, 20 at a predetermined interval in the vertical direction, and a grooved glass 51 is provided between the upper and lower rail members 20, 20. , 51 (shown in FIG. 3) in combination, a plurality of glass cylinders 55 (see also FIG. 3) are arranged, and the upper ends 56... Of the plurality of glass cylinders 55. While being supported by the rail member 20, the lower ends 57 of the plurality of glass cylinders 55 are supported by the lower rail member 20.
[0019]
That is, in the glass wall structure 10, the upper end opening 56 a of the glass cylinder 55 is closed with the upper plug 60, the suspension bolt 65 is attached to the upper plug 60, and the suspension bolt 65 is locked to the upper rail member 20. The cylinder body 55 is suspended by the upper rail member 20, the lower end opening 57 a of the glass cylinder body 55 is closed by the lower plug 70, and the holding bolt 72 is attached to the lower plug 70, and the holding bolt 72 is attached to the lower rail member 20. The glass cylinder 55 is held in a vertical state by being locked.
[0020]
The glass wall structure 10 can similarly attach the glass cylinders 55... Above the upper rail member 20, and similarly, the glass cylinders 55. Can be installed.
[0021]
FIG. 2 is an enlarged view of a part 2 in FIG.
The fixing member 11 is a member fixed to a building pillar (not shown) as an example, and a base end 15b of the support member 15 is brought into contact with the distal end 11a, and the support member 15 is tightened with a bolt 13a and a nut 13b. .
The sealing material 12 is filled around the base end 15b.
By filling the sealing material 12 around the base end 15b, moisture in the atmosphere can be prevented from entering the position of the bolt 13a, and the bolt 13a can be protected from the atmosphere.
In addition, by covering the nut 13b with the cap 14, moisture in the atmosphere can be prevented from entering the cap 14, and the nut 13b can be protected from the atmosphere.
[0022]
The support member 15 has its tip 15a abutted against the outer side surface 22a of the rail body 22, and the rail member 20 is attached with bolts 18a ..., square nuts 18b ... (the bolts and nuts on the back side are not shown), The sealing material 17 is filled between the backup material 16 and the rail member 20 provided at the tip 15a of the support member 15 (that is, around the tip 15a).
By covering the bolts 18a with the cap 19, moisture in the atmosphere can be prevented from entering the cap 19, and the bolts 18a can be protected from the atmosphere.
[0023]
The rail member 20 abuts the outer surface 22a of the rail body 22 on the tip 15a of the support member 15, and in this state, the rail body 22 is attached to the support member 15 with bolts 18a.nut18b... Is attached to the inner lower surface 22b of the rail body 22, and a locking member 40 having a substantially L-shaped cross section is mounted. The holding member 42 is attached to the upper surface 22c, the holding bolt 72 is inserted into the bearing of the holding member 42, the decorative plate 45 is attached to the inner side surface 22d of the rail body 22, and the lower backup material 47 is attached to the outer lower surface 22e of the rail body 22. It is attached.
[0024]
The upper plug 60 is inserted into the upper end opening 56 a of the glass cylinder 55, and a rubber cushioning material 61 is attached to the gap between the glass cylinder 55 and the sealing material 62 is filled, thereby opening the upper end opening of the glass cylinder 55. 56a is blocked.
The upper plug 60 has a screw hole 63 for screwing the suspension bolt 65 at the center, and mounting holes 64 and 64 for mounting support rods 75 and 75 on the indoor side and the outdoor side of the screw hole 63, respectively. It is a thing.
[0025]
Therefore, the suspension bolt 65 can be fixed to the upper plug 60 by screwing the suspension bolt 65 into the screw hole 63 and locking with the nut 67.
The suspension bolt 65 is formed such that the head 66 has an enlarged diameter, and the glass cylinder 55 can be suspended from the rail member 20 by locking the head 66 to the locking member 40.
[0026]
The lower plug 70 is the same member as the upper plug 60, and is inserted into the lower end opening 57 a of the glass cylinder 55, and the rubber cushioning material 61 is attached to the gap between the glass cylinder 55 and the sealing material 62 is filled. As a result, the lower end opening 57a of the glass cylinder 55 is closed.
The holding bolt 72 is fixed to the lower plug 70 by screwing the holding bolt 72 into the screw hole 63 of the lower plug 70. By inserting the lower end of the holding bolt 72 into the bearing of the holding member 42, the glass cylinder 55 can be held in a vertical state.
