JP2002195812A - レンジファインダ装置、3次元計測方法および光源装置 - Google Patents
レンジファインダ装置、3次元計測方法および光源装置Info
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Abstract
ジファインダ装置を提供する。 【解決手段】 例えばLEDのような光源を複数個配列
した光源アレイ部11を用いて、被写体へ光パタンを投
射する。LED1個当たりの光量が小さくても、光源ア
レイ部11全体としては十分な光量を被写体に照射でき
るので、安定した3次元計測が可能になる。また、光源
アレイ部11の各LEDの発光態様を制御することによ
って光パタンを生成するので、任意の光パタンを、機械
的な機構を必要とせず、電気的に生成することが可能に
なる。
Description
報を撮影可能なレンジファインダ装置(距離画像を測定
できる3次元カメラ)に属する。
図である。図21において、51はカメラ、52a,5
2bは光源、55は光源制御部、56は距離計算部であ
る。光源制御部55はカメラ51の垂直同期信号に同期
してフィールド周期毎に光源52a,52bを交互に発
光させる。
メラの光軸方向をZ軸、水平方向にX軸、垂直方向にY
軸を設定し、光源からみた着目点の方向がX軸となす角
をφ、カメラから見た着目点の方向とX軸がなす角を
θ、光源位置を(0,−D)すなわち基線長をDとする
と、着目点Pの奥行き値Zは、三角測量の原理により、 Z=Dtanθtanφ/(tanθ−tanφ) …(1) として計算できる。角度φを得るために、光源52a,
52bによって、所定の光パタンを投射する。
2(a)に示すような、キセノンフラッシュランプ等の
閃光光源57,58を縦に配置し、後方の反射板59,
60の方向を左右にずらしたものを用いる。図22
(b)は図22(a)の平面図である。光源52a,5
2bはそれぞれ範囲A,Bに光を輻射する。
ら輻射される光パタンを示す図である。図23では、仮
のスクリーンYに光を投射した場合の明るさを、図中の
矢印方向に示している。すなわち、各光源52a,52
bから投射される光は、中心軸上が最も明るく、周辺に
なるほど暗くなる特性を持つ。このような特性を持つの
は、半円筒状の反射板59,60が閃光光源57,58
の背後に配置されているからである。また、反射板5
9,60の向きがずれているので、各光源52a,52
bの投射範囲はその一部が重なっている。
度φと光強度との関係を示す図である。このH方向と
は、光源中心とレンズ中心とを含む複数個の面のうち、
任意の面Sと仮のスクリーンYとの交叉線の方向であ
る。図24のα部分では、光源52a,52bから投射
された光パタンは、一方は右側が相対的に明るく、他方
は左側が相対的に明るくなっている。ただし、光パタン
の明るさは、高さ方向(Y軸方向)においても異なって
いる。
投射光の光強度比と、投射光角度φとの関係を示すグラ
フである。図25に示すように、α部分では、光強度比
と角度φとの関係は1対1に対応している。
所定距離離して垂直に立てた平面に2種類の光パタンを
交互に投射し、その反射光をカメラ1で撮像した結果か
ら、各Y座標(CCD上のY座標に対応する)毎に、図
25のような光強度比と投射光角度との関係のデータを
得ておく。Y座標毎とは、光源中心とレンズ中心とを含
む複数個の面毎に、ということである。また、カメラ5
1のレンズ中心と光源52a,52bとを結ぶ線分がC
CD撮像面のX軸と平行になるように、光源52a,5
2bを配置すれば、各Y座標毎に決定された光強度比と
投射光の角度の関係のデータを用いることによって、正
確に距離計算を行うことができる。
の光パタンを照射したときの撮像画像から得た点Pにお
ける輝度比と、点PのY座標値に対応した図25の関係
とを用いることによって、光源から見た点Pの角度φを
計測する。また、カメラから見た点Pに対する角度θ
は、画像中での位置(すなわち点Pの画素座標値)とカ
メラパラメータ(焦点距離、レンズ系の光学中心位置)
から決定する。そして、これな2つの角度φ,θと、光
源位置とカメラの光学中心位置間の距離(基線長)Dと
から、式(1)に従って、距離を計算する。
射方向によって単調増加・減少するような光パタンを生
成する光源があれば、簡単に被写体の3次元計測を行う
ことができる。
構成では、光源にキセノンフラッシュランプを用いる
が、キセノンフラッシュランプは約5千回程度の発光で
寿命が来るため、レンジファインダ装置を長期間使用す
る場合には、ランプの交換などのメンテナンスが頻繁に
必要になる。また、フラッシュランプの発光量の安定度
は数%であるため、それ以上の測定精度を得ることがで
きない、という問題もあった。
D(発光ダイオード)などがあるが、LEDは1個当た
りの発光量が小さいために、これを単一で用いた場合に
は光量不足となり、安定した3次元計測ができない、と
いう問題が生じる。
タンは反射板の形状によって定まるために、原則として
は、一組の光パタンしか生成することができない。
可能で、かつ、安定した3次元計測を実行可能なレンジ
ファインダ装置を提供することを課題とする。また、レ
ンジファインダ装置において、任意の光パタンを容易に
生成可能にすることを課題とする。
めに、請求項1の発明が講じた解決手段は、被写体に光
を投射し、その反射光を受けて前記被写体の3次元位置
を測定するレンジファインダ装置として、複数の光源が
配列された光源アレイ部と、前記光源アレイ部の各光源
の発光態様を制御することによって、前記光源アレイ部
から、少なくとも2種類の光パタンを投射させる光源制
御部とを備えたものである。
有する複数の光源から光パタンが投射されるので、たと
え光源1個当たりの光量が小さい場合でも、全体として
十分な光量を被写体に照射でき、安定した3次元計測が
可能になる。また、光パタンの生成は、光源アレイ部の
各光源の発光態様を制御することによって行われるの
