JP2002246931A - 移動体搭載型受信装置 - Google Patents

移動体搭載型受信装置

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JP2002246931A
JP2002246931A JP2001045433A JP2001045433A JP2002246931A JP 2002246931 A JP2002246931 A JP 2002246931A JP 2001045433 A JP2001045433 A JP 2001045433A JP 2001045433 A JP2001045433 A JP 2001045433A JP 2002246931 A JP2002246931 A JP 2002246931A
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directivity
receiving
mobile
broadcast signal
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Hidetoshi Yachi
秀壽 谷地
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】反射波、回折波等のマルチパスの影響を大幅に
抑制させることにより、多重放送波の受信・再生品質を
向上させる。 【解決手段】所定角度の仰角を有する静止衛星2から送
信される放送信号を受信可能な移動体搭載型受信装置。
所定の指向性を有する一対のアンテナ6a、6bと、こ
の一対のアンテナ6a、6bの指向性パターンを、その
水平面に対する角度が仰角に略一致させながら周期的に
回転させる指向性制御部13とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静止衛星を利用し
て配信されてきた多重放送信号を受信する移動体搭載型
受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、BS(放送)衛星を利用したBS
放送やCS(通信)衛星を利用したCS放送等の放送シ
ステムに加えて、静止衛星を利用して複数のマルチメデ
ィアコンテンツが広帯域に多重化された多重放送波を主
に移動体向けに配信する衛星放送システム(以下、モバ
イル放送システムと記載する)が開発されている。
【0003】このモバイル放送システムにおいて、車両
等の移動体に搭載される多重放送波受信用の受信装置の
受信アンテナは、静止衛星を介して放送波がどの方向か
ら伝送されても、すなわち、移動体が静止衛星に対して
どの方向に向かって走行していても多重放送波を受信で
きるように、無指向性の特性を有している。
【0004】例えば、図10は、従来の無指向性の特性
を有する受信アンテナの一例を示す。
【0005】図10に示すように、この円筒形状を有す
る無指向性受信アンテナ100の放射パターンPA、す
なわち、無指向性受信アンテナ100の指向性パターン
(受信利得パターン)PA(水平面パターンPA1、垂
直面パターンPA2)は、そのアンテナ100の中心軸
に対して全周囲方向(ビーム幅360°)に均一に形成
されており、アンテナ中心軸に対して何れの方向から放
送波が伝送されてきても受信することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
モバイル放送システムにおいては、無指向性を有する受
信アンテナを用いているため、例えば、ビルの多い大都
市圏等、多重放送波が反射・回折する物体が多数存在す
る環境下において、受信装置により多重放送信号を受信
する際には、その受信アンテナの無指向性により、多重
放送波に加えて、多数の反射波、回折波等の経路(パ
ス)の異なる電波が受信アンテナに捕捉されることにな
る。
【0007】この結果、上記多重放送波、多数の反射
波、回折波等を含む多数の互いに経路の異なる電波は、
互いに干渉して重なり合った状態で受信アンテナを介し
て受信システムに受信されるため、受信電波に基づいて
再生されたマルチメディアコンテンツにマルチパスによ
る障害が発生し、受信および再生品質を著しく劣化させ
る恐れが生じていた。
【0008】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、受信装置と静止衛星との相対的な位置関係に影響
を受けることなく、あらゆる方向からの広帯域多重放送
波を受信しながら、反射波、回折波等のマルチパスの影
響を大幅に抑制させることにより、多重放送波の受信・
