JP2002271382A - アクセスルータおよび通信システム - Google Patents

アクセスルータおよび通信システム

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JP2002271382A
JP2002271382A JP2001063243A JP2001063243A JP2002271382A JP 2002271382 A JP2002271382 A JP 2002271382A JP 2001063243 A JP2001063243 A JP 2001063243A JP 2001063243 A JP2001063243 A JP 2001063243A JP 2002271382 A JP2002271382 A JP 2002271382A
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access router
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subscriber
packets
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JP2001063243A
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English (en)
Inventor
Mikio Shimazu
幹夫 島津
Masayuki Kumazawa
雅之 熊澤
Yuichi Kawaguchi
雄一 川口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レイヤ2区間における輻輳の発生を防止し
て、優先度の高いパケットの廃棄を回避できるアクセス
ルータを提供する。 【解決方法】 アクセスルータ10におけるOSU分類
手段34は、スケジューラ33から優先度を考慮して出
力されたパケットを受け取り、OSU(光加入者線局側
終端装置)2−1〜2−n毎に分類して、OSU2−1
〜2−n毎に設けられるシェーパ35−1〜35−nへ
出力する。シェーパ35−1〜35−nは、受け取った
パケットを、OSU2−1〜2−nの送信可能最大帯域
を超えないように整形して、OSU2−1〜2−nへ向
けて送出する。OSU2−1〜2−nは、レイヤ2区間
に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、QoS(Qual
ity of Service:サービス品質)保証を
行うアクセスルータおよび通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】QoS保証に関する従来技術としては、
例えば、(1)特開平11−205348号公報の「マ
ルチアクセス通信方式」、(2)特開2000−134
34号公報の「パケット多重装置および通信方法」があ
る。
【0003】まず、これらについて説明する前に、OS
I参照モデルにおけるレイヤ(階層)について簡単に説
明する。OSI参照モデルでは、上位の階層から順に、
アプリケーション層(レイヤ7)、プレゼンテーション
層(レイヤ6)、セッション層(レイヤ5)、トランス
ポート層(レイヤ4)、ネットワーク層(レイヤ3)、
データリンク層(レイヤ2)、物理層(レイヤ1)とい
う7つのレイヤを規定している。なお、本発明は、TC
P/IPなど他のプロトコルによるレイヤにも適用でき
る。
【0004】さて、(1)の従来技術は、パッシブダブ
ルスター(Passive Double Star)
方式のFTTH(fiber to the hom
e)システム(以下、「PDS−FTTHシステム」と
呼ぶ。)において、帯域予約型のQoS制御技術である
Intserv(Integrated Servic
es)方式のQoS保証を提供している。
【0005】ここで、FTTHとは、加入者線区間にお
いて、加入者宅まで光ファイバで接続する方式である。
【0006】このようなPDS−FTTHシステムにお
いては、一般に、最初に呼制御(シグナリング)を行
い、そのコネクションを受付可能かどうか判定し、Qo
S保証を提供する。
【0007】すなわち、このPDS−FTTHシステム
は、ユーザからのコネクションの接続・解放要求時に、
ネットワーク側、アクセスノード・サービスノード間、
PON上のそれぞれが、コネクションを受け付けられる
か否かを、PONレイヤ帯域管理部、あるいは、コネク
ション/帯域管理部のテーブルを参照しながら判断する
手段や、コネクション設定・解放後には、PON毎の未
使用帯域量の総和を計算して格納する手段を有してい
る。
【0008】さらに、サービスノードでは、下りのセル
送出時に、アクセスノードのATM部、PON部がオー
バーフローを起こさないようにセル流を調整する機能を
有している。
【0009】このため、下りのPDS区間でのパケット
の廃棄は避けることができる。しかし、シグナリングを
前提としているので、Intserv方式のQoS保証
には適しているが、シグナリングを行わないDiffs
erv(Differentiated Servic
es)方式のQoS保証には適さない。
【0010】なお、局側から加入者側への通信方向を
「下り」、加入者側から局側への通信方向を「上り」と
呼んでいる。
【0011】また、(2)の従来技術は、PDS−FT
THシステムに関するものであり、各戸への公平性を提
供するアクセスネットワークである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このP
DS−FTTHシステムには、下り方向の優先制御機能
はない。
【0013】このため、下り方向への伝送の際に、アク
セスルータからルータI/Fを介して、1つの局側終端
装置に最大伝送可能な帯域以上のパケットが入力され輻
輳が発生した場合、レイヤ3(例えば、IP)レベルで
の優先度に関係なく、レイヤ2(例えば、MAC)レベ
ルで、局側終端装置においてパケットが廃棄されてしま
う。
【0014】したがって、QoS機能付のアクセスルー
タでレイヤ3レベルでのQoS保証を行おうとしても、
それができないという問題点があった。
【0015】つまり、下り方向の伝送の際、アクセスル
ータによって、パケットの優先制御を行っても、レイヤ
2区間の局側終端装置で輻輳が発生した場合は、優先度
に関係なくパケットが廃棄されるため、アクセスルータ
における優先制御が実質上機能しない場合があるという
問題点があった。
【0016】そこで、本発明は、レイヤ2区間における
輻輳の発生を防止して、優先度の高いパケットの廃棄を
