JP2002282767A - 塗工具 - Google Patents

塗工具

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JP2002282767A
JP2002282767A JP2001091295A JP2001091295A JP2002282767A JP 2002282767 A JP2002282767 A JP 2002282767A JP 2001091295 A JP2001091295 A JP 2001091295A JP 2001091295 A JP2001091295 A JP 2001091295A JP 2002282767 A JP2002282767 A JP 2002282767A
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coating
frame
application roller
application
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JP2001091295A
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Yoji Tominaga
洋ニ 富永
Hisataka Uruta
寿隆 宇留田
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WINTECH KK
Gen Maintenance Technology Inc GMT
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GEN GIJUTSU KENKYUSHO KK
WINTECH KK
Gen Maintenance Technology Inc GMT
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C17/00Hand tools or apparatus using hand held tools, for applying liquids or other fluent materials to, for spreading applied liquids or other fluent materials on, or for partially removing applied liquids or other fluent materials from, surfaces
    • B05C17/02Rollers ; Hand tools comprising coating rollers or coating endless belts
    • B05C17/0237Rollers ; Hand tools comprising coating rollers or coating endless belts comprising means for preventing the rotation of the roller
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C17/00Hand tools or apparatus using hand held tools, for applying liquids or other fluent materials to, for spreading applied liquids or other fluent materials on, or for partially removing applied liquids or other fluent materials from, surfaces
    • B05C17/02Rollers ; Hand tools comprising coating rollers or coating endless belts
    • B05C17/0217Rollers ; Hand tools comprising coating rollers or coating endless belts comprising a frame supporting the coating roller at both ends or being intented to be hold at both ends by the user

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻き込み泡の少ない塗膜形成が可能で、塗布
部材の交換を頻繁に行う必要がなく、構造が簡単で、し
かも、作業性良く塗工作業を行える塗工具を提供する。 【解決手段】 第1枠体2Aおよび第2枠体2Bの少な
