JP2002284689A - 骨形成促進剤及び骨形成促進食品 - Google Patents
骨形成促進剤及び骨形成促進食品Info
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- JP2002284689A JP2002284689A JP2001088658A JP2001088658A JP2002284689A JP 2002284689 A JP2002284689 A JP 2002284689A JP 2001088658 A JP2001088658 A JP 2001088658A JP 2001088658 A JP2001088658 A JP 2001088658A JP 2002284689 A JP2002284689 A JP 2002284689A
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- mushroom
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- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 自然界に産する食物を利用し、食品として飲
食・喫食することができ、副作用がなく、かつ骨粗鬆症
の予防に役立つ骨形成促進剤及び骨形成促進食品を提供
する。 【解決手段】 茸から単離、精製して得た化学構造(2
2E,24R)−ergosta−7,22−dien
e−3β,5α,6β−triolで表される骨形成促
進剤と、前記化学構造で表される成分を含む茸を使用し
た骨形成促進食品によって課題を解決した。
食・喫食することができ、副作用がなく、かつ骨粗鬆症
の予防に役立つ骨形成促進剤及び骨形成促進食品を提供
する。 【解決手段】 茸から単離、精製して得た化学構造(2
2E,24R)−ergosta−7,22−dien
e−3β,5α,6β−triolで表される骨形成促
進剤と、前記化学構造で表される成分を含む茸を使用し
た骨形成促進食品によって課題を解決した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は骨形成促進剤及び
骨形成促進食品に関し、特に、茸に含まれる成分を利用
した、あるいは当該成分を含んでいる茸を使用した骨形
成促進剤及び骨形成促進食品に関する。
骨形成促進食品に関し、特に、茸に含まれる成分を利用
した、あるいは当該成分を含んでいる茸を使用した骨形
成促進剤及び骨形成促進食品に関する。
【0002】
【発明の背景】人体における骨量は、破骨細胞による古
い骨の吸収と骨芽細胞による新しい骨の形成という2つ
の過程のバランスにより維持されているが、このバラン
スが崩れ、骨量が減少し、骨がもろくなる骨粗鬆症は、
高齢化社会の下で、有効な対策が講じられるべき課題と
して社会的に注目されている。
い骨の吸収と骨芽細胞による新しい骨の形成という2つ
の過程のバランスにより維持されているが、このバラン
スが崩れ、骨量が減少し、骨がもろくなる骨粗鬆症は、
高齢化社会の下で、有効な対策が講じられるべき課題と
して社会的に注目されている。
【0003】骨粗鬆症は、多くの因子が直接あるいは間
接的に、また多元的に関与することによって発症すると
考えられている。すなわち、閉経によるエストロゲンの
分泌低下、カルシウム代謝調節ホルモン、カルシウム摂
取量などの栄養的因子、適度な運動および重力などの機
械的ストレスなどが複雑に関与しながら骨代謝に影響を
及ぼしていると考えられている。
接的に、また多元的に関与することによって発症すると
考えられている。すなわち、閉経によるエストロゲンの
分泌低下、カルシウム代謝調節ホルモン、カルシウム摂
取量などの栄養的因子、適度な運動および重力などの機
械的ストレスなどが複雑に関与しながら骨代謝に影響を
及ぼしていると考えられている。
【0004】
【従来の技術】骨粗鬆症の発生メカニズムはまだ明らか
にはなってないが、骨粗鬆症の予防、治療としては、カ
ルシウム吸収量を増やす方法、骨吸収を抑制する方法ま
たは骨形成を促進する方法等が考えられる。
にはなってないが、骨粗鬆症の予防、治療としては、カ
ルシウム吸収量を増やす方法、骨吸収を抑制する方法ま
たは骨形成を促進する方法等が考えられる。
【0005】これまでの骨粗鬆症の治療には、エストロ
ゲン、植物エストロゲン、カルシトニン、活性ビタミン
D、大豆イソフラボン、神経成長因子を有効成分とする
ポリペプチド(特開平7−242564)、ゲラニルゲ
ラニオール(特開平7−215849)などがが報告さ
れている。
ゲン、植物エストロゲン、カルシトニン、活性ビタミン
D、大豆イソフラボン、神経成長因子を有効成分とする
ポリペプチド(特開平7−242564)、ゲラニルゲ