[0027]
Returning to FIG. 1, the upper ends of the support rods 75, 75 are inserted into the mounting holes 64, 64 (see also FIG. 2) formed in the upper plug 60, and the inserted upper ends are tightened with nuts 76, 76. The lower ends of the support rods 75 and 75 are respectively inserted into the mounting holes 64 and 64 formed in the 70, and the inserted lower ends are tightened with nuts 76 and 76. Thereby, the upper and lower plugs 60, 70 can be held on the upper and lower ends 56, 57 of the glass cylinder 55.
[0028]
In addition, after tightening nut 76 ..., each diameter-expanded part of attachment hole 64 ... is filled with sealing material 77 ... (refer also FIG. 2) from the outside, so that the glass cylinder 55 It is possible to prevent moisture in the atmosphere from entering inside, and to protect the support rods 75... And nuts 76.
[0029]
FIG. 3 is an exploded perspective view of the glass cylinder according to the present invention.
The grooved glass 51 is formed in a U-shaped cross section by extending the flanges 53, 53 from both ends of the web 52, and the glass tube 55 is formed by combining the two grooved glasses 51, 51.
That is, the glass cylinder 55 is arranged by placing two U-shaped groove-shaped glasses 51, 51 facing each other, and the end portions of the flanges 53. , 54 is formed by bonding.
The fixed sealant 54 will be described in detail with reference to FIGS.
[0030]
Then, the upper end opening 56a of the formed glass cylinder 55 is closed with the upper plug 60, and the lower end opening 57a (shown in FIG. 2) is closed with the lower plug 70, and is supported by the mounting holes 64. The upper and lower ends of the rods 75, 75 are inserted, and nuts 76 are fastened to the upper and lower ends of the inserted support rods 75, 75.
[0031]
Thus, the projecting pieces 68 of the upper and lower plugs 60, 70 press the upper and lower edges 55a, 55b of the glass cylinder 55 through a thin sealing material (not shown), whereby the glass cylinder 55 Upper and lower plugs 60 and 70 can be fixed to the upper and lower ends 56 and 57, respectively.
[0032]
Next, the assembly | attachment process of the glass cylinder 55 is demonstrated based on FIGS.
4A and 4B are first assembly process diagrams for assembling the glass cylinder according to the present invention.
In (a), first, the flat glass 51 is laid flat with the inner side facing upward. Next, the buffer material 61 is fitted on the outer periphery of the upper plug 60, the buffer material 61 is fitted on the outer periphery of the lower plug 70, and the upper and lower plugs 60, 70 are temporarily assembled with a pair of support rods 75, 75.Arrow AIt mounts on the groove type glass 51 like this.
Next, sealing materials (standard sealing materials) 54, 54 are attached to the end portions 53 a, 53 a of the pair of flanges 53, 53 of the grooved glass 51.Arrow BPut it like this.
[0033]
In (b), from the upper side of the grooved glass 51, the other grooved glass 51 is moved.Arrow CThe end portions 53a and 53a of the flanges 53 and 53 of the other grooved glass 51 are placed on the fixed sealing materials 54 and 54.
[0034]
The fixed sealant 54 is a string-like silicone having a rectangular cross section, and comes into contact with the end 53a of the flange 53 by making the cross section rectangular.Up and downThe contact surfaces 54a and 54a can be made flat. Therefore, the fixed sealing material 54 can be easily placed on the end portion 53a of the flange 53, and the end portion 53a of the flange 53 can be easily placed on the contact surface 54a.
Furthermore, since the fixed sealant 54 has flexibility, the fixed sealant 54 can be easily handled, and the work of placing the fixed sealant 54 on the end 53a of the flange 53 can be easily performed.
[0035]
In addition, the fixed sealing material 54 is an adhesive having a hardness that does not deform under the action of gravity and an adhesive property. Therefore, the backup material which suppresses the outflow of the sealing material as in the prior art and the masking tape which prevents the sealing material from protruding to the outer surface of the flange can be eliminated.
As described above, the fixed sealing material 54 is easy to handle, and the labor for arranging the backup material and the labor for attaching the masking tape can be saved, so that the construction period for adhering the glass cylinder 55 can be shortened.
[0036]
The fixed sealing material 54 is a cryopreserved / room temperature curable polymer that has a property of being stored at 0 ° C. or lower, cured with time at room temperature, and having improved adhesion.
For example, as the sealing material, a thermosetting material or an ultraviolet curing material can be considered, but when a thermosetting material or an ultraviolet curing material is used, a heating facility or an ultraviolet irradiation facility is required.
[0037]
Therefore, in the present invention, by using the fixed sealing material 54 that is cured with time at room temperature, an installation for curing the sealing material can be made unnecessary. Therefore, since the pair of grooved glasses 51 and 51 can be bonded relatively easily, the construction period for bonding the glass cylinder 55 can be further shortened.
