JP2002203104A - 資産負債管理支援方法、資産負債管理支援プログラムおよび装置 - Google Patents

資産負債管理支援方法、資産負債管理支援プログラムおよび装置

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JP2002203104A
JP2002203104A JP2000402694A JP2000402694A JP2002203104A JP 2002203104 A JP2002203104 A JP 2002203104A JP 2000402694 A JP2000402694 A JP 2000402694A JP 2000402694 A JP2000402694 A JP 2000402694A JP 2002203104 A JP2002203104 A JP 2002203104A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】買い建て信用取引で生じる資産および負債を管
理するための資産負債管理支援方法、資産負債管理支援
プログラムおよび装置を提供する。 【解決手段】買い建て残高と精算期日までの残存期間と
の対応関係を示す実績データを統計処理が可能な所定数
以上の買い建て信用取引についてコンピュータに入力
し、残存期間を説明変数とし、一定期間経過毎の買い建
て残高の減少率を目的変数とする回帰曲線を買い建て残
高の減少モデルとして導出し、この減少モデルに基づい
て、指定日における買い建て残高の予測のキャッシュフ
ローを求め、さらに当該予測のキャッシュフローに基づ
いて貸付金の平均回収期間等を導出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、株式の買い建て信
用取引における資産と負債の管理を支援するための資産
負債管理支援方法、資産負債管理支援プログラムおよび
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】株式の取引形態の1つに、信用取引があ
る。信用取引では、投資家が委託保証金を証券会社に担
保として預託し、買付資金または売付株券を借りて売買
を行い、一定の期限内に決済する。この一定の期限は、
一般的に6箇月である。このような信用取引では、少な
い元手資金で大きな取引を行うことができる利点があ
る。
【0003】信用取引には、売り建てと、買い建てとが
ある。売り建てでは、顧客は証券会社から株式を借りて
当該株式を売却する。そして、株価が下がった場合に当
該株式を買い戻してこれを証券会社に返却することで、
顧客は利益を得ることができる。
【0004】一方、買い建てでは、顧客は証券会社から
資金を借りて株式を購入する。そして、株価が上がった
場合に当該株式を手仕舞いして資金を証券会社に返すこ
とで、顧客は利益を得ることができる。
【0005】信用取引での建株をなくすことを手仕舞い
という。手仕舞いには、買い建ての場合は現物株の売却
と、現引(げんびき)とがある。顧客は、現物株の売却
では、手持ちの株券を売却して代金を得る。現引では、
借りていた資金を支払って株式(即ち現物)を引き取
る。
【0006】証券会社は、買い建て信用取引を行う際に
顧客へ資金を貸すことになる(図19の)。この貸付
資金(貸付金)を買い建て残高(または建て玉残高)と
いう。買い建て残高は、証券会社にとって資産項目にな
る。一方、その資金は、たとえば銀行からの短期の借入
によって調達されるので(図中の)、この観点では負
債項目となる。
【0007】貸付金や借入金には、通常、金利が付くの
で、金利の変動により、資産や負債の価値が変動する。
例えば、年利r%で貸し付けた資産であって1年後に金
利を含めてF(円)を回収できるものの現在価値P1
は、P1=F÷(1+r/100)になる。また、年利
r%で貸し付けた資産であって3年後に金利を含めてF
(円)を回収できるものの現在価値P3は、P3=F÷
(1+r/100)になる。このように資産の現在価
値は、回収までの期間が長いほど低くなるとともに、回
収までの期間が長いほど金利の変動による影響を大きく
受けることになる。これは、負債についても同様であ
る。
【0008】資産および負債の間には、回収までの期間
(デュアレーション)のミスマッチが存在することが多
く、金利が変動した場合に現在価値の受ける影響の度合
いが資産と負債で相違する。このため、資産および負債
を総合的に管理する手法であるALM(Assetan
d Liability Management)が重
要になる。
【0009】ALMに関する文献には、たとえば、以下
のものがある。特開平5−225222号公報には、将
来の金利動向を勘案した資産負債の動的分析(シミュレ
ーション)方法およびシステムが開示されている。特開
平4−308967号公報には、外部情報(金利変動)
に対応して、資金量の推移に関するパラメータを変更
し、収益の推移を最適化する資産負債管理システムが開
示されている。
【0010】USP5649116には、銀行用の統合
意思決定システムが開示されている。このシステムで
は、予め定めたリスクリミットを越えた取引を検知して
警告したり拒否したりできるようになっている。USP
5774881には、経済状況に基づいたキャッシュフ
ローシミュレーションにより、最適資産配分を行うシス
テムが開示されている。USP5812988には、キ
ャッシュフローを予測してリスクとリターンをシミュレ
ーションして資産配分を行うシステムが開示されてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】通常、銀行どで行われ
るALM手法では、資産や負債の平均回収期間(デュア
レーション)を導出し、これに基づいて金利変動に対す
るリスク管理等を行っている。平均回収期間は、キャッ
シュフローの「受け取りまでの期間」をその現在価値で
加重平均したものである。
【0012】平均回収期間は、金利変動に対する資産等
の価格変動性指標として有用なものである。具体的に
は、平均回収期間は、次式で求められる。
【0013】
【数1】 ここでDは回収期間を、Pはt期目に受け取るキャ
ッシュフローの現在価値である。上記の式からも明らか
なように平均回収期間を求めるには、回収までの期間
(キャッシュフロー)が明確でなければならない。しか
し、株式の信用取引では、6箇月後等の精算期日になる
前であれば、顧客は、証券会社から借りた資金や株式
を、いつでも好きなときに返すことができるので、予め
資金の回収期間を特定することができない。このため、
平均回収期間に基づくALM手法を適用することができ
ず、信用取引における証券会社の資金と負債を総合的か
つ的確に管理することが難しいという問題があった。
【0014】本発明は、以上のような従来の問題点に着
目してなされたもので、買い建て信用取引における資産
および負債を管理するための資産負債管理支援方法、資
産負債管理支援プログラムおよび装置を提供することを
目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]株式の買い建て信用取引における資産と負債の管
理を支援するための資産負債管理支援方法において、買
い建て信用取引の買い建て残高と精算期日までの残存期
間との対応関係を示す実績データを統計処理が可能な所
定数以上の買い建て信用取引についてコンピュータに入
力するステップと、コンピュータが、前記実績データに
所定の統計処理を施して精算期日までの残存期間に対す
る買い建て残高の減少モデルを導出するステップとを有
することを特徴とする資産負債管理支援方法。
【0016】[2]株式の買い建て信用取引における資
産と負債の管理を支援するための資産負債管理支援方法
において、複数の買い建て信用取引を1つの組とし、当
該組に属する買い建て信用取引の買い建て残高合計が精
算期日までの残存期間の減少に応じてどのように減少す
るか示す実績データを複数の組についてコンピュータに
入力するステップと、コンピュータが、複数の前記実績
データに基づいて、精算期日までの残存期間を説明変数
とし一定期間後の買い建て残高に対する買い建て残高の
減少率を目的変数とする回帰線を精算期日までの残存期
間に対する買い建て残高の減少モデルとして導出するス
テップとを有することを特徴とする資産負債管理支援方
法。
【0017】[3]株式の買い建て信用取引における資
産と負債の管理を支援するための資産負債管理支援方法
において、個々の買い建て信用取引の買い建て残高と精
算期日までの残存期間との対応関係を示す個別実績デー
タを複数の買い建て信用取引についてコンピュータに入
力するステップと、コンピュータが、前記個別実績デー
タを複数の組に分類し、それぞれの組に属する買い建て
信用取引の買い建て残高合計が精算期日までの残存期間
の減少に応じてどのように減少するか示す実績データに
変換するステップと、コンピュータが、前記実績データ
に基づいて、精算期日までの残存期間を説明変数とし一
定期間後の買い建て残高に対する買い建て残高の減少率
を目的変数とする回帰線を精算期日までの残存期間に対
する買い建て残高の減少モデルとして導出するステップ
とを有することを特徴とする資産負債管理支援方法。
【0018】[4]各組の実績データは、個々の買い建
て信用取引についてのデータを約定日別に分類したもの
であることを特徴とする[2]または[3]に記載の資
産負債管理支援方法。
【0019】[5]前記回帰線は、二次曲線であること
を特徴とする[2]〜[4]の何れかに記載の資産負債
管理支援方法。
【0020】[6]前記一定期間は、7日間であること
を特徴とする[2]〜[5]の何れかに記載の資産負債
管理支援方法。
【0021】[7]株式の買い建て信用取引における資
産と負債の管理を支援するためにコンピュータを、買い
建て信用取引の買い建て残高と精算期日までの残存期間
との対応関係を示す実績データを統計処理が可能な所定
