JP2002236931A - 画像処理装置、記録媒体およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、記録媒体およびプログラム

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JP2002236931A
JP2002236931A JP2001032314A JP2001032314A JP2002236931A JP 2002236931 A JP2002236931 A JP 2002236931A JP 2001032314 A JP2001032314 A JP 2001032314A JP 2001032314 A JP2001032314 A JP 2001032314A JP 2002236931 A JP2002236931 A JP 2002236931A
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Japan
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contour
density plane
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density
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Application number
JP2001032314A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Nakai
一博 中井
Hiromi Fujimoto
博己 藤本
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の輪郭線相互間の関係を明確化する画像
処理技術を提供する。 【解決手段】 この画像処理装置は、多値画像を濃度プ
レーンごとの閾値を用いて二値化することにより複数の
濃度プレーンについての二値化画像を取得し、濃度プレ
ーンごとの二値化画像における塗り領域を囲む塗り輪郭
線を抽出し、さらに、抽出された輪郭線の相互間の関係
を取得する。たとえば、濃度プレーンPbについての塗
り輪郭線L2が濃度プレーンPcについての塗り輪郭線
L6を包含すると判断するときには、塗り輪郭線L6が
塗り輪郭線L2の子輪郭線である旨を規定する。この構
造化に際して好ましくは限処理対象を定することにより
効率化を図ることができる。また、抜き輪郭線(たとえ
ばL3)は同一濃度プレーン内の他のいずれかの塗り輪
郭線(L5)に包含されるものとして、同一濃度プレー
ン内の輪郭線の包含関係が規定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を処理する画
像処理装置に関し、詳細には、抽出した輪郭線を用いて
当該画像を表現する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】画像の輪郭線を抽出する技術としては、
特開平5−242246号公報に記載される技術が存在
する。この技術によれば、二値化画像における輪郭線を
抽出することが可能である。また、多値画像に関して
は、各階調値(濃度値)に応じた異なる閾値によって二
値化した二値化画像を求めることによって輪郭線を抽出
することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この技
術においては、画像に含まれる輪郭線を抽出することは
できるものの、輪郭線相互間の対応関係は何ら規定され
ていない。そのため、その二値化画像における塗り領域
の輪郭線である塗り輪郭線と抜き領域の輪郭線である抜
き輪郭線との対応関係が不明確であるなどの問題を有し
ている。
【0004】たとえば、図18(a)のようなE11か
らE13の3つの領域が存在する画像データの場合、こ
の境界輪郭線を抽出すると、図18(b)のように、独
立した4つの輪郭線L11〜L14が得られる。このと
き人間には、領域E11は輪郭線L11に、領域E12
は輪郭線L12に、領域E13は輪郭線L13,L14
にそれぞれ対応することがすぐに判るが、コンピュータ
には、領域E13が輪郭線L13,L14に対応してい
ることは各輪郭線を抽出しただけでは判らない。
【0005】また、多値画像に関する輪郭線について
は、各階調値(濃度値)に応じた異なる閾値によって二
値化した二値化画像(以下、各濃度プレーンごとの二値
化画像とも称する)を求めることによって輪郭線を抽出
することはできるものの、各濃度プレーンごとの二値化
画像のそれぞれにおいて抽出された各輪郭線相互間の関
係が明確ではなかった。
【0006】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、画像
の輪郭線相互間の関係を明確化する画像処理技術を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の画像処理装置は、多値画像におけ
る画像の輪郭線を濃度プレーンごとに抽出する画像処理
装置であって、多値画像を濃度プレーンごとの閾値を用
いて二値化することにより、複数の濃度プレーンのそれ
ぞれについての二値化画像を取得する二値化画像取得手
段と、前記濃度プレーンごとの二値化画像における塗り
領域を囲む塗り輪郭線を抽出する塗り輪郭線抽出手段
と、前記塗り輪郭線を含む輪郭線の相互間の関係を取得
する相互関係取得部と、を備え、前記複数の濃度プレー
ンは、相対的に低位の濃度プレーンと高位の濃度プレー
ンとを含み、前記相互関係取得部は、前記低位の濃度プ
レーンについての第1の塗り輪郭線が前記高位の濃度プ
レーンについての第2の塗り輪郭線を包含すると判断す
るときには、前記第2の塗り輪郭線が前記第1の塗り輪
郭線の子輪郭線である旨を規定することを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の画像処理装置は、請求項
1に記載の画像処理装置において、前記塗り輪郭線抽出
手段は、前記低位の濃度プレーンにおける塗り領域を処
理対象領域として前記高位の濃度プレーンに関する塗り
輪郭線を求めることを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の画像処理装置は、請求項
1または請求項2に記載の画像処理装置において、前記
二値化画像取得手段は、前記低位の濃度プレーンにおけ
る塗り領域を処理対象領域として前記高位の濃度プレー
ンに関する二値化画像を求めることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の画像処理装置は、請求項
1ないし請求項3のいずれかに記載の画像処理装置にお
いて、前記濃度プレーンごとの二値化画像における抜き
領域を囲む抜き輪郭線を抽出する抜き輪郭線抽出手段、
をさらに備え、前記相互関係取得部は、前記低位の濃度
プレーンについての第1の抜き輪郭線が前記高位の濃度
プレーンについての第2の抜き輪郭線に包含されると判
断するときには、前記第2の抜き輪郭線が前記第1の抜
き輪郭線の親輪郭線である旨を規定することを特徴とす
る。
【0011】請求項5に記載の画像処理装置は、請求項
4に記載の画像処理装置において、所定の濃度プレーン
についての抜き輪郭線は同一濃度プレーン内のいずれか
の塗り輪郭線に包含されるものとして、同一濃度プレー
ン内の輪郭線の包含関係を規定することを特徴とする。
【0012】請求項6に記載の画像処理装置は、請求項
4または請求項5に記載の画像処理装置において、前記
所定の濃度プレーンについての抜き輪郭線は、同一濃度
プレーン内のいずれかの塗り輪郭線に包含され、かつ、
前記所定の濃度プレーンについての塗り輪郭線は、同一
濃度プレーン内の他の塗り輪郭線に包含されないものと
して、同一濃度プレーン内の包含関係を規定することを
特徴とする。
【0013】請求項7に記載の画像処理装置は、請求項
6に記載の画像処理装置において、前記所定の濃度プレ
ーンに関する二値化画像において互いに隣接する走査線
を順次に走査していくことにより濃度プレーン毎に前記
塗り輪郭線と前記抜き輪郭線とを求め、かつ、同一濃度
プレーン内において、所定の抜き輪郭線より後に検出さ
れる輪郭線を候補として、当該所定の抜き輪郭線を包含
する塗り輪郭線を求めることを特徴とする。
【0014】請求項8に記載の画像処理装置は、画像の
輪郭線を抽出する画像処理装置であって、所定の二値化
画像に関して塗り領域を囲む塗り輪郭線を抽出する塗り
輪郭線抽出手段と、前記所定の二値化画像に関して抜き
領域を囲む抜き輪郭線を抽出する抜き輪郭線抽出手段
と、を備え、前記抜き輪郭線は前記二値化画像内のいず
れかの塗り輪郭線に包含されるものとして、前記二値化
画像内の包含関係を規定することを特徴とする。
【0015】請求項9に記載の画像処理装置は、請求項
8に記載の画像処理装置において、前記抜き輪郭線は、
前記二値化画像内のいずれかの塗り輪郭線に包含され、
かつ、前記塗り輪郭線は、前記二値化画像内の他の塗り
輪郭線に包含されないものとして、前記二値化画像内の
包含関係を規定することを特徴とする。
【0016】請求項10に記載の画像処理装置は、請求
