JP2002245125A - ホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ流通管理システム - Google Patents

ホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ流通管理システム

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JP2002245125A
JP2002245125A JP2001039160A JP2001039160A JP2002245125A JP 2002245125 A JP2002245125 A JP 2002245125A JP 2001039160 A JP2001039160 A JP 2001039160A JP 2001039160 A JP2001039160 A JP 2001039160A JP 2002245125 A JP2002245125 A JP 2002245125A
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solid
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Muneyasu Fukunaga
宗泰 福永
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ECOSOFT KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソリッドタイヤの磨耗による交換費用を低く
抑えることが可能な、ホイール嵌着済補修用ソリッドタ
イヤ流通管理システムを提供しようとするものである。 【構成】 ユーザの通信設備、製造メーカの通信設備と
ホイール嵌着設備、及び、流通管理センタの通信設備と
流通管理コンピュータで構成され、流通管理コンピュー
タは、使用実態管理手段、交換需要予測手段、および、
製造指示手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ホイール嵌着済
補修用ソリッドタイヤ流通管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】フォークリフト車やショベルカー等の産
業車両は、それが装備しているタイヤがパンクすると、
運搬中の荷物等が荷崩れ等を起こす危険があり、事故に
つながる恐れがあると共に、作業が大幅に遅れる原因と
なる。また、空港で使用されている航空機搭載用コンテ
ナの運搬用車両等も、航空機の離陸までの限られた時間
内に運搬を終了する必要があり、運搬の途中でタイヤが
パンクすると、所定時間内に運搬が終了しないことにな
って、航空機の出発に影響を与えることになる。そこ
で、これらの車両には、パンクしないタイヤ、即ち、ソ
リッドタイヤまたはノーパンクタイヤと称するタイヤ
(以下ソリッドタイヤと称する)が装着されている。普
通のタイヤが、チューブ付またはチューブレスの違いは
あるものの、タイヤの中に空気を保持する構造であるの
に対して、これらのタイヤは、概ね全てゴムでできてお
りゴムの弾性を利用したタイヤであることから、空気を
保持する構造はなく、従って、パンクすることはあり得
ない。このソリッドタイヤは普通のタイヤと同様、ドー
ナツ状であり、ソリッドタイヤの産業車両への装着は、
ソリッドタイヤの中央の穴の部分にホイールを嵌着し、
このホイールを産業車両の車軸に取り付けることにより
行なわれる。そして、このホイールのソリッドタイヤへ
の嵌着には、小型用でも100t近くのホイール圧入用
の特殊なプレス機を用いる必要がある。また、これらの
ソリッドタイヤは前述の通りパンクしないものの、普通
のタイヤと同様に磨耗による寿命があり、寿命が尽きた
タイヤは交換する必要がある。
【0003】ところで、産業車両メーカが産業車両を製
造する場合、通常ソリッドタイヤ製造メーカが、自ら製
造したソリッドタイヤに、ホイール製造メーカから供給
を受けたホイールを嵌着して、ホイール嵌着済ソリッド
タイヤとして産業車両メーカに供給している。しかし、
産業車両を保有するユーザが、磨耗したソリッドタイヤ
を交換する場合は、別々に製造されたソリッドタイヤと
ホイールが、それぞれ別々の流通ルートを介して供給さ
れ、ソリッドタイヤ製造メーカがホイールを嵌着してホ
イール嵌着済ソリッドタイヤとして供給するシステムは
採られていない。それは、次の理由による。
【0004】まず、ソリッドタイヤのホイールの規格が
統一されておらず、同じサイズのソリッドタイヤを使用
していても、産業車両によってホイールが異なる場合が
多いという事情がある。また、ソリッドタイヤ用ホイー
ルの価格が高いので、交換に際してホイールを再使用す
る場合が多いという事情もある。また、ソリッドタイヤ
へのホイールの嵌着には、前述のように、小型用でも1
00t近くのホイール圧入用の特殊なプレス機を用いる
必要があり、しかもこの特殊なプレス機の価格は、小型
の産業車両に匹敵するほど高価である。その上、圧入す
るためには特殊な治具を必要とし、しかもこの治具は、
タイヤとホイールの組み合わせに適合させるために非常
に多くの種類が存在し、これらの治具を使いこなしてソ
リッドタイヤにホイールを嵌着するためには、特殊な技
能や経験を必要とすることから、ユーザが自身で、ホイ
ールをソリッドタイヤへ嵌着することは、非常に困難で
ある。そのため、ソリッドタイヤが磨耗した場合の交換
は、特殊なプレス機と治具を有するメインテナンス業者
等に依頼するのが一般的となっている。そしてこのよう
な体制の下で、ソリッドタイヤとホイールとが別々の流
通ルートで、メインテナンス業者等に供給される体制が
形成されてきているのが現状である。この状態を表した
のが、図8である。
【0005】即ち、図8において、従来、ソリッドタイ
ヤ製造メーカ103およびホイール製造メーカ105共
に、ソリッドタイヤまたはホイールを販売するソリッド
タイヤ販売店104やホイール販売店106を何段階か
介した流通システムを形成してきている。そして、ユー