再生品質を向上可能な移動体搭載型受信装置を提供する
ことをその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための本発明の第1の態様によれば、衛星から送信され
る放送信号を受信可能な移動体搭載型受信装置であっ
て、所定の指向性を有するアンテナと、このアンテナの
指向性パターンを所定の周期で回転させる指向性パター
ン回転手段とを備えている。
【0010】本発明の第1の態様において、好適には、
前記衛星は、その仰角が所定角度になるように配置され
た静止衛星であり、前記アンテナは複数のアンテナ素子
を有する一方、前記指向性変化手段は、前記複数のアン
テナ素子の励振タイミングおよび励振ウエイトを各素子
毎に制御することにより、前記アンテナの放射ビームを
狭ビーム化して当該アンテナの放射ビームに指向性を持
たせ、その指向性パターンの水平面に対する角度を前記
仰角に略一致させる第1の制御手段と、前記複数のアン
テナ素子の励振タイミングおよび励振ウエイトを各素子
毎に制御することにより、前記アンテナの指向性パター
ンを、水平面に対する角度を保持しながら所定の周期で
回転させる第2の制御手段とを備えている。
【0011】本発明の第1の態様において、好適には、
前記アンテナは少なくとも2本以上である。
【0012】上述した目的を達成するための本発明の第
2の態様によれば、符号化された複数チャンネルの符号
化データに基づく当該複数チャンネルの多重化放送信号
をインタリーブ処理を施して送信された放送信号を受信
する移動体搭載型受信装置であって、所定の指向性を有
し、指向性パターンを所定の周期で回転させる指向性パ
ターン回転手段を備えたアンテナ装置と、この受信アン
テナ装置のアンテナを介して受信された多重化放送信号
から所定の選定チャンネルの信号を復調して当該選定チ
ャンネルの符号化データを生成する手段と、生成された
符号化データに対してデインタリーブ処理を施し、デイ
ンタリーブ処理後のデータを復号化処理して前記選定チ
ャンネルの符号化データを生成する手段とを備えてい
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の移動体搭載型受信装置の
実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0014】図1は、本発明の実施の形態に係わる移動
体搭載型受信装置を含むモバイル放送システム1の全体
構成を示す図である。
【0015】図1に示すように、モバイル放送システム
1は、例えば仰角αが約45°になるように配置された
静止衛星2と、この静止衛星2の動作状態を監視制御す
る衛星管制局3と、静止衛星2を利用してモバイル放送
の配信サービスを提供する放送局4と、受信装置として
車両5等の移動体等に搭載される車載用受信装置7、ま
たは人が携帯してモバイル放送を受信するための携帯型
受信機8とを備えている。
【0016】この放送局4は、各放送事業者から提供さ
れた複数チャンネル(1〜N)の放送番組(放送信号)
をCDM方式により広帯域に拡散し、Ku−バンド(1
4GHz)の周波数帯を有する電波を介して静止衛星2
に送信するようになっている。
【0017】静止衛星2は、Ku−バンドの周波数帯を
介して伝送されてきた放送信号を受信し、受信した放送
信号を増幅し、かつS−バンド(2.6GHz)の周波
数帯を有する放送信号に周波数変換して、得られたS−
バンドの放送信号を、所定のサービスエリアに配信する
ようになっている。
【0018】一方、このサービスエリア内に存在する移
動体としての例えば車両5に搭載された車載用受信装置
7は、静止衛星2から配信された放送信号を受信するた
めの、一対の受信アンテナ6a、6bと、受信機5aか
ら構成されている。
【0019】なお、移動体としては、図1に示すよう
に、車両5の他に、人等自力あるいは他力により移動で
きる物体も含まれる。
【0020】また、人が携帯する携帯電話等の携帯型受
信機8も、一対の受信アンテナ6a、6bを備えてい
る。
【0021】そして、モバイル放送システム1では、サ
ービスエリア内において、ビル陰や駐車場等、静止衛星
2から送信される放送信号が長時間遮断される地域、い
わゆる電波不感地域Rをカバーするために、サービスエ
リア内の所定位置(例えば、ビルの屋上等)に補助的な
地上無線再送信装置(ギャップフィラー)10が設置さ
れており、このギャップフィラー10は、静止衛星2か
ら送信された放送信号を受信して電波不感地域Rに再送
している。
【0022】この結果、車載型受信装置7を搭載した車
