JP2002230359A - シミュレーションモデル配信方法、シミュレーションモデル収集方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

シミュレーションモデル配信方法、シミュレーションモデル収集方法、プログラムおよび記録媒体

Info

Publication number
JP2002230359A
JP2002230359A JP2001023228A JP2001023228A JP2002230359A JP 2002230359 A JP2002230359 A JP 2002230359A JP 2001023228 A JP2001023228 A JP 2001023228A JP 2001023228 A JP2001023228 A JP 2001023228A JP 2002230359 A JP2002230359 A JP 2002230359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
model
user
simulation
computer
simulation model
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001023228A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Tanaka
稔 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP2001023228A priority Critical patent/JP2002230359A/ja
Publication of JP2002230359A publication Critical patent/JP2002230359A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象を解析するためのシミュレーションモデ
ル(以下、単に「モデル」という)を、その機密性を保
持しつつ、不特定多数のユーザによって利用可能とす
る。 【解決手段】モデル提供者用コンピュータ12がモデル
とモデル関連情報とをサーバ・コンピュータ16に送信
する。モデル関連情報は参照情報と利用許否情報とを含
んでいる。それらを受信したコンピュータ16はその参
照情報を、その利用許否情報が各モデル利用希望者によ
るモデルの利用を許可することを表すことを条件に、各
モデル利用希望者用コンピュータ14に配信する。その
後、各モデル利用希望者が、受信した参照情報を各コン
ピュータ14の画面上で閲覧した結果、その参照情報に
対応するモデルを利用したい旨のリクエストをコンピュ
ータ14に入力すると、コンピュータ16は、モデル提
供者の最終的な許可を条件に、コンピュータ14にシミ
ュレーションモデルを送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、解析対象をシミュ
レーション解析するために利用されるシミュレーション
モデルおよびそれに関連するモデル関連情報を提供する
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車等の製品や、コンベヤ、N
C工作機械等の製造設備、生産ライン、生産工場等の生
産施設を設計し開発する分野等、様々な分野において、
設計および開発の対象(解析対象)の挙動を事前に予測
することが広く行われるようになった。
【0003】このような予測は、一般に、シミュレーシ
ョンソフトをコンピュータ上で実行することにより行わ
れる。市販されている多くのシミュレーションソフト
は、そのシミュレーションソフトが解釈し得る書式で記
述されたシミュレーションモデル(以下、単に「モデ
ル」ともいう)をコンピュータ上でハードディスクから
読み込み、その読み込んだシミュレーションモデルをそ
のコンピュータのメモリにロードすることにより、シミ
ュレーション解析を実行する。
【0004】解析対象をシミュレーション解析するため
に利用されるシミュレーションモデルとして専用モデル
と汎用モデルとが存在する。専用モデルは、シミュレー
ションソフトによりハードディスクからロードされ、直
ちに解析対象の解析を行うことができるモデルである。
これに対して、汎用モデルは、その専用モデルを構築す
るための要素となるモデルであり、ライブラリとも称さ
れる。例えば、生産ラインのシミュレーションにおいて
は、ある工場全体をモデル化したものは専用モデルとさ
れ、これに対して、その工場内に存在するNC工作機械
やコンベヤ、無人搬送車などの各構成単位をモデル化し
たものは汎用モデルとされる。
【0005】その汎用モデルの構造は、シミュレーショ
ンソフトの構造に依存している。例えば、生産ラインの
シミュレーションソフトの場合には、汎用モデルの振舞
いや属性などが、特定の解析対象との間においてある程
度固定されたタイプの汎用モデルや、オブジェクト指向
言語などを用いて、ユーザが汎用モデルの振舞いや属性
をフレキシブルに設定して登録できるタイプの汎用モデ
ルなどが存在する。
【0006】そのような汎用モデルを設定可能なシミュ
レーションソフトを使用する場合、ユーザは、自分が担
当する解析対象に応じて汎用モデルをカスタマイズし、
これを多数作成して登録することにより、その後におけ
る専用モデル構築を容易に行うことが可能となる。この
ようにして作成された汎用モデルは、同一のシミュレー
ションソフトを使用する他のユーザにとっても、専用モ
デルの構築を容易にする上で有用なものであり、シミュ
レーションソフトの使用が普及するにつれて、そのよう
な汎用モデルをユーザ間で提供し合うことについてニー
ズが高まっている。
【0007】そして、シミュレーションソフトのユーザ
が、自ら作成した汎用モデルを他のユーザに対して提供
する方法としては、従来、例えば、汎用モデルを表す汎
用シミュレーションモデルを収めた磁気ディスク、光デ
ィスクなどを直接に他のユーザに送付する方法や、電子
メール、ftp(ファイル転送プロトコル)などを用い
て通信ネットワークを経由して汎用シミュレーションモ
デルを伝送する方法などがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ユーザ
個々の多様なニーズに応えるためには、各ユーザが他の
多くのユーザから多種多様な汎用モデル等のシミュレー
ションモデルを収集できる状態にあることが必要であ
る。
【0009】そして、そのような状態を実現するには、
複数のユーザにより利用される複数のコンピュータを相
互に通信可能に接続する通信ネットワークを利用するこ
とにより、各ユーザのコンピュータにどのような種類の
シミュレーションモデルが存在するのかを表す情報、す
なわち、各ユーザが自ら作成したシミュレーションモデ
ルに関連するモデル関連情報を他のユーザに対して閲覧
可能とするとともに、必要なシミュレーションモデルを
相互にダウンロードすることを可能とすることが望まし
い。
【0010】一方、あるユーザがシミュレーションモデ
ルを作成した場合、そのシミュレーションモデルの利用
がすべての他のユーザに対して許可されるとは限らな
い。シミュレーションモデルの内容を公開しても支障が
ないユーザも存在すれば、公開するとシミュレーション
モデルに関する秘密が漏洩してしまう可能性のあるユー
ザも存在するのである。したがって、シミュレーション
モデルの使用を不特定多数のユーザに許可する場合に
は、そのシミュレーションモデルの機密性を保持するこ
とが必要であるユーザの範囲を予め制限することが重要