ザ101から、特殊な圧入プレス機を保有するメインテ
ナンス業者102に対して、産業車両に備えられたソリ
ッドタイヤの磨耗による交換を依頼されると、このメイ
ンテナンス業者102は、ソリッドタイヤをソリッドタ
イヤ販売店104から入手すると共に、ユーザ101の
使用している産業車両に装着されているソリッドタイヤ
のホイールの痛み具合をチェックして、再使用可能であ
ればそのホイールをとりはずして再使用し(102
a)、そうでなければホイール販売店106からホイー
ルを入手してホイールをソリッドタイヤへ嵌着し(10
2b)、ユーザ101に提供するシステムが形成されて
いるのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来例
では、メインテナンス業者がソリッドタイヤとホイール
とを別々に購入し、しかもこれらの流通に介在する流通
介在者が何段階か存在するので、各流通段階で利益が上
乗せされ、これらの価格が非常に高くなっている。ま
た、メインテナンス業者が、ソリッドタイヤのホイール
のチェックや、引き取り等のため行なうユーザ訪問や、
上述のような小型の産業車両に匹敵するほど高価である
特殊なプレス機を使用して、1個づつ手作業により行な
うソリッドタイヤへのホイールの嵌着作業等のため、人
件費や設備費がかさんで、結果として、ソリッドタイヤ
の磨耗による交換に多大な費用がかかる問題があった。
そこで、この発明はこのような問題点を解決するために
なされたものであって、ユーザがメインテナンス業者等
に対してソリッドタイヤへのホイールの嵌着を委託する
のを不要とすることにより、嵌着作業にかかる設備費や
人件費により発生するコストはもちろん、ソリッドタイ
ヤやホイールの流通コストも削減して、ソリッドタイヤ
の磨耗による交換費用を低く抑えることが可能な、ホイ
ール嵌着済補修用ソリッドタイヤ流通管理システムを提
供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述したように、産業車
両メーカの産業車両の製造に対しては、通常ソリッドタ
イヤ製造メーカが、ソリッドタイヤにホイールを嵌着し
て、ホイール嵌着済ソリッドタイヤとして産業車両メー
カに供給している。しかし、磨耗したソリッドタイヤの
交換に対しては、即ち、補修用には、ソリッドタイヤ製
造メーカは、ホイールをソリッドタイヤへ嵌着してホイ
ール嵌着済ソリッドタイヤとして供給することは行なっ
ていない。これは、ソリッドタイヤ製造メーカがホイー
ル嵌着済ソリッドタイヤの供給が不可能なのではなく、
上述したように、補修用のホイール嵌着済ソリッドタイ
ヤを供給する流通体制が整っていないからである。そこ
で、例えば、補修用のホイール嵌着済ソリッドタイヤの
需要をまとめる等することにより、補修用のホイール嵌
着済ソリッドタイヤの流通体制を整備することが出来れ
ば、ソリッドタイヤ製造メーカがソリッドタイヤへホイ
ールを嵌着してホイール嵌着済ソリッドタイヤとして供
給することが可能となる。このようにすれば、既にホイ
ールがソリッドタイヤに嵌着されたホイール嵌着済ソリ
ッドタイヤがユーザに供給されるので、産業車両を所有
するユーザが自身で、ソリッドタイヤを交換することが
でき、メインテナンス業者の手を煩わせる必要がなくな
り、従来、メインテナンス業者等に依頼せざるを得ない
ために発生していた、メインテナンス業者等の嵌着作業
にかかる設備費や人件費等の費用を削減することが出来
る。また、ソリッドタイヤ製造メーカは、ソリッドタイ
ヤをソリッドタイヤ販売店を介して流通させる必要がな
くなり、ソリッドタイヤの流通コストを削減することが
可能となり、さらに同様の理由で、ホイールの流通コス
トも削減することができる。従来、ホイールのコストが
高いのは、現行流通システムを背景にした高値保持のメ
ーカ体質によるところが大きいと考えられるからであ
る。従って、従来例では、ホイールの再利用がメリット
であるとしても、図1に示すようなシステムとすること
により、ホイールを再使用しなくても、メインテナンス
業者等の費用や流通コストの削減により、ソリッドタイ
ヤの磨耗による交換費用を、従来例よりも低く抑えるこ
とが可能となる。
【0008】即ち、図1において、ソリッドタイヤ流通
管理センタ2が、ユーザ1のソリッドタイヤの磨耗によ
る交換需要情報を事前に把握して、その情報をソリッド
タイヤ製造メーカ3へ提供し、このソリッドタイヤ製造
メーカ3が、この情報を基にソリッドタイヤ用ホイール
製造メーカ4からホイールをまとめて供給してもらうと
共に、自ら製造したソリッドタイヤにホイールをまとめ
て嵌着し、ホイール嵌着済ソリッドタイヤとして、つま
りアッセンブルされて完成された1つの部品としてソリ
ッドタイヤ流通管理センタ2へ供給し、ここからユーザ
1へ供給することにより、流通コストや人件費を大幅に
削減することができ、従来例よりもソリッドタイヤの磨
耗による交換費用を低く抑えることが可能となる。本発
明は、この点に着目してなされたものである。
【0009】本発明のホイール嵌着済補修用ソリッドタ
イヤ流通管理システムは、具体的には次のようなシステ
ムである。即ち、ソリッドタイヤを装着した産業車両を
保有する複数のユーザと、前記ソリッドタイヤにホイー
ルを嵌着してホイール嵌着済ソリッドタイヤを製造する
設備を備えた製造メーカと、前記複数のユーザと前記製
造メーカとの間の情報を集約して管理する流通管理セン
タとのそれぞれに、取引関係にある相手側と情報交流す
る通信設備を備えさせ、前記流通管理センタには、前記
通信設備を通じて前記流通管理センタに集約される情報
を用いて前記3者間の流通を管理する流通管理コンピュ
ータを設け、前記流通管理コンピュータに、前記ユーザ
保有の単または複数の前記産業車両の使用環境および前
記産業車両に装着された使用中ソリッドタイヤの種別並
びにその個数を、その使用日数と共にユーザデータとし
て前記ユーザ毎に管理する使用実態管理手段と、前記使
用実態管理手段によって管理される前記ユーザデータに
基づいて、各前記ユーザ保有の前記産業車両に装着され
た前記使用中ソリッドタイヤの交換時期、その個数およ