両5や携帯型受信機8は、不感地域R内に移動下場合に
は、ギャップフィラー10から再送された放送信号を受
信することにより、途中で途切れることなく放送信号を
受信することができる。
【0023】図2は、図1に示す車載型受信装置7また
は携帯型受信機8に取り付けられる一対の受信アンテナ
6a、6bの一方(受信アンテナ6a)を示す図であ
る。なお、受信アンテナ6bについても同様の構成であ
る。
【0024】図2に示すように、受信アンテナ6aは、
複数のアンテナ素子12a1〜12anが円筒アレイ状
かつそのアンテナ中心軸に対して対称的にされて成るフ
ェズドアレイ型アンテナであり、各アンテナ素子12の
特性および形状は同一となっている。
【0025】この受信アンテナ6aの各アンテナ素子1
2a1〜12aanには、指向性制御部13が接続され
ており、この指向性制御部13は、各12a1〜12a
nの励振タイミングおよび励振ウエイト(励振位相、励
振振幅)を切換可能に制御することにより、アンテナ6
aの放射ビームパターン(指向性パターン)Pの形状や
方向、すなわち指向性を適応的に制御可能になってい
る。
【0026】このとき、アンテナの相反定理により、ア
ンテナの送信利得は、アンテナの受信利得に一致し、し
たがって、アンテナの放射ビームパターン(送信パター
ン)は、アンテナの吸収パターン(受信利得パターン)
に一致する。
【0027】なお、受信アンテナ6a、6bおよび指向
性制御部13により本実施形態の移動体搭載型受信アン
テナ装置を構成する。
【0028】図3は、本実施形態のモバイル放送システ
ム1の機能ブロック構成を示す図である。
【0029】図3に示すように、放送局4は、例えば複
数の放送事業者で編集・作成されたマルチメディアコン
テンツデータを各チャンネル毎に符号化して多重化して
多重化データを生成する符号化・多重化処理部20a1
〜20aNと、この符号化・多重化処理部20a1〜2
0aNにより生成された各チャンネル毎の多重化データ
に対してパケット単位で所定ビットの誤り訂正符号を付
加する誤り訂正エンコーダ21a1〜21aNと、誤り
訂正エンコーダ21a1〜21aNにより符号化された
各チャンネル毎の符号化データに対してインタリーブ処
理(バイト単位及びビット単位でのデータの並び替え処
理)を実行するインタリーバ22a1〜22aNと、こ
のインタリーバ22a1〜22aNによりインタリーブ
された各チャンネル1〜Nの符号化データをCDM(C
ode Division Multiple)変調処
理するCDM変調部23と、生成されたCDM放送信号
をKuバンドの放送信号に周波数変換するアップコンバ
ータ24と、アップコンバートされたCDM放送信号を
電力増幅する増幅器25と、増幅されたKuバンドのC
DM放送信号を静止衛星2に向けて送信する送信アンテ
ナ26とを備えている。
【0030】ここで、符号化・多重化処理部20a1〜
20aNは、例えば複数の放送事業者により各チャンネ
ル1〜N毎にそれぞれ編集・作成された例えば映像デー
タ、音声データを含む複数のマルチメディアコンテンツ
データを、例えばMPEG−4等の圧縮符号化フォーマ
ットに基づいて各チャンネル毎に符号化する。そして、
例えばMPEG−2 Systems等の多重化方式に
基づくパケット多重により、符号化されたチャンネル毎
の各コンテンツデータを多重化して各チャンネル毎の多
重化データ(ビットストリーム)を生成するものであ
る。
【0031】誤り訂正エンコーダ21a1〜21aN
は、この符号化・多重化処理部20a1〜20aNによ
り生成された各チャンネル毎の多重化データに対してパ
ケット単位で所定ビットの誤り訂正符号を付加して符号
化データを生成するものである。
【0032】インタリーバ22a1〜22aNは、誤り
訂正エンコーダ21a1〜21aNにより符号化された
各チャンネル毎の符号化データを、所定の深さに基づ
き、バイト(8ビット)毎にインタリーブ処理(バイト
単位でのデータの並び替え処理)を実行し、バイトイン
タリーブされたバイト単位の符号化データに対してビッ
トインタリーブ処理(1ビット単位でのデータの並べ替
え処理)を実行する。
【0033】ここで、各インタリーバ22a1〜22a
Nのバイトインタリーブ処理の一例を図4を用いて説明
する。
【0034】各インタリーバ22a1〜22aNは、図
4に示すように、そのメモリ上において、各誤り訂正エ
ンコーダ21a1〜21aNに符号化された符号化デー
タ(第1ブロック〜第kブロックのバイト単位符号化デ
ータ)を、バイト単位で深さ方向に沿ってその深さ(例
