JP2002229993A - 通信ネットワークを通じて地図データを配信するシステム及び方法 - Google Patents

通信ネットワークを通じて地図データを配信するシステム及び方法

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JP2002229993A
JP2002229993A JP2001027435A JP2001027435A JP2002229993A JP 2002229993 A JP2002229993 A JP 2002229993A JP 2001027435 A JP2001027435 A JP 2001027435A JP 2001027435 A JP2001027435 A JP 2001027435A JP 2002229993 A JP2002229993 A JP 2002229993A
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JP2001027435A
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Masahiko Tabata
晶彦 田畑
Masaki Oku
正喜 奥
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Zenrin Co Ltd
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Zenrin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザからの1回の地図要求に応えて配信さ
れる地図データのデータサイズをいたずらに増大させる
ことなしに、その配信された地図データの利便性を向上
させる。 【解決手段】 サーバシステム10は、携帯電話などの
クライアント30から、ある地点の地図データを要求さ
れると、地図データベース12から要求された地点を中
心とする所定の広さ範囲のターゲット地域のベクトル地
図データを読み出し、このベクトル地図データの座標値
の精度を落としてデータサイズを縮小した上で、そのベ
クトル地図データをクライアント30に送る。クライア
ント30は、受信したベクトル地図データからラスタ地
図イメージを描画して表示する。配信される地図の地域
的広さ範囲は、地図の種類や、ユーザの希望や、通信速
度などに応じて、狭すぎず広すぎもしない適度な広さ範
囲、例えば、市街地図は400m×400m程度、道路
地図は1.5km×1.5km程度に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】インターネットなどの通信ネ
ットワークを通じて、携帯電話、PDA又はパーソナルコ
ンピュータなどの画像表示機能をもったクライアントに
地図データを配信して地図を表示させるためのシステム
及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば携帯電話のためのインターネット
を利用したサービスの一つとして、サーバから携帯電話
へ地図データを配信するサービスが広く行われている。
地図を配信するサーバは、ベクトルイメージデータ形式
の地図データ(ベクトル地図データ)を蓄積しており、
携帯電話から場所の指定を受けると、その指定場所を中
心とする所定距離範囲の地域について、ベクトル地図デ
ータに基づいてラスタイメージデータ形式の地図データ
(ラスタ地図データ)を描画し、このラスタ地図データ
を携帯電話に送信する。似たようなサービスは、携帯電
話だけでなく、インターネットにアクセスできる様々な
端末に対して行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の地図
配信サービスの一つの欠点は、1回の地図要求に対して
配信される地図が、ユーザにとって、地域的な広さ範囲
において狭すぎるか、または、表示の詳細さにおいて粗
すぎる点である。
【0004】例えば、携帯電話の場合、現状では、個々
の建物や街路の形状や名称が詳細に表わされた市街地図
をサーバに要求した場合、サーバから配信される詳細市
街地図のカバーする地域的な範囲はたかだか200m×
200m程度の狭い地域である。この程度に狭い地域の
地図ではユーザには使いずらい。一方、より広い地域の
地図を要求すると、配信されてくる地図は、例えば道路
しか描かれてないような粗い内容の地図になり、これで
は街を歩く用途には適さない。
【0005】一方、ユーザが指定場所を適当にずらして
何度も市街地図の要求を発すれば、その都度に位置のず
れた市街地図が配信されてくる。しかし、多数回のキー
操作が煩わしく、トータルの待ち時間も長くなり、通信
料金も増大してしまう。さらに、地図要求を発する都度
に、前に表示されていた地図から新たに要求した地図へ
と画面表示が一気に不連続に切り替わるから、ユーザ
は、広い地域全体の様子を把握することが難しい。
【0006】これら問題の主たる原因は、端末のもつ通
信速度やメモリ容量や表示能力等の制限から、1回の通
信要求に対して配信されるデータのサイズがかなり小さ
いこと、及び配信される地図データがラスタイメージデ
ータであることにある。
【0007】類似の問題は、携帯電話への地図配信サー
ビスに限らす、他の種類のクライアントへの地図配信サ
ービスでも、多かれ少なかれ存在する。
【0008】したがって、本発明の目的は、通信ネット
ワークを通じて地図データを配信するサービスにおい
て、ユーザからの1回の地図要求に応えて配信される地
図データのデータサイズをいたずらに増大させることな
しに、その配信された地図データの利便性を向上させる
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点に従
