JP2002191679A - 低周波プラズマを用いた消毒方法および消毒システム - Google Patents

低周波プラズマを用いた消毒方法および消毒システム

Info

Publication number
JP2002191679A
JP2002191679A JP2001306866A JP2001306866A JP2002191679A JP 2002191679 A JP2002191679 A JP 2002191679A JP 2001306866 A JP2001306866 A JP 2001306866A JP 2001306866 A JP2001306866 A JP 2001306866A JP 2002191679 A JP2002191679 A JP 2002191679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasma
vacuum chamber
voltage
power
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001306866A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4121729B2 (ja
Inventor
Robert C Platt Jr
ロバート・シー・プラット・ジュニア
Mitch Agamohamadi
ミッチ・アガモハマディ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ethicon Inc
Original Assignee
Ethicon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ethicon Inc filed Critical Ethicon Inc
Publication of JP2002191679A publication Critical patent/JP2002191679A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4121729B2 publication Critical patent/JP4121729B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor
    • A61L2/16Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor using chemical substances
    • A61L2/20Gaseous substances, e.g. vapours
    • A61L2/208Hydrogen peroxide
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor
    • A61L2/02Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor using physical phenomena
    • A61L2/14Plasma, i.e. ionised gases
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2202/00Aspects relating to methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects
    • A61L2202/10Apparatus features
    • A61L2202/12Apparatus for isolating biocidal substances from the environment
    • A61L2202/122Chambers for sterilisation

