JP2002203071A - ライセンス販売装置、コンテンツ配信システム、ライセンス販売方法及び記憶媒体 - Google Patents

ライセンス販売装置、コンテンツ配信システム、ライセンス販売方法及び記憶媒体

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JP2002203071A
JP2002203071A JP2001325236A JP2001325236A JP2002203071A JP 2002203071 A JP2002203071 A JP 2002203071A JP 2001325236 A JP2001325236 A JP 2001325236A JP 2001325236 A JP2001325236 A JP 2001325236A JP 2002203071 A JP2002203071 A JP 2002203071A
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Masami Hisagai
正己 久貝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルコンテンツのライセンス販売やサー
ビスのライセンス販売を、不正利用を防止しながらユー
ザの好みに応じて利用条件を選択可能にして行うビジネ
スを可能にする。 【解決手段】 パブリッシャまたはサービス提供者がラ
イセンスの利用条件及び課金条件をユーザ毎にきめ細か
く記述するライセンススクリプトを生成するための骨組
であるライセンススクリプトテンプレートを作成し、ユ
ーザが選択した利用条件に基づき上記ライセンススクリ
プトを基にしてライセンススクリプトを作成し、上記ラ
イセンスを実行する時に利用資格認証を行う認証手段を
設け、ライセンスの販売を一律な条件で行うのではなく
ユーザの好みに応じて、各ユーザにもっとも適した利用
権と課金方法を設定して行うことができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はライセンス販売装
置、コンテンツ配信システム、ライセンス販売方法及び
記憶媒体に関し、特に、インターネットまたはその他の
電子的通信手段を通じてライセンスを配信するための方
法であって、例えば、インターネットにおいてデジタル
コンテンツを配信する際に著作権保護、利用権の選択、
課金方法の選択、及び利用制御を可能とするために用い
て好適なものである。また、スポーツクラブなどのサー
ビスの利用権販売システムにおいて、不正利用を防止し
かつ利用者がサービスや料金支払い方法を自由に選択す
ることを可能にするために用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットの普及によりデジ
タルコンテンツのネットワークを使っての配信による販
売ビジネスが脚光を浴びている。しかしながら、一般に
デジタルコンテンツの著作権を保護し、対価を払わずに
利用されてしまう不正利用の恐れが問題となっている。
【0003】そこで、例えば、ソニー社のMagic Gate
(著作権保護機構)のように暗号・認証の技術を活用し
た著作権保護の技術があらわれている。しかし、このよ
うな技術は、メモリスティックのような暗号・認証機能
を有した特殊な記録メデイアを使用しなければならない
問題があった。また、Magic Gateはコピーができないの
で、デジタルコンテンツのコピー配信の便利さを活用で
きない方法となってしまっていた。
【0004】また、従来のコンテンツ販売は、コンテン
ツそのものの対価を利用者から支払ってもらうやりかた
であり、コンテンツを多く利用しても、少ししか利用し
なくても利用者が支払う料金に違いがなく、利用者にと
っては不都合な購入方法であった。
【0005】このような問題点を改良するための方法と
して、米国Xerox Corporation社所有の米国特許USP5,
629,980、及び対応する日本出願の公開公報:特
開平8-263438号がある。
【0006】上記特開平8-263438号によれば、
ディジタルワークに適切な使用権と料金をアタッチし、
それらを第1のリポジトリ内に記憶し、第2のリポジト
リは第1のリポジトリによりセッションを開始し、第2
のリポジトリはディジタルワークへのアクセスを要求
し、第1のリポジトリはディジタルワークに対応する使
用権をチェックし、ディジタルワークへのアクセスの許
諾をチェックし、アクセスが拒絶されると、第1のリポ
ジトリはエラーメッセージによってセッションを終了
し、アクセスが許諾されると、第1のリポジトリはディ
ジタルワークを第2のリポジトリへ転送するようにして
いる。
【0007】これにより、ディジタルワークが第2のリ
ポジトリへ転送されると、第1のリポジトリ及び第2の
リポジトリはクレジットサーバへそれぞれ請求情報を発
生し、このような2重請求通知によって請求処理の不正
な欺きを防止するようにしている。また、従来、スポー
ツクラブなどのサービスの利用においては、利用者が自
由にサービスを選択したり、料金支払い方法を選んだり
したりすることができなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において
は、デジタルコンテンツの著作権を保護した自由な配信
が阻害されている。米国Xerox社の米国特許USP5,62
9,980、及び対応する日本出願の公開公報:特開平
8-263438号においては、デジタルコンテンツの
利用料を利用の内容(どのぐらい利用したか)に応じて
課金をし、かつ著作権保護する方法が開示されている。
【0009】しかしながら、この発明では、ディジタル
ワーク(デジタルコンテンツ)に使用権をアタッチする
ので、コンテンツの配信は必ずしも自由とは言えなかっ
た。何故ならば、コンテンツを受け取った人は、コンテ
ンツを送った人と同じ使用権(ライセンス)を持つから
である。コンテンツの配信とは、コンテンツデータの配
信と、ライセンスを配信することの2つの要素がある。
【0010】従来は、著作権を保護するためのセキュリ
ティ機能をもったコンテンツデータの配信と、使用権を
意味するライセンスの配信とを分離して、ライセンスの
配信を自由にすること、さらにライセンスの配信の付加
価値を増すことに対する配慮がなされていなかった。
【0011】本発明は上述の問題点にかんがみ、著作権
を保護しながらデジタルコンテンツを販売するビジネス
を、特別な記録メディアを使用することなく行うことが
できるようにすることを第1の目的とする。また、著作
権を保護しながら自由な配信を可能にし、かつコンテン
ツデータの配信を効率よく行うことができるようにする
ことを第2の目的とする。また、利用者の利用量に応じ
た対価の支払いを行うことができるようにすることを第
3の目的とする。また、ライセンスの配信という新しい
ビジネスの領域を可能にすることを第4の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のライセンス販売
装置は、ライセンスを記述するライセンススクリプトを
作成するライセンススクリプト作成手段と、上記ライセ
ンススクリプトを記憶するライセンススクリプト記憶手
段と、上記ライセンスを販売するライセンス販売手段
と、上記ライセンスを所有することを認証するライセン
ス認証手段と、上記ライセンスを配信するライセンス配
信手段とを有することを特徴とするライセンス販売装置
であって、上記ライセンススクリプト作成手段は、あら
かじめ用意されたライセンススクリプトテンプレートを
修正して上記ライセンススクリプトを作成することを特
徴としている。
【0013】本発明のコンテンツ配信システムは、コン
テンツの利用条件を選択する利用条件選択手段と、上記
利用条件選択手段により選択された利用条件を記憶する
利用権スクリプトを生成する利用権スクリプト生成手段
と、上記コンテンツを第1の暗号鍵により暗号化するコ
ンテンツ暗号化手段と、上記コンテンツ暗号化手段によ
り暗号化されたコンテンツのデータとコンテンツ情報を
含むコンテンツパッケージを作成するコンテンツパッケ
