JP2002208964A - インターネット中継接続におけるアドレス解決方式 - Google Patents

インターネット中継接続におけるアドレス解決方式

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Takuya Inoue
拓也 井上
Yoichi Mizoguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インターネットを介してインターネットに接
続されたLAN内の機器にアクセスする場合のアドレス
解決において、アドレス解決を図るネームサーバの負荷
分散を行い、フレキシブルに問い合わせ先ネームサーバ
を振り分ける。 【解決手段】 インターネットに接続されるパケット通
信装置や端末などの通信手段に、ドメイン名が宛先LA
Nである場合には、当該LANとの間でVPNを確立し
てから、LAN内のネームサーバにアドレス問い合わせ
を行い、ドメイン名がグローバルアドレスのIPアドレ
スの場合には、インターネットのネームサーバにアドレ
ス問い合わせを行う振り分け機能を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットを
利用したアドレス解決方式に関する。本発明は、インタ
ーネットに接続された個別のLAN内の機器にインター
ネットからアクセスする場合の宛先ドメインのアドレス
解決方式に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットの普及により、インター
ネットに会社内などの個別のLAN(以下これを宅内通
信網(Private Networkという) )がゲートウェイを介し
て接続されることが多くなった。インターネットが普及
するにつれて、この宅内通信網の機器に外部のインター
ネットを介してアクセスしたい場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、イン
ターネットに接続される端末からインターネットを介し
て宅内通信網内機器へドメイン名を指定してアクセスす
ることはできなかった。
【0004】それは次のような理由からである。 (1)宅内通信網内機器ドメイン名からのアドレス解決
は、その宅内通信網内に存在するDNSサーバ(Domain
Name Space サーバ、以下ネームサーバと略称する)が
行うが、このネームサーバには安全性の理由からインタ
ーネットを介して直接アクセスをすることはできない。 (2)また、安全上の理由から宅内通信網アドレス宛の
パケットをインターネット上に直接流すことはできず、
通常のアドレス問い合わせ先ネームサーバ設定に、宅内
通信網内ネームサーバアドレスを設定することができな
い。 (3)インターネットを介して端末と宅内通信網との間
がセキュリティが保証されて仮想的に宅内通信網の一部
と扱うことができる仮想宅内通信((Virtual Private N
etwork) 以下単にVPNという)路が確立されていれば、外
部のインターネットから宅内通信網のネームアドレスに
アクセスすることができる。しかし、インターネット上
の機器へドメイン名を使用してアクセスを行うときも、
宅内通信網内のネームサーバでグローバルアドレスへの
アドレス解決をしなければならない。しかし、これはネ
ームサーバのテーブル規模が増大し、アクセス集中によ
る負荷の増大の問題が発生する。従来はドメイン名を使
用してインターネットアクセスすることと宅内通信網内
機器へのアクセスとを同時に行うことは難しかった。
【0005】本発明は、以上の問題を解決するもので、
インターネットを介して宅内通信網内機器へアクセスす
る通信手段が、アドレス解決のためのネームサーバへの
問い合わせを振り分けすることができ、フレキシブルに
ネームサーバの設定を変更でき、ネームサーバに対する
最適な負荷分散を行うことができるインターネット中継
接続におけるアドレス解決方式を提案することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、インターネッ
トに接続される通信手段が、宛先ドメイン名からアドレ
スを解決するときは、そのドメイン名から、グローバル
アドレスか、宅内通信網内のアドレスかを判別して、問
い合わせ先ネームサーバを切り替える。グローバルアド
レスのドメイン名でアドレス問い合わせが生じた場合
は、インターネット上のネームサーバに問い合わせ、宅
内通信網内アドレスのドメイン名でアドレス問い合わせ
が生じた場合は、当該宅内通信網に対する仮想宅内通信
路を確立してから宅内通信網内のネームサーバに問い合
わせてアドレス解決を図り、問い合わせ先ネームサーバ
を振り分ける。
【0007】すなわち、本発明は、グローバルアドレス
によりインターネットプロトコルに基づく通信を行うイ
ンターネットにインターネットプロトコルに準拠するア
ドレスが付与される機器を含む宅内通信網(Private Ne
twork)がゲートウェイを介して接続され、前記インター
ネットを介して前記宅内通信網にアクセスする通信手段
を備えたインターネット中継接続方式において、前記通
信手段は、アクセス先の機器アドレスが宅内通信網を示
すアドレスである場合は、当該宅内通信網との間でセキ
ュリティが保証された仮想宅内通信路を確立してから前
記宅内通信網内のネームサーバにアドレス解決を要求
し、アクセス先の機器アドレスがグローバルアドレスで
ある場合はインターネット内のネームサーバにアドレス
解決を要求する手段を備えることを特徴とする。
【0008】なお、前記通信手段は、アドレス解決問い