えば4バイト)分配列し、以下、順次深さ方向に沿って
4バイト分のデータをバイト単位で配列する。
【0035】そして、各インタリーバ22a1〜22a
Nは、配列されたバイト単位の符号化データ(第1ブロ
ック〜第kブロック)を、その第1ブロックのデータか
ら列方向に沿ってバイト単位で順次読み出していくこと
により、バイトインタリーブされた符号化データ、すな
わち、隣接バイト間の距離が離間した符号化データ(第
1ブロック、第5ブロック、・・・、第4ブロック、第
8ブロック、・・・、第kブロック)を生成する。
【0036】さらに、各インタリーバ22a1〜22a
Nは、そのメモリを利用して、図5に示すように、バイ
トインタリーブされた符号化データ{例えば、1バイト
のビット系列(1、2、・・・、8)}を1ビット単位
でビットインタリーブして、ビット系列が並べ替えられ
た符号化データ、すなわち、隣接ビット間の距離が離間
した符号化データ(1、4、7、2、5、8、3、6)
を生成する。
【0037】なお、各インタリーバ22a1〜22aN
のインタリーブ処理は、バイトインタリーブおよびビッ
トインタリーブの内のどちらか一方の処理であってもよ
い。
【0038】そして、CDM変調部23は、各チャンネ
ル1〜Nのインタリーブ(バイトインタリーブ、ビット
インタリーブ)された符号化データを、例えば10kH
z程度の搬送波を用いて一次変調し、一次変調したデー
タに対して各チャンネル固有の符号(拡散符号)を掛け
合わせることにより、例えば帯域幅が100倍以上広が
った1.25MHz程度の広帯域信号を生成し、生成し
た各チャンネル毎の広帯域信号を多重化することにより
CDM放送信号を生成するようになっている。
【0039】また、静止衛星2は、送信されてきたKu
バンドのCDM放送信号を増幅かつ周波数変換{Kuバ
ンド(14GHz)→Sバンド(2.6GHz)}する
トランスポンダ30を備えており、このトランスポンダ
30により変換されたSバンドのCDM放送信号は、直
接、あるいはギャップフィラー10を介して不感地域R
を含むサービスエリア全域に向けて配信される。
【0040】一方、受信装置としての車載型受信装置7
または携帯型受信機8は、静止衛星2あるいはギャップ
フィラー10から送信されたCDM放送信号を受信する
上述した一対の受信アンテナ6a、6bと、この各受信
アンテナ6a、6bの指向性を制御する指向性制御部1
3と、受信アンテナ6a、6bにより受信されたCDM
放送信号をそれぞれチューニングするチューナ部31、
31と、このチューナ部31、31によりチューニング
されたCDM放送信号の内、どちらか一方の受信品質の
良好な信号を切り換えて出力することにより、ダイバー
シティ効果を実現するための処理部32とを備えてい
る。
【0041】なお、この処理部32のダイバーシティ効
果を実現するため処理としては、チューナ部31、31
によりチューニングされたCDM放送信号を加算し、加
算信号を出力することも可能である。
【0042】また、車載型受信装置7または携帯型受信
機8は、処理部32から出力されたCDM放送信号に対
して、選定されたチャンネルに対応する同一の拡散符号
を掛け合わせる(逆拡散処理)ことにより、選定チャン
ネルのデータ(一次変調されたデータ)を復元し、復元
したデータを復調することにより選定チャンネルの符号
化データを復元するCDM復調部35と、復調された符
号化データに対して、インタリーバ22a1〜22aN
の処理とは逆の処理、すなわち、1ビット単位のデータ
の並べ替え処理、次いで、バイト単位のデータの並べ替
え処理を行うデインタリーバ36と、ビット単位および
バイト単位に基づくデインタリーブ処理されたデータを
パケット単位により誤り訂正復号化処理して復号化デー
タ、すなわち、選定チャンネルの符号化データを生成す
る誤り訂正復号化デコーダ37と、CDM復調部35に
おけるCDM復調処理、デインタリーバ36のデインタ
リーブ処理および誤り訂正デコーダ37のデコード処理
をそれぞれ制御するコントローラ38とを備えている。
【0043】そして、車載型受信装置7または携帯型受
信機8は、生成された選定チャンネルの符号化データを
多重分離処理して複数のMPEG−2符号化データを生
成し、生成した複数のMPEG−2符号化データをデコ
ード処理して、選定チャンネルに対応するコンテンツデ
ータ(映像データ、音声データ)を生成する多重分離・
デコード部39と、生成されたコンテンツデータにおけ
る映像データを表示出力するモニタ40と、生成コンテ
ンツデータにおける音声データを出力するスピーカ41
とを備えている。
