JP2002270430A - パルストランス - Google Patents

パルストランス

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JP2002270430A
JP2002270430A JP2001068156A JP2001068156A JP2002270430A JP 2002270430 A JP2002270430 A JP 2002270430A JP 2001068156 A JP2001068156 A JP 2001068156A JP 2001068156 A JP2001068156 A JP 2001068156A JP 2002270430 A JP2002270430 A JP 2002270430A
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electrostatic shielding
electrostatic
conductor
pulse transformer
primary winding
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JP2001068156A
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Katsuya Okamura
勝也 岡村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電移行や電磁誘導サージによる影響が少な
く、また安定した絶縁性能の得られる信頼性の高いパル
ストランスを提供する。 【解決手段】 一次巻線導体10の周囲に配置された静
電遮蔽導体11〜16は交互に2群に分割され、静電遮
蔽導体12、14、16からなる第1の静電遮蔽導体群
は下部で接地線30に接続されて接地され、静電遮蔽導
体11、13、15からなる第2の静電遮蔽導体群は上
部において接地線30に接続されて接地される。静電遮
蔽導体11〜16に流れる静電移行サージ電流の半数は
上から下へ、半数は下から上に向かって流れるため鉄心
1を貫く電流は差し引き略0となる。従って、静電移行
サージ電流によって二次巻線2に電圧が発生することが
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高電圧パルス発生器
等に用いられる直流高圧スイッチのゲートを駆動するパ
ルストランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】パルス状の電圧、電流を利用してガスレ
ーザーの励起や荷電粒子加速を行うパルスパワー技術で
は、パルス高電圧を発生する方法として、高電圧に充電
されたコンデンサを高速スイッチにより急速に放電させ
る方法が一般的に用いられており、高速スイッチとして
は水素ガスを封入したサイラトロンがよく用いられてき
た。しかし、サイラトロンのスイッチングはガス放電作
用を伴うため電極の消耗をさけることができず、寿命が
短いという欠点があった。この欠点を解決するため、最
近では半導体素子により必要なスイッチングを行うとい
う試みがなされている。
【0003】パルスパワー用のスイッチには数十キロボ
ルトという高電圧に耐えることが必要であるが、現在の
ところ、このような定格を充たす単独の素子は存在しな
いため半導体素子を直列に接続する必要がある。半導体
素子を直列接続するにあたって技術上の課題の一つに個
々の素子をどのようにして駆動するかということがある
が、その方法の一つとして特開平5−304451に示
されているように、図8のように円環状の鉄心を用い鉄
心の中央に高絶縁を施したケーブルを貫通させたパルス
トランスを介して各素子を駆動する方法がある。
【0004】図8において、高電圧半導体スイッチは互
いに直列接続された半導体スイッチ素子4が、個々に別
個のパルストランス5とゲート回路6を介して駆動され
る。またパルストランス5の一次巻線は全部のパルスト
ランス5を串刺しするように高絶縁ケーブルで構成さ
れ、さらにゲートパルス発生回路7に接続される。この
ようにするとパルストランス5の一次二次間の絶縁が高
絶縁ケーブルによって行われるため高電圧のスイッチが
容易に得られる、直列接続された各素子の駆動タイミン
グが完全に一致するため素子の駆動タイミングのずれに
よって生じる過電圧を防止できるなどの利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなパ
ルストランスによる駆動方式の問題点はスイッチの動作
時に一次二次巻線間の静電容量を介したいわゆる静電移
行サージによってゲートパルス発生回路に誤動作を起こ
させる可能性があることである。これを防止するため
に、一般的には一次二次の間に静電遮蔽が施される。静
電遮蔽により静電移行サージがゲートパルス発生回路に