で、任意の光パタンを、機械的な機構を必要とせず、電
気的に、生成することが可能になる。
ジファインダ装置における光源は、LEDであるものと
する。
小さいが寿命が比較的長いという特徴を持つため、LE
Dによって光源アレイ部を構成することによって、長期
間使用可能なレンジファインダ装置が実現できる。
ジファインダ装置における光源アレイ部は、各光源が格
子状または市松模様状に配置されたものとする。
ジファインダ装置における光源アレイ部は、各光源が曲
面上に配置されたものとする。
ジファインダ装置における光源アレイ部は、各光源が、
平面上に、かつ、その光軸が放射状になるように、配置
されたものとする。
ジファインダ装置における光源アレイ部は、光パタンの
投射範囲が、光パタン形成方向において複数の範囲に分
割されており、分割された各範囲に係る光源群は光パタ
ン形成方向に直交する方向に並べて配置されているもの
とする。
ジファインダ装置における光源制御部は、各光源の発光
強度をその光源の位置に応じて制御して光パタンを生成
するものとする。
ジファインダ装置における光源制御部は、各光源の発光
時間をその光源の位置に応じて制御して光パタンを生成
するものとする。
8のレンジファインダ装置における光源制御部は、2種
類の光パタンが投射された際に、3次元位置の測定が可
能な空間上の範囲がより広くなるように、前記光源アレ
イ部の端近傍に配置された光源についてその発光強度ま
たは発光時間を補正するものとする。
ンジファインダ装置における光源アレイ部は複数個設け
られており、前記複数の光源アレイ部はその投光方向が
互いに異なるように配置されているものとする。
ンジファインダ装置は、反射光画像から3次元計測を行
う3次元計測部を備え、前記3次元計測部は、前記光源
アレイ部から投射される2種類の光パタンについてその
光強度比が一定である空間軌跡を近似する計算式のパラ
メータを予め記憶しており、前記2種類の光パタンを投
射したときのそれぞれの反射光画像から着目画素におけ
る明るさの比を求め、求めた着目画素の明るさの比と記
憶している空間軌跡のパラメータとを基にして3次元計
測を行うものとする。
ンジファインダ装置は、反射光画像から3次元計測を行
う3次元計測部を備え、前記3次元計測部は、奥行き値
一定の平面上に前記光源アレイ部から投射される2種類
の光パタンの光強度比が表された輝度比画像を、異なる
奥行き値について複数枚予め記憶しており、前記2種類
の光パタンを投射したときのそれぞれの反射光画像から
着目画素における明るさの比を求め、求めた着目画素の
明るさの比と前記各輝度比画像の前記着目画素の座標近
傍における光強度比とを比較して3次元計測を行うもの
とする。
ンジファインダ装置は、反射光画像から3次元計測を行
う3次元計測部を備え、前記3次元計測部は、奥行き値
一定の平面上に、前記光源アレイ部から投射される2種
類の光パタンの光強度比が表された輝度比画像を、異な
る奥行き値について複数枚予め記憶しておき、前記輝度
比画像中に代表点を設定し、各代表点における光強度比
と奥行き値との関係式のパラメータを、前記複数枚の輝
度比画像および、それぞれの輝度比画像に対応する奥行
き値から決定し、前記2種類の光パタンを投射したとき
のそれぞれの反射光画像から着目画素における光強度比
を求め、着目画素の座標値と、前記着目画素における光
強度比と、前記各代表点における光強度比と奥行き値と
の関係式のパラメータを用いて、3次元計測を行うもの
とする。
は、被写体に少なくとも2種類の光パタンを投射し、そ
の反射光画像から前記被写体の3次元位置を測定する方
法として、前記2種類の光パタンについて、その光強度
比が一定である空間軌跡を近似する計算式のパラメータ
を予め記憶しておき、前記2種類の光パタンを投射した
ときのそれぞれの反射光画像から着目画素における明る
さの比を求め、求めた着目画素の明るさの比と記憶して
いる空間軌跡のパラメータとを基にして3次元計測を行
うものである。
は、被写体に少なくとも2種類の光パタンを投射し、そ
の反射光画像から前記被写体の3次元位置を測定する方
法として、奥行き値一定の平面上に前記2種類の光パタ
ンの光強度比が表された輝度比画像を、異なる奥行き値
について複数枚予め記憶しておき、前記2種類の光パタ
ンを投射したときのそれぞれの反射光画像から着目画素
における明るさの比を求め、求めた着目画素の明るさの
比と前記各輝度比画像の前記着目画素の座標近傍におけ
る光強度比とを比較して3次元計測を行うものである。
は、被写体に少なくとも2種類の光パタンを投射し、そ
の反射光画像から前記被写体の3次元位置を測定する方
法として、奥行き値一定の平面上に、前記2種類の光パ
タンの光強度比が表された輝度比画像を、異なる奥行き
値について複数枚予め記憶しておき、前記輝度比画像中
に代表点を設定し、各代表点における光強度比と奥行き
値との関係式のパラメータを、前記複数枚の輝度比画像
および、それぞれの輝度比画像に対応する奥行き値から
決定し、前記2種類の光パタンを投射したときのそれぞ
れの反射光画像から着目画素における光強度比を求め、
着目画素の座標値と、前記着目画素における光強度比
と、前記各代表点における光強度比と奥行き値との関係
式のパラメータを用いて、3次元計測を行うものであ
る。
は、被写体に光を投射し、その反射光を受けて前記被写
体の3次元位置を測定するレンジファインダ装置とし
て、少なくとも2種類の光パタンを投射する投光部と、
前記投光部から投射される光パタンの組を変化させるこ
とによって、計測範囲または計測精度を可変にする投光
パタン制御部とを備えたものである。
射される光パタンの組を変化させることによって、計測
範囲または計測精度を制御することが可能になり、様々
な測定モードを実現することが可能になる。
レンジファインダ装置における投光部は、複数の光源が
配列された光源アレイ部と、前記光源アレイ部の各光源
の発光態様を制御することによって、前記光源アレイ部