ラニオール(特開平7−215849)などがが報告さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の技術に記
載されている骨粗鬆症の治療に係る発明は、いずれも医
療用の薬剤や注射用剤として使用されるのが主であっ
た。すなわち、食品として食べられ、副作用がなく、か
つ骨粗鬆症の予防に役立つものについての提案ではなか
った。
載されている骨粗鬆症の治療に係る発明は、いずれも医
療用の薬剤や注射用剤として使用されるのが主であっ
た。すなわち、食品として食べられ、副作用がなく、か
つ骨粗鬆症の予防に役立つものについての提案ではなか
った。
【0007】この発明は、食品として食べることがで
き、副作用がなくかつ骨粗鬆症の予防に役立つ骨形成促
進剤及び骨形成促進食品を、自然界に産する食物の中か
ら骨形成機能の発揮が確認されたものを選択し、自然界
に産する食物を利用、使用して提案することを目的とし
ている。
き、副作用がなくかつ骨粗鬆症の予防に役立つ骨形成促
進剤及び骨形成促進食品を、自然界に産する食物の中か
ら骨形成機能の発揮が確認されたものを選択し、自然界
に産する食物を利用、使用して提案することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】秋田産キノコ(茸)約4
0種類について、マウス前骨芽様細胞株(MC3T3E
1)の分化誘導活性の探索を行った。
0種類について、マウス前骨芽様細胞株(MC3T3E
1)の分化誘導活性の探索を行った。
【0009】キノコ(茸)抽出液とMC3T3E1を4
日間培養し、分化の初期マーカーであるアルカリホスフ
ァターゼの活性染色により、色素沈着細胞の割合を計測
することで、ヒラタケ類、シモコシ類及びトンビマイタ
ケ類に活性を発見した。
日間培養し、分化の初期マーカーであるアルカリホスフ
ァターゼの活性染色により、色素沈着細胞の割合を計測
することで、ヒラタケ類、シモコシ類及びトンビマイタ
ケ類に活性を発見した。
【0010】次に、マウス前骨芽様細胞株(MC3T3
E1)の分化誘導活性が強かったシモコシ(Tricholoma
auratum) から活性物質を単離・精製した。その化学構
造については、旋光度、融点、1H NMR及び13C
NMRを測定し、ナポリ湾で採取された海綿Spongion
ella gracilis [Piccialli,V., Sica D., Journal ofNa
tural Product,50,915-920 (1987)]及びインド洋Andama
n 島沖で採取された軟サンゴ Sinularia sp. [Kobayash
i ,M., Krishna, M. M., and Anjaneyulu,V., Chemica
l and Pharmaceutical Bulletin, 40, 2845-2846 (199
2)] に含まれる成分として文献記載のデータと比較し、
良い一致を示した。
E1)の分化誘導活性が強かったシモコシ(Tricholoma
auratum) から活性物質を単離・精製した。その化学構
造については、旋光度、融点、1H NMR及び13C
NMRを測定し、ナポリ湾で採取された海綿Spongion
ella gracilis [Piccialli,V., Sica D., Journal ofNa
tural Product,50,915-920 (1987)]及びインド洋Andama
n 島沖で採取された軟サンゴ Sinularia sp. [Kobayash
i ,M., Krishna, M. M., and Anjaneyulu,V., Chemica
l and Pharmaceutical Bulletin, 40, 2845-2846 (199
2)] に含まれる成分として文献記載のデータと比較し、
良い一致を示した。
【0011】よってこの活性物質の化学構造は(22
E,24R)−ergosta−7,22−diene
−3β,5α,6β−triol(以下「エルゴスタジ
エントリオール」と略称することがある)と決定した。
E,24R)−ergosta−7,22−diene
−3β,5α,6β−triol(以下「エルゴスタジ
エントリオール」と略称することがある)と決定した。
【0012】この単離、精製された活性物質は、2〜5
μMの濃度でマウス前骨芽様細胞株(MC3T3E1)
と培養したところ、分化を誘導し且つ細胞増殖を促進す
るという特徴を見出し、本発明を完成させた。
μMの濃度でマウス前骨芽様細胞株(MC3T3E1)
と培養したところ、分化を誘導し且つ細胞増殖を促進す
るという特徴を見出し、本発明を完成させた。
【0013】すなわち、この発明が提案する骨形成促進
剤は、茸から単離、精製して得た化学構造 (22E,24R)−ergosta−7,22−di
ene−3β,5α,6β−triol で表されるものである。