くとも一方をスライドさせて、双方の支持軸4の先端の
軸受けキャップ7を塗布ローラー3の両端部の凹部に嵌
着することにより、塗布ローラーが回転可能に支持さ
れ、かつ、該回転可能となった塗布ローラー3をその軸
線周りに回転させて、その両端部の軸受けキャップ7の
少なくとも2つ以上のローラー回転阻止用の凹穴7b−
1〜7b−3のうちの所望の1つの凹穴にピン部材を挿
入することで、塗布ローラー3がその軸線周りの少なく
とも2つ以上の所定位置で回転不能に支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗工具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、床面や壁面等の表面保護、美観
向上を目的に液体コーティング剤を塗工、固化(硬化)
させて被膜を形成するが、かかる液体コーティング剤の
塗工方法としては、従来から、スプレーガンによる吹き
付け塗工、刷毛塗り、ローラー回転塗工、ムートン等に
よる引き塗り等が使用されてきた。しかし、スプレーガ
ンによる吹き付け塗工では、塗工作業中に液体コーティ
ング剤が飛散するため、人体への影響等、環境衛生上の
点で問題がある。刷毛塗りは広範囲を塗工する場合に作
業時間が長くなり作業効率が悪く、また、刷毛跡が残る
ことが多いという問題がある。ローラー回転塗工は、回
転するローラーが空気を巻き込むために塗膜が気泡を含
んで塗膜に凹凸が生じる場合があるという問題がある。
また、ムートン等による引き塗りは塗膜に引き跡が残り
易く、また、引く際に大きな力が必要なため作業性の点
で問題がある。このように、従来から一般的に行われて
いる塗工方法はいずれも何らかの問題点を有している
が、その中でも他の方法に比べて、簡便で、作業性が良
い等の理由からローラー回転塗工が最も多く使用されて
いる。
【0003】ローラー回転塗工に用いる塗工具の塗布ロ
ーラーは一般にその表面を繊維質層で覆い、所望の塗布
膜厚み、塗布肌が得られるように、繊維(毛)の種類、
起毛の長さ、密度等を調整しているが、かかる塗布ロー
ラーの表面の材質、性状の調整によっても上記の巻き込
み泡の問題を解消できず、この問題は未解決のままであ
る。よって、一般に、ローラー回転塗工で塗膜に巻き込
み泡が生じた場合、塗工作業後に塗膜の表面を刷毛で撫
でてならす作業等で対応している。特開平9−2066
61号公報には、塗工具に塗布ローラーの回転を停止さ
せるストッパを付設し、塗工作業後に、該ストッパでロ
ーラーの回転を停止させ、停止状態のローラーの表面で
塗膜の表面をならすようにして、塗工具から刷毛に持ち
換える手間を省けるようにしたものが提案されている。
しかし、上記ストッパは、把手の内部またはローラーの
支持枠の側部に、先端部の形状を塗布ローラーを固定し
得る形状(例えば、先鋭状や二股状)にした棒状体を、
当該先端部が常態(塗工作業時)では塗布ローラーから
離れた状態にあり、塗工作業後に塗布ローラーの胴部に
押接し得るように取り付けられたものであるため、ロー
ラーの回転を停止させたときに、塗布ローラーの外周面
にストッパ跡(ストッパを押接した跡)が残る。よっ
て、塗膜の表面をならした後、再度塗膜の塗工を行う
と、ストッパ跡である繊維(毛)ムラによる部分によっ
て、塗り跡(不要な線)が残りやすいという問題があ
る。さらに、把手が必要以上に太くなり、また、棒状体
を進退可能とするための機構の存在が塗工具を取り扱い
にくくして、塗工作業時の作業性が悪くなる問題があ
る。また、刷毛に持ち替える必要がないといっても、塗
工作業後に塗膜をならす作業を行わなければならないの
で、全体の作業時間が長くなることは避けられない。
【0004】一方、上記の巻き込み泡の問題を生じるこ
となく塗工作業を行えるとして、フロアー・フィニッシ
ング・アプリケーター(PADCO社製)が市販されて
いる。かかるフロアー・フィニッシング・アプリケータ
ーは、図8に示すように、断面(長さ方向と直交する断
面)が略C字状の棒状体からなる塗布部材61と、把手
62に該把手と概ねT字をなすように丸棒体63を連結
してなる支持部材64とで構成され、塗布部材61の凹
溝61aに、支持部材64の丸棒体63を嵌め込んで使
用する塗工具である。該フロアー・フィニッシング・ア
プリケーターでは、塗布部材61の外周面(固定面)で
床面に撒いた液体コーテイング剤を引き伸ばして塗工を
行うことで、気泡を含むことの少ない平坦な塗膜が形成
できるとされている。しかし、このフロアー・フィニッ
シング・アプリケーターでは、塗布部材61の実際に使
用される部分(床面に接触させる部分)は外周面のうち
の一部分であり、その部分が劣化すると塗布部材61を
