JP2002243718A - 浮遊有害物質の検知具およびその製造方法とそれを用いた検知方法 - Google Patents
浮遊有害物質の検知具およびその製造方法とそれを用いた検知方法Info
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- JP2002243718A JP2002243718A JP2001042174A JP2001042174A JP2002243718A JP 2002243718 A JP2002243718 A JP 2002243718A JP 2001042174 A JP2001042174 A JP 2001042174A JP 2001042174 A JP2001042174 A JP 2001042174A JP 2002243718 A JP2002243718 A JP 2002243718A
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Abstract
(57)【要約】
【課 題】 定性・定量性にやや欠けるものの、大げさ
な装置、基材を動員することなく運搬容易で、且つ、操
作も容易であり、感度が高く、ある程度の定量性があっ
て、しかも、相対的な感度のばらつきのない、浮遊有機
物を検知できる検知具およびその製造方法とそれを用い
た検知方法を提供するものである。 【解決手段】 浮遊有機物と反応して変色する化合物
と、前記化合物と実質的に反応しない基材とからなり、
複数に分解することを可能にせしめたものである。
な装置、基材を動員することなく運搬容易で、且つ、操
作も容易であり、感度が高く、ある程度の定量性があっ
て、しかも、相対的な感度のばらつきのない、浮遊有機
物を検知できる検知具およびその製造方法とそれを用い
た検知方法を提供するものである。 【解決手段】 浮遊有機物と反応して変色する化合物
と、前記化合物と実質的に反応しない基材とからなり、
複数に分解することを可能にせしめたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中を浮遊する
有機物を検知する検知具およびその製造方法とそれを用
いた検知方法に関する。更に詳しくは、特に、環境汚染
の原因とされる揮発性有機物(VOC: Volatilized Organ
ic Compound)を検知する検知具およびその製造方法と
それを用いた検知方法に関する。
有機物を検知する検知具およびその製造方法とそれを用
いた検知方法に関する。更に詳しくは、特に、環境汚染
の原因とされる揮発性有機物(VOC: Volatilized Organ
ic Compound)を検知する検知具およびその製造方法と
それを用いた検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】揮発性有機物(VOC: Volatilized Organ
ic Compound)は、近年、科学技術の進歩と産業の発展
に伴い、急激に増加している。広域環境の観点から、揮
発性有機物は、所謂オキシダント、光化学スモッグと呼
ばれる、大気中に生成する酸化性化学物質ならびにその
生成現象の大きな原因と考えられている。
ic Compound)は、近年、科学技術の進歩と産業の発展
に伴い、急激に増加している。広域環境の観点から、揮
発性有機物は、所謂オキシダント、光化学スモッグと呼
ばれる、大気中に生成する酸化性化学物質ならびにその
生成現象の大きな原因と考えられている。
【0003】大気汚染の深刻さは、人が大気から簡単に
は逃れられないことにある。空気なしでは、人間は数分
といえども生きることができない。大気汚染物質として
浮遊有機物がクローズアップされているが、現在問題に
なっている浮遊有害物質は、特に硫黄酸化物(例えば二
酸化硫黄など)、窒素酸化物、オキシダント、塩素化炭
化水素類(例えばトリクロロエチレン、テトラクロロエ
チレン、トリハロメタンなど)、消毒副生成物(例えば
PCB、フタル酸エステルなど)、芳香族炭化水素類
(例えばベンゼン、キシレンなど)、一酸化炭素、浮遊
粒子物質などが挙げられる。
は逃れられないことにある。空気なしでは、人間は数分
といえども生きることができない。大気汚染物質として
浮遊有機物がクローズアップされているが、現在問題に
なっている浮遊有害物質は、特に硫黄酸化物(例えば二
酸化硫黄など)、窒素酸化物、オキシダント、塩素化炭
化水素類(例えばトリクロロエチレン、テトラクロロエ
チレン、トリハロメタンなど)、消毒副生成物(例えば
PCB、フタル酸エステルなど)、芳香族炭化水素類
(例えばベンゼン、キシレンなど)、一酸化炭素、浮遊
粒子物質などが挙げられる。
【0004】一方、より身近な生活環境においても、揮
発性有機物は、所謂シックハウス症候群と呼ばれる、人
体に対する影響の大きな原因の一つと考えられている。
そこで、これら揮発性有機物等の有害物質の検知、測
定、定量の必要性が高まっている。これら揮発性有機物
の検知、測定、定量は、分析機器の進歩に伴い、微少領
域までの定量技術が確立されている。これら方法として
は、ガスクロマトグラフと各種の高感度検出器の組み合
わせ、あるいは、半導体表面への吸着に伴う電流電圧変
化、あるいは、電気化学の原理に基づき電極の関与する
電位電圧の変化を応用してなされている。また、簡便法
としては、吸収管を用いた方法も特定の化合物に対して
利用されている。
発性有機物は、所謂シックハウス症候群と呼ばれる、人
体に対する影響の大きな原因の一つと考えられている。
そこで、これら揮発性有機物等の有害物質の検知、測
定、定量の必要性が高まっている。これら揮発性有機物
の検知、測定、定量は、分析機器の進歩に伴い、微少領
域までの定量技術が確立されている。これら方法として
は、ガスクロマトグラフと各種の高感度検出器の組み合
わせ、あるいは、半導体表面への吸着に伴う電流電圧変
化、あるいは、電気化学の原理に基づき電極の関与する
電位電圧の変化を応用してなされている。また、簡便法
としては、吸収管を用いた方法も特定の化合物に対して
利用されている。
【0005】しかし、これらの手法は、定量性に優れて
いるが、装置、基材を動員して行われ、手軽さ、簡便性
に欠け、化学的に高度な素養が必要とされる。これに対
し、定量性がさほど要求されず、専門性を有さない者で
も、簡便に容易に、揮発性有機物の検知することが出来
れば、それなりに有用性がある。例えば、特定の揮発性
有機物が分布する広い系において、どのような濃度分布
があるか、また、どこをサンプリング地点にするかなど
を決定する作業などで、いちいち装置、基材を動員して
行なうことは、極めて非効率である。このような場合、
簡便な器具で検知できることが望まれていた。
いるが、装置、基材を動員して行われ、手軽さ、簡便性
に欠け、化学的に高度な素養が必要とされる。これに対
し、定量性がさほど要求されず、専門性を有さない者で
も、簡便に容易に、揮発性有機物の検知することが出来
れば、それなりに有用性がある。例えば、特定の揮発性
有機物が分布する広い系において、どのような濃度分布
があるか、また、どこをサンプリング地点にするかなど
を決定する作業などで、いちいち装置、基材を動員して
行なうことは、極めて非効率である。このような場合、
簡便な器具で検知できることが望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
に、定性・定量性にやや欠けるものの、大げさな装置、
基材を動員することなく、浮遊有害物質乃至浮遊有機
物、特に、揮発性有機物を検知することを目的とするも
のである。そのために、本発明は運搬容易な、浮遊有機
物を検知できる検知具およびその製造方法とそれを用い
た検知方法を提供する。さらに、本発明は操作の容易
な、浮遊有機物を検知できる検知具およびその製造方法
とそれを用いた検知方法を提供するものである。また、
感度の高い、浮遊有毒物質乃至浮遊有機物を検知できる
検知具およびその製造方法とそれを用いた検知方法を提
供するものである。さらに、ある程度の定量性のある、
浮遊有機物を検知できる検知具およびその製造方法とそ
れを用いた検知方法を提供するものである。そして、相
対的な感度のばらつきのない、浮遊有機物を検知できる
検知具およびその製造方法とそれを用いた検知方法を提
供するものであり、特に、複数の環境条件の高精度の相
対比較に有効なものである。この種の測定具は、高感度
な反応を用いる。そこで、感知材料の調製の条件の違い
(ロットの違い)で感度が異なり、また、調製条件によ
っては、ある程度の反応が進行し、初期条件がロット間
で一致していないことがあり、特に、精度の高いものほ
どその傾向が顕著であり、これの解決を行うものであ
る。
に、定性・定量性にやや欠けるものの、大げさな装置、
基材を動員することなく、浮遊有害物質乃至浮遊有機
物、特に、揮発性有機物を検知することを目的とするも
のである。そのために、本発明は運搬容易な、浮遊有機
物を検知できる検知具およびその製造方法とそれを用い
た検知方法を提供する。さらに、本発明は操作の容易
な、浮遊有機物を検知できる検知具およびその製造方法
とそれを用いた検知方法を提供するものである。また、
感度の高い、浮遊有毒物質乃至浮遊有機物を検知できる
検知具およびその製造方法とそれを用いた検知方法を提
供するものである。さらに、ある程度の定量性のある、
浮遊有機物を検知できる検知具およびその製造方法とそ