剤は、茸から単離、精製して得た化学構造 (22E,24R)−ergosta−7,22−di
ene−3β,5α,6β−triol で表されるものである。
【0014】前記骨形成促進剤は、水その他の溶液にし
て液体状態で、もしくは粉体として医薬品に応用するこ
とができる。
て液体状態で、もしくは粉体として医薬品に応用するこ
とができる。
【0015】また、この発明が提案する骨形成促進食品
は、化学構造 (22E,24R)−ergosta−7,22−di
ene−3β,5α,6β−triol で表される成分を含む茸を食品として使用したものであ
る。
は、化学構造 (22E,24R)−ergosta−7,22−di
ene−3β,5α,6β−triol で表される成分を含む茸を食品として使用したものであ
る。
【0016】前記において、キノコ(茸)を食品として
使用するとは、前記化学構造で表される活性成分を含む
茸そのものや、当該茸の乾燥物を炊き込み御飯などの御
飯ものや、煮物・汁ものなどの食品の具材として用い
る、当該茸を乾燥・焙煎してお茶として用いる、当該茸
からの抽出液や、乾燥させて粉末化した茸粉末を食品や
飲料に混合する、などのように、茸を飲食・喫食可能な
状態で使用される種々の使用形態を含むものである。
使用するとは、前記化学構造で表される活性成分を含む
茸そのものや、当該茸の乾燥物を炊き込み御飯などの御
飯ものや、煮物・汁ものなどの食品の具材として用い
る、当該茸を乾燥・焙煎してお茶として用いる、当該茸
からの抽出液や、乾燥させて粉末化した茸粉末を食品や
飲料に混合する、などのように、茸を飲食・喫食可能な
状態で使用される種々の使用形態を含むものである。
【0017】
【実験例1】シモコシ(Tricholoma auratum) を用い、
これから、マウス前骨芽様細胞株(MC3T3E1)の
分化誘導活性を発揮する活性物質を単離・精製した。即
ち、茸の子実体に対し20倍容量のメタノールで抽出し
乾固し、試料をクロロホルム:メタノール:水=4:
4:3で分液した。この分液をシリカゲルクロマトグラ
フィー(クロロホルム:メタノール=10:1)とC
18の逆相シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール
100%)により活性画分を採取して活性物質を単離・
精製した。
これから、マウス前骨芽様細胞株(MC3T3E1)の
分化誘導活性を発揮する活性物質を単離・精製した。即
ち、茸の子実体に対し20倍容量のメタノールで抽出し
乾固し、試料をクロロホルム:メタノール:水=4:
4:3で分液した。この分液をシリカゲルクロマトグラ
フィー(クロロホルム:メタノール=10:1)とC
18の逆相シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール
100%)により活性画分を採取して活性物質を単離・
精製した。
【0018】単離・精製された活性物質について、その
化学構造を特定すべく、旋光度、融点、1H NMR及
び13C NMRを測定した。この結果を、ナポリ湾で
採取された海綿Spongionella gracilis [Piccialli,V.,
Sica D., Journal of Natural Product, 50,915-920
(1987)]及びインド洋Andaman 島沖で採取された軟サン
ゴ Sinularia sp. [Kobayashi ,M., Krishna, M. M.,
and Anjaneyulu, V., Chemical and Pharmaceutical Bu
lletin, 40, 2845-2846 (1992)] に含まれる成分として
文献に記載されているデータと比較したところ、良い一
致を示した。
化学構造を特定すべく、旋光度、融点、1H NMR及
び13C NMRを測定した。この結果を、ナポリ湾で
採取された海綿Spongionella gracilis [Piccialli,V.,
Sica D., Journal of Natural Product, 50,915-920
(1987)]及びインド洋Andaman 島沖で採取された軟サン
ゴ Sinularia sp. [Kobayashi ,M., Krishna, M. M.,
and Anjaneyulu, V., Chemical and Pharmaceutical Bu
lletin, 40, 2845-2846 (1992)] に含まれる成分として
文献に記載されているデータと比較したところ、良い一
致を示した。
【0019】そこで、この活性物質の化学構造を(22
E,24R)−ergosta−7,22−diene
−3β,5α,6β−triolと決定した。
E,24R)−ergosta−7,22−diene
−3β,5α,6β−triolと決定した。
【0020】