数以上の買い建て信用取引について入力するための入力
手段(101,111)、および、前記実績データに所
定の統計処理を施して精算期日までの残存期間に対する
買い建て残高の減少モデルを導出する買い建て残高減少
モデル導出手段(113)として機能させるための資産
負債管理支援プログラム。
【0022】[8]株式の買い建て信用取引における資
産と負債の管理を支援するためにコンピュータを、複数
の買い建て信用取引を1つの組とし、当該組に属する買
い建て信用取引の買い建て残高合計が精算期日までの残
存期間の減少に応じてどのように減少するか示す実績デ
ータを複数の組について入力するための入力手段(10
1,111)、および、複数の前記実績データに基づい
て、精算期日までの残存期間を説明変数とし一定期間後
の買い建て残高に対する買い建て残高の減少率を目的変
数とする回帰線を精算期日までの残存期間に対する買い
建て残高の減少モデルとして導出する買い建て残高減少
モデル導出手段(113)として機能させるための資産
負債管理支援プログラム。
【0023】[9]株式の買い建て信用取引における資
産と負債の管理を支援するためにコンピュータを、個々
の買い建て信用取引の買い建て残高と精算期日までの残
存期間との対応関係を示す個別実績データを複数の買い
建て信用取引についてコンピュータに入力するための入
力手段(101,111)、前記個別実績データを複数
の組に分類し、それぞれの組に属する買い建て信用取引
の買い建て残高合計が精算期日までの残存期間の減少に
応じてどのように減少するか示す実績データに変換する
変換手段(112)、および、前記実績データに基づい
て、精算期日までの残存期間を説明変数とし一定期間後
の買い建て残高に対する買い建て残高の減少率を目的変
数とする回帰線を精算期日までの残存期間に対する買い
建て残高の減少モデルとして導出する買い建て残高減少
モデル導出手段(113)として機能させるための資産
負債管理支援プログラム。
【0024】[10]各組の実績データは、個々の買い
建て信用取引についてのデータを約定日別に分類したも
のであることを特徴とする[8]または[9]に記載の
資産負債管理支援プログラム。
【0025】[11]前記回帰線は、二次曲線であるこ
とを特徴とする[8]〜[10]の何れかに記載の資産
負債管理支援プログラム。
【0026】[12]前記一定期間は、7日間であるこ
とを特徴とする[8]〜[11]の何れかに記載の資産
負債管理支援プログラム。
【0027】[13]株式の買い建て信用取引における
資産と負債の管理を支援するための資産負債管理支援装
置において、買い建て信用取引の買い建て残高と精算期
日までの残存期間との対応関係を示す実績データを統計
処理が可能な所定数以上の買い建て信用取引について入
力するための入力手段(101,111)と、前記実績
データに所定の統計処理を施して精算期日までの残存期
間に対する買い建て残高の減少モデルを導出する買い建
て残高減少モデル導出手段(113)とを有することを
特徴とする資産負債管理支援装置。
【0028】[14]株式の買い建て信用取引における
資産と負債の管理を支援するための資産負債管理支援装
置において、複数の買い建て信用取引を1つの組とし、
当該組に属する買い建て信用取引の買い建て残高合計が
精算期日までの残存期間の減少に応じてどのように減少
するか示す実績データを複数の組について入力するため
の入力手段(101,111)と、複数の前記実績デー
タに基づいて、精算期日までの残存期間を説明変数とし
一定期間後の買い建て残高に対する買い建て残高の減少
率を目的変数とする回帰線を精算期日までの残存期間に
対する買い建て残高の減少モデルとして導出する買い建
て残高減少モデル導出手段(113)とを有することを
特徴とする資産負債管理支援装置。
【0029】[15]株式の買い建て信用取引における
資産と負債の管理を支援するための資産負債管理支援装
置において、個々の買い建て信用取引の買い建て残高と
精算期日までの残存期間との対応関係を示す個別実績デ
ータを複数の買い建て信用取引についてコンピュータに
入力するための入力手段(101,111)と、前記個
別実績データを複数の組に分類し、それぞれの組に属す
る買い建て信用取引の買い建て残高合計が精算期日まで
の残存期間の減少に応じてどのように減少するか示す実
績データに変換する変換手段(112)と、前記実績デ
ータに基づいて、精算期日までの残存期間を説明変数と
し一定期間後の買い建て残高に対する買い建て残高の減
少率を目的変数とする回帰線を精算期日までの残存期間
に対する買い建て残高の減少モデルとして導出する買い
建て残高減少モデル導出手段(113)とを有すること
を特徴とする資産負債管理支援装置。
【0030】[16]各組の実績データは、個々の買い
建て信用取引についてのデータを約定日別に分類したも
のであることを特徴とする[14]または[15]に記
載の資産負債管理支援装置。
【0031】[17]前記回帰線は、二次曲線であるこ
とを特徴とする[14]〜[16]の何れかに記載の資
産負債管理支援装置。
【0032】[18]前記一定期間は7日間であること
を特徴とする[14]〜[17]の何れかに記載の資産
負債管理支援装置。
【0033】[19]コンピュータが、指定日における
買い建て残高を残存期間別に集計し、各残存期間別の買
い建て残高が残存期間の減少に従ってどのように減少す
るかの予測値を示す残存期間別の予測キャッシュフロー
を前記減少モデルに基づいて導出するステップと、コン
ピュータが、前記残存期間別の予測キャッシュフローに
基づいて、前記指定日における買い建て残高全体として
の平均回収期間を導出するステップとをさらに有するこ
とを特徴とする[1]〜[6]の何れかに記載の資産負
債管理支援方法。
【0034】[20]株式の買い建て信用取引における
資産と負債の管理を支援するための資産負債管理支援方
法において、コンピュータが、指定日における買い建て
残高を残存期間別に集計し、各残存期間別の買い建て残
高が残存期間の減少に従ってどのように減少するかの予
測値を示す残存期間別の予測キャッシュフローを、
[1]〜[6]の何れかに記載の方法であるいは[7]
〜[12]の何れかに記載のプログラムを用いてあるい
は[13]〜[18]の何れかに記載の装置で求めた減
少モデルまたはこれと等価の減少モデルに基づいて導出
するステップと、コンピュータが、前記残存期間別の予
測キャッシュフローに基づいて、前記指定日における買
い建て残高全体としての平均回収期間を導出するステッ
プとを有することを特徴とする資産負債管理支援方法。
【0035】[21]コンピュータが、前記指定日にお
ける負債全体についての平均回収期間である平均借入期
間を導出するステップと、前記平均借入期間と前記指定
日における買い建て残高の平均回収期間とを対比して表
示するステップとをさらに有することを特徴とする[1
9]または[20]に記載の資産負債管理支援方法。
【0036】[22]コンピュータが、前記指定日にお
ける負債全体についての平均回収期間である平均借入期
間を導出するステップと、貸付金利の変動量および借入
金利の変動量がコンピュータに入力されるステップと、
コンピュータが、前記指定日における買い建て残高の現
在価値と前記平均回収期間と市場金利の変動量とから市
場金利の変動に対する前記買い建て残高の現在価値の増
減額を導出するステップと、コンピュータが、前記指定
日における負債の現在価値と前記平均借入期間と市場金
利の変動量とから市場金利の変動に対する前記負債の現
在価値の増減額を導出するステップと、コンピュータ
が、前記買い建て残高の現在価値の増減額と前記負債の
現在価値の増減額との差額を求めるステップとをさらに
有することを特徴とする[19]〜[21]の何れかに
記載の資産負債管理支援方法。
【0037】[23][7]〜[12]の何れかに記載
のプログラムに加えてさらにコンピュータを、指定日に
おける買い建て残高を残存期間別に集計し、各残存期間
別の買い建て残高が残存期間の減少に従ってどのように
減少するかの予測値を示す残存期間別の予測キャッシュ
フローを前記減少モデルに基づいて導出する残存期間別
予測キャッシュフロー導出手段(115)、および、前
記残存期間別の予測のキャッシュフローに基づいて、前
記指定日における買い建て残高全体としての平均回収期
間を導出する平均回収期間導出手段(116)として機
能させるための資産負債管理支援プログラム。
【0038】[24]株式の買い建て信用取引における
資産と負債の管理を支援するためにコンピュータを、指
定日における買い建て残高を残存期間別に集計し、各残
存期間別の買い建て残高が残存期間の減少に従ってどの
ように減少するかの予測値を示す残存期間別の予測キャ
ッシュフローを、[1]〜[6]の何れかに記載の方法
であるいは[7]〜[12]の何れかに記載のプログラ
ムを用いてあるいは[13]〜[18]の何れかに記載
の装置で求めた減少モデルまたはこれと等価の減少モデ
ルに基づいて導出する残存期間別予測キャッシュフロー
導出手段(115)、および、前記残存期間別の予測の
キャッシュフローに基づいて、前記指定日における買い
建て残高全体としての平均回収期間を導出する平均回収
期間導出手段(116)として機能させるための資産負
債管理支援プログラム。
【0039】[25][23]または[24]に記載の
資産負債管理支援プログラムに加えてさらに、コンピュ
ータを、前記指定日における負債全体についての平均回
収期間である平均借入期間を導出する平均借入期間導出
手段(117)、および、前記平均借入期間と前記指定
日における買い建て残高の平均回収期間とを対比して表
示する表示手段(121)として機能させるための資産
負債管理支援プログラム。
【0040】[26][23]〜[25]の何れかに記
載の資産負債管理支援プログラムに加えてさらに、コン
ピュータを、前記指定日における負債全体についての平
均回収期間である平均借入期間を導出する平均借入期間