れを用いた検知方法を提供するものである。そして、相
対的な感度のばらつきのない、浮遊有機物を検知できる
検知具およびその製造方法とそれを用いた検知方法を提
供するものであり、特に、複数の環境条件の高精度の相
対比較に有効なものである。この種の測定具は、高感度
な反応を用いる。そこで、感知材料の調製の条件の違い
(ロットの違い)で感度が異なり、また、調製条件によ
っては、ある程度の反応が進行し、初期条件がロット間
で一致していないことがあり、特に、精度の高いものほ
どその傾向が顕著であり、これの解決を行うものであ
る。
【0007】また、厳密な意味で、保存期間での変化が
全くない訳ではなく、調製時期の相互に異なるものを用
いた場合、調製後の経過時間の違い、保存条件の履歴の
違いによって、経時変化の誤差を生じる。これは、特
に、精度の高いものほどその傾向が顕著であり、これの
解決を行うものである。
全くない訳ではなく、調製時期の相互に異なるものを用
いた場合、調製後の経過時間の違い、保存条件の履歴の
違いによって、経時変化の誤差を生じる。これは、特
に、精度の高いものほどその傾向が顕著であり、これの
解決を行うものである。
【0008】そこで、本発明の一つの重要な目的は、絶
対値の定量もさることながら、より厳密に、複数あるい
は多数の環境の相対的な比較を厳密に行うことである。
特に、この目的に特化している場合は、調製時の多少の
反応や経時劣化に対する厳しい管理をゆるめて、コスト
ダウンを図ることも可能とするものである。これによ
り、揮発性有機物の広域環境問題である、所謂オキシダ
ント、光化学スモッグと呼ばれる、大気の環境問題、な
らびに、より身近な生活環境問題である、所謂シックハ
ウス症候群と呼ばれる、生活環境の問題の対処に資する
ものである。
対値の定量もさることながら、より厳密に、複数あるい
は多数の環境の相対的な比較を厳密に行うことである。
特に、この目的に特化している場合は、調製時の多少の
反応や経時劣化に対する厳しい管理をゆるめて、コスト
ダウンを図ることも可能とするものである。これによ
り、揮発性有機物の広域環境問題である、所謂オキシダ
ント、光化学スモッグと呼ばれる、大気の環境問題、な
らびに、より身近な生活環境問題である、所謂シックハ
ウス症候群と呼ばれる、生活環境の問題の対処に資する
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る、揮発性有
機物の検知具、すなわち、浮遊有機物の検知具は、浮遊
有機物と反応して変色する化合物と、前記化合物と実質
的に反応しない基材とからなり、複数に分解することを
可能にせしめたものである。また、好ましい本発明の実
施態様は浮遊有機化合物の還元性により変色する化合物
(変色する化合物は酸化性)を、前記変色する化合物に
対し不活性、例えば変色する化合物が酸化性のとき、実
質的に還元性のない基材上に存在せしめ、前記基材と前
記基材上に存在せしめた前記化合物を、複数に分割する
ことを可能にせしめたものである。また、好ましくは、
上記の変色する化合物が、酸化性のとき、前記化合物に
対し実質的に還元性のない、好ましくは白色あるいは淡
色の粉体に被着、あるいは/および、前記粉体と混合さ
れているものである。
機物の検知具、すなわち、浮遊有機物の検知具は、浮遊
有機物と反応して変色する化合物と、前記化合物と実質
的に反応しない基材とからなり、複数に分解することを
可能にせしめたものである。また、好ましい本発明の実
施態様は浮遊有機化合物の還元性により変色する化合物
(変色する化合物は酸化性)を、前記変色する化合物に
対し不活性、例えば変色する化合物が酸化性のとき、実
質的に還元性のない基材上に存在せしめ、前記基材と前
記基材上に存在せしめた前記化合物を、複数に分割する
ことを可能にせしめたものである。また、好ましくは、
上記の変色する化合物が、酸化性のとき、前記化合物に
対し実質的に還元性のない、好ましくは白色あるいは淡
色の粉体に被着、あるいは/および、前記粉体と混合さ
れているものである。
【0010】直上に好ましい例として記載した手段は、
いわゆる酸化還元反応による変色を利用するものであ
り、被測定物質である揮発性有機物が還元作用を有し、
つまり揮発性有機物自体は変色する化合物との酸化・還
元反応により酸化され、変色する化合物が酸化作用を有
しつまり、揮発性有機物との酸化・還元反応により還元
され変色するのであるが、本発明においては、この例に
限られることなく、逆に、浮遊有毒物質乃至揮発性物質
が例えばオゾンのように酸化性を有し、変色する化合物
が還元性を有する場合等、いわゆる上記以外の酸化・還
元変色反応を利用するものが挙げられるが、本発明はそ
れらに限られることなく浮遊有毒物質乃至揮発性物質と
変色する化合物との間の酸・塩基変色反応あるいは色素
形成反応などを利用するものであってよい。従来、酸化
・還元反応を利用する呈色反応、酸・塩基中和反応を利
用する呈色反応、および色素形成反応は充分に確立され
ているから、本発明において、それら自体公知の手段に
従ってよい。
いわゆる酸化還元反応による変色を利用するものであ
り、被測定物質である揮発性有機物が還元作用を有し、
つまり揮発性有機物自体は変色する化合物との酸化・還
元反応により酸化され、変色する化合物が酸化作用を有
しつまり、揮発性有機物との酸化・還元反応により還元
され変色するのであるが、本発明においては、この例に
限られることなく、逆に、浮遊有毒物質乃至揮発性物質
が例えばオゾンのように酸化性を有し、変色する化合物
が還元性を有する場合等、いわゆる上記以外の酸化・還
元変色反応を利用するものが挙げられるが、本発明はそ
れらに限られることなく浮遊有毒物質乃至揮発性物質と
変色する化合物との間の酸・塩基変色反応あるいは色素
形成反応などを利用するものであってよい。従来、酸化
・還元反応を利用する呈色反応、酸・塩基中和反応を利
用する呈色反応、および色素形成反応は充分に確立され
ているから、本発明において、それら自体公知の手段に
従ってよい。
【0011】また、本発明検知具の好ましい実施の態様
は、上記の変色する化合物を上記の基材上に存在せしめ
た部材を、浮遊有機物の透過性が実質的にない包装体に
内包させたものである。また、好ましい実施態様は上記
の変色する化合物を上記の基材上に存在せしめた部材
を、実質的に光透過性のない包装体に内包させたもので
ある。また、好ましい実施の態様は、上記の変色する化
合物を上記の基材上に存在せしめた部材を、不活性雰囲
気、例えば酸化性雰囲気(変色する化合物が酸化性のと
き)または還元性雰囲気(変色する化合物が還元性のと
き)と共に包装体に内包させたものである。また、この
とき大気中に還元性物質が存在する場合は、酸化性雰囲
気と共に包装体に内包させるのが好ましい。
は、上記の変色する化合物を上記の基材上に存在せしめ
た部材を、浮遊有機物の透過性が実質的にない包装体に
内包させたものである。また、好ましい実施態様は上記
の変色する化合物を上記の基材上に存在せしめた部材
を、実質的に光透過性のない包装体に内包させたもので
ある。また、好ましい実施の態様は、上記の変色する化
合物を上記の基材上に存在せしめた部材を、不活性雰囲
気、例えば酸化性雰囲気(変色する化合物が酸化性のと
き)または還元性雰囲気(変色する化合物が還元性のと
き)と共に包装体に内包させたものである。また、この
とき大気中に還元性物質が存在する場合は、酸化性雰囲
気と共に包装体に内包させるのが好ましい。
【0012】また、好ましい実施態様は、上記の変色す
る化合物を上記の基材上に存在せしめた部材に、前記の
変色する化合物の各変色段階の色標準を付属させたもの
である。また、好ましい実施態様は、上記の変色する化
合物を上記の基材上に存在せしめた部材と、前記の変色
する化合物の各変色段階の色標準とを一体にしたもので
ある。
る化合物を上記の基材上に存在せしめた部材に、前記の
変色する化合物の各変色段階の色標準を付属させたもの
である。また、好ましい実施態様は、上記の変色する化
合物を上記の基材上に存在せしめた部材と、前記の変色
する化合物の各変色段階の色標準とを一体にしたもので
ある。
【0013】また、上記の変色する化合物は、好ましく
は過マンガン酸塩としたものである。過マンガン酸塩と
しては、過マンガン酸カリウムが挙げられる。過マンガ
ン酸カリウムは紫色(条件によって黒紫色、濃紫色、な
いし淡紅色)であるが、還元力のある被測定物質と接し
て退色し、還元反応が終了すると無色となる。本発明が
酸化・還元反応を利用する場合、変色する化合物は、過
マンガン酸塩に限られることなく、自体公知の揮発性有
機物乃至浮遊有機物との反応によって変色する化学物質
であってよい。
は過マンガン酸塩としたものである。過マンガン酸塩と
しては、過マンガン酸カリウムが挙げられる。過マンガ
ン酸カリウムは紫色(条件によって黒紫色、濃紫色、な
いし淡紅色)であるが、還元力のある被測定物質と接し
て退色し、還元反応が終了すると無色となる。本発明が
酸化・還元反応を利用する場合、変色する化合物は、過
マンガン酸塩に限られることなく、自体公知の揮発性有
機物乃至浮遊有機物との反応によって変色する化学物質
であってよい。
【0014】そのようなものとして、例えば、インジゴ
スルホン酸、メチレンブルー、ジフェニルアミン、ジフ
ェニルベンジジン、エリオグリンB、キシレンブルーV
S、トリス(2,2’−ビピリジン)鉄(II)硫酸