及ぼす影響は防止される。しかし、この場合にも静電遮
蔽にサージ電流が流れるためにあたかも静電遮蔽がパル
ストランスの一次巻線のように作用し、二次巻線に電圧
が誘起されスイッチが誤動作する可能性があった。
【0006】本発明は上に述べたような従来の欠点を解
消するためになされたものであって、静電移行や電磁誘
導サージによる影響が少なく、また安定した絶縁性能の
得られる信頼性の高いパルストランスを得ることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載のパルストランスでは、円環状の鉄
心の中央に1ターンの直線状導体を貫いて一次巻線とな
し、円環状の鉄心に複数個の二次巻線を放射状に配置、
巻回したパルストランスにおいて、一次巻線の周囲に複
数個の静電遮蔽導体を配置し、複数個の静電遮蔽導体を
交互に2群に分割して第1及び第2の静電遮蔽導体群と
し、電位固定点への引き出し配線を第1の静電遮蔽導体
群と第2の静電遮蔽導体群では逆向きとする。
【0008】従って、静電移行によって静電遮蔽導体に
流れる電流は略同じ大きさで逆方向となり、二次巻線に
誘起される電圧は打ち消されて略0となってスイッチの
誤動作が防止できる。
【0009】請求項2に記載のパルストランスでは、円
環状の鉄心の中央に複数の1ターンの直線状導体を貫い
て一次巻線となし、円環状の鉄心に複数個の二次巻線を
放射状に配置、巻回したパルストランスにおいて、一次
巻線は、各々静電遮蔽導体付の導体とし、静電遮蔽導体
を交互に2群に分割して第1及び第2の静電遮蔽導体群
とし、電位固定点への引き出し配線を第1の静電遮蔽導
体群と第2の静電遮蔽導体群では逆向きとする。
【0010】従って、静電移行によって静電遮蔽導体に
流れる電流は略同じ大きさで逆方向となり、二次巻線に
誘起される電圧は打ち消されて略0となってスイッチの
誤動作が防止できる。
【0011】請求項3に記載のパルストランスでは、請
求項1に記載のパルストランスにおいて、複数個の静電
遮蔽導体として、円筒状導体を円周上で複数に分割した
ものを用いる。
【0012】従って、請求項3に記載のパルストランス
においては、静電遮蔽導体によって作られる等電位面の
形状が滑らかとなり、静電遮蔽導体と二次巻線との間の
電位傾度が低減され絶縁上の信頼性が向上する。
【0013】請求項4に記載のパルストランスでは、円
環状の鉄心の中央に1ターンの直線状導体を貫いて一次
巻線となし、円環状の鉄心に複数個の二次巻線を放射状
に配置、巻回したパルストランスにおいて、一次巻線の
周囲を囲むように半導電層を形成し端部で電位固定する
ことによって静電遮蔽層とする。
【0014】従って、請求項4に記載のパルストランス
においては、半導電層に流れる静電移行サージ電流が半
導電層の抵抗によって低減されるために二次巻線に誘起
される電圧も低減されてスイッチの誤動作が防止でき
る。
【0015】請求項5に記載のパルストランスでは、請
求項1乃至請求項4のいずれかに記載のパルストランス
において、一次巻線と前記静電遮蔽導体、または一次巻
線と静電遮蔽層を一括してモールド絶縁する。
【0016】従って請求項5に記載のパルストランスに
おいては、一次巻線と前記静電遮蔽導体、または一次巻
線と静電遮蔽層をモールドすることにより、絶縁上の信
頼性を向上することが出来る。
【0017】請求項6に記載のパルストランスでは、請
求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパルストランス
において、静電遮蔽導体の電位固定点への引き出し配線
にツイストペアケーブルを用い、ツイストペアケーブル
の片側を第1の静電遮蔽導体群に接続し、もう片側を第
2の静電遮蔽導体の群に接続し、かつツイストペアケー
ブルの反対端において片側だけを電位固定する。
【0018】従って、請求項6に記載のパルストランス
においては、磁気誘導によって静電遮蔽導体に誘起され
る電圧が打ち消されるために、二次巻線に誘起される電
圧も低減されてスイッチの誤動作が防止できる。
【0019】請求項7に記載のパルストランスでは、請
求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパルストランス
において、静電遮蔽導体の電位固定点への引き出し配線
に同軸ケーブルを用いる。
【0020】従って、請求項7に記載のパルストランス
においては、磁気誘導によって静電遮蔽導体に誘起され
る電圧が打ち消されるために、二次巻線に誘起される電
圧も低減されてスイッチの誤動作が防止できる。
【0021】以上により、静電移行サージによる影響の
少ない高信頼性のパルストランスを得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0023】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係るパルストランスの構成を示す斜視図で