び種別を伴った前記ユーザ毎の交換需要予測を行なう交
換需要予測手段と、前記需要予測手段によって求められ
た前記交換需要予測を、前記製造メーカに通知して製造
指示を行なう製造指示手段と、を備えさせると共に、前
記製造メーカで製造された前記ホイール嵌着済ソリッド
タイヤを前記ユーザに供給することにより、前記ユーザ
またはその委託を受けた委託機関による前記ソリッドタ
イヤへの前記ホイールの嵌着を不要としてなるホイール
嵌着済補修用ソリッドタイヤ流通管理システムである。
【0010】図2は、上記のホイール嵌着済補修用ソリ
ッドタイヤ流通管理システムの構成を示したブロック図
である。図2において、本発明のホイール嵌着済補修用
ソリッドタイヤ流通管理システムは、産業車両を保有す
るユーザ11、その産業車両が装着するホイール嵌着済
ソリッドタイヤの製造メーカ12、及び、そのタイヤの
流通管理センタ13により構成されるシステムであっ
て、ユーザ11、製造メーカ12、及び、流通管理セン
タ13はそれぞれ、通信設備11a、12a、13aを
有する。この通信設備11aおよび通信設備12aは、
通信線を介して通信設備13aと接続されている。ま
た、製造メーカ12は、ソリッドタイヤにホイールを嵌
着するホイール嵌着設備12bを備え、流通管理センタ
13は、通信設備13aと接続された流通管理コンピュ
ータ13bを備えている。この流通管理コンピュータ1
3bは、使用実態管理手段21、交換需要予測手段2
2、および、製造指示手段24を備えている。この内、
使用実態管理手段21は、ユーザ11の保有する産業車
両に装着されたソリッドタイヤの使用実態を管理し、交
換需要予測手段22は、使用実態管理手段21の有する
情報を基にソリッドタイヤの交換需要を予測し、製造指
示手段24はこの交換予測を基に、製造メーカ12へソ
リッドタイヤの製造指示を行なう。
【0011】次に、このホイール嵌着済補修用ソリッド
タイヤ流通管理システムの動作について説明する。ユー
ザ11の通信設備11aと流通管理センタ13の通信設
備13aを介して得られる、ユーザ保有の単または複数
の前記産業車両の使用環境、それに装着された使用中ソ
リッドタイヤの種別、その個数、その使用日数等の情報
を、ユーザデータとして使用実態管理手段21が日常的
に管理する。そして、交換需要予測手段22が、このユ
ーザデータを基にして、ユーザ11の保有する産業車両
に装着された使用中ソリッドタイヤの交換需要予測を行
なう。これは、過去におけるユーザデータから得られた
産業車両の使用環境とソリッドタイヤの寿命との相関関
係から、使用中ソリッドタイヤの将来の交換時期をユー
ザ11毎に予測することにより、交換に必要なソリッド
タイヤの種別と数量を予測するものである。このように
して求められた交換需要予測を、製造指示手段24が、
流通管理センタ13の通信設備13aと製造メーカ12
の通信設備12aを介して製造メーカ12へ通知して、
ホイール嵌着済ソリッドタイヤの製造指示を行なう。製
造メーカ12は、この製造指示によりホイール嵌着設備
12bを用いてソリッドタイヤにホイールを嵌着するこ
とにより、ホイール嵌着済ソリッドタイヤを製造し、ア
ッセンブルされて完成された1つの部品として、このホ
イール嵌着済ソリッドタイヤがユーザ11へ供給され
る。このタイヤには、既にホイールが嵌着されているの
で、ユーザ11は自身で産業車両へ交換取り付けするこ
とができる。従って、ユーザ11は、メインテナンス業
者等への前記ソリッドタイヤへの前記ホイールの嵌着依
頼等を不要とすることができる。
【0012】このホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ
流通管理システムによれば、流通管理センタ13が、ユ
ーザ11の保有する産業車両のソリッドタイヤに関する
ユーザデータの管理を行なうと共に、このユーザデータ
に基づきソリッドタイヤの交換需要予測を行ない、この
交換需要予測に基づき製造メーカ12へまとめてホイー
ル嵌着済ソリッドタイヤの製造を指示する。この指示に
より、製造メーカ12がホイール嵌着済ソリッドタイヤ
の製造を行なうと共に、製造されたホイール嵌着済ソリ
ッドタイヤが、アッセンブルされて完成された1つの部
品としてユーザ11へ供給される。そこで、ユーザ11
は自身でこのホイール嵌着済ソリッドタイヤを産業車両
へ交換取り付けすることができ、メインテナンス業者等
へのソリッドタイヤへのホイールの嵌着委託を不要とす
ることが出来る。従って、メインテナンス業者等の嵌着
作業にかかる設備費や人件費により発生するコスト、お
よび、ソリッドタイヤやホイールの流通コストを削減す
ることができ、従来よりも産業車両のソリッドタイヤの
磨耗による交換費用を低く抑えることができる。また、
交換需要予測に基づき製造メーカ12が製造を行なうの
で、ユーザ11の供給要求に対して速やかに納入するこ
とができ、流通管理センタ13は即納体制を維持するこ
とができる。
【0013】上記のホイール嵌着済補修用ソリッドタイ
ヤ流通管理システムにおいて、ユーザデータに、ユーザ
保有の産業車両の耐用年数及び使用年数を含ませてもよ
い。即ち、上記のホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ
流通管理システムを、前記ユーザデータに、前記ユーザ
保有の前記産業車両の耐用年数及び使用年数を含ませた
ホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ流通管理システム
とする。
【0014】このホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ
流通管理システムでは、ユーザデータに、ユーザ11が
保有する産業車両の耐用年数及び使用年数を含んでいる
ので、交換需要予測手段22が交換需要予測を行なう
際、耐用年数が尽きる産業車両を排除することができる
ので、より正確な交換需要予測を行なうことができる。
【0015】上述の各ホイール嵌着済補修用ソリッドタ
イヤ流通管理システムでは、交換需要予測手段22が行
なった交換需要予測を、製造指示手段24が製造メーカ