う通信ネットワークを通じて地図データを配信するため
の方法は、遠隔のクライアントから地図要求を受ける地
図要求受信ステップと、その地図要求に応答して、オリ
ジナルのベクトル地図データに基づいて、クライアント
へ配信されるべきターゲット地域のベクトル地図データ
を準備する地図データ準備ステップと、準備されたベク
トル地図データを通信ネットワークを通じて前記クライ
アントへ送信する地図データ配信ステップとを備える。
上記の地図データ準備ステップでは、配信されるべきベ
クトル地図データに含まれる座標値のデータサイズを、
地図データベースから取得したオリジナルのベクトル地
図データのもつオリジナルの座標値のデータサイズより
縮小することにより、配信されるべきベクトル地図デー
タのデータサイズを、対応するオリジナルのベクトル地
図データのデータサイズより縮小するステップが含まれ
ている。
【0010】この方法によれば、縮小されたデータサイ
ズのベクトル地図データがクライアントに配信される。
よって、配信された地図データがカバーするターゲット
地域の広さ範囲は、従来よりも広く設定することが可能
である。また、クライアントはベクトル地図データを受
けるので、表示した地図の拡大縮小やスクロールが可能
になる。その結果、地図の利便性が向上する。
【0011】好適な実施形態では、配信されるベクトル
地図データの座標値は緯度方向及び経度方向それぞれ1
バイトにしている。さらに、ターゲット地域を複数のブ
ロックに分割して、各ブロックごとに座標系を設定する
ことで、一層のデータサイズの削減を図っている。
【0012】好適な実施形態では、ターゲット地域の広
さ範囲は、クライアントから要求された地図データの地
図レベルに応じて定められている。例えば、要求された
地図レベルが、個々の建物の形状まで表した市街地図で
ある場合、ターゲット地域の広さ範囲がほぼ400m×
400m以上である。また、要求された地図データの地
図レベルが、道路の走る経路は表すが個々の建物の形状
までは表していない道路地図であるとき、ターゲット地
域の広さ範囲はほぼ1.5km×1.5km以上であ
る。この程度の広さ範囲のターゲット地域をカバーした
地図であれば、ユーザは利用し易い。
【0013】クライアントには様々な種類の端末が採用
し得るが、好適な実施形態では携帯電話である。携帯電
話の場合、他の端末に比較して、通信速度が遅く、メモ
リ容量が小さく、また、ディスプレイ画面も狭いので、
本発明の利点が生かせる。
【0014】好適な実施形態では、サーバシステムから
クライアントに、ベクトル地図データからラスタ地図デ
ータを描画するための地図アプリケーションをダウンロ
ードするステップも設けられる。
【0015】本発明の第2の観点に従う通信ネットワー
クを通じて地図データを配信するための方法は、遠隔の
クライアントから地図要求を受ける地図要求受信ステッ
プと、配信されるべき地図データの地図レベルに応じ
て、ターゲット地域の広さ範囲を決定する地域的広さ範
囲決定ステップと、クライアントからの地図要求に応答
して、前記地図レベルに応じて決定された広さ範囲を有
したターゲット地域についてのベクトル地図データを準
備する地図データ準備ステップと、準備されたベクトル
地図データを通信ネットワークを通じて前記クライアン
トへ送信する地図データ配信ステップとを備える。
【0016】この方法によれば、クライアントから要求
された地図データの地図レベル(地図の縮尺や用途によ
る種別、例えば、大縮尺の市街地図、中縮尺の道路地図
など)に応じてターゲット地域の広さ範囲が決定され、
その広さ範囲をもったターゲット地域のベクトル地図デ
ータがクライアントへ配信される。ターゲット地域の広
さ範囲を、地図レベルに応じて狭すぎず又は広すぎない
よう適切に設定することで、使いやすい地図データをク
ライアントに提供できる。例えば、好適な実施形態で
は、要求された地図レベルが市街地図の場合、ターゲッ
ト地域の広さ範囲は400m×400m程度かそれ以
上、また、要求された地図データの地図レベルが道路地
図の場合、ターゲット地域の広さ範囲は1.5km×
1.5km程度かそれ以上である。クライアントに送ら
れるターゲット地域の地図データはベクトル地図データ
であるから、クライアントは、表示した地図を、その適
度な広さ範囲をもったターゲット地域内でスクロールし
たり拡大縮小したりすることができ、利便性が高い。
【0017】本発明の第3の観点に従う通信ネットワー
クを通じて地図データを配信するための方法は、遠隔の
クライアントから地図要求を受ける地図要求受信ステッ
プと、ターゲット地域の広さ範囲を可変的に決定する地
域的広さ範囲決定ステップと、クライアントからの地図
要求に応答して、一つの地図レベルをもつベクトル地図
データであって、前記可変的に定められた広さ範囲を有
したターゲット地域のベクトル地図データを準備する地
図データ準備ステップと、準備されたベクトル地図デー
タを通信ネットワークを通じてクライアントへ送信する
地図データ配信ステップとを備える。
【0018】この方法によれば、或るターゲット地域に
ついて、一つの地図レベルの地図データを配信する場合
に、そのターゲット地域の広さ範囲を可変的に設定でき
る。よって、例えば、400m×400m、200m×
800m、800×400mなどの異なる広さ範囲をも
つターゲット地域のいずれについても、例えば大縮尺の
詳細な市街地図のような、同じ地図レベルのベクトル地
図データを配信することができる。広さ範囲は、ユーザ
が自分の目的などに応じて可変的に決定できるようにし
ても良いし、サーバシステムが個々の地域の事情などに
応じて可変的に決定できるようにしてもよい。例えば、
鉄道駅名を中心とする市街地図が要求された場合、その
駅の駅周辺市街が南北に細長く伸びていれば、それに合
