JP2002251380A - 利用者照合システム - Google Patents

利用者照合システム

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JP2002251380A
JP2002251380A JP2001047291A JP2001047291A JP2002251380A JP 2002251380 A JP2002251380 A JP 2002251380A JP 2001047291 A JP2001047291 A JP 2001047291A JP 2001047291 A JP2001047291 A JP 2001047291A JP 2002251380 A JP2002251380 A JP 2002251380A
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JP2001047291A
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Hideyuki Kishiba
秀行 岸場
Masahito Kawade
雅人 川出
Atsushi Shimizu
敦 清水
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動認証によって照合できたものはその情報
を照合結果として、自動で照合できなかったものについ
ては、汎用ネットワーク等の先にいる審査者に情報を転
送し、目視による照合を実施して自動認証の補助を行う
ようにした利用者照合システムを提供する。 【解決手段】 利用者32が利用者端末34に向かい、
媒体情報取得部36に確認用記録媒体33を提示して顔
写真等の媒体情報を入力する。また、利用者情報取得部
35により利用者の顔画像等を撮影させて利用者情報を
入力する。利用者端末34は、利用者情報と媒体情報を
照合し、同一人であると判断すると必要な処理を進め
る。これに対し、利用者端末34によっては同一人であ
ると判断できなかった場合には、利用者端末34は通信
回線を通じて審査者端末46に利用者情報及び媒体情報
を送信する。両情報を受信した審査者端末45では、審
査者が目視照合を行ない、その照合判定結果を通信回線
を通じて利用者端末34へ返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利用者照合システ
ムにかかり、汎用ネットワーク等を用いて個人認証(本
人確認)を行うための照合システムに関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】個人認証とは、ある特定の個人(ユーザ
ー)にのみ許可されているサービスに関して、その登録
またはサービス提供を行う場合に、対象者(利用者)が
特定の個人であるかどうかを第三者が判断することであ
る。これは、本人確認処理とも呼ばれている。個人認証
を行うためには、特定個人であることを証明できる情報
(顔写真、サイン、指紋、声紋、眼球の虹彩など)と、
それに対応した利用者自身の特徴とを比較することが必
要となる。このうち、顔写真を用いた認証方法を顔画像
認証、サイン(筆跡)を用いた認証方法をサイン認証な
どと呼ぶ。
【0003】このような個人認証の方法としては、第三
者(審査者)が目視により認証を行う方法と、機械(コ
ンピュータ)が自動的に認証を行う方法とがあり、それ
ぞれに長所、短所を有していた。
【0004】図1は、利用者と審査者とが対面して目視
により本人確認を行う、従来の対面審査方式を説明する
図である。この方式では、確認用記録媒体2を携帯して
利用者1が審査者所在地(有人店舗等)に出向き、そこ
で審査者3による本人確認の審査を受ける。
【0005】「確認用記録媒体」2とは、利用者の身元
を保証するのに必要な手続を踏んで(好ましくは、公的
機関により)作成され、かつ利用者を特定するための情
報が含まれているものである。具体的には、利用者を特
定する情報として顔写真を表示する免許証、パスポート
等があり、利用者を特定する情報としてサインを表示す
るクレジットカード、パスポート等がある。また、身元
保証と利用者特定ができ、その信頼性が認められるもの
であれば、確認用記録媒体2の種類は問わない。なお、
以下においては、確認用記録媒体2に含まれている、利
用者を特定するための情報(顔写真、サインなど)を
「媒体情報」Bという。
【0006】この対面審査方式では、利用者1が提出し
た確認用記録媒体2に記録されている媒体情報Bと、そ
れに対応する利用者本人の現在の利用者情報Aとに基づ
き、審査者3が目視確認等により照合処理4を実行し、
その照合結果情報Cを出力する。「利用者情報」Aと
は、媒体情報Bに対応する利用者の現在情報であり、例
えば顔、筆跡などである。また、「照合処理」4とは、
審査者3が媒体情報Bと利用者情報Aが同一であるかど
うかを目視で(ヒアリングを伴う場合もある。)照合す
る処理であり、いわゆる本人確認そのものである。そし
て、その照合判定結果が「照合結果情報」Cとなる。な
お、「審査者」3とは、媒体情報Bと利用者情報Aを用
いて照合処理4を実行し、その照合結果情報Cを出力す
る人の総称である。
【0007】照合処理4に基づく照合結果情報Cが出力
されると、本人確認結果に応じた次工程処理5が実行さ
れる。この「次工程処理」5とは、本人確認結果の照合
結果情報Cに応じて、次に実施される処理であり、本人
確認結果がOK(合格)の場合とNG(不合格)の場合
とで処理内容が異なることが多い。
【0008】しかしながら、上記のような対面審査方式
では、利用者が審査者のいる審査者所在地まで直接出向
かなければならないので、利用者にとっては遠方まで出
向く面倒がある。また、すべての利用者の本人確認を審
査者が目視で行わなければならないので、審査者の負担
が大きくなり、非効率であった。
【0009】図2はネットワークを利用して審査者3が
遠隔地で審査を行う方式を説明する図である。この方式
では、確認用記録媒体2を携帯して利用者1が利用者出
向地(無人店舗等)に出向き、そこで利用者端末6を操
作することにより本人確認の審査を受ける。利用者端末
6は、利用者情報取得手段7、媒体情報取得手段8、照
合情報送信手段9を備えている。利用者情報取得手段7
とは、確認に使用する利用者1の現在の利用者情報Aを
取得するための手段(装置)であり、具体的には、顔画
像を取り込むデジタルカメラやビデオカメラ、サインを
採取するタッチペンなどがある。媒体情報取得手段8と
は、確認用記録媒体2の媒体情報Bを取得するための手
段(装置)であり、具体的には、スキャナ等である。照
合情報送信手段9とは、利用者端末6の利用者情報取得
手段7で採取された利用者情報Aと、媒体情報取得手段
8で採取された媒体情報Bとを、汎用ネットワーク10
を通じて審査者端末11に送信するための手段である。
【0010】審査者端末11は、利用者出向地から離れ
た場所(審査者所在地)に設置されており、汎用ネット
ワーク10を通じて利用者端末6と接続されている。審
査者端末11は、照合情報受信手段12、照合情報出力
手段13、照合結果入力手段14、照合結果送信手段1
5を備えている。照合情報受信手段12とは、利用者端
末6の照合情報送信手段9から送られてくる媒体情報B
と利用者情報Aを審査者端末11にて受信するための手
段である。また、照合情報出力手段13とは、照合情報
受信手段12で受信した媒体情報Bと利用者情報Aとを
審査者3に対して出力するための手段であり、具体的に
はディスプレイやプリンタ等である。
【0011】審査者端末11の設置されている審査者所
在地にいる審査者3は、照合情報出力手段13から出力
される媒体情報Bと利用者情報Aに基づいて、媒体情報
Bと利用者情報Aの示す情報(顔画像など)が同一であ
るかどうかを目視で照合判定する照合処理4を実行す
る。照合結果入力手段14とは、審査者3が照合処理4
により判定した照合結果情報Cを入力するための手段
(装置)であり、具体的にはキーボード、マウス等があ
る。照合結果送信手段15とは、照合結果入力手段14
により入力された照合結果情報Cを汎用ネットワーク1
0を通じて利用者端末6に送信するための手段である。
【0012】利用者端末6は、さらに照合結果受信手段
16と照合後次工程手段17を備えている。照合結果受
信手段16とは、照合結果送信手段15から送られてく
る照合結果情報Cを利用者端末6において受信するため
の手段である。照合後次工程手段17とは、照合結果受
信手段16で受信した照合結果情報Cに応じて、利用者
1に対して次に実施される手段であり、照合結果情報C
がOKであるかNGであるかによって処理内容が変わる
ことが多い。
【0013】このような方式では、利用者は遠隔の審査
者所在地まで行く必要はなく、利用者端末を設置されて
いる利用者出向地(近隣の無人店舗等)で本人確認を受
けることができる便利さがある。しかし、この方式で
も、審査者は本人確認の案件を全て目視で直接に行わな
ければならず、対面審査方式と同様審査者の負担が大き
く、非効率であるという問題がある。むしろ、複数の利
用者出向地における本人確認を一箇所の審査者所在地で
行う結果、審査者の負担は対面審査方式に比べて大きく