回避できるアクセスルータ及び通信システムを提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明では、複数の局側
終端装置に、分岐手段を介して接続されるアクセスルー
タにおいて、受け取ったパケットを、局側終端装置の送
信可能最大帯域を超えないように整形して、その局側終
端装置へ向けて送出する。
【0018】この構成により、レイヤ2区間に位置する
局側終端装置は、その送信可能最大帯域を超えないよう
に整形されたパケットを受け取ることになるため、局側
終端装置における輻輳の発生を防止できる。
【0019】その結果、レイヤ2区間において、優先度
の高いパケットの廃棄を回避でき、レイヤ3レベルでの
QoS保証通信が可能となる。
【0020】本発明では、さらに、受け取ったパケット
を整形する時に輻輳が発生した場合は、優先度の低いパ
ケットを廃棄する。
【0021】この構成により、アクセスルータ内におい
ても優先度の高いパケットの廃棄を防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】請求項1記載のアクセスルータで
は、受け取ったパケットを、局側終端装置の送信可能最
大帯域を超えないように整形して、その局側終端装置へ
向けて送出する。
【0023】この構成により、レイヤ2区間に位置する
局側終端装置は、その送信可能最大帯域を超えないよう
に整形されたパケットを受け取ることになるため、局側
終端装置における輻輳の発生を防止できる。
【0024】その結果、レイヤ2区間において、優先度
の高いパケットの廃棄を回避でき、レイヤ3レベルでの
QoS保証通信が可能となる。
【0025】請求項2記載のアクセスルータでは、受け
取ったパケットを整形する時に輻輳が発生した場合は、
優先度の低いパケットを廃棄する。
【0026】この構成により、アクセスルータ内におい
ても優先度の高いパケットの廃棄を防止できる。
【0027】請求項3記載のアクセスルータは、複数の
局側終端装置に、分岐手段を介して接続されるアクセス
ルータであって、優先度を考慮して出力されたパケット
を受け取り、局側終端装置毎に分類する分類手段と、局
側終端装置の各々に対応して設けられ、対応する局側終
端装置宛のパケットを、分類手段から受け取る複数のシ
ェーパとを備え、シェーパは、受け取ったパケットを、
対応する局側終端装置の送信可能最大帯域を超えないよ
うに整形して、その局側終端装置へ向けて送出する。
【0028】この構成により、レイヤ2区間に位置する
局側終端装置は、その送信可能最大帯域を超えないよう
に整形されたパケットを受け取ることになるため、局側
終端装置における輻輳の発生を防止できる。
【0029】その結果、簡易な構成で、レイヤ2区間に
おいて、優先度の高いパケットの廃棄を回避でき、レイ
ヤ3レベルでのQoS保証通信が可能となる。
【0030】請求項4記載のアクセスルータは、複数の
局側終端装置に、分岐手段を介して接続されるアクセス
ルータであって、受け取ったパケットを、局側終端装置
毎に分類する第1の分類手段と、局側終端装置の各々に
対応して設けられ、第1の分類手段から、対応する局側
終端装置宛のパケットを受け取り、優先度に従ったクラ
ス別に分類する複数の第2の分類手段と、第2の分類手
段の各々に対応して設けられ、対応する第2の分類手段
により分類されたパケットを、クラス別に蓄積する複数
のキューモジュールと、キューモジュールの各々に対応
して設けられ、対応するキューモジュールから、優先度
を考慮してパケットを出力する複数のスケジューラと、
局側終端装置の各々に対応して設けられ、対応する局側
終端装置へ送信するパケットを、対応するスケジューラ
から受け取る複数のシェーパとを含み、シェーパは、受
け取ったパケットを、対応する局側終端装置の送信可能
最大帯域を超えないように整形して、その局側終端装置
へ向けて送出する。
【0031】この構成により、レイヤ2区間に位置する
局側終端装置は、その送信可能最大帯域を超えないよう
に整形されたパケットを受け取ることになるため、局側
終端装置における輻輳の発生を防止できる。その結果、
レイヤ2区間において、優先度の高いパケットの廃棄を
回避でき、レイヤ3レベルでのQoS保証通信が可能と
なる。
【0032】また、複数の局側終端装置に対して、複数
のキューモジュールを設けており、1つの局側終端装置
と1つのキューモジュールとが1対1に対応している。
このため、ある局側終端装置へ送信するパケットが数多
く集中した場合でも、その局側終端装置に対応するキュ
ーモジュールに輻輳が発生するだけで、そのことを原因
として、他の局側終端装置に対応するキュージュールに
輻輳が発生することはない。
【0033】その結果、ある局側終端装置へ送信するパ
ケットが数多く集中した場合でも、そのことを原因とし
て、他の局側終端装置へ送信するパケットが廃棄される
という不都合を回避できる。
【0034】請求項5記載のアクセスルータでは、シェ
ーパは、そのシェーパにおいて輻輳が発生した場合は、
優先度の低いパケットを廃棄する。
【0035】この構成により、アクセスルータ内におい
ても優先度の高いパケットの廃棄を防止できる。
【0036】請求項6記載の通信システムでは、請求項
3記載のアクセスルータと、請求項3記載のアクセスル
ータに接続される複数の局側終端装置の各々に対して、
複数設けられる加入者側ゲートウェイとを備え、加入者
側ゲートウェイは、この加入者側ゲートウェイの初期設
定時に、その加入者側ゲートウェイが属する局側終端装
置の識別子情報を、アクセスルータに通知する局側終端
装置情報通知手段を含み、アクセスルータは、局側終端
装置情報通知手段から通知された識別子情報を基に、初
期設定された加入者側ゲートウェイがどの局側終端装置
に属するかを示す情報を、アクセスルータが備える分類
手段に通知する局側終端装置情報管理手段を含む。
【0037】この構成により、加入者側ゲートウェイの
追加・変更があった場合、その初期設定時には、アクセ
スルータの分類手段は、その加入者側ゲートウェイがど
の局側終端装置に属しているのかを知ることができる。
【0038】その結果、分類手段は、追加・変更された
加入者側ゲートウェイがどの局側終端装置に属している
のかを知った時点で、その加入者側ゲートウェイ宛のパ
ケットを分類でき、加入者側ゲートウェイの追加・変更
に対して迅速な対応が可能となる。
【0039】また、加入者側ゲートウェイの追加・変更
があった場合において、局側の人間が、その追加・変更
に対処する手間を極力少なくすることができる。
【0040】請求項7記載の通信システムでは、請求項
4記載のアクセスルータと、請求項4記載のアクセスル
ータに接続される複数の局側終端装置の各々に対して、
複数設けられる加入者側ゲートウェイとを備え、加入者
側ゲートウェイは、この加入者側ゲートウェイの初期設