わせた南北に細長い地域的範囲を設定し、東西南北にほ
ぼ均等に広がっていれば、それに合わせた正方形の地域
的範囲を設定するというようなことができる。いずれの
地域的範囲を設定しても、同じ地図レベルの地図が提供
され、しかもそれはベクトルデータであるが故に、表示
地図のスクロールや拡大縮小が可能であるから、利便性
が高い。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態にか
かる地図データ配信システムの全体構成を示す。
【0020】図1に示すように、地図配信サービスを行
うサーバシステム10に、インターネットや移動電話ネ
ットワークなどの通信ネットワーク20を介して、クラ
イアント30が通信可能になっている。この実施形態の
説明では、クライアント30が携帯電話である場合を例
にとるが、クライアント30が他の種類の装置、例えば
パーソナルコンピュータ、PDA、ゲームコンピュータ、
テレビジョンセットなどであってもよいことは言うまで
もない。1つのクライアント30しか図示してないが、
通常は多数のクライアントが存在することも言うまでも
ない。
【0021】サーバシステム10は、地図ソースサーバ
11、地名・緯度経度変換サーバ13、地名検索サーバ
14および地図配信サーバ15を有する。これらのサー
バ11、13〜15は、同じ一台のコンピュータマシン
に集中して存在していてもよいし、複数台のコンピュー
タマシンに分散して存在していてもよい。
【0022】地図ソースサーバ11は、地図データベー
ス12を有し、この地図データベース12には、例えば
日本全国のような配信可能な全地域をカバーする地図デ
ータが管理されている。ここで管理されている地図デー
タは、ベクトルイメージデータ形式(地名などのテキス
ト形のデータも含んでいる)のベクトル地図データであ
る。
【0023】地名・緯度経度変換サーバ13は、地名の
指定を受け取って、その地名を、その地名をもつ場所の
代表地点の緯度経度情報に変換するものである。例え
ば、駅名、施設名、市町村名または番地などを、その
駅、施設、市町村、番地区画の代表地点の緯度経度情報
に変換する。
【0024】地名検索サーバ14は、例えばWWW(ワー
ルドワイドウェブ)サーバであり、クライアント30と
交信しながらインタラクティブな方法で、ユーザの所望
する地名を検索してクライアント30に返すものであ
る。
【0025】地図配信サーバ15は、例えばWWWサーバ
であり、ユーザの所望する地名の場所を中心とした地域
(以下、ターゲット地域という)の地図データを地図ソ
ースサーバ11から取得して、クライアント30に送信
するものである。この地図配信サーバ15からクライア
ント30へ送られる地図データは、ベクトルイメージデ
ータ形式のベクトル地図データであり、地図ソースサー
バ11が管理しているベクトル地図データを若干簡略化
してデータサイズを縮小したものである。このベクトル
地図データから地図のラスタイメージ(ラスタ地図デー
タ)を描画する処理は、クライアント30側で行われ
る。
【0026】地図配信サーバ15は、地名検索サーバ1
4で検索された地名などをユーザ別に記憶しておくため
のユーザデータベース16を有する。また、地図配信サ
ーバ15は、クライアント30にダウンロードされるべ
き地図アプリケーションプログラム17を有しており、
この地図アプリケーション17は、例えばJAVA(登
録商標)アプリケーションであり、クライアント30に
おいて、ベクトル地図データからラスタ地図データを描
画して画面に表示する処理や、表示した地図の拡大/縮
小やスクロールを行うための処理などを行う。
【0027】クライアント30には、あらかじめウェブ
ブラウザ31がインストールされており、このウェブブ
ラウザ31は、地名検索サーバ14にアクセスして地名
の検索を行ったり、地図配信サーバ15にアクセスして
地図アプリケーション17をダウンロードしたりするこ
とができる。
【0028】図2は、地図配信サービスが行われるとき
のシステム全体の動作シーケンスを示す。
【0029】図2に示すように、クライアント30のウ
ェブブラウザが、地名検索サーバ14にアクセスして地
名検索画面41を受信して開き、その地名検索画面41
にユーザ入力された条件を地名検索サーバ14に送っ
て、該当する地名を検索してもらう(ステップ42)。
検索された地名は地名検索画面41に表示される。
【0030】その地名検索画面41上でユーザが所望の
地名を確定させると、地名検索サーバ14が、その地名
を地名・緯度経度変換サーバ13に送信する(ステップ
43)。地名・緯度経度サーバ13は、その地名を、そ
れに該当する場所の代表地点の緯度経度情報に変換し、
その緯度経度情報を地名検索サーバ14に返す(ステッ
プ44)。地名検索サーバ14は、クライアント30の
識別情報(クライアントID)とユーザ所望の地名ととも
に、その地名の緯度経度情報を地図配信サーバ15に送
る(ステップ45)。地図配信サーバ15は、そのクラ
イアントID、地名および緯度経度情報を、ユーザデータ
ベース16に登録する(ステップ46)。
【0031】一方、クライアント30のウェブブラウザ
は、地名検索が終わると、地図アプリケーションをダウ
ンロードするための画面47を表示し、その画面47上
でユーザが地図アプリケーションのダウンロードを要求
する操作を行うと、ウェブブラウザは、地図アプリケー
ションのダウンロード要求を地図配信サーバ15に送信
する(ステップ48)。地図配信サーバ15は、その要
求に応答して、地図アプリケーション17をクライアン
ト30へ送る(ステップ49)。
【0032】ダウンロードされた地図アプリケーション
は、クライアント30に自動的にインストールされて起
動され、地図レベルを選択するための画面50を開く。
ここで、地図レベルとは、地図の縮尺又は用途などによ
