JP2002301430A - 木製品の塗膜 - Google Patents
木製品の塗膜Info
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- JP2002301430A JP2002301430A JP2001109722A JP2001109722A JP2002301430A JP 2002301430 A JP2002301430 A JP 2002301430A JP 2001109722 A JP2001109722 A JP 2001109722A JP 2001109722 A JP2001109722 A JP 2001109722A JP 2002301430 A JP2002301430 A JP 2002301430A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lacquer
- coating
- film
- transparent
- wooden
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- Pending
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Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 木製品における漆の塗膜をより美しく且つ強
くする。 【解決手段】 木製品(1)の表面に漆又は漆を主成分
とする塗料を塗着することにより漆被膜(3)を形成
し、該漆被膜の表面に透明な塗料を塗着することにより
透明被膜(5)を形成したことを特徴とする木製品の塗
膜。
くする。 【解決手段】 木製品(1)の表面に漆又は漆を主成分
とする塗料を塗着することにより漆被膜(3)を形成
し、該漆被膜の表面に透明な塗料を塗着することにより
透明被膜(5)を形成したことを特徴とする木製品の塗
膜。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家具、仏壇等の木製
品の塗膜に関するものであり、特に漆(うるし)を用い
た塗膜に係るものである。
品の塗膜に関するものであり、特に漆(うるし)を用い
た塗膜に係るものである。
【0002】
【従来の技術】木製品に対し漆を用いて塗膜を形成する
際には、漆は木製品の表面に直接塗着され或いは木製品
の表面に下塗り層を介して塗着される。因みに、木製品
の表面に下塗り層を介して漆を塗着するのは、漆は極め
て高価であり、下塗り層を介在させて漆の使用量を削減
することによりコストダウンを図るためである。
際には、漆は木製品の表面に直接塗着され或いは木製品
の表面に下塗り層を介して塗着される。因みに、木製品
の表面に下塗り層を介して漆を塗着するのは、漆は極め
て高価であり、下塗り層を介在させて漆の使用量を削減
することによりコストダウンを図るためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、木製品の表
面に漆を直接塗着してなる塗膜或いは木製品の表面に下
塗り層を介して漆を塗着してなる従来の漆の塗膜は次の
ような問題を有する。
面に漆を直接塗着してなる塗膜或いは木製品の表面に下
塗り層を介して漆を塗着してなる従来の漆の塗膜は次の
ような問題を有する。
【0004】(イ)上記従来の漆の塗膜は、日光に弱い
という問題がある。即ち、漆の塗膜は、日光に晒された
ときには、光沢を失い、或いは割れて剥がれるおそれが
ある。
という問題がある。即ち、漆の塗膜は、日光に晒された
ときには、光沢を失い、或いは割れて剥がれるおそれが
ある。
【0005】(ロ)上記従来の漆の塗膜は、硬いものに
触れたときには傷が付きやすい。例えば、漆の塗膜をタ
ワシで洗ったときには、該塗膜に傷が付くおそれがあ
る。
触れたときには傷が付きやすい。例えば、漆の塗膜をタ
ワシで洗ったときには、該塗膜に傷が付くおそれがあ
る。
【0006】(ハ)漆の主成分であるウルシオールは皮
膚に有害であり、木製品に形成された上記従来の漆の塗
膜に触れたときでも、皮膚がかぶれることがある。
膚に有害であり、木製品に形成された上記従来の漆の塗
膜に触れたときでも、皮膚がかぶれることがある。
【0007】本発明は、上記従来の漆の塗膜における上
述の如き問題を解決すると共により美しい漆の塗膜を提
供しようとしてなされたものである。
述の如き問題を解決すると共により美しい漆の塗膜を提
供しようとしてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、木製品の表面に漆又は漆を主成分とする
塗料を塗着することにより漆被膜を形成し、該漆被膜の
表面に透明な塗料を塗着することにより透明被膜を形成
したことを特徴とする木製品の塗膜を提供するものであ
る。
に、本発明は、木製品の表面に漆又は漆を主成分とする
塗料を塗着することにより漆被膜を形成し、該漆被膜の
表面に透明な塗料を塗着することにより透明被膜を形成
したことを特徴とする木製品の塗膜を提供するものであ
る。
【0009】
【作用】本発明による木製品の塗膜は、漆被膜と該漆被
膜上の透明被膜とよりなるものである。漆被膜は透明被
膜を通して見える。漆被膜は該漆被膜上の透明被膜によ
り日光から保護されると共に外部から遮断される。
膜上の透明被膜とよりなるものである。漆被膜は透明被
膜を通して見える。漆被膜は該漆被膜上の透明被膜によ
り日光から保護されると共に外部から遮断される。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。符号1に示すものは家具、仏壇
等の木製品である。木製品1の表面には漆被膜3が形成
され、該漆被膜3の表面には透明被膜5が形成される。
即ち、本発明による木製品の塗膜は、漆被膜3と透明被
膜5とよりなるものである。
図面に従って説明する。符号1に示すものは家具、仏壇
等の木製品である。木製品1の表面には漆被膜3が形成
され、該漆被膜3の表面には透明被膜5が形成される。