導出手段(117)、貸付金利の変動量および借入金利
の変動量を入力するための金利変動量入力手段(10
1)、前記指定日における買い建て残高の現在価値と前
記平均回収期間と市場金利の変動量とから市場金利の変
動に対する前記買い建て残高の現在価値の増減額を導出
する資産価値変動量導出手段(118)、前記指定日に
おける負債の現在価値と前記平均借入期間と市場金利の
変動量とから市場金利の変動に対する前記負債の現在価
値の増減額を導出する負債価値変動量導出手段(11
9)、および、前記買い建て残高の現在価値の増減額と
前記負債の現在価値の増減額との差額を求める差額導出
手段(120)として機能させるための資産負債管理支
援プログラム。
【0041】[27]指定日における買い建て残高を残
存期間別に集計し、各残存期間別の買い建て残高が残存
期間の減少に従ってどのように減少するかの予測値を示
す残存期間別の予測キャッシュフローを前記減少モデル
に基づいて導出する残存期間別予測キャッシュフロー導
出手段(115)と、前記残存期間別の予測のキャッシ
ュフローに基づいて、前記指定日における買い建て残高
全体としての平均回収期間を導出する平均回収期間導出
手段(116)とをさらに有することを特徴とする[1
3]〜[18]の何れかに記載の資産負債管理支援装
置。
【0042】[28]株式の買い建て信用取引における
資産と負債の管理を支援するための資産負債管理支援装
置において、指定日における買い建て残高を残存期間別
に集計し、各残存期間別の買い建て残高が残存期間の減
少に従ってどのように減少するかの予測値を示す残存期
間別の予測キャッシュフローを、[1]〜[6]の何れ
かに記載の方法であるいは[7]〜[12]の何れかに
記載のプログラムを用いてあるいは[13]〜[18]
の何れかに記載の装置で求めた減少モデルまたはこれと
等価の減少モデルに基づいて導出する残存期間別予測キ
ャッシュフロー導出手段(115)と、前記残存期間別
の予測のキャッシュフローに基づいて、前記指定日にお
ける買い建て残高全体としての平均回収期間を導出する
平均回収期間導出手段(116)とを有することを特徴
とする資産負債管理支援装置。
【0043】[29]前記指定日における負債全体につ
いての平均回収期間である平均借入期間を導出する平均
借入期間導出手段(117)と、前記平均借入期間と前
記指定日における買い建て残高の平均回収期間とを対比
して表示する表示手段(121)と、をさらに有するこ
とを特徴とする[27]または[28]に記載の資産負
債管理支援装置。
【0044】[30]前記指定日における負債全体につ
いての平均回収期間である平均借入期間を導出する平均
借入期間導出手段(117)と、貸付金利の変動量およ
び借入金利の変動量を入力するための金利変動量入力手
段(111)と、前記指定日における買い建て残高の現
在価値と前記平均回収期間と市場金利の変動量とから市
場金利の変動に対する前記買い建て残高の現在価値の増
減額を導出する資産価値変動量導出手段(118)と、
前記指定日における負債の現在価値と前記平均借入期間
と市場金利の変動量とから市場金利の変動に対する前記
負債の現在価値の増減額を導出する負債価値変動量導出
手段(119)と、前記買い建て残高の現在価値の増減
額と前記負債の現在価値の増減額との差額を求める差額
導出手段(120)とをさらに有することを特徴とする
[27]〜[29]の何れかに記載の資産負債管理支援
装置。
【0045】前記本発明は次のように作用する。買い建
て信用取引の買い建て残高が精算期日までの残存期間の
減少に応じてどのように減少するか示す実績データを統
計処理が可能な所定数以上の買い建て信用取引について
コンピュータに入力し、当該コンピュータが、精算期日
までの残存期間に対する買い建て残高の減少モデルを所
定の統計処理により導出する。
【0046】このように、過去の買い建て信用取引にお
ける実績データから買い建て残高の減少モデルを導出す
るので、精算期日までならばいつでも返済できるという
特殊性があっても、買い建て信用取引における資産と負
債の管理を適切に行うことが可能になる。また、残存期
間を変量として買い建て残高の減少モデルを構築するの
で、精度の高いモデルを得ることができる。
【0047】すなわち、買い建て残高の減少に与える影
響としては、顧客の損益率と精算期日までの残存期間の
2つが考えられる。しかし、現引きされた株式(全体の
3割程度を占める)については損益率を正確に把握でき
ない。このため、損益率を変量として減少モデルを構築
すると精度が低下してしまう。これに対し、買い建て残
高と残存期間の関係は把握できる。したがって、残存期
間を変量として買い建て残高の減少モデルを構築するこ
とにより精度の高い減少モデルを得ることができる。
【0048】実績データは、複数の買い建て信用取引を
1つの組とし、当該組に属する買い建て信用取引の買い
建て残高の合計が精算期日までの残存期間の減少に応じ
てどのように減少するか示す実績データを複数組につい
て入力する。例えば、個々の買い建て信用取引について
の取引データを約定日別に分類する等である。この場
合、所定の約定日に建てた複数の買い建て信用取引を1
つの組とし、当該約定日に建てた買い建て信用取引の買
い建て残高の合計が精算期日までの残存期間の減少に応
じてどのように減少するかを追跡調査したデータを複数
の約定日についてコンピュータに入力することになる。
【0049】減少モデルの導出は、例えば、入力された
実績データに基づいて、精算期日までの残存期間を説明
変数とし一定期間後の買い建て残高に対する買い建て残
高の減少率を目的変数とした回帰線を求める等により行
う。なお回帰線は、実績データから作成した散布図から
判断して、二次式で表す回帰曲線とするのが好適であ
る。また曜日による取引への影響を除く為、減少率の基
準となる一定期間を7日間(1週間)に設定すると、近
似の精度が向上する。
【0050】個々の買い建て信用取引の買い建て残高と
精算期日までの残存期間との対応関係を示す個別実績デ
ータを複数の買い建て信用取引についてコンピュータに
入力し、これらを減少モデルの導出に適する形式のデー
タにコンピュータで変換するようにしてもよい。具体的
には、入力された個々の買い建て信用取引に関するデー
タを、コンピュータが約定日などを基準に複数の組に分
類し、それぞれの組に属する買い建て信用取引の買い建
て残高の合計が精算期日までの残存期間の減少に応じて
どのように減少するか示す実績データに変換する等であ
る。
【0051】さらにこのようにして求めた減少モデルに
基づき、ある指定日(本日や昨日など)における買い建
て残高を残存期間別に集計し、各残存期間別の買い建て
残高の予測のキャッシュフローを導出する。例えば、指
定日における残存期間がN日の信用取引における買い建
て残高の合計がどのように減少するかを先の減少モデル
から予測する。そして、一定期間経過ごとの買い建て残
高を精算期日まで順次求めることで、指定日における残
存期間がN日になる取引の買い建て残高についての予測
のキャッシュフローを求める。
【0052】このような処理を行うことにより、残存期
間別の予測のキャッシュフローを求める。さらにこれら
の予測のキャッシュフローに基づいて、指定日における
買い建て残高全体としての平均回収期間を導出する。
【0053】このように、過去の買い建て信用取引にお
ける実績データから買い建て残高の減少モデルを作成
し、これに基づいて指定日における買い建て残高全体に
対する平均回収期間を導出するので、精算期日までなら
ばいつでも返済できるという特殊性があっても、買い建
て信用取引における資産価値の金利に対する変動性を容
易に把握することができる。なお減少モデルとしての回
帰線が、一定期間毎の買い建て残高の減少率を示してい
るので、予測のキャッシュフローは、これと同じ一定期
間毎のキャッシュフローとして作成する。
【0054】また、指定日における負債全体についての
平均回収期間である平均借入期間を導出し、負債の現在
価値及び平均借入期間と資産の現在価値及び買い建て残
高の平均回収期間とを対比して表示することにより、資
産価値および負債価値の変動性を総合的に判断すること
が容易になる。
【0055】さらに、市場金利の変動量(貸付金利の変
動量および借入金利の変動量)を入力し、市場金利の変
動に対する買い建て残高の現在価値の増減額および市場
金利の変動に対する負債の現在価値の増減額をそれぞれ
導出し、これらの差額を求めるものでは、資産と負債と
の総合的な金利リスクを的確に管理することができる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。本発明に係る資産負債管理支援方
法、プログラムおよび装置では、信用取引の買い建てに
関して、借りていた資金を顧客が一定期間(精算期日ま
での期間)内のいつごろ返済するか(手仕舞いを行う
か)の予測を行い、当該予測に基づいて資産と負債のリ
スク管理を行うようになっている。以下、顧客の資金返
済用(証券会社の資産回収用)の一定期限(精算期日)
が約定日から6箇月後である場合を例にして説明する。
【0057】本発明に係る資産負債管理支援方法、資産
負債管理支援プログラムおよび装置では、以下の手順
〜により、買い建て残高の減少をモデル化し、これに
基づいて資産の平均回収期間を予測し、資産の平均回収
期間(平均貸付期間)と負債の平均借入期間とのミスマ
ッチを把握し、金利変動に伴うリスク管理を行うように
なっている。
【0058】買い建て残高の減少モデルの作成 モデルに基づいて資産の平均回収期間(デュアレーシ
ョン)を推定 負債の平均期間を計算 資産および負債の期間のミスマッチの把握 期間のミスマッチによる金利変動リスクの把握 これらの手順は、資産負債管理支援装置100等を用い
て行われる。
【0059】図1は、資産負債管理支援装置100の構
成を示している。資産負債管理支援装置100は、入力
手段101と、表示手段102と、データ処理部110