である。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】このよ
うな事情を背景として、本発明は、シミュレーションモ
デルを、その機密性を保持しつつ、不特定多数のユーザ
によって利用可能とすることを課題としてなされたもの
であり、本発明によって下記各態様が得られる。各態様
は、請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、
必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。
これは、本明細書に記載の技術的特徴のいくつかおよび
それらの組合せのいくつかの理解を容易にするためであ
り、本明細書に記載の技術的特徴やそれらの組合せが以
下の態様に限定されると解釈されるべきではない。
【0012】(1) 複数人のユーザによりそれぞれ使
用される複数のユーザ用コンピュータに通信ネットワー
クを介して通信可能に接続されたサーバ・コンピュータ
により、解析対象をシミュレーション解析するために利
用されるシミュレーションモデルであって前記複数人の
ユーザのうちの少なくとも1人であるモデル提供者によ
り作成されたものを、そのモデル提供者から他の複数人
のユーザである複数人のモデル利用希望者に配信する方
法であって、前記シミュレーションモデルと、そのシミ
ュレーションモデル自体ではないがそれに関連するモデ
ル関連情報であって、(a)そのシミュレーションモデ
ルが前記各モデル利用希望者による利用に適しているも
のであるか否かを各モデル利用希望者が判断するために
参照する参照情報、および(b)前記シミュレーション
モデルが前記各モデル利用希望者により利用されること
を前記モデル提供者が許可するか否かを各モデル利用希
望者ごとに個別に表す利用許否情報を含むものとを、そ
のモデル提供者の前記ユーザ用コンピュータから受信す
る第1受信ステップと、それら受信したシミュレーショ
ンモデルとモデル関連情報とのうちのモデル関連情報の
うちの少なくとも前記参照情報を、前記複数人のモデル
利用希望者のうち、前記モデル関連情報のうちの前記利
用許否情報が前記シミュレーションモデルの利用を許可
することを表すモデル利用希望者の前記ユーザ用コンピ
ュータに送信する第1送信ステップと、前記参照情報を
受信した前記ユーザ用コンピュータを使用するモデル利
用希望者が、その参照情報を参照した結果、前記シミュ
レーションモデルを利用したい旨のリクエストを自己の
ユーザ用コンピュータに入力すれば、そのリクエストを
受信する第2受信ステップと、そのリクエストを受信し
た場合に、そのリクエストを前記ユーザ用コンピュータ
に入力したモデル利用希望者による前記シミュレーショ
ンモデルの利用を前記モデル提供者が最終的に許可する
ことを条件に、そのモデル利用希望者の前記ユーザ用コ
ンピュータに前記シミュレーションモデルを送信する第
2送信ステップとを含むシミュレーションモデル配信方
法[請求項1]。この方法を実施すれば、他のユーザが
作成したシミュレーションモデルを流用可能となるた
め、シミュレーション解析を行うユーザは、そのシミュ
レーション解析に必要なシミュレーションモデルを自ら
開発して作成することなく、利用可能となる。その結
果、シミュレーション解析という作業の効率を容易に向
上させ得る。さらに、この方法を実施すれば、モデル提
供者がシミュレーションモデルの利用を許可しないモデ
ル利用希望者にはモデルはもろろん、モデル関連情報す
ら公開されないため、第三者に対して秘密にすることが
必要であるシミュレーションモデルが、例えば同業他社
など、競争関係にあるユーザに対して公開されてしまう
ことを防止し得る。さらにまた、この方法を実施すれ
ば、インターネット等の通信ネットワーク上において、
比較的データ量の少ないモデル関連情報のみならず、比
較的データ量の多いシミュレーションモデルも、例えば
Webブラウザなどのブラウザを用いることにより、容
易に入手可能となる。必要なデータを記録した磁気ディ
スク、光ディスク等の有形の記録媒体を直接相手に送付
する場合におけるより容易に、必要なデータを入手可能
となるのである。その結果、このような入手の容易化に
依拠することによっても、シミュレーション解析という
作業の効率を容易に向上させ得る。シミュレーション解
析を行うユーザの中には、ある会社におけるシステム
(例えば、生産ライン、製品)を設計する担当者からの
依頼に応じてシミュレーション解析を、その会社につい
て専属的に行う解析業者や、そのシステムに関するソフ
トウエアの開発を、その会社について専属的に行う解析
業者もいる。それら解析業者は、本項に係る方法を実施
すれば、シミュレーション解析という作業の効率を容易
に向上させ得ることはもちろんである。さらに、それら
解析業者は、本来であればシミュレーション解析を専属
的に行うべき会社(以下、「特定の得意先」という)以
外の会社等を新たな顧客として、本項に係る発明を実施
し、それにより、その特定の得意先のために作成したシ
ミュレーションモデルをその新たな顧客に有償で提供し
たり、その新たな顧客のニーズに応じたシミュレーショ
ンモデルを作成してそれをその新たな顧客に有償で提供
することが可能である。このようにすれば、解析業者
は、自ら作成したシミュレーションモデルの使用を特定
の得意先以外のユーザに許諾する代償として利益を得る
ことが可能となる。また、シミュレーション解析を行う
ユーザの中には、顧客のために工場内設備を施工した
り、必要な設備を顧客に納入する業者もいる。この業者
は、本項に係る方法を実施し、それにより、その業者に
とっての顧客のために、その顧客が現在設計中の生産シ
ステムの挙動をシミュレーションによって予め解析した
り、その解析のために作成したシミュレーションモデル
をその顧客に提供することが可能である。そして、その
業者は、さらに、その解析結果、およびそれに基づく評
価結果をその顧客に提示することも可能である。このよ
うにすれば、顧客は、それらの結果を参照しつつ、生産
システムを高精度で設計可能となる。業者からの貴重な
情報によって顧客の設計が支援されることになるのであ
り、その結果、業者は、顧客への支援の成果として、顧
客からの受注の促進を容易に図り得る。本項に係る方法
は、種々の態様で実施可能である。例えば、モデル利用
希望者は一般のユーザ(例えば、会社においてシミュレ
ーション解析を業務とする担当者)、モデル提供者は、
シミュレーションソフトを多くのユーザに販売する業者
すなわちシミュレーションソフトベンダであり、そし
て、サーバ・コンピュータの使用者は、それら一般のユ
ーザでもシミュレーションソフトベンダでもない第三者
である態様で実施可能である。この態様に対し、本項に
係る方法が、多くのユーザからシミュレーションモデル
およびモデル関連情報を収集するという性格を有するこ
とに着目すれば、本項に係る方法は、例えば、シミュレ
ーションソフトベンダがサーバ・コンピュータを使用
し、それにより、シミュレーション解析を行う多くのユ
ーザにとって一種のポータルサイトとしてそのサーバ・
コンピュータが機能する態様で実施されることが望まし
い。そして、この態様を採用すれば、シミュレーション
ソフトベンダは、自らシミュレーションモデルを開発し
なくても、ユーザによって主導的にシミュレーションモ
デルが開発されたり拡張されたりするため、シミュレー
ションソフトの付加価値を容易に向上させ得る。さら
に、この態様を採用すれば、シミュレーションソフトベ
ンダは、ユーザがシミュレーションソフトに対してどの
ような機能を求めているかなど、販売戦略上有用な情報
を取得することが容易になる。以上、本項に係る方法の