交換しなければならず、塗布部材61の交換を頻繁に行
わなければならないため経済的でない。さらに、上記断
面がC字状の塗布部材61は支持部材64と組み合わせ
て使用する専用部材であることから、ローラー回転塗工
に用いられている塗布ローラー等の汎用の塗布部材が使
用できず、専用部材として作成する必要があるため高価
であり、この点から、塗布作業全体に要するコストがよ
り嵩むこととなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記事情に鑑み、本発
明は、巻き込み泡の少ない塗膜を形成でき、しかも、か
かる巻き込み泡の少ない塗膜形成を、塗布部材の交換を
頻繁に行う必要なく、比較的長期に亘って行うことがで
き、さらに、構造自体は簡単で、塗工作業時の作業性
(塗工具自体の取り扱い性)も良好な塗工具を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下の構成を特徴としている。 (1)把手と、該把手から延設の枠体に支持された塗布
ローラーとを有する塗工具であって、塗布ローラーをそ
の軸線周りに回転させたときの少なくとも2つ以上の所
定位置で回転不能に支持し得る支持構造を有し、前記2
つ以上の所定位置の各位置で塗布ローラーを回転不能に
支持して塗工を行う構成としたことを特徴とするローラ
ー固定式塗工具。 (2)塗布ローラーをその軸線周りに回転させたときの
少なくとも2つ以上の所定位置で回転不能に支持し得る
支持構造が、塗布ローラーの少なくとも一方の端部にて
塗布ローラーを回転不能に支持するものである上記
(1)記載のローラー固定式塗工具。 (3)塗布ローラーがその軸線周りに回転させたときの
3つまたは4つの所定位置で回転不能に支持されるもの
である上記(1)または(2)記載のローラー固定式塗
工具。 (4)塗布ローラーの両端部に軸受けキャップを受承す
る凹部を形成し、把手に、塗布ローラーの一方の端部を
支持する支持軸を突設させた第1枠体と、塗布ローラー
の他方の端部を支持する支持軸を突設させた第2枠体と
を連結するとともに、これらの把手との連結部の少なく
とも一方に、互いの支持軸間の間隔を拡大および縮小さ
せ得るスライド機構を設け、前記第1枠体および第2枠
体の支持軸の先端にそれぞれ軸受けキャップを回転可能
に取り付けるとともに、該軸受けキャップの塗布ローラ
ー端部の凹部へ嵌着する側とは反対側の端面に、支持軸
の軸線とその中心が重なる円を規定して、該円の円周上
に略等間隔に離間させて2つ以上のローラー回転阻止用
の凹穴を形成し、さらに、前記第1枠体および第2枠体
にそれぞれその先端側が前記ローラー回転阻止用の凹穴
に挿入され得るピン部材を取り付け、前記第1枠体およ
び第2枠体の少なくとも一方をスライドさせて、双方の
支持軸の先端の軸受けキャップを塗布ローラーの両端部
の凹部に嵌着することにより、塗布ローラーが回転可能
に支持され、かつ、該回転可能となった塗布ローラーを
その軸線周りに回転させて、その両端部の各軸受けキャ
ップの2つ以上のローラー回転阻止用の凹穴のうちの所
望の1つの凹穴に前記ピン部材の先端側を挿入すること
で、塗布ローラーがその軸線周りの所定位置で回転不能
に支持される構成としたことを特徴とするローラー固定
式塗工具。 (5)ピン部材は、その先端側をローラー回転阻止用の
凹穴に挿入した状態が常態となるようにバネ付勢され、
かつ、その後端側を引っ張ることによって前記先端側が
ローラー回転阻止用の凹穴から退避するように、枠体に
取り付けられている上記(4)記載のローラー固定式塗
工具。 (6)ローラー回転阻止用の凹穴が3つまたは4つであ
る上記(4)または(5)記載のローラー固定式塗工
具。 (7)水性エマルション系または水性ディスパーション
系の液体コーティング剤用である上記(1)〜(6)の
いずれかに記載のローラー固定式塗工具。
【0007】
【作用】本発明の塗工具では、固定状態の塗布ローラー
の外周面にて液体コーティング剤(以下、塗布液ともい
う)を塗工できるので、ローラー回転塗工で生じていた
空気の巻き込みを防止でき、巻き込み泡の少ない平滑性
に優れた塗膜を形成することができる。また、塗布ロー
ラーをその軸線周りに回転させたときの少なくとも2つ
以上の所定位置(指定位置)で固定できるので、塗布ロ
ーラーの外周面の最初に塗工に供した部分が劣化した
ら、塗布ローラーの外周面の新しい部分で塗工を行うこ
とができ、さらに、これの繰り返しによって塗布ローラ
ーの外周面の概ね全面を有効に利用できるので、塗布部
材(塗布ローラー)を頻繁に交換することなく、巻き込
み泡の少ない塗膜形成を比較的長い期間続行することが
できる。また、本発明の塗工具では、一般に市販されて
いる塗布ローラーを使用できるので、塗工面積、液体コ