【0044】次に、本実施形態の全体動作について説明
する。
【0045】今、静止衛星2のサービスエリア内におい
て静止/移動している車両5や携帯型受信機8に搭載さ
れた受信システム7を起動させると、その受信システム
7における指向性制御部13は、受信アンテナ6a、6
bそれぞれの各アンテナ素子12a1〜12anの励振
タイミングおよび励振ウエイト(励振位相、励振振幅)
を可変制御して、各受信アンテナ6a、6bの放射パタ
ーン(ビーム)Pを、そのビーム幅が例えば、約30°
になるように狭ビーム化して指向性を持たせ、その狭ビ
ーム化した放射パターン(指向性パターン)Pの仰角が
α°を成すように設定する(図6;ステップS1)。
【0046】すなわち、図2に示すように、指向性パタ
ーンPにおける水平面に沿った水平面パターン(プロフ
ァイル)P1のアンテナ中心軸に対する中心角が約30
°になり、そのパターンPにおける垂直面に沿った垂直
面パターンP2のプロファイルの最大値の方向を表すベ
クトル、すなわち指向性ベクトルの角度が水平面に対し
てα°、すなわち静止衛星2の仰角α°に一致するよう
に指向性パターンPが設定される。
【0047】続いて、指向性制御部13は、各アンテナ
素子12a1〜12anの励振タイミングおよび励振ウ
エイトを連続的に可変制御して、指向性パターンPを、
そのビーム幅および仰角を保持した状態で所定の回転周
期(例えば、1秒間に1回程度であるが、この回転周期
は受信システムの性能により変更可能である)に基づい
て回転させる(ステップS2;図7参照)。
【0048】指向性制御部13は、受信システム7の起
動が停止されるまで(ステップS3→YES)、ステッ
プS2の処理を継続して行う(ステップS3→NO)。
【0049】すなわち、本構成の受信アンテナ6a、6
bによれば、その指向性パターンPのビーム幅(30
°)が従来の無指向性パターンを有する受信アンテナの
ビーム幅(360°;図8参照)に比べて、約十分の一
程度になっているため、受信アンテナ6a、6bに受信
される反射波、回折波等のマルチパスの量は大幅に減少
する。
【0050】さらに、本構成の受信アンテナ6a、6b
によれば、その指向性パターンPの垂直面パターンP2
における指向性ベクトルが静止衛星2の仰角α°に一致
しているため、車両5や携帯型受信機8がサービスエリ
ア内においてどのような場所を移動していても、その指
向性パターンPは回転周期毎に確実に静止衛星2に向か
うため、静止衛星2から放送されるCDM放送信号を確
実に受信することができる。
【0051】このようにして、受信アンテナ6a、6b
により受信された、マルチパスの影響が大幅に減少した
CDM放送信号は、チューナ部31によりチューニング
された後、処理部32を介して良好な受信特性を有する
信号が出力されるため、ダイバーシティ効果が得られ
る。
【0052】そして、処理部32から出力されたCDM
放送信号は、CDM復調部35を介してCDM復調さ
れ、デインタリーバ36により、デインタリーブ(ビッ
トデインタリーブ、バイトデインタリーブ)される。
【0053】このとき、本構成においては、指向性パタ
ーンPを周期的に回転させているため、わずかではある
が、その周期的なCDM放送信号受信に起因して受信信
号に途切れが生じる。しかしながら、放送波がインタリ
ーブされて送信されているため、途切れた部分のデータ
については、受信装置側でデインタリーブ処理により拡
散されることになり、誤り訂正デコーダ37の処理で誤
り訂正が可能な範囲のバースト誤りとすることができ、
放送波を途切れなく受信することができる。
【0054】具体的には、図8に示すように、デインタ
リーバ36によりバイト単位のデインタリーブ処理され
る前、すなわち、インタリーブされた符号化データ(第
1ブロック、第5ブロック、・・・、第4ブロック、第
8ブロック、・・・、第kブロック)における3バイト
分(第1番目〜第3番目)のブロック(第1ブロック、
第5ブロック、第9ブロック)に連続的な途切れによる
誤りが生じていたとしても(図8において、網掛けして
示している)、バイト単位でデインタリーブ処理された
後の符号化データにおいては、誤り発生ブロック(第1
ブロック、第5ブロック、第9ブロック)が3バイトを
隔てて拡散されるため、誤り訂正デコーダ37の処理で
誤り訂正が可能な範囲のバースト誤りとすることがで
き、受信データの品質を高く維持することができる。
【0055】なお、ビットデインタリーブ処理について
も、同様であり、ビット単位の誤りについても、分散化
することができる。
【0056】このようにしてデインタリーブされたデー