定時に、その加入者側ゲートウェイが属する局側終端装
置の識別子情報を、アクセスルータに通知する局側終端
装置情報通知手段を含み、アクセスルータは、局側終端
装置情報通知手段から通知された識別子情報を基に、初
期設定された加入者側ゲートウェイがどの局側終端装置
に属するかを示す情報を、アクセスルータが備える第1
の分類手段に通知する局側終端装置情報管理手段を含
む。
【0041】この構成により、加入者側ゲートウェイの
追加・変更があった場合、その初期設定時には、アクセ
スルータの第1の分類手段は、その加入者側ゲートウェ
イがどの局側終端装置に属しているのかを知ることがで
きる。
【0042】その結果、第1の分類手段は、追加・変更
された加入者側ゲートウェイがどの局側終端装置に属し
ているのかを知った時点で、その加入者側ゲートウェイ
宛のパケットを分類でき、加入者側ゲートウェイの追加
・変更に対して迅速な対応が可能となる。
【0043】また、加入者側ゲートウェイの追加・変更
があった場合において、局側の人間が、その追加・変更
に対処する手間を極力少なくすることができる。
【0044】請求項8記載の通信システムでは、アクセ
スルータが備えるシェーパは、そのシェーパにおいて輻
輳が発生した場合は、優先度の低いパケットを廃棄す
る。
【0045】この構成により、アクセスルータ内におい
ても優先度の高いパケットの廃棄を防止できる。
【0046】以下、図面を参照しながら、本発明の実施
の形態における通信システムについて説明する。なお、
局側から加入者側への通信方向を「下り」、加入者側か
ら局側への通信方向を「上り」と呼ぶ。
【0047】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1における通信システムのブロック図である。この
通信システムは、PDS−FTTHシステムを構成して
いる。
【0048】具体的には、図1に示すように、この通信
システムは、光加入者線局側通信装置(以下、「OL
T」と呼ぶ。)1、及び、アクセスルータ10を備え
る。
【0049】局側に設置されたOLT1は、クロスコネ
クト(以下、「XC」と呼ぶ。)、ルータI/F4、及
び、複数の光加入者線局側終端装置(以下、「OSU」
と呼ぶ。)2−1〜2−nを含む。なお、nは、自然数
であり、例えば、16である。
【0050】アクセスルータ10は、フォワーディング
モジュール11、アクセス網入力I/F12、アクセス
網出力I/F13、WAN出力I/F14、及び、WA
N入力I/F15を含む。
【0051】また、この通信システムは、複数のOSU
2−1〜2−nに対応して、複数のスターカプラ(以
下、「SC」と呼ぶ。)5−1〜5−nを備える。
【0052】さらに、この通信システムは、一つのSC
5−1に対して、複数の光加入者線加入者側終端装置
(以下、「ONU」と呼ぶ。)6−1〜6−Nが設けら
れる。複数のONU6−1〜6−Nに対して、複数のホ
ームゲートウェイ(以下、「HGW」と呼ぶ。)7−1
〜7−N、及び、複数の加入者側端末8−1〜8−Nが
設けられる。なお、Nは、自然数であり、例えば、32
である。
【0053】また、他のSC5−2〜5−nの各々に対
しても、同様に、複数のONU6−1〜6−N、複数の
HGW7−1〜7−N、及び、複数の加入者側端末8−
1〜8−Nが設けられる。
【0054】なお、ONU6−1〜6−N、HGW7−
1〜7−N、及び、加入者側端末8−1〜8−Nは、加
入者宅20−1〜20−Nに設置される。
【0055】ここで、「OLT」は、「Optical
Line Terminal」のことであり、「OS
U」は、「Optical Subscriber U
nit」のことであり、「ONU」は、「Optica
l Network Unit」のことである。また、
XC3は、分岐手段に対応し、HGW7−1〜7−N
は、加入者側ゲートウェイに対応する。
【0056】次に、接続関係について説明する。一つの
OSU2−1からの伝送路は、対応するSC5−1によ
り、複数の伝送路に分岐される。そして、この複数の伝
送路には、複数のONU6−1〜6−Nが接続される。
【0057】他のOSU2−2〜2−nと、ONU6−
1〜6−Nとの関係も同じである。なお、OLT1とO
NU6−1〜6−Nとの間の伝送路は、光ファイバーに
より構成されている。
【0058】また、アクセスルータ10は、ルータI/
F4及びXC3を介して、複数のOSU2−1〜2−n
と接続される。つまり、アクセスルータ10からOLT
1への伝送路は、XC3により、複数の伝送路に分岐さ
れる。そして、この複数の伝送路には、複数のOSU2
−1〜2−nが接続される。
【0059】以上のような網構成のPDS−FTTHシ
ステムにより、局と加入者宅は、ネットワーク的にはレ
イヤ2レベルで接続されている。
【0060】なお、HGW7−1〜7−Nと、加入者側
端末8−1〜8−Nとは、宅内ネットワーク9−1〜9
−Nによって接続される。
【0061】次に、各構成の機能、動作について説明す
る。OLT1におけるOSU2−1〜2−nは、光信号
と電気信号の変換を行う。XC3は、信号の多重・分離
を行う。ルータI/F4は、アクセスルータ10と接続
するための入出力インタフェースである。
【0062】ここで、「局側終端装置も含まれた局側通
信装置」は、局側において、アクセスネットワークで利
用されている伝送方式(FTTHやxDSL)から、一
般的なLANなどで用いられる伝送方式(主にEthe
rnet)に変換する装置であり、特に、光ファイバを
使用した加入者回線に用いられる局側終端装置や局側通
信装置を、OSUやOLTと呼んでいる。
【0063】アクセスルータ10におけるアクセス網入
力I/F12及びアクセス網出力I/F13は、それぞ
れ、OLT1と接続するための入出力インタフェースで
ある。
【0064】WAN入力I/F15及びWAN出力I/
F14は、それぞれ、WAN(wide area n
etwork)と接続するための入出力インタフェース
である。
【0065】フォワーディングモジュール11は、アク
セス網入力I/F12、アクセス網出力I/F13、W
AN入力I/F15、WAN出力I/F14という複数
の入出力インタフェース間のパケットのやり取りを行
う。
【0066】以上のように構成されたアクセスルータ1
0は、レイヤ3レベルで、アクセスネットワーク内のパ
ケットのやり取りや、アクセスネットワークとWANと
のパケットのやり取りを行う。
【0067】ここで、アクセスネットワークとは、一般
に、加入者宅と通信事業者のネットワークを結ぶネット
ワーク(回線)のことをいうが、加入者宅と最寄りの通
信事業者の通信設備センタ(電話局)を結ぶネットワー
クであってもよい。