塩、トリス(1,10−フェナントロリン)鉄(II)
硫酸塩、キノン等が挙げられ、これらはいずれも酸化・
還元反応を利用するものであって、例えばインジゴスル
ホン酸は還元型では無色であるが、酸化されると青色と
なり、エリオグリンBは酸化型では黄色であるが還元性
の被測定物質で還元されると橙色に変色する。その他
に、酸・塩基反応を利用する変色する化合物として、例
えば、フェノールフタレイン、チモールブルー、メチル
オレンジ、メチレンレッドなどが挙げられる。
スルホン酸、メチレンブルー、ジフェニルアミン、ジフ
ェニルベンジジン、エリオグリンB、キシレンブルーV
S、トリス(2,2’−ビピリジン)鉄(II)硫酸
塩、トリス(1,10−フェナントロリン)鉄(II)
硫酸塩、キノン等が挙げられ、これらはいずれも酸化・
還元反応を利用するものであって、例えばインジゴスル
ホン酸は還元型では無色であるが、酸化されると青色と
なり、エリオグリンBは酸化型では黄色であるが還元性
の被測定物質で還元されると橙色に変色する。その他
に、酸・塩基反応を利用する変色する化合物として、例
えば、フェノールフタレイン、チモールブルー、メチル
オレンジ、メチレンレッドなどが挙げられる。
【0015】さらに、本発明に係る、揮発性有機物の検
知具の製造方法、すなわち、浮遊有機物の検知具の製造
方法は、浮遊有機物と反応して変色する化合物を、前記
化合物と実質的に反応しない基材上に存在せしめ、前記
基材と前記基材上に存在せしめた前記化合物を、複数に
分割することを可能にせしめることを特徴としている。
知具の製造方法、すなわち、浮遊有機物の検知具の製造
方法は、浮遊有機物と反応して変色する化合物を、前記
化合物と実質的に反応しない基材上に存在せしめ、前記
基材と前記基材上に存在せしめた前記化合物を、複数に
分割することを可能にせしめることを特徴としている。
【0016】また、本発明検知具製造方法の好ましい実
施態様は浮遊有機化合物の還元性により変色する化合物
(変色する化合物自体は酸化性である)を、前記化合物
に対し不活性の例えば実質的に還元性のない基材(変色
する化合物が酸化性であるから)上に存在せしめ、前記
基材と前記基材上に存在せしめた前記化合物を、複数に
分割することを可能にせしめることを特徴とする。ま
た、この場合、好ましくは上記の変色する化合物が(変
色する化合物が酸化性のとき)、当該化合物に対し不活
性の例えば実質的に還元性のない、白色あるいは淡色の
粉体に被着、あるいは/および、前記粉体と混合されて
いることを特徴とする製造方法である。
施態様は浮遊有機化合物の還元性により変色する化合物
(変色する化合物自体は酸化性である)を、前記化合物
に対し不活性の例えば実質的に還元性のない基材(変色
する化合物が酸化性であるから)上に存在せしめ、前記
基材と前記基材上に存在せしめた前記化合物を、複数に
分割することを可能にせしめることを特徴とする。ま
た、この場合、好ましくは上記の変色する化合物が(変
色する化合物が酸化性のとき)、当該化合物に対し不活
性の例えば実質的に還元性のない、白色あるいは淡色の
粉体に被着、あるいは/および、前記粉体と混合されて
いることを特徴とする製造方法である。
【0017】また、好ましくは、上記の変色する化合物
を上記の基材上に存在せしめた部材を、実質的に浮遊有
機物透過性のない包装体に内包させることを特徴とする
製造方法ある。また、好ましくは、上記の変色する化合
物を上記の基材上に存在せしめた部材を、実質的に光透
過性のない包装体に内包させる製造方法である。また、
上記の変色する化合物を上記の基材上に存在せしめた部
材を、不活性雰囲気、例えば酸化性雰囲気(変色化合物
が酸化性のとき)または還元性雰囲気(変色する化合物
が還元性のとき)と共に包装体に内包させることを特徴
とする製造方法である。
を上記の基材上に存在せしめた部材を、実質的に浮遊有
機物透過性のない包装体に内包させることを特徴とする
製造方法ある。また、好ましくは、上記の変色する化合
物を上記の基材上に存在せしめた部材を、実質的に光透
過性のない包装体に内包させる製造方法である。また、
上記の変色する化合物を上記の基材上に存在せしめた部
材を、不活性雰囲気、例えば酸化性雰囲気(変色化合物
が酸化性のとき)または還元性雰囲気(変色する化合物
が還元性のとき)と共に包装体に内包させることを特徴
とする製造方法である。
【0018】また、好ましくは、上記の変色する化合物
を上記の基材上に存在せしめた部材に、前記の変色する
化合物の各変色段階の色標準を付属させることを特徴と
する製造方法である。また、好ましくは上記の変色する
化合物を上記の基材上に存在せしめた部材と、前記の変
色する化合物の各変色段階の色標準とを一体化すること
を特徴とする製造方法である。また、好ましくは上記の
変色する化合物が、過マンガン酸塩である製造方法であ
る。
を上記の基材上に存在せしめた部材に、前記の変色する
化合物の各変色段階の色標準を付属させることを特徴と
する製造方法である。また、好ましくは上記の変色する
化合物を上記の基材上に存在せしめた部材と、前記の変
色する化合物の各変色段階の色標準とを一体化すること
を特徴とする製造方法である。また、好ましくは上記の
変色する化合物が、過マンガン酸塩である製造方法であ
る。
【0019】また、本発明に係る、揮発性有機物の検知
方法、すなわち、浮遊有機物の検知方法は、浮遊有機物
と反応して変色する化合物と、前記化合物と実質的に反
応しない基材とからなり、複数に分割することを可能に
せしめた検知具を用いるものである。
方法、すなわち、浮遊有機物の検知方法は、浮遊有機物
と反応して変色する化合物と、前記化合物と実質的に反
応しない基材とからなり、複数に分割することを可能に
せしめた検知具を用いるものである。
【0020】また、本発明の検知方法は、好ましくは、
浮遊有機物の還元により変色する化合物を、前記化合物
に対し実質的に反応性例えば還元性のない基材上に存在
せしめ、前記基材と前記基材上に存在せしめた前記化合
物を、複数に分割することを可能にせしめた検知具を用
いることを特徴とする検知方法である。また、本発明検
知方法の好ましい実施態様は、上記の変色する化合物
(変色する化合物が酸化性)が、当該化合物に対し不活
性で実質的に還元性のない、白色あるいは淡色の粉体に
被着、あるいは/および、前記粉体と混合されているこ
とを特徴とする検知方法である。また、好ましくは上記
の変色する化合物を、上記の基材上に存在せしめた部材
が、実質的に浮遊有機物透過性のない包装体に内包され
ていることを特徴とする検知方法である。また、好まし
くは、上記の変色する化合物を上記の基材上に存在せし
めた部材が、実質的に光透過性のない包装体に内包され
ていることを特徴とする検知方法である。また、上記の
変色する化合物を上記の基材上に存在せしめた部材が、
不活性雰囲気例えば酸化性雰囲気(変色する化合物が酸
化性のとき)または還元性雰囲気(変色する化合物が還
元性のとき)と共に包装体に内包されていることを特徴
とする検知方法である。また、好ましくは、上記の変色
する化合物を上記の基材上に存在せしめた部材に、前記
の変色する化合物の各変色段階の色標準が付属している
ことを特徴とする検知方法である。また、好ましくは上
記の変色する化合物を上記の基材上に存在せしめた部材
が、前記の変色する化合物の各変色段階の色標準と一体
化した検知具を使用する検知方法である。また、好まし
くは上記の変色する化合物が、過マンガン酸塩であるこ
とを特徴とする検知方法である。変色する化合物を取り
まく雰囲気は一般的に不活性雰囲気であることが好まし
く、変色する化合物が酸化性である場合は酸化性雰囲気
でよく、変色する化合物が還元性である場合は、還元性
雰囲気でよい。
浮遊有機物の還元により変色する化合物を、前記化合物
に対し実質的に反応性例えば還元性のない基材上に存在
せしめ、前記基材と前記基材上に存在せしめた前記化合
物を、複数に分割することを可能にせしめた検知具を用
いることを特徴とする検知方法である。また、本発明検
知方法の好ましい実施態様は、上記の変色する化合物
(変色する化合物が酸化性)が、当該化合物に対し不活
性で実質的に還元性のない、白色あるいは淡色の粉体に
被着、あるいは/および、前記粉体と混合されているこ
とを特徴とする検知方法である。また、好ましくは上記
の変色する化合物を、上記の基材上に存在せしめた部材
が、実質的に浮遊有機物透過性のない包装体に内包され
ていることを特徴とする検知方法である。また、好まし
くは、上記の変色する化合物を上記の基材上に存在せし
めた部材が、実質的に光透過性のない包装体に内包され
ていることを特徴とする検知方法である。また、上記の
変色する化合物を上記の基材上に存在せしめた部材が、
不活性雰囲気例えば酸化性雰囲気(変色する化合物が酸
化性のとき)または還元性雰囲気(変色する化合物が還
元性のとき)と共に包装体に内包されていることを特徴
とする検知方法である。また、好ましくは、上記の変色
する化合物を上記の基材上に存在せしめた部材に、前記
の変色する化合物の各変色段階の色標準が付属している
ことを特徴とする検知方法である。また、好ましくは上
記の変色する化合物を上記の基材上に存在せしめた部材
が、前記の変色する化合物の各変色段階の色標準と一体
化した検知具を使用する検知方法である。また、好まし
くは上記の変色する化合物が、過マンガン酸塩であるこ
とを特徴とする検知方法である。変色する化合物を取り