ージ作成手段と、上記コンテンツ情報と第2の暗号鍵、
及び上記利用権スクリプトを含むライセンスコントロー
ルを作成するライセンスコントロール作成手段と、上記
ライセンスコントロール情報を含むユースチケットを生
成するユースチケット生成手段と、上記コンテンツパッ
ケージを実行するコンテンツパッケージ実行手段と、上
記第1の暗号鍵または第2の暗号鍵で任意のデータを暗
号化して認証データを生成する認証データ生成手段と、
上記認証データ生成手段により生成される認証データを
上記第1の暗号鍵、または、第2の暗号鍵、または第3
の暗号鍵で正しく解読できるかどうかテストして利用資
格を認証する利用資格認証手段とを備えたコンテンツ配
信システムであって、上記コンテンツパッケージ実行手
段によりコンテンツパッケージが実行されたときに、上
記利用資格認証手段により、利用資格の認証を行い、上
記ユースチケットの中のライセンスコントロール情報に
対応するライセンスコントロールをライセンスコントロ
ールデータベースから検索し、上記ライセンスコントロ
ールデータベース内の利用権スクリプトに基づき、1個
または1個以上の利用情報を表示及び又は印刷し、選択
された利用情報に基いてコンテンツの利用を実行し、上
記コンテンツの実行は、コンテンツの表示、印刷、演
奏、コピー配信、貸し出し、譲渡、削除のうちの1つを
少なくとも含むことを特徴とするコンテンツ配信システ
ムであって、上記利用権スクリプト生成手段は、あらか
じめ用意された利用権スクリプトテンプレートを修正し
て、上記利用権スクリプトを生成することを特徴として
いる。また、本発明の他の特徴とするところは、上記コ
ンテンツパッケージは、コンテンツパッケージ実行手段
を含むプログラムであることを特徴としている。
【0014】本発明のライセンス販売方法は、ライセン
スを記述するライセンススクリプトを作成するライセン
ススクリプト作成ステップと、上記ライセンススクリプ
トを記憶するライセンススクリプト記憶ステップと、上
記ライセンスを販売するライセンス販売ステップと、上
記ライセンスを所有することを認証するライセンス認証
ステップと、上記ライセンスを配信するライセンス配信
ステップとを有することを特徴とするライセンス販売方
法であって、上記ライセンススクリプト作成ステップ
は、あらかじめ用意されたライセンススクリプトテンプ
レートを修正して上記ライセンススクリプトを作成する
ステップを含むことを特徴としている。
【0015】本発明の記憶媒体は、上記に記載のライセ
ンス販売方法をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムを記録したことを特徴としている。
【0016】
【作用】本発明は上記技術手段を有するので、コンテン
ツのパブリッシャは該コンテンツの利用条件のテンプレ
ートを記憶するライセンススクリプトテンプレートを作
成しコマースサーバに設置する。デジタルコンテンツの
購入を希望するユーザは、コンテンツのコマースサーバ
(ライセンス販売手段)にアクセスして、気に入ったコ
ンテンツが見つかったら、コンテンツのライセンサが提
示する利用条件を利用条件選択手段により選択すると、
上記利用条件選択手段によって選択された利用条件は、
利用権スクリプト生成手段(ライセンススクリプト作成
手段)により、上記ライセンススクリプトテンプレート
が修正されて利用権言語で表現された利用権スクリプト
(ライセンススクリプト)になる。
【0017】デジタルコンテンツは、第1の暗号鍵によ
り暗号化され、コンテンツ情報を含むプログラム(例え
ば、Java(R)アプレットの形式。以降、これをコンテン
ツパッケージと呼ぶ、ライセンス実行手段)になる。
【0018】上記コンテンツ情報と、第1の暗号鍵また
は第2の暗号鍵、及び上記利用権スクリプトを含むライ
センスコントロールをライセンスコントロール作成手段
により作成する。また、ユースチケット生成手段によ
り、第1の暗号鍵及びライセンスコントロール情報、も
しくは第1の暗号鍵と第2の暗号鍵及びライセンスコント
ロール情報を含むユースチケットを生成する。このライ
センスコントロール情報は、上記作成されたライセンス
コンロールを特定するための情報である。
【0019】ユーザは、所定のPCまたはデジタル複合機
に上記コンテンツパッケージとユースチケットをダウン
ロードする。以下、コンテンツパッケージがおかれてい
るPCまたはデジタル複合機のことをコンテンツ実行機器
と呼ぶ。
【0020】また、コマースサーバからは、ライセンス
コントロールが認証データ生成手段を備えた利用権コン
トロールサーバへ移されるか、コマースサーバが上記認
証データ生成手段を兼ね備える(コマースサーバは利用
権コントロールサーバを兼ね備えていてもよい)なら
ば、そのままコマースサーバにおかれる。以下、ライセ
ンスコントロールの置かれたサーバを利用権コントロー
ルサーバ(あるいは、UCS;Usage Control Serverと略
す。ライセンススクリプト記憶手段である記憶装置を含
む )と呼ぶ。
【0021】ユーザは、コンテンツ実行機器でコンテン
ツパッケージを実行すると、上記コンテンツパッケージ
はユースチケットの中のライセンスコントロール情報を
読み込み、利用権コントロールサーバに上記ライセンス
コントロール情報を転送する。利用権コントロールサー
バでは、上記ライセンスコントロール情報で対応するラ
イセンスコントロールをUCSで管理されているライセン
スコントロールデータベースの中から特定する。
【0022】ライセンスコントロールに含まれるユーザ
情報と、コンテンツ情報と、UCSが発生させた乱数とを
結合したデータを第2の暗号鍵で暗号化して、認証デー
タを作成する。利用権コントロールサーバは、この認証
データをコンテンツ実行機器に送信し、コンテンツパッ
ケージは、認証データをユースチケットに含まれる第1
の暗号鍵、または第2の暗号鍵、あるいはユーザが入力
する第3の暗号鍵で解読した復号データを利用権コント
ロールサーバへ送信する。
【0023】利用権コントロールサーバは、この復号デ
ータを暗号化前のデータと一致するかどうかをチェック
して、認証に成功すれば、利用権スクリプトをコンテン
ツ実行機器へ送信する(ライセンス認証手段)。コンテ
ンツパッケージは、利用権スクリプトの利用条件に従
い、コンテンツをユースチケットに含まれる第1の暗号
鍵で復号してから印刷や表示、演奏、配信などを行う。
【0024】また、ライセンスコントロールが特定され
た以降、上述の利用資格認証処理の部分は次のようにし
てもよい。すなわち、UCSは、乱数を発生させて、乱数
をコンテンツ実行機器に送信する。コンテンツ実行機器
では、ユースチケットに含まれる第1の暗号鍵または第
2の暗号鍵、またはユーザが入力する第3の暗号鍵で上
記乱数を暗号化して認証データを作成する。この認証デ
ータをコンテンツパッケージがUCSに送信する。そし
て、上記UCSがこの認証データをライセンスコントロー
ルに含まれる第1の暗号鍵または第2の暗号鍵で復号
し、復号されたデータが送信した乱数と一致するかどう
かをチェックして認証を行う。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照しながら本
発明のライセンス販売装置、コンテンツ配信システム、
ライセンス販売方法及び記憶媒体の実施の形態について
説明する。
【0026】[第1の実施の形態]以下、ライセンス販売
装置、コンテンツ配信システム、ライセンス販売方法及
び記憶媒体の実施の形態を以下に説明する。図1は、本
発明の実施の形態であるコンテンツ配信システムのシス
テム全体の構成を示すブロック図である。図1におい
て、1は、インターネット等のネットワークである。2
は、ユーザが使用するクライアントPC(ユーザ端末)で
あり、インターネット1にHTTP、FTP、POP3、SMTPなど
のプロトコルで接続されている。
【0027】3は、販売用コンテンツが置かれているコ
マースサーバであり、やはりインターネット1に接続さ
れている。4は、PCやネットワーク対応デジタル複写機
のようなデバイスである。以降、4のことをコンテンツ