ある。
【0024】図1において、複数の円環状の鉄心1の中
央を1ターンの直線状の一次巻線導体10が貫き、一次
巻線導体10の周囲には、一次巻線導体10を中心とす
る所定の円周上の位置において略等間隔に、静電遮蔽導
体11〜16が配置される。静電遮蔽導体11〜16は
円周方向の位置で交互に2群に分割され、静電遮蔽導体
12、14、16からなる第1の静電遮蔽導体群は下部
で接地線30に接続されて接地され、静電遮蔽導体1
1、13、15からなる第2の静電遮蔽導体群は上部に
おいて接地線30に接続されて接地される。
【0025】また、鉄心1には複数の二次巻線2が放射
状に配置されて巻回されており、それらの二次巻線2は
スイッチ(図示せず)のゲート回路(図示せず)に接続
される。また、一次巻線導体10は上下から引き出さ
れ、ゲート駆動パルス発生回路(図示せず)に接続され
る。
【0026】次に、以上のように構成した本実施形態に
よるパルストランスの作用について説明する。図示しな
いゲート駆動パルス発生回路によってゲート駆動パルス
が発生すると、一次巻線導体10を通って鉄心1を貫く
ように電流が流れるので二次巻線2に電圧が誘起されス
イッチが駆動される。一方スイッチ動作時に二次巻線2
と静電遮蔽導体11〜16との間の静電容量結合を介す
る静電移行によって静電遮蔽導体11〜16に発生した
電荷は静電移行サージ電流として静電遮蔽導体11〜1
6をそれぞれ接地点に向かって流れるが半数は上から下
へ、半数は下から上に向かって流れるため鉄心1を貫く
電流は差し引き略0となる。従って、静電移行サージ電
流によって二次巻線2に電圧が発生することはなくスイ
ッチの誤動作が防止できる。
【0027】(第2の実施形態)図2は、本発明の第2
の実施形態に係るパルストランスの構成を示す斜視図で
あり、図1と同一部分または対応する部分には同一符号
を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につい
てのみ述べる。
【0028】図2において、複数の円環状の鉄心1の中
央を1ターンの直線状の静電遮蔽導体付導体21〜26
が貫く。静電遮蔽導体付導体21〜26は所定の円周上
の位置において略等間隔に配置された構成となってい
る。静電遮蔽導体付導体21〜26の静電遮蔽導体は円
周方向の位置で交互に2群に分割され、静電遮蔽導体付
導体22、24、26の静電遮蔽導体からなる第1の静
電遮蔽導体群は下部で接地線30に接続されて接地さ
れ、静電遮蔽導体付導体21、23、25からなる第2
の静電遮蔽導体群は上部において接地線30に接続され
て接地される。
【0029】また、静電遮蔽導体付導体21〜26の中
心導体は上下から引き出されてゲート駆動パルス発生回
路(図示せず)に接続される。
【0030】次に、以上のように構成した本実施の形態
によるパルストランスの作用について説明する。図示し
ないゲート駆動パルス発生回路によってゲート駆動パル
スが発生すると、一次巻線導体即ち静電遮蔽導体付導体
21〜26の中心導体を通って鉄心1を貫くように電流
が流れるので二次巻線2に電圧が誘起されスイッチが駆
動される。一方スイッチ動作時に二次巻線2と静電遮蔽
導体付導体21〜26の静電遮蔽導体との間の静電容量
結合を介する静電移行によって静電遮蔽導体付導体21
〜26の静電遮蔽導体に発生した電荷はそれぞれ静電移
行サージ電流として静電遮蔽導体付導体21〜26の静
電遮蔽導体を接地点に向かって流れるが半数は上から下
へ、半数は下から上に向かって流れるため鉄心1を貫く
電流は差し引き略0となる。従って、静電移行サージ電
流によって二次巻線2に電圧が発生することはなくスイ
ッチの誤動作が防止できる。
【0031】(第3の実施形態)図3は、本発明の第3
の実施形態に係るパルストランスの主要部の構成を示す
断面図であり、図1と同一部分または対応する部分には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0032】図3において、静電遮蔽導体11〜16
は、円筒状の導体を円周上で6分割したものを用い、分
割部分にはギャップを設ける。
【0033】このようにすると、第3の実施形態におい
ては静電遮蔽導体11〜16によって形成される電界は
1個の円筒導体単体によって形成される電界と略同一の
ものとなり電界の集中がなく安定した絶縁性能が得られ
る。即ち、静電遮蔽導体11〜16によって作られる等
電位面の形状が滑らかとなり静電遮蔽導体11〜16と
二次巻線2との間の電位傾度が低減され絶縁上の信頼性
が向上する。また、静電遮蔽導体11〜16が略完全に
一次巻線導体10を被うことになり遮蔽効果が向上す
る。
【0034】(第4の実施形態)図4は、本発明の第4
の実施形態に係るパルストランスの主要部の構成を示す