から光パタンを投射させる光源制御部とを備えたものと
し、前記投光パタン制御部は、前記光源制御部に前記光
源アレイ部から投射させる光パタンの組の種類を指示す
るものとする。
レンジファインダ装置における投光パタン制御部は、通
常の投光範囲を有する第1の光パタンの組を投射させる
通常測定モードと、投光範囲が前記第1の光パタンの組
よりも狭い第2の光パタンの組を、複数の方向に投射さ
せる精密測定モードとを有しているものとする。
レンジファインダ装置における投光パタン制御部は、計
測当初は相対的に広い投光範囲を有する第1の光パタン
の組を投射させ、その後、前記広い投光範囲の中の特定
の領域に対して、相対的に狭い投光範囲を有する第2の
光パタンの組を投射させる測定モードを有しているもの
とする。
は、複数の光源が配列された光源装置として、各光源の
発光態様を制御することによって所定の光パタンを投射
可能に構成されており、かつ、各光源は、平面上に、か
つ、その光軸が放射状になるように、配置されているも
のである。
は、複数の光源が配列された光源装置として、各光源の
発光態様を制御することによって所定の光パタンを投射
可能に構成されており、かつ、光パタンの投射範囲が、
光パタン形成方向において複数の範囲に分割されてお
り、分割された各範囲に係る光源群は、光パタン形成方
向に直交する方向に、並べて配置されているものであ
る。
て、図面を参照して説明する。
実施形態に係るレンジファインダ装置の構成を示す図で
ある。図1において、1はカメラ、11は複数の光源が
配列された光源アレイ部、12は光源アレイ部11の各
光源の発光態様を制御する光源制御部、13はカメラ1
によって撮影された反射光画像から3次元計測を行う3
次元計測部としての距離計算部である。
2種類の光パタンを光源アレイ部11から投光し、被写
体からの反射光をカメラ1で撮像して、被写体の3次元
位置を計測する。
す図である。同図中、(a)は断面図、(b),(c)
は平面図である。図2に示す光源アレイ部11では、光
源として赤外LED(発光ダイオード)を用いている。
図2(a)に示すように、複数個のLEDを、円筒面ま
たは球面などの曲面上に配置している。これは、LED
単体では、光の輻射範囲(輻射角度)が約20度程度で
あり、広い範囲に光を投光することはできないので、各
LEDの光軸を放射状にするためである。
LEDを格子状に整列させて配置したり、あるいは図2
(c)に示すように市松模様状(千鳥格子状)に配置し
てもよい。図2(c)の場合、図2(b)よりも単位面
積当たりのLEDの個数が多くなり、同一面積当たりの
光量を大きくできるので、光源アレイ部11のサイズを
より小さくすることができる。光源の配列態様として
は、他にも同心円状などが考えられる。
レイ部11の一例の外観を示す斜視図である。図3
(a)では、200個程度のLEDが、曲面としての円
筒面上に市松模様状に配置されている。
置としての光源アレイ部11の他の例の外観を示す図、
図3(c)はその断面図である。図3(c)では、各L
EDが、平面上に、かつ、その光軸が放射状になるよう
に、配置されている。このように、LEDをほぼ平板状
に実装することによって、光源アレイ部11の奥行き方
向のサイズを小さくすることができる。
形成方向(図では横方向)において一列に配置されてい
る。これに対して図3(b)では、光パタンを投射する
範囲が右側と左側の2つの範囲に分割されており、水平
方向各列のLEDが、分割したいずれかの投射範囲に対
応した構造になっている。言い換えると、分割された各
範囲に係る光源群(図ではG1,G2)は、光パタン形
成方向に直交する方向(図では縦方向)に、並べて配置
されている。このような構造にすることによって、光源
アレイ部11の横方向のサイズを約1/2に小型化する
ことができ、図3(a)と比較して、点光源により近い
構造になる。
G2は3列からなるものとし、LEDの放射方向を3列
毎に変えるものとしているが、1列毎に変えてもよい
し、3列以外の複数列毎に変えるようにしてもよい。
2つに分割したが、これを3つ以上に分割し、各範囲に
係る光源群を縦方向に並べてもよい。この場合、分割数
を増やすことによって、光源アレイ部11の横方向のサ
イズをさらに小さくすることができる。ただし、逆に縦
方向のサイズが大きくなるので、図15(a)に示すよ
うな光強度分布が、画像の縦方向に変動してしまうおそ
れがある。ただし、この変動の程度が、後述するような
計算アルゴリズムによって光強度パタンを精度良く近似
できる範囲内であれば、実用上、光源として使用可能で
ある。
用いて生成した2種類の光パタンを示す図である。光源
制御部12は、光源アレイ部11の各LEDの発光強度
(明るさ)をそのLEDの位置に応じて制御することに
よって、光パタンを生成する。ここでは、光源となるL
EDに与える電圧(すなわちLEDを流れる電流)を制
御することによって、その発光強度を制御するものとす
る。図4(a)に示す光パタンAはLEDの光量を列番
号に従って単調に増加させるパタン、図4(b)に示す
光パタンBはLEDの光量を列番号に従って単調に減少
させるパタンである。
メラ1の露出タイミング(露出期間)に合わせて、図4
に示す光パタンAと光パタンBとを交互に順次切り換え
る。これによって、カメラ1から、光パタンAが投射さ
れたときの反射光画像と光パタンBが投射されたときの
反射光画像とが交互に得られる。すなわち、図24に示
すα部分と同様の光パタンが被写体に投射され、その撮
像結果が、交互に得られる。
2種類の光パタンA,Bを連続して交互に投射するもの
としたが、静止画像を撮像する場合は、光パタンA,B
を1回ずつ投光して2枚の画像をカメラ1によって撮像
するだけでよい。
するためにLED自体の明るさを制御するものとした
が、その代わりに、光源制御部12が各LEDの発光時
間をそのLEDの位置に応じて制御することによって、
光パタンを生成してもかまわない。この場合は、LED