実行機器と呼ぶことにする。
【0028】上記コンテンツ実行機器4は、インターネ
ット1に接続するのに必要なソフトウェア(OS,インタ
ーネットの各種プロトコル、SSL、WWWブラウザなど)
と、Java(R) VM(Java(R) Virtual Machine)の環境を
有している。
【0029】5は、利用権コントロールサーバである。
コンテンツ実行機器4と利用権コントロールサーバ5も
インターネット1に接続されている。なお、コンテンツ
実行機器4と利用権コントロールサーバ5は、同じ機能
を1つに合体した1つのサーバであってもよい。11、
12、13は後に説明するコンテンツパッケージ、ユー
スチケット、及びライセンスコントロールであって、シ
ステム内で扱われるデータを示している。6は、パブリ
ッシャ端末である。14はライセンススクリプトテンプ
レートであって、やはりシステム内で扱われるデータで
ある。
【0030】3のコマースサーバには、Java(R)Servlet
によって作成されたパブリッシャが利用するコンテンツ
パッケージビルダ(コンテンツパッケージを作成するWe
bアプリケーションソフトウェア)があり、パブリッシ
ャはコマースサーバ3にアクセスし、該コンテンツパッ
ケージビルダにより、Webブラウザから必要事項を入力
し、コンテンツパッケージと、ライセンススクリプトテ
ンプレートを作成する。
【0031】図18は、コンテンツの情報を入力する画
面の一例である。図18には、コンテンツID,コンテン
ツ名、著者名、内容の概略、許諾する権利、アップロー
ドするコンテンツデータのパス名などの入力欄がある。
許諾する権利については、図18のAddボタンをクリッ
クするとさらに詳細な権利の許諾情報を入力する画面が
表示される。
【0032】たとえば、図19は印刷の権利について許
諾する条件(割引を許すかどうか、課金方式はどうする
かなど)を指定する画面である。また、図20は、実績
課金方式の選択を許した場合の、詳細なパラメータを入
力する画面である。
【0033】パブリッシャは、これらの図18〜20の
画面で情報を入力して、図18のOKボタンをクリックす
ると、コンテンツパッケージビルダは、コンテンツパッ
ケージとライセンススクリプトテンプレートを作成す
る。
【0034】図16、図17は、ライセンススクリプト
テンプレートの一例である。ライセンススクリプトテン
プレートはXMLで記述されたデータである。たとえば、
図18でコンテンツの概要をAbstract欄にパブリッシャ
が入力するようになっているが、この概要は図16、図
17の20行目の<abstract>タグではさまれた部分に記
述されている。
【0035】この概要のようなすべてのユーザ(コンテ
ンツ利用者)に共通の情報は、固定のデータとしてライ
センススクリプトテンプレートに記述される。一方、ユ
ーザに固有の情報、たとえばユーザID、ユーザ名、住
所、Eメールアドレスなどは変数$として記述される。
これらは、図16、図17の、行番号34、35、3
6、37、38など$の記載された部分である。
【0036】また、ユーザが選択する情報としては、単
一の項目を選択するかどうかの情報、および複数の中か
ら選択する情報があり、前者は<option>タグではさまれ
た部分に記載され、後者は<select>タグではさまれた部
分に記載される。図16、図17の行番号49〜66で
は、<play>権利が記述され、<play>権利はユーザが購入
するか、購入しないかを選べることになっている。
【0037】また、行番号72〜79では実績課金方式
を意味する<metered>タグと、利用度数方式を意味する<
prepaid>タグが<select>タグで囲まれている。これは、
ユーザが料金課金方式として、実績課金方式または利用
度数方式を選択できることを意味する。このように、ラ
イセンススクリプトテンプレートは、変数$、optionタ
グ、selectタグによって、各ユーザにカスタマイズされ
たライセンススクリプトを生成できる。
【0038】次に、図2のフローチャートに従って、本
実施の形態を説明する。図2は、ユーザがコンテンツを
購入してから、利用料金を課金するまでの処理手順を示
している。まず、ユーザは自分の端末2からネットスケ
ープナビゲータなどのWebブラウザを使ってコンテンツ
コマースサーバ3にアクセスし、購入したいコンテンツ
が見つかったらコンテンツ購入指示を行う。
【0039】そうすると、ステップS201においてコ
ンテンツコマースサーバは、そのコンテンツの取引メニ
ューをユーザ端末2のディスプレイのWebブラウザに表
示する。この取引メニューは、該コンテンツに対応した
ライセンススクリプトテンプレートから作成される。
【0040】図3は、コンテンツ取引メニューの画面を
示している。取引メニュー画面には、コンテンツID
(301)、コンテンツ名(302)と、選択できる利
用権とその課金方法が表示されている。図3の場合は、
利用権が「印刷」権(303)しか表示されていない
が、その他、「表示」権、「コピー」権などが表示され
る場合もある。
【0041】図3では、印刷のオプションとして、白黒
印刷かカラー印刷かを選択できるようになっている。白
黒印刷かカラー印刷のどちらを選択したかによって、対
応した料金の金額が、309、310、311、312
に表示されるようになっている。
【0042】図3の303、304,305、306、
307は、チェックボックスであって、その項目が選択
されると、チェックボックスの中にチェックマーク
(レ)が表示される。ユーザは、「印刷」303を選択
すると、次に、オプションの「白黒」か「カラー」かを
選択する。ここでは「カラー」が選択されたものとす
る。
【0043】そして次に、課金方式を、実績課金方式3
04か、プリペイド方式305のどちらにするかを選択
する。実績課金方式を選択すると、印刷の基本料金が3
00円であり、1回の印刷につき、1200円が課金さ
れることになる。
【0044】また、プリペイド方式を選択すれば、ユー
ザがさらに、印刷回数が2回分のプリペイドをするか
(A)、10回分のプリペイドをするか(B)を選択す
る。2回分のプリペイド(A)を選択すれば、2回まで
の印刷ならば料金が2000円となり、10回分のプリ
ペイドをするか(B)を選択すれば10回までの印刷な
らば9000円の料金となる。
【0045】そして、308の「その他」はボタンとな
っていて、これをマウスクリックすると、上記A、B以外
の印刷回数の場合のプリペイド料金選択の画面へと移り
(不図示)、ユーザは別の選択もできることになる。
【0046】ステップS203では、このようにユーザ
が課金方式を選択する。また、ユーザ固有のパスワード
(以降、ユーザキーと呼ぶ)を入力項目313に入力す
る。314は、OKボタンであって、OKボタンを押すと取
引メニューで入力した情報がコンテンツコマースサーバ
3に送られる。
【0047】なお、ユーザ端末2とコンテンツコマース
サーバ3との、通信はSSL(Secure Sockets Layer)など
のプロトコルでセキュアな通信が確保されている。31
5はキャンセルボタンで、これを押すと入力情報がクリ
アされ、再入力状態となる。
【0048】コンテンツコマースサーバ3は、取引メニ
ューでユーザが指定した情報を受け取ると、次の3つを
行う(ステップS204)。すなわち、コンテンツのデ
ータを暗号化してコンテンツパッケージを生成する。ラ
イセンススクリプトテンプレートとユーザが入力した情
報から作成されるUsage Right Scriptを含むライセンス
コントロールを生成する。ユースチケットを生成する。
【0049】コンテンツのデータを暗号化するには、暗
号鍵(コンテンツキーと呼ぶ)により例えばDESなどの
共通鍵暗号方式で暗号化する。コンテンツキーは、予め
定めた所定のものを使うか、もしくはコンテンツ毎、取
引毎、ユーザ毎にそれぞれ作成したものを使ってもよ
い。
【0050】また、コンテンツパッケージは後述するプ
ログラムコードのJava(R)アプレットである。コンテン
ツパッケージは、コンテンツID,コンテンツ名などのコ
ンテンツ情報も含む。