断面図であり、図1と同一部分または対応する部分には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0035】図4において、一次巻線導体10はポリエ
チレン層40によって被われ、さらにポリエチレン層4
0の表面には半導電層41が形成される。半導電層41
の材料としては炭素を混入したゴムなどが好適である。
この半導電層41は一端において接地される。
【0036】このようにして構成された第4の実施形態
においては、静電遮蔽導体は半導電層41からなる抵抗
性のものとなり、静電移行サージ電流はこの抵抗によっ
て制限されることになる。従って、静電移行サージ電流
によって二次巻線2に誘起される電圧も小さくなりスイ
ッチの誤動作が防止できる。
【0037】(第5の実施形態)図5は、本発明の第5
の実施形態に係るパルストランスの主要部の構成を示す
断面図であり、図1と同一部分または対応する部分には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0038】図5において、一次巻線導体10と静電遮
蔽導体11〜16は共にモールド絶縁層42によって被
われる。モールド絶縁の素材としてはエポキシなどが好
適である。
【0039】このようにして構成された第5の実施形態
においては、電界の集中する一次巻線導体10と静電遮
蔽導体11〜16の表面が強い絶縁耐力をもつモールド
絶縁層42で被われるので安定した絶縁性能が得られ
る。
【0040】なお、上述の説明では、図1に示す一次巻
線導体10と静電遮蔽導体11〜16を一括してモール
ド絶縁層42によって被う場合を図5に示して説明した
が、図2に示す静電遮蔽導体付導体21〜26、または
図3に示す一次巻線導体10と静電遮蔽導体11〜1
6、または図4に示す一次巻線導体10〜半導電層41
を一括してモールド絶縁層で被うこととしてもよい。
【0041】(第6の実施形態)図6は、本発明の第6
の実施形態に係るパルストランスの構成を示す回路図で
あり、図1と同一部分または対応する部分には同一符号
を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につい
てのみ述べる。
【0042】図6において、第1の静電遮蔽導体群1A
(図1の静電遮蔽導体12、14、16)は上部と下部
の両方においてツイストペアケーブル43に接続され
る。そして下部において接続されたツイストペアケーブ
ル43の反対端において接地される。
【0043】また第2の静電遮蔽導体群1B(図1の静
電遮蔽導体11、13、15)も上部と下部の両方にお
いてツイストペアケーブル43に接続される。そして上
部において接続されたツイストペアケーブル43の反対
端において接地される。ツイストペアケーブル43の接
地点は略同一点である。
【0044】このようにして構成された第6の実施形態
においては、第1の静電遮蔽導体群1Aの接地線に鎖交
する磁束の変化によって誘起される起電力が第1の静電
遮蔽導体群1Aと第2の静電遮蔽導体群1Bとでは大き
さが同じで逆極性となる。同様に第2の静電遮蔽導体群
1Bの接地線に鎖交する磁束の変化によって誘起される
起電力も第1の静電遮蔽導体群1Aと第2の静電遮蔽導
体群1Bとでは大きさが同じで逆極性となる。従って電
磁誘導ノイズが打ち消されスイッチの誤動作がなくな
る。
【0045】(第7の実施形態)図7は、本発明の第7
の実施形態に係るパルストランスの構成を示す回路図で
あり、図1と同一部分または対応する部分には同一符号
を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につい
てのみ述べる。
【0046】図7において、第1の静電遮蔽導体群1A
(図1の静電遮蔽導体12、14、16)は上部と下部
の両方において同軸ケーブル44に接続される。上部に
おいては同軸ケーブル44の外側導体に、そして下部に
おいては同軸ケーブル44の中心導体に接続される。そ
して下部において接続された同軸ケーブル44の反対端
において同軸ケーブル44の中心導体が接地される。
【0047】また第2の静電遮蔽導体群1B(図1の静
電遮蔽導体11、13、15)も上部と下部の両方にお
いて同軸ケーブル44に接続される。上部においては同
軸ケーブル44の中心導体に、そして下部においては同
軸ケーブル44の外側導体に接続される。そして上部に
おいて接続された同軸ケーブル44の反対端において同
軸ケーブル44の中心導体が接地される。同軸ケーブル
44の接地点は略同一点である。
【0048】このようにして構成された第7の実施形態
においては、第1の静電遮蔽導体群1Aの接地線に鎖交
する磁束の変化によって誘起される起電力が第1の静電
遮蔽導体群1Aと第2の静電遮蔽導体群1Bとでは大き
さが同じで逆極性となる。同様に第2の静電遮蔽導体群