項9に記載の画像処理装置において、前記二値化画像に
おいて互いに隣接する走査線を順次に走査していくこと
により前記塗り輪郭線と前記抜き輪郭線とを求め、か
つ、前記二値化画像内において、抜き輪郭線より後に検
出される輪郭線を候補として、当該抜き輪郭線を包含す
る塗り輪郭線を求めることを特徴とする。
【0017】また、請求項11に記載の記録媒体は、コ
ンピュータを、請求項1ないし請求項10のいずれかに
記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である
ことを特徴とする。
【0018】さらに、請求項12に記載のプログラム
は、コンピュータを、請求項1ないし請求項10のいず
れかに記載の画像処理装置として機能させるためのプロ
グラムであることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0020】<A.構成>図1は、本発明の第1実施形
態に係る画像処理装置1のハードウエア構成を表す概念
図である。図1に示すように、画像処理装置1は、CP
U2、半導体メモリおよびハードディスクなどを含む記
憶部3、各種の記録媒体から情報を読み出すメディアド
ライブ4、モニタなどを含む表示部5、キーボートおよ
びマウスなどを含む入力部6、他の機器との通信を行う
通信部7を備えるコンピュータシステム(以下、単に
「コンピュータ」とも称する)によって構成されてい
る。CPU2は、バスラインBLおよび入出力インター
フェースIFを介して、記憶部3、メディアドライブ
4、表示部5、入力部6、通信部7などに接続されてい
る。また、メディアドライブ4は、CD−ROM、DV
D(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスク
などの可搬性の記録媒体9からその中に記録されている
情報を読み出す。
【0021】このコンピュータは、記録媒体9に記録さ
れたソフトウエアプログラム(以下、単に「プログラ
ム」とも称する)を読み込み、そのプログラムをCPU
2等を用いて実行することによって、後述するような各
種の動作を実現する画像処理装置1として機能する。な
お、各機能を有するプログラムは、記録媒体9を介して
供給(ないし配給)される場合に限定されず、LANや
インターネットなどのネットワーク(通信回線)および
通信部7を介して、このコンピュータに対して供給(な
いし配給)されてもよい。
【0022】このように、この画像処理装置1は、コン
ピュータにおいてソフト的に構築される。
【0023】図2は、画像処理装置1の機能ブロック図
である。図2に示すように、画像処理装置1は、閾値変
更部11と、二値化画像取得部12と、輪郭線抽出部1
4と、輪郭線相互関係取得部17とを備えている。
【0024】二値化画像取得部12は、多値画像を濃度
プレーンごとの閾値を用いて二値化することにより、複
数の濃度プレーンについての二値化画像を取得する処理
部である。また、この際に用いられる濃度プレーンごと
の閾値Tiは、閾値変更部11によって変更され設定さ
れる。
【0025】輪郭線抽出部14は、濃度プレーンごとの
二値化画像における輪郭線を抽出する動作を行う処理部
である。この輪郭線抽出部14は、塗り輪郭線抽出部1
5と抜き輪郭線抽出部16とを有している。塗り輪郭線
抽出部15は、濃度プレーンごとの二値化画像における
塗り領域を囲む塗り輪郭線を抽出する処理を行い、抜き
輪郭線抽出部16は、濃度プレーンごとの二値化画像に
おける抜き領域を囲む抜き輪郭線を抽出する処理を行
う。なお、塗り領域、塗り輪郭線、抜き領域、および抜
き輪郭線については後述する。
【0026】輪郭線相互関係取得部17は、輪郭線の相
互間の関係を取得する処理を行う。より具体的には、こ
の輪郭線相互関係取得部17は、同一濃度プレーン内の
各輪郭線相互間の関係を求める処理と、異なる濃度プレ
ーン相互間における各輪郭線相互間の関係を求める処理
とを行う。より具体的な処理については後述する。
【0027】画像処理装置1は、これらの各処理部を用
いて、多値画像における画像の輪郭線を濃度プレーンご
とに抽出し、異なる濃度プレーンにわたる輪郭線相互間
の関係および同一度プレーン内の輪郭線相互間の関係を
求めることにより、多値画像の輪郭線情報を濃度情報を
考慮した状態で取得することができる。これにより、図
形処理的な演算手法や自然言語的アプローチなどを採用
して、その多値画像に対する各種処理を行うことができ
る。
【0028】<B.輪郭線の抽出および輪郭線相互間の
関係等>つぎに、画像処理装置1による輪郭線の抽出お
よび輪郭線相互間の関連づけ等について説明する。
【0029】<濃度プレーン>図3は、処理の対象とな
る多値画像MPを示す概念図である。この多値画像MP
は、横方向(X方向)および縦方向(Y方向)に二次元
的に配置された(言い換えればマトリクス状に配置され
た)複数の画素PEを有している。また、各画素PE
は、多階調の階調値(3つ以上の段階を有する階調値)
を有している。たとえば、各画素PEは、8ビットデー
タを用いて、0〜255までの256段階の階調値(以
下では、「濃度値」とも称する)を有するものとして表
現することができる。なお、この段階数は256段階に
限定されることはなく、たとえば、12ビットデータを
用いて4096段階の階調値を表現するようにしてもよ
い。すなわち、この段階数としては、各種のビット数に
応じた値を採用することなどが可能である。
【0030】図4は、図3のY方向座標位置(図3のA
部)においてX方向に一列に配列される複数の画素の濃
度値Zを概念的に示した図である。図4においては、そ
の横軸方向が各画素のX方向位置を表しており、その縦
軸方向が各X座標位置における各画素の濃度値Zを表し
ている。そして、図4における曲線CLは、X方向に配
列される各画素の濃度値Zを結んだ曲線として概念的に
描かれている。曲線CLにおいては、周囲の画素よりも
大きな濃度値を有する部分において「山」が形成されて
おり、逆に、周囲の画素よりも小さな濃度値を有する部
分において「谷」が形成されている。
【0031】また、図5は、図4と同様の状態をさらに
Y方向をも加えた状態で、各座標位置(X,Y)におけ
る各画素の濃度値Zを三次元的に表現する概念図であ
る。
【0032】ここにおいて、互いに異なる複数の閾値を
用いて、この多値画像MPを各濃度値Zに関連する複数
のプレーン(XY平面)に仮想的に分解する。なお、以
下においては、この各濃度値に応じて定められる閾値に
それぞれ対応する仮想的なプレーンを「濃度プレーン」
とも称するものとする。
【0033】<二値化画像>つぎに、各濃度プレーンに
ついて取得される二値化画像について説明する。
【0034】具体的には、まず閾値T1(たとえば
「1」)を用いて、多値画像MPを二値化する。より具
体的には、各画素の濃度値(たとえばゼロから255の
いずれかの値を有する)が閾値T1以上であるときには
その画素の値を「1」とし、それ以外のとき(すなわち
画素の濃度値が閾値T1より小さいとき)にはその画素
の値を「0(ゼロ)」とする。これにより、閾値T1に
よる二値化画像を取得することができる。言い換えれ
ば、閾値T1に対応した濃度プレーンの二値化画像を取
得することができる。
【0035】つぎに、閾値T1よりも大きな閾値T2
(たとえば「2」)を用いて、多値画像MPを二値化す
る。より具体的には、各画素の濃度値が閾値T2以上で
あるときにはその画素の値を「1」とし、それ以外のと
き(すなわち画素の濃度値が閾値T2より小さいとき)
にはその画素の値を「0(ゼロ)」とする。これによ
り、閾値T2による二値化画像を取得することができ
る。言い換えれば、閾値T2に対応した濃度プレーンの
二値化画像を取得することができる。
【0036】同様の動作を他の閾値Tiについても繰り
返すことにより、複数の濃度プレーンの二値化画像を取
得することができる。このように、濃度プレーンごとの
閾値を用いて二値化することにより、複数の濃度プレー
ンについての二値化画像を取得することができる。
【0037】なお、ここでは閾値Tiが連続する場合
(Ti=1,2,...)について示したが、これに限定
されず、不連続な閾値Tiを用いて各濃度プレーンの二
値化画像を取得するようにしても良い。ただし、連続す
る閾値Tiを用いて各濃度プレーンの二値化画像を求め
ることが好ましい。なぜなら、飛ばされた濃度プレーン
内の輪郭線が欠落することによる画像劣化を防止し、元
の多値画像MPの画像情報をより忠実に表現することが
できるからである。
【0038】図6は、このようにして取得される複数の
濃度プレーンについての二値化画像の一例を示す図であ
る。ただし、この図6においては、簡略化のため、3つ
の濃度値に関する濃度プレーンPa,Pb,Pcのみが
存在する場合を示している。なお、実際には、濃度プレ
ーンPa,Pb,Pc以外にも、その他の濃度値に関す
るより多くの濃度プレーンが存在する。
【0039】また、この明細書においては、各濃度プレ
ーンにおける閾値の大小に応じて、各濃度プレーンの高
低関係(ないし上下関係)を定めるものとする。すなわ
ち、2つの異なる濃度プレーンが存在する場合に、一方
の濃度プレーンに関する閾値が他方の濃度プレーン比較
的(ないし相対的に)低い場合には、当該一方の濃度プ