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 消毒される物品に残留する反応性薬品の量を
低減し、かつ装置の構造を簡略化する。 【解決手段】 低周波(LF)ガス放電を利用した物品
の消毒方法およびシステムを提供する。消毒方法は、真
空室12に物品を配置することと、所定の圧力まで真空
室を減圧することを備える。真空室12にはガスまたは
蒸気の化学種(species)が導入され、0kHz乃至約
200kHzの周波数を有する低周波プラズマが真空室
12の内部で発生させられる。低周波プラズマは、物品
からガスまたは蒸気の化学種をほぼ取り除くのに十分な
時間、持続させられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス放電プラズマ
を用いて物品を消毒するシステムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマ、特に高周波(RF)発生器を
用いて生成されたプラズマは、医療器具を消毒するため
の工程で役立つ装置として知られている。例えば、Ja
cobsらの米国特許第4,643,876号および同
第4,756,882号は、RFプラズマを用いる低温
消毒システムで過酸化水素を前駆体として使用すること
を開示する。これらの公報は、参照されることにより、
この出願の一部をなす。過酸化水素の蒸気とRFプラズ
マを組み合わせることにより、極めて有害な物質を使用
したり残留させたりすることなく、有害な副産物を生成
することもない、医療器具の効率的な消毒方法を実現で
きる。同様に、Jacobsらの米国特許第5,30
2,343号およびGriffithsらの米国特許第
5,512,244号は、消毒方法でのRFプラズマの
使用を開示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、消毒方法での
RFプラズマの使用には以下のような問題がある。すな
わち、RFプラズマでは、消毒される物品に過酸化水素
が残留してしまう。消毒される物品に残される過酸化水
素の残留量は、物品に与えられるRF電力およびRFプ
ラズマにさらされる時間および物品の材料によって異な
る。例えば、ある種のプラスチック(例えばプリウレタ
ン)は過酸化水素を吸収するが、他の材料(例えばテフ
ロン(ポリテトラフルオロエチレンを表す登録商標))
は比較的少ない過酸化水素しか吸収しないので、消毒後
に過酸化水素をあまり残さない。
【0004】また、RFプラズマを発生させるために、
例えば60Hzといった低周波のライン電圧から、例え
ばおよそ1MHz乃至1GHzにわたる高周波電圧にエ
ネルギ変換する場合における固有の問題として、システ
ムの電力効率が通常50%未満にまで制限されてしまう
という非効率さがある。さらに、RF発生器とそこから
給電される装置の間に必要とされるインピーダンス整合
回路網の損失によって、エネルギ効率は通常5%乃至2
0%低下してしまう。このような低いエネルギ効率によ
って、消毒される物品に与えられる電力あたりのコスト
が非常に上昇してしまう。さらに、RF電気エネルギを
使用するのに必要な装置類(例えばRF発生器、インピ
ーダンス整合回路網、監視回路)は高価であり、消毒さ
れる物品に与えられる電力あたりのコストがさらにこの
ために上昇する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの特徴は物
品を消毒する方法である。この方法は、真空室に物品を
配置することと、所定の圧力まで真空室を減圧すること
を備える。真空室にはガスまたは蒸気の化学種(specie
s)が導入され、0kHz乃至約200kHzの周波数
を有する低周波プラズマが真空室の内部で発生させられ
る。低周波プラズマは、物品からガスまたは蒸気の化学
種をほぼ取り除くのに十分な時間、持続させられる。
【0006】本発明の他の一つの特徴は物品を消毒する
方法である。この方法は、真空室に物品を配置すること
と、所定の圧力まで真空室を減圧することを備える。0
kHz乃至約200kHzの周波数を有する低周波プラ
ズマが真空室の内部で発生させられる。低周波プラズマ
は、真空室および物品から水とそれに吸収されたガスを
蒸発させて取り除くことを助けるために物品を加熱する
のに十分な時間、持続させられる。
【0007】本発明の他の一つの特徴は物品を消毒する
システムである。このシステムは、真空ポンプと通気ベ
ント(vent)に接続された真空室と、第1の電極と、第
2の電極と備える。さらにこのシステムは、第1の電極
と第2の電極の間の領域を含む第1の領域を真空室の内
部に有する。さらにこのシステムは、第1の領域に流体
が流動可能なように連通した第2の領域を真空室の内部
に有する。さらにこのシステムは、真空室に接続された
流体源と、処理制御モジュールと、低周波電力モジュー
ルを備えており、低周波電力モジュールは第1の電極と
第2の電極との間に低周波電圧を与えて真空室の内部で
低周波プラズマを発生させるのに適した部品を備える。
この低周波電圧は、0kHz乃至約200kHzの周波
数を有する。
【0008】
【発明の実施の形態】低周波(LF)電圧を用いたガス
放電プラズマの生成は、高周波(RF)電圧によるプラ
ズマを生成して使用する消毒装置および方法の技術の現
況に固有の様々な問題を解決する。まず、LFプラズマ
の方法では、RFプラズマの方法に比べて消毒される物
品に残留する反応性のある化学種の量が少ない。第二
に、LFプラズマの生成は、ライン電圧からの周波数変
換が少なくて済むか不要であるために、高エネルギ効率
である。例えば、60Hzのライン電圧の周波数を周波
数変換しないのであれば、消毒システムのエネルギ効率
は約85%乃至95%にまで達する。また、LF電圧を
使用すると、インピーダンス整合回路網が不要となり、
これに伴うエネルギ損失も回避される。第三に、LF生
成の簡単な装置類と高エネルギ効率のために、LFプラ
ズマを用いて消毒する物品に与えられる電力あたりのコ
ストは、RFプラズマを用いた場合の電力あたりのコス
トの10分の1にまで低くすることができる。第四に、
LFプラズマを生成するために用いられる簡単な装置
は、より信頼性が高く頑丈であって、故障診断装置類の
構造の複雑化をさほどもたらさないことが分かってい
る。
【0009】図1は、消毒システム10を備える本発明
の好適な実施の形態を示す図である。消毒システム10
は、真空室12と、真空ポンプ14と、真空ポンプライ
ン15と、真空ポンプ弁16と、反応性薬品源18と、
反応性薬品ライン19と、反応性薬品弁20と、低周波
(LF)電力モジュール22と、LF電圧信号線24
と、通気ベント(vent)26と、通気ベントライン27
と、通気ベント弁28と、処理制御モジュール30と、
電極32と、反応性薬品モニター34を備える。当業者
であれば、図1に示されたものと異なる構成を有する消
毒システムを備える他の実施の形態も本発明に適合する
と理解する。
【0010】本発明の好適な実施の形態では、消毒され
るべき物品(図1には示さず)は、消毒される製品を包
装するのに普通に利用されている様々な包装材で包装さ
れている。好ましい包装材は、「TYVEK」という商
標で普通に入手可能なスパンボンド法によって製造され
たポリエチレン包装材、あるいは「TYVEK」と「M
YLAR」という商標で普通に入手可能なポリエチレン
テレフタレートの包装材材料との組成物である。ポリプ
ロピレンのような他の類似の包装材も利用可能である。
紙の包装材も使用可能である。紙の包装では、反応性薬
品と紙との起こりうる相互反応のために、消毒を実行す
るにはより長い処理時間が必要となるかもしれない。
【0011】好適な実施の形態の真空室12は、約40
Pa(0.3Torr)未満の真空にも耐えられるよう
に十分に気密である。真空室12には圧力モニター(図
示せず)が接続されており、この圧力モニターは処理制
御モジュール30にも接続されており、真空室12内の
全体の圧力の計測結果を通知する。また、真空室12に
は、反応性薬品モニター34が接続されており、この反
応性薬品モニター34は真空室12の内部の反応性薬品
の量を検出することが可能である。例示された本発明の
実施の形態においては、反応性薬品は過酸化水素であっ
て、反応性薬品モニター34は、ある波長特性の紫外線
の過酸化水素による吸収を計測する。本発明に適合する
反応性薬品の他の検出方法には、圧力計測、近赤外線吸
収、および露点計測があるが、これらには限られない。
反応性薬品モニター34は、処理制御モジュール30に
も接続されており、処理制御モジュール30に検出され
た反応性薬品の量を通知する。
【0012】本発明の好適な実施の形態では、真空室1
2の内部には電極32が配置されており、電極32は真
空室12から電気的に絶縁されている。電極32は、導
電性があり、電極32の各側部におけるガスとプラズマ
化学種の間の流動を高めるために穿孔されている。好適
な実施の形態の電極32は、真空室12の内面形状にほ
ぼ合致した形状をしており、真空室12の壁から約1イ
ンチ乃至2インチ離れていて、真空室12と電極32と
の間のギャップ領域を画定する。電極32はLF電圧信
号線24を介してLF電力モジュール22に接続されて
いる。好適な実施の形態では、分流のキャパシタと分流
の抵抗器を介して電気的に接地された真空室12によっ
て、真空室12と電極32の間のLF電圧を与えると、
LF電界が形成される。LF電界は、前記のギャップ領
域と電極32の端縁の近傍を含む第1の領域31で強い
が、消毒される物品が配置される第2の領域33では弱
い。より一般的に、他の実施の形態では、真空室12の
内部の第2の電極と電極32との間にLF電圧を与える
ことによって、LF電界を発生させることも可能であ
る。このような実施の形態では、第1の領域31は二つ
の電極の間のギャップ領域と、一つまたは両方の電極の
端縁の近傍を含む。真空室12が第2の電極として作用
する前記の好適な実施の形態は、ガスプラズマを生成す
る多くの様々な方法のうちの一例である。
【0013】図2に示された好ましい実施の形態では、
円筒形の電極32は、その開放された両端部と側部の孔
によって、電極32の各側部におけるガスとプラズマの
間の流体的な伝達をもたらす。これらの開放された両端
部と孔によって、ガス化学種とプラズマ化学種は、電極
32と真空室12の壁の間の第1の領域31と、消毒さ
れる物品が配置される第2の領域33の間を自由に移動
することができる。同様に、図3乃至図10に示された
電極32の他の形態も、第1の領域31と第2の領域3
3との間の流動の移動をもたらす。図3は、開放された
両端部と、側部に沿って鎧戸状に形成された開口部を有
する円筒形の電極32を概略的に示す図である。図4
は、開放された両端部と孔のない側部を有する円筒形の
電極32を概略的に示す図である。図5は、開放された
端部と孔のない側部を有する一連の同軸上の円筒形セグ
メントを有する電極32を概略的に示す図である。図6
は、開放された端部と孔のない側部を有する円筒の部分
の形状を有する電極32を概略的に示す図である。図7
は、開放された端部と孔のない側部を有する、円柱的に
均整で長手方向に不均整な電極32を示す概略図であ
る。図8は、開放された端部と孔のない側部を有する、
非対称な電極32を示す概略図である。プラズマを発生
させるために一つより多い電極を使用することも可能で
ある。図9は、開放された端部と孔のない側部を有する
円筒形の第1の電極32と、第1の電極32とほぼ同軸
のワイヤを有する第2の電極32’とを有する電極装置
を示す概略図である。LF電圧は、第1の電極32と第
2の電極32’の間に印加される。この実施の形態で
は、第1の領域31は第1の電極32と第2の電極3
2’の間の領域であり、第2の領域33は電極32と真
空室12の間である。図10は、ほぼ正方形または長方
形の真空室12の内部のほぼ正方形または長方形の電極
32を示す概略図である。図2乃至図9に概略的に示さ