タは、誤り訂正デコーダ37を介して復号化データとな
り、多重分離・デコード部39を経由して映像データお
よび音声データとしてモニタ40およびスピーカ41に
それぞれ出力される。
【0057】この結果、車両5に乗車している乗員や携
帯型受信機8の携帯者は、多数の反射波、回折波等のマ
ルチパスの影響が大幅に低減された良好な品質を有する
映像および音声を再生することができる。
【0058】以上述べたように、本実施形態によれば、
受信アンテナ6a、6bの放射パターンPを狭ビーム化
して指向性を持たせ、その指向性パターンPを、その水
平面に対する角度が静止衛星2の仰角α°に一致するよ
うに、所定の回転周期で回転させることにより、マルチ
パスの影響を大幅に低減させながら、静止衛星2〜送信
されるCDM放送信号を受信することができる。
【0059】したがって、CDM放送信号の受信品質を
大幅に向上させることができ、その結果、CDM放送信
号に対応するコンテンツ(映像、音声)の再生品質も大
幅に向上させることができる。
【0060】なお、本実施形態では、マルチメディアコ
ンテンツデータとして、映像データおよび音声データの
双方を含むようにしたが、どちらか一方のコンテンツデ
ータのみでもよい。
【0061】そして、本実施形態では、受信アンテナ6
a、6bをフェズドアレイアンテナとし、その各アンテ
ナ素子12a1〜12anの励振タイミングおよび励振
ウエイトを制御することにより、受信アンテナ6a、6
bの放射パターンを、所定の方向に指向性を持たせなが
ら回転させたが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0062】例えば、本実施形態の変形例に関するモバ
イル放送システム1Aとして、受信装置7Aまたは受信
機8Aは、図9に示すように、受信アンテナ6a、6b
の代わりに、予め所定の方向(仰角α°、ビーム幅30
度)に固定の指向性を有する一対の受信アンテナ50
a、50bと、この受信アンテナ50a、50bをそれ
ぞれ機械的に回転させるための回転駆動部51と、この
回転駆動部51を制御する駆動制御部52とを備えてい
る。
【0063】この変形例に係わるモバイル放送システム
1Aによれば、駆動制御部52の制御に基づいて回転駆
動部51の駆動により、各受信アンテナ50a、50b
自体、すなわち、その指向性を所定の回転周期(1秒間
に1回転)に対応する回転速度で回転させることができ
るため、第1実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0064】また、本実施形態では、一対の受信アンテ
ナを設けてダイバーシティ効果を得るようにしたが、単
一の受信アンテナであってもよく、一対(2本)以上で
あってもよい。
【0065】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の移動体搭載
型受信装置によれば、そのアンテナにおける指向性を、
例えば、衛星の仰角に対応する角度を保持しながら所定
の周期で回転させる等して変化させることにより、従来
の無指向性を有するアンテナを用いたアンテナ装置と比
べて、移動体の移動に影響を受けることなく放送信号を
受信しながら、反射波、回折波等のマルチパスの影響を
大幅に抑制させることができる。
【0066】したがって、移動体搭載型受信装置を介し
て受信された放送信号に基づいて、移動体搭載型受信シ
ステムにより再生された映像、音声等のコンテンツは、
マルチパスの影響を受けることがなく、その放送信号に
基づく放送信号受信・再生品質を高く維持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる移動体搭載型受信
装置を含むモバイル放送システムの全体構成を示す図。
【図2】図1に示す車両に取り付けられた一対の受信ア
ンテナの一方を示す図。
【図3】図1に示すモバイル放送システムの機能ブロッ
ク構成を示す図。
【図4】バイトインタリーブ処理を説明するための図。
【図5】ビットインタリーブ処理を説明するための図。
【図6】図1に示す指向性制御部の処理の一例を示す概
略フローチャート。
【図7】図1に示すアンテナの上方側を視点とした際の
そのアンテナの指向性パターンおよびその回転方向を示
す図。
【図8】バイト単位のデインタリーブ処理を説明するた
めの図。
【図9】本実施形態の変形例におけるモバイル放送シス
テムの機能ブロック構成を示す図。
【図10】従来の移動体に搭載される無指向性アンテナ
の一例を示す図。
【符号の説明】