レーンを比較的低位(下位)の濃度プレーン(単に低位
濃度プレーンともいう)と称し、当該他方の濃度プレー
ンを比較的高位(上位)の濃度プレーン(単に高位濃度
プレーンともいう)と称するものとする。たとえば、2
つの濃度プレーンPa,Pbにおいては、濃度プレーン
Paに関する閾値Taが濃度プレーンPbに関する閾値
Tbよりも小さな値であるので、濃度プレーンPaは比
較的低位の濃度プレーンであり、濃度プレーンPbが比
較的高位の濃度プレーンである。
【0040】<塗り領域および塗り輪郭線など>つぎ
に、各濃度プレーンについて取得された二値化画像にお
ける塗り領域、塗り輪郭線、抜き領域、および抜き輪郭
線について説明する。
【0041】まず、「塗り領域」とは、上記の閾値処理
の結果として得られる二値化画像において「1」の値を
有する画素が連続する領域を意味する。図6において
は、この塗り領域は、斜線ハッチングを付して示されて
いる部分である。また、「塗り輪郭線」とは、その塗り
領域を包囲する境界線(より詳細には、境界輪郭線)を
意味する。さらに、「抜き領域」とは、上記の閾値処理
の結果として得られる二値化画像において「0」の値を
有する画素が連続する領域を意味し、図6においては、
白抜き領域として示されている部分である。また、「抜
き輪郭線」とは、その抜き領域を包囲する境界線(より
詳細には、境界輪郭線)を意味する。
【0042】なお、「境界輪郭線」は、図7(b)に示
すように画素間の境界の座標(以下、「境界座標」とも
称する)Xb、Ybで規定された端点を連結して構成さ
れる輪郭線であり、この境界輪郭線を表現する輪郭ベク
トルは画素の境界を通っているものと考えることができ
る。一方、この境界輪郭線に対して「画素輪郭線」が存
在する。この「画素輪郭線」は、図7(a)に示すよう
に画素座標Xp、Ypで規定された端点を連結して構成
される輪郭線であり、この画素輪郭線を表現する輪郭ベ
クトルは各画素の中心を通っているものと考えることが
できる。「輪郭線」としては、必ずしも境界輪郭線に限
定されず画像輪郭線を用いても良いが、上記のように
「境界輪郭線」を用いて境界線を表現することにより、
「画素輪郭線」を用いた場合には表現できない1画素幅
の画像領域を表現することなどが可能になる。ここで
は、「境界線」として「境界輪郭線」を用いる場合を想
定する。
【0043】また、このような境界輪郭線は、特開平5
−242246号公報に記載される技術を用いて求める
ことができる。
【0044】すなわち、(a)境界座標Xbの座標軸に
平行で互いに隣接した2本の走査線(上下2列の画素
列)を処理対象として順次選択し、(b)この2本の走
査線について、走査線方向に沿って画像の濃度レベルが
変化する位置を境界座標Xbで表わしたランデータを準
備し、(c)この2本の走査線のランデータを比較する
ことによって、画像の輪郭を形成するベクトルのうちで
当該2本の走査線の境界に存在する第1のXb方向ベク
トルを抽出し、前記第1のXb方向ベクトルと以前に抽
出されていた第2のXb方向ベクトルとを連結するYb
方向ベクトルを求め、このYb方向ベクトルを第1およ
び第2のXb方向ベクトルと順次連結するとともに、連
結されたベクトル列によって構成される閉ループベクト
ルを検出し、(d)検出された閉ループベクトルのベク
トルデータを作成し、さらに、(e)走査線を1本ずつ
更新しつつ工程(a)ないし(d)を繰り返すことによ
って、画像の輪郭を表わす閉ループベクトルを抽出すれ
ばよい。この手法は、端的に言えば、互いに隣接する2
本の走査線を順次に比較して得られる輪郭線ベクトル
を、走査線の更新とともに徐々に連結して閉ループベク
トルとしての境界線を生成するものである。
【0045】このような手法によって、一例として図8
に示すような塗り領域EB、塗り輪郭線LB、抜き領域
EW、抜き輪郭線LWがそれぞれ検出される。このう
ち、塗り輪郭線LBと抜き輪郭線LWとでは、閉ループ
ベクトルの向きが異なっている。ここでは、塗り輪郭線
LBを表す閉ループベクトルは時計回りに閉領域を構成
するように規定され、抜き輪郭線LWを表す閉ループベ
クトルは反時計回りに閉領域を構成するように規定され
ている。
【0046】再び図6を参照する。図6に示されるよう
に、濃度プレーンPaにおいては、塗り領域E1とその
塗り領域E1を囲む塗り輪郭線L1とが抽出されてい
る。また、濃度プレーンPbにおいては、塗り領域E
2,E5とその塗り領域E2,E5を囲む塗り輪郭線L
2,L5とが抽出されているとともに、抜き領域E3,
E4とその抜き領域E3,E4を囲む抜き輪郭線L3,
L4とが抽出されている。さらに、濃度プレーンPcに
おいては、塗り領域E6,E8とその塗り領域E6,E
8を囲む塗り輪郭線L6,L8とが抽出されているとと
もに、抜き領域E7とその抜き領域E7を囲む抜き輪郭
線L7とが抽出されている。
【0047】なお、上記の技術(特開平5−24224
6号公報参照)を用いることにより、同一濃度プレーン
において閉ループベクトルを形成する輪郭線は、所定の
順序で検出されていくことになる。たとえば、奥側から
手前へ向けて2本の走査線の比較動作を順次に行う場合
には、その輪郭線の手前側端が相対的に奥側に存在する
輪郭線がより早く検出される。すなわち、奥側から手前
側へ向けて進行する走査線の比較動作にともなって、最
も早く閉ループベクトルを形成するものから順に輪郭線
が検出されていくことになる。たとえば、濃度プレーン
Pbにおいては輪郭線L2,L3,L4,L5がこの順
序で検出され、濃度プレーンPcにおいては輪郭線L
6,L7,L8がこの順序で検出される(図6参照)。
後述するように、この検出順序を考慮して、同一濃度プ
レーン内の各輪郭線相互間の関係をより効率的に求める
ことができる。
【0048】<輪郭線相互間の関係>ここで、これらの
各輪郭線L1〜L8は、それぞれ、次のようにして関連
づけられる。この関連づけは、同一濃度プレーン内にお
ける関係を表現するものと、異なる濃度プレーン相互間
にわたる関係を表現するものとに大別される。
【0049】まず、同一濃度プレーン内における関連づ
けについて図6を参照しながら説明する。
【0050】同一濃度プレーン内においては、その濃度
プレーンについての抜き輪郭線は同一濃度プレーン内の
いずれかの塗り輪郭線に包含されるものとして、同一濃
度プレーン内の輪郭線の包含関係が規定される。具体的
には、濃度プレーンPbにおいて、抜き輪郭線L3は同
一濃度プレーンPb内の塗り輪郭線L5に包含されるも
のとして、同一濃度プレーン内の輪郭線相互間の包含関
係が規定される。これにより、同一濃度プレーン内の抜
き輪郭線と塗り輪郭線との関係を容易に理解することが
できる。
【0051】また、塗り輪郭線は、同一濃度プレーン内
の他の塗り輪郭線に包含されないものとして、同一濃度
プレーン内の包含関係が規定される。具体的には、塗り
輪郭線L2は、塗り輪郭線L5に従属するとしてこれら
の塗り輪郭線L2,L5相互間の関係を規定することも
可能ではあるが、ここでは、塗り輪郭線L2は、同一濃
度プレーン内の他の塗り輪郭線である塗り輪郭線L5に
は包含されないものとして、同一濃度プレーン内の包含
関係が規定される。これにより、データ構造を簡素化す
ることができる。
【0052】また、この同一濃度プレーン内の輪郭線相
互間の包含関係は、各輪郭線の検出順序を考慮すること
によって、効率的に求めることができる。
【0053】具体的には、濃度プレーン(たとえば濃度
プレーンPb)に関する二値化画像において互いに隣接
する走査線を順次に走査していくことにより濃度プレー
ンごとに塗り輪郭線と抜き輪郭線とを求める場合を想定
する。このとき、上述したように、この走査線は、上側
(奥側)から下側(手前側)へと順次に更新されていく
ものとすると、濃度プレーンPbにおいては輪郭線L
2,L3,L4,L5がこの順序で検出される(図6お
よび図9(a)参照)。
【0054】そして、図9(a)に示すように、この濃
度プレーンPb内の各輪郭線L2,L3,L4,L5に
おいて、所定の抜き輪郭線より後に検出される輪郭線を
候補として、当該所定の抜き輪郭線を包含する塗り輪郭
線を求めていく。
【0055】たとえば、抜き輪郭線L3を包含する塗り
輪郭線に関しては、抜き輪郭線L3よりも後に検出され
た塗り輪郭線L5を候補として選択し、この条件を満た
しているか否かをチェックする。この場合には、塗り輪
郭線L5が抜き輪郭線L3を包含する塗り輪郭線である
旨が判断され、この両輪郭線L3,L5の関係を規定す
ることができる。ここにおいて、抜き輪郭線L3よりも
前に検出された塗り輪郭線L2は、図形的に輪郭線L3
を包含することができない。したがって、このような後
方検索を用いることにより、それ以前に検出された塗り
輪郭線L2を検索対象から除外することができるので、
効率的な処理が可能になる。すなわち、同一濃度プレー
ン内の輪郭線を効率的に構造化することができる。
【0056】なお、抜き輪郭線は、単一の塗り輪郭線に
のみ包囲されているので、所定の抜き輪郭線よりも後に
検出された塗り輪郭線が複数本存在する場合には、検出
順にチェックすることが好ましい。一般的に、各輪郭線
の下端側(手前側)の位置が所定の抜き輪郭線に近いほ
どその所定の抜き輪郭線を包含する塗り輪郭線である確
率が高くなる。したがって、輪郭線の検出順序に応じて