まく雰囲気は一般的に不活性雰囲気であることが好まし
く、変色する化合物が酸化性である場合は酸化性雰囲気
でよく、変色する化合物が還元性である場合は、還元性
雰囲気でよい。
【0021】以上のような構成により、運搬容易な、操
作の容易な、感度の高い、定量性のある、揮発性有機物
を検知できる検知具およびその製造方法とそれを用いた
検知方法を提供するものである。これにより、揮発性有
機物の広域環境問題である、所謂オキシダント、光化学
スモッグと呼ばれる、大気の環境問題、ならびに、より
身近な生活環境問題である、所謂ハウスシック症候群と
呼ばれる、生活環境の問題の対処に資するものである。
作の容易な、感度の高い、定量性のある、揮発性有機物
を検知できる検知具およびその製造方法とそれを用いた
検知方法を提供するものである。これにより、揮発性有
機物の広域環境問題である、所謂オキシダント、光化学
スモッグと呼ばれる、大気の環境問題、ならびに、より
身近な生活環境問題である、所謂ハウスシック症候群と
呼ばれる、生活環境の問題の対処に資するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、本
発明を適用した、浮遊有機物の検知具として、図1乃至
図8に示すような、浮遊有機物の検知具について説明す
ることとする。
て、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、本
発明を適用した、浮遊有機物の検知具として、図1乃至
図8に示すような、浮遊有機物の検知具について説明す
ることとする。
【0023】本発明に係る、浮遊有機物と反応して変色
する化合物層、望ましくは、浮遊有機物の吸着とそれに
引き続く反応、例えば浮遊有機物の還元性により惹起さ
れる還元反応により変色する化合物層11を、前記変色
する化合物に対し、不活性の、例えば実質的に還元性の
ない基材12上に存在せしめた浮遊有機物の検知具1を
図1乃至図8に示す。上記検知具1は、図1に示すよう
に、上記基材12の上に、上記化合物層11を形成した
ものである。そして、切断を容易にする例えば切込み溝
10を上記基材12の下部に形成する。図1の上記切込
み溝10は、例えば、図4に示すように形成すると4部
の分割された浮遊有機物の検知部材1aを得ることがで
きる。
する化合物層、望ましくは、浮遊有機物の吸着とそれに
引き続く反応、例えば浮遊有機物の還元性により惹起さ
れる還元反応により変色する化合物層11を、前記変色
する化合物に対し、不活性の、例えば実質的に還元性の
ない基材12上に存在せしめた浮遊有機物の検知具1を
図1乃至図8に示す。上記検知具1は、図1に示すよう
に、上記基材12の上に、上記化合物層11を形成した
ものである。そして、切断を容易にする例えば切込み溝
10を上記基材12の下部に形成する。図1の上記切込
み溝10は、例えば、図4に示すように形成すると4部
の分割された浮遊有機物の検知部材1aを得ることがで
きる。
【0024】図2に示すように、上記基材12が、上記
化合物層11を反応、例えば還元させ変色させるおそれ
のある基材13においては、上記化合物層11を還元さ
せ変色させるおそれのない基材層14を設けることがで
きる。この場合も、前記の切断を容易にする例えば切込
み溝10を上記基材13の下部に形成する。
化合物層11を反応、例えば還元させ変色させるおそれ
のある基材13においては、上記化合物層11を還元さ
せ変色させるおそれのない基材層14を設けることがで
きる。この場合も、前記の切断を容易にする例えば切込
み溝10を上記基材13の下部に形成する。
【0025】図3に示すように、上記検知具1は、その
保存形態において、包装体3に内包させることができ
る。包装体3の縁部15は圧着されていて、検知具1は
外気と遮断されている。さらに、図5乃至図6に示すよ
うに、前記の切断を容易にする例えば切込み溝10を上
記基材12に形成することで、上記化合物層11の初期
形成端部17を有する端部18と、上記基材12の上に
形成した上記化合物層11の初期形成端部17を有しな
い分割検知部材1aを得ることができる。上記の初期形
成端部17は、上記化合物層11の形成段階において組
成あるいは厚みの偏倚が顕著と成りやすく、特に、溶液
あるいは分散液の塗布乾燥プロセスでは特に上記偏倚を
生じやすい。また、保存下で上記部材1が、経時変化を
受ける状況では、顕著な経時変化を受ける箇所が上記化
合物層11において、初期形成端部17である。そこ
で、上記浮遊有機物の分割検知部材1aの上記化合物層
11の端部は、測定開始の真際に、前記の切断を容易に
する例えば切込み溝10に沿って形成されるように、切
断容易にしておくことが望ましい。さらに好ましくは、
上記浮遊有機物の分割検知部材1aの上記化合物層11
の端部は、上記の初期形成端部17より、前記切断端部
にて構成されることが、測定の精度向上に有効である。
すなわち、図4の分割検知部材1aの上記化合物層11
の端部は、2辺の上記初期形成端部17と2辺の上記切
断端部にて構成される。
保存形態において、包装体3に内包させることができ
る。包装体3の縁部15は圧着されていて、検知具1は
外気と遮断されている。さらに、図5乃至図6に示すよ
うに、前記の切断を容易にする例えば切込み溝10を上
記基材12に形成することで、上記化合物層11の初期
形成端部17を有する端部18と、上記基材12の上に
形成した上記化合物層11の初期形成端部17を有しな
い分割検知部材1aを得ることができる。上記の初期形
成端部17は、上記化合物層11の形成段階において組
成あるいは厚みの偏倚が顕著と成りやすく、特に、溶液
あるいは分散液の塗布乾燥プロセスでは特に上記偏倚を
生じやすい。また、保存下で上記部材1が、経時変化を
受ける状況では、顕著な経時変化を受ける箇所が上記化
合物層11において、初期形成端部17である。そこ
で、上記浮遊有機物の分割検知部材1aの上記化合物層
11の端部は、測定開始の真際に、前記の切断を容易に
する例えば切込み溝10に沿って形成されるように、切
断容易にしておくことが望ましい。さらに好ましくは、
上記浮遊有機物の分割検知部材1aの上記化合物層11
の端部は、上記の初期形成端部17より、前記切断端部
にて構成されることが、測定の精度向上に有効である。
すなわち、図4の分割検知部材1aの上記化合物層11
の端部は、2辺の上記初期形成端部17と2辺の上記切
断端部にて構成される。
【0026】これに対し、図5の分割検知部材1aの上
記化合物層11の端部は、4辺の上記切断端部のみにて
構成される。そこで、敢えて比較するならば、測定精度
の観点より、図4の分割検知部材1aより図5の分割検
知部材1aの方が、好ましい。また、一定均質の分割検
知部材1aの数は、前記切断を容易にする例えば切込み
溝10を上記基材13の下部に形成する本数を変えるこ
とにより、例えば図5では4部、例えば図6では16部
と言うように任意に設定することができる。
記化合物層11の端部は、4辺の上記切断端部のみにて
構成される。そこで、敢えて比較するならば、測定精度
の観点より、図4の分割検知部材1aより図5の分割検
知部材1aの方が、好ましい。また、一定均質の分割検
知部材1aの数は、前記切断を容易にする例えば切込み
溝10を上記基材13の下部に形成する本数を変えるこ
とにより、例えば図5では4部、例えば図6では16部
と言うように任意に設定することができる。
【0027】本発明においては、前記の変色する化合物
の各変色段階の色標準となる部分16を付属させること
ができる。図7乃至図8に示したものは、上記色標準と
なる部分16と検知部材1を一体に形成した形態を示し
たが、一体でなくてもよい。図7乃至図8に示したよう
に、上記色標準となる部分16と上記化合物層11を隣
接させて形成することにより、上記化合物層11の変色
の判別が容易になる。上記色標準となる部分16を上記
化合物層11に隣接させる形態としては、種々の配置が
考えられるが、一例として、図7乃至図8に示すよう
に、直線的に階調を持たせて16a,16b,16c,
16d,16eのように配置する形態に配することがで
きる。また、前記の切断を容易にする例えば切込み溝1
0を上記基材12に形成することに関しては、前述のよ
うに、図7では、分割検知部材1aの上記化合物層11
の端部は、2辺の上記初期形成端部17と2辺の上記切
断端部にて構成される。これに対し、図8の分割検知部
材1aの上記化合物層11の端部は、1辺の上記初期形
成端部17と3辺の上記切断端部のみにて構成される。
そこで、敢えて比較するならば、測定精度の観点より、
図7の分割検知部材1aより図8の分割検知部材1aの
方が、好ましい。図9は、図8の斜視図である。
の各変色段階の色標準となる部分16を付属させること
ができる。図7乃至図8に示したものは、上記色標準と
なる部分16と検知部材1を一体に形成した形態を示し
たが、一体でなくてもよい。図7乃至図8に示したよう
に、上記色標準となる部分16と上記化合物層11を隣
接させて形成することにより、上記化合物層11の変色
の判別が容易になる。上記色標準となる部分16を上記
化合物層11に隣接させる形態としては、種々の配置が
考えられるが、一例として、図7乃至図8に示すよう
に、直線的に階調を持たせて16a,16b,16c,
16d,16eのように配置する形態に配することがで
きる。また、前記の切断を容易にする例えば切込み溝1