ーティング剤の種類、目的の塗布膜厚等に応じて、最適
なローラーの長さ、径、重量、ローラーカバーの素材の
種類(繊維の種類、長さ、密度等)を選択できる。ま
た、本発明の塗工具では、塗布ローラーの少なくとも一
方の端部を支持して塗布ローラーを回転不能(固定)に
するので、塗布ローラーの塗布面(外周面)に不要な跡
が形成されない。また特に、塗布ローラーの両端部にて
塗布ローラーを回転不能に支持する構成にすれば、塗布
ローラーが枠体に対してより安定に固定され、塗工作業
性および塗膜品質がより向上する。また、ローラー回転
塗工では、ローラー表面で液体コーテイング剤中の揮発
物質が揮発するため、液体コーテイング剤の粘度、不揮
発分が変化し、得られる塗膜の均一性が低いという問題
もあったが、ローラーを固定して塗工を行う本発明の塗
工具では、液体コーテイング剤の空気と接触している部
分が少なくなり、かかる問題も解決でき、均一な塗膜を
形成しやすいという利点も得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
図1〜図4は本発明の一実施形態による塗工具を示し、
図1はその正面図、図2はその一部分解図、図3は要部
(枠体の端部と軸受けキャップ)の拡大図、図4は塗布
ローラーを枠体から外した状態の平面図(枠体の平面
図)、図5は塗布ローラーの断面図、図6、7は該塗工
具を用いた塗工作業の説明図である。
【0009】該塗工具10は、把手1と、把手1から延
設の枠体2と、枠体2に支持された塗布ローラー(以
下、単にローラーとも略称する)3とを有する。塗布ロ
ーラー3は中空円筒状のコア(芯材)3a−1の外周が
繊維質または多孔質のカバー材3a−2で覆われて構成
されている(図5)。また、その両端部には、後述の軸
受けキャップが嵌着される凹部9(図2)が形成されて
いる。
【0010】一方、枠体2は細長のプレートをL字に屈
曲させた第1枠体2Aと第2枠体2Bとからなり、これ
らは、それぞれ一端側をボルト6で把手1に連結し、他
端側を塗布ローラー3の支持部としている。第1枠体2
Aおよび第2枠体2Bの把手1との連結部には、図4に
示すように、長孔21が形成されていて、該長孔21の
長手方向の任意の位置でボルト6を把手1の先端に螺合
できるようになっている。すなわち、第1枠体2Aおよ
び第2枠体2Bは、図4の矢印X1方向、X2方向にス
ライド可能となっている。なお、図4には説明の便宜
上、後述するピン部材は図示していない。
【0011】第1枠体2Aおよび第2枠体2Bの塗布ロ
ーラー3を支持する側の端部2a、2bには、塗布ロー
ラーの回転軸となる支持軸4が突設し、該支持軸4の先
端には軸受けキャップ7が取り付られている。さらに、
該支持軸4の近傍には塗布ローラーの回転を阻止するた
めのピン部材5が取り付けられている(図3)。
【0012】軸受けキャップ7は、支持軸4が挿通し得
る貫通孔7aを有し、この貫通孔7aに支持軸4を挿通
し、支持軸4の螺刻処理が施された先端部にナット8を
螺合することで、支持軸4に対して回転可能(すなわ
ち、空回りする状態)に取り付けられている(図2、図
3)。また、該軸受けキャップ7の支持軸側の面7Aに
は、図3(a)に示すように、支持軸4を挿通する貫通
孔7aの周囲に、この貫通孔7aと同心円の円(すなわ
ち、支持軸4の軸線(=塗布ローラー3の軸線)とその
中心点が一致する円)7cを規定し、この円7cの円周
上に略等間隔に離間させてローラー回転阻止用の3つの
凹穴7b−1〜7b−3が形成されている。また、その
外周側面にはパッキン(Oリング)71が外嵌されてい
る(図2)。ここで、パッキン(Oリング)71は常
時、軸受けキャップ7の外周側面に取り付けておいても
よいが、軸受けキャップ7の塗布ローラー3の両端の凹
部9への嵌着作業時に取り付けるようにしてもよい。な
お、軸受けキャップ7が塗布ローラー3の両端の凹部9
に嵌着して初めて塗布ローラー3は支持軸4を回転軸と
して回転するようになる。
【0013】ピン部材5は、図3(b)に示されるよう
に、コイルバネ52を巻き付けた状態で、その先端側を
枠体2A、2B(端部2a、2b)に形成された貫通孔
51に挿通し、その後端側の凸部53にコイルバネ52
の一端を止着する一方、該コイルバネ52の他端を枠体
A、2B(端部2a、2b)に止着して、取り付けられ
ている。該ピン部材5は、常態では、図3(b)の状
態、すなわち、その先端側が軸受けキャップ7のローラ
ー回転阻止用の凹穴(凹穴7b−1〜7b−3のいずれ
か1つ)に挿入した状態にある。そして、後端側の凸部
53を持って、図3(b)中の矢印X3方向に引っ張る
ことによって、図3(c)の状態、すなわち、軸受けキ
ャップ7のローラー回転阻止用の凹穴(凹穴7b−1〜
7b−3)から抜けた状態(退避状態)となり、該後端