[0038]
Furthermore, the fixed sealing material 54 has a property of increasing adhesiveness at room temperature, and does not have adhesiveness when stored at 0 ° C. or lower. For this reason, by performing the adhesion before the fixed sealant 54 exhibits adhesiveness, the bonding process using the fixed sealant 54 can be performed without taking more time.
[0039]
Moreover, the plastic sealant 54 set the plasticity to 200-400. Here, the plasticity means that a 2 gram sphere is formed with the fixed sealing material 54, the 2 gram sphere is compressed with a parallel plate for 3 minutes under a load of 5 kg, and the thickness of the 2 gram sphere after 3 minutes (unit: mm), and the measured value is multiplied by 100.
[0040]
If the plasticity is less than 200, it is conceivable that the fixed sealing material 54 becomes too soft, and the fixed sealing material 54 is easily crushed simply by touching the fixed sealing material 54. When the fixed sealing material 54 is crushed, the crushed portion and the end face (contact surface) of the flange 53
There is a risk that a gap will occur.
[0041]
In addition, when the plasticity is less than 200, when the self-weight of the grooved glass 51 is applied to the fixed sealing material 54, the fixed sealing material 54 is crushed so that the fixed sealing material 54 is removed from the end surface (contact surface) of the flange 53. There is a risk of overhanging.
Therefore, in order to prevent a gap from occurring on the contact surface with the flange 53 and to prevent the fixed sealant 54 from protruding, the plasticity of the fixed sealant 54 is set to 200 or more.
[0042]
On the other hand, when the plasticity exceeds 400, it is difficult to ensure the flexibility of the fixed sealing material 54, and when assembling the glass cylinder 55 with the pair of grooved glasses 51, the flange is formed only by the weight of the grooved glass 51. There is a possibility that it cannot be brought into close contact with the end surface (contact surface) of 53. Therefore, the plasticity of the fixed sealing material 54 is set to 400 or less.
[0043]
FIG. 5 is a second assembly process diagram for assembling the glass cylinder according to the present invention.
After placing the end portions 53a and 53a of the flanges 53 and 53 of the other groove-shaped glass 51 on the fixed sealing materials 54 and 54, the other groove-shaped glass 51 is mounted.Arrow DPress like this. A glass sealing body 54 is formed by press-bonding a fixed sealing material 54 to the flanges 53 of the pair of grooved glasses 51, 51.
In this way, the pair of grooved glasses 51, 51 are bonded by simply pressing the fixed sealing material 54 to the flanges 53 of the pair of grooved glasses 51, 51 with the weight of the grooved glass 51, for example. Can do. Therefore, the glass cylinder 55 can be easily assembled.
[0044]
After forming the glass cylinder 55, the sealing material 62 is filled with the sealing material 62 along the periphery of the upper plug 60, thereby closing the upper end opening 56a (shown in FIG. 2) of the glass cylinder 55, By filling the sealing material 62 along the periphery of the lower plug 70, the lower end opening 57a (shown in FIG. 2) of the glass cylinder 55 is closed.
[0045]
After the sealant 62 is cured, the support rods 75, 75 are stretched by tightening the nuts 67 ... of the mounting holes 64 ... of the upper and lower plugs 60, 70, and an appropriate tension is applied to the support rods 75, 75. multiply.
After tensioning the support rods 75, 75, the mounting holes 64, 64 are closed with a sealing material 77 (shown in FIG. 2).
[0046]
Next, the suspension bolt 65 (shown in FIG. 1) is attached to the screw hole 63 of the upper plug 60, and the holding bolt 72 (shown in FIG. 1) is attached to the screw hole 63 of the lower plug 70. As shown in FIG. 1, the glass cylinder 55 is suspended by the upper rail member 20 by engaging the suspension bolt 65 with the upper rail member 20, and the holding bolt 72 is engaged with the lower rail member 20. Thus, the glass cylinder 55 is held in a vertical state.
[0047]
The procedure for attaching the suspension bolt 65 and the holding bolt 72 to the upper and lower plugs 60 and 70 is not limited to the above-described steps, and can be determined as appropriate.
Moreover, the assembly | attachment process of the glass cylinder 55 is not restricted to the process mentioned above, It is also possible to assemble | attach by another assembly | attachment process.
[0048]
Next, the operation of the glass wall structure will be described with reference to FIG.
6 (a) and 6 (b) are operation explanatory views of the glass cylinder according to the present invention, (a) shows a comparative example, and (b) shows an example.
In (a), it is necessary to close the back side of the gap between the flanges 112 of the pair of grooved glasses 111, 111 with the backup materials 114, 114 so that the silicone sealant 115, 115 does not flow out of the gap. . For example, when the pedestrian 117 sees the glass cylinder 110 from the outside, the backup materials 114, 114 are seen through the glass cylinder 110, which hinders enhancing the appearance of the glass cylinder 110.