【実験例2】エルゴスタジエントリオールについて、以
下の方法で、骨形成促進機能について確認した。
下の方法で、骨形成促進機能について確認した。
【0021】まず、滅菌シャーレに調製した10mlの
アルファMEM培地にマウス前骨芽様細胞株(MC3T
3E1)細胞を、2×105/mlとなるように懸濁
し、更にエルゴスタジエントリオールを1〜20μMの
濃度になるように添加した。これを37℃、5%CO2
下で48時間培養した。
アルファMEM培地にマウス前骨芽様細胞株(MC3T
3E1)細胞を、2×105/mlとなるように懸濁
し、更にエルゴスタジエントリオールを1〜20μMの
濃度になるように添加した。これを37℃、5%CO2
下で48時間培養した。
【0022】マウス前骨芽様細胞株(MC3T3E1)
の分化の初期マーカーであるアルカリホスファターゼの
活性染色により、色素沈着細胞の割合を計測して分化誘
導活性を検討した。細胞内のアルカリファスファターゼ
活性は、和光純薬のアルカリ性フォスファBテストワコ
ー測定キットで測定した。
の分化の初期マーカーであるアルカリホスファターゼの
活性染色により、色素沈着細胞の割合を計測して分化誘
導活性を検討した。細胞内のアルカリファスファターゼ
活性は、和光純薬のアルカリ性フォスファBテストワコ
ー測定キットで測定した。
【0023】測定の結果、エルゴスタジエントリオール
は1〜20Mの濃度でMC3T3E1細胞の分化を誘導
し、且つ2〜5μMの濃度域で同細胞の増殖を促進する
ことが確認できた。この結果を図1に表す。
は1〜20Mの濃度でMC3T3E1細胞の分化を誘導
し、且つ2〜5μMの濃度域で同細胞の増殖を促進する
ことが確認できた。この結果を図1に表す。
【0024】
【実験例3】マウス前骨芽様細胞株(MC3T3E1)
のアルカリホスファターゼの誘導を指標に、食用となる
キノコのエキスについて、キノコ(茸)抽出液とMC3
T3E1を4日間培養し、分化の初期マーカーであるア
ルカリホスファターゼの活性染色により、色素沈着細胞
の割合を計測することで、骨形成促進機能を検討した。
のアルカリホスファターゼの誘導を指標に、食用となる
キノコのエキスについて、キノコ(茸)抽出液とMC3
T3E1を4日間培養し、分化の初期マーカーであるア
ルカリホスファターゼの活性染色により、色素沈着細胞
の割合を計測することで、骨形成促進機能を検討した。
【0025】その結果、ヒラタケ、サクラシメジ、ハタ
ケシメジ、シャカシメジ、ホンシメジ、ムラサキシメ
ジ、シモコシ、シモフリシメジ、ムキタケ、ヌメリササ
タケ、アカイボカサタケ、シロヒメホウキタケ、コウタ
ケ、マイタケ、トンビマイタケ、マンネンタケの水溶性
画分に分化誘導活性が検出された。
ケシメジ、シャカシメジ、ホンシメジ、ムラサキシメ
ジ、シモコシ、シモフリシメジ、ムキタケ、ヌメリササ
タケ、アカイボカサタケ、シロヒメホウキタケ、コウタ
ケ、マイタケ、トンビマイタケ、マンネンタケの水溶性
画分に分化誘導活性が検出された。
【0026】また、シャカシメジ、ムラサキシメジ、シ
モコシ、シモフリシメジ、スギヒラタケ、ムキタケ、シ
バフタケ、シロタマゴテングタケ、ヌメリササタケ、シ
ロヒメホウキタケ、マイタケ、トンビマイタケ、ホコリ
タケの脂溶性画分に分化誘導活性が検出された。
モコシ、シモフリシメジ、スギヒラタケ、ムキタケ、シ
バフタケ、シロタマゴテングタケ、ヌメリササタケ、シ
ロヒメホウキタケ、マイタケ、トンビマイタケ、ホコリ
タケの脂溶性画分に分化誘導活性が検出された。
【0027】なお、この場合の脂溶性画分の抽出には、
メタノール、エタノールのアルコール類に加えて、ヘキ
サン、酢酸エチル、クロロホルム等所の有機溶媒が使用
できる。
メタノール、エタノールのアルコール類に加えて、ヘキ
サン、酢酸エチル、クロロホルム等所の有機溶媒が使用
できる。
【0028】この実験の結果、これらの食用となるキノ
コ(茸)も、前骨芽細胞の分化誘導を促進する機能を有
し、エルゴスタジエントリオールを含んでいて、いずれ
も本発明の骨形成促進食品に使用できると考えられる。
コ(茸)も、前骨芽細胞の分化誘導を促進する機能を有
し、エルゴスタジエントリオールを含んでいて、いずれ
も本発明の骨形成促進食品に使用できると考えられる。
【0029】
【実施例1】シモコシ(Tricholoma auratum) を8分割
したもの10g、精白米20g及び水道水170mlを
計量しレトルト用袋(140×200mm)に詰め、真
空包装機により密封した。この袋40を日阪製作所製レ
トルト試験機に入れ、115℃で30分間レトルト処理
した。
したもの10g、精白米20g及び水道水170mlを
計量しレトルト用袋(140×200mm)に詰め、真
空包装機により密封した。この袋40を日阪製作所製レ
トルト試験機に入れ、115℃で30分間レトルト処理
した。
【0030】本発明の骨形成促進食品は、このように、