なり易かった。
【0014】図3は本人確認を機械化した自動認証方式
を示す図である。この方式では、確認用記録媒体2を携
帯して利用者1が利用者出向地(無人店舗等)に出向
き、そこで利用者端末18を操作して機械による本人確
認審査を受ける。
【0015】この利用者端末18は、利用者情報取得手
段19、媒体情報取得手段20、照合情報比較手段2
1、類似度合判定手段22、照合後次工程手段23を備
えている。利用者情報取得手段19は、顔画像を取り込
むデジタルカメラやビデオカメラ、サインを採取するタ
ッチペンなどであって、確認に使用する利用者1の現在
の利用者情報Aを取得する。また、媒体情報取得手段2
0は、スキャナ等であって、確認用記録媒体2の媒体情
報Bを取得する。照合情報比較手段21とは、利用者端
末18の利用者情報取得手段で19採取された利用者情
報Aと、媒体情報取得手段20で採取された媒体情報B
とを比較照合する比較処理を実行するための手段であ
る。類似度合判定手段22とは、照合情報比較手段21
による比較結果を元にして、両者の類似度合を判定する
ための手段であり、判定結果情報Dを出力する。そし
て、照合後次工程手段23は、類似度合判定手段22か
ら送られてくる判定結果情報Dに応じて、利用者1に対
して次に実施又は要求すべき手続を出力する。照合後次
工程手段23の処理内容は、判定結果情報DがOKであ
るかNGであるかにより変わることが多い。
【0016】このような自動認証方式では、利用者にと
っては、特定の審査者所在地まで行く必要がなくて利便
性が高く、また審査者が目視で判定する必要がないので
審査者の負担がなく、効率がよい。しかし、このような
自動認証方式では、利用者端末により自動的に照合判定
を行うので、認識性能が悪く、他人を誤って本人である
と認識したり、本人を誤って他人と認識したりすること
があった。
【0017】
【発明の開示】本発明は、上記の従来例の欠点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、自動認
証によって照合できたものはその情報を照合結果とし
て、自動で照合できなかったものについては、汎用ネッ
トワーク等の先にいる審査者に情報を転送し、目視によ
る照合を実施して自動認証の補助を行うようにした利用
者照合システムを提供することにある。
【0018】本発明にかかる利用者照合システムは、利
用者端末と審査用サーバによって構成されており、利用
者端末と審査用サーバとは通信回線によって結ばれてい
る。通信回線は電話回線に限らず、無線でも、優先でも
よい。例えば、インターネットやイントラネットなどの
汎用ネットワークを利用することができる。
【0019】上記利用者照合システムに用いられる利用
者端末は、通信回線を介してサーバーに接続される利用
者端末であって、利用者の特徴点を記録した記録媒体よ
り該特徴点情報を取得する媒体情報取得手段と、利用者
自身から利用者の特徴点を取得する利用者情報取得手段
と、前記媒体情報取得手段によって取得された利用者の
特徴点と前記利用者情報取得手段によって取得された利
用者の特徴点とを比較して両特徴点が同一人のものであ
るか否かを判断する特徴点比較判定手段と、前記特徴点
判定手段により両特徴点が同一人のものであると判断す
ることができない場合には、前記媒体情報取得手段及び
前記利用者情報取得手段によって取得された特徴点を前
記通信回線を通じてサーバーに送信する特徴点送信手段
とを備えたものである。
【0020】利用者端末は、通常は利用者の利用しやす
い場所、例えばシステム運用者の無人店舗等に設置され
ており、汎用ネットワーク等の通信回線を通じて審査用
サーバに接続されている。
【0021】また、上記利用者照合システムに用いられ
ている審査用サーバは、通信回線を介して利用者端末に
接続される審査用サーバーであって、記録媒体から取得
された利用者の特徴点と利用者自身から取得された利用
者の特徴点とを、利用者端末より受信する特徴点受信手
段と、前記特徴点受信手段により受信した前記特徴点を
出力する特徴点出力手段と、前記特徴点出力手段に出力
された利用者の特徴点に基づいて審査者によりなされ
た、両特徴点が同一人のものであるか否かの判断を入力
する判断結果入力手段と、前記判断結果入力手段に入力
された審査者の判断結果を前記利用者端末に送信する判
断結果送信手段とを備えたものである。
【0022】審査用サーバは、通常は利用者端末の設置
されている場所から離れた場所に設置されており、汎用
ネットワーク等の通信回線を通じて利用者端末に接続さ
れている。また、上記利用者端末や審査用サーバで取り
扱われる利用者の特徴点としては、顔(容貌)、筆跡
(サイン)、虹彩、指紋、声紋、DNAなどがある。
【0023】本発明の利用者照合システムによれば、図
4に示すように、利用者の本人確認を自動照合する利用
者端末と審査用サーバを通信回線を通じて接続してい
る。利用者端末では、利用者から得た利用者情報と確認
用記録媒体から得た媒体情報ととを自動照合処理する。
そして、利用者端末における自動照合処理で本人確認が
完了した場合(照合OKの場合)には、本人確認処理に
応じた次工程処理が出力される。これに対し、記録媒体
によって特定される人物と利用者本人とが同一人である
と利用者端末において判断できなかった場合(照合NG
の場合)には、汎用ネットワーク等の通信回線と審査用
サーバを通じて利用者端末から審査者に利用者情報及び
媒体情報が提供される。審査者はこれらの情報に基づい
て目視照合等で照合判定処理を行う。この照合判定結果
は審査用サーバから利用者端末へ送信され、本人確認処
理に応じた次工程処理が出力される。
【0024】よって、このシステムによれば、比較的簡
易な照合機能(本人確認機能)を有する利用者端末を設
置することで、利用者端末の設置台数を増やして利用者
の利便性を図ることができる。しかも、必要な場合に
は、審査用サーバへ情報を送信して審査者による目視審
査を受けることができるので、利用者端末における認証
精度の低さを審査用サーバで人的に補助することができ
る。一方、利用者端末で利用者の自動照合が完了した場
合には、審査用サーバには本人確認を行わせるための情
報は送信されないので、全ての案件を審査者が審査する
場合に比較して審査者の負担が軽減される。よって、利
用者照合システム全体としては、照合精度を向上させる
と共に利用者の照合作業の効率を大幅に向上させること
ができる。
【0025】図5は本発明にかかる利用者照合システム
の一態様の機能構成を表している。無人店舗等の利用者
所在地に設置された利用者端末と審査センタ等の審査者
所在地に設置された審査者端末とは、通信回線を通じて
結ばれている。
【0026】利用者端末は、利用者情報を取得する機
能、媒体情報を取得する機能、照合情報を比較する機
能、類似度合を判定する機能、照合情報を送信する機
能、照合結果を受信する機能、照合結果に応じて次工程
処理を起動する機能を備えている。利用者情報を取得す
る機能は、本人確認に使用する利用者の現在の利用者情
報を取得する働きであって、具体的には、顔画像を取り
込むデジタルカメラやビデオカメラ、サインを採取する
タッチペン、指紋を採取する指紋検出器などによって実
現される。媒体情報を取得する機能は、確認用記録媒体
の媒体情報を取得する働きであって、具体的には、スキ
ャナ等によって実現される。なお、確認用記録媒体に
は、例えば免許証、パスポート、クレジットカード、パ
スポート等がある。
【0027】照合情報を比較する機能(特徴点比較手
段)とは、媒体情報を取得する機能によって取得された
利用者の特徴点と利用者情報を取得する機能によって取
得された利用者の特徴点とを比較するものである。類似
度合を判定する機能(類似度合判定手段)とは、照合情
報を比較する機能から出力された比較結果に応じて両者
の類似度合を判定するものである。照合情報を送信する
機能は、類似度合を判定する機能による類似度合いの判
定結果が予め定める基準に達しない場合(NGの場合)
に、利用者情報を取得する機能により採取された利用者
情報と媒体情報を取得する機能により採取された媒体情
報の特徴点を審査用サーバへ送信する働きである。一
方、照合結果を受信する機能とは、審査用サーバから送
られてくる照合結果情報を利用者端末において受信する
ものである。また、照合結果に応じて次工程処理を起動
する機能とは、類似度合を判定する機能から受け取った
判定結果情報又は照合結果を受信する機能から受け取っ
た照合結果情報に応じて、利用者に対して次に実行され
る処理である。
【0028】審査用サーバは、照合情報を受信する機
能、照合情報をディスプレイ等のマンマシン出力部へ出
力する機能、照合結果をキーボードやマウス等のマンマ
シン入力部から入力する機能、照合結果を送信する機能
を備えている。照合情報を受信する機能とは、利用者端
末の照合情報を送信する機能から送られてくる媒体情報
と利用者情報(特徴点)を審査用サーバで受信するもの
である。また、照合情報を出力する機能とは、照合情報
を受信する機能で受信した媒体情報と利用者情報を審査
者に対して出力するためのものである。
【0029】照合結果を入力する機能とは、審査者が目
