JP2002203664A - 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ - Google Patents

半導体製造・検査装置用セラミックヒータ

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JP2002203664A
JP2002203664A JP2000400415A JP2000400415A JP2002203664A JP 2002203664 A JP2002203664 A JP 2002203664A JP 2000400415 A JP2000400415 A JP 2000400415A JP 2000400415 A JP2000400415 A JP 2000400415A JP 2002203664 A JP2002203664 A JP 2002203664A
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ceramic
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heater
ceramic heater
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Satoru Kariya
悟 苅谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒータの加熱に伴なう発熱体の、基板からの剥
離や断線を招くおそれのない、基板表面への発熱体支持
構造を提案することにあり、このことによって寿命の永
いセラミックヒータを製造する。 【解決手段】セラミック基板の加熱面とは反対側の表面
に、金属や導電性セラミック等からなる発熱体を、物理
的手段を介して固定してなるセラミックヒータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造・検査
装置などに用いられるセラミックヒータに関し、とくに
高温長時間の使用によく耐え得る長寿命のセラミックヒ
ータの構造について提案する。
【0002】
【従来の技術】半導体製品の電子回路は、シリコンウエ
ハー上にエッチングレジストとして感光性樹脂を塗布し
たのち、エッチングすることにより形成されている。こ
の場合、シリコンウエハーの表面に塗布された感光性樹
脂は、スピンコーターなどにより塗布されたものである
から、塗布後に乾燥する必要がある。その乾燥処理は、
感光性樹脂を塗布したシリコンウエハーをホットプレー
ト(以下、単に「ヒータ」という)の上に載置して加熱
することにより行われる。従来、このような半導体製造
・検査装置用ヒータとしては、金属板(アルミニウム
板)からなる基板の一表面に金属箔などの抵抗発熱体を
接着したものなどが用いられている。
【0003】ところが、このような金属製基板からなる
ヒータを、半導体製品の乾燥に用いた場合、次のような
問題点があった。それは、ヒータの基板が金属製である
ことから、基板の厚みを15mm以上に厚くしなければ
ならない。なぜなら、薄い金属製基板では、加熱に起因
する熱膨張により、そりや歪みが発生してしまい、この
基板上に載置されるウエハーが破損したり傾いたりして
しまうからである。しかも、従来のヒータは厚みがある
ため重量が大きく、かさばるという問題があった。
【0004】これに対して従来、特公平8−8247号
公報などでは、従来の金属製基板に代えて、窒化物セラ
ミック基板を使用したセラミックヒータの提案によって
上記の問題についてはある程度克服されている。しか
し、セラミックスを用いて基板を薄くすると、発熱体を
セラミック基板中に埋設した場合には、基板内熱拡散に
よる均一加熱を実現することができなくなる。そのため
に、その発熱体を該基板のウエハ加熱側の面とは反対側
の面に配線固定することが必要になる。その発熱体固定
の方法として、従来、金属箔や導電性セラミック基板の
印刷層を主として合成樹脂接着剤を使って接着する方法
を採っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
セラミックヒータによって、シリコンウエハを長時間に
亘って加熱乾燥しようとすると、発熱体が脱落し、断線
して加熱ができなくなるという問題点があった。従来、
上記セラミックヒータの表面への発熱体パターンの形成
には、例えば、図1に示すような櫛歯状の金属箔を接着
剤を介して貼着していた。即ち、金属箔状発熱体をセラ
ミック基板の表面に、主として樹脂系接着剤、例えばポ
リイミド樹脂系、エポキシ樹脂系、フェノール樹脂系あ
るいはシリコン樹脂系の接着剤などを用いて接着固定し
ていた。ところが、これらの合成樹脂接着剤は、熱可塑