1 モバイル放送システム 2 静止衛星 3 衛星管制局 4 放送局 5 車両 5a 車載用受信機 6a、6b 受信アンテナ 7,7A 車載型受信装置 8,8A 携帯型受信機 10 ギャップフィラー 12a1〜12an アンテナ素子 20a1〜20aN 符号化・多重化処理部 21a1〜21aN 誤り訂正エンコーダ 22a1〜22aN インタリーバ 23 CDM変調部 24 アップコンバータ 25 増幅器 26 アンテナ 30 トランスポンダ 31 チューナ部 32 処理部 35 CDM復調部 36 デインタリーバ 37 誤り訂正デコーダ 38 コントローラ 39 多重分離・デコード部 40 モニタ 41 スピーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04H 1/00 H04H 1/00 B 5K061 H H04J 3/00 H04J 3/00 M 13/00 H04L 1/00 F H04L 1/00 H04J 13/00 A Fターム(参考) 5J021 AA02 AA05 DB02 DB03 DB05 EA04 GA02 GA08 HA01 HA05 HA07 5K014 AA01 BA05 FA11 FA16 HA10 5K022 EE01 EE31 5K028 AA01 BB05 CC05 DD01 DD02 EE07 RR04 SS12 5K059 CC03 CC04 DD16 DD27 5K061 BB10 BB12 CC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛星から送信される放送信号を受信可能
    な移動体搭載型受信装置であって、 所定の指向性を有するアンテナと、 このアンテナの指向性パターンを所定の周期で回転させ
    る指向性パターン回転手段とを備えたことを特徴とする
    移動体搭載型受信装置。
  2. 【請求項2】 前記衛星は、その仰角が所定角度になる
    ように配置された静止衛星であり、 前記アンテナは複数のアンテナ素子を有する一方、 前記指向性変化手段は、前記複数のアンテナ素子の励振
    タイミングおよび励振ウエイトを各素子毎に制御するこ
    とにより、前記アンテナの放射ビームを狭ビーム化して
    当該アンテナの放射ビームに指向性を持たせ、その指向
    性パターンの水平面に対する角度を前記仰角に略一致さ
    せる第1の制御手段と、 前記複数のアンテナ素子の励振タイミングおよび励振ウ
    エイトを各素子毎に制御することにより、前記アンテナ
    の指向性パターンを、水平面に対する角度を保持しなが
    ら所定の周期で回転させる第2の制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の移動体搭載型受信装置。
  3. 【請求項3】 前記アンテナは少なくとも2本以上有す
    ることを特徴とする請求項1または2記載の移動体搭載
    型受信装置。
  4. 【請求項4】 符号化された複数チャンネルの符号化デ
    ータに基づく当該複数チャンネルの多重化放送信号をイ
    ンタリーブ処理を施して送信された信号を受信する移動
    体搭載型放送信号受信装置であって、 所定の指向性を有し、指向性パターンが所定の周期で回
    転させる指向性パターン回転手段を備えた受信アンテナ
    装置と、 この受信アンテナ装置のアンテナを介して受信された多
    重化放送信号から所定の選定チャンネルの信号を復調し
    て当該選定チャンネルの符号化データを生成する手段
    と、生成された符号化データに対してデインタリーブ処
    理を施し、デインタリーブ処理後のデータを復号化処理
    して前記選定チャンネルの符号化データを生成する手段
    とを備えたことを特徴とする移動体搭載型受信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8040222B2 (en) 2005-05-13 2011-10-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Radio-frequency tag communication system
JP2014163716A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Mitsubishi Electric Corp アンテナ測定装置

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