視照合等を行って判定した照合結果情報を入力するため
のものである。審査者は、照合情報を出力する機能から
出力される媒体情報と利用者情報に基づいて、媒体情報
と利用者情報の示す特徴点がが同一であるかどうかを目
視で照合判定し、その結果をこの照合結果を入力する機
能に入力する。照合結果を送信する機能は、照合結果を
入力する機能により入力された照合結果情報を利用者端
末に送信する働きである。
【0030】図6は本発明にかかる利用者照合システム
の別な態様の機能構成を表している。この態様では利用
者の特徴として利用者の顔画像及び筆跡を用いている。
そして、利用者情報取得手段として、利用者自身の顔画
像を取得する第1の利用者情報を取得する機能(第1の
利用者情報取得手段)と、利用者自身の筆跡を取得する
第2の利用者情報を取得する機能(第2の利用者情報取
得手段)とを備えている。従って、利用者の複数の特徴
点に基づいて利用者の照合を行なうことができ、照合精
度をより向上させることができる。
【0031】しかも、この態様では、利用者が前記第2
の利用者情報を取得する機能に対して自己の筆跡を入力
する際、第1の利用者情報を取得する機能の撮影方向を
利用者の顔面と対向させるようにしているので、利用者
が筆跡を入力している間に第1の利用者情報を取得する
機能によって顔画像を取得することができ、認証に必要
な複数の特徴点を利用者のある1つのアクションにより
同時に取得することが可能になり、利用者が利用者端末
を操作する際の負担を軽減することができ、また利用者
が利用者端末を操作する時間を短くすることができる。
【0032】また、本発明の異なる態様における審査用
サーバは、通信回線を介して利用者端末に接続される審
査用サーバーであって、記録媒体から取得された利用者
の特徴点と利用者自身から取得された利用者の特徴点と
を、利用者端末より受信する特徴点受信手段と、前記特
徴点受信手段により受信した前記特徴点を比較して両特
徴点が同一人のものであるか否かの判断を入力する判断
結果入力手段と、前記判断結果入力手段に入力された審
査者の判断結果を前記利用者端末に送信する判断結果送
信手段とを備えている。
【0033】この審査用サーバでは、審査者の目視判断
等によって利用者の照合を行なうので無く、利用者端末
よりも高性能のコンピュータや高精度の利用者照合プロ
グラムを用いて利用者の照合を行なう。すなわち、利用
者端末で両者の照合が困難であった場合には、通信回線
を通じて利用者端末から審査用サーバへ利用者情報や媒
体情報が送信される。審査用サーバでは、利用者端末か
ら受け取った情報に基づいて本人確認を行ない、その照
合結果情報を利用者端末へ送信する。
【0034】よって、この審査用サーバを用いた利用者
照合システムによれば、比較的簡易な照合機能(本人確
認機能)を有する利用者端末を設置することで、利用者
端末の設置台数を増やして利用者の利便性を図ることが
できる。しかも、必要な場合には、審査用サーバへ情報
を送信して高度な照合を行なうことができるので、利用
者端末における認証精度の低さを審査用サーバで補助す
ることができる。一方、利用者端末で利用者の自動照合
が完了した場合には、審査用サーバには本人確認を行わ
せるための情報は送信されないので、審査用サーバの負
担が軽減される。また、利用者端末として高性能のコン
ピュータや利用者照合プログラムを必要としないので、
システムのコストを下げることができる。よって、利用
者照合システム全体としては、照合精度を向上させると
共に利用者の照合作業の効率を大幅に向上させることが
できる。
【0035】なお、この発明の以上説明した構成要素
は、可能な限り組み合わせることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図7は本発明
の一実施形態による利用者照合システムの構成を示すブ
ロック図である。本発明の利用者照合システムは、利用
者出向地31(システム運用者の無人店舗等)に設置さ
れた利用者端末34と審査者所在地43(有人店舗や審
査センタなど)に設置された審査者端末46とからな
り、利用者端末34と審査者端末46とはネットワーク
42(好ましくは、汎用ネットワーク)を通じて結ばれ
ている。
【0037】利用者端末34は、利用者情報取得部3
5、媒体情報取得部36、照合情報比較部37、類似度
合判定部38、照合情報送信部39、照合結果受信部4
0、照合後次工程部41を備えている。利用者情報取得
部35とは、本人確認に使用する利用者32の現在の利
用者情報Aを取得するための手段であり、具体的には、
顔画像を取り込むデジタルカメラやビデオカメラ、サイ
ンを採取するタッチペン、指紋を採取する指紋検出器な
どがある。媒体情報取得部36とは、確認用記録媒体3
3の媒体情報Bを取得するための手段であり、具体的に
は、スキャナ等である。確認用記録媒体33とは、利用
者32の身元を保証するのに必要な手続を踏んで(好ま
しくは、公的機関により)作成され、かつ利用者32を
特定するための情報が含まれているものである。具体的
には、利用者32を特定する情報として顔写真を表示す
る免許証、パスポート等があり、利用者32を特定する
情報としてサインを表示するクレジットカード、パスポ
ート等があり、公的機関により一人一通しか発行されな
い健康保険証などがある。
【0038】照合情報比較部37とは、比較処理を実行
し、利用者端末34の利用者情報取得部35で採取され
た利用者情報Aと媒体情報取得部36で採取された媒体
情報Bとを比較照合するものであって、比較データと共
に利用者情報Aと媒体情報Bとを出力する。類似度合判
定部38とは、照合情報比較部37から出力された比較
データを元にして、両者の類似度合を判定するための手
段であり、判定結果情報Dを出力する。判定結果情報D
はOK(合格)の場合とNG(不合格)の場合とがあ
り、判定結果がOKの場合には、その判定結果情報Dを
照合後次工程部41へ出力し、判定結果がNGの場合に
は、その判定結果情報Dと共に利用者情報Aと媒体情報
Bを照合情報送信部39へ出力する。
【0039】照合情報送信部39とは、類似度合判定部
38の判定結果がNGの場合に、利用者端末34の利用
者情報取得部35で採取された利用者情報Aと媒体情報
取得部36で採取された媒体情報Bとを、ネットワーク
42を通じて審査者端末46へ送信するための手段であ
る。照合結果受信部40とは、審査者端末46から送ら
れてくる照合結果情報Cを利用者端末34において受信
するための手段である。
【0040】照合後次工程部41とは、類似度合判定部
38から受け取った判定結果情報D又は照合結果受信部
40から受け取った照合結果情報Cに応じて、利用者3
2に対して次に実行される装置であり、判定結果情報D
と照合結果情報CがOKであるかNGであるかによって
処理内容が変わることが多い。
【0041】また、審査者端末46は、照合情報受信部
47、照合情報出力部48、照合結果入力部49、照合
結果送信部50を備えている。照合情報受信部47と
は、利用者端末34の照合情報送信部39から送られて
くる媒体情報Bと利用者情報Aを審査者端末46にて受
信するための手段である。また、照合情報出力部48と
は、照合情報受信部47で受信した媒体情報Bと利用者
情報Aとを審査者44に対して出力するための手段であ
り、具体的にはディスプレイやプリンタ等である。
【0042】審査者端末46の設置されている審査者所
在地43にいる審査者44は、照合情報出力部48から
出力される媒体情報Bと利用者情報Aに基づいて、媒体
情報Bと利用者情報Aの示す顔画像情報などが同一であ
るかどうかを目視で照合判定する照合処理45を実行す
る。照合結果入力部49とは、審査者44が照合処理4
5により判定した照合結果情報Cを入力するための手段
であり、具体的にはキーボード、マウス等がある。照合
結果送信部50とは、照合結果入力部49により入力さ
れた照合結果情報Cをネットワーク42を通じて利用者
端末34に送信するための手段である。
【0043】図8〜図10は上記利用者照合システムに
よる本人確認方法の処理手順を示すフローチャートであ
る。以下、これらのフローチャートに従って、利用者照
合システムによる本人確認方法を説明する。この利用者
照合システムでは、利用者32が確認用記録媒体33を
携帯して利用者出向地31に出向き、そこで利用者端末
34を操作することにより本人確認の審査を受ける。
【0044】利用者端末34は、本人確認サービス(本
人確認の審査)のメニュースイッチの入力があるまで
は、必要に応じて他の処理を実行しながら待機している
(ステップS1、S2)。そして、利用者32が利用者
端末34を操作し、本人確認サービスのメニュースイッ
チを入力すると(ステップS1においてyesの場合)、
利用者端末34は、スキャナ等の媒体情報取得部36に
確認用記録媒体33をセットするよう利用者32に通知
する(ステップS3)。
【0045】そして、利用者32が確認用記録媒体33
をセットしてスタートスイッチを押すと(ステップS
4)、媒体情報取得部36により確認用記録媒体33の
媒体情報Bを読み込み(ステップS5)、読み込んだ媒
体情報Bをディスプレイ等の出力装置に表示し、読み込
んだ媒体情報Bが正しいか否かの確認を求める(ステッ