性樹脂の場合、温度の上昇と共に力学的強度が低下し、
やがては軟化(融解)して液状となるし、また熱硬化性
樹脂の場合も温度の上昇と共に力学的強度が低下し、や
がては熱分解する。
【0006】その結果、転位点(Tm)が高いと言われ
ているポリイミド樹脂でさえ500℃未満であり、一方、
これらの樹脂の連続可使温度はほとんどが120〜260℃で
あるから、そこでもし、これらの樹脂がセラミックヒー
タ用発熱体(ヒータ加熱温度200〜400℃)の固定手段と
して使われると、基板からの抜熱を考慮したとしてもな
お樹脂の劣化が早く接着剤の早期劣化、軟化が起こり、
発熱体の剥離や断線が発生し、該ヒータ寿命の低下を招
くという問題があった。
【0007】一方、有機系合成樹脂の上述した欠点を回
避するために、耐熱性に優れたガラス質の無機系接着剤
を使用する方法についても検討したが、この種の接着剤
についても、その構成成分中に含まれる酸化物中の酸素
が、該発熱体中に浸透して、発熱体の抵抗値を変動さ
せ、その結果として温度変動を招くことになるという別
の問題があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、ヒータの加熱に
伴なう発熱体の、基板からの剥離や断線を招くおそれの
ない、基板表面への発熱体支持構造を提案することにあ
り、このことによって寿命の永いセラミックヒータを製
造する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上掲の目的の実現に向け
た研究の中で、発明者らは、発熱体を、接着剤を使用し
ないで基板に固定する方法を検討した結果、以下の要旨
構成に係る本発明に想到した。即ち、本発明は、セラミ
ック基板の加熱面とは反対側の表面に、金属や導電性セ
ラミック等からなる発熱体を、物理的手段を介して固定
してなるセラミックヒータである。
【0010】なお、本発明においては、発熱体の物理的
な固定手段として、ねじもしくはばねの如き弾性体を用
いること、およびばねによる上記固定手段は、基板直下
にある底板との間に、コイルばねもしくは板ばねを介挿
して行うようにしたことが好ましい。さらに、本発明に
おいては、物理的な上記各固定手段に加えて、発熱体を
接着剤によっても固定することがより好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明にかかるセラミックヒータ
の特徴は、セラミック基板の表面、とくに半導体ウエハ
ーの如き被加熱物が位置する側の面とは反対側の面に、
発熱体を配設する場合の、その発熱体の固定手段につい
ての新規な構成にある。即ち、本発明は、基板の表面に
発熱体を固定するに際し、従来のように、接着剤を介し
て化学的に固定するのではなくして、ねじやばねのよう
な物理的な手段を使うところに特徴がある。
【0012】このように、接着剤の使用を止めた理由
は、ヒータの連続使用や、トラブル時の過電流によって
起る一時的な過熱状態などによって、接着剤が早期に劣
化したり、軟化、融解することから、発熱体の剥離、脱
落が起こり易く、ヒータの機能が早期に失われるという
弊害を避けるためである。例えば、エポキシ樹脂やポリ
イミドの連続可使温度は120〜260℃、ポリエチレンの場
合で120℃、フッ素樹脂(CTFE)の場合で180〜200℃程
度である。これに対し、発熱体の通電加熱温度は100〜8
00℃程度であり、基板の抜熱を考慮しても基板と発熱体
との境界にある前記接着剤も相当の高温に曝されて劣化
や軟化が激しいものになる。そこで、本発明では、発熱
体の昇温の影響が少ない物理的な方法、例えば、ねじを
介して螺着したり、基板表面にばね(板バネ、コイルバ
ネ、皿バネ等)によって圧接支持する方法にて該発熱体
の固定を果すようにしたのである。
【0013】図2(a)、(b)、(c)は、基板1に発熱体2
を物理的な手段によって固定する構成例の幾つかを例示
したものである。図2(a)は、基板1への発熱体2の固
定手段として、ねじ15aを用いた例であり、図1に示
す櫛歯状のパターンをもつ各発熱体2をねじ止めしたも
のである。図2(b)は、支持器100に取付けた中底板11
上に固定したZ字状板バネ15bの上端を発熱体2に弾
圧的に押し付けることにより固定する構成例を示してい
る。また、図2(c)は、前記中底板11と発熱体2との
間に支持ピンを介挿したコイルスプリング15cを介在
させて固定する例を示している。なお、この場合におい
て、図2(c)において仮想線で示すように、該発熱体2
を支持するために、金属製の補助板16を介在させて固
定するようにしてもよい。
【0014】上述した発熱体2の各固定手段は、あくま
でも例示であり、物理的な手段であればこれらの形態に
限定されないことはもちろん、とくに初期状態の安定の
ために接着剤と併用することを排除するものではなく、