る地図の種類のことであり、例えば、1万分の1市街地
図(個々の建物の形状や名称、個々の街路の形状や名称
などを詳細に表した市街地図であり、歩行者向け、また
はピンポイントで場所を特定する用途向け)、2万5千
分の1地形図(道路や主要施設名称などが表示されたい
わゆる道路地図であり、自動車や自転車など搭乗者向
け)などがある。この地図レベル選択画面50上でユー
ザが所望の地図レベルを選択すると、地図アプリケーシ
ョンは、地図データの要求を地図配信サーバ15に送る
(ステップ51)。この地図データ要求には、パラメー
タとして、クライアントID、選択された地図レベル、そ
の地図レベルに応じた地図の地域的広さ範囲などが付
く。ここで、地図の地域的広さ範囲とは、1回の地図デ
ータ要求に対して配信される地図データがカバーすべき
ターゲット地域の距離寸法、例えば緯度方向の長さLと
経度方向の幅Wである。配信されるべき地図の地域的広
さ範囲は、それがユーザの選択した地図レベルに応じた
適度な広さ範囲になるように、地図アプリケーションが
決定する。例えば、選択された地図レベルが1万分の1
市街地図の場合には、地図の地域的広さ範囲L×Wは例え
ば400m×400mであり、選択された地図レベルが
2万5千分の1地形図の場合には、地図の地域的広さ範
囲L×Wは例えば1.5km×1.5kmである。
【0033】地図配信サーバ15は、クライアント30
から上記地図データ要求を受けると、それに付いている
クライアントIDを頼りに、ユーザデータベース16か
ら、ユーザ所望の地名と緯度経度情報を読み出す(ステ
ップ52)。そして、地図配信サーバ15は、地図ソー
スサーバ11に対して地図データの要求を送る(ステッ
プ53)。ここで、この地図データ要求には、パラメー
タとして、緯度経度情報、ユーザ選択された地図レベ
ル、その地図レベルに応じた地図の地域的広さ範囲など
が含まれる。
【0034】地図ソースサーバ11は、地図配信サーバ
15から上記地図データ要求を受けると、要求された緯
度経度を中心にした、要求された地域的広さ範囲をもつ
ターゲット地域について、要求された地図レベルのベク
トル地図データを地図データベース12から読み込み、
そのベクトル地図データを地図配信サーバ15に送る
(ステップ54)。地図配信サーバ15は、地図ソース
サーバ11から受け取った上記ターゲット地域のベクト
ル地図データをクライアント30の地図アプリケーショ
ンに送る(ステップ55)。ここで、地図配信サーバ1
5からクライアント30に送られるベクトル地図データ
は、地図ソースサーバ11の地図データベース12で管
理されているオリジナルのベクトル地図データから一部
データが間引かれて、データサイズが縮小されている。
このデータサイズを縮小する処理は、地図配信サーバ1
5又は地図ソースサーバ11で行われる。
【0035】クライアント30の地図アプリケーション
は、地図配信サーバ15から受信したベクトル地図デー
タからラスタ地図データ(ラスタ地図イメージ)を描画
して地図表示画面56に表示する。地図アプリケーショ
ンは、さらに、受信したベクトル地図データの中に含ま
れている、役所、駅、ガソリンスタンド、コンビニエン
スストア、景勝地などの各種地理物の種別番号に基づい
て、それら各種地理物の図象記号のラスタイメージデー
タ(例えば、GIF形式)を地図配信サーバ15に要求し
て受信し(ステップ57、58)、その図象記号も地図表
示画面56に表示された地図上の該当位置に表示する。
地図アプリケーションは、受信したベクトル地図データ
のターゲット地域の範囲内であれば、画面表示された地
図のスクロールや拡大縮小をユーザ要求に応じて自由に
行える。
【0036】以上のシーケンスの中で、ステップ48、
49の地図アプリケーションのダウンロードは、クライ
アント30の地図アプリケーションが既にインストール
されている場合には、省略することができる。
【0037】図3は、上述のシーケンス中の特に、クラ
イアント30の地図アプリケーションの動作をより詳細
に示している。図4は、上述のシーケンス中の特に、地
図ソースサーバ11と地図配信サーバ15の地図データ
を送信する動作を詳細に示している。
【0038】図3に示すように、地図アプリケーション
は、図2に示した地図レベル選択画面50上で地図レベ
ルがユーザ選択されると(ステップ61)、その地図レ
ベルに応じて、配信される地図データがカバーすべき地
域的広さ範囲(緯度方向長さL×経度方向幅W)を決定
し、その地図レベルのその地域的広さ範囲をもつ地図デ
ータを地図配信サーバ15に要求する(ステップ6
2)。
【0039】ここで、地図の地域的広さ範囲L×Wは、ユ
ーザ選択された地図レベルの地図の用途から判断して、
ユーザにとって狭すぎず、かつ、通信待ち時間や通信料
金の点から広すぎない、適度な広さ範囲に決定される。
例えば、1万分の1市街地図は、前述したように、個々
の建物や街路などの地物の形状や名称が詳細に表された
市街地図であって、歩行者向けやピンポイントで場所を
特定する用途向けであるが、その地域的広さ範囲L×W
は、例えば400m×400mである。通常、400m
×400m以上の広さ範囲の地域をカバーした詳細市街
地図であれば、歩行者の利用やピンポイントでの場所指
定などの用途に、狭すぎることはない。しかも、この程
度の広さ範囲であれば、駅前などの商業エリアの主要部
をほぼ収めることができる。また、例えば、2万5千分
の1地形図は、前述したように、道路や主要施設名称な
どが表示されたいわゆる道路地図であり、自動車や自転
車などの搭乗者向けであるが、その地域的広さ範囲は例
えば1.5km×1.5kmである。通常、1.5km
×1.5km以上の広さ範囲をカバーする道路地図な
ら、自動車や自転車などの搭乗者の利用に耐えられる。
【0040】地図アプリケーションから上記のような地
