JP2002233523A - Ｃｔ用頭部固定装置 - Google Patents
Ｃｔ用頭部固定装置Info
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- 230000008878 coupling Effects 0.000 claims description 13
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- 230000035699 permeability Effects 0.000 abstract 1
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Landscapes
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 手術中にＣＴを用いた画像撮影を可能とする
ための頭部固定装置を提供する。 【構成】 患部を観察するための関心領域と頭部固定装
置の構造体との相対的な位置関係をＸ線の透過性を有し
た結合部材を介してオフセットすることによって関心領
域がＸ線ＣＴ装置による撮像断面と干渉しないように構
成されている。このような構成とすることで手術中にＸ
線ＣＴ装置による画像撮影を可能とする。
ための頭部固定装置を提供する。 【構成】 患部を観察するための関心領域と頭部固定装
置の構造体との相対的な位置関係をＸ線の透過性を有し
た結合部材を介してオフセットすることによって関心領
域がＸ線ＣＴ装置による撮像断面と干渉しないように構
成されている。このような構成とすることで手術中にＸ
線ＣＴ装置による画像撮影を可能とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は医療に関わるもので脳外
科領域において手術に際して頭部を固定し、手術中にＸ
線ＣＴ装置による画像撮影を確実、且つ効率的に行うた
めの装置に関する。
科領域において手術に際して頭部を固定し、手術中にＸ
線ＣＴ装置による画像撮影を確実、且つ効率的に行うた
めの装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】脳外科領域における画像撮影の関心領域
は概ね頭部から頚部であるが、従来の頭部固定装置によ
って固定し、Ｘ線ＣＴ装置による画像撮影を試みる場
合、Ｘ線が透過しにくい頭部固定装置の構造体と画像撮
影の関心領域がＸ線ＣＴの撮像断層面上で重なり合った
り、近接して配置されるために画像の乱れ（アーチファ
クト）が生じて観察できる撮影範囲が大幅に制限され
る。
は概ね頭部から頚部であるが、従来の頭部固定装置によ
って固定し、Ｘ線ＣＴ装置による画像撮影を試みる場
合、Ｘ線が透過しにくい頭部固定装置の構造体と画像撮
影の関心領域がＸ線ＣＴの撮像断層面上で重なり合った
り、近接して配置されるために画像の乱れ（アーチファ
クト）が生じて観察できる撮影範囲が大幅に制限され
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】手術中に頭部固定装置
を用いてＸ線ＣＴ装置による患部の画像撮影を行う場
合、その関心領域のスライス断面を効果的、且つ効率的
に撮像するためにはＸ線が透過しにくい頭部固定装置の
構造体が関心領域とＸ線ＣＴの撮像断面上で干渉するこ
とを極力避ける必要がある。
を用いてＸ線ＣＴ装置による患部の画像撮影を行う場
合、その関心領域のスライス断面を効果的、且つ効率的
に撮像するためにはＸ線が透過しにくい頭部固定装置の
構造体が関心領域とＸ線ＣＴの撮像断面上で干渉するこ
とを極力避ける必要がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】ボールジョイント機構を
有する頭部固定装置の構造体をＸ線の透過性を有する手
術台装着用のシャフトに取り付け、この構造体と頭部を
固定するためのピンとをＸ線の透過性を有する結合部材
によって結合する。患部を観察するための関心領域と構
造体との相対的な位置関係がＸ線ＣＴの撮像断面上で干
渉しないように、前記結合部材の調節機構によって設定
することができる。また、前記調節機構の採用により治
療におけるＸ線ＣＴ撮影の適用範囲が大幅に拡大され
る。
有する頭部固定装置の構造体をＸ線の透過性を有する手
術台装着用のシャフトに取り付け、この構造体と頭部を
固定するためのピンとをＸ線の透過性を有する結合部材
によって結合する。患部を観察するための関心領域と構
造体との相対的な位置関係がＸ線ＣＴの撮像断面上で干
渉しないように、前記結合部材の調節機構によって設定
することができる。また、前記調節機構の採用により治
療におけるＸ線ＣＴ撮影の適用範囲が大幅に拡大され
る。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明に装置の形態、構造
並びに機構をよる図に示した一実施例に基づいて説明す
る。図１は本発明に関わる頭部固定装置の形態及びＸ線