合わせ先ネームサーバの宛先アドレスが宅内通信網のア
ドレスとグローバルアドレスとの場合に分けて記載され
たネームサーバテーブルを備え、このネームサーバテー
ブルを参照してアドレス解決問い合わせ手順を振り分け
る手段を含むことができる。
【0009】また、前記通信手段は、複数の端末が接続
され前記インターネット通信網に接続されるパケット通
信装置あるいは端末そのものであることができる。
【0010】なお、通信機能を有しインターネットに接
続可能な情報処理装置にプログラムをインストールする
ことにより、本発明のアドレス解決の振り分け機能を有
する通信手段を実現できるプログラムが記録された記録
媒体としても実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0012】図1は、本発明実施例のアドレス解決方式
が適用されるネットワーク構成の一例を示す図である。
本実施例でのネットワークの接続形態は、インターネッ
ト1に、公衆網2、宅内通信網3(そのドメイン名をpr
v.comとする)とが接続された形態である。端末12はパ
ケット通信装置11、公衆網2、ISP−RASサーバ
(Internet Service Provider-Remote access server )
13を介してインターネット1に接続され、また宅内通
信網(prv.com)3は、ゲートウェイ16を介してインタ
ーネット1に接続されている。インターネット1上に
は、ウェブサーバ14、ネームサーバ(DNSサーバ)
15があり、宅内通信網3にも、ネームサーバ(DNS
サーバ)17、ウェブサーバ18がある。
【0013】ここで、宅内通信網3内に存在する機器に
は宅内通信網のPrivateアドレスが割り当てられている
ものとする。また、パケット通信装置11は、本発明の
特徴とするアドレス問い合わせ振り分け機能をもち、端
末12の一次ネームサーバとして動作する。また、以下
の説明でいう仮想宅内通信(以下VPNと称する)は、
遠隔地にある宅内通信網とインターネットとを介して、
バーチャルLAN(Virtual Local Area Network)を実
現する機能であり、図2に示すように、端末12は、宅
内通信網3内の機器と仮想的にLAN接続していると見
なすことができる接続を行う。このVPN通信路は、通
常暗号化により保護されセキュリティが確立している状
態である。このVPN通信路確立は、パケット通信装置
11とゲートウェイ16との間で、メッセージパケット
に暗号化を施して、端末11から宅内通信網3のゲート
ウェイ16間がいわばトンネルとなり、盗聴、なりすま
し等から保護されている状態にする。このVPN確立の
手法については、例えば特開平11−355272号公
報等に記載がある。
【0014】次に、本実施例システムの動作を説明す
る。図3は、本発明実施例のパケット通信装置11の動
作を説明するフローチャートである。
【0015】パケット通信装置11に接続されている端
末12は、パケット通信装置11を経由してインターネ
ット1にアクセスする(S1)。ここで端末12が、ウ
ェブブラウザーなどを使用して宅内通信網3(prv.com)
内のウェブサーバ18へアクセスする場合を考える。ア
クセス先の指定にドメイン名(URL)を指定する場
合、例えば、http://pweb.prv.comであるとき、このド
メイン名からIPアドレスを得る必要がある。このと
き、URLで指定された場合、端末12がパケット通信
装置11へDNS問い合わせを行う(S2、S3)。パ
ケット通信装置11は、自身のキャッシュ情報を検索
し、該当するアドレスが存在するか否かをチェックする
(S4)。
【0016】該当するアドレスがない場合、外部のネー
ムサーバに対してアドレス問い合わせをしなければなら
ない。問い合わせ先ネームサーバは、パケット通信装置
11の内部テーブルにしたがって選択される。そのテー
ブル例を表1として示す。
【0017】
【表1】 この表1は、説明を分かりやすくするため、概念的なイ
メージで表記している。この表1では宅内通信網3のpr
v.comのドメイン名を解決するネームサーバは、「1
0.24.48.6」としてこのサーバへのアクセスに
はVPN接続が必要であることを示している。また、pr
v.com以外のドメイン名のアドレス解決には「133.202.4
8.6」(インターネット1上のネームサーバ15)を指
定し、VPN接続が不要であることを示している。
【0018】パケット通信装置11は、自身のキャッシ
ュ内にウェブサーバ18のアドレス「pweb.prv.com」の
アドレス情報は存在しないものとし、pweb.prv.comのア
ドレス解決をしなければならない。ここで、pweb.prv.c
omのアドレス解決のためのネームサーバは、表1から
「10.24.48.6」のネームサーバ17であるから、パケッ
ト通信装置11は、ネームサーバ17に対してアドレス
問い合わせを行う(S5、S6)。しかし、パケット通
信装置11と宅内通信網3との間でVPNによる保護が
なされていないので、アドレス問い合わせを行う前に宅
内通信網との間でVPNを確立する(S7、S8)。
【0019】VPN確立後、ネームサーバ17に対して
アドレス問い合わせを行い(S9)、その結果解決され
たIPアドレスを端末12に伝える(S10)。これに
より端末12は解決されたIPアドレスを使ってウェブ
サーバ18にアクセスする(S11)。
【0020】なお、VPN確立状態においては、図4に
示すように、インターネット1上の機器宛のパケット
は、通常どおりの通信が行われ、宅内通信網3内のprv.