と、当該データ処理部110の管理下にある取引データ
ベース103とから構成される。データ処理部110
は、入出力制御手段111、変換手段112、買い建て
残高減少モデル導出手段113、データテーブル11
4、残存期間別予測キャッシュフロー導出手段115、
平均回収期間導出手段116、平均借入期間導出手段1
17、資産価値変動量導出手段118、負債価値変動量
導出手段119、差額導出手段120、表示制御手段1
21等の機能を果たすものである。
【0060】データ処理部110は、CPU(中央処理
装置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ラン
ダムアクセスメモリ)等を主要部として構成された装置
である。入力手段101は、キーボード、マウス等によ
り構成され、種々の情報やデータが入力されて当該情報
やデータはデータ処理部110での信号処理に使用され
る。表示手段102は、ディスプレイ装置や印刷装置等
により構成され、データ処理部110での信号処理結果
の表示出力ができるようになっている。取引データベー
ス103は、膨大な量の信用取引に関する各種のデータ
を登録したデータベースである。この取引データベース
103には、信用取引の契約者名、契約番号、約定日、
貸付金額、精算期日、返済履歴等が記憶される。
【0061】入出力制御手段111は、入力手段10
1、表示手段102、取引データベース103等との間
で必要な情報の授受を行うための入出力制御を行う部分
である。この入出力制御手段111は、入力手段101
を経ずに情報やデータが入力されてデータ処理部110
に供給される場合に、当該情報やデータの入力手段とし
て機能することもある。変換手段112は、取引データ
ベース103から入力したデータを、減少モデルの構築
や、平均回収期間を導出するのに適した形式のデータに
変換する機能を果たす部分である。買い建て残高減少モ
デル導出手段113は、回帰分析により、買い建て残高
の減少モデルを回帰曲線として導出する機能を果たす部
分である。データテーブル114は、減少モデルの構築
や平均回収期間を導出する際に用いる各種のデータをテ
ーブル形式で記憶する部分である。このデータテーブル
114は、データ処理部110内の各手段からアクセス
可能となっている。
【0062】残存期間別予測キャッシュフロー導出手段
115は、特定の指定日(たとえば、本日)における買
い建て残高を精算期日までの残存期間別に集計する。そ
して、買い建て残高減少モデル導出手段113によって
導出された減少モデルに基づき、残存期間別の予測のキ
ャッシュフローを導出する機能を果たす。平均回収期間
導出手段116は、残存期間別予測キャッシュフロー導
出手段115が求めた残存期間別の予測キャッシュフロ
ーに基づいて、平均回収期間を算出する機能を果たす部
分である。平均借入期間導出手段117は、買い建て信
用取引の資金を顧客に用立てるために銀行等から借り入
れている借入金(負債)全体についてのデュアレーショ
ン(平均借入期間)を導出する部分である。
【0063】資産価値変動量導出手段118は、指定日
における買い建て残高の現在価値と平均回収期間と市場
金利の変動量とから市場金利の変動に対する買い建て残
高の現在価値の増減額を導出する部分である。負債価値
変動量導出手段119は、指定日における負債の現在価
値と平均借入期間と市場金利の変動量とから市場金利の
変動に対する負債の現在価値の増減額を導出する機能を
果たす。
【0064】差額導出手段120は、買い建て残高の現
在価値の増減額と負債の現在価値の増減額との差額を求
める機能を果たす。表示制御手段121は、平均回収期
間などの指標を表示手段102に表示するための表示制
御を行う部分である。なお、資産負債管理支援装置10
0は、専用装置として構成するほか、所定のプログラム
を汎用のコンピュータ装置で実行することで、当該汎用
コンピュータを資産負債管理支援装置100として機能
させるようにしてもよく、端末装置により構成してもよ
い。
【0065】先に示したからの手順のうち、まず、
買い建て残高の減少モデルの作成手順について説明す
る。株式の買い建て信用取引における買い建て残高の減
少に影響を与える要因には、損益率と、精算期日(決済
日)までの残存日数(残存期間)とがある。しかしなが
ら、損益率については、証券会社の側では、顧客が現引
した場合に損益の正確な把握が困難である。このため、
本実施の形態では、買い建て残高の減少モデルを、損益
率を除外して残存日数に基づいて作成する。
【0066】図2は、買い建て残高と残存日数との関係
を例示する棒グラフである。横軸は精算期日までの残存
日数を示しており、縦軸は買い建て残高の平均値を示し
ている。なお、この図2は、特定の調査日における多数
の契約についての買い建て残高と残存日数との対応関係
をデータ化し、さらに調査日をずらして同様のデータを
複数取得し、これらのデータを残存日数別に平均して得
た値を示したものである。ここでは、約定日から精算期
日までの残存日数の最大値を182日に設定してある
が、約定日によっては184日のケースもあり得る。
【0067】図3は、図2のうちで残存日数が0日〜1
75日の範囲について縦軸のスケールを変えて拡大図示
したものである。図3を注視すると、所定数の契約につ
いての買い建て残高を合計した合計残高が7日間を周期
として変動していることがわかる。そこで、買い建て残
高の減少モデルの構築に際しては、7日ごとの買い建て
残高の変化に着目することにする。7日間の周期が生じ
る要因は種々考えられるが、株式の取引が土日に行われ
ないこと等が大きく影響していると推測される。
【0068】本実施の形態では、7日間を1期間(T)
として約定日からの残存日数の減少に従って買い建て残
高がどのように減少するかの実績データを多数収集し、
これらの実績データを回帰分析し、買い建て残高の減少
モデルを回帰線として取得する。
【0069】図4は、買い建て残高の減少モデルを作成
する際の処理の流れを示している。データ処理部110
は、まず、取引データベース103から多数の買い建て
信用取引に関する取引データを読み出す(ステップS4
01)。そして、これらの取引データを約定日別に分類
し(ステップS402)、ある約定日に契約された買い
建て信用取引の買い建て残高合計が、約定日から1期間
(7日間)経過するごとにどのように減少するかを追跡
調査して集計する(ステップS403)。
【0070】図5は、買い建て残高がどのように減少す
るかを約定日別に集計した約定日別テーブル500の一
例を示している。ここでは、約定日毎にそれぞれ個別の
テーブルが作成される。約定日別テーブル500には、
精算期日までの残存日数に対応付けて、当該残存日数の
初日に相当する期の名称と、買い建て残高と、1期間
(7日間)経過するごとの買い建て残高の減少率とを算
出して登録する。このような約定日別テーブル500
を、取引データベース103に登録されている取引デー
タに基づき、多数の約定日について作成する。
【0071】なお、精算期日からの当初の7日間をT0
期とし、以後7日間ごとをT1期、T2期、…Tn期と
する。また、ある日の減少の割合(Tw期の減少率yw)
は、当該ある日の1期間後(Tw+1期)の買い建て残高
Vw+1から当該ある日(Tw期)の買い建て残高Vwを引
き算した差額を、当該ある日の買い建て残高Vwで割り
算することで、算出している(yw=(Vw+1−Vw)/
Vw)。例えば、図5の約定日Aについての約定日別テ
ーブル500において、残存日数が168日のT2期に
おける減少率Y2aは、(V3a−V2a)÷V2aと
して求めている。したがって、減少率Yは負の値にな
る。なお、残存日数が14日以下のデータは、買い建て
残高全体に占める割合が小さく、また変動が大きいの
で、減少モデルを作成する際に用いる実績データから除
外している。
【0072】こうして集計して作成した多数の約定日別
テーブル500に基づき、精算期日までの残存日数と買
い建て残高の減少率との関係をプロットした散布図を図
6に示す。本図では、横軸に残存日数を、縦軸に買い建
て残高の減少率をとってある。この散布図から、残存日
数が多いときと残存日数が残り少なくなったときに、買
い建て残高が大きく減少し、残存日数が中程度の期間で
は、買い建て残高があまり減少しないことがわかる。そ
こで、回帰直線での近似ではなく、二次式で表される回
帰曲線で買い建て残高の減少モデルを導出する(ステッ
プS404)。なお、図6中では、y=−2×10−5
+0.0029x−0.1223となっており、式
中のE−05は10の−5乗を表している。
【0073】回帰分析では、残存日数を説明変数とし、
買い建て残高の減少率を目的変数とする。すなわち、残
存日数Xと1期間経過後の買い建て残高の減少率yとの
関係を、次式(1)で表す。
【0074】y=m1・X+m2・X+b …(1) 回帰分析では、式(1)で示す2次曲線と各実績データ
をプロットした点とのy軸方向での距離が最小になるよ
うに、最小2乗法を用いて式(1)の係数m1、m2お
よびbを算出する。なお、2次曲線に代えてn次曲線
(n>2)とすることも可能である。また残存日数が1
4日以下のデータは、買い建て残高全体に占める割合が
小さく、変動が大きいので、回帰分析の対象から除外し
た。
【0075】図7は、回帰分析の結果を例示したもので
ある。この図7は、係数m1,m2,bの値と、m1,
m2,bの標準偏差と、決定係数と、減少率yの標準偏
差と、F値と、自由度と、回帰の平方和と、残余の平方
和とを示している。なお、図6には、回帰分析により求
めた回帰曲線601を示してある。
【0076】減少モデルを求める処理では、回帰分析に
より求めたm1、m2、およびbの各係数のほか、近似
の精度等を示す数値データをメモリに保存する(ステッ
プS405)。以後、これらの数値データ(例えば、m
1,m2,bなど)に基づき、平均回収期間の予測等の
処理を行う。
【0077】本実施の形態では、図3に示すグラフが示