プS6)。
【0046】ついで、利用者32が、読み込んだ媒体情
報Bを確認して正しく読みとられていると判断すると、
確認(YES)のスイッチを押し、正しく読みとられてい
ないと判断すると、やり直し(NO)のスイッチを押す
(ステップS7)。やり直しのスイッチが押されると
(ステップS6でNOの場合)、利用者端末34は、スキ
ャナ等の媒体情報取得部36に確認用記録媒体33をセ
ットするよう利用者32に再度通知し(ステップS
3)、利用者32により確認スイッチが押されるまでス
テップS3〜S7の処理を繰り返す。
【0047】こうして利用者32により確認スイッチが
押されると(ステップS6でYESの場合)、利用者端末
34は、媒体情報Bを確定した後、利用者情報取得部3
5へ利用者情報Aを入力するよう利用者32に通知する
(ステップS8)。利用者情報取得部35が、例えばデ
ジタルカメラやビデオカメラ等の場合であれば、利用者
32が利用者情報取得部35の正面に向かい、撮影スイ
ッチを押すと(ステップS9)、利用者端末34は、利
用者情報取得部35で現在の利用者情報A(顔画像な
ど)を読み込み(ステップS10)、読み込んだ利用者
情報Aをディスプレイ等の出力装置に表示し、読み込ん
だ利用者情報Aで良いか否かの確認を求める(ステップ
S11)。
【0048】ついで、利用者32が、読み込んだ利用者
情報Aを確認し、それで良いと判断すると、確認(YE
S)のスイッチを押し、やり直したいと考えると、やり
直し(NO)のスイッチを押す(ステップS12)。やり
直しのスイッチが押されると(ステップS11でNOの場
合)、利用者端末34は、利用者情報取得部35から利
用者情報Aを入力するよう利用者32に再度通知し(ス
テップS8)、利用者32により確認スイッチが押され
るまでステップS8〜S12の処理を繰り返す。
【0049】こうして利用者32により利用者情報Aの
確認スイッチが押されると(ステップS11でYESの場
合)、利用者端末34は、利用者情報Aを確定する。こ
うして確定された媒体情報B及び利用者情報Aは、照合
情報比較部37へ送られる。
【0050】この後、利用者端末34の照合情報比較部
37は、受け取った媒体情報Bと利用者情報Aとを比較
し、その類似度合(比較結果)と共に媒体情報B及び利
用者情報Aを類似度合判定部38へ出力する(ステップ
S13)。
【0051】ついで、類似度合判定部38は、受け取っ
た類似度合が所定のしきい値よりも大きいか否かを判定
し、その判定結果を判定結果情報Dとして出力する(ス
テップS14)。
【0052】類似度合判定部38における判定結果がO
K(合格)であった場合には、その判定結果情報Dを照
合後次工程部41へ出力し、判定結果に応じて次の工程
で処理する機能を起動させる(ステップS21)。
【0053】これに対し、類似度合判定部38における
判定結果がNG(不合格)であった場合には、その判定
結果情報Dと共に媒体情報B及び利用者情報Aを照合情
報送信部39へ送り、ネットワーク経由で審査者端末4
6へ送信する(ステップS15)。
【0054】審査者端末46の照合情報受信部47が利
用者情報Aと媒体情報Bを受信すると、審査者端末46
はディスプレイ等の照合情報出力部48により当該情報
A、Bを審査者に提示する(ステップS16、S1
7)。ついで、審査者端末46は、提示した媒体情報B
と利用者情報Aによる照合結果を入力するよう審査者に
通知する(ステップS18)。
【0055】審査者は、審査者端末46から出力された
媒体情報Bと利用者情報Aを比較照合し、媒体情報Bと
利用者情報Aの示す顔画像情報などが同一であるかどう
かを目視で照合判定し、その照合判定結果を審査者端末
46の照合結果入力部49に入力する(ステップS1
9)。照合判定結果を入力されると、照合結果送信部5
0は、その照合結果情報Cをネットワーク経由で利用者
端末34へ送信する(ステップS20)。
【0056】利用者端末34の照合結果受信部40が照
合結果情報Cを受信すると、照合後次工程部41は、照
合結果に応じて次の工程で処理する機能を起動させる
(ステップS21)。
【0057】ここで、照合情報比較部37における利用
者情報Aと媒体情報Bの比較判定方法を、顔画像の場合
を例にとって説明する。顔画像の認識と比較判定は、コ
ンピュータに搭載されたソフトウエアにより行なわれる
ものであり、図11、図12及び図13に示すようにし
て行なわれる。また、図14は、その際の認識処理の流
れを示すフロー図である。まず、利用者端末34の利用
者情報取得部35により画像が撮影されると、照合情報
比較部37は当該画像を取り込み、その顔画像を図14
のステップS31〜S34の順序で一定タイミングでバ
ッファリングする。すなわち、照合情報比較部37は、
利用者情報取得部35で撮影された顔画像を一定時間毎
に取り込んでおり(ステップS34、ステップs3
1)、図11(a)のような顔画像52を取り込むと
(ステップS31)、図11(b)に示すように、前に
取り込んでいた顔画像51と今回取り込んだ顔画像52
とから差分画像53を生成し、ある一定のしきい値以上
の差分変化(変動量)があるかどうか判定する(ステッ
プS32)。ここで、差分変化の有無は、各顔画像毎に
エッジ検出を行い、前後の顔画像間においてその差分を
求め、その結果から動きがある部分の領域を切り出すこ
とにより判断される。このとき一定以上の差分変化が検
出された場合には、当該顔画像52を記憶手段(バッフ
ァメモリ)にため込む(ステップS33;これをバッフ
ァリングという。)。また、一定以上の差分変化が検出
されなかった場合には、この顔画像52はバッファリン
グしない。このようにして一定タイミングで一定以上の
差分変化のある複数枚の顔画像52が時系列画像データ
54として記憶手段にため込まれる。
【0058】つぎに、照合情報比較部37は、時系列画
像データ54が存在しているかどうか調べ(ステップS
35)、時系列画像データ54が存在していれば、そこ
にため込まれている顔画像52のラフな輪郭検出を行な
う。すなわち、図11(c)に示すように、ウェーブレ
ット変換の手法を用いてノード数が少ないグラフを画像
全体にあてはめ、入力された顔画像52の中から顔であ
る部分(顔位置)を検出する(ステップS36)。
【0059】このようにしてラフに顔位置を検出する
と、図12(d)に示すように、顔画像52の平行移
動、拡大又は縮小、回転を行って顔画像52を最適な大
きさとなるように正規化する。ついで、図12(e)に
示すように顔画像にウェーブレット変換を施して顔器官
の個々の位置を詳細に検出して顔特徴点を抽出し(ステ
ップS37)顔画像をグラフ表現する。
【0060】上記ウェーブレット変換とは、ウェーブレ
ット(ウェーブレットとは、信号解析や画像圧縮に用い
られる手法であって、小さな波を表現したもので、周波
数と位置情報をまとめて解析するのに適している。)と
いう画像処理手法を用いて、顔画像を処理し、顔画像の
濃淡やシャープさなどの顔の特徴データを取り出すもの
である。ウェーブレットのカーネルは、次の(1)式で
表される。ここで、x、yは画像上の座標、σはガウス
関数の標準偏差であって例えば2πとなる。また、k、
θを変化させることでウェーブレットの解像度と方位を
制御することができる。
【0061】
【数1】
【0062】この手法では、顔画像上にいくつかの特徴
点を設定している。それらの特徴点は目や鼻や口などの
顔器官の配置に基づいて互いの位置関係を拘束しあって
おり、これを図15のように表してグラフ表現と呼ぶ。
グラフ表現中の特異点における特徴点はJetと呼ばれ、
(1)式のk、θを変化させて解像度と方位を変化させ
た図16のようなウェーブレット・フィルタと特徴点の
周りの顔画像を畳み込むことで計算できる。つまり、Je
tはその特徴点における顔器官の大きさと方向性を表現
している。
【0063】ここで、利用者情報取得部35で取り込ま
れる顔画像が正面画像でなく、斜め画像の場合もある。
そのため標準的な斜め顔画像などから計算した特徴点間
の空間的位置情報と各Jetが登録されている。また、顔
画像のバリエーション変化に対応するため、性別・年齢
層・表情・眼鏡の有無など複数の標準的な顔画像から計
算された複数のJetをグラフ表現に登録した図17のよ
うなフェイシャル・バンチ・グラフ(Facial Bunch Gra
ph)を使用し、検出精度を向上させている。
【0064】一方、確認用記録媒体33の媒体情報Bか
ら得た顔画像も同様にしてウェーブレット変換の手法を
用いて処理され顔画像のグラフ表現を抽出される。つい
で、図13に示すように、撮影された顔画像52から得
たグラフ表現と媒体情報Bから得たグラフ表現とをグラ
フマッチングの手法により比較照合する(ステップS3
8)。そして、次の(2)式で表される類似度の値がし
きい値以上であるか否か判断し(ステップS39)、し
きい値以上である場合には本人であると判断し(ステッ
プS40)、しきい値を下回る場合には判定不可(N
G)と判断する(ステップS41)。
【0065】
【数2】
【0066】なお、判定のための情報が指紋である場合
には、指紋の特徴量を抽出して比較する指紋照合装置な
どに用いられている指紋照合のためのアルゴリズムを用