検索することにより、効率的な検索処理が可能になる。
すなわち、同一濃度プレーン内の輪郭線をより効率的に
構造化することができる。
【0057】つぎに、異なる濃度プレーン相互間にわた
る関連づけについて説明する。異なる濃度プレーン相互
間にわたる複数の輪郭線は互いに親子関係を有するもの
として関連づけられる。
【0058】たとえば、図6における濃度プレーンPa
の塗り輪郭線L1と濃度プレーンPbについての塗り輪
郭線L5との親子関係について説明する。この場合、Z
軸方向の上方からみると、濃度プレーンPaの塗り輪郭
線L1は、濃度プレーンPbについての塗り輪郭線L5
の外側において輪郭線L1を囲むように存在し、塗り輪
郭線L1は塗り輪郭線L5を包含すると判断される。こ
のときには、塗り輪郭線L5を塗り輪郭線L1の子輪郭
線として規定する。このことは、塗り輪郭線L1を塗り
輪郭線L5の親輪郭線として規定することをも意味す
る。また、塗り輪郭線L5と同様に、塗り輪郭線L2は
塗り輪郭線L1の子領域として規定する。このことは、
塗り輪郭線L1は塗り輪郭線L2の親領域として規定さ
れることを意味する(図10(b)参照)。なお、図1
0は、輪郭線相互間の関係を表す図であり、同一濃度プ
レーン内の各輪郭線が横方向に配置されており、異なる
濃度プレーンの輪郭線は縦方向に配置されている。ま
た、図10の太線は、互いに連結されている輪郭線の相
互間に親子関係が存在することを示している。
【0059】また、図6における濃度プレーンPbの塗
り輪郭線L5と濃度プレーンPcについての塗り輪郭線
L8との親子関係について説明する。Z軸方向の上側か
らみると、塗り輪郭線L5は塗り輪郭線L8の外側に存
在するので、塗り輪郭線L5は塗り輪郭線L8を包含す
ると判断される。このときには、塗り輪郭線L8は塗り
輪郭線L5の子輪郭線として規定される。このことは、
塗り輪郭線L5は塗り輪郭線L8の親輪郭線として規定
されることをも意味する。また、同様に、濃度プレーン
Pc内の塗り輪郭線L6は濃度プレーンPb内の塗り輪
郭線L2の子領域として規定され、このことは、塗り輪
郭線L2は塗り輪郭線L6の親領域として規定されるこ
とをも意味する。
【0060】ここにおいて、異なる濃度プレーンについ
ての塗り輪郭線相互間の親子関係は、比較的低位(図6
の下側)の濃度プレーン内の塗り輪郭線が親輪郭線であ
り、比較的高位(図6の上側)の濃度プレーン内の塗り
輪郭線が子輪郭線であるものとして定められる。また、
親輪郭線は、単一または複数の子輪郭線を有するが、子
輪郭線は単一の親輪郭線のみを有するものとして規定さ
れる。
【0061】今度は、抜き輪郭線相互間の関係について
説明する。図6における濃度プレーンPbの抜き輪郭線
L4と濃度プレーンPcについての抜き輪郭線L7との
親子関係について説明する。Z軸方向の上側からみる
と、抜き輪郭線L7は抜き輪郭線L4の外側を包囲する
ように存在するので、抜き輪郭線L7は抜き輪郭線L4
を包含すると判断される。このときには、抜き輪郭線L
4を抜き輪郭線L7の子輪郭線として規定する。このこ
とは、抜き輪郭線L7を抜き輪郭線L4の親輪郭線とし
て規定することを意味する。
【0062】このようにして、抜き輪郭線相互間の関係
を規定することができる。ここにおいて、異なる濃度プ
レーンについての抜き輪郭線相互間の親子関係は、比較
的高位(図6の上側)の濃度プレーン内の抜き輪郭線が
親輪郭線であり、比較的低位(図6の下側)の濃度プレ
ーン内の抜き輪郭線が子輪郭線であるものとして定めら
れる。なお、2つの抜き輪郭線相互間の関係において
も、親輪郭線は、子輪郭線に対しその包囲面積が同一若
しくは大きなものとなっている。また、親輪郭線は、単
一または複数の子輪郭線を有するが、子輪郭線は単一の
親輪郭線のみを有するものとして規定される。
【0063】ここでは、抜き輪郭線相互間の親子関係に
ついて、図形的な包含関係に基づいてその親子関係を定
めている。したがって、塗り輪郭線相互間の親子関係と
比較すると、濃度プレーン相互間の高低方向において逆
向きに親子関係が確立されることになる。端的には、塗
り輪郭線に関しては低位側の濃度プレーンの塗り輪郭線
が「親」であるのに対して、抜き輪郭線に関しては高位
側の濃度プレーンの抜き輪郭線が「親」である。このよ
うに親子関係を規定することにより、塗り輪郭線と同様
に抜き輪郭線についても所定の輪郭線に対する親輪郭線
を単一のものとして定めることが出来るので、塗り輪郭
線および抜き輪郭線の両方の輪郭線を統一的に取り扱う
ことができる。
【0064】以上のようにして、異なる濃度プレーンに
わたる輪郭線相互間の関係を規定することができる。こ
れにより、輪郭線相互間の親子関係が明確化される。
【0065】ところで、異なる濃度プレーンにわたる塗
り輪郭線相互間の親子関係は、各輪郭線の各濃度プレー
ン内の位置を考慮することによって、効率的に求めるこ
とができる。なぜなら、より高位の濃度プレーンにおい
て塗り領域は徐々に小さくなるという性質を有している
からである。具体的には、この性質を利用し、低位の濃
度プレーンにおける塗り領域を処理対象領域(マスク領
域)として高位の濃度プレーンに関する塗り輪郭線を求
めればよい。
【0066】たとえば、図11(a),(b)に示すよ
うに、両濃度プレーンPb,Pcをそれぞれの座標位置
(X,Y)をあわせて同一平面上に投影した場合には、
濃度プレーンPcの塗り領域E8(輪郭線L8で包囲さ
れる領域のうち抜き領域E7を除いた領域)は、濃度プ
レーンPbの塗り領域E5(輪郭線L5で包囲される領
域のうち抜き輪郭線L3,L4に包囲される領域を除い
た領域)に包含されるものとなる。したがって、濃度プ
レーンPcの塗り領域E8を包囲する塗り輪郭線L8に
ついては、より低位の濃度プレーンPbの塗り領域E5
に対象領域を限定することにより、塗り輪郭線L8の親
輪郭線L5を効率的に求めることができる。言い換えれ
ば、塗り輪郭線L5の子輪郭線についても、マスク領域
E5に含まれる濃度プレーンPc内の輪郭線にその調査
対象を絞って検索することにより、塗り輪郭線L5の子
輪郭線L8を効率的に求めることができる。
【0067】同様に、二値化画像を求めるにあたっても
低位の濃度プレーンにおける塗り領域を処理対象領域と
して高位の濃度プレーンに関する二値化画像を求めれば
よい。これによれば、輪郭線が抽出される可能性が有る
領域に限定して効率的に二値化処理を行うことができ
る。
【0068】なお、同一濃度プレーン内の「包含」関係
(すなわち、或る輪郭線が他の輪郭線に「包含」されて
いるか否か)をチェックするにあたっては、或る輪郭線
上の画素から他の輪郭線に向けて半直線を引いた場合に
その半直線が当該他の輪郭線を何回横切るのか(より詳
細には奇数回横切るのか偶数回横切るのか)に応じて、
或る輪郭線が他の輪郭線を包含しているか否かを判定す
る、いわゆる「鉛直線法(ないしは半直線法)」などを
用いることができる。また、2つの異なる濃度プレーン
にわたる塗り輪郭線相互間における包含関係は、両濃度
プレーンをそれぞれの座標位置(X,Y)をあわせて同
一平面上に投影した状態で、同様の手法を用いて判断す
ればよい。
【0069】<データ構造の詳細>図12は、上記の親
子関係を表現するデータ構造の一例を示す図である。図
12に示すように各輪郭線を表すデータは同様のデータ
構造を有している。また、図13は、各輪郭線を表すデ
ータ構造を示す概念図である。このデータ構造は、塗り
輪郭線および抜き輪郭線の両輪郭線について共通であ
る。
【0070】図13に示すように、各輪郭線を表すデー
タDは、輪郭線の頂点座標列データA1、内側輪郭
線データA2、外側輪郭線データA3、親輪郭線デ
ータA4、子輪郭線データA5のそれぞれについての
データを有している。より具体的には、このデータ構造
体内の各データの内容としては、それぞれの実体内容を
表す実データへのポインタが格納されている。
【0071】このうち、「輪郭線の頂点座標列データ
A1」は、各輪郭線を示す閉ループベクトルの各頂点を
形成する頂点座標列の集合{(Xi,Yi)}を表すデ
ータであり、より詳細にはこの頂点座標列の集合を表す
実データに対するポインタである。
【0072】「内側輪郭線データA2」は、その輪郭
線が包含する内側の輪郭線(すなわち「内側輪郭線」)
を表すデータであり、詳細には、内側輪郭線となる輪郭
線データのアドレスを指し示すポインタである。なお、
この内側輪郭線としては単一または複数のものが存在す
ることが想定され、複数の内側輪郭線が存在する場合に
は、全ての内側輪郭線に関するデータが格納される。ま
た、この内側輪郭線が存在しない場合も想定され、この
場合にはデータとして「NULL」が与えられる。「N
ULL」は、該当するデータが存在しないこと等を意味
する。また、ここでは抜き輪郭線はその内側輪郭線を有
しないものとして定義するため、抜き輪郭線の内側輪郭
線データA2は常に「NULL」となる。
【0073】「外側輪郭線データA3」は、その輪郭
線を包含する外側の輪郭線(すなわち「外側輪郭線」)
を表すデータであり、詳細には、外側輪郭線となる輪郭
線データのアドレスを指し示すポインタである。ここ
で、塗り輪郭線は外側輪郭線を一つも有さず、抜き輪郭
線は単一の外側輪郭線のみを有するものとして定められ
る。したがって、外側輪郭線を有しない輪郭線は塗り輪