0を上記基材12に形成することに関しては、前述のよ
うに、図7では、分割検知部材1aの上記化合物層11
の端部は、2辺の上記初期形成端部17と2辺の上記切
断端部にて構成される。これに対し、図8の分割検知部
材1aの上記化合物層11の端部は、1辺の上記初期形
成端部17と3辺の上記切断端部のみにて構成される。
そこで、敢えて比較するならば、測定精度の観点より、
図7の分割検知部材1aより図8の分割検知部材1aの
方が、好ましい。図9は、図8の斜視図である。
【0028】本発明に用いられる、白色あるいは淡色の
粉体の粉体については、変色する化合物として酸化性の
化合物例えば過マンガン酸塩が使用される場合、実質的
に還元性がなく、前記粉体に前記化合物を被着、あるい
は/および、前記粉体と混合されるのが好ましく、その
ような粉体として金属酸化物等が例示される。これらの
ものとしては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化ジル
コニウム、酸化チタニウム、酸化マグネシウム、酸化カ
ルシウムおよびその複合酸化物としての粘土鉱物のモン
モリロナイト、ゼオライトなどがある。また、これら金
属の水酸化物、含水酸化物、硫酸塩、あるいは、それら
の複合物などが好ましい粉体として例示される。これら
の粉体は、それぞれの単独および/または複数の併用で
用いても良い。なお平均粒子径としては、約0.001
〜1000μm程度で、好ましくは、約0.01〜10
0μm程度である。
粉体の粉体については、変色する化合物として酸化性の
化合物例えば過マンガン酸塩が使用される場合、実質的
に還元性がなく、前記粉体に前記化合物を被着、あるい
は/および、前記粉体と混合されるのが好ましく、その
ような粉体として金属酸化物等が例示される。これらの
ものとしては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化ジル
コニウム、酸化チタニウム、酸化マグネシウム、酸化カ
ルシウムおよびその複合酸化物としての粘土鉱物のモン
モリロナイト、ゼオライトなどがある。また、これら金
属の水酸化物、含水酸化物、硫酸塩、あるいは、それら
の複合物などが好ましい粉体として例示される。これら
の粉体は、それぞれの単独および/または複数の併用で
用いても良い。なお平均粒子径としては、約0.001
〜1000μm程度で、好ましくは、約0.01〜10
0μm程度である。
【0029】本発明に用いられる基材としては、浮遊有
機物と反応して変色する化合物と実質的に反応しないも
の、望ましくは、上記浮遊有機物の吸着とそれに引き続
く反応例えば還元により変色する上記化合物に対し実質
的に反応性例えば還元性のない(変色する化合物が酸化
性のとき)もの、即ち、上記浮遊有機物による変色化合
物の還元を妨害しない程度の低い還元性を有するもので
ある。当然ながら、上記浮遊有機物による反応例えば還
元を妨害しない程度に低い酸化性を有するものである必
要がある。これら材料としては、例えば有機高分子材
料、金属、合金、セラミクス、ガラスなどがある。有機
高分子においては、被酸化性の実質的にないものが好ま
しく、特に、拡散性のある未重合物、オリゴマー、可塑
剤などの添加物などの低分子成分の低いものが好まし
い。また、金属、合金においても、被酸化性が実質的に
ないものが好ましく、安定な不動態化される化成処理あ
るいは塗装などの安定化処理のなされたものが好まし
い。
機物と反応して変色する化合物と実質的に反応しないも
の、望ましくは、上記浮遊有機物の吸着とそれに引き続
く反応例えば還元により変色する上記化合物に対し実質
的に反応性例えば還元性のない(変色する化合物が酸化
性のとき)もの、即ち、上記浮遊有機物による変色化合
物の還元を妨害しない程度の低い還元性を有するもので
ある。当然ながら、上記浮遊有機物による反応例えば還
元を妨害しない程度に低い酸化性を有するものである必
要がある。これら材料としては、例えば有機高分子材
料、金属、合金、セラミクス、ガラスなどがある。有機
高分子においては、被酸化性の実質的にないものが好ま
しく、特に、拡散性のある未重合物、オリゴマー、可塑
剤などの添加物などの低分子成分の低いものが好まし
い。また、金属、合金においても、被酸化性が実質的に
ないものが好ましく、安定な不動態化される化成処理あ
るいは塗装などの安定化処理のなされたものが好まし
い。
【0030】本発明では、浮遊有機物と反応して変色す
る化合物と、前記化合物と実質的に反応しない基材すな
わち、支障がない程度に反応性が低い基材、望ましく
は、浮遊有機物の吸着とそれに引き続く反応、例えば還
元により変色する化合物を、前記化合物に対し反応性、
例えば還元性の実質的にない基材上に存在せしめた部材
を構成要件とするが、この部材を収納保存する包装体を
併用することは、本発明を有用性をより高める。
る化合物と、前記化合物と実質的に反応しない基材すな
わち、支障がない程度に反応性が低い基材、望ましく
は、浮遊有機物の吸着とそれに引き続く反応、例えば還
元により変色する化合物を、前記化合物に対し反応性、
例えば還元性の実質的にない基材上に存在せしめた部材
を構成要件とするが、この部材を収納保存する包装体を
併用することは、本発明を有用性をより高める。
【0031】この場合、前記包装体は、前記浮遊有機物
の透過性が実質的にないことが望まれ、これにより、前
記浮遊有機物の吸着とそれに引き続く反応、例えば還元
により変色する前記化合物が、前記包装体に内包保存さ
せている間に、前記反応、例えば還元による変色を被る
ことを支障がない程度に低減させる乃至は実質的になく
することができる。これにより、本発明の浮遊有機物の
検知具ならびに検知方法の定量の向上を図ることができ
る。さらに、前記包装体は、光透過性が支障がない程度
に低いすなわち実質的にないことが望まれる。これによ
り、前記浮遊有機物の吸着とそれに引き続く反応、例え
ば還元により変色する前記化合物が、前記包装体に内包
保存させている間に、前記化合物が光化学反応により変
色を被ることを支障がない程度に低減させることができ
る。これにより、本発明の浮遊有機物の検知具ならびに
検知方法の定量の向上を図ることができる。
の透過性が実質的にないことが望まれ、これにより、前
記浮遊有機物の吸着とそれに引き続く反応、例えば還元
により変色する前記化合物が、前記包装体に内包保存さ
せている間に、前記反応、例えば還元による変色を被る
ことを支障がない程度に低減させる乃至は実質的になく
することができる。これにより、本発明の浮遊有機物の
検知具ならびに検知方法の定量の向上を図ることができ
る。さらに、前記包装体は、光透過性が支障がない程度
に低いすなわち実質的にないことが望まれる。これによ
り、前記浮遊有機物の吸着とそれに引き続く反応、例え
ば還元により変色する前記化合物が、前記包装体に内包
保存させている間に、前記化合物が光化学反応により変
色を被ることを支障がない程度に低減させることができ
る。これにより、本発明の浮遊有機物の検知具ならびに
検知方法の定量の向上を図ることができる。
【0032】本発明において、上記のように、浮遊有機
物と反応して変色する化合物と、前記化合物と実質的に
反応しない基材との組み合わせ、望ましくは、浮遊有機
物の吸着とそれに引き続く反応例えば還元により変色す
る化合物を、前記化合物に対し反応性例えば還元性が実
質的にない基材上に存在せしめた部材を収納保存する包
装体としての構成材料としては、好ましくは、金属ある
いは合金材料が挙げられる。
物と反応して変色する化合物と、前記化合物と実質的に
反応しない基材との組み合わせ、望ましくは、浮遊有機
物の吸着とそれに引き続く反応例えば還元により変色す
る化合物を、前記化合物に対し反応性例えば還元性が実
質的にない基材上に存在せしめた部材を収納保存する包
装体としての構成材料としては、好ましくは、金属ある
いは合金材料が挙げられる。
【0033】これら素材としては、アルミニウムおよび
その合金、鉄およびその合金、金およびその合金、銀お
よびその合金、銅およびその合金、錫およびその合金な
どが挙げられる。これら素材の適用形態としては、薄く
引き延ばし、変形加工性を向上させた箔状のものが、適
用可能である。また、フレクシブル性等を有する高分子
材料と前記金属およびその合金の箔状体を積層形成した
フィルム状体が適用可能である。また、フレクシブル性
等を有する高分子材料に、上記金属およびその合金を含
めた金属およびその合金をPVD(物理的蒸気析出方
法)により、上記高分子材料上に、前記金属およびその
合金を積層形成することにより得られたフィルム状体が
適用可能である。上記PVDの手法としては、蒸着法、
スパッタリング法、イオンプレーティング法などがあ
る。また、同様にCVD(化学的蒸気析出方法)によ
り、上記高分子材料上に、前記金属およびその合金を積
層形成することにより得られたフィルム状体が適用可能
である。また、湿式の金属およびその合金の積層形成方
法も適用可能であり、これら方法としては、所謂無電解
メッキと称される自体公知の手法があるので本発明では
それに従ってもよい。
その合金、鉄およびその合金、金およびその合金、銀お
よびその合金、銅およびその合金、錫およびその合金な
どが挙げられる。これら素材の適用形態としては、薄く
引き延ばし、変形加工性を向上させた箔状のものが、適
用可能である。また、フレクシブル性等を有する高分子