【0051】ユーザが取引メニューで必要事項を選択す
ると、ライセンススクリプトテンプレートと選択した情
報により、Usage Right Script(以下、URSと略す)とい
うXML文法の言語で記述された利用権スクリプトが生成
される。URSの例を図4に示す。
【0052】また、図5は、URSの文法の構造を示す。
図5の501、510〜514、520〜522は、す
べてXMLのタグで挟まれたテキストデータである。例え
ば、511はcontentタグで囲まれ、<content>〜</cont
ent>の形をしている。
【0053】501はスクリプト全体であり、510は
ヘッダ部で、ヘッダ部510の中に、511のコンテン
ツ情報、512のライセンサ(コンテンツを使用許諾す
る者)情報が含まれている。513はライセンシー(コ
ンテンツの利用許諾を受ける者)情報、514はセンダ
ー情報である。
【0054】520は利用権の条件について記述される
本体であって、本体の中に権利コード521の並びが含
まれる。料金情報522には、権利コード521をユー
ザ(ライセンシー)が利用する時の課金情報が記述され
る。
【0055】URSは階層的な構造になっていて、下のブ
ロックの記述内容は、上のブロックのタグに囲まれるこ
とを意味する。権利コードには、Play, Print, Copy, T
ransfer, Loan, Delete がある。
【0056】Playは、コンテンツを表示・演奏したりゲ
ームなどのプレイをしたりする権利、Printはコンテン
ツを印刷する権利、Copyはコンテンツの複製を第3者に
配信する権利、Transferはコンテンツを第3者に譲渡す
る権利、Loanはコンテンツを一時的に第3者に貸し出す
権利、Deleteはコンテンツを消去して払い戻しを受ける
権利である。
【0057】図4のURSのサンプルにおいて、401は
コンテンツ情報、402はライセンサ情報、403はラ
イセンシー情報、404はPlay(表示)の権利コード、
405はPrintの権利コード、406はCopyの権利コー
ドの記述である。405の記述によると、印刷はカラー
で印刷でき、2回分の印刷の権利が2000円の料金で
課金されることになっている。406は、コンテンツの
権利をコピー配信する権利記述である。
【0058】ライセンスコントロールには、入力項目3
13で入力したユーザキーとURS、コンテンツ情報、及
びライセンスコントロールIDが含まれる。URSにはユ
ーザID、コンテンツIDが含まれるので、ユーザIDとコン
テンツIDはライセンスコントロールに含まれることを注
意しておく。
【0059】ライセンスコントロールIDは、ライセン
スコントロールに一意的に付けられたID番号である。
ステップS204では、ユースチケットも生成される。
ユースチケットにはコンテンツキー、ユーザキー、ライ
センスコントロールIDが記憶されている。
【0060】次に、ユーザはステップS205で、必要
なファイルをダウンロードする。コンテンツパッケージ
とユースチケットはユーザの管理下にあるインターネッ
トに接続されたコンテンツ実行機器4にダウンロードす
る。また、ライセンスコントロールはコンテンツの売り
手(ライセンサ)の管理下にある利用権コントロールサ
ーバ5に転送される。利用権コントロールサーバ5がコ
マースサーバ3と同一の時はライセンスコントロールが
コマースサーバにそのまま置かれる。
【0061】ステップS206では、ユーザは自己の管
理化にあるコンテンツ実行機器4でコンテンツパッケー
ジを実行する。コンテンツパッケージは、Java(R)アプ
レットであるので、Webブラウザから実行が可能であ
る。コンテンツパッケージは、まず利用者がコンテンツ
を正規に購入したユーザであるかどうかの利用資格認証
を行う。
【0062】図6に、その利用資格の認証の具体的プロ
トコルを示す。コンテンツパッケージは、利用権コント
ロールサーバ5とSSLのようなセキュアな通信セッシ
ョンを確立する。そして、ユースチケットを読み込みラ
イセンスコントロールIDを取得する。
【0063】コンテンツパッケージは、ライセンスコン
トロールIDを利用権コントロールサーバ5へ送り、ユ
ースチケットに対応するライセンスコントロールの検索
を行うように要求をする((1))。利用権コントロール
サーバ(UCS)は、多数のユーザが購入したライセンス
についてのライセンスコントロールをデータベースとし
て管理している。
【0064】UCSは、対応するライセンスコントロール
を探し出し、乱数を発生させる。そして、ユーザIDとコ
ンテンツIDとこの乱数を結合したデータを、ユーザキー
で暗号化して認証データを作成する。本実施の形態で
は、ユーザキーは文字列のパスワードである。
【0065】このように指定した文字列をキーとした暗
号化は、UNIX(R)のCryptプログラムのように公知の技
術である。あるいは、ユーザキーを公開鍵暗号方式の公
開鍵としてRSA、PGPのような暗号方式で暗号化すればよ
りセキュリティが高くなる。
【0066】UCSは認証データをコンテンツ実行機器4
へ送り認証データの解読を要求する((2))。コンテン
ツパッケージはユースチケットの中のユーザキーで認証
データの解読をする。あるいは、認証データの暗号化が
公開鍵暗号方式を採用している場合は、ユーザの管理下
にある秘密鍵データを使って解読をする。
【0067】この場合は、秘密鍵を入力する操作が介入
する。そして、解読した認証データをUCSに送信してチ
ェックを要求する((3))。UCSは、暗号化する前の認
証データと、コンテンツ実行機器4から送られてきた解
読された認証データが等しいかどうかチェックする。
【0068】もし、等しくなければ、コンテンツ実行機
器4のユーザは正規に利用資格を有していないと判断し
て、認証エラーをコンテンツ実行機器4へ送信して処理
を終了する。もし、等しければコンテンツ実行機器4の
ユーザは利用資格を有していると判断して、ライセンス
コントロール内のURSをコンテンツ実行機器4へ送信す
る((4))。
【0069】コンテンツ実行機器4では、送信されてき
たURSが自分のものであるかどうか、ユーザ情報を検査
してチェックする。問題なければ、URSに基き、利用メ
ニューをコンテンツ実行機器4の表示器に表示する。ま
た、コンテンツをユースチケットのコンテンツキーで復
号する(ステップS208)。
【0070】なお、コンテンツキーはユースチケットに
含まれなくてもよい。例えば、UCSにおいてライセンス
コントロールと対応付けられる方法でコンテンツキーを
保管しておき、ステップS207のあとにUCSからコンテ
ンツ実行機器に送信する方法もある。
【0071】さらにまた、コンテンツキーは非対称暗号
方式の公開鍵/秘密鍵のいずれかであり、コンテンツの
復号はコンテンツキーと対になる他方の公開鍵/秘密鍵
で復号する方法もある。
【0072】例えば、図4のURSであると、Play(ディス
プレイ)、Print、Copyの3つの権利が利用権メニューに
表示される。図7は、利用権メニューの一例である。図
で701は利用権を選択するためのチェックボックス、
702は選択した利用権を実行するOKボタン、703は
処理を中止するキャンセルボタンである。
【0073】ユーザは、この権利のうち実行したい権利
を選ぶ(ステップS209)。例えば、Print(図7の
印刷)を選んだとする。図4の例であると、Printは2
回分のプリペイドの課金方式であるから、支払いがなさ
れているか、すでに2回分の印刷を利用していないかな
どをチェックする要求をコンテンツパッケージはUCSに
出す((5))。
【0074】UCSはこれらをチェックし問題があれば課
金チェックエラーをコンテンツ実行機器4に送信する
(ステップS210)。課金チェックエラーを受信する
とコンテンツパッケージは処理を終了する。課金チェッ
クに問題なければOKを送信する((6))。
【0075】コンテンツパッケージがOKを受信すると、
Printの権利を実行する(ステップS211)。実行が
正常に終われば、UCSに課金処理を依頼する((7)、ス
テップS212)。UCSでは、当上記ライセンスコント
