JP2002238099A - 聴覚補助装置 - Google Patents

聴覚補助装置

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JP2002238099A
JP2002238099A JP2001032293A JP2001032293A JP2002238099A JP 2002238099 A JP2002238099 A JP 2002238099A JP 2001032293 A JP2001032293 A JP 2001032293A JP 2001032293 A JP2001032293 A JP 2001032293A JP 2002238099 A JP2002238099 A JP 2002238099A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メガネを外しても聴覚補助装置として使用でき
るメガネタイプの聴覚補助装置を提供する。 【解決手段】マイク10を内蔵したマイクユニット1と
レシーバ23を内蔵したレシーバユニット2を別体に構
成する。メガネのツルにマイクユニット1を取り付け、
レシーバユニット2は外耳道に挿入できる形状に構成す
る。処理回路を2つに分けたことにより、両方とも小型
にすることができる。また、メガネを外す場合でも外耳
道に挿入されたレシーバユニット2を外すことがなくメ
ガネの着け外しが容易である。また、メガネが外された
場合には、レシーバユニット2が内蔵のマイクに切り換
えて動作するためめ聴覚補助装置が機能しなくなること
がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外来音を集音す
るマイクユニットと聴覚器官に音声を出力するレシーバ
ユニットとを別体に設けた聴覚補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】補聴器に代表される聴覚補助装置は、マ
イクで集音した外来音をアンプで増幅してレシーバから
外耳道など聴覚器官に向けて出力するものである。近
年、装用者の聴覚能力に合わせてイコライズ、話速変換
などの音声信号処理をすることができる聴覚補助装置が
提案されているが、この音声信号処理にはDSPなどの
処理回路が必要になり、装置が大型化するとともに電力
消費量も従来の聴覚補助装置に比べて大きいため大きい
電池が必要になる。このため、このような聴覚補助装置
を外耳道に挿入する一体型のものとして構成することは
困難であった。
【0003】また、一体型の聴覚補助装置としてメガネ
のツルに取り付けるタイプのものやメガネのツルに組み
込むタイプのものが実用化されているが、このようなタ
イプのものでは、メガネを外したとき聴覚補助装置も一
緒に外れてしまい、別々に使用することができないとい
う問題点があった。
【0004】また、マイクとレシーバを別々にユニット
で構成した聴覚補助装置も実用化されているが、これら
のユニットをケーブルでつなぐと取り扱いが面倒であ
り、ワイヤレスでつなぐと、距離などの条件によって信
号レベルなどが不安定になるという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、メガネを
外したときでも使用できるメガネタイプの聴覚補助装置
を提供することを目的とする。また、この発明は、信号
の伝送を確実化したマイクユニットとレシーバユニット
とをワイヤレスで接続する聴覚補助装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、外来
音を収音し音声信号に変換するマイクと、この音声信号
をワイヤレスで送信する送信手段とを有するマイクユニ
ットと、送信手段が送信した音声信号を受信する受信手
段と、受信手段が受信した音声信号を出力するレシーバ
とを有し、マイクユニットと別体に構成されたレシーバ
ユニットと、を備えたことを特徴とする。この発明のレ
シーバユニットは、マイクユニットとは別体に、たとえ
ば装用者の聴覚器官の近傍に設けられる。すなわち、レ
シーバユニットは、外耳道に挿入し、外耳道内に音声を