むしろこの併用して固定する例において、本発明の効果
はより一層向上するものとなる。
【0015】さて、図3は、本発明の半導体製造・検査
装置用セラミックヒータの一実施形態であるホットプレ
ートユニットの一例を示す断面図であり、セラミック基
板(ヒータ)を支持器に取付けた状態の一実施形態であ
る。
【0016】図において、セラミック基板1は、好まし
くは円板状に形成され、そのいずれか一方の面、すなわ
ち加熱側の面とは反対側の面、例えば底面に、発熱体2
を一対の半円弧櫛歯状のパターンにて形成されているも
のである。
【0017】このセラミック基板1には、シリコンウエ
ハの運搬等に用いるリフターピンを装入するための複数
の貫通孔3が形成してあり、さらにこの貫通孔3の直下
には、該貫通孔3に連通するようにガイド管5が設けら
れ、さらに支持器100の底板4部分にも、これらが連通
する底板貫通孔4aが形成されている。そして、上下す
る前記リフターピンを介して、発熱体形成面とは反対側
の加熱面側にウエハを支持するのである。
【0018】上記セラミック基板1の底面には、また熱
電対等の測温素子6を挿入するための有底孔7が形成さ
れ、その測温素子6は、リード線などを介して底板4に
設けた貫通孔4aより外部電源に接続されるようになっ
ている。
【0019】一般的に、かかるセラミック基板1は、外
周に取付けた断熱リング8を介して支持器100の円筒状
ケーシング17内上部に嵌め込まれ、ボルト等の締結具
9とワッシャの如き押さえ金具10とによって支持器10
0に固定される。また、この支持器100のケーシング17
内のセラミック基板1の下方には、中底板11が取付け
られ、さらにこの中底板11の下方には、必要に応じて
底板4も固定される。なお、支持器100のケーシング1
7と底板4とは、一体に成形されたものであってもよ
い。
【0020】前記ホットプレートユニットにおいて、発
熱体2の端部2aには、外部端子12が接続され、この
外部端子12は、ソケット13を介してリード線14と
接続されており、このリード線14はまた、底板4の貫
通孔4aより外部に引き出され、電源(図示せず)との
接続が図られている。
【0021】この支持器100にはまた、冷媒導入管等を
介して該支持器100の内部に冷却用のエアー等を導入す
ることができる。なお、中底板11には、底板4に固定
されているガイド管5、冷媒導入管15等の邪魔にならな
いように、貫通孔3が形成されている。
【0022】次に、本発明の半導体製造・検査装置に用
いられるセラミックヒータの支持器において、その内部
には、中底板および/または底板が、外枠となる筒状の
ケーシング17を介してその中ほど、または下端に取付
けられる。この中底板11は、セラミック基板1の下方
にあって発熱体2から放射された熱を反射して、該セラ
ミック基板1の保温効果を向上させたり、セラミック基
板1の下方に設けた配線や外部機器等を熱から保護す
る、所謂、熱遮蔽の目的で設けられているものである。
また、この中底板11の他の目的は、前記発熱体2をば
ね等を介して基板1の下面に固定するための補助手段と
なるものである。即ち、この中底板11に板ばね15b
やコイルスプリング15cをボルト等を介して固定した
上で、それらの上端を発熱体2に押し付けることによ
り、配線の固定を行うようにしたのである。
【0023】上記セラミック基板の材料としては、例え
ば、窒化物セラミック、炭化物セラミック、酸化物セラ
ミック等が挙げられる。上記窒化物セラミックの例とし
ては、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒
化チタン等を用いることができ、上記炭化物セラミック
の例としては、例えば、炭化ケイ素、炭化ジルコニウ
ム、炭化チタン、炭化タンタル、炭化タングステン等を
用いることができる。上記酸化物セラミックの例として
は、例えば、アルミナ、ジルコニア、コージェライト、
ムライト等を用いることができる。これらのセラミック
は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。こ
れらのセラミックの中では、窒化物セラミックや炭化物
セラミックの方が酸化物セラミックに比べて好ましい。
それは、これらのセラミックスは熱伝導率が高いからで
ある。なかでも窒化アルミニウムは熱伝導率が180W/
m・Kと最も高いから好適である。
【0024】本発明において、上記セラミック基板1の
いずれか一方の表面もしくはその内部に形成される発熱
体2は、貴金属(金、銀、白金、パラジウム)、鉛、タ
ングステン、モリブデン、ニッケル等の金属、とくに圧
延箔やめっき箔を用いることが望ましい。これらは抵抗
値を調整することが可能であり、また断線等を防止する
目的で厚みを厚くすることができるとともに、酸化しに