に流れる電流は一定にしておけばよく、カメラの露光時
間内における各LEDの発光時間のみを制御すればよ
い。
って生成した2種類の光パタンを示す図である。同図
中、(a)に示す光パタンAはLEDの発光時間を列番
号に従って単調に増加させるパタン、(b)に示す光パ
タンBはLEDの発光時間を列番号に従って単調に減少
させるパタンである。カメラ1の露光時間内において、
長い時間投光するほど、のべの光量が大きくなるので、
光パタンの生成が可能になる。
あるいは、LED駆動回路の温度特性によってLEDを
流れる電流が時間的に変化した場合には、その明るさが
変化する。この場合、発光強度を制御する手法では、生
成した光パタンに誤差が生じる可能性がある。しかし、
LEDに流れる電流を一定にし、発光時間を変化させて
光量を制御する場合には、LED駆動回路が安定であ
り、LED自体の発熱を抑えることもできるので、光パ
タンの形自体はほとんど変化しない。したがって、反射
光の光強度比を用いる本3次元測定方式では、その影響
はほとんどないといえる。また、発光強度一定で時間を
変化させるので、個々のLEDの性能がばらついても、
正確に光量比を設定することができる。さらに、LED
の電流によって光強度を制御する場合、その制御はアナ
ログ回路となるが、発光時間の制御はデジタル回路によ
って容易に実現できるので、発光制御の精度を向上させ
ることは容易である。すなわち、発光時間の制御により
各LEDの光量を制御することによって、精度の高い、
安定した光パタンを生成することができる。
画像から3次元計測を行う方法について説明する。これ
は、図1における距離計算部13が行う処理内容に相当
する。
項で説明した計算方法を用いてもかまわないが、従来の
3次元計算は、光源が点光源であることを前提とした手
法である。このため、本実施形態のようにLEDアレイ
を光源として用いる場合には、光源自体が大きさを有し
ているので、従来の手法をそのまま用いた場合には、誤
差が発生する可能性がある。そこで、ここでは、光源自
体が大きさを有している場合であっても、誤差の発生を
防ぎ、正確に3次元計測を行うことができる方法につい
て、詳細に説明する。
における光源アレイ部11、カメラ1および被写体の位
置関係を示す図である。図7に示すように、光パタン
A,Bを投射して撮像したそれぞれの画像から求めた、
明るさ比の値ρ(光強度比)が一定の箇所(ρ=ρ0,
ρ1,ρ2,ρ3,ρ4)は曲線群Fによって表され
る。そこで、これらの曲線を近似する方程式f(ρ,
x,z)=0を、レンジファインダ装置の使用前に、予
め求めておく。
において、カメラ1の前に、Z座標一定の平面(前額平
行面として配置した平面)を様々な距離の位置(Z=z
0,z1,…)におき、光源アレイ部11から光パタン
A,Bを照射して、その画像をカメラ1で撮像する。
に対応する画像の画素毎に明るさ比の値を求め、同一の
y座標値y0について、明るさ比の値ρが同一の点を結
ぶ曲線(図8における点線)を回帰曲線に当てはめる。
ここで、回帰曲線を当てはめずに、直線の折れ線近似を
用いてもかまわない。このような、ρをパラメータとし
た回帰曲線の式を、画像の各y座標について求めてお
く。すなわち、光強度比ρが一定である空間軌跡を近似
する計算式のパラメータを、3次元計測を行う準備のた
めに予め記憶しておく。
3次元計測を行う。
1)であるとする。座標(x1,y1)において、光パ
タンA,Bを投射したときの画像における輝度の比の値
を計算する。この輝度比がρ1であったとすると、y=
y1の平面上において、ρ=ρ1を満たす等輝度比曲線
(図7における曲線f1)を、選択する。このとき、選
択した曲線f0と、CCD上の着目点(x1,y1)と
カメラのレンズ中心を通る直線lとの交点Cが、求める
3次元位置となる。
てその明るさの比を求め、着目する画素について、その
輝度比から該当する等輝度比曲線を決定する。そして、
この等輝度比曲線と直線lとの交点を求めることによっ
て、撮像画像の各画素について3次元測定を行うことが
できる。
項も入れ、f(ρ,x,y,z)=0として3次元的に
回帰曲線を当てはめれば、輝度比の値ρから、3次元計
算に用いる曲線fを直接決定することができる。この場
合、図7の直線lと曲線fとの交点がない場合もある
が、この場合には例えば、直線lと曲線fとの距離が最
も近くなる点の平均値か、あるいは、ZX平面に投影し
たときの交点を、その交点として求めてもよい。
て、次に説明する。
(奥行き値)一定(Z0)の平面をおき、この平面に光
パタンA,Bを投射して、それぞれの画像をカメラ1に
よって撮像する。そして、各画素における明るさ比の値
を求め、この輝度比が表された画像を輝度比画像C0と
して、予め記憶しておく。同様に、異なる奥行き値Z1
〜Z5について、輝度比画像C1〜C5をそれぞれ記憶
する。
3次元計測を行う。
1)であるとする。座標(x1,y1)において、光パ
タンA,Bを投射したときの画像における輝度比の値が
ρ0であったとする。このとき、図10に示すように、
予め準備した各輝度比画像Ci(i=0〜5)におい
て、着目画素の座標(x1,y1)の近傍の範囲(Δ
x,Δy)において、輝度比の平均値ρmを求める。そ
して、着目画素の輝度比ρ0と、その座標近傍における
輝度比平均値ρmとを比較することによって、3次元位
置の計測を行う。
度比画像の奥行き値との関係を示すグラフである。図1
1に示すように、(ρm−ρ0)が0になる位置、すな
わち、着目画素(x1,y1)において計測された輝度
比ρ0が、その座標近傍における輝度比平均値ρmと等
しくなると想定される輝度比画像のZ値Zmが、その着
目画素(x1,y1)の奥行き値として求められる。こ
の場合には、予め回帰曲線を求める必要がなく、単純な
計算によって、3次元計測を実現することができる。
の他の例を示す図である。図12において、100は複
数の奥行き値についての輝度比画像を予め記憶しておく