出力するタイプ、皮膚を介して頬骨や頭骨に接触させこ
れを振動させて聴覚器官に音声(振動)を伝達するタイ
プ、装用者の内耳付近に埋め込み、直接聴覚器官に振動
を伝達するタイプなど様々なものを適用することができ
る。装用者の身体を介して音声信号の伝送を行う場合、
赤外線、電磁波、微小電流、磁束などを用いることがで
きる。装用者の身体を信号伝送の媒質として用いること
により、外部に信号が漏れることが少なく、また、レシ
ーバユニットを身体の内部に設けた場合でも信号を伝送
することができる。なお、レシーバは、マグネチックス
ピーカに限定されず圧電振動子など他の素子をも含む概
念である。このレシーバユニットの構成は以下の発明で
も同様である。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、レシーバユニットに、受信した音声信号の状態を判
定する判定手段と、判定結果をマイクユニットに向けて
送信する判定結果送信手段と、をさらに設け、マイクユ
ニットに、判定結果送信手段が送信した判定結果を受信
する判定結果受信手段と、判定結果受信手段が受信した
判定結果に基づいて送信手段を制御する制御手段と、を
さらに設けたことを特徴とする。この発明では、レシー
バユニットが受信した信号の状態(たとえば信号の品質
や信号レベルなど)を判定してマイクユニットに返信
し、マイクユニットはこれに応じて送信する信号のレベ
ルなどを制御する。これにより、マイクユニットとレシ
ーバユニットの距離が変わった場合などでも音声信号の
伝送状態を常に最適な状態に維持することができる。
【0008】請求項3の発明は、外来音を収音し音声信
号に変換するマイクと、マイクが変換した音声信号を処
理する信号処理手段と、処理された音声信号をワイヤレ
スで送信する送信手段とを有するマイクユニットと、送
信手段が送信した音声信号を受信する受信手段と、受信
手段が受信した音声信号を出力するレシーバと、を有
し、マイクユニットと別体に構成されたレシーバユニッ
トと、を備え、レシーバユニットは、外来音を収音し音
声信号に変換する内蔵マイクと、受信手段が受信した音
声信号の状態を判定する判定手段と、その判定結果に応
じて前記レシーバに受信手段が受信した音声信号に代え
て内蔵マイクが受信した音声信号を入力する切換手段
と、をさらに備えたことを特徴とする。請求項4の発明
は、請求項3の発明において、レシーバユニットは、判
定手段の判定結果をマイクユニットに向けて送信する判
定結果送信手段をさらに備え、マイクユニットは、判定
結果送信手段が送信した判定結果を受信する判定結果受
信手段と、判定結果受信手段が受信した判定結果に基づ
いて送信手段を制御する制御手段と、をさらに備えたこ
とを特徴とする。この発明では、レシーバユニットにも
内蔵のマイクを設け、マイクユニットから送られてくる
音声信号の状態に応じて、例えばレベルが低下したと
き、マイクユニットからの信号から内蔵のマイクが受信
した音声信号に切り換えて、これをレシーバから出力す
るようにする。これにより、マイクユニットとの距離が
遠くなった場合やマイクユニットの電池がなくなった場
合でもレシーバユニットだけで使用を継続することがで
きる。
【0009】請求項5の発明は、請求項1〜4の発明に
おいて、マイクユニットが、メガネのツルに取り付けら
れ、または、メガネのツルに組み込まれていることを特
徴とする。この発明では、マイクユニットは、メガネの
ツルに取り付けまたは組み込まれる。これにより、装用
者がメガネをかけたときマイクユニットが自然に装用さ
れる。このようにメガネタイプの聴覚補助装置でレシー
バユニットを別体に構成したことにより、メガネと聴覚
補助装置を一緒に使用することができるうえ、メガネを
外しても聴覚補助装置が外れないようにすることができ
る。この場合、レシーバユニットを先に装着してからメ
ガネ(マイクユニット)を掛けることにより、ハウリン
グが生じることがない。また、メガネを外してもレシー
バユニットに信号が届く範囲であればそのまま聴覚補助
装置を使用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図面を参照してこの発明の実施形