れたほぼ円筒形の電極の様々な構成は、図10に示され
たほぼ正方形または長方形の電極にも応用することがで
きる。これらの電極32の実施の形態は、それぞれ第1
の領域31と第2の領域33との間の流体の移動をもた
らすようになっている。
【0014】好適な実施の形態の真空ポンプ14は、真
空ポンプライン15と真空ポンプ弁16を介して真空室
12に接続されている。真空ポンプ14および真空ポン
プ弁16はともに、処理制御モジュール30に接続され
ており、処理制御モジュール30により制御される。真
空ポンプ弁16を開放することにより、真空室12の内
部のガスは真空室12から真空ポンプ14によって真空
ポンプライン15を通って排出される。ある実施の形態
では、真空ポンプ弁16は真空室12の内部の圧力を調
整および制御するために様々な段階で開放されることが
可能になっている。
【0015】好適な実施の形態の反応性薬品源18は、
真空室12に反応性薬品ライン19および反応性薬品弁
20を介して接続された流体源である。反応性薬品弁2
0は処理制御モジュール30に接続されており、処理制
御モジュール30により制御される。好適な実施の形態
の反応性薬品源18は、反応性薬品の化学種を収容す
る。好適な実施の形態では、反応性薬品の化学種は、過
酸化水素のような滅菌剤または消毒剤である殺菌剤を含
有する。また、反応性薬品源18から供給される殺菌剤
は、気体または蒸気の形態をとっていてもよい。反応性
薬品弁20を開放することによって、反応性薬品源18
からの反応性薬品の原子および分子は、反応性薬品ライ
ン19を経て真空室12の内部に送り届けられる。ある
実施の形態では、反応性薬品弁20は、真空室12の内
部の反応性薬品の圧力を調整するために様々な段階で開
放されることが可能になっている。図示された本発明の
実施の形態では、反応性薬品源18の反応性薬品の化学
種は、過酸化水素分子を含有する。
【0016】好適な実施の形態の通気ベント26は、通
気ベントライン27および通気ベント弁28を介して真
空室12に接続されている。通気ベント弁28は、処理
制御モジュール30に接続されており、処理制御モジュ
ール30により制御される。通気ベント弁28を開放す
ることにより、通気ガスが通気ベントライン27を経て
真空室12に漏らされる。ある実施の形態では、通気ベ
ント弁28は、真空室12の内部の空気の圧力を調整す
るために様々な段階で開放されることが可能になってい
る。図示された本発明の実施の形態では、通気ベント2
6は、濾過された空気を通気ガスとして供給する高効率
粒子濾過空気(HEPA)ベントである。本発明に適合
する通気ガスには、乾燥窒素またはアルゴンが含まれる
が、これらには限られない。
【0017】処理制御モジュール30は、消毒システム
10の様々な構成要素に接続されて、消毒システム10
を制御する。本発明の代表的な実施の形態では、処理制
御モジュール30は、他の構成要素から受信した様々な
信号に応答して、制御信号を様々な他の構成要素に供給
するように構成されたマイクロプロセッサである。
【0018】好適な実施の形態のLF電力モジュール2
2は、LF電圧信号線24を介して電極32に接続され
ているとともに、処理制御モジュール30に接続されて
おり、処理制御モジュール30により制御される。LF
電力モジュール22は、電極32と真空室12との間に
低周波電圧を印加するようになされており、真空室12
内に低周波プラズマを発生させる。図11および図12
は、プラズマに与えられる低周波電力を制御する位相角
制御法に適したLF電力モジュール22の実施の形態を
概略的に示す図である。図11および図12に示される
ように、LF電力モジュール22は、過電力リレー40
と、一対の金属酸化物バリスタ42と、昇圧用の変圧器
50と、フライバック分流素子62と、インダクタ64
と、キャパシタ66と、LF電力フィードバック制御系
統70とを備える。図11および図12に示されたLF
電力フィードバック制御系統70は、電力制御器60
と、電流モニタ80と、電圧モニタ90と、電流モニタ
80および電圧モニタ90に接続された電力モニタ(乗
算器)100を備える。ライン電圧(通常は、交流の2
00V乃至240Vで50/60Hz)は、LF電力フ
ィードバック制御系統70に接続された過電力リレー4
0が閉じているときに、過電力リレー40を介して昇圧
用の変圧器50に供給される。他の周波数のために、L
F電力モジュール22は低周波数、すなわち数百kHz
までの周波数を供給するスイッチングモジュールを有し
ていてもよい。
【0019】図11および図12に示された実施の形態
において、金属酸化物バリスタ(MOV)42は、一時
的な電圧のインパルスを抑制するために使われる。各金
属酸化物バリスタ42は、低いピーク通過電圧(let-th
rough voltage)での大きなインパルスに耐えうる多接
続固体素子(multiple-junction solid-state device)
である。金属酸化物バリスタ42は、通常より高い電圧
で低いインピーダンスを持ち、通常の電圧で高いインピ
ーダンスを持った高速で動作する可変抵抗器として動作
する。金属酸化物バリスタ42は、特定の電圧形態およ
び様々なインパルスの程度の目的に合うように製造され
ている。当業者であれば、本発明に適する金属酸化物バ
リスタ42を選択することが可能である。
【0020】昇圧用の変圧器50の出力電圧は、好まし
くは約100Vrms乃至1000Vrmsであり、さ
らに好ましくは約200Vrms乃至500Vrms
あり、最も好ましくは約250Vrms乃至450V
rmsである。昇圧用の変圧器50の出力電圧は、電力
制御器60に伝達され、電力制御器60はこのLF電圧
をフライバック分流素子62、インダクタ64、キャパ
シタ66およびLF電力フィードバック制御系統70を
介して電極32および真空室12に与える。フライバッ
ク分流素子62は、フライバック電流のための回路を調
整する経路を提供する。好適な実施の形態では、フライ
バック分流素子62は、約1500オームの負荷抵抗器
である。他の実施の形態では、フライバック分流素子6
2は、電圧スパイク抑制装置(snubber)であってもよ
い。インダクタ64のインダクタンスは、LF電流のノ
イズスパイクを制限するように選択され、通常は約50
0mHである。キャパシタ66のキャパシタンスは、直
列のLC(インダクタンス・キャパシタンス)回路の共
振周波数を印加されるLF電圧の周波数に合致させるこ
とによって、LFプラズマへの電力伝達の効率を最大に
するように選択される。60Hz電圧で500mHのイ
ンダクタンスでは、キャパシタンスを約13.6μFに
すれば、直列のLC回路のインピーダンスがほぼゼロと
なる共振状態をもたらし、伝達されるLF電力を最大に
する。当業者であれば、本発明に適した方式で印加され
るLF電圧の周波数によって異なるこれらの構成要素の
ための適切な数値を選択することができる。
【0021】図13および図14は、プラズマに与えら
れる低周波電力を制御する振幅制御法に適したLF電力
モジュール22の実施の形態を概略的に示す図である。
図13および図14に示されるように、LF電力モジュ
ール22は、過電力リレー40と、一対の金属酸化物バ
リスタ42と、昇圧用の変圧器55と、LF電力フィー
ドバック制御系統70を備える。図13および図14に
示されるLF電力フィードバック制御系統70は、高電
圧(HV)直流電源51、電圧制御発振器(VCO)5
2、電圧制御増幅器(VCA)53、HV演算増幅器5
4、電流モニター80、電圧モニター90、および電流
モニタ80と電圧モニタ90に接続された電力モニタ
(乗算器)100を備える。ライン電圧は、LF電力フ
ィードバック制御系統70に接続された過電力リレー4
0が閉じているときに、過電力リレー40を介してHV
直流電源51に供給される。HV直流電源51の出力
は、好ましくは直流の約100V乃至1000Vであ
り、さらに好ましくは直流の約200V乃至500Vで
あり、最も好ましくは直流の約250V乃至450Vで
ある。
【0022】図13および図14に示された実施の形態
において、VCO52は、一定振幅で、一定の低い周波
数(0MHz乃至1MHz)のサイン波状の出力を生成
する。この低い周波数は、VCO52に適当なセットポ
イント電圧を供給するために選択される。これに代わる
代替的な実施の形態では、例えば三角波または矩形波の
ような他の波形を利用してもよい。VCO52のLF出
力は、VCA53に供給され、VCA53は、低周波プ
ラズマに与えられるほぼ安定した平均電力を持続するた
めの電力制御器として機能する。電力制御モジュール1
10から与えられるフィードバック信号に応じて、VC
A53はVCO52のLF出力を増幅して、振幅が交流
の0V乃至12Vの間である増幅されたLF電圧を生成
する。増幅されたLF電圧は、VCA53からHV演算
増幅器54に供給され、これに応じてHV演算増幅器5
4は高電圧LF出力を生成する。この高電圧LF出力
は、VCA53で増幅されたLF電圧の振幅によって定
められた振幅を有する。適切なHV演算増幅器は、例え
ばアリゾナ州タスコン(Tuscon)のApex Micr
otechnologyからPA93という部品番号で
入手可能であり、当業者であれば、本発明に適するHV
演算増幅器54を選択することが可能である。通常、H
V演算増幅器54からの高電圧LF出力は交流の約10
0V乃至150Vである。プラズマへ与えられるLF電
圧の振幅を増大させるために、HV演算増幅器54から
の高電圧LF出力は図13および図14に示されるよう
に、さらに昇圧用の変圧器55で増幅される。ただし、
HV演算増幅器54が、プラズマへ与えられる所望の振
幅を持った高電圧LF出力を発生させることができるの
であれば、この昇圧用の変圧器55は省略してもよい。
【0023】図11および図12に示された位相角制御
の実施の形態と、図13および図14に示された振幅制
御の実施の形態の両方において、LF電力モジュール2
2のLF電力フィードバック制御系統70は、さらに電
力制御モジュール110を備えており、電力制御モジュ
ール110は電力モニタ100に接続され、電力モニタ
100は電流モニタ80および電圧モニタ90に接続さ
れている。電流モニタ80は、電極32と真空室12を
流れるLF電流を計測する。本発明の好適な実施の形態
では、電流モニタ80は、計測されるリアルタイムの、
サイクルにより異なるLF電流を示す出力電圧を生成す
る電流センサ82と、電流センサ82の出力電圧のRM
S(二乗平均)に応じて直流電圧を生成する第1のコン
バータ84と、第1のコンバータ84からの直流電圧を
増幅してリアルタイムの電流信号を生成する第1の電圧
増幅器86とを備える。さらに、電流モニタ80は過電
流検出器88を備え、過電流検出器88は第1のコンバ
ータ84からの直流電圧をリアルタイムで監視し、例え
ば電極32と真空室12との間の短絡などの理由で、L
F電流があらかじめ設定された値を超えたならば、エラ
ー信号を電力制御モジュール110に送信する。この場
合には、LF電圧はただちに止められる。このことは、
数サイクルを浪費することになるが、所定の許容誤差よ
り大きくは平均電力が影響を受けないように電力は安定
化される。
【0024】電圧モニタ90は、電極32と真空室12
との間のLF電圧を計測する。本発明の好適な実施の形
態では、電圧モニタ90は、計測されるリアルタイム
の、サイクルにより異なるLF電圧を示す出力電圧を生
成する降圧用の変圧器92と、降圧用の変圧器92の出
力電圧のRMS(二乗平均)に応じて直流電圧を生成す
る第2のコンバータ94と、第2のコンバータ94から
の直流電圧を増幅してリアルタイムの電圧信号を生成す
る第2の電圧増幅器96とを備える。
【0025】好適な実施の形態では、電力モニタ100
はさらに電流モニタ80からの直流電圧と電圧モニタ9
0からの直流電圧を受けて、これらの二つの電圧を乗算
して、リアルタイムの電力信号を生成する乗算器を備え