12へ通知して、ホイール嵌着済ソリッドタイヤの製造
指示を行なうが、流通管理コンピュータ13bに製造メ
ーカ12に対する供給計画立案手段を設け、この供給計
画立案手段により得られた供給計画を、製造指示手段2
4が製造メーカ12へ通知して、ホイール嵌着済ソリッ
ドタイヤの製造指示を行なうシステムとしてもよい。即
ち、このシステムは、上記のホイール嵌着済補修用ソリ
ッドタイヤ流通管理システムにおいて、流通管理コンピ
ュータ13bに、前記製造メーカによる前記ホイール嵌
着済ソリッドタイヤの供給能力、および、前記需要予測
手段によりなされる前記交換需要予測を要素として、ホ
イール嵌着済ソリッドタイヤ供給計画を立案するホイー
ル嵌着済ソリッドタイヤ供給計画立案手段と、前記ホイ
ール嵌着済ソリッドタイヤ供給計画立案手段により立案
された前記ホイール嵌着済ソリッドタイヤ供給計画を、
前記交換需要予測に代えて、前記製造メーカに通知して
前記製造指示を行なう前記製造指示手段と、を備えさせ
たホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ流通管理システ
ムである。
【0016】このホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ
流通管理システムは、図2において、上記のホイール嵌
着済補修用ソリッドタイヤ流通管理システムの流通管理
コンピュータ13bに、点線で示された供給計画立案手
段23を追加したシステムである。この供給計画立案手
段23は、製造メーカ12の通信設備12aと流通管理
センタ13の通信設備13aを介して得られる、製造メ
ーカ12のホイール嵌着済ソリッドタイヤの供給能力
と、交換需要予測手段22から得られる交換需要予測を
要素として、ホイール嵌着済ソリッドタイヤ供給計画を
立案する。そして、製造指示手段24が、このホイール
嵌着済ソリッドタイヤ供給計画を、交換需要予測に代え
て、製造メーカ12に通知して製造指示を行なう。
【0017】このホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ
流通管理システムによれば、製造指示手段24が、製造
メーカ12のホイール嵌着済ソリッドタイヤの供給能
力、即ち、製造能力を加味して作成されたホイール嵌着
済ソリッドタイヤ供給計画を、交換需要予測に代えて、
製造メーカ12に通知して製造指示を行なうので、製造
メーカ12におけるホイール嵌着済ソリッドタイヤの製
造が、無理なくスムーズに行なえる。
【0018】上述の各ホイール嵌着済補修用ソリッドタ
イヤ流通管理システムにおいて、その流通管理コンピュ
ータ13bに、配送指示手段を設けたシステムとしても
よい。即ち、このシステムは、上述の各ホイール嵌着済
補修用ソリッドタイヤ流通管理システムにおいて、流通
管理コンピュータ13bに、前記製造指示により製造さ
れ、前記ユーザに配送が必要な前記ホイール装着ソリッ
ドタイヤの配送を、前記製造メーカから前記ユーザへ前
記流通管理センタを経由しあるいは経由することなく行
なう前記製造メーカまたは配送機関に、前記配送を指示
する配送指示手段を備えさせたホイール嵌着済補修用ソ
リッドタイヤ流通管理システムである。
【0019】このホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ
流通管理システムは、上記のホイール嵌着済補修用ソリ
ッドタイヤ流通管理システムにおいて、その流通管理コ
ンピュータ13bに、図2において、一点鎖線で示され
た配送指示手段25を追加したシステムである。この配
送指示手段25は、製造指示手段24により行なわれた
製造指示により製造メーカ12で製造され、ユーザ11
に配送が必要なホイール装着ソリッドタイヤを、製造メ
ーカ12からユーザ11へ、流通管理センタ13を経由
しあるいは経由しないで配送するよう、製造メーカ12
または配送機関に指示する。
【0020】このホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ
流通管理システムによれば、ユーザ11に配送が必要な
ホイール嵌着済ソリッドタイヤを、その事情を知る流通
管理センタ13からその事情に合わせて、流通管理セン
タ13を経由しあるいは経由しないで配送するよう、配
送指示手段25が製造メーカ12または配送機関に指示
するので、ホイール装着ソリッドタイヤをユーザ11へ
確実に配送することができる。
【0021】上記のホイール嵌着済補修用ソリッドタイ
ヤ流通管理システムにおいて、産業車両に対するホイー
ル嵌着済ソリッドタイヤの交換により、不要となる使用
中ソリッドタイヤの、流通管理センタ13等への引き取
りと、リサイクル原料としての再利用を行なう機能を追
加してもよい。即ち、上記のホイール嵌着済補修用ソリ
ッドタイヤ流通管理システムを、前記製造メーカまたは
前記配送機関の前記ユーザへの前記ホイール嵌着済ソリ
ッドタイヤの配送の帰り便を利用または利用しないで、
前記ホイール嵌着済ソリッドタイヤ交換により不要とな
る前記使用中ソリッドタイヤを、前記流通管理センタ、
または製造メーカ、あるいは処理機関へ引き取ると共
に、リサイクル原材料として再利用するホイール嵌着済
補修用ソリッドタイヤ流通管理システムとする。
【0022】このホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ
流通管理システムによれば、ホイール嵌着済ソリッドタ
イヤのユーザ11への配送の帰り便を、不要となる前記
使用中ソリッドタイヤの引き取りに使用する場合は、配
送の帰り便を有効に使用できると共に、不要となる前記
使用中ソリッドタイヤをホイールと共にリサイクル原材
料として再利用するので、廃棄物処理を行なう必要がな
くなり、環境保護に資すると共に、資源の有効活用を図
ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例につき、図面
に基づき詳しく説明する。本発明は、ユーザまたはその
委託を受けたメインテナンス業者等によるソリッドタイ