態である聴覚補助装置について説明する。この聴覚補助
装置は、マイクを内蔵するマイクユニットと、レシーバ
(スピーカ)を内蔵し外耳道に挿入されるレシーバユニ
ットを別体に構成したものである。図1は同聴覚補助装
置の外観図である。同図(A)はメガネフレームのツル
に取り付けるメガネタイプのマイクユニットを示す図、
同図(B)は耳介の上から後ろ側に係止する耳掛けタイ
プのマイクユニットを示す図、また、同図(C)は外耳
道内に挿入されるレシーバユニットを示す図である。ま
た、図2〜図6は同聴覚補助装置の回路ブロック図を示
す図である。
【0011】図1(A)において、マイクユニット1は
メガネ3の左側のツル4に取り付けられている。取り付
けは左側に限定されず右側でもよい。マイクユニット1
は直接装用者の外耳道につなぐ必要がないため、取り付
け位置はそれほど厳密である必要がなく、装用者のこめ
かみに当たらないツル4の前のほうに取り付けることも
可能である。なお、マイクユニット1をメガネ3のツル
4に一体に組み込んでしまってもよい。
【0012】また、同図(B)において、耳掛け式のマ
イクユニット1′は、耳介の上から後ろ側に係止される
ようになっており、装用者の外耳道に直接つなぐ必要が
ないため装用者の耳介に隠すことができる。同図(C)
において、レシーバユニット2は、音声信号の話速を変
換するなどの複雑な処理をする処理回路を内蔵する必要
がないため、外耳道内に挿入できる程度の小型のものに
することができ目立たない。
【0013】図2を参照して、同聴覚補助装置の処理回
路の構成について説明する。マイクユニット1(または
マイクユニット1′:以下同じ)は、マイク10、増幅
器11、聴力補償回路12、ドライバ13および送信装
置14を内蔵している。また図示しないがこれらの電子
回路を駆動するための電池も内蔵している。レシーバユ
ニット2は、受信装置20、利得調整装置21、ドライ
バ22およびレシーバ23を内蔵している。また図示し
ないがこれらの電子回路を駆動するための電池も内蔵し
ている。
【0014】マイクユニット1は図1に示したようにメ
ガネ3のツル4に取り付けまたは組み込まれたり装用者
の耳介の裏側に装用されるものであり、マイク10は外
界に向けて設けられている。マイク10は外界の音声を
取得して電気信号に変換する。増幅器11はこの電気信
号に変換された音声(音声信号)を後段の処理回路で処
理可能なレベルまで増幅する。聴力補償回路12は、音
声信号の周波数特性を高齢者や聴覚障害者の聴覚能力の
周波数特性に合わせて変換(イコライズ)したり、高齢
者の言語理解能力に合わせて話速を変換したりして、装
用者の了解度が高まるように音声信号を処理する回路で
ある。この処理回路はDSPなどで構成され電力の消費
量も大きいが、マイクユニット1は、外耳道に挿入され
るレシーバユニット2に比べて形状および大きさに自由
度が高いため、この回路および大型の電池を内蔵するこ
とが容易である。ドライバ13は、聴力補償回路12で
処理された音声信号を送信装置14から送信できるよう
に変調および増幅する回路である。送信装置14はドラ
イバから入力された信号をワイヤレスでレシーバユニッ
ト2の受信装置20に対して送信する。この信号の伝送
方式は、後述(図4参照)するように赤外線方式、経皮
伝送方式、電磁方式などを採用することができる。
【0015】レシーバユニット2において、受信装置2
0は上記送信装置14から送られてくる信号を送信装置
14と同様の伝送方式で受信する。この信号は、マイク
ユニット1が受信して処理した音声信号をキャリアに重
畳したものであるため、受信装置20はこれを復調分離
して利得調整回路21に出力する。利得調整回路21
は、プリアンプであり、この装用者に最適なレベルにな
るように音声信号の利得を調整してドライバ22に入力
する。ドライバ22はパワーアンプであり、入力された
音声信号を電力増幅してレシーバ23を駆動する。レシ
ーバ23はマグネチックスピーカなどで構成されてお
り、外耳道内に挿入されていることにより、1mW程度