る。リアルタイムの電力信号は、電極32と真空室12
との間のプラズマに印加されるLF電力に比例してお
り、リアルタイムの電流信号とリアルタイムの電圧信号
に応じて生成され、電力制御モジュール110に送信さ
れる。他の実施の形態では、電力モニタ100は、リア
ルタイムのプラズマのインピーダンスを示す信号、およ
びリアルタイムの電流信号とリアルタイムの電圧信号の
いずれかを用いることによって、プラズマに印加される
電力を監視する。さらに他の実施の形態では、例えばプ
ラズマにより発生するグロー放電の明るさに比例するリ
アルタイムの信号のような、プラズマに印加される電力
を間接的に示す他のリアルタイムの信号を用いることに
よって、プラズマに印加される電力を監視する。当業者
であれば、本発明に適した適切な電力モニタ100を選
択することができる。
【0026】好適な実施の形態の電力制御モジュール1
10は、過電力検出器112のような誤り検出器を有し
ており、過電力検出器112は電力モニタ100からの
リアルタイムの電力信号を監視して、LF電力があらか
じめ設定された値を越えたならば、過電力リレー40を
解放し、LFプラズマを消滅させる。この後の再開をす
るか否かは、ユーザまたはソフトウエアに委ねられる。
好適な実施の形態の電力制御モジュール110は、過熱
状態を検出する温度スイッチ114のようなさらに別の
誤り検出器と、電力制御処理器120を備える。
【0027】好適な実施の形態では、電力制御処理器1
20はLF電力フィードバック制御系統70の状態を監
視して制御する。電力制御処理器120は、ユーザイン
タフェイス122に接続されており、ユーザインタフェ
イス122は選択された電力量設定および選択された電
力オン/オフ設定に関するユーザの入力を供給する。電
力制御処理器120はさらに電力モニタ100、温度ス
イッチ114および過電流検出器88に接続されてい
る。好適な実施の形態では、電力量設定は、800Wと
600Wの二つの電力レベルから選択可能にされてい
る。電力が供給され始めると、電力制御処理器120の
好適な実施の形態は、急激な電流増加を最小限にするソ
フトスタート状態を確実に持続する。さらに、ユーザイ
ンタフェイス122は、ユーザに通知される、消毒シス
テム10の状態を示す信号を電力制御処理器120から
受信する。
【0028】図11および図12に示される位相角制御
の実施の形態では、電力制御処理器120は、電力制御
器60にも接続されている。この実施の形態では、エラ
ー状態を回避しながら、LFプラズマに与えられるほぼ
安定したLF電力を持続させるために、電力制御処理器
120はユーザインタフェイス122、電力モニタ10
0、過電流検出器88および温度スイッチ114からの
信号に応じて電力制御器60に信号を送信する。図13
および図14に示される振幅制御の実施の形態では、電
力制御処理器120はVCA53に接続されている。こ
の実施の形態では、エラー状態を回避しながら、LFプ
ラズマに与えられるほぼ安定したLF電力を持続させる
ために、電力制御処理器120はユーザインタフェイス
122、電力モニタ100、過電流検出器88および温
度スイッチ114からの信号に応じてVCA53に信号
を送信する。図11および図12ならびに図13および
図14に示される両方の実施の形態では、電力制御処理
器120は通常は、指定された電力レベルの約0%乃至
10%の許容差の範囲内でLFプラズマに与えられるL
F電力を持続させる。
【0029】図11および図12ならびに図13および
図14は、LF電力モジュール22の単に特定の実施の
形態を示すものであるから、図11および図12ならび
に図13および図14に示される全ての構成要素が本発
明を実現するのに必要というわけではないことに留意す
べきである。これらの構成要素は、自動化、安全性、調
整、効率および便宜的な目的で設けられた構成要素も含
んでいる。本発明に適する他の実施の形態は、これらの
構成要素のいくつかまたは全てを有していなくてもよ
く、あるいは他の構成要素を有していてもよい。
【0030】電力制御処理器120からの信号に応じ
て、図11および図12に示された実施の形態の電力制
御器60は、位相角制御を用いて、電極32と真空室1
2との間に与えられるLF電力を制御する。位相角制御
では、LF電力のデューティ比はサイクル期間の部分Δ
における電極32と真空室12に与えられる電圧と電流
をゼロにすることにより修正される。このような位相角
制御は、電気加熱器または電気炉からの電力を一定に持
続させるのに多用されている。図15は、100%のデ
ューティ比(Δ=0)およびより少ないデューティ比
(Δ≠0)での電圧および電流を概略的に示す。通常の
動作の間、計測されたLF電力に応じた電力制御モジュ
ール110に受信されるフィードバックされたリアルタ
イムの信号に応じてLF電力のデューティ比を動作中に
調整することにより、電力制御器60はプラズマに与え
られるLF電力を一定に持続する。過電流検出器88ま
たは温度スイッチ114により誤り状態が検出される
と、電力制御処理器120はLF電力のデューティ比を
減少させることによりLF電力を減少させ、ユーザイン
タフェイス122に信号を送って誤り状態を通知させ
る。当業者であれば、本発明に適したLF電力のデュー
ティ比を修正する適切な回路を選択することができる。
【0031】あるいは、図13および図14に示された
実施の形態のように、振幅制御を用いることによりLF
電力は制御されうる。振幅制御では、電極32と真空室
12との間に与えられる電圧と電流の振幅を調整するこ
とにより、LF電力を修正する。図16は、第1のLF
電力設定と、第1のLF電力設定より小さい第2のLF
電力設定に対応した電圧と電流を概略的に示す図であ
る。通常の動作の間、計測されたLF電力に応じた電力
制御モジュール110に受信されるフィードバックされ
たリアルタイムの信号に応じてLF電力の振幅を動作中
に調整することにより、VCA53はプラズマに与えら
れるLF電力を一定に持続する。当業者であれば、本発
明に適したLF電力の振幅を修正する適切な回路を選択
することができる。
【0032】RFシステムにおいては、電力効率を最大
化するとともにRF発生器の損傷を回避するために、R
F発生器の出力インピーダンスを常にプラズマインピー
ダンスに極めて近く整合させようとする要求のために、
RF消毒器の電子機器は複雑である。プラズマの生成の
間、プラズマのインピーダンスは、プラズマが完全に生
成されるまでは高く、その後は非常に低くなるというよ
うに、大きく変動する。最初のプラズマの点火の際に
は、RF発生器はプラズマの完全な生成に先だって存在
する高いプラズマインピーダンスに整合することはでき
ず、出力電力の大部分はRF発生器に跳ね返ってくる。
損傷を回避するために、高い反射電力の期間の間、RF
発生器の出力を制限する保護システムをRF発生器は通
常有する。しかし、プラズマを点火するためには、RF
発生器の出力電力は、プラズマ点火に必要とされる閾値
の電圧を越えなければならない。閾値の電圧は、室内の
圧力、反応性薬品、およびその他の要因によって異なる
が、300Vrmsである。あるRFシステムでは、点
火が行われてプラズマインピーダンスが低減したなら、
印加されるRF電圧の大きさは、余計な電力供給を避け
るために約140V msの持続電圧に減少させられ
る。プラズマ点火に必要とされる高いRF電圧が、プラ
ズマの完成の前に余計な高い反射電力を生成してしまう
ので、プラズマ点火段階の間に損傷を防止するための複
雑な安全装置をRF発生器は要する。
【0033】これに対して、LF消毒器は、ある閾値の
電圧より上の印加電圧で稼働することができ、出力イン
ピーダンスの整合に関する要求の拘束も少ないので、L
F消毒器では構造の複雑さや点火の失敗率を大幅に減少
させることができる。図15に示すように、印加された
LF電圧がゼロである時間の間、LFプラズマは消滅
し、真空室にはLFプラズマが存在しない。そこで、L
Fプラズマは、各サイクルにつき二回、点火されなけれ
ばならない。一つの電圧状態だけで稼働することによ
り、LF消毒器はRF消毒器に比べて、より簡単でより
信頼性の高い電気システムを有する。このような電気シ
ステムは、動作および故障診断がより容易であり、修理
に伴うコストを低減することができる。さらに、LF消
毒器によって発生する、より高いピークのプラズマ密度
のために、物品上の再結合の解離を多くすることがで
き、消毒処理の後に物品に反応性化学種が残留する量を
低減することができる。
【0034】図17は、図1に概略的に示された装置を
用いた好ましい消毒方法を概略的に示す図である。図1
7に示された消毒方法は例示であり、当業者であれば他
の方法も本発明に適することを理解する。この好適な方
法は、真空室12の内部に消毒されるべき物品を封入す
るステップ200で開始する。この後、真空室12は、
ステップ210で処理制御モジュール30の制御の下で
真空ポンプ14および真空ポンプ弁16に連通されるこ
とにより減圧される。好ましくは真空室12は約660
Pa(5Torr)未満、さらに好ましくは約25Pa
乃至270Pa(0.2Torr乃至2Torr)未
満、最も好ましくは約40Pa乃至200Pa(0.3
Torr乃至1.5Torr)未満の圧力に減圧され
る。
【0035】典型的な方法では、真空室12の内部が所
望の圧力に到達したら、処理制御モジュール30はLF
電力モジュール22に信号を送り、真空室12の内部の
電極32を励起させる。電極32にLF電圧を与えるこ
とにより、LF電力モジュール22は真空室12の内部
の残留ガスをイオン化し、ステップ220で真空室12
内部にガス放電LFプラズマを生成する。このガス放電
LFプラズマは、真空室12の内部の残留ガス(最初は
空気および水蒸気)から形成される。真空室12の内部
に反応性薬品が注入される前にこのガス放電LFプラズ
マがステップ220で生成されるので、このガス放電L
Fプラズマは通常は「注入前」プラズマと呼ばれる。真
空ポンプ14は、注入前プラズマを生成するステップ2
20の間、あらかじめ設定された真空圧を持続させるた
めに、制御されて開閉される。注入前プラズマは真空室
12の内部の物品を含む表面を加熱し、濃縮された水と
他の吸収されたガスを気化して真空室12および物品か
ら除去するのを助ける。これに類似した注入前プラズマ
は、Spencer等の米国特許第5,656,238号およ
び同第6,060,019号に記載されており、これら
の公報は、参照されることにより、この出願の一部をな
す。典型的な方法では、注入前プラズマは、約0分後乃
至60分後に消滅させられる。本発明に係る他の実施の
形態では、注入前プラズマの生成を行わなくてもよい
し、複数回の注入前プラズマを使用してもよい。さらに
他の実施の形態では、注入前プラズマに物品がさらされ
た後に、真空室12が通気されてもよい。
【0036】好ましい方法では、真空室12内が所望の
圧力に達したら、真空ポンプ弁16が閉じられ、処理制
御モジュール30の制御の下に、反応性薬品弁20が開
放され、ステップ230で反応性薬品源18から反応性
薬品ライン19を経て真空室12に反応性薬品が注入さ
れる。好ましい実施の形態では、反応性薬品は過酸化水
素を含んでおり、この過酸化水素は液体状態で注入され
てその後に気化される。注入される液体は、好ましくは
約3重量%乃至60重量%、さらに好ましくは約20重
量%乃至60重量%、最も好ましくは約40重量%乃至
60重量%の過酸化水素を含有する。真空室12の内部
の過酸化水素蒸気の濃度は、真空室12の容積に関して
1リットルあたり0.125mg乃至20mgであると
よい。過酸化水素の濃度を高めれば、消毒時間を短縮で
きる。空気、またはアルゴン、ヘリウム、窒素、ネオン
またはキセノンのような不活性ガスを過酸化水素ととも
に真空室12に供給して、真空室12の内部の圧力を所
望のレベルに持続させてもよい。ステップ230でのこ
の反応性薬品の注入は、一回の注入であってもよいし、