いることができる。
【0067】次に、以下において本発明の実現手段を説
明する。ただし、ここで説明する実現手段は、一実現手
段に過ぎず、本発明の特徴を実現するものであれば、そ
の手段は問わない。
【0068】本人照合システムの汎用ネットワーク構成
を図18に示す。利用者端末34は汎用ネットワーク接
続サーバ62を介して汎用ネットワーク61に接続さ
れ、審査者端末46は汎用ネットワーク接続サーバ63
を介して汎用ネットワーク61に接続される。汎用ネッ
トワーク61は、具体的にはインターネット、イントラ
ネット等であるが、利用者の使用する利用者端末34と
審査者の使用する審査者端末46との間を仲介して情報
通信できるようにするものであれば、その種類は問わな
い。インターネット網の場合、上記汎用ネットワーク接
続サーバ62、63はプロバイダとも呼ばれる。
【0069】図19は上記利用者端末34の構成を示す
ハードブロック図であって、利用者端末34はマンマシ
ン(MM)入出力部64、媒体情報読取部65、利用者
情報読取部66、演算部67、プログラム部68、照合
部69、通信部70、記憶部71によって構成されてい
る。なお、利用者とは、本人確認サービスを利用する者
であり、身元を証明することができる確認用記録媒体3
3を携帯している。
【0070】マンマシン入出力部64とは、利用者端末
34が利用者32とやりとりをするための入出力機能を
持つ部位である。この入力装置としては、例えばキーボ
ード、テンキー、マウス、タッチパネル等が該当し、審
査者の入力がシステムに対して情報を伝達するものであ
れば、その種類は問わない。また、出力装置としては、
例えばディスプレイ、プリンタなどが該当し、審査者に
対してシステムから情報を伝達できるものなら、その種
類は問わない。
【0071】媒体情報読取部65とは、身元確認用の確
認用記録媒体33から媒体情報Bを読み取るための部位
であり、例えばスキャナが該当するが、利用者32が本
人情報をシステムに対して入力できるものであれば、そ
の種類は問わない。
【0072】利用者情報読取部66とは、利用者の現在
の本人確認用情報(利用者情報A)を読み取るための部
位であり、例えばカメラ、タッチペンなどが該当する。
しかし、利用者情報読取部66は、本人情報をシステム
に対して入力できるものであれば、その種類は問わな
い。
【0073】演算部67とは、各機能を駆動、処理する
ための演算機能を持つ部位であって、通常はマイクロプ
ロセッサ(CPU)によって構成されている。
【0074】プログラム部68とは、利用者端末34の
利用目的を達成するために必要なプログラムを格納する
部位であり、オペレーションシステム(OS)もここに
含まれる。
【0075】照合部69とは、利用者32からの媒体情
報Bと利用者情報Aとを比較して、その類似度合から本
人確認照合をするための部位である。
【0076】通信部70とは、汎用ネットワーク61と
の通信を制御する機能をもつ部位である。
【0077】記憶部71とは、利用者端末34の利用目
的を達成するために必要なプログラム(プログラム部6
8に格納されるプログラム)以外の情報を記憶する部位
である。ここでいう情報には、外部から取得した情報
(審査者44から受け取った情報も含まれる。)や、利
用者32が書き込んだ情報も該当する。
【0078】図20は上記審査者端末46の構成を示す
ハードブロック図であって、審査者端末46はマンマシ
ン(MM)入出力部72、演算部73、プログラム部7
4、通信部75、記憶部76によって構成されている。
ここに示すマンマシン(MM)入出力部72、演算部7
3、プログラム部74、通信部75、記憶部76は、そ
れぞれ利用者端末34におけるマンマシン入出力部6
4、演算部67、プログラム部68、通信部70、記憶
部71に対応し、同様な機能を有している。
【0079】次に、本人確認サービスの利用分野を具体
的に説明する。まず、図21〜図31は、汎用ネットワ
ークに接続された利用者端末34(サイバーゲート)を
通じて提供されるチケット購入申し込みサービスを説明
している。ここで、利用者がチケット購入申し込みサー
ビスを受けるための利用者端末34の一例を図32
(a)に示す。利用者端末34は、図32(b)に示す
ように利用者情報取得部35としてCCDカメラ35a
を備え、媒体情報取得部36としてスキャナ(イメージ
スキャナ)36aを備えており、CCDカメラ35aと
スキャナ36aは利用者照合システムを搭載された内部
のパーソナルコンピュータ34aに接続されている。ま
た、内部のパーソナルコンピュータ34aは、インター
ネット等の汎用ネットワークを通じて審査者端末46に
つながれている。
【0080】図21は利用者端末34であるサイバーゲ
ートの画面81を表しており、チケット購入申し込みサ
ービスのトップページである。チケット購入申し込みサ
ービスのトップページには、GUIによる「申し込み」
ボタン82と「戻る」ボタン83が表示されている。
【0081】図21の画面で「申し込み」ボタン82を
指先タッチ又はマウスクリックして押した場合には、画
面が図22のように変わって例えば「免許証をスキャナ
にセットして読み込みボタンを押してください。」とい
うメッセージが表示される。この画面84には、スキャ
ナ36aの「読み込み」ボタン85と「戻る」ボタン8
6とが表示されている。図33(a)に示すように、利
用者がメッセージに応答して免許証33aをスキャナ3
6aにセットし、「読み込み」ボタン85(開始ボタ
ン)を押すと、スキャナ36aにより免許証33aの顔
写真の読取りを開始し、画面87には図23のようなメ
ッセージを表示し、読み込みが完了するまで待つように
利用者32に知らせる。
【0082】免許証33aの顔写真の読取りが完了する
と、図24に示すように、読み取った顔写真の画像89
を画面88に表示し、この顔写真でよいか利用者32に
確認を求める。画面88には、「はい」のボタン90と
「いいえ」のボタン91が表示されており、「いいえ」
のボタン91を押すと、再び図22の画面84に戻って
スキャナ36aから免許証33aの読み取りを再度要求
する。
【0083】これに対し、図24の画面88の「はい」
のボタン90を押すと、この顔写真の画像89が媒体情
報Bとして確定される。ついで、画面92は図25のよ
うに変化し、例えば「カメラの方を向いて撮影ボタンを
押してください。」といったメッセージが表示される。
また、この画面92には「撮影」ボタン93と「戻る」
ボタン94とが表示されており、「戻る」ボタン94を
押すと、顔写真の再度確認や読み込み直しを行なうこと
ができる。「撮影ボタン」93を押すと、図33(b)
に示すように、利用者端末34に備えられているCCD
カメラ35aによって利用者32の姿が撮影され、図2
6のように画面95が変化して撮影された画像の読み込
みが完了するまで待つよう利用者32に知らせる。
【0084】利用者32の姿が撮影され利用者情報Aと
して読み込みが完了すると、画面96は図27のように
変わり、撮影した写真97を表示してこの写真でよいか
どうか利用者に確認を求める。画面96には確認のため
の「はい」のボタン98と「いいえ」のボタン99とが
表示されており、「いいえ」のボタン99を押すと、図
25の画面に戻り、再度利用者32の撮影を促す。
【0085】これに対し、画面96で「はい」のボタン
98を押すと、利用者32の写真97が確定され、本人
確認処理が実行される。本人確認処理が開始されると、
利用者端末34の画面は図28のような画面100に変
化し、本人確認処理中であることを知らせる。
【0086】このようにして本人確認処理が開始する
と、前記のようにして類似度合判定部38で本人である
か否か判定され、類似度合判定部38で判定不可能な場
合には、汎用ネットワークを通じて利用者情報A及び媒
体情報Bが審査者端末46へ送られる。利用者情報A及
び媒体情報Bが審査者端末46へ送られると、審査者端
末46には図31に示すような画面107が表示され
る。この画面107には、媒体情報Bの画像89と利用
者情報Aの写真97とが並べて表示され、その下には審
査結果を入力するための「はい」のボタン108と「い
いえ」のボタン109とが表示されている。審査者端末
46に図31のような画面が表示されると、審査者所在
地43にいる審査者44は画像89と写真97を見比べ
て同一人物であるか否か判定する。そして、同一人物で
あると判断すると「はい」のボタン108を押し、異な
る人物であると判断すると「いいえ」のボタン109を
押す。この判定結果は、汎用ネットワークを通じて利用
者端末34へ返される。
【0087】こうして利用者端末34の類似度合判定部
38又は審査者44によりOK(判定合格)と判断され
ると、利用者端末34は図29のような画面101に変
化し、本人であると確認されたことを知らせると共にチ
ケット購入代金の支払方法を選択するように要求する。
この画面101には、代金支払方法の選択として、「現
金(支払)」のボタン102、「カード(決済)」のボ
タン103、「口座引落し」のボタン104が表示され
ており、いずれかのボタンを押すと代金支払い方法が入
力される。
【0088】一方、利用者端末34の類似度合判定部3