即ち、本発明による木製品の塗膜は、漆被膜3と透明被
膜5とよりなるものである。
【0011】漆被膜3は木製品1の表面に漆又は漆を主
成分とする塗料を塗着してなるものである。漆はウルシ
ハゼなる植物から分泌される乳液状物であり、この生漆
を加温し水分を除去することにより製漆が得られる。本
発明における漆被膜3は、この製漆をそのまま塗着して
なるものでもよいが、製漆にくちなし汁ないしイオウを
加えてなる透明な透漆、製漆にとぎ汁、水酸化鉄、重ク
ロム酸カリ等を加えることにより黒く着色してなる黒
漆、製漆に顔料を配合することにより着色してなる彩
漆、更には製漆に乾性油を配合してなる漆を塗着してな
るものであってもよい。
成分とする塗料を塗着してなるものである。漆はウルシ
ハゼなる植物から分泌される乳液状物であり、この生漆
を加温し水分を除去することにより製漆が得られる。本
発明における漆被膜3は、この製漆をそのまま塗着して
なるものでもよいが、製漆にくちなし汁ないしイオウを
加えてなる透明な透漆、製漆にとぎ汁、水酸化鉄、重ク
ロム酸カリ等を加えることにより黒く着色してなる黒
漆、製漆に顔料を配合することにより着色してなる彩
漆、更には製漆に乾性油を配合してなる漆を塗着してな
るものであってもよい。
【0012】漆又は漆を主成分とする塗料は木製品1の
表面に1回又は2回以上塗布して漆被膜3を形成する。
漆被膜3を常温で一例として24時間放置して乾燥させ
た後、該漆被膜3上に透明被膜5を形成する。
表面に1回又は2回以上塗布して漆被膜3を形成する。
漆被膜3を常温で一例として24時間放置して乾燥させ
た後、該漆被膜3上に透明被膜5を形成する。
【0013】透明被膜5は、漆被膜3の表面に透明な塗
料を塗着してなるものである。透明な塗料としては例え
ばワニス、クリヤラッカー等が用いられる。また、透明
な塗料には、例えばつや消しの塗料或いは色付きの塗料
等が含まれる。
料を塗着してなるものである。透明な塗料としては例え
ばワニス、クリヤラッカー等が用いられる。また、透明
な塗料には、例えばつや消しの塗料或いは色付きの塗料
等が含まれる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による木製
品の塗膜は、漆被膜と該漆被膜上の透明被膜とよりなる
ものであり、次のような優れた効果を発揮する。
品の塗膜は、漆被膜と該漆被膜上の透明被膜とよりなる
ものであり、次のような優れた効果を発揮する。
【0015】漆被膜は透明被膜を通して見えるため、
漆被膜は独特の深みのある外観を呈する。
漆被膜は独特の深みのある外観を呈する。
【0016】漆被膜は該漆被膜上の透明被膜により日
光から保護されるため、該漆被膜が光沢を失い、或いは
割れて剥がれるという問題は解消する。
光から保護されるため、該漆被膜が光沢を失い、或いは
割れて剥がれるという問題は解消する。
【0017】漆被膜は該漆被膜上の透明被膜により保
護されているため、該漆被膜に傷が付くおそれはない。
護されているため、該漆被膜に傷が付くおそれはない。
【0018】漆被膜は該漆被膜上の透明被膜により外
部から遮断されるため、木製品の塗膜に触れても皮膚が
かぶれることはない。また、木製品の塗膜上に口紅、除
光液等が付着しても該漆被膜が侵されることはない。
部から遮断されるため、木製品の塗膜に触れても皮膚が
かぶれることはない。また、木製品の塗膜上に口紅、除
光液等が付着しても該漆被膜が侵されることはない。
【図1】本発明による木製品の塗膜を示す断面図であ
る。
る。
1 木製品 3 漆被膜 5 透明被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AE03 CA32 CB04 DA06 DB21 DC38 EA05 EB08 4F100 AJ20B AP00A BA03 BA07 CC00C GB81 JK01 JM02B JM02C JN01C
Claims (1)
- 【請求項1】 木製品の表面に漆又は漆を主成分とする
塗料を塗着することにより漆被膜を形成し、該漆被膜の
表面に透明な塗料を塗着することにより透明被膜を形成
したことを特徴とする木製品の塗膜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001109722A JP2002301430A (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 木製品の塗膜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001109722A JP2002301430A (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 木製品の塗膜 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002301430A true JP2002301430A (ja) | 2002-10-15 |
Family
ID=18961624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001109722A Pending JP2002301430A (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 木製品の塗膜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002301430A (ja) |
-
2001
- 2001-04-09 JP JP2001109722A patent/JP2002301430A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080324 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090324 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090902 |