の電力で十分な音量の音声を出力することができる。
【0016】図3に同聴覚補助装置の他の実施形態の回
路ブロック図を示す。図2の聴覚補助装置は、マイクユ
ニット1が一方的に設定した送信出力でレシーバユニッ
ト2に対して信号を送信するようになっているが、図3
の実施形態では、レシーバユニット2がマイクユニット
1から受信した信号の信号強度などの状態を監視し、そ
れをマイクユニット1に返信することにより、マイクユ
ニット1が最適な出力で信号を送信し、良好な通信状態
を維持できるようにしたものである。図3において図2
のブロック図と同一構成の部分は同一番号を付して説明
を省略する。同図において、レシーバユニット2は、受
信判定部24、ドライバ25、送信装置26を備えてい
る。受信判定部24は、受信装置20が受信した変調信
号のレベルを入力し、その信号が適正か否かを判定す
る。この受信判定部24はコンパレータなどのハード
(アナログまたはロジック)回路で構成してもよく、C
PUを用いたソフトウェアで実現してもよい。変調信号
のレベルが適正でない(低すぎるまたは高すぎる)と判
定された場合には、その旨を示すレベル修正要求信号を
ドライバ25に入力する。ドライバ25は、入力された
レベル修正要求信号を送信装置26から送信できるよう
に変調および増幅する回路である。送信装置26はドラ
イバから入力された信号をワイヤレスでマイクユニット
1の受信装置15に対して送信する。この信号の伝送方
式は、上述した音声信号の伝送方式と同じものを用い
る。なお、ドライバ25が送信装置26をドライブする
電力も受信判定部24から入力されたレベル修正要求信
号に対応させ、信号が適正なレベルでマイクユニット1
へ到達するような電力でドライブするものとする。
【0017】マイクユニット1は、受信装置15、制御
部16および表示部17を備えている。受信装置15
は、レシーバユニット2の送信装置26からレベル修正
要求信号が送られてきたときこれを受信し、この信号を
復調分離して制御部16に入力する。制御部16はこの
レベル要求信号を表示部17に表示するとともに、この
信号に応じてレシーバユニット2へ到達する信号のレベ
ルが適正になるようにドライバ13′のゲインを修正す
る。ドライバ13′は、図2のドライバ13に出力レベ
ル制御機能を付加したものである。なお、表示部17は
たとえばLEDで構成し、レベルを上げる旨のレベル修
正要求信号を受信したときは点灯し、レベルを下げる旨
のレベル修正要求信号を受信したときは短い間隔で点滅
するようにするなどの点灯制御で受信した信号の内容を
表示することができる。
【0018】このように、マイクユニット1とレシーバ
ユニット2の距離などに応じて送信装置14の送信レベ
ルを調節することができるため、マイクユニット1とレ
シーバユニット2を別体にしたことにより、その距離が
一定でなくなっても常に同じ条件で音声信号の送受信を
することができるようになる。
【0019】図4は、上記回路ブロック図に示す送信装
置14,26、受信装置15,20の各種の実施形態を
示す図である。この図は耳介を挟んで信号を送受信する
ようにした実施形態を示している。すなわち、耳掛けタ
イプのレシーバユニットの場合、および、メガネタイプ
のレシーバユニットで送受信素子をツルの先端部(モダ
ン)に設けた場合を示している。
【0020】同図(A)は赤外線方式の伝送方式の送受
信部を示す図である。マイクユニット1の耳介側には赤
外線発光用のLED31および赤外線受信用のフォトダ
イオード32が設けられている。また、外耳道内に挿入
されるレシーバユニット2の耳介側には赤外線受信用の
フォトダイオード33および赤外線発光用のLED34
が設けられている。LED31は送信装置14に含ま
れ、フォトダイオード33は受信装置20に含まれる。
また、LED34は送信装置26に含まれ、フォトダイ
オード32は受信装置15に含まれる。マイクユニット
1のドライバ13′は、音声信号で所定周波数のキャリ
アを変調する。送信装置14では入力されたキャリア信
号をLED31に印加する。耳介は680〜780nm
程度の波長の赤外線を良く透過するため、LED31と