す周期性に注目し、7日間を1期間として買い建て残高
の減少率を回帰分析したので、決定係数が0.568と
いう良好な近似ができた。なお、1日毎の減少率に基づ
いて回帰分析した場合には、決定係数が0.1程度の近
似に留まった。
【0078】次に、平均回収期間を減少モデルに基づい
て推定する処理について説明する。買い建て残高の平均
回収期間を求めるには、その前提として、ある指定日に
おける買い建て残高のキャッシュフローを求めなければ
ならない。そこで、まず買い建て残高のキャッシュフロ
ーの求め方について説明する。
【0079】上述した減少モデルは、残存日数がN日の
買い建て信用取引における買い建て残高が1期間後に当
該1期間経過前の買い建て残高に比してどれだけ減少す
るかを示すものである。したがって、ある指定日(本日
や昨日など)における買い建て残高を残存日数別に分類
すれば、残存日数別の買い建て残高がそれぞれ1期間
後、2期間後、…、n期間後にどのように減少するかを
推定することができる。そして、推定した買い建て残高
の推移から、買い建て残高についての予測のキャッシュ
フロー(CF)を導出することができる。
【0080】図8は、残存期間別の予測のキャッシュフ
ローを求める際の処理の流れを示している。最初に、指
定日における買い建て残高を、指定日から精算期日まで
の残存日数別に集計する(ステップS801)。指定日
として、例えば、本日、あるいは昨日を指定すれば、そ
の指定された日からのキャッシュフローを求めることに
なる。指定日は、入力手段101から入力される。図9
は、指定日における買い建て残高を残存日数別に集計し
た残存日数別集計テーブル901の一例を示している。
ここでは残存期間の最大を182日とし、残存日数が1
82日から1日までの各日別に買い建て残高を集計して
ある。
【0081】次に、精算期日までの残存日数別に、1期
間経過ごとの買い建て残高の減少率を求める。ある残存
日数における買い建て残高の減少率Y1〜Ynは、以下
のようにして算出する。なお、以後の計算では、T0
期、T1期等は、指定日を基準として何期目にあたるか
を表す。
【0082】指定日を基準としてT0期から1期間後の
T1期までの減少率Y1は、次式(2)で表される。 Y1=ml・X0+m2・X0+b …(2) T1期から1期間後のT2期までの減少率Y2は、次式
(3)で表される。 Y2=ml・X1+m2・X1+b …(3) Tn-2期から1期間後のTn-1期までの残高減少率Yn-1
は、次式(4)で表される。 Yn-1=ml・(Xn-2)+m2・Xn-2+b …(4) また、最後には買い建て残高は0になるので、Tn-1期
から1期間後のTn期までの残高減少率Yn=−1(す
なわち−100%)となる。
【0083】ここで、当初のT0期の残存日数X0と、
7日後のT1期の残存日数X1との関係は、次式(5)
で表される。 X1=X0−7…(5) 同様にして、T0期の残存日数X0と、Tn-2期の残存
日数Xn-2との関係は、次式(6)で表される。 Xn-2=X0−7×(n−2),(但し、Xn-2>7) …(6) また、T0期の残存日数X0と、Tn-1期の残存日数Xn
-1との関係は、次式(7)で表される。 Xn-1=X0−7×(n−1),(但し、Xn−1≦7) …(7) 最後のTn期の残存日数Xn=0である。
【0084】以上の計算式に基づいて、指定日における
残存日数別に買い建て残高の減少率を求めて一覧表とし
たものを図10に示す。図中の残存日数は、指定日から
精算期日までの日数を示している。またTw期減少率と
は、Tw+1期の初日における買い建て残高がTw期の初日
における買い建て残高に対してどれだけ減少したかを示
している。たとえば、指定日における残存日数が182
日となる買い建て残高の減少率は、1期後に182
1、2期後に182Y2、3期後に182Y3となり、
最後の期(25期後)には−1になる。なお、指定日か
らの残存日数が7日間少なくなるごとに、最終期に至る
までの期の数が1期ずつ減少する。
【0085】次に、指定日から精算期日までの残存日数
別に、指定日から1期間経過ごとの買い建て残高の予測
値を求める(ステップS803)。図11は、残存日数
と買い建て残高(残高)の関係を例示する説明図であ
る。残存日数Xと買い建て残高の減少率yとの関係は、
減少モデルとして求めた回帰曲線に対応する式(1)で
表される。減少率yは、ある残存日数の残高が1期間
(7日)後にどれだけ減少するかを表しているから、T
0期における残存日数X0日の買い建て残高V0は、図
11に示す流れで推移する。
【0086】T0期では、残存日数はX0であり、買い
建て残高はV0である。T1期では、残存日数はX1で
あり、買い建て残高はV1である。T2期では、残存日
数はX2であり、買い建て残高はV2である。Tn-2期
では、残存日数はXn-2であり、買い建て残高はVn-2で
ある。Tn-1期では、残存日数はXn-1であり、買い建て
残高はVn-1である。
【0087】買い建て残高は、以下のようにして推定す
ることができる。T0期の初日における買い建て残高を
V0とすると、T0期の初日から1期間後のT1期の初
日における買い建て残高V1は、次式(8)で表され
る。 V1=V0×(1+Y1) …(8) T0期から2期間後のT2期の初日における買い建て残
高V2は、次式(9)で表される。 V2=V1×(1+Y2)=V0×(1+Y1)×(1+Y2) …(9 ) T0期から(n−1)期間後のTn-1期の初日における
買い建て残高Vn-1は、次式(10)で表される。 Vn-1=Vn-2×(1+Yn-1)=V0×(1+Y1)×…×(1+Yn-1) …(10) 最後のTn期では、買い建て残高Vn=0である。
【0088】このようにして、1期間後の買い建て残高
の減少率yに基づき、残存日数別に集計した現在の買い
建て残高が1期間後、2期間後、…、n期間後にどのよ
うに減少するかを推定することができる。
【0089】次に、残存期間別の予測のキャッシュフロ
ー(CF)を算出する(ステップS804)。T0期か
らT1期までのキャッシュフローCF1は、次式(1
1)で表される。 CF1=V0−V1 …(11) T1期からT2期までのキャッシュフローCF2は、次
式(12)で表される。 CF2=V1−V2 …(12) Tn-1期からTn期までのキャッシュフローCFnは、次
式(13)で表される。 CFn=Vn-1 − Vn …(13) 図12、図13、図14および図15は、指定日からの
残存日数別の買い建て残高の推移と残存日数別のキャッ
シュフローの例を表している。
【0090】図12では、指定日における残存日数が1
82日の買い建て信用取引についての買い建て残高の推
移と、当該買い建て残高を回収する際の予測のキャッシ
ュフローを示している。図13は、指定日における残存
日数が180日の買い建て信用取引についての買い建て
残高の推移と、当該買い建て残高を回収する際の予測の
キャッシュフローを示している。図12の買い建て残高
の計算には、図10に示した中で残存日数が182日の
減少率(Yの下付き添え字が182のもの)が使用され
る。図13の残高の計算には、図10に示した中で残存
日数が180日の減少率(Yの下付き添え字が180の
もの)が使用される。いずれも、最終期がT26期にな
るので、T26期目の残高はゼロになり、キャッシュフ
ローはCF1からCF26までになる。
【0091】図14は、指定日における残存日数が12
0日になる買い建て信用取引についての買い建て残高の
推移と、当該買い建て残高を回収する際の予測のキャッ
シュフローを示している。指定日からの残存日数が12
0日なので、最終期はT18期になる。T18期の残高
はゼロになり、キャッシュフローはCF1からCF18
までになる。図14の買い建て残高の計算には、図10
に示した中で残存日数が120日の減少率(Yの下付き
添え字が120のもの、図示省略)が使用される。
【0092】図15は、指定日における残存日数が40
日になる買い建て信用取引についての買い建て残高の推
移と、当該買い建て残高を回収する際の予測のキャッシ
ュフローを示している。指定日からの残存日数が40日
なので、最終期はT6期になる。T6期の残高はゼロ
で、キャッシュフローはCF1からCF6までになる。
図15の買い建て残高の計算には、図10に示したテー
ブルの中で残存日数が40日の減少率(Yの下付き添え
字が40のもの、図示省略)が使用される。
【0093】次に、残存期間別の予測のキャッシュフロ
ーに基づいて、金利リスク管理を行うための各種の指標
を導出する処理手順を、図16を参照して説明する。先
ず、残存期間別の予測キャッシュフローに基づき、指定
日における買い建て残高(資産)の平均回収期間を推定
する(ステップS1601)。
【0094】T0期、T1期、T2期、…、Tn-1期のそれ
ぞれから1期間経過後の買い建て残高の減少額を表した
キャッシュフロー(CF1,CF2,…,CFn)と、各
キャッシュフローCF1〜CFnの回収までの日数とか
ら、買い建て残高全体の平均回収期間(デュアレーショ
ン…Duration)を算出することができる。
【0095】デュアレーションは、各キャッシュフロー
の回収期間をキャッシュフローの現在価値で加重平均し
たものであるから、資産のデュアレーションD1は、キ
ャッシュフローCFi(ここでのCFiは、各CFの現
在価値を示している)に対応する回収期間iを用いて、
次式(14)で表される。 D1={Σ(i×CFi)}/ΣCFi …(14) ここで、図12等に示した残存期間別のキャッシュフロ
ーに基づいてある指定日における買い建て残高全体に対
する平均回収期間を求める算出式は、図17に示す式
(16)で表される。
【0096】式(16)は、残存日数の最大が182日
の場合の計算式である。但し、式(16)の分子に含ま
れる「7i」の各項は、回収までの期間を示しており、
各Σ演算子に属するiが最大値となる場合には、「7