実施態様をいくつか説明したが、近年、様々な分野にお
いて、システム(例えば、複数の構成単位が複合したも
の)の設計・開発を複数の企業によってそれぞれ分担し
て行うことが広まりつつある。このような状況から判断
しても、システムのシミュレーション解析に用いるシミ
ュレーションモデルを複数の企業間において電子的に共
有したり交換したりすることは、各企業の業務効率の向
上という面において大きな効果がもたらされ得る。本項
において「第2送信ステップ」は、例えば、サーバ・コ
ンピュータが、モデル提供者により提供されるべきシミ
ュレーションモデルを利用したい旨のリクエストをモデ
ル利用希望者のユーザ用コンピュータから受信したなら
ば、そのサーバ・コンピュータがそのシミュレーション
モデルをそのモデル利用希望者のユーザ用コンピュータ
に送信し、その結果、そのシミュレーションモデルをそ
のモデル利用希望者のユーザ用コンピュータが受信する
態様で実施することが可能である。 (2) 前記複数人のユーザがそれぞれ、前記ユーザ用
コンピュータをあるときには前記モデル利用希望者とし
て使用し、あるときには前記モデル提供者として使用す
ることが可能とされている(1)項に記載のシミュレー
ションモデル配信方法[請求項2]。この方法によれ
ば、複数人のユーザ間において、各自作成したシミュレ
ーションモデルを相互に交換することが促進され、その
結果、各ユーザは、必要なシミュレーションモデルを自
ら作成することなく、他のユーザから入手することが容
易になる。 (3) 複数人のユーザのうちの1人である第1ユーザ
により使用される第1ユーザ用コンピュータであって、
他の複数人のユーザである複数人の第2ユーザによりそ
れぞれ使用される複数の第2ユーザ用コンピュータに通
信ネットワークを介して接続されたものにより、解析対
象をシミュレーション解析するために利用されるシミュ
レーションモデルであって前記複数人の第2ユーザのい
ずれかであるモデル提供者により作成されたものを、そ
のモデル提供者から前記第1ユーザであるモデル利用希
望者が収集する方法であって、前記シミュレーションモ
デル自体ではないがそれに関連するモデル関連情報であ
って、(a)そのシミュレーションモデルが前記モデル
利用希望者による利用に適しているものであるか否かを
そのモデル利用希望者が判断するために参照する参照情
報、および(b)前記シミュレーションモデルが前記モ
デル利用希望者により利用されることを前記モデル提供
者が許可するか否かを表す利用許否情報を含むもののう
ちの少なくとも参照情報を、その利用許否情報が前記モ
デル利用希望者による前記シミュレーションモデルの利
用を許可することを表すことを条件に、前記モデル提供
者の前記第2ユーザ用コンピュータから受信する第1受
信ステップと、その受信した参照情報を前記第1ユーザ
用コンピュータの画面上に表示する表示ステップと、そ
の表示に応答して前記モデル利用希望者が、前記シミュ
レーションモデルを利用したい旨のリクエストを前記第
1ユーザ用コンピュータに入力した場合に、前記モデル
利用希望者による前記シミュレーションモデルの利用を
前記モデル提供者が最終的に許可することを条件に、そ
のモデル提供者の前記第2ユーザ用コンピュータから前
記シミュレーションモデルを受信する第2受信ステップ
とを含むシミュレーションモデル収集方法[請求項
3]。この方法は、サーバ・コンピュータの存在を不可
欠とはしない点で、不可欠とする前記(1)項に係る方
法と相違するが、その(1)項に係る方法と基本的に同
じ解決原理に従い、シミュレーションモデルの機密性を
保持しつつ、シミュレーションモデルを不特定多数のユ
ーザによって利用可能とするという課題を解決する。本
項においては、「モデル提供者」は、例えば、一般のユ
ーザとしたり、前述のシミュレーションソフトベンダと
することが可能である。また、本項において「第1受信
ステップ」は、例えば、参照情報の第2ユーザ用コンピ
ュータからの受信をサーバ・コンピュータを経由して行
うことや、サーバ・コンピュータを経由しないで行うこ
とが可能である。サーバ・コンピュータを経由して行う
場合には、第2ユーザ用コンピュータからそのサーバ・
コンピュータに送信される情報に、参照情報以外の情
報、例えば、シミュレーションモデル自体を含ませるこ
とが可能である。ただし、この場合には、サーバ・コン
ピュータにより、シミュレーションモデルの第2ユーザ
用コンピュータへの送信が選択的に禁止されることにな
る。本項において「第2受信ステップ」は、例えば、モ
デル利用希望者が、シミュレーションモデルを利用した
い旨のリクエストを自己のユーザ用コンピュータに入力
すれば、モデル提供者のユーザ用コンピュータからシミ
ュレーションモデルを受信する態様で実施することが可
能である。 (4) (1)ないし(3)項のいずれかに記載の方法
を実施するためにコンピュータにより実行されるプログ
ラム[請求項4]。このプログラムがコンピュータによ
り実行されれば、前記(1)ないし(3)項のいずれか
に係る方法と基本的に同じ原理に従い、同様な効果が実
現され得る。本項に係るプログラムは、それの機能を果
たすためにコンピュータにより実行される指令の組合せ
のみならず、各指令により処理されるファイルやデータ
をも含むように解釈することが可能である。 (5) (4)項に記載のプログラムをコンピュータ読
取り可能に記録した記録媒体[請求項5]。この記録媒
体に記録されたプログラムがコンピュータにより実行さ
れれば、前記(1)ないし(3)項のいずれかに係る方
法と基本的に同じ原理に従い、同様な効果が実現され得
る。本項における「記録媒体」は種々の形式を採用可能
であり、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク等の
磁気記録媒体、CD、CD−ROM等の光記録媒体、M
O等の光磁気記録媒体、ROM等のアンリムーバブル・
ストレージ等の少なくとも1つを採用可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のさらに具体的な一
実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1には、本実施形態であるシミュレーシ
ョンモデル配信方法が実施される通信システム10がブ
ロック図により概念的に示されている。そのシミュレー
ションモデル配信方法は、本発明の一側面の一実施形態
であるとともに、本発明の別の側面の一実施形態である
シミュレーションモデル収集方法を含んでいる。
【0015】上記通信システム10においては、1つま
たは複数のモデル提供者用コンピュータ12(図には1
つのみが代表的に示されている)と、複数のモデル利用
希望者用コンピュータ14(同様に、図には1つのみが
代表的に示されている)と、1つのサーバ・コンピュー
タ16とが、通信ネットワークとしてのインターネット
18を介して、互いに通信可能に接続されている。各モ
デル提供者用コンピュータ12は、シミュレーションモ
デルを提供するモデル提供者により使用され、各モデル
利用希望者用コンピュータ14は、モデル提供者からの
提供を受けてシミュレーションモデルを利用することを
希望するモデル利用希望者により使用される。
【0016】本実施形態においては、それらモデル利用
希望者とモデル提供者とが、サーバ・コンピュータ16
との関係において複数人のユーザに該当し、それに伴
い、モデル利用希望者用コンピュータ14とモデル提供
者用コンピュータ12とが、複数のユーザ用コンピュー
タに該当している。そして、各ユーザ用コンピュータに
おいては、シミュレーションソフトが実行され、それに