ヤへのホイールの嵌着を不要とすることにより、嵌着作
業にかかる設備費や人件費により発生するコストおよ
び、ソリッドタイヤやホイールの流通コストを削減し
て、ソリッドタイヤの磨耗による交換費用を低く抑える
ことが可能な、ホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ流
通管理システムに関するものである。図3は、本実施例
のホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ流通管理システ
ムの構成を示した説明図である。図3において、本実施
例のシステムは、ユーザ端末31、ソリッドタイヤメー
カ32に備えられたソリッドタイヤメーカコンピュータ
32a、流通管理センタ33に備えられた流通管理セン
タコンピュータ33a、および、ホイールメーカ34に
備えられたホイールメーカコンピュータ34aで構成さ
れている。そして、ユーザ端末31およびソリッドタイ
ヤメーカコンピュータ32aは、インターネット35を
介して流通管理センタコンピュータ33aに接続され、
ホイールメーカコンピュータ34aはインターネットを
介してソリッドタイヤメーカコンピュータ32aに接続
されている。その他、ソリッドタイヤメーカ32には、
ソリッドタイヤ製造設備32b及び、ホイール嵌着設備
32cが備えられている。
【0024】この内、ユーザ端末31、ソリッドタイヤ
メーカコンピュータ32a、流通管理センタコンピュー
タ33a、および、ホイールメーカコンピュータ34a
には、インターネット35を介して電子メールで通信が
可能なように、ディスプレイやキーボード等のハードウ
エアや、メールエージェント等のソフトウエアを備えて
いる。また、流通管理センタコンピュータ33aには、
図4に示すように、各種処理用のプログラム40やデー
タベース50が備えられている。このプログラム40と
しては、前述のメールエージェント41のほか、ユーザ
データ収集管理プログラム42、交換数量予測プログラ
ム43、製造能力データ収集プログラム44、製造計画
作成プログラム45、製造指示プログラム46、受注プ
ログラム47、発注プログラム48、および、配送指示
プログラム49があり、また、データベース50として
は、ユーザデータベース51、タイヤ寿命データベース
52、製造能力データベース53、受注データベース5
4および、発注データベース55がある。
【0025】これらのプログラムやデータベースは、次
のような機能や内容を有する。ユーザデータ収集管理プ
ログラム42は、ユーザ端末31のメールエージェント
と流通管理センタ33のメールエージェント41とによ
り、インターネット35を介してユーザ端末31からユ
ーザの保有する産業車両及びそれに装着されているソリ
ッドタイヤの使用状態を収集して管理し、ユーザデータ
ベース51を作成する。交換数量予測プログラム43
は、ユーザデータベース51に基づいて、産業車両に装
着されているソリッドタイヤの近い将来の交換数量を予
測するが、その過程でタイヤ寿命データベース52を作
成する。製造能力データ収集プログラム44は、ソリッ
ドタイヤメーカコンピュータ32aのメールエージェン
トと流通管理センタ33のメールエージェント41とに
より、インターネット35を介してソリッドタイヤメー
カ32の製造能力に関するデータをソリッドタイヤメー
カコンピュータ32aから収集し、製造能力データベー
ス53を作成する。製造計画作成プログラム45は、交
換数量予測プログラム43の予測した交換数量と製造能
力データベース53により、製造計画を作成する。製造
指示プログラム46は、この製造計画を、流通管理セン
タ33のメールエージェント41とソリッドタイヤメー
カ32のメールエージェントにより、インターネット3
5を介してソリッドタイヤメーカ32へ提供して、ホイ
ール嵌着済ソリッドタイヤの製造を指示する。受注プロ
グラム47は、ユーザ端末31のメールエージェントと
流通管理センタ33のメールエージェント41とによ
り、インターネット35を介してユーザからの交換用ソ
リッドタイヤの注文を受けて、受注データベース54を
作成する。発注プログラム48は、受注データベース5
4に基づき、発注データベース55を作成すると共に、
流通管理センタ33のメールエージェント41とソリッ
ドタイヤメーカ32のメールエージェントにより、イン
ターネット35を介してソリッドタイヤメーカ32へ注
文する。配送指示プログラム49は、同様にして、ソリ
ッドタイヤメーカ32に対して、製造されたホイール嵌
着済ソリッドタイヤの配送を指示する。
【0026】次に、本実施例のホイール嵌着済補修用ソ
リッドタイヤ流通管理システムの動作について説明す
る。流通管理センタ33の流通管理センタコンピュータ
33aでは、ユーザデータ収集管理プログラム42が、
上述の通り、ユーザの保有する産業車両及びそれに装着
されているソリッドタイヤの使用状態を収集管理し、例
えば、図5に示すようなユーザデータベース51を作成
する。このユーザデータベース51は、ユーザ毎に、そ
の保有する産業車両およびそれに装着されているソリッ
ドタイヤとホイールに関するデータを有している。これ
らのデータは、産業車両の種別、型式、耐用年数、使用
開始日、産業車両の使用環境の要素として業種と路面の
種別、産業車両に装着されるソリッドタイヤの型式、個
数、そのソリッドタイヤに嵌着されるホイールの型式、
個数、その使用開始日、及び、その交換日で構成されて
いる。産業車両では、前輪と後輪の大きさが異なる場合
も多く、図5において、ユーザ名がU1とU2のデータ
では、前輪と後輪の大きさが異なるフォークリフト車の
場合を示している。
【0027】このユーザデータベース51の、既にソリ
ッドタイヤの交換が終了した過去のデータに対して、交
換数量予測プログラム43は、ソリッドタイヤ使用開始
日と交換日とからソリッドタイヤの寿命を求めると共
に、使用環境との対比を行なって、例えば、図6に示す
ようなソリッドタイヤ寿命データベース52を作成す
る。そして、このタイヤ寿命データベース52を基に、
今後の交換数量の予測を行なう。即ち、図6のソリッド