してはこの範囲の波長の赤外線を発光するものを用い
る。LED31が発生した赤外線信号は耳介を通過して
レシーバユニット2のフォトダイオード33に到達す
る。レシーバユニット2の受信装置20(フォトダイオ
ード33)はこのキャリア周波数の信号を選択的に受信
復調する。また、レシーバユニット2のドライバ25
は、上記所定周波数とは異なる第2の所定周波数のキャ
リア信号を発生し、このキャリア信号をレベル修正要求
信号で変調する。送信装置26では入力された変調キャ
リア信号をLED34に印加して、LED34を発光さ
せる。LED34も上記LED31と同様の波長域で発
光するものにする。マイクユニット1の受信装置15
(フォトダイオード32)はこの第2の所定周波数のキ
ャリアに重畳された信号を選択的に受信復調する。これ
により、両方の信号が混信しないようにしている。
【0021】同図(B)は装用者の体内に微小電流を流
すことによって信号を伝送する経皮的伝送方式の送受信
部を示す図である。マイクユニット1の耳介側には信号
送信用の電極41および信号受信用の電極42が設けら
れている。また、外耳道内に挿入されるレシーバユニッ
ト2の耳介側には信号受信用の電極43および信号受信
用の電極44が設けられている。電極41は送信装置1
4に含まれ、電極43は受信装置20に含まれる。ま
た、電極44は送信装置26に含まれ、電極42は受信
装置15に含まれる。マイクユニット1のドライバ1
3′は、音声信号で所定周波数のキャリアを変調し、送
信装置14に入力する。送信装置14では、入力された
キャリア信号を電極41に印加する。体表面は導電率が
高いため、この印加された信号はレシーバユニット2の
電極43に到達する。レシーバユニット2の電極43
は、この信号を受信して受信装置20に取り込み、受信
装置20はこのキャリア周波数の信号を選択的に受信復
調する。また、レシーバユニット2のドライバ25は、
上記所定周波数とは異なる第2の所定周波数のキャリア
信号を発生し、このキャリア信号をレベル修正要求信号
で変調する。送信装置26では、この変調キャリア信号
を電極44に印加する。マイクユニット1では、受信装
置15の電極42が上記キャリア信号を受信し、第2の
所定周波数のキャリアに重畳された信号を選択的に受信
復調する。
【0022】同図(C)は電磁結合により、電磁的に信
号を伝送する方式の送受信部を示す図である。マイクユ
ニット1の耳介側には信号送信用の電磁コイル51およ
び信号受信用の電磁コイル52が設けられている。ま
た、外耳道内に挿入されるレシーバユニット2の耳介側
には信号受信用の電磁コイル53および信号送信用の電
磁コイル54が設けられている。電磁コイル51は送信
装置14に含まれ、電磁コイル53は受信装置20に含
まれる。また、電磁コイル54は送信装置26に含ま
れ、電磁コイル52は受信装置15に含まれる。マイク
ユニット1のドライバ13′は、音声信号を所定周波数
のキャリアを変調し、送信装置14に入力する。送信装
置14では、入力されたキャリア信号を電磁コイル51
に印加する。人体は殆ど電磁的なシールドとならないた
め電磁コイル51が発生した磁束(の変化)はレシーバ
ユニット2の電磁コイル53に到達する。レシーバユニ
ット2の電磁コイル53は、この信号を受信して受信装
置20に取り込み、受信装置20はこのキャリア周波数
の信号を選択的に受信復調する。また、レシーバユニッ
ト2のドライバ25は、上記所定周波数とは異なる第2
の所定周波数のキャリア信号を発生し、このキャリア信
号をレベル修正要求信号で変調する。送信装置26で
は、この変調キャリア信号を電磁コイル54に印加す
る。マイクユニット1では、受信装置15の電磁コイル
52が上記キャリア信号を受信し、第2の所定周波数の
キャリアに重畳された信号を選択的に受信復調する。
【0023】図5は、上記聴覚補助装置の他の実施形態
を示す回路ブロック図である。この実施形態は、図2に
示した実施形態のレシーバユニット2に、判定処理部2
7、マイク28およびスイッチ部29を設けたものであ
る。この実施形態において、判定処理部27は、受信装