材料と前記金属およびその合金の箔状体を積層形成した
フィルム状体が適用可能である。また、フレクシブル性
等を有する高分子材料に、上記金属およびその合金を含
めた金属およびその合金をPVD(物理的蒸気析出方
法)により、上記高分子材料上に、前記金属およびその
合金を積層形成することにより得られたフィルム状体が
適用可能である。上記PVDの手法としては、蒸着法、
スパッタリング法、イオンプレーティング法などがあ
る。また、同様にCVD(化学的蒸気析出方法)によ
り、上記高分子材料上に、前記金属およびその合金を積
層形成することにより得られたフィルム状体が適用可能
である。また、湿式の金属およびその合金の積層形成方
法も適用可能であり、これら方法としては、所謂無電解
メッキと称される自体公知の手法があるので本発明では
それに従ってもよい。
【0034】さらに、上記の素材としては、金属酸化
物、金属窒化物、金属硫化物、あるいは、炭素、珪素な
どの単体元素、あるいは、有機着色顔料などに用いられ
る蒸気圧の低い有機物が使用できる、これらの積層形成
方法は、上記のPVD、CVDなどの手法を適用でき
る。本発明では公知の方法に従ってもよい。
物、金属窒化物、金属硫化物、あるいは、炭素、珪素な
どの単体元素、あるいは、有機着色顔料などに用いられ
る蒸気圧の低い有機物が使用できる、これらの積層形成
方法は、上記のPVD、CVDなどの手法を適用でき
る。本発明では公知の方法に従ってもよい。
【0035】さらに、本発明において、上記のように、
浮遊有機物の吸着とそれに引き続く反応例えば還元によ
り変色する化合物を、前記化合物に対し反応性例えば還
元性の実質的にない基材上に存在せしめた部材を収納保
存する包装体としての構成材料としては、好ましくは、
金属あるいは合金材料以外あるいは、それらと併用され
る材料として高分子材料が挙げられるが、これらとし
て、好ましい材料としては、ポリアミド、塩化ビニリデ
ンなどが挙げられる。
浮遊有機物の吸着とそれに引き続く反応例えば還元によ
り変色する化合物を、前記化合物に対し反応性例えば還
元性の実質的にない基材上に存在せしめた部材を収納保
存する包装体としての構成材料としては、好ましくは、
金属あるいは合金材料以外あるいは、それらと併用され
る材料として高分子材料が挙げられるが、これらとし
て、好ましい材料としては、ポリアミド、塩化ビニリデ
ンなどが挙げられる。
【0036】本発明では、浮遊有機物と反応して変色す
る化合物と、前記化合物と実質的に反応しない基材との
組み合わせ、望ましくは、浮遊有機物の吸着とそれに引
き続く反応例えば還元により変色する化合物を、前記化
合物に対し反応性例えば還元性の低い基材上に存在せし
めた部材を構成要件とするが、この部材とこれを収納保
存する包装体を併用することは、本発明を有用性をより
高めるが、さらに、前記収納保存する包装体に不活性雰
囲気、例えば変色する化合物が酸化性である場合、酸化
性雰囲気を内包することが好ましい。これにより、前記
浮遊有機物の吸着とそれに引き続く反応例えば還元によ
り変色する前記化合物が、前記包装体に内包保存させて
いる間に、前記反応例えば大気中の浮遊有機物化合物に
よる還元反応による変色化合物の変色を低減乃至実質的
になくすることができる。これにより、浮遊有機物の検
知具ならびに検知方法の定量の向上を図ることができ
る。これに適用する雰囲気気体としては、例えば窒素、
アルゴン、空気、ならびに酸素ならびにその混合気体を
挙げることができる。また、変色化合物が酸化性のと
き、酸素を他の気体で希釈し、酸素分圧を空気より高め
た混合気体を適用することができる。また、特殊な場合
においては、オゾン、酸化窒素などを使用することがで
きる。このようにして酸化性のある変色する化合物を経
時変化から防御することができる。
る化合物と、前記化合物と実質的に反応しない基材との
組み合わせ、望ましくは、浮遊有機物の吸着とそれに引
き続く反応例えば還元により変色する化合物を、前記化
合物に対し反応性例えば還元性の低い基材上に存在せし
めた部材を構成要件とするが、この部材とこれを収納保
存する包装体を併用することは、本発明を有用性をより
高めるが、さらに、前記収納保存する包装体に不活性雰
囲気、例えば変色する化合物が酸化性である場合、酸化
性雰囲気を内包することが好ましい。これにより、前記
浮遊有機物の吸着とそれに引き続く反応例えば還元によ
り変色する前記化合物が、前記包装体に内包保存させて
いる間に、前記反応例えば大気中の浮遊有機物化合物に
よる還元反応による変色化合物の変色を低減乃至実質的
になくすることができる。これにより、浮遊有機物の検
知具ならびに検知方法の定量の向上を図ることができ
る。これに適用する雰囲気気体としては、例えば窒素、
アルゴン、空気、ならびに酸素ならびにその混合気体を
挙げることができる。また、変色化合物が酸化性のと
き、酸素を他の気体で希釈し、酸素分圧を空気より高め
た混合気体を適用することができる。また、特殊な場合
においては、オゾン、酸化窒素などを使用することがで
きる。このようにして酸化性のある変色する化合物を経
時変化から防御することができる。
【0037】本発明は、浮遊有機物と反応して変色する
化合物と、前記化合物と実質的に反応しない基材との組
み合わせ、望ましくは、浮遊有機物の吸着とそれに引き
続く反応例えば還元により変色する化合物を、前記化合
物に対し反応性例えば還元性が実質的にない基材上に存
在せしめた部材を構成要件とする。この部材の前記還元
により変色する化合物の変色により、前記浮遊有機物の
検知を行うものである。この場合、前記化合物の変色の
度合いは、吸着有機物の量ならびにその反応性例えば還
元性に依存する。この変色の度合いを調べることによ
り、逆に、前記の吸着有機物の量ならびにその反応性例
えば還元性を評価することができ、ある意味において、
定量性を得ることができる。そこで、前記部材と、さら
に、前記の変色する化合物の各変色段階の色標準を参照
併用することで、本発明の浮遊有機物の検知具ならびに
検知方法に、より高い定量性を付与することができる。
化合物と、前記化合物と実質的に反応しない基材との組
み合わせ、望ましくは、浮遊有機物の吸着とそれに引き
続く反応例えば還元により変色する化合物を、前記化合
物に対し反応性例えば還元性が実質的にない基材上に存
在せしめた部材を構成要件とする。この部材の前記還元
により変色する化合物の変色により、前記浮遊有機物の
検知を行うものである。この場合、前記化合物の変色の
度合いは、吸着有機物の量ならびにその反応性例えば還
元性に依存する。この変色の度合いを調べることによ
り、逆に、前記の吸着有機物の量ならびにその反応性例
えば還元性を評価することができ、ある意味において、
定量性を得ることができる。そこで、前記部材と、さら
に、前記の変色する化合物の各変色段階の色標準を参照
併用することで、本発明の浮遊有機物の検知具ならびに
検知方法に、より高い定量性を付与することができる。
【0038】この場合、前記の変色する化合物の各変色
段階の色標準を、前記部材と別々に構成すること、なら
びに、一体に構成することができる。前記の包装体に前
記部材を内包させる場合、前記部材と前記の変色する化
合物の各変色段階の色標準を、前記の包装体に内包させ
る構成と、前記の色標準を、前記の包装体に内包させな
い構成の両方の構成が可能である。前記の色標準は、工
業的には、印刷技術により作製され、通常有機性のイン
キを用いて行われ、有機性の揮発分を有する場合があ
る。この場合、前記の変色する化合物の各変色段階の色
標準を、前記部材と一体に構成する場合、ならびに、前
記部材と前記包装体に一緒に内包させる構成を用いる場
合は、前記の有機性の揮発分が、前記の浮遊有機物の吸
着とそれに引き続く反応例えば還元により変色する化合
物を、反応例えば還元させるように実質的に働くことの
ないように構成することが好ましい。そのためには、前
記印刷に引き続く乾燥を十分に行うこと、ならびに、水
に代表される無機系のインキを用いることが有用であ
る。
段階の色標準を、前記部材と別々に構成すること、なら
びに、一体に構成することができる。前記の包装体に前
記部材を内包させる場合、前記部材と前記の変色する化
合物の各変色段階の色標準を、前記の包装体に内包させ
る構成と、前記の色標準を、前記の包装体に内包させな
い構成の両方の構成が可能である。前記の色標準は、工
業的には、印刷技術により作製され、通常有機性のイン
キを用いて行われ、有機性の揮発分を有する場合があ
る。この場合、前記の変色する化合物の各変色段階の色
標準を、前記部材と一体に構成する場合、ならびに、前
記部材と前記包装体に一緒に内包させる構成を用いる場
合は、前記の有機性の揮発分が、前記の浮遊有機物の吸
着とそれに引き続く反応例えば還元により変色する化合
物を、反応例えば還元させるように実質的に働くことの
ないように構成することが好ましい。そのためには、前
記印刷に引き続く乾燥を十分に行うこと、ならびに、水
に代表される無機系のインキを用いることが有用であ
る。
【0039】本発明に用いられる上記浮遊有機物の吸着
とそれに引き続く反応例えば還元により変色する化合物
としては、上記のように種々の化合物が挙げられるが、
重クロム酸塩、過マンガン酸塩、などが変色が鮮明であ
り有効である。これらは、水溶液とし、これを前記化合
物に対し還元性の低い基材上に直接塗布するか、或い
は、前記化合物に対し例えば変色する化合物が酸化性の