【0068】図1においては、アクセスネットワーク
は、レイヤ2レベルでは、加入者宅20−1〜20−N
のONU6−1〜6−Nから局舎のOLT1までを指
し、レイヤ3レベルでは、加入者宅20−1〜20−N
のHGW7−1〜7−Nから局舎のアクセスルータ10
までを指す。
【0069】さて、加入者宅20−1〜20−NのHG
W7−1〜7−Nは、宅内ネットワーク9−1〜9−N
とアクセスネットワークとの間で、レイヤ3レベルのパ
ケットのやり取りを行う。ONU6−1〜6−Nは、光
信号と電気信号の変換を行う。
【0070】ここで、「加入者側終端装置」は、加入者
(ユーザ)宅において、アクセスネットワークで利用さ
れている伝送方式(FTTHやxDSL)から、一般的
なLANなどで用いられる伝送方式(主にEthern
et)に変換する装置であり、特に、光ファイバを使用
した加入者回線に用いられる加入者側終端装置を、ON
Uと呼んでいる。
【0071】以上のようなアクセスルータ10とHGW
7−1〜7−Nを設けることにより、レイヤ3レベル
で、宅内ネットワーク9−1〜9−Nと、アクセスネッ
トワークと、WANとを接続することができる。
【0072】なお、本実施の形態においては、一つのO
LT1に接続されたあるONUから他のONUへの通信
パケットは、OLT1内のOSU2−1〜2−nやXC
3やルータI/F4で折り返すことはなく、アクセスル
ータ10で折り返すものとする。
【0073】図2は、図1のアクセスルータ10のブロ
ック図である。なお、図1と同一の部分については、同
一の符号を付して説明を省略する。図2に示すように、
アクセス網出力I/F13は、QoSパケット処理部3
0を含む。
【0074】図3は、図2のQoSパケット処理部30
のブロック図である。図3に示すように、QoSパケッ
ト処理部30は、QoSクラス分類手段31、キューモ
ジュール32、スケジューラ33、OSU分類手段3
4、及び、複数のシェーパ35−1〜35−nを含む。
なお、OSU分類手段34は、分類手段に対応する。
【0075】複数のシェーパ35−1〜35−nは、図
1の複数のOSU2−1〜2−nに対応して設けられ
る。つまり、一つのOSUに対して、一つのシェーパが
設けられる。また、キューモジュール32は、三つのキ
ュー36、37、38を有する。
【0076】QoSクラス分類手段31は、パケットヘ
ッダ情報を見て、パケットを、優先クラス別に分類をす
る。つまり、QoSクラス分類手段31は、優先度に従
ったクラス別に、受け取ったパケットを分類する。
【0077】キューモジュール32における複数のキュ
ー36、37、38は、QoS分類手段31により分類
されたパケットをクラス別に一時的に蓄積し、入力順に
パケットを出力する。
【0078】なお、キュー36は、高優先度のパケット
を蓄積し、キュー37は、中優先度のパケットを蓄積
し、キュー38は、低優先度のパケットを蓄積する。
【0079】スケジューラ33は、クラスの優先度を考
慮して、次に出力すべきパケットを複数のキュー36、
37、38から選択する。
【0080】そして、スケジューラ33は、アクセスネ
ットワークの出力回線の出力レート内でパケットをスケ
ジューリングして出力していく。ところが、キューモジ
ュール32ヘの入力パケットのレートが出力レートを上
回る場合、キューモジュール32において輻輳が発生す
る。
【0081】このような輻輳状態において、スケジュー
ラ33は、高優先クラスのパケットの廃棄が起こらない
ように、優先的に高優先クラスのパケットを出力し、低
優先パケットから廃棄する。
【0082】このようにして、スケジューラ33は、ア
クセスルータ10における輻輳時のQoS制御を行う。
【0083】ここで、OSU分類手段34、及び、シェ
ーパ35−1〜35−nについて説明する前に、OSU
分類手段34、及び、シェーパ35−1〜35−nが存
在しない場合を想定する。つまり、QoSパケット処理
部30が、QoSクラス分類手段31、キューモジュー
ル32、およびスケジューラ33からなる場合を想定し
て説明する。
【0084】一つのOSU2−1への下りトラフィック
を考える。そして、一つのOSU2−1あたりの送信可
能最大帯域を10Mbpsとする。この場合、同一のO
SU2−1に接続された複数の加入者は、10Mbps
を共有して使用しなければならない。
【0085】そうすると、ルータI/F4の入出力帯域
が、10Mbpsより大きい場合は(例えば、100M
bps)、一つのOSU2−1ヘのトラフィックが集中
すると、そのOSU2−1から出力するパケットの出力
レートより、そのOSU2−1へ入力するパケットの入
力レートが大きくなってしまう。
【0086】このため、アクセスルータ10のアクセス
網出力I/F13において輻輳が発生していない場合で
も、そのOSU2−1において輻輳が発生し、パケット
が破棄されてしまう。
【0087】レイヤ2区間のOSU2−1〜2−nには
パケットのクラスにより優先制御を行う仕組みはない。
このため、OSU2−1〜2−nにおいて輻輳が発生し
た場合、パケットは、高優先パケット、低優先パケット
の区別なく、輻輳が発生しているOSUで廃棄されてし
まう。
【0088】従って、アクセスルータ10において、Q
oSクラス分類手段31、キューモジュール32、及
び、スケジューラ33を設けて、レイヤ3レベルでのQ
oS制御を行い、高優先のパケットを優先制御したとし
ても、OLT1では、レイヤ3レベルでのQoSを保証
することはできない。
【0089】そこで、アクセスルータ10に、さらに、
OSU分類手段34、及び、シェーパ35−1〜35−
nを設けて、以上のような不都合を回避している。
【0090】このOSU分類手段34は、スケジューラ
33により、優先度を考慮して、選択され出力されたパ
ケットを受け付ける。そして、OSU分類手段34は、
受け付けたパケットを、OSU2−1〜2−n毎に分類
し、OSU2−1〜2−n毎に設けられたシェーパ35
−1〜35−nヘ出力する。
【0091】例えば、OSU分類手段34は、スケジュ
ーラ33から受け付けたパケットが、OSU2−1へ送
信するものであった場合、OSU2−1に対応して設け
られたシェーパ35−1へ、そのパケットを出力する。
【0092】OSU分類手段34は、上記のようなパケ
ットの分類を行う際には、HGWのIPアドレスとOS
U番号とを関連づけたテーブルを参照しながら、パケッ
トの分類を行う。
【0093】図4は、OSU分類手段34がパケットの
分類の際に参照するテーブルの例示図である。OSU分
類手段34は、このようなテーブルを備えている。
【0094】図4に示すように、このテーブルでは、H
GWのIPアドレスとOSU番号とを関連づけている。
【0095】例えば、HGWのIPアドレス「192.