郭線であり、外側輪郭線を有する輪郭線は抜き輪郭線で
ある。言い換えれば、このデータが「NULL」である
場合にはその輪郭線は塗り輪郭線であることを表してお
り、このデータが「NULL」でない場合にはその輪郭
線は抜き輪郭線であることを表している。このように、
この外側輪郭線データA3の値に応じて、その輪郭線が
塗り輪郭線であるか抜き輪郭線であるかを判定すること
も可能である。
【0074】「親輪郭線データA4」は、その輪郭線
の親輪郭線を表すデータであり、詳細には、親輪郭線と
なる輪郭線データのアドレスを指し示すポインタであ
る。なお、上述したように、各輪郭線の親輪郭線の数は
「ゼロ」または「1」であり、「複数」ではない。
【0075】「子輪郭線データA5」は、その輪郭線
の子輪郭線を表すデータであり、詳細には、子輪郭線と
なる輪郭線データのアドレスを指し示すポインタであ
る。なお、上述したように、各輪郭線の子輪郭線の数は
「ゼロ」、「1」、または「複数」である。
【0076】なお、ここでは、各データがポインタであ
るデータ構造を用いる場合について示したが、ポインタ
ではなく配列構造を適宜に用いたデータ構造などを採用
しても良い。たとえば、頂点座標列データA1は、各点
列を示す実データを配列データとしてこの輪郭線データ
D内に予め組み込んだものであっても良い。また、ここ
では、親子関係を表現するにあたって親輪郭線データA
4と子輪郭線データA5との両方を用いた双方向リスト
構造を用いることにより、双方向検索が容易になってい
るが、必要に応じて単一方向リスト構造のデータ構造を
用いても良い。同一濃度プレーン内の包含関係を表現す
る内側輪郭線データA2および外側輪郭線データA3に
ついても同様である。
【0077】さて、図13に示す構造を有する複数の輪
郭線データを用いて、上記の複数の輪郭線およびそれら
相互間の関係が図12のように表現される。なお、図1
2においては、各データA2〜A5から出発する曲線は
いずれかの輪郭線データDへと繋がっている。各曲線の
接続先の輪郭線データDは、各データA2〜A5のポイ
ンタがそれぞれ指し示すアドレスに存在する輪郭線デー
タである。また、各データA2〜A5における「NUL
L」はNULLポインタであることを示し、内側輪郭線
データA2および外側輪郭線データA3における斜線は
そのデータが常に「NULL」であることを示す。
【0078】図12に示すように、全体管理用データD
Tをも用いることによって、全ての輪郭線が濃度プレー
ンごとに管理される。
【0079】この全体管理用データDTは、各濃度プレ
ーンPa,Pb,Pc内の全ての塗り輪郭線データDの
アドレスを差し示すポインタを各濃度プレーンPa,P
b,Pcごとに有している。ここでは、全体管理用デー
タDTは、濃度プレーンPa内の輪郭線L1を表す輪郭
線データD1のアドレスと、濃度プレーンPb内の輪郭
線L2を表す輪郭線データD2のアドレスと、濃度プレ
ーンPc内の輪郭線L6を表す輪郭線データD6のアド
レスとを有している。
【0080】また、濃度プレーンPa内の塗り輪郭線L
1は、その子輪郭線として濃度プレーンPb内の塗り輪
郭線L2,L5を有している。このことは、塗り輪郭線
L1についての子輪郭線データA5が塗り輪郭線データ
D2,D5のアドレスを指し示していることにより表現
されている。逆に、濃度プレーンPa内の塗り輪郭線L
1は、濃度プレーンPb内の塗り輪郭線L2,L5の親
領域である。そして、このことは、輪郭線データD2,
D5についての親輪郭線データA4がいずれも輪郭線デ
ータD1のアドレスを指し示していることにより表現さ
れている。塗り輪郭線L2,L6の相互間の親子関係と
塗り輪郭線L5,L8の相互間の親子関係とについても
同様に表現されており、さらには、抜き輪郭線L4,L
7の相互間の親子関係についても同様に表現されてい
る。
【0081】さらに、同一濃度プレーン内における包含
関係については次のように表現されている。たとえば、
濃度プレーンPbにおいては、塗り輪郭線L5は、その
内側輪郭線として抜き輪郭線L3を有している。このこ
とは、塗り輪郭線L5についての内側輪郭線データA2
が輪郭線データD3のアドレスを指し示していることに
より表現されている。逆に、抜き輪郭線L3は、その外
側輪郭線として塗り輪郭線L5を有している。そして、
このことは、輪郭線データD3についての外側輪郭線デ
ータA3が輪郭線データD5のアドレスを指し示してい
ることにより表現されている。塗り輪郭線L5と抜き輪
郭線L4との相互間の包含関係についても同様に表現さ
れており、塗り輪郭線L8と抜き輪郭線L7との相互間
の包含関係についても同様に表現されている。また、塗
り輪郭線L1,L2,L6はそれぞれ内側輪郭線を有さ
ず、このことは、各輪郭線データD1,D2,D6はそ
れぞれその内側輪郭線データA2が「NULL」である
ことにより表現されている。
【0082】<C.動作>つぎに、このような輪郭線を
抽出する動作および輪郭線相互間の関係を求める動作な
どについて詳細に説明する。ここでは、まず第1の手法
について説明する。この第1の手法においては、同一濃
度プレーン内の輪郭線相互間の関係を求めた上で、異な
る濃度プレーンの輪郭線相互間の関係(親子関係)を低
位濃度プレーンと高位濃度プレーンとの間で順次に求め
ていく(図16(a)参照)。なお、ここでは、簡単化
のため、3つの濃度プレーンPa,Pb,Pcのみが存
在する場合を例示するが、好ましくは、より多くの濃度
プレーンについて本動作が適用される。
【0083】<第1の手法>図14は、この動作の概要
を示すフローチャートである。
【0084】まず、ステップSP110において、処理
対象となる多値画像が取得される。具体的には、操作者
が所定の画像ファイルを処理対象として特定することに
よって実現される。また、ステップSP120において
初期化処理が行われる。具体的には、iに初期値「1」
が代入されるなどの処理が行われる。
【0085】つぎに、ステップSP130において、第
i番目(i=1)の濃度プレーン(ここでは濃度プレー
ンPa)についての二値化画像を生成する処理が行われ
る。具体的には、上述したように、閾値Taに基づく二
値化画像が生成される。
【0086】そして、ステップSP140において、第
i番目(i=1)の濃度プレーンPaについての輪郭線
が抽出される。具体的には、輪郭線L1が抽出される。
【0087】次のステップSP150においては、同一
濃度プレーンPa内の輪郭線L1の包含関係が抽出され
る。ここでは、塗り輪郭線L1は内側輪郭線を有しない
旨が判定される。
【0088】ステップSP160においては、第2番目
以降の濃度プレーンに関する処理であるか否かが判定さ
れる。ここでは、未だ第1番目の濃度プレーンに関する
処理であるので、ステップSP125においてiの値を
1つ増加させてi=2とした後、再びステップSP13
0に戻る。
【0089】そして、ステップSP130において今度
は第2番目の濃度プレーンPbについての二値化画像を
生成する処理が行われ、ステップSP140において第
2番目の濃度プレーンPbに関する輪郭線の抽出処理が
行われる。具体的には、輪郭線L2,L3,L4,L5
がこの順序で抽出される。次のステップSP150にお
いては、同一濃度プレーンPb内の輪郭線L2〜L5の
包含関係が抽出される。ここでは、塗り輪郭線L5は抜
き輪郭線L3,L4を包含する旨が判定される。
【0090】なお、ステップSP130の二値化処理に
おいては、濃度プレーンPaにおいて抽出された塗り領
域E1をマスク領域として設定し、このマスク領域のみ
を対象として二値化処理を行うことが好ましい。すなわ
ち、濃度プレーンPaにおける塗り領域を処理対象領域
として、より高位(上位)の濃度プレーンPbに関する
二値化画像を求めることが好ましい。なぜなら、或る濃
度プレーンにおいて二値化された後の値が「0」となっ
た領域は、より高位(上位)の濃度プレーンにおいて
「1」となることがないため、このマスク領域以外の領
域において輪郭線を求める必要がないからである。この
ようにして、処理対象を限定することにより、処理の高
速化を図ることができる。
【0091】その後、ステップSP160における判断
の後、今度はステップSP170へと進む。
【0092】ステップSP170においては、第(i−
1)番目(すなわち第1番目)の濃度プレーンPaにお
ける輪郭線L1と、第i番目(すなわち第2番目)の濃
度プレーンPbにおける輪郭線L2〜L5との相互間の
関係、すなわち複数の輪郭線相互間における親子関係を
求める。
【0093】ここでは、図15に示すように、塗り輪郭
線L1で包囲される塗り領域E1をマスク領域として設
定し、このマスク領域内に存在する塗り輪郭線を調査対
象(処理対象)として選択して子輪郭線を検索すること
により、輪郭線間の親子関係を求める。この場合には、
塗り輪郭線L2,L5が調査対象輪郭線として選択さ
れ、塗り輪郭線L2,L5の両方が輪郭線L1の子輪郭
線として決定される。このように調査対象を限定するこ
とにより効率的な検索が可能になる。また、濃度プレー
ンPaには抜き領域が存在しないので、濃度プレーンP
bにおける抜き領域E3,E4の子輪郭線が存在しない
旨が決定される。
【0094】ステップSP180において全ての濃度プ