図レベルと地図の地域的広さ範囲L×Wをもった地図デー
タが要求されると、図4のステップ71に示すように、
地図配信サーバ15が、ユーザデータベース16から、
要求された地名の緯度経度情報を読み出し、その緯度経
度情報の地点を中心とする、要求された地域的広さ範囲
L×Wをもつターゲット地域について、要求された地図レ
ベルのベクトル地図データを、地図ソースサーバ11に
要求し、そして、地図ソースサーバ11は、その要求さ
れたターゲット地域のベクトル地図データを、地図デー
タベース12から取得する。
【0041】ここで、地図データベース12内には、図
5に示すように、いくつかの地図レベルの地図データ8
1、82、83、…がある。例えば、前述した1万分の
1市街地図のデータ81、前述した2万5千分の1地形
図のデータ82、さらに、20万分の1地勢図のデータ
83、より小縮尺の地方図のデータ(図示省略)、より
小縮尺の日本全国図のデータ(図示省略)などである。
各地図レベルの地図データは、図中1万分の1市街図に
ついて例示しているように、複数のレイヤ84、84、
…に分けられている。ここで、レイヤ84,84、…と
は、地図を構成する地理物の種類別の地図データであ
り、例えば、道路種類別の道路枠線図のレイヤ、建造物
種類別の建造物多角形のレイヤ、地形種類別の地形線図
レイヤ、名称種類別の名称テキストのレイヤなどであ
る。
【0042】ステップ71で、要求された地図レベルの
地図データを地図データベース12から取得するとき、
その要求された地図レベルの全てのレイヤの地図データ
を取得する。
【0043】再び図4を参照して、次にステップ72へ
進む。ここでは、地図ソースサーバ11又は地図配信サ
ーバ15が、地図データベース12から取得した地図デ
ータを、レイヤ毎に、複数の小面積ブロックに分割し、
そして、各ブロック内のベクトル地図データの座標値
(X,Y)のデータを、より座標精度の低いデータサイズ
の小さい座標値データに変換する。例えば、オリジナル
の座標値は、緯度方向座標Xおよび経度方向座標Yのいず
れも、複数バイトデータで表されているが、これを、緯
度方向座標Xおよび経度方向座標Yのいずれについても1
バイトデータに変換する。これにより、ベクトル地図デ
ータのデータサイズは大幅に縮小される。
【0044】図6は、このステップ72の処理によって
データサイズ縮小された地図データのブロックと座標値
(X,Y)を説明するための図である。
【0045】図6に示す地図データは、1万分の1市街
地図の例であり、400m×400mの広さ範囲をもつ
ターゲット地域80をカバーしている。このターゲット
地域80内の中心点81は、ユーザ所望の地名に対応す
る緯度経度情報の地点に当たる。また、右上端の地点8
2は、このターゲット地域80を特定するための基準地
点として使われる。このターゲット地域80は、400
m×400mの広さ範囲を持つが、それが3×3等分割
されて、9つの小面積ブロック90、90、…に区分さ
れる。よって、個々のブロック90の広さ範囲は約13
3m×133mである。それらのブロック90、90、
…には、#1〜#9のブロック番号がそれぞれ割り当て
られている。何番のブロックが400m×400mのタ
ーゲット地域内のどの場所に位置するかは規則で決まっ
ている。例えば、図示のように、右上端ブロックのブロ
ック番号が#1であり、そこから、X方向へ次にY方向へ
とラスタスキャンする順序でブロック番号が順次に割り
当てられる。
【0046】個々のブロック90内では、他のブロック
から独立した緯度・経度方向のXY座標系があり、緯度方
向座標値Xおよび経度方向座標値Yのいずれもが1バイト
データで表され、よって、XおよびYの各方向について0
から255までの256個の座標値がある。よって、1
点の座標(X,Y)の位置的精度は約133m÷256=
約50cmである。このように座標の精度を低下させて
も、この約50cmという精度は、人が市街地図を利用
する際に十分過ぎるほどに高い精度である。
【0047】再び図4を参照して、次にステップ73に
進む。ここでは、地図ソースサーバ11又は地図配信サ
ーバ15が、上記のステップ72でデータサイズを縮小
したベクトル地図データに所定のデータヘッダ部をつ
け、所定フォーマットをもつ地図データのパック仕立
て、そして、地図配信サーバ15がその地図データパッ
クにクライアント30の地図アプリケーションに送信す
る。
【0048】図7は、その地図データパックの構成を示
す。
【0049】図7に示すように、地図データパック10
0には、このパック全体のデータサイズの記述と、デー
タヘッダ部101と、その地図データを構成する全レイ
ヤ1〜nの各レイヤ別のレイヤデータ102、102、
…とが含まれる。データヘッダ部101には、抽出右上
X座標、抽出右上Y座標、レイヤ個数n、X方向ブロック
数、Y方向ブロック数が記述される。ここで、抽出右上X
座標及び抽出右上Y座標は、図6に例示した、この地図
データがカバーするターゲット地域80の右上端地点
(基準地点)82の座標値である。また、レイヤ個数n
は、このパック100に含まれる地図データのレイヤ1
〜nの個数である。また、X方向ブロック数及びY方向ブ
ロック数は、図6に例示した、この地図データがカバー
するターゲット地域80のX方向のブロック数とY方向の
ブロック数である(図6の例では、いずれも3個)。
【0050】各レイヤのレイヤデータ102には、その
レイヤのレイヤ番号、ブロック数m、及びその地図デー
タがカバーするターゲット地域に含まれる全てのブロッ
ク1〜mの各ブロック別のブロックデータ103、10
3、…が含まれている。ここで、レイヤ番号はそのレイ
ヤの固有の番号であり、何番のレイヤには何の種類のデ
ータが格納されているかは予め決まっている。また、ブ
ロック数mは、図6に例示したように、その地図データ