メモリ、S11は奥行き値計算用パラメータ計算ステッ
プ、S12は光パタンAと光パタンBから光強度比画像
を計算する光強度比計算ステップ、S13は奥行き値計
算ステップ、S14は3次元座標値計算ステップであ
る。メモリ100は図1の構成における距離計算部13
に設けられており、各ステップS11〜S14はこの距
離計算部13によって実行される。
元計測方法と同様に、複数の奥行き値についての輝度比
画像を予め記憶しておく。
算について説明する。奥行き値Zは、図13に示すよう
に、輝度比画像中に矩形状に配置した節点(代表点)に
おける、光強度比ρと奥行き値Zとの関係式を用い、補
間計算によって各画素について計算する。すなわち図1
3において、節点を通りZ軸に平行な直線(節線)上に
おける光強度比ρと奥行き値Zの関係式を用い、補間計
算によって節線間での光強度比ρと奥行き値Zの関係を
決定する。
係式の計算方法(すなわちキャリブレーション方法)に
ついて、説明する。
係は、複数の距離値に配置した平面(較正面)上での光
強度比について、光強度比の空間分布モデルを当てはめ
ることによって求める。これにより、光強度比ρと距離
値Zとが関係付けられ、奥行き値の計算が可能となる。
を示す。図中、x,yは画素座標値、Zは奥行き値(三
次元座標値)である。要素は、xy面に垂直な4つの節
線からなる四角柱として定義する。このモデルでは、x
yZの3次元空間における光強度比ρの分布から距離Z
を求める。すなわち、ρ(x,y,Z)を観測し、これ
をZについて解けばよい。
ル化する。上式において、ρは光強度比、p=(a,
b,c,d)tはパラメータベクトルである。図13に
示すように、節線を2次元的に配置することにより、パ
ラメータベクトルpの任意の変化に対して、一定の精度
を保った距離計測が可能となる。すなわち、節線を密に
配置すれば、演算量は増すが奥行き値の計測精度は向上
し、逆に、節線を粗く配置すれば、奥行き値の精度は低
下するが演算量を低減できる。
トルpを節線におけるパラメータベクトルp0〜p3の
線形補間によって決定し、
ある。各節線におけるパラメータベクトルp0,p1,
p2,p3は、予め記憶している複数の平面(較正面)
についての距離誤差が要素内で小さくなるように、すな
わち、
すように、4つの節線で囲まれる要素の底面領域を示
し、nはZ方向に配置された平面(較正面)の面数であ
る。式(4)を最小化する条件、
る。複数の要素からなる系全体については、局所的な連
立方程式を加算して系全体の連立方程式を決定し、これ
を解くことによって、各節線におけるパラメータa,
b,c,dをすべて求めることができる。
像に対して節線間隔を縦横10画素にすると、65×4
9=3185個の節線を配置することになる。各節線は
a,b,c,dの4つのパラメータを持っているので、
3185×4=12740元の連立方程式を解くことに
より、入力画像の各画素についての奥行き値(Z値)計
算に必要なパラメータを決定できる。
1は、メモリ100に予め記憶している複数の較正用輝
度比画像に対して、上述の計算を行うことにより、奥行
き計算に必要なパラメータを決定する。
(光パタンA、光パタンB)に対して、画素毎に光強度
比ρを計算する。
の座標値x,yと着目画素における光強度比ρと、近傍
4節線におけるパラメータとを用い、式(2),(3)
の計算により各画素における奥行き値Zを計算する。
の3次元座標値X,Yを、画素座標値x,yと奥行き値
Zから計算する。画素座標値x,yと奥行き値Zから3
次元座標値X,Yへの変換は、撮像系の幾何学的な特性
(1画素あたりの視野角、レンズ歪)を用いて行う。
度比の計算に用いる複数の画像にローパスフィルターを
かけることにより、画像に含まれるノイズの影響を低減
することができる。また、奥行き値にローパスフィルタ
ーをかけたり、メディアンフィルターをかけても、同様
の効果を得ることができる。
に用いるパラメータ数は増加するが距離測定精度は良く
なり、逆に大きくするとパラメータ数は減少するが距離
測定精度は悪くなる。現在の実験結果では、縦480画
素、横640画素の画像に対して、縦横50画素程度の
間隔まで節点間隔を拡げても、距離測定精度はほとんど
劣化しないことが判明している。
源が点光源ではなく、本実施形態に係る光源アレイ部1
1のように所定の大きさを有する場合であっても、正確
に3次元計測を行うことができる。もちろん、点光源を
用いた場合であっても、ここで示した3次元計測の手法
を利用してもかまわない。また、光源アレイ以外の光源
であって、所定の大きさを有するものを用いた装置であ
っても、ここで示した手法が有効であることはいうまで
もない。
の前面に設置した前額平行面に図4に示す光パタンA,
Bを投射したときの明るさ比の分布を示すグラフであ
る。また図15(b)は、光パタンAのときの光源アレ
イ部11の各LEDの発光強度を示している。
の変化が単調減少(または単調増加)である部分すなわ
ち3次元計測に用いられる範囲は、光パタンの照射範囲
のうちのα部分に限られてしまう。これは、光パタンの
照射範囲の端近傍では、光源アレイ部11の光量が低下
し、光量変化が直線的でなくなることに起因する。すな
わち、各LEDの輻射角度は互いにオーバーラップして
おり、それらの足し合わせによって光パタンの一様な光
量変化を実現しているのであるが、アレイの端近傍で
は、足し合わせに有効となるLEDの個数が減少するの
で、相対的に光量が低下する。また、カメラ1で撮像す
る際、画像の周辺ではレンズの周辺減光に起因して受光
量が減ることも、その一因である。
いられる範囲が、光パタンの照射範囲よりも狭く限定さ
れてしまう。そこで、ここでは、3次元位置の測定が可
能な空間上の範囲がより広くなるように、図15(c)
に示すような補正係数を用いて各LEDの光量補正を行
う。
パタンに応じた光量制御値に、図15(c)に示すよう
な補正計数を乗じたものを、新たな光量制御値とする。