168.10.1」は、HGW7−1に対応し、OSU
番号「1」は、OSU2−1に対応する。つまり、この
場合、このHGW7−1は、OSU2−1に属すること
を示している。
【0096】さて、シェーパ35−1〜35−nは、対
応するOSU2−1〜2−n宛のパケットを受け取るこ
とになる。
【0097】そして、シェーパ35−1〜35−nは、
OSU分類手段34から受け付けたパケットを、OSU
2−1〜2−n毎の送信可能最大帯域(例えば、伝送帯
域が10Mbps)以下に整形して、ルータI/F4ヘ
パケットを出力する。
【0098】また、シェーパ35−1〜35−nは、シ
ェーパ35−1〜35−nにおいて輻輳が発生し、パケ
ットの廃棄が発生する場合は、優先度の低いクラスのパ
ケットから廃棄する。
【0099】以上のように、本実施の形態では、アクセ
スルータ10のシェーパ35−1〜35−nは、受け取
ったパケットを、OSU2−1〜2−nの送信可能最大
帯域を超えないように整形して、OSU2−1〜2−n
へ向けて送出する。
【0100】この構成により、レイヤ2区間(図1で
は、ONU6−1〜6−NからOLT1のXC3までの
区間)に位置するOSU2−1〜2−nは、その送信可
能最大帯域を超えないように整形されたパケットを受け
取ることになるため、OSU2−1〜2−nにおける輻
輳の発生を防止できる。
【0101】その結果、簡易な構成で、レイヤ2区間に
おいて、優先度の高いパケットの廃棄を回避でき、レイ
ヤ3レベルでのQoS保証通信が可能となる。
【0102】また、本実施の形態では、アクセスルータ
10のシェーパ35−1〜35−nは、シェーパ35−
1〜35−nにおいて輻輳が発生した場合は、優先度の
低いパケットを廃棄する。
【0103】この構成により、アクセスルータ10内に
おいても優先度の高いパケットの廃棄を防止できる。
【0104】なお、QoSパケット処理部30を、アク
セス網出力I/F13の中に設ける例を説明したが、こ
れに限るものではなく、アクセス網出力I/F13の外
に設けることもできる。
【0105】また、ダブルスター方式の通信システムと
してPDS−FTTHを例に挙げて説明したが、これに
限るものではない。例えば、ダブルスター方式であれ
ば、双方向CATVネットワークにも、本実施の形態を
適用できる。
【0106】また、ONU6−1〜6−Nが、加入者宅
20−1〜20−N、即ち、加入者の個人宅に設置され
る場合を説明したが、加入者の個人宅に限らず、事務
所、店舗など、設置場所は加入者の自由である。
【0107】(実施の形態2)本実施の形態における通
信システムの全体構成は、図1の通信システムと同様で
ある。また、アクセスルータの構成も、図2のアクセス
ルータと同様である。そして、本実施の形態が、実施の
形態1と異なるのは、アクセスルータのQoSパケット
処理部の構成だけである。
【0108】図5は、本発明の実施の形態2における通
信システムのQoSパケット処理部のブロック図であ
る。なお、図5において、図3と同様の部分について
は、同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
【0109】図5に示すように、このQoSパケット処
理部40は、OSU分類手段34、QoSクラス分類手
段31−1〜31−n、キューモジュール32−1〜3
2−n、スケジューラ33−1〜33−n、及び、シェ
ーパ35−1〜35−nを含む。キューモジュール32
−1〜32−nの各々は、キュー36、37、38を含
む。なお、OSU分類手段34は、第1の分類手段に対
応し、QoSクラス分類手段31−1〜31−nは、第
2の分類手段に対応する。
【0110】複数のQoS分類手段31−1〜31−n
は、複数のOSU2−1〜2−nに対応して設けられ
る。複数のキューモジュール32−1〜32−nは、複
数のQoS分類手段31−1〜31−n(複数のOSU
2−1〜2−n)に対応して設けられる。
【0111】複数のスケジューラ33−1〜33−n
は、複数のキューモジュール32−1〜32−n(複数
のOSU2−1〜2−n)に対応して設けられる。複数
のシェーパ35−1〜35−nは、複数のスケジューラ
33−1〜33−n(複数のOSU2−1〜2−n)に
対応して設けられる。
【0112】つまり、一つのOSUに対応して、一つの
シェーパ、一つのスケジューラ、一つのキューモジュー
ル、一つのQoSクラス分類手段が設けられる。
【0113】次に、動作について説明する。QoSパケ
ット処理部40にパケットが入力されると、OSU分類
手段34は、図4に示すテーブルを参照して、受け付け
たパケットをOSU2−1〜2−n毎に分類し、OSU
2−1〜2−n毎に設けられたQoSクラス分類手段3
1−1〜31−nヘ出力する。
【0114】QoSクラス分類手段31−1〜31−n
の各々は、対応するOSU2−1〜2−nへ送信するパ
ケットを受け付け、パケットヘッダ情報を見て、優先ク
ラス別に分類をする。
【0115】つまり、QoSクラス分類手段31−1〜
31−nの各々は、対応するOSU2−1〜2−nへ送
信するパケットを、優先度に従ったクラス別に分類す
る。
【0116】キューモジュール32−1〜32−nの各
々は、対応するQoSクラス分類手段31−1〜31−
nから、対応するOSU2−1〜2−nへ送信するパケ
ットを受け付ける。
【0117】そして、キューモジュール32−1〜32
−nの各々における複数のキュー36、37、38は、
対応するQoSクラス分類手段31−1〜31−nによ
りクラス別に分類されたパケットを、クラス別に一時的
に蓄積する。
【0118】スケジューラ33−1〜33−nの各々
は、対応するキューモジュール32−1〜32−nにお
ける複数のキュー36、37、38から、対応するOS
U2−1〜2−nへ送信するパケットについて、クラス
の優先度を考慮して、次に出力すべきパケットを選択す
る。
【0119】シェーパ35−1〜35−nの各々は、対
応するスケジューラ33−1〜33−nから、対応する
OSU2−1〜2−nへ送信するパケットを受け付け
る。そして、シェーパ35−1〜35−nの各々は、受
け付けたパケットを、OSU2−1〜2−n毎の送信可
能最大帯域(例えば、伝送帯域が10Mbps)以下に
整形して、ルータI/F4ヘパケットを出力する。
【0120】また、シェーパ35−1〜35−nは、シ
ェーパ35−1〜35−nにおいて輻輳が発生し、パケ
ットの廃棄が発生する場合は、優先度の低いクラスのパ
ケットから廃棄する。
【0121】次に、OSU2−1に注目して上記のこと