タイヤ寿命データベース52の業種と路面の種別により
定まる寿命から、ユーザデータベース51のソリッドタ
イヤの使用開始日を基に交換が必要となる時期を予測
し、それを月毎のデータに編集する。この際に、産業車
両の耐用年数と使用開始日から、産業車両の使用期限を
予測し、その期限後にソリッドタイヤ交換が予測される
場合を排除するようにしている。そのため、より正確な
交換数量の予測を行なうことができる。このようにして
予測され、編集されたのが、例えば、図7の交換予測数
量欄に示すデータである。
【0028】この交換予測数量と、上述の製造能力デー
タ収集プログラム44が作成した製造能力データベース
53(図示されていない)から求められる、例えば、図
7の製造能力欄に示すようなデータから、製造計画作成
プログラム45は、例えば、図7の製造予定数量欄に示
すような、ソリッドタイヤの形式毎に、月毎の製造予定
数量を求め、図7のような製造計画を作成する。この製
造計画は、交換予測数量に製造能力を加味して作成した
ものであり、例えば、2000年の3月、4月および7
月は、製造予定数量が交換予測数量に等しいが、6月の
交換予定数量が製造能力を20個上回るので、この20
個を5月に前倒しで製造し、5月に本来必要な交換予測
数量30個と合わせて50個生産するように計画されて
いる。このようにして作成された製造計画を、製造指示
プログラム46が、ソリッドタイヤメーカ32のソリッ
ドタイヤメーカコンピュータ32aに提供して、ホイー
ル嵌着済ソリッドタイヤの製造指示を行なう。
【0029】ソリッドタイヤメーカ32は、提供された
製造計画に基づき、ホイール嵌着済ソリッドタイヤを製
造する。その際、ソリッドタイヤメーカ32は、ソリッ
ドタイヤメーカコンピュータ32aから、インターネッ
ト35を介してホイールメーカ34のホイールメーカコ
ンピュータ34aへ、上述の製造計画に基づいて必要な
型式のホイールを必要個数発注する。そして、自らの設
備であるソリッドタイヤ製造設備32bで製造したソリ
ッドタイヤに、ホイールメーカ34から供給されたホイ
ールを、ホイール嵌着設備32cにより嵌着してホイー
ル嵌着済ソリッドタイヤを製造する。
【0030】上述のように、流通管理センタ33の流通
管理センタコンピュータ33aは、ソリッドタイヤメー
カ32のソリッドタイヤメーカコンピュータ32aに対
して、製造計画を提供して製造指示を行なうと共に、受
注プログラム47がユーザからのホイール嵌着済ソリッ
ドタイヤの注文を受けて、受注データベース54(図示
されていない)を作成すると共に、発注プログラム48
により発注データベース55(図示されていない)を作
成して、ソリッドタイヤメーカコンピュータ32aへ発
注する。そして、製造されたホイール嵌着済ソリッドタ
イヤを、配送指示プログラム49が、受注データベース
54に基づき通知する所定のユーザ宛に、配送するよう
ソリッドタイヤメーカコンピュータ32aへ指示する。
【0031】上記の配送指示により、ホイール嵌着済ソ
リッドタイヤがユーザに配送されると、このホイール嵌
着済ソリッドタイヤは、既にホイールが嵌着済であるの
で、ユーザが自身で産業車両に交換取り付けを行なうこ
とができる。そして、取り外した古いソリッドタイヤは
ホイールが嵌着されたまま、配送の帰り便で流通管理セ
ンタ33へ配送し、流通管理センタ33からまとめて、
リサイクル原材料として再利用のため、製鉄所等に送ら
れる。製鉄所では、ソリッドタイヤそのものとホイール
とを分離した上で、ホイールは鉄等の金属原料として、
そしてソリッドタイヤは裁断して溶鉱炉の燃料等として
再利用する。
【0032】上記の本実施例のホイール嵌着済補修用ソ
リッドタイヤ流通管理システムによれば、流通管理セン
タコンピュータ33aが、ユーザの保有する産業車両の
ソリッドタイヤに関するユーザデータベース51の管理
を行なうと共に、このユーザデータベース51に基づき
ソリッドタイヤの交換数量予測を行なう。そして、この
交換数量予測とソリッドタイヤメーカ32の製造能力に
基づき製造計画を作成し、この製造計画に基づきソリッ
ドタイヤメーカコンピュータ32aへホイール嵌着済ソ
リッドタイヤの製造を指示する。この製造能力を加味し
て作成された製造計画により製造指示が行なわれるの
で、ソリッドタイヤメーカ32におけるホイール嵌着済
ソリッドタイヤの製造が、無理なくスムーズに行なえ
る。この製造されたホイール嵌着済ソリッドタイヤは、
配送指示プログラム49が、受注データベース54に基
づき通知する所定のユーザ宛に配送するよう、ソリッド
タイヤメーカコンピュータ32aへ指示するので、ホイ
ール装着ソリッドタイヤをユーザへ確実に配送すること
ができる。また、交換数量の予測に基づき作成された製
造計画により、ソリッドタイヤメーカ32が製造を行な
うので、ユーザの供給要求に対して速やかに納入するこ
とができ、流通管理センタ33は、即納体制を維持する
ことができる。また、製造されたホイール嵌着済ソリッ
ドタイヤは、アッセンブルされて完成された1つの部品
としてユーザへ供給されるので、ユーザは自身でこのホ
イール嵌着済ソリッドタイヤを産業車両へ交換取り付け
することができ、メインテナンス業者等へのソリッドタ
イヤへのホイールの嵌着委託を不要とすることが出来
る。従って、メインテナンス業者等の嵌着作業にかかる
設備費や人件費により発生するコスト、および、ソリッ
ドタイヤやホイールの流通コストを削減することがで
き、従来よりも産業車両のソリッドタイヤの磨耗による
交換費用を低く抑えることができる。また、交換により
取り外された古いソリッドタイヤは、配送の帰り便で流
通管理センタ33へ配送され、配送の帰り便を有効に使
用できると共に、リサイクル原材料として再利用するの
で、廃棄物処理を行なう必要がなくなり、環境保護に資
すると共に、資源の有効活用を図ることができる。
【0033】上記の本実施例のホイール嵌着済補修用ソ
リッドタイヤ流通管理システムでは、ユーザと流通管理
センタ33との通信には、インターネット35を介した
電子メールを用いているが、電話を用いてもよい。同様
に、ソリッドタイヤメーカ32と流通管理センタ33の