より、シミュレーションモデルがハードディスクから読
み込まれ、その読み込まれたシミュレーションモデルが
メモリにロードされることにより、シミュレーション解
析が実行される。
【0017】本実施形態においては、それら複数人のユ
ーザはそれぞれ、モデル利用者用コンピュータ14また
はモデル提供者用コンピュータ12であるユーザ用コン
ピュータをあるときにはモデル利用希望者として使用
し、あるときにはモデル提供者として使用することが可
能とされている。
【0018】本実施形態においては、概略的に説明すれ
ば、モデル提供者用コンピュータ12が、シミュレーシ
ョンモデルと、シミュレーションモデル自体ではないが
それに関連するモデル関連情報とをインターネット18
を介してサーバ・コンピュータ16に送信する。そのモ
デル関連情報は、シミュレーションモデルが各モデル利
用希望者による利用に適しているものであるか否かを各
モデル利用希望者が判断するために参照する参照情報
と、シミュレーションモデルが各モデル利用希望者によ
り利用されることをモデル提供者が許可するか否かを各
モデル利用希望者ごとに個別に表す利用許否情報とを含
むものとされている。
【0019】それらシミュレーションモデルとモデル関
連情報とを受信したサーバ・コンピュータ16は、それ
ら受信したシミュレーションモデルとモデル関連情報と
のうちのモデル関連情報のうちの少なくとも参照情報
を、そのモデル関連情報のうちの利用許否情報が各モデ
ル利用希望者によるシミュレーションモデルの利用を許
可することを表すことを条件に、各モデル利用希望者の
モデル利用希望者用コンピュータ14にインターネット
18を介して配信する。
【0020】その配信後、各モデル利用希望者は、受信
した参照情報を各モデル利用希望者用コンピュータ14
の画面上で閲覧する。その結果、各モデル利用希望者
は、その参照情報に対応するシミュレーションモデルを
利用することを希望する場合には、そのシミュレーショ
ンモデルを利用したい旨のリクエストをモデル利用希望
者用コンピュータ14に入力する。
【0021】その入力後、各モデル利用希望者用コンピ
ュータ14は、その入力されたリクエストをサーバ・コ
ンピュータ16に送信する。
【0022】そのリクエストを受信したサーバ・コンピ
ュータ16は、そのリクエストを各モデル利用希望者用
コンピュータ14に入力したモデル利用希望者によるシ
ミュレーションモデルの利用をモデル提供者が最終的に
許可することを条件に、各モデル利用希望者のモデル希
望者用コンピュータ14にシミュレーションモデルを送
信する。
【0023】以上、本実施形態を概略的に説明したが、
以下、詳細に説明する。
【0024】モデル提供者用コンピュータ12およびモ
デル利用希望者用コンピュータ14は、いずれも、それ
らの画面にWebページを表示して必要な情報を閲覧す
るためのWebブラウザ20,22を搭載している。
【0025】さらに、モデル提供者用コンピュータ12
およびモデル利用希望者用コンピュータ14は、いずれ
も、図示しないプロセシングユニット(例えば、CP
U)により実行される各種プログラムを予め記憶させら
れたプログラムメモリ23a,23bを備えている。各
プログラムメモリ23a,23bに記憶させられている
各種プログラムは、前述のシミュレーションソフトと、
モデル提供者からシミュレーションモデルを収集するた
めに実行されるシミュレーションモデル収集プログラム
とを含んでいる。各プログラムメモリ23a,23b
は、ROM,RAM,磁気ディスク,光ディスク等の記
録媒体を含むように構成される。
【0026】これに対して、サーバ・コンピュータ16
は、Webサーバ24を搭載するとともに、総合データ
ベース30(図においてデータベースを「D/B」で表
す。他のデータベースについても同じとする)を備えて
いる。総合データベース30は、図2に概念的に示すよ
うに、各種の個別データベースを含むように構成されて
いる。
【0027】総合データベース30は、IDデータベー
ス32を個別データベースとして備えている。IDデー
タベース32は、サーバ・コンピュータ16によりシミ
ュレーションモデル配信サービスを享受することを希望
してそのサーバ・コンピュータ16に登録したモデル利
用希望者のユーザID(識別コード)を予め記憶させら
れている。
【0028】総合データベース30は、さらに、モデル
データベース34を個別データベースとして備えてい
る。モデルデータベース34は、モデル提供者によって
登録されたシミュレーションモデルをシミュレーション
モデルファイルとして記憶するためのデータベースであ
る。シミュレーションモデルは、解析対象をシミュレー
ション解析するために利用される。
【0029】シミュレーションモデルファイルは、シミ
ュレーションモデルの属性、挙動(振舞い)、形状など
を記述したファイルである。このシミュレーションモデ
ルファイルの形式は、シミュレーションソフトの構造に
依存しており、バイナリデータの形式、ASCII形
式、データを羅列した形式、オブジェクト指向言語で作
成した形式、手続き言語で作成した形式など様々であ
る。
【0030】ここで、そのシミュレーションモデルファ
イルに記述される具体的な内容を、シミュレーションモ
デルを用いてシミュレーション解析が行われる解析対象
が工場内のベルトコンベヤである場合を例にとり、説明
する。
【0031】シミュレーションモデルの属性 シミュレーションモデルの属性は、ベルトコンベヤによ
る荷の搬送スピードや搬送距離、そのベルトコンベヤの
メーカやコスト、搬送済みの荷の総数のカウント値など
様々である。
【0032】シミュレーションモデルの振舞い シミュレーションモデルの振舞いは、荷の搬送方法(コ
ンベヤ上において互いに隣接した荷間の間隔を徐々に詰
めていくか、常に一定に保つか等)、コンベヤの次に荷
を渡す設備を選択する方法など様々である。
【0033】シミュレーションモデルの形状 シミュレーションモデルの形状は、CADを用いて作成
した形状データにより記述される。この形状データの書
式は、その形状データを作成する際に用いたCADシス
テム(例えば、CATIA,AutoCAD,Pro/
ENGINEER等様々なものが存在する)に依存して
いる。複数のCADシステム間において交換可能なデー
タの書式として、DXF,IGES,STEP,STL
等様々なものが存在する。
【0034】総合データベース30は、さらに、モデル
関連情報データベース36を個別データベースとして備
えている。モデル関連情報データベース36は、上記モ
デルデータベース34に登録されたシミュレーションモ
デルに対応するモデル関連情報を予め記憶させられてい
る。互いに対応するモデル関連情報とシミュレーション
モデルとはそれぞれ、モデル関連情報データベース36
とモデルデータベース34とに互いに関連付けて記憶さ
れる。
【0035】モデル関連情報は、前述の参照情報および
利用許否情報に加えて、権利情報を含んでおり、各情報
の具体的な内容は、次のようなものである。
【0036】1.参照情報 モデル関連情報に対応するシミュレーションモデルが
稼動するシミュレーションソフトの名称やバージョン モデル関連情報に対応するモデルの属性、振舞い、形
状などに関するドキュメントや情報 他のシミュレーションモデルが参照したり使用するこ
とが可能な変数やメソッド(手続き処理サブルーチン)
の名称、そのメソッドの引数や戻り値(ただし、それら
はシミュレーションモデルがオブジェクト指向言語を用
いて作成された場合の例である。) 形状データの書式(形式)
【0037】2.利用許否情報 シミュレーションモデルの使用許諾条件
【0038】ここに、使用許諾条件は、例えば、モデル