ロールに記述されているライセンシーに対して相応の課
金をすることになる。
【0076】UCSにはライセンシーに対して売掛金を記
憶する記憶領域(売掛金口座)が用意されており、課金
された金額がその売掛金口座に対して追加加算される。
そして、例えば毎月末に口座残高をライセンシーに請求
する。
【0077】この場合は、プリペイド課金方式であるの
で、ライセンスコントロール(URSを含む)を作成した
時(ステップS204)に売掛金に加算されていて、ス
テップS212では前払いしている利用可能残数を減ら
す処理が行われる。また、実績課金方式が設定された権
利が実行された場合は、ステップS212でURSに指定
された条件の金額が、売掛金口座に加算される。
【0078】ステップS209で、ユーザがコピー配信
(図7の3)を選択した場合を説明する。図4の利用権
スクリプトの406にユーザがライセンスを受けている
コピー権の内容が示されている。Prepaid="no"により配
信先ユーザにコンテンツ利用料金の前払いがユーザへの
課金ではなされないことを意味している。
【0079】prepaid="yes"であれば、配信先ユーザに
コンテンツ利用料金の前払いがユーザに対する課金でな
されることを意味する。next-copy-rightsタグで囲まれ
た記述は配信先では、copy権が削除されることを意味す
る。
【0080】つまり、配信先ユーザはコピー権を持たな
い。incentiveタグで囲まれた記述は、ユーザに支払わ
れる報奨金(コピー配信したことに対する報奨金)の額
を指定している。この場合は、1回コピー配信するごと
に10円(use="10"で指定)がコンテンツのライセン
サによりユーザに支払われる。
【0081】ただし、<incentive rate="102">のrat
e="102"は、このユーザが過去にコンテンツを利用な
いしは配信した貢献があるので、2%増の割増を意味す
る。つまり、コピー配信を20回行った場合は、10×
20×102%=202円がコピー配信したことによる
報奨金となる。
【0082】また、extraタグで囲まれた記述は、コピ
ー配信の回数が多くなった場合の割増率を規定してい
る。この場合は、コピー配信の回数が100回(accumu
lationタグのuse="100"で指定)になったら、規定額
の105%が報奨金となる。
【0083】つまり、100回コピー配信した場合に
は、10×100×105%×102%=1071円の報
奨金となる。Accumulationタグのreputation="yes"は、
100回以上のコピー配信に対しても、同じ割増率10
5%が適用されることを指定している。例えば、300
回のコピー配信に対して、10×300×105%×1
02%=3213円が報奨金となる。
【0084】図10は、ステップS209でコピー配信
が選ばれた場合のステップS209〜S212に代わる
処理手順を示すフローチャートを示している。ステップ
S209で図7のコピー配信を選択すると(ステップS
1001)、ステップS1002で支払い能力がチェッ
クされる。すなわち、当ユーザがこれまでに滞納が所定
限度を超えているかどうかがチェックされる。図12に
滞納点数記憶領域1212があるが、UCSはこれを参照
する。
【0085】UCSがコンテンツ実行機器の表示器に図9
で示される配信メニューを表示する(ステップS100
3)。図9の901にユーザは、配信先ユーザIDを入力
する。902は、配信されるコンテンツの情報、90
3、904は配信されるライセンスの権利とその権利実
行にかかる課金方法である。
【0086】図4のライセンスで指定されている内容か
らコピー権を除いたものとなっている。権利の料金は、
プリペイド料金が表示されているがこれらは、配信先ユ
ーザの負担となる。もし、406のcopyタグでprepaid
="yes"が指定されていれば、これらの料金は配信をする
ユーザが負担することになる。
【0087】905は配信を実行するOKボタン、906
は配信を取り消すボタンである。ユーザがOKボタンを押
すと、配信用のURSが新しく生成される(ステップS1
004)。配信用URSは、図4のURSに対して次の変更を
加えたものになる。
【0088】403のライセンシー情報を配信先ユーザ
のものに置き換える。ライセンシー情報には氏名、住所
など、図9の配信メニューでは入力されていない情報も
あるが、これらはユーザIDをキーとしてUCSが管理する
ユーザデータベースから取り出してもいいし、ユーザID
以外の情報はURSでは省略可能なものとしてもよい。4
06を取り除く。407のセンダー情報を次のものに置
き換える。
【0089】<sender level="1" incentive-rate1="
5" incentive-rate2="2">、<person><id>KAD230
0835</id></person></sender>
【0090】ここで、levelの値は当URSを配信したユー
ザがコンテンツのライセンサからみて何階層目のライセ
ンス受信者であるかを示す数字である。図4のURSで
は、levelの値は0であって、図4のURSを送信した者
(=ライセンサ)が最初の配信者であることを意味す
る。
【0091】当URSを受信したユーザが、これをコピー
配信できたとすれば、それを受信したユーザのsenderタ
グのlevel値は1だけ増加して2となる。さらにその
子、孫と配信が続けば、levelの値は配信毎に1だけ増
加する。ただし、図4のURSでは、406のnext-copy-r
ightsタグでコピー権を削除しているから、再配信はで
きないことになっている。
【0092】ところで、これ以降の説明は、図4の40
6において、next-copy-rightsタグでコピー権を削除し
ていないものとして説明を行う。すなわち、406の代
わりに、次のcopyタグに置き換えて考える。このタグで
は、next-copy-rightsタグが省略されている。next-cop
y-rightsタグが省略された場合には、コピー配信先は、
配信元と同じ利用権を受け継ぐという約束がある。
【0093】<copy prepaid="yes"> <incentive rate="102"> <metered count-unit="1" basic="0" use="10"> <extra> <accumulation use="100" rate="105" reputatio
n="yes"> </extra> </metered> </incentive> </copy>
【0094】したがって、配信先ユーザもコピー配信が
でき、さらに次々と再配信が可能である。いま、図4の
URSのライセンス所有者を第1のユーザと呼び、図4のU
RSを配信した先のユーザを第2のユーザと呼ぶ。さらに
第2のユーザが配信した先のユーザを第3のユーザとし
て、一般にユーザnと呼ばれるユーザまで配信ができる
ことになる。
【0095】senderタグのincentive-rate1="5"は、l
evelが1のユーザ(すなわち第1のユーザ)が第2のユ
ーザのコンテンツ利用料金の5%が第1のユーザに報奨
金として支払われることを意味する。また、incentive-
rate2="2"は、第2のユーザが第3のユーザから受け
取る報奨金の2%が第1のユーザに支払われることを意
味する。
【0096】同様にして、ユーザnは、ユーザ(n+1)
のコンテンツ利用料金の5%の報奨金を受け取り、また
ユーザ(n+1)がユーザ(n+2)から受け取る報奨金の2
%を受け取ることになる。かくして、第1のユーザは、
当コンテンツが配信された末端のユーザの利用料金の一
部を報奨金として受け取ることが可能となる。
【0097】さて、また図4のURSの場合に戻る。この
場合は、図4に対して上記A,B,Cの変更を加えた新しいU
RSが生成されて配信先ユーザに送信される(ステップS
1004)。
【0098】ところで、本実施の形態のコンテンツ配信
システムを利用するすべてのユーザはそのユーザが所有
するライセンスコントロール情報と他のユーザから配信
されたがまだ受信処理していないライセンスの情報(こ