1Bの接地線に鎖交する磁束の変化によって誘起される
起電力も第1の静電遮蔽導体群1Aと第2の静電遮蔽導
体群1Bとでは大きさが同じで逆極性となる。従って電
磁誘導ノイズが打ち消されスイッチの誤動作がなくな
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、静
電移行や電磁誘導サージによる影響が少なく、また安定
した絶縁性能の得られる信頼性の高いパルストランスを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るパルストラン
スの構成を示す斜視図。
【図2】 本発明の第2の実施形態に係るパルストラン
スの構成を示す斜視図。
【図3】 本発明の第3の実施形態に係るパルストラン
スの主要部の構成を示す断面図。
【図4】 本発明の第4の実施形態に係るパルストラン
スの主要部の構成を示す断面図。
【図5】 本発明の第5の実施形態に係るパルストラン
スの主要部の構成を示す断面図。
【図6】 本発明の第6の実施形態に係るパルストラン
スの構成を示す回路図。
【図7】 本発明の第7の実施形態に係るパルストラン
スの構成を示す回路図。
【図8】 従来のパルストランスを用いた高電圧半導体
スイッチの動作を説明するための回路図。
【符号の説明】
1…鉄心 2…二次巻線 10…一次巻線導体 11〜16…静電遮蔽導体 21〜26…静電遮蔽導体付導体 30…接地線 40…ポリエチレン層 41…半導電層 42…モールド絶縁層 1A…第1の静電遮蔽導体群 1B…第2の静電遮蔽導体群 43…ツイストペアケーブル 44…同軸ケーブル 4…半導体スイッチ素子 5…パルストランス 6…ゲート回路 7…ゲートパルス発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02M 1/08 301 H01F 31/00 C R

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円環状の鉄心の中央に1ターンの直線状導
    体を貫いて一次巻線となし、前記円環状の鉄心に複数個
    の二次巻線を放射状に配置、巻回したパルストランスに
    おいて、前記一次巻線の周囲に複数個の静電遮蔽導体を
    配置し、前記複数個の静電遮蔽導体を交互に2群に分割
    して第1及び第2の静電遮蔽導体群とし、電位固定点へ
    の引き出し配線を前記第1の静電遮蔽導体群と前記第2
    の静電遮蔽導体群では逆向きとしたことを特徴とするパ
    ルストランス。
  2. 【請求項2】円環状の鉄心の中央に複数の1ターンの直
    線状導体を貫いて一次巻線となし、前記円環状の鉄心に
    複数個の二次巻線を放射状に配置、巻回したパルストラ
    ンスにおいて、前記一次巻線は、各々静電遮蔽導体付の
    導体とし、前記静電遮蔽導体を交互に2群に分割して第
    1及び第2の静電遮蔽導体群とし、電位固定点への引き
    出し配線を前記第1の静電遮蔽導体群と前記第2の静電
    遮蔽導体群では逆向きとしたことを特徴とするパルスト
    ランス。
  3. 【請求項3】前記複数個の静電遮蔽導体として、円筒状
    導体を円周上で複数に分割したものを用いたことを特徴
    する請求項1に記載のパルストランス。
  4. 【請求項4】円環状の鉄心の中央に1ターンの直線状導
    体を貫いて一次巻線となし、前記円環状の鉄心に複数個
    の二次巻線を放射状に配置、巻回したパルストランスに
    おいて、前記一次巻線の周囲を囲むように半導電層を形
    成し端部で電位固定することによって静電遮蔽層とした
    ことを特徴とするパルストランス。
  5. 【請求項5】前記一次巻線と前記静電遮蔽導体、または
    前記一次巻線と前記静電遮蔽層を一括してモールド絶縁
    したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載のパルストランス。
  6. 【請求項6】前記静電遮蔽導体の電位固定点への引き出
    し配線にツイストペアケーブルを用い、ツイストペアケ
    ーブルの片側を前記第1の静電遮蔽導体群に接続し、も
    う片側を前記第2の静電遮蔽導体の群に接続し、かつツ
    イストペアケーブルの反対端において片側だけを電位固
    定したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載のパルストランス。
  7. 【請求項7】前記静電遮蔽導体の電位固定点への引き出
    し配線に同軸ケーブルを用いたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれかに記載のパルストランス。
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