利用希望者によるシミュレーションモデルの使用が無料
であるとか、有料であるとか、使用料がいくらであると
か、使用料は相談に応ずる用意があるとか、別のシミュ
レーションモデルとの交換を条件に使用を許諾すること
を希望するとかの条件を含んでいる。使用許諾条件は、
すべてのモデル利用希望者に一律に設定したり、個別に
設定することが可能である。例えば、同じシミュレーシ
ョンモデルの使用許諾に関し、特定のモデル利用希望者
には5万円の使用料で使用を許諾することを希望するの
に対し、それ以外のモデル利用希望者には他のモデルと
の交換を条件に使用を許諾することを希望することが反
映されるように、各モデル提供者は個別に、かつ、各シ
ミュレーションモデルごとに使用許諾条件を設定可能な
のである。
【0039】本実施形態においては、使用許諾条件が、
さらに、各モデル提供者が、各シミュレーションモデル
ごとに、使用はもちろん公開さえ許可しないモデル利用
希望者を指定する情報である使用許否情報を含んでい
る。複数人のモデル利用希望者の中には、あるモデル提
供者と協力関係にあるモデル利用希望者も存在すれば、
競争関係にあるモデル利用希望者も存在するからであ
り、したがって、シミュレーションモデルの使用が許諾
されるモデル利用希望者の範囲を制限してシミュレーシ
ョンモデルの機密性を保持することが必要な場合がある
からである。
【0040】3.権利情報 シミュレーションモデルに関する著作権等の権利の所在
【0041】前記総合データベース30は、さらに、鍵
データベース40を個別データベースとして備えてい
る。鍵データベース40は、サーバ・コンピュータ16
からシミュレーションモデルを受信することを希望する
モデル利用希望者に対して個人認証を行うためにサーバ
・コンピュータ16が発行する鍵を定義する鍵データを
予め記憶させられている。鍵データは、サーバ・コンピ
ュータ16により生成されてその鍵データベース40
に、対応するモデルに関連付けて記憶されるとともに、
正当なモデル利用希望者に配布される。
【0042】図1に示すように、サーバ・コンピュータ
16は、図示しないプロセシングユニット(例えば、C
PU)により実行される各種プログラムを予め記憶させ
られたプログラムメモリ50を備えている。
【0043】このプログラムメモリ50に記憶させられ
ている各種プログラムは、サーバ・コンピュータ16の
全体を管理するために実行される管理プログラムと、シ
ミュレーションモデルおよびモデル関連情報をモデル提
供者からモデル利用希望者に配信するために実行される
シミュレーションモデル配信プログラムと、モデル提供
者がシミュレーションモデルおよびモデル関連情報をサ
ーバ・コンピュータ16に登録することを支援するため
に実行される登録支援プログラムとを含んでいる。プロ
グラムメモリ50は、ROM,RAM,磁気ディスク,
光ディスク等の記録媒体を含むように構成される。
【0044】図3には、シミュレーションモデル配信プ
ログラムの内容がフローチャートにより概念的に表され
ている。このプログラムは、任意のモデル利用希望者か
らの、シミュレーションモデルおよびモデル関連情報の
受信を行いたい旨のリクエストをサーバ・コンピュータ
16が受信することに応答して、その実行を開始され
る。
【0045】このプログラムにおいては、まず、ステッ
プS1(以下、単に「S1」で表す。他のステップにつ
いても同じとする)において、そのリクエストを発した
モデル利用希望者のモデル利用希望者用コンピュータ1
4からそのモデル利用希望者のユーザIDが送信され、
それがサーバ・コンピュータ16に受信される。
【0046】次に、S2において、そのサーバ・コンピ
ュータ16において、それが受信したユーザIDが真正
のものであるか否かを判定するユーザ認証が行われる。
受信したユーザIDと、今回のモデル利用希望者に関連
付けて前記IDデータベース32に登録されているユー
ザIDとが互いに照合され、両者が一致すれば、今回の
モデル利用希望者が真正のモデル利用希望者であると判
定される。
【0047】ユーザ認証が完了し、今回のモデル利用希
望者が真正であると判定された場合には、S3におい
て、モデル関連情報データベース36から必要な参照情
報が読み出される。ただし、すべての参照情報が読み出
されるわけではなく、各シミュレーションモデルを今回
のモデル利用希望者に公開することが各モデル提供者に
より許可されているものに対応する参照情報のみが読み
出される。この選択的読出しは、モデル関連情報データ
ベース36における利用許否情報を参照することにより
行われる。
【0048】同ステップにおいては、さらに、その読み
出された参照情報が、今回のモデル利用希望者のモデル
利用希望者用コンピュータ14に送信される。その参照
情報を受信したモデル利用希望者用コンピュータ14
は、後に詳述するように、その参照情報を画面に一覧表
示する。
【0049】後に詳述するように、その一覧表示されて
いる参照情報の中に、今回のモデル利用希望者が使用を
希望するシミュレーションモデルを特定する情報が存在
する場合には、そのモデル利用希望者が、その特定する
情報を指定し、そのシミュレーションモデルを使用した
い旨のリクエストを自己のモデル利用希望者用コンピュ
ータ14に入力する。入力されたリクエストはサーバ・
コンピュータ16に送信される。
【0050】その後、S4において、その送信されたリ
クエストがサーバ・コンピュータ16に受信される。続
いて、S5において、そのリクエストに応答し、必要な
シミュレーションモデルの送信が行われる。
【0051】このS5の詳細が図4にシミュレーション
モデル送信ルーチンとしてフローチャートで表されてい
る。
【0052】このルーチンにおいては、まず、S11に
おいて、今回のモデル利用希望者がシミュレーションモ
デルを使用したい旨のリクエストが、そのシミュレーシ
ョンモデルを提供するモデル提供者のモデル提供者用コ
ンピュータ12に送信される。そのモデル提供者は、他
のモデル利用希望者からの同様なリクエストもサーバ・
コンピュータ16からまとめて、または個別に受信する
こととなり、その結果、そのモデル提供者は、自分の1
つまたは複数のシミュレーションモデルの各々に関し、
使用を希望しているモデル利用希望者が存在するか否か
を知ることができるとともに、存在する場合には、その
モデル利用希望者が誰であるかを知ることができる。
【0053】なお付言すれば、上述のように、モデル提
供者は、複数人のモデル利用希望者からのリクエストで
あって自分のシミュレーションモデルの使用に関するも
のを知ることができ、その結果、それらモデル利用希望
者の各業界における現在のまたは潜在的なニーズやシー
ズを容易に把握可能となる。このことは、モデル提供者
にとって新しいシミュレーションモデル作成に対する有
効な動機となり、その反射的効果として、モデル利用希
望者は自分のニーズ等に合致したシミュレーションモデ
ルを容易に入手可能となる。
【0054】モデル提供者は、そのような情報を参照す
ることにより、今回のモデル利用希望者に自分のシミュ
レーションモデルの使用を許諾するか否かを判断する。
使用を許諾する場合には、その旨の判定をモデル提供者
用コンピュータ12からサーバ・コンピュータ16に送
信する。
【0055】次に、S12において、その送信された判
定がサーバ・コンピュータ16により受信される。その
後、その受信された判定の内容が、今回のモデル利用希
望者によるシミュレーションモデルの使用を許諾するも
のである場合には、S13において、そのシミュレーシ
ョンモデルに関連付けて鍵データベース40に記憶され
ている鍵データがそこから読み出され、今回のモデル利