とき還元性が支障ない程度に低い、白色あるいは淡色の
粉体と混合させて塗布する。これを、乾燥して前記変色
層ならびに変色域を形成する。
とそれに引き続く反応例えば還元により変色する化合物
としては、上記のように種々の化合物が挙げられるが、
重クロム酸塩、過マンガン酸塩、などが変色が鮮明であ
り有効である。これらは、水溶液とし、これを前記化合
物に対し還元性の低い基材上に直接塗布するか、或い
は、前記化合物に対し例えば変色する化合物が酸化性の
とき還元性が支障ない程度に低い、白色あるいは淡色の
粉体と混合させて塗布する。これを、乾燥して前記変色
層ならびに変色域を形成する。
【0040】上記重クロム酸塩、過マンガン酸塩におい
ては、陽対イオンとしては、リチウム、ナトリウム、カ
リウム、ルビジウム、セシウム、銀、バリウム、ストロ
ンチウムなどが挙げられる。この塩には、所望により他
の被酸化性成分を添加することができるが、この混合系
の酸性度を高めないことが望まれる。酸性度が高まる
と、上記塩の酸化活性が高まり、前記変色化合物として
の安定性が低下し、保存寿命を短くする恐れがある。
ては、陽対イオンとしては、リチウム、ナトリウム、カ
リウム、ルビジウム、セシウム、銀、バリウム、ストロ
ンチウムなどが挙げられる。この塩には、所望により他
の被酸化性成分を添加することができるが、この混合系
の酸性度を高めないことが望まれる。酸性度が高まる
と、上記塩の酸化活性が高まり、前記変色化合物として
の安定性が低下し、保存寿命を短くする恐れがある。
【0041】
【実施例】ここで、実際に本発明に係わる浮遊有機物の
検知具ならびに検知方法として実施例に試料を作製し、
比較のものとその評価を行ったが、本発明はこれに限定
されるものではない。
検知具ならびに検知方法として実施例に試料を作製し、
比較のものとその評価を行ったが、本発明はこれに限定
されるものではない。
【0042】
【実施例1】0.05Mの過マンガン酸カリウム水溶液
20重量部に、微粒子酸化アルミニウム(アエロジル A
luminum Oxide C:日本アエロジル株式会社製)0.5重
量部を添加し、均一に分散し分散液を作製した。一方、
10cm角、厚さ1.0mmのアルマイト処置したアルミニ
ウムの片面に切り溝を、碁盤目に縦横に入れたアルミニ
ウム基板を作製した。このアルミニウム基板の切り溝を
入れた反対面上に、前記にて調整した分散液をスピンナ
ーで塗布した。これを、105℃の熱風で乾燥した。こ
の塗布板を、折断分割し16部の塗布板片を作製した。
某研究所内の実験室、測定室、事務室など総計16地点
に、前記塗布板片を配置し、1週間後に回収し、相互に
上記塗布板片の退色を比較した。有機系の実験室での上
記塗布板片の退色が最も著しく、次いで事務室で、無機
系の実験室での退色が最も低いことを判明させることが
できた。
20重量部に、微粒子酸化アルミニウム(アエロジル A
luminum Oxide C:日本アエロジル株式会社製)0.5重
量部を添加し、均一に分散し分散液を作製した。一方、
10cm角、厚さ1.0mmのアルマイト処置したアルミニ
ウムの片面に切り溝を、碁盤目に縦横に入れたアルミニ
ウム基板を作製した。このアルミニウム基板の切り溝を
入れた反対面上に、前記にて調整した分散液をスピンナ
ーで塗布した。これを、105℃の熱風で乾燥した。こ
の塗布板を、折断分割し16部の塗布板片を作製した。
某研究所内の実験室、測定室、事務室など総計16地点
に、前記塗布板片を配置し、1週間後に回収し、相互に
上記塗布板片の退色を比較した。有機系の実験室での上
記塗布板片の退色が最も著しく、次いで事務室で、無機
系の実験室での退色が最も低いことを判明させることが
できた。
【0043】
【実施例2】親水性処理を施した、厚さ75ミクロンの
ポリエチレンテレフタレートフィルムに、0.1Mの過
マンガン酸ナトリウム水溶液20重量部に、微粒子酸化
珪素(アエロジルOX:日本アエロジル株式会社製)を
1.0重量部を均一に分散した分散液を、ドクターブレ
ードで塗布し、乾燥させた。この塗布板に、ミシン目
を、碁盤目に縦横に入れた。この塗布板を、切断分割し
9部の塗布板片を作製した。36インチのカラーテレビ
の筺体を開け、内部の各部ならびに筺体に、上記塗布板
片を付着固定し、これを、外気流のない温度一定のチャ
ンバー内に1週間保持した。回収した上記塗布板片の退
色を、相互に比較した。その結果、カラーテレビの内部
の配線基板部の退色が相対的に大きいことが判明した。
ポリエチレンテレフタレートフィルムに、0.1Mの過
マンガン酸ナトリウム水溶液20重量部に、微粒子酸化
珪素(アエロジルOX:日本アエロジル株式会社製)を
1.0重量部を均一に分散した分散液を、ドクターブレ
ードで塗布し、乾燥させた。この塗布板に、ミシン目
を、碁盤目に縦横に入れた。この塗布板を、切断分割し
9部の塗布板片を作製した。36インチのカラーテレビ
の筺体を開け、内部の各部ならびに筺体に、上記塗布板
片を付着固定し、これを、外気流のない温度一定のチャ
ンバー内に1週間保持した。回収した上記塗布板片の退
色を、相互に比較した。その結果、カラーテレビの内部
の配線基板部の退色が相対的に大きいことが判明した。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る、
浮遊有機物の検知具は、浮遊有機物と反応して変色する
化合物と、前記化合物と実質的に反応しない基材との組
み合わせ、望ましくは、浮遊有機物の還元により変色す
る化合物を、前記化合物に対し還元性の低い基材上に存
在せしめたものである。これにより、揮発性有機物の広
域環境問題である、所謂オキシダント、光化学スモッグ
と呼ばれる、大気の環境問題、ならびに、より身近な生
活環境問題である、所謂ハウスシック症候群と呼ばれ
る、生活環境の問題の対処に資するものである。
浮遊有機物の検知具は、浮遊有機物と反応して変色する
化合物と、前記化合物と実質的に反応しない基材との組
み合わせ、望ましくは、浮遊有機物の還元により変色す
る化合物を、前記化合物に対し還元性の低い基材上に存
在せしめたものである。これにより、揮発性有機物の広
域環境問題である、所謂オキシダント、光化学スモッグ
と呼ばれる、大気の環境問題、ならびに、より身近な生
活環境問題である、所謂ハウスシック症候群と呼ばれ
る、生活環境の問題の対処に資するものである。
【図1】本発明の浮遊有機物の検知具の1実施例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】本発明の浮遊有機物の検知具の他の実施例を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図3】本発明の浮遊有機物の検知具の保存形態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図4】本発明の浮遊有機物の検知具から4部の検知部
材を得ることを示す図である。
材を得ることを示す図である。
【図5】本発明の浮遊有機物の検知具の4部の検知部材
が4辺の切断端部のみにて構成されることを示す図であ
る。
が4辺の切断端部のみにて構成されることを示す図であ
る。
【図6】本発明の浮遊有機物の検知具の16部の検知部
材が4辺の切断端部のみにて構成されることを示す図で
ある。
材が4辺の切断端部のみにて構成されることを示す図で
ある。
【図7】本発明の浮遊有機物の検知具に、変色する化合
物の各変色段階の色標準となる部分を付属させた形態を
示す平面図で、検知具が4部の分割検知部材に分割され
た場合、分割検知部材の化合物層の端部が2辺の初期形
成端部と2辺の切断端部にて構成されることを示す図で
ある。
物の各変色段階の色標準となる部分を付属させた形態を
示す平面図で、検知具が4部の分割検知部材に分割され
た場合、分割検知部材の化合物層の端部が2辺の初期形
成端部と2辺の切断端部にて構成されることを示す図で
ある。
【図8】本発明の浮遊有機物の検知具に、変色する化合
物の各変色段階の色標準となる部分を付属させた形態を
示す平面図で、検知具が4部の分割検知部材に分割され
た場合、1辺の初期形成端部と3辺の切断端部にて構成
されることを示す図である。
物の各変色段階の色標準となる部分を付属させた形態を
示す平面図で、検知具が4部の分割検知部材に分割され
た場合、1辺の初期形成端部と3辺の切断端部にて構成
されることを示す図である。
【図9】図8の斜視図である。
1 浮遊有機物の検知具 3 包装体 10 切込み溝 11 化合物層 12 基材 16 変色する化合物の色標準となる部分 17 初期形成端部
Claims (33)
- 【請求項1】 浮遊有害物質と反応して変色する化合物
と、前記化合物と実質的に反応しない基材とからなり、
複数に分解することを可能にせしめたことを特徴とする
浮遊有機物の検知具。 - 【請求項2】 浮遊有機物の吸着とそれに引き続く還元
により変色する化合物を、前記化合物に対し実質的に還
元性のない基材上に存在せしめ、前記基材と前記基材上
に存在せしめた前記化合物を、複数に分割することを可
能にせしめたことを特徴とする浮遊有機物の検知具。 - 【請求項3】 上記の変色する化合物が、前記化合物に
対し実質的に還元性のない、白色あるいは淡色の粉体に
被着、あるいは/および、前記粉体と混合されているこ
とを特徴とする請求項2記載の浮遊有機物の検知具。 - 【請求項4】 上記の変色する化合物を上記の基材上に