i」に変えて、対応するCFの添え字の示す日数を用い
る。これは最後の期の長さが1〜7日の範囲で変動する
ことによる。
【0097】なお、本実施の形態で上述したキャッシュ
フローは、理解の容易化のため、金利を無視している。
貸付金には金利が付くので、上述のキャッシュフローに
金利分を付加することで、正確なキャッシュフローにす
ることができる。また、株式の買い建て信用取引におけ
る貸付金の金利は、期間によらずに一定としている。以
降では、キャッシュフローを金利を含めたキャッシュフ
ローとしてとらえ、キャッシュフローの現在価値を考察
する。
【0098】次に、負債の平均回収期間を求める。負債
については、資産とは異なり、返済日、金利等が既に確
定しているので、キャッシュフローも確定しており、負
債のデュアレーションを推定する必要がない。したがっ
て、負債の場合にはモデルの作成が不要であり、基本的
には資産の場合と同様にしてデュアレーションを算出す
ることができる。
【0099】具体的には、指定日における負債のそれぞ
れについて、返済のキャッシュフローを作成し(ステッ
プS1602)、負債のキャッシュフローの返済期間を
キャッシュフローの現在価値で加重平均することで平均
借入期間を算出する(ステップS1603)。
【0100】但し、証券会社が資金を調達した調達先に
より、当該証券会社へのTibor(Tokyo In
ter−Bank Offered Rate)スプレ
ッドが異なる点に留意すべきである。したがって、キャ
ッシュフローを現在価値に割り引く場合は、資金調達先
ごとに異なるTiborスプレッドを反映した割引金利
を適用するとよい。
【0101】次に、資産および負債の期間のミスマッ
チの把握、期間のミスマッチによる金利変動リスクの
把握、の各処理について説明する。資産と負債を総合的
に管理するには、最終的に金利変動により、どの程度の
額が、収益と損失の何れに発生するかを把握することが
重要である。このような金利変動リスクの把握の手法に
は、ベーシスポイントバリュー(BPV)によるリスク
把握と、デュアレーションによるリスク把握の2通りが
ある。
【0102】図18は、信用取引における貸付金勘定の
金利リスク管理表を例示する説明図である。図18で
は、資産の項目には、買い建て残高(建玉残高)と、平
均貸付レートと、キャッシュフローにより表される現在
価値と、平均貸付期間(デュアレーション(日数表
示))とが表示される。また、負債の項目には、借入残
高と、平均借入レートと、キャッシュフローにより表さ
れる現在価値と、平均借入期間(デュアレーション(日
数表示))とが表示されている(なお、デュアレーショ
ンは、年表示が一般的)。さらに、比較の項目では、資
産の項目と負債の項目との差が表示される。
【0103】ベーシスポイントバリュー(BPV)によ
るリスク把握では、割引金利の基本であるTiborレ
ートを、+0.5bp,−0.5bp(ベーシスポイン
ト)それぞれ平行にシフトさせて資産および負債の現在
価値のネット変動額を算出する。この算出額は、金利が
0.01%だけ変動した場合の資産および負債の現在価
値変動の差額の目安になる。
【0104】また、収益のケースと損失のケースの各々
について、金利上昇と金利低下のどちらによって発生す
るかを表示する。なお、金利変動は、利回り曲線(yi
eld curve)の平行シフトを想定していること
に留意すべきである。
【0105】デュアレーションによるリスク把握では、
資産および負債の現在価値の比較と、平均借入期間およ
び平均貸付期間の比較とに基づいて金利変動リスクを把
握する。平均借入期間および平均貸付期間は、それぞれ
金利感応度を示している。
【0106】金利rが△rだけ変動した場合、資産およ
び負債の現在価値(NPV)の変化量△NPVは、次式
(17−1)、(17−2)で表される。 △NPV=NPV×△r×Dmod …(17−1) Dmod=D/(1+r) …(17−2) ここで、金利rが0に近い値であり、1/(1+r)≒
1である場合、上式(17−1)は、近似的に次式(1
8)で表すことができる。 △NPV=NPV×△r×D …(18) 但し、平均借入期間および平均貸付期間は日数で表示さ
れており、年表示にするには、365で割る必要があ
る。
【0107】金利の変動分△rに対する資産および負債
の△NPVを比較することで、金利変動のリスクを把握
することができる。すなわち、式(18)に、資産の現
在価値と資産の平均回収期間と金利の変動量とを代入す
ることにより、金利が△r変動した場合における資産の
変動量を求める(ステップS1604)。また式(1
8)に、負債の現在価値と負債の平均借入期間と金利の
変動量とを代入することにより、金利が△r変動した場
合における負債の変動量を求める(ステップS160
5)。そして、これらの差額を求め、その正負を考慮し
て、金利リスクを導出する(ステップS1606)。こ
うして求めた、平均回収期間や金利リスクなどを、図1
8に示す形式等でディスプレイに表示したり印刷出力し
たりする(ステップS1607)。
【0108】以上説明した実施の形態では、減少モデル
を作成するための実績データ(買い建て残高の減少推移
を示すもの)を約定日別に分類集計したが、複数の買い
建て信用取引を1つの組とし、当該組に属する買い建て
信用取引の買い建て残高の合計が精算期日までの残存期
間の減少に応じてどのように減少するか示す実績データ
であれば、必ずしも約定日別にまとめる必要はない。例
えば、貸付金の金額の大小別に契約を分類し、各組毎の
買い建て残高の推移を実績データとして用いてもよい。
【0109】また実施の形態では、資産負債管理支援装
置100にて減少モデルを導出し、これに基づいて平均
回収期間等を求めるようにしたが、減少モデルを別途求
め、その減少モデルに基づいて平均回収期間等を資産負
債管理支援装置100で算出するようにしてもよい。す
なわち、資産負債管理支援装置、方法、プログラムは、
減少モデルを導出する機能のみ、減少モデルを導出する
機能と平均回収期間等を導出する機能の双方、あるいは
別に求めた減少モデルに基づいて平均回収期間等を導出
する機能のみとして構成してもよい。
【0110】このほか実施の形態では、資産負債管理支
援装置100の配下に取引データベース103を設けた
が、取引データベース103は、取引を管理する別のコ
ンピュータ装置に属するものであってもよい。この場合
には、通信回線や記録媒体等を介して必要なデータを取
引データベース103から資産負債管理支援装置100
に取り込むことができればよい。また、平均回収期間を
求める際に、残存日数別のキャッシュフローを指定日か
ら回収日までの日数別に集計し、買い建て残高全体に対
する1つのキャッシュフローを作成し、当該キャッシュ
フローから平均回収期間を求めるようにしてもよい。1
期間については、7日とした場合を例示したが、この倍
数として例えば14日としてもよい。
【0111】
【発明の効果】本発明にかかる資産負債管理支援方法、
資産負債管理支援プログラムおよび装置によれば、過去
の買い建て信用取引における実績データから買い建て残
高の減少モデルを導出するので、精算期日までならばい
つでも返済できるという特殊性があっても、買い建て信
用取引における資産と負債の管理を適切に行うことが可
能になる。また、残存期間を変数として買い建て残高の
減少モデルを構築するので、現引の影響を受けず、精度
の高い減少モデルを得ることができる。
【0112】精算期日までの残存期間を説明変数とし一
定期間後の買い建て残高に対する買い建て残高の減少率
を目的変数とした回帰線を減少モデルとして導出する際
に、二次式で表される回帰曲線を求めることで、約定日
の直後と精算期日の直前に手仕舞いが良く行われるとい
う信用取引の実情に即した減少モデルを構築することが
できる。さらに、買い建て残高の推移を1週間単位の減
少率でモデル化することで、曜日による取引への影響が
吸収され、高い近似精度の減少モデルを得ることができ
る。
【0113】また上記の減少モデルに基づき、買い建て
残高の予測のキャッシュフロー、買い建て残高の平均回
収期間、金利の変動に対する資産価値や負債価値の変動
額を導出等を行うことで、精算期日までならばいつでも
返済できるという特殊性があっても、買い建て信用取引
における資産と負債との総合的な金利リスクを的確に管
理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る資産負債管理支援装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】残存日数別の買い建て残高の推移の実績データ
を示す説明図である。
【図3】図2の残存日数別の買い建て残高の推移を表す
グラフの一部を拡大して示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る資産負債管理支援装
置が買い建て残高の減少モデルを導出する際の処理を示
す流れ図である。
【図5】約定日別に買い建て残高がどのように減少する
かを集計した約定日別テーブルの一例を示す説明図であ
る。
【図6】残存期間と買い建て残高の減少率との関係を示
す実績データの散布状況および当該実績データに基づい
て導出した減少モデルとしての回帰曲線を示す説明図で
ある。
【図7】図6に示す実績データに対して行った回帰分析
の結果を示す説明図である。
【図8】指定日における買い建て残高に対する残存期間
別の予測のキャッシュフローを減少モデルに基づいて導
出する際の処理を示す流れ図である。
【図9】指定日における買い建て残高を残存日数別に集
計した残存日数別集計テーブルの一例を示す説明図であ
る。
【図10】減少モデルに基づき、指定日からの経過期間
と買い建て残高の減少率との関係を指定日における残存
日数別に表した説明図である。
【図11】買い建て残高の予測のキャッシュフローを模
式的に示す説明図である。
【図12】指定日における残存日数が182日に該当す