これは、2種類の光パタンの光量比を変えないで、光源
アレイ部11の端近傍の光源の光量を中心部と比べて所
定の比率で増大させ、光源アレイ部11端部における光
量低下を抑え、図15(a)に示すα部分の範囲を大き
くするものである。すなわち、光源アレイ部11の端近
傍に配置された光源について、その発光強度を補正する
と、明るさが大きい空間上の範囲が広くなり、また明る
さ比が単調に変化する空間上の範囲が広くなるので、3
次元位置の測定が可能な空間上の範囲がより広くなる。
光パタンと明るさ比との関係を示すグラフである。同図
中、(a)は補正前、(b)は補正後のデータである。
上述のように補正することによって、補正前では図16
(a)のようにピーク点と端近傍の最小点との輝度差d
1が大きく、周辺部で計測不能になる状態が、補正後で
は図16(b)に示すように、明るさ比は図16(a)
と同様に保ちつつ、ピーク点と端近傍の最小点との輝度
差d2を小さくすることができ、計測可能範囲を拡大す
ることができる。
して光パタンを生成している場合には、その発光時間に
図15(c)に示すような補正係数を乗ずることによっ
て、同様の効果が得られる。
の実施形態に係るレンジファインダ装置の構成を示す図
である。同図中、図1と共通の構成要素には、図1と同
一の符号を付している。図17の構成では、光源アレイ
部11から投射させる光パタンの組の種類を光源制御部
12に指示する投光パタン制御部14が、さらに設けら
れている。光源アレイ部11および光源制御部12によ
って、投光部20が構成されている。
4が、投射される光パタンの組を変化させることによっ
て、計測範囲や計測精度を変えることができる点にあ
る。なお、本実施形態の基本的な動作は第1の実施形態
と同様であり、図4に示すような2種類の光パタンを投
射し、被写体からの反射光をカメラ1で撮像して、被写
体の3次元位置を計測する。3次元計測方法もまた、第
1の実施形態と同様に実現される。投光パタン制御部1
4は、光源制御部12に指示した光パタンの組の種類に
応じて、3次元計測のために必要となる計算パラメータ
情報を距離計算部13に与える。
る。図18(a)では、計測範囲の大小が切り替えられ
ている。すなわち、の場合は、第1の実施形態と同様
に、光源アレイ部11の光投射範囲全てにわたって光強
度を変化させており、この結果得られた計測範囲AR
は最も広くなる。これに対して、の場合は、光投射範
囲のほぼ中心にある一部の範囲のみにおいて光強度を変
化させており、これにより、測定範囲ARが狭くなっ
ている。ただし、の場合、計測範囲は狭くなるもの
の、測定範囲内の光強度の変化はの場合よりも大きい
ので、計測精度はよりも向上する。
が切り替えられている。すなわち、の場合は、光パタ
ンの投射範囲のうちむかって左側の一部が計測範囲AR
になっており、の場合は、むかって右側の一部が計
測範囲ARになっている。すなわち、カメラ視野範囲
内において、計測範囲を任意に移動させることが可能に
なる。これは、言い換えると、計測方向を変化させるこ
とが可能であることに相当する。
源への供給電圧を制御することによって、図18に示す
ような任意の光パタンを、電子的に、極めて容易に生成
することができる。これにより、レンジファインダ装置
に、様々な測定モードを持たせることが可能になる。
(a)に示すように、計測範囲を複数(図では7個)に
分割し、各計測範囲について、図18(b)に示すよう
な光パタンを投射して、順次3次元計測してこれらの結
果を合成すれば、カメラの視野全体にわたって精度の高
い3次元計測を行うことができる。すなわち、図18
(a)ののような通常の投光範囲を有する第1の光パ
タンの組を投射させる通常測定モードとは別に、図19
(a)に示すように、この第1の光パタンの組よりも投
光範囲が狭い第2の光パタンの組を複数の方向に投射さ
せる精密測定モードを設けることができる。
測当初はカメラの視野全体に光パタンを投射して3次元
計測を行い、その後、得られた画像データから興味のあ
る部分などを特定し、その特定の領域に対して狭い投光
範囲を有する第2の光パタンの組を投射させて、精度の
高い計測を行うようにしてもよい。このようなインテリ
ジェントな動作を行う測定モードを持たせることも可能
である。
計測を行う範囲や方向を、電子的に変化させることがで
きる。また、3次元計測の精度も、必要に応じて制御す
ることができる。
いて任意の光パタンを生成するものとしたが、例えば、
点光源をガルバノミラーなどで走査するような構成によ
っても、任意の光パタンを生成することは可能である。
すなわち、ミラー走査時における光源の光強度を時間的
に可変すれば、同様な効果を得ることができる。また、
光源として、動画を再生するプロジェクタを用いても、
同様の光パタンを生成することができる。すなわち、プ
ロジェクタに表示させる画像を図18に示すような光パ
タンにするだけで、実現することができる。
アレイ部を複数個設けて、各光源アレイ部を、その投光
方向が互いに異なるように配置してもよい。これによ
り、より広い空間上の範囲に光パタンを投射することが
できる。
パタンA,Bを時分割で生成するものとしたが、波長が
互いに異なる光源を用いることによって、2種類の光パ
タンを同時に照射することができる。この場合、例え
ば、光源アレイ部11に波長が異なる2種類の光源を均
一に混ぜて配置しておき、各波長の光源を用いて、光パ
タンA,Bをそれぞれ生成させればよい。ただし、この
場合には、カメラ側には、フィルターなどの波長を選別
するための機構が必要になる。また、複数の波長の光を
出力可能な光源を用いても、同様な構成を実現すること
ができる。
D以外の他の光源、例えば有機EL(エレクトロルミネ
サンス)素子などを用いても、同様に実現することがで
きる。
示す図である。図20に示すように、有機EL素子は陽
極と陰極とによって有機薄膜を挟み込んだ構造からな
り、これに直流電圧を与えると、陽極からは正孔が、陰
極からは電子が注入され、有機薄膜中で正孔と電子の再