ＣＴの撮像領域２と患部３を観察するための関心領域４
との位置関係を説明するための図である。図において、
１はＸ線ＣＴ装置の照射側と検出側で、Ｘ線ＣＴの撮像
領域２（左破斜線の部分）が構成される。患部３（十字
網掛の部分）を観察するために必要なスライス断面を得
るための関心領域４（右斜線の部分）が患者の頭部を固
定するための構造体５（破線で囲まれた部分）とＸ線Ｃ
Ｔ装置の照射側と検出側１によって撮影されるスライス
撮像断面上で干渉しないことを示した図である。ここで
いう干渉とはＸ線ＣＴの撮像断層面上において構造体５
と関心領域４のスライス断層面が重なり合う状態を意味
している。
並びに機構をよる図に示した一実施例に基づいて説明す
る。図１は本発明に関わる頭部固定装置の形態及びＸ線
ＣＴの撮像領域２と患部３を観察するための関心領域４
との位置関係を説明するための図である。図において、
１はＸ線ＣＴ装置の照射側と検出側で、Ｘ線ＣＴの撮像
領域２（左破斜線の部分）が構成される。患部３（十字
網掛の部分）を観察するために必要なスライス断面を得
るための関心領域４（右斜線の部分）が患者の頭部を固
定するための構造体５（破線で囲まれた部分）とＸ線Ｃ
Ｔ装置の照射側と検出側１によって撮影されるスライス
撮像断面上で干渉しないことを示した図である。ここで
いう干渉とはＸ線ＣＴの撮像断層面上において構造体５
と関心領域４のスライス断層面が重なり合う状態を意味
している。
【０００６】本発明の基本構成を図２及び図３により説
明する。図２は本装置を用いて患者の頭部を固定した側
面図で、患部３を含む関心領域４とアーム９及びピン１
５を結合する結合部材６が配設されている。該結合部材
６の長さ即ち、結合部材６の長手方向の長さを調節する
ことによって構造体５と関心領域４との相対的な位置関
係を任意に設定することができる。同図中、点線で囲ま
れた前記構造体５は、アーム９、アーム固定ボルト１
２、ハウジング１１、ボールジョイント１３、該ボール
ジョイント１３を固定するためのハンドル１４によって
構成されている。該構造体５を手術台１８に装着するた
めのシャフト１６はＸ線透過性を有する材質で構成され
ている。また、手術を実施する際には前記ピン１５はネ
ジ構造で結合部材６と固定されるため、該ピン１５を締
め付けることによって頭部を固定することができる。
明する。図２は本装置を用いて患者の頭部を固定した側
面図で、患部３を含む関心領域４とアーム９及びピン１
５を結合する結合部材６が配設されている。該結合部材
６の長さ即ち、結合部材６の長手方向の長さを調節する
ことによって構造体５と関心領域４との相対的な位置関
係を任意に設定することができる。同図中、点線で囲ま
れた前記構造体５は、アーム９、アーム固定ボルト１
２、ハウジング１１、ボールジョイント１３、該ボール
ジョイント１３を固定するためのハンドル１４によって
構成されている。該構造体５を手術台１８に装着するた
めのシャフト１６はＸ線透過性を有する材質で構成され
ている。また、手術を実施する際には前記ピン１５はネ
ジ構造で結合部材６と固定されるため、該ピン１５を締
め付けることによって頭部を固定することができる。
【０００７】前記結合部材６は、頭部を固定するための
前記ピン１５をアーム９に結合するための棒状或いは板
状の部材であり、Ｘ線透過性を有する材質で構成されて
いる。また、該結合部材６には菊座８を介して固定ボル
ト７により結合部材６に取付けられる。
前記ピン１５をアーム９に結合するための棒状或いは板
状の部材であり、Ｘ線透過性を有する材質で構成されて
いる。また、該結合部材６には菊座８を介して固定ボル
ト７により結合部材６に取付けられる。
【０００８】図３は前記結合部材６が前記アーム９の取
り付け部位に沿ってスラスト方向へ可動させるための機
構、該結合部材６を軸回転させるための機構、及び前記
アーム９の形状に沿って該結合部材６がスラスト方向に
可動できる機構について説明するための図である。各機
構の可動方向については図中の矢印にて示す。
り付け部位に沿ってスラスト方向へ可動させるための機
構、該結合部材６を軸回転させるための機構、及び前記
アーム９の形状に沿って該結合部材６がスラスト方向に
可動できる機構について説明するための図である。各機
構の可動方向については図中の矢印にて示す。
【０００９】前記アーム９には前記結合部材６をスラス
ト方向へ可動するための溝部１０を有している。また、
前記ピン１５の設定位置を確実に維持するために図２で
示した菊座８が設けられており、結合部材６自体の回転
角度を固定ボルト７の締付けにより確実に維持できるよ
うに構成されている。前記アーム９を支持するためのハ
ウジング１１において、該アーム９はスラスト方向に可
動できる機能を有しており、該アーム９はアーム固定ボ
ルト１２によって固定できる。したがって、患者の頭部
を固定する際に上述した該結合部材６の有するスラスト
方向への可動と回転の機構によって前記ピン１５を任意
の方向に設定した後に図２の固定ボルト７によって同時
に固定することができる。