茸を食品として使用し、レトルト食品として提供するこ
とが可能である。
茸を食品として使用し、レトルト食品として提供するこ
とが可能である。
【0031】
【実施例2】ハタケシメジ、シャカシメジ、ホンシメ
ジ、ムラサキシメジ、シモコシ、シモフリシメジ、スギ
ヒラタケ、ムキタケ、ヌメリササタケ、シロヒメホウキ
タケ、コウタケ、マイタケ、トンビマイタケ、マンネン
タケを細く分割した混合物200gと有色米である朝紫
50gを4号缶に充填し、更に水道水200gを加え
た。この缶をスチーマーボックスに入れ20分間加熱脱
気した。脱気後に蓋を載せシーマーにより巻き締めした
後、蒸気式レトルト機で115℃、60分間殺菌処理を
してキノコと有色米の缶詰を得た。
ジ、ムラサキシメジ、シモコシ、シモフリシメジ、スギ
ヒラタケ、ムキタケ、ヌメリササタケ、シロヒメホウキ
タケ、コウタケ、マイタケ、トンビマイタケ、マンネン
タケを細く分割した混合物200gと有色米である朝紫
50gを4号缶に充填し、更に水道水200gを加え
た。この缶をスチーマーボックスに入れ20分間加熱脱
気した。脱気後に蓋を載せシーマーにより巻き締めした
後、蒸気式レトルト機で115℃、60分間殺菌処理を
してキノコと有色米の缶詰を得た。
【0032】本発明の骨形成促進食品は、このように、
茸を食品として使用し、缶詰食品として提供することが
可能である。
茸を食品として使用し、缶詰食品として提供することが
可能である。
【0033】
【実施例3】シイタケ、ヒラタケ、サクラシメジ、ハタ
ケシメジ、シャカシメジ、ホンシメジ、ムラサキシメ
ジ、シモコシ、シモフリシメジ、スギヒラタケ、ムキタ
ケ、シバフタケ、シロタマゴテングタケ、ヌメリササタ
ケ、アカイボカサタケ、シロヒメホウキタケ、コウタ
ケ、マイタケ、トンビマイタケ、マンネンタケ、ホコリ
タケを細く分割したものを先ず風燥し、次に70℃の熱
風で乾燥した。これを超遠心粉砕機(三田村理研工業)
で粉砕した。
ケシメジ、シャカシメジ、ホンシメジ、ムラサキシメ
ジ、シモコシ、シモフリシメジ、スギヒラタケ、ムキタ
ケ、シバフタケ、シロタマゴテングタケ、ヌメリササタ
ケ、アカイボカサタケ、シロヒメホウキタケ、コウタ
ケ、マイタケ、トンビマイタケ、マンネンタケ、ホコリ
タケを細く分割したものを先ず風燥し、次に70℃の熱
風で乾燥した。これを超遠心粉砕機(三田村理研工業)
で粉砕した。
【0034】この微粉体は水にほぼ均一分散でき、白湯
やお茶に加えると美味しく喫食することができた。また
日常の食事の調理の際に、この粉末を加えて用いること
もできる。本発明の骨形成促進食品は、このように、茸
を食品として使用し、飲食物に添加、混合可能な粉末と
して提供することができる。
やお茶に加えると美味しく喫食することができた。また
日常の食事の調理の際に、この粉末を加えて用いること
もできる。本発明の骨形成促進食品は、このように、茸
を食品として使用し、飲食物に添加、混合可能な粉末と
して提供することができる。
【0035】
【発明の効果】この発明によれば、自然界に産するキノ
コ(茸)からの抽出物、あるいは自然界に産するキノコ
(茸)自身を、骨形成促進剤、骨形成促進食品として提
供することができる。
コ(茸)からの抽出物、あるいは自然界に産するキノコ
(茸)自身を、骨形成促進剤、骨形成促進食品として提
供することができる。
【0036】すなわち、自然界に産するキノコ(茸)を
利用して、お茶や飲料、御飯、お粥のような食品として
食べることができ、副作用がなく、かつ骨粗鬆症の予防
に役立つ骨形成促進剤及び骨形成促進食品を提供するこ
とができるので、日常の食品を摂取しながら骨粗鬆症の
予防を期待することができる。
利用して、お茶や飲料、御飯、お粥のような食品として
食べることができ、副作用がなく、かつ骨粗鬆症の予防
に役立つ骨形成促進剤及び骨形成促進食品を提供するこ
とができるので、日常の食品を摂取しながら骨粗鬆症の
予防を期待することができる。
【図1】 エルゴスタジエントリオールによるMC3T
3E1細胞の分化誘導及び、同細胞の増殖促進効果を表
すグラフ。
3E1細胞の分化誘導及び、同細胞の増殖促進効果を表
すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 2/38 A61K 35/84 A 4C086 A61K 35/84 A61P 19/00 4C088 A61P 19/00 A23F 3/14 // A23F 3/14 A23L 2/00 F (72)発明者 大久 長範 秋田県秋田市新屋町砂奴寄4番地26 秋田 県総合食品研究所内 Fターム(参考) 4B016 LC07 LG14 4B017 LC03 LG19 4B018 MD82 ME05 4B023 LC09 LE11 LK12 LP10 4B027 FK08 4C086 AA01 AA02 DA11 GA17 MA01 MA04 MA34 MA52 NA06 NA10 ZA96 ZA97 4C088 AA08 BA32 MA52 NA06 NA10 ZA96 ZA97