側の凸部53を放すことで、コイルバネ52の弾性によ
って元の状態(図3(b)の状態)に戻る。すなわち、
常態ではピン部材5はローラー回転阻止用の凹穴にその
先端側が挿入されて、塗布ローラー3を回転不能にする
ように(塗布ローラーを固定状態とするように)取り付
けられている。
【0014】枠体2への塗布ローラー3の取り付けは以
下のようにして行われる。すなわち、ボルト6を緩め
て、第1枠体2Aおよび第2枠体2Bをスライドさせ
て、互いの支持軸4に取り付けた軸受けキャップ7間の
間隔を広げ、その間に塗布ローラー3を配置し、この状
態で、第1枠体2Aおよび第2枠体2Bをスライドさせ
て軸受けキャップ7を塗布ローラーの両端部の凹部9に
嵌着する。これによって、軸受けキャップ7がパッキン
(Oリング)71を介して塗布ローラー3の両端部に強
固に固定され、塗布ローラー3は第1枠体2Aと第2枠
体Bの間に支持された状態となる(図1)。しかし、こ
の時点では、塗布ローラー3の両端部に嵌着された軸受
けキャップ7のローラー回転阻止用の凹穴(7b−1〜
7b−3)には、第1枠体2Aおよび第2枠体2Bに取
り付けたピン部材5の先端部が挿入されており、該ピン
部材5によって塗布ローラー3は回転できない状態にな
っている。
【0015】本発明の塗工具10は塗布ローラー3を上
記の回転不能状態(固定状態)としたままで塗工作業に
供される。図6はかかる塗布ローラー3が固定状態の塗
工具10で被塗面に液体コーテイング剤を塗工している
状態であり、ここでは、軸受けキャップ7のローラー回
転阻止用の凹穴7b−1にピン部材5の先端側が挿入さ
れて塗布ローラー3は回転不能となっている。この図6
に示されるように、該塗工具10では、固定状態の塗布
ローラー3の外周面の所定の曲面部分F1が被塗面に摺
接する状態で塗工が行われる。よって、塗布ローラー3
は空気を巻き込むことが少なく、被塗面に空気泡を含ま
ない平坦な塗膜を形成することができる。
【0016】しかし、塗工作業を繰り返し行うと、塗布
ローラー3の外周面の被塗面と接触するローラーの曲面
部分(図6中のF1)が劣化(例えば、液体コーティン
グ剤の溶剤等が揮発し、カバー材の接液部が部分的に固
化した場合等)して、所望の厚みの塗膜を形成できなく
なったり、塗り跡(不要な線)が残ったりして良好な塗
工状態が得られなくなってくる。このような現象が顕著
になったら、以下に示すように、ローラーの外周面の被
塗面と接触させる部分を変更する。
【0017】第1枠体2Aおよび第2枠体2Bの端部2
a、2bに取り付けた各ピン部材5の後端側の凸部53
を引っ張って、該ピン部材5を塗布ローラー3の両端の
軸受けキャップ7のローラー回転阻止用の凹穴(凹穴7
b−1)から引き抜き(図3(c))、そして、塗布ロ
ーラー3をその軸線周りに指定角度(ここでは120
度)回転させて、前記とは異なるローラー回転阻止用の
凹穴(例えば凹穴7b−2)にピン部材5を挿入する
と、塗布ローラー3はその軸線周りの前記とは異なる所
定位置で固定され、図7(a)に示すように、塗布ロー
ラー3の外周面の被塗面と接触させる曲面部分を前記の
F1部分からF2部分に変更して塗工を行うことができ
る。
【0018】なお、以上の説明から理解されるように、
この後、前記と同様に、凹穴からのピン部材5の引き抜
き、塗布ローラー3の指定角度(120度)の回転、ピ
ン部材5の凹穴(凹穴7b−3)への挿入を行うこと
で、さらに、図7(b)に示すように、塗布ローラー3
の外周面の曲面部分F3を被塗面へ接触させて塗工作業
を行うことができる。
【0019】このように、本塗工具10では、塗布ロー
ラー3をその軸線周りに回転させたときの3つの所定位
置で回転不能に支持し得る支持構造を有し、かかる3つ
の所定位置の各位置毎に塗布ローラー3を回転不能に支
持して塗工を行うことができるので、塗布ローラー3を
使用しながらも、巻き込み泡の少ない塗膜を形成するこ
とができ、しかも、塗布ローラーの外周面の概ね全面を
有効に利用できる。よって、巻き込み泡の少ない塗膜を
長期に亘って安定に形成できるとともに、塗布ローラー
3をその外周面の概ね全面が劣化するまで有効に利用で
きる。また、バネ付勢して枠体に取り付けたピン部材5
のローラー回転阻止用の凹穴への抜き挿し作業のみで塗
布ローラーの外周面の塗工に供する部分を容易に変更で
きるので、操作が簡単であり、また、塗工具全体として
の構成はシンプルであり、塗工作業時の作業性もよい。
【0020】なお、従来技術で説明した特開平9−20
6661号公報に記載された塗工具は塗布ローラーの回
転を止めるストッパ部材を有するが、該ストッパ部材は
その先端部が二股状や針状に加工した棒状体を塗布ロー
ラーの外周面に当接乃至突き刺すものであり、塗布ロー