ト方向へ可動するための溝部１０を有している。また、
前記ピン１５の設定位置を確実に維持するために図２で
示した菊座８が設けられており、結合部材６自体の回転
角度を固定ボルト７の締付けにより確実に維持できるよ
うに構成されている。前記アーム９を支持するためのハ
ウジング１１において、該アーム９はスラスト方向に可
動できる機能を有しており、該アーム９はアーム固定ボ
ルト１２によって固定できる。したがって、患者の頭部
を固定する際に上述した該結合部材６の有するスラスト
方向への可動と回転の機構によって前記ピン１５を任意
の方向に設定した後に図２の固定ボルト７によって同時
に固定することができる。
【００１０】図４は本発明に関わるボールジョイント機
構の特徴を説明するための図である。前記ボールジョイ
ント１３の機能により前記構造体５は屈曲や回転等の可
動と前記ハンドル１４によって固定ができるため、前記
関心領域４との相対的な位置関係が自在に設定できる。
構の特徴を説明するための図である。前記ボールジョイ
ント１３の機能により前記構造体５は屈曲や回転等の可
動と前記ハンドル１４によって固定ができるため、前記
関心領域４との相対的な位置関係が自在に設定できる。
【００１１】図５は前記ボールジョイント１３の作用に
よる別の実施例として説明する。図４及び図５は、それ
ぞれ本頭部固定装置を用いて頭部及び頸部の手術を行う
場合の患部３（十字網掛の部分）と患部３を観察するた
めの関心領域４（右斜線の部分）及びＸ線ＣＴ装置の撮
像領域２（左破斜線の部分）を示しており、前記の状態
で頭部を固定することによって図１に示した実施例とは
別に同５図に示した構成が可能となるため、脳外科領域
で対象となるほとんどの手術部位に対応することができ
る。また、Ｘ線ＣＴ装置の画像に乱れが生じないＸ線の
透過性を有するカーボン繊維強化プラスチックやエンジ
ニアリングプラスチック等の素材で構成された前記結合
部材６及びシャフト１６以外が関心領域４の断面と干渉
することのないように頭部を固定することによって手術
中にＸ線ＣＴを用いて関心領域４を観察することができ
る。
よる別の実施例として説明する。図４及び図５は、それ
ぞれ本頭部固定装置を用いて頭部及び頸部の手術を行う
場合の患部３（十字網掛の部分）と患部３を観察するた
めの関心領域４（右斜線の部分）及びＸ線ＣＴ装置の撮
像領域２（左破斜線の部分）を示しており、前記の状態
で頭部を固定することによって図１に示した実施例とは
別に同５図に示した構成が可能となるため、脳外科領域
で対象となるほとんどの手術部位に対応することができ
る。また、Ｘ線ＣＴ装置の画像に乱れが生じないＸ線の
透過性を有するカーボン繊維強化プラスチックやエンジ
ニアリングプラスチック等の素材で構成された前記結合
部材６及びシャフト１６以外が関心領域４の断面と干渉
することのないように頭部を固定することによって手術
中にＸ線ＣＴを用いて関心領域４を観察することができ
る。
【発明の効果】本発明によれば、脳外科領域で対象とす
る広範囲の手術部位に対応可能であり、アーチファクト
が基本的に回避できるため、手術中にＸ線ＣＴを用いて
手術部位である関心領域の観察が可能となる。たとえば
腫瘍の摘出等を行う手術では、その摘出率の確認が即座
にできる。更に手術中にＣＴ画像による患部の確認が行
えるために治療の確実性と作業効率が向上し、再手術を
行うことなく一回の手術で処置が可能であるために、患
者や医者の肉体的、精神的な負担が軽減され、医療コス
トの削減にもつながることとなる。また、本発明による
調節機構によってＣＴ撮影画像、ＭＲＩ撮影画像に区分
けすることなく適用できるため、医療施設における経済
メリットは大きい。
る広範囲の手術部位に対応可能であり、アーチファクト
が基本的に回避できるため、手術中にＸ線ＣＴを用いて
手術部位である関心領域の観察が可能となる。たとえば
腫瘍の摘出等を行う手術では、その摘出率の確認が即座
にできる。更に手術中にＣＴ画像による患部の確認が行
えるために治療の確実性と作業効率が向上し、再手術を
行うことなく一回の手術で処置が可能であるために、患
者や医者の肉体的、精神的な負担が軽減され、医療コス
トの削減にもつながることとなる。また、本発明による
調節機構によってＣＴ撮影画像、ＭＲＩ撮影画像に区分
けすることなく適用できるため、医療施設における経済
メリットは大きい。
【図１】本発明の形態とＣＴの撮像領域及び関心領域の
関係を示した図
関係を示した図
【図２】頭部手術への適用形態を示した図
【図３】頭部手術への適用形態を頭頂側から示した図
【図４】ボールジョイント機構を示した側面図
【図５】頚部手術への適用形態を示した図
１・・・・Ｘ線ＣＴ装置の照射側と検出側 ２・・・・撮像領域 ３・・・・患部 ４・・・・関心領域 ５・・・・構造体 ６・・・・結合部材 ７・・・・固定ボルト ８・・・・菊座 ９・・・・アーム １０・・・溝部 １１・・・ハウジング １２・・・アーム固定ボルト １３・・・ボールジョイント １４・・・ハンドル １５・・・ピン １６・・・シャフト １７・・・手術台