複数回に分けて行われてもよい。
【0037】この反応性薬品の注入のステップ230に
伴い、好ましい方法では真空室12の内部の圧力は約2
000Pa(15Torr)以上に増加する。注入のス
テップ230に入ってから約6分後に、ステップ240
で反応性薬品が完全に真空室12の内部全体に一様に拡
散される。この拡散のステップ240から約1分後乃至
45分後に、真空室12の内部においてほぼ平衡状態に
なる。この拡散のステップ240によって、反応性化学
種は物品の包装材を通過して拡散し、接触しないにして
も、物品の表面にごく接近し、物品を消毒する。他の実
施の形態では、反応性薬品の拡散は、真空室12の通気
の直後に行われてもよい。
【0038】次に、ステップ250で、処理制御モジュ
ール30の制御の下で真空ポンプ弁16を制御可能に開
放することにより、真空室12から反応性薬品の一部が
排出されて、真空室12は部分的に減圧される。真空室
12の内部の真空圧が所望の圧力に達したならば、この
所望の圧力を持続するように真空ポンプ弁16は制御可
能に調整され、処理制御モジュール30はLF電力モジ
ュール22に信号を送って真空室12の内部の電極32
を励起させる。反応性薬品が過酸化水素であるこの好適
な実施の形態では、真空室12の内部の過酸化水素の圧
力は好ましくは、約670Pa(5Torr)未満、さ
らに好ましくは約25Pa乃至270Pa(0.2To
rr乃至2Torr)未満、最も好ましくは約40Pa
乃至200Pa(0.3Torr乃至1.5Torr)
未満である。電極32にLF電圧を与えることにより、
LF電力モジュール22は、ステップ260で反応性薬
品をイオン化し、真空室12の内部で反応性薬品LFプ
ラズマを生成する。物品はこの反応性薬品LFプラズマ
に、制御された時間さらされる。好適な実施の形態で
は、線275で示すように、さらに同じ動作が一回繰り
返される。他の実施の形態では、このような繰り返しは
省略されてもよいし、さらに繰り返されてもよい。
【0039】RFプラズマでもLFプラズマでも、反応
性薬品プラズマの組成は、解離した反応性薬品の化学種
と、励起電子状態または振動状態における反応性薬品の
分子を含む。例えば、反応性薬品が好適な実施の形態の
ように過酸化水素を含む場合には、反応性薬品プラズマ
は、電子、イオン、様々な遊離基(例えばOHやO
H)のような帯電した粒子、および基底状態のH
分子および励起されたH 分子のような中性の粒
子を含みうる。反応性薬品プラズマで生成される紫外線
の放射とともに、これらの反応性薬品の化学種は、胞子
またはその他の微生物を殺す能力がある。
【0040】反応性薬品プラズマの帯電した粒子は、一
旦生成されたら、真空室12の内部で生成された電界に
よって加速される。第1の領域31と第2の領域33の
間が流体的に連通しているので、第1の領域31で生成
された帯電した粒子の一部は加速されて、物品が配置さ
れた第2の領域33に通過する。
【0041】第1の領域31から第2の領域33へ通過
する帯電粒子は、プラズマおよび真空室12と電極32
の壁の間の各空間電荷層(sheath)領域の電位差によっ
て影響されたそれぞれの経路とエネルギを有する。これ
らの空間電荷層領域は、プラズマから壁に衝突する帯電
粒子があるために、素材壁に接触した全ての電子イオン
プラズマによって形成される。最小の質量を持つがゆえ
に大きな移動性を有する電子は、他のもっと重くて移動
性の小さいイオンよりも先に、プラズマから壁に衝突し
て失われ、壁の周囲には負の電荷の密度が過度になった
部分が形成され、これに対応して電子とイオンの損失率
を均等化する電圧差が形成される。この電圧差、すなわ
ちシース電圧は、壁の表面から電子を取り去るように電
子を加速し、壁の表面に向けて正のイオンを加速する。
【0042】シース電圧は、プラズマの種類、組成およ
び生成方法によって異なる。RFプラズマについては、
シース電圧は、通常は電極32に与えられるRF電圧の
40%乃至80%である。例えば、二乗平均された(R
MSの)RF電圧、140V rmsが電極32に与えら
れて、RFプラズマが定常的に設けられると、対応する
シース電圧は約55Vrms乃至110Vrmsであ
る。このため、電極32の周囲の空間電荷層領域に進入
するイオンは、55eV乃至110eVのエネルギに加
速される。シース電圧によるこの正イオンの加速は、R
Fプラズマによる半導体プロセスを支える基本原理であ
る。
【0043】上述のように、本発明の好適な実施の形態
のLFプラズマのためには、電極32に与えられる電圧
は、点火のための閾値の電圧、通常300Vrms以上
であるとよい。さらに、LFプラズマでは、シース電圧
は通常は、RFプラズマの場合よりも、与えられる電圧
に対してより高い比率を持つ。このため、本発明の好適
な実施の形態のシース電圧は、RFプラズマシステムの
場合のシース電圧よりもさらに高い。この高いシース電
圧は、LFプラズマの帯電した粒子をさらに高いエネル
ギに加速する。従って、LFプラズマの帯電した粒子が
さらに高いエネルギに加速されるので、好適な実施の形
態のLFプラズマの帯電した粒子は、より遠くに移動
し、RFプラズマ消毒器による帯電粒子よりも物品に大
きく作用することができる。
【0044】LF電界は各サイクルで極性を2回変更す
るので、帯電粒子に対する電界の加速の方向は各サイク
ルで2回反転する。第1の領域31における帯電粒子に
ついては、この加速の方向の切替は、帯電粒子の位置の
振動という結果をもたらす。しかし、第1の領域31と
第1の領域31の間で流体的に連通しているために、帯
電粒子の一部は、電界の加速方向が反転する前に、第1
の領域31から物品が収容された第2の領域33に移動
することができる。
【0045】反応性薬品LFプラズマで生成された帯電
粒子のうちの第2の領域33に進入する量は、印加され
た電界の振動数の関数として求められる。これらの帯電
された粒子は、運動に関する二つの成分を有する。一つ
はランダムな熱速度(thermal speed)であり、他の一
つは与えられた電界の影響による帯電粒子の運動(ドリ
フト運動)である。熱速度は、温度によって判定され、
これらの二つ運動成分のうち大きい方である(通常、電
子では約10cm/sec乃至10cm/secで
ある)が、帯電粒子をある特定の方向に流れるようにす
ることはない。これに対して、ドリフトの速度は、与え
られた電界の方向に沿って向いており、与えられた電界
の方向の帯電粒子の本流を引き起こす。ドリフトの速度
の大きさは、与えられた電界の大きさにほぼ比例してお
り、帯電された粒子の質量に反比例する。さらに、ドリ
フトの速度の大きさは、ガスの化学種と真空室の圧力に
も依存する。例えば、約1V/cmの平均電界強度を持
つガス放電プラズマ消毒器の通常の動作パラメータで
は、ガス放電プラズマで形成される電子のドリフトの速
度は、通常約10cm/secである。
【0046】帯電された一つの粒子は、印加される電界
の極性が変化して電極32から帯電粒子が離れるように
加速の向きを逆転する前に第2の領域33に達したとき
に限って、物品を収容した第2の領域33に進入する。
例えば、印加されるRF電界の周波数が13.56MH
zの場合には、電界の変更周期は約7.4×10−8
であり、電界の向きが変わって電子が電極32から離れ
るように加速される前の半サイクル(半周期)では、電
子は約3.7×10−3cmのわずかな距離しか動かな
い。イオンの場合には、そのもっと大きな質量のため
に、電子が移動する距離よりもさらにわずかな距離しか
動かない。好適な実施の形態のように、真空室12と電
極32の間の第1の領域31が約2.54cmの幅であ
る場合には、RFプラズマによって生成されたうちのご
くわずかな帯電粒子だけが、物品を収容した第2の領域
33に実際に到達するであろう。
【0047】他方、60Hzの周波数でLF電界を印加
した場合には、電界の変更周期は約16.7×10−3
秒であり、電子が電極32から離れるように加速される
前には、電子は約8.35×10cmを動くことがで
きる。従って、好適な実施の形態の消毒システム10で
プラズマを生成するのにLF電圧を用いることによっ
て、RF電圧を用いて生成したプラズマに比べて、第2
の領域33の内部をより活性化することができる。LF
消毒器のこの高い活動度は、RF消毒器に比べて、残留
する反応性化学種を消毒される物品から除去する効率を
高めるのに貢献しうる。
【0048】電力が与えられなくなってからプラズマが
中性化するまでの特性時間として定義されるプラズマ崩
壊時間(plasma decay time)は、LF制御方式とRF
制御方式の間に、おおよその境界を画定する。プラズマ
崩壊時間は正確には知ることができないが、本発明の好
適な実施の形態のような消毒システムで用いられるプラ
ズマ密度では、約10−4秒乃至10−3秒であると見
積もられる。このプラズマ崩壊時間は、帯電粒子が表面
または他のプラズマ成分に衝突して中性化されるまでの
帯電粒子の存在時間に対応し、生成されるプラズマの化
学種および消毒システム10の様々な構成要素の構造に
よって異なる。上述のように、LF制御方式は、各サイ
クルでプラズマが二回消滅させられて再点火されること
を特徴とし、印加されるLF電圧の半周期がプラズマ崩
壊時間よりも長くなる。従って、プラズマを再点火する
ために、プラズマを点火する閾値の電圧を越える電圧で
消毒システム10が頻繁に駆動される。本発明によれ
ば、多くのプラズマについて見積もられる約10−4
乃至10−3秒の範囲のプラズマ崩壊時間は、約1kH
z乃至10kHzの低周波制御方式の上限周波数に換算
される。しかし、ある状況の下では、より高い周波数も
許容されうる。
【0049】あるいは、低周波数方式の上限は、与えら
れたLF電圧の半周期の間に2.54cmの幅の第1の
領域31を電子が横切るには、電子のドリフトの速度が
遅すぎることになる周波数に決定してもよい。通常の動
作構造の下では、低周波数方式の上限は、約200kH
zである。他の構造では、低周波数方式の上限はこれに
応じて異なりうる。
【0050】本発明の好適な実施の形態では、プラズマ
に与えられるLF電圧の周波数は、好ましくは0kHz
乃至約200kHzであり、さらに好ましくは0kHz
乃至約10kHzであり、さらに好ましくは0kHz乃
至約1kHzであり、さらに好ましくは0kHz乃至約
400Hzである。プラズマに与えられるLF電圧の周
波数を選択するときには、周波数は、プラズマのプラズ
マ崩壊時間よりも半周期分、大きくなるように選択する
のが最も好ましい。
【0051】この好適な方法では、LF電力モジュール
22は約2ないし15分間励起され、この間、プラズマ
は真空室12の内部の物品を含む表面に存在する余分な
残留反応性化学種を除去する。ステップ260でプラズ
マを生成すると、一時的に真空圧が上昇するが、ステッ
プ270では、50Pa乃至70Pa(0.4Torr
乃至0.5Torr)のほぼ一定の真空圧で残留物の大
部分が除去される。この残留物除去ステップ270は、
処理制御モジュール30がLF電力モジュール22を停
止させてプラズマを消すことによって終了する。
【0052】残留物除去ステップ270の後、処理制御
モジュール30が通気ベント弁28を開放して、通気ベ
ント26から通気ベントライン27および通気ベント弁
28を経て、ベントガスを流入させることによって、真
空室12はステップ280で通気される。好ましい方法
では、真空室12はこの後ステップ290で、約40P
a乃至105Pa(0.3Torr乃至0.8Tor
r)まで減圧され、真空室12内に残留するあらゆる反
応性薬品が除去される。この後、真空室12は再びステ
ップ300で大気圧になるように通気され、この後、消
毒された物品はステップ310で真空室12から取り出
される。
【0053】LFプラズマは、消毒処理が完了した後に
物品に残留する反応性薬品分子の量を減少させる。反応
性薬品が過酸化水素を含有する場合には、消毒された物