レーンについて処理が終了したか否かが判断され、ここ
では未だ濃度プレーンPcが残っているので、ステップ
SP125においてiの値を1つ増加させてi=3とし
た後、再びステップSP130へと戻る。
【0095】そして、ステップSP130において今度
は第3番目の濃度プレーンPcについて、マスク輪郭線
の内部のみの二値化および抽出処理が行われ、ステップ
SP140において第3番目の濃度プレーンPbに関す
る輪郭線の抽出処理が行われる。具体的には、輪郭線L
6,L7,L8がこの順序で抽出される。なお、上述し
たように、ステップSP130の二値化処理において
は、濃度プレーンPbにおいて抽出された塗り領域E
2,E5をマスク領域として設定し、このマスク領域の
みを対象として濃度プレーンPcについての二値化処理
を行うことが好ましい。処理対象を限定することによ
り、処理の高速化を図ることができるからである。
【0096】次のステップSP150においては、同一
濃度プレーンPb内の輪郭線L6,L7,L8の包含関
係が抽出される。ここでは、塗り輪郭線L8は抜き輪郭
線L7を包含する旨が判定される。その後、ステップS
P160における判断の後、ステップSP170へと進
む。
【0097】ステップSP170においては、第(i−
1)番目(すなわち第2番目)の濃度プレーンPbにお
ける輪郭線L2〜L5と、第i番目(すなわち第3番
目)の濃度プレーンPcにおける輪郭線L6,L7,L
8との相互間の関係、すなわち複数の輪郭線相互間にお
ける親子関係を求める。
【0098】ここでは、図15に示すように、塗り領域
E5と塗り領域E2と抜き領域E3と抜き領域E4とを
マスク領域として設定し、このマスク領域内に存在する
輪郭線を調査対象として選択して、輪郭線間の親子関係
を求める。この場合には、輪郭線L6,L7,L8が調
査対象輪郭線として選択され、塗り輪郭線L8が輪郭線
L5の子輪郭線として決定されるとともに、塗り輪郭線
L6が輪郭線L2の子輪郭線として決定される。また、
抜き輪郭線L4は、抜き輪郭線L7の子輪郭線として決
定される。このように調査対象を限定することにより効
率的な検索が可能になる。
【0099】そして、ステップSP180において全て
の濃度プレーンPa,Pb,Pcについて処理が終了し
た旨が判断されると、ステップSP190へと進み、上
記のようにして求められた全体管理用データDTおよび
一群の輪郭線データD1〜D8などが多値画像MPを表
す画像ファイルとして記録される。
【0100】<第2の手法>図16は画像の輪郭線相互
間の関係を求める際の2つの手法を表す概念図を表す。
上述の第1の手法は、図16(a)に示すように、同一
濃度プレーン内の輪郭線相互間の関係を求めた上で、異
なる濃度プレーンの輪郭線相互間の関係(親子関係)を
低位濃度プレーンと高位濃度プレーンとの間で順次に求
めていくものであった。端的には、同一濃度プレーン内
の輪郭線相互間の包含関係をも求めつつ、異なる濃度プ
レーンの輪郭線相互間の親子関係を順次に積み重ねるよ
うに求めていく手法であるといえる。
【0101】これに対して、この第2の手法は、図16
(b)に示すように、所定の塗り領域に着目してさらに
高位の濃度プレーンとの相互関係を優先的に求めてい
き、枝分かれした塗り領域についても同様の動作を繰り
返し行っていく手法である。端的には、親子関係を優先
的に求めていくものといえる。この第2の手法によれ
ば、異なる濃度プレーンの輪郭線相互間の親子関係をよ
り高速に求めることができる。
【0102】以下では、この第2の手法について詳述す
る。図17はこの動作の概要を示すフローチャートであ
る。
【0103】まず、ステップSP210において、処理
対象となる多値画像が取得される。具体的には、操作者
が所定の画像ファイルを処理対象として特定することに
よって実現される。また、ステップSP220において
初期化処理が行われる。具体的には、iに初期値「1」
が代入されるなどの処理が行われる。
【0104】つぎに、ステップSP230において、第
i番目(i=1)の濃度プレーン(ここでは濃度プレー
ンPa)についての二値化画像を生成する処理が行われ
る。具体的には、上述したように、閾値Taに基づく二
値化画像が生成される。
【0105】そして、ステップSP240において、第
i番目(i=1)の濃度プレーンPaについての輪郭線
が抽出される。具体的には、輪郭線L1が抽出される。
【0106】次のステップSP250においては、同一
濃度プレーンPa内の輪郭線L1の包含関係が抽出され
る。ここでは、塗り輪郭線L1は内側輪郭線を有しない
旨が判定される。
【0107】ステップSP260においては、第2番目
以降の濃度プレーンに関する処理であるか否かが判定さ
れる。ここでは、未だ第1番目の濃度プレーンに関する
処理であるので、ステップSP225においてiの値を
1つ増加させてi=2とした後、再びステップSP23
0に戻る。
【0108】そして、ステップSP230において今度
は第2番目の濃度プレーンPbについての二値化画像を
生成する処理が行われ、ステップSP240において第
2番目の濃度プレーンPbに関する輪郭線の抽出処理が
行われる。具体的には、輪郭線L2,L3,L4,L5
がこの順序で抽出される。次のステップSP250にお
いては、同一濃度プレーンPb内の輪郭線L2〜L5の
包含関係が抽出される。ここでは、塗り輪郭線L5は抜
き輪郭線L3,L4を包含する旨が判定される。
【0109】なお、ステップSP230の二値化処理に
おいては、濃度プレーンPaにおいて抽出された塗り領
域E1をマスク領域として設定し、このマスク領域のみ
を対象として二値化処理を行うことが好ましい。すなわ
ち、濃度プレーンPaにおける塗り領域を処理対象領域
として、より高位(上位)の濃度プレーンPbに関する
二値化画像を求めることが好ましい。なぜなら、或る濃
度プレーンにおいて二値化された後の値が「0」となっ
た領域は、より高位(上位)の濃度プレーンにおいて
「1」となることがないため、このマスク領域以外の領
域において輪郭線を求める必要がないからである。この
ようにして、処理対象を限定することにより、処理の高
速化を図ることができる。
【0110】その後、ステップSP260における判断
の後、今度はステップSP270へと進む。
【0111】ステップSP270においては、第(i−
1)番目(すなわち第1番目)の濃度プレーンPaにお
ける塗り輪郭線L1と、第i番目(すなわち第2番目)
の濃度プレーンPbにおける塗り輪郭線L2,L5との
相互間の関係、すなわち複数の輪郭線相互間における親
子関係を求める。
【0112】ここでは、図15に示すように、塗り輪郭
線L1で包囲される塗り領域E1をマスク領域として設
定し、このマスク領域内に存在する塗り輪郭線を調査対
象として選択して子輪郭線を検索することにより、輪郭
線間の親子関係を求める。この場合には、塗り輪郭線L
2,L5が調査対象輪郭線として選択され、塗り輪郭線
L2,L5の両方が輪郭線L1の子輪郭線として決定さ
れる。また、濃度プレーンPaには抜き領域が存在しな
いので、濃度プレーンPbにおける抜き領域E3,E4
の子輪郭線が存在しない旨が決定される。
【0113】ステップSP275においては、複数の塗
り領域が存在するか否かを判定する。複数の塗り領域
(ないし複数の塗り輪郭線)が存在する場合には、この
うちの1つの塗り領域(たとえば塗り領域E5)を選択
して、ステップSP280において未だ処理が残ってい
る旨が判断された後、ステップSP225においてiの
値を1つ増加させてi=3として再びステップSP23
0へと戻り、その塗り領域(E5)を対象として、より
高位(上位)の濃度プレーンPcについての処理を続行
する。一方、その他の塗り領域(たとえば塗り領域E
2)については、このような関数を再帰的に呼び出す処
理を行う。
【0114】このフローチャートにおいては、再帰的に
呼び出される処理(すなわち塗り領域E2に関する処
理)が先に行われるが、ここでは、便宜上、まず塗り領
域E5についての処理について引き続いて説明する。
【0115】ステップSP230において今度は第3番
目の濃度プレーンPcについての二値化画像を生成する
処理が行われ、ステップSP240において第3番目の
濃度プレーンPbに関する輪郭線の抽出処理が行われ
る。ただし、ステップSP230,240においては、
塗り領域E5を処理対象として、二値化画像の生成処理
および輪郭線の抽出処理が行われる。具体的には、輪郭
線L7,L8がこの順序で抽出される。次のステップS
P250においては、同一濃度プレーンPb内の輪郭線
L7,L8の包含関係が抽出される。ここでは、塗り輪
郭線L8は抜き輪郭線L7を包含する旨が判定される。
【0116】その後、ステップSP260における判断
の後、今度はステップSP270へと進む。
【0117】ステップSP270においては、低位濃度
プレーンPbにおける輪郭線L3,L4,L5と、高位
濃度プレーンPcにおける輪郭線L7,E8との相互間
の関係、すなわち複数の輪郭線相互間における親子関係
を求める。
【0118】ここでは、図15に示すように、塗り輪郭
線L5で包囲される領域から抜き輪郭線L3と抜き輪郭
線L4とで包囲される領域を除外した領域である塗り領
域E5をマスク領域として設定し、このマスク領域内に
存在する輪郭線を調査対象として、輪郭線間の親子関係