Claims (6)
- 【請求項１】Ｘ線ＣＴ装置の撮像領域において、患部を
観察するための関心領域４と頭部固定装置の構造体５が
ＣＴの撮像によるスライス断層面上で干渉しないように
相対的な位置関係を設定するための調節機構を備えたこ
とを特徴とする頭部固定装置 - 【請求項２】ＣＴ断層面上で関心領域におけるスライス
断面と構造体のスライス断面とが重なり合わないように
前記調節機構を構成する結合部材６の形状を設定したこ
とを特徴とする請求項１に関わる頭部固定装置 - 【請求項３】前記関心領域４と構造体５との相対的な位
置関係を設定するために、前記構造体５がボールジョイ
ント１３を介して手術台装着用のシャフト１６に取付け
られたことを特徴とする請求項１に関わる頭部固定装置 - 【請求項４】前記結合部材６がアーム９の形状に沿って
スラスト方向に可動できるように構成したことを特徴と
する請求項１に関わる頭部固定装置 - 【請求項５】前記結合部材６がアーム９との接続部にお
いて自在に回転できるように構成されていることを特徴
とする請求項１に関わる頭部固定装置 - 【請求項６】前記結合部材６及びシャフト１６はＸ線の
透過性を有する材質で構成されていることを特徴とする
頭部固定装置
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001075043A JP2002233523A (ja) | 2001-02-08 | 2001-02-08 | Ｃｔ用頭部固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001075043A JP2002233523A (ja) | 2001-02-08 | 2001-02-08 | Ｃｔ用頭部固定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002233523A true JP2002233523A (ja) | 2002-08-20 |
Family
ID=18932189
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001075043A Pending JP2002233523A (ja) | 2001-02-08 | 2001-02-08 | Ｃｔ用頭部固定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002233523A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012192268A (ja) * | 2012-07-17 | 2012-10-11 | Toshiba Corp | 術中医用画像撮影システム |
| WO2014014585A1 (en) * | 2012-07-19 | 2014-01-23 | MRI Interventions, Inc. | Mri-compatible head fixation apparatus |
| JP2014519859A (ja) * | 2011-04-08 | 2014-08-21 | モンテリス メディカル コーポレイション | 頭部固定システムおよび方法 |
| JP2016077356A (ja) * | 2014-10-10 | 2016-05-16 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 頭蓋骨固定装置 |
-
2001
- 2001-02-08 JP JP2001075043A patent/JP2002233523A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014519859A (ja) * | 2011-04-08 | 2014-08-21 | モンテリス メディカル コーポレイション | 頭部固定システムおよび方法 |
| JP2012192268A (ja) * | 2012-07-17 | 2012-10-11 | Toshiba Corp | 術中医用画像撮影システム |
| WO2014014585A1 (en) * | 2012-07-19 | 2014-01-23 | MRI Interventions, Inc. | Mri-compatible head fixation apparatus |
| US9031636B2 (en) | 2012-07-19 | 2015-05-12 | MRI Interventions, Inc. | MRI-compatible head fixation apparatus |
| JP2016077356A (ja) * | 2014-10-10 | 2016-05-16 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 頭蓋骨固定装置 |
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