がカバーするターゲット地域80に含まれるブロック9
0の個数であり、図6の例では9個である。
【0051】各ブロックのブロックデータ103には、
そのブロックのブロック番号、ブロック内のデータ種
別、ブロック内のベクトル地図データが含まれている。
ブロック番号については、図6に例示したように、何番
のブロック90がターゲット地域80内のどの場所に位
置するかは予め規則で決まっている。よって、それらの
ブロックの地図を、ブロック番号の順に所定の規則で
(例えば、図6のブロック番号順のように)並べれば、
自ずとそのターゲット地域80の地図が出来上がること
になる。ブロック内のベクトル地図データでは、図6に
例示したように、それを構成するX座標値及びY座標値の
いずれもが1バイトで表されている。
【0052】なお、図示の地図データパック100は、
地図データをまずレイヤに分け、各レイヤを更にブロッ
クに分けた構成をもつが、変形として、地図データをま
ずブロックに分け、各ブロックをレイヤに分けた構成で
あっても良い。
【0053】以上の地図データパック100のデータサ
イズは、地図データがベクトルイメージデータであり、
また、そのX座標値及びY座標値のいずれもが1バイトデ
ータで表されているために、そのデータサイズはかなり
小さい。例えば、400m×400mの広さ範囲をカバ
ーする1万分の1市街地図の場合、建物や街路などの形
状や名称が詳細に表されているが、その地図データパッ
クのサイズは10kB程度のコンパクトになり得る。ま
た、1.5km×1.5kmの広さ範囲をカバーする2
万5分の1地形図の場合も、詳細さが市街地図より荒く
なるため、やはりその地図データパックのサイズは10
kB程度のコンパクトになり得る。10kB程度の地図デ
ータパックは、現状の携帯電話のもつ9600BPSとい
う低い通信速度であっても、10秒程度で伝送し終わ
る。通常、地図要求を発してから地図が表示されるまで
ユーザが許容できる待ち時間は、せいぜい10秒〜15
秒程度である。その許容待ち時間の間に、400m×4
00mの1万分の1市街地図や1.5km×1.5km
の2万5分の1地形図の地図データパックを伝送し終え
ることができる。
【0054】再び、図3に示した、クライアント30の
地図アプリケーションの動作流れを参照する。地図アプ
リケーションは、地図配信サーバ15から、上述したベ
クトル地図データの地図データパックを受信する(ステ
ップ63)。この受信に要する時間は、上述したよう
に、例えば10秒程度である。そして、地図アプリケー
ションは、その受信したベクトル地図データから、ま
ず、所定のデフォルトの拡大率をもつデフォルトの表示
エリアについて、ラスタ地図データを描画して表示する
(ステップ64)。ここで、表示エリアとは、画面に表
示されている地図のカバーする地域のことであり、拡大
率とは、その表示エリアの広さ範囲の逆数を相対的な数
値で表したものである(つまり、その広さ範囲の地図
を、所定の画面サイズに適したピクセル数のイメージと
して描くときの相対的な倍率)。地図アプリケーション
は、最初にデフォルトの表示エリアの地図を表示し、そ
の後は、ユーザから拡大縮小またはスクロールの要求が
あると(例えば、クライアント30の拡大縮小用ボタン
またはスクロール用ボタンがユーザに操作されると)、
その都度、そのユーザの要求に応じて表示エリアを変更
して、その表示エリアのラスタ地図データを再描画して
表示する(ステップ65)。
【0055】図8は、上記の表示エリアと拡大率とにつ
いて具体的に説明したものである。
【0056】図8において、エリア110は、受信した
地図データのカバーする例えば400m×400mのタ
ーゲット地域である。そして、エリア112が、地図ア
プリケーションが最初に表示するデフォルトの表示エリ
アである。このデフォルトの表示エリア112は、例え
ば約150m×約150mの広さ範囲をもち、その中心
点はターゲット地域110の中心点(つまり、ユーザ所
望の地名の代表地点)と一致する。
【0057】ユーザが拡大を要求すれば、表示エリア
は、図中のエリア113、114のように、より狭くな
り(つまり、拡大率が上がり)、より詳細な地図が見れ
るようになる。ユーザが縮小を要求すれば、表示エリア
は逆に広くなり(つまり、拡大率が下がり)、より広い
地域が見れるようになる。最も広い(つまり、最小の拡
大率の)表示エリアはターゲット地域110と一致す
る。デフォルトの表示エリア112の拡大率を100%
とすれば、最小の拡大率は例えば33%である。ユーザ
の拡大縮小要求で、拡大率は例えば200%、150
%、100%、50%、33%のように段階的に切り替
わる。ユーザが拡大(または縮小)の要求ばかりを出し
つづけると、拡大率は増加(又は減少)していき、最大
値(または最小値)に達すると次に最小値(最大値)に
ジャンプし、再び増加(または減少)する、というよう
にリング状に拡大率が変化するようにしてもよい。
【0058】最小以外の拡大率のときには、ユーザのス
クロール要求により、表示エリアはターゲット地域11
0内を上下左右に自由にスクロールすることができる。
【0059】このように拡大縮小やスクロールが可能な
のは、地図アプリケーションがベクトル地図データを持
っていて、このベクトル地図データを基に任意の表示エ
リアのラスタ地図イメージが描画できるからである。ベ
クトル地図データから作成したラスタ地図イメージは、
拡大率に関わらず鮮明である。
【0060】図9は、地図アプリケーションが地図を表
示する際に、拡大率に応じて、表示するレイヤを制御す
る様子を例示した図である。
【0061】図9に示すように、受信した地図データ
は、複数のレイヤ200、200、…に分かれている。
これらのうち、ある種の地理物(例えば道路の枠線、市
町村境界線など)のレイヤ201は、拡大率に関わらず