結合がおこり、このとき発生したエネルギーが有機材料
を励起し、有機材料固有の色の発光が起こる。有機材料
から放出された光は、少なくとも一方の電極(この場合
は陽極)が透明であることから、外部に出力される。
素子をRGB各画素として2次元配置することによって
形成される。これは、図3に示すような光源アレイと同
様の構造であり、したがって、本実施形態で示したよう
な光パタンを生成することができる。この場合、各画素
にマイクロレンズを配置すれば、光の広がりが狭くな
り、さらに効率よく光を投射することができる。
よって、面発光の光源を作ることも可能である。この場
合、電極の位置に応じて異なる電圧を印加することによ
って、図15のような光分布を得ることも可能である。
ンダ装置は、被写体の3次元位置を測定することができ
るため、例えば、人間の虹彩を用いた個人認証を行う装
置に使用することができる。この場合、まず人間の眼の
3次元位置をレンジファインダ装置で測定し、その位置
に向かってカメラを正確にズームアップし、人間の虹彩
パタンを大きく撮像する。そして、撮像した虹彩画像を
用いて、認証処理を行う。あるいは、レンジファインダ
装置は、被写体の立体形状データの作成にも用いること
ができる。この場合は、レンジファインダ装置によって
測定した奥行き画像を基に、被写体を3次元CG(コン
ピュータグラフィックス)で用いられるポリゴン表現で
表現する。これにより、被写体の立体形状を、一般的な
CGデータとして扱うことができる。
りの光量が小さい光源を用いても、全体として十分な光
量を被写体に照射できるので、安定した3次元計測が可
能になる。また、任意の光パタンを、機械的な機構を必
要とせず、電気的に生成することが可能になる。
ダ装置の構成を示すブロック図である。
(a)は断面図、(b),(c)は平面図である。
成した2種類の光パタンを示す図である。
成した2種類の光パタンを示す図である。
するための図であり、カメラy座標一定の平面における
光源アレイ部、カメラおよび被写体の位置関係を示す図
である。
示す図である。
するための図であり、予め準備する輝度比画像を示す図
である。
比の算出を示す図である。
奥行き値との関係を示すグラフである。
示す図である。
るための図である。
明るさ比との関係を示すグラフである。
インダ装置の構成を示すブロック図である。
制御の例を示す図であり、(a)は計測範囲の大きさを
切り替える場合、(b)は計測範囲の位置を切り替える
場合である。
一例である。
である。
ある。
である。
示すグラフである。
強度比との関係を示す図である。
Claims (22)
- 【請求項1】 被写体に光を投射し、その反射光を受け
て、前記被写体の3次元位置を測定するレンジファイン
ダ装置であって、 複数の光源が配列された光源アレイ部と、 前記光源アレイ部の各光源の発光態様を制御することに
よって、前記光源アレイ部から、少なくとも2種類の光
パタンを投射させる光源制御部とを備えたことを特徴と
するレンジファインダ装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のレンジファインダ装置に
おいて、 前記光源は、LEDであることを特徴とするレンジファ
インダ装置。 - 【請求項3】 請求項1記載のレンジファインダ装置に
おいて、 前記光源アレイ部は、各光源が、格子状または市松模様
状に配置されたものであることを特徴とするレンジファ
インダ装置。 - 【請求項4】 請求項1記載のレンジファインダ装置に
おいて、 前記光源アレイ部は、各光源が、曲面上に配置されたも
のであることを特徴とするレンジファインダ装置。 - 【請求項5】 請求項1記載のレンジファインダ装置に
おいて、 前記光源アレイ部は、 各光源が、平面上に、かつ、その光軸が放射状になるよ
うに、配置されたものであることを特徴とするレンジフ
ァインダ装置。 - 【請求項6】 請求項1記載のレンジファインダ装置に
おいて、 前記光源アレイ部は、 光パタンの投射範囲が、光パタン形成方向において、複
数の範囲に分割されており、 分割された各範囲に係る光源群は、光パタン形成方向に
直交する方向に、並べて配置されていることを特徴とす
るレンジファインダ装置。 - 【請求項7】 請求項1記載のレンジファインダ装置に
おいて、 前記光源制御部は、 各光源の発光強度を、その光源の位置に応じて制御し
て、光パタンを生成するものであることを特徴とするレ
ンジファインダ装置。 - 【請求項8】 請求項1記載のレンジファインダ装置に
おいて、 前記光源制御部は、 各光源の発光時間を、その光源の位置に応じて制御し
て、光パタンを生成するものであることを特徴とするレ
ンジファインダ装置。 - 【請求項9】 請求項7または8記載のレンジファイン
ダ装置において、 前記光源制御部は、 2種類の光パタンが投射された際に、3次元位置の測定
が可能な空間上の範囲がより広くなるように、前記光源
アレイ部の端近傍に配置された光源について、その発光
強度または発光時間を補正することを特徴とするレンジ
ファインダ装置。 - 【請求項10】 請求項1記載のレンジファインダ装置
において、 前記光源アレイ部は、複数個、設けられており、 前記複数の光源アレイ部は、その投光方向が互いに異な
るように、配置されていることを特徴とするレンジファ
インダ装置。 - 【請求項11】 請求項1記載のレンジファインダ装置
において、 反射光画像から3次元計測を行う3次元計測部を備え、 前記3次元計測部は、 前記光源アレイ部から投射される2種類の光パタンにつ
いて、その光強度比が一定である空間軌跡を近似する計
算式のパラメータを予め記憶しており、 前記2種類の光パタンを投射したときのそれぞれの反射
光画像から、着目画素における明るさの比を求め、 求めた着目画素の明るさの比と、記憶している空間軌跡
のパラメータとを基にして、3次元計測を行うものであ
ることを特徴とするレンジファインダ装置。 - 【請求項12】 請求項1記載のレンジファインダ装置