ラーの回転を止めることはできるが、その際に塗布ロー
ラーの外周面にストッパ跡である繊維(毛)ムラが残り
やすい。また、塗布ローラー全面に付着した液体コーテ
ィング剤の溶剤等が揮発して、カバー材の接液部が部分
的に固化しやすく、さらに繊維(毛)ムラの生じたとこ
ろで塗工を行うと、塗り跡(不要な線)が残りやすくな
る。また、固定位置は塗布ローラーを軸線周りに回転さ
せた任意の位置であり、最初から固定すべき位置として
設計した指定位置に、固定することはできない。これに
対して、上記本発明の塗工具10では、塗布ローラー3
を軸線周りに回転させた数箇所の指定位置(3つの所定
位置)で固定でき、その都度、塗布ローラー3の外周面
の指定部分(予め設計した部分)で塗工できるので、塗
布ローラーの外周面の概ね全面を有効利用できる。
【0021】なお、上記一実施形態の塗工具10は、塗
布ローラー3がその軸線周りに回転させたときの3つの
所定位置で回転不能に支持される(ローラー回転角度1
20度で位置変えを行う)構成とし、塗布ローラー3の
外周面の周方向に並ぶ3つの異なる部分F1〜F3で塗
工するものとしたが、本発明においては、塗布ローラー
3が2つまたは4つ以上の所定位置で回転不能に支持さ
れる構成としてもよく、この場合、軸受けキャップ7に
おけるローラー回転阻止用の凹穴を、その数だけ等間隔
に離間して形成すればよい。すなわち、例えば、2つの
所定位置であればローラー回転阻止用の凹穴を円7cの
円周上の180度離れた2つの位置に形成し、4つの所
定位置であればローラー回転阻止用の凹穴を円7cの円
周上の90度離れた4つの位置に形成すればよい。な
お、塗布ローラー3の外径の大きさにもよるが、固定状
態の塗布ローラーの外周面の被塗面への接触幅を考慮し
た場合、固定位置の位置変えによって塗布ローラーの外
周面の新規部分を被塗面に接触させるには3つまたは4
つの所定位置で固定する構成とするのが好ましい。
【0022】また、上記塗工具10では、第1枠体2A
および第2枠体2Bの両方が把手1に対してスライドす
る構成としたが、いずれか一方のみを把手に対してスラ
イドし得る構成としてもよい。また、ピン部材5を付勢
するコイルバネ52を第1枠体2Aおよび第2枠体2B
の端部2a、2bの外側面(支持軸4の突設側と反対側
の面)に取り付けたが、該コイルバネを端部2a、2b
の内側面(支持軸4の突設側の面)に取り付けてもよ
い。
【0023】また、ピン部材5をかかるバネ式とせず、
ネジ式、すなわち、ピン部材5を第1枠体2Aおよび第
2枠体2Bの端部2a、2bに穿設した貫通孔51に螺
合するようにして、ピン部材5を軸受けキャップ7のロ
ーラー回転差阻止用の凹穴に進入、退避できるようにし
てもよい。
【0024】また、軸受けキャップ7に外嵌するパッキ
ン(Oリング)71は、軸受けキャップ7をそのまま塗
布ローラー3の両端の凹部9に嵌着して、両者間が強固
に固定されるのであれば、必ずしも必要でないが、両者
間により安定な固定状態を得るためには、パッキン(O
リング)71を用いるのが好ましい。該パッキン(Oリ
ング)の材質は特に限定されず、各種のゴムおよび/ま
たは樹脂を使用できるが、耐溶剤性等の点から、クロロ
プレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、アクリルゴ
ム、フッ素ゴム等が好ましい。
【0025】本発明において、把手、枠体および軸受け
キャップ等の材質は特に限定されない。それぞれ、種々
の材料(樹脂、ゴム、金属等)を成形および/または加
工して作製される。また、枠体に設ける支持軸やピン部
材の材質も特に限定はされないが、種々の材料(樹脂、
ゴム、金属等)から、塗工作業中も塗布ローラーを回転
不能状態(固定状態)に支持し得る強度を備えた材料を
選択して使用する。
【0026】塗布ローラー3における中空円筒状のコア
(芯材)3a−1の材質は特に限定されないが、軽量
化、コスト等の点から紙管やプラスチック管が好まし
い。カバー材3a−2の材質も特に限定されないが、天
然毛、純毛、モヘヤ、合成繊維またはこれらの2種以上
の混毛で形成された織布または不織布や、ポリウレタン
発泡体、酢酸ビニル系発泡体等の、従来からローラー回
転塗工に使用していた塗布ローラーのカバー部材をその
まま使用できる。そのうちでも、合成繊維(ウーロン繊
維)が好ましい。なお、塗布ローラーはローラー回転塗
工用として従来から使用されている塗布ローラーをその
まま使用することができる。
【0027】本発明の塗工具は各種液体コーティング剤
の塗工に使用できる。液体コーティング剤とは、対象物
の面(被塗面)に対して保護や美観の付与を目的として
形成する被膜用の材料であり、具体的には、塗料、ポリ
ッシュ、ワックス、表面処理剤等である。また、これら