れを末受信ライセンス情報と呼ぶ)を図11のように管
理されている。
【0099】図11は、一人のユーザについてのライセ
ンス管理情報(ライセンスコントロール情報及び未受信
ライセンス情報)を表すデータ構造である。1100
は、ユーザIDに対応したフォルダ(例えば、Windows
(R)のファイルシステムであればユーザIDはフォルダ名
となる)、その下にライセンスコントロールフォルダ1
110と未受信フォルダ1120がある。
【0100】ライセンスコントロールフォルダのしたに
は、1111、1112のライセンスコントロール情報
ファイルがあり、この各ファイルにはライセンスコント
ロール情報が記録されている。UCSには別途ライセンス
コントロールデータベースがあり、ライセンスコントロ
ール情報はその中のライセンスコントロールの位置を指
している。ライセンスコントロール情報ファイルは線形
リストであり、末端は1113のENDファイルである。
【0101】未受信フォルダ1120の下には、配信さ
れてきたURS(利用権スクリプト)が記録されているURS
情報ファイルの線形リストであり、末端は1123のEN
Dファイルである。
【0102】送信されたURSは、図11に示した未受信
フォルダのリストの最後に追加される。ステップS10
05では、ユーザがコピー配信したことに対する課金処
理が行われる。図4の場合であると、copyタグでprepai
d="no"が指定されているので、課金は0である。
【0103】しかし、prepaid="yes"が指定されていれ
ば、playとprint権のprepaid料金がユーザへの課金とし
て処理される。UCSでは、本発明のすべてのユーザにつ
いて課金と報奨金の処理をするための課金データベース
がある。
【0104】図12は、課金データベースの1人のユー
ザについてのデータ構造を表す。1200はユーザIDを
名称とするフォルダ、その下に1210の課金フォルダ
と1220の報奨金フォルダがある。課金フォルダ12
10の下には、課金残高を記録するファイル1211
と、滞納点数を記録するファイル1212があり、報奨
金フォルダ1220の下には、報奨金残高を記録するフ
ァイル1221と、報奨金実績点数を記録するファイル
1222がある。
【0105】課金残高記録ファイル1211は、前回決
済処理以降に累積した課金額を記録し、次の決済時点の
課金額がユーザの銀行口座から引き落とされると0にな
る。滞納点数ファイル1212は、決済時に決済ができ
なかった場合、課金残高に応じて点数が加算される。
【0106】例えば、1000円につき1点が加算され
る。報奨金残高ファイル1221には、前回決済時以降
にたまったユーザに支払われるべき報奨金が加算され記
憶される。決済時には、ユーザの銀行口座に1221に
記憶されていた報奨金残高が振り込まれる。報奨実績点
数1222には、支払われた報奨金の金額及び、ユーザ
に課金された金額に応じて点数が加算され記憶される。
例えば、1000円あたりにつき1点が加算される。
【0107】この報奨実績点数は、UCSにおいてURSを生
成する時にincentiveタグのrateの値を決定するために
使用される。また、滞納点数は、ステップS210で支
払い能力をチェックする時に使用される。滞納点数があ
る所定の値を超えた場合は、支払い能力がないとみなさ
れる。
【0108】ステップS1004でライセンスの配信が
なされ、1120の未受信フォルダに新たなURSファイ
ルが追加されると、配信先ユーザに「ライセンスが配信
されたこと」を伝えるEメールが届く。配信先ユーザ
は、自分の端末2でUCSへアクセスし、ライセンスの受
け取り処理を行う(ステップS1006)。
【0109】すなわち、配信先ユーザには図3とほぼ同
様のメニュー画面が提示される。ただし、今の場合は、
303〜308は表示されず、利用権については選択が
できない。配信先ユーザはパスワード(認証のためのユ
ーザキー)を入力項目313に入力し、OKボタンを押す
と当ライセンスを受け取ったことになる。
【0110】そうすると、URS内のコンテンツ情報に基
き、コンテンツを解読するためのコンテンツキーをコン
テンツデータベースから取り出し、コンテンツ情報(UR
S内にある)とユーザキー(上記パスワード)とURS(配
信されたもの)とからライセンスコントロールを生成す
る。
【0111】また、当ライセンスコントロールを一意に
指定するためのライセンスコントロール情報を割り当
て、上記コンテンツキーとユーザキーと上記ライセンス
コントロール情報からなるユースチケットを生成する。
生成されたライセンスコントロール情報はファイルとし
てライセンスコントロールフォルダ1110の下に追加
される。
【0112】また、受け取ったURSは未受信フォルダ1
120の下から削除される。また、ライセンスコントロ
ールはUCSのライセンスコントロールサーバに記憶さ
れ、コンテンツパッケージとユースチケットをダウンロ
ードする。
【0113】なお、コンテンツデータベースはコンテン
ツ情報、コンテンツキーとコンテンツパッケージを対応
させて管理したものでコンテンツコマースサーバにある
ものとする。ステップS1006で配信先ユーザがライ
センスを受け取ると、配信元のユーザの1221報奨金
残高に報奨金が加算される(ステップS1007)。
【0114】[第2の実施の形態]上記第1の実施の形態
において、図6の利用資格の認証を図8で示す方法で置
き換えてもかまわない。すなわち、利用権コントロール
サーバは乱数を生成して乱数をコンテンツ実行機器へ送
信する(801)。
【0115】コンテンツパッケージは、乱数を受信し、
ユースチケット内の第2の暗号鍵で乱数を暗号化して認
証データを作り、これをUCSへ送信する。UCSは受信した
認証データをライセンスコントロールに含まれる第2の
暗号鍵でこれを復号し、送信前の乱数と比較する。一致
すれば、利用資格があり、一致しなければ利用資格がな
いものとする。
【0116】[第3の実施の形態]上述した第1の実施の
形態、及び第2の実施の形態は、デジタルコンテンツ販
売システムの例であるが、ライセンス販売システムとし
ては、例えばスポーツクラブ利用権販売システムなども
考えられる。スポーツクラブには、トレーニングルー
ム、プール、サウナ、エアロビクスルームなどのサービ
スが備えられ、スポーツクラブの会員であれば、どのサ
ービスも利用できるのが一般的である。そして、会員
は、毎月所定額の会員費を支払うことになっている。
【0117】本実施の形態によると、以下のようにな
る。図13は、スポーツクラブ利用権販売システムのシ
ステム全体図であり、1301はインターネット、13
02はパーソナルコンピュータなどのユーザが使う端
末、1303は1302に接続されているICカードRe
ad/Write装置、1304はライセンス販売サーバ、13
05はスポーツクラブ建物に設置されている認証用端末
である。
【0118】1306は認証用端末1305と接続され
ており、スポーツクラブの各サービスルームに入り口に
設置されているICカードRead/Write装置、1307は
利用権コントロールサーバであって、1308と130
9はそれぞれユースチケット及びライセンスコントロー
ルであってシステム内で扱えわれるデータである。
【0119】以下、図14のフローチャートに沿って、
説明する。まずユーザは、端末1302を使って、イン
ターネットに接続し、ライセンス販売サーバ1304に
アクセスする。ライセンス販売サーバには、さまざまな
ライセンスのデータベースがありユーザがライセンスの
説明を閲覧できるようになっている。
【0120】ユーザが購入したいライセンスを見つけた
ら、ステップS1401で取引メニューがライセンス販
売サーバからユーザの端末1302に表示される。取引
メニューは、「ライセンスのID」、「ライセンスの名
称」、「サービス名と課金方式」、「パスワード入力
欄」、を含む画面がである。
【0121】スポーツクラブとしては、色々なユーザの
希望に合わせ、複数の利用パターンを用意している。例
えば、昼間コース、夜間コース、休日コースなどであ