8又は審査者によりNG(判定不合格)と判断される
と、利用者端末34は図30のような画面105に変わ
り、本人であると確認することができなかったことと、
チケットの購入申し込みを中断又は終了することを利用
者32に知らせる。この画面105に表示されている
「戻る」ボタン106を押すと、利用者端末34は最初
の画面(図21)又は図27の画面96に戻る。
【0089】また、図34に示すものは、ローン会社に
よるキャッシングローンの仕組みにおいて用いられる場
合を表している。この場合には、初めてのキャッシング
ローンを利用する利用者32はローン会社の支店(利用
者出向地31)に出向き、そこで登録手続を行なう。ロ
ーン会社の中央センタ(審査者所在地43)と各支店と
はネットワークを通じて結ばれている。支店には利用者
端末34が設置されており、登録を受けようとする利用
者32は、利用者端末34に自動車免許証等の確認用記
録媒体33を提示して媒体情報Bを提供すると共に利用
者端末34に設けられているカメラ等の利用者情報取得
部35を通じて利用者情報Aを提供し、利用者端末34
による機械審査を受ける。利用者端末34による自動照
合が完了し、照合結果がOK(合格)であれば、中央セ
ンタを経由することなく利用者端末34から利用者登録
カードが発行される。なお、利用者端末34に予めブラ
ックリスト者のデータを登録しておき、利用者情報Aと
媒体情報Bの照合が一致しても、ブラックリスト者であ
ると判断された場合には、そこで審査を終了するように
することもできる。
【0090】これに対し、利用者端末34による自動照
合がNG(不合格)であった場合には、利用者情報A及
び媒体情報Bが利用者端末34から中央センタの審査者
端末46へ送信され、審査者端末46を通じて審査者
(オペレータ)44により目視で審査が行なわれる。そ
して、目視で同一人物であると判断され、審査者端末4
6にOKが入力されると、審査者端末46から利用者端
末34へOKの情報が送信され、利用者端末34から利
用者登録カードを発行する。しかし、審査者44による
目視判断でも同一人物であると判断されず、審査者端末
46にNGが入力された場合には、審査者端末46から
利用者端末34へNGの情報が送信され、利用者端末3
4は利用者登録カードを発行することなく審査を終了す
る。
【0091】このようなシステムによれば、機械審査に
より簡単に審査できる場合には、審査者44を煩わせる
ことなく審査を行なえ、審査者44の負担を軽減するこ
とができる。また、審査者44による人為ミスを減らす
こともできる。一方、機械審査で審査が困難な場合に
は、審査者44が審査するので、機械審査の限界を審査
者の目視審査で補うことができる。しかも、審査者44
を中央センタ等に配置し、複数の支店などからの審査処
理要請を処理させることにより、審査者44の人数を削
減することができる。また、無人の支店であっても、機
械が設置されているだけでなく、その向こうで審査者4
4につながっているという意識を与えることができ、不
正の心理的抑止効果が得られる。
【0092】(第2の実施形態)図35は本発明の別な
実施形態による利用者照合システムの構成を示すブロッ
ク図である。この利用者照合システムは、図7に示した
利用者照合システムとほぼ同じ構成を有するものであ
り、同一構成部分には同一符号を付している。
【0093】利用者端末34は、第1の利用者情報取得
部111、第2の利用者情報取得部112、媒体情報取
得部36、照合情報比較部37、類似度合判定部38、
照合情報送信部39、照合結果受信部40、照合後次工
程部41を備えている。第1の利用者情報取得部111
と第2の利用者情報取得部112とは、いずれも本人確
認に使用する利用者32の現在の利用者情報A1,A2
を取得するための手段であるが、両利用者情報取得部1
11,112は扱う利用者情報A1,A2が異なってい
る。例えば、第1の利用者情報取得部111は、利用者
32の顔画像を取得するカメラ等であり、第2の利用者
情報取得部112は、利用者32のサインを読み取るタ
ッチペン(あるいは、利用者32の指紋を読み取る指紋
検出器)等である。
【0094】また、以下の説明においては、1つの媒体
情報取得部36によって、利用者情報A1に対応する媒
体情報B1を含んだ第1の確認用記録媒体113と、利
用者情報A2に対応する媒体情報B2を含んだ第2の確
認用記録媒体114とを読み取る場合について説明する
が、第1の利用者情報取得部111及び第2の利用者情
報取得部112で取得する利用者情報A1、A2の種類
によっては、媒体情報取得部36も異なる種類の第1の
媒体情報取得部と第2の媒体情報取得部とからなってい
てもよい。
【0095】照合情報比較部37は、第1の利用者情報
取得部111及び第2の利用者情報取得部112で採取
された利用者情報A1,A2と媒体情報取得部36で採
取された媒体情報B1、B2とをそれぞれ比較照合す
る。類似度合判定部38は、照合情報比較部37から出
力された比較データを元にして、利用者情報A1と媒体
情報B1、利用者情報A2と媒体情報B2の類似度合を
判定し、判定結果情報Dを出力する。判定結果がOKの
場合には、その判定結果情報Dは照合後次工程部41へ
出力される。
【0096】判定結果がNGの場合には、その判定結果
情報Dと共に利用者情報A1、A2と媒体情報B1、B
2が照合情報送信部39へ出力される。NGの判定結果
が出力されると、照合情報送信部39は、利用者情報A
1、A2と媒体情報B1、B2とをネットワーク42を
通じて審査者端末46へ送信する。
【0097】照合結果受信部40は、審査者端末46か
ら送られてくる照合結果情報Cを利用者端末34におい
て受信する。照合後次工程部41は、類似度合判定部3
8から受け取った判定結果情報D又は照合結果受信部4
0から受け取った照合結果情報Cに応じて実行される。
【0098】また、審査者端末46は、照合情報受信部
47、照合情報出力部48、照合結果入力部49、照合
結果送信部50を備えている。照合情報受信部47は、
利用者端末34の照合情報送信部39から送られてくる
媒体情報B1、B2と利用者情報A1,A2を審査者端
末46にて受信し、照合情報出力部48が媒体情報B
1、B2と利用者情報A1,A2とを審査者44に対し
て出力する。
【0099】審査者44が照合処理45により判定した
照合結果情報Cを照合結果入力部49に入力すると、照
合結果送信部50は、その照合結果情報Cをネットワー
ク42を通じて利用者端末34に送信する。
【0100】図36〜図39は上記利用者照合システム
による本人確認方法の処理手順を示すフローチャートで
ある。以下、これらのフローチャートに従って、利用者
照合システムによる本人確認方法を説明する。この利用
者照合システムでは、利用者32が確認用記録媒体11
3、114を携帯して利用者出向地31に出向き、そこ
で利用者端末34を操作することにより本人確認の審査
を受ける。
【0101】利用者端末34は、本人確認サービス(本
人確認の審査)のメニュースイッチの入力があるまで
は、必要に応じて他の処理を実行しながら待機している
(ステップS51、S52)。そして、利用者32が利
用者端末34を操作し、本人確認サービスのメニュース
イッチを入力すると(ステップS51においてyesの場
合)、利用者端末34は、スキャナ等の媒体情報取得部
36に第1の確認用記録媒体113をセットするよう利
用者32に通知する(ステップS53)。
【0102】そして、利用者32が第1の確認用記録媒
体113をセットしてスタートスイッチを押すと(ステ
ップS54)、媒体情報取得部36により確認用記録媒
体113の媒体情報B1を読み込み(ステップS5
5)、読み込んだ媒体情報B1をディスプレイ等の出力
装置に表示し、読み込んだ媒体情報B1が正しいか否か
の確認を求める(ステップS56)。
【0103】ついで、利用者32が、読み込んだ媒体情
報B1を確認して正しく読みとられていると判断する
と、確認(YES)のスイッチを押し、正しく読みとられ
ていないと判断すると、やり直し(NO)のスイッチを押
す(ステップS57)。やり直しのスイッチが押される
と(ステップS56でNOの場合)、利用者端末34は、
スキャナ等の媒体情報取得部36に第1の確認用記録媒
体113をセットするよう再度利用者32に通知し(ス
テップS53)、利用者32により確認スイッチが押さ
れるまでステップS53〜S57の処理を繰り返す。
【0104】こうして利用者32により確認スイッチが
押されると(ステップS56でYESの場合)、利用者端
末34は、媒体情報B1を確定した後、スキャナ等の媒
体情報取得部36に第2の確認用記録媒体114をセッ
トするよう利用者32に通知する(ステップS58)。
【0105】そして、利用者32が第2の確認用記録媒
体114をセットしてスタートスイッチを押すと(ステ
ップS59)、媒体情報取得部36により第2の確認用
記録媒体114の媒体情報B2を読み込み(ステップS
60)、読み込んだ媒体情報B2をディスプレイ等の出
力装置に表示し、読み込んだ媒体情報B2が正しいか否
かの確認を求める(ステップS61)。
【0106】ついで、利用者32が、読み込んだ媒体情
報B2を確認して正しく読みとられていると判断する