くく、熱伝導率が低下しにくいからである。これらは、
単独で用いてもよく、2種以上の合金であってもよい。
さらには、タングステンやモリブデン等の炭化物の如き
導電性セラミックの印刷薄板を用いてもよい。
【0025】これらの発熱体2は、セラミック基板1全
体の温度を均一にする必要があることから、図1に示す
ような櫛歯状のパターンや、同心円状のパターンと屈曲
線形状のパターンとを組み合わせたものなどとすること
が好ましい。また、この発熱体2の厚さは、1〜50μ
m程度が望ましく、その幅は、5〜20mmが望ましい。
【0026】この発熱体2は、断面が方形、楕円形、紡
錐形、蒲鉾形状のいずれでもよいが、上述した物理的手
段による固定のしやすさを考えると、断面が扁平なもの
であることが好ましい。しかも、断面が扁平形状の方が
加熱面に向かって放熱しやすいため、加熱面への熱伝搬
量を多くすることができ、加熱面の不均一な温度分布に
なりにくいからである。
【0027】
【実施例】(実施例1)ホットプレートユニット (1)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径
1.1μm)100重量部、酸化イットリウム(Y23:イ
ットリア、平均粒径0.4μm)4重量部、アクリルバ
インダ12重量部およびアルコールからなる組成物のス
プレードライを行い、顆粒状の粉末を作製した。
【0028】(2)この顆粒状の粉末を金型に入れ、平
板状に成形して生成形体(グリーン)を得た。 (3)加工処理の終わった生成形体を温度:1800℃、圧
力:20MPaでホットプレスし、厚さが3mmの窒化ア
ルミニウム焼結体を得た。次に、この焼結体から直径21
0mmまたは310mmの円板体を切り出し、セラミック製の板
状体(セラミック基板1)とした。
【0029】次に、この板状体にドリル加工を施し、シ
リコンウエハのリフターピンを挿入するための貫通孔
3、熱伝対6を埋め込むための有底孔7(直径:1.1m
m、深さ:2mm)を形成した。
【0030】(4)上記(3)で得た焼結体(基板)の
底面に、溶製金属板を圧延して得た半円弧櫛歯状の一対
の金属箔(銀−鉛合金)をねじまたは板ばねを使って、
図2(a)、(b)、図3に示したような方法で取付けた。
(5)上記窒化アルミニウム焼結体を780℃に加熱して
焼成することにより、厚さが5μm、幅2.4mm、面積
抵抗率が7.7mΩ/□の銀−鉛合金箔板からなる発熱
体2を固定した。
【0031】(6)次に、基板の裏面に銀−鉛合金箔か
らなる発熱体2を固定した上記焼結体を、硫酸ニッケル
80g/1、次亜リン酸ナトリウム24g/1、酢酸ナ
トリウム12g/1、ほう酸8g/1、塩化アンモニウ
ム6g/1の濃度の水溶液からなる無電解ニッケルメッ
キ浴に浸漬し、前記銀−鉛合金箔の発熱体2の表面に、
厚さ1μmの金属ニッケルを析出させて被覆した。
【0032】(7)そして、外部端子12を取付ける部
分に、スクリーン印刷により、銀−鉛ハンダペースト
(田中貴金属社製)を印刷して、ハンダペースト層を形
成した。次いで、そのハンダペースト層の上にコバール
製の外部端子を載置して、420℃で加熱リフローし、外
部端子をハンダ層を介して発熱体2の端部に取付けた。
【0033】(8)温度制御のための熱電対6を有底孔
7に挿入し、その有底孔7中にポリイミド樹脂を充填
し、190℃で2時間硬化させた。
【0034】(9)支持器100を用意し、発熱体2を有
するセラミック基板1を、断熱リング8を介してケーシ
ング17の頂部内に嵌め込んだ。次に、前記中底板11
を支持器100に取付け、外部端子12を中底板11に形
成した貫通孔3から引出し、リード線14と接続された
ソケット13を外部端子12と接続することで、外部端
子12とリード線14とを接続した。その後、底板4を
支持器100に対し、ユキシマレーザで溶接して取付け、
ホットプレートの製造を終了した。
【0035】(実施例2)発熱体をねじで固定したこと
以外は、実施例1と同じホットプレートを製造した。
【0036】(比較例1、2)基板1の裏面への発熱体
2の固定の方法として、ホウケイ酸ガラスで接着した例
(1)、およびポリイミド樹脂で接着したこと以外は、実
施例1と同様にして、ホットプレートを製造した。
【0037】このようにして得られた実施例および比較
例に係るホットプレートユニットに通電し、200℃まで
昇温した後、冷媒として室温の空気を用い、0.01m3
/分の流速で冷媒導入管から空気を吹き込み、冷却し
た。そして、このホットプレートユニットにつき、以下
のような基準で評価を行った。
【0038】評価方法 (1)接着寿命 ヒータを200℃で1000時間加熱したときに、基板から発
熱体が剥離し、または脱落するか否かを目視観察した。 (2)抵抗変化率 25℃での10ヶ所の抵抗を測定して、これを平均して