用希望者が使用するモデル利用希望者用コンピュータ1
4に送信される。
【0056】続いて、今回のモデル利用希望者から、そ
のシミュレーションモデルをサーバ・コンピュータ16
からダウンロードしたい旨のリクエストが、その今回の
モデル利用希望者が保有している鍵データと共に送信さ
れると、S14において、その送信されたリクエストと
鍵データとがサーバ・コンピュータ16により受信され
る。
【0057】その後、S15において、その受信された
鍵データと、今回のシミュレーションモデルに関連付け
て鍵データベース40に記憶されている真正の鍵データ
とが互いに照合される。この照合の結果、両者が互いに
一致する場合には、S16において、今回のシミュレー
ションモデルがモデルデータベース34から読み出さ
れ、今回のモデル利用希望者が使用するモデル利用希望
者用コンピュータ14に送信される。
【0058】以上で、図3におけるS5の一回の実行が
終了し、同時に、シミュレーションモデル配信プログラ
ムの一回の実行も終了する。
【0059】図5には、前記登録支援プログラムの内容
がフローチャートで概念的に表されている。このプログ
ラムにおいては、自分のシミュレーションモデルおよび
モデル関連情報をサーバ・コンピュータ16に登録する
ことを希望するモデル提供者がその登録を行いたい旨の
リクエストをモデル提供者用コンピュータ12からサー
バ・コンピュータ16に送信すると、S31において、
そのリクエストがサーバ・コンピュータ16により受信
される。
【0060】次に、そのモデル提供者が、自分のシミュ
レーションモデルおよびモデル関連情報をモデル提供者
用コンピュータ12からサーバ・コンピュータ16に送
信すると、S32において、その送信されたシミュレー
ションモデルおよびモデル関連情報がサーバ・コンピュ
ータ16に受信される。同ステップにおいては、その
後、その受信されたシミュレーションモデルとモデル関
連情報とがそれぞれ、モデルデータベース34とモデル
関連情報データベース36とに互いに関連付けて登録さ
れる。
【0061】その後、S33において、今回のシミュレ
ーションモデルに対応する鍵データが生成される。その
生成された鍵データは今回のシミュレーションモデルに
関連付けて鍵データベース40に記憶される。
【0062】以上で、この登録支援プログラムの一回の
実行が終了する。
【0063】図6には、前記シミュレーションモデル収
集プログラムの内容がフローチャートにより概念的に表
されている。
【0064】このプログラムにおいては、まず、S51
において、モデル利用希望者からの、シミュレーション
モデルおよびモデル関連情報の受信を行いたい旨のリク
エストがサーバ・コンピュータ16に送信される。この
実行に応答して前記シミュレーションモデル配信プログ
ラムの実行がサーバ・コンピュータ16において開始さ
れる。
【0065】次に、S52において、今回のモデル利用
希望者のユーザIDがサーバ・コンピュータ16に送信
される。
【0066】その後、サーバ・コンピュータ16による
ユーザ認証が完了し、今回のモデル利用希望者が真正で
あると判定された場合には、S53において、モデル関
連情報データベース36に記憶されている参照情報のう
ち今回のモデル利用希望者に公開することがモデル提供
者により許可されているもののみがサーバ・コンピュー
タ16から受信される。
【0067】続いて、S54において、その受信された
参照情報が今回のモデル利用希望者のモデル利用希望者
用コンピュータ14の画面に一覧表示される。
【0068】その後、今回のモデル利用希望者が、その
一覧表示されている参照情報の中に、今回のモデル利用
希望者が使用を希望するシミュレーションモデルを特定
する情報が存在するため、そのモデル利用希望者が、そ
の情報を指定し、そのシミュレーションモデルを使用し
たい旨のリクエストを自己のモデル利用希望者用コンピ
ュータ14に入力した場合には、S55において、その
入力されたリクエストがサーバ・コンピュータ16に送
信される。
【0069】続いて、モデル提供者が、自分のシミュレ
ーションモデルの使用を今回のモデル利用希望者に許諾
した場合には、S56において、シミュレーションモデ
ルに関連付けて鍵データベース40に記憶されている鍵
データがサーバ・コンピュータ16から受信される。
【0070】その後、S57において、今回のモデル利
用希望者から、そのシミュレーションモデルをサーバ・
コンピュータ16からダウンロードしたい旨のリクエス
トが、その今回のモデル利用希望者が保有している鍵デ
ータと共にサーバ・コンピュータ16に送信される。
【0071】続いて、その送信された鍵データと、今回
のシミュレーションモデルに関連付けて鍵データベース
40に記憶されている真正の鍵データとが、サーバ・コ
ンピュータ16において互いに照合された結果、両者が
互いに一致する場合には、S58において、今回のシミ
ュレーションモデルがサーバ・コンピュータ16から受
信される。
【0072】以上で、このシミュレーションモデル収集
プログラムの一回の実行が終了する。
【0073】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、図5のS32が請求項1における「第1
受信ステップ」の一例を構成し、図3のS3が同請求項
における「第1送信ステップ」の一例を構成し、同図の
S4が同請求項における「第2受信ステップ」の一例を
構成し、同図のS5が同請求項における「第2送信ステ
ップ」の一例を構成しているのである。
【0074】さらに、本実施形態においては、図6のS
53が請求項3における「第1受信ステップ」の一例を
構成し、同図のS54が同請求項における「表示ステッ
プ」の一例を構成し、同図のS58が同請求項における
「第2受信ステップ」の一例を構成しているのである。
【0075】さらに、本実施形態においては、図1にお
けるシミュレーションモデル配信プログラムと登録支援
プログラムとシミュレーションモデル収集プログラムと
がそれぞれ、請求項4に係る「プログラム」の一例を構
成しているのである。
【0076】さらに、本実施形態においては、プログラ
ムメモリ23a,23b,50がそれぞれ、請求項5に
係る「記録媒体」の一例を構成しているのである。
【0077】以上、本発明の一実施形態を図面に基づい
て詳細に説明したが、本発明はその他の形態で実施する
ことが可能である。
【0078】例えば、本実施形態においては、シミュレ
ーションモデルもモデル関連情報もサーバ・コンピュー
タ16のメモリに記憶させられていてそこからそれらシ
ミュレーションモデルおよびモデル関連情報が各モデル
利用希望者用コンピュータ14に送信されるようになっ
ているが、比較的データ量が少ないモデル関連情報はサ
ーバ・コンピュータ16のメモリに記憶させられるが、
比較的データ量が多いシミュレーションモデルはモデル
提供者用コンピュータ12のメモリに記憶させられてい
てそこから各モデル利用希望者用コンピュータ14に直
接に、すなわち、サーバ・コンピュータ16を経由しな
いで送信される形態で本発明を実施することが可能であ
る。この形態によれば、シミュレーションモデルおよび
モデル関連情報の提供を仲介するためにサーバ・コンピ
ュータ16が搭載しなければならないメモリ容量を容易
に節減可能となる。
【0079】さらに、前記実施形態においては、各モデ
ル利用希望者は必要なシミュレーションモデルおよびモ
デル関連情報をサーバ・コンピュータ16を介して入手
し得るが、シミュレーションモデルもモデル関連情報も
モデル提供者用コンピュータ12のメモリに記憶させて
おき、そこから直接に各モデル利用希望者用コンピュー