の液体コーティング剤は無溶剤タイプと溶剤タイプがあ
るが、本発明の塗工具はいずれのタイプの液体コーティ
ング剤の塗工作業にも使用できる。溶剤タイプとして
は、有機溶剤タイプ(有機溶剤としては、例えば、酢酸
エチル、酢酸ブチル、メタノール、エタノール、イソプ
ロピルアルコール、ミネラルスピリット等が挙げられ
る。)と水系タイプ(具体的には、水溶液系、水性エマ
ルション系、水性ディスパーション系がある。)がある
が、本発明の塗工具は特に水系タイプのうちの水性エマ
ルション系および水性ディスパーション系の液体コーテ
ィング剤の塗工に特に好適である。これは、水性エマル
ション系や水性ディスパーション系の液体コーティング
剤は、塗布ローラー上で揮発物質が揮発することによ
り、塗布液に不溶になるため、ローラー回転塗工ではロ
ーラー交換が必要であったが、ローラーを回転させない
本発明の塗工具では、ローラーを回転させないので揮発
物質の揮発が減少し、ローラー自体の交換時期を遅らせ
ることができるためである。
【0028】本発明の塗工具で塗工作業を行う場合の対
象物としては、床(床面)、壁(壁面)、家具類(家
具、椅子、テーブル等)等が挙げられる。特に、床面の
塗工作業では、液体コーティング剤を床面上に撒いた
後、引き伸ばしての塗工、および、塗布ローラーに液体
コーティング剤を含浸させての塗工の両方を行うことが
でき、しかも、広範囲な面積を塗工する場合は、作業者
が立って塗工できるので、本発明の塗工具は好適であ
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて本発明をより
具体的に説明するが、本発明は以下に記載の実施例に限
定されるものではない。 (実施例1)水性エマルション系組成物(光開始剤含有
光重合性樹脂)である、ウィナップトップコートT
((株)玄技術研究所製 商品名)を、図1の構成から
なる本発明の塗工具(塗布ローラー:内径(φ)38m
mの紙管の外周にウーロン繊維の織布からなる毛丈13
mmのカバー材を巻き付けたもの)を用い、塗布ローラ
ーを回転不能に支持した状態で、ビニル床材であるマチ
コV(東リ(株)製 商品名)の表面に、乾燥後の膜厚
が20μmとなるように塗布した。塗膜中に含まれる溶
剤を揮発させるために20℃で1時間放置し、溶剤が蒸
発した塗膜に高圧水銀灯(H05−L21、アイグラフ
ィックス(株)製)を用いて、照射光量420mJ/c
2の光を照射し、硬化後の塗膜の平滑性と液溜まりを
目視評価した。
【0030】(比較例1)上記実施例1と同様の塗布ロ
ーラー(ローラー本体)を回転可能に支持したローラー
回転式塗工具により、上記実施例1で用いた水性エマル
ション系組成物を乾燥後の膜厚が20μmとなるように
塗工し、さらに塗膜の硬化を行い、塗膜の平滑性と液溜
まりを目視評価した。
【0031】(比較例2)塗工具として、フロアー・フ
ィニッシング・アプリケーター(PADCO社製)を用
い、プロフェッショナル・フロアー・コーター(Nyl
foam、Woven Fabricの2種)を用い
て、上記実施例1で用いた水性エマルション系組成物を
乾燥後の膜厚が20μmとなるように塗工し、さらに塗
膜の硬化を行い、塗膜の平滑性と液溜まりを目視評価し
た。
【0032】その結果、実施例1では液溜まりもなく、
凹凸の認められない表面が平滑な被膜(硬化塗膜)を形
成できたのに対し、比較例1では液溜まりは認められな
かったが、塗膜内への空気泡の巻き込みによる凹凸とロ
ーラーマークによる凹凸を有する被膜(硬化塗膜)とな
り、被膜は美観的に好ましいものではなかった。また、
比較例2ではカバー材の種類に関係なく、液溜まりを生
じ、その部分の溶剤が揮発せず、正常な塗膜を形成でき
なかった。
【0033】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明の塗工具によれば、塗布ローラーをその軸線周りに回
転させたときの2つ以上の所定位置で、各位置毎に塗布
ローラーを回転不能に支持して、固定状態の塗布ローラ
ーの外周面にて塗工を行えるので、塗布ローラーの外周
面の最初に被塗面に接触させた部分が劣化したら、塗布
ローラーの外周面の新しい部分で塗工を行うことがで
き、この作業の繰り返しによって、塗布ローラーの外周
面の概ね全面を有効に利用でき、塗布部材(塗布ローラ
ー)を頻繁に交換することなく、巻き込み泡の少ない塗
膜形成を比較的長い期間続行することができる。また、
上記塗布ローラーの外周面の概ね全面を有効に利用でき
ることに加え、塗布ローラーとして汎用のものを使用で
きるので、従来に比べて、塗工具を含め、塗工作業全体
にかかるコストを大きく低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による塗工具の正面図であ