る。また、選べるサービスや課金方式を限定すること
で、ライセンスの種類を増やすことができる。
【0122】例えば、あるライセンスでは、プールとサ
ウナだけから選べるとか、別のライセンスではトレーニ
ングルームとエアロビクスルームだけから選べるとか、
また別のライセンスでは、すべてのサービスから選べる
とか、複数のライセンスメニューを用意してもよい。
【0123】図15は、スポーツクラブのライセンス取
引メニューの一例である。この例では、利用権として
は、トレーニングルームとプールから選べる。トレーニ
ングルームの課金方法としては、実績方式とプリペイド
方式とから選べる。
【0124】プールの課金方法としては、プリペイド方
式しか選べないが、A,B2種類のプリペイド方式が選べ
る。利用権を選択し(ステップS1402)、課金方法
を選択し(ステップS1403)、取引メニューで認証
用に使うパスワードを入力してOKボタンを押すと、ステ
ップS1404では、ユースチケットとライセンスコン
トロールが1304のライセンス販売サーバが生成す
る。
【0125】ライセンスコントロールは、図15の取引
メニューから作られる利用権スクリプトと認証用パスワ
ードからなるデータである。また、ユースチケットは、
認証用パスワードとライセンスコントロールに一意に付
けられた番号であるライセンスコントロール情報からな
る。
【0126】この際、ユーザが課金方法として、プリペ
イド方式を選択したならば、利用権コントロールサーバ
にある課金システムによって図12に示される課金残高
1211に料金が加算される。
【0127】そして、ステップS1405では、ライセ
ンスコントロールが利用権コントロールサーバ1307
へ移動され、ライセンスコントロールデータベースに記
憶保管される。ユースチケットは、ユーザの端末130
2にダウンロードされ、さらにユーザのICカードに記
録保管される。
【0128】ユーザが、スポーツクラブ施設へいき、受
け付けにてICカードを認証用端末1305に接続され
ているICカードRead/Write装置に挿入し、利用資格の
認証を行う。この利用資格認証は、実施の形態1と同様
の方法が可能である。ただし、利用権コントロールサー
バが認証用端末に送る認証データは、認証用パスワード
を暗号鍵として乱数を暗号化したものである。
【0129】受け付けでユーザの利用資格認証が成功す
れば、ユーザは各サービスルーム(例えば、トレーニン
グルーム)の入り口で再びICカードをICカードRead
er/Writer1306に読ませ、そのサービスの利用権を
もっているかどうかと支払い能力をチェックする(ステ
ップS1407)。
【0130】そして、ユーザがサービスルームの使用が
終わったら、サービスルームを出る時、ICカードをI
Cカードリーダライタで読ませ、課金処理を行う(ステ
ップS1408)。課金処理のやりかたは第1の実施の
形態と同じである。さらに、本実施の形態でも、実施の
形態1と同様にライセンスの配信が可能であることは詳
述しないが可能である。また、報奨金の仕組みをいれる
ことも可能である。
【0131】[第4の実施例]第1の実施の形態では、コ
ンテンツパッケージをJava(R)アプレットとして、コン
テンツパッケージは、図2のステップS207〜S21
2の部分をUCSとの交信で実行するプログラムであっ
た。しかし、このプログラムの処理は、コンテンツには
依存しない共通の処理手順である。コンテンツに依存す
る部分は、ユースチケットやライセンスコントロールお
よびコンテンツデータである。
【0132】したがって、この共通の処理手順を、コン
テンツパッケージから切り離し、独立したクライアント
ソフトウェアにすることは容易に可能である。この場
合、コンテンツパッケージは、コンテンツデータを第1
の暗号鍵で暗号化した暗号化データとなる。そして、上
記クライアントソフトウェアは、コンテンツ利用者がコ
ンテンツ配信システムプロバイダより取得して、あらか
じめユーザ端末2にインストールしておくものとする。
該クライアントソフトウェアが、図2の処理をUCSと交
信しながら行うものとする。こうすることにより、コン
テンパッケージのサイズを小さくでき、ダウンロードに
要するコストを削減できる。
【0133】[第5の実施例]第1、第2、及び第3の実
施例では、第1の暗号鍵でコンテンツを暗号化し、第2
の暗号鍵または、第2の暗号鍵と第3の暗号鍵で利用資
格の認証を行うとしたが、第1の暗号鍵と第2の暗号鍵
は同一であってもよい。
【0134】また、第2の暗号鍵と第3の暗号鍵は、RS
Aなどの非対称暗号方式の公開鍵/秘密鍵の対であって
もよい。
【0135】(本発明の他の実施の形態)本発明は複数
の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース
機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに
適用しても1つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0136】また、上述した実施の形態の機能を実現す
るように各種のデバイスを動作させるように、上記各種
デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピ
ュータに対し、上記実施の形態の機能を実現するための
ソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMP
U)に格納されたプログラムに従って、上記各種デバイ
スを動作させることによって実施したものも、本発明の
範疇に含まれる。
【0137】また、この場合、上記ソフトウェアのプロ
グラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現す
ることになり、そのプログラムコード自体、及びそのプ
ログラムコードをコンピュータに供給するための手段、
例えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本
発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記
憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハード
ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−RO
M、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を
用いることができる。
【0138】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、上述の実施の形態で説
明した機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコ
ードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソ
フト等の共同して上述の実施の形態で示した機能が実現
される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施
の形態に含まれることは言うまでもない。
【0139】さらに、供給されたプログラムコードがコ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そ
のプログラムコードの指示に基いてその機能拡張ボード
や機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一
部または全部を行い、その処理によって上述した実施の
形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれる。
【0140】
【発明の効果】本発明は上述したように、本発明によれ
ば、特別な記録メディアを使用することなく、著作権を
保護しながらデジタルコンテンツを販売するビジネスを
行うようにすることができる。
【0141】また、本発明の他の特徴によれば、ライセ