com内の機器宛のパケットは図中の点線で示すように、
VPN通信路を通して送受信が行われる。
【0021】なお、端末12からパケット通信装置11
に対して、アドレス解決をはかる必要がないようなアド
レス表示で宛先が指定されている場合は、宅内通信網3
との間でVPNを確立してから宅内通信網へアクセスし
(S12、S13)、あるいはインターネットにアクセ
スする(S14、S15)。
【0022】次に、他の実施例を説明する。
【0023】図5は、パケット通信装置の機能を端末1
2がもつ場合の構成であり、端末12は、宅内通信網と
の間でVPN設定機能と、アドレス問い合わせ機能が実
装されている例である。この場合、VPN通信路接続
は、端末12と宅内通信網3のゲートウェイ16との間
で行われる。
【0024】なお、本発明実施例のパケット通信装置1
1、あるいは端末12は、インターネットに接続可能な
情報処理装置に所定のソフトウェアをインストールする
ことにより実現できる。
【0025】
【発明の効果】このように本発明では、VPN接続設定
機能による仮想LANの実現とネームサーバへの問い合
わせ振り分け機能とが組み合わされた結果、グローバル
アドレス解決には、インターネット上のネームサーバ
で、プライベートアドレス解決には、宅内通信網内のネ
ームサーバへ問い合わせることが可能である。このた
め、フレキシブルに問い合わせ先ネームサーバの設定変
更ができ、ネームサーバに対する最適な負荷分散が可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアドレス解決方式のネットワーク構成
を示す図。
【図2】実施例ネットワーク構成におけるVPN通信路
の確立の状態を説明する図。
【図3】本発明実施例の動作を説明するフローチャー
ト。
【図4】VPN確立状態におけるインターネットアクセ
ス、宅内通信網アクセスの状態を説明する図。
【図5】本発明の別の実施例のネットワーク構成を示す
図。
【符号の説明】
1 インターネット 2 公衆網 3 宅内通信網(prv.com) 11 パケット通信装置 12 端末 13 ISP−RASサーバ 14、18 ウェブサーバ 15、17 ネームサーバ(DNSサーバ) 16 ゲートウェイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 拓也 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 エ ヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株 式会社内 (72)発明者 溝口 陽一 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 エ ヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株 式会社内 Fターム(参考) 5K030 HD03 HD06 HD09 KA05 LB05 5K033 CB09 DA06 DB18 EC04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グローバルアドレスによりインターネッ
    トプロトコルに基づく通信を行うインターネットにイン
    ターネットプロトコルに準拠するアドレスが付与される
    機器を含む宅内通信網(Private Network)がゲートウェ
    イを介して接続され、 前記インターネットを介して前記宅内通信網にアクセス
    する通信手段を備えたインターネット中継接続方式にお
    いて、 前記通信手段は、 アクセス先の機器アドレスが宅内通信網を示すアドレス
    である場合は、当該宅内通信網との間でセキュリティが
    保証された仮想宅内通信路を確立してから前記宅内通信
    網内のネームサーバにアドレス解決を要求し、アクセス
    先の機器アドレスがグローバルアドレスである場合はイ
    ンターネット内のネームサーバにアドレス解決を要求す
    る手段を備えることを特徴とするインターネット中継接
    続におけるアドレス解決方式。
  2. 【請求項2】 前記通信手段は、アドレス解決問い合わ
    せ先ネームサーバの宛先アドレスが宅内通信網のアドレ
    スとグローバルアドレスとの場合に分けて記載されたネ
    ームサーバテーブルを備え、このネームサーバテーブル
    を参照してアドレス解決問い合わせ手順を振り分ける手
    段を含む請求項1記載のインターネット中継接続におけ
    るアドレス解決方式。
  3. 【請求項3】 前記通信手段は、複数の端末が接続さ
    れ、前記インターネット通信網に接続されるパケット通
    信装置である請求項1または2記載のインターネット中
    継接続におけるアドレス解決方式。
  4. 【請求項4】 前記通信手段は、前記インターネット通
    信網に接続される端末である請求項1または2記載のイ
    ンターネット中継接続におけるアドレス解決方式。
  5. 【請求項5】 インターネットに接続される情報処理装
    置にインストールされることにより、前記請求項1また
    は2記載の前記通信手段として機能するプログラムが記
    録された記録媒体。
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