品上の過酸化水素の残留量は好ましくは約8000pp
m未満であり、さらに好ましくは約5000ppm未満
であり、最も好ましくは約3000ppm未満である。
LFプラズマ消毒とRFプラズマ消毒の後に残留する過
酸化水素の量を比較するために、LF消毒器とRF消毒
器の両方において、ある消毒試験期間の間、9つのポリ
ウレタン試料を過酸化水素にさらした。各試料は、不純
物の混入防止のために、Manuklenz(登録商
標)で洗浄し、消毒の前に乾燥した。次に、これらの9
つの試料を普通の工業用の棚の上段に均等間隔で並べ
た。
【0054】標準的なRF消毒工程の条件とほぼちょう
ど同等である完全なLF消毒工程がこの比較実験のため
に使われた。完全なLF消毒工程は、注入前プラズマに
20分間さらすことと、6分間の第1回目の過酸化水素
の注入と、大気の通気と、2分間の拡散と、2分間の第
1回目の注入後プラズマにさらすことと、6分間の第2
回目の過酸化水素の注入と、大気の通気と、2分間の拡
散と、2分間の第2回目の注入後プラズマにさらすこと
と、大気の通気とを有する。完全なLF消毒工程は二回
行って、二回の完全なRF消毒工程と比較した。表1に
示されるように、注入後プラズマの電力を除く全ての条
件は、全ての稼働についてできる限り一定に維持した。
【0055】
【表1】
【0056】注入前プラズマの電力の変動は±3.5%
であり、全ての稼働について試料の温度がほぼ一定にさ
れた。この後、試料を取り出して、残留量の分析を行っ
た。
【0057】LFプラズマを生成するLF消毒器は、5
00mHのインダクタと、13.6μFのキャパシタを
有しており、60Hzで稼働した。LFプラズマの電力
は、LFプラズマにかかる電圧を電流で乗算して、オシ
ロスコープで平均することにより求めた。LF電力の変
動レベルは約10%であった。表2は比較結果を示す。
【0058】
【表2】
【0059】LF注入後プラズマにさらすことによっ
て、同等の電力のRF注入後プラズマにさらす場合より
も、残留する反応性化学種をより効率的に減らすことが
できた。LF稼働1では、RF稼働1またはRF稼働2
に比べて、ほぼ同じ注入後プラズマの電力でありなが
ら、残留する過酸化水素量を約23%減らすことができ
た。従って、LF方法は、同等のRF方法に比べて、残
留する過酸化水素量を減らすことができた。
【0060】二つのLF消毒工程を比較すると、プラズ
マ電力を上昇させると、過酸化水素の残留量の減少をも
たらすことが分かる。また、LF方法では、残留量の計
測の標準偏差で表される試料間の相違も非常に減少し、
RF方法に比べて均一性が高まることが分かった。
【0061】本発明の特定の実施の形態に関して説明し
たが、実施の形態の説明は本発明を例証するものであ
り、限定することを意図したものではないことを理解す
べきである。特許請求の範囲に記載された本発明の真の
趣旨および区域から離れることなく、当業者は様々な修
正または応用を考え出すことができる。
【0062】この発明の具体的な実施態様は次の通りで
ある。 (1)前記ガスまたは蒸気の化学種は過酸化水素を含有
することを特徴とする請求項1に記載の方法。 (2)過酸化水素の濃度が少なくとも0.125mg/
lであることを特徴とする実施態様(1)に記載の方
法。 (3)前記低周波プラズマが二つの電極の間に電圧を印
加することにより生成されることを特徴とする請求項1
に記載の方法。 (4)前記電圧は0kHz乃至約10kHzの周波数を
有することを特徴とする実施態様(3)に記載の方法。 (5)前記電圧は0Hz乃至約400Hzの周波数を有
することを特徴とする実施態様(3)に記載の方法。
【0063】(6)前記低周波プラズマはプラズマ崩壊
時間を持ち、前記電圧は前記プラズマ崩壊時間よりも長
い半周期を持つことを特徴とする実施態様(3)に記載
の方法。 (7)前記低周波プラズマが持続された後、過酸化水素
の残留量が約8000ppm未満であることを特徴とす
る実施態様(1)に記載の方法。 (8)前記低周波プラズマが二つの電極の間に電圧を印
加することにより生成されることを特徴とする請求項2
に記載の方法。 (9)前記電圧は0kHz乃至約10kHzの周波数を
有することを特徴とする実施態様(8)に記載の方法。 (10)前記電圧は0Hz乃至約400Hzの周波数を
有することを特徴とする実施態様(8)に記載の方法。
【0064】(11)前記低周波プラズマはプラズマ崩
壊時間を持ち、前記電圧は前記プラズマ崩壊時間よりも
長い半周期を持つことを特徴とする実施態様(8)に記
載の方法。 (12)前記物品が前記第2の領域に配置されることを
特徴とする請求項3に記載のシステム。 (13)前記第2の電極が前記真空室であることを特徴
とする請求項3に記載のシステム。 (14)前記流体源が反応性薬品化学種を収容すること
を特徴とする請求項3に記載のシステム。 (15)前記反応性薬品化学種が殺菌剤を含有すること
を特徴とする実施態様(14)に記載のシステム。
【0065】(16)前記殺菌剤が過酸化水素を含有す
ることを特徴とする実施態様(15)に記載のシステ
ム。 (17)前記低周波電力モジュールが、電力制御器とフ
ライバック分流素子と、電流モニタと、電圧モニタと、
インダクタと、キャパシタと、電力制御モジュールとを
備えることを特徴とする請求項3に記載のシステム。 (18)前記電力制御モジュールが処理制御モジュール
と前記電力制御器に接続されており、前記電力制御器は
前記電力制御モジュールに応じて前記第1の電極と前記
第2の電極の間に印加される低周波電圧のデューティ比
を調整することができるようになっていることを特徴と
する実施態様(17)に記載のシステム。 (19)前記電力制御モジュールが処理制御モジュール
と前記電力制御器に接続されており、前記電力制御器は
前記電力制御モジュールに応じて前記第1の電極と前記
第2の電極の間に印加される低周波電圧の振幅を調整す
ることができるようになっていることを特徴とする実施
態様(17)に記載のシステム。 (20)前記電力制御器が前記低周波プラズマに与えら
れるほぼ一定の平均電力を持続することができるように
なっていることを特徴とする実施態様(17)に記載の
システム。
【0066】(21)印加される前記低周波電圧が約1
00Vrms乃至約1000Vrm であることを特徴
とする請求項3に記載のシステム。 (22)印加される前記低周波電圧が約200Vrms
乃至約500Vrmsであることを特徴とする請求項3
に記載のシステム。 (23)印加される前記低周波電圧が約250Vrms
乃至約450Vrmsであることを特徴とする請求項3
に記載のシステム。 (24)前記低周波電圧は、プラズマの点火に必要な閾
値の電圧を超えることを特徴とする請求項3に記載のシ
ステム。 (25)前記低周波電圧は、0kHz乃至約10kHz
の周波数を有することを特徴とする請求項3に記載のシ
ステム。
【0067】(26)前記低周波電圧は、0Hz乃至約
400Hzの周波数を有することを特徴とする請求項3
に記載のシステム。 (27)前記低周波プラズマはプラズマ崩壊時間を持
ち、前記電圧は前記プラズマ崩壊時間よりも長い半周期
を持つことを特徴とする請求項3に記載のシステム。 (28)前記インダクタと前記キャパシタは、前記電力
制御器に直列に接続されたLC回路を構成することを特
徴とする実施態様(17)に記載のシステム。 (29)前記LC回路のインダクタンスとキャパシタン
スは、前記LC回路の共振周波数を、前記第1の電極と
前記第2の電極の間に印加される低周波電圧の周波数に
合致させるように選択されていることを特徴とする実施
態様(28)に記載のシステム。 (30)前記低周波電力モジュールが、入力された低周
波電圧に応じて、入力された低周波電圧の周波数とは異
なる周波数を有する出力低周波電圧を供給するスイッチ
ングモジュールをさらに備えることを特徴とする実施態
様(17)に記載のシステム。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
消毒される物品に残留する反応性薬品の量を低減するこ
とができ、装置の稼働のエネルギ効率を高め、稼働コス
トを低減し、さらに装置の構造を簡略化することが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る消毒システムの好適な実施の形態
を示す概略図である。
【図2】開放された両端部と穿孔された側部を有する円
筒形の電極の好適な実施の形態を示す概略図である。
【図3】開放された両端部と鎧戸状に開口部が形成され
た側部を有する円筒形の電極の代替的な実施の形態を示
す概略図である。
【図4】開放された両端部と孔のない側部を有する円筒
形の電極の代替的な実施の形態を示す概略図である。
【図5】開放された端部と孔のない側部を有する一つま
たは複数の同軸上の円筒形セグメントを有する電極の代
替的な実施の形態を示す概略図である。
【図6】開放された端部と孔のない側部を有する円筒の
部分の形状を有する電極の代替的な実施の形態を示す概
略図である。
【図7】開放された端部と孔のない側部を有する、円柱
的に均整で長手方向に不均整な電極の代替的な実施の形
態を示す概略図である。
【図8】開放された端部と孔のない側部を有する、一つ
または複数の非対称な電極の代替的な実施の形態を示す
概略図である。
【図9】開放された端部と孔のない側部を有する円筒形
の第1の電極と、第1の電極とほぼ同軸のワイヤを有す
る第2の電極とを有する電極装置の代替的な実施の形態
を示す概略図である。
【図10】ほぼ正方形または長方形の真空室の内部のほ
ぼ正方形または長方形の電極の代替的な実施の形態を示
す概略図である。
【図11】本発明に係る位相角制御法に適合した低周波
電力モジュールの実施の形態を示す概略図の左部分であ
る。
【図12】図11を補完する前記の概略図の右部分であ
る。
【図13】本発明に係る振幅制御法に適合した低周波電
力モジュールの実施の形態を示す概略図の左部分であ
る。
【図14】図13を補完する前記の概略図の右部分であ
る。
【図15】プラズマに与えられる低周波電力を制御する
位相角制御法を示す概略図である。
【図16】プラズマに与えられる低周波電力を制御する
振幅制御法を示す概略図である。
【図17】本発明に係る消毒方法の好適な実施の形態を
概略的に示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 消毒システム 12 真空室 14 真空ポンプ 15 真空ポンプライン 16 真空ポンプ弁 18 反応性薬品源 19 反応性薬品ライン 20 反応性薬品弁 22 LF電力モジュール 24 LF電圧信号線 26 通気ベント 27 通気ベントライン 28 通気ベント弁 30 処理制御モジュール 31 第1の領域 32 電極 32’ 第2の電極 33 第2の領域 34 反応性薬品モニター 40 過電力リレー 42 金属酸化物バリスタ 40 過電力リレー 50 昇圧用の変圧器 51 高電圧(HV)直流電源 52 電圧制御発振器(VCO) 53 電圧制御増幅器(VCA) 54 HV演算増幅器 55 昇圧用の変圧器 60 電力制御器 62 フライバック分流素子 64 インダクタ 66 キャパシタ 70 LF電力フィードバック制御系統 80 電流モニタ 82 電流センサ 84 第1のコンバータ 86 第1の電圧増幅器 88 過電流検出器 90 電圧モニタ 92 降圧用の変圧器 94 第2のコンバータ 96 第2の電圧増幅器 100 電力モニタ(乗算器) 110 電力制御モジュール 112 過電力検出器 114 温度スイッチ 120 電力制御処理器 122 ユーザインタフェイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミッチ・アガモハマディ アメリカ合衆国、92865 カリフォルニア 州、オレンジ、イー・グローブ・アベニュ ー 1105 Fターム(参考) 4C058 AA01 BB06 CC04 KK06 KK11 KK21 KK23 KK50