置20がマイクユニット1から受信した音声信号のレベ
ルを判定する。そのレベルが聴覚補助装置の信号として
使用可能なレベルであれば、スイッチ部29を受信装置
20側に切り換え、後段の利得調整回路21にこの信号
を入力する。また、マイクユニット1とレシーバユニッ
ト2との距離が離れた場合、マイクユニット1の電池が
消耗した場合などマイクユニット1から送信されてくる
信号のレベルが低下して使用に耐えないものであると判
断された場合には、判定処理部27はスイッチ部29を
内蔵のマイク28側に切り換える。これにより、マイク
ユニット1が離れた場合、たとえば、マイクユニット1
がメガネのツルに取り付けられるタイプのものでメガネ
が外された場合であっても、レシーバユニット2のみで
聴覚補助装置として機能させることができる。この場合
には、マイク28から入力された音声信号はイコライズ
や話速変換などの処理がされず単に増幅されるのみであ
るが、音声信号を拡声して出力するという聴覚補助装置
として最低限の機能は果たすことができる。
【0024】また、図6はさらに他の実施形態を示す図
である。この実施形態は、図3に示した実施形態のレシ
ーバユニット2に、判定処理部27′、マイク28およ
びスイッチ部29を設けたものである。この実施形態に
おいて、判定処理部27′は、受信装置20がマイクユ
ニット1から受信した音声信号のレベルを判定し、その
レベルが適当でない場合には、ドライバに対してレベル
修正要求信号を出力する。これによって、受信装置20
が受信する信号レベルを常に適正に保つが、レベルが限
界を超えて低くなると、そのままでは装用者に音声を聴
かせることができなくなるため、音声信号として処理で
きる限界のレベル(しきい値)を超えて低くなった期間
が一定時間を超えたときスイッチ部29を内蔵のマイク
28側に切り換えて、レシーバユニット2単体で聴覚補
助装置として機能させる。そして、マイクユニット1か
ら入力される信号が上記しきい値以上に回復したとき、
またスイッチ部29を受信装置20側に切り換えて聴力
補償回路12で処理された音声をレシーバ23から出力
するようにする。これにより、できるだけ最適なレベル
でマイクユニット1からの音声信号を受信するように
し、受信した信号が処理できる限界以下の場合には内蔵
のマイク28の信号を増幅して出力するようにしたこと
により、マイクユニット1との距離や電池の消耗度に応
じてマイクユニット1を適切に制御できるとともに、マ
イクユニット1からの信号がしきい値以下になった場合
には、内蔵のマイク28を用いて音声信号を拡声して出
力するという聴覚補助装置として最低限の機能は果たす
ことができる。
【0025】なお、このようにワイヤレスで信号を伝送
することにより、レシーバユニットを体内に埋め込むこ
とも可能になる。その場合、体内にあるレシーバユニッ
トに対する電力の供給は、電池を一緒に埋め込んでもよ
く、また、電磁的に外部から供給するようにしてもよ
い。
【0026】レシーバユニット2に設けられるレシーバ
13は、マグネチックスピーカに限定されず、電気信号
を振動に変換できるものであれば圧電素子などどのよう
な素子を用いることも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、聴覚補
助装置をメガネのツルに設けた場合でも、メガネとは別
々に使用することができ自由度を高めることができる。
また、この発明によれば、マイクユニットとレシーバユ
ニットとをワイヤレスで接続しても、装用者の身体を信
号伝送の媒質として用いることにより、外部に信号が漏
れることが少なくすることができる。
【0028】また、この発明によれば、レシーバユニッ
トが、マイクユニットから送られてくる音声信号のレベ
ルなどの状態を判定して、これをマイクユニットに変換
し、これに応じて送信する信号のレベルなどを制御する
ため、マイクユニットとレシーバユニットの距離が変わ
った場合などでも音声信号の伝送状態を常に最適な状態
に維持することができる。
【0029】また、この発明によれば、レシーバユニッ
トにも内蔵のマイクを設け、マイクユニットから送られ
てくる音声信号の状態に応じて、内蔵マイクが受信した