を簡単に説明する。QoSクラス分類手段31−1は、
OSU2−1へ送信するパケットを受け付け、優先度に
従ったクラスに分類して、キューモジュール32−1へ
出力する。
【0122】キューモジュール32−1は、受け付けた
パケットをクラス別に蓄積する。スケジューラ33−1
は、キューモジュール32−1における複数のキュー3
6、37、38から、OSU2−1へ送信するパケット
について、クラスの優先度を考慮して、次に出力すべき
パケットを選択する。
【0123】シェーパ35−1は、スケジューラ33−
1から、OSU2−1へ送信するパケットを受け付け
る。そして、シェーパ35−1は、受け付けたパケット
を、OSU2−1の送信可能最大帯域以下に整形して、
ルータI/F4ヘパケットを出力する。
【0124】また、シェーパ35−1は、シェーパ35
−1において輻輳が発生し、パケットの廃棄が発生する
場合は、優先度の低いクラスのパケットから廃棄する。
【0125】以上のように、本実施の形態では、アクセ
スルータ10のシェーパ35−1〜35−nは、受け取
ったパケットを、OSU2−1〜2−nの送信可能最大
帯域を超えないように整形して、OSU2−1〜2−n
へ向けて送出する。
【0126】この構成により、レイヤ2区間(図1で
は、ONU6−1〜6−NからOLT1のXC3までの
区間)に位置するOSU2−1〜2−nは、その送信可
能最大帯域を超えないように整形されたパケットを受け
取ることになるため、OSU2−1〜2−nにおける輻
輳の発生を防止できる。その結果、レイヤ2区間におい
て、優先度の高いパケットの廃棄を回避でき、レイヤ3
レベルでのQoS保証通信が可能となる。
【0127】また、本実施の形態では、アクセスルータ
10のシェーパ35−1〜35−nは、シェーパ35−
1〜35−nにおいて輻輳が発生した場合は、優先度の
低いパケットを廃棄する。
【0128】この構成により、アクセスルータ10内に
おいても優先度の高いパケットの廃棄を防止できる。
【0129】さらに、本実施の形態では、複数のOSU
2−1〜2−nに対して、複数のキューモジュール32
−1〜32−nを設けており、1つのOSUと1つのキ
ューモジュールとが1対1に対応している。
【0130】このため、あるOSUへ送信するパケット
が数多く集中した場合でも、そのOSUに対応するキュ
ーモジュールに輻輳が発生するだけで、そのことを原因
として、他のOSUに対応するキュージュールに輻輳が
発生することはない。
【0131】その結果、あるOSUへ送信するパケット
が数多く集中した場合でも、そのことを原因として、他
のOSUへ送信するパケットが廃棄されるという不都合
を回避できる。
【0132】この点を実施の形態1と比較しながら説明
する。実施の形態1では、あるOSU行きのパケットが
非常に多い場合、他のOSU行きのパケットが少なくて
も、1つのキューモジュールで処理するため、他のOS
Uとしては輻輳状態でなくても、あるOSU宛のパケッ
トのために破棄される場合が起こりうる。
【0133】しかし、本実施の形態は、実施の形態1と
比較すると、多少構成が複雑になる反面、OSU毎にキ
ューモジュールを持つので、このような自体を極力少な
くできる。
【0134】なお、QoSパケット処理部40を、アク
セス網出力I/F13の中に設ける例を説明したが、こ
れに限るものではなく、アクセス網出力I/F13の外
に設けることもできる。
【0135】また、ダブルスター方式の通信システムと
してPDS−FTTHを例に挙げて説明したが、これに
限るものではない。例えば、ダブルスター方式であれ
ば、双方向CATVネットワークにも、本実施の形態を
適用できる。
【0136】また、ONU6−1〜6−Nが、加入者宅
20−1〜20−N、即ち、加入者の個人宅に設置され
る場合を説明したが、加入者の個人宅に限らず、事務
所、店舗など、設置場所は加入者の自由である。
【0137】(実施の形態3)
【0138】図6は、本発明の実施の形態3における通
信システムのブロック図である。なお、図6において、
図1と同様の部分については、同一の符号を付して説明
を適宜省略する。
【0139】本実施の形態が、実施の形態1と異なるの
は、図6に示すように、HGW7−1〜7−Nに、局側
終端装置情報通知手段60−1〜60−Nを設けるとと
もに、アクセスルータ10に、局側終端装置情報管理手
段50を設けた点である。
【0140】また、本実施の形態のアクセスルータ10
の構成は、局側終端装置情報管理手段50を設けた点を
除けば、図2のアクセスルータ10と同様の構成であ
る。
【0141】そして、本実施の形態のおけるQoSパケ
ット処理部も、図3のQoSパケット処理部30と同じ
である。ただし、本実施の形態において、QoSパケッ
ト処理部として、図3のQoSパケット処理部30の代
わりに、図5のQoSパケット処理部40を用いること
もできる。
【0142】次に、動作を説明する。HGW7−1〜7
−Nの局側終端装置情報通知手段60−1〜60−N
は、HGW7−1〜7−Nの初期設定時に、そのHGW
7−1〜7−Nが属するOSU2−1〜2−nの識別子
情報(ID)を、アクセスルータ10の局側終端装置情
報管理手段50へ通知する。
【0143】ここで、HGWの初期設定時とは、HGW
をアクセスネットワークに繋がるように設定し、かつ、
アクセスネットワークに初めてアクセスした時、という
意味である。
【0144】さて、アクセスルータ10の局側終端装置
情報管理手段50は、局側終端装置情報通知手段60−
1〜60−Nから送られたOSU2−1〜2−nの識別
子情報を受信する。
【0145】そして、局側終端装置情報管理手段50
は、識別子情報を通知してきた局側終端装置情報通知手
段60−1〜60−Nを備えるHGW7−1〜7−N
が、どのOSU2−1〜2−nに属するかを示す情報を
OSU分類手段34に通知する。
【0146】OSU分類手段34は、この通知を受け
て、図4のテーブルを更新し、以後、更新されたテーブ
ルを用いて、OSU2−1〜2−n毎にパケットの分類
を行う。
【0147】以上の点を例を挙げて説明する。HGW7
−Nが新たに追加されたとする。このHGW7−NがO
SU2−1に属するものとすると、局側終端装置情報通
知手段60−Nは、HGW7−Nの初期設定時に、OS
U2−1の識別子情報を局側終端装置情報管理手段50
へ通知する。
【0148】局側終端装置情報管理手段50は、局側終
端装置情報通知手段60−Nが通知した識別子情報によ
り、局側終端装置情報通知手段60−Nを備えるHGW
7−Nが、OSU2−1に属するものであることを把握