タ14に送信することにより、サーバ・コンピュータ1
6によるシミュレーションモデルおよびモデル関連情報
の提供の仲介が省略される形態で本発明を実施すること
も可能である。この形態によれば、シミュレーションモ
デルおよびモデル関連情報の流通を促進する通信システ
ム10においてサーバ・コンピュータ16を省略可能と
なる。
【0080】それら形態の他にも、前記[課題を解決す
るための手段および発明の効果]の欄に記載の態様を始
めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を
施した形態で本発明を実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるシミュレーションモ
デル配信方法が実施される際に利用されるハードウエア
資源を概念的に示す系統図である。
【図2】図1における総合データベース30の構成を概
念的に示すブロック図である。
【図3】図1におけるシミュレーションモデル配信プロ
グラムの内容をモデル利用希望者の手続に関連付けて概
念的に表すフローチャートである。
【図4】図3におけるS5の詳細をシミュレーションモ
デル送信ルーチンとして表すフローチャートである。
【図5】図1における登録支援プログラムの内容をモデ
ル提供者の手続に関連付けて概念的に表すフローチャー
トである。
【図6】図1におけるシミュレーションモデル収集プロ
グラムの内容を概念的に表すフローチャートである。
【符号の説明】
10 通信システム 12 モデル提供者用コンピュータ 14 モデル利用希望者用コンピュータ 16 サーバ・コンピュータ 18 インターネット 23a プログラムメモリ 23b プログラムメモリ 30 総合データベース 34 モデルデータベース 36 モデル関連情報データベース 50 プログラムメモリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数人のユーザによりそれぞれ使用され
    る複数のユーザ用コンピュータに通信ネットワークを介
    して通信可能に接続されたサーバ・コンピュータによ
    り、解析対象をシミュレーション解析するために利用さ
    れるシミュレーションモデルであって前記複数人のユー
    ザのうちの少なくとも1人であるモデル提供者により作
    成されたものを、そのモデル提供者から他の複数人のユ
    ーザである複数人のモデル利用希望者に配信する方法で
    あって、 前記シミュレーションモデルと、そのシミュレーション
    モデル自体ではないがそれに関連するモデル関連情報で
    あって、(a)そのシミュレーションモデルが前記各モ
    デル利用希望者による利用に適しているものであるか否
    かを各モデル利用希望者が判断するために参照する参照
    情報、および(b)前記シミュレーションモデルが前記
    各モデル利用希望者により利用されることを前記モデル
    提供者が許可するか否かを各モデル利用希望者ごとに個
    別に表す利用許否情報を含むものとを、そのモデル提供
    者の前記ユーザ用コンピュータから受信する第1受信ス
    テップと、 それら受信したシミュレーションモデルとモデル関連情
    報とのうちのモデル関連情報のうちの少なくとも前記参
    照情報を、前記複数人のモデル利用希望者のうち、前記
    モデル関連情報のうちの前記利用許否情報が前記シミュ
    レーションモデルの利用を許可することを表すモデル利
    用希望者の前記ユーザ用コンピュータに送信する第1送
    信ステップと、 前記参照情報を受信した前記ユーザ用コンピュータを使
    用するモデル利用希望者が、その参照情報を参照した結
    果、前記シミュレーションモデルを利用したい旨のリク
    エストを自己のユーザ用コンピュータに入力すれば、そ
    のリクエストを受信する第2受信ステップと、 そのリクエストを受信した場合に、そのリクエストを前
    記ユーザ用コンピュータに入力したモデル利用希望者に
    よる前記シミュレーションモデルの利用を前記モデル提
    供者が最終的に許可することを条件に、そのモデル利用
    希望者の前記ユーザ用コンピュータに前記シミュレーシ
    ョンモデルを送信する第2送信ステップとを含むシミュ
    レーションモデル配信方法。
  2. 【請求項2】 前記複数人のユーザがそれぞれ、前記ユ
    ーザ用コンピュータをあるときには前記モデル利用希望
    者として使用し、あるときには前記モデル提供者として
    使用することが可能とされている請求項1に記載のシミ
    ュレーションモデル配信方法。
  3. 【請求項3】 複数人のユーザのうちの1人である第1
    ユーザにより使用される第1ユーザ用コンピュータであ
    って、他の複数人のユーザである複数人の第2ユーザに
    よりそれぞれ使用される複数の第2ユーザ用コンピュー
    タに通信ネットワークを介して接続されたものにより、
    解析対象をシミュレーション解析するために利用される
    シミュレーションモデルであって前記複数人の第2ユー
    ザのいずれかであるモデル提供者により作成されたもの
    を、そのモデル提供者から前記第1ユーザであるモデル
    利用希望者が収集する方法であって、 前記シミュレーションモデル自体ではないがそれに関連
    するモデル関連情報であって、(a)そのシミュレーシ
    ョンモデルが前記モデル利用希望者による利用に適して
    いるものであるか否かをそのモデル利用希望者が判断す
    るために参照する参照情報、および(b)前記シミュレ
    ーションモデルが前記モデル利用希望者により利用され
    ることを前記モデル提供者が許可するか否かを表す利用
    許否情報を含むもののうちの少なくとも参照情報を、そ
    の利用許否情報が前記モデル利用希望者による前記シミ
    ュレーションモデルの利用を許可することを表すことを
    条件に、前記モデル提供者の前記第2ユーザ用コンピュ
    ータから受信する第1受信ステップと、 その受信した参照情報を前記第1ユーザ用コンピュータ
    の画面上に表示する表示ステップと、 その表示に応答して前記モデル利用希望者が、前記シミ
    ュレーションモデルを利用したい旨のリクエストを前記
    第1ユーザ用コンピュータに入力した場合に、前記モデ
    ル利用希望者による前記シミュレーションモデルの利用
    を前記モデル提供者が最終的に許可することを条件に、
    そのモデル提供者の前記第2ユーザ用コンピュータから
    前記シミュレーションモデルを受信する第2受信ステッ
    プとを含むシミュレーションモデル収集方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の方
    法を実施するためにコンピュータにより実行されるプロ
    グラム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のプログラムをコンピュ
    ータ読取り可能に記録した記録媒体。