通信および、ホイールメーカ34とソリッドタイヤメー
カ32の通信に、電話を用いてもよい。また、交換数量
予測プログラム43が、既にソリッドタイヤの交換が終
了した過去のデータから、産業車両の使用環境とソリッ
ドタイヤの寿命との対比を行なうことにより、図6に示
すようなソリッドタイヤ寿命データベース52を作成し
ているが、マニュアル操作により、経験上取得されるタ
イヤ寿命データを、流通管理センタコンピュータ33a
に格納し、交換数量予測プログラム43がこれを使用す
るようにしてもよい。また、ソリッドタイヤにホイール
を嵌着してホイール嵌着済ソリッドタイヤを製造するの
は、ソリッドタイヤメーカ32であるが、これには限ら
れず、ホイールメーカ34がホイール嵌着設備を保有す
ることにより、ホイールメーカ34がソリッドタイヤに
ホイールを嵌着するようにしてもよい。あるいは、第3
者がこれを行なうシステムとしてもよい。また、製造指
示プログラム46は、製造計画を流通管理センタ33に
提供してホイール嵌着済ソリッドタイヤの製造を指示し
ているが、製造計画に代えて、交換数量予測プログラム
43が予測した交換数量を提供して、ホイール嵌着済ソ
リッドタイヤの製造を指示するようにしてもよい。この
場合は、製造計画作成プログラム45が省略できる。ま
た、流通管理センタ33には在庫を持たないシステムと
しているが、在庫を持つシステムとしてもよい。この場
合においても、交換数量の予測またはこれを基に作成さ
れた製造計画により、ソリッドタイヤメーカ32が製造
を行なうことから、適正在庫を維持することができる。
【0034】上記の本実施例のホイール嵌着済補修用ソ
リッドタイヤ流通管理システムでは、上述したように、
交換数量の予測またはこれを基に作成された製造計画に
より、ソリッドタイヤメーカ32が製造を行なうことか
ら、ソリッドタイヤメーカ32が海外メーカであって
も、配送にかかる日数を予め考慮しておくことにより、
本実施例のシステム運用を問題なく行なうことができ
る。前述したように、産業車両のソリッドタイヤの磨耗
による交換等の補修の分野においては、ソリッドタイヤ
やそれに用いられるホイール等の流通機構が複雑であ
り、これに伴って出現してきているメインテナンス業者
等の存在により、上記の本実施例のような画期的なシス
テムを、日本においてすぐに実現するのは困難な面もあ
る。しかし、ソリッドタイヤメーカ32として海外メー
カと提携することにより、本実施例のようなシステムの
実現を図ることができると共に、このシステムの利点を
アピールすることにより、日本において、産業車両の補
修用ソリッドタイヤの分野における流通革命を成し遂げ
ることも可能と考えられる。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載のホイール嵌着済補修用ソ
リッドタイヤ流通管理システムによれば、流通管理セン
タが、ユーザの保有する産業車両のソリッドタイヤに関
するユーザデータの管理を行なうと共に、このユーザデ
ータに基づきソリッドタイヤの交換需要予測を行ない、
この交換需要予測に基づき製造メーカへまとめてホイー
ル嵌着済ソリッドタイヤの製造を指示する。この指示に
より、製造メーカがホイール嵌着済ソリッドタイヤの製
造を行なうと共に、製造されたホイール嵌着済ソリッド
タイヤが、アッセンブルされて完成された1つの部品と
してユーザへ供給される。そこで、ユーザは自身でこの
ホイール嵌着済ソリッドタイヤを産業車両へ交換取り付
けすることができ、メインテナンス業者等へのソリッド
タイヤへのホイールの嵌着委託を不要とすることが出来
る。従って、メインテナンス業者等の嵌着作業にかかる
設備費や人件費により発生するコスト、および、ソリッ
ドタイヤやホイールの流通コストを削減することがで
き、従来よりも産業車両のソリッドタイヤの磨耗による
交換費用を低く抑えることができる。また、交換需要予
測に基づき製造メーカが製造を行なうので、ユーザの供
給要求に対して速やかに納入することができ、流通管理
センタは即納体制を維持することができる。
【0036】請求項2記載のホイール嵌着済補修用ソリ
ッドタイヤ流通管理システムによれば、ユーザデータ
に、ユーザが保有する産業車両の耐用年数及び使用年数
を含んでいるので、交換需要予測手段が交換需要予測を
行なう際、耐用年数が尽きる産業車両を排除することが
できるので、より正確な交換需要予測を行なうことがで
きる。
【0037】請求項3記載のホイール嵌着済補修用ソリ
ッドタイヤ流通管理システムによれば、製造指示手段
が、製造メーカのホイール嵌着済ソリッドタイヤの供給
能力、即ち、製造能力を加味して作成されたホイール嵌
着済ソリッドタイヤ供給計画を、交換需要予測に代え
て、製造メーカに通知して製造指示を行なうので、製造
メーカにおけるホイール嵌着済ソリッドタイヤの製造
が、無理なくスムーズに行なえる。
【0038】請求項4記載のホイール嵌着済補修用ソリ
ッドタイヤ流通管理システムによれば、ユーザに配送が
必要なホイール装着ソリッドタイヤを、その事情を知る
流通管理センタからその事情に合わせて、流通管理セン
タを経由しあるいは経由しないで配送するよう、配送指
示手段が製造メーカまたは配送機関に指示するので、ホ
イール装着ソリッドタイヤをユーザへ確実に配送するこ
とができる。
【0039】請求項5記載のホイール嵌着済補修用ソリ
ッドタイヤ流通管理システムによれば、ホイール嵌着済
ソリッドタイヤのユーザへの配送の帰り便を、不要とな
る前記使用中ソリッドタイヤの引き取りに使用する場合
は、配送の帰り便を有効に使用できると共に、不要とな
る前記使用中ソリッドタイヤをホイールと共にリサイク
ル原材料として再利用するので、廃棄物処理を行なう必
要がなくなり、環境保護に資すると共に、資源の有効活
用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ
流通管理システムの概念を表した説明図
【図2】本発明のホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ
流通管理システムの構成を示したブロック図