[0049]
On the other hand, it takes time and effort to dispose the backup materials 114 and 114 on the back side of the gap between the flanges 112. For this reason, it has been a hindrance to shorten the adhesion work period of the glass cylinder 110.
[0050]
In (b), by adhering the flanges 53 of the pair of grooved glasses 51, 51 with the fixed sealing material 54, it is not necessary to prevent the outflow with the backup material as in the case of a conventional adhesive.
For example, when the pedestrian 90 looks at the glass cylinder 55 from the outside, the back-up material is not visible, so the appearance of the glass cylinder 55 can be improved.
Therefore, when the glass wall structure is constituted by the glass cylinders 55..., The fixed sealing material 54 can be disposed at a position that is easily noticeable as shown in FIGS.
[0051]
On the other hand, since it is possible to save the trouble of arranging the backup material on the back side of the gap between the flanges and the trouble of applying the masking tape, it is possible to shorten the bonding work period of the glass cylinder 55.
[0052]
In the above-described embodiment, the example in which the fixed sealing material 54 is formed in a rectangular cross section has been described. However, the shape of the fixed sealing material 54 is not limited to a rectangular cross section, and other cross sectional shapes such as an ellipse may be used. Is possible.
[0053]
Moreover, in the said embodiment, the suspension bolt 65 and the holding | maintenance bolt 72 are attached to the upper and lower ends of the glass cylinder 55 via the upper and lower plugs 60 and 70, respectively, and the glass cylinder supported on the rail member 20 with these bolts 65 and 72 is provided. Although the example which applied this invention to 55 was demonstrated, it can apply similarly to the glass cylinder which supports upper and lower ends with another support member (for example, a general channel-shaped sash).
[0054]
Furthermore, in the said embodiment, when assembling the glass cylinder 55 with a pair of groove type glass 51, 51, the fixed sealing material 54 is crimped | bonded by the weight of the groove type glass 51, and a pair of groove type glass 51, 51 is attached. Although the example of making it adhere | attach was demonstrated, it is not restricted to this, For example, it is also possible to press the groove-shaped glass 51 with a press means, for example, and to crimp the fixed sealing material 54. FIG.
[0055]
【The invention's effect】
The present invention exhibits the following effects by the above configuration.
The first aspect of the present invention is a fixed sealing material having a hardness that is not deformed by a gravitational action, and is configured to bond two grooved glasses. For this reason, the backup material for suppressing the outflow of the sealing material and the masking tape for preventing the sealing material from protruding to the outer surface of the flange can be eliminated.
Therefore, the trouble of arranging the backup material and the trouble of attaching the masking tape can be saved, so that the construction period for adhering the glass cylinder can be shortened.
[0056]
In addition, by eliminating the need for a backup material that suppresses the outflow of the sealing material, the backup material can be hidden from the outside of the glass cylinder. Accordingly, the appearance of the glass cylinder can be improved.
Furthermore, it becomes possible to positively arrange the surface provided with the sealing material at a position that is conspicuous, and the degree of freedom in design can be increased.
[0057]
According to the second aspect of the present invention, plugs are inserted above and below the glass cylinder, and the plugs are connected by support rods, whereby the inside is made airtight and easy to install on the glass wall structure.
[0058]
Claim 3By using a sealing material that cures at room temperature over time, an installation for curing the sealing material can be eliminated. Accordingly, since the pair of grooved glasses can be bonded relatively easily, the construction period for bonding the glass cylinders can be further shortened.
[0059]
In addition, by increasing the adhesiveness of the regular sealing material at room temperature, it is possible to prevent the adhesiveness from being accompanied in a storage state of 0 ° C. or lower. Therefore, by performing the adhesion before the adhesive force is exerted on the fixed sealing material, the bonding process using the fixed sealing material can be performed without taking more time.
[Brief description of the drawings]
[Figure 1]
Sectional drawing of the glass wall structure provided with the glass cylinder which concerns on this invention
[Figure 2]
2 enlarged view of FIG.
[Fig. 3]
The exploded perspective view of the glass cylinder concerning the present invention
[Fig. 4]
First assembly process diagram for assembling a glass cylinder according to the present invention
[Figure 5]
Second assembly process diagram for assembling the glass cylinder according to the present invention.
[Fig. 6]
Action explanatory drawing of the glass cylinder concerning the present invention
[Fig. 7]
Illustration of a glass wall structure with a conventional glass cylinder
[Fig. 8]
Sectional view of another conventional glass cylinder
[Explanation of symbols]
10 Glass wall structure
51 grooved glass
53 Flange
54 Sealing material
55 Glass barrel