において、 反射光画像から3次元計測を行う3次元計測部を備え、 前記3次元計測部は、 奥行き値一定の平面上に、前記光源アレイ部から投射さ
れる2種類の光パタンの光強度比が表された輝度比画像
を、異なる奥行き値について複数枚、予め記憶してお
り、 前記2種類の光パタンを投射したときのそれぞれの反射
光画像から、着目画素における明るさの比を求め、 求めた着目画素の明るさの比と、前記各輝度比画像の、
前記着目画素の座標近傍における光強度比とを比較し
て、3次元計測を行うものであることを特徴とするレン
ジファインダ装置。 - 【請求項13】 請求項1記載のレンジファインダ装置
において、 反射光画像から3次元計測を行う3次元計測部を備え、 前記3次元計測部は、 奥行き値一定の平面上に、前記光源アレイ部から投射さ
れる2種類の光パタンの光強度比が表された輝度比画像
を、異なる奥行き値について複数枚、予め記憶してお
き、 前記輝度比画像中に代表点を設定し、各代表点における
光強度比と奥行き値との関係式のパラメータを、前記複
数枚の輝度比画像および、それぞれの輝度比画像に対応
する奥行き値から決定し、 前記2種類の光パタンを投射したときのそれぞれの反射
光画像から、着目画素における光強度比を求め、 着目画素の座標値と、前記着目画素における光強度比
と、前記各代表点における光強度比と奥行き値との関係
式のパラメータを用いて、3次元計測を行うものである
ことを特徴とするレンジファインダ装置。 - 【請求項14】 被写体に、少なくとも2種類の光パタ
ンを投射し、その反射光画像から、前記被写体の3次元
位置を測定する方法であって、 前記2種類の光パタンについて、その光強度比が一定で
ある空間軌跡を近似する計算式のパラメータを予め記憶
しておき、 前記2種類の光パタンを投射したときのそれぞれの反射
光画像から、着目画素における明るさの比を求め、 求めた着目画素の明るさの比と、記憶している空間軌跡
のパラメータとを基にして、3次元計測を行うことを特
徴とする3次元計測方法。 - 【請求項15】 被写体に、少なくとも2種類の光パタ
ンを投射し、その反射光画像から、前記被写体の3次元
位置を測定する方法であって、 奥行き値一定の平面上に、前記2種類の光パタンの光強
度比が表された輝度比画像を、異なる奥行き値について
複数枚、予め記憶しておき、 前記2種類の光パタンを投射したときのそれぞれの反射
光画像から、着目画素における明るさの比を求め、 求めた着目画素の明るさの比と、前記各輝度比画像の、
前記着目画素の座標近傍における光強度比とを比較し
て、3次元計測を行うことを特徴とする3次元計測方
法。 - 【請求項16】 被写体に、少なくとも2種類の光パタ
ンを投射し、その反射光画像から、前記被写体の3次元
位置を測定する方法であって、 奥行き値一定の平面上に、前記2種類の光パタンの光強
度比が表された輝度比画像を、異なる奥行き値について
複数枚、予め記憶しておき、 前記輝度比画像中に代表点を設定し、各代表点における
光強度比と奥行き値との関係式のパラメータを、前記複
数枚の輝度比画像および、それぞれの輝度比画像に対応
する奥行き値から決定し、 前記2種類の光パタンを投射したときのそれぞれの反射
光画像から、着目画素における光強度比を求め、 着目画素の座標値と、前記着目画素における光強度比
と、前記各代表点における光強度比と奥行き値との関係
式のパラメータを用いて、3次元計測を行うことを特徴
とする3次元計測方法。 - 【請求項17】 被写体に光を投射し、その反射光を受
けて、前記被写体の3次元位置を測定するレンジファイ
ンダ装置であって、 少なくとも2種類の光パタンを投射する投光部と、 前記投光部から投射される光パタンの組を変化させるこ
とによって、計測範囲または計測精度を可変にする投光
パタン制御部とを備えたことを特徴とするレンジファイ
ンダ装置。 - 【請求項18】 請求項17記載のレンジファインダ装
置において、 前記投光部は、 複数の光源が配列された光源アレイ部と、 前記光源アレイ部の各光源の発光態様を制御することに
よって、前記光源アレイ部から光パタンを投射させる光
源制御部とを備えたものであり、 前記投光パタン制御部は、前記光源制御部に、前記光源
アレイ部から投射させる光パタンの組の種類を、指示す
るものであることを特徴とするレンジファインダ装置。 - 【請求項19】 請求項17記載のレンジファインダ装
置において、 前記投光パタン制御部は、 通常の投光範囲を有する第1の光パタンの組を投射させ
る通常測定モードと、 投光範囲が前記第1の光パタンの組よりも狭い第2の光
パタンの組を、複数の方向に投射させる精密測定モード
とを有していることを特徴とするレンジファインダ装
置。 - 【請求項20】 請求項17記載のレンジファインダ装
置において、 前記投光パタン制御部は、 計測当初は、相対的に広い投光範囲を有する第1の光パ
タンの組を投射させ、 その後、前記広い投光範囲の中の特定の領域に対して、
相対的に狭い投光範囲を有する第2の光パタンの組を投
射させる測定モードを有していることを特徴とするレン
ジファインダ装置。 - 【請求項21】 複数の光源が配列された光源装置であ
って、 各光源の発光態様を制御することによって、所定の光パ
タンを投射可能に構成されており、かつ、 各光源は、平面上に、かつ、その光軸が放射状になるよ
うに、配置されていることを特徴とする光源装置。 - 【請求項22】 複数の光源が配列された光源装置であ
って、 各光源の発光態様を制御することによって、所定の光パ
タンを投射可能に構成されており、かつ、 光パタンの投射範囲が、光パタン形成方向において、複
数の範囲に分割されており、 分割された各範囲に係る光源群は、光パタン形成方向に
直交する方向に、並べて配置されていることを特徴とす
る光源装置。
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