【図3】実施例のホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ
流通管理システムの構成を示したブロック図
【図4】実施例の流通管理センタコンピュータに収納さ
れたプログラム及びデータベースの構成を示した説明図
【図5】実施例のユーザデータベースの例
【図6】実施例のソリッドタイヤ寿命データベースの例
【図7】実施例の製造計画の例
【図8】従来例の流通システムの構成を示した説明図
【符号の説明】
1 ユーザ 2 ソリッドタイヤ流通管理センタ 3 ソリッドタイヤ製造メーカ 4 ソリッドタイヤ用ホイール製造メーカ 11 ユーザ 11a 通信設備 12 製造メーカ 12a 通信設備 12b ホイール嵌着設備 13 流通管理センタ 13a 通信設備 13b 流通管理コンピュータ 21 使用実態管理手段 22 交換需要予測手段 23 供給計画立案手段 24 製造指示手段 25 配送指示手段 31 ユーザ端末 32 ソリッドタイヤメーカ 32a ソリッドタイヤメーカコンピュータ 32b ソリッドタイヤ製造設備 32c ホイール嵌着設備 33 流通管理センタ 33a 流通管理センタコンピュータ 34 ホイールメーカ 34a ホイールメーカコンピュータ 35 インターネット 40 プログラム 41 メールエージェント 42 ユーザデータ収集管理プログラム 43 交換数量予測プログラム 44 製造能力データ収集プログラム 45 製造計画作成プログラム 46 製造指示プログラム 47 受注プログラム 48 発注プログラム 49 配送指示プログラム 50 データベース 51 ユーザデータベース 52 ソリッドタイヤ寿命データベース 53 製造能力データベース 54 受注データベース 55 発注データベース 101 ユーザ 102 メインテナンス業者 103 ソリッドタイヤ製造メーカ 104 ソリッドタイヤ販売店 105 ホイール製造メーカ 106 ホイール販売店
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 19/00 100 G06F 19/00 100

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソリッドタイヤを装着した産業車両を保
    有する複数のユーザと、前記ソリッドタイヤにホイール
    を嵌着してホイール嵌着済ソリッドタイヤを製造する設
    備を備えた製造メーカと、前記複数のユーザと前記製造
    メーカとの間の情報を集約して管理する流通管理センタ
    とのそれぞれに、取引関係にある相手側と情報交流する
    通信設備を備えさせ、 前記流通管理センタには、前記通信設備を通じて前記流
    通管理センタに集約される情報を用いて前記3者間の流
    通を管理する流通管理コンピュータを設け、 前記流通管理コンピュータに、 前記ユーザ保有の単または複数の前記産業車両の使用環
    境および前記産業車両に装着された使用中ソリッドタイ
    ヤの種別並びにその個数を、その使用日数と共にユーザ
    データとして前記ユーザ毎に管理する使用実態管理手段
    と、 前記使用実態管理手段によって管理される前記ユーザデ
    ータに基づいて、各前記ユーザ保有の前記産業車両に装
    着された前記使用中ソリッドタイヤの交換時期、その個
    数および種別を伴った前記ユーザ毎の交換需要予測を行
    なう交換需要予測手段と、 前記需要予測手段によって求められた前記交換需要予測
    を、前記製造メーカに通知して製造指示を行なう製造指
    示手段と、 を備えさせると共に、 前記製造メーカで製造された前記ホイール嵌着済ソリッ
    ドタイヤを前記ユーザに供給することにより、前記ユー
    ザまたはその委託を受けた委託機関による前記ソリッド
    タイヤへの前記ホイールの嵌着を不要としてなるホイー
    ル嵌着済補修用ソリッドタイヤ流通管理システム。
  2. 【請求項2】 前記ユーザデータに、前記ユーザ保有の
    前記産業車両の耐用年数及び使用年数を含んでなる請求
    項1記載のホイール嵌着済補修用ソリッドタイヤ流通管
    理システム。
  3. 【請求項3】 前記流通管理コンピュータに、 前記製造メーカによる前記ホイール嵌着済ソリッドタイ
    ヤの供給能力、および、前記需要予測手段によりなされ
    る前記交換需要予測を要素として、ホイール嵌着済ソリ
    ッドタイヤ供給計画を立案するホイール嵌着済ソリッド
    タイヤ供給計画立案手段と、 前記ホイール嵌着済ソリッドタイヤ供給計画立案手段に
    より立案された前記ホイール嵌着済ソリッドタイヤ供給
    計画を、前記交換需要予測に代えて、前記製造メーカに
    通知して前記製造指示を行なう前記製造指示手段と、 を備えさせてなる請求項1または請求項2記載のホイー
    ル嵌着済補修用ソリッドタイヤ流通管理システム。
  4. 【請求項4】 前記流通管理コンピュータに、 前記製造指示により製造され、前記ユーザに配送が必要
    な前記ホイール装着ソリッドタイヤの配送を、前記製造
    メーカから前記ユーザへ前記流通管理センタを経由しあ
    るいは経由することなく行なう前記製造メーカまたは配
    送機関に、前記配送を指示する配送指示手段を備えさせ
    てなる請求項1から請求項3のいずれか1項記載のホイ
    ール嵌着済補修用ソリッドタイヤ流通管理システム。
  5. 【請求項5】 前記製造メーカまたは前記配送機関の前
    記ユーザへの前記ホイール嵌着済ソリッドタイヤの配送
    の帰り便を利用または利用しないで、前記ホイール嵌着
    済ソリッドタイヤ交換により不要となる前記使用中ソリ
    ッドタイヤを、前記流通管理センタ、または前記製造メ
    ーカ、あるいは処理機関へ引き取ると共に、リサイクル
    原材料として再利用してなる請求項4記載のホイール嵌
    着済補修用ソリッドタイヤ流通管理システム。
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