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空室に物品を配置することと、 所定の圧力まで前記真空室を減圧することと、 前記真空室にガスまたは蒸気化学種を導入することと、 0kHz乃至約200kHzの周波数を有する低周波プ
    ラズマを前記真空室の内部で発生させることと、 前記物品からガスまたは蒸気の化学種をほぼ取り除くの
    に十分な時間、低周波プラズマを持続させることとを備
    える物品を消毒する方法。
  2. 【請求項2】 真空室に物品を配置することと、 所定の圧力まで前記真空室を減圧することと、 0kHz乃至約200kHzの周波数を有する低周波プ
    ラズマを前記真空室の内部で発生させることと、 前記真空室および前記物品から水とそれに吸収されたガ
    スを蒸発させて取り除くことを助けるために物品を加熱
    するのに十分な時間、低周波プラズマを持続させること
    とを備える物品を消毒する方法。
  3. 【請求項3】 真空ポンプと通気ベントに接続された真
    空室と、 第1の電極と、第2の電極と、 前記真空室の内部にあって、前記第1の電極と前記第2
    の電極の間の領域を含む第1の領域と、 前記真空室の内部にあって、前記第1の領域に流体が流
    動可能なように連通した第2の領域と、 前記真空室に接続された流体源と、 処理制御モジュールと、 低周波電力モジュールとを備えており、前記低周波電力
    モジュールは前記第1の電極と前記第2の電極との間に
    低周波電圧を与えて前記真空室の内部で低周波プラズマ
    を発生させるのに適した部品を備え、前記低周波電圧
    は、0kHz乃至約200kHzの周波数を有すること
    を特徴とする物品を消毒するシステム。
JP2001306866A 2000-10-02 2001-10-02 低周波プラズマを用いた消毒方法および消毒システム Expired - Lifetime JP4121729B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US676919 1991-03-28
US09/676,919 US6458321B1 (en) 2000-10-02 2000-10-02 Sterilization system employing low frequency plasma