る買い建て信用取引の買い建て残高に対する予測のキャ
ッシュフローを示す説明図である。
【図13】指定日における残存日数が180日に該当す
る買い建て信用取引の買い建て残高に対する予測のキャ
ッシュフローを示す説明図である。
【図14】指定日における残存日数が120日に該当す
る買い建て信用取引の買い建て残高に対する予測のキャ
ッシュフローを示す説明図である。
【図15】指定日における残存日数が40日に該当する
買い建て信用取引の買い建て残高に対する予測のキャッ
シュフローを示す説明図である。
【図16】予測のキャッシュフローから金利リスクを管
理するための各種の指標を導出する処理を示す流れ図で
ある。
【図17】予測のキャッシュフローに基づき、買い建て
残高の平均回収期間を求める算出式を示す説明図であ
る。
【図18】株式信用取引貸付金勘定の金利リスク管理表
の一例を示す説明図である。
【図19】株式の買い建て信用取引の流れを模式的に示
す説明図である。
【符号の説明】 100…資産負債管理支援装置 101…入力手段 102…表示手段 103…取引データベース 110…データ処理部 111…入出力制御手段 112…変換手段 113…買い建て残高減少モデル導出手段 114…データテーブル 115…残存期間別予測キャッシュフロー導出手段 116…平均回収期間導出手段 117…平均借入期間導出手段 118…資産価値変動量導出手段 119…負債価値変動量導出手段 120…差額導出手段 121…表示制御手段 500…約定日別テーブル 901…残存日数別集計テーブル

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】株式の買い建て信用取引における資産と負
    債の管理を支援するための資産負債管理支援方法におい
    て、 買い建て信用取引の買い建て残高と精算期日までの残存
    期間との対応関係を示す実績データを統計処理が可能な
    所定数以上の買い建て信用取引についてコンピュータに
    入力するステップと、 コンピュータが、前記実績データに所定の統計処理を施
    して精算期日までの残存期間に対する買い建て残高の減
    少モデルを導出するステップとを有することを特徴とす
    る資産負債管理支援方法。
  2. 【請求項2】株式の買い建て信用取引における資産と負
    債の管理を支援するための資産負債管理支援方法におい
    て、 複数の買い建て信用取引を1つの組とし、当該組に属す
    る買い建て信用取引の買い建て残高合計が精算期日まで
    の残存期間の減少に応じてどのように減少するか示す実
    績データを複数の組についてコンピュータに入力するス
    テップと、 コンピュータが、複数の前記実績データに基づいて、精
    算期日までの残存期間を説明変数とし一定期間後の買い
    建て残高に対する買い建て残高の減少率を目的変数とす
    る回帰線を精算期日までの残存期間に対する買い建て残
    高の減少モデルとして導出するステップとを有すること
    を特徴とする資産負債管理支援方法。
  3. 【請求項3】株式の買い建て信用取引における資産と負
    債の管理を支援するための資産負債管理支援方法におい
    て、 個々の買い建て信用取引の買い建て残高と精算期日まで
    の残存期間との対応関係を示す個別実績データを複数の
    買い建て信用取引についてコンピュータに入力するステ
    ップと、 コンピュータが、前記個別実績データを複数の組に分類
    し、それぞれの組に属する買い建て信用取引の買い建て
    残高合計が精算期日までの残存期間の減少に応じてどの
    ように減少するか示す実績データに変換するステップ
    と、 コンピュータが、前記実績データに基づいて、精算期日
    までの残存期間を説明変数とし一定期間後の買い建て残
    高に対する買い建て残高の減少率を目的変数とする回帰
    線を精算期日までの残存期間に対する買い建て残高の減
    少モデルとして導出するステップとを有することを特徴
    とする資産負債管理支援方法。
  4. 【請求項4】各組の実績データは、個々の買い建て信用
    取引についてのデータを約定日別に分類したものである
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の資産負債管
    理支援方法。
  5. 【請求項5】前記回帰線は、二次曲線であることを特徴
    とする請求項2〜4の何れかに記載の資産負債管理支援
    方法。
  6. 【請求項6】前記一定期間は、7日間であることを特徴
    とする請求項2〜5の何れかに記載の資産負債管理支援
    方法。
  7. 【請求項7】株式の買い建て信用取引における資産と負
    債の管理を支援するためにコンピュータを、 買い建て信用取引の買い建て残高と精算期日までの残存
    期間との対応関係を示す実績データを統計処理が可能な
    所定数以上の買い建て信用取引について入力するための
    入力手段、および、 前記実績データに所定の統計処理を施して精算期日まで
    の残存期間に対する買い建て残高の減少モデルを導出す
    る買い建て残高減少モデル導出手段として機能させるた
    めの資産負債管理支援プログラム。
  8. 【請求項8】株式の買い建て信用取引における資産と負
    債の管理を支援するためにコンピュータを、 複数の買い建て信用取引を1つの組とし、当該組に属す
    る買い建て信用取引の買い建て残高合計が精算期日まで
    の残存期間の減少に応じてどのように減少するか示す実
    績データを複数の組について入力するための入力手段、
    および、 複数の前記実績データに基づいて、精算期日までの残存
    期間を説明変数とし一定期間後の買い建て残高に対する
    買い建て残高の減少率を目的変数とする回帰線を精算期
    日までの残存期間に対する買い建て残高の減少モデルと
    して導出する買い建て残高減少モデル導出手段として機
    能させるための資産負債管理支援プログラム。
  9. 【請求項9】株式の買い建て信用取引における資産と負
    債の管理を支援するためにコンピュータを、 個々の買い建て信用取引の買い建て残高と精算期日まで
    の残存期間との対応関係を示す個別実績データを複数の
    買い建て信用取引についてコンピュータに入力するため
    の入力手段、 前記個別実績データを複数の組に分類し、それぞれの組
    に属する買い建て信用取引の買い建て残高合計が精算期
    日までの残存期間の減少に応じてどのように減少するか
    示す実績データに変換する変換手段、および、 前記実績データに基づいて、精算期日までの残存期間を
    説明変数とし一定期間後の買い建て残高に対する買い建
    て残高の減少率を目的変数とする回帰線を精算期日まで
    の残存期間に対する買い建て残高の減少モデルとして導
    出する買い建て残高減少モデル導出手段として機能させ
    るための資産負債管理支援プログラム。
  10. 【請求項10】各組の実績データは、個々の買い建て信
    用取引についてのデータを約定日別に分類したものであ
    ることを特徴とする請求項8または9に記載の資産負債
    管理支援プログラム。
  11. 【請求項11】前記回帰線は、二次曲線であることを特
    徴とする請求項8〜10の何れかに記載の資産負債管理
    支援プログラム。
  12. 【請求項12】前記一定期間は、7日間であることを特
    徴とする請求項8〜11の何れかに記載の資産負債管理
    支援プログラム。
  13. 【請求項13】株式の買い建て信用取引における資産と
    負債の管理を支援するための資産負債管理支援装置にお
    いて、 買い建て信用取引の買い建て残高と精算期日までの残存
    期間との対応関係を示す実績データを統計処理が可能な
    所定数以上の買い建て信用取引について入力するための
    入力手段と、 前記実績データに所定の統計処理を施して精算期日まで
    の残存期間に対する買い建て残高の減少モデルを導出す
    る買い建て残高減少モデル導出手段とを有することを特
    徴とする資産負債管理支援装置。
  14. 【請求項14】株式の買い建て信用取引における資産と
    負債の管理を支援するための資産負債管理支援装置にお
    いて、 複数の買い建て信用取引を1つの組とし、当該組に属す
    る買い建て信用取引の買い建て残高合計が精算期日まで
    の残存期間の減少に応じてどのように減少するか示す実
    績データを複数の組について入力するための入力手段
    と、 複数の前記実績データに基づいて、精算期日までの残存
    期間を説明変数とし一定期間後の買い建て残高に対する
    買い建て残高の減少率を目的変数とする回帰線を精算期
    日までの残存期間に対する買い建て残高の減少モデルと
    して導出する買い建て残高減少モデル導出手段とを有す
    ることを特徴とする資産負債管理支援装置。
  15. 【請求項15】株式の買い建て信用取引における資産と
    負債の管理を支援するための資産負債管理支援装置にお
    いて、 個々の買い建て信用取引の買い建て残高と精算期日まで
    の残存期間との対応関係を示す個別実績データを複数の
    買い建て信用取引についてコンピュータに入力するため
    の入力手段と、 前記個別実績データを複数の組に分類し、それぞれの組
    に属する買い建て信用取引の買い建て残高合計が精算期
    日までの残存期間の減少に応じてどのように減少するか
    示す実績データに変換する変換手段と、 前記実績データに基づいて、精算期日までの残存期間を
    説明変数とし一定期間後の買い建て残高に対する買い建
    て残高の減少率を目的変数とする回帰線を精算期日まで