平均抵抗値(A)を計算し、さらに、200℃で1000時間放
置後に、再度同じ抵抗測定を実施して平均抵抗値(B)を
計算し、次式に基づいて算出した。
【数1】
【0039】
【表1】
【0040】上記表1に示したように、実施例1および
2に係るホットプレートユニットでは、長時間にわたっ
て継続的に使用しても脱落のおそれが少なく、また抵抗
変化率も小さく熱劣化が少ないことがわかった。一方、
比較例1に係るホットプレートユニットでは、寿命が悪
く、とくに劣化が実施例に比べて速いという結果となっ
た。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体製造
・検査装置用セラミックヒータによれば、半導体ウエハ
を均一に加熱することができる他、降温や昇温時間のば
らつきも少なくすることができ、良好な特性を有するシ
リコンウエハ等の半導体関連製品を安定して製造するの
に有効である。また、本発明によれば、接着剤を使用せ
ずに発熱体の固定を行うので、剥離や脱落を起こすよう
なことがなく、装置寿命を著しく向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体製造・検査装置の一例であるホ
ットプレートユニットのとくにセラミック基板の裏面を
示す平面図である。
【図2】セラミック基板への発熱体固定例を例示する部
分断面図である。
【図3】本発明を適用したホットプレートユニットの縦
断面図である。
【符号の説明】
1.セラミック基板 2.発熱体 3.貫通孔 4.底板 8.断熱リング 9.締結具 11.中底板 15(a)、15(b)、15(c).固定手段 16.補助板 17.ケーシング
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月4日(2001.6.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 半導体製造・検査装置用セラミック
ヒータ
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体製造・検査装
置などに用いられるセラミックヒータに関し、とくに高
温長時間に耐え得る超寿命の半導体製造・検査装置用
ラミックヒータの構造について提案する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】上掲の目的の実現に向け
た研究の中で、発明者らは、発熱体を、接着剤を使用し
ないで基板に固定する方法を検討した結果、以下の要旨
構成に係る本発明に想到した。即ち、本発明は、セラミ
ック基板の加熱面とは反対側の表面に、金属や導電性セ
ラミック等からなる発熱体を、物理的手段を介して固定
してなる半導体製造・検査装置用セラミックヒータであ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 3/68 H01L 21/30 567 Fターム(参考) 3K034 AA02 AA15 AA22 AA34 BB06 BC09 BC12 BC29 CA02 CA15 CA22 CA35 DA04 DA08 FA38 HA01 HA10 JA02 3K092 QA05 QA10 QB02 QB31 QB43 QB69 QB73 QB74 QC02 QC07 QC18 QC38 QC49 QC52 RF03 RF11 RF17 RF22 TT22 UA05 UA17 UA18 VV22 VV31 5F046 KA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック基板の加熱側の面とは反対側の
    表面に、金属もしくは導電性セラミックからなる発熱体
    を、物理的手段を介して固定してなるセラミックヒー
    タ。
  2. 【請求項2】発熱体の物理的な固定手段として、ねじも
    しくは弾性体を用いることを特徴とする請求項1に記載
    のセラミックヒータ。
  3. 【請求項3】ばねによる上記固定手段は、基板直下にあ
    る中底板もしくは底板との間に、コイルばねもしくは板
    ばねを介挿して行うようにしたことを特徴とする請求項
    2に記載のセラミックヒータ。
  4. 【請求項4】物理的な上記各固定手段に加えて、発熱体
    を接着剤によっても固定するようにしたことを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1に記載のセラミックヒー
    タ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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