を求める。この場合には、抜き輪郭線L7と塗り輪郭線
L8とが調査対象輪郭線として選択され、塗り輪郭線L
8が塗り輪郭線L5の子輪郭線として自動的に決定され
る。さらに、抜き輪郭線L7と抜き輪郭線L3と抜き輪
郭線L4との間で親子関係を求めることにより、抜き輪
郭線L4は抜き輪郭線L7の子輪郭線Lとして決定され
る。
【0119】その後、ステップSP275においては、
複数の塗り領域が存在するか否かを判定する。複数の塗
り領域(ないし複数の塗り輪郭線)が存在する場合に
は、このうちの1つの塗り領域(たとえば塗り領域E
5)を選択して、ステップSP280において未だ処理
が残っている旨が判断された後、ステップSP225に
おいてiの値を1つ増加させてi=3として再びステッ
プSP230へと戻り、その塗り領域(E5)を対象と
して、より高位(上位)の濃度プレーンPcについての
処理を続行する。一方、その他の塗り領域(たとえば塗
り領域E2)については、このような関数を再帰的に呼
び出す処理を行う。
【0120】その後、ステップSP275において単一
の塗り領域のみが存在する旨が判断された後、ステップ
SP280へと進む。
【0121】ステップSP280において終了判定が行
われる。この濃度プレーンが最も上位の濃度プレーンで
あるので、未処理の濃度プレーンが残っていない旨が判
断され、ステップSP290へ進む。以上のようにし
て、塗り領域E5についての処理が終了する。
【0122】次のステップSP290においては、上記
のようにして求められた全体管理用データDTおよび一
群の輪郭線データD1〜D8などが多値画像MPを表す
画像ファイルとして記録される。ただし、上述したよう
に、実際には、このステップ290へ進む前に、先のス
テップSP275における分岐後の塗り領域E2に関す
る再帰呼び出し処理が先に行われる。
【0123】つぎに、この塗り領域E2に関する再帰呼
び出し処理について説明する。この処理においては、基
本的に上述の図17のフローチャートと同様の流れを有
する処理が再帰的に呼び出される。
【0124】具体的には、ステップ210においては多
値画像MPの全領域ではなく塗り領域E2を処理対象領
域として取得し、ステップSP220においては初期化
処理としてi=3とする処理を行う。
【0125】そして、ステップSP230において第3
番目の濃度プレーンPcについての二値化画像を生成す
る処理が行われ、ステップSP240において第3番目
の濃度プレーンPbに関する輪郭線の抽出処理が行われ
る。ただし、今度はステップSP230,240におい
て、塗り領域E2を処理対象として、二値化画像の生成
処理および輪郭線の抽出処理が行われる。具体的には、
輪郭線L6が抽出される。この場合、輪郭線L6は1つ
であるので次のステップSP250は必要でない。その
後、ステップSP260における判断の後、今度はステ
ップSP270へと進む。
【0126】ステップSP270においては、低位濃度
プレーンPbにおける輪郭線L2と、高位濃度プレーン
Pcにおける輪郭線L6との相互間の関係、すなわち輪
郭線L2,L6相互間における親子関係を求める。その
ため、図15に示すように、塗り輪郭線L2で包囲され
る塗り領域E2をマスク領域として設定し、このマスク
領域内に存在する塗り輪郭線について親子関係を求め
る。この場合には、塗り輪郭線L6が調査対象輪郭線と
して選択され、塗り輪郭線L6が輪郭線L2の子輪郭線
として決定される。
【0127】その後、ステップSP275において、複
数の塗り領域が存在するか否か、すなわち、さらなる分
岐処理が必要であるか否かが判断される。ここでは、2
つ以上の塗り領域が存在しないため、さらなる分岐処理
は不要である旨が判断される。その後、ステップSP2
80において終了すべき旨が判定され、呼び出し元へ戻
っていく。なお、このようにして、塗り領域E2に関す
る分岐処理から復帰すると、塗り領域E5に関する上記
ステップSP280以降の処理が続行される。
【0128】ここにおいて、この第2の手法によれば、
所定の塗り領域上の親子関係を優先的に求めていくこと
によって、マスク領域を第1の手法に比べてさらに小さ
な範囲に限定し、所定の濃度プレーン内の輪郭線とその
マスク領域内の輪郭線との対応関係を一層明確にしつつ
処理を進めることができる。たとえば、濃度プレーンP
c内の塗り輪郭線L6,L8の親輪郭線を求めるにあた
っては、塗り輪郭線L6については塗り領域E2がマス
ク領域として選択された上でその対応関係が求められ、
塗り輪郭線L8については塗り領域E5がマスク領域と
して選択された上でその対応関係が求められる。したが
って、塗り輪郭線L5と塗り輪郭線L6との関係や、塗
り輪郭線L2と塗り輪郭線L8との関係を考慮すること
なく、塗り輪郭線L5と輪郭線L8との親子関係、およ
び塗り輪郭線L2と輪郭線L6との親子関係を求めるこ
とができる。このように、この第2の手法によれば、第
1の手法を用いた場合と比べて、異なる濃度プレーンの
輪郭線相互間の親子関係をさらに高速に求めることがで
きる。
【0129】<D.その他>上記のようにして、同一濃
度プレーン内の輪郭線相互間の関係、および異なる濃度
プレーンにわたる輪郭線相互間の関係を明確にしたデー
タ構造を用いて、処理対象の多値画像を輪郭線ベクトル
の集合として表現することが可能である。すなわち、濃
度情報を考慮した状態で画像をベクトル表現することが
できる。したがって、ベクトル図形に適用可能な様々な
画像処理技術を適用することが可能になる。
【0130】また、階調値の大小と画像の明暗(黒白)
との関係は、階調値が大きいほど画像が白くなる(言い
換えれば階調値が小さいほど画像が黒くなる)ものとし
て規定される場合と、階調値が大きいほど画像が黒くな
る(言い換えれば階調値が小さいほど画像が白くなる)
ものとして規定される場合とが存在する。本発明はいず
れの場合にも適用することが可能である。
【0131】さらに、上記実施形態においては、コンピ
ュータにおいてソフト的に上記各機能を実現することに
より画像処理装置1を構成したが、これに限定されず、
ロジック回路などのハードウエアを用いて同様の処理を
実現する画像処理装置を構築するようにしても良い。
【0132】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の画像処
理装置によれば、相互関係取得部は、低位の濃度プレー
ンについての第1の塗り輪郭線が高位の濃度プレーンに
ついての第2の塗り輪郭線を包含すると判断するときに
は、第2の塗り輪郭線が前記第1の塗り輪郭線の子輪郭
線である旨を規定するので、低位の濃度プレーンの塗り
輪郭線と高位の濃度プレーンの塗り輪郭線とに関する親
子関係を明確化することができる。言い換えれば、画像
の輪郭線情報を濃度情報を考慮した状態で取得すること
ができる。
【0133】請求項2に記載の画像処理装置によれば、
塗り輪郭線抽出手段は、低位の濃度プレーンにおける塗
り領域を処理対象領域として高位の濃度プレーンに関す
る塗り輪郭線を求めるので、輪郭線抽出の効率化を図る
ことができる。
【0134】請求項3に記載の画像処理装置によれば、
二値化画像取得手段は、低位の濃度プレーンにおける塗
り領域を処理対象領域として高位の濃度プレーンに関す
る二値化画像を求めるので、処理の効率化を図ることが
できる。
【0135】請求項4に記載の画像処理装置によれば、
相互関係取得部は、低位の濃度プレーンについての第1
の抜き輪郭線が高位の濃度プレーンについての第2の抜
き輪郭線に包含されると判断するときには、第2の抜き
輪郭線が第1の抜き輪郭線の親輪郭線である旨を規定す
るので、抜き輪郭線に関する親子関係を明確に構造化す
ることができる。
【0136】請求項5に記載の画像処理装置によれば、
所定の濃度プレーンについての抜き輪郭線は同一濃度プ
レーン内のいずれかの塗り輪郭線に包含されるものとし
て、同一濃度プレーン内の輪郭線の包含関係を規定する
ので、同一濃度プレーン内の抜き輪郭線と塗り輪郭線と
の対応関係が明確化され、その対応関係を容易に理解す
ることができる。
【0137】請求項6に記載の画像処理装置によれば、
所定の濃度プレーンについての抜き輪郭線は、同一濃度
プレーン内のいずれかの塗り輪郭線に包含され、かつ、
前記所定の濃度プレーンについての塗り輪郭線は、同一
濃度プレーン内の他の塗り輪郭線に包含されないものと
して、同一濃度プレーン内の包含関係を規定するので、
データ構造を簡素化することができる。
【0138】請求項7に記載の画像処理装置によれば、
所定の濃度プレーンに関する二値化画像において互いに
隣接する走査線を順次に走査していくことにより濃度プ
レーン毎に塗り輪郭線と抜き輪郭線とを求め、かつ、同
一濃度プレーン内において、所定の抜き輪郭線より後に
検出される輪郭線を候補として、当該所定の抜き輪郭線
を包含する塗り輪郭線を求めるので、同一濃度プレーン
内の輪郭線を効率的に構造化することができる。
【0139】請求項8に記載の画像処理装置によれば、
抜き輪郭線は二値化画像内のいずれかの塗り輪郭線に包
含されるものとして、二値化画像内の包含関係を規定す
るので、二値化画像内の輪郭線を構造化し、抜き輪郭線
と塗り輪郭線との対応関係が明確化され、その対応関係
を容易に理解することができる。