存在せしめた部材が、実質的に浮遊有機物透過性のない
包装体に内包されていることを特徴とする請求項2記載
の浮遊有機物の検知具。 - 【請求項5】 上記の変色する化合物を上記の基材上に
存在せしめた部材が、実質的に光透過性のない包装体に
内包されていることを特徴とする請求項2記載の浮遊有
機物の検知具。 - 【請求項6】 上記の変色する化合物を上記の基材上に
存在せしめた部材が、酸化性雰囲気と共に包装体に内包
されていることを特徴とする請求項2記載の浮遊有機物
の検知具。 - 【請求項7】 上記の変色する化合物を上記の基材上に
存在せしめた部材に、前記の変色する化合物の各変色段
階の色標準が付属していることを特徴とする請求項2記
載の浮遊有機物の検知具。 - 【請求項8】 上記の変色する化合物を上記の基材上に
存在せしめた部材と、前記の変色する化合物の各変色段
階の色標準とが一体化していることを特徴とする請求項
2記載の浮遊有機物の検知具。 - 【請求項9】 上記の変色する化合物が、過マンガン酸
塩であることを特徴とする請求項2記載の浮遊有機物の
検知具。 - 【請求項10】 上記の変色する化合物を上記の基材上
に存在せしめた部材を複数に分割した分割部材上の前記
の変色する化合物層の端部が、前記分割により形成され
るよう構成されていることを特徴とする請求項2記載の
浮遊有機物の検知具。 - 【請求項11】 上記の変色する化合物を上記の基材上
に存在せしめた部材を複数に分割した分割部材上の前記
の変色する化合物層の全端部が、前記分割により形成さ
れるよう構成されていることを特徴とする請求項2記載
の浮遊有機物の検知具。 - 【請求項12】 浮遊有害物質と反応して変色する化合
物を前記化合物と実質的に反応しない基材上に存在せし
め、前記基材と前記基材上に存在せしめた前記化合物
を、複数に分割することを可能にせしめることを特徴と
する浮遊有機物の検知具の製造方法。 - 【請求項13】 浮遊有機物の吸着とそれに引き続く還
元により変色する化合物を前記化合物に対し実質的に還
元性のない基材上に存在せしめ、前記基材と前記基材上
に存在せしめた前記化合物を、複数に分割することを可
能にせしめることを特徴とする浮遊有機物の検知具の製
造方法。 - 【請求項14】 上記の変色する化合物が、前記化合物
に対し実質的に還元性のない、白色あるいは淡色の粉体
に被着、あるいは/および、前記粉体と混合させること
を特徴とする請求項13記載の浮遊有機物の検知具の製
造方法。 - 【請求項15】 上記の変色する化合物を上記の基材上
に存在せしめた部材を、実質的に浮遊有機物透過性のな
い包装体に内包させることを特徴とする請求項13記載
の浮遊有機物の検知具の製造方法。 - 【請求項16】 上記の変色する化合物を上記の基材上
に存在せしめた部材を、実質的に光透過性のない包装体
に内包させることを特徴とする請求項13記載の浮遊有
機物の検知具の製造方法。 - 【請求項17】 上記の変色する化合物を上記の基材上
に存在せしめた部材を、酸化性雰囲気と共に包装体に内
包させることを特徴とする請求項13記載の浮遊有機物
の検知具の製造方法。 - 【請求項18】 上記の変色する化合物を上記の基材上
に存在せしめた部材に、前記の変色する化合物の各変色
段階の色標準を付属させることを特徴とする請求項13
記載の浮遊有機物の検知具の製造方法。 - 【請求項19】 上記の変色する化合物を上記の基材上
に存在せしめた部材と、前記の変色する化合物の各変色
段階の色標準とを一体にすることを特徴とする請求項1
3記載の浮遊有機物の検知具の製造方法。 - 【請求項20】 上記の変色する化合物が過マンガン酸
塩であることを特徴とする請求項13記載の浮遊有機物
の検知具の製造方法。 - 【請求項21】 上記の変色する化合物を上記の基材上
に存在せしめた部材を複数に分割した分割部材上の上記
の変色する化合物層の端部が、前記分割により形成され
るようにすることを特徴とする請求項13記載の浮遊有
機物の検知具の製造方法。 - 【請求項22】 上記の変色する化合物を上記の基材上
に存在せしめた部材を複数に分割した分割部材上の上記
の変色する化合物層の全端部が、前記分割により形成さ
れるようにすることを特徴とする請求項13記載の浮遊
有機物の検知具の製造方法。 - 【請求項23】 浮遊有害物質と反応して変色する化合
物と、前記化合物と実質的に反応しない基材とからな
り、複数に分割することを可能にせしめた検知具を用い
ることを特徴とする浮遊有機物の検知法。 - 【請求項24】 浮遊有機物の吸着とそれに引き続く還
元により変色する化合物を前記化合物に対し実質的に還
元性のない基材上に存在せしめ、前記基材と前記基材上
に存在せしめた前記化合物を、複数に分割することを可
能にせしめた検知具を用いることを特徴とする浮遊有機
物の検知法。 - 【請求項25】 上記の変色する化合物が、前記化合物
に対し実質的に還元性のない、白色あるいは淡色の粉体
に被着、あるいは/および、前記粉体と混合されている
ことを特徴とする請求項24記載の浮遊有機物の検知方
法。 - 【請求項26】 上記の変色する化合物を上記の基材上
に存在せしめた部材が、実質的に浮遊有機物透過性のな
い包装体に内包されていることを特徴とする請求項24
記載の浮遊有機物の検知方法。 - 【請求項27】 上記の変色する化合物を上記の基材上
に存在せしめた部材が、実質的に光透過性のない包装体
に内包されていることを特徴とする請求項24記載の浮
遊有機物の検知方法。 - 【請求項28】 上記の変色する化合物を上記の基材上
に存在せしめた部材が、酸化性雰囲気と共に包装体に内
包されていることを特徴とする請求項24記載の浮遊有
機物の検知方法。 - 【請求項29】 上記の変色する化合物を上記の基材上
に存在せしめた部材に、前記の変色する化合物の各変色
段階の色標準が付属していることを特徴とする請求項2
4記載の浮遊有機物の検知方法。 - 【請求項30】 上記の変色する化合物を上記の基材上
に存在せしめた部材と、前記の変色する化合物の各変色
段階の色標準とが一体化していることを特徴とする請求
項24記載の浮遊有機物の検知方法。 - 【請求項31】 上記の変色する化合物が、過マンガン
酸塩であることを特徴とする請求項24記載の浮遊有機
物の検知方法。 - 【請求項32】 上記の変色する化合物を上記の基材上
に存在せしめた部材を複数に分割した分割部材上の上記
の変色する化合物層の端部が、前記分割により形成され
るよう構成されている検知具を用いることを特徴とする
請求項24記載の浮遊有機物の検知方法。 - 【請求項33】 上記の変色する化合物を上記の基材上
に存在せしめた部材を複数に分割した分割部材上の上記
の変色する化合物層の全端部が、前記分割により形成さ
れるよう構成されている検知具を用いることを特徴とす
る請求項24記載の浮遊有機物の検知方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001042174A JP2002243718A (ja) | 2001-02-19 | 2001-02-19 | 浮遊有害物質の検知具およびその製造方法とそれを用いた検知方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001042174A JP2002243718A (ja) | 2001-02-19 | 2001-02-19 | 浮遊有害物質の検知具およびその製造方法とそれを用いた検知方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002243718A true JP2002243718A (ja) | 2002-08-28 |
Family
ID=18904511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001042174A Pending JP2002243718A (ja) | 2001-02-19 | 2001-02-19 | 浮遊有害物質の検知具およびその製造方法とそれを用いた検知方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002243718A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014089063A (ja) * | 2012-10-29 | 2014-05-15 | Toppan Forms Co Ltd | 含硫黄化合物検出装置 |
CN113466221A (zh) * | 2021-06-23 | 2021-10-01 | 重庆大学 | 一种高分子材料热真空稳定性测试装置及测试方法 |
-
2001
- 2001-02-19 JP JP2001042174A patent/JP2002243718A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014089063A (ja) * | 2012-10-29 | 2014-05-15 | Toppan Forms Co Ltd | 含硫黄化合物検出装置 |
CN113466221A (zh) * | 2021-06-23 | 2021-10-01 | 重庆大学 | 一种高分子材料热真空稳定性测试装置及测试方法 |
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