と、確認(YES)のスイッチを押し、正しく読みとられ
ていないと判断すると、やり直し(NO)のスイッチを押
す(ステップS62)。やり直しのスイッチが押される
と(ステップS61でNOの場合)、利用者端末34は、
スキャナ等の媒体情報取得部36に第2の確認用記録媒
体114をセットするよう再度利用者32に通知し(ス
テップS58)、利用者32により確認スイッチが押さ
れるまでステップS58〜S62の処理を繰り返す。
【0107】こうして利用者32により確認スイッチが
押されると(ステップS61でYESの場合)、利用者端
末34は、媒体情報B2を確定した後、第1の利用者情
報取得部111及び第2の利用者情報取得部112へ第
1及び第2の利用者情報A1、A2を入力するように通
知する(ステップS63)。例えば第1の利用者情報取
得部111がタッチペンで第2の利用者情報取得部11
2がカメラの場合であれば、利用者32が利用者情報取
得部35の正面に向かい、タッチペン等の第1の利用者
情報取得部111からサイン(利用者情報A1)を入力
すると(ステップS64、S66)、その間にカメラ等
の第2の利用者情報取得部112が利用者32の顔画像
(利用者情報A2)を取得し(ステップS65、S6
6)、読み込んだ利用者情報A1,A2をディスプレイ
等の出力装置に表示し、読み込んだ利用者情報A1,A
2で良いか否かの確認を求める(ステップS67)。
【0108】ついで、利用者32が、読み込んだ利用者
情報A1、A2を確認し、それで良いと判断すると、確
認(YES)のスイッチを押し、やり直したいと考える
と、やり直し(NO)のスイッチを押す(ステップS6
8)。やり直しのスイッチが押されると(ステップS6
7でNOの場合)、利用者端末34は、第1及び第2の利
用者情報取得部111、1112から利用者情報A1,
A2を入力するよう再度利用者32に通知し(ステップ
S63)、利用者32により確認スイッチが押されるま
でステップS63〜S68の処理を繰り返す。
【0109】こうして利用者32により利用者情報A
1,A2の確認スイッチが押されると(ステップS67
でYESの場合)、利用者端末34は、利用者情報A1,
A2を確定する。こうして確定された媒体情報B1、B
2及び利用者情報A1,A2は、照合情報比較部37へ
送られる。
【0110】この後、利用者端末34の照合情報比較部
37は、受け取った媒体情報B1,B2と利用者情報A
1,A2とを比較し、その類似度合(比較結果)と共に
媒体情報B1,B2及び利用者情報A1,A2を類似度
合判定部38へ出力する(ステップS69)。
【0111】ついで、類似度合判定部38は、受け取っ
た類似度合が所定のしきい値よりも大きいか否かを判定
し、その判定結果を判定結果情報Dとして出力する(ス
テップS70)。
【0112】類似度合判定部38における判定結果がO
K(合格)であった場合には、その判定結果情報Dを照
合後次工程部41へ出力し、判定結果に応じて次の工程
で処理する機能を起動させる(ステップS77)。
【0113】これに対し、類似度合判定部38における
判定結果がNG(不合格)であった場合には、その判定
結果情報Dと共に第1及び第2の媒体情報B1,B2及
び第1及び第2の利用者情報A1,A2を照合情報送信
部39へ送り、ネットワーク経由で審査者端末46へ送
信する(ステップS71)。
【0114】審査者端末46の照合情報受信部47が第
1及び第2の利用者情報A1,A2と第1及び第2の媒
体情報B1,B2を受信すると、審査者端末46はディ
スプレイ等の照合情報出力部48により当該情報A1,
A2、B1、B2を審査者に提示する(ステップS7
2、S73)。ついで、審査者端末46は、提示した媒
体情報B1、B2と利用者情報A1、A2による照合結
果の入力を審査者44に通知する(ステップS74)。
【0115】審査者は、審査者端末46から出力された
媒体情報B1、B2と利用者情報A1,A2を比較照合
し、媒体情報B1,B2と利用者情報A1,A2の示す
顔画像情報などが同一であるかどうかを目視で照合判定
し、その照合判定結果を審査者端末46の照合結果入力
部49に入力する(ステップS75)。照合判定結果を
入力されると、照合結果送信部50は、その照合結果情
報Cをネットワーク経由で利用者端末34へ送信する
(ステップS76)。
【0116】利用者端末34の照合結果受信部40が照
合結果情報Cを受信すると、照合後次工程部41は、照
合結果に応じて次の工程で処理する機能を起動させる
(ステップS77)。
【0117】このように複数の利用者情報や媒体情報を
利用するようにすれば、より審査精度を向上させること
ができる。また、利用者情報取得部を複数備えているの
で、複数の異なる利用者情報を同時に取得することがで
きるので、利用者情報の取得を速やかに行え、利用者に
ストレスを感じさせにくくなる。
【0118】図40は上記利用者端末34の構成を示す
ハードブロック図であって、利用者端末34はマンマシ
ン(MM)入出力部64、媒体情報読取部65、利用者
情報読取部115、116、演算部67、プログラム部
68、照合部69、通信部70、記憶部71によって構
成されている。なお、利用者とは、本人確認サービスを
利用する者であり、身元を証明することができる確認用
記録媒体33を携帯している。
【0119】マンマシン入出力部64とは、利用者端末
34が利用者とやりとりをするための入出力機能を持つ
部位である。この入力装置としては、例えばキーボー
ド、テンキー、マウス、タッチパネル等が該当し、審査
者の入力がシステムに対して情報を伝達するものであれ
ば、その種類は問わない。また、出力装置としては、例
えばディスプレイ、プリンタなどが該当し、審査者に対
してシステムから情報を伝達できるものなら、その種類
は問わない。
【0120】媒体情報読取部65とは、身元確認用の確
認用記録媒体33から媒体情報B1、B2を読み取るた
めの部位であり、例えばスキャナが該当するが、利用者
が本人情報をシステムに対して入力できるものであれ
ば、その種類は問わない。
【0121】第1の利用者情報読取部115及び第2の
利用者情報読取部116とは、互いに異なる種類の利用
者の現在の本人確認用情報(利用者情報A1、A2)を
読み取るための部位であり、例えばカメラ、タッチペン
などが該当する。しかし、利用者情報読取部115、1
16は、本人情報をシステムに対して入力できるもので
あれば、その種類は問わない。
【0122】演算部67とは、各機能を駆動、処理する
ための演算機能を持つ部位であって、通常はマイクロプ
ロセッサ(CPU)によって構成されている。
【0123】プログラム部68とは、利用者端末34の
利用目的を達成するために必要なプログラムを格納する
部位であり、オペレーションシステム(OS)もここに
含まれる。
【0124】照合部69とは、利用者からの媒体情報B
1、B2と利用者情報A1、A2とを比較して、その類
似度合から本人確認照合をするための部位である。
【0125】通信部70とは、汎用ネットワーク61と
の通信を制御する機能をもつ部位である。
【0126】記憶部71とは、利用者端末34の利用目
的を達成するために必要なプログラム(プログラム部6
8に格納されるプログラム)以外の情報を記憶する部位
である。ここでいう情報には、外部から取得した情報
(審査者44から受け取った情報も含まれる。)や、利
用者32が書き込んだ情報も該当する。
【0127】なお、上記各実施形態では、審査者所在地
に設置されている審査者端末(審査用サーバ)に利用者
情報と媒体情報とを表示させ、審査者がその情報を見て
利用者の同一性を判断するように構成されている。しか
し、本発明はこのような構成に限るものでなく、利用者
端末にインストールされている利用者照合プログラムよ
りも高精度な利用者照合プログラムをインストールされ
た高機能なコンピュータを審査センタや中央センタに設
置しておき、利用者端末で利用者の同一性を判別するこ
とが困難な場合には、審査センタ等の高機能コンピュー
タで利用者の同一性を判別し、その判別結果情報を利用
者端末に送信するようにしてもよい。
【0128】
【発明の効果】本発明の利用者照合システムによれば、
比較的簡易な照合機能(本人確認機能)を有する利用者
端末を設置することで、利用者端末の設置台数を増やし
て利用者の利便性を図ることができる。しかも、必要な
場合には、審査用サーバへ情報を送信して審査者による
目視審査を受けることができるので、利用者端末におけ
る認証精度の低さを審査用サーバで人的に補助すること
ができる。一方、利用者端末で利用者の自動照合が完了
した場合には、審査用サーバには本人確認を行わせるた
めの情報は送信されないので、全ての案件を審査者が審
査する場合に比較して審査者の負担が軽減される。よっ
て、利用者照合システム全体としては、照合精度を向上
させると共に利用者の照合作業の効率を大幅に向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の利用者照合システムの構成を示す図であ
る。
【図2】従来の別な利用者照合システムの構成を示す図
である。
【図3】従来のさらに別な利用者照合システムの構成を
示す図である。