できる。
【0149】そして、局側終端装置情報管理手段50
は、新たに追加されたHGW7−Nが、OSU2−1に
属することを示す情報を、OSU分類手段34へ通知す
る。
【0150】OSU分類手段34は、この通知を受け
て、図4のテーブルを更新する。具体的には、テーブル
に、HGW7−NのIPアドレスとOSU2−1の番号
とを関連づけた項目を新たに作成する。
【0151】他の例として、あるHGWからHGW7−
Nへ変更した場合も同様の処理が行われる。
【0152】なお、HGW7−1〜7−Nが属するOS
U番号は、予め通信事業者が設定しておいても良いし、
加入者が通信事業者から通知されたOSU番号を設定す
るようにしても良い。
【0153】以上のように、本実施の形態では、HGW
7−1〜7−Nが備える局側終端装置情報通知手段60
−1〜60−Nは、HGW7−1〜7−Nの初期設定時
に、そのHGW7−1〜7−Nが属するOSU2−1〜
2−nの識別子情報(ID)を、アクセスルータ10の
局側終端装置情報管理手段50に通知する。
【0154】そして、アクセスルータ10が備える局側
終端装置情報管理手段50は、局側終端装置情報通知手
段60−1〜60−Nから通知された識別子情報(I
D)を基に、初期設定されたHGW7−1〜7−Nがど
のOSU2−1〜2−nに属するかを示す情報を、アク
セスルータ10が備えるOSU分類手段34に通知す
る。
【0155】この構成により、HGW7−1〜7−Nの
追加・変更があった場合、その初期設定時には、アクセ
スルータ10のOSU分類手段34は、そのHGW7−
1〜7−NがどのOSU2−1〜2−nに属しているの
かを知ることができる。
【0156】その結果、OSU分類手段34は、追加・
変更されたHGW7−1〜7−NがどのOSU2−1〜
2−nに属しているのかを知った時点で、そのHGW7
−1〜7−N宛のパケットを分類でき、HGW7−1〜
7−Nの追加・変更に対して迅速な対応が可能となる。
【0157】また、HGW7−1〜7−Nの追加・変更
があった場合において、局側の人間が、その追加・変更
に対処する手間を極力少なくすることができる。
【0158】なお、ダブルスター方式の通信システムと
してPDS−FTTHを例に挙げて説明したが、これに
限るものではない。例えば、ダブルスター方式であれ
ば、双方向CATVネットワークにも、本実施の形態を
適用できる。
【0159】
【発明の効果】請求項1記載のアクセスルータでは、レ
イヤ2区間に位置する局側終端装置は、その送信可能最
大帯域を超えないように整形されたパケットを受け取る
ことになるため、局側終端装置における輻輳の発生を防
止できる。
【0160】その結果、レイヤ2区間において、優先度
の高いパケットの廃棄を回避でき、レイヤ3レベルでの
QoS保証通信が可能となる。
【0161】請求項2記載のアクセスルータでは、アク
セスルータ内においても優先度の高いパケットの廃棄を
防止できる。
【0162】請求項3記載のアクセスルータでは、レイ
ヤ2区間に位置する局側終端装置は、その送信可能最大
帯域を超えないように整形されたパケットを受け取るこ
とになるため、局側終端装置における輻輳の発生を防止
できる。
【0163】その結果、簡易な構成で、レイヤ2区間に
おいて、優先度の高いパケットの廃棄を回避でき、レイ
ヤ3レベルでのQoS保証通信が可能となる。
【0164】請求項4記載のアクセスルータでは、レイ
ヤ2区間に位置する局側終端装置は、その送信可能最大
帯域を超えないように整形されたパケットを受け取るこ
とになるため、局側終端装置における輻輳の発生を防止
できる。その結果、レイヤ2区間において、優先度の高
いパケットの廃棄を回避でき、レイヤ3レベルでのQo
S保証通信が可能となる。
【0165】また、複数の局側終端装置に対して、複数
のキューモジュールを設けており、1つの局側終端装置
と1つのキューモジュールとが1対1に対応している。
このため、ある局側終端装置へ送信するパケットが数多
く集中した場合でも、その局側終端装置に対応するキュ
ーモジュールに輻輳が発生するだけで、そのことを原因
として、他の局側終端装置に対応するキュージュールに
輻輳が発生することはない。
【0166】その結果、ある局側終端装置へ送信するパ
ケットが数多く集中した場合でも、そのことを原因とし
て、他の局側終端装置へ送信するパケットが廃棄される
という不都合を回避できる。
【0167】請求項5記載のアクセスルータでは、アク
セスルータ内においても優先度の高いパケットの廃棄を
防止できる。
【0168】請求項6記載の通信システムでは、加入者
側ゲートウェイの追加・変更があった場合、その初期設
定時には、アクセスルータの分類手段は、その加入者側
ゲートウェイがどの局側終端装置に属しているのかを知
ることができる。
【0169】その結果、分類手段は、追加・変更された
加入者側ゲートウェイがどの局側終端装置に属している
のかを知った時点で、その加入者側ゲートウェイ宛のパ
ケットを分類でき、加入者側ゲートウェイの追加・変更
に対して迅速な対応が可能となる。
【0170】また、加入者側ゲートウェイの追加・変更
があった場合において、局側の人間が、その追加・変更
に対処する手間を極力少なくすることができる。
【0171】請求項7記載の通信システムでは、加入者
側ゲートウェイの追加・変更があった場合、その初期設
定時には、アクセスルータの第1の分類手段は、その加
入者側ゲートウェイがどの局側終端装置に属しているの
かを知ることができる。
【0172】その結果、第1の分類手段は、追加・変更
された加入者側ゲートウェイがどの局側終端装置に属し
ているのかを知った時点で、その加入者側ゲートウェイ
宛のパケットを分類でき、加入者側ゲートウェイの追加
・変更に対して迅速な対応が可能となる。
【0173】また、加入者側ゲートウェイの追加・変更
があった場合において、局側の人間が、その追加・変更
に対処する手間を極力少なくすることができる。
【0174】請求項8記載の通信システムでは、アクセ
スルータ内においても優先度の高いパケットの廃棄を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における通信システムの
ブロック図
【図2】本発明の実施の形態1におけるアクセスルータ
のブロック図
【図3】本発明の実施の形態1におけるQoSパケット
処理部のブロック図
【図4】OSU分類手段が参照するテーブルの例示図
【図5】本発明の実施の形態2におけるQoSパケット
処理部のブロック図
【図6】本発明の実施の形態3における通信システムの