ンスの販売を一律な条件で行うのではなくユーザの好み
に応じて、各ユーザにもっとも適した利用権と課金方法
を設定して行うことが可能となる。また、ライセンスを
他の人に譲渡したり勧誘したりすることで、ライセンス
の配信を可能にすることができる。
【0142】また、本発明の他の特徴によれば、コンテ
ンツパッケージは暗号化されているので、コンテンツパ
ッケージを配信しても、不正利用を防止することができ
る。また、ユースチケットをユーザが他の第3者に与え
てしまうと、第3者はそのユースチケットに記載された
ユーザの支払いで不正利用する恐れはある。しかし、こ
れはユーザの不利益になるので、通常ユーザはユースチ
ケットを自己の個人情報として機密に管理するはずであ
る。
【0143】また、本発明のその他の特徴によれば、コ
ンテンツパッケージの自由な配信を可能にすることがで
き、従来は特別なハードウェアの仕組みを使った著作権
保護の技術では実現できなかったコンテンツの流通を拡
大することができる。
【0144】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、コンテンツの利用対価の支払いについても、コンテ
ンツ利用者は利用度数に応じて支払うという課金方法の
恩恵を得られるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のシステム全体の構成を示す
ブロック図である。
【図2】第1の実施の形態の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図3】取引メニューの画面の一例を示す図である。
【図4】Usage Right Scriptの例を示す図である。
【図5】Usage Right Scriptの構造を説明する図であ
る。
【図6】利用資格認証のプロトコルを説明する図であ
る。
【図7】利用権メニューの一例を説明する図である。
【図8】第2の実施の形態を示し、利用資格認証のプロ
トコルの一例を説明する図である。
【図9】配信メニューの一例を説明する図である。
【図10】配信の手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図11】一人のユーザについてのライセンス管理情報
を表すデータ構造を説明する図である。
【図12】ユーザ毎に課金と報奨金の管理方法の一例を
説明する図である。
【図13】第3の実施の形態におけるシステム全体構成
を示すブロック図である。
【図14】第3の実施の形態における処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図15】第3の実施の形態における取引メニュー画面
の一例を示す図である。
【図16】ライセンススクリプトテンプレートの一例を
示す図である。
【図17】ライセンススクリプトテンプレートの一例を
示す図である。
【図18】コンテンツの情報を入力する画面の一例を示
す図である。
【図19】印刷の権利について許諾する条件(割引を許
すかどうか、課金方式はどうするかなど)を指定する画
面を示す図である。
【図20】実績課金方式の選択を許した場合の、詳細な
パラメータを入力する画面を示す図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク 2 クライアントPC 3 コマースサーバ 4 デバイス(コンテンツ実行機器) 5 利用権コントロールサーバ 11 コンテンツパッケージ 12 ユースチケット 13 ライセンスコントロール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライセンスを記述するライセンススクリ
    プトを作成するライセンススクリプト作成手段と、 上記ライセンススクリプトを記憶するライセンススクリ
    プト記憶手段と、 上記ライセンスを販売するライセンス販売手段と、 上記ライセンスを所有することを認証するライセンス認
    証手段と、 上記ライセンスを配信するライセンス配信手段とを有す
    ることを特徴とするライセンス販売装置であって、 上記ライセンススクリプト作成手段は、あらかじめ用意
    されたライセンススクリプトテンプレートを修正して上
    記ライセンススクリプトを作成することを特徴とするラ
    イセンス販売装置。
  2. 【請求項2】 コンテンツの利用条件を選択する利用条
    件選択手段と、 上記利用条件選択手段により選択された利用条件を記憶
    する利用権スクリプトを生成する利用権スクリプト生成
    手段と、 上記コンテンツを第1の暗号鍵により暗号化するコンテ
    ンツ暗号化手段と、 上記コンテンツ暗号化手段により暗号化されたコンテン
    ツのデータとコンテンツ情報を含むコンテンツパッケー
    ジを作成するコンテンツパッケージ作成手段と、 上記コンテンツ情報と第1の暗号鍵または第2の暗号
    鍵、及び上記利用権スクリプトを含むライセンスコント
    ロールを作成するライセンスコントロール作成手段と、 上記ライセンスコントロール情報を含むユースチケット
    を生成するユースチケット生成手段と、 上記コンテンツパッケージを実行するコンテンツパッケ
    ージ実行手段と、 上記第1の暗号鍵または第2の暗号鍵で任意のデータを
    暗号化して認証データを生成する認証データ生成手段
    と、 上記認証データ生成手段により生成される認証データを
    上記第1の暗号鍵、または、第2の暗号鍵、または第3
    の暗号鍵で正しく解読できるかどうかテストして利用資
    格を認証する利用資格認証手段とを備えたコンテンツ配
    信システムであって、 上記コンテンツパッケージ実行手段によりコンテンツパ
    ッケージが実行されたときに、上記利用資格認証手段に
    より、利用資格の認証を行い、上記ユースチケットの中
    のライセンスコントロール情報に対応するライセンスコ
    ントロールをライセンスコントロールデータベースから
    検索し、上記ライセンスコントロールデータベース内の
    利用権スクリプトに基づき、1個または1個以上の利用
    情報を表示及び又は印刷し、選択された利用情報に基づ
    いてコンテンツの利用を実行し、上記コンテンツの実行
    は、コンテンツの表示、印刷、演奏、コピー配信、貸し
    出し、譲渡、削除のうちの1つを少なくとも含むことを
    特徴とするコンテンツ配信システムであって、 上記利用権スクリプト生成手段は、あらかじめ用意され
    た利用権スクリプトテンプレートを修正して、上記利用
    権スクリプトを生成することを特徴とするコンテンツ配
    信システム。
  3. 【請求項3】 上記コンテンツパッケージは、コンテン
    ツパッケージ実行手段を含むプログラムであることを特
    徴とする請求項2に記載のコンテンツ配信システム。
  4. 【請求項4】 ライセンスを記述するライセンススクリ
    プトを作成するライセンススクリプト作成ステップと、 上記ライセンススクリプトを記憶するライセンススクリ
    プト記憶ステップと、 上記ライセンスを販売するライセンス販売ステップと、 上記ライセンスを所有することを認証するライセンス認
    証ステップと、 上記ライセンスを配信するライセンス配信ステップとを
    有することを特徴とするライセンス販売方法であって、 上記ライセンススクリプト作成ステップは、あらかじめ
    用意されたライセンススクリプトテンプレートを修正し
    て上記ライセンススクリプトを作成するステップを含む
    ことを特徴とするライセンス販売方法。
  5. 【請求項5】 上記請求項4に記載のライセンス販売方
    法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
    したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶
    媒体。
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