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002191679A true JP2002191679A (ja) 2002-07-09
JP4121729B2 JP4121729B2 (ja) 2008-07-23

Family

ID=24716561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001306866A Expired - Lifetime JP4121729B2 (ja) 2000-10-02 2001-10-02 低周波プラズマを用いた消毒方法および消毒システム

Country Status (6)

Country Link
US (2) US6458321B1 (ja)
EP (1) EP1201254B1 (ja)
JP (1) JP4121729B2 (ja)
AU (1) AU773646B2 (ja)
CA (1) CA2357963C (ja)
ES (1) ES2369198T3 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020115468A (ja) * 2015-02-06 2020-07-30 エムケイエス インストゥルメンツ, インコーポレイテッド 自己共振装置を備えたプラズマ点火装置および方法
CN113479418A (zh) * 2021-07-22 2021-10-08 北京航空航天大学 基于射流与涂覆相结合的食品外包装消毒方法与装置

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030170142A1 (en) * 1999-08-09 2003-09-11 Lorenzo Lepore Method of sterilization of musical wind instruments
US7029636B2 (en) * 1999-12-15 2006-04-18 Plasmasol Corporation Electrode discharge, non-thermal plasma device (reactor) for the pre-treatment of combustion air
US6955794B2 (en) 1999-12-15 2005-10-18 Plasmasol Corporation Slot discharge non-thermal plasma apparatus and process for promoting chemical reaction
IL150105A0 (en) * 1999-12-15 2002-12-01 Stevens Inst Technology Segmented electrode capillary discharge, non-thermal plasma apparatus and process for promoting chemical reactions
US6923890B2 (en) * 1999-12-15 2005-08-02 Plasmasol Corporation Chemical processing using non-thermal discharge plasma
US7192553B2 (en) 1999-12-15 2007-03-20 Plasmasol Corporation In situ sterilization and decontamination system using a non-thermal plasma discharge
US7094322B1 (en) * 1999-12-15 2006-08-22 Plasmasol Corporation Wall Township Use of self-sustained atmospheric pressure plasma for the scattering and absorption of electromagnetic radiation
US6458321B1 (en) * 2000-10-02 2002-10-01 Ethicon, Inc. Sterilization system employing low frequency plasma
DE10103706A1 (de) * 2001-01-26 2002-08-14 Aventis Behring Gmbh Verwendung eines Hydrogenperoxid-Plasma-Sterilisationsverfahrens für die schonende Sterilisation temperaturempfindlicher Produkte
AU2002354775A1 (en) 2001-07-02 2003-01-21 Plasmasol Corporation A novel electrode for use with atmospheric pressure plasma emitter apparatus and method for using the same
CH700121B1 (de) * 2002-07-02 2010-06-30 Skan Ag Verfahren und Anordnung zur Dekontamination eines Reinraums.
US20060162741A1 (en) * 2005-01-26 2006-07-27 Cerionx, Inc. Method and apparatus for cleaning and surface conditioning objects with plasma
WO2005000363A2 (en) * 2003-06-16 2005-01-06 Cerionx, Inc. Atmospheric pressure non-thermal plasma device to clean and sterilize the surface of probes, cannulas, pin tools, pipettes and spray heads
US8092644B2 (en) * 2003-06-16 2012-01-10 Ionfield Systems, Llc Method and apparatus for cleaning and surface conditioning objects using plasma
US20060272675A1 (en) * 2005-06-02 2006-12-07 Cerionx, Inc. Method and apparatus for cleaning and surface conditioning objects using plasma
US8092643B2 (en) * 2003-06-16 2012-01-10 Ionfield Systems, Llc Method and apparatus for cleaning and surface conditioning objects using plasma
US8366871B2 (en) * 2003-06-16 2013-02-05 Ionfield Holdings, Llc Method and apparatus for cleaning and surface conditioning objects using plasma
US20060272674A1 (en) * 2005-06-02 2006-12-07 Cerionx, Inc. Method and apparatus for cleaning and surface conditioning objects using plasma
US20060162740A1 (en) * 2005-01-21 2006-07-27 Cerionx, Inc. Method and apparatus for cleaning and surface conditioning objects using non-equilibrium atmospheric pressure plasma
CA2553804A1 (en) * 2004-01-22 2005-08-04 Plasmasol Corporation Capillary-in-ring electrode gas discharge generator for producing a weakly ionized gas and method for using the same
DE102005045504A1 (de) * 2005-09-23 2007-04-05 Membrana Gmbh Verfahren zur Sterilisation von Membranen
US20070048176A1 (en) * 2005-08-31 2007-03-01 Plasmasol Corporation Sterilizing and recharging apparatus for batteries, battery packs and battery powered devices
CN104735893B (zh) * 2015-03-31 2017-10-20 西安交通大学 一种低温等离子体用于细长管道灭菌的装置与方法

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3876373A (en) 1968-03-18 1975-04-08 Nicholas D Glyptis Method and apparatus for modifying the reproductive mechanism of organisms
US4643876A (en) 1985-06-21 1987-02-17 Surgikos, Inc. Hydrogen peroxide plasma sterilization system
US4756882A (en) * 1985-06-21 1988-07-12 Surgikos Inc. Hydrogen peroxide plasma sterilization system
US5302343A (en) 1987-02-25 1994-04-12 Adir Jacob Process for dry sterilization of medical devices and materials
US5087418A (en) * 1987-02-25 1992-02-11 Adir Jacob Process for dry sterilization of medical devices and materials
GB2253144B (en) 1991-03-01 1995-07-05 Atomic Energy Authority Uk Gas sterilisation
DE9109503U1 (ja) * 1991-07-31 1991-10-17 Magtron Magneto Elektronische Geraete Gmbh, 7583 Ottersweier, De
US5175472A (en) * 1991-12-30 1992-12-29 Comdel, Inc. Power monitor of RF plasma
US5448155A (en) * 1992-10-23 1995-09-05 International Power Devices, Inc. Regulated power supply using multiple load sensing
US5938854A (en) * 1993-05-28 1999-08-17 The University Of Tennessee Research Corporation Method and apparatus for cleaning surfaces with a glow discharge plasma at one atmosphere of pressure
US5674450A (en) * 1994-04-28 1997-10-07 Johnson & Johnson Medical, Inc. Vapor sterilization using a non-aqueous source of hydrogen peroxide
US5556549A (en) * 1994-05-02 1996-09-17 Lsi Logic Corporation Power control and delivery in plasma processing equipment
US5474648A (en) * 1994-07-29 1995-12-12 Lsi Logic Corporation Uniform and repeatable plasma processing
US5656238A (en) 1994-10-11 1997-08-12 Johnson & Johnson Medical, Inc. Plasma-enhanced vacuum drying
US5747972A (en) * 1995-01-11 1998-05-05 Microplanet Ltd. Method and apparatus for electronic power control
US5528109A (en) * 1995-04-19 1996-06-18 Tektronix, Inc. Addressing structure using ionizable gaseous mixture having decreased decay time
US5737204A (en) * 1995-10-12 1998-04-07 Dell U.S.A. L.P. Method and apparatus for interfacing battery backup to power factor correction front end for maintaining power
US5876663A (en) * 1995-11-14 1999-03-02 The University Of Tennessee Research Corporation Sterilization of liquids using plasma glow discharge
US6365102B1 (en) * 1999-03-31 2002-04-02 Ethicon, Inc. Method of enhanced sterilization with improved material compatibility
US6458321B1 (en) * 2000-10-02 2002-10-01 Ethicon, Inc. Sterilization system employing low frequency plasma

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020115468A (ja) * 2015-02-06 2020-07-30 エムケイエス インストゥルメンツ, インコーポレイテッド 自己共振装置を備えたプラズマ点火装置および方法
JP7187500B2 (ja) 2015-02-06 2022-12-12 エムケイエス インストゥルメンツ, インコーポレイテッド 自己共振装置を備えたプラズマ点火装置および方法
CN113479418A (zh) * 2021-07-22 2021-10-08 北京航空航天大学 基于射流与涂覆相结合的食品外包装消毒方法与装置
CN113479418B (zh) * 2021-07-22 2022-03-01 北京航空航天大学 基于射流与涂覆相结合的食品外包装消毒方法与装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1201254A3 (en) 2003-05-02
JP4121729B2 (ja) 2008-07-23
US6458321B1 (en) 2002-10-01
ES2369198T3 (es) 2011-11-28
EP1201254A2 (en) 2002-05-02
AU773646B2 (en) 2004-05-27
EP1201254B1 (en) 2011-08-10
US20030015415A1 (en) 2003-01-23
AU7734801A (en) 2002-04-11
CA2357963C (en) 2010-08-17
CA2357963A1 (en) 2002-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4316173B2 (ja) 低周波プラズマを用いた消毒システムの電力システムおよび方法
JP4097964B2 (ja) プラズマに与えられる低周波電力をパルス化するように構成されたスイッチングモジュールを用いた消毒システム
JP4121729B2 (ja) 低周波プラズマを用いた消毒方法および消毒システム
JP4762488B2 (ja) デジタル信号プロセッサによって制御されるプラズマ発生器を備えた消毒システム
JP5367369B2 (ja) 放電プラズマを発生させ制御するための方法、装置および該装置の使用方法
US8344627B1 (en) Pulsed dielectric barrier discharge
US20040262146A1 (en) Sterilization system plasma generation control
JP2004508143A (ja) プラズマ殺菌システム
JP2004248989A (ja) プラズマ滅菌装置
Pal et al. Discharge characteristics of dielectric barrier discharge (DBD) based VUV/UV sources
CN116585501A (zh) 一种复合等离子体灭菌方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061128

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070227

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070911

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071122

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071203

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080430

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4121729

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250