常に表示される。また、別の種類の地理物(例えば個々
の建物の多角形など)のレイヤ202は、例えば拡大率
が100%以上のときにのみ表示され、拡大率が50%
以下では表示されない。さらに、また別の地理物(例え
ば、番地名や建物名等の文字、図象記号など)は、例え
ば拡大率が50%以上のときにのみ表示され、最小拡大
率33%では表示されない。
【0062】このように、表示するレイヤを地図の拡大
率に応じて制御することで、その拡大率に応じた最適な
情報の表示ができる。
【0063】以上説明した実施形態によれば、ユーザの
1回の地図要求に対して配信される地図データは、デー
タサイズが過大でなく、よって、長すぎない待ち時間と
高すぎない通信料金で受信でき、ユーザが利用するのに
便利な広さ範囲の地域をカバーし、さらに、表示された
地図の拡大縮小やスクロールが可能である。
【0064】上記実施形態で例示した市街地図について
の400m×400m、道路地図についての1.5km
×1.5kmという、1回の通信で配信される地図デー
タの地域的広さ範囲は、好適な一例であり、もっと広く
することもできる。例えば、市街地図は1km×1km
程度、或いは3km×3km程度、道路地図は5km×
5km程度、或るいは10km×10km程度というよ
うにである。
【0065】上記実施形態では、配信される地図データ
の地域的広さ範囲は、地図アプリケーションが、配信対
象の地図の地図レベルに応じて決定していたが、それ以
外の方法として、サーバシステムがユーザの要求する地
図レベルや用途などに応じて決定するようにしてもよい
し、ユーザが任意に決定できるようにしてもよい。
【0066】ユーザが地図の地域的広さ範囲を決定する
ことは、従来の携帯電話等の地図配信サービスでも行わ
れている。ただし、従来のサービスでは、ユーザが要求
した地域的広さ範囲に応じて、サーバから配信される地
図の地図レベルが違ってくる。例えば、200m×20
0m程度以下では市街地図、それより広いと道路地図と
いうようにである。これに対し、本発明の原理に従え
ば、ユーザの要求する地域的広さ範囲の大小にかかわら
ず、同一地図レベルの地図データを配信するように構成
することができる。例えば、100m×100mから1
km×1km程度の間でユーザがどの広さ範囲を指定し
ても、ユーザが1万分の1市街地図を望んでいるならば、
その1万分の1市街地図のベクトル地図データを配信する
というようにである。
【0067】また、ユーザ又はサーバシステムが決定で
きる地域的広さ範囲は、必ずしも正方形でなくてもよ
く、緯度方向の長さLと経度方向の幅Wなどの地域的広さ
範囲の各部の寸法を任意に指定する等の方法で、長方形
やその他の形状の地域的広さ範囲を指定できるようにし
てもよい。例えば、或る道路に沿って細長く伸びる商店
街を見たいような場合、それに合わせた細長い形状の地
域的広さ範囲が指定できれば、利便性が一層向上する。
【0068】今後は通信速度等がますます向上し、より
広大な地域の地図データを、より短時間により低料金で
配信することが可能になるであろう。ただし、そうなっ
た場合でも、ユーザがその全域を見る可能性が殆ど無い
ようなやたらに広大な地域の地図データを配信する方法
より、むしろ、ユーザの利用目的に照らして必要十分と
思われる適度な地域的広さ範囲を自動的又はユーザの希
望に応じて決定し、その適度な広さ範囲のターゲット地
域の地図データを配信する方法の方が、待ち時間や通信
信料金を更に一層削減できるという利点がある。
【0069】上述した実施形態は、本発明を説明するた
めの例示にすぎず、本発明の範囲を上記実施形態にのみ
限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱する
ことなく、上述の実施形態以外の様々な態様で実施する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる地図データ配信シ
ステムの全体構成を示すブロック線図。
【図2】地図配信サービスが行われるときのシステム全
体の動作シーケンスを示す図。
【図3】クライアント30の地図アプリケーションの動
作を示すフローチャート。
【図4】地図ソースサーバ11と地図配信サーバ15の
地図データを送信する動作を示すフローチャート。
【図5】地図データベース12内にある地図データの構
成を示す図。
【図6】図4のステップ72の処理でデータサイズを縮
小されたベクトル地図データのブロックと座標値を説明
した図。
【図7】1回の地図データ要求に対して配信される地図
データパックの構成を示す図。
【図8】クライアントに表示される地図の拡大率と表示
エリアを説明した図。
【図9】地図アプリケーションが地図を表示する際に、
拡大率に応じて、表示するレイヤを制御する様子を説明
した図である。
【符号の説明】
10 サーバシステム 20 通信ネットワーク 30 クライアント 80、110 配信される地図データがカバーするター
ゲット地域 90 小面積のブロック X 各ブロック内の1バイトの緯度方向座標値 Y 各ブロック内の1バイトの経度方向座標値

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オリジナルのベクトル地図データを蓄積
    した地図データベースと、 遠隔のクライアントから地図要求を受ける地図要求受信
    手段と、 前記クライアントからの前記地図要求に応答して、前記
    地図データベース内のオリジナルのベクトル地図データ
    に基づいて、前記クライアントへ配信されるべきターゲ
    ット地域のベクトル地図データを準備する地図データ準
    備手段と、 準備された前記ベクトル地図データを通信ネットワーク
    を通じて前記クライアントへ送信する地図データ配信手