JP2001023228A 2001-01-31 2001-01-31 シミュレーションモデル配信方法、シミュレーションモデル収集方法、プログラムおよび記録媒体 Pending JP2002230359A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001023228A JP2002230359A (ja) 2001-01-31 2001-01-31 シミュレーションモデル配信方法、シミュレーションモデル収集方法、プログラムおよび記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001023228A JP2002230359A (ja) 2001-01-31 2001-01-31 シミュレーションモデル配信方法、シミュレーションモデル収集方法、プログラムおよび記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002230359A true JP2002230359A (ja) 2002-08-16

Family

ID=18888541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001023228A Pending JP2002230359A (ja) 2001-01-31 2001-01-31 シミュレーションモデル配信方法、シミュレーションモデル収集方法、プログラムおよび記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002230359A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004068382A1 (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 Fujitsu Limited 運営パラメータ収集・最適化装置と方法
JP2012510656A (ja) * 2008-11-28 2012-05-10 インチロン ゲーエムベーハー データ処理の方法、システム、およびシミュレーション又は解析モデル
JP2015167041A (ja) * 2015-05-20 2015-09-24 大澤 昇平 機械学習モデル設計支援装置、機械学習モデル設計支援方法、機械学習モデル設計支援装置用プログラム
WO2022227959A1 (zh) * 2021-04-27 2022-11-03 华为技术有限公司 模型分发的方法和装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004068382A1 (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 Fujitsu Limited 運営パラメータ収集・最適化装置と方法
JP2012510656A (ja) * 2008-11-28 2012-05-10 インチロン ゲーエムベーハー データ処理の方法、システム、およびシミュレーション又は解析モデル
JP2015167041A (ja) * 2015-05-20 2015-09-24 大澤 昇平 機械学習モデル設計支援装置、機械学習モデル設計支援方法、機械学習モデル設計支援装置用プログラム
WO2022227959A1 (zh) * 2021-04-27 2022-11-03 华为技术有限公司 模型分发的方法和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6938006B2 (en) Sales method and system for selling tangible and intangible products
JP4507147B2 (ja) データベース管理システムにおけるデータ管理システム
US7574379B2 (en) Method and system of using artifacts to identify elements of a component business model
US7590597B2 (en) Electronic business transaction system
US20020022971A1 (en) Software rental system, software rental method, and computer program for being executed on the software rental system
US20030084343A1 (en) One protocol web access to usage data in a data structure of a usage based licensing server
KR100804079B1 (ko) 결제중개 처리장치, 결제중개처리용의 처리프로그램을 격납하는 기억매체, 결제중개용의 컴퓨터 프로그램, 온라인숍장치 및 온라인쇼핑방법과 그 시스템
CN1866260B (zh) 向用户可操作设备提供程序的方法和系统
US20030037034A1 (en) System and method for lubricants supply chain management
EP2367132B1 (en) Automated rules-based rights resolution
US20030083998A1 (en) Usage based licensing server and data structure
JP2007536607A (ja) リッチコンテントのライフサイクルをユーザーが作成し、指令するためのシステムおよび方法
EP0899674A2 (en) Electronic mall system
CN1322460C (zh) 信息对象编辑和分配系统
US20030083995A1 (en) Process for usage based suite licensing of resources from one or more vendors
US20030084145A1 (en) Usage based licensing server process to generate metrics
TW201909002A (zh) 資料集交易與運算資源整合方法
US20030084341A1 (en) Implementation of security barriers in a usage based licensing server data structure
Rubinstein et al. The trouble with Article 25 (and how to fix it): the future of data protection by design and default
Yousefnejad et al. Tactical production planning in a hybrid MTS/MTO system using Stackelberg game
US20030083892A1 (en) Process for one-stop shopping of all available license deals available using a usage based licensing server data structure
US20030083994A1 (en) Process to build and use usage based licensing server data structure for usage based licensing
CN100416572C (zh) 支持部件设计的设计支持系统和方法
US20030083999A1 (en) Temporal processing of usage data in a usage based licensing
JP2003288476A (ja) 生産ラインの統合ライン能力評価・管理運用システム、および、その統合ライン能力評価・管理運用方法