る。
【図2】図1の塗工具の一部分解図である。
【図3】図1の塗工具の要部拡大図であり、図(a)は
軸受キャップの正面図、図(b)、図(c)は枠体の支
持軸突設側端部の側面図である。
【図4】図1の塗工具における枠体の平面図である。
【図5】図1の塗工具における塗布ローラー(ローラー
本体)の断面図である。
【図6】図1の塗工具の使用状態を概略的に示した側面
図である。
【図7】図(a)、図(b)は図1の塗工具の使用状態
を概略的に示した側面図である。
【図8】従来の塗工具を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 把手 2A、2B 枠体 3 塗布ローラー 4 支持軸 5 ピン材 7 軸受けキャップ 7b−1〜7b−3 ローラー回転阻止用の凹穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇留田 寿隆 愛知県名古屋市中川区花池町二丁目10番地 ウインテック株式会社内 Fターム(参考) 4F042 AA17 FA09 FA11 FA19

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 把手と、該把手から延設の枠体に支持さ
    れた塗布ローラーとを有する塗工具であって、塗布ロー
    ラーをその軸線周りに回転させたときの少なくとも2つ
    以上の所定位置で回転不能に支持し得る支持構造を有
    し、前記2つ以上の所定位置の各位置で塗布ローラーを
    回転不能に支持して塗工を行う構成としたことを特徴と
    するローラー固定式塗工具。
  2. 【請求項2】 塗布ローラーをその軸線周りに回転させ
    たときの少なくとも2つ以上の所定位置で回転不能に支
    持し得る支持構造が、塗布ローラーの少なくとも一方の
    端部にて塗布ローラーを回転不能に支持するものである
    請求項1記載のローラー固定式塗工具。
  3. 【請求項3】 塗布ローラーがその軸線周りに回転させ
    たときの3つまたは4つの所定位置で回転不能に支持さ
    れるものである請求項1または2記載のローラー固定式
    塗工具。
  4. 【請求項4】 塗布ローラーの両端部に軸受けキャップ
    を受承する凹部を形成し、 把手に、塗布ローラーの一方の端部を支持する支持軸を
    突設させた第1枠体と、塗布ローラーの他方の端部を支
    持する支持軸を突設させた第2枠体とを連結するととも
    に、これらの把手との連結部の少なくとも一方に、互い
    の支持軸間の間隔を拡大および縮小させ得るスライド機
    構を設け、 前記第1枠体および第2枠体の支持軸の先端にそれぞれ
    軸受けキャップを回転可能に取り付けるとともに、該軸
    受けキャップの塗布ローラー端部の凹部へ嵌着する側と
    は反対側の端面に、支持軸の軸線とその中心が重なる円
    を規定して、該円の円周上に略等間隔に離間させて2つ
    以上のローラー回転阻止用の凹穴を形成し、さらに、前
    記第1枠体および第2枠体にそれぞれその先端側が前記
    ローラー回転阻止用の凹穴に挿入され得るピン部材を取
    り付け、 前記第1枠体および第2枠体の少なくとも一方をスライ
    ドさせて、双方の支持軸の先端の軸受けキャップを塗布
    ローラーの両端部の凹部に嵌着することにより、塗布ロ
    ーラーが回転可能に支持され、かつ、該回転可能となっ
    た塗布ローラーをその軸線周りに回転させて、その両端
    部の各軸受けキャップの2つ以上のローラー回転阻止用
    の凹穴のうちの所望の1つの凹穴に前記ピン部材の先端
    側を挿入することで、塗布ローラーがその軸線周りの所
    定位置で回転不能に支持される構成としたことを特徴と
    するローラー固定式塗工具。
  5. 【請求項5】 ピン部材は、その先端側をローラー回転
    阻止用の凹穴に挿入した状態が常態となるようにバネ付
    勢され、かつ、その後端側を引っ張ることによって前記
    先端側がローラー回転阻止用の凹穴から退避するよう
    に、枠体に取り付けられている請求項4記載のローラー
    固定式塗工具。
  6. 【請求項6】 ローラー回転阻止用の凹穴が3つまたは
    4つである請求項4または5記載のローラー固定式塗工
    具。
  7. 【請求項7】 水性エマルション系または水性ディスパ
    ーション系の液体コーティング剤用である請求項1〜6
    のいずれかに記載のローラー固定式塗工具。
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