    の残存期間に対する買い建て残高の減少モデルとして導
    出する買い建て残高減少モデル導出手段とを有すること
    を特徴とする資産負債管理支援装置。
  16. 【請求項16】各組の実績データは、個々の買い建て信
    用取引についてのデータを約定日別に分類したものであ
    ることを特徴とする請求項14または15に記載の資産
    負債管理支援装置。
  17. 【請求項17】前記回帰線は、二次曲線であることを特
    徴とする請求項14〜16の何れかに記載の資産負債管
    理支援装置。
  18. 【請求項18】前記一定期間は、7日間であることを特
    徴とする請求項14〜17の何れかに記載の資産負債管
    理支援装置。
  19. 【請求項19】コンピュータが、指定日における買い建
    て残高を残存期間別に集計し、各残存期間別の買い建て
    残高が残存期間の減少に従ってどのように減少するかの
    予測値を示す残存期間別の予測キャッシュフローを前記
    減少モデルに基づいて導出するステップと、 コンピュータが、前記残存期間別の予測キャッシュフロ
    ーに基づいて、前記指定日における買い建て残高全体と
    しての平均回収期間を導出するステップとをさらに有す
    ることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の資産
    負債管理支援方法。
  20. 【請求項20】株式の買い建て信用取引における資産と
    負債の管理を支援するための資産負債管理支援方法にお
    いて、 コンピュータが、指定日における買い建て残高を残存期
    間別に集計し、各残存期間別の買い建て残高が残存期間
    の減少に従ってどのように減少するかの予測値を示す残
    存期間別の予測キャッシュフローを、請求項1〜6の何
    れかに記載の方法であるいは請求項7〜12の何れかに
    記載のプログラムを用いてあるいは請求項13〜18の
    何れかに記載の装置で求めた減少モデルまたはこれと等
    価の減少モデルに基づいて導出するステップと、 コンピュータが、前記残存期間別の予測キャッシュフロ
    ーに基づいて、前記指定日における買い建て残高全体と
    しての平均回収期間を導出するステップとを有すること
    を特徴とする資産負債管理支援方法。
  21. 【請求項21】コンピュータが、前記指定日における負
    債全体についての平均回収期間である平均借入期間を導
    出するステップと、 前記平均借入期間と前記指定日における買い建て残高の
    平均回収期間とを対比して表示するステップとをさらに
    有することを特徴とする請求項19または20に記載の
    資産負債管理支援方法。
  22. 【請求項22】コンピュータが、前記指定日における負
    債全体についての平均回収期間である平均借入期間を導
    出するステップと、 貸付金利の変動量および借入金利の変動量がコンピュー
    タに入力されるステップと、 コンピュータが、前記指定日における買い建て残高の現
    在価値と前記平均回収期間と市場金利の変動量とから市
    場金利の変動に対する前記買い建て残高の現在価値の増
    減額を導出するステップと、 コンピュータが、前記指定日における負債の現在価値と
    前記平均借入期間と市場金利の変動量とから市場金利の
    変動に対する前記負債の現在価値の増減額を導出するス
    テップと、 コンピュータが、前記買い建て残高の現在価値の増減額
    と前記負債の現在価値の増減額との差額を求めるステッ
    プと、 をさらに有することを特徴とする請求項19〜21の何
    れかに記載の資産負債管理支援方法。
  23. 【請求項23】請求項7〜12の何れかに記載のプログ
    ラムに加えてさらにコンピュータを、 指定日における買い建て残高を残存期間別に集計し、各
    残存期間別の買い建て残高が残存期間の減少に従ってど
    のように減少するかの予測値を示す残存期間別の予測キ
    ャッシュフローを前記減少モデルに基づいて導出する残
    存期間別予測キャッシュフロー導出手段、および、 前記残存期間別の予測のキャッシュフローに基づいて、
    前記指定日における買い建て残高全体としての平均回収
    期間を導出する平均回収期間導出手段として機能させる
    ための資産負債管理支援プログラム。
  24. 【請求項24】株式の買い建て信用取引における資産と
    負債の管理を支援するためにコンピュータを、 指定日における買い建て残高を残存期間別に集計し、各
    残存期間別の買い建て残高が残存期間の減少に従ってど
    のように減少するかの予測値を示す残存期間別の予測キ
    ャッシュフローを、請求項1〜6の何れかに記載の方法
    であるいは請求項7〜12の何れかに記載のプログラム
    を用いてあるいは請求項13〜18の何れかに記載の装
    置で求めた減少モデルまたはこれと等価の減少モデルに
    基づいて導出する残存期間別予測キャッシュフロー導出
    手段、および、 前記残存期間別の予測のキャッシュフローに基づいて、
    前記指定日における買い建て残高全体としての平均回収
    期間を導出する平均回収期間導出手段として機能させる
    ための資産負債管理支援プログラム。
  25. 【請求項25】請求項23または24に記載の資産負債
    管理支援プログラムに加えてさらに、 コンピュータを、前記指定日における負債全体について
    の平均回収期間である平均借入期間を導出する平均借入
    期間導出手段、および、 前記平均借入期間と前記指定日における買い建て残高の
    平均回収期間とを対比して表示する表示手段として機能
    させるための資産負債管理支援プログラム。
  26. 【請求項26】請求項23〜25の何れかに記載の資産
    負債管理支援プログラムに加えてさらに、 コンピュータを、前記指定日における負債全体について
    の平均回収期間である平均借入期間を導出する平均借入
    期間導出手段、 貸付金利の変動量および借入金利の変動量を入力するた
    めの金利変動量入力手段、 前記指定日における買い建て残高の現在価値と前記平均
    回収期間と市場金利の変動量とから市場金利の変動に対
    する前記買い建て残高の現在価値の増減額を導出する資
    産価値変動量導出手段、 前記指定日における負債の現在価値と前記平均借入期間
    と市場金利の変動量とから市場金利の変動に対する前記
    負債の現在価値の増減額を導出する負債価値変動量導出
    手段、および、 前記買い建て残高の現在価値の増減額と前記負債の現在
    価値の増減額との差額を求める差額導出手段として機能
    させるための資産負債管理支援プログラム。
  27. 【請求項27】指定日における買い建て残高を残存期間
    別に集計し、各残存期間別の買い建て残高が残存期間の
    減少に従ってどのように減少するかの予測値を示す残存
    期間別の予測キャッシュフローを前記減少モデルに基づ
    いて導出する残存期間別予測キャッシュフロー導出手段
    と、 前記残存期間別の予測のキャッシュフローに基づいて、
    前記指定日における買い建て残高全体としての平均回収
    期間を導出する平均回収期間導出手段とをさらに有する
    ことを特徴とする請求項13〜18の何れかに記載の資
    産負債管理支援装置。
  28. 【請求項28】株式の買い建て信用取引における資産と
    負債の管理を支援するための資産負債管理支援装置にお
    いて、 指定日における買い建て残高を残存期間別に集計し、各
    残存期間別の買い建て残高が残存期間の減少に従ってど
    のように減少するかの予測値を示す残存期間別の予測キ
    ャッシュフローを、請求項1〜6の何れかに記載の方法
    であるいは請求項7〜12の何れかに記載のプログラム
    を用いてあるいは請求項13〜18の何れかに記載の装
    置で求めた減少モデルまたはこれと等価の減少モデルに
    基づいて導出する残存期間別予測キャッシュフロー導出
    手段と、 前記残存期間別の予測のキャッシュフローに基づいて、
    前記指定日における買い建て残高全体としての平均回収
    期間を導出する平均回収期間導出手段とを有することを
    特徴とする資産負債管理支援装置。
  29. 【請求項29】前記指定日における負債全体についての
    平均回収期間である平均借入期間を導出する平均借入期
    間導出手段と、 前記平均借入期間と前記指定日における買い建て残高の
    平均回収期間とを対比して表示する表示手段とをさらに
    有することを特徴とする請求項27または28に記載の
    資産負債管理支援装置。
  30. 【請求項30】前記指定日における負債全体についての
    平均回収期間である平均借入期間を導出する平均借入期
    間導出手段と、 貸付金利の変動量および借入金利の変動量を入力するた
    めの金利変動量入力手段と、 前記指定日における買い建て残高の現在価値と前記平均
    回収期間と市場金利の変動量とから市場金利の変動に対
    する前記買い建て残高の現在価値の増減額を導出する資
    産価値変動量導出手段と、 前記指定日における負債の現在価値と前記平均借入期間
    と市場金利の変動量とから市場金利の変動に対する前記
    負債の現在価値の増減額を導出する負債価値変動量導出
    手段と、 前記買い建て残高の現在価値の増減額と前記負債の現在
    価値の増減額との差額を求める差額導出手段とをさらに
    有することを特徴とする請求項27〜29の何れかに記
    載の資産負債管理支援装置。
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