ブロック図
【符号の説明】
1 光加入者線局側通信装置(OLT) 2−1〜2−n 光加入者線局側終端装置(OSU) 3 クロスコネクト(XC) 4 ルータI/F 5−1〜5−n スターカプラ(SC) 6−1〜6−N 光加入者線加入者側終端装置(ON
U) 7−1〜7−N ホームゲートウェイ(HGW) 8−1〜8−N 加入者側端末 9−1〜9−N 宅内ネットワーク 10 アクセスルータ 11 フォワーディングモジュール 12 アクセス網入力I/F 13 アクセス網出力I/F 14 WAN出力I/F 15 WAN入力I/F 20−1〜20−n 加入者宅 30、40 QoSパケット処理部 31、31−1〜31−n QoSクラス分類手段 32、32−1〜32−n キューモジュール 33、33−1〜33−n スケジューラ 34 OSU分類手段 35−1〜35−n シェーパ 36〜38 キュー 50 局側終端装置情報管理手段 60−1〜60−N 局側終端装置情報通知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 雄一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA13 HA08 HC06 HD03 JA01 JA08 JL08 KX11 LA03 LC02 LC11 MA07 MA13 MB02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】 【発明の請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の局側終端装置に、分岐手段を介して
    接続されるアクセスルータにおいて、 受け取ったパケットを、前記局側終端装置の送信可能最
    大帯域を超えないように整形して、その局側終端装置へ
    向けて送出することを特徴とするアクセスルータ。
  2. 【請求項2】受け取ったパケットを整形する時に輻輳が
    発生した場合は、優先度の低いパケットを廃棄すること
    を特徴とする請求項1記載のアクセスルータ。
  3. 【請求項3】複数の局側終端装置に、分岐手段を介して
    接続されるアクセスルータであって、 優先度を考慮して出力されたパケットを受け取り、前記
    局側終端装置毎に分類する分類手段と、 前記局側終端装置の各々に対応して設けられ、対応する
    前記局側終端装置宛のパケットを、前記分類手段から受
    け取る複数のシェーパとを備え、 前記シェーパは、受け取ったパケットを、対応する前記
    局側終端装置の送信可能最大帯域を超えないように整形
    して、その局側終端装置へ向けて送出することを特徴と
    するアクセスルータ。
  4. 【請求項4】複数の局側終端装置に、分岐手段を介して
    接続されるアクセスルータであって、 受け取ったパケットを、前記局側終端装置毎に分類する
    第1の分類手段と、 前記局側終端装置の各々に対応して設けられ、前記第1
    の分類手段から、対応する前記局側終端装置宛のパケッ
    トを受け取り、優先度に従ったクラス別に分類する複数
    の第2の分類手段と、 前記第2の分類手段の各々に対応して設けられ、対応す
    る前記第2の分類手段により分類されたパケットを、ク
    ラス別に蓄積する複数のキューモジュールと、 前記キューモジュールの各々に対応して設けられ、対応
    する前記キューモジュールから、優先度を考慮してパケ
    ットを出力する複数のスケジューラと、 前記局側終端装置の各々に対応して設けられ、対応する
    前記局側終端装置へ送信するパケットを、対応する前記
    スケジューラから受け取る複数のシェーパとを含み、 前記シェーパは、受け取ったパケットを、対応する前記
    局側終端装置の送信可能最大帯域を超えないように整形
    して、その局側終端装置へ向けて送出することを特徴と
    するアクセスルータ。
  5. 【請求項5】前記シェーパは、そのシェーパにおいて輻
    輳が発生した場合は、優先度の低いパケットを廃棄する
    ことを特徴とする請求項3または4記載のアクセスルー
    タ。
  6. 【請求項6】請求項3記載のアクセスルータと、 請求項3記載のアクセスルータに接続される複数の局側
    終端装置の各々に対して、複数設けられる加入者側ゲー
    トウェイとを備え、 前記加入者側ゲートウェイは、 この加入者側ゲートウェイの初期設定時に、その加入者
    側ゲートウェイが属する前記局側終端装置の識別子情報
    を、前記アクセスルータに通知する局側終端装置情報通
    知手段を含み、 前記アクセスルータは、 前記局側終端装置情報通知手段から通知された前記識別
    子情報を基に、初期設定された加入者側ゲートウェイが
    どの局側終端装置に属するかを示す情報を、前記アクセ
    スルータが備える分類手段に通知する局側終端装置情報
    管理手段を含むことを特徴とする通信システム。
  7. 【請求項7】請求項4記載のアクセスルータと、 請求項4記載のアクセスルータに接続される複数の局側
    終端装置の各々に対して、複数設けられる加入者側ゲー
    トウェイとを備え、 前記加入者側ゲートウェイは、 この加入者側ゲートウェイの初期設定時に、その加入者
    側ゲートウェイが属する前記局側終端装置の識別子情報
    を、前記アクセスルータに通知する局側終端装置情報通
    知手段を含み、 前記アクセスルータは、 前記局側終端装置情報通知手段から通知された前記識別
    子情報を基に、初期設定された加入者側ゲートウェイが
    どの局側終端装置に属するかを示す情報を、前記アクセ
    スルータが備える第1の分類手段に通知する局側終端装
    置情報管理手段を含むことを特徴とする通信システム。
  8. 【請求項8】前記アクセスルータが備えるシェーパは、
    そのシェーパにおいて輻輳が発生した場合は、優先度の
    低いパケットを廃棄することを特徴とする請求項6また
    は7記載の通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7760731B2 (en) 2004-03-02 2010-07-20 Fujitsu Limited Host unit in a passive optical network

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