Claims (2)
- 【請求項1】 茸から単離、精製して得た化学構造 (22E,24R)−ergosta−7,22−di
ene−3β,5α,6β−triol で表される骨形成促進剤。 - 【請求項2】 化学構造 (22E,24R)−ergosta−7,22−di
ene−3β,5α,6β−triol で表される成分を含む茸を食品として使用した骨形成促
進食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001088658A JP2002284689A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 骨形成促進剤及び骨形成促進食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001088658A JP2002284689A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 骨形成促進剤及び骨形成促進食品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002284689A true JP2002284689A (ja) | 2002-10-03 |
Family
ID=18943716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001088658A Pending JP2002284689A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 骨形成促進剤及び骨形成促進食品 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2002284689A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004292382A (ja) * | 2003-03-27 | 2004-10-21 | Kirin Brewery Co Ltd | ミネラル吸収促進剤及び骨粗鬆症用予防及び/又は改善剤 |
JP2006143639A (ja) * | 2004-11-18 | 2006-06-08 | Nagase & Co Ltd | 骨形成促進剤および抗骨粗鬆症剤 |
JP2007008829A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Yukiguni Maitake Co Ltd | マイタケ由来の骨粗鬆症予防改善剤 |
JP2009051793A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Iwade Kingaku Kenkyusho:Kk | 骨疾患治療剤 |
JP2010018563A (ja) * | 2008-07-11 | 2010-01-28 | Iwade Kingaku Kenkyusho:Kk | 新規化合物及び当該化合物を有効成分とする骨疾患の予防又は治療剤 |
-
2001
- 2001-03-26 JP JP2001088658A patent/JP2002284689A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004292382A (ja) * | 2003-03-27 | 2004-10-21 | Kirin Brewery Co Ltd | ミネラル吸収促進剤及び骨粗鬆症用予防及び/又は改善剤 |
JP2006143639A (ja) * | 2004-11-18 | 2006-06-08 | Nagase & Co Ltd | 骨形成促進剤および抗骨粗鬆症剤 |
JP2007008829A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Yukiguni Maitake Co Ltd | マイタケ由来の骨粗鬆症予防改善剤 |
JP2009051793A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Iwade Kingaku Kenkyusho:Kk | 骨疾患治療剤 |
JP2010018563A (ja) * | 2008-07-11 | 2010-01-28 | Iwade Kingaku Kenkyusho:Kk | 新規化合物及び当該化合物を有効成分とする骨疾患の予防又は治療剤 |
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