音声信号をレシーバから出力するようにしたことによ
り、マイクユニットとの距離が遠くなった場合やマイク
ユニットの電池がなくなった場合でもレシーバユニット
だけで使用を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である聴覚補助装置の外観
【図2】同聴覚補助装置のブロック図
【図3】同聴覚補助装置の他の実施形態を示すブロック
【図4】同聴覚補助装置の送受信部の構成を示す図
【図5】同聴覚補助装置の他の実施形態を示すブロック
【図6】同聴覚補助装置の他の実施形態を示すブロック
【符号の説明】
1…マイクユニット、1′…(耳掛け型の)マイクユニ
ット、2…レシーバユニット、3…メガネ、4…ツル、
10…マイク、11…増幅器、12…聴力補償回路、1
3、13′…ドライバ、14…送信装置、15…受信装
置、16…制御部、17…表示部、20…受信装置、2
1…利得調整回路、22…ドライバ、23…レシーバ、
24…受信判定部、25…ドライバ、26…送信装置、
27、27′…判定処理部、28…マイク、29…スイ
ッチ部
フロントページの続き (72)発明者 林 好典 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 Fターム(参考) 5K011 AA07 DA17 EA03 FA07 GA06 JA07 KA12 KA13 5K060 BB07 CC05 DD07 DD09 HH06 KK01 LL01 MM03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外来音を収音し音声信号に変換するマイ
    クと、この音声信号をワイヤレスで送信する送信手段
    と、を有するマイクユニットと、 送信手段が送信した音声信号を受信する受信手段と、受
    信手段が受信した音声信号を出力するレシーバと、を有
    し、マイクユニットと別体に構成されたレシーバユニッ
    トと、 を備えた聴覚補助装置。
  2. 【請求項2】 レシーバユニットは、受信した音声信号
    の状態を判定する判定手段と、判定結果をマイクユニッ
    トに向けて送信する判定結果送信手段と、をさらに備
    え、 マイクユニットは、判定結果送信手段が送信した判定結
    果を受信する判定結果受信手段と、判定結果受信手段が
    受信した判定結果に基づいて送信手段を制御する制御手
    段と、をさらに備えた請求項1に記載の聴覚補助装置。
  3. 【請求項3】 外来音を収音し音声信号に変換するマイ
    クと、マイクが変換した音声信号を処理する信号処理手
    段と、処理された音声信号をワイヤレスで送信する送信
    手段と、を有するマイクユニットと、 送信手段が送信した音声信号を受信する受信手段と、受
    信手段が受信した音声信号を出力するレシーバと、を有
    し、マイクユニットと別体に構成されたレシーバユニッ
    トと、 を備え、 レシーバユニットは、外来音を収音し音声信号に変換す
    る内蔵マイクと、受信手段が受信した音声信号の状態を
    判定する判定手段と、その判定結果に応じて前記レシー
    バに受信手段が受信した音声信号に代えて内蔵マイクが
    受信した音声信号を入力する切換手段と、をさらに備え
    た聴覚補助装置。
  4. 【請求項4】 レシーバユニットは、前記判定手段の判
    定結果をマイクユニットに向けて送信する判定結果送信
    手段をさらに備え、 マイクユニットは、判定結果送信手段が送信した判定結
    果を受信する判定結果受信手段と、判定結果受信手段が
    受信した判定結果に基づいて送信手段を制御する制御手
    段と、をさらに備えた請求項3に記載の聴覚補助装置。
  5. 【請求項5】 マイクユニットが、メガネのツルに取り
    付けられ、または、メガネのツルに組み込まれている請
    求項1乃至請求項4のいずれかに記載の聴覚補助装置。
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