【図4】本発明にかかる利用者照合システムの説明図で
ある。
【図5】本発明の一態様による利用者照合システムの機
能構成図である。
【図6】本発明の別な態様による利用者照合システムの
機能構成図である。
【図7】本発明の一実施形態による利用者照合システム
の構成を示す図である。
【図8】同上の利用者照合システムにおいて利用者を確
認するための手順を示すフロー図である。
【図9】図8の続図である。
【図10】図9の続図である。
【図11】(a)(b)(c)は照合情報比較部におけ
る利用者情報と媒体情報の比較判定方法を説明する図で
ある。
【図12】(d)(e)は図11の続図である。
【図13】(f)は図12の続図である。
【図14】照合認識処理部における認識処理の流れを示
すフロー図である。
【図15】顔画像のグラフ表現を表した図である。
【図16】ウェーブレット・フィルタを示す図である。
【図17】複数のJetをグラフ表現に登録したフェイシ
ャル・バンチ・グラフ(Facial Bunch Graph)を示す図
である。
【図18】汎用ネットワークを通じて結ばれた利用者端
末と審査者端末を示す図である。
【図19】同上の利用者端末の構成を示すハードブロッ
ク図である。
【図20】図18の審査者端末の構成を示すハードブロ
ック図である。
【図21】チケット購入申し込みサービスで用いられて
いる利用者端末における、当初の画面を示す図である。
【図22】チケット購入申し込みサービスで用いられて
いる利用者端末における、確認用記録媒体(免許証)の
提示を求める画面を示す図である。
【図23】チケット購入申し込みサービスで用いられて
いる利用者端末において、利用者に処理中であることを
伝える画面を示す図である。
【図24】チケット購入申し込みサービスで用いられて
いる利用者端末において、利用者に媒体情報の確認を求
める画面を示す図である。
【図25】チケット購入申し込みサービスで用いられて
いる利用者端末において、利用者の顔画像(利用者情
報)を得るための画面を示す図である。
【図26】チケット購入申し込みサービスで用いられて
いる利用者端末において、利用者に処理中であることを
伝える画面を示す図である。
【図27】チケット購入申し込みサービスで用いられて
いる利用者端末において、利用者に利用者情報の確認を
求める画面を示す図である。
【図28】チケット購入申し込みサービスで用いられて
いる利用者端末において、利用者に処理中であることを
伝える画面を示す図である。
【図29】チケット購入申し込みサービスで用いられて
いる利用者端末において、利用者に代金支払方法を選択
させる画面を示す図である。
【図30】チケット購入申し込みサービスで用いられて
いる利用者端末において、チケット購入申し込みを中断
することを伝える画面を示す図である。
【図31】チケット購入申し込みサービスで用いられて
いる審査者端末において、利用者情報と媒体情報との照
合結果の入力を求める画面を示す図である。
【図32】(a)はチケット購入申し込みサービスで用
いられている利用者端末を示す図、(b)は当該利用者
端末に備えられているCCDカメラ、スキャナ及びパー
ソナルコンピュータを示す図である。
【図33】(a)は確認用記録媒体と、媒体情報取得部
であるスキャナにより読み取られた媒体情報を示す図、
(b)は利用者と、利用者情報取得部であるCCDカメ
ラにより撮影された利用者情報を示す図である。
【図34】本発明にかかる利用者照合システムを利用し
たキャッシングローンの仕組みを説明する図である。
【図35】本発明の別な実施形態による利用者照合シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図36】同上の利用者照合システムにおいて利用者を
確認するための手順を示すフロー図である。
【図37】図36の続図である。
【図38】図37の続図である。
【図39】図38の続図である。
【図40】図35に示した利用者端末の構成を示すハー
ドブロック図である。
【符号の説明】
31 利用者出向地 32 利用者 33 確認用記録媒体 34 利用者端末 35 利用者情報取得部 36 媒体情報取得部 37 照合情報比較部 38 類似度合判定部 39 照合情報送信部 40 照合結果受信部 41 照合後次工程部 42 ネットワーク 43 審査者所在地 44 審査者 45 照合処理 46 審査者端末 47 照合情報受信部 48 照合情報出力部 49 照合結果入力部 50 照合結果送信部 111 利用者情報取得部 112 利用者情報取得部 113 確認用記録媒体 114 確認用記録媒体 115、116 利用者情報読取部 A、A1、A2 利用者情報 B、B1、B2 媒体情報 C 照合結果情報 D 判定結果情報
フロントページの続き (72)発明者 清水 敦 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 Fターム(参考) 5B047 AA05 AA23 CA12 CB22 5B085 AE11 AE25 BG01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線を介してサーバーに接続される
    利用者端末であって、 利用者の特徴点を記録した記録媒体より該特徴点情報を
    取得する媒体情報取得手段と、 利用者自身から利用者の特徴点を取得する利用者情報取
    得手段と、 前記媒体情報取得手段によって取得された利用者の特徴
    点と前記利用者情報取得手段によって取得された利用者
    の特徴点とを比較して両特徴点が同一人のものであるか
    否かを判断する特徴点比較判定手段と、 前記特徴点判定手段により両特徴点が同一人のものであ
    ると判断することができない場合には、前記媒体情報取
    得手段及び前記利用者情報取得手段によって取得された
    特徴点を前記通信回線を通じてサーバーに送信する特徴
    点送信手段と、を備えたことを特徴とする利用者端末。
  2. 【請求項2】 前記特徴点比較判定手段は、前記媒体情
    報取得手段によって取得された利用者の特徴点と前記利
    用者情報取得手段によって取得された利用者の特徴点と
    を比較する特徴点比較手段と、前記特徴点比較判定手段
    によって比較された利用者の特徴点の比較結果に応じて
    類似度合を判定する類似度合判定手段とからなり、 前記特徴点送信手段は、前記類似度合判定手段によって
    判定された特徴点の類似度合の判定結果が、あらかじめ
    定める基準に達しない場合に、前記特徴点をサーバーに
    送信するものであることを特徴とする、請求項1に記載
    の利用者端末。
  3. 【請求項3】 前記利用者の特徴が、利用者の顔である
    ことを特徴とする、請求項1に記載の利用者端末。
  4. 【請求項4】 前記利用者の特徴が、利用者の筆跡であ
    ることを特徴とする、請求項1に記載の利用者端末。
  5. 【請求項5】 前記利用者の特徴が利用者の顔及び筆跡
    であって、前記利用者情報取得手段として、利用者自身
    の顔画像を取得する第1の利用者情報取得手段と、利用
    者自身の筆跡を取得する第2の利用者情報取得手段とを
    備えた請求項1に記載の利用者端末において、 利用者が前記第2の利用者情報取得手段に対して自己の
    筆跡を入力する際、前記第1の利用者情報取得手段の撮
    影方向を利用者の顔面と対向させるようにしたことを特
    徴とする利用者端末。
  6. 【請求項6】 通信回線を介して利用者端末に接続され
    る審査用サーバーであって、 記録媒体から取得された利用者の特徴点と利用者自身か
    ら取得された利用者の特徴点とを、利用者端末より受信
    する特徴点受信手段と、 前記特徴点受信手段により受信した前記特徴点を出力す
    る特徴点出力手段と、 前記特徴点出力手段に出力された利用者の特徴点に基づ
    いて審査者によりなされた、両特徴点が同一人のもので
    あるか否かの判断を入力する判断結果入力手段と、 前記判断結果入力手段に入力された審査者の判断結果を
    前記利用者端末に送信する判断結果送信手段と、を備え
    たことを特徴とする審査用サーバ。
  7. 【請求項7】 通信回線を介して利用者端末に接続され
    る審査用サーバーであって、 記録媒体から取得された利用者の特徴点と利用者自身か
    ら取得された利用者の特徴点とを、利用者端末より受信
    する特徴点受信手段と、 前記特徴点受信手段により受信した前記特徴点を比較し
    て両特徴点が同一人のものであるか否かの判断を入力す
    る判断結果入力手段と、 前記判断結果入力手段に入力された審査者の判断結果を
    前記利用者端末に送信する判断結果送信手段と、を備え
    たことを特徴とする審査用サーバ。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の利用者端末と請求項5
    又は6に記載の審査用サーバとからなる利用者照合シス
    テム。
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