    段とを備え、 前記地図データ準備手段が、前記配信されるべきベクト
    ル地図データに含まれる座標値のデータサイズを、前記
    地図データベースから取得したオリジナルのベクトル地
    図データのもつオリジナルの座標値のデータサイズより
    縮小することにより、前記配信されるべきベクトル地図
    データのデータサイズを、対応する前記オリジナルのベ
    クトル地図データのデータサイズより縮小するようにな
    った通信ネットワークを通じて地図データを配信するた
    めのサーバシステム。
  2. 【請求項2】 前記ターゲット地域が、前記クライアン
    トから要求された地図データの地図レベルに応じて定め
    られた広さ範囲を有する請求項1記載のサーバシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記クライアントから要求された地図デ
    ータの地図レベルが、個々の建物の形状を表した市街地
    図であるとき、前記ターゲット地域の広さ範囲がほぼ4
    00m×400m以上である請求項2記載のサーバシス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記クライアントから要求された地図デ
    ータの地図レベルが、道路の走る経路は表すが個々の建
    物の形状までは表していない道路地図であるとき、前記
    ターゲット地域の広さ範囲がほぼ1.5km×1.5k
    m以上である請求項2記載のサーバシステム。
  5. 【請求項5】 前記クライアントが携帯電話である請求
    項1記載のサーバシステム。
  6. 【請求項6】 前記クライアントに対して、前記クライ
    アントが受けた前記ベクトル地図データからラスタ地図
    データを描画するための地図アプリケーションをダウン
    ロードするアプリケーションダウンロード手段を更に備
    えた請求項1記載のサーバシステム。
  7. 【請求項7】 遠隔のクライアントから地図要求を受け
    る地図要求受信ステップと、 前記クライアントからの前記地図要求に応答して、オリ
    ジナルのベクトル地図データに基づいて、前記クライア
    ントへ配信されるべきターゲット地域のベクトル地図デ
    ータを準備する地図データ準備ステップと、 準備された前記ベクトル地図データを通信ネットワーク
    を通じて前記クライアントへ送信する地図データ配信ス
    テップとを備え、 前記地図データ準備ステップには、 前記配信されるべきベクトル地図データに含まれる座標
    値のデータサイズを、前記地図データベースから取得し
    たオリジナルのベクトル地図データのもつオリジナルの
    座標値のデータサイズより縮小することにより、前記配
    信されるべきベクトル地図データのデータサイズを、対
    応する前記オリジナルのベクトル地図データのデータサ
    イズより縮小するステップが含まれている通信ネットワ
    ークを通じて地図データを配信するための方法。
  8. 【請求項8】 遠隔のクライアントから地図要求を受け
    る地図要求受信手段と、 前記クライアントからの前記地図要求に応答して、配信
    されるべき地図データの地図レベルに応じた広さ範囲を
    有したターゲット地域のベクトル地図データを準備する
    地図データ準備手段と、 準備された前記ベクトル地図データを通信ネットワーク
    を通じて前記クライアントへ送信する地図データ配信手
    段とを備えた、通信ネットワークを通じて地図データを
    配信するためのサーバシステム。
  9. 【請求項9】 遠隔のクライアントから地図要求を受け
    る地図要求受信ステップと、 配信されるべき地図データの地図レベルに応じて、ター
    ゲット地域の広さ範囲を決定する地域的広さ範囲決定ス
    テップと、 前記クライアントからの前記地図要求に応答して、前記
    地図レベルに応じて決定された広さ範囲を有した前記タ
    ーゲット地域のベクトル地図データを準備する地図デー
    タ準備ステップと、 準備された前記ベクトル地図データを通信ネットワーク
    を通じて前記クライアントへ送信する地図データ配信ス
    テップとを備えた、通信ネットワークを通じて地図デー
    タを配信するための方法。
  10. 【請求項10】 遠隔のクライアントから地図要求を受
    ける地図要求受信手段と、 前記クライアントからの前記地図要求に応答して、一つ
    の地図レベルをもつベクトル地図データであって、可変
    的に定め得る広さ範囲を有したターゲット地域のベクト
    ル地図データを準備する地図データ準備手段と、 準備された前記ベクトル地図データを通信ネットワーク
    を通じて前記クライアントへ送信する地図データ配信手
    段とを備えた、通信ネットワークを通じて地図データを
    配信するためのサーバシステム。
  11. 【請求項11】 遠隔のクライアントから地図要求を受
    ける地図要求受信ステップと、 ターゲット地域の広さ範囲を可変的に決定する地域的広
    さ範囲決定ステップと、 前記クライアントからの前記地図要求に応答して、一つ
    の地図レベルをもつベクトル地図データであって、前記
    可変的に定められた広さ範囲を有した前記ターゲット地
    域のベクトル地図データを準備する地図データ準備ステ
    ップと、 準備された前記ベクトル地図データを通信ネットワーク
    を通じて前記クライアントへ送信する地図データ配信ス
    テップとを備えた、通信ネットワークを通じて地図デー
    タを配信するための方法。
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