【0140】請求項9に記載の画像処理装置によれば、
抜き輪郭線は、二値化画像内のいずれかの塗り輪郭線に
包含され、かつ、塗り輪郭線は、二値化画像内の他の塗
り輪郭線に包含されないものとして、二値化画像内の包
含関係を規定するので、データ構造を簡素化することが
できる。
【0141】請求項10に記載の画像処理装置によれ
ば、二値化画像において互いに隣接する走査線を順次に
走査していくことにより前記塗郭線と抜き輪郭線とを求
め、かつ、二値化画像内において、抜き輪郭線より後に
検出される輪郭線を候補として、当該抜き輪郭線を包含
する塗り輪郭線を求めるので、同一濃度プレーン内の輪
郭線を効率的に構造化することができる。
【0142】また、請求項11に記載の記録媒体および
請求項12に記載のプログラムによっても、請求項1な
いし請求項10に記載の発明と同様の効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像処理装置1の
ハードウエア構成を表す概念図である。
【図2】画像処理装置1の機能ブロック図である。
【図3】処理の対象となる多値画像MPを示す概念図で
ある。
【図4】図3のY方向座標位置(図3のA部)において
X方向に一列に配列される複数の画素の濃度値を概念的
に示した図である。
【図5】各座標位置(X,Y)における各画素の濃度値
Zを三次元的に表現する概念図である。
【図6】複数の濃度プレーンについての二値化画像の一
例を示す図である。
【図7】画素輪郭線および境界輪郭線を説明する図であ
る。
【図8】塗り領域、塗り輪郭線、抜き領域、抜き輪郭線
の一例を表す図である。
【図9】同一濃度プレーン内の輪郭線の構造化について
説明する図である。
【図10】異なる濃度プレーンにわたる複数の輪郭線の
構造化について説明する図である。
【図11】濃度プレーンPb,Pcを重ねて表示する図
である。
【図12】輪郭線相互間の親子関係を表現するデータ構
造の一例を示す図である。
【図13】各輪郭線を表すデータ構造を示す概念図であ
る。
【図14】第1の手法に関する動作の概要を示すフロー
チャートである。
【図15】各領域E1〜E8、各輪郭線L1〜L8の関
係を示す図である。
【図16】画像の輪郭線相互間の関係を求める際の2つ
の手法を表す概念図である。
【図17】第2の手法に関する動作の概要を示すフロー
チャートである。
【図18】従来技術を説明する図である。
【符号の説明】
1 画像処理装置 A1 頂点座標列データ A2 内側輪郭線データ A3 外側輪郭線データ A4 親輪郭線データ A5 子輪郭線データ D,D1〜D8 輪郭線データ DT 全体管理用データ E1〜E8,E11〜E14 領域 L,L1〜L8,L11〜L14 輪郭線 MP 多値画像 PE 画素 Pa,Pb,Pc 濃度プレーン T1,T2,Ta,Tb,Ti 閾値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 博己 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 5B057 BA30 CA08 CA12 CB06 CB12 CC01 CE12 CF04 DB02 DB09 DC16 DC32 5L096 AA06 EA43 FA06 FA42 FA78 GA51 JA16

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値画像における画像の輪郭線を濃度プ
    レーンごとに抽出する画像処理装置であって、 多値画像を濃度プレーンごとの閾値を用いて二値化する
    ことにより、複数の濃度プレーンのそれぞれについての
    二値化画像を取得する二値化画像取得手段と、 前記濃度プレーンごとの二値化画像における塗り領域を
    囲む塗り輪郭線を抽出する塗り輪郭線抽出手段と、 前記塗り輪郭線を含む輪郭線の相互間の関係を取得する
    相互関係取得部と、を備え、 前記複数の濃度プレーンは、相対的に低位の濃度プレー
    ンと高位の濃度プレーンとを含み、 前記相互関係取得部は、前記低位の濃度プレーンについ
    ての第1の塗り輪郭線が前記高位の濃度プレーンについ
    ての第2の塗り輪郭線を包含すると判断するときには、
    前記第2の塗り輪郭線が前記第1の塗り輪郭線の子輪郭
    線である旨を規定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像処理装置におい
    て、 前記塗り輪郭線抽出手段は、前記低位の濃度プレーンに
    おける塗り領域を処理対象領域として前記高位の濃度プ
    レーンに関する塗り輪郭線を求めることを特徴とする画
    像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の画像処
    理装置において、 前記二値化画像取得手段は、前記低位の濃度プレーンに
    おける塗り領域を処理対象領域として前記高位の濃度プ
    レーンに関する二値化画像を求めることを特徴とする画
    像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の画像処理装置において、 前記濃度プレーンごとの二値化画像における抜き領域を
    囲む抜き輪郭線を抽出する抜き輪郭線抽出手段、 をさらに備え、 前記相互関係取得部は、前記低位の濃度プレーンについ
    ての第1の抜き輪郭線が前記高位の濃度プレーンについ
    ての第2の抜き輪郭線に包含されると判断するときに
    は、前記第2の抜き輪郭線が前記第1の抜き輪郭線の親
    輪郭線である旨を規定することを特徴とする画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像処理装置におい
    て、 所定の濃度プレーンについての抜き輪郭線は同一濃度プ
    レーン内のいずれかの塗り輪郭線に包含されるものとし
    て、同一濃度プレーン内の輪郭線の包含関係を規定する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の画像処
    理装置において、 前記所定の濃度プレーンについての抜き輪郭線は、同一
    濃度プレーン内のいずれかの塗り輪郭線に包含され、か
    つ、前記所定の濃度プレーンについての塗り輪郭線は、
    同一濃度プレーン内の他の塗り輪郭線に包含されないも
    のとして、同一濃度プレーン内の包含関係を規定するこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の画像処理装置におい
    て、 前記所定の濃度プレーンに関する二値化画像において互
    いに隣接する走査線を順次に走査していくことにより濃
    度プレーン毎に前記塗り輪郭線と前記抜き輪郭線とを求
    め、かつ、同一濃度プレーン内において、所定の抜き輪
    郭線より後に検出される輪郭線を候補として、当該所定
    の抜き輪郭線を包含する塗り輪郭線を求めることを特徴
    とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 画像の輪郭線を抽出する画像処理装置で
    あって、 所定の二値化画像に関して塗り領域を囲む塗り輪郭線を
    抽出する塗り輪郭線抽出手段と、 前記所定の二値化画像に関して抜き領域を囲む抜き輪郭
    線を抽出する抜き輪郭線抽出手段と、 を備え、 前記抜き輪郭線は前記二値化画像内のいずれかの塗り輪
    郭線に包含されるものとして、前記二値化画像内の包含
    関係を規定することを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の画像処理装置におい
    て、 前記抜き輪郭線は、前記二値化画像内のいずれかの塗り
    輪郭線に包含され、かつ、前記塗り輪郭線は、前記二値
    化画像内の他の塗り輪郭線に包含されないものとして、
    前記二値化画像内の包含関係を規定することを特徴とす
    る画像処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の画像処理装置におい
    て、 前記二値化画像において互いに隣接する走査線を順次に
    走査していくことにより前記塗り輪郭線と前記抜き輪郭
    線とを求め、かつ、前記二値化画像内において、抜き輪
    郭線より後に検出される輪郭線を候補として、当該抜き
    輪郭線を包含する塗り輪郭線を求めることを特徴とする
    画像処理装置。
  11. 【請求項11】 コンピュータを、 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の画像処理
    装置として機能させるためのプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 【請求項12】 コンピュータを、 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の画像処理
    装置として機能させるためのプログラム。
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